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"322000311_0": "古代遺跡の洗礼",
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"322000311_1": "「これは文字? それとも模様?\\n ……流石、古代遺跡という雰囲気ね」",
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"322000311_2": "「見たことがあるようなないような紋様だな。\\n ナスターシャ教授なら判別できるかもしれないが……」",
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"322000311_3": "「このメンツだけじゃどうにもならないだろう」",
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"322000311_4": "「この先、探検隊に一体どんなものが待ち受けているのか、\\n 今のわたしたちには知る由も無かったのです……」",
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"322000311_5": "「なんだそのナレーション。\\n 随分とノリノリだな」",
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"322000311_6": "「はい、雰囲気が出るかなと思って」",
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"322000311_7": "「いるか? その雰囲気」",
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"322000311_8": "「それに、後で探検のお土産話をしてほしいって\\n 暁さんに頼まれてるんです」",
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"322000311_9": "「いいじゃない。逆に緊張感を持てるかもしれないわ。\\n マムへの報告にも使えるだろうし」",
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"322000311_10": "「ありがとう、姉さん」",
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"322000311_11": "「なるほど、ずっと口元に構えていたマイクは\\n ボイスレコーダーだったのか」",
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"322000311_12": "「はい、しっかり記録しておきますね」",
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"322000311_13": "「ああ、頼んだ」",
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"322000311_14": "「さ。立ち止まっていても埒が明かないわ。\\n 先に進みましょう」",
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"322000311_15": "「薄暗い遺跡内部には探検隊の足音だけが不気味に響きます。\\n どんな恐ろしい罠が待ち受けているというのでしょうか……」",
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"322000311_16": "「罠があるってわかってるんだから、\\n そうそう引っかかってたまるか」",
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"322000311_17": "「待て、足元にワイヤーがあるな。\\n これも罠か。だが、見えていれば――」",
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"322000311_18": "「ダメよッ!\\n ワイヤーの上にも――ッ!」",
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"322000311_19": "「な――ッ! またしてもかッ!?」",
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"322000311_20": "「来る――ッ!」",
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"322000311_21": "「大量の矢がッ!」",
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"322000311_22": "「避けろッ!」",
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"322000311_23": "「……どうにか躱したようね。ギリギリだったけれど」",
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"322000311_24": "「ほ……ッ、危なかった」",
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"322000311_25": "「まったく、次から次へと」",
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"322000311_26": "「避けて正解でしたね」",
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"322000311_27": "「すまない。避けられたのはよかったが、\\n わたしの注意が足りなかった」",
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"322000311_28": "「わざと目立つワイヤーを置き、それを囮にして、\\n 見えにくいワイヤーを張る。まるでマムが仕掛けた罠みたいね」",
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"322000311_29": "「そうだね、姉さん。\\n でもマムだったら、もっと厳しい罠にしたと思うよ」",
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"322000311_30": "「……お前らも苦労してるんだな」",
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"322000311_31": "「……凝り性なのよ、マムは」",
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"322000311_32": "「ついに遺跡が牙を剥くッ! 最初のそれは狡猾にも\\n ワイヤーのようなものを使った二重トラップでした」",
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"322000311_33": "「辛くも降り注ぐ矢の雨を回避した探検隊一行は、\\n 冷や汗を流さずにはいられませんでした……」"
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