@@ -1,191 +1,191 @@ | |||
{ | |||
"201008211_0": "奏のバースデー2018", | |||
"201008211_1": "「ん……、あー……。\\n ふぁ~、結構寝たな――」", | |||
"201008211_2": "「さーて、今日はどう過ごそうか……。\\n なんせ仕事も任務の予定も今の所無し。久方ぶりの完全オフだ」", | |||
"201008211_3": "「外は晴天、か。平和だね……。\\n 向こうの翼たちと一緒に戦ったのが嘘みたいだ」", | |||
"201008211_4": "「あたしたちが護った、戦いの先に見えてきた景色――。\\n 今頃、翼も同じ景色を見ているのかもしれない」", | |||
"201008211_5": "「……こうして何もないってのも、いいことだなッ!」", | |||
"201008211_6": "「邪魔するよ」", | |||
"201008211_7": "「奏じゃないか。どうした?」", | |||
"201008211_8": "「久々のオフなんだ。\\n ちょっと暇を持て余しててね」", | |||
"201008211_9": "「だからって、こーんな色気ない所に来てどうするの」", | |||
"201008211_10": "「年頃の乙女なんだから、もっと行く所があるでしょ?\\n 何かやりたいことはないの?」", | |||
"201008211_11": "「やりたいこと、ねえ……。そう言われてもなあ」", | |||
"201008211_12": "(あたしのやりたいことも楽しいことも、\\n 今は全部あの風景の中にある――)", | |||
"201008211_13": "(あとは歌――、それから……)", | |||
"201008211_14": "「あ……」", | |||
"201008211_15": "「あら~?\\n 何かチラッと浮かんじゃったようね?」", | |||
"201008211_16": "「あーあ。お見通しってわけか。\\n やりたいことっていうのも、少し違う気がするけどね」", | |||
"201008211_17": "「翼のことか?」", | |||
"201008211_18": "「まあね。そりゃ会いには行きたいけど、\\n こっちはそれで大丈夫なのか?」", | |||
"201008211_19": "「今日くらい自分がやりたいことをやりなさい」", | |||
"201008211_20": "「いいのか?」", | |||
"201008211_21": "「ああ。\\n 後のことはまかせて、安心して行ってこい」", | |||
"201008211_22": "「そうよ。『こんな日』くらい、ね?」", | |||
"201008211_23": "「こんな日?」", | |||
"201008211_24": "「……なんでもないわ」", | |||
"201008211_25": "「じゃあ、お言葉に甘えて行ってくるよ。\\n 2人とも、ありがとなッ!」", | |||
"201008211_26": "「フフッ。今日はいい日になりそうね」", | |||
"201008211_27": "「ああ」", | |||
"201008211_28": "「さてと、とりあえず翼を探すとするか。\\n こうなったら、今日はとことん楽しんでやる」", | |||
"201008211_29": "「やりたいことってのはまだ決まらないけど、\\n 2人一緒なら、なんだって楽しいはずさッ!」", | |||
"201008211_30": "「ええっと、飾り付けの材料はこれで全部だね。\\n 早くパーティ会場へ持って行かないとッ!」", | |||
"201008211_31": "「飾りつけひとつに、朝からヘンテコ舞いデスッ!」", | |||
"201008211_32": "「切ちゃん、ヘンテコじゃなくて、てんてこ舞いだよ」", | |||
"201008211_33": "「やあ。今日はやけに忙しそうにしてるんだな?」", | |||
"201008211_34": "「そうなんですよ。準備が結構大変で……」", | |||
"201008211_35": "「って、奏さんッ!? もう来ちゃったんですか?\\n まだ誰も呼びに行ってないのにッ!?」", | |||
"201008211_36": "「もう? 呼びにって、あたしをかい?」", | |||
"201008211_37": "「響さん、それを言うのはまずいデス……。\\n サプライズが企画倒れしてしまうデス」", | |||
"201008211_38": "「切ちゃん、それも言ったらダメなやつだよ」", | |||
"201008211_39": "「いいよ、なーんにも聞いてなかったからさ。\\n ところで、そのサプライズってのは翼も一緒なのかい?」", | |||
"201008211_40": "「そ、それは……。\\n って、やっぱり聞こえてたんじゃないデスか」", | |||
"201008211_41": "「――奏ッ!? ど、どうしてッ!?」", | |||
"201008211_42": "「翼ッ! よかった、探す手間が省けたよ」", | |||
"201008211_43": "「久々のオフだから、翼と一緒に過ごそうと思ってね。\\n 今来たとこなんだ」", | |||
"201008211_44": "「……そ、そう」", | |||
"201008211_45": "「ん? どうして目をそらすのさ」 ", | |||
"201008211_46": "「それが、その……」", | |||
"201008211_47": "(なんだ? みんな、今日はやけに歯切れが悪いなあ……)", | |||
"201008211_48": "「翼さん、そっちは順調ですか?」", | |||
"201008211_49": "「い、いや、まだ上手くいってない。\\n 悔しいことに、成果があがらなくてな……」", | |||
"201008211_50": "「何かあったのか? なら、話してごらんよ。\\n あたしでよければ力になるからさ」", | |||
"201008211_51": "「い、いいの……、\\n これはわたしが乗り越えるべきことだからッ!」", | |||
"201008211_52": "「そ、それじゃッ!」", | |||
"201008211_53": "「……何か悩んでいるみたいだったけど、\\n 仕事で何かあったのか?」", | |||
"201008211_54": "「えッ<speed=0.5>?</speed> あ、そ、そうみたいですねー<speed=0.5>、</speed>アハハ……」", | |||
"201008211_55": "「そっか……。まあ、翼が自分で頑張るって言ったんだ。\\n 心配するより信じて応援してやらなきゃな」", | |||
"201008211_56": "「奏さん……」", | |||
"201008211_57": "「とはいえ、あんな顔見せられたんじゃなあ。\\n なんとか翼を笑顔にしてやりたいな」", | |||
"201008211_58": "(そうか。あたしがやりたいこと――、\\n それって、翼と一緒に笑うことだったんだッ!)", | |||
"201008211_59": "「……」", | |||
"201008211_60": "「今のうちに……、ちゃっちゃと準備に向かうデスッ!」", | |||
"201008211_61": "「でも、このまま今日の主役を放っておくのは……」", | |||
"201008211_62": "「わかりました、奏さん」", | |||
"201008211_63": "「みんなでパーッとやりましょうッ!\\n 翼さんを元気づける、サプライズパーティをッ!」", | |||
"201008211_64": "「うん?」", | |||
"201008211_65": "「ええええッ!?」", | |||
"201008211_66": "「……よし。これで買い出しはばっちり。\\n ありがとう、クリス」", | |||
"201008211_67": "「なんのことだ?」", | |||
"201008211_68": "「飲み物で重たい方の袋、持ってくれてたから」", | |||
"201008211_69": "「た、たまたま持った方の袋が重かっただけだッ!」", | |||
"201008211_70": "「でも、準備がまだ残ってるってのに、\\n あいつらどこで油売ってるんだ?」", | |||
"201008211_71": "「それが今、響から連絡があったんだけど、\\n なんだか、おかしなことになってるみたい……」", | |||
"201008211_72": "「おかしなこと?」", | |||
"201008211_73": "「それが――」", | |||
"201008211_74": "「ただいまーッ!」", | |||
"201008211_75": "「ああ、遅かったな。\\n ちゃんとパーティに必要なものを回収して――」", | |||
"201008211_76": "「よっ、久しぶり。手伝いに来たよ」", | |||
"201008211_77": "「うわあッ!?\\n 手伝いって……、なにがどうなってんだッ!?」", | |||
"201008211_78": "「いやー、色々あってー……」", | |||
"201008211_79": "「ちょ、ちょっとこいッ!」", | |||
"201008211_80": "「ええッ!? ひ、引っ張らないでーッ!」", | |||
"201008211_81": "「どこの世界にサプライズバースデーパーティの主役に\\n 準備を手伝わせるやつがいるんだよッ!?」", | |||
"201008211_82": "「えっと……ここに?」", | |||
"201008211_83": "「サプライズが台無しだろッ!」", | |||
"201008211_84": "「それなら大丈夫です」", | |||
"201008211_85": "「サプライズが形を変えて、\\n サプライズ第2形態のまま進行中なんデス」", | |||
"201008211_86": "「……どういうことだ?」", | |||
"201008211_87": "「実は――」", | |||
"201008211_88": "「あたしが言うのも変かもしれないけど、\\n みんな、翼のこと考えてくれてありがとな」", | |||
"201008211_89": "「え?」", | |||
"201008211_90": "「聞いたよ。これは翼を励ますためのパーティなんだろ?\\n びっくりするだろうなあ、翼のやつ……フフ」", | |||
"201008211_91": "(ああ、そう誤魔化したんだ……)", | |||
"201008211_92": "「どうしたんだい?」", | |||
"201008211_93": "「いえ……、そうですね。\\n 翼さんのために頑張りましょうッ!」", | |||
"201008211_94": "(それもある意味、間違いじゃないよね……)", | |||
"201008211_95": "「……よし。\\n ジャガイモの皮むき、いっちょ上がりッ!」", | |||
"201008211_96": "「こういうのは久しぶりだよ。\\n 誰かに食べてもらうための料理ってさ、なんかいいよな」", | |||
"201008211_97": "「フフ」", | |||
"201008211_98": "「って、笑うところかい?」", | |||
"201008211_99": "「ごめんなさい。\\n 奏さんがあんまり楽しそうだったから、つい……」", | |||
"201008211_100": "「なんだい、そりゃ?」", | |||
"201008211_101": "(奏さん、本当に翼さんのことが好きなんだなぁ……)", | |||
"201008211_102": "「それで、こっちの材料はどうするんだ?」", | |||
"201008211_103": "「あ、わるいですよ、そんな……」", | |||
"201008211_104": "「仕上げはわたしたちに任せてください」", | |||
"201008211_105": "「そうかい?\\n それじゃあ飾り付けの応援にでも行ってこようかな」", | |||
"201008211_106": "「……あー、その飾り、もうちょっと右上じゃないのか?」", | |||
"201008211_107": "「っと、じゃあ……、この辺かな?」", | |||
"201008211_108": "「それじゃ行き過ぎだ。もうちょっと左の……、\\n って、あたしが自分でやった方が早いか」", | |||
"201008211_109": "「じゃあ、お願いッ!」", | |||
"201008211_110": "「ああ。配色的に、ここに飾った方が……、\\n バランスが……<speed=0.5>、</speed>んん……ッ、た<speed=0.5>、</speed>高い……」", | |||
"201008211_111": "「……全然届いてないデス」", | |||
"201008211_112": "「これを上にか。よっと……、この辺でいいかい?」", | |||
"201008211_113": "「あ、ああ。\\n ……悪いな手伝わせて」", | |||
"201008211_114": "「お安い御用だ。他にもなにかあるかい?」", | |||
"201008211_115": "(あっても言えるわけないだろうッ!)", | |||
"201008211_116": "「それじゃ、次はこっちを――」", | |||
"201008211_117": "「ヘルプデスッ!\\n 猫の手も借りたいくらいデスよッ!」", | |||
"201008211_118": "(おまえら少しは遠慮しろ――ッ!)", | |||
"201008211_119": "「アハハッ、まかせとけッ!」", | |||
"201008211_120": "「今日の奏さん、すごく楽しそう。\\n これも響が機転を利かせてくれたおかげだね」", | |||
"201008211_121": "「しかし、よくこんな大胆なこと思いついたよな」", | |||
"201008211_122": "「さっき奏さんが言ってたんだ。\\n 『翼さんを笑顔にしたい』って」", | |||
"201008211_123": "「だったら一緒に、その願いを叶えられたらいいなって」", | |||
"201008211_124": "「確かに、先輩が喜ぶ姿は目に見えてるしな」", | |||
"201008211_125": "「それに好きな人のために何かできるって、とっても楽しいもの」", | |||
"201008211_126": "「ふう……。なんとか会場が形になったデス」", | |||
"201008211_127": "「お料理の盛り付けも完成したよ」", | |||
"201008211_128": "「みんなお疲れ様。しかし、見事なもんだね。\\n 気合いの入った手料理に飾り付け――」", | |||
"201008211_129": "「これでケーキでもあれば、\\n まるで誰かのバースデーパーティだ」", | |||
"201008211_130": "「そ、そうですね……」", | |||
"201008211_131": "(本当にいい仲間を持ったね、翼。\\n みんな、翼のことを想ってくれるいい子ばかりだ)", | |||
"201008211_132": "(ちょっと妬けちゃうくらい――、なーんてなッ!)", | |||
"201008211_133": "「さあて、あとは主役の到着を待つだけ、か。\\n サプライズってさ、仕掛ける方もソワソワするな……」", | |||
"201008211_134": "「ま、まったくもってその通りデスッ!」", | |||
"201008211_135": "「それで、ここからどう誤魔化すつもりなんだ?」", | |||
"201008211_136": "「そ、それは……」", | |||
"201008211_137": "「まさか……、考えてなかったのかッ!?」", | |||
"201008211_138": "「あのッ! 今、マリアから連絡があって――、\\n 翼さんと一緒に、もうすぐここに着くそうです」", | |||
"201008211_139": "「ええええッ!?」", | |||
"201008211_140": "(どうしよう……。翼さんと奏さん――、\\n 2人ともサプライズを楽しんでもらうには……)", | |||
"201008211_141": "「ハハッ、仕掛ける方がなんて顔してるのさ」", | |||
"201008211_142": "「あたしが時間を稼ぐから、\\n その間にいい作戦考えといてくれよッ!」", | |||
"201008211_143": "「あッ、奏さんッ!」", | |||
"201008211_144": "「お疲れさま、お2人さんッ!」", | |||
"201008211_145": "「奏……<speed=0.5>。</speed>\\n わたし、その……」", | |||
"201008211_146": "「ここで逃げてもどうにもならないわよ?」", | |||
"201008211_147": "「しかし……」", | |||
"201008211_148": "「はあ……。\\n やっぱり、1人じゃ荷が重すぎたのかしら……」", | |||
"201008211_149": "(荷が重いって……?\\n まさか、悩みって危険な任務か何かなのか?)", | |||
"201008211_150": "「確かにわたしは……、\\n ただ斬ることくらいしか満足にできなかった」", | |||
"201008211_151": "「割り入れてかき回すだけならいざ知らず、\\n 仕上げにああもてこずるなんて……」", | |||
"201008211_152": "(敵陣に切り込んで掻きまわし、トドメまでッ!?\\n そんな過酷な任務を1人で……ッ!)", | |||
"201008211_153": "「それでも、これだけはどうしても、\\n わたし1人でやりきりたかったんだッ!」", | |||
"201008211_154": "「……強がるのもいい加減にしろッ!」", | |||
"201008211_155": "「え?」", | |||
"201008211_156": "「……奏?」", | |||
"201008211_157": "「翼には、翼を想ってくれる仲間がいるんだ。\\n 自分1人で戦おうとするな、少しは頼れッ!」", | |||
"201008211_158": "「戦うって……、さっきからなんのこと……?」", | |||
"201008211_159": "「ん? だって、仕上げにてこずったって……」", | |||
