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{
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"321001111_0": "黒歴史は永遠に",
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"321001111_1": "「調ーッ!」",
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"321001111_2": "「おはよう、切ちゃん」",
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"321001111_3": "「今日も調が元気で嬉しいデスッ!」",
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"321001111_4": "「もう大丈夫だよ」",
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"321001111_5": "「わたしも切ちゃんがいつも通りで嬉しい」",
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"321001111_6": "「けど、このやり取り何日目?」",
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"321001111_7": "「ええと、ボチボチ3日目……デスかね?」",
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"321001111_8": "「まだ怖いの?」",
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"321001111_9": "「……寝ていると不安になるんデスよ」",
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"321001111_10": "「あの時負けてたら……とか、間に合わなくてやっぱり調が\\n ヴァンパイアになってたら――とか、夢でうなされて……」",
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"321001111_11": "「よしよし」",
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"321001111_12": "「わたしはずっとこうしててもいいけど。\\n そろそろ行かないと」",
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"321001111_13": "「あ、今日はS.O.N.G.に行く日だったデスね」",
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"321001111_14": "「なんだかんだで、こっちに戻ってきてから\\n 改めてS.O.N.G.に行くの、初めてデスね」",
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"321001111_15": "「うん。この前はすぐ家に帰って休めって追い返されたし」",
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"321001111_16": "「報告もクリス先輩たちが全部引き受けてくれたデスよ……」",
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"321001111_17": "「というわけで。\\n 落ち着いたら出発しよう」",
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"321001111_18": "「了解デースッ!\\n でも……」",
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"321001111_19": "「でも?」",
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"321001111_20": "「もう少しだけギューッとさせてもらうデスッ!」",
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"321001111_21": "「もう、切ちゃんたら。\\n 甘えん坊さんなんだから」",
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"321001111_22": "「こんにちはデース」",
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"321001111_23": "「失礼します」",
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"321001111_24": "「お、主役のご登場だな」",
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"321001111_25": "「しゅ、主役って。大げさデスね」",
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"321001111_26": "「詳細はクリスくんから聞いている。\\n 今回は本当によくやってくれた」",
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"321001111_27": "「そんな……みんなのおかげデスよ」",
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"321001111_28": "「謙遜なんてしなくていいのに」",
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"321001111_29": "「すごい大活躍だったそうじゃないか」",
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"321001111_30": "「最後は一騎打ちでヴァンパイアの王を仕留めたそうですね」",
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"321001111_31": "「それに、ふたつの聖遺物の制御ができるなんて驚きです」",
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"321001111_32": "「奏さんのケースで聞いていましたが、これは大変なことですよ」",
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"321001111_33": "「いやデスよ、みんなして褒め殺しデスか?」",
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"321001111_34": "「それだけのことを成し遂げたのだ。\\n 胸を張るがいい」",
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"321001111_35": "「そ、そうデスかね……」",
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"321001111_36": "「あの抜き差しならぬ状況をたった1人で覆したのだ。\\n 仲間として、誇りに思う」",
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"321001111_37": "「大げさデスよ……」",
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"321001111_38": "「それに、あの後聞いたデス」",
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"321001111_39": "「翼さんが任務を1人で続行してくれたから、\\n 先輩たちが応援に来れたんだって」",
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"321001111_40": "「ああ、それでも間一髪だったからな」",
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"321001111_41": "「うんうん。\\n あの時、翼さんが即断してくれなかったら危なかったね」",
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"321001111_42": "「そうデス」",
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"321001111_43": "「だから、こうしてみんなが無事に帰ってこれたのは、\\n 翼さんのおかげでもあるデスよ」",
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"321001111_44": "「だから、ホントに、ありがとうございましたデス」",
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"321001111_45": "「3日会わざれば刮目して見よ――とは、\\n 何も男子に限った話ではないな」",
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"321001111_46": "「ああ、一回りも二回りも大きくなって帰ってきたようだ」",
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"321001111_47": "「え、大きくって? まさか太ったデスかッ?\\n 調のご馳走食べ過ぎて3日も家でゴロゴロしてたからデスッ!?」",
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"321001111_48": "「そういう意味じゃないよ、切ちゃん……」",
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"321001111_49": "「お前なあ……」",
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"321001111_50": "「え?」",
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"321001111_51": "「アハハハハ」",
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"321001111_52": "「あ、そういやさ。\\n ひとつ気になったんだけどよ……」",
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"321001111_53": "「なんデスか?」",
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"321001111_54": "「いや、あのヴァンパイアとの戦いの前に、\\n お前、なんか破り捨ててただろ?」",
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"321001111_55": "「あれ、なんだったんだ?」",
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"321001111_56": "「えッ!? あ、いやぁ……それは……デスね?」",
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"321001111_57": "「あーッ! それ、わたしも気になってたッ!」",
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"321001111_58": "「な、なんでもないデスよッ!」",
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"321001111_59": "「なんでもない物を、わざわざあんなタイミングで破るか?」",
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"321001111_60": "「そうだね。\\n なんか手紙みたいに見えたけど……」",
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"321001111_61": "「手紙……」",
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"321001111_62": "「ほ、本当になんでもないんデスよ?\\n 気にしないでほしいデスッ!」",
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"321001111_63": "「そうなの?\\n でも、お城で破り捨てたのなら、マムが回収しているかもしれないわね」",
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"321001111_64": "「マムが……? どうしてデスか?」",
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"321001111_65": "「あなたが眠った後、\\n あの城に人を派遣して、調査するって言ってたから」",
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"321001111_66": "「ヴァンパイアは滅んだとはいえ、\\n 原因になった鮮血の針も見つけて回収しなきゃいけないし」",
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"321001111_67": "「そういや、回収できてないな……」",
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"321001111_68": "「あの時はいっぱいいっぱいだったからね……」",
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"321001111_69": "「恐らく、現場に落ちてたものは全部回収して、\\n 破れた紙くらいなら確認のために復元してると思うわ」",
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"321001111_70": "「なら、内容教えてくれるかな?」",
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"321001111_71": "「ちょ、待つデスよ、調ッ!」",
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"321001111_72": "「あッ! 用事を思い出したデスッ!」",
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"321001111_73": "「切ちゃん、どこ行くのッ?」",
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"321001111_74": "「ちょっとセレナに会ってくるデースッ!」",
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"321001111_75": "「待って切ちゃんッ!」",
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"321001111_76": "「<size=40>絶対に待たないデースッ!</size>」",
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"321001111_77": "「一体どうしたんだ、あいつ?」",
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"321001111_78": "「さあ、どうしたんだろうね」",
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"321001111_79": "「わかんない」",
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"321001111_80": "「でも……。\\n またこうして、みんなで笑えてよかった」",
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"321001111_81": "「うん……そうだね」"
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