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"322000531_0": "「この炎、いくら待っても消えやしないッ!」",
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"322000531_1": "「場所が場所だから、爆風で吹き飛ばすわけにもいかないし、\\n 突っ切るにも、この勢いじゃダメージがキツい……」",
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"322000531_2": "(周りが炎に囲まれて、この狭い空間じゃ……どんどん温度が\\n 上がって意識が朦朧としてきた)",
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"322000531_3": "「くそッ……」",
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"322000531_4": "「このまま突っ立ってても、倒れるのは時間の問題だ、\\n どうするか……」",
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"322000531_5": "「生き埋め覚悟で、ぶっ放すか?」",
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"322000531_6": "「くっそーッ! どこかに大量の氷でもあれば……」",
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"322000531_7": "「いや、なんで氷なんだ、この場合、水だろう」",
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"322000531_8": "「ん、水、氷……?」",
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"322000531_9": "「あ――ッ!」",
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"322000531_10": "「大丈夫です、落ち着いてください」",
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"322000531_11": "「炎は氷の魔法を唱えて消すデスよ」",
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"322000531_12": "(氷……氷の魔法――)",
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"322000531_13": "「って、魔法なんか使えるかッ!\\n 熱さで頭が回んなくなってんのか……」",
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"322000531_14": "「……いや、悪くないかも」",
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"322000531_15": "(魔法なんてのは確かに無理だ。だが、ギアなら……ッ!)",
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"322000531_16": "(今までだって、無理無茶無謀を通してきただろ。\\n そうだ、ギアの心象変化を……起こせばッ!)",
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"322000531_17": "(失敗は許されない絶体絶命の状況だが……)",
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"322000531_18": "(だけど、そんな状況だからこそ、\\n 想いの力は強くなる……ッ!)",
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"322000531_19": "(あの時のゲームのイメージを……思い浮かべろ……ッ!)",
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"322000531_20": "「よし……ッ!\\n ここは氷……よしッ、氷結弾を使えばッ!」",
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"322000531_21": "「ふー……。ギリギリってとこだな。ま、上出来だ」",
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"322000531_22": "「しっかし、あいつらにさんざん付き合わされたゲームの\\n おかげでピンチを脱出できるなんてな……ハハ――」",
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"322000531_23": "「ハ――ッ!?」",
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"322000531_24": "「うおおおッ!?\\n な、なんだあ――ッ!?」",
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"322000531_25": "「何かがあっちから壁を崩して……ッ!」",
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"322000531_26": "「あ、よかった。合流できましたねッ!」",
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"322000531_27": "「お前……、驚かすなよ……」",
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"322000531_28": "「ん? どーやら遺跡っぽいとこまで戻ってきたみたいだな」",
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"322000531_29": "「はい、なかなか大変でしたね」",
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"322000531_30": "「とりあえず、先輩たちを探さないとな。\\n 無事だといいけど」",
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"322000531_31": "「また真っ暗か」",
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"322000531_32": "「いえ、大丈夫です。わたしのライトでッ!」",
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"322000531_33": "「きゃッ、いきなり炎が――ッ!」",
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"322000531_34": "「そいつはあたしの出番だッ!」",
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"322000531_35": "「すごい、一発で炎が消えたッ!」",
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"322000531_36": "「お互い、このギアなら、遺跡の仕掛けも楽勝だな」",
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"322000531_37": "「はいッ!」",
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"322000531_38": "「毒ガスなんざ、突風弾で吹き飛ばして――ッ!」",
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"322000531_39": "「かばんにいろんな道具が収納されてるんです。\\n ここは、フックとロープで降りましょう」",
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"322000531_40": "「水没した通路だって、凍らせて――ッ!」",
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"322000531_41": "「つるはしで掘りぬけばッ!」",
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"322000531_42": "「その後も、探検隊の2名は新たなギアの力を使って\\n さまざまな困難を切り抜けていきました」",
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"322000531_43": "「もはや探検隊の行く手を阻めるものは、\\n 何も無いかのように――……」",
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"322000531_44": "「おい、そこは落とし穴みたいだぞ。\\n 足元気をつけて行けよ」",
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"322000531_45": "「本当だ。ありがとうございます。助かりました」",
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"322000531_46": "「そんな大したことじゃないだろう。いちいち礼なんていらないって」",
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"322000531_47": "「いえ、今だけじゃなく、\\n ずっと細かく気を使ってくれてましたよね」",
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"322000531_48": "「ま、まあ、あたしは先輩だからなッ!」",
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"322000531_49": "「はい。よろしくお願いしますッ!」",
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"322000531_50": "「ああッ、とっとと合流するぞッ!」"
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