"201008211_160": "「そう。仕上げに使うチョコの扱いが、なかなか難しくて……」", | |||
"201008211_161": "「……ち、ちょこ……?」", | |||
"201008211_162": "「実は、これをどうしても奏に食べてもらいたくて。\\n 頑張って作ってみたんだけど……」", | |||
"201008211_163": "「……あたしに、……ケーキだってッ!?\\n じゃあまさか、サプライズってのは――」", | |||
"201008211_164": "「よし、やるなら今だッ!」", | |||
"201008211_165": "「みんな、いくよッ!」", | |||
"201008211_166": "「奏……ッ!」", | |||
"201008211_167": "「誕生日おめでとうッ!」", | |||
"201008211_168": "「……」", | |||
"201008211_169": "「……ぷッ、ハハッ!」", | |||
"201008211_170": "「アハハハッ!\\n てこずったって、ケーキのことだったのか」", | |||
"201008211_171": "「わあ……、すごい素敵に仕上がってるじゃないですかッ!」", | |||
"201008211_172": "「わたしもそう言ったんだけれど、翼の理想が高すぎるのよ」", | |||
"201008211_173": "「なあ、この絵ってもしかして……」", | |||
"201008211_174": "「……奏だよ」", | |||
"201008211_175": "「アハハハハッ!」", | |||
"201008211_176": "「もう……、確かに少し不格好かもしれないけど、\\n そんなに笑わなくても……」", | |||
"201008211_177": "「じゃなくてさ、浮かない顔して何やってるかと思えば、\\n 隠れてこんな可愛いことしてくれてたんだなー、ってね」", | |||
"201008211_178": "「いいケーキじゃないか。あたしは好きだよ」", | |||
"201008211_179": "「奏……」", | |||
"201008211_180": "「ありがとう。あたしのために頑張ってくれてたんだな。\\n 翼の想い、たくさん伝わってくるよ」", | |||
"201008211_181": "「……うんッ! 気持ちは十分すぎるくらい詰まってる。\\n それだけは、どんなお菓子職人にも負けないくらいッ!」", | |||
"201008211_182": "「アハハッ! 見てくれ、やっと翼が笑ってくれたッ!」", | |||
"201008211_183": "「えッ!?」", | |||
"201008211_184": "「ほんとだ。これで奏さんのサプライズも成功ですねッ!」", | |||
"201008211_185": "「ああ。みんなも、ありがとう。\\n 今日はたくさんいいものを貰っちゃったな」", | |||
"201008211_186": "「なんの話なの?」", | |||
"201008211_187": "「やだね。翼には教えてやんないッ!」", | |||
"201008211_188": "「もう……。\\n 1つ歳をとっても、奏はわたしに意地悪だ」" | |||
{ | |||
"201008211_0": "奏のバースデー2018", | |||
"201008211_1": "「ん……、あー……。\\n ふぁ~、結構寝たな――」", | |||
"201008211_2": "「さーて、今日はどう過ごそうか……。\\n なんせ仕事も任務の予定も今の所無し。久方ぶりの完全オフだ」", | |||
"201008211_3": "「外は晴天、か。平和だね……。\\n 向こうの翼たちと一緒に戦ったのが嘘みたいだ」", | |||
"201008211_4": "「あたしたちが護った、戦いの先に見えてきた景色――。\\n 今頃、翼も同じ景色を見ているのかもしれない」", | |||
"201008211_5": "「……こうして何もないってのも、いいことだなッ!」", | |||
"201008211_6": "「邪魔するよ」", | |||
"201008211_7": "「奏じゃないか。どうした?」", | |||
"201008211_8": "「久々のオフなんだ。\\n ちょっと暇を持て余しててね」", | |||
"201008211_9": "「だからって、こーんな色気ない所に来てどうするの」", | |||
"201008211_10": "「年頃の乙女なんだから、もっと行く所があるでしょ?\\n 何かやりたいことはないの?」", | |||
"201008211_11": "「やりたいこと、ねえ……。そう言われてもなあ」", | |||
"201008211_12": "(あたしのやりたいことも楽しいことも、\\n 今は全部あの風景の中にある――)", | |||
"201008211_13": "(あとは歌――、それから……)", | |||
"201008211_14": "「あ……」", | |||
"201008211_15": "「あら~?\\n 何かチラッと浮かんじゃったようね?」", | |||
"201008211_16": "「あーあ。お見通しってわけか。\\n やりたいことっていうのも、少し違う気がするけどね」", | |||
"201008211_17": "「翼のことか?」", | |||
"201008211_18": "「まあね。そりゃ会いには行きたいけど、\\n こっちはそれで大丈夫なのか?」", | |||
"201008211_19": "「今日くらい自分がやりたいことをやりなさい」", | |||
"201008211_20": "「いいのか?」", | |||
"201008211_21": "「ああ。\\n 後のことはまかせて、安心して行ってこい」", | |||
"201008211_22": "「そうよ。『こんな日』くらい、ね?」", | |||
"201008211_23": "「こんな日?」", | |||
"201008211_24": "「……なんでもないわ」", | |||
"201008211_25": "「じゃあ、お言葉に甘えて行ってくるよ。\\n 2人とも、ありがとなッ!」", | |||
"201008211_26": "「フフッ。今日はいい日になりそうね」", | |||
"201008211_27": "「ああ」", | |||
"201008211_28": "「さてと、とりあえず翼を探すとするか。\\n こうなったら、今日はとことん楽しんでやる」", | |||
"201008211_29": "「やりたいことってのはまだ決まらないけど、\\n 2人一緒なら、なんだって楽しいはずさッ!」", | |||
"201008211_30": "「ええっと、飾り付けの材料はこれで全部だね。\\n 早くパーティ会場へ持って行かないとッ!」", | |||
"201008211_31": "「飾りつけひとつに、朝からヘンテコ舞いデスッ!」", | |||
"201008211_32": "「切ちゃん、ヘンテコじゃなくて、てんてこ舞いだよ」", | |||
"201008211_33": "「やあ。今日はやけに忙しそうにしてるんだな?」", | |||
"201008211_34": "「そうなんですよ。準備が結構大変で……」", | |||
"201008211_35": "「って、奏さんッ!? もう来ちゃったんですか?\\n まだ誰も呼びに行ってないのにッ!?」", | |||
"201008211_36": "「もう? 呼びにって、あたしをかい?」", | |||
"201008211_37": "「響さん、それを言うのはまずいデス……。\\n サプライズが企画倒れしてしまうデス」", | |||
"201008211_38": "「切ちゃん、それも言ったらダメなやつだよ」", | |||
"201008211_39": "「いいよ、なーんにも聞いてなかったからさ。\\n ところで、そのサプライズってのは翼も一緒なのかい?」", | |||
"201008211_40": "「そ、それは……。\\n って、やっぱり聞こえてたんじゃないデスか」", | |||
"201008211_41": "「――奏ッ!? ど、どうしてッ!?」", | |||
"201008211_42": "「翼ッ! よかった、探す手間が省けたよ」", | |||
"201008211_43": "「久々のオフだから、翼と一緒に過ごそうと思ってね。\\n 今来たとこなんだ」", | |||
"201008211_44": "「……そ、そう」", | |||
"201008211_45": "「ん? どうして目をそらすのさ」 ", | |||
"201008211_46": "「それが、その……」", | |||
"201008211_47": "(なんだ? みんな、今日はやけに歯切れが悪いなあ……)", | |||
"201008211_48": "「翼さん、そっちは順調ですか?」", | |||
"201008211_49": "「い、いや、まだ上手くいってない。\\n 悔しいことに、成果があがらなくてな……」", | |||
"201008211_50": "「何かあったのか? なら、話してごらんよ。\\n あたしでよければ力になるからさ」", | |||
"201008211_51": "「い、いいの……、\\n これはわたしが乗り越えるべきことだからッ!」", | |||
"201008211_52": "「そ、それじゃッ!」", | |||
"201008211_53": "「……何か悩んでいるみたいだったけど、\\n 仕事で何かあったのか?」", | |||
"201008211_54": "「えッ<speed=0.5>?</speed> あ、そ、そうみたいですねー<speed=0.5>、</speed>アハハ……」", | |||
"201008211_55": "「そっか……。まあ、翼が自分で頑張るって言ったんだ。\\n 心配するより信じて応援してやらなきゃな」", | |||
"201008211_56": "「奏さん……」", | |||
"201008211_57": "「とはいえ、あんな顔見せられたんじゃなあ。\\n なんとか翼を笑顔にしてやりたいな」", | |||
"201008211_58": "(そうか。あたしがやりたいこと――、\\n それって、翼と一緒に笑うことだったんだッ!)", | |||
"201008211_59": "「……」", | |||
"201008211_60": "「今のうちに……、ちゃっちゃと準備に向かうデスッ!」", | |||
"201008211_61": "「でも、このまま今日の主役を放っておくのは……」", | |||
"201008211_62": "「わかりました、奏さん」", | |||
"201008211_63": "「みんなでパーッとやりましょうッ!\\n 翼さんを元気づける、サプライズパーティをッ!」", | |||
"201008211_64": "「うん?」", | |||
"201008211_65": "「ええええッ!?」", | |||
"201008211_66": "「……よし。これで買い出しはばっちり。\\n ありがとう、クリス」", | |||
"201008211_67": "「なんのことだ?」", | |||
"201008211_68": "「飲み物で重たい方の袋、持ってくれてたから」", | |||
"201008211_69": "「た、たまたま持った方の袋が重かっただけだッ!」", | |||
"201008211_70": "「でも、準備がまだ残ってるってのに、\\n あいつらどこで油売ってるんだ?」", | |||
"201008211_71": "「それが今、響から連絡があったんだけど、\\n なんだか、おかしなことになってるみたい……」", | |||
"201008211_72": "「おかしなこと?」", | |||
"201008211_73": "「それが――」", | |||
"201008211_74": "「ただいまーッ!」", | |||
"201008211_75": "「ああ、遅かったな。\\n ちゃんとパーティに必要なものを回収して――」", | |||
"201008211_76": "「よっ、久しぶり。手伝いに来たよ」", | |||
"201008211_77": "「うわあッ!?\\n 手伝いって……、なにがどうなってんだッ!?」", | |||
"201008211_78": "「いやー、色々あってー……」", | |||
"201008211_79": "「ちょ、ちょっとこいッ!」", | |||
"201008211_80": "「ええッ!? ひ、引っ張らないでーッ!」", | |||
"201008211_81": "「どこの世界にサプライズバースデーパーティの主役に\\n 準備を手伝わせるやつがいるんだよッ!?」", | |||
"201008211_82": "「えっと……ここに?」", | |||
"201008211_83": "「サプライズが台無しだろッ!」", | |||
"201008211_84": "「それなら大丈夫です」", | |||
"201008211_85": "「サプライズが形を変えて、\\n サプライズ第2形態のまま進行中なんデス」", | |||
"201008211_86": "「……どういうことだ?」", | |||
"201008211_87": "「実は――」", | |||
"201008211_88": "「あたしが言うのも変かもしれないけど、\\n みんな、翼のこと考えてくれてありがとな」", | |||
"201008211_89": "「え?」", | |||
"201008211_90": "「聞いたよ。これは翼を励ますためのパーティなんだろ?\\n びっくりするだろうなあ、翼のやつ……フフ」", | |||
"201008211_91": "(ああ、そう誤魔化したんだ……)", | |||
"201008211_92": "「どうしたんだい?」", | |||
"201008211_93": "「いえ……、そうですね。\\n 翼さんのために頑張りましょうッ!」", | |||
"201008211_94": "(それもある意味、間違いじゃないよね……)", | |||
"201008211_95": "「……よし。\\n ジャガイモの皮むき、いっちょ上がりッ!」", | |||
"201008211_96": "「こういうのは久しぶりだよ。\\n 誰かに食べてもらうための料理ってさ、なんかいいよな」", | |||
"201008211_97": "「フフ」", | |||
"201008211_98": "「って、笑うところかい?」", | |||
"201008211_99": "「ごめんなさい。\\n 奏さんがあんまり楽しそうだったから、つい……」", | |||
"201008211_100": "「なんだい、そりゃ?」", | |||
"201008211_101": "(奏さん、本当に翼さんのことが好きなんだなぁ……)", | |||
"201008211_102": "「それで、こっちの材料はどうするんだ?」", | |||
"201008211_103": "「あ、わるいですよ、そんな……」", | |||
"201008211_104": "「仕上げはわたしたちに任せてください」", | |||
"201008211_105": "「そうかい?\\n それじゃあ飾り付けの応援にでも行ってこようかな」", | |||
"201008211_106": "「……あー、その飾り、もうちょっと右上じゃないのか?」", | |||
"201008211_107": "「っと、じゃあ……、この辺かな?」", | |||
"201008211_108": "「それじゃ行き過ぎだ。もうちょっと左の……、\\n って、あたしが自分でやった方が早いか」", | |||
"201008211_109": "「じゃあ、お願いッ!」", | |||
"201008211_110": "「ああ。配色的に、ここに飾った方が……、\\n バランスが……<speed=0.5>、</speed>んん……ッ、た<speed=0.5>、</speed>高い……」", | |||
"201008211_111": "「……全然届いてないデス」", | |||
"201008211_112": "「これを上にか。よっと……、この辺でいいかい?」", | |||
"201008211_113": "「あ、ああ。\\n ……悪いな手伝わせて」", | |||
"201008211_114": "「お安い御用だ。他にもなにかあるかい?」", | |||
"201008211_115": "(あっても言えるわけないだろうッ!)", | |||
"201008211_116": "「それじゃ、次はこっちを――」", | |||
"201008211_117": "「ヘルプデスッ!\\n 猫の手も借りたいくらいデスよッ!」", | |||
"201008211_118": "(おまえら少しは遠慮しろ――ッ!)", | |||
"201008211_119": "「アハハッ、まかせとけッ!」", | |||
"201008211_120": "「今日の奏さん、すごく楽しそう。\\n これも響が機転を利かせてくれたおかげだね」", | |||
"201008211_121": "「しかし、よくこんな大胆なこと思いついたよな」", | |||
"201008211_122": "「さっき奏さんが言ってたんだ。\\n 『翼さんを笑顔にしたい』って」", | |||
"201008211_123": "「だったら一緒に、その願いを叶えられたらいいなって」", | |||
"201008211_124": "「確かに、先輩が喜ぶ姿は目に見えてるしな」", | |||
"201008211_125": "「それに好きな人のために何かできるって、とっても楽しいもの」", | |||
"201008211_126": "「ふう……。なんとか会場が形になったデス」", | |||
"201008211_127": "「お料理の盛り付けも完成したよ」", | |||
"201008211_128": "「みんなお疲れ様。しかし、見事なもんだね。\\n 気合いの入った手料理に飾り付け――」", | |||
"201008211_129": "「これでケーキでもあれば、\\n まるで誰かのバースデーパーティだ」", | |||
"201008211_130": "「そ、そうですね……」", | |||
"201008211_131": "(本当にいい仲間を持ったね、翼。\\n みんな、翼のことを想ってくれるいい子ばかりだ)", | |||
