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2019-04-15 06:10:38 -04:00

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{
"321000811_0": "夜を統べる王",
"321000811_1": "「がはッ!?」",
"321000811_2": "「なんだ、その弾、は――?」",
"321000811_3": "「せ、聖別されし、銀の十字架を、\\n <ruby=い>鋳</ruby>つぶして作った、弾丸、だ……」",
"321000811_4": "「いかに、不死身の、貴様、でも……。\\n 再生、できや、しまい……」",
"321000811_5": "(そうだ、俺はこの時、遂に勝利したと思ったのだ)",
"321000811_6": "(己の命をなげうった、この捨て身の一撃で)",
"321000811_7": "「貴様、初めから死ぬ気で……」",
"321000811_8": "「散った同胞の無念を晴らし……、\\n お前を殺せるのなら……、命などいらんッ」",
"321000811_9": "「馬鹿な、我が、負けた、だと……。\\n 定命の、人間如きにッ」",
"321000811_10": "「いや、これ、は――」",
"321000811_11": "(だが――奴は、次の瞬間、余裕の哄笑を上げていた)",
"321000811_12": "「フフ……ハハハハハッ!」",
"321000811_13": "「何を、笑う……? 正気を失ったか?」",
"321000811_14": "「我は不死、永遠なりッ! 貴様らと違い、滅びはせぬッ!」",
"321000811_15": "(恐らくは、この銀の弾丸で与えた一撃では、\\n 己が完全には滅びぬと確信したのだろう",
"321000811_16": "「いつの日か蘇り――その時こそ、\\n 地上をヴァンパイアの楽園に変えてくれるわッ」",
"321000811_17": "「ぐッ……」",
"321000811_18": "「いつの日か、蘇る、だと――」",
"321000811_19": "「ッ!?」",
"321000811_20": "(完全なるトドメを刺そうにも、\\n 俺にはその力も術も、残されていなかった",
"321000811_21": "「そう、か……俺たちは、間違って……」",
"321000811_22": "(伝えなければならなかったのか、我々は。\\n この使命を、想いを。後世にまで、命を継いで",
"321000811_23": "「ここまで、追い詰めて、おきながら……」",
"321000811_24": "(だが……もう、遅かった)",
"321000811_25": "(最後のハンターである俺が、ここに潰えるのだから)",
"321000811_26": "「無念……」",
"321000811_27": "(願わくば、後の世に、\\n 我らが天命と遺志とを受け継ぐ者が現れんことを……",
"321000811_28": "「今のは……夢……か?」",
"321000811_29": "「馬鹿な。死者である俺が、夢を見るとでもいうのか?」",
"321000811_30": "(いや、違う。俺と共に銀の弾丸に宿りし一族の想いが、\\n 俺に思い出させたのだ",
"321000811_31": "(この俺の……最後の、後悔を――)",
"321000811_32": "(数奇なる縁で、想いと使命を受け継ぐ者に巡り会うことができた)",
"321000811_33": "(遙かな過去に果てた身には、あまりに過ぎた<ruby=ぎょうこう>僥倖</ruby>というものだろう)",
"321000811_34": "(だが――)",
"321000811_35": "(お前はこのまま同じ過ちを繰り返させようというのかと――。\\n そう、問いているのだな……",
"321000811_36": "「さあ、行くぞ。準備はいいか」",
"321000811_37": "「バッチリだよ」",
"321000811_38": "「アタシもOKデス」",
"321000811_39": "「よし、なら行くぞ」",
"321000811_40": "「クルースニクさん……」",
"321000811_41": "「どうした、暁?」",
"321000811_42": "「アタシにもしものことがあったら、\\n さっきの手紙を渡してほしいデス」",
"321000811_43": "「何を言っている」",
"321000811_44": "「アタシは、死んでもアイツを倒すデス」",
"321000811_45": "「だけど、絶唱を使えばアタシは恐らく……」",
"321000811_46": "「だから、調たちに……アタシの家族に、\\n アレを渡してほしいデスよ」",
"321000811_47": "「暁……命を捨てる覚悟では、\\n 真に勝つことはできないぞ」",
"321000811_48": "「でも、クルースニクさんだって、\\n 命を賭けて戦ったって、そう言ったデスよ」",
"321000811_49": "「確かに、な。\\n だが、思い出したのだ……」",
"321000811_50": "「自分や仲間たちも、確かに、そうだった……」",
"321000811_51": "「命を賭して戦って、奴さえ滅ぼせればいいと思っていた」",
