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@@ -7,7 +7,7 @@ | |||
"201010021_5": "(家、誰もいなくなってたな……)", | |||
"201010021_6": "(響も、響の家族も、みんな優しい人たちだったのに……。\\n あんなに、あったかい家だったのに……)", | |||
"201010021_7": "(響……)", | |||
"201010021_8": "「……うん、迷っていても仕方ないよね。\\n 今日はリディアンの方に行ってみようッ!」", | |||
"201010021_8": "「……うん、\\n 今日は学院の方に行ってみようッ!」", | |||
"201010021_9": "「ダメ、かー……」", | |||
"201010021_10": "(個人情報だから部外者には教えられないって……。\\n 友だちだって言ってるのに、それでもダメだって……)", | |||
"201010021_11": "「……わたしはただ会いたいだけなのにッ!」", | |||
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{ | |||
"201010111_0": "コタツの魔力", | |||
"201010111_1": "「お、あたしが最後か……」", | |||
"201010111_2": "「クリスちゃん、おはよー。\\n 今日も寒いね」", | |||
"201010111_3": "「S.O.N.G.の中はそうでもないだろ?」", | |||
"201010111_4": "「そうだね。これで外みたいに寒かったら大変だよ。\\n 部屋に帰ればあったかいけどさー……」", | |||
"201010111_5": "「わたしと切ちゃんの部屋は、帰ってすぐはすごく寒いです……」", | |||
"201010111_6": "「帰るのも一緒デスからね……」", | |||
"201010111_7": "「うちも誰かいるわけじゃないし、帰ってすぐは寒いな」", | |||
"201010111_8": "「……まあ、それも昨日までだッ!」", | |||
"201010111_9": "「昨日までって……なんで?」", | |||
"201010111_10": "「聞いて驚けッ!\\n あたしは『コタツ』を買ったからな、もう余裕だッ!」", | |||
"201010111_11": "「へー、コタツ買ったんだ。あったかいよねッ!」", | |||
"201010111_12": "「な、なんデスと――ッ!?」", | |||
"201010111_13": "「入るものすべてを堕落させるという、魔性の暖房器具……。\\n しかも使い方次第で節電にもなる……」", | |||
"201010111_14": "「羨ましいデスッ!\\n ぜひとも体験したいデスッ!」", | |||
"201010111_15": "「うん、わたしも。どれだけあったかいのか知りたい……」", | |||
"201010111_16": "「2人とも興味津々だね。\\n ……ね、クリスちゃん?」", | |||
"201010111_17": "「な、なんだよ……」", | |||
"201010111_18": "「コタツのサイズってどれくらい?」", | |||
"201010111_19": "「これくらいだけど……」", | |||
"201010111_20": "「結構大きいね?」", | |||
"201010111_21": "「まあな。でかい方が便利だしな」", | |||
"201010111_22": "「それなら、訓練が終わったらみんなでクリスちゃんちの\\n 新品のコタツを体験しに行こうッ!」", | |||
"201010111_23": "「賛成デースッ!」", | |||
"201010111_24": "「賛成」", | |||
"201010111_25": "「はあッ!?\\n 何勝手に決めてんだッ!」", | |||
"201010111_26": "「あ、未来にも連絡しておこうっと」", | |||
"201010111_27": "「おい、あたしはまだ承諾してないッ!」", | |||
"201010111_28": "「いいじゃんいいじゃん。せっかくなんだし。\\n みんなでコタツでみかん食べようよッ!」", | |||
"201010111_29": "「やっぱり迷惑ですか?」", | |||
"201010111_30": "「……迷惑とは言ってないだろ」", | |||
"201010111_31": "「それじゃー、決まりデースッ!」", | |||
"201010111_32": "「いや、だから――」", | |||
"201010111_33": "「コタツ、楽しみデス」", | |||
"201010111_34": "「うん。体験してみて、場合によっては買うことも……」", | |||
"201010111_35": "「なんデスとッ!?\\n それはもっともっと楽しみデスッ!」", | |||
"201010111_36": "「お前たち……そろそろ訓練を……。\\n ダメか、聞いてないな……」", | |||
"201010111_37": "「たまにはいいじゃないですか、楽しそうで」", | |||
"201010111_38": "「ええ。気長に待ちましょう」", | |||
"201010111_39": "「買い物完了ッ!\\n 早く帰るデスッ!」", | |||
"201010111_40": "「急がなくてもコタツは逃げないよ、切ちゃん」", | |||
"201010111_41": "「ったく、あたしの都合も考えろよな……」", | |||
"201010111_42": "「ごめんね。\\n 無理矢理になっちゃって……」", | |||
"201010111_43": "「平気平気ッ!」", | |||
"201010111_44": "「お前が言うことかッ!」", | |||
"201010111_45": "「――あいたッ!?」", | |||
"201010111_46": "「でもやっぱりちょっと図々しかったかも……。\\n ごめんなさい」", | |||
"201010111_47": "「そうだね。夕食まで一緒にって……」", | |||
"201010111_48": "「……ま、まあ。せっかくでかいコタツ買ったしな。\\n たまにはいいんだよ、たまには……」", | |||
"201010111_49": "「やったッ! クリスちゃんから言質取ったッ!\\n これから寒い日は、クリスちゃんちに集合だねッ!」", | |||
"201010111_50": "「お前は少しは遠慮しろッ!」", | |||
"201010111_51": "「――あいたッ!?」", | |||
"201010111_52": "「ところで夕食は何を買ったんデスか?」", | |||
"201010111_53": "「常夜鍋がいいかなって……」", | |||
"201010111_54": "「鍋ッ!\\n コタツにはやっぱり鍋だよねッ!」", | |||
"201010111_55": "「お前、コタツにはみかんとか言ってなかったか……?」", | |||
"201010111_56": "「じょうやなべ? どんな鍋デスか?」", | |||
"201010111_57": "「わたしも知らないな……調ちゃん、教えてくれる?」", | |||
"201010111_58": "「普通の水炊きの一種です。\\n 豚肉とほうれん草をポン酢で食べる鍋なんですけど……」", | |||
"201010111_59": "「ご飯に合いそう、お腹減ってきた……」", | |||
"201010111_60": "「やっぱり急ぐデスよッ!\\n 早く鍋食べたいデスッ!」", | |||
"201010111_61": "「お前ら、目的変わってないか……?」", | |||
"201010111_62": "「たっだいまー」", | |||
"201010111_63": "「ただいまデースッ!」", | |||
"201010111_64": "「見つけたッ! あれが噂の――」", | |||
"201010111_65": "「コタツ、発見デスッ!」", | |||
"201010111_66": "「はぁ、あったかいねー」", | |||
"201010111_67": "「あったかいデス」", | |||
"201010111_68": "「2人とも一目散にコタツに入ったね……」", | |||
"201010111_69": "「幸せだねー……」", | |||
"201010111_70": "「幸せデース……」", | |||
"201010111_71": "「遠慮ってもんがないのかッ!」", | |||
"201010111_72": "「クリス先輩、キッチン使っていいですか?」", | |||
"201010111_73": "「ああ」", | |||
"201010111_74": "「ったく、あいつらは……」", | |||
"201010111_75": "「あ、わたしも何か手伝うよ」", | |||
"201010111_76": "「……道具の場所なら――って知ってるか。\\n 戦力外はほっといて、さっさと飯作るぞ」", | |||
"201010111_77": "「これで完成です」", | |||
"201010111_78": "「本当に簡単だね。でもすごくおいしそう」", | |||
"201010111_79": "「だな。食うのが楽しみだ」", | |||
"201010111_80": "「はい、シンプルだけど毎日食べても飽きないから、\\n 常夜鍋って名前になったらしいです」", | |||
"201010111_81": "「それじゃバカ2人のいるコタツに運んで食べるか」", | |||
"201010111_82": "「そうだね、みんなでご飯にしよう」", | |||
"201010111_83": "「おい、お前らッ!\\n 飯の時間――って……」", | |||
"201010111_84": "「すぅ、すぅ……」", | |||
"201010111_85": "「むにゃ……もう食べられないデス……」", | |||
"201010111_86": "「寝ちゃってる……」", | |||
"201010111_87": "「コタツが気持ちよかったのかな?\\n 疲れてたみたいだし」", | |||
"201010111_88": "「よだれ垂らしたりしてなきゃいいんだけどな……」", | |||
"201010111_89": "「どうしよう、先に食べますか?」", | |||
"201010111_90": "「どうしよう?」", | |||
"201010111_91": "「こいつら、起きた時に晩飯が無かったらうるさいだろ。\\n テレビでも見て、起きるまで待ちゃいい」", | |||
"201010111_92": "「晩飯は鍋だし、すぐに温め直せるしな」", | |||
"201010111_93": "「そうだね。\\n それじゃみんなでコタツに入ってゆっくりしようか」", | |||
"201010111_94": "「はい」" | |||
} |
@@ -0,0 +1,140 @@ | |||
{ | |||
"201010211_0": "優しさのお返しに", | |||
"201010211_1": "「どうだ、そっちの被害の状況は?」", | |||
"201010211_2": "「木が数本、倒されているくらいで、問題ありません」", | |||
"201010211_3": "「こっちも、似たようなもんだな」", | |||
"201010211_4": "「みんな、お疲れ様です。\\n あとの処理は、こちらで行いますね」", | |||
"201010211_5": "「森や林の中の戦闘は、足場の悪さで苦労するデス」", | |||
"201010211_6": "「そうだね。木々にギアも引っかかるし、気を遣うよ」", | |||
"201010211_7": "「そういえば切歌、戦闘中に転んでたけど……、大丈夫なの?」", | |||
"201010211_8": "「見られてたデスか?\\n 恥ずかしいから、言わないでほしいデス……」", | |||
"201010211_9": "「みんな、あったかいもの、どうぞ」", | |||
"201010211_10": "「あったかいもの、どうもデース」", | |||
"201010211_11": "「はーッ……、戦闘後の1杯は、染みるデスねー」", | |||
"201010211_12": "「切歌ちゃん、怪我は大丈夫?」", | |||
"201010211_13": "「だ、大丈夫デスよッ!」", | |||
"201010211_14": "「一応、医療班に見てもらいましょうか」", | |||
"201010211_15": "「これくらい、ツバをつけとけば治るデス」", | |||
"201010211_16": "「……確かに軽傷みたいね。でも、女の子なんだから痕が\\n 残ったら大変よ。ちゃんと見てもらいましょう、ね?」", | |||
"201010211_17": "「……確かに痕は嫌デスね。了解デス」", | |||
"201010211_18": "「……」", | |||
"201010211_19": "「どうしたの、切ちゃん。\\n 傷が痛む?」", | |||
"201010211_20": "「傷は全然、痛まないデスよ。\\n あの程度の傷に、この包帯は大げさすぎデス」", | |||
"201010211_21": "「でも、心、ここにあらずって感じだったよ」", | |||
"201010211_22": "「そうデスか?\\n ちょっと、考えごとをしていたからデスね」", | |||
"201010211_23": "「考えごと?」", | |||
"201010211_24": "「友里さんの気遣いに、感心していたデス」", | |||
"201010211_25": "「いつもアタシたち装者を見て、ちゃんと気を配ってくれて、\\n フォローをくれるの……、嬉しいデスよね」", | |||
"201010211_26": "「そうだね。S.O.N.G.の任務は危険で、\\n 殺伐としそうになることも多いはずだけど……」", | |||
"201010211_27": "「友里さんが立ち回って空気をやわらげてくれるから、\\n ずいぶん救われていると思うよ」", | |||
"201010211_28": "「言われてみれば、その通りデスッ!\\n すごい人デースッ!」", | |||
"201010211_29": "「アタシもあんな風に、\\n みんなの空気をよくしたいデス……」", | |||
"201010211_30": "「切ちゃんは、十分、\\n みんなの空気をよくしているよ」", | |||
"201010211_31": "「よしッ、決めたデスッ!\\n アタシも気配りの達人になるデスッ!」", | |||
"201010211_32": "「その第1歩として、まずは友里さんに気配りの\\n お返しをして、ホッとしてもらうデスッ!」", | |||
"201010211_33": "「そ、そう……、頑張って……」", | |||
"201010211_34": "「みなさん、おはようデースッ!」", | |||
"201010211_35": "「おはよう、切歌ちゃん。傷の具合はどう?」", | |||
"201010211_36": "「もうバッチリデス。痛くもなんともないデス」", | |||
"201010211_37": "「そう、よかったわ。\\n でも何かあったら、すぐに私か医療班に言ってね」", | |||
"201010211_38": "「ありがとうございます。友里さんも、\\n アタシにしてほしいことがあったら、言ってほしいデス」", | |||
"201010211_39": "「というか、してほしいことはないデスか?」", | |||
"201010211_40": "「えッ、してほしいこと……?」", | |||
"201010211_41": "「なんでもいいデスよ」", | |||
"201010211_42": "「うーん、今は思い浮かばないかな」", | |||
"201010211_43": "「そうデスか、残念デス……」", | |||
"201010211_44": "「……そうね。\\n じゃあ、何か思いついたらお願いしようかしら」", | |||
"201010211_45": "「その時は、よろしくね」", | |||
"201010211_46": "「はいッ! ドーンと頼ってほしいデスッ!」", | |||
"201010211_47": "「それはストレート過ぎるよ、切ちゃん……」", | |||
"201010211_48": "「あら、何を見ているの?\\n 何か新しい遊び?」", | |||
"201010211_49": "「……ううん、切ちゃんなりの努力」", | |||
"201010211_50": "「さっきは上手くいかなかったデスけど、\\n アタシにはまだ秘策があるデスッ!」", | |||
"201010211_51": "「友里さんといえば、みんなをホッとさせるあったかいもの……」", | |||
"201010211_52": "「つまりアタシも見習って、あったかいお茶を\\n 差し入れするデ……」", | |||
"201010211_53": "「わぶッ!」", | |||
"201010211_54": "「切歌くんッ!? 大丈夫か?」", | |||
"201010211_55": "「あちッ! あちちッ!」", | |||
"201010211_56": "「お茶をかぶったのかッ?\\n おいッ、誰か来てくれッ!」", | |||
"201010211_57": "「どうしました、司令ッ!」", | |||
"201010211_58": "「俺とぶつかった際、\\n 切歌くんがお茶をかぶってしまったようだ」", | |||
"201010211_59": "「大変ッ、急いで冷やさないとッ!」", | |||
"201010211_60": "「だ、大丈夫デスッ!\\n そんなに熱いお茶じゃないデス」", | |||
"201010211_61": "「ちょっと驚いただけデスから……」", | |||
"201010211_62": "「それでも冷やさないとダメよ。\\n 急いでメディカルルームに行きましょう」", | |||
"201010211_63": "「でも、通路を水浸しにしたままデス……」", | |||
"201010211_64": "「そんなことを気にしている場合じゃないだろう。\\n ここは俺が片付けておくから、早くメディカルルームに行くんだ」", | |||
"201010211_65": "「は、はい……。色々と、ごめんなさいデス……」", | |||
"201010211_66": "「はあ……ッ。気配りでホッとしてもらうつもりだったのに、\\n 逆に気を遣わせてしまったデス……」", | |||
"201010211_67": "「でも、まだこれからデスッ!\\n バッチリ気配りの達人をして、汚名を挽回するデスッ!」", | |||
"201010211_68": "「それを言うなら汚名返上。\\n 汚名は挽回したらダメだよ……」", | |||
"201010211_69": "「あれ? 違ったデスか?」", | |||
"201010211_70": "「具合はどう?\\n お茶をかぶったところは、ヒリヒリしてないかしら?」", | |||
"201010211_71": "「この通り、大丈夫デース。\\n 服も調が取ってきてくれたデス」", | |||
"201010211_72": "「そう、よかった。手にお茶を持っているときは、\\n いつも以上に注意して歩かないとダメよ」", | |||
"201010211_73": "「毎度毎度、迷惑をかけて、ホント、申し訳ないデス」", | |||
"201010211_74": "「いいのよ、そんなこと気にしないで。\\n お茶をかぶった服、乾いたから持ってきたわ」", | |||
"201010211_75": "「えッ? 服を乾かしてくれたデスか?」", | |||
"201010211_76": "「備え付けの洗濯洗剤と柔軟剤だから、\\n いつもと香りが違うかもしれないけど」", | |||
"201010211_77": "「そんなの気にしないデスよッ!」", | |||
"201010211_78": "「着替えるなら更衣室を使っていいから。\\n それじゃあ、気をつけて帰ってね」", | |||
"201010211_79": "「ご迷惑をおかけしました」", | |||
"201010211_80": "「ありがとデースッ!」", | |||
"201010211_81": "「やっぱり友里さんの気遣いは、絶妙にして絶品デスね。\\n こっちの気持ちまで、ポカポカしてくるようで……」", | |||
"201010211_82": "「まだ続けるの、切ちゃん?」", | |||
"201010211_83": "「もちろんデスッ! このままだともらう一方デス。\\n 必ず一矢報いてみせるデスよッ! 一撃必殺デースッ!」", | |||
"201010211_84": "「今から狩りに行くみたいになってるよ、切ちゃん……」", | |||
"201010211_85": "「こうなったら作戦を変更デス。\\n がむしゃらに気遣いしても、空回りするだけデス」", | |||
"201010211_86": "「敵を知れば、なんとやらって言うデスからね」", | |||
"201010211_87": "「司令、資料をまとめておいたので、確認をお願いします」", | |||
"201010211_88": "「助かる。それと明後日の会合だが、\\n スケジュールが変更になった。悪いが調整を頼む」", | |||
"201010211_89": "「はい、わかりました」", | |||
"201010211_90": "「急な変更にも、顔色ひとつ変えないで応じる……。\\n 気配りだけでなく、業務の達人デスね……」", | |||
"201010211_91": "「あったかいもの、どうぞ」", | |||
"201010211_92": "「あったかいもの、どうも」", | |||
"201010211_93": "「今日は定時で帰れそう?」", | |||
"201010211_94": "「ちょっと無理かな。\\n 未整理の書類が、山ほど残っているからね」", | |||
"201010211_95": "「そう。でも、あまり根を詰めすぎないようにね。\\n 手が空いたら、私もフォローに入るから」", | |||
"201010211_96": "「自分がどんなに忙しくても、\\n 同僚への気配りも欠かさない……」", | |||
"201010211_97": "「うーん、さすがデスね。\\n 見習うべきところが、いっぱいあるデス」", | |||
"201010211_98": "「そうだね……」", | |||
"201010211_99": "「ふあぁ……。\\n 今日は疲れたからか、眠くなってきたデス……」", | |||
"201010211_100": "「切ちゃん、大丈夫?\\n 寝るならちゃんと帰らないと……」", | |||
"201010211_101": "「でも、友里さんの1日を見届けないと……。\\n 帰れない……、デス……」", | |||
"201010211_102": "「切ちゃん、切ちゃん……?」", | |||
"201010211_103": "「もう……」", | |||
"201010211_104": "「はッ!」", | |||
"201010211_105": "「寝ちゃってたデスか?\\n でも、なんで広間にいるデス?」", | |||
"201010211_106": "「起きたの? 切ちゃん」", | |||
"201010211_107": "「調ッ!?」", | |||
"201010211_108": "「こんなところで寝たら、\\n いくら切ちゃんでも風邪ひいちゃうよ」", | |||
"201010211_109": "「そうデスッ!\\n 友里さんを観察している最中、眠くなって……」", | |||
"201010211_110": "「調が運んでくれたデスか?」", | |||
"201010211_111": "「そうだよ」", | |||
"201010211_112": "「毛布をかけてくれたのも?」", | |||
"201010211_113": "「うん」", | |||
"201010211_114": "「さすが調デース。調はいつも、\\n アタシがしてほしいことに気づいてくれるデス」", | |||
"201010211_115": "「友里さんに負けず劣らずの、気配りの達人デスッ!」", | |||
"201010211_116": "「そんなことないよ。\\n わたしが見ているのは、切ちゃんだけだもの」", | |||
"201010211_117": "「それに切ちゃんだって、わたしをよく見て、\\n してほしいことをしてくれてるよ」", | |||
"201010211_118": "「それって……、アタシも調には気配りができているって\\n ことデスか?」", | |||
"201010211_119": "「うん、いつも助かっているよ。\\n 切ちゃん、気配りを難しく考えすぎなんじゃないかな」", | |||
"201010211_120": "(気配りの秘訣は、相手をよく見ること……)", | |||
"201010211_121": "「はあ……、あの資料は……」", | |||
"201010211_122": "(友里さん、よく見れば疲れた顔をしているデス。\\n それに頻繁に、肩を叩いているデスね……)", | |||
"201010211_123": "「お疲れ様デス……」", | |||
"201010211_124": "「あら、こんな時間にどうしたの?\\n 夜遅くに帰るのは危ないわよ」", | |||
"201010211_125": "「少しだけ、時間をもらっていいデスか?\\n 終わったら、すぐに帰るデスから……」", | |||
"201010211_126": "「いいけど……」", | |||
"201010211_127": "「こんなことしか、できないデスけど……」", | |||
"201010211_128": "「あッ、んッ……」", | |||
"201010211_129": "「切歌ちゃんに肩を揉んでもらうなんて、悪いわ……」", | |||
"201010211_130": "「普段、それ以上に気遣ってもらってるから、\\n 気にしないでほしいデス」", | |||
"201010211_131": "「はあッ……、気持ちいい……」", | |||
"201010211_132": "「切歌ちゃんが、こんなにマッサージが上手いなんて、\\n 知らなかったわ」", | |||
"201010211_133": "「お言葉に甘えて、少し揉んでもらっちゃおうかな」", | |||
"201010211_134": "「友里さんの時間が許すなら、ずっと揉んでもいいデス」", | |||
"201010211_135": "「嬉しいけれど、疲れたら無理をしないで終わりにしてね」", | |||
"201010211_136": "「日頃から鍛えているデスよ、そう簡単には疲れないデス」", | |||
"201010211_137": "(やっと、役に立てて嬉しいデス。\\n 気遣いって、する方も嬉しくなるんデスね)" | |||
} |
@@ -0,0 +1,100 @@ | |||
{ | |||
"201010311_0": "調のバースデー2019", | |||
"201010311_1": "「調ーッ!」", | |||
"201010311_2": "「誕生日プレゼントは当日までの秘密デス。\\n 楽しみにしててほしいデスッ!」", | |||
"201010311_3": "「あんなに見栄を張ったけど、\\n 全然アイデアが浮かんでこないデス」", | |||
"201010311_4": "「困ったデス……。アタシ史上最大のピンチデース……」", | |||
"201010311_5": "「調にプレゼントを渡してそっぽを向かれたら、\\n アタシは生きていけないデスよ」", | |||
"201010311_6": "「はぁ……、どうするデスかね」", | |||
"201010311_7": "「プレゼントはどうしようかしら……」", | |||
"201010311_8": "「何が好きだったかしら? なんて、今更本人には聞けないし……」", | |||
"201010311_9": "「切歌だったら、きっとすぐに思いついているわね」", | |||
"201010311_10": "「……あッ!」", | |||
"201010311_11": "「……あイタッ!」", | |||
"201010311_12": "「ご、ごめんなさい。\\n 考え事をしていて……」", | |||
"201010311_13": "「あら?」", | |||
"201010311_14": "「切歌じゃないッ!\\n こんなところでどうしたの?」", | |||
"201010311_15": "「調の誕生日に何をプレゼントしようか悩んでいて、\\n ひらめきを求めて歩いていたんデスよ」", | |||
"201010311_16": "「もしかして、マリアもまだ決まってないデスか?」", | |||
"201010311_17": "「ええ、正直言うとそうなの」", | |||
"201010311_18": "「せっかくだからあの子が一番好きなものを\\n プレゼントしたいんだけれど」", | |||
"201010311_19": "「いざ考えてみると、何がいいかわからなくなってしまって……」", | |||
"201010311_20": "「調が一番好きなもの……ッ!\\n そうだ、そうデスよ……ッ!」", | |||
"201010311_21": "「急にどうしたのよ。\\n 何かアイデアが浮かんだのかしら?」", | |||
"201010311_22": "「わかったんデスよ、最高のプレゼントがッ!\\n それにはマリアもいないとダメなんデスッ!」", | |||
"201010311_23": "「わたしがいないと?\\n わたしにできることなら、なんでも協力するわ」", | |||
"201010311_24": "「ありがたいデスッ!\\n じゃあちょっと耳を貸してほしいデス」", | |||
"201010311_25": "「ごにょごにょ……」", | |||
"201010311_26": "「なッ、そんなことッ!\\n わたしも一緒に、それをするのッ!?」", | |||
"201010311_27": "「そうデスッ!」", | |||
"201010311_28": "「マリアはイヤなんデスか?\\n 1年に一度の調の誕生日なのに……」", | |||
"201010311_29": "「わ、わかったわよッ!\\n それぐらい、できるに決まっているでしょうッ!」", | |||
"201010311_30": "「もうすぐ、招待された時間……」", | |||
"201010311_31": "(切ちゃんとマリアは何も教えてくれなかったけど、\\n お祝いをしてもらえるのかな?)", | |||
"201010311_32": "(それに、今年はみんなもいるんだ。\\n なんだかドキドキする)", | |||
"201010311_33": "「よし、着いた」", | |||
"201010311_34": "「コホン……」", | |||
"201010311_35": "「調です。入りますね」", | |||
"201010311_36": "「えっと……、みんな?」", | |||
"201010311_37": "「<size=40>調ちゃん、お誕生日おめでとーッ!</size>」", | |||
"201010311_38": "「みなさん、ありがとうございますッ!」", | |||
"201010311_39": "「これ、あたしからのプレゼントだ。\\n 大したもんじゃないけど」", | |||
"201010311_40": "「いいえ、嬉しいです。ありがとうございます」", | |||
"201010311_41": "「こっちはわたしからだよ。\\n 調ちゃん、誕生日おめでとうッ!」", | |||
"201010311_42": "「わたしも用意したぞ。受け取ってくれ」", | |||
"201010311_43": "「こんなにたくさん……」", | |||
"201010311_44": "「プレゼントをいっぱいもらえて、ううん。\\n みんなにお祝いしてもらえて幸せです」", | |||
"201010311_45": "「よーし、それじゃさっそく、パーティを始めようッ!」", | |||
"201010311_46": "「あの、その前に、切ちゃんとマリアの姿が見えないですけど……」", | |||
"201010311_47": "「あー……、それはだな……」", | |||
"201010311_48": "「実は2人にどうしても外せない用事ができてしまってな。\\n ここには来てないんだ」", | |||
"201010311_49": "「……そうですか」", | |||
"201010311_50": "(そっか……。2人にはお祝いしてほしかったけど、\\n 大事な用事なのかな……)", | |||
"201010311_51": "(ううん、せっかくお祝いしてくれてるのに、\\n わたしがしょんぼりしてたらダメだ………)", | |||
"201010311_52": "(ダメなんだけど……)", | |||
"201010311_53": "「えっと、そうだッ! まだプレゼントがあるんだよ。\\n 今持ってくるからッ!」", | |||
"201010311_54": "「え? もっとですか……?」", | |||
"201010311_55": "「みんなも手伝ってーッ!」", | |||
"201010311_56": "「ああッ!」", | |||
"201010311_57": "「手伝う……?」", | |||
"201010311_58": "「お待たせッ、調ちゃんッ!」", | |||
"201010311_59": "「……ッ!」", | |||
"201010311_60": "「すごい大きな箱……。これが、プレゼントですか?」", | |||
"201010311_61": "「ああ、そうだ」", | |||
"201010311_62": "「何が入っているんだろう?\\n こんなに大きなものなんて……」", | |||
"201010311_63": "「それじゃ開けるよーッ!」", | |||
"201010311_64": "「それーッ!」", | |||
"201010311_65": "「ババーン、デースッ!」", | |||
"201010311_66": "「ハ、ハッピーバースデー、調ッ!」", | |||
"201010311_67": "「プレゼントはッ! アタシたちデスッ!」", | |||
"201010311_68": "「……ッ!」", | |||
"201010311_69": "「あれ、どうしたデスか? 誕生日なんだから、\\n 笑顔になってほしいデス……」", | |||
"201010311_70": "「……」", | |||
"201010311_71": "「笑顔よ、笑顔になって」", | |||
"201010311_72": "「……」", | |||
"201010311_73": "「おーい、どうすんだよ……この空気」", | |||
"201010311_74": "「あう……」", | |||
"201010311_75": "「も、もしかして、完全にやらかしちゃったデスか?」", | |||
"201010311_76": "「お、おかしいわね。\\n リボンが足りなかったのかしら……?」", | |||
"201010311_77": "「<size=25>マリア、きっとそういう問題じゃないデスよッ!</size>」", | |||
"201010311_78": "「<size=25>じゃ、じゃあ、どうするのよッ!</size>」", | |||
"201010311_79": "「<size=25>そ、そうよッ! まだアレを言ってなかったわ。\\n アレを言えばッ!</size>」", | |||
"201010311_80": "「<size=25>アレ? ……ああ、そ、そうだったデスッ!</size>」", | |||
"201010311_81": "「誕生日プレゼントはアタシたちデスッ!\\n だから、今日はなんでも調の言うことを聞くデスよッ!」", | |||
"201010311_82": "「さあ、なんでも言ってちょうだいッ!」", | |||
"201010311_83": "「……」", | |||
"201010311_84": "「うぅ……無言のままだと、\\n さすがに心がズキンとするデスッ!」", | |||
"201010311_85": "「フフッ……」", | |||
"201010311_86": "「わ、笑ってくれた?」", | |||
"201010311_87": "「喜んでくれたデスかッ!?」", | |||
"201010311_88": "「調のために、わたしたちがなんでもするわ」", | |||
"201010311_89": "「どんなお願いでも、ドーンと言ってみるデスッ!」", | |||
"201010311_90": "「ううん。特別なことなんて、なんにもいらないよ」", | |||
"201010311_91": "「ただ……」", | |||
"201010311_92": "「ただ?」", | |||
"201010311_93": "「これからもずっと一緒にいてね」", | |||
"201010311_94": "「……ッ!」", | |||
"201010311_95": "「もちろんデスッ! むしろこっちからお願いするデスッ!」", | |||
"201010311_96": "「フフ、これじゃプレゼントにならないわね」", | |||
"201010311_97": "「ううん、とっても嬉しかった。\\n 2人とも、ありがとうッ!」" | |||
} |
@@ -0,0 +1,103 @@ | |||
{ | |||
"201010411_0": "仲良くなる秘訣", | |||
"201010411_1": "ギャラルホルンで世界が繋がったことにより、", | |||
"201010411_2": "調と切歌はマリアの妹、セレナと再会した。", | |||
"201010411_3": "そこから時間は流れ、数々の戦いを経て、", | |||
"201010411_4": "彼女たちの絆は再び強く結ばれた。", | |||
"201010411_5": "これは、そうなる少し前。", | |||
"201010411_6": "まだ彼女たちが再会したばかりの頃のお話――", | |||
"201010411_7": "「ふう、お疲れ様デス……」", | |||
"201010411_8": "「さっきの動き、すごくよかったよ、切ちゃん」", | |||
"201010411_9": "「へへ。ありがとうデス」", | |||
"201010411_10": "「お疲れ様です」", | |||
"201010411_11": "「あッ、セレナ。来てたんデスか?」", | |||
"201010411_12": "「はい、ついさっき。\\n タオルと冷たい飲み物、どうぞ」", | |||
"201010411_13": "「……ありがとう、セレナ」", | |||
"201010411_14": "「……えとデスね、セレナ?」", | |||
"201010411_15": "「はい、なんでしょうか?」", | |||
"201010411_16": "「その、デスね……」", | |||
"201010411_17": "「きょ、今日はとてもいい天気デスね」", | |||
"201010411_18": "「はぁ……? そう……ですね」", | |||
"201010411_19": "「<size=25>切ちゃん、もっと自然な話題をふらないと</size>」", | |||
"201010411_20": "「<size=25>そ、そんなこと言ったってデスね――</size>」", | |||
"201010411_21": "「ふう、いい汗かいたわね……」", | |||
"201010411_22": "「あら、セレナ」", | |||
"201010411_23": "「あ、マリア姉さんッ!」", | |||
"201010411_24": "「お疲れ様。はい、タオルと飲み物」", | |||
"201010411_25": "「ありがとう。わざわざ待っててくれたのね」", | |||
"201010411_26": "「早く帰ろう?」", | |||
"201010411_27": "「そうね。じゃあ、2人とも、先に上がらせてもらうわね?」", | |||
"201010411_28": "「お、お疲れ様デス」", | |||
"201010411_29": "「また明日」", | |||
"201010411_30": "「はぁ……またもや不発デス……。\\n セレナに自然に話しかけるの、難しいデス……」", | |||
"201010411_31": "「マリアが一緒にいる時は、まだましなんだけどね……」", | |||
"201010411_32": "「おかしいデスね。向こうの世界で一緒に戦った時は、\\n 家族デスって言って仲良くできてたのに……」", | |||
"201010411_33": "「うん、あらためてお話しようとすると……。\\n どう接していいか、距離感がわからない……」", | |||
"201010411_34": "「マリアは、流石に姉妹だけあるデス……」", | |||
"201010411_35": "「でも……セレナとの関係、このままじゃいけないデスよね」", | |||
"201010411_36": "「うん……そうだね。また、ちゃんと仲良くなりたい」", | |||
"201010411_37": "「遊びに誘ってみるデス。\\n 調は何がいいデスか?」", | |||
"201010411_38": "「たとえば……特売スーパー巡りとか?」", | |||
"201010411_39": "「それで楽しいって感じるのは、調くらいデス」", | |||
"201010411_40": "「そうかな……悪くないと思うけど」", | |||
"201010411_41": "「流石にちょっと上級者向けデス。\\n もう少し手軽にカラオケとかどうデスか?」", | |||
"201010411_42": "「悪くないけど、まだ少しハードルが高いかも。\\n こっちの世界の歌、知らないかもしれないし……」", | |||
"201010411_43": "「確かにそうデスね……」", | |||
"201010411_44": "「何か、共通の話題が欲しいね……」", | |||
"201010411_45": "「共通の話題、デスか……それならッ!」", | |||
"201010411_46": "「何か思いついたの?」", | |||
"201010411_47": "「ここはやっぱり王道デスッ!\\n 女の子で甘い物が嫌いな子はいないデスッ!」", | |||
"201010411_48": "「どうするの?」", | |||
"201010411_49": "「簡単なことデス。一緒にスイーツを食べに行くデスッ!」", | |||
"201010411_50": "「切ちゃんナイスアイディア。美味しい物も\\n たくさんあるし、きっと気に入ると思う」", | |||
"201010411_51": "「そうと決まれば善は急げ。\\n 明日にでも誘ってみるデスッ!」", | |||
"201010411_52": "「え……一緒にケーキを食べに、ですか?」", | |||
"201010411_53": "「うん。近くに安くて美味しい\\n ケーキバイキングをやってるお店があるデス」", | |||
"201010411_54": "「これから一緒に行かない?」", | |||
"201010411_55": "「はいッ! 行ってみたいですッ!\\n えーと、マリア姉さんは?」", | |||
"201010411_56": "「これから司令と相談があるの。\\n あなたたちだけで行ってきなさい」", | |||
"201010411_57": "「でも。なんだか姉さんに悪いし……」", | |||
"201010411_58": "「フフ。なに変な気を使ってるの、この子は。\\n いいから、みんなと楽しんでらっしゃい」", | |||
"201010411_59": "「う、うん。\\n それじゃ、行ってくるねッ!」", | |||
"201010411_60": "「決まりデスねッ! 早速行くデスッ!」", | |||
"201010411_61": "「あッ!? そんなに引っ張らなくても……」", | |||
"201010411_62": "「うわ~ッ! 本当に美味しいッ!」", | |||
"201010411_63": "「気に入ってもらえて嬉しいデス」", | |||
"201010411_64": "「当然。この街では最強のコストパフォーマンス」", | |||
"201010411_65": "「どれもすっごく甘いですね」", | |||
"201010411_66": "「甘くないケーキなんて、\\n そんなのスイーツじゃないデス」", | |||
"201010411_67": "「だけど、甘いだけじゃなくて、フルーツの酸味で\\n バランスを取ってる。だから全然クドく感じない」", | |||
"201010411_68": "「これもすっごく美味しい。\\n プリンに似てるけど、違うし……なんだろ?」", | |||
"201010411_69": "「ああ、それはブラウン饅頭デスね」", | |||
"201010411_70": "「へー。真っ白なのに茶色なんて面白い名前」", | |||
"201010411_71": "「それはブラウン饅頭じゃなくてブラマンジェだよ、\\n 切ちゃん……」", | |||
"201010411_72": "「お、おう、そ、そうだったデスね」", | |||
"201010411_73": "「こっちのケーキもふわっふわ。\\n 枕にしちゃいたいくらい」", | |||
"201010411_74": "「お目が高い。ここのシフォンケーキは隠れた名品」", | |||
"201010411_75": "「こっちのブラウニーも、\\n しっとりさっくり、絶妙な食感デス」", | |||
"201010411_76": "「贅沢にイチゴをのせたナポレオンパイも外せない」", | |||
"201010411_77": "「うー……、そんなに食べられるかな……」", | |||
"201010411_78": "「そんな弱気じゃダメ。\\n バイキングなんだから元を取らないと」", | |||
"201010411_79": "「は、はい。そうですね。わたしも頑張ります」", | |||
"201010411_80": "「あッ、でもパフェを食べるだけのお腹は空けておくデス」", | |||
"201010411_81": "「うん。おひとり様1杯限定のDXフルーツパフェを\\n 食べなきゃ、この店に来た意味がないもの」", | |||
"201010411_82": "「そうなんですね……それは、とっても楽しみですッ!」", | |||
"201010411_83": "「フフ……なかなかいい食べっぷりデスね」", | |||
"201010411_84": "「あ。これ、姉さんが好きそうな味」", | |||
"201010411_85": "「本当デスね。こっちの味なんかも好きそうデス」", | |||
"201010411_86": "「うん、わかる気がする」", | |||
"201010411_87": "「今度マリアとも一緒に来るデス」", | |||
"201010411_88": "「……本当におふたりとも、\\n マリア姉さんのことが好きなんですね」", | |||
"201010411_89": "「それは……当然デス」", | |||
"201010411_90": "「わたしたちにとって、大切な家族だから」", | |||
"201010411_91": "「そう……なんですね」", | |||
"201010411_92": "「セレナも」", | |||
"201010411_93": "「えッ!?」", | |||
"201010411_94": "「前に言ったじゃないデスか?\\n セレナもアタシたちの家族デスッ!」", | |||
"201010411_95": "「月読さん、暁さん……」", | |||
"201010411_96": "「それにアタシたちは、もう同じ釜のケーキを食べた仲デースッ!」", | |||
"201010411_97": "「確かにオーブンも釜って言うけど……普通はご飯のことだと思う」", | |||
"201010411_98": "「ケーキはご飯じゃないデスかッ!?\\n と、とにかくケーキ仲間だから家族でいいんデスッ!」", | |||
"201010411_99": "「わたしもケーキはともかく、セレナのことは家族だと思ってるよ」", | |||
"201010411_100": "「……ありがとうございます。改めてよろしくおねがいします」" | |||
} |
@@ -0,0 +1,242 @@ | |||
{ | |||
"201010511_0": "飛び入りセッション", | |||
"201010511_1": "「こんにちはーッ!」", | |||
"201010511_2": "「響ちゃん、いらっしゃい」", | |||
"201010511_3": "「ええっと……」", | |||
"201010511_4": "「香澄ちゃんと有咲ちゃんの2人なら、もう来てるわよ」", | |||
"201010511_5": "「ありがとうございますッ!」", | |||
"201010511_6": "「ところで、今日は他のみんなはいないの?」", | |||
"201010511_7": "「わたしと一緒で、今頃大切なお友達のところに\\n 会いに行っていると思います」", | |||
"201010511_8": "「確か黒服さんたちの話だと、\\n 2人はこのあたりにいるはずデスよね……」", | |||
"201010511_9": "「切歌! 会いに来てくれたのね。とっても嬉しいわ!」", | |||
"201010511_10": "「こんにちは」", | |||
"201010511_11": "「いたデースッ! 今日は路上ライブをしてないんデスね。\\n これからやるなら、アタシも――」", | |||
"201010511_12": "「そんなことより、ミッシェルを探さないといけないわ!\\n あなたも手伝って!」", | |||
"201010511_13": "「え? ミッシェルならここに……」", | |||
"201010511_14": "「あー、それ無駄だと思うよ。\\n 通じるようだったら、もうとっくに通じてるし」", | |||
"201010511_15": "「なぜわからないんデスか……ッ!?」", | |||
"201010511_16": "「そうよ、きっとミッシェルはCiRCLEにいるわ!\\n 行くわよ、2人とも!」", | |||
"201010511_17": "「いいデスけど、その前に、\\n どうしてミッシェルを探してるんデスか?」", | |||
"201010511_18": "「試したいことを思いついたの。\\n それにはあなたとミッシェルが必要だわ!」", | |||
"201010511_19": "「アタシもデスか?」", | |||
"201010511_20": "「ええっとね……、あなたとコラボライブをした時用の\\n 演出を思いついたとかで」", | |||
"201010511_21": "「すぐに試したくてじっとしていられなくなったんだって」", | |||
"201010511_22": "「それは楽しそうデスッ!」", | |||
"201010511_23": "「でしょ!?\\n だから、あなたも一緒に探しましょう!」", | |||
"201010511_24": "「わわッ、引っ張らなくてもちゃんとついていくデスよッ!」", | |||
"201010511_25": "「……あれ? 美咲さんはここにいるのに、\\n どうやってミッシェルを探したらいいんデスかッ!?」", | |||
"201010511_26": "「あー、大丈夫だから、こころについていってあげて」", | |||
"201010511_27": "「あたしは疲れたからちょっと休憩。\\n 暁さんは連れていっていいから」", | |||
"201010511_28": "「わかったわ。あとでちゃんとCiRCLEに来てね!」", | |||
"201010511_29": "「……さて、出てくるよね」", | |||
"201010511_30": "「はい。では、よろしくお願いします」", | |||
"201010511_31": "「はいはい、わかってますよー」", | |||
"201010511_32": "「あら、調ちゃん。会いに来てくれたのね」", | |||
"201010511_33": "「はい。ここにいると聞いたので」", | |||
"201010511_34": "「わたしたち、これから自主練習に行くところなんだ」", | |||
"201010511_35": "「場所はうちの事務所が持ってる専用のスタジオなんだけど、\\n 調ちゃんも一緒にどう?」", | |||
"201010511_36": "「わたしも行ってもいいんですか?」", | |||
"201010511_37": "「もちろん! それじゃあ、決まりだね!\\n 調ちゃん、ごあんなーい」", | |||
"201010511_38": "「彩ちゃんってば、少しはしゃぎすぎよ?」", | |||
"201010511_39": "「フフ、久しぶりにみんなと一緒に\\n 自主練だと思うと嬉しくって!」", | |||
"201010511_40": "「はー……ごめんね、調ちゃん……。\\n まさか、どのスタジオも使ってるだなんて……」", | |||
"201010511_41": "「気にしてませんから、謝らないでください」", | |||
"201010511_42": "「仕方がないわね。今日は諦めて……」", | |||
"201010511_43": "「そんな! 久しぶりに千聖ちゃんと自主練で、\\n 調ちゃんも来てくれたのに……」", | |||
"201010511_44": "「とは言え、練習場所が無いんじゃ……」", | |||
"201010511_45": "「うう……」", | |||
"201010511_46": "「そ、そうだ! あそこなら、練習ができるかも……!」", | |||
"201010511_47": "「ここなら広いし、唄って踊っても平気じゃない?\\n 伸び伸び使えていいんじゃないかな!」", | |||
"201010511_48": "「広さはいいけれど、ちょっと目立ちすぎじゃないかしら。\\n 彩ちゃん、自分がアイドルだってこと忘れてない?」", | |||
"201010511_49": "「ここで唄ったり踊ったりしたら、\\n 人が集まってきちゃいそうですね……」", | |||
"201010511_50": "「た、確かに……。\\n うう、一体どうしたらいいの……?」", | |||
"201010511_51": "「それなら、CiRCLEに行ってみるのはどうでしょう?」", | |||
"201010511_52": "「……それだ! 調ちゃん、それだよ!」", | |||
"201010511_53": "「ライブハウスでレッスンとは、盲点だったわね」", | |||
"201010511_54": "「ありがとう調ちゃん!\\n それじゃあ、さっそくCiRCLEに移動だね!」", | |||
"201010511_55": "「彩さんが元気になってよかったです」", | |||
"201010511_56": "「ちょっとだけ、やる気がいつも空回り気味なのよね」", | |||
"201010511_57": "「……ん? 1人でどうかしたのか?」", | |||
"201010511_58": "「モカと待ち合わせしてるんだけど、まだ来なくて。\\n ちょうど探しに行こうと思ってた」", | |||
"201010511_59": "「どっかで寄り道でもしてんるんだろ。\\n まあ、探しに行くなら、手伝うぞ」", | |||
"201010511_60": "「ああ、ありが……」", | |||
"201010511_61": "「あれー? 蘭だけかと思ったら、クリスさんもいたー」", | |||
"201010511_62": "「遅刻のくせにのんきだな……。\\n ――って、その両手いっぱいの袋はなんだッ!?」", | |||
"201010511_63": "「やまぶきベーカリーのパンだよー。\\n ……欲しい?」", | |||
"201010511_64": "「ホント、相変わらずだな……」", | |||
"201010511_65": "「練習前の腹ごしらえは必須なのですよー」", | |||
"201010511_66": "「言ってることはわかるけど、まずは遅刻したことを謝る」", | |||
"201010511_67": "「ごめーん。だからね、これはそのお詫び。\\n 2人とも、好きなの取っていいからねー」", | |||
"201010511_68": "「え、あたしもいいのか?\\n 別に待ってないけど……」", | |||
"201010511_69": "「ま、くれるって言うなら、あんぱんもらうぞ」", | |||
"201010511_70": "「じゃあ、あたしはドーナツ」", | |||
"201010511_71": "「なるほどなるほど……。\\n あんぱんを取った雪音さんはー」", | |||
"201010511_72": "「んん?」", | |||
"201010511_73": "「ズバリ、寂しがり屋でしょうー」", | |||
"201010511_74": "「はあッ!?」", | |||
"201010511_75": "「そしてー、蘭はドーナツを取ったからー」", | |||
"201010511_76": "「あたしも!?」", | |||
"201010511_77": "「実は面倒見がいいでしょうー。\\n ぱちぱちぱち」", | |||
"201010511_78": "「……」", | |||
"201010511_79": "「……で、今のはなんだったんだ?」", | |||
"201010511_80": "「最初に取るパンで判断するパン心理テストー。\\n これがかなり当たる」", | |||
"201010511_81": "「そんなわけないだろ、誰が寂しがり屋だッ!」", | |||
"201010511_82": "「あたしも別に、面倒見がいいわけじゃないでしょ。\\n 普通だよ」", | |||
"201010511_83": "「ちなみにちなみにー、メロンパンを取ったモカちゃんは――」", | |||
"201010511_84": "「うわっとと!?」", | |||
"201010511_85": "「バカなこといつまでも言ってないで練習に行くよ」", | |||
"201010511_86": "「もー、だからって引っ張らなくていいのにー」", | |||
"201010511_87": "「これから練習なら、あたしも邪魔していいか?」", | |||
"201010511_88": "「もちろんいいよー。じゃあ、CiRCLEへれっつごー」", | |||
"201010511_89": "「確か、このスタジオで2人が練習しているはずだけど……」", | |||
"201010511_90": "「部屋が空いていないというのは、どういうことですか!?」", | |||
"201010511_91": "「も、申し訳ありません!」", | |||
"201010511_92": "「この声はッ!?」", | |||
"201010511_93": "「友希那、落ち着いて! 他の人に迷惑になっちゃうよ」", | |||
"201010511_94": "「でも、練習をするための貴重な時間が……」", | |||
"201010511_95": "「ゆ、友希那さん、どうしたんですか?」", | |||
"201010511_96": "「練習のためにここの予約をしてたんだけど、スタッフさんの\\n 手違いで部屋が全部埋まっちゃってるらしくてさ」", | |||
"201010511_97": "「なるほど、それで……」", | |||
"201010511_98": "「本当に申し訳ありません。\\n 次回優先的に部屋を押さえますので……」", | |||
"201010511_99": "「事情はわかったわ。\\n だけど、それじゃ今日の練習場所はどうすれば……」", | |||
"201010511_100": "「次のバンドが来るまで、\\n 5分でもいいから部屋を借りられないかしら」", | |||
"201010511_101": "「そ、それはちょっと……」", | |||
"201010511_102": "「はー……。\\n 友希那、ちょっと!」", | |||
"201010511_103": "「何? 今取り込み中なんだけど……」", | |||
"201010511_104": "「いいからほら! いったん外に出よう」", | |||
"201010511_105": "「はい、ジュースです。少しは落ち着きましたか?」", | |||
"201010511_106": "「ええ……せっかく会いに来てくれたのに、\\n 変なところを見せてしまったわね」", | |||
"201010511_107": "「昔から音楽のことになると周りが見えなくなるんだよね。\\n たまにあるんだー、こういうこと」", | |||
"201010511_108": "「フフ、わかってます。\\n 真剣なのはいいことだと思います」", | |||
"201010511_109": "「あのスタジオへは後で謝りに行くわ。\\n でも、まずは練習ができるスタジオを探さないと……」", | |||
"201010511_110": "「ねー、おねえちゃん。ねこちゃんみなかった?」", | |||
"201010511_111": "「ええっと、迷子になっちゃったのかな?\\n どんな猫ちゃん?」", | |||
"201010511_112": "「これがうちのみーちゃん。どこにもいないの」", | |||
"201010511_113": "「猫ちゃんの写真かな?」", | |||
"201010511_114": "「……」", | |||
"201010511_115": "「ごめんね、ちょっと見てないかな」", | |||
"201010511_116": "「そっか……」", | |||
"201010511_117": "「……」", | |||
"201010511_118": "「友希那、写真返してあげないと」", | |||
"201010511_119": "「……え? あ、ああ、ごめんなさい」", | |||
"201010511_120": "「みたら、おしえてね……」", | |||
"201010511_121": "「元気なかったね。\\n もしかしてずっと1人で探してるのかな?」", | |||
"201010511_122": "「手伝ってあげたいけど、\\n 友希那さんは練習場所を探したいですよね」", | |||
"201010511_123": "「え、ええ……。でも……」", | |||
"201010511_124": "「友希那さんてひょっとして……、けっこう猫好き?」", | |||
"201010511_125": "「!?」", | |||
"201010511_126": "「アハハ……好きというか、大好きなんだよね」", | |||
"201010511_127": "「ちょ、ちょっと!?」", | |||
"201010511_128": "「友希那、あの子と一緒に猫探ししてあげよ」", | |||
"201010511_129": "「でも、それでは練習をする時間が……」", | |||
"201010511_130": "「だったら、わたしがスタジオを探します。\\n 2人は猫を探してあげてくださいッ!」", | |||
"201010511_131": "「でも、そんなことをあなたに頼むわけには……」", | |||
"201010511_132": "「大丈夫です、任せてくださいッ!」", | |||
"201010511_133": "「ほら、早くあの子を追いかけないと見失っちゃいますよ?」", | |||
"201010511_134": "「……わかったわ。追いかけましょう、リサ」", | |||
"201010511_135": "「オッケー!\\n ありがとね、未来!」", | |||
"201010511_136": "「……ついスタジオ探しを引き受けちゃったけど、\\n どうしようかな……」", | |||