"201008211_132": "(ちょっと妬けちゃうくらい――、なーんてなッ!)", | |||
"201008211_133": "「さあて、あとは主役の到着を待つだけ、か。\\n サプライズってさ、仕掛ける方もソワソワするな……」", | |||
"201008211_134": "「ま、まったくもってその通りデスッ!」", | |||
"201008211_135": "「それで、ここからどう誤魔化すつもりなんだ?」", | |||
"201008211_136": "「そ、それは……」", | |||
"201008211_137": "「まさか……、考えてなかったのかッ!?」", | |||
"201008211_138": "「あのッ! 今、マリアから連絡があって――、\\n 翼さんと一緒に、もうすぐここに着くそうです」", | |||
"201008211_139": "「ええええッ!?」", | |||
"201008211_140": "(どうしよう……。翼さんと奏さん――、\\n 2人ともサプライズを楽しんでもらうには……)", | |||
"201008211_141": "「ハハッ、仕掛ける方がなんて顔してるのさ」", | |||
"201008211_142": "「あたしが時間を稼ぐから、\\n その間にいい作戦考えといてくれよッ!」", | |||
"201008211_143": "「あッ、奏さんッ!」", | |||
"201008211_144": "「お疲れさま、お2人さんッ!」", | |||
"201008211_145": "「奏……<speed=0.5>。</speed>\\n わたし、その……」", | |||
"201008211_146": "「ここで逃げてもどうにもならないわよ?」", | |||
"201008211_147": "「しかし……」", | |||
"201008211_148": "「はあ……。\\n やっぱり、1人じゃ荷が重すぎたのかしら……」", | |||
"201008211_149": "(荷が重いって……?\\n まさか、悩みって危険な任務か何かなのか?)", | |||
"201008211_150": "「確かにわたしは……、\\n ただ斬ることくらいしか満足にできなかった」", | |||
"201008211_151": "「割り入れてかき回すだけならいざ知らず、\\n 仕上げにああもてこずるなんて……」", | |||
"201008211_152": "(敵陣に切り込んで掻きまわし、トドメまでッ!?\\n そんな過酷な任務を1人で……ッ!)", | |||
"201008211_153": "「それでも、これだけはどうしても、\\n わたし1人でやりきりたかったんだッ!」", | |||
"201008211_154": "「……強がるのもいい加減にしろッ!」", | |||
"201008211_155": "「え?」", | |||
"201008211_156": "「……奏?」", | |||
"201008211_157": "「翼には、翼を想ってくれる仲間がいるんだ。\\n 自分1人で戦おうとするな、少しは頼れッ!」", | |||
"201008211_158": "「戦うって……、さっきからなんのこと……?」", | |||
"201008211_159": "「ん? だって、仕上げにてこずったって……」", | |||
"201008211_160": "「そう。仕上げに使うチョコの扱いが、なかなか難しくて……」", | |||
"201008211_161": "「……ち、ちょこ……?」", | |||
"201008211_162": "「実は、これをどうしても奏に食べてもらいたくて。\\n 頑張って作ってみたんだけど……」", | |||
"201008211_163": "「……あたしに、……ケーキだってッ!?\\n じゃあまさか、サプライズってのは――」", | |||
"201008211_164": "「よし、やるなら今だッ!」", | |||
"201008211_165": "「みんな、いくよッ!」", | |||
"201008211_166": "「奏……ッ!」", | |||
"201008211_167": "「誕生日おめでとうッ!」", | |||
"201008211_168": "「……」", | |||
"201008211_169": "「……ぷッ、ハハッ!」", | |||
"201008211_170": "「アハハハッ!\\n てこずったって、ケーキのことだったのか」", | |||
"201008211_171": "「わあ……、すごい素敵に仕上がってるじゃないですかッ!」", | |||
"201008211_172": "「わたしもそう言ったんだけれど、翼の理想が高すぎるのよ」", | |||
"201008211_173": "「なあ、この絵ってもしかして……」", | |||
"201008211_174": "「……奏だよ」", | |||
"201008211_175": "「アハハハハッ!」", | |||
"201008211_176": "「もう……、確かに少し不格好かもしれないけど、\\n そんなに笑わなくても……」", | |||
"201008211_177": "「じゃなくてさ、浮かない顔して何やってるかと思えば、\\n 隠れてこんな可愛いことしてくれてたんだなー、ってね」", | |||
"201008211_178": "「いいケーキじゃないか。あたしは好きだよ」", | |||
"201008211_179": "「奏……」", | |||
"201008211_180": "「ありがとう。あたしのために頑張ってくれてたんだな。\\n 翼の想い、たくさん伝わってくるよ」", | |||
"201008211_181": "「……うんッ! 気持ちは十分すぎるくらい詰まってる。\\n それだけは、どんなお菓子職人にも負けないくらいッ!」", | |||
"201008211_182": "「アハハッ! 見てくれ、やっと翼が笑ってくれたッ!」", | |||
"201008211_183": "「えッ!?」", | |||
"201008211_184": "「ほんとだ。これで奏さんのサプライズも成功ですねッ!」", | |||
"201008211_185": "「ああ。みんなも、ありがとう。\\n 今日はたくさんいいものを貰っちゃったな」", | |||
"201008211_186": "「なんの話なの?」", | |||
"201008211_187": "「やだね。翼には教えてやんないッ!」", | |||
"201008211_188": "「もう……。\\n 1つ歳をとっても、奏はわたしに意地悪だ」" | |||
} |
@@ -0,0 +1,99 @@ | |||
{ | |||
"201009111_0": "未来のバースデー2018", | |||
"201009111_1": "「はぁ……。\\n 誕生日プレゼント、全然いいのが見つからないよ……」", | |||
"201009111_2": "「未来は何をあげたら喜んでくれるんだろう?\\n うーん……」", | |||
"201009111_3": "「あッ、このお店にあるやつ……」", | |||
"201009111_4": "「可愛くて、未来にぴったりかもッ!」", | |||
"201009111_5": "「よろしければ、店内でご覧になりますか?」", | |||
"201009111_6": "「はいッ!」", | |||
"201009111_7": "「ヘッヘッヘー、いいもの見つけちゃったなー。\\n 未来、喜んでくれるかな?」", | |||
"201009111_8": "「そうだッ!\\n せっかくだし、サプライズパーティにしよう」", | |||
"201009111_9": "「部屋もいっぱい飾って……、\\n フフ、驚かせちゃうぞーッ!」", | |||
"201009111_10": "「ふー……。ちょっと買い過ぎちゃったかな。\\n 未来が帰ってくる前に隠して……」", | |||
"201009111_11": "「おかえり」", | |||
"201009111_12": "「わあッ!?」", | |||
"201009111_13": "「み、未来?\\n 今日は遅くなるって言ってなかった?」", | |||
"201009111_14": "「うん。でも、予定より用事が早く済んだから。\\n それよりどうしたの? そんなに驚いて」", | |||
"201009111_15": "「な、なんでもないよ?」", | |||
"201009111_16": "「ふーん……。ところで、その荷物は?」", | |||
"201009111_17": "「ええッ!? これは――ッ!\\n とッ、とととッ、うわッ!?」", | |||
"201009111_18": "「響ッ!? だ、大丈夫?」", | |||
"201009111_19": "「う、うん。平気……」", | |||
"201009111_20": "「って、あッ!」", | |||
"201009111_21": "「荷物が崩れちゃったね、ごめん」", | |||
"201009111_22": "「あれ、クラッカー? なんでこんなの……」", | |||
"201009111_23": "「わあああッ! クラッカーはねッ!\\n ちょ、ちょっと鳴らしてみたいなーってッ!」", | |||
"201009111_24": "「そ、そっかぁ。鳴らしてみたい時って、あるよね」", | |||
"201009111_25": "「うんッ! ほら、あんまり鳴らす機会ってないからッ!\\n クラッカーって誕生日とかぐらいでしか使わないしッ!」", | |||
"201009111_26": "「……いや、た、誕生日は関係なくて……」", | |||
"201009111_27": "「…………」", | |||
"201009111_28": "「…………」", | |||
"201009111_29": "「……アハハ。さすがにバレバレだよね?」", | |||
"201009111_30": "「うん」", | |||
"201009111_31": "「嘘ついてごめん。\\n 本当は、未来のバースデーパーティの準備をしてたんだ」", | |||
"201009111_32": "「フフ。ありがとう、響」", | |||
"201009111_33": "「早くもサプライズ失敗だよ……。\\n 未来に喜んでもらいたかったのに……」", | |||
"201009111_34": "「ううん。響の気持ち、すごく嬉しいよ」", | |||
"201009111_35": "「そうだッ!\\n せっかくだから、2人で準備しない?」", | |||
"201009111_36": "「未来の誕生日なのに、いいの?」", | |||
"201009111_37": "「もちろん。\\n 準備も2人で一緒にした方が、もっと楽しいから」", | |||
"201009111_38": "「なるほどッ! ナイスアイデアだねッ!」", | |||
"201009111_39": "「よーし、頑張るぞーッ!」", | |||
"201009111_40": "「飾り付けはもうすぐ完成だよッ!\\n そっちはどう?」", | |||
"201009111_41": "「うん、お料理ももうすぐ――」", | |||
"201009111_42": "「あッ……」", | |||
"201009111_43": "「本部から?」", | |||
"201009111_44": "「うん……」", | |||
"201009111_45": "「はい……。はい、わかりました。\\n すぐに、向かいます」", | |||
"201009111_46": "「ごめん、急な任務が入っちゃった……」", | |||
"201009111_47": "「……大丈夫。\\n それより、ちゃんと無事に帰ってきてね」", | |||
"201009111_48": "「任せてッ!\\n 任務を終わらせて、すぐ帰ってくるからッ!」", | |||
"201009111_49": "「それじゃ、気をつけてね」", | |||
"201009111_50": "「うん。……あ、そうだッ! 未来ッ!」", | |||
"201009111_51": "「なに?」", | |||
"201009111_52": "「プレゼントも用意してるから楽しみに待っててッ!\\n それじゃ、行ってきまーすッ!」", | |||
"201009111_53": "「もうこんな時間……。\\n 響、遅いな」", | |||
"201009111_54": "「まだ、どこかで頑張ってるのかな……」", | |||
"201009111_55": "「プレゼントも嬉しいけど、早く響に会いたいよ――」", | |||
"201009111_56": "「えッ? 響から……?」", | |||
"201009111_57": "「はい、もしもし――」", | |||
"201009111_58": "「はぁ……、はぁ……ッ! 響、来たよッ!」", | |||
"201009111_59": "「響……? いないの?」", | |||
"201009111_60": "「……」", | |||
"201009111_61": "「未来ッ!」", | |||
"201009111_62": "「ごめんね、こんなところに呼び出しちゃって。\\n どうしても早くおめでとうが言いたくて……ッ!」", | |||
"201009111_63": "「……響ッ!」", | |||
"201009111_64": "「わわッ!? ど、どうしたの?」", | |||
"201009111_65": "「もうッ……。待たせ過ぎだよ。\\n すごく帰りが遅いから、心配したんだよ」", | |||
"201009111_66": "「うん、ごめん……」", | |||
"201009111_67": "「でも、ちゃんと無事に帰ってきたよッ!」", | |||
"201009111_68": "「これを、渡したくて……ッ!」", | |||
"201009111_69": "「お誕生日おめでとう、未来ッ!」", | |||
"201009111_70": "「ありがとう。開けてもいい?」", | |||
"201009111_71": "「うんッ!」", | |||
"201009111_72": "「わあ……ッ! 可愛い髪飾り」", | |||
"201009111_73": "「フフ、未来に似合うと思ったんだ」", | |||
"201009111_74": "「ありがとう。一生の宝物にするね」", | |||
"201009111_75": "「……」", | |||
"201009111_76": "「響……?」", | |||
"201009111_77": "「あ、いや。喜んでもらえたのは嬉しいけど、\\n それじゃちょっと困ったことになっちゃうかもなーって思って」", | |||
"201009111_78": "「どういうこと?」", | |||
"201009111_79": "「だって、これからも毎年あげるんだから、\\n 家の中が一生の宝物でいっぱいになっちゃうよ」", | |||
"201009111_80": "「……ッ!」", | |||
"201009111_81": "「って、あれ?\\n わたし何か変なこと言った?」", | |||
"201009111_82": "「……ぐす……」", | |||
"201009111_83": "「ええッ!? な、泣いてるッ!?」", | |||
"201009111_84": "「ごめん未来、わたしのせいなら謝るからッ!」", | |||
"201009111_85": "「違う……、違うの……」", | |||
"201009111_86": "「えッ?」", | |||
"201009111_87": "「急に泣いちゃってごめんね。\\n でも、悲しいから泣いてるんじゃないの」", | |||
"201009111_88": "「響……」", | |||
"201009111_89": "「は、はいッ!」", | |||
"201009111_90": "「やっぱりこのプレゼントは、一生の宝物だよ」", | |||
"201009111_91": "「ええッ!? どういうこと?」", | |||
"201009111_92": "「……恥ずかしいから、内緒」", | |||
"201009111_93": "「そんなのずるいッ! 教えてよーッ!」", | |||
"201009111_94": "「フフ、だーめッ!」", | |||
"201009111_95": "「……これからも、ずっと一緒にいてね」", | |||
"201009111_96": "「うんッ! ずっと一緒だよッ!」" | |||
} |
@@ -1,115 +1 @@ | |||
{ | |||
"312000111_0": "黒衣の花嫁", | |||
"312000111_1": "「潜入調査?」", | |||
"312000111_2": "「ああ。突如起動した哲学兵装の危険性については、\\n これまでの任務で身をもって知っているな?」", | |||
"312000111_3": "「我々としては、それを未然に防ぐべく、\\n 調査を進めているところだ」", | |||
"312000111_4": "「今は、各自手分けして情報収集にあたっている」", | |||
"312000111_5": "「マリアくんには哲学兵装と思しき代物について、\\n 現場に潜入して、直接確かめてもらいたい」", | |||
"312000111_6": "「わかったわ。\\n ……今ある情報は、この資料ですべて?」", | |||
"312000111_7": "「はい。こうした噂の類は、世界にいくつもあるので、\\n これ以上は実物を確認しないことには、難しいのが現状です」", | |||
"312000111_8": "「無論、条件さえそろえばS.O.N.G.へ移送、\\n 解析することが可能となる運びだ」", | |||
"312000111_9": "「だが、万が一にも発動した哲学兵装と接触した場合、\\n 然るべき対応が必要になるだろう」", | |||
"312000111_10": "「……ある意味、もっとも危険な段階といえるわね」", | |||
"312000111_11": "「わかったわ。\\n 気を引き締めて、慎重に調査を……」", | |||
"312000111_12": "「……ッ!?\\n こ、これがその曰くつきの品ッ!?」", | |||
"312000111_13": "「そうです。\\n 今回は、その純白の……」", | |||
"312000111_14": "「ウェディングドレスッ!?」", | |||
"312000111_15": "「ブライダル雑誌のモデルをするんですか?」", | |||