"321000811_52": "「だが、俺たちの後には……結局は、何も残らなかった」",
"321000811_53": "「しかもヴラド自身は滅ぼし損ね、後世にまでツケを残す始末だ」",
"321000811_54": "「お前には、同じ<ruby=てつ>轍</ruby>を踏んでほしくない。\\n 同じ後悔を味わってはほしくないのだ」",
"321000811_55": "「そんなの、今度こそキチッと倒せばいいんデスッ!」",
"321000811_56": "「アタシは勝つデス。\\n 勝って、みんなを救ってみせるデスよ」",
"321000811_57": "「違う、それだけでは、奴に勝ったとは――」",
"321000811_58": "「おい、何してるんだ?」",
"321000811_59": "「切歌ちゃん、ひょっとして、まだ具合悪いの?」",
"321000811_60": "「大丈夫デス。\\n ちょっと靴の紐がほどけたから、結んでただけデスよッ」",
"321000811_61": "「そうなの? ならいいんだけど」",
"321000811_62": "「あまり離れると迷子になるぞ」",
"321000811_63": "「すぐに追いつくデスッ!」",
"321000811_64": "「……とにかく、頼んだデスよ」",
"321000811_65": "「それでは勝てないのだ……」",
"321000811_66": "「勝つために、負けないために、本当に必要なことは――」",
"321000811_67": "「言葉で伝えても意味はないか……、\\n ならば、己で気づくほかあるまい」",
"321000811_68": "「切歌ちゃん、クリスちゃん、見えたよッ!」",
"321000811_69": "「あれが奴の本拠地か……?」",
"321000811_70": "「ああ。確かにヴラドの居城だ」",
"321000811_71": "「あれから数百年経っているはずだが、\\n つい昨日のように思い出す」",
"321000811_72": "「そりゃ、何百年も寝っぱなしだったらな……」",
"321000811_73": "(クリスちゃん、今、突っ込むところじゃないってばッ!)",
"321000811_74": "「とうとう着いたデスね……長かったデス……」",
"321000811_75": "「切歌ちゃんは、ずっと戦いながら歩いてきたんだもんね」",
"321000811_76": "「夜明けが迫ってる。急ぐぞ。\\n 気を引き締めてかかれ」",
"321000811_77": "「うん、わかってる」",
"321000811_78": "「じゃあ、行くデスよ」",
"321000811_79": "(調、マリア、セレナ……待ってるデスよ。\\n 今度こそ助けるデス",
"321000811_80": "「うわー……。\\n すごい豪邸……」",
"321000811_81": "「何百年も放置されてたわりには綺麗だな」",
"321000811_82": "「恐らくヴラドの魔力で修復したのだろう」",
"321000811_83": "「アイツはどこにいるデスか?」",
"321000811_84": "「最上階の広間だ。以前もそこに奴はいた。\\n 俺が案内しよう」",
"321000811_85": "「知っている人がいて助かったね」",
"321000811_86": "「ああ……そうだな」",
"321000811_87": "「どうしたの、クリスちゃん。考えごと?」",
"321000811_88": "「少しばかり、静かすぎると思ってな」",
"321000811_89": "「どういうことデスか?」",
"321000811_90": "「あたしらが侵入したことに、\\n 奴が気づいてないわけないってことだ」",
"321000811_91": "「フフ……今度は、少しは知恵の回る者も混じっているようだな」",
"321000811_92": "「やっぱり、おでましか」",
"321000811_93": "「我が城へようこそ。ハンターたちよ。\\n 歓迎しようではないか」",
"321000811_94": "「ヴラドォッ!」",
"321000811_95": "「なにやら亡者の呻きが聞こえる気がするが……。\\n 生憎、歓迎するのは血の通った者だけと決めている」",
"321000811_96": "「なんだよ、飯でも出してくれんのか?」",
"321000811_97": "「ふむ、そうだな。諸君のご希望に添えるかはわからないが、\\n 心づくしは用意している。ぜひ楽しんでくれたまえ」",
"321000811_98": "「うわあッ!? まわりを囲まれてるよッ!」",
"321000811_99": "「いつの間に、こんな……?」",
"321000811_100": "「ハッ、たいそうな歓迎じゃねーか」",
"321000811_101": "「今更この程度でわたしたちを止められると思ったら\\n 大間違いだよッ」",
"321000811_102": "「すぐにお前のところに行くデスよッ!\\n 首を洗って待ってるデスッ」",
"321000811_103": "「そうか、楽しみにさせてもらおう。\\n フフ……」",
"321000811_104": "「やってやるデスッ!」",
"321000811_105": "「Zeios igalima raizen tron――」"
}