"201010511_137": "「そうだッ! CiRCLEだったら、空きがあるかも。\\n まずはそっちに行ってみよう」", | |||
"201010511_138": "「香澄ちゃんと有咲ちゃん、いたッ!\\n でも演奏中みたい……」", | |||
"201010511_139": "「邪魔しちゃマズイよね。\\n 終わったころに戻って――」", | |||
"201010511_140": "「あっ、響ちゃんだ!」", | |||
"201010511_141": "「うわー、見つかったーッ!?」", | |||
"201010511_142": "「そんなところにいないで入ってよー!」", | |||
"201010511_143": "「見てないで、さっさと入ってくればいいのに」", | |||
"201010511_144": "「い、いや、邪魔しちゃ悪いかなって思って……」", | |||
"201010511_145": "「全然邪魔じゃないってば!\\n せっかくスタジオにいるんだから、3人で練習しようよ!」", | |||
"201010511_146": "「やるッ! わたしもギター借りてきたから、\\n 準備はバッチリだよッ!」", | |||
"201010511_147": "「それじゃ、一緒にいっぱい演奏しよう!」", | |||
"201010511_148": "「やっぱり、演奏するのは楽しいッ!」", | |||
"201010511_149": "「でしょ!?\\n よかった。そう言ってくれて」", | |||
"201010511_150": "「なまけて練習してないかと思ってましたけど、\\n 意外とちゃんと弾けてますね」", | |||
"201010511_151": "「あ、当たり前だよッ! わたし、真面目だもんッ!」", | |||
"201010511_152": "「……とはいえ、本当はちゃんと弾けるか\\n 不安だったけどね」", | |||
"201010511_153": "「うん、素直でよろしい!」", | |||
"201010511_154": "「でも、今日はメンバーが少ないから、\\n 音が足りなくてちょっぴり寂しいかも」", | |||
"201010511_155": "「今日は予定があるからって、\\n 3人は来れなかったんですよ」", | |||
"201010511_156": "「だったら、他のバンドの人を呼ぶのはどうかな?\\n ライブハウスだし、すぐ見つかると思うんだけど」", | |||
"201010511_157": "「そっかッ! その手があったねッ!」", | |||
"201010511_158": "「お前は何言ってんだ、\\n そんなの急に言われても無理に決まって――」", | |||
"201010511_159": "「ちょっと行ってくるから待ってて!」", | |||
"201010511_160": "「すぐに見つけてくるねッ!」", | |||
"201010511_161": "「ホント、2人揃って人の話を聞かねーやつらだな!」", | |||
"201010511_162": "「……はー、そんな簡単に見つかったら苦労しねーよ」", | |||
"201010511_163": "「ただいまッ! 見つけてきたよッ!」", | |||
"201010511_164": "「ええ!? 嘘だろ!?」", | |||
"201010511_165": "「ねー、響。どういう状況なのか説明して?」", | |||
"201010511_166": "「って、知り合いかよ」", | |||
"201010511_167": "「あなたにも練習に参加してほしいの!\\n どうかな?」", | |||
"201010511_168": "「なるほど、そういうことだったのね」", | |||
"201010511_169": "(さっきCiRCLEの電話を借りて、友希那さんたちには\\n 伝えたから、来るまでなら大丈夫だよね)", | |||
"201010511_170": "「うん、いいよ」", | |||
"201010511_171": "「やったーッ!」", | |||
"201010511_172": "「でも、わたしキーボードしか弾けないよ?\\n 1台しかないよね……?」", | |||
"201010511_173": "「有咲と2人で演奏すれば大丈夫!」", | |||
"201010511_174": "「勝手に決めてんじゃねー! まあいいけど……」", | |||
"201010511_175": "「じゃあ、2人はそこに並んでもらって。\\n 響ちゃんはこっち!」", | |||
"201010511_176": "「……えっと、よろしくお願いします」", | |||
"201010511_177": "「うん。よろしくお願いしますッ!\\n キーボード、半分借りるね?」", | |||
"201010511_178": "「たぶん香澄たちに無理やり連れてこられたんだと思うけど、\\n 大丈夫でしたか?」", | |||
"201010511_179": "「嫌だったら言ってください。\\n わたしがあいつに言ってきかせますから」", | |||
"201010511_180": "「ううん。響も強引なところあるから慣れてるよ」", | |||
"201010511_181": "「確かに、あの2人は似てるところありますね。\\n まったく……」", | |||
"201010511_182": "「フフ、でも、そんなところも嫌いじゃないんでしょう?」", | |||
"201010511_183": "「ま、まあ……」", | |||
"201010511_184": "「じゃあ、有咲、お願い!」", | |||
"201010511_185": "「はいはい、1、2、3――」", | |||
"201010511_186": "「やっぱり、音が多いとライブしてるーって感じがして\\n 楽しいね!」", | |||
"201010511_187": "「そうだね、すっごく楽しいッ!」", | |||
"201010511_188": "「好き勝手弾いて……。\\n 合わせる方の身にもなれっての!」", | |||
"201010511_189": "「でもやっぱり、一緒に演奏するのは楽しいねッ!」", | |||
"201010511_190": "「……まあ、そうですね」", | |||
"201010511_191": "「うん、今いい感じだったッ!」", | |||
"201010511_192": "「よーし! 次の曲、いってみよー!」", | |||
"201010511_193": "「……まさかの全員集合かよ」", | |||
"201010511_194": "「空いてる部屋はあるのかな」", | |||
"201010511_195": "「やっぱり、ミッシェルはCiRCLEにいたのね。\\n 早速、新演出を試すわよ!」", | |||
"201010511_196": "「先に行った小日向さんはどこかしら」", | |||
"201010511_197": "「そういえば、響さんもCiRCLEにいるはずです」", | |||
"201010511_198": "「音が聞こえるデスッ!\\n どうやら、奥で演奏してるみたいデスよ」", | |||
"201010511_199": "「どんな演奏してるか気になるし、\\n ちょこっとだけ覗いてみようよ!」", | |||
"201010511_200": "「見て、2人でキーボードやってるわ。\\n とっても楽しそうね!」", | |||
"201010511_201": "「ずるいデスよッ!\\n 一緒にやるなら、誘ってほしかったデスッ!」", | |||
"201010511_202": "「あれ? みんな来てたんだね。\\n せっかくだし、一緒に演奏しようよッ!」", | |||
"201010511_203": "「またバカがバカなこと言い始めやがった」", | |||
"201010511_204": "「この人数でステージに上がるのは、\\n さすがに難しいんじゃない?」", | |||
"201010511_205": "「楽器はあるみたいだし、いけるよ!」", | |||
"201010511_206": "「ほら、2人ともこっちに来て!\\n DJの機材はもう用意が終わってるから!」", | |||
"201010511_207": "「すぐにやるデースッ!」", | |||
"201010511_208": "「千聖ちゃんも調ちゃんもボヤボヤしてられないよ!\\n 早くステージに行こう!」", | |||
"201010511_209": "「はいッ!」", | |||
"201010511_210": "「モカちゃんが遅れを取るなんて。\\n 蘭もクリスさんも急がないと場所取られちゃうよー」", | |||
"201010511_211": "「やるからには徹底的にやろう」", | |||
"201010511_212": "「……マジか、全員参加かよ」", | |||
"201010511_213": "「これだよ、これ!\\n たくさんの音がスタジオいっぱいになってる!」", | |||
"201010511_214": "「バラバラな音が合わさっていく……。\\n これがバンドなんだねッ!」", | |||
"201010511_215": "「次! 次はハロハピの歌をやるわよ!」", | |||
"201010511_216": "「待った。これが終わったら、\\n 次はAfterglowの歌。いいよね?」", | |||
"201010511_217": "「いいえ、わたしたちRoseliaの歌よ。\\n ここは譲れないわ」", | |||
"201010511_218": "「Pastel*Palettesも入れてくださーい!」", | |||
"201010511_219": "「どれも演奏してみたいし、決められない……」", | |||
"201010511_220": "「だったら、全部やっちゃえばいいんだよ!」", | |||
"201010511_221": "「まるで小さなコンサートね……。\\n でも、いいんじゃないかしら」", | |||
"201010511_222": "「いいじゃん、ここまできたら徹底的にやろう!」", | |||
"201010511_223": "「決まり! 時間いっぱい、いけるところまで!\\n わたしたちの演奏は止まらない!」", | |||
"201010511_224": "「もー、これ以上ないってくらい大満足!」", | |||
"201010511_225": "「やりきったー、って感じだねッ!」", | |||
"201010511_226": "「……確かに悪くなかったわ」", | |||
"201010511_227": "「だけど勘違いしないで、これは今回限りよ。\\n わたしたちにはわたしたちのバンドがあるんだから」", | |||
"201010511_228": "「次はわたしたちのバンドにしかできない歌を唄うわ」", | |||
"201010511_229": "「そう、あたしたちはライバルだしね」", | |||
"201010511_230": "「今回は乗せられたけど、\\n 次はあたしたちが一番盛り上げるライブをするから」", | |||
"201010511_231": "「一番盛り上げられるのがあなたなら、\\n あたしは一番の笑顔をみんなに届けるわ!」", | |||
"201010511_232": "「あたしたちはいつだって、そうしてきたもの!」", | |||
"201010511_233": "「わたしたちも負けない!\\n ええっと、夢を与えるアイドルバンドとして!」", | |||
"201010511_234": "「お互いに競い合いながら高め合う……。\\n ライバル、いいデスねッ!」", | |||
"201010511_235": "「わたしたちも、参加したい」", | |||
"201010511_236": "「そうだねッ!\\n それにはもっと練習を頑張らないと」", | |||
"201010511_237": "「ああ。\\n 次来るまでに腕を上げとくから、覚悟しとけよッ!」", | |||
"201010511_238": "「よーし、今度はわたしたちだけでバンドを組んで、\\n みんなと勝負だッ!」", | |||
"201010511_239": "「楽しみにしててね、みんなッ!」" | |||
} |
@@ -0,0 +1,77 @@ | |||
{ | |||
"201010611_0": "切歌のバースデー2019", | |||
"201010611_1": "「やっとあの日が近づいてきたデス……ッ!」", | |||
"201010611_2": "「最近、ずっと楽しそうにしてるね」", | |||
"201010611_3": "「だってッ! 誕生日デスよッ!\\n アタシも大人の女性に一歩近づくってことデスッ!」", | |||
"201010611_4": "(切ちゃんが大人の女性に……)", | |||
"201010611_5": "「どんなふうになるんデスかね。\\n マリア? それとも、友里さんのようになったりして……」", | |||
"201010611_6": "「誕生日になっても、切ちゃんは切ちゃんのままだと思うけど……」", | |||
"201010611_7": "「なッ!? あ、アタシは、アタシのまま……」", | |||
"201010611_8": "「うん。そんなに急には変わらないと思う」", | |||
"201010611_9": "「歳をとるだけじゃ大人にはなれないんデスね……」", | |||
"201010611_10": "「誕生日になっても子供のままじゃ笑われちゃうデス。\\n なんとかしないとデスッ!」", | |||
"201010611_11": "「待って、切ちゃんッ! どこに行くの?」", | |||
"201010611_12": "「アタシは大人になる方法を探してくるから、\\n 調は先に帰ってていいデスよッ!」", | |||
"201010611_13": "「どうしよう、誕生日を楽しみにしていたのに、\\n 余計な悩みを増やしちゃった……」", | |||
"201010611_14": "「……それでわたしたちに相談しにきたのね」", | |||
"201010611_15": "「切ちゃんの望みを叶えてあげられないかな」", | |||
"201010611_16": "「うーん、どうしたらいいんだろ。\\n 大人になるって言われても、よくわからないもんね」", | |||
"201010611_17": "「確かに、ちょっと難しいかも」", | |||
"201010611_18": "「んなもん、まずは言葉遣いを変えればいいんじゃないか?」", | |||
"201010611_19": "「確かにその通りだろうが、\\n 大人びた言葉遣いをする暁が想像できるか?」", | |||
"201010611_20": "「それは……、できないな。\\n 『デス』の印象が強すぎる……ッ!」", | |||
"201010611_21": "「しゃべり方を急に変えるのは難しいよ。\\n まずは、お洋服を大人っぽくするのはどうかな」", | |||
"201010611_22": "「形から入るのはいい考えね。\\n 切歌の性格的にもそっちの方が合っていると思うわ」", | |||
"201010611_23": "「じゃあ、わたしたちで切歌ちゃんに似合う服を\\n 選ぼうよッ!」", | |||
"201010611_24": "「あいつに似合って、大人っぽい服か……。どんなのだろうな」", | |||
"201010611_25": "「スーツとかかな?」", | |||
"201010611_26": "「和服もいいのではないか?」", | |||
"201010611_27": "「あの、わたしにいい考えがあります」", | |||
"201010611_28": "「ハッピーバースデー、切ちゃん」", | |||
"201010611_29": "「ありがとうデスッ!」", | |||
"201010611_30": "「あ、いや、感謝するデス」", | |||
"201010611_31": "「お料理もたくさん用意したわよ」", | |||
"201010611_32": "「わーい、おいしそうなものがたくさ――」", | |||
"201010611_33": "「あッ!?\\n お、大人の女性はこんなことではしゃがないデスッ!」", | |||
"201010611_34": "(やっぱり、気にしてる)", | |||
"201010611_35": "「切ちゃん、渡したい物があるの。\\n こっちへ一緒に来てくれる?」", | |||
"201010611_36": "「え? ここで渡せないようなものデスか?\\n もしかして、部屋に収まらないほどの大きなプレゼントッ!?」", | |||
"201010611_37": "「フフ、それは見てのお楽しみよ」", | |||
"201010611_38": "「安心してッ! 帰ってくるまで待ってるから」", | |||
"201010611_39": "「では、行ってくるデス」", | |||
"201010611_40": "「お待たせしました」", | |||
"201010611_41": "「遅かったな、何か問題でもあったのか?」", | |||
"201010611_42": "「問題はなかったけど……ほら、切歌。\\n いつまで隠れているつもりなの」", | |||
"201010611_43": "「ほ、本当にこれ似合ってるデスか?\\n ちょっと不安デス……」", | |||
"201010611_44": "「いいから、ほら。みんなに見せてあげなさい」", | |||
"201010611_45": "「わあッ!? ま、マリア、押さないでほしいデスッ!」", | |||
"201010611_46": "「え、ええっと、どうデスか?」", | |||
"201010611_47": "「おおッ! 切歌ちゃん、すっごく似合ってるよッ!」", | |||
"201010611_48": "「素敵なドレスだね、いつもよりずっと大人っぽい」", | |||
"201010611_49": "「アタシ、大人っぽいデスか?」", | |||
"201010611_50": "「ああ、そうだな」", | |||
"201010611_51": "「ほら、言った通りでしょ。\\n 何も恥ずかしがることなんてないわ」", | |||
"201010611_52": "「切ちゃん、大丈夫。とってもきれいだよ」", | |||
"201010611_53": "「きれいとか素敵とか、言われるなんて\\n 思わなかったデスッ!」", | |||
"201010611_54": "「調の選んでくれたドレスのおかげデス。\\n 大切に着るデスよッ!」", | |||
"201010611_55": "「わたしだけじゃなくて、そのドレスはみんなで選んだの」", | |||
"201010611_56": "「そうだったんデスか。みんな、ありがとうデスッ!」", | |||
"201010611_57": "「いやッ! そうじゃなくて……、\\n か、感謝いたしますわデス?」", | |||
"201010611_58": "「フフ、無理しなくていいんだよ。\\n 見た目だけでも十分だと思うから」", | |||
"201010611_59": "「そ、そうはいかないデスますよ。\\n ドレスと釣り合うようにしないともったいないざますデス」", | |||
"201010611_60": "「ふーん、そうか」", | |||
"201010611_61": "「じゃあ、ケーキなんて子供っぽいもんはいらないよな。\\n せっかくの特別製だけど、あたしらで食っちまうか」", | |||
"201010611_62": "「ケ、ケーキデスと……ッ!?」", | |||
"201010611_63": "「なんだ? 食べたいのか?」", | |||
"201010611_64": "「そ、そんなことないデスわ。\\n 大人なアタシは食べないのデス」", | |||
"201010611_65": "「大人の女性でもケーキは食べると思うわよ」", | |||
"201010611_66": "「食べたいものを食べればいいんじゃないかな。\\n クリスもそんな意地悪しないの」", | |||
"201010611_67": "「わ、悪かったな……」", | |||
"201010611_68": "「ドレスで大人に一歩近づいたわけだし、\\n それに今日は誕生日なんだから、特別」", | |||
"201010611_69": "「じゃ、じゃあ、遠慮なくいただくデス。\\n どこから食べようか迷っちゃうデスよッ!」", | |||
"201010611_70": "「フフ、すっかりいつもどおりだねッ!」", | |||
"201010611_71": "「あの子はあれでいいと思うわ。\\n 笑顔でおいしそうに食べている姿が1番可愛いもの」", | |||
"201010611_72": "「大人になっても、切ちゃんは切ちゃんだね」", | |||
"201010611_73": "「んんッ、このケーキ、とってもおいしいデスッ!\\n ほら、調も一緒に食べるデスよッ!」", | |||
"201010611_74": "「うん、一緒に食べよう」" | |||
} |
@@ -0,0 +1,113 @@ | |||
{ | |||
"201010711_0": "お似合いの服", | |||
"201010711_1": "「あッ! 見てください、あのドレス」", | |||
"201010711_2": "「どれどれッ?」", | |||
"201010711_3": "「わあ……、綺麗なドレス」", | |||
"201010711_4": "「姉さんに似合うと思いませんか?」", | |||
"201010711_5": "「そうだね、すごく似合うと思う。っていうかマリアさん\\n なら、どんなドレスだって着こなしちゃうよ」", | |||
"201010711_6": "「そうですよね」", | |||
"201010711_7": "「わたしも姉さんみたいに、\\n ドレスをカッコよく着こなせたらなあ……」", | |||
"201010711_8": "「セレナだって、今に似合うようになるわよ」", | |||
"201010711_9": "「そうだよ。だって、2人は姉妹なんだからッ!」", | |||
"201010711_10": "「えッ? そ、そう……ですか?」", | |||
"201010711_11": "「うん、わたしもそう思うよ」", | |||
"201010711_12": "「だから今は、今のあなたに似合う服を、\\n たくさん楽しめばいいのよ」", | |||
"201010711_13": "「今のわたしに似合う服……?」", | |||
"201010711_14": "「そう。今の自分だからこそ似合う服もあるわ」", | |||
"201010711_15": "「それに、憧れの服が似合うようになるために、\\n 自分を磨くのも楽しいものよ」", | |||
"201010711_16": "「いつかきっと、このドレスが似合う素敵なわたしになって、\\n 着てみたいな」", | |||
"201010711_17": "「その時は、真っ先に姉さんに見せるね」", | |||
"201010711_18": "「偉いわ、セレナ。\\n わたしもその時がくるのを、楽しみにしてる」", | |||
"201010711_19": "「ドレスに憧れる気持ちは、わたしもわかるなぁ」", | |||
"201010711_20": "「その隣のドレスって、未来に似合いそう」", | |||
"201010711_21": "「えッ、そ、そうかな?」", | |||
"201010711_22": "「いいわね。そのままだと少し大人っぽいけど、\\n ちょっとお化粧すれば、綺麗に着こなせるんじゃないかしら」", | |||
"201010711_23": "「ほ、本当ですか?\\n あんな大人っぽいドレス……」", | |||
"201010711_24": "「わたしが男の人で、あのドレスを着た未来を見かけたら、\\n 絶対に口説いちゃうよ」", | |||
"201010711_25": "「響……。すごい褒め言葉で照れちゃうよ……」", | |||
"201010711_26": "「でも、ブランド物のドレスなんて、\\n どんなに無理しても買えないかな……」", | |||
"201010711_27": "「大人のおしゃれって、お金がたくさん必要なんですね……」", | |||
"201010711_28": "「S.O.N.G.からッ!?」", | |||
"201010711_29": "「緊急時の呼び出し音ね……」", | |||
"201010711_30": "「はい、響です」", | |||
"201010711_31": "「休日を楽しんでいるところ、すまない。\\n A5地区で、少し厄介な状況が発生した」", | |||
"201010711_32": "「大丈夫だとは思うが最悪のケースに備え、\\n 装者は全員、S.O.N.G.内で待機してもらう」", | |||
"201010711_33": "「GPSの情報では、そこにマリアくんもいるようだな」", | |||
"201010711_34": "「ええ。話は聞こえたわ」", | |||
"201010711_35": "「では、2人とも、すみやかにS.O.N.G.へ集合してくれ」", | |||
"201010711_36": "「わかりましたッ!」", | |||
"201010711_37": "「急ぎましょう」", | |||
"201010711_38": "「ごめんね、未来……」", | |||
"201010711_39": "「ううん。わたしは平気だから、頑張って」", | |||
"201010711_40": "「ごめんね、セレナ……。\\n 部屋の鍵を渡しておくから、戻りが遅くなったら先に休んでいて」", | |||
"201010711_41": "「大丈夫だよ、姉さん。わたしのことは気にしないで。\\n おふたりとも、どうか気を付けて」", | |||
"201010711_42": "「ありがとう。\\n それじゃあ、行ってくるね」", | |||
"201010711_43": "「状況がわかったら、連絡を入れるわ」", | |||
"201010711_44": "「響をよろしくお願いします。\\n 響も絶対に、無茶しちゃダメだよッ!」", | |||
"201010711_45": "「わかってるってッ!」", | |||
"201010711_46": "「いつも返事だけはいいんだから……」", | |||
"201010711_47": "「行っちゃいましたね……」", | |||
"201010711_48": "「この後、どうしようか?」", | |||
"201010711_49": "「その、よければ……、\\n 一緒に買い物を続けませんか?」", | |||
"201010711_50": "「うん。\\n わたしも同じことを言おうとしてたんだ」", | |||
"201010711_51": "「じゃあ予定通りに、\\n 公園のフリーマーケットに行ってみようか」", | |||
"201010711_52": "「はいッ、行きましょう」", | |||
"201010711_53": "「わー、こんなにたくさんお店があるなんて……。\\n すごくにぎやかですね」", | |||
"201010711_54": "「フリーマーケットっていうのは、\\n 一般の人たちがいろんな物を持ち寄って売っているの」", | |||
"201010711_55": "「普通のお店じゃ買えない、手作り商品もたくさんあって、\\n 掘り出し物も多いんだよ」", | |||
"201010711_56": "「だからこんなに、活気があるんですね」", | |||
"201010711_57": "「はぐれるといけないから、手を繋いでいかない?」", | |||
"201010711_58": "「はいッ!」", | |||
"201010711_59": "「フフッ、こうしていれば安全ですね」", | |||
"201010711_60": "「あッ、あっちに綺麗なお洋服がたくさんありますよ」", | |||
"201010711_61": "「ホントだ、見にいってみようか」", | |||
"201010711_62": "「ここは、洋服屋さんの出店でしょうか?」", | |||
"201010711_63": "「高そうな服ばかりで、\\n フリーマーケットというより、ブティックみたい」", | |||
"201010711_64": "「見てください、ドレスもありますよ」", | |||
"201010711_65": "「本当だ。どれもすごく素敵……。\\n さっきみんなで見たブランド物みたい」", | |||
"201010711_66": "「こんにちは。\\n 自信作ばかりだから、手にとって見ていってね」", | |||
"201010711_67": "「自信作ってことは……、\\n ここのお洋服は、みんなあなたが作ったんですか?」", | |||
"201010711_68": "「そうだよ。今はまだ学生だけど、\\n プロのデザイナーを目指してるんだ」", | |||
"201010711_69": "「自信作とはいえ、まだまだアマチュアだからね。\\n 足を止めてくれるのは、あなたたちくらいだよ」", | |||
"201010711_70": "「そんな……。\\n すごく素敵なお洋服ばかりなのに」", | |||
"201010711_71": "「そうですよ。ここのドレスには、\\n ブランド物にも負けない魅力を感じます」", | |||
"201010711_72": "「そんな風に言ってくれるなんて、嬉しい……」", | |||
"201010711_73": "「もし気に入った服があったら、言ってね。\\n まけてあげるからッ!」", | |||
"201010711_74": "「ええッ、そんなつもりじゃ……」", | |||
"201010711_75": "「いいのいいの。\\n この服なんて、あなたに似合うと思うけど、どう?」", | |||
"201010711_76": "「わあ、可愛いッ!」", | |||
"201010711_77": "「黒髪のあなたには、このドレスが似合うと思うよ」", | |||
"201010711_78": "「素敵な色……。\\n こんなに素敵なドレス、わたしに着こなせるかな」", | |||
"201010711_79": "「大丈夫、絶対似合うから。\\n デザインしたわたしが言うんだから、間違いないって」", | |||
"201010711_80": "「どうしましょう……」", | |||
"201010711_81": "「どうしようって……ど、どうしようね」", | |||
"201010711_82": "「買ってくれてありがとう」", | |||
"201010711_83": "「こちらこそ、ありがとうございます。\\n あんなに素敵なドレスを、信じられない値段で……」", | |||
"201010711_84": "「ありがとうございます。絶対に、大切に着ます」", | |||
"201010711_85": "「うん。そうしてくれると、服も喜ぶよ。\\n 気に入ったら、次のフリーマーケットでも遊びに来てね」", | |||
"201010711_86": "「買っちゃい……ましたね」", | |||
"201010711_87": "「買っちゃったね……」", | |||
"201010711_88": "「せっかく買ったんだもの、着てみたいよね?」", | |||
"201010711_89": "「実はわたしも、そう思ってました。\\n 姉さんの家で着てみませんか?」", | |||
"201010711_90": "「うん、行こうッ!」", | |||
"201010711_91": "「セレナちゃん、準備はいい?」", | |||
"201010711_92": "「はいッ! そちらも、大丈夫ですか?」", | |||
"201010711_93": "「うんッ! じゃあ、いっせーので、見せ合おうねッ!」", | |||
"201010711_94": "「わかりました」", | |||
"201010711_95": "「それじゃあ……」", | |||
"201010711_96": "「いっせーのッ!」", | |||
"201010711_97": "「わあッ……そのドレス、\\n すごく似合っていて、素敵ですッ!」", | |||
"201010711_98": "「セレナちゃんこそ、そのドレスすごく似合ってるッ!\\n お人形みたいに可愛いッ!」", | |||
"201010711_99": "「嬉しいです。\\n 姉さんも……、似合うって言ってくれるでしょうか?」", | |||
"201010711_100": "「うん。\\n きっと、心から言ってくれるよ」", | |||
"201010711_101": "「ありがとうございます。\\n 小日向さんも、立花さんに口説かれちゃいますね」", | |||
"201010711_102": "「フフ、本当に口説かれたら、どうしようかな?」", | |||
"201010711_103": "「響からのメールだ……。\\n 2人とも、もうじき帰ってこれるって」", | |||
"201010711_104": "「任務が無事終わったんですね。よかった」", | |||
"201010711_105": "「今ね、マリアさんの部屋にいるって、\\n 返信したんだけど……」", | |||
"201010711_106": "「小日向さんの言いたいこと、わかります。\\n この格好のまま姉さんたちが帰ってくるのを待ちましょう、ですよね?」", | |||
"201010711_107": "「せっかくだもの。どうかな?」", | |||
"201010711_108": "「もちろん、賛成に決まっていますッ!\\n わたしたちの格好を見たら、きっと最初は驚きますよね」", | |||
"201010711_109": "「そうだね、すごく驚くと思うな。\\n そのあとは……、どんな反応をするんだろう」", | |||
"201010711_110": "「楽しみですね。\\n 姉さんたち、早く帰ってこないかなぁ……」" | |||
} |
@@ -0,0 +1,80 @@ | |||
{ | |||
"201010811_0": "アルバイト奮闘中", | |||
"201010811_1": "「今日の任務はこれで終わりデスね。\\n まだお昼だから、どこかで食べて帰るデスよッ!」", | |||
"201010811_2": "「そうだね。ついでに夕飯の材料も買って帰ろう」", | |||
"201010811_3": "「……あッ、クリス先輩」", | |||
"201010811_4": "「おわッ!? な、なんだ、お前らいたのか」", | |||
"201010811_5": "「ちょうど調とご飯食べに行こうって話をしてて、\\n 一緒にどうデスか?」", | |||
"201010811_6": "「い、いや、あたしは遠慮しとく」", | |||
"201010811_7": "「もしかして、これから任務ですか?」", | |||
"201010811_8": "「いや……でも今日はどうしても外せない用があるんだ、悪いなッ!」", | |||
"201010811_9": "「……行っちゃったデス。あんなに急いでどんな用事なんデスかね。\\n すごく慌ててたデス」", | |||
"201010811_10": "「最近、訓練が終わってから、すぐ帰ってるみたい。\\n 何かあるのかな」", | |||
"201010811_11": "「そう言えば、前もこんなことがあったデス」", | |||
"201010811_12": "「何か事件かもしれないデスッ! 今度こそ真相を確かめて\\n アタシたちの手で先輩を助けるデスッ!」", | |||
"201010811_13": "「でも、今は潜入美人捜査官メガネは手元に無いから気をつけよう」", | |||
"201010811_14": "「わかってるデスよ。さあ、見失う前に追いかけるデスッ!」", | |||
"201010811_15": "「……」", | |||
"201010811_16": "「先輩を発見。このまま後をつけるデス」", | |||
"201010811_17": "「うん」", | |||
"201010811_18": "「調、このお店からいい匂いがするデスよ。\\n お腹が鳴っちゃいそうデース……」", | |||
"201010811_19": "「切ちゃん、尾行中なんだから集中しないと」", | |||
"201010811_20": "「……あッ! ほら、先輩が先に行っちゃう」", | |||
"201010811_21": "「ああッ! 待つデスよ、調ッ!」", | |||
"201010811_22": "「確かこっちのほうへ来たはずなんだけど……。\\n 切ちゃん、見つかった?」", | |||
"201010811_23": "「向こうにはいなかったデス。\\n この辺りのお店に入ったとは思うんデスが……」", | |||
"201010811_24": "「ファミレスに、ストレッチジム、お花屋さん。\\n どれに入ったんだろう……」", | |||
"201010811_25": "「では、この名探偵がズバッと推理してみせるデースッ!」", | |||
"201010811_26": "「アタシの推理が正しければ、先輩は外食が多いデス。\\n つまり、ファミレスでご飯中と見たデスッ!」", | |||
"201010811_27": "「だったら、わたしたちと一緒でもいいし、\\n 用事がある、なんて断り方するかな」", | |||
"201010811_28": "「え、ええっと、じゃあ、ストレッチジムッ!\\n きっとお腹の辺りが出てきてダイエット中なんデスよ」", | |||
"201010811_29": "「それはあるかも。先輩は隠れて努力するタイプだから。\\n わたしたちに内緒で特訓してるのかな」", | |||
"201010811_30": "「お花屋さんは……ないデスね。\\n 贈り物にお花ってタイプじゃなさそうデスし」", | |||
"201010811_31": "「そうとは言い切れないよ。\\n 花を贈りたい相手がいるから急いで買いに走ったのかも」", | |||
"201010811_32": "「先輩が花を贈るほどの相手……。\\n い、一体、誰なんデスかッ!?」", | |||
"201010811_33": "「これはわたしたちがしっかり調査しないと」", | |||
"201010811_34": "「まずはお花屋さんに入ってどんな花を買うのか\\n 確かめるデスよ」", | |||
"201010811_35": "「いらっしゃいませ。どのようなお花をお探し――」", | |||
"201010811_36": "「って、お前らッ!?」", | |||
"201010811_37": "「し、しまった、見つかったデスッ!」", | |||
"201010811_38": "「逃げるデスよ、調ッ!」", | |||
"201010811_39": "「待って、それよりも……」", | |||
"201010811_40": "「……あれ、『いらっしゃいませ』ってなんデスか?」", | |||
"201010811_41": "「あッ、いや、つまり、あれだ……」", | |||
"201010811_42": "「そ、そんなことより、なんでここにいるんだよッ!」", | |||
"201010811_43": "「え、ええっと、それはデスね……」", | |||
"201010811_44": "「お前ら、あたしの後をつけてきやがったな。\\n ったく、見られたくないから隠してたのに」", | |||
"201010811_45": "「あら、雪音ちゃんのお友達?」", | |||
"201010811_46": "「ああ、いや、あたしの後輩なんだ。\\n すぐに帰らせるから、気にしないでくれ」", | |||
"201010811_47": "「いいのよ、ゆっくりしていって。\\n それよりもほら、まだ出してないお花があるでしょ」", | |||
"201010811_48": "「あ、ああ、わかってるッ!」", | |||
"201010811_49": "「先輩はここで何をやってるんデスか?」", | |||
"201010811_50": "「見りゃわかるだろ、アルバイトだよ。\\n たまに働いてんだ、黙ってたけどな」", | |||
"201010811_51": "「最近、他のアルバイトの子が体調を崩しちゃってね。\\n 臨時で手伝ってくれてるの」", | |||
"201010811_52": "「なるほど。最近、すぐに帰っていたのは\\n ここへ来るためだったんですね」", | |||
"201010811_53": "「ま、まあ、そういうことだから、\\n お前らも用がないならさっさと帰れよな。それとも花買うか?」", | |||
"201010811_54": "「お花は買わないデスけど、店長さん、アルバイトの子が\\n 休んでるってことは人手が足りてないってことデスよね?」", | |||
"201010811_55": "「わたしたち、先輩のお手伝いをしたいです。\\n ダメですか?」", | |||
"201010811_56": "「だ、ダメに決まってんだろ。\\n だいたい、働くってのはお前らが思っている以上に――」", | |||
"201010811_57": "「ええ、いいわよ。\\n こんなに可愛いお手伝いさんなら大歓迎」", | |||
"201010811_58": "「ちょッ!? 何言ってんだッ!」", | |||
"201010811_59": "「でも、手伝う以上はきちんとやってもらうからね。\\n 先輩の言うこともちゃんと聞くように」", | |||
"201010811_60": "「頑張るデースッ!」", | |||
"201010811_61": "「任せてください」", | |||
"201010811_62": "「大丈夫かよ……」", | |||
"201010811_63": "「いらっしゃいませデースッ!\\n 贈り物にお花はいかがデスかーッ!」", | |||
"201010811_64": "「こちら、新入荷です。\\n よかったら、見ていってください」", | |||
"201010811_65": "「……一応、教えた通りしっかりできてるみたいだな」", | |||
"201010811_66": "「ったくあいつら、元気だけはいいからな」", | |||
"201010811_67": "「フフ、あなたがアルバイトに来たばかりのころは\\n もっと大変だったものね」", | |||
"201010811_68": "「えッ、そうなんデスか?」", | |||
"201010811_69": "「最初はね、声もかけられず、チラシも渡せずで\\n オロオロしてばかりだったのよ」", | |||
"201010811_70": "「そ、それは初めてでよくわからなかったからで……」", | |||
"201010811_71": "「初々しくて、見てて危なっかしい子だったのに、\\n 今はちゃんと先輩として教えてあげてるなんてね」", | |||
"201010811_72": "「その話、もっと詳しく聞かせてください」", | |||
"201010811_73": "「し、仕事中だろ、ちゃんと働けッ!」", | |||
"201010811_74": "「そうね。なら、休憩時間にでもお話しましょうか」", | |||
"201010811_75": "「おおッ、それは楽しみデースッ!\\n 頑張って働くデスよーッ!」", | |||
"201010811_76": "「うん、頑張ろう」", | |||
"201010811_77": "「店長、あんまり変なことを後輩に話さないでくれよな。\\n あたしはあいつらの先輩なんだから……」" | |||
} |
@@ -1,6 +1,6 @@ | |||
{ | |||
"302001511_0": "両翼は再び空を舞う", | |||
"302001511_1": "「うおッ! お前、そんなにサイリュームたくさん\\n 持って――ガチじゃねーかッ!?」", | |||
"302001511_1": "「うおッ! お前、そんなにサイリウムたくさん\\n 持って――ガチじゃねーかッ!?」", | |||
"302001511_2": "「当然ッ! 全力で楽しまなきゃッ!」", | |||
"302001511_3": "「つっても、今日はリハーサルなんだけどな」", | |||
"302001511_4": "「いやいや、奏さんの歌をわたしたちで独占できるんですよッ!\\n クリスちゃんも、もっとテンションあげてッ!」", | |||
@@ -0,0 +1,158 @@ | |||
{ | |||
"321000111_0": "闇夜の侵入者", | |||
"321000111_1": "「ううッ……身体が……」", | |||
"321000111_2": "「セレナ……」", | |||
"321000111_3": "「駄目……う、動かない……」", | |||
"321000111_4": "「調……」", | |||
"321000111_5": "「油断……した、わ……」", | |||
"321000111_6": "「マリア……」", | |||
"321000111_7": "「切歌……逃げな、さい……」", | |||
"321000111_8": "「そんなッ! アタシ1人で逃げるわけにはいかないデスよッ!」", | |||
"321000111_9": "「少しは楽しませてくれると思ったが……。\\n とんだ期待外れだったようだ」", | |||
"321000111_10": "「まるで肩慣らしにもならん」", | |||
"321000111_11": "「がはッ!?」", | |||
"321000111_12": "「マリアッ!?」", | |||
"321000111_13": "「やめるデスッ!!」", | |||
"321000111_14": "「やめさせたくば己が力をもって止めるがいい。\\n 汝にそれだけの力があれば、だがな」", | |||
"321000111_15": "「馬鹿にして……ッ!」", | |||
"321000111_16": "「アタシが護るデス……みんなをッ!」", | |||
"321000111_17": "「アタシの大事な家族をッ!」", | |||
"321000111_18": "「きり、か……」", | |||
"321000111_19": "「絶対鋭利のイガリマの絶唱特性は、相手の魂を刈り取る刃――。\\n この一撃で決めてやるデスッ!!」", | |||
"321000111_20": "「例え何を引き換えにしても――ッ!」", | |||
"321000111_21": "「むッ? なんだ、この力は――ッ?」", | |||
"321000111_22": "「そ、それは……」", | |||
"321000111_23": "「絶唱――ッ!?」", | |||
"321000111_24": "「だ……駄目だよッ、切ちゃん――ッ!!」", | |||
"321000111_25": "3時間前――", | |||
"321000111_26": "「到着デース」", | |||
"321000111_27": "「いやあ、久しぶりにセレナとマムに会えるなんて嬉しいデスね」", | |||
"321000111_28": "「うん、嬉しいね」", | |||
"321000111_29": "「2人とも、あまり浮かれてちゃ駄目よ。\\n 遊びに来てるんじゃないんだから」", | |||
"321000111_30": "「もちろん、わかってるデスよッ?」", | |||
"321000111_31": "「そう。ならいいの」", | |||
"321000111_32": "「<size=20>そういうマリアだって、セレナに会えるって、\\n 夕べからウキウキしてたデスよね?</size>」", | |||
"321000111_33": "「<size=20>うん。鼻歌唄ったり</size>」", | |||
"321000111_34": "「おほん……何か言ったかしら?」", | |||
"321000111_35": "「な、なんでもないデース」", | |||
"321000111_36": "「うんうん」", | |||
"321000111_37": "「とにかく、聖遺物研究所に向かいましょう」", | |||
"321000111_38": "「マリア姉さんッ! 月読さんに暁さんもッ!」", | |||
"321000111_39": "「また来てくれたんだ。嬉しいな」", | |||
"321000111_40": "「わたしもよ。元気そうでよかったわ」", | |||
"321000111_41": "「今日はどうしたの? もしかして、またアラートが?」", | |||
"321000111_42": "「いいえ。でも、例の件のこともあるから、定期連絡にね」", | |||
"321000111_43": "「ああ……姉さんの世界に現れたっていう、大きな蛇の……」", | |||
"321000111_44": "「ええ。こちらには現れてないわね?」", | |||
"321000111_45": "「うん、今のところ。\\n カルマノイズも出てないよ」", | |||
"321000111_46": "「そう、よかったわ。\\n でも、いつ何が起こるかわからないから、気をつけてね」", | |||
"321000111_47": "「うん。わかってる」", | |||
"321000111_48": "「積もる話も沢山あるけど、先にマムに連絡があるの」", | |||
"321000111_49": "「じゃあ、わたしが案内するね」", | |||
"321000111_50": "「ありがとう」", | |||
"321000111_51": "「いいでしょう。\\n この試験は現在のアプローチのまま続行で」", | |||
"321000111_52": "「承知しました」", | |||
"321000111_53": "「マム、お客さんだよッ!」", | |||
"321000111_54": "「なんですか、セレナ。そんな大声を出して」", | |||
"321000111_55": "「ああ、マリアたちですか。よく来てくれましたね。\\n 無事にまた会えて何よりです」", | |||
"321000111_56": "「マムこそ、元気そうでよかったわ」", | |||
"321000111_57": "「お邪魔するデース」", | |||
"321000111_58": "「こんにちは、マム」", | |||
"321000111_59": "「どうしました?\\n カルマノイズの異常発生の件に何か進展でも?」", | |||
"321000111_60": "「進展という程じゃないけれど、最新の情報共有ということで、\\n S.O.N.G.からデータを預かってきたわ」", | |||
"321000111_61": "「そうですか。\\n それでは、こちらでもその観測データを元に分析してみましょう」", | |||
"321000111_62": "「お願いね、マム」", | |||
"321000111_63": "「教授、こちらのアプローチですが、目立った反応が\\n 見られませんでした。いかがしましょう?」", | |||
"321000111_64": "「そうですね……周波数を幾つか変えて試してみましょう」", | |||
"321000111_65": "「了解です」", | |||
"321000111_66": "「ずいぶん忙しそう……」", | |||
"321000111_67": "「デスね。何かあったデスか?」", | |||
"321000111_68": "「ちょうど、最近運び込まれたばかりの\\n 聖遺物の分析を行っていたところだったのです」", | |||
"321000111_69": "「聖遺物?」", | |||
"321000111_70": "「ええ。以前、怪盗事件で回収したものに付随していた代物です」", | |||
"321000111_71": "「怪盗事件って、あの時の――」", | |||
"321000111_72": "「マリアとセレナがノリノリでやってたアレデスかッ!?」", | |||
"321000111_73": "「ちょっとッ! ノリノリでなんてやってないわッ!\\n しょうがなくよ、しょうがなくッ!」", | |||
"321000111_74": "「マリア姉さん楽しそうだったよ?」", | |||
"321000111_75": "「う……、\\n か、怪盗の話はもういいでしょう?」", | |||
"321000111_76": "「それでマム。続きをお願い」", | |||
"321000111_77": "「そうですね、あなたたちならいいでしょう」", | |||
"321000111_78": "「ヴァンパイア伝承、について知っていますか?」", | |||
"321000111_79": "「ヴァンパイアって……つまり吸血鬼?」", | |||
"321000111_80": "「ずいぶんと唐突デスね?」", | |||
"321000111_81": "「映画くらいの知識なら……」", | |||
"321000111_82": "「でしたら、わかるかもしれませんね」", | |||
"321000111_83": "「今私たちが調べている聖遺物は、\\n 過去にヴァンパイアを倒したとされる、純銀の弾丸です」", | |||
"321000111_84": "「シルバー・バレット……破魔の弾丸……」", | |||
"321000111_85": "「ええ。その伝承通り、\\n 強力な破魔の特性があるようなのです」", | |||
"321000111_86": "「で、でもでもッ! 純銀の弾丸はともかく、\\n ヴァンパイアなんて、本当はいないんデスよね?」", | |||
"321000111_87": "「……そうとも限りませんね」", | |||
"321000111_88": "「なんデスとッ!?」", | |||
"321000111_89": "「実際、真偽はわかりませんがヴァンパイアのものとされる遺骸\\n なら、先ほど検査が終わり、聖遺物保管庫に移送中です」", | |||
"321000111_90": "「純銀の弾丸は、まさに、そのヴァンパイアのものと思われる\\n 遺骸から取り出されたものなのですから」", | |||
"321000111_91": "「ゲゲッ!? ってことは――」", | |||
"321000111_92": "「あの怪盗事件で、わたしたちが回収したミイラが……?」", | |||
"321000111_93": "「ヴァンパイアの遺骸だった?」", | |||
"321000111_94": "「ええ、そういうことです」", | |||
"321000111_95": "(……自分で運んだんだと思うと、いっそう気味が悪いわね……)", | |||
"321000111_96": "「……それで、その純銀の弾丸は起動しそうなの?」", | |||
"321000111_97": "「いえ、まだなんとも。\\n それで、今も分析を続けているところです」", | |||
"321000111_98": "「じゅ、十字架とニンニクは無いデスかッ!」", | |||
"321000111_99": "「……急にどうしたのですか?」", | |||
"321000111_100": "「ちょうどこの間、映画で見たんです。それで……」", | |||
"321000111_101": "「フフ……そういうところは変わりませんね」", | |||
"321000111_102": "「大丈夫だよ、切ちゃん。\\n わたしがついてるから」", | |||
"321000111_103": "「別に怖いわけじゃないデスよッ!」", | |||
"321000111_104": "「でも、調には傍にいてほしいデス」", | |||
"321000111_105": "「姉さん、わたしもちょっと怖い」", | |||
"321000111_106": "「フフ。もう、セレナったら。甘えん坊さんね」", | |||
"321000111_107": "「心配しなくても大丈夫ですよ。\\n ヴァンパイアの遺骸の方からはなんの反応もありませんから」", | |||
"321000111_108": "「それに。\\n 現代においてヴァンパイアなど、それこそ伝承の中でしか――」", | |||
"321000111_109": "「何事ですかッ!?」", | |||
"321000111_110": "「聖遺物保管庫付近にて何者かの襲撃を受けているもようです」", | |||
"321000111_111": "「襲撃ってッ!?」", | |||
"321000111_112": "「今、聖遺物保管庫って……」", | |||
"321000111_113": "「聖遺物保管庫はこの施設でも最重要機密のひとつ。\\n 敵対組織によるものかもしれません」", | |||
"321000111_114": "「さっき、ヴァンパイアの遺骸を運んでるって言ってたデスッ!\\n もしかして……」", | |||
"321000111_115": "「まさか……、\\n セレナ、念のため戦闘の準備を」", | |||
"321000111_116": "「はい、マムッ!」", | |||
"321000111_117": "「マム、わたしたちも」", | |||
"321000111_118": "「お願いできますか?」", | |||
"321000111_119": "「モチのロンデスよッ!」", | |||
"321000111_120": "「正体不明の敵は怖くないんだ……」", | |||
"321000111_121": "「アタシの鎌で切れる相手なら、なんだって来いデスッ!」", | |||
"321000111_122": "「調子いいんだから……」", | |||
"321000111_123": "「とにかく3人ともッ! 急ぐわよッ!」", | |||
"321000111_124": "「聖遺物保管庫の建物はこの先だよッ!」", | |||
"321000111_125": "「見て、何かいる」", | |||
"321000111_126": "「な……なんデスか、あれは?」", | |||
"321000111_127": "「オオカミ……?\\n いや、ただのオオカミじゃない」", | |||
"321000111_128": "「なんでこんなところに?」", | |||
"321000111_129": "「誰かが操ってるとか?」", | |||
"321000111_130": "「その可能性もあるわね。\\n それより気をつけて、どう見てもまともな生物じゃないわ……」", | |||
"321000111_131": "「とにかく。\\n みんな、ギアをッ!」", | |||
"321000111_132": "「そうだね」", | |||
"321000111_133": "「わかったッ!」", | |||
"321000111_134": "「やってやるデスよッ!」", | |||
"321000111_135": "「Seilien coffin airget-lamh tron――」", | |||
"321000111_136": "「さあ。行くわよッ!」", | |||
"321000111_137": "「<size=40>あッ! ちょっと待つデスよ、マリアッ!</size>」", | |||
"321000111_138": "「ど、どうしたの、切歌?」", | |||
"321000111_139": "「びっくりした……急に大きな声出すから」", | |||
"321000111_140": "「思い出したんデスよッ!」", | |||
"321000111_141": "「思い出したって……何を?」", | |||
"321000111_142": "「ヴァンパイアはオオカミにもなれるデスよッ!」", | |||
"321000111_143": "「そういえば、映画にもそういうシーンがあった」", | |||
"321000111_144": "「え、本当に?」", | |||
"321000111_145": "「あれがヴァンパイアの変身した姿ですって?」", | |||
"321000111_146": "「違いないデスよ、うう……」", | |||
"321000111_147": "「本当にそうかは――試してみればわかることよッ!」", | |||
"321000111_148": "「一撃で……」", | |||
"321000111_149": "「すごいッ! 流石マリア姉さんッ!」", | |||
"321000111_150": "「仮にヴァンパイアの変身だったとしても、\\n この程度なら恐れることないわ」", | |||
"321000111_151": "「ほ、本当デスか……?」", | |||
"321000111_152": "「心配しすぎよ、切歌」", | |||
"321000111_153": "「グズグズしてたら被害が広がる。一気に片付けるわよッ!」", | |||
"321000111_154": "「そうだね」", | |||
"321000111_155": "「わ、わかったデスよ……」" | |||
} |
@@ -0,0 +1,27 @@ | |||
{ | |||
"321000121_0": "「はあ――ッ!」", | |||
"321000121_1": "「やあ――ッ!」", | |||
"321000121_2": "「駄目、姉さん。\\n 倒しても倒しても、次から次へと湧いてくる」", | |||
"321000121_3": "「ええ。\\n しかも、人間やノイズに比べて低姿勢で動きが素早い……」", | |||
"321000121_4": "「相手にするのは、ちょっとばかり面倒な相手ね」", | |||
"321000121_5": "「でも、これくらいなら――」", | |||
"321000121_6": "「ただ数が多いだけなら、楽勝デースッ!」", | |||
"321000121_7": "「はあ――ッ!」", | |||
"321000121_8": "「デ――スッ!」", | |||
"321000121_9": "「すごい、2人とも……」", | |||
"321000121_10": "「フフ。切歌もすっかりヴァンパイアの話、忘れてるみたいね」", | |||
"321000121_11": "「本当だ。よかった……」", | |||
"321000121_12": "「あッ!?」", | |||
"321000121_13": "「2人とも、気をつけてくださいッ!\\n 頭の上に――ッ!」", | |||
"321000121_14": "「な、なんデスとッ!?」", | |||
"321000121_15": "「今度は――<ruby=こうもり>蝙蝠</ruby>ッ!?」", | |||
"321000121_16": "「って、やっぱりヴァンパイア関連じゃないデスかッ!?」", | |||
"321000121_17": "「オオカミ同様、まっとうな生き物には見えない……」", | |||
"321000121_18": "「聖遺物保管庫から来ているのを見ると、\\n これらはなんらかの聖遺物の影響で出現している?」", | |||
"321000121_19": "「マムッ! 保管中だった聖遺物の中に心あたりはッ!?」", | |||
"321000121_20": "「保管庫内の物は一通り把握していますが、\\n 該当するような物はありません」", | |||
"321000121_21": "「聖遺物の暴発ではなく、\\n 侵入者に関係した何かと見るべきでしょう」", | |||
"321000121_22": "「じゃあ、やっぱり侵入者がヴァンパイアなんデスよッ!」", | |||
"321000121_23": "「もう、そんな映画じゃないんだから……」", | |||
"321000121_24": "「来るよ。気をつけてッ!」" | |||
} |
@@ -0,0 +1,42 @@ | |||
{ | |||
"321000131_0": "「そこをどいてッ!」", | |||
"321000131_1": "「やあ――――ッ!」", | |||
"321000131_2": "「もうすぐ保管庫だよ」", | |||
"321000131_3": "「なんだか焦げ臭いデスね……」", | |||
"321000131_4": "「森が燃えてる……?」", | |||
"321000131_5": "「燃えてるのは、保管庫の手前?\\n もしかして、狙われたのは、移送中のヴァンパイアの遺骸……」", | |||
"321000131_6": "「気をつけて。誰かいるわ」", | |||
"321000131_7": "「フフ……ハハハハハッ!」", | |||
"321000131_8": "「人……? いや、違う。\\n なんなの、この男は?」", | |||