"312000111_16": "「ええ。\\n 潜入調査とはいえ、花嫁さん役だなんて悪くない気分よね」", | |||
"312000111_17": "「いいなー。純白の花嫁衣装……ッ!\\n フリフリのヒラヒラで……」", | |||
"312000111_18": "「あの、それって、\\n わたしもついていったらダメかなぁ……なーんて」", | |||
"312000111_19": "「……響。遊びじゃないんだから」", | |||
"312000111_20": "「じょ、冗談だって。\\n ちょっと言ってみただけで。アハハ」", | |||
"312000111_21": "「まぁ、憧れちゃう気持ちはわかるけどね。\\n 女の子なら、誰だってそうなんじゃないかな」", | |||
"312000111_22": "「ウェディングドレス……女の子の憧れ、か。\\n まさかこんな形で袖を通すことになるなんて」", | |||
"312000111_23": "「マリアさんだったら、絶対素敵な花嫁さんになれますよッ!」", | |||
"312000111_24": "「えぇぇッ!?\\n マリアが花嫁さんにデスかッ!?」", | |||
"312000111_25": "「任務よ、任務ッ!\\n 本当に結婚するわけじゃないんだから」", | |||
"312000111_26": "「実は……」", | |||
"312000111_27": "「……そういうことだったんデスか。\\n てっきり、マリアがお嫁にいってしまうと思ったデスよ」", | |||
"312000111_28": "「そんなわけないでしょ。\\n それより、メディカルチェックの結果はどうだったの?」", | |||
"312000111_29": "「絶好調デスッ!\\n 元気すぎると言われちゃうくらいデスよ」", | |||
"312000111_30": "「それ、わたしも言われたよ。\\n もしかして、みんなに言ってるのかな?」", | |||
"312000111_31": "「それがいつもの響だもの。\\n 今日も異常なしってことじゃないかな」", | |||
"312000111_32": "「そっか。\\n まぁ、元気なことはいいことだよね」", | |||
"312000111_33": "「……じゃあ、そろそろいくわ。\\n 任務とはいえ、モデルは遅刻厳禁だもの」", | |||
"312000111_34": "「さすがのプロ意識デスッ!」", | |||
"312000111_35": "「いってらっしゃい」", | |||
"312000111_36": "「雑誌で見るウェディングドレス姿、楽しみにしてますッ!」", | |||
"312000111_37": "「任せなさいッ!」", | |||
"312000111_38": "(とは言ったものの……。\\n なによ、なんなのよッ! これはッ!)", | |||
"312000111_39": "(このウェディングドレス……可愛すぎるッ!\\n この可愛さ……、抗えるわけないじゃないッ!)", | |||
"312000111_40": "(可愛さに着られないように、\\n わたしももっと、胸をはって……ッ!)", | |||
"312000111_41": "「わぁ……。やっぱり綺麗ね。\\n さすがはマリア・カデンツァヴナ・イヴッ!」", | |||
"312000111_42": "「いいねー。\\n 次は、ちょっと振り向く感じでッ!」", | |||
"312000111_43": "「これなら、ドレスも大満足だろうな」", | |||
"312000111_44": "「<size=30>もちろんデースッ!\\n ドレスも大喜びで、ふわふわしてるデスよ</size>」", | |||
"312000111_45": "「<size=30>ドレスもマリアさんもふわふわで、\\n これぞ、ザ・可愛いお嫁さんって感じだよねッ!</size>」", | |||
"312000111_46": "「<size=25>し―ッ、2人とも声が大きいッ。\\n 撮影の邪魔になっちゃうでしょ?</size>」", | |||
"312000111_47": "「……この声は」", | |||
"312000111_48": "「わわッ、見つかっちゃったッ!」", | |||
"312000111_49": "「あなたたち、わざわざついてきたの?」", | |||
"312000111_50": "「アハハ……、面目ないデス。\\n 生ウェディングドレスの誘惑には抗えなかったデスよ」", | |||
"312000111_51": "「黙ってついてきちゃって、ごめんなさい」", | |||
"312000111_52": "「すみません。\\n 2人を止めるつもりが、一緒に見惚れてしまって……」", | |||
"312000111_53": "「はあ……。仕方ないわね……」", | |||
"312000111_54": "「オッケーですッ!」", | |||
"312000111_55": "「お疲れ様でしたーッ!」", | |||
"312000111_56": "「お疲れ様」", | |||
"312000111_57": "「お疲れ様です。すごく素敵な花嫁姿でした」", | |||
"312000111_58": "「フフッ、ありがとう」", | |||
"312000111_59": "「本当の花嫁さんみたいに幸せそうで、\\n こっちまで幸せ気分になっちゃいました」", | |||
"312000111_60": "「ふわふわドレスに、お似合いのふわふわ笑顔だったデス」", | |||
"312000111_61": "「すごく豪華なドレスだよね。\\n このふわふわの中には、何が入ってるんですか?」", | |||
"312000111_62": "「このドレスはプリンセスラインといって、\\n スカートを大きく膨らませるデザインのドレスなの」", | |||
"312000111_63": "「中には……そうね。\\n 女の子の憧れがたくさん詰まっているんじゃないかしら?」", | |||
"312000111_64": "「女の子の憧れかあ。こりゃ膨らむわけですなあ~」", | |||
"312000111_65": "「フフッ、夢のある回答ですね」", | |||
"312000111_66": "「花嫁さんといえば、女の子の憧れだもの。\\n モデルとして、それを纏う幸せを伝えていきたいの」", | |||
"312000111_67": "「なるほどデス。幸せは人の数だけあれど、\\n ウェディングドレスとは切っても切れないテーマなわけデスね」", | |||
"312000111_68": "「それはそうよ。\\n 花嫁さんだって、幸せを求めてドレスを纏うに違いないわ」", | |||
"312000111_69": "「今日のマリアはどうなんデスか?」", | |||
"312000111_70": "「えッ? ……そうね。\\n わたしだって、いつかは本当に……」", | |||
"312000111_71": "<size=40>「おお~」</size>", | |||
"312000111_72": "「は、話はこれくらいにして、\\n そろそろ着替えるから、あなたたちはちゃんと帰るのよ?」", | |||
"312000111_73": "「はい」", | |||
"312000111_74": "「分かったデスッ!」", | |||
"312000111_75": "(……あっという間だったわね。\\n 少し名残惜しいけど、素敵な体験だったわ)", | |||
"312000111_76": "(ウェディングドレス……。\\n 憧れの花嫁さん……。女の幸せ……)", | |||
"312000111_77": "(……結婚か。小高い丘の、\\n 赤い可愛い屋根の一軒家……) ", | |||
"312000111_78": "(毎日おいしいご飯を作って、お庭に洗濯物を干して。\\n 天気がいい日は、お弁当を持ってみんなでピクニックに……)", | |||
"312000111_79": "「ってッ! ウェディングドレスが嬉しくて、\\n つい、はしゃいでしまったわッ!」", | |||
"312000111_80": "「そうよ。\\n 花嫁さんだなんて、浮かれてばかりもいられないわ」", | |||
"312000111_81": "「わたしの任務は、哲学兵装と思しきウェディングドレスを\\n 特定し、真実を見極めることッ!」", | |||
"312000111_82": "「とにかく、まずは情報を集めないと」", | |||
"312000111_83": "「ウェディングドレスにまつわる、\\n 妙な噂や不思議なこと……ですか?」", | |||
"312000111_84": "「ええ。なんでもいいわ」", | |||
"312000111_85": "「この業界、スタジオの怪談ならよく聞きますけど、\\n ウェディングドレスってのは……」", | |||
"312000111_86": "「それなら、ほら。あれのことじゃないですか?\\n 近寄るだけで不幸が訪れるー、っていう」", | |||
"312000111_87": "「近寄るだけで不幸が?」", | |||
"312000111_88": "「ああ。お前、まだそんなこと信じてるのか?\\n あんなのただの噂だよ。上等なドレスに失礼だろ」", | |||
"312000111_89": "「それで、そのドレスは今どこに?」", | |||
"312000111_90": "「どこにもなにも、ほら。\\n あのドレスですよ」", | |||
"312000111_91": "「あっちでモデルさんが着ている……」", | |||
"312000111_92": "「こんな素敵なアンティークドレスが着られるなんて。\\n モデルやっててよかったーッ!」", | |||
"312000111_93": "「……この感じはッ!?」", | |||
"312000111_94": "「彼女、今度本当に結婚するらしいですよ」", | |||
"312000111_95": "「今日はただの撮影だっていうのに、\\n もう、幸せオーラ全開って感じですよねッ!」", | |||
"312000111_96": "「本番でもこんなドレスで式を挙げたいなぁ。\\n 私、今すっごく――」", | |||
"312000111_97": "「いけないッ! みんな、離れてッ!」", | |||
"312000111_98": "<size=40>「幸せですッ!!」</size>", | |||
"312000111_99": "「高エネルギー反応を検知ッ!」", | |||
"312000111_100": "「この場所は……ッ!\\n マリアさんが調査中のスタジオです!」", | |||
"312000111_101": "「なんだと……ッ!?」", | |||
"312000111_102": "「何があったんですかッ!?」", | |||
"312000111_103": "「問題のドレスと、\\n マリアさんが接触した可能性が高いです」", | |||
"312000111_104": "「マリアは無事なんデスかッ!?」", | |||
"312000111_105": "「それはまだ……」", | |||
"312000111_106": "「そんな……」", | |||
"312000111_107": "「わたしなら大丈夫」", | |||
"312000111_108": "「マリアッ!」", | |||
"312000111_109": "「現場はどうなっているッ!?」", | |||
"312000111_110": "「現場なら――」", | |||
"312000111_111": "「これからわたしが、なんとかするところよ」", | |||
"312000111_112": "「Seilien coffin airget-lamh tron」" | |||
} | |||
{} |
@@ -1,15 +1 @@ | |||
{ | |||
"312000112_0": "「はあ――ッ!」", | |||
"312000112_1": "「はあ、はあ……ッ!」", | |||
"312000112_2": "「この手ごたえ……。\\n こいつら、1体毎の力は大したことない」", | |||
"312000112_3": "「それなのに、何かやりにくい。\\n この違和感は……」", | |||
"312000112_4": "「はああああッ!」", | |||
"312000112_5": "「はあ――ッ!」", | |||
"312000112_6": "「マリアさんッ!」", | |||
"312000112_7": "「2人ともッ!」", | |||
"312000112_8": "「心配で、慌てて飛び出してきちゃったデスよ」", | |||
"312000112_9": "「言ったでしょ。わたしなら大丈夫」", | |||
"312000112_10": "「それより、問題は彼女……」", | |||
"312000112_11": "「う……うう……」", | |||
"312000112_12": "「黒い……ウェディングドレス……ッ!?」" | |||
} | |||
{} |
@@ -1,45 +1 @@ | |||
{ | |||
"312000121_0": "「うぅ……」", | |||
"312000121_1": "「どうしてこんなところに人が?\\n 他にも逃げ遅れた人がいるんじゃ……」", | |||
"312000121_2": "「作戦地域周辺の避難、全て完了しました。\\n スタジオスタッフ、全員の無事も確認済みです」", | |||
"312000121_3": "「……よかったッ!」", | |||
"312000121_4": "「ここは危険ですッ! あなたも早く避難をッ!」", | |||
"312000121_5": "「待ってッ!」", | |||
"312000121_6": "「ううう……ッ!」", | |||
"312000121_7": "「なッ……!?」", | |||
"312000121_8": "「またあの黒っぽいのが出てきたデスッ!」", | |||
"312000121_9": "「はああああッ!」", | |||
"312000121_10": "「クリスちゃんッ!」", | |||
"312000121_11": "「ちょせぇのが次から次へとッ<speed=0.5>!</speed>\\n コイツらが護ってる、ソイツが親玉か?」", | |||
"312000121_12": "「……うう」", | |||
"312000121_13": "「敵が彼女を中心に現れる以上、原因というのは間違いない」", | |||
"312000121_14": "「だけど、親玉というなら、そのウェディングドレスよ。\\n 彼女自身は人質に過ぎないわッ!」", | |||
"312000121_15": "「どういうことだ?」", | |||
"312000121_16": "「聞き込み中、彼女の纏っているソレが突然発動したの。\\n 纏っている彼女自身の意思とは、何の関係もないわ」", | |||
"312000121_17": "「高エネルギー反応の座標から見て、\\n あのドレスが哲学兵装というのは間違いありません」", | |||
"312000121_18": "「手にした本人の意思にかかわらず、\\n 偶然にも力の発動条件を満たしてしまったようですね」", | |||
"312000121_19": "「衣服の哲学兵装、周囲に出現した謎の敵。\\n この現象は、過去の振袖事件と酷似しているな」", | |||
"312000121_20": "「哲学兵装が、彼女を依り代にしてしまっということですね」", | |||
"312000121_21": "「くッ、潜入捜査で穏便に回収するつもりが、\\n こうも展開が早いとはな」", | |||
"312000121_22": "「うッ……ううう……」", | |||
"312000121_23": "「なんだか、苦しんでるみたい」", | |||
"312000121_24": "「これじゃ、こっちがイジメっ子デス……」", | |||
"312000121_25": "「……ここで諦めたら、\\n 彼女の意識が呪いに塗りつぶされてしまうッ!」", | |||
"312000121_26": "「う……ううッ……」", | |||
"312000121_27": "「しっかりしなさいッ! 惑わされるなッ!」", | |||
"312000121_28": "「あなたは、わたしと同じように撮影に参加していた――」", | |||
"312000121_29": "「もうすぐ本当に結婚する、\\n ただの幸せなモデルでしょッ!?」", | |||
"312000121_30": "「しあ<speed=0.5>わ</speed>……<speed=0.5>せ</speed>……?」", | |||
"312000121_31": "「<speed=0.5>う</speed>……ううううううぅッ!!<speed=1>!</speed>\\n あああああぁああッ!!」", | |||
"312000121_32": "「何ッ!?」", | |||
"312000121_33": "「『疎ましい…<speed=0.5>…</speed>妬ましい……ッ<speed=0.5>!</speed>\\n この世のすべての幸せがッ!!』」", | |||
"312000121_34": "「消えたッ!?」", | |||
"312000121_35": "「哲学兵装の反応、女性の生体反応ごとロストしましたッ!」", | |||
"312000121_36": "「なんだとッ!」", | |||
"312000121_37": "「大変ですッ!\\n ロストした座標の周囲に無数のエネルギー反応がッ!」", | |||
"312000121_38": "「わわッ!?\\n 代わりに黒っぽいのがたくさんッ!?」", | |||
"312000121_39": "「置き土産が多すぎるッ!」", | |||
"312000121_40": "「ここは1人当たり、\\n 1体、2体……いっぱいやるしかなさそうデスッ!」", | |||
"312000121_41": "「女性の行方はこちらで追う。\\n 今はそいつらの殲滅が最優先だ。頼んだぞッ!」", | |||
"312000121_42": "「了解ッ!」" | |||
} | |||
{} |
@@ -1,50 +1 @@ | |||
{ | |||
"312000122_0": "「はあ――ッ!」", | |||
"312000122_1": "「はあ、はあ……ッ!\\n 今ので最後デスッ!」", | |||
"312000122_2": "(……なにか、変な感覚が……)", | |||
"312000122_3": "「切歌ちゃん、後ろッ!」", | |||
"312000122_4": "「なッ!?」", | |||
"312000122_5": "「はあ――ッ!」", | |||
"312000122_6": "「まったく。油断するなよな」", | |||
"312000122_7": "「ごめんなさいデス」", | |||
"312000122_8": "「殲滅にはもう少しかかると思ったんだけれど。\\n 本当に、随分と攻め急いだものね」", | |||
"312000122_9": "「バーッとやってたら、\\n あっという間だったデ……ス……」", | |||
"312000122_10": "「おいッ!?」", | |||
"312000122_11": "「大丈夫ッ!?」", | |||
"312000122_12": "「……平気デスッ!\\n ちょっと張り切りすぎただけデス」", | |||
"312000122_13": "「……ならいいけれど」", | |||
"312000122_14": "「それより、女の人の行方が気になるデス」", | |||
"312000122_15": "「そうだね。あの人、苦しんでた……。\\n 一刻も早く、助けないとッ!」", | |||
"312000122_16": "「って、どこにいくつもりだ?」", | |||
"312000122_17": "「だって、まだこの近くにいるかもしれないんだよ?」", | |||
"312000122_18": "「そりゃ、そうかもしんないけど……。\\n 人探しはおっさんたちに任せて、まずは戻って報告だ」", | |||
"312000122_19": "「この局面、今はあなた1人で無理する番じゃないわ。\\n みんなで頑張りましょう」", | |||
"312000122_20": "「……はいッ!」", | |||
"312000122_21": "「……」", | |||
"312000122_22": "「本当に大丈夫なの?」", | |||
"312000122_23": "「大丈夫デスッ!\\n ほんの少し、ふらっとしただけデスよ」", | |||
"312000122_24": "「……」", | |||
"312000122_25": "「気分がすぐれない?」", | |||
"312000122_26": "「ああ。\\n こいつのことを診てやってほしいんだ」", | |||
"312000122_27": "「ホントのホントに大丈夫デスッ!\\n アタシの元気は、今朝のチェックで折り紙付きデスよ」", | |||
"312000122_28": "「そういうのは、倒れてないやつが言うセリフだろ?」", | |||
"312000122_29": "「わたしも、ちゃんと調べたほうがいいと思う」", | |||
"312000122_30": "「そうだよ。\\n 見たことない敵だったし、心配だよ」", | |||
"312000122_31": "「それは響もでしょ。\\n ほら、顔、ちゃんと見せて?」", | |||
"312000122_32": "「えッ?」", | |||
"312000122_33": "「……やっぱり、ちょっと疲れた顔してる」", | |||
"312000122_34": "「そうかな? 自分じゃあんまりわからないけど」", | |||
"312000122_35": "「言われてみれば、わたしも疲れが気になるわ」", | |||
"312000122_36": "「そんなに手ごわい相手だったんですか?」", | |||
"312000122_37": "「むしろ、楽勝過ぎて気が緩んだデス」", | |||
"312000122_38": "「だからこそ、疲れに違和感がある……。\\n 敵の正体を探る意味でも、しっかり調べたほうがよさそうね」", | |||
"312000122_39": "「確かに、\\n 交戦中、何らかの影響を受けた可能性は、十分考えられます」", | |||
"312000122_40": "「戦闘に参加された皆さんには、通常のチェックに加え、\\n 特別プランで徹底的に調べてみましょう」", | |||
"312000122_41": "(もし、外傷が確認できない場合、\\n 心配なのは心的影響……)", | |||
"312000122_42": "(その場合、矛先となっているのは装者の精神――、\\n それはシンフォギアの中核ともいえる力)", | |||
"312000122_43": "(何事もないといいのですが……)", | |||
"312000122_44": "「それじゃあ、ちゃちゃっと元気を証明してくるデスよ」", | |||
"312000122_45": "「うん」", | |||
"312000122_46": "「いこう、エルフナインちゃん」", | |||
"312000122_47": "「あッ、待ってくださーいッ!」" | |||
} | |||
{} |
@@ -1,84 +1 @@ | |||
{ | |||
"312000131_0": "「おわった、おわったー」", | |||
"312000131_1": "「おかえりなさい」", | |||
"312000131_2": "「ただいまー。\\n みんな、健康そのものだったよ」", | |||
"312000131_3": "「オールグリーンだったデスッ!」", | |||
"312000131_4": "「よかった」", | |||
"312000131_5": "「検査結果って、こんなに早く出るものなの?」", | |||
"312000131_6": "「外傷の類ならすぐなのですが、\\n まだ結果が出ていないものもたくさん……」", | |||
"312000131_7": "「そうだったんデスかッ!?」", | |||
"312000131_8": "「すみません。本格的な解析もこれからですし……。\\n でも、できるだけ早く終わるように頑張りますッ!」", | |||
"312000131_9": "「分かったわ。\\n 無理しなくていいから、しっかりね」", | |||
"312000131_10": "「ありがとうございますッ!\\n では、急ぎ対応しますッ!」", | |||
"312000131_11": "「危ないッ!」", | |||
"312000131_12": "「わわッ!?」", | |||
"312000131_13": "「っと、大丈夫か?\\n 不用意に駆け出すとは感心しないな」", | |||
"312000131_14": "「はわわわッ。す、すみませんッ!」", | |||
"312000131_15": "「ちょうどよかった。みなさんお揃いですね」", | |||
"312000131_16": "「今回の『黒衣の花嫁事件』について、\\n マリアくんの報告とあわせて、一度状況を整理しておきたい」", | |||
"312000131_17": "「発令所へ集合してくれ」", | |||
"312000131_18": "「わかりましたッ!」", | |||
"312000131_19": "「響……」", | |||
"312000131_20": "「ごめん、すぐには帰れそうにないかも。\\n 未来は先に帰ってて。夕飯までには帰れると思うから」", | |||
"312000131_21": "「うん」", | |||
"312000131_22": "「緒川、事件について、\\n これまで判明している情報を頼む」", | |||
"312000131_23": "「分かりました。\\n まず、哲学兵装として力を発したドレスについて」", | |||
"312000131_24": "「『呪いのウェディングドレス』として、\\n ファッション業界の一部では噂になっていたものです」", | |||
"312000131_25": "「なんでも、結婚を前に亡くなった女性の霊が、\\n ドレスに宿っているのだとか」", | |||
"312000131_26": "「れ、霊……、デスかッ!?」", | |||
"312000131_27": "「こ、……こら、ひっつくな」", | |||
"312000131_28": "「ドレスの所有者は、\\n 撮影に臨んでいたドレスブランドのオーナー、幸谷氏」", | |||
"312000131_29": "「マリアさんがモデルをしたドレスの\\n デザイナーでもありますね」", | |||
"312000131_30": "「あのふわふわドレスのデザイナーさんがッ!?」", | |||
"312000131_31": "「呪いのウェディングドレスまで\\n 作ってしまったんデスか?」", | |||
"312000131_32": "「いえ。問題のドレスは、19世紀に制作されたもので、\\n 今ではアンティークと呼ばれる逸品です」", | |||
"312000131_33": "「元々は米国の博物館に展示されていたものを、\\n 幸谷氏が高値で競り落としたそうです」", | |||
"312000131_34": "「曰くの付いたドレスを欲しがるとは、\\n もの好きもいたもんだな……」", | |||
"312000131_35": "「噂は気になるけれど、歴史的価値があるのも事実よ。\\n 重厚感のある見事なデザインだったわ」", | |||
"312000131_36": "「ウェディングドレスなのに真っ黒だったのも、\\n アンティークだったからなんですか?」", | |||
"312000131_37": "「それが、もとは美しい純白だったとか。\\n ……ほら、これがその写真よ」", | |||
"312000131_38": "「白いドレス……ッ!?\\n わたしたちが見た時は黒かったけど、形は同じですね」", | |||
"312000131_39": "「あの時は驚きの黒さだったデス。\\n 本当に同じドレスなんデスか?」", | |||
"312000131_40": "「目の前で白いドレスが黒く染まっていくのを見たわ。\\n 力の発動と共に変化したんだと思う」", | |||
"312000131_41": "「『近寄るだけで不幸が訪れる』という噂を聞いたけれど、\\n 不吉な雰囲気は十分あったわね」", | |||
"312000131_42": "「色の変化は、哲学兵装としての力の発動を――、\\n 『不幸』とは出現する敵を指していると考えられます」", | |||
"312000131_43": "「いずれにせよ、事件解決に向け、\\n 哲学兵装としての道理と、その力の特定は急務となるだろう」", | |||
"312000131_44": "「俺たちに課せられた任務は、哲学兵装の回収――、\\n 及び、ドレスを纏った女性の救出だ」", | |||
"312000131_45": "「行方については目下捜索中だが、\\n 敵の出現を確認次第、お前たちには殲滅にあたってもらう」", | |||
"312000131_46": "「敵の正体について、まだまだ不明な点も少なくない。\\n くれぐれも慎重にことにあたってくれ」", | |||
"312000131_47": "「了解ッ!」", | |||
"312000131_48": "「では、情報収集は緒川さんたちにお任せするとして、\\n ボクはみなさんの戦闘情報の分析を……」", | |||
"312000131_49": "「それって、わたしたちにも手伝えることかな?」", | |||
"312000131_50": "「え? えーっと……」", | |||
"312000131_51": "「嫌なら断っていいんだぞ。\\n 騒がしいのがいても、かえって邪魔するだけじゃないのか?」", | |||
"312000131_52": "「い、いえ、そんなことはッ!」", | |||
"312000131_53": "「こういう時は、いつも1人で机に向かっているものですから、\\n その……、嬉しくて」", | |||
"312000131_54": "「戦闘情報の分析……、そうだな」", | |||
"312000131_55": "「ここはひとつ、\\n 違う角度からメスを入れてみるか」", | |||
"312000131_56": "「なるほど。\\n それで、ここから――」", | |||
"312000131_57": "「こうッ! 一発入れたんだなッ!?」", | |||
"312000131_58": "「そうですッ!\\n それで、このへんからクリスちゃんが入ってきて……」", | |||
"312000131_59": "「『ちょせぇのが次から次へとッ!\\n ソイツが親玉かーッ!?』」", | |||
"312000131_60": "「――って」", | |||
"312000131_61": "「ば、バカッ!\\n 状況再現するのに、モノマネは必要ないだろッ!」", | |||
"312000131_62": "「『フッ、親玉はウェディングドレスよッ!\\n 彼女自身は人質に――』」", | |||
"312000131_63": "「<size=40>『――過ぎないわッ!』」</size>", | |||
"312000131_64": "「って、マリアもやってたデス」", | |||
"312000131_65": "「ちょっとッ! \\n そんな変なポーズとった覚えはないからッ!」", | |||
"312000131_66": "「なるほど。\\n 被害者女性を中心に、敵が呼び寄せられたわけか」", | |||
"312000131_67": "「クリスさんは敵と距離をとって戦い、\\n 切歌さんは最前線で切りこんでいたわけですね」", | |||
"312000131_68": "「わたしがもっと早く駆け付けられたら、\\n 切ちゃんに無茶なんてさせなかったのに……」", | |||
"312000131_69": "「そんな時もある。\\n 次はわたしたちが先陣を切り、皆を支えればいい」", | |||
"312000131_70": "「……はいッ!」", | |||
"312000131_71": "「ありがとうございました。\\n 1人で机に向かうより、感覚的に頭に入った気がします」", | |||
"312000131_72": "「では、これらの情報を、\\n みなさんの検査結果とあわせて解析を続けますッ!」", | |||
"312000131_73": "「……こんなオモシロ芝居で、収穫なんてあったのか?」", | |||
"312000131_74": "「そうだよッ!\\n わたしたちも、これから収穫すればッ!」", | |||
"312000131_75": "「はぁ?」", | |||
"312000131_76": "「師匠ッ! 分析結果がでるまで、\\n ここでシミュレーションさせてください」", | |||
"312000131_77": "「理屈がわからなくても、\\n 体で覚えられることだって、あると思いますッ!」", | |||
"312000131_78": "「わたしからもお願いします」", | |||
"312000131_79": "「次はちゃんと戦えるように、予習しておきたいです」", | |||
"312000131_80": "「ああ、分かった。すぐ用意する。\\n ここからなにかを掴み取れッ!」", | |||
"312000131_81": "「はいッ!」" | |||
} | |||
{} |
@@ -1,35 +1 @@ | |||
{ | |||
"312000132_0": "「未来さん? 先に帰ったはずでは?」", | |||
"312000132_1": "「そのつもりだったんだけどね。\\n ……はい、これ」", | |||
"312000132_2": "「これは、……検査結果?」", | |||
"312000132_3": "「届け先を探しているみたいだったから、\\n わたしが預かっちゃった」", | |||
"312000132_4": "「ありがとうございます」", | |||
"312000132_5": "「これで、みんなの不調の原因がわかるんだよね?」", | |||
"312000132_6": "「はい。\\n みなさんのために、ボクが必ず解き明かしますッ!」", | |||
"312000132_7": "「うん」", | |||
"312000132_8": "(みんなの力になれるなんて。\\n 少し、うらやましいな……)", | |||
"312000132_9": "(わたしにも、ないかな?\\n みんなのために出来ること……)", | |||
"312000132_10": "「はぁぁぁぁ──ッ!」", | |||
"312000132_11": "「はあ……はあ……ッ!」", | |||
"312000132_12": "「よし、しばし休憩とする。\\n 各々、手ごたえを報告してくれ」", | |||
"312000132_13": "「敵の行動パターンには慣れたけど……」", | |||
"312000132_14": "「再現上で剣を交える限り、\\n これといった脅威は感じられません」", | |||
"312000132_15": "「そうか。\\n 実際に目にした者の意見はどうだ?」", | |||
"312000132_16": "「見た目は同じでも、直接やりあったときには、\\n もっと不気味な感じがあった気がする」", | |||
"312000132_17": "「不気味……?\\n 気迫のように、対峙してはじめて肌身で感じるものか?」", | |||
"312000132_18": "「んー、もっと感覚的な……、\\n 間合いに入るとヤバそうな、嫌な感じだ」", | |||
"312000132_19": "「シミュレートでは再現しきれない感覚か。\\n それが相手の特性と考えられなくもないな」", | |||
"312000132_20": "「失礼します。\\n あの、響たちは……」", | |||
"312000132_21": "「……未来、待っててくれたの?」", | |||
"312000132_22": "「うん。\\n 帰ろうとしたら、みんなの検査結果が出たって聞いて……」", | |||
"312000132_23": "「……」", | |||
"312000132_24": "「響? どうかした?」", | |||
"312000132_25": "「え?\\n 平気だよ。なんにも問題ない……」", | |||
"312000132_26": "「……」", | |||
"312000132_27": "「……」", | |||
"312000132_28": "(なんだろう。\\n みんないつもと少し違うような……?)", | |||
"312000132_29": "「さあ、休憩ならもう十分とったわ」", | |||
"312000132_30": "「そうデス。ちゃっちゃと練習再開といくデスよ」", | |||
"312000132_31": "(そっか。\\n みんな、さっきからずっと――)", | |||
"312000132_32": "(笑っていないんだ)" | |||