"321000131_9": "「我が身体……確かに返してもらったッ!」", | |||
"321000131_10": "「身体って……何を言ってるデスか?」", | |||
"321000131_11": "「きゃあッ!?」", | |||
"321000131_12": "「どうしたの、セレナ?」", | |||
"321000131_13": "「あの人の足下ッ! 警備員さんたちが……」", | |||
"321000131_14": "「死んでる、デスか……?」", | |||
"321000131_15": "「遅かったようね……。\\n それにしても、遺体の様子が変よ」", | |||
"321000131_16": "「干からびてる?」", | |||
"321000131_17": "「ええ……まるで固く絞った雑巾か、ミイラみたいにね」", | |||
"321000131_18": "「ひッ? ホラー映画そのものデスッ!」", | |||
"321000131_19": "「待って。警備員さんたちの他に、1人だけ白衣の人も倒れてる。\\n 研究員の人?」", | |||
"321000131_20": "「みたいだけど……あんな人いたかな……?」", | |||
"321000131_21": "(彼だけは干からびていない……?)", | |||
"321000131_22": "(まさか内通者? でも、なんのために……?)", | |||
"321000131_23": "(いえ、今考えても仕方ないことだわ)", | |||
"321000131_24": "「ともかく、あの男が首謀者なのは確かなようね」", | |||
"321000131_25": "(そう。仮に内通者の手引きがあったとしても、\\n 警戒厳重なこの研究所に潜入する力は侮れない)", | |||
"321000131_26": "(オオカミや<ruby=こうもり>蝙蝠</ruby>を操る以外に、どんな力を持っているか――)", | |||
"321000131_27": "「あなたは一体何者な――」", | |||
"321000131_28": "「ッ!?」", | |||
"321000131_29": "「く――ッ!!」", | |||
"321000131_30": "「姉さんッ!?」", | |||
"321000131_31": "「何するデスかッ!」", | |||
"321000131_32": "「マリア、大丈夫ッ!?」", | |||
"321000131_33": "「ええ、問題ないわ」", | |||
"321000131_34": "「ほう……今のを躱すか」", | |||
"321000131_35": "(ギアを纏っていたから反応できたけど。\\n そうでなかったら……)", | |||
"321000131_36": "「とても人間の身体能力とは思えないわ。\\n みんな、油断しちゃ駄目よ」", | |||
"321000131_37": "「ふむ……追討の手がかかるとは思っていたが。\\n まさか珍妙な装束を纏った女子供ばかりとはな」", | |||
"321000131_38": "「だが……先程の男どもよりは愉しませてくれそうだ」", | |||
"321000131_39": "「我の肩慣らしに付き合ってもらおうかッ!」" | |||
} |
@@ -0,0 +1,39 @@ | |||
{ | |||
"321000141_0": "「はあああッ!」", | |||
"321000141_1": "「フ……この程度ッ!」", | |||
"321000141_2": "(痛ッ。なに?)", | |||
"321000141_3": "「やああ――ッ!」", | |||
"321000141_4": "「無駄だ」", | |||
"321000141_5": "「くッ、今、何かに刺された……?」", | |||
"321000141_6": "「隙ありデスッ!!」", | |||
"321000141_7": "「むッ!」", | |||
"321000141_8": "「まだよッ!」", | |||
"321000141_9": "「ぐぬうッ!」", | |||
"321000141_10": "「当たったデスかッ!?」", | |||
"321000141_11": "「でも、大したダメージになってないみたいね」", | |||
"321000141_12": "「それでも繰り返しやれば勝てるはず」", | |||
"321000141_13": "「ふむ、流石に多勢に無勢か……」", | |||
"321000141_14": "「ここに来るまでの間に、\\n ある程度は、状況を把握したつもりだったが」", | |||
"321000141_15": "「まさかこの時代に、この様な者たちがいるとはな」", | |||
"321000141_16": "「この時代って……?」", | |||
"321000141_17": "「どういうこと?」", | |||
"321000141_18": "「詮索は後。今はまずこの男を止めるのが先決よ」", | |||
"321000141_19": "「うん」", | |||
"321000141_20": "「そうだね」", | |||
"321000141_21": "「え……ッ!?」", | |||
"321000141_22": "「か、身体が……?」", | |||
"321000141_23": "「調ッ!? セレナッ!?」", | |||
"321000141_24": "「なッ? すごい熱……」", | |||
"321000141_25": "「うう……な、何、これ……」", | |||
"321000141_26": "「はぁはぁ……苦しい、よ……姉さん……」", | |||
"321000141_27": "「そろそろ効いてきたらしいな」", | |||
"321000141_28": "「2人に何をしたんデスかッ!?」", | |||
"321000141_29": "「なに、至高の存在となるための\\n ちょっとした手引きをしてやったまで」", | |||
"321000141_30": "「赤い……針? まさか聖遺物?」", | |||
"321000141_31": "「この我と同じヴァンパイアになれるチャンスを与えて\\n やったのだ。感謝したまえ」", | |||
"321000141_32": "「ヴァンパイアって……ほ、本当にいたんデスかッ!?」", | |||
"321000141_33": "「……ふざけないでッ!\\n 誰が2人をヴァンパイアなんかにさせるものですかッ!」", | |||
"321000141_34": "「そうデスッ! 調を……セレナを治すデスッ!」", | |||
"321000141_35": "「心配するな、お前たちも仲間はずれにはせぬよ」", | |||
"321000141_36": "「だから安心して、この血塗られし針――。\\n カズィクル・ベイの餌食となるがいいッ!」" | |||
} |
@@ -0,0 +1,51 @@ | |||
{ | |||
"321000142_0": "「せい――ッ!」", | |||
"321000142_1": "「はあ――ッ!」", | |||
"321000142_2": "「クッ。猪口才な真似を」", | |||
"321000142_3": "「今のは惜しかったデスッ!」", | |||
"321000142_4": "(例の連携トレーニングの結果が出てる。\\n 2人でもなんとかやれるわ)", | |||
"321000142_5": "「いいわ、この調子で攻め続けるわよ」", | |||
"321000142_6": "「わかったデスッ!」", | |||
"321000142_7": "「なるほど、なかなかの技を持っているようだ」", | |||
"321000142_8": "「だが――こうしたらどうするのかね?」", | |||
"321000142_9": "「一体、何を?」", | |||
"321000142_10": "「――はッ! いけない、オオカミが2人の方にッ!?」", | |||
"321000142_11": "「やらせはしないデ――スッ!!」", | |||
"321000142_12": "「なかなか素早い反応だが。\\n 命取りと思わぬか?」", | |||
"321000142_13": "「しまったッ!?」", | |||
"321000142_14": "「切歌ッ!」", | |||
"321000142_15": "「笑止。そのような代物で止められるとでもッ?」", | |||
"321000142_16": "「ば、馬鹿なッ!」", | |||
"321000142_17": "「ああ――ッ!?」", | |||
"321000142_18": "「マ、マリア――ッ!!」", | |||
"321000142_19": "「フフ……他愛ないものよ」", | |||
"321000142_20": "「幾ばくかの技芸や武器を持っていても、\\n 肉体ばかりか精神までもが、こうも惰弱なのではな」", | |||
"321000142_21": "「う、うう……」", | |||
"321000142_22": "「マ、マリア、大丈夫デスかッ!?」", | |||
"321000142_23": "「く、まずいわね……」", | |||
"321000142_24": "「これで3人目……。あとはお前だけだ」", | |||
"321000142_25": "「ううッ……身体が……」", | |||
"321000142_26": "「セレナ……」", | |||
"321000142_27": "「駄目……う、動かない……」", | |||
"321000142_28": "「調……」", | |||
"321000142_29": "「油断……した、わ……」", | |||
"321000142_30": "「マリア……」", | |||
"321000142_31": "「切歌……逃げな、さい……」", | |||
"321000142_32": "「そんなッ! アタシ1人で逃げるわけにはいかないデスよッ!」", | |||
"321000142_33": "「少しは楽しませてくれると思ったが……。\\n とんだ期待外れだったようだ」", | |||
"321000142_34": "「まるで肩慣らしにもならん」", | |||
"321000142_35": "「がはッ!?」", | |||
"321000142_36": "「マリアッ!?」", | |||
"321000142_37": "「やめるデスッ!!」", | |||
"321000142_38": "「やめさせたくば己が力をもって止めるがいい。\\n 汝にそれだけの力があれば、だがな」", | |||
"321000142_39": "「馬鹿にして……ッ!」", | |||
"321000142_40": "「アタシが護るデス……みんなをッ!」", | |||
"321000142_41": "「アタシの大事な家族をッ!」", | |||
"321000142_42": "「きり、か……」", | |||
"321000142_43": "「絶対鋭利のイガリマの絶唱特性は、相手の魂を刈り取る刃――。\\n この一撃で決めてやるデスッ!!」", | |||
"321000142_44": "「例え何を引き換えにしても――ッ!」", | |||
"321000142_45": "「むッ? なんだ、この力は――ッ?」", | |||
"321000142_46": "「そ、それは……」", | |||
"321000142_47": "「絶唱――ッ!?」", | |||
"321000142_48": "「だ……駄目だよッ、切ちゃん――ッ!!」" | |||
} |
@@ -0,0 +1,103 @@ | |||
{ | |||
"321000211_0": "ヴァンパイアの呪い", | |||
"321000211_1": "「……この感じ、どうやら口だけではなさそうだな」", | |||
"321000211_2": "「その力に興味はあるが……、\\n 今はまだ生を受けたばかり、慎重に事を運ぶべきか」", | |||
"321000211_3": "(なッ!? オオカミに変身したデスかッ!?)", | |||
"321000211_4": "「待つデスよッ!」", | |||
"321000211_5": "「うッ……」", | |||
"321000211_6": "(ぜ、絶唱の……バックファイア、が……?)", | |||
"321000211_7": "(途中で止めてたのにこれ、デスか……)", | |||
"321000211_8": "「みん、な……」", | |||
"321000211_9": "「う……ん……」", | |||
"321000211_10": "「あれ……ここ……は……?」", | |||
"321000211_11": "「目が覚めましたか」", | |||
"321000211_12": "「マム……アタシ、は……?」", | |||
"321000211_13": "「マム、みんなはッ!?」", | |||
"321000211_14": "「隣に寝ていますよ」", | |||
"321000211_15": "「…………」", | |||
"321000211_16": "「…………」", | |||
"321000211_17": "「……う……ん……」", | |||
"321000211_18": "「よかった、無事だったんデスね……」", | |||
"321000211_19": "「いえ、そうとは言えません」", | |||
"321000211_20": "「なんでデスかッ!?」", | |||
"321000211_21": "「切歌、起きられそうですか?」", | |||
"321000211_22": "「少しだけ眩暈がするけど……もう大丈夫デス」", | |||
"321000211_23": "「そうですか。なら、場所を変えて話すとしましょう」", | |||
"321000211_24": "「何を……デスか?」", | |||
"321000211_25": "「一緒に来ればわかります」", | |||
"321000211_26": "(マムの顔、暗いデス……。\\n すごく、嫌な予感がするデスよ……)", | |||
"321000211_27": "「それで、話っていうのは――?」", | |||
"321000211_28": "「実は爆発によって監視カメラが損傷してしまい、あなたたちが\\n 到着した後の保管庫周辺の映像が残っていなかったのです」", | |||
"321000211_29": "「ある程度は通信越しに把握していますが、こちらの情報とすり\\n 合わせをしたいので、まず当時の状況を教えて頂けますか?」", | |||
"321000211_30": "「は、はいデス……」", | |||
"321000211_31": "「ええと、聖遺物保管庫に向かう途中、オオカミみたいなのとか\\n <ruby=こうもり>蝙蝠</ruby>みたいな化け物がたくさん襲ってきたデス」", | |||
"321000211_32": "「そいつらをやっつけて進んだら、火の手が上がった森の奥に、\\n 黒いマントを着た男がいたデス」", | |||
"321000211_33": "「そいつの足下に、警備員の人たちが干からびて死んでて……」", | |||
"321000211_34": "「あ。そうだ、1人だけ、白衣の研究員の人が倒れてたんデス」", | |||
"321000211_35": "「で……そのマントの男は、\\n 『身体を返してもらった』とか言ってたデスね」", | |||
"321000211_36": "「身体を――やはり、ですか」", | |||
"321000211_37": "「やはり?」", | |||
"321000211_38": "「はい。\\n 保管庫周辺の森に設置されたカメラの映像によると――」", | |||
"321000211_39": "「その研究員が、警備の者を吹き飛ばし、\\n 移送中のミイラに接触していた場面が残っていました」", | |||
"321000211_40": "「それじゃ、その人が犯人デスか?」", | |||
"321000211_41": "「恐らく、ある意味では」", | |||
"321000211_42": "「でも、どうして死んでたんデス? 仲間割れデスか?」", | |||
"321000211_43": "「わかりません。ですが、ミイラが起き上がると同時に、\\n 彼はまるで糸が切れるように倒れてしまったのです」", | |||
"321000211_44": "「残された遺体の損傷状況から、\\n その段階で絶命していたものと思われます」", | |||
"321000211_45": "「残念ながら、映像はここまでです」", | |||
"321000211_46": "「マントの男は、そのミイラから復活した\\n ヴァンパイア……ということなのでしょう」", | |||
"321000211_47": "「そういえば……。確かにアイツは、\\n 自分のことをヴァンパイアだって言ってたデスよ」", | |||
"321000211_48": "「そうですか……」", | |||
"321000211_49": "「警備員たちが皆、全身の血を抜かれる形で絶命していたのも、\\n 彼が真正のヴァンパイアであることの証左でしょう」", | |||
"321000211_50": "「そ、それって、血を吸われた人たちも、ヴァンパイアに――?」", | |||
"321000211_51": "「いえ、遺体を調査しましたが、伝承のように血を吸われた\\n 者がヴァンパイア化するような兆候は見られませんでした」", | |||
"321000211_52": "「で、でも。\\n アイツはアタシたちを仲間にしてやるって言ってたデス」", | |||
"321000211_53": "「調とセレナが倒れたとき、アイツは変な赤い針を見せて――」", | |||
"321000211_54": "「アタシを庇ったマリアも、\\n 同じ針に刺されて倒れたんデスよ……」", | |||
"321000211_55": "「赤い針――」", | |||
"321000211_56": "「あれが何か知っているデスか?」", | |||
"321000211_57": "「ええ。実は、白衣の男の遺体の身元を調べたところ、\\n 他の聖遺物研究所の研究員だったことが判明しました」", | |||
"321000211_58": "「その赤い針は、その研究所から持ち出された\\n 聖遺物だったようです」", | |||
"321000211_59": "「なんデスとッ!?」", | |||
"321000211_60": "「その研究所では『鮮血の針』と呼んでいたようですね。\\n 随分と特殊な聖遺物であるようです」", | |||
"321000211_61": "「効果がわかってるデスか?」", | |||
"321000211_62": "「今わかっているのは、伝承レベルの話に過ぎませんが」", | |||
"321000211_63": "「どんな伝承デス?」", | |||
"321000211_64": "「その針に刺されることで人間が不死になれる――、\\n といった伝承があるようです」", | |||
"321000211_65": "「不死にッ!? それって、まさか――」", | |||
"321000211_66": "「ええ。あの男の言葉からしても、恐らくヴァンパイア的な\\n ものへと変貌してしまうのではないかと……」", | |||
"321000211_67": "「そ、それじゃ……調やセレナやマリアは……」", | |||
"321000211_68": "「今の昏睡状態は、その変貌過程にあるのかもしれません」", | |||
"321000211_69": "「そんなッ!?」", | |||
"321000211_70": "「その進行には波があるのか、ひどく苦しんでは落ち着くのを、\\n 時間を空けつつ、何度も繰り返しています」", | |||
"321000211_71": "「ですが、その周期も徐々に縮まっているようです。\\n このままでは――」", | |||
"321000211_72": "「マリアたちが、本物のヴァンパイアに……?」", | |||
"321000211_73": "「恐らくは」", | |||
"321000211_74": "「なんとかならないデスかッ!?」", | |||
"321000211_75": "「あなたが寝ている間にも、あの針を保管していた研究機関から\\n 関連資料を取り寄せていたところです」", | |||
"321000211_76": "「じきに到着するはず。\\n 対策はそれを元に考えましょう」", | |||
"321000211_77": "「そんなの待ってられないデスッ!\\n アタシがアイツを探して、みんなを助け――」", | |||
"321000211_78": "「――ううッ!?」", | |||
"321000211_79": "「そんな身体では無茶です」", | |||
"321000211_80": "「む、無茶も……へったくれも……ないデス、よ……」", | |||
"321000211_81": "「今無理をしてどうします?\\n もう少しだけお待ちなさい」", | |||
"321000211_82": "「でも、このままじゃ、みんながッ!」", | |||
"321000211_83": "「時間が無いのはわかっています。ですが――」", | |||
"321000211_84": "「相手の居場所もわからないこの状況下で、\\n 当てもなくどこを探すつもりですか?」", | |||
"321000211_85": "「それこそ時間と体力の無駄というものです」", | |||
"321000211_86": "「そ、それは……」", | |||
"321000211_87": "「仮に見つけたとしても。まだ絶唱のバックファイアの影響で\\n まともに動けぬ身体。一体どうやって戦うつもりですか?」", | |||
"321000211_88": "「鎌がまともに振るえなくても、絶唱を唄えば――」", | |||
"321000211_89": "「もしそんな状態でもう一度絶唱を唄えば、\\n 間違いなく命を落とすことになりますよ?」", | |||
"321000211_90": "「それを、皆が望むと思いますか?」", | |||
"321000211_91": "「うぐッ……」", | |||
"321000211_92": "「今は、身体を休めなさい。何かわかればすぐに知らせます」", | |||
"321000211_93": "「でも――じっとしていられないデス」", | |||
"321000211_94": "「……仕方ありませんね」", | |||
"321000211_95": "「どうしてもと言うなら、\\n シミュレータルームを開放しておきます」", | |||
"321000211_96": "「徐々に身体をならして、\\n 必要な時のためにコンディションを整えておいてください」", | |||
"321000211_97": "「マムッ!? ありがとうデス」", | |||
"321000211_98": "「でも、無理のしすぎは絶対に禁物ですよ?」", | |||
"321000211_99": "「わ、わかったデス……」", | |||
"321000211_100": "(切歌は人一倍仲間想いの強い子、\\n それを引き金に暴走しないといいのですが……)" | |||
} |
@@ -0,0 +1,46 @@ | |||
{ | |||
"321000212_0": "「たああ――ッ!」", | |||
"321000212_1": "(あそこで逃がさず、仕留めていれば――)", | |||
"321000212_2": "「でああああ――ッ!」", | |||
"321000212_3": "(いや、その前にアタシがマリアとの連携を崩さなければ――)", | |||
"321000212_4": "「はああああああ――ッ!!」", | |||
"321000212_5": "(ううん、違うデス。そもそもアタシが\\n ヴァンパイアを怖がったりしたから――)", | |||
"321000212_6": "「あああああ――――ッ!!」", | |||
"321000212_7": "「はあッ、はあッ、はあッ……」", | |||
"321000212_8": "「痛ッ!?」", | |||
"321000212_9": "「身体の、痛み、なんて……」", | |||
"321000212_10": "(この胸の痛みに比べたら……なんてことないデスよ……)", | |||
"321000212_11": "(みんなの苦しみに比べたら……)", | |||
"321000212_12": "「調、マリア、セレナ……」", | |||
"321000212_13": "「みんな、大丈夫……デスよね……?」", | |||
"321000212_14": "「…………」", | |||
"321000212_15": "「…………」", | |||
"321000212_16": "「…………」", | |||
"321000212_17": "「…………」", | |||
"321000212_18": "「3人とも……アタシが絶対に助けるデスからね……」", | |||
"321000212_19": "「…………る……し……」", | |||
"321000212_20": "「う……あああ……ッ!?」", | |||
"321000212_21": "「くう……はぁ……はぁ……はぁ……」", | |||
"321000212_22": "「みんなが苦しみだしたデスッ!?\\n これが発作デスかッ!?」", | |||
"321000212_23": "「マム、マムッ! マリアたちが苦しんでるデスッ!\\n すぐ来てほしいデスッ!」", | |||
"321000212_24": "「こちらでも確認しました。\\n わかりました。すぐ行きます」", | |||
"321000212_25": "「マムッ! マリアたちがッ!」", | |||
"321000212_26": "「大丈夫です。すぐに処置します」", | |||
"321000212_27": "「教授、3名ともにバイタル急上昇中ですッ!」", | |||
"321000212_28": "「解熱鎮痛剤を追加投与なさい。\\n 痙攣も起きているようならば筋弛緩剤も1単位追加で」", | |||
"321000212_29": "「はいッ!」", | |||
"321000212_30": "(前回の急変からの経過時間は……)", | |||
"321000212_31": "「どうしたデス?」", | |||
"321000212_32": "「いえ、今、薬を投与したところです。\\n すぐに落ち着くでしょう」", | |||
"321000212_33": "「はぁ……はぁ……すぅ……」", | |||
"321000212_34": "「ふぅ…………」", | |||
"321000212_35": "「はぁ…………」", | |||
"321000212_36": "「……。よかったデス……」", | |||
"321000212_37": "(やはり、発作の間隔が短くなってきているようですね……)", | |||
"321000212_38": "(このまま有効な手が打てなければ、早晩、3人とも……)", | |||
"321000212_39": "「ナスターシャ教授」", | |||
"321000212_40": "「どうしました?」", | |||
"321000212_41": "「例の研究所から、請求していた資料が届きました」", | |||
"321000212_42": "「わかりました。すぐに研究室へ戻ります」", | |||
"321000212_43": "「あ、それならアタシも行くデスよッ!」" | |||
} |
@@ -0,0 +1,69 @@ | |||
{ | |||
"321000221_0": "「……なるほど。そうですか」", | |||
"321000221_1": "「何かわかったデスか?」", | |||
"321000221_2": "「ええ、鮮血の針についての有力な情報が\\n 幾つか寄せられました」", | |||
"321000221_3": "「本当デスか?」", | |||
"321000221_4": "「どうやら、鮮血の針には、\\n ヴァンパイアの魂が封じられていたようです」", | |||
"321000221_5": "「ヴァンパイアの……魂?」", | |||
"321000221_6": "「ええ。さらに、先方の研究所の調べでは、針には猛毒ともいえる\\n 高純度の呪いも付与されていたそうです」", | |||
"321000221_7": "「これに刺された者は苦しみの末にヴァンパイアに変化するか、\\n 耐え切れず死ぬかのいずれかになるのだと――」", | |||
"321000221_8": "「そんなッ!?」", | |||
"321000221_9": "「まさか、そんな物、実際に使ってみたんデスか?」", | |||
"321000221_10": "「いえ。向こうの研究所で起動は成されたのですが、効果の実験を\\n 行う前に1人の研究員が針と共に姿を消してしまったそうです」", | |||
"321000221_11": "「その研究員っていうのは――」", | |||
"321000221_12": "「ええ。事件現場に倒れていた彼で間違いありません」", | |||
"321000221_13": "「恐らくは、聖遺物の起動と共に目覚めたヴァンパイアの魂に\\n 操られ、今回の事件を引き起こしたのでしょう」", | |||
"321000221_14": "「それで、肝心の治療法はわかったんデスかッ!?」", | |||
"321000221_15": "「……いいえ、残念ながら。\\n 今の所は、有効な対処法は見つかっていません」", | |||
"321000221_16": "「どうしてデスッ!?」", | |||
"321000221_17": "「鮮血の針の毒は、毒と言っても超常的な呪いの産物です。\\n 投薬や外科的なものでその効果を消すことは不可能でしょう」", | |||
"321000221_18": "「そ、そんな……それじゃ、どうすれば……」", | |||
"321000221_19": "「文献によれば、\\n 鮮血の針は、別名『カズィクル・ベイ』とも呼ばれ――」", | |||
"321000221_20": "「針を刺された者は、刺した者――。この場合は\\n ヴァンパイアですが――それに連なる<ruby=けんぞく>眷属</ruby>になる、とあるそうです」", | |||
"321000221_21": "「その呪いは、刺したヴァンパイア当人を倒すことで\\n 消失する、ともあるそうですが……」", | |||
"321000221_22": "「が? 何か問題があるデスか?」", | |||
"321000221_23": "「しかし、ひとたび\\n 完全にヴァンパイアの<ruby=けんぞく>眷属</ruby>となってしまえば……」", | |||
"321000221_24": "「どうなるデス?」", | |||
"321000221_25": "「ヴァンパイアとの間に霊的なパスが結ばれてしまうため、祖と\\n なるヴァンパイアが死ねば同時に<ruby=けんぞく>眷属</ruby>も死んでしまうと――」", | |||
"321000221_26": "「そ、そんなッ!?」", | |||
"321000221_27": "「ですから、彼女たちが<ruby=けんぞく>眷属</ruby>となり果てる前に、\\n ヴァンパイア本体を倒す必要があります」", | |||
"321000221_28": "「結局、やらなきゃいけないことは変わらないデスね……」", | |||
"321000221_29": "「誰です?」", | |||
"321000221_30": "「ッ!?」", | |||
"321000221_31": "「マリアッ!!」", | |||
"321000221_32": "「どうしてこんなところに? そんな身体で無茶デスよッ!」", | |||
"321000221_33": "「話は、聞こえていたわ……」", | |||
"321000221_34": "「ッ!?」", | |||
"321000221_35": "「正直に教えて、マム」", | |||
"321000221_36": "「わたしたちには、どれくらいの時間があるの?」", | |||
"321000221_37": "「推測ですが、もってあと数日でしょう……」", | |||
"321000221_38": "「そんなッ!? 短すぎデスよッ!\\n なんとかならないデスかッ?」", | |||
"321000221_39": "「私もギリギリまでその進行を遅らせられるよう、\\n 努力はしますが……」", | |||
"321000221_40": "「恐らく、それ以上はあなたたち自身の身体が保ちません」", | |||
"321000221_41": "「死ぬか、それともヴァンパイアになり果てるか……。\\n どちらにしても、そうなれば……」", | |||
"321000221_42": "「そう……」", | |||
"321000221_43": "(マリア……)", | |||
"321000221_44": "「マリアッ! 心配無用デスよッ!」", | |||
"321000221_45": "「アタシが必ずヴァンパイアをやっつけてやるデスッ!\\n だから、ほんの少しの辛抱デス」", | |||
"321000221_46": "「切歌……ありがとう。\\n そして、ごめんなさい……」", | |||
"321000221_47": "「この状態では、わたしはとても手助けできない。\\n あなたばかりに負担をかけることになってしまった……」", | |||
"321000221_48": "「だけど……切歌、無茶だけはしないでね」", | |||
"321000221_49": "「アイツは……あのヴァンパイアの力は……」", | |||
"321000221_50": "「わかってるデスよ」", | |||
"321000221_51": "「だから、マリアたちは心配しないで、ゆっくり休んでるデス」", | |||
"321000221_52": "「絶対……絶対に、アタシがやり遂げてみせるデスからね」", | |||
"321000221_53": "「切歌……」", | |||
"321000221_54": "「ッ!? ううッ!!」", | |||
"321000221_55": "「また発作ですかッ!?\\n すぐにメディカルルームへ――」", | |||
"321000221_56": "「ち……違う、わ……」", | |||
"321000221_57": " 「違うって、ならなんデスかッ!?」", | |||
"321000221_58": "「この感じ……アイツの気配が……」", | |||
"321000221_59": "「緊急事態発生ッ! 研究所外の監視カメラに複数の敵影ッ!\\n 先日のオオカミタイプと思われますッ!」", | |||
"321000221_60": "「向こうから打って出てきましたか」", | |||
"321000221_61": "「ヴァンパイア本体は?」", | |||
"321000221_62": "「いえ、目下の所確認出来ておりません」", | |||
"321000221_63": "「ヴァンパイアがいようがいまいが、\\n このまま野放しにしておくわけにはいかないデスよ」", | |||
"321000221_64": "「それはそうですが……。\\n くれぐれも気をつけてください」", | |||
"321000221_65": "「わかってるデス。\\n マムはマリアたちのこと、お願いするデスよッ!」", | |||
"321000221_66": "「切、歌……」" | |||
} |
@@ -0,0 +1,16 @@ | |||
{ | |||
"321000222_0": "「はあ――ッ!」", | |||
"321000222_1": "(アイツは――ヴァンパイアはどこにッ!?)", | |||
"321000222_2": "「はああああ――――ッ!」", | |||
"321000222_3": "(なんデス?)", | |||
"321000222_4": "(しきりに周りの匂いを嗅いで……)", | |||
"321000222_5": "(ひょっとして、何かを探してるデスか?)", | |||
"321000222_6": "(まさか、こいつら……マリアたちを攫いにきたデスッ?)", | |||
"321000222_7": "「そんなこと――絶対させないデスッ!」", | |||
"321000222_8": "「てやああ――――ッ!!」", | |||
"321000222_9": "「はぁ、はぁ、はぁ……」", | |||
"321000222_10": "「これで全部、倒しきった……デスか……?」", | |||
"321000222_11": "(まだ、身体のあちこちが痛むデス……)", | |||
"321000222_12": "(けど、そんなこと、言ってられないデス……)", | |||
"321000222_13": "「絶対……絶対に。\\n アタシが、みんなを救うんデスから……」" | |||
} |
@@ -0,0 +1,85 @@ | |||
{ | |||
"321000311_0": "銀の弾丸", | |||
"321000311_1": "「オオカミの撃退、ご苦労様でした」", | |||
"321000311_2": "「あれくらい余裕デス」", | |||
"321000311_3": "「頼もしいですが、油断は禁物ですよ」", | |||
"321000311_4": "「ヴァンパイア本体がいなかったことは、まだ態勢の整って\\n いない現状としては、むしろ<ruby=ぎょうこう>僥倖</ruby>と言えるでしょう」", | |||
"321000311_5": "「でも……いくら雑魚を倒しても、\\n マリアたちは助けられないデスよ」", | |||
"321000311_6": "「焦らないでください。\\n 今、様々な角度から情報を洗い出しています」", | |||
"321000311_7": "「それで、何かわかったデスか?」", | |||
"321000311_8": "「敵の本拠地の候補ならば、幾つか」", | |||
"321000311_9": "「それは何処デスかッ!?」", | |||
"321000311_10": "「オオカミの襲撃してきた方向、マリアが知覚するヴァンパイアの\\n 気配、ヴァンパイアの伝承に縁のある土地や建物――」", | |||
"321000311_11": "「それらを総合することで、ヴァンパイア本体がいる可能性の\\n ある場所を、何ヵ所かに絞り込むことができました」", | |||
"321000311_12": "「どうして、マリアがヴァンパイアの気配なんかを?」", | |||
"321000311_13": "「それは……」", | |||
"321000311_14": "「いいわ、マム。気を使わないで。\\n 自分が一番よくわかってるから」", | |||
"321000311_15": "「マリア……?」", | |||
"321000311_16": "「わたしの魂が、ヴァンパイア本体と結びつきつつある、\\n ということよ」", | |||
"321000311_17": "「ええッ!?」", | |||
"321000311_18": "「<ruby=けんぞく>眷属</ruby>になりかけているわたしだからこそ、\\n アイツの気配を感じ取ることができる――」", | |||
"321000311_19": "「そ……そんなッ!\\n いくらなんでも早すぎるデスよ」", | |||
"321000311_20": "「大丈夫よ。まだうっすらと、っていうレベルだから」", | |||
"321000311_21": "「で、でも……。だったらなおさら、今すぐにでも\\n その場所に乗り込んでアイツを倒すデスッ!」", | |||
"321000311_22": "「待ってください。まだ敵の本拠地の候補は幾つもあります」", | |||
"321000311_23": "「どれが本物か、見極めてからにしなければ時間の無駄になります」", | |||
"321000311_24": "「見極めるって――どうやってデスか?」", | |||
"321000311_25": "「複数ある候補地に、こちらから人員を送って調査を行います」", | |||
"321000311_26": "「ならアタシも行くデスよッ!」", | |||
"321000311_27": "「いいえ。切歌には、それとは別に\\n やっておいてもらいたいことがあります」", | |||
"321000311_28": "「アタシに……デスか?」", | |||
"321000311_29": "「ええ。私たちが調査を進める内に、あなたたちの世界に戻って、\\n この状況をS.O.N.G.に報告してもらいたいのです」", | |||
"321000311_30": "「そんなッ! 今戻ってる暇なんてないデスよッ!」", | |||
"321000311_31": "「切歌。今一番必要なことは何かを考えてください」", | |||
"321000311_32": "「マムの言う通りよ」", | |||
"321000311_33": "「マリア……」", | |||
"321000311_34": "「わたしたちが置かれているこの状況を、\\n S.O.N.G.はまだ認識してない」", | |||
"321000311_35": "「だから一度、この危機的状況をS.O.N.G.に\\n 伝えておく必要があるわ」", | |||
"321000311_36": "「今後の展開によっては、最悪のケースもありえるんだから……」", | |||
"321000311_37": "「最悪って……」", | |||
"321000311_38": "「あなたを含め、わたしたちが全員、\\n 連絡もなしに全滅することよ」", | |||
"321000311_39": "「そ、それは確かに駄目デスけど……」", | |||
"321000311_40": "「でも、連絡くらいなら誰だって――」", | |||
"321000311_41": "「ええ。本当ならば、連絡くらい自分で行きたいんだけど……」", | |||
"321000311_42": "「――あッ!」", | |||
"321000311_43": "「この状態で、今のわたしはギアを纏うことすらできない……」", | |||
"321000311_44": "「ギアを纏えないってことは……」", | |||
"321000311_45": "「ええ。今、ギャラルホルンのゲートを使って並行世界間を\\n 渡れるのは、この世界にはあなたしかいないのです」", | |||
"321000311_46": "「こんな時に、なんの役にも立てなくて、ごめんなさい……」", | |||
"321000311_47": "(マリアもアタシと同じくらい……。\\n いや、マリアこそ悔しいんデスよね……)", | |||
"321000311_48": "「わかったデス。行ってくるデスよ」", | |||
"321000311_49": "「ええ。ありがとう」", | |||
"321000311_50": "「あなたが戻るまでに、敵の居場所の特定は進めておきます」", | |||
"321000311_51": "「わかったデス」", | |||
"321000311_52": "「マリア、無理をさせてすみません。\\n あなたはすぐにメディカルルームへ戻ってください」", | |||
"321000311_53": "「ええ、わかったわ」", | |||
"321000311_54": "「それじゃ、お願いね」", | |||
"321000311_55": "「任せるデスよ。\\n マム、マリアたちのことお願いするデス」", | |||
"321000311_56": "「ええ、わかっています」", | |||
"321000311_57": "「という訳なんデス」", | |||
"321000311_58": "「なんということだ……」", | |||
"321000311_59": "「マリアさんたちが、ヴァンパイアに……」", | |||
"321000311_60": "「まさか、そんなものが実在するなんてね」", | |||
"321000311_61": "「状況はわかった」", | |||
"321000311_62": "「エルフナインくん、ナスターシャ教授から提供された資料を\\n 基に、呪毒の進行を遅らせる方法を調べてくれ」", | |||
"321000311_63": "「はい、すぐに取りかかります」", | |||
"321000311_64": "「お願いするデスよ」", | |||
"321000311_65": "「並行世界への装者の増援だが……。\\n 残念ながら、そちらは今すぐには難しい」", | |||
"321000311_66": "「ど、どうしてデスッ!?」", | |||
"321000311_67": "「そういえば……響さんたちはどこにいるんデスか?」", | |||
"321000311_68": "「今ちょうど、国連の作戦任務で海外に出かけてるところなの」", | |||
"321000311_69": "「現地の作戦が終了してから戻るとなると、\\n まだしばらく時間がかかってしまうね……」", | |||
"321000311_70": "「そ、そんな……」", | |||
"321000311_71": "「だが、そう悠長なことを言っていられる場合でないことも\\n わかった」", | |||
"321000311_72": "「敵はマリアくんたちを<ruby=けんぞく>眷属</ruby>にして、\\n 己の支配下に治めようと考えている可能性も高い」", | |||
"321000311_73": "「切歌くんが奴を追うとしても、\\n 研究所を防衛する戦力も備えるべきだろう」", | |||
"321000311_74": "「なんとか作戦を変更し、1人でも多く呼び戻して、\\n そちらの世界に派遣するよう手配しよう」", | |||
"321000311_75": "「ありがとうデスッ! なるべく早くお願いするデス」", | |||
"321000311_76": "「ああ。それまでは、なんとか耐えてくれ」", | |||
"321000311_77": "「じゃあ、マリアたちのことも心配デスし、アタシは戻るデスよ」", | |||
"321000311_78": "「少しくらい休んだ方がいいんじゃないの?」", | |||
"321000311_79": "「こうしている間にもアイツが襲ってくるかもしれないデスから」", | |||
"321000311_80": "「……状況が状況だけに、引き留める訳もいくまい」", | |||
"321000311_81": "「だが、決して気負いすぎるんじゃないぞ」", | |||
"321000311_82": "「……わかってるデス」" | |||
} |
@@ -0,0 +1,75 @@ | |||
{ | |||
"321000321_0": "「仕方ありません。\\n 投薬する薬の量を増やしましょう」", | |||
"321000321_1": "「わかりました」", | |||
"321000321_2": "「マム、何かあったんデスか?」", | |||
"321000321_3": "「戻りましたか」", | |||
"321000321_4": "「また発作が起きたんです」", | |||
"321000321_5": "「――ッ!? だ、大丈夫なんデスよね?」", | |||
"321000321_6": "「今はまだ大丈夫だと思いますが、\\n 薬の効果も薄れてきているので、あまり猶予はありません」", | |||
"321000321_7": "「そんな、一体どうすればいいんデスか……」", | |||
"321000321_8": "「S.O.N.G.には伝えて頂けましたか?」", | |||
"321000321_9": "「勿論デス。\\n 毒についてS.O.N.G.でも調べるって言ってたデスよ」", | |||
"321000321_10": "「ただ、増援はすぐには難しそうデス……」", | |||
"321000321_11": "「そうですか。まずはご苦労様です」", | |||
"321000321_12": "「あなたのいない間に、新たな情報が入りました」", | |||
"321000321_13": "「新たな情報?」", | |||
"321000321_14": "「ヴァンパイアの本拠地が判明しました」", | |||
"321000321_15": "「本当デスかッ!?」", | |||
"321000321_16": "「調査隊を送った場所のひとつ、\\n とある古城付近で、ミイラ化した遺体が複数発見されました」", | |||
"321000321_17": "「他にも多数の痕跡が見つかり、間違いはないかと」", | |||
"321000321_18": "「なら早速乗り込むデスッ!」", | |||
"321000321_19": "「待ってください」", | |||
"321000321_20": "「装者4人がかりでも歯が立たなかった相手です。\\n 流石にあなた1人では……」", | |||
"321000321_21": "「猶予がないって言ってたのはマムデスよ。\\n 悩んでいる暇なんてないデスッ!」", | |||
"321000321_22": "「ですが……」", | |||
"321000321_23": "「……すみません、わかってはいるのです」", | |||
"321000321_24": "「今、セレナたちを救える可能性があるのは、\\n あなただけだということを、ですが……」", | |||
"321000321_25": "「この状況はあまりにも……、\\n 切歌、もしあなたまで――」", | |||
"321000321_26": "「マムは、難しく考えすぎデス。\\n アタシに任せておけばなんも問題ないデスよ」", | |||
"321000321_27": "「3人とも、アタシが必ず助けてみせるデス」", | |||
"321000321_28": "「それに、秘策もあるデス」", | |||
"321000321_29": "「……秘策?」", | |||
"321000321_30": "「……」", | |||
"321000321_31": "「……」", | |||
"321000321_32": "「……」", | |||
"321000321_33": "「それじゃ、行ってくるデスよ、みんな」", | |||
"321000321_34": "「きり……ちゃん……?」", | |||
"321000321_35": "「調……気づいたデスか」", | |||
"321000321_36": "「うん……」", | |||
"321000321_37": "「切ちゃん、今、行ってくるって……どこに行くの?」", | |||
"321000321_38": "「ん? あ、ああ。ちょっとした野暮用デスよ」", | |||
"321000321_39": "「そっか……」", | |||
"321000321_40": "「いってらっしゃい。早く帰ってきてね」", | |||
"321000321_41": "「心配しなくてもすぐ戻ってくるデスよ」", | |||
"321000321_42": "「……すぅ……すぅ……」", | |||
"321000321_43": "(眠ったみたいデス)", | |||
"321000321_44": "(今は安定しているようデスが、\\n いつまた発作が襲ってくるか……)", | |||
"321000321_45": "(早くなんとかしないと、調たちはどんどん……)", | |||
"321000321_46": "(そんなこと、絶対にさせないデス)", | |||
"321000321_47": "「……行ってくるデス」", | |||
"321000321_48": "「こうして歩いてきたデスけど……」", | |||
"321000321_49": "「まさか1人で、こんな遠くまで来るとは……」", | |||
"321000321_50": "(マムが用意してくれたヘリが<ruby=こうもり>蝙蝠</ruby>たちに落とされちゃったから、\\n 仕方ないんデスけどね……)", | |||
"321000321_51": "「それにしても、周りに何も無さすぎデスよッ!」", | |||
"321000321_52": "「GPSがあるからって、こう何も無いと\\n 本当に正しい方向に進んでるのか不安になるデス……」", | |||
"321000321_53": "「このまま進んでちゃんと辿り着くんデスかね……?」", | |||
"321000321_54": "「はあ……」", | |||
"321000321_55": "「お腹も空いたし、少しだけ休憩するデス」", | |||
"321000321_56": "「確か、リュックに研究所の人が用意してくれた食べ物が――」", | |||
"321000321_57": "「こ、これはッ!?」", | |||
"321000321_58": "「『竹の木の小枝・イチゴ味』デスッ!」", | |||
"321000321_59": "「こんなお菓子見たことないデスッ!\\n 流石のアタシもこれには驚きを禁じ得ないデスよ」", | |||
"321000321_60": "「いただくデスッ!」", | |||
"321000321_61": "「ん~、ポリポリ食感にイチゴクリームの\\n マイルドな甘さがベストマッチデスよッ!」", | |||
"321000321_62": "「調ッ! 調もこれを食べて――」", | |||
"321000321_63": "「……あ」", | |||
"321000321_64": "「そうだったデス……」", | |||
"321000321_65": "「今はアタシ1人だったデスね」", | |||
"321000321_66": "「はむっはむはッ……ゴクンッ!」", | |||
"321000321_67": "「ゆっくりしてる場合じゃなかったデス。\\n アイツの居場所に急がないとッ!」", | |||
"321000321_68": "(調……待ってるデスよ。\\n すぐに治してあげるデスッ!)", | |||
"321000321_69": "「……ッ!」", | |||
"321000321_70": "「お出迎えみたいデスね……」", | |||
"321000321_71": "「Zeios igalima raizen tron――」", | |||
"321000321_72": "「さあ、道をあけてもらうデスよッ!」" | |||
} |
@@ -0,0 +1,18 @@ | |||
{ | |||
"321000331_0": "「お前で最後デスッ!」", | |||
"321000331_1": "「……やれやれデス」", | |||
"321000331_2": "「でも安心したデスよ」", | |||
"321000331_3": "(こいつらが出てきたってことは、\\n マムの調査が正しかったってことデスからね)", | |||
"321000331_4": "「道も間違ってなかったようデスし……」", | |||
"321000331_5": "「この先に進めば、きっとアイツが……」", | |||
"321000331_6": "「なら、余計にいつまでも休んでなんていられないデスッ!」", | |||
"321000331_7": "「日が暮れてきちゃったデス……」", | |||
"321000331_8": "(やっぱり、歩きだと時間がかかるデスね)", | |||
"321000331_9": "(夜になる前に目的地まで行かないと――)", | |||
"321000331_10": "「この音はッ!?」", | |||
"321000331_11": "「ヴァンパイアの<ruby=こうもり>蝙蝠</ruby>デスねッ!」", | |||
"321000331_12": "「っと、オオカミたちまでお出ましとは熱烈歓迎デスね」", | |||
"321000331_13": "「お前たちに負けてるようじゃ\\n みんなを助けることなんてできないデスッ!」", | |||
"321000331_14": "「Zeios igalima raizen tron――」", | |||
"321000331_15": "「さあ、どんとかかって来るデスよッ!」" | |||
} |
@@ -0,0 +1,64 @@ | |||
{ | |||
"321000332_0": "「これでもくらうデ――スッ!!」", | |||
"321000332_1": "「はあああ――ッ!!」", | |||
"321000332_2": "「はぁ、はぁ、はぁ……やっと、片付いた、デス……」", | |||
"321000332_3": "(なんだか、研究所やさっき相手したのよりも\\n 手こずった気が……)", | |||
"321000332_4": "(まさか、敵が強くなっているデスか?)", | |||
"321000332_5": "「……気のせいデス?\\n ちょっとばかしアタシが疲れてるからデスよね」", | |||
"321000332_6": "「なにしろ、ほとんど歩き通しだったデスから……」", | |||
"321000332_7": "「でも、このくらいッ!\\n 気合いでなんとかするデスよッ!」", | |||
"321000332_8": "(マムから受け取った『コレ』もあるデス。\\n アイツのところにまで辿り着けさえすれば……)", | |||
"321000332_9": "「それに、秘策もあるデス」", | |||
"321000332_10": "「……秘策?」", | |||
"321000332_11": "「そうデス」", | |||
"321000332_12": "「思い出したデス。\\n あの時、アイツは、アタシの絶唱を嫌って逃げたデス」", | |||
"321000332_13": "「だから、きっと絶唱なら――」", | |||
"321000332_14": "「いけませんッ!」", | |||
"321000332_15": "「どうしてデスか?」", | |||
"321000332_16": "「伝承でヴァンパイアは不死とされていますが、不死とは言え、\\n 魂を失えば生き存えることは流石にできないでしょう」", | |||
"321000332_17": "「ですから、確かにあなたの『魂を刈り取る』イガリマを\\n 警戒したとも考えられます」", | |||
"321000332_18": "「そうデスッ!\\n イガリマの刃なら、不死のヴァンパイアにだってッ!」", | |||
"321000332_19": "「――ですが、今のあなたは絶唱のバックファイアを\\n 受けたばかり」", | |||
"321000332_20": "「それに、戦いの傷自体も、まだ完全には癒えていません」", | |||
"321000332_21": "「そんな状態で、絶唱を使用すれば、恐らく……」", | |||
"321000332_22": "「それじゃ、どうすれば……?」", | |||
"321000332_23": "「……あなたにこれを預けます」", | |||
"321000332_24": "「……銃、デスか?」", | |||
"321000332_25": "「ただの銃ではありません。これに込められているのは、\\n 私たちの研究所で調査中だった、純銀の弾丸です」", | |||
"321000332_26": "「あの時の話の……」", | |||
"321000332_27": "「ええ。この弾丸は元はと言えば、\\n あのヴァンパイアのミイラに撃ち込まれていた代物」", | |||
"321000332_28": "「そのままミイラの体内に残っていたことから考えても、あの\\n ヴァンパイアは過去、これにより倒された可能性が高い……」", | |||
"321000332_29": "「なるほどデス。\\n でも、まだ起動していないんじゃないデスか?」", | |||
"321000332_30": "「いえ……。実は、あの襲撃の際に起動していたのです」", | |||
"321000332_31": "「えッ!? 急にどうしてデスッ!?」", | |||
"321000332_32": "「恐らくは、あなたの絶唱のフォニックゲインを\\n 受けてでしょう」", | |||
"321000332_33": "「それじゃ、\\n これを使えばあのヴァンパイアを倒せるデスか?」", | |||
"321000332_34": "「その可能性は高いと思います」", | |||
"321000332_35": "「ですが、それでも厳しい戦いになることには変わりありません」", | |||
"321000332_36": "「相手は、装者の攻撃をいとも簡単にあしらう強敵なのですから」", | |||
"321000332_37": "「……それは、わかってるデス」", | |||
"321000332_38": "「S.O.N.G.からの増援を待ちたいところですが、\\n あなたの心配するように、猶予はもうありません」", | |||
"321000332_39": "「切歌、くれぐれも気を付けるのですよ」", | |||
"321000332_40": "「……わかったデス。任せるデスよ」", | |||
"321000332_41": "「ところで、この弾丸の力ってどんなモノなんデスか?」", | |||
"321000332_42": "「以前話した通り、この弾丸には\\n 強力な破魔の特性があります」", | |||
"321000332_43": "「残念ながらマリアたちの治療に生かせるようなものではありま\\n せんでしたが、ヴァンパイアには天敵とも言えるでしょう」", | |||
"321000332_44": "「つまり、これがあのヴァンパイアの弱点ってことデスねッ!」", | |||
"321000332_45": "「恐らくは……」", | |||
"321000332_46": "「ですが同時に、危険もあることを忘れてはいけません」", | |||
"321000332_47": "「危険デスか?」", | |||
"321000332_48": "「ええ……その銀の弾丸も、強力な聖遺物の1種」", | |||
"321000332_49": "「同じ聖遺物であるギアと干渉し、ぶつかり合えば、\\n 使用者にどんな影響が現れるかわかりません」", | |||
"321000332_50": "「ですから、\\n くれぐれも使い方を誤らないように気を付けてください」", | |||
"321000332_51": "「わかったデス。気を付けるデスよ」", | |||
"321000332_52": "「この弾丸を、アイツの胸にぶち込んでくるデスッ!\\n アタシの命に代えてでもッ!」", | |||
"321000332_53": "「馬鹿なことを言ってはいけませんッ!」", | |||
"321000332_54": "「マ……マム?」", | |||
"321000332_55": "「この1発の銀の弾丸同様、あなた1人が、\\n 私たちの最後の希望だということを、忘れてはいけません」", | |||
"321000332_56": "「そしてあなたが大事に想っている者たちも、\\n あなたのことを大事に想っているということを――」", | |||
"321000332_57": "「だから……軽々しく命に代えるなどと言ってはなりませんよ」", | |||
"321000332_58": "「わかったデスよ、マム」", | |||
"321000332_59": "「ならいいのです」", | |||
"321000332_60": "「さあ……お行きなさい。\\n 務めを果たして、そして、必ず無事に戻ってくるのですよ」", | |||
"321000332_61": "「……はいデス」" | |||
} |
@@ -0,0 +1,20 @@ | |||
{ | |||
"321000341_0": "「ふう……<ruby=こうもり>蝙蝠</ruby>たちを追い散らしてたら夜になっちゃったデスよ」", | |||
"321000341_1": "「お前って、アタシの絶唱で起動したんデスよね……」", | |||
"321000341_2": "「ヴァンパイアを倒したいってアタシの想いに答えた――デスか?」", | |||
"321000341_3": "「もしかして、\\n お前もヴァンパイアを倒したいと思っているデスか?」", | |||
"321000341_4": "「なーんて。\\n 答えが返ってくるわけないデスよね」", | |||
"321000341_5": "「アハハ……はあ……」", | |||
"321000341_6": "(それにしても。マムの言っていた、\\n 複数の聖遺物の干渉って……)", | |||
"321000341_7": "(そういえば、奏さんの……)", | |||