} | |||
{} |
@@ -1,56 +1 @@ | |||
{ | |||
"312000141_0": "「おおおおおッ!」", | |||
"312000141_1": "「はああああッ!」", | |||
"312000141_2": "「はあ――ッ!」", | |||
"312000141_3": "「3人とも、さっきから妙に気合いが入ってるな」", | |||
"312000141_4": "「ああ。そう言うと聞こえはいいが、\\n なにやら余裕がないようにも見える」", | |||
"312000141_5": "「いつもと雰囲気が違う。\\n 少し、苛立っているような……」", | |||
"312000141_6": "「はあ、はあ……ッ!」", | |||
"312000141_7": "「こうしている間にも、エルフナインちゃんが頑張ってくれてる。\\n なら、わたしたちだってッ!」", | |||
"312000141_8": "「だったら、わたしもここで頑張らせて」", | |||
"312000141_9": "「未来ッ!? なんでギアを?」", | |||
"312000141_10": "「ここからは、未来くんにもシミュレートに参加してもらう。\\n 本人たっての希望だ」", | |||
"312000141_11": "「哲学兵装を纏った被害者女性は、戦闘経験のない民間人だ」", | |||
"312000141_12": "「お前たちには見えないものも、\\n 戦闘経験が少ない未来くんには掴めるかもしれない」", | |||
"312000141_13": "「戦場に立つ戦士の目では見えないもの……。なるほど」", | |||
"312000141_14": "「そんなものかしら……」", | |||
"312000141_15": "「いまいちピンとこないデス……」", | |||
"312000141_16": "(響も、マリアさんと切歌ちゃんも、いつもと雰囲気が違う。\\n まるで心に霞がかかったみたい……)", | |||
"312000141_17": "(なにか明るいこと、楽しいこと――\\n みんなの心を照らす素敵なことは……)", | |||
"312000141_18": "「……そうだッ!」", | |||
"312000141_19": "「未来……?」", | |||
"312000141_20": "「ねえ、朝にみんなでした、\\n ウェディングドレスの話を覚えてる?」", | |||
"312000141_21": "「ウェディングドレス? なんでこんな時に」", | |||
"312000141_22": "「ううん、こんな時だから。思い出して?」", | |||
"312000141_23": "「えっと、マリアさんがドレスのモデルをするって聞いて……」", | |||
"312000141_24": "「いてもたってもいられず、\\n 撮影現場に押し掛けてしまったデス」", | |||
"312000141_25": "「ドレスやウェディングの話で盛り上がって、\\n みんなすごく楽しそうだったよね?」", | |||
"312000141_26": "「う、ウェディングッ!<speed=0.5>?</speed>\\n シミュレーション中に、なにバカげたこと……」", | |||
"312000141_27": "「いや、そうでもないかもしれないぞ」", | |||
"312000141_28": "「確かに、みんな盛り上がってたよね。\\n フリフリのヒラヒラが着たいって」", | |||
"312000141_29": "「わたしは……、\\n 大人っぽいロングドレスなんて、憧れるかな」", | |||
"312000141_30": "「ふわりと広がるウェディングドレス……。\\n 確かにいいものよね」", | |||
"312000141_31": "「アタシは、可愛いくもカッコよく、\\n それでいて、でっかいリボンが付いたのがいいデスッ!」", | |||
"312000141_32": "「そういえば、わたしも今日の撮影で知ったんだけれど、\\n 『サムシングフォー』というのを知っている?」", | |||
"312000141_33": "「サムシングフォー?\\n たしか、結婚式のジンクスですよね?」", | |||
"312000141_34": "「それは初耳デス。儀式的な何かデスか?」", | |||
"312000141_35": "「花嫁さんが身に着けると幸せになれるっていう、\\n 4つの品のことよ」", | |||
"312000141_36": "「結婚した人から幸せを分けてもらうため、\\n 何か借りたものを身に着ける、サムシングボロー」", | |||
"312000141_37": "「幸せを分けてもらう……。\\n 幸せのおすそ分けみたいな感じですねッ!」", | |||
"312000141_38": "「サムシングオールドは、祖先や伝統を重んじて身に着ける、\\n 家に代々伝わる何か古いもの」", | |||
"312000141_39": "「代々伝わる……。\\n ずっと昔から、みんなが大事にしてきたもの……デスか」", | |||
"312000141_40": "「託されてきた想いをみんなが大切にできるのは、\\n すごく素敵なことデスね」", | |||
"312000141_41": "「サムシングニューは、\\n これからの新しい幸せを願って身に着ける、何か新しいもの」", | |||
"312000141_42": "「最後にサムシングブルー。幸運と純潔を表す、何か青いもの。\\n 青は聖母マリアのシンボルカラーでもあるのよ」", | |||
"312000141_43": "「マリアにピッタリのアイテムデスッ!」", | |||
"312000141_44": "「なるほど、それが言いたかったわけですね」", | |||
"312000141_45": "「わ、わたしは純粋に今日の報告を……ッ!」", | |||
"312000141_46": "「アハハッ、わかってますよ」", | |||
"312000141_47": "(フフ、みんなやっと笑顔になってくれた。\\n 少しだけ、みんなの力になれたかな?)", | |||
"312000141_48": "「張りつめてた空気がほどけたな」", | |||
"312000141_49": "「みんな、なんだか楽しそう……」", | |||
"312000141_50": "「なるほど。\\n これはこれで、効果てき面ってとこか」", | |||
"312000141_51": "「師匠ッ! もう一度おねがいしますッ!」", | |||
"312000141_52": "「調子が戻ってきたようだな。\\n よし、シミュレート再開だッ!」", | |||
"312000141_53": "「はいッ!」" | |||
} | |||
{} |
@@ -1,57 +1 @@ | |||
{ | |||
"312000142_0": "「はぁぁぁぁ――ッ!」", | |||
"312000142_1": "「はああああッ!」", | |||
"312000142_2": "「はあ――ッ!」", | |||
"312000142_3": "「よし。\\n 余計な肩の力が抜け、動きのキレが戻ってきたな」", | |||
"312000142_4": "「苛立ちや焦りが消え、\\n 心が落ち着きを取り戻したようですね」", | |||
"312000142_5": "「でも、何かおかしいです。\\n いつもの切ちゃんなら、あんな風にはならないはず」", | |||
"312000142_6": "「ああ。それはあいつら全員に言えることだ。\\n 何か理由がありそうだな」", | |||
"312000142_7": "「理由ならありますッ!」", | |||
"312000142_8": "「みなさんッ、お待たせしてすみません。\\n 敵の特性を特定することができましたッ!」", | |||
"312000142_9": "「敵の特性だと?」", | |||
"312000142_10": "「はいッ!」", | |||
"312000142_11": "「まず、出現する黒い敵について」", | |||
"312000142_12": "「その形状とドレスの持つ「不幸を呼び寄せる」との曰くから、\\n 便宜上、『不幸の種子』と呼ばせてもらいます」", | |||
"312000142_13": "「不幸の種子……。\\n 確かに、植物の種のような形だったわね」", | |||
"312000142_14": "「その不幸の種子から、とある感覚を司る脳内物質を\\n 著しく低下させる力が確認できました」", | |||
"312000142_15": "「損なわれていたそれは、『幸福感』です」", | |||
"312000142_16": "「幸福感ッ!<speed=0.5>?</speed> \\n じゃあ、さっき皆の心が不安定だったのも……」", | |||
"312000142_17": "「おそらく、実戦で気付かぬうちに脳内物質の低下を受け、\\n シミュレート戦闘のストレスに、心が耐えきれず……」", | |||
"312000142_18": "「くッ、そんな簡単なことで\\n 心を乱されるなんて……ッ!」", | |||
"312000142_19": "「ちなみに影響は、敵に最も接近していた切歌さんが最大。\\n 不調を実感していないクリスさんにも見られました」", | |||
"312000142_20": "「あたしがかッ!?」", | |||
"312000142_21": "「敵の攻撃なんて、受けてなかったよね?」", | |||
"312000142_22": "「ああ。それに、敵との距離だって十分だったはず」", | |||
"312000142_23": "「……ッ! まさかッ!?」", | |||
"312000142_24": "「敵の効果範囲は広く、接近するだけで影響を及ぼす、\\n 目に見えない毒、もしくはオーラのようなものと思われます」", | |||
"312000142_25": "「オーラだと?\\n そんな見えざるものを相手にするというのか」", | |||
"312000142_26": "「今思えば、敵に近づかれたときにイヤな感じがあったデス」", | |||
"312000142_27": "「あたしの感じた不気味さも、それだったのか……」", | |||
"312000142_28": "「失礼します」", | |||
"312000142_29": "「緒川か」", | |||
"312000142_30": "「現場関係者のカウンセリング結果から、\\n 新たな事実が判明しました」", | |||
"312000142_31": "「死傷者が出ていないにも関わらず、同様のケースと比べ、\\n 不自然に高いストレス値が検出されたそうです」", | |||
"312000142_32": "「これで敵の特性は決まりか」", | |||
"312000142_33": "「これが不幸を招くという噂の実態……。\\n 『不幸のオーラ』といったところでしょうか」", | |||
"312000142_34": "「不幸のオーラ……。\\n 近づくもの全ての心に、影を落とすと言うの……?」", | |||
"312000142_35": "「上等だッ!\\n 近づけないなら、あたしが遠距離からぶち抜いて……」", | |||
"312000142_36": "「敵がいつまでも、その距離を許すと思うか」", | |||
"312000142_37": "「それは……。くそッ。\\n ならどうすりゃいいんだ」", | |||
"312000142_38": "「敵の力が明らかになった今、対抗できる手段はひとつです」", | |||
"312000142_39": "「不幸に対抗する力――\\n 『幸福』を強く心に描くことッ!」", | |||
"312000142_40": "「心象変化かッ!」", | |||
"312000142_41": "「戦場でドンパチやりながら幸せを思い描けって……、\\n 正直どうなんだ?」", | |||
"312000142_42": "「戦士として戦場に立つ覚悟と、幸福感……。\\n 結びつかない心象の両立が課題だな」", | |||
"312000142_43": "「イメージしにくい……」", | |||
"312000142_44": "「いったい、何を想えば……」", | |||
"312000142_45": "「それは、あなたが思い出させてくれたわ」", | |||
"312000142_46": "「まさか……」", | |||
"312000142_47": "「そっか」", | |||
"312000142_48": "「あれしかないデスッ!」", | |||
"312000142_49": "「幸せが力になるというのなら、\\n それを願う気持ちが導いてくれるはず」", | |||
"312000142_50": "「不幸に穢されたわたしたちに見せてくれた、\\n 幸福の白い輝きッ!」", | |||
"312000142_51": "「ギアが変化したッ!?」", | |||
"312000142_52": "「これが、アタシたちの――」", | |||
"312000142_53": "「幸せを願う気持ちが成す形……?」", | |||
"312000142_54": "「ウェディングギアッ!!」" | |||
} | |||
{} |
@@ -1,52 +1 @@ | |||
{ | |||
"312000211_0": "純白の光明", | |||
"312000211_1": "「か……<speed=0.5>、</speed>可愛い……ッ!」", | |||
"312000211_2": "「可愛いすぎるわ……ッ!」\\n「可愛いすぎるデスッ!」", | |||
"312000211_3": "「ウェディングドレス型のギアだとッ!<speed=0.5>?</speed>\\n 一体、何がどうなっているッ!?」", | |||
"312000211_4": "「……どうやら、幸せを強く願うことで、\\n 心象に描かれた形、それが――」", | |||
"312000211_5": "「ウェディングドレスだった……<speed=0.5>、</speed>と?」", | |||
"312000211_6": "「恐らく、実際にドレスを見て幸福を感じた経験……、\\n そしてなにより――」", | |||
"312000211_7": "「不幸のオーラの影響を受ける中、共に立ち直った体験から、\\n 幸せのイメージとして、より心象に深く刻まれたのでしょう」", | |||
"312000211_8": "「心象実験にも勝る実体験――、\\n 不幸という脅威を前に、4人で紡いだ幸せのイメージ、か……」", | |||
"312000211_9": "「ウェディング・ガールズトークさまさまデスッ!」", | |||
"312000211_10": "「やっぱり、幸せといえば花嫁さん。\\n 花嫁さんといえば、ウェディングドレスだよねッ!」", | |||
"312000211_11": "「わたし、いいのかな? 練習で参加しただけなのに」", | |||
"312000211_12": "「いいと思うッ! 最高だよッ! 可愛いよ未来ッ! \\n すっごく似合ってるッ!」", | |||
"312000211_13": "「ありがとう。響も……似合ってる」", | |||
"312000211_14": "「なんていうか……。\\n 響はウェディングドレスになっても、響だね」", | |||
"312000211_15": "「えーッ!? それって褒められてるの?」", | |||
"312000211_16": "「もちろん。いつものギアもいいけど、\\n フリフリになっても響らしくて、わたしは可愛いと思う」", | |||
"312000211_17": "「い、いつにも増してこっ恥ずかしいこと言ってるなッ!」", | |||
"312000211_18": "「調ッ! アタシはどうデスかッ?\\n どこかおかしなトコとか、ないデス?」", | |||
"312000211_19": "「ちゃんと似合ってるよ。\\n ……綺麗な花嫁さん」", | |||
"312000211_20": "「き、綺麗……デスッ!?」", | |||
"312000211_21": "「そ、そんなことを言われたら、\\n どんな顔していいのか、わからないじゃないデスか……」", | |||
"312000211_22": "「マリアも、よく似合っているな」", | |||
"312000211_23": "「さっきモデルをやってきたばかりだもの。\\n ギアとはいえ、ドレスに着られるわけにはいかないわ」", | |||
"312000211_24": "「そうか。\\n 戦場でも、その立ち回りが生かされるといいな」", | |||
"312000211_25": "(ドレスが可愛くても、戦場ではしゃぐわけにはいかないわ。\\n これはギア。こんなに可愛くてもギアなのよ……ッ!)", | |||
"312000211_26": "(……ちくしょうッ! でもやっぱり可愛いッ!)", | |||
"312000211_27": "「やれやれ。今回は随分とかしましいな」", | |||
"312000211_28": "「仕方ないですよ。\\n 彼女たちも年頃の女の子なんですから」", | |||
"312000211_29": "「ギアの変化が、こんなに気持ちに影響するなんて。\\n もしかして、これこそがこのギアの効果……?」", | |||
"312000211_30": "「警報ッ!? これって、もしかして」", | |||
"312000211_31": "「哲学兵装と思しき、\\n 高エネルギー反応を検知しましたッ!」", | |||
"312000211_32": "「お出ましのようだな」", | |||
"312000211_33": "「それじゃ、ちょっといってくるね」", | |||
"312000211_34": "「うん。いってらっしゃい」", | |||
"312000211_35": "「またあの黒っぽいのが、うじゃうじゃいるデス」", | |||
"312000211_36": "「コイツらが切ちゃんを……ッ!」", | |||
"312000211_37": "「敵との距離には、くれぐれも注意してください」", | |||
"312000211_38": "「近寄って影響を受け続ければ、\\n 最悪の場合、戦闘不能に陥る可能性もあります」", | |||
"312000211_39": "「影響は実感しにくいが、油断するな。\\n なるべく距離をとって応戦するんだ」", | |||
"312000211_40": "「そんなに簡単にいくものかしら」", | |||
"312000211_41": "「そうデス。どうせやるならこのウェディングギアで、\\n ガツンとやってやりたいデス」", | |||