"321000341_8": "(ブリーシンガメンを起動する時に、\\n 奏さんが大変だったって聞いたデス)", | |||
"321000341_9": "(でも……逆に、うまくいったら\\n 奏さんのギアのように強くなれるかも……?)", | |||
"321000341_10": "「いやいやいやッ!」", | |||
"321000341_11": "「暴走なんかしたら、誰も止めてくれる人がいないデス……。\\n そうなったらお仕舞いデスッ!」", | |||
"321000341_12": "「はあ……確かに、使い方を間違えたら駄目デスよね」", | |||
"321000341_13": "「この遠吠えは――」", | |||
"321000341_14": "「また性懲りもなく現れたデスねッ!」", | |||
"321000341_15": "「でも、こうしょっちゅう現れるってことは、\\n いよいよアイツが近いってことデスかねッ!」", | |||
"321000341_16": "「Zeios igalima raizen tron――」", | |||
"321000341_17": "「さあ、もうひと踏ん張りするデスよッ!!」" | |||
} |
@@ -0,0 +1,18 @@ | |||
{ | |||
"321000342_0": "「くうッ!?」", | |||
"321000342_1": "「間違いないデス。\\n こいつら、前よりも強くなってるデスッ!」", | |||
"321000342_2": "「だあああ――ッ!」", | |||
"321000342_3": "「いい加減に――ッ!」", | |||
"321000342_4": "「するデスよ――ッ!!」", | |||
"321000342_5": "「はぁはぁはぁ……やけにしぶとかったデス」", | |||
"321000342_6": "「力も昼間戦った時より全然強くて……」", | |||
"321000342_7": "「夕方感じたのも、気のせいじゃなかったデスか……」", | |||
"321000342_8": "「でも、どうして――」", | |||
"321000342_9": "「うーん。何か、思い出したような……確か、映画で……」", | |||
"321000342_10": "「そうデスッ!\\n 確か、ヴァンパイアの弱点のひとつが日の光だったデス」", | |||
"321000342_11": "「逆を言えば、夜になると昼よりも強くなるってことデスかッ!?」", | |||
"321000342_12": "(ただでさえあのヴァンパイア、無茶苦茶強かったのに、\\n 今、襲われたりなんかしたら――)", | |||
"321000342_13": "「なに弱気になってるデスかッ!\\n ヴァンパイアがどれだけ強くなろうがやるしかないデスッ!」", | |||
"321000342_14": "「アタシには一撃必殺の銀の弾丸もついてるデスッ!」", | |||
"321000342_15": "(そうデスよ。\\n アタシには、絶対負けられない理由があるんデスから)" | |||
} |
@@ -0,0 +1,52 @@ | |||
{ | |||
"321000411_0": "切歌の旅路", | |||
"321000411_1": "「くたばれデスッ!!」", | |||
"321000411_2": "(くうッ……。\\n やっぱり、夜になってからの方が全然強いデスね……)", | |||
"321000411_3": "「でも、こっちだって負けないデスよッ!」", | |||
"321000411_4": "「はぁ……はぁ……」", | |||
"321000411_5": "(一体、どれだけ倒せば終わるデスか……)", | |||
"321000411_6": "(1匹1匹も強くなっている上に、キリがないデス……)", | |||
"321000411_7": "「でも……、\\n アタシがやらなきゃ誰がやるっていうんデスかッ!?」", | |||
"321000411_8": "「はああああ――ッ!!」", | |||
"321000411_9": "「はぁ、はぁ、はぁ……」", | |||
"321000411_10": "「や、やっと、倒し終わった、デス……」", | |||
"321000411_11": "「す、少しだけ、休む……デス……」", | |||
"321000411_12": "「う……うううッ……」", | |||
"321000411_13": "(戦いって、こんなに……、\\n こんなに寂しくて、辛いものだったデスか……?)", | |||
"321000411_14": "(そうか、アタシの周りには、いつもみんながいたから……)", | |||
"321000411_15": "「調……マリア……」", | |||
"321000411_16": "「あれ、いつの間にか眠ってたデスか……」", | |||
"321000411_17": "「……そうだ、休んでる場合じゃないデス。\\n 急がないとみんなが――ッ!」", | |||
"321000411_18": "「もう、風邪ひいちゃうよ?」", | |||
"321000411_19": "「えッ? その声はッ!?」", | |||
"321000411_20": "「し、調ッ!? あれッ、どうして――」", | |||
"321000411_21": "「どうしたの、切ちゃん?」", | |||
"321000411_22": "「もう大丈夫なんデスか?」", | |||
"321000411_23": "「うん、マムが治療してくれたよ」", | |||
"321000411_24": "「そうよ、だからわたしたちも戦うわ」", | |||
"321000411_25": "「一緒に頑張りましょう」", | |||
"321000411_26": "「よかった、よかったデスよ……みんなが無事で」", | |||
"321000411_27": "「あ、アタシ……」", | |||
"321000411_28": "「あらあら。もう、何を泣いてるのよ」", | |||
"321000411_29": "「だ、だってアタシ……ずっとずっと、怖かったデス」", | |||
"321000411_30": "「間に合わなかったらどうしよう。\\n みんながいなくなったらどうしようって――」", | |||
"321000411_31": "「もう、切ちゃんたら」", | |||
"321000411_32": "「わたしたちはどこにも行かないよ」", | |||
"321000411_33": "「ええ、だってわたしたちは家族でしょ」", | |||
"321000411_34": "「絶対1人になんてしません」", | |||
"321000411_35": "「だから、1人で無茶なんてしなくていいんだよ」", | |||
"321000411_36": "「し……しッ、調ぇーッ!」", | |||
"321000411_37": "「って? 調が硬いデス……」", | |||
"321000411_38": "「なんだか妙にゴツゴツとして……」", | |||
"321000411_39": "「いつもはもっと柔らかくて――」", | |||
"321000411_40": "「――ってッ!?\\n これ、木じゃないデスかッ!!」", | |||
"321000411_41": "「調? マリア? セレナ?」", | |||
"321000411_42": "「…………」", | |||
"321000411_43": "「夢、だったんデスね……」", | |||
"321000411_44": "「うッ……ううッ……」", | |||
"321000411_45": "(泣いたら駄目デスよ、アタシ。\\n 泣いたってなんにもならないデス)", | |||
"321000411_46": "「そうデスよ。\\n アタシが今頑張らないで、誰がやるデス」", | |||
"321000411_47": "「それに――」", | |||
"321000411_48": "「例えここにいなくても。\\n 調たちの心はアタシについててくれているはずデス」", | |||
"321000411_49": "「だから……絶対、寂しさなんかに負けたりはしないデスよッ!」" | |||
} |
@@ -0,0 +1,38 @@ | |||
{ | |||
"321000421_0": "「ん……」", | |||
"321000421_1": "「あ……夜が明けてたデスか」", | |||
"321000421_2": "「好都合デス。\\n 昼の内に、アイツの本拠地まで辿り着くデスよ」", | |||
"321000421_3": "「――あれ?」", | |||
"321000421_4": "「寝てる間にマムから通信があったデスッ!」", | |||
"321000421_5": "「こちら切歌。\\n マム、応答してほしいデス」", | |||
"321000421_6": "「よかった、無事でしたか。\\n 連絡が取れなかったので心配しましたよ」", | |||
"321000421_7": "「ご、ごめんデス。\\n ちょっとだけ寝てたデスよ」", | |||
"321000421_8": "「いえ。あなたが無事ならばいいのです」", | |||
"321000421_9": "(マムの声を聞いて少し落ち着いたデス……)", | |||
"321000421_10": "「そちらの状況は? 怪我などはありませんか?」", | |||
"321000421_11": "「なんとか無事デスよ」", | |||
"321000421_12": "「ただ、雑魚のオオカミや<ruby=こうもり>蝙蝠</ruby>も、\\n 夜になったら強くなって大変だったデス」", | |||
"321000421_13": "「確かに、主であるヴァンパイアの特性を考えると、\\n あり得る話ですね」", | |||
"321000421_14": "「なるべくなら、弱体化した昼に退治したいところですが……」", | |||
"321000421_15": "「アタシもそう思ってたところデス」", | |||
"321000421_16": "「向こうは逆に昼の遭遇は避けてくるかもしれません。\\n 今のうちにアジトまで進んだほうがいいですね」", | |||
"321000421_17": "「わかったデス」", | |||
"321000421_18": "「ところで、マリアたちは大丈夫デスか?」", | |||
"321000421_19": "「ええ。今のところは、落ち着いています」", | |||
"321000421_20": "「よかったデス……」", | |||
"321000421_21": "「研究所に襲撃はなかったデスか?」", | |||
"321000421_22": "「幸い、今の所は、まだ」", | |||
"321000421_23": "「それもよかったデス」", | |||
"321000421_24": "「恐らくは、あなたへの対応を優先したのでしょうね」", | |||
"321000421_25": "「なら、昨日のあの戦いも無駄じゃなかったんデスね……」", | |||
"321000421_26": "「とはいえ、状況が変わればどんな手を使ってくるか\\n わかりません。警戒は必要です」", | |||
"321000421_27": "「警戒って言えば……。\\n マム、アタシの世界から、誰か来たデスか?」", | |||
"321000421_28": "「残念ながら、誰もまだこちらへは来ていないようです。\\n ギャラルホルンが使われた反応などもありません」", | |||
"321000421_29": "「そう、デスか……」", | |||
"321000421_30": "「切歌……大丈夫ですか?」", | |||
"321000421_31": "「だ、大丈夫デスよッ!」", | |||
"321000421_32": "「昼のうちに少しでも進むデス。\\n それじゃ、また」", | |||
"321000421_33": "「ええ。気をつけるのですよ」", | |||
"321000421_34": "「はあ……」", | |||
"321000421_35": "「……さあ、今日こそケリをつけるデスよッ!」" | |||
} |
@@ -0,0 +1,62 @@ | |||
{ | |||
"321000431_0": "「はああああ――ッ!!」", | |||
"321000431_1": "「打ち漏らしは任せたぞッ!」", | |||
"321000431_2": "「ああ、任されたッ!」", | |||
"321000431_3": "「はああああ――ッ!!」", | |||
"321000431_4": "「無理しないで、未来ッ!」", | |||
"321000431_5": "「これくらい、大丈夫だよッ!」", | |||
"321000431_6": "「おお、未来やるーッ!」", | |||
"321000431_7": "「ふう……。\\n これで、さっき現れたアルカ・ノイズは倒し切れたかな?」", | |||
"321000431_8": "「お疲れ様、響」", | |||
"321000431_9": "「うん、未来もね」", | |||
"321000431_10": "「いちいちイチャついてんじゃないっての」", | |||
"321000431_11": "「ええッ? い、イチャついてなんかないよ」", | |||
"321000431_12": "「そ、そうだよ」", | |||
"321000431_13": "「はあー、先輩からも何か言ってやってくれ」", | |||
"321000431_14": "「まあ、いいじゃないか。\\n 全員怪我もないことだし」", | |||
"321000431_15": "「そりゃそうだけど……」", | |||
"321000431_16": "「しっかし、テロリストがアルカ・ノイズを使うだなんて、\\n 近頃洒落になってないだろ」", | |||
"321000431_17": "「同感だな。バルベルデとはまた経路が違うようだが……。\\n 一体、どこから供給されているのやら……」", | |||
"321000431_18": "「ともあれ、次のアルカ・ノイズ出現の連絡があるまで、\\n 我々は指揮車で待機しよう」", | |||
"321000431_19": "「だな。普通のテロリスト連中の相手は国連軍に任せて、\\n あたしらは休ませてもらうとするか」", | |||
"321000431_20": "「うん、そうだね」", | |||
"321000431_21": "「本部にも作戦の進捗連絡を入れておこう」", | |||
"321000431_22": "「ええッ!? マリアさんたちがッ!?」", | |||
"321000431_23": "「ヴァンパイアに襲われて倒された……?」", | |||
"321000431_24": "「ああ、昨日、切歌くんだけが無事に戻り、\\n そう報告してくれた」", | |||
"321000431_25": "「作戦の性質上、事前の無線封鎖がなければ\\n もう少し早く伝えられたのだが……」", | |||
"321000431_26": "「マリアさんたちの容態はどうなんですか?」", | |||
"321000431_27": "「恐らく、もって数日といったところらしい」", | |||
"321000431_28": "「なんだとッ!?」", | |||
"321000431_29": "「た、大変だッ!\\n すぐにみんなで戻って助けに行かないとッ!」", | |||
"321000431_30": "「そ、そうだね」", | |||
"321000431_31": "「そうと決まれば、急いで戻るぞッ!\\n 先輩もそれでいいよな」", | |||
"321000431_32": "「いや、待てッ!」", | |||
"321000431_33": "「翼さん……?」", | |||
"321000431_34": "「我々は今、国連軍の作戦下にある。しかも敵はアルカ・ノイズを\\n 操るテロリストだ。装者なしでは対抗手段を失う」", | |||
"321000431_35": "「そんなことを言ってる場合か? あいつらのピンチなんだぞッ!」", | |||
"321000431_36": "「この掃討作戦も多数の諜報員の犠牲の上に発動されたものだ。\\n ここで我らが勝手に降りてしまっては、彼らの死が無駄になる」", | |||
"321000431_37": "「だからって、後輩どもを見殺しにしろってのか?」", | |||
"321000431_38": "「先輩が行かないってんなら、\\n あたし1人でも助けに行ってくるッ!」", | |||
"321000431_39": "「だから落ち着け、雪音」", | |||
"321000431_40": "「無論、マリアたちの状況はわたしとて、憂慮している」", | |||
"321000431_41": "「だから、わたしは残る。\\n 立花、小日向、2人は雪音と共に戻れ」", | |||
"321000431_42": "「そんな、こっちは翼さん1人なんてッ!?」", | |||
"321000431_43": "「危ないですッ!」", | |||
"321000431_44": "「なに、単独行動には慣れている。\\n 皆が来るまではわたし1人だったのだからな」", | |||
"321000431_45": "「それは……そうですけど……」", | |||
"321000431_46": "「相手は通常のアルカ・ノイズだ。1人とはいえ、\\n 今更この程度の相手に後れを取るわたしではない」", | |||
"321000431_47": "「先輩……」", | |||
"321000431_48": "「……任せていいんだな?」", | |||
"321000431_49": "「ああ、こちらの任務遂行はわたし1人でも十分だ」", | |||
"321000431_50": "「新たなアルカ・ノイズが出現したみたいですッ!」", | |||
"321000431_51": "「チッ……タイミングが良いんだか、悪いんだか……」", | |||
"321000431_52": "「仕方ねえ、こいつを倒して戻るとするかッ!」", | |||
"321000431_53": "「そうだね、クリスちゃん、未来、行こうッ!」", | |||
"321000431_54": "「いや、事態は一刻を争うはずだ」", | |||
"321000431_55": "「こちらはいい、3人は今すぐ戻れッ!」", | |||
"321000431_56": "「翼さん……」", | |||
"321000431_57": "「Imyuteus amenohabakiri tron――」", | |||
"321000431_58": "(マリア、お前ならきっとそうするだろう?\\n だが――)", | |||
"321000431_59": "(どうか無事に帰ってきてくれ……)" | |||
} |
@@ -0,0 +1,59 @@ | |||
{ | |||
"321000432_0": "「……」", | |||
"321000432_1": "「ううう……わたしたち、は、家族……」", | |||
"321000432_2": "「1人、には……」", | |||
"321000432_3": "「……から……無茶……しなくて……」", | |||
"321000432_4": "「……マリア、セレナ、調……」", | |||
"321000432_5": "「こんなにうなされてまで、切歌の身を案じて……」", | |||
"321000432_6": "「その切歌も、この子たちのために、\\n たった1人で命を賭けて戦っている」", | |||
"321000432_7": "「それに引き換え……私は、なんと無力なのでしょうか」", | |||
"321000432_8": "「この子たちの苦しみを和らげてあげることも、\\n 切歌の力にもなってあげることができないなんて……」", | |||
"321000432_9": "「私にできることは、もはや無いというのですか――」", | |||
"321000432_10": "(呪いに対する術も探したものの、見つけられずに。\\n この子らが苦しむ様を見守ることしかできないだなんて……)", | |||
"321000432_11": "「……いいえ。もう一度マリアを、そしてセレナまでをも\\n 喪うようなことだけは、絶対に看過できません」", | |||
"321000432_12": "「何か、何かきっと、方法があるはず――」", | |||
"321000432_13": "(ここ、は……?)", | |||
"321000432_14": "(わたしは、夢を、見てる、の……?)", | |||
"321000432_15": "(あのマントの人は……)", | |||
"321000432_16": "(――ッ!?\\n わたしたちを襲ったヴァンパイアッ!?)", | |||
"321000432_17": "(でも、あっちの人は……誰?)", | |||
"321000432_18": "「まさか、ここまで追ってくるとはな」", | |||
"321000432_19": "「地の果てだろうが探し出すさ。\\n それが我が一族の天命なのだから」", | |||
"321000432_20": "「忌まわしきヴァンパイアハンターども。\\n 我が天敵め」", | |||
"321000432_21": "「潰しても潰しても湧いてくる、まさに地虫の如き輩よ」", | |||
"321000432_22": "「あの時すり潰したはずの一族に、\\n 貴様のような生き残りがいようとは……。抜かったわ」", | |||
"321000432_23": "「だが、その因縁もここまで。\\n 今宵、この城が貴様の墓標となる」", | |||
"321000432_24": "「それは――こちらの台詞だッ!」", | |||
"321000432_25": "「笑止ッ! その程度の力で我を滅ぼせると思ってかッ!」", | |||
"321000432_26": "「ならば、滅びるまで続ける、それだけだッ!」", | |||
"321000432_27": "(あの男の人、ヴァンパイアを倒そうとしている)", | |||
"321000432_28": "(一体誰?)", | |||
"321000432_29": "「がはッ!?」", | |||
"321000432_30": "「捉えたぞ、ヴァンパイアハンター」", | |||
"321000432_31": "「いかに技を極めようと、これが貴様らの限界だ」", | |||
"321000432_32": "「たった一撃、一撃だ。\\n それで貴様らの命は、かくも脆く潰える」", | |||
"321000432_33": "「貴様の敗因は、貴様が人間であったことだ」", | |||
"321000432_34": "「捉えたのは……こっちの方だッ!?」", | |||
"321000432_35": "「銃だと? 今更そんなものが――」", | |||
"321000432_36": "「がはッ!?」", | |||
"321000432_37": "「なんだ、その弾、は――?」", | |||
"321000432_38": "「せ、聖別されし、銀の十字架を、\\n 鋳つぶして作った、銃弾、だ……」", | |||
"321000432_39": "「いかに、不死身の、貴様、でも……。\\n 再生、できや、すまい……」", | |||
"321000432_40": "「貴様、初めから死ぬ気で……」", | |||
"321000432_41": "「散った同胞の無念を晴らし……、\\n お前を殺せるのなら……、命などいらんッ!」", | |||
"321000432_42": "「馬鹿な、我が、負けた、だと……。\\n 定命の、人間如きにッ?」", | |||
"321000432_43": "「いや、これ、は――」", | |||
"321000432_44": "「フフ……ハハハハハッ!」", | |||
"321000432_45": "「何を、笑う……? 狂したか?」", | |||
"321000432_46": "「我は不死、永遠なりッ! 貴様らと違い、滅びはせぬッ!」", | |||
"321000432_47": "「いつの日か蘇り――その時こそ、\\n 地上をヴァンパイアの楽園に変えてくれるわッ!」", | |||
"321000432_48": "(ヴァンパイアを倒した?)", | |||
"321000432_49": "(でも、この人の、命も、もう……)", | |||
"321000432_50": "「ぐッ……」", | |||
"321000432_51": "「いつの日か、蘇る、だと――」", | |||
"321000432_52": "「――ッ!?」", | |||
"321000432_53": "「そう、か……俺たちは、間違って……」", | |||
"321000432_54": "「ここまで、追い詰めて、おきながら……」", | |||
"321000432_55": "「無念……」", | |||
"321000432_56": "(これは、ヴァンパイアの記憶……?)" | |||
} |
@@ -0,0 +1,22 @@ | |||
{ | |||
"321000441_0": "「…………」", | |||
"321000441_1": "「……忌まわしき、夢を見た」", | |||
"321000441_2": "「忌まわしきヴァンパイアハンターどもめ……」", | |||
"321000441_3": "「この身に空虚なる眠りを強いた、罪深き者ども」", | |||
"321000441_4": "「夢の中ですら患わせるか」", | |||
"321000441_5": "「だが……全ては過去のことだ。\\n 結局は我が勝利に終わった」", | |||
"321000441_6": "「あの時の言葉通り、最後に勝つのは不死である、この我だ」", | |||
"321000441_7": "「今この時代に、奴らは、生きてはいまい」", | |||
"321000441_8": "「我には、もはや、脅威など存在しない」", | |||
"321000441_9": "「……いや、あるとすれば」", | |||
"321000441_10": "「目覚めの折に現れた、あの者の力、か――」", | |||
"321000441_11": "「不可思議な力を揮う、小賢しき娘どもよ」", | |||
"321000441_12": "「だが……それもじきに我らが同胞となる」", | |||
"321000441_13": "「感じるぞ。眷属となりゆく者たちの、絶え絶えなる脈動」", | |||
"321000441_14": "「そして我も、目覚めたばかりのあの時とは、もはや違う」", | |||
"321000441_15": "「血と力とを補給し終えた今ならば、恐れるものなど何もない」", | |||
"321000441_16": "「あの忌まわしき、鎌といえども、な……」", | |||
"321000441_17": "「……さあ、今度こそ始めるとしようぞッ!」", | |||
"321000441_18": "「そう、新たなる世界の構築をッ!」", | |||
"321000441_19": "「フフ……ハハハハハハハハハッ!!」" | |||
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@@ -0,0 +1,59 @@ | |||
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"321000511_0": "ヴァンパイアハンター", | |||
"321000511_1": "「ずいぶんと鬱陶しい森デスね……」", | |||
"321000511_2": "(まだ昼なのに、薄暗くてムチャクチャ不気味デス)", | |||
"321000511_3": "(この奥にアイツの本拠地があるっていうのも、\\n 確かに納得の雰囲気デスよ)", | |||
"321000511_4": "「くッ! またッ!?」", | |||
"321000511_5": "「しつこいデスよッ!!」", | |||
"321000511_6": "「これで一体何度目デスか」", | |||
"321000511_7": "「オオカミと<ruby=こうもり>蝙蝠</ruby>が次々と襲ってきて、\\n 時間が取られるばかりデス」", | |||
"321000511_8": "「早くアイツを見つけないと、調たちが――」", | |||
"321000511_9": "「アイツとは我のことかな?」", | |||
"321000511_10": "「そ、その声はッ!?」", | |||
"321000511_11": "「見つけてどうするつもりだ?」", | |||
"321000511_12": "「ヴァンパイアッ! わざわざねぐらから出てきたデスかッ!」", | |||
"321000511_13": "(って、アレ? 今は昼デスよね……)", | |||
"321000511_14": "(まさか、ヴァンパイアは日の光に弱いっていうのは、\\n 嘘だったデスか?)", | |||
"321000511_15": "(いや、ここは日の光があまり入らないから平気ってことデスかね?)", | |||
"321000511_16": "(……どちらにしても、向こうからやって来てくれて、\\n 手間が省けるデス)", | |||
"321000511_17": "「招かれざる来訪者が近付いていると、\\n 我が下僕どもが騒がしくてね」", | |||
"321000511_18": "「もっとも、我が同胞になりたいと言うなら、歓迎するが」", | |||
"321000511_19": "「ふざけるなデスッ!\\n 誰がお前なんかの仲間になるもんデスかッ!」", | |||
"321000511_20": "「Zeios igalima raizen tron――」", | |||
"321000511_21": "「ふむ。なかなか良い見世物だな」", | |||
"321000511_22": "「どういう<ruby=からく>絡繰</ruby>りかは知らぬが、興味深い」", | |||
"321000511_23": "「アタシは見世物なんかじゃないデスよッ!」", | |||
"321000511_24": "「なに、種明かしは後でゆっくりとしてもらうとしよう」", | |||
"321000511_25": "「あの者たちが、我が<ruby=けんぞく>眷属</ruby>となり果てた後で、な」", | |||
"321000511_26": "「マリアたちに――、\\n そんなこと、やらせはしないデスッ!」", | |||
"321000511_27": "「それで、準備はできたのかね?」", | |||
"321000511_28": "「もちろんデスよッ!」", | |||
"321000511_29": "「それにしても、この前はアタシのイガリマから逃げたくせに、\\n 自分から目の前に現れるなんていい度胸デスねッ!」", | |||
"321000511_30": "「ああ、すまなかった」", | |||
"321000511_31": "「あの時は身体を取り戻したばかりでね。\\n 上手く力が出せなかったのだよ」", | |||
"321000511_32": "「それでも負ける気はしないが、\\n 万に一つもリスクを冒したくなかったのだ」", | |||
"321000511_33": "(最初戦った時、オオカミや<ruby=こうもり>蝙蝠</ruby>が弱かったのも、\\n こいつが蘇ったばかりだったからデスか)", | |||
"321000511_34": "(でも、こいつはそれでも強かったデス……)", | |||
"321000511_35": "(それに、日の光も恐れない……、\\n こいつは一体……)", | |||
"321000511_36": "「お前は一体、なんなんデスかッ!?」", | |||
"321000511_37": "「そうだな、\\n 貴様も己の命を奪う者の名くらい心に銘じておきたいだろう?」", | |||
"321000511_38": "「我が名はヴラド――ワラキア公ヴラド3世、\\n ヴァンパイアにして、夜を統べる王なり」", | |||
"321000511_39": "「ヴラド……、\\n やっぱり、ヴァンパイアデスか……」", | |||
"321000511_40": "「では、続きを始めるとしようか」", | |||
"321000511_41": "「一刻も早くお前を倒してみんなを元に戻すデスッ!」", | |||
"321000511_42": "「よかろう、ならばやってみるがいい」", | |||
"321000511_43": "「本当にできるものならばなッ!」" | |||
} |
@@ -0,0 +1,124 @@ | |||
{ | |||
"321000521_0": "「魂ごと真っ二つにしてやるデスよッ!」", | |||
"321000521_1": "「フ……先程から口ばかりではないか」", | |||
"321000521_2": "(やっぱりこいつ、相当速いデスッ!)", | |||
"321000521_3": "「確かその鎌、イガリマと言ったか?」", | |||
"321000521_4": "「そ、それがどうしたデスか?」", | |||
"321000521_5": "「なに。いかに強力な呪力が込められていようとも、\\n 当たらねば意味がないと思ってな」", | |||
"321000521_6": "「まさに宝の持ち腐れというもの」", | |||
"321000521_7": "「フ……だが、安心するがいい」", | |||
"321000521_8": "「この我が使いこなしてやろう――。\\n <ruby=けんぞく>眷属</ruby>となり果てた貴様ごとなッ!」", | |||
"321000521_9": "「受け容れるがいいッ! 我が魂の欠片をッ!」", | |||
"321000521_10": "「鮮血の針ッ!?」", | |||
"321000521_11": "「くうッ!?」", | |||
"321000521_12": "(あ、危なかったデスッ!\\n あれにチクリとやられでもしたらおしまいデスッ!)", | |||
"321000521_13": "「よくぞ躱した――と言いたいが、針に気を取られすぎだな」", | |||
"321000521_14": "「なッ? しまったデ――」", | |||
"321000521_15": "「ぐはッ!?」", | |||
"321000521_16": "「げふッ!」", | |||
"321000521_17": "「フフ……どうした? 我を滅するのではなかったか?」", | |||
"321000521_18": "(こいつ、やっぱり強い……)", | |||
"321000521_19": "(スピードも、パワーも、桁違いデス……)", | |||
"321000521_20": "(本当に、アタシ1人でこいつを倒せるデスか……?)", | |||
"321000521_21": "(……いや、アタシがやらなきゃ、調たちが……)", | |||
"321000521_22": "(それだけは駄目デス)", | |||
"321000521_23": "「絶対に……絶対に、みんなを助けるデスッ!」", | |||
"321000521_24": "(どうにか隙を作って、この銃を――)", | |||
"321000521_25": "「<ruby=さえず>囀</ruby>るだけなら鳥でもできる」", | |||
"321000521_26": "「その程度の腕前で我を滅ぼそうなどと。\\n 口にするだけでもおこがましい」", | |||
"321000521_27": "「その余裕の顔――今すぐ崩してやるデスッ!」", | |||
"321000521_28": "「はああああ――ッ!!」", | |||
"321000521_29": "「間合いの外からッ!? 飛翔する斬撃だとッ!?」", | |||
"321000521_30": "「クッ!」", | |||
"321000521_31": "「今デスッ!!」", | |||
"321000521_32": "「懐から銃……」", | |||
"321000521_33": "「まさか、それは――ッ!?」", | |||
"321000521_34": "「遅いッ! こいつを食らうデスッ!」", | |||
"321000521_35": "「なッ……消えた……?」", | |||
"321000521_36": "「は、外したデスッ!」", | |||
"321000521_37": "「先ほどまでのスピードが、我の本気だと思ったか?」", | |||
"321000521_38": "「後ろッ? いつの間にッ?」", | |||
"321000521_39": "「やはり、あの時の銀の弾丸か。忌々しい」", | |||
"321000521_40": "「だが、その手は二度も食らわぬわ」", | |||
"321000521_41": "「二度……?」", | |||
"321000521_42": "「こちらの話だ。\\n ともあれ、頼みの切り札も無駄に終わったようだな」", | |||
"321000521_43": "「あ……ああ……」", | |||
"321000521_44": "(アタシたちの最後の希望を……。\\n アタシは、無駄にしてしまったデスか……)", | |||
"321000521_45": "「さあ、観念して我が下僕になれッ!」", | |||
"321000521_46": "「まだ……まだデスッ!」", | |||
"321000521_47": "(こうなったら、イガリマの絶唱しかないデスッ!\\n でも――、絶唱を使ったら、アタシは……)", | |||
"321000521_48": "「どうした? まだ何かあるのか?\\n ……そうか、そういえばあの時も何かしようとしていたな」", | |||
"321000521_49": "「面白い。手があるなら見せるがいい。今度は退かぬ。\\n 正面からそれを受けてやろう……だが、効くかな?」", | |||
"321000521_50": "「アタシを……イガリマを、なめないでほしいデスッ!\\n そんなに両断されたいなら、見せてやるデスよ……」", | |||
"321000521_51": "(アタシが死んでも、コイツを倒せばみんなは助かるデス。\\n ……それなら、みんなのためなら、やってやるデスよッ!)", | |||
"321000521_52": "(……さよならデス、みんな……)", | |||
"321000521_53": "「むッ!? なんだとッ!?」", | |||
"321000521_54": "(誰デスか?)", | |||
"321000521_55": "「き、貴様は――クルースニクッ!?」", | |||
"321000521_56": "「…………」", | |||
"321000521_57": "「おのれ、忌まわしきヴァンパイアハンターめがッ!」", | |||
"321000521_58": "「なぜ蘇ったかはわからぬが、\\n 今一度その息の根を止めてやろうッ!」", | |||
"321000521_59": "「攻撃が当たらぬ、だと……?」", | |||
"321000521_60": "「ああ……なるほどな。そういうことか」", | |||
"321000521_61": "「ミイラ取りがミイラならぬ、ヴァンパイアハンターが\\n 亡霊になり果てるとは、とんだお笑いぐさではないか」", | |||
"321000521_62": "「亡霊……?」", | |||
"321000521_63": "「先ほど外した弾丸の思念体といったところだろう」", | |||
"321000521_64": "「…………」", | |||
"321000521_65": "「図星の様だな」", | |||
"321000521_66": "「どうした、我が仇敵よッ!」", | |||
"321000521_67": "「せっかく会いに来たというのに、ただ恨めしそうに睨むだけか?\\n ククク……」", | |||
"321000521_68": "「所詮は人間の妄執の残滓。今更、何が出来るというのだ?」", | |||
"321000521_69": "「………」", | |||
"321000521_70": "「むッ?」", | |||
"321000521_71": "(こ、こっち向いたデスッ!?)", | |||
"321000521_72": "「そこの少女に問おう」", | |||
"321000521_73": "「あ、アタシに……? なんデスか?」", | |||
"321000521_74": "「俺たちヴァンパイアハンターの使命は\\n ヴァンパイアを討ち滅ぼすこと」", | |||
"321000521_75": "「ヴァンパイアハンター……?」", | |||
"321000521_76": "「お前は、その使命を受け継ぐ意志と覚悟があるか?」", | |||
"321000521_77": "「受け継ぐ……意志と覚悟……?」", | |||
"321000521_78": "「あるならば、俺は、お前に力を貸そう」", | |||
"321000521_79": "「忌まわしきヴァンパイアを滅ぼすための力を」", | |||
"321000521_80": "「それは、命に代えても――ってことデスか?」", | |||
"321000521_81": "「…………」", | |||
"321000521_82": "(ゴメンデス、マム……)", | |||
"321000521_83": "(命に代えても――なんて軽々しく言っちゃいけないの、\\n わかってるデスよ)", | |||
"321000521_84": "(でも、やっぱりアタシは……。\\n この命に代えてでも、護りたいものがあるんデス)", | |||
"321000521_85": "(マリア、調。それに、この世界で生きてたセレナとマム……。\\n アタシに残された大切な家族をッ!)", | |||
"321000521_86": "(みんながいなくなったら、\\n アタシだけ残っても意味がないデスから……)", | |||
"321000521_87": "「……アイツを倒せるなら、なんだってやってやるデスッ!」", | |||
"321000521_88": "「ならば、授けよう」", | |||
"321000521_89": "「俺たちの知識と力と、そして想いを――」", | |||
"321000521_90": "(あの銃を――アタシに?)", | |||
"321000521_91": "「な、何を――?」", | |||
"321000521_92": "(なんデス、これは――記憶?)", | |||
"321000521_93": "(十字架を背負いし者、クルースニク――。\\n ヴァンパイアハンターの宿命を持って、俺は生まれた)", | |||
"321000521_94": "「まさか、ここまで追ってくるとはな」", | |||
"321000521_95": "「地の果てだろうが探し出すさ。\\n それが我が一族の天命なのだから」", | |||
"321000521_96": "(そう。我々は主の教えに背き呪われた存在――。\\n ヴァンパイアを狩ることを、その天命としていた)", | |||
"321000521_97": "「あの時すり潰したはずの一族に、\\n 貴様の様な生き残りがいようとは……。抜かったわ」", | |||
"321000521_98": "(我が一族は、奴との大戦を繰り広げ、\\n そして奴と奴の<ruby=けんぞく>眷属</ruby>によって皆殺しにされてしまった)", | |||
"321000521_99": "(ただ、俺1人を残して――)", | |||
"321000521_100": "(俺は奴の足跡を追い続けた。\\n 何年も、何年も――)", | |||
"321000521_101": "(そして、遂に辿り着いた。\\n 奴のこの根城まで)", | |||
"321000521_102": "「だが、その因縁もここまで。\\n 今宵、この城が貴様の墓標となる」", | |||
"321000521_103": "「それは――こちらの台詞だッ!」", | |||
"321000521_104": "(仕留めなければならない。\\n 最後のヴァンパイアハンターとして)", | |||
"321000521_105": "(残してはならない。\\n 後世に、ヴァンパイアの痕跡を、その一片たりとも)", | |||
"321000521_106": "(そう――例え、俺のこの命を引き換えにしてでも)", | |||
"321000521_107": "「これが、ヴァンパイアハンターの戦い……」", | |||
"321000521_108": "「これがヴァンパイアハンターたちの――、\\n この人の想いなんデスか?」", | |||
"321000521_109": "「そうだ、異境の娘よ」", | |||
"321000521_110": "「俺たちは待っていた」", | |||
"321000521_111": "「我らの力、我らの想いを、受け継ぐ者が再び現れる日を」", | |||
"321000521_112": "「わかったデス……」", | |||
"321000521_113": "「その想い――アタシが受け継ぐデスよッ!」", | |||
"321000521_114": "「…………」", | |||
"321000521_115": "「…………」", | |||
"321000521_116": "「何をしているのかはわからぬが、座興には飽いた」", | |||
"321000521_117": "「その者が貴様ら亡霊どもの希望とでも言うのなら――。\\n 今この場で摘み取ってくれようッ!」", | |||
"321000521_118": "「来たれ、我が忠実なる下僕どもよッ!」", | |||
"321000521_119": "「…………」", | |||
"321000521_120": "「オオカミどもの餌になるか、\\n 我が<ruby=けんぞく>眷属</ruby>になるかを選ぶが良いッ!」", | |||
"321000521_121": "「なッ!? なんだ、この忌まわしい光は――?」" | |||
} |
@@ -0,0 +1,21 @@ | |||
{ | |||
"321000531_0": "「下僕どもが――。\\n 一瞬でッ!?」", | |||
"321000531_1": "「しかも、我が針をも弾いただとッ!?」", | |||
"321000531_2": "「この懐かしくも忌まわしい気配……。\\n まさかヴァンパイアハンターのッ!?」", | |||
"321000531_3": "「このギアは、一体……」", | |||
"321000531_4": "「今お前に託したのは、俺たちヴァンパイアハンターが\\n 長年培ってきた対吸血鬼戦の知識や技能の結晶――」", | |||
"321000531_5": "「つまり俺たちの力の一部だ」", | |||
"321000531_6": "「それって、さっき夢みたいなので見た時にデスか?」", | |||
"321000531_7": "「ああ……俺の残した想いを、記憶を、垣間見たのだろう」", | |||
"321000531_8": "「どうやら、それがお前の纏う装束に干渉したらしい」", | |||
"321000531_9": "「想いが、ギアに干渉――もしかして心象変化デスか?」", | |||
"321000531_10": "「何を1人でブツブツと呟いている?\\n クルースニクの亡霊はどこに行ったッ!」", | |||
"321000531_11": "「お前こそうるさいデスよッ!」", | |||
"321000531_12": "「ヴァンパイアハンターたちの残した想いと力ッ!\\n あの人に代わってアタシが見せてやるデスッ!」", | |||
"321000531_13": "「クルースニクの想いと力、だと……? やはりそうか」", | |||
"321000531_14": "「フフ……面白いではないか」", | |||
"321000531_15": "「悠久の時、幾万の夜を越えッ!\\n 今再び仇敵たるハンターと相まみえようとはッ!」", | |||
"321000531_16": "「さあ、いつぞやの大戦の再来と行こうではないかッ!」", | |||
"321000531_17": "「かかってくるデスッ!」", | |||
"321000531_18": "「そうだ……俺たちの――お前のその力で、\\n 今度こそ、奴を討ち滅ぼせッ!」" | |||
} |
@@ -0,0 +1,43 @@ | |||
{ | |||
"321000532_0": "「デ――スッ!」", | |||
"321000532_1": "「チィッ!?」", | |||
"321000532_2": "「この気配――後ろデスッ!」", | |||
"321000532_3": "「ぐおおッ!?」", | |||
"321000532_4": "(本気を出したアイツの動きに、ついていけてるデスッ!)", | |||
"321000532_5": "(攻撃だって、普通のギアで傷つけた時より\\n 治りがぜんぜん遅いデスよッ!)", | |||
"321000532_6": "(これなら、絶唱なしでもきっと倒しきれるはずデスッ!)", | |||
"321000532_7": "「ちいいいッ! 忌々しいヴァンパイアハンターがッ!」", | |||
"321000532_8": "「ここで決着デスッ!」", | |||
"321000532_9": "「殺せッ! 奴の悲鳴を……断末魔を聞かせろッ!」", | |||
"321000532_10": "「やってやるデスッ!!」", | |||
"321000532_11": "「はあああああ――――ッ!!」", | |||
"321000532_12": "「ぬおおおおお――ッ!!」", | |||
"321000532_13": "「やったデスかッ!?」", | |||
"321000532_14": "「ああ、完全に捉えたはずだ」", | |||
"321000532_15": "「だが……待て、様子がおかしい」", | |||
"321000532_16": "「ククク……悪くない気分だ」", | |||
"321000532_17": "「なんデスと?」", | |||
"321000532_18": "「宿敵を喪い、ここまで血の沸く闘争など、\\n もはや無縁と思ったが……」", | |||
"321000532_19": "「こうしてまた、この感覚を味わえるとはな。\\n ククク……」", | |||
"321000532_20": "「笑ってる場合デスかッ!? お前はここで滅びるデスよッ!」", | |||
"321000532_21": "「そう急くな。フフ……次に相まみえる時が楽しみだ」", | |||
"321000532_22": "「塵になって消えた……倒したデスか?」", | |||
"321000532_23": "「チッ……どうやら分身だったようだな」", | |||
"321000532_24": "「分身デスか? それじゃあ――」", | |||
"321000532_25": "「ああ、油断するな。奴の力はこんなものじゃない」", | |||
"321000532_26": "(日の高い時間に現れておかしいと思ったが……、\\n こういうことか)", | |||
"321000532_27": "「倒したと思ったのに……」", | |||
"321000532_28": "「だが、お前の力は確かに奴に通じていた」", | |||
"321000532_29": "「奴も分身を喪って多少なりとも力を削がれているはずだ」", | |||
"321000532_30": "「だといいデスけど……」", | |||
"321000532_31": "「あッ……そういえばッ!」", | |||
"321000532_32": "「どうした?」", | |||
"321000532_33": "「さっき、アイツが投げてきた針を弾いたデス」", | |||
"321000532_34": "「確か、あっちの方に――」", | |||
"321000532_35": "「あ、あそこにあるデスッ!」", | |||
"321000532_36": "「あッ! オオカミが針をくわえて?」", | |||
"321000532_37": "「オオカミの癖にネコババデスかッ!\\n 待てッ! 返すデスよッ!」", | |||
"321000532_38": "「ううッ……」", | |||
"321000532_39": "「無理をするな。急に慣れぬ力を使ったのだ。\\n 少しは身体を休める必要があるだろう」", | |||
"321000532_40": "「わかったデス……」" | |||
} |
@@ -0,0 +1,76 @@ | |||
{ | |||
"321000541_0": "「そうこうしてる内に、また夜になってしまったデスよ……」", | |||
"321000541_1": "「夜こそ奴らの本領だ。\\n くれぐれも油断するな」", | |||
"321000541_2": "「わかってるデス」", | |||
"321000541_3": "「あ。そういえば、紹介がまだだったデスね」", | |||
"321000541_4": "「アタシの名前は、暁切歌デス。改めてよろしくお願いするデス」", | |||
"321000541_5": "「暁か……。まさにヴァンパイアを滅ぼすのにはふさわしい名だな」", | |||
"321000541_6": "「そ、そうデスかね」", | |||
"321000541_7": "「ああ、実に良い名だ。\\n これも運命か……」", | |||
"321000541_8": "「……俺は、\\n ヴァンパイアハンターのクルースニクだ……」", | |||
"321000541_9": "「もっとも、俺のことは、既にある程度承知だろうがな」", | |||
"321000541_10": "「飛び飛びデスけど、記憶を見たデスからね」", | |||
"321000541_11": "「お前は、その年齢で化け物を相手に戦っているのか?\\n 確かに若い戦士はいないわけではないが――」", | |||
"321000541_12": "「まあ……昔からそうでしたからね。\\n 今ではこれが当たり前デス」", | |||
"321000541_13": "「そうか。ならば、俺と似たようなものなのだな」", | |||
"321000541_14": "「そうなんデスか?」", | |||
"321000541_15": "「ああ。我らヴァンパイアハンターは、\\n 生まれた時からヴァンパイアと戦う宿命を負わされた者たちだ」", | |||
"321000541_16": "「例の一族とかいう……」", | |||
"321000541_17": "「一族とは言っても、血縁とは限らない。ハンターとしての印を\\n 持って生まれた子供たちを引き取って、戦士として育てるのだ」", | |||
"321000541_18": "「それじゃ……ますますアタシと同じデスね」", | |||
"321000541_19": "(まるでフィーネの器として選ばれた、\\n アタシたちレセプターチルドレンみたいデス)", | |||
"321000541_20": "「そうか……だからこそ、お前の魂に共鳴したのかもしれないな」", | |||
"321000541_21": "「ところで……」", | |||
"321000541_22": "「どうした?」", | |||
"321000541_23": "「なんか、さっきとは随分印象が違うデスね。\\n 思ったより静かな感じデス」", | |||
"321000541_24": "「いや……ヴァンパイアとの戦いとなると、\\n どうにも激昂してしまってな……」", | |||
"321000541_25": "「なるほどデス。それだけ想いが強かったんデスね……」", | |||
"321000541_26": "「……かもしれん。\\n だからこそ、その銀の弾丸に俺の意識が宿ったのだろう」", | |||
"321000541_27": "「さっき、樹から回収した、この弾デスね……」", | |||
"321000541_28": "「こうして話しているのが、俺自身の魂なのか、\\n それともただの意識の残骸なのか、わからない」", | |||
"321000541_29": "「ともかく、こうして再び目覚めた以上は、\\n 今度こそ、どんな形ででも、奴を完全に滅ぼすつもりだ」", | |||
"321000541_30": "「もっとも、身体も無い今となっては、\\n お前にわずかな助力をするくらいしかできないがな」", | |||
"321000541_31": "「そんなことないデス。\\n おかげで、なんとかアイツと戦える自信がついたデスよ」", | |||
"321000541_32": "「でも……そもそも、あのヴァンパイアは何者なんデスか?」", | |||
"321000541_33": "「奴の名は、ヴラド3世だ」", | |||
"321000541_34": "「ああ、確かそんな名前を名乗ってたデスね」", | |||
"321000541_35": "「まさか、その名を知らぬのか?」", | |||
"321000541_36": "「……聞いたことないデス」", | |||
"321000541_37": "「この時代では忘れ去られた存在なのかもしれないな……。\\n 俺が倒したことで、後世にその名が伝わらなかったのだろうか」", | |||
"321000541_38": "「まあいい。\\n ともかく奴は、ある地方を治める貴族だった男だ」", | |||
"321000541_39": "「なぜ吸血鬼なんて怪物になったのか……。\\n いや、最初からそうだったのか、詳しいことはわからない」", | |||
"321000541_40": "「己の領土に攻めてくる敵をはじめ、その内に同じ貴族や\\n 領民たちを残忍な方法で殺し、その様を楽しむようになった」", | |||
"321000541_41": "「それが人々の間に噂として広がり、\\n 奴は怪物だと恐れられるようになったのだ」", | |||
"321000541_42": "「何年経っても変わらぬ外見、およそ人の心を持つと思えぬ所業、\\n いつの間にか領内に現れるようになった数多の化け物たち……」", | |||
"321000541_43": "「奴は生き血を啜るヴァンパイアの王……。\\n いつしか、そう呼ばれるようになっていた」", | |||
"321000541_44": "「そうして、ついに俺たちハンターに話が回ってきた。\\n 奴を滅ぼしてほしい、とな」", | |||
"321000541_45": "「だが、奴は俺たちの予想以上に強かった」", | |||
"321000541_46": "「長い年月で大量の血を吸って力をつけた奴は、\\n 多くの<ruby=けんぞく>眷属</ruby>と下僕を率いて、俺たちを迎え撃った」", | |||
"321000541_47": "「俺の仲間は1人、また1人と奴によって倒され、\\n 気づけば俺だけが残っていた……」", | |||
"321000541_48": "「俺は命を賭して最後の戦いを挑み、\\n 奴に銀の弾丸を撃ち込むことに成功した……」", | |||
"321000541_49": "「だが――」", | |||
"321000541_50": "「だが、なんデスか?」", | |||
"321000541_51": "「いや……なんでもない」", | |||
"321000541_52": "「それで俺は相打ちになり、\\n さっき目覚めて、今に至ると言ったところだ」", | |||
"321000541_53": "「そうだったんデスね……」", | |||
"321000541_54": "「他に、何か知りたいことはあるか?」", | |||
"321000541_55": "「さっきアイツを倒したとき、分身とか言ってたデスけど……。\\n 確かなんデスか?」", | |||
"321000541_56": "「その通りだ。\\n あれは奴の本体じゃなかった」", | |||
"321000541_57": "「でも、なんで分身なんデスか?」", | |||
"321000541_58": "「薄暗かったとはいえ、日中は、奴の力は半減するからな。\\n 警戒したのだろう」", | |||
"321000541_59": "「だから代わりに分身を……。\\n やっぱり、ヴァンパイアは日の光に弱いんデスね」", | |||
"321000541_60": "「あ、分身ってことは、アイツを倒しても鮮血の針の呪いは……」", | |||
"321000541_61": "「もちろん解けていないだろうな」", | |||
"321000541_62": "「どうした、あの針に刺された仲間でもいるのか?」", | |||
"321000541_63": "「そうなんデス……。\\n アタシの家族が……」", | |||
"321000541_64": "「って、研究所でのことは覚えてないデスか?」", | |||
"321000541_65": "「ああ。俺自身が目覚めたのは、本当にさっきのことだからな」", | |||
"321000541_66": "「銀の弾丸が起動した時じゃなかったんデスか……」", | |||
"321000541_67": "「恐らくは弾丸としてヴァンパイア相手に使われたことで、\\n 眠っていた俺の思念が目覚めることができたのだろうな」", | |||
"321000541_68": "「そうだったんデスか……。\\n やっぱり、あの針を持って行かれたのが悔やまれるデス……」", | |||
"321000541_69": "「あれがあれば、マリアたちの呪いの進行を\\n 食い止めることができるかもしれないのに……」", | |||
"321000541_70": "「針のことは諦めろ。\\n どのみち、奴を倒さねば呪いは完全には解けないのだからな」", | |||
"321000541_71": "「そうデスか……」", | |||
"321000541_72": "「もう質問がないなら、少しだけでも寝ておくがいい。\\n その間は俺が見張っていよう」", | |||
"321000541_73": "「それじゃ、お言葉に甘えてそうさせてもらうデス……」" | |||
} |
@@ -0,0 +1,57 @@ | |||
{ | |||
"321000611_0": "赤い雨", | |||
"321000611_1": "「なるほど、状況はわかりました」", | |||
"321000611_2": "「対ヴァンパイアの専門知識と力を得られたのは<ruby=ぎょうこう>僥倖</ruby>でしたね」", | |||
"321000611_3": "「はいデス。これからまた、アイツの元に向かうデス」", | |||
"321000611_4": "「本当は夜が明けるのを待った方がよいのでしょうが……」", | |||
"321000611_5": "「残念ながら、時間はあまり残されていないようです」", | |||
"321000611_6": "「くれぐれも頼みましたよ」", | |||
"321000611_7": "「もちろんデス。マム……3人のことをよろしくデス」", | |||
"321000611_8": "「行くのか?」", | |||
"321000611_9": "「時間も無いデスからね。道案内、お願いするデス」", | |||
"321000611_10": "「ああ、任せておけ。\\n 奴の気配ならば、どこに行こうとも追跡可能だ」", | |||
"321000611_11": "「ありがたいデスけど、どうしてわかるんデスか?」", | |||
"321000611_12": "「恐らくだが、長い間奴を封じる弾丸として、\\n 奴の遺骸の中にいたせいだろうな」", | |||
"321000611_13": "「だが同じ理由で、奴も銀の弾丸の気配は感知しているだろう。\\n その分危険も増すことになるがな」", | |||
"321000611_14": "「どうせこっちの居場所は最初からバレバレデス。\\n アイツには<ruby=こうもり>蝙蝠</ruby>もオオカミもついてるデスからね」", | |||
"321000611_15": "「違いない」", | |||
"321000611_16": "「それに、向こうからかかってくるなら、望むところデス」", | |||
"321000611_17": "「ああ。奴を倒さねば、鮮血の針の呪いは解けないのだからな」", | |||
"321000611_18": "「あ、針って言えば――。\\n どうしてあの時、アタシはあの針を弾けたんデスかね?」", | |||
"321000611_19": "「自分で弾いた覚えはないデス……」", | |||
"321000611_20": "「ああ、そのことか」", | |||
"321000611_21": "「俺たちヴァンパイアハンターはヴァンパイアと戦う際に、\\n いくつかの準備をするようにしている」", | |||
"321000611_22": "「そのひとつが、呪い対策だ」", | |||
"321000611_23": "「バリアみたいなものデスか?」", | |||
"321000611_24": "「バリア? なんだそれは?」", | |||
"321000611_25": "「あ、なんでもないデスよ……ッ!」", | |||
"321000611_26": "「お前の纏う聖遺物――確か、イガリマと言ったか?\\n それの本来の力についてはよくわからないが――」", | |||
"321000611_27": "「さっきのお前の姿からは、俺たちと同質の力を感じた」", | |||
"321000611_28": "「それって、やっぱり心象変化の影響デスかね……?」", | |||
"321000611_29": "「恐らく、その心象変化とかいうものなんだろう」", | |||
"321000611_30": "「我々ハンターの力の影響を受けたということなら、\\n その特性を受け継いだ装備と化したというところだろうな」", | |||
"321000611_31": "「とにかく、あの針は心配しなくていいってことデスか?」", | |||
"321000611_32": "「まあ、そういうことだろう」", | |||
"321000611_33": "「なら、思う存分戦えるデスよッ!」", | |||
"321000611_34": "「アタシまで呪いにやられたら即ゲームオーバーだと思うと、\\n 戦いにくかったデス」", | |||
"321000611_35": "「けど、これで真っ向勝負に持ち込めるデスッ!」", | |||
"321000611_36": "「そうだな……」", | |||
"321000611_37": "「さて、と。ちょっと休んで疲れも取れたし、\\n アイツを追うとするデスよッ!」", | |||
"321000611_38": "「それじゃ、出発――あッ!」", | |||
"321000611_39": "「どうした?」", | |||
"321000611_40": "「こっちの気配が向こうにも筒抜けってことは、アイツは逃げ\\n ようと思えばいつでも逃げられるってことじゃ……?」", | |||
"321000611_41": "「そのまま時間切れまで逃げられたら、マリアたちが……」", | |||
"321000611_42": "「いや、それはないだろう」", | |||
"321000611_43": "「なんでデスか?」", | |||
"321000611_44": "「支配者であり嗜虐者である奴の性格とプライドは、\\n 狩人から逃げ続けることなど、己に許さないだろう」", | |||
"321000611_45": "「逆に己を狙ってきた狩人を返り討ちにすることを愉しむような、\\n 傲慢で残虐な性格だからな」", | |||
"321000611_46": "「恐らく、今頃は準備万端、\\n 手ぐすね引いて待ち構えているだろう」", | |||
"321000611_47": "「嫌な性格デース……」", | |||
"321000611_48": "「むッ?」", | |||
"321000611_49": "「どうしたんデスか?」", | |||
"321000611_50": "「奴め……思った以上に狩りたてる気が満々だったようだな」", | |||
"321000611_51": "「来るぞッ!」", | |||
"321000611_52": "「またこいつらデスかッ!? アタシが言うのもなんデスが\\n 馬鹿のひとつ覚えにも程があるデスよッ!」", | |||
"321000611_53": "「Zeios igalima raizen tron――」", | |||
"321000611_54": "「けど、こっちも黙って狩られてやるつもりはないデスッ!」" | |||
} |
@@ -0,0 +1,26 @@ | |||
{ | |||
"321000612_0": "「このギアのおかげで、かなり楽に戦えるようになったデス」", | |||
"321000612_1": "「でも、あのオオカミとか<ruby=こうもり>蝙蝠</ruby>はキリがないデスね……」", | |||
"321000612_2": "「それはそうだ。奴の下僕は、倒しても倒しても、\\n 奴本人の意志と力で無限に召喚できるはずだからな」", | |||
"321000612_3": "「なんデスとッ!?」", | |||
"321000612_4": "「まだ<ruby=けんぞく>眷属</ruby>がいないだけ、俺の時よりはマシだが……」", | |||
"321000612_5": "「とにかく雑魚との戦いは極力避けて、\\n 奴本体を仕留めるとしよう」", | |||
"321000612_6": "「了解デス。\\n ところで、肝心のアイツの本拠地はそろそろデスか……?」", | |||
"321000612_7": "「ああ、間違いない。\\n それに、この辺りには見覚えが……やはりな」", | |||
"321000612_8": "「知ってる場所に向かってるデスか?」", | |||
"321000612_9": "「恐らく奴は、城にいる」", | |||
"321000612_10": "「あの、記憶で見た――」", | |||
"321000612_11": "「ああ」", | |||
"321000612_12": "「ということは、前回俺が倒したときと\\n 同じ計画を動かそうとしているんだろう」", | |||
"321000612_13": "「計画デスか?」", | |||
"321000612_14": "「奴はあの針を使って、人類を選別、淘汰しようとしているのだ」", | |||
"321000612_15": "「選別って……?」", | |||
"321000612_16": "「鮮血の針に刺された者は、\\n 必ず<ruby=けんぞく>眷属</ruby>になるというわけではない」", | |||
"321000612_17": "「適性がないものは、肉体の変容に耐えきれず、死に至るのだ。\\n つまり、奴はそうして人類を分けようとしている」", | |||
"321000612_18": "「淘汰されるべき『人間』と\\n 自らの<ruby=けんぞく>眷属</ruby>としての『ヴァンパイア』に……」", | |||
"321000612_19": "「そんな……」", | |||
"321000612_20": "「もちろん人類を皆殺しにするつもりはないだろうが……最小\\n 限の人間だけを『餌』として残した世界にするつもりだろう」", | |||
"321000612_21": "「そんなの絶対に、絶対にッ! 許せないデスよッ!」", | |||
"321000612_22": "「だからこそ、止めなければならない。\\n 今度こそ、永遠にな」", | |||
"321000612_23": "「急ぐデスッ!」" | |||
} |
@@ -0,0 +1,50 @@ | |||
{ | |||
"321000621_0": "「これが、今の人間どもの世界か……」", | |||
"321000621_1": "「我が眠っている間に、また随分と数を増やしたものだ、\\n ゴミどもめが……」", | |||
"321000621_2": "「産めよ、増やせよ、地に満ちよ、か……。\\n あさましい教えよ」", | |||
"321000621_3": "「まあ、いい……」", | |||
"321000621_4": "「さあ、審判の時は来たッ!」", | |||
"321000621_5": "「我は劣等種に一切の権利を認めはしないッ!」", | |||
"321000621_6": "「この洗礼の雨をもって、\\n 貴様らを種としての次の階梯へと導いてやろうッ!」", | |||
"321000621_7": "「無事に階梯を昇ってくるか、さもなくば死をッ!」", | |||
"321000621_8": "「鮮血の針――カズィクル・ベイよッ!\\n 我が魔力をッ! 魂の欠片を存分に吸うが良いッ!」", | |||
"321000621_9": "「さあ――新たなる神聖な世界の始まりだッ!」", | |||
"321000621_10": "「ククク……ハハハ……ハ――ッハッハッハッ!!」", | |||
"321000621_11": "「暁。起きろ」", | |||
"321000621_12": "「どうしたんデス……」", | |||
"321000621_13": "「ま、また、敵デスかッ!?」", | |||
"321000621_14": "「落ち着け。\\n どうも、それがお前を呼んでいるようだ」", | |||
"321000621_15": "「あ、通信機……。\\n マムからの呼び出しみたいデス……」", | |||
"321000621_16": "「ごめんデス、マム……ちょっと寝てたデス」", | |||
"321000621_17": "「ああ、無事でしたか。\\n よかった……」", | |||
"321000621_18": "「なんとか無事デス……。\\n 夜中じゅう、敵に襲われて散々だったデスけど……」", | |||
"321000621_19": "「どうしたんデスか?」", | |||
"321000621_20": "「悪い知らせがあります」", | |||
"321000621_21": "「ま、まさかマリアたちが……」", | |||
"321000621_22": "「いえ、彼女たちはまだ大丈夫です」", | |||
"321000621_23": "「ですが、昨夜の深夜、\\n ロンドンでヴァンパイアらしき姿が確認されました」", | |||
"321000621_24": "「ロ、ロンドンデスかッ!? いつの間に――」", | |||
"321000621_25": "「お前が力尽きて寝ている間、確かにひととき、\\n 奴の気配が大きく動いたことがあったが……その時だろう」", | |||
"321000621_26": "「それで、アイツはロンドンで一体何をやってるんデスか?」", | |||
"321000621_27": "「空から赤い雨が降り注いだことで謎の疫病が広がり、\\n 人々が次々と倒れ、大混乱となっているという話です」", | |||
"321000621_28": "「赤い雨……それに疫病ッ!?\\n まさか――」", | |||
"321000621_29": "「ええ。届いた情報から判断するに、\\n 症状はマリアたちに極めて酷似しています」", | |||
"321000621_30": "「間違いなく、鮮血の針によるものだろうな」", | |||
"321000621_31": "「奴は過去にも同じことを行い、\\n 実際に、ある都市が滅んだ……」", | |||
"321000621_32": "「昨日話していた計画デスかッ!?」", | |||
"321000621_33": "「そうだ。放っておけば、数日で奴の仲間が誕生する。\\n そして同時に、選別に漏れた多くの者が死ぬことになる」", | |||
"321000621_34": "「しかも、被害はその都市だけで済むまい。\\n 奴は次々と、その選別と淘汰を進めていくつもりだろう」", | |||
"321000621_35": "「それまでに絶対止めるデスよッ!」", | |||
"321000621_36": "「マム……。\\n マリアたちの様子は――?」", | |||
"321000621_37": "「今はなんとか……小康状態を維持しています」", | |||
"321000621_38": "「そうデスか……よかったデス……」", | |||
"321000621_39": "(マムの声……相当悪いみたいデスね……)", | |||
"321000621_40": "「それじゃ、アタシは進むデスよ」", | |||
"321000621_41": "「ええ……無茶はしないように、と言いたいところですが、\\n 今はあなただけが頼りです」", | |||
"321000621_42": "「頼みましたよ」", | |||
"321000621_43": "「……きっと、もうマリアたちに\\n 時間はあまり残されてないデスね……」", | |||
"321000621_44": "「ああ……恐らくな。経験からして、どんなに耐性が強くとも、\\n あと一晩か二晩といったところだろう」", | |||
"321000621_45": "「そう、デスか……」", | |||
"321000621_46": "「それにマリアたちだけじゃなく、アイツにやられた他の人\\n たちも、今苦しんでいるんデスよね……なら――」", | |||
"321000621_47": "「アタシが絶対の絶対に、アイツを止めるデスよッ!」" | |||
} |
@@ -0,0 +1,13 @@ | |||
{ | |||
"321000622_0": "「そこをどくデスッ!!」", | |||
"321000622_1": "「もうすぐ奴の城だぞッ!」", | |||
"321000622_2": "「このまま一気に突っ込むデスッ!」", | |||
"321000622_3": "「クックック……もうすぐ、もうすぐだッ!\\n 首を洗って待っているがいい、ヴラドめッ!」", | |||
"321000622_4": "「な、なんだかクルースニクさんのテンションが\\n おかしくなってきたデスね……」", | |||
"321000622_5": "「ちょっとだけ不安になってきたデスよ……」", | |||
"321000622_6": "「どうした、暁?」", | |||
"321000622_7": "「い、いやなんでもないデスよ?」", | |||
"321000622_8": "「不安も迷いも恐怖も。\\n 今は全部捨てて、前に進むことだけに集中するデス」", | |||
"321000622_9": "「そうデス。\\n 調、マリア、セレナ、そしてみんなのために……」", | |||
"321000622_10": "「アタシは、この命に代えてでもアイツを――ッ!」" | |||
} |
@@ -0,0 +1,55 @@ | |||
{ | |||
"321000631_0": "「ナスターシャ教授……」", | |||
"321000631_1": "「なんですか?」", | |||
"321000631_2": "「お客様がお見えになっています」", | |||
"321000631_3": "「後にしてもらってください。\\n 今はとても手が放せません」", | |||
"321000631_4": "「いえ、それがS.O.N.G.からのご使者と……」", | |||
"321000631_5": "「なんですって?」", | |||
"321000631_6": "「これが――」", | |||
"321000631_7": "「はい、切歌ちゃん経由でいただいたデータを、\\n S.O.N.G.の研究員が解析した途中結果が入ってます」", | |||
"321000631_8": "「既に分析済のものと重複している可能性も\\n あります……とのことですが」", | |||
"321000631_9": "「いえ、今は少しでも多角的な視点と分析データが欲しいところです。\\n 助かります」", | |||
"321000631_10": "「さっそく、データを拝見しましょう」", | |||
"321000631_11": "「それで、マリアさんたちは?」", | |||
"321000631_12": "「メディカルルームです。\\n ……少しついていてあげていただけますか?」", | |||
"321000631_13": "「はい、是非」", | |||
"321000631_14": "「では、ご案内いたします」", | |||
"321000631_15": "「あの短時間でこれだけのパターンの解析データを……」", | |||
"321000631_16": "「これまでもデータ越しのやりとりだけですが、\\n S.O.N.G.の研究担当者は、大したものですね」", | |||
"321000631_17": "「ですが……有能だからこそ、\\n はっきりわかってしまうこともある」", | |||
"321000631_18": "「これだけの多角的なアプローチと分析力をもってしても、\\n この結果止まりとは……」", | |||
"321000631_19": "「あの呪いに対抗するのは、\\n やはり一筋縄ではいかないということですね……」", | |||
"321000631_20": "「う……うう……」", | |||
"321000631_21": "「くッ……ああッ……」", | |||
"321000631_22": "「はあ、はあ、はあ、……」", | |||
"321000631_23": "「3人とも苦しそう……」", | |||
"321000631_24": "「もう少しの辛抱だよ。\\n みんながいれば、きっと……」", | |||
"321000631_25": "「だから……もう少しだけ、頑張って……」", | |||
"321000631_26": "「あれがそうデスか……」", | |||
"321000631_27": "「ああ、そうだ。\\n あの城こそ忌々しきヴァンパイアの本拠地だ」", | |||
"321000631_28": "「やっと辿り着いたデス……」", | |||
"321000631_29": "「まさか、こんな遅くなるとは思わなかったデスよ……」", | |||
"321000631_30": "「奴の下僕の守りが固くて時間を食いすぎたな……」", | |||
"321000631_31": "「今頃は奴らも力を増している頃合いだろう」", | |||
"321000631_32": "「今仕掛けるべきか、日が昇るのを待つべきかは、\\n 慎重に考えたほうがいいだろうな」", | |||
"321000631_33": "「それは……」", | |||
"321000631_34": "(こうしている間にも、みんなは苦しんでるデスよ)", | |||
"321000631_35": "(明日までもつという保証は、どこにもないデス……)", | |||
"321000631_36": "「このまま一気に城まで進むデスよッ!」", | |||
"321000631_37": "「そうか……それがお前の決断なら、止めはしまい」", | |||
"321000631_38": "「それじゃあ、行くデスッ!」", | |||
"321000631_39": "「――止まれッ!!」", | |||
"321000631_40": "「――えッ!?」", | |||
"321000631_41": "「勢いよく踏み出した途端に止めないでほしいデスッ!」", | |||
"321000631_42": "「一体どうしたんデスか?」", | |||
"321000631_43": "「あそこを見ろッ!」", | |||
"321000631_44": "「あそこ……?」", | |||
"321000631_45": "「月明かりの下に、何かでっかいのがいるデスッ!」", | |||
"321000631_46": "「な……デカいオオカミデスッ!?」", | |||
"321000631_47": "「奴の力が増している証拠だろうな」", | |||
"321000631_48": "「気配からしても、これまでのような雑魚とは格が違う。\\n 油断するな」", | |||
"321000631_49": "「わかってるデスよッ!」", | |||
"321000631_50": "「でも……あくまで邪魔をするっていうなら――」", | |||
"321000631_51": "「Zeios igalima raizen tron――」", | |||
"321000631_52": "「この碧刃イガリマで切り倒していくまでデスッ!!」" | |||
} |
@@ -0,0 +1,37 @@ | |||
{ | |||
"321000641_0": "「さっさと倒れるデスッ!」", | |||
"321000641_1": "「まだ倒れないデスかッ!? 今までのと違ってしぶといデスッ!」", | |||
"321000641_2": "「しまったッ、後ろをッ!?」", | |||
"321000641_3": "「くう――ッ!?」", | |||
"321000641_4": "「暁、大丈夫かッ!?」", | |||
"321000641_5": "「な、なんの、これしき……デスッ!」", | |||
"321000641_6": "「いかんな。\\n 最初こそ優勢だったが、徐々に押し返されてきた」", | |||
"321000641_7": "「夜も深まって奴らの力が増大している反面で、\\n 連戦続きの暁の疲労は蓄積する一方だ……」", | |||
"321000641_8": "「流石に今はいったん退いた方がよさそうだ。\\n 夜は不利すぎる」", | |||
"321000641_9": "「駄目デスッ!」", | |||
"321000641_10": "「調たちが待ってるんデス」", | |||
"321000641_11": "「みんなを助けるために、\\n アタシは立ち止まってなんていられないんデスッ!」", | |||
"321000641_12": "「こんな戦い方では、命がいくつあっても足りないぞッ!」", | |||
"321000641_13": "「アタシの命なんかどうなったっていいデス……」", | |||
"321000641_14": "「アイツを倒すしか道はないんデスよッ!」", | |||
"321000641_15": "「チッ……こいつも俺と同じ過ちを――」", | |||
"321000641_16": "「はあああああ――ッ!!」", | |||
"321000641_17": "「くうッ!? 弾かれたデスかッ!?」", | |||
"321000641_18": "「無闇に突っ込みすぎだッ! 冷静になれッ!」", | |||
"321000641_19": "「挟まれたぞッ! 退避しろッ!」", | |||
"321000641_20": "「あああ――――ッ!」", | |||
"321000641_21": "「ぐッ!」", | |||
"321000641_22": "「う、うう……」", | |||
"321000641_23": "「これ以上は無理だ、今は退けッ!」", | |||
"321000641_24": "「駄目、デス……もう、身体が動かないデス……」", | |||
"321000641_25": "「くそッ! だから言っただろッ!」", | |||
"321000641_26": "(もう……終わりってことデスか……)", | |||
"321000641_27": "(アタシは、みんなを助けたいのに……)", | |||
"321000641_28": "(アタシのこの命を賭けても……。\\n 1人じゃ、誰も助けられないってことデスか……?)", | |||
"321000641_29": "「<size=40>どけえええええッ!!</size>」", | |||
"321000641_30": "「そ……その声は……」", | |||
"321000641_31": "「大丈夫、切歌ちゃんッ!?」", | |||
"321000641_32": "「おいッ! しっかりしろッ!」", | |||
"321000641_33": "「響さんッ! クリス先輩ッ!」", | |||
"321000641_34": "「話はあとだ、まずはあのデカブツをブッ倒すぞッ!」" | |||
} |
@@ -0,0 +1,77 @@ | |||
{ | |||
"321000642_0": "「食らいやがれええ――ッ!!」", | |||
"321000642_1": "「はあ――ッ!!」", | |||
"321000642_2": "「やったデスかッ!?」", | |||
"321000642_3": "「まだだッ!\\n だが――奴ら、城に退いていくぞ」", | |||
"321000642_4": "「チッ……逃がしたか……」", | |||
"321000642_5": "「でも、やっぱり、2人ともすごいデス……」", | |||
"321000642_6": "「切歌ちゃん、大丈夫?」", | |||
"321000642_7": "「まったく。1人で無茶しやがって」", | |||
"321000642_8": "「ごめんなさいデス……」", | |||
"321000642_9": "「暁、敵が退いた今が好機だ。\\n すぐにここを離れるんだ」", | |||
"321000642_10": "「わわッ! ど、どこから現れたのッ!?」", | |||
"321000642_11": "「ま、まさか……ゆ、幽霊ッ!?」", | |||
"321000642_12": "「あ……いや、これには深い事情があってデスね……」", | |||
"321000642_13": "「マムから話、聞いてないデスか?」", | |||
"321000642_14": "「あたしらは研究員からお前の居場所がわかる\\n GPS受信機をもらって、すぐに飛んできたからな」", | |||
"321000642_15": "「文字通り、クリスちゃんのミサイルに乗ってね。\\n アハハハ……」", | |||
"321000642_16": "「ところで、すぐに離れろって……どういうことですか?」", | |||
"321000642_17": "「敵はヴァンパイアだ。\\n 夜のヴァンパイアは、昼の間のそれとは完全に別物だ」", | |||
"321000642_18": "「正直言えば、俺も奴の今の力を読み違えていた。\\n 下僕ですらあの力では、奴本体は比較にならないはずだ」", | |||
"321000642_19": "「今は日が昇るのを待って――」", | |||
"321000642_20": "「ッ!?」", | |||
"321000642_21": "「なに、今の気持ち悪い気配……?」", | |||
"321000642_22": "「ああ、あたしも感じた。\\n 全身に鳥肌がぞわって立ってきやがった」", | |||
"321000642_23": "「こいつは……確かに一度離れたほうがよさそうだな」", | |||
"321000642_24": "「うん、なんだろう……すっごい近寄りがたい感じがする」", | |||
"321000642_25": "「なんだ?」", | |||
"321000642_26": "「あ、未来からだ」", | |||
"321000642_27": "「こちら響。どうしたの?」", | |||
"321000642_28": "「大変なのッ!\\n マリアさんたちの容体が急変して――」", | |||
"321000642_29": "「かつてないほど激しい発作が始まりました。\\n 残念ながら、明け方まで持つかどうか、わかりません……」", | |||
"321000642_30": "「そんなッ!」", | |||
"321000642_31": "「ど、どうしよう、クリスちゃん……」", | |||
"321000642_32": "「……」", | |||
"321000642_33": "「なあ、そこの幽霊のあんた」", | |||
"321000642_34": "「クルースニク……ヴァンパイアハンターだ」", | |||
"321000642_35": "「じゃあ、クルースニクさんよ。\\n あたしらは、そのヴァンパイアに勝てると思うか?」", | |||
"321000642_36": "「今のままでは到底無理だろう」", | |||
"321000642_37": "「さっきの獣にすら苦戦している状況で、夜になり、\\n 力を増したヴラドに挑んでも、犬死するだけだろうな」", | |||
"321000642_38": "(確かに、こいつの有様を見ればな……)", | |||
"321000642_39": "(さっきの獣にしても、不意を打てたからいいものの、\\n 真正面から組み合ってたら、正直もっと手こずったはずだ)", | |||
"321000642_40": "(なにより、あたしらのギアじゃ、\\n まともな傷を与えられちゃいなかった)", | |||
"321000642_41": "「……わかった。\\n なら、今は退くぞ」", | |||
"321000642_42": "「だけど、時間がッ!」", | |||
"321000642_43": "「そ、そうデスよッ!」", | |||
"321000642_44": "「それはわかってるッ!」", | |||
"321000642_45": "「だけど、このまま策もなく突っ込むのは無謀すぎる」", | |||
"321000642_46": "「そんな暇なんて無いデスよッ!\\n 3人は今苦しんでるんデスッ!」", | |||
"321000642_47": "「2人が行かないなら、アタシ1人だけでも行くデスよッ!」", | |||
"321000642_48": "「おいッ!」", | |||
"321000642_49": "「止めないでほしいデスッ!」", | |||
"321000642_50": "「待てってッ!\\n はぁ……ったく、しようがないな……」", | |||
"321000642_51": "「おい、お前もそいつを止めろッ!」", | |||
"321000642_52": "「えッ、あ……でも……」", | |||
"321000642_53": "「いいから止めろッ!」", | |||
"321000642_54": "「う、うん……ごめん、切歌ちゃんッ!」", | |||
"321000642_55": "「は、離すデスよッ!」", | |||
"321000642_56": "「落ち着けってッ!」", | |||
"321000642_57": "「あいつらを助けたいのはあたしらも一緒だ。\\n 仲間なんだからな」", | |||
"321000642_58": "「今すぐに倒しに行きたい気持ちも、痛い程わかる」", | |||
"321000642_59": "「だったらッ!!」", | |||
"321000642_60": "「だけど、ここであたしらが仕損じたら、\\n 誰があいつらを助けるんだ?」", | |||
"321000642_61": "「仕損じなんてしないデスッ!\\n アタシが1人で絶対倒してやるデスよッ!」", | |||
"321000642_62": "「1人で突っ込んだ挙げ句にぶっ倒れてたやつが言う台詞かッ!?」", | |||
"321000642_63": "「そ、それは……」", | |||
"321000642_64": "「そもそも今、そいつの腕を振りほどくこともできない\\n お前じゃ、満足に戦えもしない」", | |||
"321000642_65": "「そんなことないデスッ! くうッ!」", | |||
"321000642_66": "「切歌ちゃん……」", | |||
"321000642_67": "「あれ……ッ? か、身体、が……」", | |||
"321000642_68": "「あ……アタシは、行く……デス、よ……」", | |||
"321000642_69": "「気絶しちゃった……。\\n 今までそうとう無理してたんだね……」", | |||
"321000642_70": "「だろうな……」", | |||
"321000642_71": "「そっちの肩よこせ」", | |||
"321000642_72": "「うん……」", | |||
"321000642_73": "「ったく……こんなになるまで無茶しやがって」", | |||
"321000642_74": "「本当に、世話の焼ける後輩だよ」" | |||
} |
@@ -0,0 +1,102 @@ | |||
{ | |||
"321000711_0": "決戦に向けて", | |||
"321000711_1": "(アタシ……は……?)", | |||
"321000711_2": "「もう嫌デスッ!」", | |||
"321000711_3": "「どうしてアタシだけが\\n こんな辛いことをしないといけないんデスかッ!?」", | |||
"321000711_4": "(これは、小さい頃の、アタシ……?)", | |||
"321000711_5": "「何をサボっている? 誰が休んでいいと言ったッ!」", | |||
"321000711_6": "「あう――」", | |||
"321000711_7": "「い、痛いデス……」", | |||
"321000711_8": "「他の者から、お前が隠れて休んでいると報告が来ていたぞ」", | |||
"321000711_9": "「だ、誰がそんなことを言ってるデスかッ!?」", | |||
"321000711_10": "「黙れッ!」", | |||
"321000711_11": "「があッ……」", | |||
"321000711_12": "「ちょっとぐらい……、休んだっていいじゃないデスか……」", | |||
"321000711_13": "「お前に休んでいる暇なんてないだろう。\\n 黙って我々の指示通りに訓練を続けろッ!」", | |||
"321000711_14": "「ううう……」", | |||
"321000711_15": "「もう……もう、嫌デスッ!」", | |||
"321000711_16": "「あ、待てッ! どこへ行くッ!?」", | |||
"321000711_17": "(そうだったデス。\\n こうして逃げだそうとしたこともあったデスね……)", | |||
"321000711_18": "(でも、しょせんアタシたちは籠の中の鳥。\\n 逃げられるはずなんてなかったデス……)", | |||
"321000711_19": "(空き部屋の片隅に逃げ込んで。\\n 顔を伏せて、耳を塞いで――)", | |||
"321000711_20": "「う、うう……もう、嫌デス……」", | |||
"321000711_21": "(辛い世界からひたすら顔を背けて、全部を拒絶して――)", | |||
"321000711_22": "(そのまま、自分が消えてしまうことを、\\n この時のアタシは、たぶん望んでいたデス)", | |||
"321000711_23": "(でも――)", | |||
"321000711_24": "「……切ちゃん、見つけた」", | |||
"321000711_25": "(そんなアタシを、調が見つけてくれたデスよ)", | |||
"321000711_26": "「ああ、こんなところにいたのね」", | |||
"321000711_27": "「大丈夫……?」", | |||
"321000711_28": "(そう、あの日はマリアにセレナも一緒だったデスっけ)", | |||
"321000711_29": "「なんデス?\\n 誰かみたいに、アタシを研究員に突き出すデスか」", | |||
"321000711_30": "「そんなことしないよ」", | |||
"321000711_31": "「調はそうでも、そっちの2人はどうかわからないデス」", | |||
"321000711_32": "(この頃は、まだマリアとセレナとは、面識もほとんどなくて)", | |||
"321000711_33": "(同じレセプターチルドレンだってことくらいしか、\\n お互いに知らなかったデス)", | |||
"321000711_34": "「わたしたちもそんなことはしないわよ。\\n ね、セレナ?」", | |||
"321000711_35": "「うん、あの、ここにいること、ナイショにしますから……」", | |||
"321000711_36": "「……信じられないデス」", | |||
"321000711_37": "(だからアタシは、\\n せっかく心配して来てくれた2人を、突き放したデス)", | |||
"321000711_38": "「切ちゃん、訓練辛いの?」", | |||
"321000711_39": "「そ、そんなことないデスッ!\\n あんなのへっちゃらデスよッ!」", | |||
"321000711_40": "「ちょっとだけ疲れたから、\\n ここで休憩していただけデスッ!」", | |||
"321000711_41": "(調たちが心配して見に来てくれたのに、\\n こんな見え見えの意地を張って……ホント、馬鹿デスよね)", | |||
"321000711_42": "「ねえ」", | |||
"321000711_43": "「……なんデスか?」", | |||
"321000711_44": "「あなたの訓練だけど、わたしも一緒に受けてもいいかな?」", | |||
"321000711_45": "(それでもマリアは見捨てずに、\\n 根気強くアタシにつきあってくれたデス)", | |||
"321000711_46": "「姉さん? 急にどうしたの?」", | |||
"321000711_47": "「あ……わ、わたしも切ちゃんと一緒がいい」", | |||
"321000711_48": "「そ、それならわたしも……」", | |||
"321000711_49": "「セレナはいいの、疲れてるでしょう」", | |||
"321000711_50": "「な、何言ってるデスか?」", | |||
"321000711_51": "(心の中にグイグイ踏み込んでこられるのが怖くて――)", | |||
"321000711_52": "「アタシは1人で大丈夫デスッ!\\n 一体、なんのおせっかいデスかッ!」", | |||
"321000711_53": "(こんな風に、またはね除けて――)", | |||
"321000711_54": "「お互い様だよ」", | |||
"321000711_55": "「お互い様……?」", | |||
"321000711_56": "「だって、そうでしょ?\\n わたしにいつもおせっかいをくれるのは、切ちゃんだよ」", | |||
"321000711_57": "「だから、わたしも、お返ししたいの」", | |||
"321000711_58": "「う、うう……」", | |||
"321000711_59": "(もう、いっぱいいっぱいになって)", | |||
"321000711_60": "(喉の奥で、『もう放っておくデスよ』って言いかけて――)", | |||
"321000711_61": "(でも、それを言ったら、本当になっちゃうのが怖くて――)", | |||
"321000711_62": "(だからアタシは、ただ、みんなの言うことを\\n 震えながら、黙って聞いてるしかできなかったんデス)", | |||
"321000711_63": "「訓練も実験も、みんなでやれば大したことなんてないわ」", | |||
"321000711_64": "「終わってみればこんなもの? って拍子抜けするわよ」", | |||
"321000711_65": "「それより、いつも騒がしいあなたが、\\n そんな風に静かにしてる方がよっぽど調子狂うわ」", | |||
"321000711_66": "「わたしも……暁さんは、元気な方がいいです」", | |||
"321000711_67": "(みんなが、どうして自分にこんな優しくしてくれるのかが、\\n ぜんぜんわからなくて――)", | |||
"321000711_68": "「切ちゃん、ほら、行こう?」", | |||
"321000711_69": "(調が手を延ばしてくれたのを見ても、\\n しばらく呆然としてたデス)", | |||
"321000711_70": "「わたしたちが、いるよ」", | |||
"321000711_71": "「もう、切ちゃんを1人になんてしないから」", | |||
"321000711_72": "「だから……切ちゃんも。\\n そんな風に1人になろうとしないで。ね?」", | |||
"321000711_73": "「な、なんておせっかいな連中デスか……」", | |||
"321000711_74": "(最後にもう一度強がってみせたデスけど、\\n その声はこぼれかかった涙で、もうブレブレで――)", | |||
"321000711_75": "「ほら、泣かないで、行きましょう」", | |||
"321000711_76": "「な、泣いてなんかいないデスッ!」", | |||
"321000711_77": "「目にゴミが入っただけデスッ!」", | |||
"321000711_78": "「フフ……」", | |||
"321000711_79": "(あの時アタシは、自分が1人じゃないんだって、\\n 初めて心の底からそう思えたんデス……)", | |||
"321000711_80": "(でも……)", | |||
"321000711_81": "(でも、今は……また、アタシ1人しかいないデス……)", | |||
"321000711_82": "(マリア……セレナ……調……)", | |||
"321000711_83": "(寂しい、デスよ……)", | |||
"321000711_84": "(あれ……ここは……?)", | |||
"321000711_85": "(焚き火……森の中……?)", | |||
"321000711_86": "「はッ!」", | |||
"321000711_87": "「お、起きたな」", | |||
"321000711_88": "「クリス先輩……」", | |||
"321000711_89": "「よかった~。目が覚めたんだねッ!」", | |||
"321000711_90": "「響さんも……」", | |||
"321000711_91": "(そうだったデス……。\\n 危ないところに2人が駆けつけてくれて)", | |||
"321000711_92": "(アタシを助けてくれて……)", | |||
"321000711_93": "「う……うううッ……」", | |||
"321000711_94": "「わッ!? き、切歌ちゃんッ!?」", | |||
"321000711_95": "(アタシ……1人なんかじゃ……なかったデスね……)", | |||
"321000711_96": "「おわッ!? お、お前どうしたんだよッ!」", | |||
"321000711_97": "「どこか痛いのッ!? あわわわッ! ど、どうしようッ!?」", | |||
"321000711_98": "「だ、大丈夫デス。\\n なんでもないデスからッ!」", | |||
"321000711_99": "「ただちょっと……目にゴミが入っただけデスッ!」" | |||
} |
@@ -0,0 +1,87 @@ | |||
{ | |||
"321000721_0": "「落ち着いたか?」", | |||
"321000721_1": "「さ、最初から落ち着いてるデスよ」", | |||
"321000721_2": "「ったく。それだけ口がきければ大丈夫だ」", | |||
"321000721_3": "「これからどうするか決めないとな」", | |||
"321000721_4": "「うん。時間が無いもんね」", | |||
"321000721_5": "「あの、アタシはどのくらい……」", | |||
"321000721_6": "「えーと、2時間くらいかな?」", | |||
"321000721_7": "「そ、そんなにデスか……」", | |||
"321000721_8": "「馬鹿。まだ全然足りないくらいだ」", | |||
"321000721_9": "「そうそう。クルースニクさんに聞いたら、\\n ずっと戦い通しだったんだって?」", | |||
"321000721_10": "「あ……、話したデスか」", | |||
"321000721_11": "「ああ。俺が目覚めて以降の話に限られるがな」", | |||
"321000721_12": "「てなわけで、簡単な事情はこいつに聞いたけどよ」", | |||
"321000721_13": "「相手がヴァンパイアってのは、マジなのか?」", | |||
"321000721_14": "「そ、そこからデスか? マジの大マジデスよッ!」", | |||
"321000721_15": "「ただの確認だ。いちいち怒鳴るなって」", | |||
"321000721_16": "「でも、本当にそんなのいるんだねえ。\\n 考えただけで背筋がゾクゾクしちゃうよ」", | |||
"321000721_17": "「で、そいつに、あいつらがやられたんだよな」", | |||
"321000721_18": "「そんなに奴は強いのか?」", | |||
"321000721_19": "「そうじゃないデス」", | |||
"321000721_20": "「ん? なら、どうして……」", | |||
"321000721_21": "「いや、強いは強いデスけど……鮮血の針が――」", | |||
"321000721_22": "「鮮血の針……例の呪いの毒を注ぎ込むってやつか」", | |||
"321000721_23": "「マリアさんたちは、それに刺されて倒れちゃったんだよね」", | |||
"321000721_24": "「そうデス。刺されて少しすると、熱が出て、身体の自由が\\n 利かなくなって……ギアまで解除されちゃうデスよ」", | |||
"321000721_25": "「そうだ。犠牲者は、苦しんだ末にヴァンパイアの<ruby=けんぞく>眷属</ruby>と化すか、\\n さもなければ死ぬしかない……」", | |||
"321000721_26": "「奴はそうやって、多くの人間を犠牲にしながら、\\n 己に従う<ruby=けんぞく>眷属</ruby>を増やしてきたのだ」", | |||
"321000721_27": "「その呪いってのは、どうすれば解けるんだ?」", | |||
"321000721_28": "「針を刺した術者であるヴラドを倒せば、解くことができるはずだ」", | |||
"321000721_29": "「ヴラド……そいつ、まさか――、\\n ヴラド・ツェペシュか?」", | |||
"321000721_30": "「知っていたか。\\n そのまさかだ」", | |||
"321000721_31": "「暁が知らぬと言うので、\\n 長い年月の間に存在が忘れさられたのかと思ったぞ」", | |||
"321000721_32": "「なわけあるか。なんで知らないんだ、有名だろ」", | |||
"321000721_33": "「え、そうなんデスか?」", | |||
"321000721_34": "「ったく、もう少し勉強しろって……」", | |||
"321000721_35": "「しかし串刺し公がマジモンの吸血鬼でしたって、笑えねーぞ……」", | |||
"321000721_36": "「串刺し公? ってなんデス?」", | |||
"321000721_37": "「敵や自分に逆らう奴らを串刺しにして晒したって話だよ」", | |||
"321000721_38": "「く、クリスちゃん……串刺しって、まさか、身体を?」", | |||
"321000721_39": "「そのまさかだよ」", | |||
"321000721_40": "「うわぁッ!\\n 今、お尻から頭のてっぺんまで一気にぞわっとしたッ!」", | |||
"321000721_41": "「人間をグサリって、どんな趣味デスか……」", | |||
"321000721_42": "「とにかく、相手の正体はわかった」", | |||
"321000721_43": "「で、そいつと戦うには、\\n その鮮血の針ってのに気を付けりゃいいんだな?」", | |||
"321000721_44": "「そうだが、それならば対処方が――」", | |||
"321000721_45": "「なに、このうなり声……?」", | |||
"321000721_46": "「犬……? いや、オオカミか?」", | |||
"321000721_47": "「<ruby=こうもり>蝙蝠</ruby>も来てるみたいデスね……」", | |||
"321000721_48": "「どちらも奴の手下だ」", | |||
"321000721_49": "「なるほどな。\\n 確かに伝説通りの吸血鬼様ってわけだ」", | |||
"321000721_50": "「2人とも、ここはアタシがッ!」", | |||
"321000721_51": "「馬鹿言うなッ!」", | |||
"321000721_52": "「お前はもう少し休んでろ。\\n アイツらの相手なら、あたしとこっちのバカで充分だ」", | |||
"321000721_53": "「そうだね、切歌ちゃんにはもう少し休息が必要だよ」", | |||
"321000721_54": "「先輩方……」", | |||
"321000721_55": "「それじゃ、ここで待っててね」", | |||
"321000721_56": "「2人とも、気をつけるデスよッ!」", | |||
"321000721_57": "「……待て、少女たちよ」", | |||
"321000721_58": "「なんだ?」", | |||
"321000721_59": "「お前たちに問おう」", | |||
"321000721_60": "「相手は古より存在する強力なヴァンパイアだ。\\n 恐らくは史上最強の、と言っても過言でないだろう」", | |||
"321000721_61": "「それでも、お前たちは、かの者と戦う覚悟はあるか?」", | |||
"321000721_62": "「何を今更聞いてんだ。\\n そんなの、ないわけねーだろッ!」", | |||
"321000721_63": "「あたしの仲間に手を出したことを、\\n 地獄でたっぷり後悔させてやるッ!」", | |||
"321000721_64": "「わたしも……みんなを救いたい」", | |||
"321000721_65": "「そのために悪い吸血鬼を倒さなくちゃいけないなら――、\\n この拳で必ずやりとげますッ!」", | |||
"321000721_66": "「2人とも、良い覚悟だ」", | |||
"321000721_67": "「ならば、授けよう」", | |||
"321000721_68": "「俺たちが受け継いできた知識と力と、そして想いを――」", | |||
"321000721_69": "「わわわッ! なんで銃をこっちにッ?」", | |||
"321000721_70": "「なんの真似だッ!?」", | |||
"321000721_71": "「あれ……痛くない……?」", | |||
"321000721_72": "「それに、今頭に何か……」", | |||
"321000721_73": "「ギアを纏ってみるデスよッ!」", | |||
"321000721_74": "「なるほど、そういうことかッ!」", | |||
"321000721_75": "「Killter Ichaival tron――」", | |||
"321000721_76": "「Balwisyall Nescell gungnir tron――」", | |||
"321000721_77": "「え……ギアの形が、変わった?」", | |||
"321000721_78": "「心象変化かッ!」", | |||
"321000721_79": "「そういえば、切歌ちゃんのギアも変化してたねッ!」", | |||
"321000721_80": "「はいデス。\\n これで先輩たちもヴァンパイアハンターのギアになったデスよッ!」", | |||
"321000721_81": "「ヴァンパイアハンターギア?」", | |||
"321000721_82": "「なんだか知らないが、奴らに効きそうだッ!」", | |||
"321000721_83": "「景気づけに手下どもから蹴散らしてやらあッ!」", | |||
"321000721_84": "「うん。行こう、クリスちゃんッ!」" | |||
} |
@@ -0,0 +1 @@ | |||
{} |
@@ -0,0 +1 @@ | |||
{} |
@@ -0,0 +1,43 @@ | |||
{ | |||
"321000732_0": "「おおおおおお――ッ!!」", | |||
"321000732_1": "「そこッ! 丸見えだッ!」", | |||
"321000732_2": "「なるほど、普段より夜目も利くし、\\n 闇に生きる奴らの気配や音も感じやすいみたいだな」", | |||
"321000732_3": "「ナイトストーカーと戦うヴァンパイアハンターの力ってのは\\n 伊達じゃなさそうだ」", | |||
"321000732_4": "「うん、そうだね。これならかなり戦いやすそう」", | |||
"321000732_5": "「しかもそのギアならヴラドにも攻撃がちゃんと通じるし、\\n 針の呪いも効かなくなるデスよッ!」", | |||
"321000732_6": "「えッ、切歌ちゃん、ヴラドとこのギアで戦ったの?」", | |||
"321000732_7": "「まあ、奴の分身だったみたいデスけど……」", | |||
"321000732_8": "「そのギアが3人分になったんデスから、心強いデスッ!」", | |||
"321000732_9": "「だが、奴の針を防ぐ対処法があるなら、\\n もったいぶらずに先に言えっての」", | |||
"321000732_10": "「説明しようと思っていたが、\\n 先程の襲撃のせいでしそこねたのだ」", | |||
"321000732_11": "「でも、大助かりだね」", | |||
"321000732_12": "「ん……まあ、確かにな」", | |||
"321000732_13": "「ありがとうございます、クルースニクさん」", | |||
"321000732_14": "「ヴァンパイアと戦う覚悟を持った者に協力するのが俺たちの使命。\\n 俺たちヴァンパイアハンターが生きていた証だからな……」", | |||
"321000732_15": "「はい……一緒に頑張りましょうッ!」", | |||
"321000732_16": "「よし……なら、もう少しだけ休んだら、行くぞ」", | |||
"321000732_17": "「うん、そうだね。\\n 切歌ちゃんもそれまでしっかり休んでね」", | |||
"321000732_18": "「わかったデス」", | |||
"321000732_19": "「待て、お前たち。\\n まさか、夜が明ける前に仕掛けるつもりか?」", | |||
"321000732_20": "「いくらお前たちにもハンターの力が宿ったとはいえ、\\n 夜間の奴の強さは半端ではないのだぞ?」", | |||
"321000732_21": "「ここは大人しく、日が昇るまで待つべきだ」", | |||
"321000732_22": "「いや……流石にそこまでは待てないな」", | |||
"321000732_23": "「さっきの連絡のこともある。\\n 夜が明ければこっちはゲームオーバーなんだ」", | |||
"321000732_24": "「うん。マリアさんたちが朝まではもたないって……」", | |||
"321000732_25": "「みんな……」", | |||
"321000732_26": "「だが討伐に失敗すればそこまでだと、\\n 先程お前自身が言っていただろう?」", | |||
"321000732_27": "「3人の仲間のために、みすみす大局を見失うつもりか?」", | |||
"321000732_28": "「仲間も、ロンドンの人たちも、誰1人、見捨てる気はありません」", | |||
"321000732_29": "「まだ届く可能性があるなら、手を延ばすことを諦めたりはしない。\\n ただ、それだけです」", | |||
"321000732_30": "「響さん……」", | |||
"321000732_31": "「まあ、あんたから借りた力のおかげで\\n さっきよりは勝算が上がったってのもあるけどな」", | |||
"321000732_32": "「やれやれ……説得は無駄か。\\n お前たちも、結局は暁と変わらないのだな」", | |||
"321000732_33": "「だがそれもまた、お前たちの覚悟の形というものか……」", | |||
"321000732_34": "「ならば、好きにするがいいさ」", | |||
"321000732_35": "「ありがとうございます」", | |||
"321000732_36": "「そういえばッ!\\n アタシが寝てる間、マリアたちのことで連絡はあったデスか?」", | |||
"321000732_37": "「ううん……。\\n たぶん、向こうも大変なんだと思う」", | |||
"321000732_38": "「そうデスか……」", | |||
"321000732_39": "「心配なのはわかるが、もう少しだけ休んどけ。\\n 次に出発したら、もう休む暇は無いからな?」", | |||
"321000732_40": "「……わかったデス」" | |||
} |
@@ -0,0 +1,69 @@ | |||
{ | |||
"321000741_0": "「で、お城に着いてからだけど……」", | |||
"321000741_1": "「そうだな……」", | |||
"321000741_2": "「ええっと――『はいけい』……ってどう書くんでしたっけ?」", | |||
"321000741_3": "「ひらがなじゃ、流石にかっこ悪いデスし……」", | |||
"321000741_4": "「ええい、無難に『ぜんりゃく』でいいデス」", | |||
"321000741_5": "「…………」", | |||
"321000741_6": "「何をしているんだ?」", | |||
"321000741_7": "「おわッ、びッ、ビックリしたデスッ!」", | |||
"321000741_8": "「どうしたのッ!?」", | |||
"321000741_9": "「敵でも襲ってきたのかッ!?」", | |||
"321000741_10": "「ち、違うデスッ!」", | |||
"321000741_11": "「ちょ、ちょっとでっかい虫がデスね。\\n ハハハ……」", | |||
"321000741_12": "「んだよ。人騒がせな」", | |||
"321000741_13": "「ちゃんと休んでおいてね?」", | |||
"321000741_14": "「わ、わかってるデス」", | |||
"321000741_15": "「やれやれ。俺は虫扱いか?」", | |||
"321000741_16": "「急に後ろに現れないでほしいデス。\\n 心臓に悪いデスよ」", | |||
"321000741_17": "「それはすまなかったな」", | |||
"321000741_18": "「それより、さっきから何を書いているんだ?」", | |||
"321000741_19": "「ああ、まあ……。\\n 何が起きるかわからないデスからね」", | |||
"321000741_20": "「だから、もしもの時のための手紙デス」", | |||
"321000741_21": "「もしもの……?」", | |||
"321000741_22": "「ああ……そうか」", | |||
"321000741_23": "「…………」", | |||
"321000741_24": "「だが、どうして急に言葉を残そうなんて思ったんだ?」", | |||
"321000741_25": "「さっき、夢を見たデス」", | |||
"321000741_26": "「夢?」", | |||
"321000741_27": "「……辛くて寂しくて死にたかった時の夢」", | |||
"321000741_28": "「そんな時に、みんながアタシに手を延ばしてくれたことを、\\n 思い出したんデス」", | |||
"321000741_29": "「……ヴラドにやられた仲間たちか?」", | |||
"321000741_30": "「そうデス」", | |||
"321000741_31": "「そしたら。みんなに伝えたかったこととか、\\n あれこれ湧いて止まらなくなっちゃったデスよ」", | |||
"321000741_32": "「リュックに紙とペンが入ってて助かったデス」", | |||
"321000741_33": "「だが、お前も、あの者たちも負ける気はないのだろう?」", | |||
"321000741_34": "「それは、もちろんデス」", | |||
"321000741_35": "「でも、3人で戦っても駄目だったら――。\\n 今度こそ、最後の手を使うしかないデス」", | |||
"321000741_36": "「最後の手?」", | |||
"321000741_37": "「アタシのイガリマの絶唱特性は、\\n 斬った相手の魂を刈り取る刃デス」", | |||
"321000741_38": "「絶唱とはなんのことかわからないが……。\\n 魂を刈り取る? そんな力があるのか?」", | |||
"321000741_39": "「そうデス。\\n ヴラドは、最初に会った時、アタシの絶唱から逃げたデス」", | |||
"321000741_40": "「だから……もしこのギアで倒しきれなくても――」", | |||
"321000741_41": "「きっとアタシの絶唱なら、アイツをなんとかできるはずデス」", | |||
"321000741_42": "「なるほど、な……」", | |||
"321000741_43": "「あのプライドの高いヴラドが意味なく逃げるとは考えにくい。\\n 奴がお前の絶唱というものに脅威を感じたのは、確かだろう」", | |||
"321000741_44": "「だが、だとしたら。\\n ヴラドと対峙した時、どうして早く使わなかった?」", | |||
"321000741_45": "「それは……」", | |||
"321000741_46": "「いや、そんな都合のいい力が、おいそれと使えるはずがない。\\n それ相応のリスクがあるということだな?」", | |||
"321000741_47": "「……ご名答デス」", | |||
"321000741_48": "「今のアタシが使えば、どうなるかわからないデス。\\n それこそ命すらも……」", | |||
"321000741_49": "「それほどまでに……」", | |||
"321000741_50": "「そういう意味では、\\n あの時、ヴラドの分身相手に使わなくて助かったデスよ」", | |||
"321000741_51": "「それも、クルースニクさんのおかげデスね」", | |||
"321000741_52": "「俺の?」", | |||
"321000741_53": "「そうデスよ。実はあの時、使いかけてたデスけど、\\n クルースニクさんが現れてびっくりして止めたんデスから」", | |||
"321000741_54": "「そうだったのか。\\n あの時、既に――」", | |||
"321000741_55": "「もしかすると、お前が絶唱を使おうとしたことも、\\n 俺の意識が覚醒した原因かも知れないな」", | |||
"321000741_56": "「そう……なんデスかね?」", | |||
"321000741_57": "「まあ、なんの根拠も無いがな」", | |||
"321000741_58": "「とにかく、そんな理由で前回は不発に終わって済んだ\\n デスけど……でも、もし今度こそ必要になったら――」", | |||
"321000741_59": "「アイツを倒すために――。\\n 倒して、アタシの家族を救うために、それが必要なら――」", | |||
"321000741_60": "「もう躊躇うつもりはないデスよ」", | |||
"321000741_61": "(マムからは使うなって言われてるデス。\\n でも、調たちがいなくなるくらいなら……)", | |||
"321000741_62": "「暁……」", | |||
"321000741_63": "「っとッ! 早く書いちゃわないと、\\n 本当に休む暇がなくなっちゃうデスよッ!」", | |||
"321000741_64": "「…………」", | |||
"321000741_65": "(……お前はそこまで覚悟して仲間を救おうと……)", | |||
"321000741_66": "(だが、今お前の選ぼうとしている道は……。\\n 俺たちが通った、誤りの道かも知れないぞ)" | |||
} |
@@ -0,0 +1,108 @@ | |||
{ | |||
"321000811_0": "夜を統べる王", | |||
"321000811_1": "「がはッ!?」", | |||
"321000811_2": "「なんだ、その弾、は――?」", | |||
"321000811_3": "「せ、聖別されし、銀の十字架を、\\n <ruby=い>鋳</ruby>つぶして作った、弾丸、だ……」", | |||
"321000811_4": "「いかに、不死身の、貴様、でも……。\\n 再生、できや、しまい……」", | |||
"321000811_5": "(そうだ、俺はこの時、遂に勝利したと思ったのだ)", | |||
"321000811_6": "(己の命をなげうった、この捨て身の一撃で)", | |||
"321000811_7": "「貴様、初めから死ぬ気で……」", | |||