"312000211_42": "「わたしからもお願いします。\\n せっかく手に入れた可能性、ここで試さぬ手はありません」", | |||
"312000211_43": "「可能性か。……よし、いいだろう」", | |||
"312000211_44": "「戦闘はウェディングギア装者を中心に行い、\\n 残りの者は、一定距離を保ってバックアップしろ」", | |||
"312000211_45": "「師匠ッ! ありがとうございますッ!」", | |||
"312000211_46": "「そのギアの性能については、\\n 特性を把握しきれていないのが現状だ」", | |||
"312000211_47": "「だが、お前たちが幸せを願い、手にした形だ。\\n なにか意味のあるものだと信じたい」", | |||
"312000211_48": "「分かったわ。\\n それなら、この力――」", | |||
"312000211_49": "「この場で示させてもらうわッ!」" | |||
} | |||
{} |
@@ -1,19 +1 @@ | |||
{ | |||
"312000212_0": "「はあ――ッ!」", | |||
"312000212_1": "「戦いの中でこの高揚感は……。\\n 気分が軽いッ!?」", | |||
"312000212_2": "「後方から見守る限り、動きのキレも良いと見える。\\n これもギアによる心理的な影響なのか……?」", | |||
"312000212_3": "「はああああッ!」", | |||
"312000212_4": "「切ちゃんも絶好調だね」", | |||
"312000212_5": "「調子の良さに笑いが止まらないデスッ!\\n これなら、いくらでも面白おかしく切り刻めるデスッ!」", | |||
"312000212_6": "<size=40>「アハハハハッ!」</size>", | |||
"312000212_7": "「これはこれで大丈夫なのか?」", | |||
"312000212_8": "「少し興奮しているようですが、\\n 生体機能への影響は出ていません」", | |||
"312000212_9": "「ギアのもたらす幸福感が、\\n 敵の不幸を煽る力を相殺しているのか」", | |||
"312000212_10": "「その身に幸福を纏い、不幸を撃つ――\\n これがウェディングギアの真価ッ!?」", | |||
"312000212_11": "「……う、うわッ!?」", | |||
"312000212_12": "「響ッ!?」", | |||
"312000212_13": "「どうした?」", | |||
"312000212_14": "「ちょっと踏み外しただけです。問題ありませんッ!」", | |||
"312000212_15": "「……」", | |||
"312000212_16": "(……響?)" | |||
} | |||
{} |
@@ -1,36 +1 @@ | |||
{ | |||
"312000221_0": "「はああああッ!」", | |||
"312000221_1": "「あれ?\\n ……うーん」", | |||
"312000221_2": "「……気付いているか?」", | |||
"312000221_3": "「ああ。あのバカ、ギアが変化したっていうのに、\\n なにやってるんだ……」", | |||
"312000221_4": "(……そうか。\\n ギアがフリフリしてるから、いつもと勝手が違うんだ)", | |||
"312000221_5": "(おしゃれヒールで、足の踏ん張りもいつもと違うッ!)", | |||
"312000221_6": "「せっかく纏った可愛いギアなのに、\\n わたし、ドレスが似合ってないのかな?」", | |||
"312000221_7": "「大丈夫。だってそれは、響のギアじゃない」", | |||
"312000221_8": "「えッ!? この声ッ!?」", | |||
"312000221_9": "「Rei shen shou jing rei zizzl」", | |||
"312000221_10": "「未来ッ!?」", | |||
"312000221_11": "「どうしてあいつが?」", | |||
"312000221_12": "「俺が許可した」", | |||
"312000221_13": "「お願いです。わたしにも出撃させてください」", | |||
"312000221_14": "「だめだ。許可できん」", | |||
"312000221_15": "「響を見ていて分かったことがあるんです。\\n だから、わたしがいって力になりたいんです」", | |||
"312000221_16": "「だめだと言っている。君を戦場に出すくらいなら、\\n 俺が直接伝えにいくッ!」", | |||
"312000221_17": "「……それでもです」", | |||
"312000221_18": "「弦十郎さんにはない、この希望を、\\n わたしは手に入れてしまったから」", | |||
"312000221_19": "「それなのに、黙って見てるなんてできませんッ!」", | |||
"312000221_20": "「……」", | |||
"312000221_21": "「お願いです。わたしを響の隣にいかせてくださいッ!」", | |||
"312000221_22": "「あんなにまっすぐな目をした希望、\\n 届けないわけにはいかないだろう」", | |||
"312000221_23": "「なれないのは、わたしだって同じ。\\n 新しい一歩は誰だって怖いもの」", | |||
"312000221_24": "「でもね? なれないフリフリでも、\\n おしゃれなヒールでも、響は響じゃない」", | |||
"312000221_25": "「……わたしはわたし?」", | |||
"312000221_26": "「……ありがとう。\\n わたしに、踏み出す勇気を分けてくれて」", | |||
"312000221_27": "「おしゃれヒールが高いなら――ッ!」", | |||
"312000221_28": "「踏ん張りがきくように、ヒールを壊したのかッ!」", | |||
"312000221_29": "「違うよ、壊したんじゃない。\\n ちゃんと『はずれてくれた』」", | |||
"312000221_30": "「ギアがわたしらしさを認めてくれてるんだッ!」", | |||
"312000221_31": "「どんなにフリフリだって、おしゃれなヒールだってッ!\\n ずっと一緒に強くなってきた、この胸のガングニールならッ!」", | |||
"312000221_32": "「おおおおおッ!」", | |||
"312000221_33": "「ちゃんと、『自分らしく』で戦えるッ!!」" | |||
} | |||
{} |
@@ -1,27 +1 @@ | |||
{ | |||
"312000222_0": "「はぁぁぁぁ――ッ!」", | |||
"312000222_1": "「こっちは、わたしが倒すッ!\\n だから未来は――」", | |||
"312000222_2": "「こっちでしょ?」", | |||
"312000222_3": "「さっすが未来、わかってるーッ!」", | |||
"312000222_4": "「じゃあ、今度は一緒に」", | |||
"312000222_5": "「うん、一緒にいくよ……ッ!」", | |||
"312000222_6": "<size=40>「はああああッ!」</size>", | |||
"312000222_7": "(……うれしいな。\\n わたし、響の力になれてる……)", | |||
"312000222_8": "(ウェディングギア――、\\n このギアは、本当に幸せをくれるギアなんだ)", | |||
"312000222_9": "「どうやら調子が出てきたようだな」", | |||
"312000222_10": "「はいッ!」", | |||
"312000222_11": "「経験不足は、あたしの射撃でバックアップする。\\n そこのバカの面倒はたのんだからなッ!」", | |||
"312000222_12": "「ありがとう」", | |||
"312000222_13": "「未来さん、幸せそう」", | |||
"312000222_14": "「このギアを纏うだけで幸せになれるなんて、\\n やっぱりウェディングドレスは幸せの象徴デスッ!」", | |||
"312000222_15": "「わたしもギアを変化できたら、\\n 切ちゃんの力になれるのに……」", | |||
"312000222_16": "「その気持ちだって、十分でっかい力になるデスッ!」", | |||
"312000222_17": "「ウェディングギアがくれる幸せが全てじゃないデス。\\n アタシの幸せの中には、調が見ていてくれる幸せもあるんデス」", | |||
"312000222_18": "「だから、もっともっと頑張れちゃうデスよ」", | |||
"312000222_19": "「……ありがとう。\\n 切ちゃんがくれる気持ちで、わたしも幸せだよ」", | |||
"312000222_20": "「な、なんだ……?\\n 今日はどいつもこいつも恥ずかしいッ!」", | |||
"312000222_21": "「寂しがっているのか?」", | |||
"312000222_22": "「んなわけあるかーッ!」", | |||
"312000222_23": "「……素敵ね。\\n みんなを幸せにしてくれるギアなんて」", | |||
"312000222_24": "「この力で、なんとしても彼女を救い出さなければ」" | |||
} | |||
{} |
@@ -1,16 +1 @@ | |||
{ | |||
"312000311_0": "立ちはだかる黒", | |||
"312000311_1": "「だいぶ片づいたけれど、\\n 敵の発生源はまだなの?」", | |||
"312000311_2": "「お前たちが今進んでいる道が、最短ルートだ」", | |||
"312000311_3": "「このまま進めば、あの女の人に会えるんですね?」", | |||
"312000311_4": "「今のところ、それらしき生体反応は見られませんが、\\n 不幸の種子が現れる以上、その可能性は高いです」", | |||
"312000311_5": "「不幸の種子は、彼女を中心として出現していたからな」", | |||
"312000311_6": "「いつ姿を現しても、おかしくないということね」", | |||
"312000311_7": "「目的はあくまで彼女の保護だ」 ", | |||
"312000311_8": "「しかし、哲学兵装が暴走を続けている限り、\\n 直接戦闘が避けられる保証はない」", | |||
"312000311_9": "「それでもッ!\\n 助けたい相手と、戦うなんてできませんッ!」", | |||
"312000311_10": "「そうよ。\\n 相手は、もうすぐ花嫁になる人なのよ?」", | |||
"312000311_11": "「花嫁さんが不幸に支配され、\\n 幸せになれないなんて間違ってるッ!」", | |||
"312000311_12": "「なら、その気持ちを伝えてこいッ!\\n お前たちが諦めなければ、必ず想いは届く」", | |||
"312000311_13": "「了解ッ!」" | |||
} | |||
{} |
@@ -1,98 +1 @@ | |||
{ | |||
"312000312_0": "「そろそろ問題の座標に到達するわ」", | |||
"312000312_1": "「ああ。\\n 遭遇次第、あいつからドレスをひんむけばいいんだな?」", | |||
"312000312_2": "<size=40>「ええええぇッ!?」</size>", | |||
"312000312_3": "「い<speed=0.5>、</speed>いきなりなんてことをッ!?」", | |||
"312000312_4": "「そ<speed=0.5>、</speed>そんなの、\\n 全国のお茶の間が許さないデスッ!」", | |||
"312000312_5": "「だ<speed=0.5>、</speed>だって、\\n 戦わないってつまり……<speed=0.5>、</speed>そういうことだろッ!?」", | |||
"312000312_6": "「確かに、哲学兵装が彼女を依り代として動いている以上、\\n 取り上げてしまうのは効果的です。ですが……」", | |||
"312000312_7": "「着用しているものを、\\n そう簡単に奪えるとは思えませんね……」", | |||
"312000312_8": "「わたしのシュルシャガナなら、\\n 遠距離からドレスだけ伐り刻むことだって……」", | |||
"312000312_9": "「それだと、戦うのとあんまり変わらないんじゃ……」", | |||
"312000312_10": "「ああ。気持ちはわかるが、それで抵抗されれば、\\n まともに戦う以上の危険を伴う可能性もある」", | |||
"312000312_11": "「……わかりました」", | |||
"312000312_12": "「当たり前のようだけれど、一度纏ったドレスを手放すのに、\\n 彼女の協力は不可欠ということね」", | |||
"312000312_13": "「そうなると、有効なのはやはり――」", | |||
"312000312_14": "「……説得か」", | |||
"312000312_15": "「緒川、例の被害者女性について、\\n 詳しい情報を伝えてやってくれ」", | |||
"312000312_16": "「はい。\\n 被害者は城木愛子23歳。職業はモデル――」", | |||
"312000312_17": "「事件当日はマリアさんと同じく、\\n ウェディングドレスを着用して、撮影に臨んでいました」", | |||
"312000312_18": "「明るく朗らかな性格から友人も多く、\\n 結婚を控えていて、最近では特に明るい様子だったそうです」", | |||
"312000312_19": "「幸せの真っ只中だったんですね……」", | |||
"312000312_20": "「そんな幸せそうな彼女が、\\n 呪いに捕らわれてしまうだなんて……」", | |||
"312000312_21": "「わたしが会った時には、ずっと苦しそうで……、\\n 話ができる感じじゃありませんでした」", | |||
"312000312_22": "「でも最後に、ぞっとするような言葉を叫んで……。\\n 『幸せ』をすごく憎んでるみたいだった」", | |||
"312000312_23": "「おそらく、その声こそが呪いの正体。\\n 呪いのウェディングドレスの意志そのもの――」", | |||
"312000312_24": "「待ってッ!」", | |||
"312000312_25": "「どうした?」", | |||
"312000312_26": "「静かに……。何か聞こえる……ッ!」", | |||
"312000312_27": "「……うぅッ……」", | |||
"312000312_28": "「高エネルギー反応、検知ッ!」", | |||
"312000312_29": "「現れたかッ!」", | |||
"312000312_30": "「同座標上に生体反応を確認ッ! 座標、転送しますッ!」", | |||
"312000312_31": "「見つけたッ!」", | |||
"312000312_32": "「モデルさんッ!」", | |||
"312000312_33": "「うう……」", | |||
"312000312_34": "「彼女の意識を呼び起こし、\\n 発動した哲学兵装の暴走を止めるんだ。できそうか?」", | |||
"312000312_35": "「もちろんよ」", | |||
"312000312_36": "「やってみますッ!」", | |||
"312000312_37": "「雪音、月読、構えておけッ!」", | |||
"312000312_38": "「はい」", | |||
"312000312_39": "「わかってるッ!」", | |||
"312000312_40": "「うう……、く……ッ!」", | |||
"312000312_41": "「また不幸の種子が」", | |||
"312000312_42": "「モデルさんを護るみたいに出てくるデスッ!」", | |||
"312000312_43": "「まずはここを片づけて――」", | |||
"312000312_44": "「あの人のところまで、一直線にッ!」", | |||
"312000312_45": "「今のうちに、2人はモデルさんをッ!」", | |||
"312000312_46": "「ここはアタシに任せて、先にいくデスッ!」", | |||
"312000312_47": "「分かったわッ!」", | |||
"312000312_48": "「いってくるッ!」", | |||
"312000312_49": "「……って、カッコつけてみたはいいデスが、\\n ホントは一緒に頑張ってほしいデスよ」", | |||
"312000312_50": "「もちろん。\\n でも、改まってどうかしたの?」", | |||
"312000312_51": "「前回、1人で突っ走ったアタシなわけデスが、\\n そのことで、調にもたくさん心配かけたデス……」", | |||
"312000312_52": "「だから今度は、みんなと頑張るアタシの背中を、\\n 調には安心して見ていてほしいんデス」", | |||
"312000312_53": "「そうじゃないと……、\\n 今度は調が無茶してしまうデス」", | |||
"312000312_54": "「調には、みんなと頑張るアタシと、\\n 一緒に頑張ってほしいんデスッ!」", | |||
"312000312_55": "「切ちゃん……」", | |||
"312000312_56": "「わわッ!? もしかしなくても、聞こえてたデスかッ!?」", | |||
"312000312_57": "「うん。頑張りたいのはお互いさま。\\n だから、切ちゃんを信じて頑張るね」", | |||
"312000312_58": "(2人の気持ち、よくわかるなあ……)", | |||
"312000312_59": "(大切な人のために力になりたい――、\\n 心配はしたいけど、心配をされるのは嫌だ――)", | |||
"312000312_60": "「きっと、こんな想いも『幸せ』。\\n だから、わたしはもっと頑張れるッ!」", | |||