"321000811_8": "「散った同胞の無念を晴らし……、\\n お前を殺せるのなら……、命などいらんッ!」", | |||
"321000811_9": "「馬鹿な、我が、負けた、だと……。\\n 定命の、人間如きにッ?」", | |||
"321000811_10": "「いや、これ、は――」", | |||
"321000811_11": "(だが――奴は、次の瞬間、余裕の哄笑を上げていた)", | |||
"321000811_12": "「フフ……ハハハハハッ!」", | |||
"321000811_13": "「何を、笑う……? 正気を失ったか?」", | |||
"321000811_14": "「我は不死、永遠なりッ! 貴様らと違い、滅びはせぬッ!」", | |||
"321000811_15": "(恐らくは、この銀の弾丸で与えた一撃では、\\n 己が完全には滅びぬと確信したのだろう)", | |||
"321000811_16": "「いつの日か蘇り――その時こそ、\\n 地上をヴァンパイアの楽園に変えてくれるわッ!」", | |||
"321000811_17": "「ぐッ……」", | |||
"321000811_18": "「いつの日か、蘇る、だと――」", | |||
"321000811_19": "「ッ!?」", | |||
"321000811_20": "(完全なるトドメを刺そうにも、\\n 俺にはその力も術も、残されていなかった)", | |||
"321000811_21": "「そう、か……俺たちは、間違って……」", | |||
"321000811_22": "(伝えなければならなかったのか、我々は。\\n この使命を、想いを。後世にまで、命を継いで)", | |||
"321000811_23": "「ここまで、追い詰めて、おきながら……」", | |||
"321000811_24": "(だが……もう、遅かった)", | |||
"321000811_25": "(最後のハンターである俺が、ここに潰えるのだから)", | |||
"321000811_26": "「無念……」", | |||
"321000811_27": "(願わくば、後の世に、\\n 我らが天命と遺志とを受け継ぐ者が現れんことを……)", | |||
"321000811_28": "「今のは……夢……か?」", | |||
"321000811_29": "「馬鹿な。死者である俺が、夢を見るとでもいうのか?」", | |||
"321000811_30": "(いや、違う。俺と共に銀の弾丸に宿りし一族の想いが、\\n 俺に思い出させたのだ)", | |||
"321000811_31": "(この俺の……最後の、後悔を――)", | |||
"321000811_32": "(数奇なる縁で、想いと使命を受け継ぐ者に巡り会うことができた)", | |||
"321000811_33": "(遙かな過去に果てた身には、あまりに過ぎた<ruby=ぎょうこう>僥倖</ruby>というものだろう)", | |||
"321000811_34": "(だが――)", | |||
"321000811_35": "(お前はこのまま同じ過ちを繰り返させようというのかと――。\\n そう、問いているのだな……)", | |||
"321000811_36": "「さあ、行くぞ。準備はいいか」", | |||
"321000811_37": "「バッチリだよ」", | |||
"321000811_38": "「アタシもOKデス」", | |||
"321000811_39": "「よし、なら行くぞ」", | |||
"321000811_40": "「クルースニクさん……」", | |||
"321000811_41": "「どうした、暁?」", | |||
"321000811_42": "「アタシにもしものことがあったら、\\n さっきの手紙を渡してほしいデス」", | |||
"321000811_43": "「何を言っている」", | |||
"321000811_44": "「アタシは、死んでもアイツを倒すデス」", | |||
"321000811_45": "「だけど、絶唱を使えばアタシは恐らく……」", | |||
"321000811_46": "「だから、調たちに……アタシの家族に、\\n アレを渡してほしいデスよ」", | |||
"321000811_47": "「暁……命を捨てる覚悟では、\\n 真に勝つことはできないぞ」", | |||
"321000811_48": "「でも、クルースニクさんだって、\\n 命を賭けて戦ったって、そう言ったデスよ」", | |||
"321000811_49": "「確かに、な。\\n だが、思い出したのだ……」", | |||
"321000811_50": "「自分や仲間たちも、確かに、そうだった……」", | |||
"321000811_51": "「命を賭して戦って、奴さえ滅ぼせればいいと思っていた」", | |||
"321000811_52": "「だが、俺たちの後には……結局は、何も残らなかった」", | |||
"321000811_53": "「しかもヴラド自身は滅ぼし損ね、後世にまでツケを残す始末だ」", | |||
"321000811_54": "「お前には、同じ<ruby=てつ>轍</ruby>を踏んでほしくない。\\n 同じ後悔を味わってはほしくないのだ」", | |||
"321000811_55": "「そんなの、今度こそキチッと倒せばいいんデスッ!」", | |||
"321000811_56": "「アタシは勝つデス。\\n 勝って、みんなを救ってみせるデスよ」", | |||
"321000811_57": "「違う、それだけでは、奴に勝ったとは――」", | |||
"321000811_58": "「おい、何してるんだ?」", | |||
"321000811_59": "「切歌ちゃん、ひょっとして、まだ具合悪いの?」", | |||
"321000811_60": "「大丈夫デス。\\n ちょっと靴の紐がほどけたから、結んでただけデスよッ!」", | |||
"321000811_61": "「そうなの? ならいいんだけど」", | |||
"321000811_62": "「あまり離れると迷子になるぞ」", | |||
"321000811_63": "「すぐに追いつくデスッ!」", | |||
"321000811_64": "「……とにかく、頼んだデスよ」", | |||
"321000811_65": "「それでは勝てないのだ……」", | |||
"321000811_66": "「勝つために、負けないために、本当に必要なことは――」", | |||
"321000811_67": "「言葉で伝えても意味はないか……、\\n ならば、己で気づくほかあるまい」", | |||
"321000811_68": "「切歌ちゃん、クリスちゃん、見えたよッ!」", | |||
"321000811_69": "「あれが奴の本拠地か……?」", | |||
"321000811_70": "「ああ。確かにヴラドの居城だ」", | |||
"321000811_71": "「あれから数百年経っているはずだが、\\n つい昨日のように思い出す」", | |||
"321000811_72": "「そりゃ、何百年も寝っぱなしだったらな……」", | |||
"321000811_73": "(クリスちゃん、今、突っ込むところじゃないってばッ!)", | |||
"321000811_74": "「とうとう着いたデスね……長かったデス……」", | |||
"321000811_75": "「切歌ちゃんは、ずっと戦いながら歩いてきたんだもんね」", | |||
"321000811_76": "「夜明けが迫ってる。急ぐぞ。\\n 気を引き締めてかかれ」", | |||
"321000811_77": "「うん、わかってる」", | |||
"321000811_78": "「じゃあ、行くデスよ」", | |||
"321000811_79": "(調、マリア、セレナ……待ってるデスよ。\\n 今度こそ助けるデス)", | |||
"321000811_80": "「うわー……。\\n すごい豪邸……」", | |||
"321000811_81": "「何百年も放置されてたわりには綺麗だな」", | |||
"321000811_82": "「恐らくヴラドの魔力で修復したのだろう」", | |||
"321000811_83": "「アイツはどこにいるデスか?」", | |||
"321000811_84": "「最上階の広間だ。以前もそこに奴はいた。\\n 俺が案内しよう」", | |||
"321000811_85": "「知っている人がいて助かったね」", | |||
"321000811_86": "「ああ……そうだな」", | |||
"321000811_87": "「どうしたの、クリスちゃん。考えごと?」", | |||
"321000811_88": "「少しばかり、静かすぎると思ってな」", | |||
"321000811_89": "「どういうことデスか?」", | |||
"321000811_90": "「あたしらが侵入したことに、\\n 奴が気づいてないわけないってことだ」", | |||
"321000811_91": "「フフ……今度は、少しは知恵の回る者も混じっているようだな」", | |||
"321000811_92": "「やっぱり、おでましか」", | |||
"321000811_93": "「我が城へようこそ。ハンターたちよ。\\n 歓迎しようではないか」", | |||
"321000811_94": "「ヴラドォッ!」", | |||
"321000811_95": "「なにやら亡者の呻きが聞こえる気がするが……。\\n 生憎、歓迎するのは血の通った者だけと決めている」", | |||
"321000811_96": "「なんだよ、飯でも出してくれんのか?」", | |||
"321000811_97": "「ふむ、そうだな。諸君のご希望に添えるかはわからないが、\\n 心づくしは用意している。ぜひ楽しんでくれたまえ」", | |||
"321000811_98": "「うわあッ!? まわりを囲まれてるよッ!」", | |||
"321000811_99": "「いつの間に、こんな……?」", | |||
"321000811_100": "「ハッ、たいそうな歓迎じゃねーか」", | |||
"321000811_101": "「今更この程度でわたしたちを止められると思ったら\\n 大間違いだよッ!」", | |||
"321000811_102": "「すぐにお前のところに行くデスよッ!\\n 首を洗って待ってるデスッ!」", | |||
"321000811_103": "「そうか、楽しみにさせてもらおう。\\n フフ……」", | |||
"321000811_104": "「やってやるデスッ!」", | |||
"321000811_105": "「Zeios igalima raizen tron――」" | |||
} |
@@ -0,0 +1,40 @@ | |||
{ | |||
"321000821_0": "「邪魔をするなあああ――ッ!!」", | |||
"321000821_1": "「みんな、急ごうッ!」", | |||
"321000821_2": "「フフ……やるではないか、この時代のハンターも」", | |||
"321000821_3": "「ヴラドッ!? 出てくるデスよッ!!」", | |||
"321000821_4": "「そう焦るな。\\n それよりも、先程の前菜は愉しんでもらえたかね?」", | |||
"321000821_5": "「ゆっくり高みの見物とはいい趣味してるじゃねーか」", | |||
"321000821_6": "「フム。先程のもてなし程度では食べ足りなかったかな?\\n なかなかの<ruby=けんたんか>健啖家</ruby>揃いだ」", | |||
"321000821_7": "「あの程度じゃ、わたしのお腹は満たせないッ!」", | |||
"321000821_8": "「諸君のダンスの相手を務めるには、\\n 少々役者不足だった――と言い換えるべきかな」", | |||
"321000821_9": "「ならば次のダンスパートナーを紹介するとしよう。\\n きっと気に入ってくれると思う」", | |||
"321000821_10": "「その表現はその表現でキザでむかつくなッ!」", | |||
"321000821_11": "「やれやれ、注文の多いお嬢様方だ」", | |||
"321000821_12": "「さあ、お前たち。\\n 丁重におもてなしして差し上げろ」", | |||
"321000821_13": "「さあ、心ゆくまで踊っていってくれたまえ」", | |||
"321000821_14": "「あの時はヘロヘロだったデスけど……今度は負けないデスッ!」", | |||
"321000821_15": "「そうだよ。わたしたちも\\n ヴァンパイアハンターギアにパワーアップしてるッ!」", | |||
"321000821_16": "「尻尾を巻いて逃げ帰ったこいつら程度が、\\n 今更あたしらの敵になるわけねーだろッ!」", | |||
"321000821_17": "「フフ……それはどうかな?」", | |||
"321000821_18": "「我が下僕どもは、夜が深くなるほど、\\n そして、我との距離が近ければ近いほど、その力も増す」", | |||
"321000821_19": "「先刻戦った時と同じと思わないことだな」", | |||
"321000821_20": "「そんなの、やってみればわかるッ!」", | |||
"321000821_21": "「はあああああ――ッ!!」", | |||
"321000821_22": "「やったッ! まともに入ったデスッ!」", | |||
"321000821_23": "「待て、拳で砕いた部分が――」", | |||
"321000821_24": "「あっという間に塞がったデスッ!」", | |||
"321000821_25": "「な、なんでッ!?」", | |||
"321000821_26": "「火力不足なんじゃねーのかッ?」", | |||
"321000821_27": "「そうデスッ! みんなで一斉にかかれば――」", | |||
"321000821_28": "「駄目だ、やっぱり治っちゃうよッ!?」", | |||
"321000821_29": "「そんな……一体、どうすればいいデスかッ!」", | |||
"321000821_30": "「核を探せッ!」", | |||
"321000821_31": "「核って、なんデスか?」", | |||
"321000821_32": "「そのサイズの下僕を召喚し維持するには、\\n ヴラド自身からの力を供給する核が必要なはずだ」", | |||
"321000821_33": "「どこかに隠されたそれを探して打ち砕けッ!」", | |||
"321000821_34": "「探せって言ったって、どうやって……」", | |||
"321000821_35": "「ハンターアイッ! とか言って見抜けないデスか?」", | |||
"321000821_36": "「残念ながらそんなものは無いッ!」", | |||
"321000821_37": "「悠長にしゃべってる暇はなさそうだ――来るぞッ!」" | |||
} |
@@ -0,0 +1,28 @@ | |||
{ | |||
"321000822_0": "「斬っても斬っても再生するデスよッ!」", | |||
"321000822_1": "「まだ核の位置はわからないのかッ!」", | |||
"321000822_2": "「それっぽい物なんて、どこにも見つからない……ッ!」", | |||
"321000822_3": "「核は弱点だからな。\\n それこそ簡単に見つけられるような場所ではないと思うが……」", | |||
"321000822_4": "「そりゃそうだよな……」", | |||
"321000822_5": "「けど、弱点がどっかに必ずあるってんなら――」", | |||
"321000822_6": "「そのでかい図体余すとこなく、つるべ打ちにしてやらぁッ!」", | |||
"321000822_7": "「あれッ? あそこに見えたのッ!」", | |||
"321000822_8": "「後ろ脚の踵にッ!」", | |||
"321000822_9": "「――見つけた(デス)ッ!!」", | |||
"321000822_10": "「踵? アキレスかッ!?」", | |||
"321000822_11": "「確かに普通の戦闘では損傷を受けにくい箇所だな」", | |||
"321000822_12": "「実に姑息で陰湿な、奴らしい選択だ」", | |||
"321000822_13": "「あたしが撃ち続けてるうちに、やれッ!」", | |||
"321000822_14": "「わかった(デス)ッ!」", | |||
"321000822_15": "「おおおおお――ッ!」", | |||
"321000822_16": "「やああああ――ッ!」", | |||
"321000822_17": "「やったデスッ!」", | |||
"321000822_18": "「ふう……なんとかなったね……」", | |||
"321000822_19": "「少しは休みを入れたいところだが、\\n こいつらのおかげでだいぶ時間くっちまった」", | |||
"321000822_20": "「2人とも、このまま突っ込むぞッ!」", | |||
"321000822_21": "「うんッ!」", | |||
"321000822_22": "「了解デスッ!」", | |||
"321000822_23": "「奴のいる広間はこのすぐ先だ。油断するな」", | |||
"321000822_24": "「いよいよデスね……」", | |||
"321000822_25": "(調、マリア、セレナ……もう少しの辛抱デス)" | |||
} |
@@ -0,0 +1,26 @@ | |||
{ | |||
"321000831_0": "「はぁ、はぁ、はぁ……いたデス……」", | |||
"321000831_1": "「遂に辿り着いたデスよ、ヴラドッ!」", | |||
"321000831_2": "「思ったよりも遅かったな。\\n 少々待ちくたびれてしまったよ」", | |||
"321000831_3": "「もてなしは存分に楽しんでもらえたかね?」", | |||
"321000831_4": "「減らず口をッ!」", | |||
"321000831_5": "「お前を倒して、みんなを助けるデスッ!」", | |||
"321000831_6": "「そう急くな」", | |||
"321000831_7": "「お初にお目に掛かるお客人もいるようだ。\\n まずは宴の主催からの挨拶といこうではないか」", | |||
"321000831_8": "「何をッ!?」", | |||
"321000831_9": "「我こそはヴラド3世。\\n 現存する最古にして最強の、夜を統べる吸血鬼の王である」", | |||
"321000831_10": "「仇敵の力を纏いし、この時代の吸血鬼狩人諸君の<ruby=おとな>訪い</ruby>を、\\n 心より歓迎しよう」", | |||
"321000831_11": "「諸君の持つ刃が我を滅ぼすのが先か、\\n 我が爪牙が貴様らを引き裂くのが先か――」", | |||
"321000831_12": "「この世を統べるべきは、\\n 果たして人なのか、吸血鬼なのか――」", | |||
"321000831_13": "「この永年の命題を――、\\n 種族を代表しての<ruby=しゆう>雌雄</ruby>を、今ここに決しようではないかッ!」", | |||
"321000831_14": "「なに、この背筋の凍るような感覚はッ!?」", | |||
"321000831_15": "「この邪悪な威圧感――下僕どもとは桁違いだッ!!」", | |||
"321000831_16": "「前よりも力が上がってるデスッ!」", | |||
"321000831_17": "「ああ……奴め。\\n 相当の血を吸って力を回復しているようだ」", | |||
"321000831_18": "「気をつけろ、3人がかりでも敵うかどうか――」", | |||
"321000831_19": "「やるまえからビビってたら、勝てるものも勝てないデスよッ!」", | |||
"321000831_20": "「違いねえ……」", | |||
"321000831_21": "「絶対に負けるわけにはいかないッ!」", | |||
"321000831_22": "「決着の時がきたデスッ!」", | |||
"321000831_23": "「ヴラド、覚悟するデスッ!!」" | |||
} |
@@ -0,0 +1,53 @@ | |||
{ | |||
"321000832_0": "「……なんだ、こいつはッ!」", | |||
"321000832_1": "「わ、わたしたちの連携攻撃が――ッ?」", | |||
"321000832_2": "「同時に止められたデスッ!」", | |||
"321000832_3": "「フフ……両手に花とは光栄だ」", | |||
"321000832_4": "「だが、どうしたのだね、そんなに震えて?\\n ああ、そうか。我が魅力に抗えぬということか」", | |||
"321000832_5": "「ま、間近で気色悪いこと……言うなデスッ!」", | |||
"321000832_6": "「全力を出してるのに、ビクともしないなんてッ!」", | |||
"321000832_7": "「単純な話だ。格の差というものだよ。\\n 生物としての、な」", | |||
"321000832_8": "「さあ、踊り疲れただろう?\\n 壁に退いて少々休むと良い」", | |||
"321000832_9": "「うわああ――ッ!?」", | |||
"321000832_10": "「あうッ!」", | |||
"321000832_11": "「くうう……」", | |||
"321000832_12": "「お前らッ!?」", | |||
"321000832_13": "「奴から目を離すなッ!」", | |||
"321000832_14": "「えッ?」", | |||
"321000832_15": "「なッ!?」", | |||
"321000832_16": "「もう1輪、壁の花が佇んでいたのを失念していたよ」", | |||
"321000832_17": "「公平にお相手せねば、失礼にあたるというものよな?」", | |||
"321000832_18": "「ちいッ!」", | |||
"321000832_19": "「それはスローワルツかね?\\n それにしては些か優雅さに欠けるが」", | |||
"321000832_20": "「がはッ!?」", | |||
"321000832_21": "「ぐうッ……」", | |||
"321000832_22": "「く、クリスちゃん……ッ!」", | |||
"321000832_23": "「くそッ……この、化け物が……ッ!」", | |||
"321000832_24": "「解せぬな。\\n ひょっとして、聞いていた触れ込みは間違いだったのか?」", | |||
"321000832_25": "「諸君らはヴァンパイアハンターの力を\\n 受け継いだのではなかったかね?」", | |||
"321000832_26": "「もっと本気を出してくれねば。\\n その程度ではなんの<ruby=つうよう>痛痒</ruby>も感じぬというものよ」", | |||
"321000832_27": "「う、ううッ……つ、強い……」", | |||
"321000832_28": "「いや、謝罪しよう。\\n どうやら力の加減を間違えてしまったようだ」", | |||
"321000832_29": "「夜は我が世界、我が時間。\\n 諸君らに合わせて手を抜いたつもりが、それでも強すぎたようだ」", | |||
"321000832_30": "「そんな……あの時倒した奴とは桁違いデス……」", | |||
"321000832_31": "「ああ、成る程。\\n 分身を1体倒した程度で調子に乗らせてしまったかね?」", | |||
"321000832_32": "「だが残念だな。所詮、分身は分身。\\n 我本来の力の10分の1にも及ばぬ」", | |||
"321000832_33": "「10分の1……? そんな……」", | |||
"321000832_34": "「構うか、そんなもんッ!」", | |||
"321000832_35": "「うん、絶対に負けるわけにはいかないッ!」", | |||
"321000832_36": "「そ……そう、デス……」", | |||
"321000832_37": "「調が……マリアが、セレナが……。\\n アタシの助けを待ってるんデス……」", | |||
"321000832_38": "(でも、このヴァンパイアハンターギアの力だけでは……)", | |||
"321000832_39": "(絶唱……)", | |||
"321000832_40": "(そうデス……、\\n アタシにはまだ、絶唱があるデス)", | |||
"321000832_41": "「さて、せっかくの数百年ぶりの客人だ。\\n 叶うならば、もう少し長く戯れていたかったのだが……」", | |||
"321000832_42": "「楽しかった夜も、じきに白み始める頃合いだ。\\n 名残惜しいが、そろそろ宴もお開きといこうか」", | |||
"321000832_43": "「まさか……日の出の時が……?」", | |||
"321000832_44": "「……マムからの通信デスか?」", | |||
"321000832_45": "「切歌、急いでくださいッ!」", | |||
"321000832_46": "「マリアたちの発作が止まりませんッ!\\n もう一刻も猶予はありませんッ!」", | |||
"321000832_47": "「そんな、マリアさんたちが――」", | |||
"321000832_48": "「くッ……」", | |||
"321000832_49": "「マリア……調……セレナ……。もう少しの辛抱デスよ……」", | |||
"321000832_50": "「今アタシが……アイツの魂を刈り取ってやるデスッ!!」" | |||
} |
@@ -0,0 +1,88 @@ | |||
{ | |||
"321000911_0": "銀弾の軌跡", | |||
"321000911_1": "「楽しかった夜も、じきに白み始める頃合いだ。\\n 名残惜しいが、そろそろ宴もお開きといこうか」", | |||
"321000911_2": "「まさか……日の出の時が……?」", | |||
"321000911_3": "「……マムからの通信デスか?」", | |||
"321000911_4": "「切歌、急いでくださいッ!」", | |||
"321000911_5": "「マリアたちの発作が止まりませんッ!\\n もう一刻も猶予はありませんッ!」", | |||
"321000911_6": "「そんな、マリアさんたちが――」", | |||
"321000911_7": "「くッ……」", | |||
"321000911_8": "「マリア……調……セレナ……。もう少しの辛抱デスよ……」", | |||
"321000911_9": "「今アタシが……アイツの魂を刈り取ってやるデスッ!!」", | |||
"321000911_10": "「おいッ! お前、まさか――」", | |||
"321000911_11": "「絶唱……ッ!? それは絶対にダメだよッ!」", | |||
"321000911_12": "「この前使用したばっかりだってナスターシャ教授が言ってた。\\n こんな短期間に使ったら――」", | |||
"321000911_13": "(よせ、暁ッ!)", | |||
"321000911_14": "「他に方法は無いんデスッ!」", | |||
"321000911_15": "「調たちを助けるためには、こいつを倒すしかないんデスよ」", | |||
"321000911_16": "「例え……アタシの命に代えてでもッ!」", | |||
"321000911_17": "「ああ、そうであったな……」", | |||
"321000911_18": "「最初の邂逅で我は確かにその刃、\\n その特性に危機感を覚え、退いた……」", | |||
"321000911_19": "「万物の頂点、ヴァンパイアの王であるこの我が、だ……」", | |||
"321000911_20": "「その汚名は雪いでおかなければなるまい。\\n 新世界の支配を開始する前に」", | |||
"321000911_21": "「いいだろう……その力、使ってみせるがいいッ!」", | |||
"321000911_22": "「だが、あの時とは違うぞ。我が肉体と魂は完全に結びつき、\\n 太陽がその光を失っている今まさにこの時にッ!」", | |||
"321000911_23": "「それでも不死身の我の魂をその刃が刈ることができるのか否か、\\n 試してみようではないかッ!」", | |||
"321000911_24": "「お望みなら……みせてやるデスッ!」", | |||
"321000911_25": "「挑発に乗るなッ!」", | |||
"321000911_26": "「うるさいデスッ!」", | |||
"321000911_27": "「アタシには、命に代えてでも\\n アイツを倒さなければいけない理由があるんデスッ!」", | |||
"321000911_28": "「大切な家族のためなら、この命ッ!\\n くれてやったって全然惜しくないデスッ!」", | |||
"321000911_29": "「それは、アイツに一族を滅ぼされたクルースニクさんだって、\\n 知ってるはずデスよッ!」", | |||
"321000911_30": "「ああ……確かに、俺も過去にこの命を捨てて奴を討った……」", | |||
"321000911_31": "「しかし、思念だけとなった俺に残ったのは、後悔だけだった」", | |||
"321000911_32": "「大切な者がいるなら、尚更その命の使い方を間違えるなッ!」", | |||
"321000911_33": "「お前の家族にとっても、お前は大切な者のはずだッ!」", | |||
"321000911_34": "「アタシ……も……」", | |||
"321000911_35": "「大切な者が消えた世界では、誰も笑えないんだッ!」", | |||
"321000911_36": "「お前の家族が、お前が死んで喜ぶと思うのかッ?」", | |||
"321000911_37": "「そうだよ、切歌ちゃん……」", | |||
"321000911_38": "「マリアさんだって、セレナちゃんだって、調ちゃんだってッ!」", | |||
"321000911_39": "「何よりも、切歌ちゃんが無事に帰ってくるのを待ってるはずだよッ!」", | |||
"321000911_40": "「ア、アタシは……」", | |||
"321000911_41": "「暁、ヴァンパイアを倒すのに必要なのは――」", | |||
"321000911_42": "「クルー……スニクさん?」", | |||
"321000911_43": "「なッ……」", | |||
"321000911_44": "「え……消え、た……?」", | |||
"321000911_45": "「我が戦いに、いつまでも水を差すでないわ」", | |||
"321000911_46": "「力を失った無様な亡霊ごときが<ruby=さえず>囀</ruby>りおって……。\\n やっと消えて、せいせいしたわ」", | |||
"321000911_47": "「あ……あああ……」", | |||
"321000911_48": "「さあ、見せてみよ。\\n その刃が、本当に我の魂を刈るに足るものかどうかをッ!」", | |||
"321000911_49": "「あ、アタシ……は……」", | |||
"321000911_50": "(アタシは、みんなに笑っていてほしい)", | |||
"321000911_51": "(アタシが死んでも、調たちが悲しむのは一刻デス。\\n 少しでも時間が経てば……笑うようになってくれるはずデス……)", | |||
"321000911_52": "(だから、あの手紙も……、\\n 少しでも悲しみが和らげられればって……)", | |||
"321000911_53": "(…………本当にそうデス? 調たちは……、笑ってくれるデスか?)", | |||
"321000911_54": "「どうした? その刃を我に突き立てるのではなかったのか?」", | |||
"321000911_55": "「フ……まさか、今頃になって怖じ気づいたのではあるまいな?」", | |||
"321000911_56": "「違うデスッ! 命が惜しいわけなんかじゃ……でも……」", | |||
"321000911_57": "「ならば迷うことはあるまい」", | |||
"321000911_58": "「早くしなければ、お前の大事な家族とやらが\\n 鮮血の針の呪毒により我が<ruby=けんぞく>眷属</ruby>となり果てるぞ?」", | |||
"321000911_59": "「無論、我はそれでも構わぬがなッ!」", | |||
"321000911_60": "「ッ!?」", | |||
"321000911_61": "(そうデス、今すぐにこいつを倒さないと――)", | |||
"321000911_62": "「やってやるデスッ!\\n これがアタシの、絶唱――」", | |||
"321000911_63": "「やらせるかッ!」", | |||
"321000911_64": "「そうだよ、切歌ちゃんッ!」", | |||
"321000911_65": "「え?」", | |||
"321000911_66": "「なんでも、1人でしょい込もうなんて考えるんじゃねーッ!」", | |||
"321000911_67": "「そうだよ。わたしたちも一緒だよ」", | |||
"321000911_68": "「だから、みんなでやろうッ!」", | |||
"321000911_69": "「一緒に……? あッ!」", | |||
"321000911_70": "「そうデス、S2CAなら、絶唱の反動を――」", | |||
"321000911_71": "「きゃああ――ッ!?」", | |||
"321000911_72": "「ぐあああ――ッ!!」", | |||
"321000911_73": "「響さんッ!? クリス先輩ッ!?」", | |||
"321000911_74": "「亡者の次は死に損ないどもが……しゃしゃり出るでないわッ!」", | |||
"321000911_75": "「我はその者と話しているのだ。\\n 雑魚どもが邪魔をするな」", | |||
"321000911_76": "「お前こそ黙ってろ……こいつはあたしらの問題だ」", | |||
"321000911_77": "「クリス先輩、無理は駄目デスよッ!」", | |||
"321000911_78": "「それこそあたしらの台詞だっての」", | |||
"321000911_79": "「確かにこれは、あいつらのために負けられない戦いだ……」", | |||
"321000911_80": "「けど、お前が1人犠牲になるなんて、\\n 誰も望んじゃいねーんだよッ!」", | |||
"321000911_81": "「そうだよ、切歌ちゃん……。\\n みんなで帰らないと、なんの意味も無いんだからッ!」", | |||
"321000911_82": "「帰る……」", | |||
"321000911_83": "「いってらっしゃい。早く帰ってきてね」", | |||
"321000911_84": "「そうデス……アタシは……」", | |||
"321000911_85": "「帰って調にただいまを言わなくちゃいけないんデスッ!」" | |||
} |
@@ -0,0 +1,45 @@ | |||
{ | |||
"321000921_0": "「……どうやら気が削がれたようだな」", | |||
"321000921_1": "「ならば……そこの者どもを殺せば、少しは気が変わるか?」", | |||
"321000921_2": "「うう……」", | |||
"321000921_3": "「くッ……」", | |||
"321000921_4": "(このままじゃ先輩たちが……)", | |||
"321000921_5": "(なんとか奴を倒す方法を、考えるデス……)", | |||
"321000921_6": "(先輩たちもボロボロだから、S2CAは無理デス……)", | |||
"321000921_7": "(絶唱は――駄目、デス……。\\n それじゃ、調たちが笑えなくなってしまうデス……)", | |||
"321000921_8": "(あれは……銀の弾丸……)", | |||
"321000921_9": "(クルースニクさんが消えて、銀の弾丸に戻ったデスか……?)", | |||
"321000921_10": "「ええ……その銀の弾丸も、強力な聖遺物の1種」", | |||
"321000921_11": "「同じ聖遺物であるギアと干渉し、ぶつかり合えば、\\n どんな影響が現れるかわかりません」", | |||
"321000921_12": "「ですから、くれぐれも使い方を誤らないように\\n 気を付けてください」", | |||
"321000921_13": "(聖遺物と聖遺物の反発……)", | |||
"321000921_14": "(奏さんのブリーシンガメンみたいに……ッ!)", | |||
"321000921_15": "「先輩方ッ! アタシに命を預けてくれるデスかッ!」", | |||
"321000921_16": "「何か思いついたみたいだな……」", | |||
"321000921_17": "「もちろんだよッ!」", | |||
"321000921_18": "「ああ……後輩を支えるのは先輩の役目って決まってんだよッ!」", | |||
"321000921_19": "「ありがとうデスッ!」", | |||
"321000921_20": "「行くデスよ、ヴラドッ!」", | |||
"321000921_21": "「ようやく覚悟が決まったか……さあ、来るが良いッ!」", | |||
"321000921_22": "「はあああ――ッ!!」", | |||
"321000921_23": "「飛翔する斬撃――?\\n だが、違うッ! あの力ではないッ!」", | |||
"321000921_24": "「下らぬ真似をッ!」", | |||
"321000921_25": "「貴様の本気を見せてみろと言っているのだッ!」", | |||
"321000921_26": "「クルースニクさん……アタシに力を貸してほしいデスッ!」", | |||
"321000921_27": "「銀の弾丸? 今更そんなガラクタを拾ってなんになる?」", | |||
"321000921_28": "「<size=40>ううう……あああああ――ッ!!</size>」", | |||
"321000921_29": "「あれは、聖遺物の暴走……?」", | |||
"321000921_30": "「そうか、イガリマと銀の弾丸かッ!」", | |||
"321000921_31": "「それって、まさか……奏さんの時みたいな?」", | |||
"321000921_32": "「ああ……ぶっつけでアレをやろうってのかッ!」", | |||
"321000921_33": "「切歌ちゃん……」", | |||
"321000921_34": "「<size=40>があああああああ――ッ!!</size>」", | |||
"321000921_35": "「何が起きているというのだ?」", | |||
"321000921_36": "「この力の波動……あの時の力とはまた違うようだ」", | |||
"321000921_37": "「だが――これは、戯れに放置していいものではなさそうだな」", | |||
"321000921_38": "「災いの芽は摘ませてもらうとしよう」", | |||
"321000921_39": "「なんのつもりだ?」", | |||
"321000921_40": "「あいつに手を出したいなら、\\n 先にあたしらを倒してからにしてもらおうかッ!」", | |||
"321000921_41": "「切歌ちゃんがあれを制御するまで……。\\n わたしたちが時間を稼ぐんだッ!」", | |||
"321000921_42": "「死に損ないどもが……邪魔をするなああああッ!」" | |||
} |
@@ -0,0 +1,56 @@ | |||
{ | |||
"321000922_0": "「<size=40>あああああ――ッ!</size>」", | |||
"321000922_1": "(憎いデス。アタシたちに戦いを押しつけた大人たちが……)", | |||
"321000922_2": "(アタシたちを実験動物みたいに扱って利用した人たちがッ!)", | |||
"321000922_3": "(滅びれば良いデスッ! こんな世界なんてッ! 何もかもッ!)", | |||
"321000922_4": "「だ……駄目、デスよ……」", | |||
"321000922_5": "「アタシは、そんなこと……望んでない……デス……」", | |||
"321000922_6": "「アタシは、世界を……みんなを、護りたいんデス……」", | |||
"321000922_7": "(消えてしまいたいほど辛い思いをしたのにデスか?)", | |||
"321000922_8": "(怯えて、縮こまって、目を閉じて、耳を塞いで、\\n ただ震えていただけのアタシが?)", | |||
"321000922_9": "(この世の全てを拒絶していたアタシが、\\n それを言うデスか?)", | |||
"321000922_10": "「そ、それでも……アタシは、出会ったデスよ」", | |||
"321000922_11": "「かけがえのないものに……大切な家族にッ!」", | |||
"321000922_12": "(ただの家族ごっこデス)", | |||
"321000922_13": "(それは望んでも手に入らなかった物を、\\n 代わりのオモチャで満足してるだけの子供デス)", | |||
"321000922_14": "「そ……そんなことないデスよッ!」", | |||
"321000922_15": "「マリアは、セレナは……そして調はッ!」", | |||
"321000922_16": "「アタシにとって血の繋がった家族以上の……本物の家族デスッ!」", | |||
"321000922_17": "(そう思い込みたいだけデスッ!)", | |||
"321000922_18": "「確かに、思い込みかもしれないデス。\\n 他人の本当の気持ちは、見えないデスから……」", | |||
"321000922_19": "(そうデス)", | |||
"321000922_20": "「でも……それでもッ!\\n 自分の気持ちだけは裏切れないデスッ!」", | |||
"321000922_21": "(ッ!?)", | |||
"321000922_22": "「思い込みだってなんだって……。\\n それはアタシの大切な想いデスッ!」", | |||
"321000922_23": "「それを人は『願い』って言うんデスよッ!」", | |||
"321000922_24": "(願い……デスか?)", | |||
"321000922_25": "「そうデス……」", | |||
"321000922_26": "「アタシはみんなの元に帰りたい……。\\n もう一度、調の笑顔が見たいんデスッ!」", | |||
"321000922_27": "「だって、調と約束したデスよ……ちゃんと帰るって……」", | |||
"321000922_28": "「だから……」", | |||
"321000922_29": "「アタシに……力を貸してほしいデス……」", | |||
"321000922_30": "「みんなの元に、生きて帰るための力をッ!!」", | |||
"321000922_31": "「よく生への道を選んでくれた、暁」", | |||
"321000922_32": "「クルースニクさん……」", | |||
"321000922_33": "「ヴァンパイアと違い、俺たちは不死じゃない」", | |||
"321000922_34": "「だからこそ、命を捨てずに、生きて帰らなければならない」", | |||
"321000922_35": "「生きて、不死なる者たちに対抗する知識を、技術を、\\n そして何より心を、伝え、繋いでいかなければ――」", | |||
"321000922_36": "「命に限りある人間は、いつかヴァンパイアに負けてしまう」", | |||
"321000922_37": "「奴を倒すことができるのは、\\n 日の光でも、十字架でも、銀の弾丸でもない」", | |||
"321000922_38": "「人が生きようとする力、生きようと最後まで諦めない心だ」", | |||
"321000922_39": "「なのに……俺たちの戦い方は間違っていた」", | |||
"321000922_40": "「だからこそ、俺たちは滅びた」", | |||
"321000922_41": "「だが……お前は、間違えずに進んでくれた」", | |||
"321000922_42": "「お前こそ、真のヴァンパイアハンターにふさわしい」", | |||
"321000922_43": "「それは……先輩たちが……。\\n それにクルースニクさんが、止めてくれたからデスよ」", | |||
"321000922_44": "「そうか……それはよかった……」", | |||
"321000922_45": "「でも……これが制御できないと……帰れないデス」", | |||
"321000922_46": "「アイツを倒して、調たちの所に……帰りたいんデス。\\n なのに……」", | |||
"321000922_47": "「身体が……引き裂かれるみたいデス……。\\n それに気を抜くと、暗闇に飲み込まれそうで……」", | |||
"321000922_48": "「ならば、ソレは俺がなんとかしよう」", | |||
"321000922_49": "「出来の悪いヴァンパイアハンターの――、\\n 先輩からの、贈り物だ」", | |||
"321000922_50": "「――ッ!?」", | |||
"321000922_51": "「さっきまでの破壊衝動が……嘘みたいに収まっていくデス……」", | |||
"321000922_52": "「さあ……今こそ、暁の名を示すときッ!\\n その力を解き放てッ!」", | |||
"321000922_53": "「わかったデスッ! 一緒に戦うデスよッ!」" | |||
} |
@@ -0,0 +1,31 @@ | |||
{ | |||
"321000931_0": "「うああああ――ッ!」", | |||
"321000931_1": "「くううう――ッ!!」", | |||
"321000931_2": "「無駄な手間を取らせおって」", | |||
"321000931_3": "「ちくしょう……」", | |||
"321000931_4": "「ま、まだまだ……」", | |||
"321000931_5": "「やらせるわけには、いかねーんだ」", | |||
"321000931_6": "「切歌ちゃんが……戻ってくるまでは……」", | |||
"321000931_7": "「………………」", | |||
"321000931_8": "「何を期待していたかは知らぬが。\\n もはや呻き声すら上げぬ木偶のようではないか」", | |||
"321000931_9": "「貴様らの空しい抵抗も、これでお仕舞いだ」", | |||
"321000931_10": "「切歌ちゃん――ッ!!」", | |||
"321000931_11": "「野郎――ッ!!」", | |||
"321000931_12": "「むッ!?」", | |||
"321000931_13": "「な……なんだ、この光はッ!?\\n 何が起きているのだッ!?」", | |||
"321000931_14": "「日の出まではまだ時間がある。\\n なのに、この光はまるで――」", | |||
"321000931_15": "「はああ――ッ!!」", | |||
"321000931_16": "「待たせたデスよ、先輩たち……ッ!」", | |||
"321000931_17": "「切歌ちゃん……やったんだね」", | |||
"321000931_18": "「ったく、世話焼かせやがって。\\n あとは任せたからな……」", | |||
"321000931_19": "「了解デスッ!」", | |||
"321000931_20": "「それは……その光はッ! 忌まわしい、日の光……」", | |||
"321000931_21": "「クッ……身体が、軋む……だとッ!?」", | |||
"321000931_22": "「ふざけるなッ! 今は夜、我の世界だッ!\\n そこに日の光など……あってたまるかッ!」", | |||
"321000931_23": "「あってはならぬのだッ!\\n 夜を統べるこの我が、恐怖を感じるなどッ!」", | |||
"321000931_24": "「今度こそ覚悟するデスよ、ヴラド」", | |||
"321000931_25": "「偉大な先輩ハンターや先輩装者の……。\\n そして今もお前に苦しめられてるみんなの想い……」", | |||
"321000931_26": "「アタシが全部、お前にぶつけてやるデス」", | |||
"321000931_27": "「そして――」", | |||
"321000931_28": "「<size=40>みんなで家族のところに帰るんデスッ!</size>」" | |||
} |
@@ -0,0 +1,73 @@ | |||
{ | |||
"321000932_0": "「これで――トドメデ――スッ!!」", | |||
"321000932_1": "「がああああ――――ッ!?」", | |||
"321000932_2": "「なんだ、これは……我が滅びるだと……ッ!?」", | |||
"321000932_3": "「夜を統べる王、不死である、この我があああぁぁぁ……」", | |||
"321000932_4": "「やった、のか……?」", | |||
"321000932_5": "「切歌ちゃんッ!」", | |||
"321000932_6": "「これで全部、終わった……デス……」", | |||
"321000932_7": "「見事やり遂げたな、暁」", | |||
"321000932_8": "「銀の弾丸から……声が……」", | |||
"321000932_9": "「まさかヴラドを完全に消滅させるとはな。\\n 我が一族が成しえなかったことを、お前が……」", | |||
"321000932_10": "「流石は当代のヴァンパイアハンターだ」", | |||
"321000932_11": "「クルースニクさんや先輩たちが力を貸してくれたおかげデス」", | |||
"321000932_12": "「時代を越えてこの戦いに携われたことを感謝する」", | |||
"321000932_13": "「そして何より、お前という良き友に会えたこともな」", | |||
"321000932_14": "「もし、俺の力が必要なことがあれば、いつでも言ってくれ」", | |||
"321000932_15": "「ありがとうデス」", | |||
"321000932_16": "「では、また会おう、暁。\\n 我が友よ……」", | |||
"321000932_17": "「勿論デス……。それまで、おやすみなさいデス」", | |||
"321000932_18": "「やりやがったな、コイツッ!\\n 流石は、あたしの後輩だッ!」", | |||
"321000932_19": "「ほんと、すごいよ切歌ちゃん。\\n あんな強い奴を1人でやっつけちゃうなんてさ」", | |||
"321000932_20": "「そんな……先輩たちのおかげデスよ」", | |||
"321000932_21": "「それと、何よりもクルースニクさんの」", | |||
"321000932_22": "「うん……そうだね」", | |||
"321000932_23": "「あッ! 調たちはッ!?」", | |||
"321000932_24": "「ちょうど、ナスターシャ教授から通信が来たよ」", | |||
"321000932_25": "「切歌、無事ですか?」", | |||
"321000932_26": "「みんな無事デス。\\n それより調たちはッ!?」", | |||
"321000932_27": "「安心なさい。こちらもみんな無事ですよ」", | |||
"321000932_28": "「ほんとデスかッ!?」", | |||
"321000932_29": "「ええ。一時は危険な状態でしたが、\\n 発作も嘘みたいに治まって――」", | |||
"321000932_30": "「あ、あなたたち、\\n まだ無理をしては――」", | |||
"321000932_31": "「切ちゃんッ!」", | |||
"321000932_32": "「調ッ!!」", | |||
"321000932_33": "「大丈夫? 怪我してない?」", | |||
"321000932_34": "「大丈夫デスよ。なんともないデス」", | |||
"321000932_35": "「ちょっとだけ疲れたデスけど……。\\n ああ、でも、お腹がへりんこファイアーデスよ」", | |||
"321000932_36": "「わかった。ご飯を沢山用意しておくね」", | |||
"321000932_37": "「あ……、わたしも安心したらなんだが……」", | |||
"321000932_38": "「アタシ以上のモンスターがいたデスッ!」", | |||
"321000932_39": "「ご飯って聞いたら急にね。\\n アハハハ……」", | |||
"321000932_40": "「響の分は、わたしが用意しておくよ」", | |||
"321000932_41": "「未来ッ!」", | |||
"321000932_42": "「響、クリス、お疲れ様」", | |||
"321000932_43": "「別に、ついでに言わなくてもいいっての」", | |||
"321000932_44": "「そんなことないよ」", | |||
"321000932_45": "「2人が一緒なら、ちゃんと切歌ちゃんを護ってくれるって、\\n 信じてたんだから」", | |||
"321000932_46": "「ま、まあな。\\n 先輩として当然のことをしただけどよ」", | |||
"321000932_47": "「あ。クリスちゃんたら照れてる」", | |||
"321000932_48": "「う、うっせーなッ!」", | |||
"321000932_49": "「よくやったわね、切歌」", | |||
"321000932_50": "「暁さん……助けてくれてありがとうございました」", | |||
"321000932_51": "「マリア……セレナ……無事でよかったデス」", | |||
"321000932_52": "「切ちゃん、みんなで待ってるから。\\n だから、早く帰ってきてね」", | |||
"321000932_53": "「すぐに飛んで帰るデスッ!」", | |||
"321000932_54": "「みんな見て、夜が明けるよッ!」", | |||
"321000932_55": "「はあ……、ようやく終わったって感じだな」", | |||
"321000932_56": "「こんなに日の光を恋しいと思ったことはないデスよ」", | |||
"321000932_57": "「それには、同感だ」", | |||
"321000932_58": "(そうデス……帰れるんデス。\\n みんなのところにッ!)", | |||
"321000932_59": "「さあ、それじゃ急いで帰るデスよッ!」", | |||
"321000932_60": "「帰るのはいいけど……どうやって帰ろう?」", | |||
"321000932_61": "「またクリスちゃんのミサイルにつかまるのだけは勘弁……」", | |||
"321000932_62": "「贅沢言うなッ!\\n つーか、もうクタクタでギアなんて使えないっての」", | |||
"321000932_63": "「ええッ!? でも、こんな森の奥深くじゃあ\\n ヘリで回収してもらうのも厳しいんじゃ……」", | |||
"321000932_64": "「おいおい……となると、歩いて森を出るしかないのか」", | |||
"321000932_65": "「そんなの余裕デースッ!!」", | |||
"321000932_66": "「なんだよ、コイツ。急に元気になりやがって。\\n 現金なやつだな」", | |||
"321000932_67": "「切歌ちゃんが一番疲れてるはずなのに……。\\n まさか、これが若さ……」", | |||
"321000932_68": "「言う程歳離れてないだろがッ!\\n てか、更に年上のあたしはどうなんだよ」", | |||
"321000932_69": "「冗談だよ、冗談~ッ!」", | |||
"321000932_70": "「ほらほら先輩たちッ!\\n グズグズしてると置いてくデスよッ!」" | |||
} |
@@ -0,0 +1,108 @@ | |||
{ | |||
"321001011_0": "夜が明けて", | |||
"321001011_1": "「ふう、やっと帰ってこられたデスよ……」", | |||
"321001011_2": "「あたしらは、久々に来たって感覚の方が強いけどな」", | |||
"321001011_3": "「こっちに来て、すぐに切歌ちゃんのところに飛んでったもんね」", | |||
"321001011_4": "「たった2日かそこらデスけど、\\n アタシはとてつもなく長い時間のように感じるデス……」", | |||
"321001011_5": "「うんうん。\\n わたしたちが行くまで、1人で頑張ってたんだもんね」", | |||
"321001011_6": "「そうデス……」", | |||
"321001011_7": "「なーに泣きそうな面してんだ?」", | |||
"321001011_8": "「な、泣いてなんかないデスよッ!」", | |||
"321001011_9": "「それよりも、切歌ちゃん。ほら」", | |||
"321001011_10": "「なんデス?」", | |||
"321001011_11": "「あ……」", | |||
"321001011_12": "「し……調ぇ――ッ!」", | |||
"321001011_13": "「ただいまデースッ!」", | |||
"321001011_14": "「お帰りなさい、切ちゃん」", | |||
"321001011_15": "「よかった……よかったデスよ、調……」", | |||
"321001011_16": "「どうどう。もう、大丈夫だから」", | |||
"321001011_17": "「うん……ホントに、ホントによかったデス……」", | |||
"321001011_18": "「お帰り、切歌」", | |||
"321001011_19": "「暁さん、お疲れ様でした」", | |||
"321001011_20": "「マリアとセレナも……。\\n もう動いていいんデスか?」", | |||
"321001011_21": "「ええ、おかげ様でね」", | |||
"321001011_22": "「熱が引いたら、ぜんぜん、なんともなくなったんです」", | |||
"321001011_23": "「あなたがわたしたちを助けてくれたのよ」", | |||
"321001011_24": "「うん。そうだよ、切ちゃん」", | |||
"321001011_25": "「暁さんは、すごいです」", | |||
"321001011_26": "「そ、そんな。\\n 改めて言われると照れるデスよ」", | |||
"321001011_27": "「でも……でも……ホントによかったデス……」", | |||
"321001011_28": "「切歌? どうしたの?」", | |||
"321001011_29": "「アイツを倒すのが間に合って、\\n ホントによかったデスよ……」", | |||
"321001011_30": "「みんながヴァンパイアになったらどうしようかって、\\n ずっとずっと思ってたデス」", | |||
"321001011_31": "「だから、ホントにホントに、よかったデスよ……」", | |||
"321001011_32": "「お前さっきから、よかったしか言ってないぞ。\\n なけなしの語彙力はどこに置いてきた?」", | |||
"321001011_33": "「よかったものはよかったんデスから\\n 何度よかったって言ってもいいんデスよッ!」", | |||
"321001011_34": "「わけがわかんないっての」", | |||
"321001011_35": "「アハハ」", | |||
"321001011_36": "「ご苦労様、響、クリス」", | |||
"321001011_37": "「あ、未来」", | |||
"321001011_38": "「おう、お前もな」", | |||
"321001011_39": "「留守番ありがとう、未来」", | |||
"321001011_40": "「ううん。わたしは何も」", | |||
"321001011_41": "「それじゃ、こっちは襲われなかったんだ」", | |||
"321001011_42": "「うん。1回もね」", | |||
"321001011_43": "「まあ、あいつが無茶やって\\n 奴らの目を引きつけてたみたいだからな」", | |||
"321001011_44": "「ったく、1人で抱え込みすぎだっての」", | |||
"321001011_45": "「フフ……まるで昔のクリスみたいだね」", | |||
"321001011_46": "「あッ、あたしはあんなじゃなかったッ!」", | |||
"321001011_47": "「そうだっけ?」", | |||
"321001011_48": "「まあまあ」", | |||
"321001011_49": "「みなさん、今回はご苦労様でした」", | |||
"321001011_50": "「マム……ただいまデス」", | |||
"321001011_51": "「ロンドンに蔓延した疫病も無事収束したそうです。\\n これもあなたたちのおかげです」", | |||
"321001011_52": "「終わったデスか。ほっとしたデスよ……」", | |||
"321001011_53": "「特に切歌……今回は私の力不足から、\\n あなた1人に大変な負担をかけてしまいましたね」", | |||
"321001011_54": "「そ、そんなことないデスよ……」", | |||
"321001011_55": "「いいえ。よくぞやり遂げて……。\\n そして、無事に戻ってきてくれました」", | |||
"321001011_56": "「マム……」", | |||
"321001011_57": "「今だから言えますが、あの時のあなたの様子では、\\n もう会えないかもと、正直覚悟していました」", | |||
"321001011_58": "「それは……」", | |||
"321001011_59": "(切ちゃん……?)", | |||
"321001011_60": "「ですが……一番大切なものを見失わずに済んだみたいですね」", | |||
"321001011_61": "「はいデス……。\\n 全部、先輩たちと、クルースニクさんのおかげデス」", | |||
"321001011_62": "「そうですか。\\n ならば今度、私もその方にお礼を言わないといけませんね」", | |||
"321001011_63": "「あ、そうデス」", | |||
"321001011_64": "「マム……これ、返すデスよ」", | |||
"321001011_65": "「銀の弾丸……、\\n 確かに受け取りました」", | |||
"321001011_66": "「あの、たまに会いに来てもいいデスか?」", | |||
"321001011_67": "「もちろんですよ。この方もきっと喜ぶでしょう」", | |||
"321001011_68": "「ありがとうデスッ!」", | |||
"321001011_69": "「よかったね、切ちゃん」", | |||
"321001011_70": "「ヘヘ……調にもいつか、クルースニクさんに会わせてあげるデスよ」", | |||
"321001011_71": "「うん、楽しみにしてるね」", | |||
"321001011_72": "「はあ……色々安心したら、お腹がますます減ってきたデス」", | |||
"321001011_73": "「調のご飯をお腹いっぱい食べたいデースッ!」", | |||
"321001011_74": "「うん。切ちゃんの好きな物、たっくさん用意してあるから」", | |||
"321001011_75": "「やったデ……ス……」", | |||
"321001011_76": "「切ちゃんッ?」", | |||
"321001011_77": "「…………」", | |||
"321001011_78": "「な、なんだ、どうした?」", | |||
"321001011_79": "「まさか怪我してたのッ!?」", | |||
"321001011_80": "「そこにそっと降ろしてッ!」", | |||
"321001011_81": "「う、うん……」", | |||
"321001011_82": "「すぅ……すぅ……」", | |||
"321001011_83": "「……寝てるみたい」", | |||
"321001011_84": "「んだよ人騒がせなッ!」", | |||
"321001011_85": "「まるでスイッチが切れたみたいだったね」", | |||
"321001011_86": "「仕方ないよ。切歌ちゃん、ずっと夜通し戦ってたし」", | |||
"321001011_87": "「帰りも森に入るまでえらくはしゃいでたけど、\\n 抜ける頃には死人みたいな顔色でグッタリしてたな」", | |||
"321001011_88": "「その上、帰りの飛行機でも寝てなかったし。\\n こうなって当たり前だ」", | |||
"321001011_89": "「ええッ? 寝てなかったの?」", | |||
"321001011_90": "「ああ、機内で傷の治療をした後も、\\n 興奮して寝れないとか言ってな」", | |||
"321001011_91": "「もしかして、クリスちゃんも起きてた?」", | |||
"321001011_92": "「あたしは仮眠くらいは取ったけどな」", | |||
"321001011_93": "「離陸直後から着陸まで\\n バカ面晒して爆睡してたのはお前くらいだ」", | |||
"321001011_94": "「バカ面は酷いよ、クリスちゃん……」", | |||
"321001011_95": "「なるほど……安心して疲れが一気に出ちゃったのね」", | |||
"321001011_96": "「でも……なんか、幸せそうに寝てるね」", | |||
"321001011_97": "「フフ……そうね」", | |||
"321001011_98": "「あんなに辛い戦いをしてきたばかりなのに」", | |||
"321001011_99": "「あ……でも、ご飯、どうしよう……」", | |||
"321001011_100": "「ご飯は後にして、しばらくは寝かせておいてあげましょう」", | |||
"321001011_101": "「うん……そうだね」", | |||
"321001011_102": "「ありがとう、暁さん」", | |||
"321001011_103": "「お疲れ様、切歌」", | |||
"321001011_104": "「切ちゃん……」", | |||
"321001011_105": "「わたしたち、これからもずっとずっと、一緒だよ」" | |||
} |
@@ -0,0 +1,84 @@ | |||
{ | |||
"321001111_0": "黒歴史は永遠に", | |||
"321001111_1": "「調ーッ!」", | |||
"321001111_2": "「おはよう、切ちゃん」", | |||
"321001111_3": "「今日も調が元気で嬉しいデスッ!」", | |||
"321001111_4": "「もう大丈夫だよ」", | |||
"321001111_5": "「わたしも切ちゃんがいつも通りで嬉しい」", | |||
"321001111_6": "「けど、このやり取り何日目?」", | |||
"321001111_7": "「ええと、ボチボチ3日目……デスかね?」", | |||
"321001111_8": "「まだ怖いの?」", | |||
"321001111_9": "「……寝ていると不安になるんデスよ」", | |||
"321001111_10": "「あの時負けてたら……とか、間に合わなくてやっぱり調が\\n ヴァンパイアになってたら――とか、夢でうなされて……」", | |||
"321001111_11": "「よしよし」", | |||
"321001111_12": "「わたしはずっとこうしててもいいけど。\\n そろそろ行かないと」", | |||
"321001111_13": "「あ、今日はS.O.N.G.に行く日だったデスね」", | |||
"321001111_14": "「なんだかんだで、こっちに戻ってきてから\\n 改めてS.O.N.G.に行くの、初めてデスね」", | |||
"321001111_15": "「うん。この前はすぐ家に帰って休めって追い返されたし」", | |||
"321001111_16": "「報告もクリス先輩たちが全部引き受けてくれたデスよ……」", | |||
"321001111_17": "「というわけで。\\n 落ち着いたら出発しよう」", | |||
"321001111_18": "「了解デースッ!\\n でも……」", | |||
"321001111_19": "「でも?」", | |||
"321001111_20": "「もう少しだけギューッとさせてもらうデスッ!」", | |||
"321001111_21": "「もう、切ちゃんたら。\\n 甘えん坊さんなんだから」", | |||
"321001111_22": "「こんにちはデース」", | |||
"321001111_23": "「失礼します」", | |||
"321001111_24": "「お、主役のご登場だな」", | |||
"321001111_25": "「しゅ、主役って。大げさデスね」", | |||
"321001111_26": "「詳細はクリスくんから聞いている。\\n 今回は本当によくやってくれた」", | |||
"321001111_27": "「そんな……みんなのおかげデスよ」", | |||
"321001111_28": "「謙遜なんてしなくていいのに」", | |||
"321001111_29": "「すごい大活躍だったそうじゃないか」", | |||
"321001111_30": "「最後は一騎打ちでヴァンパイアの王を仕留めたそうですね」", | |||
"321001111_31": "「それに、ふたつの聖遺物の制御ができるなんて驚きです」", | |||
"321001111_32": "「奏さんのケースで聞いていましたが、これは大変なことですよ」", | |||
"321001111_33": "「いやデスよ、みんなして褒め殺しデスか?」", | |||
"321001111_34": "「それだけのことを成し遂げたのだ。\\n 胸を張るがいい」", | |||
"321001111_35": "「そ、そうデスかね……」", | |||
"321001111_36": "「あの抜き差しならぬ状況をたった1人で覆したのだ。\\n 仲間として、誇りに思う」", | |||
"321001111_37": "「大げさデスよ……」", | |||
"321001111_38": "「それに、あの後聞いたデス」", | |||
"321001111_39": "「翼さんが任務を1人で続行してくれたから、\\n 先輩たちが応援に来れたんだって」", | |||
"321001111_40": "「ああ、それでも間一髪だったからな」", | |||
"321001111_41": "「うんうん。\\n あの時、翼さんが即断してくれなかったら危なかったね」", | |||
"321001111_42": "「そうデス」", | |||
"321001111_43": "「だから、こうしてみんなが無事に帰ってこれたのは、\\n 翼さんのおかげでもあるデスよ」", | |||
"321001111_44": "「だから、ホントに、ありがとうございましたデス」", | |||
"321001111_45": "「3日会わざれば刮目して見よ――とは、\\n 何も男子に限った話ではないな」", | |||
"321001111_46": "「ああ、一回りも二回りも大きくなって帰ってきたようだ」", | |||
"321001111_47": "「え、大きくって? まさか太ったデスかッ?\\n 調のご馳走食べ過ぎて3日も家でゴロゴロしてたからデスッ!?」", | |||
"321001111_48": "「そういう意味じゃないよ、切ちゃん……」", | |||
"321001111_49": "「お前なあ……」", | |||
"321001111_50": "「え?」", | |||
"321001111_51": "「アハハハハ」", | |||
"321001111_52": "「あ、そういやさ。\\n ひとつ気になったんだけどよ……」", | |||
"321001111_53": "「なんデスか?」", | |||
"321001111_54": "「いや、あのヴァンパイアとの戦いの前に、\\n お前、なんか破り捨ててただろ?」", | |||
"321001111_55": "「あれ、なんだったんだ?」", | |||
"321001111_56": "「えッ!? あ、いやぁ……それは……デスね?」", | |||
"321001111_57": "「あーッ! それ、わたしも気になってたッ!」", | |||
"321001111_58": "「な、なんでもないデスよッ!」", | |||
"321001111_59": "「なんでもない物を、わざわざあんなタイミングで破るか?」", | |||
"321001111_60": "「そうだね。\\n なんか手紙みたいに見えたけど……」", | |||
"321001111_61": "「手紙……」", | |||
"321001111_62": "「ほ、本当になんでもないんデスよ?\\n 気にしないでほしいデスッ!」", | |||
"321001111_63": "「そうなの?\\n でも、お城で破り捨てたのなら、マムが回収しているかもしれないわね」", | |||
"321001111_64": "「マムが……? どうしてデスか?」", | |||
"321001111_65": "「あなたが眠った後、\\n あの城に人を派遣して、調査するって言ってたから」", | |||
"321001111_66": "「ヴァンパイアは滅んだとはいえ、\\n 原因になった鮮血の針も見つけて回収しなきゃいけないし」", | |||
"321001111_67": "「そういや、回収できてないな……」", | |||
"321001111_68": "「あの時はいっぱいいっぱいだったからね……」", | |||
"321001111_69": "「恐らく、現場に落ちてたものは全部回収して、\\n 破れた紙くらいなら確認のために復元してると思うわ」", | |||
"321001111_70": "「なら、内容教えてくれるかな?」", | |||
"321001111_71": "「ちょ、待つデスよ、調ッ!」", | |||
"321001111_72": "「あッ! 用事を思い出したデスッ!」", | |||
"321001111_73": "「切ちゃん、どこ行くのッ?」", | |||
"321001111_74": "「ちょっとセレナに会ってくるデースッ!」", | |||
"321001111_75": "「待って切ちゃんッ!」", | |||
"321001111_76": "「<size=40>絶対に待たないデースッ!</size>」", | |||
"321001111_77": "「一体どうしたんだ、あいつ?」", | |||
"321001111_78": "「さあ、どうしたんだろうね」", | |||
"321001111_79": "「わかんない」", | |||
"321001111_80": "「でも……。\\n またこうして、みんなで笑えてよかった」", | |||
"321001111_81": "「うん……そうだね」" | |||
} |
@@ -0,0 +1,35 @@ | |||
{ | |||
"322000111_0": "冒険の始まり", | |||
"322000111_1": "「しかし、随分と薄暗い所だな……」", | |||
"322000111_2": "「そうね。何もこんな住み心地の悪そうな場所にアジトを\\n 作らなくてもいいのに」", | |||
"322000111_3": "「まったくだ。それゆえ何があるかわからない。\\n 目が慣れるまでは四方に注意しながら進もう」", | |||
"322000111_4": "「何を考えてるかわからないから、\\n 何をしてくるかもわからないってことね」", | |||
"322000111_5": "「ああ。距離を見通すことができない場所は、敵にとって\\n 絶好の場所。警戒しすぎるということはないだろう」", | |||
"322000111_6": "「侵入者に対してどれだけ想定しているかにもよるけれど、\\n 罠には注意したほうがいいかもしれないわ」", | |||
"322000111_7": "「そうだな。罠の混乱に乗じて一気に討つ、戦の定石だ」", | |||
"322000111_8": "「戦とは違う気がするけど、\\n どちらにしても、注意して進みましょう」", | |||
"322000111_9": "「ああ」", | |||
"322000111_10": "「やたらめったら暗いデスね」", | |||
"322000111_11": "「そうだね」", | |||
"322000111_12": "「痛ッ!?」", | |||
"322000111_13": "「クリス先輩、そっちは壁デス」", | |||
"322000111_14": "「おいおい、これじゃ何も見えないだろ。\\n なんか明るくするアイテムとか無いのか?」", | |||
"322000111_15": "「ん~、無くはないデスけど。\\n まだ使うのはもったいないデス」", | |||
"322000111_16": "「今は敵がいるわけでもないですからね」", | |||
"322000111_17": "「そんなこと言って、\\n ごっそり温存したまま終わるパターンじゃないか」", | |||
"322000111_18": "「それならそれでいいと思います。\\n とにかく進みましょう」", | |||
"322000111_19": "「そうデスよ。\\n 終わりよければすべてよしデス」", | |||
"322000111_20": "「ちッ、しょうがないな……わかったわかった。\\n このまま行くかッ!」", | |||
"322000111_21": "「でも突っ走ったらダメデスよ?」", | |||
"322000111_22": "「何も無い道がひたすら続くなんて考えられない」", | |||
"322000111_23": "「わかってるって。もうすぐなんかありそうだから、\\n お前らこそ警戒しとけよ」", | |||
"322000111_24": "「…………」", | |||
"322000111_25": "「…………」", | |||
"322000111_26": "「……静かだな」", | |||
"322000111_27": "「ええ。だけど、間違いなくこの奥にいるはずよ」", | |||
"322000111_28": "「わたしたちを待ち構えているということか……。\\n ――むッ、殺気ッ!」", | |||
"322000111_29": "「くッ!? 気づかれたかッ!\\n しかし、なぜ?」", | |||
"322000111_30": "「それよッ! 足元に赤外線が張ってあるわッ!」", | |||
"322000111_31": "「気配まで感じ取りながら対応できないとは……不覚ッ!」", | |||
"322000111_32": "「反省するのは後回し、行くわよッ!」" | |||
} |
@@ -0,0 +1,14 @@ | |||
{ | |||
"322000112_0": "「……こちらは行き止まりか」", | |||
"322000112_1": "「もう、面倒ね」", | |||
"322000112_2": "「岩盤に幾ばくかの隙間があるが……、\\n 見ろ、覗けば道が続いているのが見える」", | |||
"322000112_3": "「だけど、すり抜けるには狭すぎるわ」", | |||
"322000112_4": "「ギアの力で破壊して通る手もあるけれど、\\n わたしたちのギアには少し不向きかしら」", | |||
"322000112_5": "「斬って斬れないこともないが、\\n 派手に壊せば落盤の危険もある」", | |||
"322000112_6": "「そうね。……考える前に壊すあの子がいなかったことを\\n 幸いに思いましょうか」", | |||
"322000112_7": "「立花か。確かに、あまり考えずに拳で粉砕しそうだな。\\n それが吉と出る場合もあるが……」", | |||
"322000112_8": "「今回は慎重に行ったほうがいいだろうな」", | |||
"322000112_9": "「手頃な小型爆弾でも用意できればいいのに」", | |||
"322000112_10": "「……爆弾とは随分、物騒じゃないか?」", | |||
"322000112_11": "「少しこの暗闇にうんざりしていただけよ」" | |||
} |
@@ -0,0 +1,35 @@ | |||
{ | |||
"322000121_0": "「おい、やっぱ、こっちは行き止まりだぞ」", | |||
"322000121_1": "「ちょっと下がるデスよ。\\n そこはこうして……爆破するデスッ!」", | |||
"322000121_2": "「この通り、壁なんて爆弾で一発デスッ!」", | |||
"322000121_3": "「ちょっと待てッ!? 燃えてるぞッ!\\n あたしのライフが――ッ!」", | |||
"322000121_4": "「大丈夫です、落ち着いてください」", | |||
"322000121_5": "「炎は氷の魔法を唱えて消すデスよ」", | |||
"322000121_6": "「氷ッ!? 火なら水だろッ!?」", | |||
"322000121_7": "「水の魔法はありません」", | |||
"322000121_8": "「氷……氷……ッ! これかッ!?」", | |||
"322000121_9": "「ああッ、それは雷の魔法デスよッ!?」", | |||
"322000121_10": "「なッ!?\\n ……ライフが無くなったッ!?」", | |||
"322000121_11": "「ちくしょう、またコンティニューかよ……ッ!」", | |||
"322000121_12": "「もうコンティニューも使えないデス」", | |||
"322000121_13": "「クレジット切れですね」", | |||
"322000121_14": "「はあ? ったく、なんなんだよコレは……ッ!」", | |||
"322000121_15": "「対応できる属性は決まってるので、\\n ちゃんと覚えて状況に応じて対処することが必要なんです」", | |||
"322000121_16": "「クリス先輩のキャラは氷と雷の魔法が使える杖を\\n 持ってるから、うまく装備を変えながら使うんデスよ」", | |||
"322000121_17": "「いちいち持ち替えるなんて面倒だろう、\\n 全部同じ杖で使えないのか?」", | |||
"322000121_18": "「それがゲームってもんデス」", | |||
"322000121_19": "「くそッ、実際ならその場の直感で大抵のことは\\n 対処できるってのに……ッ!」", | |||
"322000121_20": "「確かにクリス先輩は戦闘での対応力は高いですけど。\\n これはゲームですから……」", | |||
"322000121_21": "「そりゃわかってるけど……」", | |||
"322000121_22": "「やっぱりもう1人プレイヤーが欲しいデスね。\\n このゲーム、4人まで参加できるデスよ……」", | |||
"322000121_23": "「うん、\\n セレナがいてくれたらもっと楽になると思うけど……」", | |||
"322000121_24": "「なんでだ? あいつゲームとかやるタイプか?」", | |||
"322000121_25": "「前にこちらの世界へ来たときに一緒にプレイしたんです。\\n 初心者なのに、すごくいい感じのサポートをしてくれて……」", | |||
"322000121_26": "「初めてでか。……まぁ、サポートがうまいってのは\\n らしいっちゃらしいが」", | |||
"322000121_27": "「でも、流石にゲームのためだけに並行世界から呼ぶわけには\\n いかないデスよね……」", | |||
"322000121_28": "「なんだよ、あたしじゃ頼りないってのか?」", | |||
"322000121_29": "「いえ、フルメンバーのほうが有利というだけで……」", | |||
"322000121_30": "「ちッ……ほら、もう1回やるぞッ!\\n 気合いがありゃなんとかなるッ!」", | |||
"322000121_31": "「そうデス、気合いデース。\\n 次こそやったるデスッ!」", | |||
"322000121_32": "「うん、今度はもっと進めるように頑張ろう」" | |||
} |
@@ -0,0 +1,54 @@ | |||
{ | |||
"322000122_0": "「とうとう追い詰めたぞッ! 年貢の収め時だッ!」", | |||
"322000122_1": "「後ろは洞窟の最奥、あとはわたしたちに挑むか、\\n それとも降伏するかしかないッ!」", | |||
"322000122_2": "「くッ――、まさかこんなに早く……ッ!」", | |||
"322000122_3": "「観念しなさい。\\n 武装解除し、投降するのが身のためよ」", | |||
"322000122_4": "「こうなったら――ッ!」", | |||
"322000122_5": "「窮鼠となってもなお挑むかッ!」", | |||
"322000122_6": "「また、アルカ・ノイズを出すつもりかしら?」", | |||
"322000122_7": "「フフ……我ら錬金術師は周到でね」", | |||
"322000122_8": "「なに、そのボタンは――」", | |||
"322000122_9": "「く――ッ! 落とし穴かッ!?」", | |||
"322000122_10": "「ここに来てこんな大掛かりな――ッ!」", | |||
"322000122_11": "「ハハハハ……我らの理想を貴様らごときに\\n 阻まれてなるものか」", | |||
"322000122_12": "「――だが、岩壁に剣を突き立てればッ!\\n 掴まれッ、マリアッ!」", | |||
"322000122_13": "「ダメよ、岩の強度が……崩れるわッ!」", | |||
"322000122_14": "「なに――ッ!」", | |||
"322000122_15": "「まさか、こんな――」", | |||
"322000122_16": "「く――ッ!」", | |||
"322000122_17": "「ハーッハッハッ!\\n 奈落をたっぷりと楽しむがいい。では、さらばだッ!」", | |||
"322000122_18": "「くそッ……また落とし穴かよ……ッ!」", | |||
"322000122_19": "「ずんずん進みすぎデスよ。\\n もうさっきから6回も落ちてるデス」", | |||
"322000122_20": "「くッ!\\n こんなのどうやったらわかるってんだッ!」", | |||
"322000122_21": "「地面をよく見てください。\\n 開く所は地面の色が違いますから」", | |||
"322000122_22": "「はあッ!? それを先に言えッ!」", | |||
"322000122_23": "「このフロアに来てすぐの所に、ヒントのプレートが\\n あったじゃないデスか……」", | |||
"322000122_24": "「一緒に読みました」", | |||
"322000122_25": "「……あれがそうだったのか?」", | |||
"322000122_26": "「っていうか、罠に掛ける気があるのに、\\n なんでヒントなんか置いてあるんだ?」", | |||
"322000122_27": "「それがゲームってもんデス」", | |||
"322000122_28": "「あ、天井から酸の雫が」", | |||
"322000122_29": "「ああッ!?」", | |||
"322000122_30": "「ああもうッ! こんなのやってられるかッ!」", | |||
"322000122_31": "「コントローラーは投げたらダメです……」", | |||
"322000122_32": "「それじゃ、次は何をやるデスか?」", | |||
"322000122_33": "「休憩だ休憩ッ!\\n ったく、なんで今日はこんなゲームばっかなんだよ?」", | |||
"322000122_34": "「たぶん、この前インドア・ショーンシリーズを\\n 一気見したからかも」", | |||
"322000122_35": "「なんだそりゃ、また映画か」", | |||
"322000122_36": "「ショーン教授はすごいデスよッ! 大学教授なのに、どんな罠も\\n 障害も乗り越えて、必ずお宝まで辿り着くデスッ!」", | |||
"322000122_37": "「インドアなのかアウトドアなのかどっちなんだよ、\\n そいつは……」", | |||
"322000122_38": "「あ、今度第4作目の映画が公開されるんデスよッ!\\n クリス先輩も是非一緒に行くデースッ!」", | |||
"322000122_39": "「わかった、わかった」", | |||
"322000122_40": "「しっかし、ゲームの世界ってなんでこんな不便で面倒なんだ?」", | |||
"322000122_41": "「クリス先輩は、この『シャドウテリトリー』みたいな\\n 探索ゲームは苦手ですか?」", | |||
"322000122_42": "「元々ゲーム自体そんなにやらないけど、苦手以前に\\n どうも属性がどうとか色々納得いかないんだよな……」", | |||
"322000122_43": "「大体、燃えてるとこに製氷機の氷を投げつけて消えるか?」", | |||
"322000122_44": "「マニュアルには、相反する精霊同士がどうとか」", | |||
"322000122_45": "「いちいち持ち替えなきゃ武器が使えないとかも……」", | |||
"322000122_46": "「杖なんだろ? \\n 2本まとめてガムテープかなんかで巻いちゃダメなのか?」", | |||
"322000122_47": "「この世界にガムテープは無いデスよ」", | |||
"322000122_48": "「布ならあるだろ? そのくせ薬は99個も持ち歩けるって、\\n 錠剤とかなのか!?」", | |||
"322000122_49": "「その不便で面倒なのを楽しむのもゲームの醍醐味デスよ」", | |||
"322000122_50": "「あんまり難しく考えないほうがいいと思います。\\n リアルにしても面白くなるとは限らないですし」", | |||
"322000122_51": "「そういうもんか……」" | |||
} |
@@ -0,0 +1,32 @@ | |||
{ | |||
"322000131_0": "「本国のF.I.S.本部からの依頼ですか」", | |||
"322000131_1": "「向こうから直々にとは。\\n また厄介な面倒ごとでなければよいのですが」", | |||
"322000131_2": "「……これは……」", | |||
"322000131_3": "(……困ったことになりましたね。本部は装者を\\n 利便性の高い道具程度にしか考えていない……)", | |||
"322000131_4": "(なんとか作戦の中止、\\n せめて延期がなされるよう手を回さなくては……)", | |||
"322000131_5": "「マム、ため息なんてついてどうしたんですか?」", | |||
"322000131_6": "「……セレナ」", | |||
"322000131_7": "「本部からの依頼です。\\n いえ……依頼という体ですが、実態は命令ですね」", | |||
"322000131_8": "「わたしに、ですか?\\n 内容を教えてください」", | |||
"322000131_9": "「いえ、この問題は私がどうにか――」", | |||
"322000131_10": "「そんなに難しい任務なんですか……?」", | |||
"322000131_11": "「結論から言えば、これは危険な任務と言えるでしょう。\\n まずは詳細を説明します」", | |||
"322000131_12": "「はい」", | |||
"322000131_13": "「数ヶ月前に発見された遺跡の探索が本任務です」", | |||
"322000131_14": "「現在先遣隊が調査を開始しており、\\n 多種多様な罠が確認されています」", | |||
"322000131_15": "「さらにそれだけでなく、\\n アルカ・ノイズの目撃報告に加え――」", | |||
"322000131_16": "「遺跡を護るガーディアンのような存在も報告されています」", | |||
"322000131_17": "「アルカ・ノイズに、ガーディアン……」", | |||
"322000131_18": "「F.I.S.本部の先遣隊では、これ以上調査を進められず、\\n こちらに命令を寄越したのです」", | |||
"322000131_19": "「政治的な理由もあり大規模な部隊は動かせません。\\n そのため、遺跡調査に装者の派遣要請が来たのです」", | |||
"322000131_20": "「遺跡探索……ッ!」", | |||
"322000131_21": "「F.I.S.は装者の希少性、重要性をわかっているのか……。\\n 何より装者も同じ人間であることが意識になさ過ぎます」", | |||
"322000131_22": "「たくさんの罠……」", | |||
"322000131_23": "「あなたに危険が及んでは元も子もありません。簡単に\\n 断るのは難しいですが、どうにか交渉材料を用意して――」", | |||
"322000131_24": "(……この前テレビで見た映画や、\\n 暁さんたちと一緒に遊んだゲームみたいッ!)", | |||
"322000131_25": "(これはもしかして、素敵な冒険の始まりなんじゃ……)", | |||
"322000131_26": "「ともかく、こちらでなんとか対処を――」", | |||
"322000131_27": "「マム、わたしやりますッ!」", | |||
"322000131_28": "「なッ!?」", | |||
"322000131_29": "「セレナ、どこに行くのですかッ!」" | |||
} |
@@ -0,0 +1,53 @@ | |||
{ | |||
"322000211_0": "いざ、古代遺跡へ", | |||
"322000211_1": "「只今帰投しました」", | |||
"322000211_2": "「2人とも、おかえりなさいッ!」", | |||
"322000211_3": "「海外遠征ご苦労さまです」", | |||
"322000211_4": "「ご苦労だった。報告には既に目を通している」", | |||
"322000211_5": "「ええ……王手を掛けながらも、取り逃がしてしまったわ」", | |||
"322000211_6": "「あと一歩の所まで追い詰めながら、敵錬金術師による罠に\\n 掛かってしまい……不覚極まりない失態です」", | |||
"322000211_7": "「そう気に病むな。今回は敵が一枚上手だったということだろう。\\n アジトは放棄させたのだから痛み分けさ」", | |||
"322000211_8": "「多くは既に処分されていたそうですが、活動拠点跡からは\\n 幾つかの証拠品も見つかっています」", | |||
"322000211_9": "「だったら敵の逃げた先もわかるかもしれませんね」", | |||
"322000211_10": "「弦十郎さんもああ言ってますし、\\n おふたりも気を落とさないでください」", | |||
"322000211_11": "「いいえ、次こそは必ず――捕らえてみせるッ!」", | |||
"322000211_12": "「ああ。錬金術師などに後れを取ったままでいられるものか」", | |||
"322000211_13": "「2人とも盗賊スキルが足りなかったデスね」", | |||
"322000211_14": "「と、盗賊ッ!? どういうことだ?」", | |||
"322000211_15": "「もう、現実はゲームのようにはいかないのよ」", | |||
"322000211_16": "「なんだ、ゲームの話だったか」", | |||
"322000211_17": "「コイツらここんとこ、\\n ダンジョン探索もののゲームばっかやってたからな」", | |||
"322000211_18": "「はい、クリス先輩と一緒に」", | |||
"322000211_19": "「フフ、2人が楽しく過ごせているのは、\\n あなたのおかげね」", | |||
"322000211_20": "「ま、まぁ? 先輩としてトーゼンの務めってヤツだな」", | |||
"322000211_21": "「クリスちゃんはほんとに\\n 2人と仲がいいよねッ!」", | |||
"322000211_22": "「とにかく、今回逃走した錬金術師については\\n 調査部の方でも新たな潜伏場所を探っている」", | |||
"322000211_23": "「はい。しかし恐らくは相手も警戒し、当分は地下に潜ると\\n 推測されます。早期の発見は難しいでしょう」", | |||
"322000211_24": "「くッ……やはりあの時捕らえていれば――」", | |||
"322000211_25": "「我慢のしどころだな。\\n 焦らず機会を待つのも大事だぞ」", | |||
"322000211_26": "「……わかりました」", | |||
"322000211_27": "「……今はいたずらに動いてもしょうがないわね」", | |||
"322000211_28": "「……ふう。もう1本行くか」", | |||
"322000211_29": "「ええ、ようやく体が温まってきたところよッ!」", | |||
"322000211_30": "「ならば――ッ!」", | |||
"322000211_31": "「訓練もいいデスけど、今回の任務のことを教えてほしいデス。\\n どんな罠があったデスか?」", | |||
"322000211_32": "「洞窟探検とかすごいよね。\\n あー、わたしも聞きたいッ!」", | |||
"322000211_33": "「そうね。情報の共有も大事だわ」", | |||
"322000211_34": "「……楽しみ」", | |||
"322000211_35": "「――と、警報やアルカ・ノイズの奇襲があって、\\n 最後の最後で落とし穴なんて単純な罠で逃げられたのよ……」", | |||
"322000211_36": "「惜しかったんですねッ!\\n でも、岩が脆かったなら仕方ないんじゃ?」", | |||
"322000211_37": "「あの時、切歌のギアみたいにアンカーを打ち出せる\\n 装備でもあれば、落ちずに済んだかもしれないわ……」", | |||
"322000211_38": "「おお、アタシのイガリマにはそんな使い方もあったデスか」", | |||
"322000211_39": "「洞窟探検だし、もっと準備が必要だった……っていう\\n ことですね」", | |||
"322000211_40": "「ああ、今回の件ではいついかなる事態にも備えられるよう、\\n 準備こそ肝要だと学ばされたな」", | |||
"322000211_41": "「だけどいちいちランタンとかロープとか\\n 用意しようにも持ち運べる量には限りもあんだろ」", | |||
"322000211_42": "「ああ、荷物が多ければ動きも鈍る。\\n だが、準備が足りなければ、今回のような結果となる」", | |||
"322000211_43": "「バランスってのが大事だよなぁ。ったく、武器ばっか\\n 持ってても仕方ないけど、属性も考えなきゃならないし……」", | |||
"322000211_44": "「属性……?\\n まあ、何を携えるかの選択は難しいものだな」", | |||
"322000211_45": "「さあ、話はこれくらいにして。訓練を再開しましょう」", | |||
"322000211_46": "「鍛錬も準備のうち。\\n 基礎なくしては装備も役には立たないからな」", | |||
"322000211_47": "「はいッ!\\n 続きもがんばりましょうッ!」", | |||
"322000211_48": "「つまりレベル上げデスね。うんうん」", | |||
"322000211_49": "「そうだね、切ちゃん」", | |||
"322000211_50": "「とにかく……再開するわよッ!」" | |||
} |
@@ -0,0 +1,75 @@ | |||
{ | |||
"322000212_0": "「ふう……今日の訓練はこんなところかしら」", | |||
"322000212_1": "「レベルもだいぶ上がったデスかね」", | |||
"322000212_2": "「3くらい上がったと思う」", | |||
"322000212_3": "「あッ、セレナちゃん」", | |||
"322000212_4": "「あの、マリア姉さんいますか?」", | |||
"322000212_5": "「あらセレナ。\\n 遊びに来た……わけではないようね。どうしたの」", | |||
"322000212_6": "「あ、姉さん。\\n あのね、ちょっと相談があって……」", | |||
"322000212_7": "「相談? 何かしら」", | |||
"322000212_8": "「うん」", | |||
"322000212_9": "「実は……マムがF.I.S.本部から命令を受けて、\\n それについてちょっと悩んでるみたいなの」", | |||
"322000212_10": "「それは一体どんな命令なの?」", | |||
"322000212_11": "「それが、新しく発見された遺跡を探索して\\n 調査するっていう任務なの」", | |||
"322000212_12": "「遺跡――」", | |||
"322000212_13": "「探索――」", | |||
"322000212_14": "「<size=40>だぁッ!?</size>」", | |||
"322000212_15": "「――という話なの」", | |||
"322000212_16": "「ふむ、ナスターシャ教授がそんなことを。\\n なるほど遺跡探索か……」", | |||
"322000212_17": "「どんな危険が待っているかわからないからな。\\n 君を1人で行かせることを躊躇しているのだろうな」", | |||
"322000212_18": "「マムもそう言ってました」", | |||
"322000212_19": "「当然よ。セレナにそんな危険なことをさせられないわ。\\n なんとか任務を断ることはできないの?」", | |||
"322000212_20": "「えッ!? えーと……」", | |||
"322000212_21": "「な……悩んでるマムを見た感じだと、難しいかなって……」", | |||
"322000212_22": "「そう……」", | |||
"322000212_23": "「でも、マリア姉さん。わたしだって装者なんだよ。\\n 危険だからって理由で断るのは違うと思う」", | |||
"322000212_24": "「セレナ……。マムの力になりたい気持ちはわかるわ。\\n でも、何が待っているかもわからない遺跡なんて危険すぎる」", | |||
"322000212_25": "「遺跡には、危険がつきものなんだよッ!」", | |||
"322000212_26": "「でも……、だからこそ、新しい発見をした時の喜びは、\\n きっと何ものにも代えられない、素敵な――」", | |||
"322000212_27": "「……ねえ、セレナ?」", | |||
"322000212_28": "「それに、遺跡を探索する目的は、宝を探すのではなく、\\n 真実を探すためだって、ショーン教授が――」", | |||
"322000212_29": "「――はッ!\\n あ、あの……えーと」", | |||
"322000212_30": "「……セレナ、もしかして行きたいの?」", | |||
"322000212_31": "「…………ちょっとだけ」", | |||
"322000212_32": "「どうしてそんな危険な任務に?」", | |||
"322000212_33": "「前にこっちに来たときに、暁さん月読さんと一緒に見た映画と、\\n ゲームで……ちょっとそういう冒険に……憧れてて」", | |||
"322000212_34": "「インドアとかいう映画とあのゲームの影響かよッ!?」", | |||
"322000212_35": "「ごめんなさいッ!\\n でも、マムも困ってますし……」", | |||
"322000212_36": "「そりゃわかるけど」", | |||
"322000212_37": "「アタシもわかるデスッ! 冒険はロマンデスよッ!」", | |||
"322000212_38": "「そっちじゃねーッ!」", | |||
"322000212_39": "「セレナのやる気は置いといても、\\n F.I.S.本部の命令を断るのは難しいようね」", | |||
"322000212_40": "「……風鳴司令。\\n セレナの探索に同行するのを許可してもらえないかしら?」", | |||
"322000212_41": "「未知の遺跡に謎のガーディアン、\\n さらにはアルカ・ノイズときたか……」", | |||
"322000212_42": "「確かに装者1人では危険すぎるな。\\n ……わかった。今回は特別に同行を許可しよう」", | |||
"322000212_43": "「ありがとう」", | |||
"322000212_44": "「逃亡中の錬金術師についての情報はまだ何も入っていない、\\n しばらくは時間が掛かるだろうしな」", | |||
"322000212_45": "「だが、あまり長居はしないようにな」", | |||
"322000212_46": "「ええ、わかっているわ」", | |||
"322000212_47": "「ならば、わたしにも同行させてください」", | |||
"322000212_48": "「前回の任務で自分の未熟さを思い知らされました。\\n それを克服するためにも許可を」", | |||
"322000212_49": "「いいだろう。\\n 来るべき錬金術師の追撃には万全の精神状態で臨むべきだ」", | |||
"322000212_50": "「ありがとうございますッ!」", | |||
"322000212_51": "「アタシも行きたいデスッ!\\n ショーン教授みたいにカッコよく財宝をゲットするデス」", | |||
"322000212_52": "「切ちゃん、でも来週って確か補習が……」", | |||
"322000212_53": "「デデデッ!? そうだったデス……」", | |||
"322000212_54": "「家族同然のセレナくんを助けたいという気持ちは結構。\\n だが学業をおろそかにするのは感心しないな」", | |||
"322000212_55": "<size=40>「わた――」</size>", | |||
"322000212_56": "「響も補習でしょ」", | |||
"322000212_57": "<size=20>「……はい。おっしゃる通りです……」</size>", | |||
"322000212_58": "「もう……」", | |||
"322000212_59": "「なら、あたしが行く。\\n あたしなら補習もないしな」", | |||
"322000212_60": "「ふむ、しかし……」", | |||
"322000212_61": "「いいのか?」", | |||
"322000212_62": "「ああ。少しでも戦力は欲しいとこだろ?」", | |||
"322000212_63": "「わかった。ならばお前たち3人に任せよう」", | |||
"322000212_64": "「これで4人ね」", | |||
"322000212_65": "「ゲームとおんなじ4人ってわけだ」", | |||
"322000212_66": "「あのゲーム知ってるんですねッ!\\n シャドウテリトリーッ!」", | |||
"322000212_67": "「ま、まぁちょっとだけな」", | |||
"322000212_68": "「向こうに渡ったら、ナスターシャ教授の指示に従うようにな」", | |||
"322000212_69": "「姉さん、それにみなさんありがとうございます」", | |||
"322000212_70": "「遺跡探索のお土産話期待してるデス」", | |||
"322000212_71": "「がんばって、セレナ」", | |||
"322000212_72": "「任せてくださいッ!」" | |||
} |
@@ -0,0 +1,54 @@ | |||
{ | |||
"322000221_0": "「マム。セレナが遺跡探索の任務を命じられてると聞いたわ」", | |||
"322000221_1": "「なぜその話を……ッ!」", | |||
"322000221_2": "「……また、勝手にあちらに行ったのですね。\\n セレナ、あなたという子は……」", | |||
"322000221_3": "「ごめんなさい。でも、こんな時マリア姉さんなら\\n 必ず助けてくれると思ったから」", | |||
"322000221_4": "「マム。わたしたちに手伝わせてくれないかしら」", | |||
"322000221_5": "「……あなたたちの助力については感謝します。\\n こちらもどう手を回すか考えあぐねていたところですから」", | |||
"322000221_6": "「いえ。任務の詳細を伺わせてもらえますか」", | |||
"322000221_7": "「わかりました。それでは――――」", | |||
"322000221_8": "「F.I.S.から届いた命令書によれば、とある海外の密林奥地で、\\n 手つかずの先史文明期の遺跡が発見された、とのこと――」", | |||
"322000221_9": "「先史文明、ひいては聖遺物に関係する遺跡ということもあり、\\n 早速調査チームの派遣を行いました」", | |||
"322000221_10": "「しかし、調査チームは遺跡内部に張り巡らされた多種多様な\\n トラップに阻まれ、遅々としてその調査は進まず――」", | |||
"322000221_11": "「さらにはどこから遺跡の存在を知ったのか、盗掘者たちまで\\n 現れ始め、調査の妨害をしてきている状況です」", | |||
"322000221_12": "「おいおい、いくら調査のためのチームだからって、相手は\\n ただの盗賊だろ? 護衛とか連れてたんじゃないのか?」", | |||
"322000221_13": "「それが……その盗掘者たちはアルカ・ノイズを\\n 使役してくるのです」", | |||
"322000221_14": "「アルカ・ノイズ……そういうこと。それじゃ護衛も\\n 何もないわね。でも、一体どこから入手したのかしら」", | |||
"322000221_15": "「わかりません。しかしF.I.S.本部は敵にアルカ・ノイズがいるため、\\n 装者……つまりセレナの派遣を再三要求してきています」", | |||
"322000221_16": "「とはいえ状況的にセレナ1人では危険が大きすぎる。\\n ゆえにこちらは要請を断り続けていたのです」", | |||
"322000221_17": "「なら、もう問題ないな。\\n 頭数は揃ったわけだし」", | |||
"322000221_18": "「ああ、その通りだ」", | |||
"322000221_19": "「わたしたちに任せてちょうだい」", | |||
"322000221_20": "「マム、姉さんたちが同行してくれるなら安心だよね」", | |||
"322000221_21": "「心強い限りです。ありがとうございます。それでは、こちらで\\n 調査任務を請け負うと連絡を入れておきましょう」", | |||
"322000221_22": "「ええ」", | |||
"322000221_23": "「F.I.S.の要請内容は、\\n 未開遺跡の調査と遺跡に眠る聖遺物の入手」", | |||
"322000221_24": "「盗掘者の手に聖遺物が渡れば、どんな事態に発展するか\\n 知れません。それだけは防いでほしいのです」", | |||
"322000221_25": "「盗掘者がアルカ・ノイズを持ってるってんなら、\\n 錬金術師と繋がりがあるかもしれないな」", | |||
"322000221_26": "「その通りです」", | |||
"322000221_27": "「マム、わたしたちのことだけど――」", | |||
"322000221_28": "「わかっています。あなたたち並行世界の装者については\\n もちろん公にするわけにはいきません」", | |||
"322000221_29": "「ですので、あなたたちはセレナのサポートスタッフ\\n ということにさせてもらいます」", | |||
"322000221_30": "「はい、それで構いません」", | |||
"322000221_31": "「出発は明日。ヘリの手配をしておきましょう」", | |||
"322000221_32": "「じゃあ、さっそく出発の準備だね」", | |||
"322000221_33": "「遺跡の前にジャングルを踏破するはめになるとはね」", | |||
"322000221_34": "「仕方あるまい。\\n 軍の監視を掻い潜るには徒歩にて向かうのが一番だ」", | |||
"322000221_35": "「それはそうかもしれないけれど」", | |||
"322000221_36": "「一体どんな遺跡なんだろう。楽しみだね」", | |||
"322000221_37": "「もう、遊びに来てるわけじゃないのよ?」", | |||
"322000221_38": "「だって、こんな遠くに来るのなんて初めてで、\\n それに姉さんたちと一緒に探検ができるなんて嬉しくて……」", | |||
"322000221_39": "「仕方ないわね……。\\n 完全にピクニック気分なんだから」", | |||
"322000221_40": "「ま、最初からそう気を張ってもしょうがないだろ」", | |||
"322000221_41": "「ああ。いざというときに対応できる心構えは必要だが、\\n 緊張感というものは長時間の持続は難しい」", | |||
"322000221_42": "「だから、今は少しくらい肩の力を抜いていてもいいんじゃないか?」", | |||
"322000221_43": "「仕方ないわね。\\n それじゃ――みんなで遺跡探索に出かけましょうかッ!」", | |||
"322000221_44": "「うんッ!」", | |||
"322000221_45": "「マム、遺跡のあるポイントはもうすぐですよね」", | |||
"322000221_46": "「はい。――待ってください、付近にアルカ・ノイズの反応が\\n 検知されました」", | |||
"322000221_47": "「盗掘者たちかッ!」", | |||
"322000221_48": "「先立って調査に当たっていたF.I.S.の現地スタッフが\\n 襲撃を受けているようです、急いで向かってもらえますか?」", | |||
"322000221_49": "「うん、その人たちを助けないとッ!」", | |||
"322000221_50": "「ええ、急ぎましょうッ!」", | |||
"322000221_51": "「遺跡の前の肩慣らしには、ちょうどいいなッ!」" | |||
} |
@@ -0,0 +1,35 @@ | |||
{ | |||
"322000222_0": "「風鳴る刃、とくと見よッ!\\n は――ッ!」", | |||
"322000222_1": "「わたしたちに鉢合わせとは、運がなかったわねッ!」", | |||
"322000222_2": "「スタッフさんたちには手を出させませんッ!」", | |||
"322000222_3": "「まとめてくれてやるッ!」", | |||
"322000222_4": "「さあ――もうあなたたちの玩具は片付けたわよ?」", | |||
"322000222_5": "「バ、バカなッ!\\n アルカ・ノイズがやられるなんて……ッ!?」", | |||
"322000222_6": "「こんなの俺たちゃ聞いてねえッ!」", | |||
"322000222_7": "「俺だって聞いてねえよッ!\\n 逃げるぞッ!!」", | |||
"322000222_8": "「お、お、置いてかないでくれよお~ッ!」", | |||
"322000222_9": "「泡を食って逃げたか」", | |||
"322000222_10": "「F.I.S.のテントは向こうね。\\n それじゃあ挨拶に行きましょうか」", | |||
"322000222_11": "「助かりました。\\n あなたたちが日本支部のスタッフですね?」", | |||
"322000222_12": "「はい、よろしくお願いします」", | |||
"322000222_13": "「マム、現地に到着したわ。\\n アルカ・ノイズも撃退済みよ」", | |||
"322000222_14": "「ご苦労さまです。調査開始の前に、遺跡について十分に\\n 情報を得ておいてください」", | |||
"322000222_15": "「遺跡内部では通信が機能しない可能性もありますからね」", | |||
"322000222_16": "「ええ、もちろん」", | |||
"322000222_17": "「遺跡について\\n 調査の現状を教えていただけますか?」", | |||
"322000222_18": "「はい。我々がこれまでの調査で確認できたのは、\\n 遺跡の入り口からわずかの距離でしかありません」", | |||
"322000222_19": "「盗掘者たちも複数回のアタックを行っているようですが、\\n 恐らく到達点はこちらとさほど変わらないでしょう」", | |||
"322000222_20": "「罠があるって話だな?」", | |||
"322000222_21": "「はい、遺跡内では多くの罠が確認されています。\\n ただ、これがおかしいんです」", | |||
"322000222_22": "「1つ1つ解除しても、いつの間にか新たな罠が設置されて\\n いたり、解除したはずの罠が復活したりなどもしているのです」", | |||
"322000222_23": "「罠が勝手に……?」", | |||
"322000222_24": "「それは遺跡を護る何者かがいる、ということですか?」", | |||
"322000222_25": "「そういえば、遺跡を護るガーディアンがいるって、\\n 報告がありました」", | |||
"322000222_26": "「はい、人ではない何かがこの遺跡を護っているようなのです」", | |||
"322000222_27": "「聖遺物と関わる遺跡なら、十分にありうる話だわ」", | |||
"322000222_28": "「そして遅々として進まない調査計画を練り直していたところに、\\n あのアルカ・ノイズを連れた盗掘者が襲撃してきたのです」", | |||
"322000222_29": "「危ないところでしたね。わかりました。\\n あとはわたしたちに任せてくださいッ!」", | |||
"322000222_30": "「来た……遺跡へと至る道ッ!」", | |||
"322000222_31": "「それじゃ、遺跡探索にしゅっぱーつッ!」", | |||
"322000222_32": "「ちょっとセレナッ! どんな罠があるかもわからないんだから、\\n わたしから離れないでッ!」" | |||
} |
@@ -0,0 +1,36 @@ | |||
{ | |||
"322000311_0": "古代遺跡の洗礼", | |||
"322000311_1": "「これは文字? それとも模様?\\n ……流石、古代遺跡という雰囲気ね」", | |||
"322000311_2": "「見たことがあるようなないような紋様だな。\\n ナスターシャ教授なら判別できるかもしれないが……」", | |||
"322000311_3": "「このメンツだけじゃどうにもならないだろう」", | |||
"322000311_4": "「この先、探検隊に一体どんなものが待ち受けているのか、\\n 今のわたしたちには知る由も無かったのです……」", | |||
"322000311_5": "「なんだそのナレーション。\\n 随分とノリノリだな」", | |||
"322000311_6": "「はい、雰囲気が出るかなと思って」", | |||
"322000311_7": "「いるか? その雰囲気」", | |||
"322000311_8": "「それに、後で探検のお土産話をしてほしいって\\n 暁さんに頼まれてるんです」", | |||
"322000311_9": "「いいじゃない。逆に緊張感を持てるかもしれないわ。\\n マムへの報告にも使えるだろうし」", | |||
"322000311_10": "「ありがとう、姉さん」", | |||
"322000311_11": "「なるほど、ずっと口元に構えていたマイクは\\n ボイスレコーダーだったのか」", | |||
"322000311_12": "「はい、しっかり記録しておきますね」", | |||
"322000311_13": "「ああ、頼んだ」", | |||
"322000311_14": "「さ。立ち止まっていても埒が明かないわ。\\n 先に進みましょう」", | |||
"322000311_15": "「薄暗い遺跡内部には探検隊の足音だけが不気味に響きます。\\n どんな恐ろしい罠が待ち受けているというのでしょうか……」", | |||
"322000311_16": "「罠があるってわかってるんだから、\\n そうそう引っかかってたまるか」", | |||
"322000311_17": "「待て、足元にワイヤーがあるな。\\n これも罠か。だが、見えていれば――」", | |||
"322000311_18": "「ダメよッ!\\n ワイヤーの上にも――ッ!」", | |||
"322000311_19": "「な――ッ! またしてもかッ!?」", | |||
"322000311_20": "「来る――ッ!」", | |||
"322000311_21": "「大量の矢がッ!」", | |||
"322000311_22": "「避けろッ!」", | |||
"322000311_23": "「……どうにか躱したようね。ギリギリだったけれど」", | |||
"322000311_24": "「ほ……ッ、危なかった」", | |||
"322000311_25": "「まったく、次から次へと」", | |||
"322000311_26": "「避けて正解でしたね」", | |||
"322000311_27": "「すまない。避けられたのはよかったが、\\n わたしの注意が足りなかった」", | |||
"322000311_28": "「わざと目立つワイヤーを置き、それを囮にして、\\n 見えにくいワイヤーを張る。まるでマムが仕掛けた罠みたいね」", | |||
"322000311_29": "「そうだね、姉さん。\\n でもマムだったら、もっと厳しい罠にしたと思うよ」", | |||
"322000311_30": "「……お前らも苦労してるんだな」", | |||
"322000311_31": "「……凝り性なのよ、マムは」", | |||
"322000311_32": "「ついに遺跡が牙を剥くッ! 最初のそれは狡猾にも\\n ワイヤーのようなものを使った二重トラップでした」", | |||
"322000311_33": "「辛くも降り注ぐ矢の雨を回避した探検隊一行は、\\n 冷や汗を流さずにはいられませんでした……」" | |||
} |
@@ -0,0 +1,53 @@ | |||
{ | |||
"322000321_0": "「姉さん、分かれ道になってるよ。\\n どっちに行く?」", | |||
"322000321_1": "「地図を描いておきましょうか。\\n 迷ったら厄介なことになるもの」", | |||
"322000321_2": "「ああ、いいんじゃないか」", | |||
"322000321_3": "「ならば、わたしが――」", | |||
"322000321_4": "「セ、セレナにお願いするわッ!」", | |||
"322000321_5": "「わたし? いいけど、ナレーションが……」", | |||
"322000321_6": "「それ、そんなに大事かッ!?」", | |||
"322000321_7": "「なら、やはりわたしが――」", | |||
"322000321_8": "「いやわかったッ! ナレーションで困ったときは\\n あたしが変わってやるッ! だから、なッ?」", | |||
"322000321_9": "「わかりました。\\n それなら地図担当も、がんばりますね」", | |||
"322000321_10": "「むう……それでよいなら構わないが」", | |||
"322000321_11": "(翼の絵心で地図を描かれたら、\\n 新しい紋様が誕生してしまうわ……ッ!)", | |||
"322000321_12": "(アバンギャルドが過ぎる地図じゃ、\\n 無いよりひどいもんな……)", | |||
"322000321_13": "「まずは右から進んでみるか」", | |||
"322000321_14": "「わかりました。\\n ここから地図を描いていきますね」", | |||
"322000321_15": "「――今、かすかだが奥から声が聞こえたぞ」", | |||
"322000321_16": "「ただの通行人ってことはなさそうだな。\\n 様子を見るか……」", | |||
"322000321_17": "「ええ……」", | |||
"322000321_18": "「探検隊の進む先から、人の声らしきものが響いてきます」", | |||
"322000321_19": "「これは盗掘に来た犯罪者たちなのか、\\n それとも遺跡に住む未知なる部族なのでしょうか……」", | |||
"322000321_20": "「十中八九盗賊だろ……」", | |||
"322000321_21": "「しッ! もう少し近づいてみましょう」", | |||
"322000321_22": "「そうだな」", | |||
"322000321_23": "「罠でひでえ目にはあったが、\\n 今までにないくらい奥まで進んだなッ!」", | |||
"322000321_24": "「別の道へ行った仲間は大丈夫か……?」", | |||
"322000321_25": "「通信機も利かねえからわかるわけねーだろ」", | |||
"322000321_26": "「あちらは分散して行動しているのか。\\n ここにいるのは3人ほどのようだな」", | |||
"322000321_27": "「どうする」", | |||
"322000321_28": "「向こうが少人数に分かれているのは好都合ね。\\n 縛り上げて、後で回収を頼みましょう」", | |||
"322000321_29": "「ただのゴロツキなら、楽勝だな。行くか」", | |||
"322000321_30": "「はい、悪い人を捕まえましょう」", | |||
"322000321_31": "「降伏しなさい――ッ!\\n あなたたちにこの遺跡は荷が重いわよ」", | |||
"322000321_32": "「どうか抵抗しないでください。\\n 傷つけたくないですから……」", | |||
"322000321_33": "「な…………はあ? 女子供が何言ってんだ?」", | |||
"322000321_34": "「ハハハ、政府の連中はよっぽど人手不足らしいな」", | |||
"322000321_35": "「わたしたちを見た目で判断すると、\\n 些か痛い目を見ることになるぞ」", | |||
"322000321_36": "「言われてみれば、\\n なんでコイツらがここまで来れたんだ……?」", | |||
"322000321_37": "「知るかッ、何者だろうがどんな秘密があろうが……、\\n 俺たちにはこいつがあるッ!」", | |||
"322000321_38": "「そ、そうだ、こいつは無敵だ……ッ!」", | |||
"322000321_39": "「ヘッヘッヘ、どうだ? 怖いか? 恐ろしいかーッ!?」", | |||
"322000321_40": "「俺たちはあのッ、あのッ! アルカ・ノイズを操れんだよ……ッ!\\n 死にたくなけりゃ、俺たちの言うことを聞いて――」", | |||
"322000321_41": "「話をしていても時間の無駄のようだな」", | |||
"322000321_42": "「ったく、しょうがないな」", | |||
"322000321_43": "「仕方ない。セレナ、行くわよ」", | |||
"322000321_44": "「うん」", | |||
"322000321_45": "「Imyuteus amenohabakiri tron――」", | |||
"322000321_46": "「Killter Ichaival tron――」", | |||
"322000321_47": "「Seilien coffin airget-lamh tron――」", | |||
"322000321_48": "「Seilien coffin airget-lamh tron――」", | |||
"322000321_49": "「はあ――ッ!」", | |||
"322000321_50": "「すぐに片付けて、後でもう一度降伏勧告してあげるわ」" | |||
} |
@@ -0,0 +1,30 @@ | |||
{ | |||
"322000322_0": "「邪魔よッ!」", | |||
"322000322_1": "「えいッ!」", | |||
"322000322_2": "「こいつで終わりだ――ッ!」", | |||
"322000322_3": "「――さて、片付いたわけだが」", | |||
"322000322_4": "「降伏させる必要はもうないみたいね」", | |||
"322000322_5": "「な、なんッ、なんッ、なん……なんで無敵の\\n アルカ・ノイズがッ!?」", | |||
"322000322_6": "「こんなの俺は聞いてな――」", | |||
"322000322_7": "「ハッ、さっさと気絶させりゃいいだろ」", | |||
"322000322_8": "「俺だって聞いてな――」", | |||
"322000322_9": "「それもそうね」", | |||
"322000322_10": "「た、助けてくれ……助けてくださいッ!」", | |||
"322000322_11": "「俺はただ割のいい仕事があるって聞いたから\\n 今回初めて加わっただけで、家にはまだ小さい弟や妹――」", | |||
"322000322_12": "「いるのか?」", | |||
"322000322_13": "「いや……いないけど……」", | |||
"322000322_14": "「いないのかよッ!?」", | |||
"322000322_15": "「ったく、それじゃ、お前らの目的と他の仲間の人数を言え、\\n 言わないと……わかるな?」", | |||
"322000322_16": "「それにアルカ・ノイズをどこから手に入れたかも\\n 話してもらおう」", | |||
"322000322_17": "「だ、大体30人と少しぐらいだったと思う。目的は、金だ。\\n 見つけたお宝をブラックマーケットに流して金に……」", | |||
"322000322_18": "「聖遺物の流出ルートというわけね。\\n アルカ・ノイズは取引相手からかしら?」", | |||
"322000322_19": "「た、たぶん……そうだッ!\\n 怪しげな連中から手に入れてくるって……」", | |||
"322000322_20": "「錬金術師だろうな。\\n さて、では大人しく眠ってもらおう」", | |||
"322000322_21": "「できれば優しく――、\\n ぐあッ!」", | |||
"322000322_22": "「……情報は十分だろう。この者たちは拘束し、先に進もう」", | |||
"322000322_23": "「ええ。盗掘団も捕らえないといけないようだしね」", | |||
"322000322_24": "「声の主は盗掘者たちでした。彼らはアルカ・ノイズを操り、\\n 探検隊の行く手を阻みます」", | |||
"322000322_25": "「しかし、隊員たち全員の活躍もあり、アルカ・ノイズを撃破、\\n 盗賊たちを捕えることに成功したのです……ッ!」", | |||
"322000322_26": "「おい、行くぞ?」", | |||
"322000322_27": "「はいッ!」" | |||
} |
@@ -0,0 +1,19 @@ | |||
{ | |||
"322000331_0": "「足元に気をつけろよ……」", | |||
"322000331_1": "「あ、これ知ってますッ!\\n 色が違う床が落とし穴なんですよねッ!」", | |||
"322000331_2": "「もう、ここはゲームじゃないのよ?」", | |||
"322000331_3": "「おい、あそこに穴があるぞ」", | |||
"322000331_4": "「<size=20>ちくしょう、お前のせいで穴に落ちたんだぞッ!</size>」", | |||
"322000331_5": "「<size=20>お前が急げっつったんだろうがッ!</size>」", | |||
"322000331_6": "「<size=20>なんだこの壁、滑って上がれねーッ!</size>」", | |||
"322000331_7": "「……どうやら先客が罠に掛かったようだな」", | |||
"322000331_8": "「こうして体を張って罠を解除してくれると、\\n こっちも楽でいいわね……」", | |||
"322000331_9": "「そうだな、ま、こんな奴らでも役に立つってことか」", | |||
"322000331_10": "「遺跡の罠は盗掘者にも分け隔てなく牙を剥いていました。\\n 探検隊はその無残な屍を乗り越え、先を目指します……ッ!」", | |||
"322000331_11": "「おいッ!\\n てめぇら勝手に俺たちを死んだことにするなッ!」", | |||
"322000331_12": "「それより置いてくなよッ!\\n 情けってもんがねーのかッ!」", | |||
"322000331_13": "「あいにく、盗人にかける情けは持ち合わせていない」", | |||
"322000331_14": "「すみません、わたしたち先を急ぎますから……」", | |||
"322000331_15": "「これは放っておいても大丈夫そうね」", | |||
"322000331_16": "「罠は解除してくれるわ、勝手に捕まってくれるわ。\\n 至れり尽くせりだな」" | |||
} |
@@ -0,0 +1,23 @@ | |||
{ | |||
"322000332_0": "「姉さん、お願いッ!」", | |||
"322000332_1": "「はあ――ッ!」", | |||
"322000332_2": "「この剣の露となれ――ッ!」", | |||
"322000332_3": "「な、なんッ、なんッ、なん……なんで無敵の\\n アルカ・ノイズ――」", | |||
"322000332_4": "「それはもうやったっての」", | |||
"322000332_5": "「こんなの俺は聞いて――」", | |||
"322000332_6": "「それももうやったわ」", | |||
"322000332_7": "「た、助け……」", | |||
"322000332_8": "「大人しくしてくれたら、気絶させませんから」", | |||
"322000332_9": "「うん、うんッ!」", | |||
"322000332_10": "「まったく、聞き出した通りではあるけど、かなりの数ね」", | |||
"322000332_11": "「姉さん、ロープがそろそろなくなるよ」", | |||
"322000332_12": "「逃がすわけにもいかないし、\\n 拘束しておかないといけないんだけど、どうしようかしら」", | |||
"322000332_13": "「正座させて岩でも乗せておくか?」", | |||
"322000332_14": "「江戸時代の拷問じゃないんだから……」", | |||
"322000332_15": "「しかしそうなると、足の腱を切っておくくらいしか……」", | |||
"322000332_16": "「た、助けてくれーッ!」", | |||
"322000332_17": "「おい、逃げてんじゃねえッ!」", | |||
"322000332_18": "「あ<size=28>あ</size><size=26>―</size><size=24>―</size><size=22>…</size><size=20>…</size><size=19>ッ</size><size=18>!</size><size=17>?</size>」", | |||
"322000332_19": "「落とし穴か。ちょうどいいとこに収納があったな」", | |||
"322000332_20": "「そうね、素敵な収納スペースだわ」" | |||
} |
@@ -0,0 +1,35 @@ | |||
{ | |||
"322000341_0": "「罠に盗掘団の襲撃、気が抜けないわね」", | |||
"322000341_1": "「ここから先は、ギアで進んだほうがいいかもしれないな」", | |||
"322000341_2": "「賛成だ。生身で罠に掛かったら危険だからな」", | |||
"322000341_3": "「なあ、また分かれ道みたいだぞ」", | |||
"322000341_4": "「探検隊の前に姿を現したのは、\\n またまたまたまた、分かれ道でした」", | |||
"322000341_5": "「度重なる分岐に方向感覚は失われ、探検隊を、\\n 迷宮の奥深くに飲まれるような不安が襲います……」", | |||
"322000341_6": "「構造も随分と複雑ね。こんなに入り組んでるなんて……、\\n なおさら地図は重要だから、よろしくね」", | |||
"322000341_7": "「ああ、大船に乗ったつもりでいてくれ」", | |||
"322000341_8": "「…………」", | |||
"322000341_9": "「…………」", | |||
"322000341_10": "「ちょ……ちょっと待て。\\n いつのまにマップ係交代してるんだよッ!?」", | |||
"322000341_11": "「セレナがナレーションに忙しいようだったからな。\\n 代わりを申し出たのだ」", | |||
"322000341_12": "「はい、お言葉に甘えさせて頂きました」", | |||
"322000341_13": "「……い、いつから……ッ!?」", | |||
"322000341_14": "「最初の分かれ道の、すぐ次からだよ」", | |||
"322000341_15": "「<size=40>ああああ――……ッ!</size>」", | |||
"322000341_16": "「迂闊、あまりにも迂闊だわ――ッ!\\n セレナにも知らせておけばッ!」", | |||
"322000341_17": "「ああ……せめてチェックしとけばよかったな……」", | |||
"322000341_18": "「え? え?」", | |||
"322000341_19": "「なぜ肩を落とす?\\n ちゃんと記録は取っている。安心しろ」", | |||
"322000341_20": "「ねえ翼……それ、ちょっと見せてくれるかしら……」", | |||
"322000341_21": "「ああ。どうだ、この通り――ッ!」", | |||
"322000341_22": "「…………なんですか? この……抽象画?」", | |||
"322000341_23": "「アバンギャルドが過ぎるッ!」", | |||
"322000341_24": "「ふたつ前の分かれ道、正面と右のふたつだったと思うんだけど……、\\n なんでそんなオロチの首みたいに増えてるのよッ!」", | |||
"322000341_25": "「ああ。ネズミか何かの小さな通り道もあったからな。\\n 間違いないよう、完璧にそれも記載した」", | |||
"322000341_26": "「ダメだ、これは……ッ!」", | |||
"322000341_27": "「ちくしょうッ、もうどうにもならねえ……ッ!」", | |||
"322000341_28": "「ごめんなさい……」", | |||
"322000341_29": "「ん? 一体何を嘆いている」", | |||
"322000341_30": "「思いもよらない災いが、探検隊に襲い掛かりました……」", | |||
"322000341_31": "「これまでの道のりを記録していた地図は、なんと――、\\n 古代文字よりも難解な壁画のようなモノになっていたのです」", | |||
"322000341_32": "「果たしてわたしたちは、\\n 無事にこの遺跡から帰れるのでしょうか?」" | |||
} |
@@ -0,0 +1,23 @@ | |||
{ | |||
"322000411_0": "遺跡を護る妖精", | |||
"322000411_1": "「帰りはもう一度マップを作りながら\\n 帰るはめになったわね……」", | |||
"322000411_2": "「何を言う。地図ならここにこうして」", | |||
"322000411_3": "「ツッコミが追いつかねえッ!」", | |||
"322000411_4": "「地図を失い遺跡を彷徨うこととなった探検隊、\\n これは遺跡の呪いか、それとも……」", | |||
"322000411_5": "「仕方ない、進みましょう」", | |||
"322000411_6": "「な、なんだ……ロボットッ!?」", | |||
"322000411_7": "「まさか。こいつが、ガーディアンってやつか……?」", | |||
"322000411_8": "「探検隊を妨害するように現れたロボットたち。\\n 果たして彼らは何者なのでしょう……」", | |||
"322000411_9": "「セレナ、油断しないで。古代遺跡に普通のロボットは\\n おかしいわ、もしかしたらなんらかの異端技術なのかも」", | |||
"322000411_10": "「侵入者 退去 要請」", | |||
"322000411_11": "「退去、要請って言ってんぞ?」", | |||
"322000411_12": "「でも、距離を保ったまま攻撃はしてきませんね」", | |||
"322000411_13": "「退けぬと言ったらどうする……ッ!」", | |||
"322000411_14": "「退去 勧告」", | |||
"322000411_15": "「――排除に掛かるということか」", | |||
"322000411_16": "「警告 退去 勧告……」", | |||
"322000411_17": "「わたしたちを進ませたくないみたいですね……」", | |||
"322000411_18": "「ハッ、通さないってんなら、力づくで通りゃいいんだろッ!」", | |||
"322000411_19": "「それしかないみたいねッ!」", | |||
"322000411_20": "「降りかかる火の粉は払うのみッ!」" | |||
} |
@@ -0,0 +1,18 @@ | |||
{ | |||
"322000412_0": "「何者か知らぬが、我が道を阻むならばッ!」", | |||
"322000412_1": "「切り払うのみッ!」", | |||
"322000412_2": "「ちょせえッ!」", | |||
"322000412_3": "「わたしだって――ッ!」", | |||
"322000412_4": "「侵入者……強力 排除不能……」", | |||
"322000412_5": "「逃げてくぞッ、増援は呼ばせねえッ!」", | |||
"322000412_6": "「退避 退避……」", | |||
"322000412_7": "「待てッ、一網打尽にしてくれる――――」", | |||
"322000412_8": "「き、消えた――ッ!? どうしてッ!」", | |||
"322000412_9": "「翼ッ! どこへ――――」", | |||
"322000412_10": "「マリア姉さんッ! 待ッ――――」", | |||
"322000412_11": "「お……おい。嘘だろ……全員……ッ!」", | |||
"322000412_12": "「一体どうなってるんだよッ!」", | |||
"322000412_13": "「……………………」", | |||
"322000412_14": "「全員、確かあの辺りで……何か仕掛けでもあんのか……?」", | |||
"322000412_15": "「ちッ、あたしもか――――」" | |||
} |
@@ -0,0 +1,12 @@ | |||
{ | |||
"322000421_0": "「――急に周囲の風景が変わったッ!?」", | |||
"322000421_1": "「どうなっている……ッ!」", | |||
"322000421_2": "「く――ッ、マリア、雪音……セレナッ!」", | |||
"322000421_3": "「……この場にはわたし1人のようだな。\\n 如何なる手段かわからんが、分断されたか……ッ!」", | |||
"322000421_4": "「侵入者 退去 要請」", | |||
"322000421_5": "「侵入者 退去 要請」", | |||
"322000421_6": "「これもまた罠か――そして各個を多数で迎え撃つ。\\n 定石通り、機械にしてはいい戦術だ」", | |||
"322000421_7": "「退去 勧告」", | |||
"322000421_8": "「だがッ!」", | |||
"322000421_9": "「――この程度、わたし1人でなんら問題はないッ!」" | |||
} |
@@ -0,0 +1,27 @@ | |||
{ | |||
"322000422_0": "「はあ――ッ!」", | |||
"322000422_1": "「強制排除」", | |||
"322000422_2": "「強制排除」", | |||
"322000422_3": "「まとめて金屑に変えてくれる――ッ!」", | |||
"322000422_4": "「強制 排除……不能……」", | |||
"322000422_5": "「どうやら、これで全部のようだな」", | |||
"322000422_6": "「……しかし、この状況。\\n なんらかの装置で、転送させられたか」", | |||
"322000422_7": "(恐らくは全員同じ状況に……、\\n みな無事だといいが……)", | |||
"322000422_8": "(とにかく、戻る手段を探さねばな)", | |||
"322000422_9": "「な――ッ!?」", | |||
"322000422_10": "「またしても落とし穴、だと――……ッ!」", | |||
"322000422_11": "「うッ、ぐぐ……ッ!」", | |||
"322000422_12": "「……ふう。ギアの出力で強引に這い登ったものの。\\n 下まで、落ちていたらどうなっていたことか……」", | |||
"322000422_13": "「なに――ッ!」", | |||
"322000422_14": "「くッ! 落とし穴だらけの道だな。\\n この遺跡を設計した者はよほど底意地が悪いとみえる」", | |||
"322000422_15": "「だが……ッ!」", | |||
"322000422_16": "「ようやく、穴だらけの通りは抜けたようだな。\\n そして、次はなんだ――?」", | |||
"322000422_17": "「これは……天然の地底湖か?\\n それとも意図的に作られた水場か」", | |||
"322000422_18": "(目測にて水の深さは測り難い。\\n 点々と続く飛び石を跳んでゆけと言いたいのか)", | |||
"322000422_19": "(これ見よがしの足場。嫌な予感はするが……)", | |||
"322000422_20": "「立ち止まっているわけにもいかないな」", | |||
"322000422_21": "「……何事もないようだな。\\n どうやら警戒しすぎたらしい」", | |||
"322000422_22": "「は――ッ!」", | |||
"322000422_23": "「……な、なにッ!?」", | |||
"322000422_24": "「一瞬で崩れ――が、げほッ、ごぼ――ッ!」" | |||
} |
@@ -0,0 +1,11 @@ | |||
{ | |||
"322000431_0": "「ここは一体、なんなの……ッ!」", | |||
"322000431_1": "(目の前でロボットと翼たちが消え、自分自身の状況が一瞬で\\n 変化した……。恐らくは転移させられたんだろうけど――)", | |||
"322000431_2": "(一切の視界は利かないし、上下左右どこを触っても石ばかり……、\\n ほとんど身動きもできないこの狭い空間は――)", | |||
"322000431_3": "(はッ、まさか――ッ!)", | |||
"322000431_4": "「<size=40>石の中に……いるッ!?</size>」", | |||
"322000431_5": "「最初からこういう仕掛けだったのか、遺跡の経年劣化で転送先の\\n 状況が変化したのかはわからないけど、この状況は……」", | |||
"322000431_6": "「く――ッ! 狭すぎて……アームドギアを\\n 扱うことすらできないじゃないッ!」", | |||
"322000431_7": "「通信もできないこの状況下で……セレナの行方も\\n わからないっていうのに、こんな――」", | |||
"322000431_8": "「はぁ…………どうやって出ればいいのかしら……」" | |||
} |
@@ -0,0 +1,26 @@ | |||
{ | |||
"322000432_0": "「全員消えたと思ったら今度はこの有様……ほんとに\\n この遺跡を作ったヤツは性根がねじまがってやがる……」", | |||
"322000432_1": "「侵入者 確認」", | |||
"322000432_2": "「退去 勧告」", | |||
"322000432_3": "「どこに退去しろっていうんだよ。\\n 勝手にわけわからないとこに飛ばしといて」", | |||
"322000432_4": "「強制排除」", | |||
"322000432_5": "「強制排除」", | |||
"322000432_6": "「やろうってんなら乗ってやるッ!\\n ロボット相手でもな」", | |||
"322000432_7": "「ガラクタにしてやるッ!」", | |||
"322000432_8": "「なッ!? なんだこのすごい炎は……ッ!」", | |||
"322000432_9": "(床から可燃性のガスでも出てるのか?\\n 一面火の海で、これじゃ身動きが取れない……ッ!)", | |||
"322000432_10": "「ロボットが破壊されることは織り込み済みってわけか」", | |||
"322000432_11": "「あーッ! まどろっこしいッ!」", | |||
"322000432_12": "「いっそミサイルの爆風で吹っ飛ばすか?\\n いや、そんなことしたら生き埋めだな……」", | |||
"322000432_13": "「くっそッ! どうすりゃいいんだよッ!」", | |||
"322000432_14": "「いきなり周りが真っ暗に……ッ!」", | |||
"322000432_15": "「そうだ、消えたマリア姉さんや風鳴さんは……、\\n マリア姉さーんッ! 風鳴さーんッ!」", | |||
"322000432_16": "「あ、あれ? 雪音さん……?」", | |||
"322000432_17": "(雪音さんもいない……。これって、ゲームにあった\\n テレポーターみたいにどこかに飛ばされたのかな?)", | |||
"322000432_18": "(声の反響からして、結構広い部屋みたいだけど――)", | |||
"322000432_19": "「痛ッ!」", | |||
"322000432_20": "「うう……床がデコボコして歩きづらい……。\\n みんな別々に飛ばされちゃったのかな……」", | |||
"322000432_21": "「と、とにかく壁際まで行って……、\\n 手をついて……壁は、どこ……?」", | |||
"322000432_22": "「痛ッ! こ、これは柱なのかな?\\n 何も見えないし、なんの音もしない……」", | |||
"322000432_23": "「真っ暗でどっちを向いてるかもわからない……。\\n どこを目指せばいいんだろう……」" | |||
} |
@@ -0,0 +1,24 @@ | |||
{ | |||
"322000511_0": "目覚めし、トレジャーハンター魂・前編", | |||
"322000511_1": "「……困ったな……」", | |||
"322000511_2": "(壁はようやく見つけたけど、\\n どれだけ歩いてもぐるぐる回ってる気がする)", | |||
"322000511_3": "(もしかして出口が無いのかな……?)", | |||
"322000511_4": "「それなら壁を――ッ!」", | |||
"322000511_5": "「えいッ!」", | |||
"322000511_6": "「硬い……だけどッ!」", | |||
"322000511_7": "「少しずつでも、削って――ッ!」", | |||
"322000511_8": "「はぁ、はぁ、はぁ……ダメだ……。\\n 全然びくともしない……なんて頑丈な壁なの」", | |||
"322000511_9": "「仕方ない、また手探りで、とにかく進んでみるしか……」", | |||
"322000511_10": "「少しは目が慣れてきたけど、\\n でも、まだ全然見えづらい……」", | |||
"322000511_11": "「何か明かりになるものがあればいいのに。\\n ランタンとか持ってくればよかったかな……」", | |||
"322000511_12": "「――誰ですかッ!?」", | |||
"322000511_13": "「侵入者 退去 要請……」", | |||
"322000511_14": "「さっきの、攻撃してきたロボット――ッ!?」", | |||
"322000511_15": "「退去 勧告」", | |||
"322000511_16": "「どこかに行けたら、とっくにそうしてます……」", | |||
"322000511_17": "「わ、わ……どんどん集まってきた」", | |||
"322000511_18": "「強制排除」", | |||
"322000511_19": "「強制排除」", | |||
"322000511_20": "「く……ッ!\\n もう、出口に案内してくれたらいいのにッ!」", | |||
"322000511_21": "「わからずやのロボットさんたちには、\\n 大人しくなってもらいます」" | |||
} |
@@ -0,0 +1,30 @@ | |||
{ | |||
"322000521_0": "「やあ――ッ!」", | |||
"322000521_1": "「強制排除」", | |||
"322000521_2": "「く――ッ! 暗い上に、足場が悪い……ッ!」", | |||
"322000521_3": "「1体ずつでもッ!」", | |||
"322000521_4": "「はずれた――ッ!?」", | |||
"322000521_5": "「強制排除」", | |||
"322000521_6": "「強制排除」", | |||
"322000521_7": "「うあ――ッ!」", | |||
"322000521_8": "(こんなに暗いのに、あっちは正確に狙ってくる――ッ!\\n このままじゃ……ッ!)", | |||
"322000521_9": "「強制排除」", | |||
"322000521_10": "「引き付けて……これならッ!」", | |||
"322000521_11": "「強制排除」", | |||
"322000521_12": "「キリがない――ッ! なんとかしないと……ッ!」", | |||
"322000521_13": "(こんな時、姉さんならどうするのかな?\\n マリア姉さんなら、こんな状況でもきっと――)", | |||
"322000521_14": "「――そうだッ!」", | |||
"322000521_15": "「この状況に対処できるような……新たなギアへの心象変化。\\n それしかないッ!」", | |||
"322000521_16": "(ギアを変化させるには、心にイメージを――)", | |||
"322000521_17": "(焦ったら成功はしない、\\n 敵の攻撃に注意しつつ、落ち着いて……)", | |||
"322000521_18": "「きっと、姉さんならこうするはず」", | |||
"322000521_19": "(心象変化……この場所に、この状況に、\\n 負けないわたし――)", | |||
"322000521_20": "(……そうだ、暁さんたちと見たあのショーン教授の映画。\\n どんな困難も突破して、宝物に辿り着くあの姿――)", | |||
"322000521_21": "「強い想いがわたしの力になるのなら――ッ!」", | |||
"322000521_22": "(お願い、成功して……ッ!)", | |||
"322000521_23": "「や、やった……ッ!」", | |||
"322000521_24": "「……侵入者 変化 確認……」", | |||
"322000521_25": "「状況 分析」", | |||
"322000521_26": "「調べなくても教えてあげます。これは、遺跡での体験、\\n そして窮地を脱したい想い、そして――ッ!」", | |||
"322000521_27": "「冒険への期待とワクワクがいっぱい詰まった、\\n わたしの新しいギアですッ!」" | |||
} |
@@ -0,0 +1,10 @@ | |||
{ | |||
"322000522_0": "「新型ギアのライトで視界さえ確保できればッ!」", | |||
"322000522_1": "「もはや――敵ではありませんッ!」", | |||
"322000522_2": "「ロボットたちも片付いたことだし、\\n もう一度この部屋を見て回ってみようっと」", | |||
"322000522_3": "「ここだけ……少し岩盤が薄くなってる?」", | |||
"322000522_4": "(新型ギアに備わったつるはしでなら、\\n ここを壊してどこかに脱出できるかも――)", | |||
"322000522_5": "「やってみよう。えーいッ!」", | |||
"322000522_6": "「――すごい、まるで岩がプリンみたいに」", | |||
"322000522_7": "「これならいけるッ!\\n 早く、マリア姉さんたちと合流しないとッ!」" | |||
} |
@@ -0,0 +1,53 @@ | |||
{ | |||
"322000531_0": "「この炎、いくら待っても消えやしないッ!」", | |||
"322000531_1": "「場所が場所だから、爆風で吹き飛ばすわけにもいかないし、\\n 突っ切るにも、この勢いじゃダメージがキツい……」", | |||
"322000531_2": "(周りが炎に囲まれて、この狭い空間じゃ……どんどん温度が\\n 上がって意識が朦朧としてきた)", | |||
"322000531_3": "「くそッ……」", | |||
"322000531_4": "「このまま突っ立ってても、倒れるのは時間の問題だ、\\n どうするか……」", | |||
"322000531_5": "「生き埋め覚悟で、ぶっ放すか?」", | |||
"322000531_6": "「くっそーッ! どこかに大量の氷でもあれば……」", | |||
"322000531_7": "「いや、なんで氷なんだ、この場合、水だろう」", | |||
"322000531_8": "「ん、水、氷……?」", | |||
"322000531_9": "「あ――ッ!」", | |||
"322000531_10": "「大丈夫です、落ち着いてください」", | |||
"322000531_11": "「炎は氷の魔法を唱えて消すデスよ」", | |||
"322000531_12": "(氷……氷の魔法――)", | |||
"322000531_13": "「って、魔法なんか使えるかッ!\\n 熱さで頭が回んなくなってんのか……」", | |||
"322000531_14": "「……いや、悪くないかも」", | |||
"322000531_15": "(魔法なんてのは確かに無理だ。だが、ギアなら……ッ!)", | |||
"322000531_16": "(今までだって、無理無茶無謀を通してきただろ。\\n そうだ、ギアの心象変化を……起こせばッ!)", | |||
"322000531_17": "(失敗は許されない絶体絶命の状況だが……)", | |||
"322000531_18": "(だけど、そんな状況だからこそ、\\n 想いの力は強くなる……ッ!)", | |||
"322000531_19": "(あの時のゲームのイメージを……思い浮かべろ……ッ!)", | |||
"322000531_20": "「よし……ッ!\\n ここは氷……よしッ、氷結弾を使えばッ!」", | |||
"322000531_21": "「ふー……。ギリギリってとこだな。ま、上出来だ」", | |||
"322000531_22": "「しっかし、あいつらにさんざん付き合わされたゲームの\\n おかげでピンチを脱出できるなんてな……ハハ――」", | |||
"322000531_23": "「ハ――ッ!?」", | |||
"322000531_24": "「うおおおッ!?\\n な、なんだあ――ッ!?」", | |||
"322000531_25": "「何かがあっちから壁を崩して……ッ!」", | |||
"322000531_26": "「あ、よかった。合流できましたねッ!」", | |||
"322000531_27": "「お前……、驚かすなよ……」", | |||
"322000531_28": "「ん? どーやら遺跡っぽいとこまで戻ってきたみたいだな」", | |||
"322000531_29": "「はい、なかなか大変でしたね」", | |||
"322000531_30": "「とりあえず、先輩たちを探さないとな。\\n 無事だといいけど」", | |||
"322000531_31": "「また真っ暗か」", | |||
"322000531_32": "「いえ、大丈夫です。わたしのライトでッ!」", | |||
"322000531_33": "「きゃッ、いきなり炎が――ッ!」", | |||
"322000531_34": "「そいつはあたしの出番だッ!」", | |||
"322000531_35": "「すごい、一発で炎が消えたッ!」", | |||
"322000531_36": "「お互い、このギアなら、遺跡の仕掛けも楽勝だな」", | |||
"322000531_37": "「はいッ!」", | |||
"322000531_38": "「毒ガスなんざ、突風弾で吹き飛ばして――ッ!」", | |||
"322000531_39": "「かばんにいろんな道具が収納されてるんです。\\n ここは、フックとロープで降りましょう」", | |||
"322000531_40": "「水没した通路だって、凍らせて――ッ!」", | |||
"322000531_41": "「つるはしで掘りぬけばッ!」", | |||
"322000531_42": "「その後も、探検隊の2名は新たなギアの力を使って\\n さまざまな困難を切り抜けていきました」", | |||
"322000531_43": "「もはや探検隊の行く手を阻めるものは、\\n 何も無いかのように――……」", | |||
"322000531_44": "「おい、そこは落とし穴みたいだぞ。\\n 足元気をつけて行けよ」", | |||
"322000531_45": "「本当だ。ありがとうございます。助かりました」", | |||
"322000531_46": "「そんな大したことじゃないだろう。いちいち礼なんていらないって」", | |||
"322000531_47": "「いえ、今だけじゃなく、\\n ずっと細かく気を使ってくれてましたよね」", | |||
"322000531_48": "「ま、まあ、あたしは先輩だからなッ!」", | |||
"322000531_49": "「はい。よろしくお願いしますッ!」", | |||
"322000531_50": "「ああッ、とっとと合流するぞッ!」" | |||
} |
@@ -0,0 +1,30 @@ | |||
{ | |||
"322000541_0": "「いくらギアが便利になったとしても油断はできないからな。\\n しっかりあたしの後ろについてこいよ」", | |||
"322000541_1": "「はい。ありがとうございます」", | |||
"322000541_2": "「ちょ、おい待てってッ!」", | |||
"322000541_3": "「なんだか楽しくなってきちゃって」", | |||
"322000541_4": "「あのなあ、よくわかんない遺跡で分断されて、\\n 出口もわからない状態なんだぞ?」", | |||
"322000541_5": "「だからこそ、早く進んで合流しないと」", | |||
"322000541_6": "「2人の隊員は、力を合わせて罠を乗り越えつつ、先を急ぎます。\\n はぐれた2人もきっと行く先で待っていると信じて……」", | |||
"322000541_7": "「お前、ほんと元気だな……」", | |||
"322000541_8": "「だって遺跡探索ですよ?\\n 映画やゲームよりずっとすごい、本物の遺跡ですッ!」", | |||
"322000541_9": "「わかってるよ。はあぁ……いい加減疲れてきた。\\n どんだけデカいんだこの遺跡」", | |||
"322000541_10": "「きっともうすぐ、姉さんたちのいるところに着けますよ」", | |||
"322000541_11": "「もうすぐって、もう5回は聞いたぞ?」", | |||
"322000541_12": "「次こそもうすぐですよ」", | |||
"322000541_13": "「お前なあ。あの角でもし何もなかったら、\\n 1回休憩でも挟んで……」", | |||
"322000541_14": "「後ろッ!」", | |||
"322000541_15": "「あ? 後ろがどうした?」", | |||
"322000541_16": "「――ロボットたちの大群がッ!」", | |||
"322000541_17": "「なに――ッ!?」", | |||
"322000541_18": "「侵入者 退去 勧告」", | |||
"322000541_19": "「侵入者 退去 勧告」", | |||
"322000541_20": "「侵入者 退去 勧告」", | |||
"322000541_21": "「侵入者 退去 勧告」", | |||
"322000541_22": "「ロボットがこんなに……ッ!」", | |||
"322000541_23": "「面白い。\\n ちょうどこのギアの強さも確かめたかったところだ」", | |||
"322000541_24": "「強制排除」", | |||
"322000541_25": "「強制排除」", | |||
"322000541_26": "「来ますッ!」", | |||
"322000541_27": "「さあ、掛かってきやがれッ!」" | |||
} |
@@ -0,0 +1,25 @@ | |||
{ | |||
"322000542_0": "「ちょせえッ!」", | |||
"322000542_1": "「数が多いだけでは、わたしたちは止められませんッ!」", | |||
"322000542_2": "「このまま突破するぞッ!」", | |||
"322000542_3": "「はいッ!」", | |||
"322000542_4": "「侵入者 排除不能」", | |||
"322000542_5": "「緊急手段 始動」", | |||
"322000542_6": "「えッ、ロボットたちが逃げて――」", | |||
"322000542_7": "「逃がすかよッ!」", | |||
"322000542_8": "「緊急手段 始動」", | |||
"322000542_9": "「なッ――アイツらッ!?」", | |||
"322000542_10": "「自分から壁にッ!」", | |||
"322000542_11": "「自爆」", | |||
"322000542_12": "「自爆」", | |||
"322000542_13": "「なんてことしやがる……ッ!\\n 勝てねえと踏んで自爆で落盤を起こしやがったッ!」", | |||
"322000542_14": "「どんどん崩れてきますよッ!?」", | |||
"322000542_15": "「こんなところで生き埋めになってたまるかッ!\\n 行くぞッ!」", | |||
"322000542_16": "「はいッ! でも残りのロボットが……ッ!」", | |||
"322000542_17": "「通してくださいッ!」", | |||
"322000542_18": "「そこを退きやがれぇ――ッ!」", | |||
"322000542_19": "「くそッ、これじゃキリが……ッ!」", | |||
"322000542_20": "「ああッ、大きな落石がッ!」", | |||
"322000542_21": "「い……生き埋めはどうにか免れたけど……ッ!」", | |||
"322000542_22": "「うぐぐ……この大きな落石を支えてないと、\\n 本当に生き埋めになっちゃいますッ!」" | |||
} |
@@ -0,0 +1,27 @@ | |||
{ | |||
"322000611_0": "目覚めし、トレジャーハンター魂・後編", | |||
"322000611_1": "「フッ……何度も水垢離をする羽目にはなったが、\\n どうやら渡りきったようだな――ッ!」", | |||
"322000611_2": "「踏むと沈む足場、目の前でせり上がる足場、迎撃して\\n 飛んでくる岩弾……実に趣向を凝らした仕掛けばかりだった」", | |||
"322000611_3": "「だが、どうやらこれで突破したようだな」", | |||
"322000611_4": "(……とはいえ、他の3人の行方はいまだわからず、\\n まだまだ油断はできない)", | |||
"322000611_5": "「さて、次はロボットのお出ましか。\\n どうやら、休ませる気はないらしいな」", | |||
"322000611_6": "「こう、狭いとッ!」", | |||
"322000611_7": "「力が込められないッ!」", | |||
"322000611_8": "「……ふう。アームドギアで、\\n なんとか少しずつ壁を削れてはいるけれど――」", | |||
"322000611_9": "「効率が悪すぎるッ!\\n いっそ爆破でもしてやりたいものだわ……」", | |||
"322000611_10": "「1人で文句を言っても始まらないわね。\\n 今は、続けるしかないか……」", | |||
"322000611_11": "「くッ!」", | |||
"322000611_12": "「はッ!」", | |||
"322000611_13": "「少しだけ小さな穴が開いたッ! これで……」", | |||
"322000611_14": "「は――ッ!」", | |||
"322000611_15": "「ん? この声は――」", | |||
"322000611_16": "「翼――ッ!」", | |||
"322000611_17": "「今のは……マリアかッ!\\n かすかだが確かに聞こえた」", | |||
"322000611_18": "「強制排除」", | |||
"322000611_19": "「わらわらと――ッ!」", | |||
"322000611_20": "「どこだ、マリアッ!? あちらも戦っているのか……、\\n 今行くぞッ!」", | |||
"322000611_21": "「はあ――ッ!」", | |||
"322000611_22": "「侵入者 強制排除」", | |||
"322000611_23": "「強制排除」", | |||
"322000611_24": "「今はお前たちの相手をしている場合ではないッ!\\n 一気呵成に斬り捨ててくれるッ!」" | |||
} |
@@ -0,0 +1,25 @@ | |||
{ | |||
"322000612_0": "「これで仕上げだ――ッ!」", | |||
"322000612_1": "「どこだマリア、返事をしろッ!」", | |||
"322000612_2": "「くッ――またかッ!」", | |||
"322000612_3": "「侵入者 確認」", | |||
"322000612_4": "「強制排除」", | |||
"322000612_5": "「これではまるでイタチごっこだな……」", | |||
"322000612_6": "「はあ――ッ!」", | |||
"322000612_7": "「次から次へと、底はあるのか……?」", | |||
"322000612_8": "「マリアッ! もう少し、待っていてくれ――ッ!」", | |||
"322000612_9": "「翼……ッ! 外に翼がいるッ、\\n ここから脱出できれば合流できる――ッ!」", | |||
"322000612_10": "(けれど、乱戦でこちらの場所には気づいていない。\\n 相手はかなりの数のようだし、急がないと……ッ!)", | |||
"322000612_11": "「く――ッ!」", | |||
"322000612_12": "「この穴を足がかりにッ!」", | |||
"322000612_13": "「ダメだわ、狭い空間じゃ狙いさえうまく定まらない。\\n このまま少しずつ削っていては、脱出までどれだけかかるか」", | |||
"322000612_14": "(何か、他にいい手は……ッ!)", | |||
"322000612_15": "(今、この場で取れる手段はあまりにも少ない。\\n 何か、見落としているものは――)", | |||
"322000612_16": "「……違う。今のわたしに岩壁を破壊できないのならば、\\n 破壊できるわたしに――なればいいッ!」", | |||
"322000612_17": "「この場を窮地と言わずして何が窮地ッ!\\n この強い想いなら、心象変化を起こせるはずッ!」", | |||
"322000612_18": "(集中するのよ。錬金術師を追った前の任務での経験……、\\n この遺跡探索の経験……石の中に封じられた窮地……)", | |||
"322000612_19": "(そして、何より翼を救いたいという願い……ッ!)", | |||
"322000612_20": "「今のわたしなら、できるッ!」", | |||
"322000612_21": "「――できたッ!\\n これで、こんな壁なんてッ!」", | |||
"322000612_22": "「はあああ――ッ!」" | |||
} |
@@ -0,0 +1,27 @@ | |||
{ | |||
"322000621_0": "「くッ! 先ほどから聞こえるこの音……、\\n 恐らく警報なのだろうが、一体どこから?」", | |||
"322000621_1": "「強制排除」", | |||
"322000621_2": "「戦いの音にまぎれてマリアの声が聞こえないッ!\\n 敵は既に100は斬ったが底をつく気配も……」", | |||
"322000621_3": "「強制排除」", | |||
"322000621_4": "「く――ッ!」", | |||
"322000621_5": "(早くマリアの所へ向かわねばならないというのにッ!)", | |||
"322000621_6": "「退けッ!」", | |||
"322000621_7": "(どうやらこの警報を止めない限り、無尽蔵に沸いて出ると見える)", | |||
"322000621_8": "(センサーか何かがあるのだろうが、肝心の場所がわからない)", | |||
"322000621_9": "「強制排除」", | |||
"322000621_10": "「強制排除」", | |||
"322000621_11": "(流石に、目視で発見できる場所にはないか……)", | |||
"322000621_12": "(センサーを見得るか、\\n あるいは避ける手立てがあれば……ッ!)", | |||
"322000621_13": "「何か――ッ!」", | |||
"322000621_14": "「何か手はッ!」", | |||
"322000621_15": "(このような仕掛けに翻弄されるとは、\\n わたしもまだまだだな)", | |||
"322000621_16": "(とはいえ、急いでなんとかしなければ……。\\n マリアが無事なのかも気になる)", | |||
"322000621_17": "(考えろッ!\\n このような窮地、今回が初めてではないだろう)", | |||
"322000621_18": "(――ッ!?\\n そうか、確かに前にもあった、このような状況がッ!)", | |||
"322000621_19": "「心象変化……、\\n ギアをこの状況に適応させればいい」", | |||
"322000621_20": "「躊躇している暇はないッ!」", | |||
"322000621_21": "(敵を蹴散らし、間合いを取り――)", | |||
"322000621_22": "(心を落ち着かせ、集中――)", | |||
"322000621_23": "「これは、成功……したのか?」", | |||
"322000621_24": "「試せばわかるか……、\\n 行くぞッ!」" | |||
} |
@@ -0,0 +1,26 @@ | |||
{ | |||
"322000622_0": "「これはッ!? 見えるぞ、無数に張り巡らされた\\n センサーの位置がッ!」", | |||
"322000622_1": "「このゴーグルの作用かッ!」", | |||
"322000622_2": "「はああ――ッ!」", | |||
"322000622_3": "「網の目のように配されたセンサーも、\\n ワイヤーを射出し……」", | |||
"322000622_4": "「中空の間隙を抜く――ッ!」", | |||
"322000622_5": "「ようやくセンサー地帯を抜けたか。\\n マリアッ、どこだッ!? 返事をしろッ!」", | |||
"322000622_6": "「……翼」", | |||
"322000622_7": "「どこにいるッ!」", | |||
"322000622_8": "「なッ――! 無事かッ!?」", | |||
"322000622_9": "「返事をしてくれッ!」", | |||
"322000622_10": "「……ええ、無事よ。\\n この通りピンシャンしているわ」", | |||
"322000622_11": "「マリア……よかった」", | |||
"322000622_12": "「あら、翼も心象変化に成功していたのね」", | |||
"322000622_13": "「敵に対応するためにな。\\n それより、さっきの爆発は?」", | |||
"322000622_14": "「さっきまで、あそこの石の中に閉じ込められていたのよ」", | |||
"322000622_15": "「アームドギアで掘り開けた穴にこのギアの力で爆弾を設置して、\\n 壁を吹き飛ばして出てきた……というわけ」", | |||
"322000622_16": "「爆弾……ッ!\\n そんなことをしたら、洞窟が崩落するだろうッ!」", | |||
"322000622_17": "「心配ないわ。今わたしが纏っているこの新しいギアなら、\\n 爆発の威力を自在にコントロールできるから」", | |||
"322000622_18": "「吹っ飛ばしてやりたい部分だけを、\\n 的確に破壊することも可能よ」", | |||
"322000622_19": "「そう、なのか?\\n それがマリアの新しいギアの力というわけか」", | |||
"322000622_20": "「ええ、だから決して閉じ込められて\\n イライラしていたとかじゃないわ」", | |||
"322000622_21": "「……ま、まぁ、息災ならばよしとしよう」", | |||
"322000622_22": "「さあ、それじゃ、あの子たちを探しましょうか」", | |||
"322000622_23": "「ああ」" | |||
} |
@@ -0,0 +1,52 @@ | |||
{ | |||
"322000631_0": "「どうやら洞窟は抜けたみたいだな」", | |||
"322000631_1": "「ええ、ようやく遺跡に戻ってこれたわね」", | |||
"322000631_2": "「罠に分断されたとはいえ目指す目的は同じ。\\n 遺跡の奥に向かえば2人とも合流できるか」", | |||
"322000631_3": "「そう願いたいわ」", | |||
"322000631_4": "「しかし、この分では中枢に近づくほど、\\n より危険な罠が待ち構えている可能性が高いな」", | |||
"322000631_5": "「ええ、よほど護りたい何かがあるみたいね」", | |||
"322000631_6": "「とにかく、急いでセレナたちと合流しましょう」", | |||
"322000631_7": "「ああ」", | |||
"322000631_8": "「足元が崩れるぞッ、ワイヤーを放つ、掴まれッ!」", | |||
"322000631_9": "「ええッ!」", | |||
"322000631_10": "「く――ッ! 毒ガスかッ!」", | |||
"322000631_11": "「わたしのギアにはガスマスクがあるッ!\\n 一気に踏み込んで……」", | |||
"322000631_12": "「ガス噴射機構を壊すッ!」", | |||
"322000631_13": "「フッ――お互い対応能力が上がったな」", | |||
"322000631_14": "「ええ、これはまさに遺跡探索用のギアだもの」", | |||
"322000631_15": "「待て、マリア、気を付けろ。\\n そこにセンサーが張られている」", | |||
"322000631_16": "「わかったわ。\\n センサーさえ見えていれば、罠が始動することさえないわね」", | |||
"322000631_17": "「今度は通路を塞ぐ岩板か。\\n 先客が既に掛かった罠となると、回避のしようもない」", | |||
"322000631_18": "「ここはわたしの出番ね。岩板に爆弾をセットして――」", | |||
"322000631_19": "「爆破するッ!」", | |||
"322000631_20": "「これで進めるわ」", | |||
"322000631_21": "「便利ではあるが、随分と物騒な能力だな……」", | |||
"322000631_22": "「時とともに遺跡は埋もれるもの。罠まであれば、なおさら\\n 爆破能力は必要よ。さ、進みましょう」", | |||
"322000631_23": "「あ、ああ……」", | |||
"322000631_24": "「素晴らしい機能を備えたギアね……。\\n 最初、あれだけ罠に苦労したのが嘘みたいだわ」", | |||
"322000631_25": "「まったくだ。\\n 途中からマリアは爆破ばかりしていたような気もするが」", | |||
"322000631_26": "「その場その場で有効な手段を取っただけよ」", | |||
"322000631_27": "「助かっているのだから構わないが、\\n 遺跡調査で次々爆破というのも……?」", | |||
"322000631_28": "「これも調査の範疇よ。ともかく、この前の錬金術師を\\n 追い詰めた時にこれがあればね……」", | |||
"322000631_29": "「確かにな。だがあの経験があったからこそ、\\n こうして心象変化を成功させることができたのかもしれない」", | |||
"322000631_30": "「ええ、そうね」", | |||
"322000631_31": "「さて。もう結構降りてきたと思うのだけど」", | |||
"322000631_32": "「ああ。元の遺跡がどれだけ巨大な建造物であっても、\\n そろそろ底だろう」", | |||
"322000631_33": "「セレナたちには合流できないままね。相当広いようだから、\\n 完全に別ルートから向かっているのかしら」", | |||
"322000631_34": "「盗掘団が先に入り込んでいる以上、\\n 大事を取って一旦撤退……という選択も無いだろうな」", | |||
"322000631_35": "「少なくともその理由で撤退はしないわね」", | |||
"322000631_36": "「特にセレナの場合、\\n お宝を見つけるまで帰らないって言いださないか心配だわ」", | |||
"322000631_37": "「確かに、随分と楽しそうだったからな」", | |||
"322000631_38": "「一番奥で合流、という形になるかもしれないわね」", | |||
"322000631_39": "「できれば、\\n こちらが先着して、最奥の罠を外しておきたいが……」", | |||
"322000631_40": "「それにしても一体、この遺跡はなんの――」", | |||
"322000631_41": "「待て、足音だ。噂をすればなんとやらか」", | |||
"322000631_42": "「今度は盗掘団ね、\\n よくもまあこんな場所まで入り込んで……」", | |||
"322000631_43": "「なんだぁーお前たちはッ!?\\n こんな所に女どもがッ!」", | |||
"322000631_44": "「コイツらきっと政府の連中だッ!\\n 始末しちまおうぜッ!」", | |||
"322000631_45": "「クックック、ツイてねえなあお前ら。俺たちには無敵の――」", | |||
"322000631_46": "「アルカ・ノイズでしょ。さっさと出しなさい」", | |||
"322000631_47": "「お、おう。……吠え面かくなよッ!?\\n ちょっとでも触れたらお陀仏だからなッ!」", | |||
"322000631_48": "「この流れを何度繰り返せばいいのやら……」", | |||
"322000631_49": "「面倒な罠よりはずっと楽でいいけど」" | |||
} |
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"322000641_0": "「罠が見えるおかげで、\\n 盗掘者を落とし穴に押し込むのも簡便になったな」", | |||
"322000641_1": "「ええ、あら。今度はロボット?」", | |||
"322000641_2": "「侵入者 退去 勧告」", | |||
"322000641_3": "「強制排除」", | |||
"322000641_4": "「わたしたちを阻むには……数が少ないわねッ!」", | |||
"322000641_5": "「せめて5倍は用意すべきだったなッ!」", | |||
"322000641_6": "「……罠に盗掘団にロボットに、\\n 片端から退けて進んできたけれど」", | |||
"322000641_7": "「そろそろ最奥にたどり着いてもよさそうなものだな」", | |||
"322000641_8": "「かなり深くまで進んできたものね」", | |||
"322000641_9": "「ああ、どれくらいになるかわからないが、\\n 遺跡の形状からして地下数十メートルは潜っているだろう」", | |||
"322000641_10": "「ほんとに大地下迷宮になってるわね……。\\n 切歌がいたら喜びそうだわ」", | |||
"322000641_11": "「フフ、立花でも喜びそうだな」", | |||
"322000641_12": "「さて、それじゃ、このまま一番奥まで踏み込んで……」", | |||
"322000641_13": "「あら?」", | |||
"322000641_14": "「……ごめんなさい、\\n 壁に手をついた拍子にやっちゃったみたい」", | |||
"322000641_15": "「なに、このギアがあれば大丈夫だ」", | |||
"322000641_16": "「そうね。それに、この遺跡の設計者も、\\n いい加減そろそろネタが尽き――」", | |||
"322000641_17": "「……定番中の定番、大岩の罠を忘れていたわね」", | |||
"322000641_18": "「でも、ただの岩ならッ!」", | |||
"322000641_19": "「ああッ!」", | |||
"322000641_20": "「効かない――ッ!?」", | |||
"322000641_21": "「バカな、ただの岩ではないのかッ!?」", | |||
"322000641_22": "「爆弾ならどうかしらッ!」", | |||
"322000641_23": "「嘘ッ!? びくともしない……ッ!」", | |||
"322000641_24": "「ダ、ダメだッ!」", | |||
"322000641_25": "「えええッ、岩は偽装で中身は金属だとでも言うのッ!?」", | |||
"322000641_26": "「とにかく走れッ!」", | |||
"322000641_27": "「言われなくてもッ!」", | |||
"322000641_28": "「ちょ、ちょっとッ! 追いつかれるわよッ!?」", | |||
"322000641_29": "「加速しているだと――ッ!?」", | |||
"322000641_30": "「通路がどんどん下り坂になってるのよッ!」", | |||
"322000641_31": "「く――ッ! どうすればッ!」", | |||
"322000641_32": "「大岩のサイズより天井のほうがいくらか高いッ!\\n タイミングを見て、飛び越えましょうッ!」", | |||
"322000641_33": "「名案だッ!」", | |||
"322000641_34": "「行くわよ、それじゃせーので同時に跳んで――ッ!?」", | |||
"322000641_35": "「――ッ!?」", | |||
"322000641_36": "「なにッ!? 岩から無数のトゲが生えただと――ッ!」", | |||
"322000641_37": "「何よあれッ!?\\n 天井の隙間も無くなった……ッ!」", | |||
"322000641_38": "「このままじゃ、串刺しよッ!?」", | |||
"322000641_39": "「急げッ! 追いつかれればただでは済まないぞッ!」", | |||
"322000641_40": "「いきなり殺意が高すぎるッ!」", | |||
"322000641_41": "「急げ、急ぐんだ、マリア――ッ!」", | |||
"322000641_42": "「イヤ―――ッ!」" | |||
} |