"312000312_61": "「ううぅ……」", | |||
"312000312_62": "「やっと、また会えましたね」", | |||
"312000312_63": "「わたしたち、あなたの手を取りたくて、ここまで来たんです。\\n だから……」", | |||
"312000312_64": "「うう……ッ!」", | |||
"312000312_65": "「……待って。\\n わたしに話をさせてちょうだい」", | |||
"312000312_66": "「こうなる前の彼女を知っているのは、わたしだけだから」", | |||
"312000312_67": "「……わかりました」", | |||
"312000312_68": "「あなた、今日はモデルとしてドレスを着ていたけれど、\\n 今度、本当の花嫁になるのよね?」", | |||
"312000312_69": "「だったら、そんな呪いに屈してはいけないわ。\\n 掴みかけたその幸せを思い出してッ!」", | |||
"312000312_70": "「……ッ!」", | |||
"312000312_71": "「……しあ<speed=0.5>わ</speed>…<speed=0.5>せ</speed>……?」", | |||
"312000312_72": "「ッ!」", | |||
"312000312_73": "「そんなもの……<speed=0.5>、</speed>\\n この女にはもう…<speed=0.5>…</speed>無い……ッ!」", | |||
"312000312_74": "「ッ!?」", | |||
"312000312_75": "「この身の不幸……、全ての者に分けてやる……ッ!」", | |||
"312000312_76": "「待ってッ!」", | |||
"312000312_77": "「……」", | |||
"312000312_78": "「涙……?」", | |||
"312000312_79": "「あの人がいないッ!?\\n ……また、逃げられちゃった」", | |||
"312000312_80": "「泣いていたみたい。いったい、どうして……」", | |||
"312000312_81": "「まだまだ、わからないことだらけですね」", | |||
"312000312_82": "「どんまいデスよ。\\n 次に会う時には、機嫌も直っているかもしれないデスッ!」", | |||
"312000312_83": "「……そうだね。そっちの状況は?」", | |||
"312000312_84": "「一掃完了デスッ!」", | |||
"312000312_85": "「みんなで頑張って、全部倒したんだよね」", | |||
"312000312_86": "「はい……」", | |||
"312000312_87": "「そっちで取りこぼしてとっ散らかした分も、\\n 全部綺麗にしといたからな」", | |||
"312000312_88": "「フフッ、ありがとう」", | |||
"312000312_89": "「こちらも殲滅を確認。\\n だが……、まだまだこれからだな」", | |||
"312000312_90": "「はい。\\n 今日はぐっすり休んで、明日も元気で頑張らないとッ!」", | |||
"312000312_91": "「じゃあ、帰ろう、未来」", | |||
"312000312_92": "「うん」", | |||
"312000312_93": "「……ッ!」", | |||
"312000312_94": "「……」", | |||
"312000312_95": "「ウェディングドレスって……、\\n 本当に幸せの象徴なの……?」" | |||
} | |||
{} |
@@ -1,37 +1 @@ | |||
{ | |||
"312000411_0": "その身に纏う純白", | |||
"312000411_1": "(花嫁の涙……?)", | |||
"312000411_2": "(あの涙の意味は、なんだったのかしら)", | |||
"312000411_3": "(体は、哲学兵装であるドレスに支配されていたはず。\\n だからわたしたちに、敵をけしかけてきた――)", | |||
"312000411_4": "(そうだとすると、あの涙を流していたのは……?)", | |||
"312000411_5": "「……もうこんな時間。\\n 考え事をしていたらあっという間ね」", | |||
"312000411_6": "「そろそろメディカルチェックに向かわないと……」", | |||
"312000411_7": "「そうだね、メディカルチェックだね」", | |||
"312000411_8": "「最近何かと話題のメディカルチェックデス……」", | |||
"312000411_9": "「いつもより大がかりだけど、仕方ないよ」", | |||
"312000411_10": "「まあ、いっか。\\n 今日は未来も一緒だしねッ!」", | |||
"312000411_11": "「……う、うん、そうだね」", | |||
"312000411_12": "(……未来?)", | |||
"312000411_13": "「市街地にて、高エネルギー反応を検知した。\\n 恐らく不幸の種子だ」", | |||
"312000411_14": "「モデルさん――、哲学兵装の反応は?」", | |||
"312000411_15": "「被害者女性の生体反応は確認されていない」", | |||
"312000411_16": "「……そう」", | |||
"312000411_17": "「この場所なら、わたしたちの方が近いですッ!\\n 行かせてくださいッ!」", | |||
"312000411_18": "「ああ。そっちは4名か。\\n 至急、現場へ向かってくれ」", | |||
"312000411_19": "「まかせたわ」", | |||
"312000411_20": "「分かりましたッ!」", | |||
"312000411_21": "「いこう、みんなッ!」", | |||
"312000411_22": "「Balwisyall Nescell gungnir tron」", | |||
"312000411_23": "「幸せを、心に描いて……」", | |||
"312000411_24": "「湧き上がってくる、この幸福を、力に――ッ!」", | |||
"312000411_25": "「……今日もやっぱり可愛いデス……ッ!\\n 何度纏っても、安心の充実感デスッ!」", | |||
"312000411_26": "「じーー」", | |||
"312000411_27": "「そ、そんなに見つめて、どうしたんデスか?」", | |||
"312000411_28": "「楽しそうだね、切ちゃん」", | |||
"312000411_29": "「切ちゃんが楽しそうだと、わたしも楽しい。\\n だから――」", | |||
"312000411_30": "「見つけたッ!」", | |||
"312000411_31": "「……ウェディングギアは無いけど、\\n 後方からの援護はまかせてください」", | |||
"312000411_32": "「ありがとう。\\n でも、無理はしないでね」", | |||
"312000411_33": "「はい」", | |||
"312000411_34": "「戦う花嫁さん……。\\n 少し、うらやましいな」" | |||
} | |||
{} |
@@ -1,94 +1 @@ | |||
{ | |||
"312000412_0": "「不幸の種子の反応、全て消失しました」", | |||
"312000412_1": "「今ので最後だったみたいだね」", | |||
"312000412_2": "「結局、モデルさんは見つからなかったデスね」", | |||
"312000412_3": "「心配だね。\\n 一夜明けて、お腹だって減ってると思うし」", | |||
"312000412_4": "「もうすぐ、花嫁さんになる人なんだよね。\\n 結婚式の準備だって大変なはずなのに……」", | |||
"312000412_5": "「式場でどんな料理を出すかとか?\\n こだわると大変そうだけど、それもまた幸せな悩みだよッ!」", | |||
"312000412_6": "「どうせだったら、悩みに悩んで、\\n うんと幸せになってもらいたいデスッ!」", | |||
"312000412_7": "「フフッ。そうだね」", | |||
"312000412_8": "「……えッ?」", | |||
"312000412_9": "「切ちゃん、みんな……、どうしたの?」", | |||
"312000412_10": "「結婚……、なんて……ッ!」", | |||
"312000412_11": "「……結婚だなんて」", | |||
"312000412_12": "「……」", | |||
"312000412_13": "「……はぁ」", | |||
"312000412_14": "(なんか悩んでるみたいだな……。\\n もしかして、昨日のことか?)", | |||
"312000412_15": "(あいつには日頃世話になってるしな。\\n ガラじゃねーけど、たまには大人の悩みでも聞いてみるか)", | |||
"312000412_16": "「あ、あのさ……」", | |||
"312000412_17": "「大体、『結婚』だなんて、\\n どんな気持ちでするものなのッ!?」", | |||
"312000412_18": "「なッ!? 悩みの照準が大人すぎるッ!」", | |||
"312000412_19": "「あら、ちょうどよかった」", | |||
"312000412_20": "「あなたはどう考えてるの?\\n その……結婚、とか……」", | |||
"312000412_21": "「えッ? あ、あたしがッ!?\\n け、けっこ……ッ!?」", | |||
"312000412_22": "「なにか騒がしいと思えば……\\n 雪音はなにを興奮しているんだ?」", | |||
"312000412_23": "「先輩ッ! こいつが悩みがあるとか……、そ、そのッ、\\n と、とにかくパスだッ!」", | |||
"312000412_24": "「なにッ!?」", | |||
"312000412_25": "「……はぁ」", | |||
"312000412_26": "「……分かった。\\n その悩み、わたしがしかと引き受けたッ!」", | |||
"312000412_27": "(まさか、昨日の一件について自分を責めているのか?\\n ならば、ここは少しでも心を軽くしてやらねば)", | |||
"312000412_28": "「……はぁ」", | |||
"312000412_29": "「ねえ、わたし……、\\n ちゃんと結婚できるのかしら……?」", | |||
"312000412_30": "「なッ!?」", | |||
"312000412_31": "<size=40>「なに――ッ!?」</size>", | |||
"312000412_32": "「……そういうことだったのか」", | |||
"312000412_33": "「ええ。彼女を救う言葉をかけようにも、\\n 花嫁さんの気持ちもわからないようではね……」", | |||
"312000412_34": "「まったく、大げさすぎなんだよ。\\n 本当に結婚でも考えてるのかと思ったぞ」", | |||
"312000412_35": "「そんなわけないじゃないッ!」", | |||
"312000412_36": "「結婚を控えた者の心理か……。\\n 確かに、今のわたしたちには想像しがたいな」", | |||
"312000412_37": "「あの時、わたしの声は彼女の心に届かなかった……。\\n 結婚への理解が深まれば、彼女の心に近づけるかもしれない」", | |||
"312000412_38": "「結婚と聞くと、ドレスやセレモニーの\\n 華やかさばかりイメージしてしまうけれど――」", | |||
"312000412_39": "「結婚の前って、\\n なにかとナイーブになるというじゃない?」", | |||
"312000412_40": "「花嫁特有の悩みか。\\n マリッジブルーという言葉もあるほどだからな」", | |||
"312000412_41": "「結婚を前に気が滅入るってやつだな。\\n まさか、哲学兵装はその心の隙をついて……ッ!?」", | |||
"312000412_42": "「ああ。\\n 難題だが、説得材料足りうるかもしれない」", | |||
"312000412_43": "「……もう少し考えてみるわ。\\n 今日はこの後、また花嫁役を演じるんだし……」", | |||
"312000412_44": "「花嫁役って、例のモデル撮影か?」", | |||
"312000412_45": "「ええ。\\n 事件のせいで、撮り直しになってしまったの」", | |||
"312000412_46": "「そろそろ向かうわ。わたしはもう終えたけど、\\n 2人ともメディカルチェックはしっかり受けておくのよ?」", | |||
"312000412_47": "「わかってるって」", | |||
"312000412_48": "「……あっちは最前線でドンパチやってんだ。\\n あいつらの方が、あたしたちより疲れてるはずなのに……」", | |||
"312000412_49": "「ああ。悔しいのはわたしも同じだ」", | |||
"312000412_50": "「あれから、心象訓練でも成果は得られなかった……」", | |||
"312000412_51": "「だが、ギアが力の全てではない。\\n 今のわたしたちにも、なにか出来ることがあると信じよう」", | |||
"312000412_52": "「……そうだな」", | |||
"312000412_53": "「あの……ッ!」", | |||
"312000412_54": "「どうした? 何をそんなに慌てて……」", | |||
"312000412_55": "「大変なんです。\\n 切ちゃんたちの様子が……ッ!」", | |||
"312000412_56": "「みなさん……」", | |||
"312000412_57": "「あいつらがどうかしたのかッ!?」", | |||
"312000412_58": "「それが……」", | |||
"312000412_59": "「はぁ……」", | |||
"312000412_60": "「まさか、立花まで昨日のことを気にして……」", | |||
"312000412_61": "「結婚だなんて……、\\n わたし、まだなんにも考えてないのに……」", | |||
"312000412_62": "「なんだ、こっちもか」", | |||
"312000412_63": "「こっちも?」", | |||
"312000412_64": "「ああ。さっき、マリアも言っていた。\\n わたしたちも驚かされたが、この話なら心配ない」", | |||
"312000412_65": "「例の被害者を説得するのに、結婚について考えたいんだと。\\n ったく、真面目というか不器用というか……」", | |||
"312000412_66": "「こんなに早く結婚するなんて……。\\n ねえ、どうしよう、未来」", | |||
"312000412_67": "「わたしだって、どうしたらいいのかわからないよ……」", | |||
"312000412_68": "「結婚なんて、遠い未来の話かと思ってたデス……」", | |||
"312000412_69": "「なんだ?\\n ……急に結婚するって、設定まで作って考えてるのか?」", | |||
"312000412_70": "「違う、これは……」", | |||
"312000412_71": "「戦いが終わってギアを解除してから、\\n ずっとこんな様子で……」", | |||
"312000412_72": "「戦いの後……?」", | |||
"312000412_73": "「結婚式の準備なんて、何から始めればいいの……?\\n 教会とチャペルって何がちがうの?」", | |||
"312000412_74": "「婚礼料理って……、どうすればいいんだろう……。\\n なに料理がいいかも決まってないのに……」", | |||
"312000412_75": "「ありもしない結婚について、漠然と不安を訴えるこの症状、\\n 不幸のオーラによる影響と見て間違いありません」", | |||
"312000412_76": "「……本気で結婚について悩んでるのか?\\n これじゃまるで――」", | |||
"312000412_77": "「『マリッジブルー』……?」", | |||
"312000412_78": "「お嫁に行ってしまったら、\\n 調に寂しい想いをさせてしまうデス……」", | |||
"312000412_79": "「結婚したら、アタシたちは……、\\n S.O.N.G.はどうなってしまうんデスか?」", | |||
"312000412_80": "「大丈夫、切ちゃんは結婚しないし、何も変わらないよ」", | |||
"312000412_81": "「……おかしいデスね。調がこう言ってくれてるのに、\\n 不安で仕方がないデス……」", | |||
"312000412_82": "「結婚が……、すごくすごく、怖いんデス……」", | |||
"312000412_83": "「ただ事ではないようだな……」", | |||
"312000412_84": "「一刻も早く、詳細なメディカルチェックをッ!」", | |||
"312000412_85": "「わたしはマリアの様子を見にいく」", | |||
"312000412_86": "「分かった。\\n こっちは、あたしたちでなんとかする」", | |||
"312000412_87": "「わたしで出来ることがあるなら、みんなの力になりたい」", | |||
"312000412_88": "「ありがとうございます。\\n 今はその優しさが、何より薬になります」", | |||
"312000412_89": "(これだけ心に深刻な影響を与える不幸のオーラ――、\\n そして、それを相殺していたはずのウェディングギア――)", | |||
"312000412_90": "(――司る不幸と幸福。\\n 互いの特性は解っていたはずなのに……)", | |||
"312000412_91": "(いったい、ボクは何を見逃していたんだ……ッ!?)" | |||
} | |||
{} |
@@ -1,95 +1 @@ | |||
{ | |||
"312000421_0": "「おはよう。今日もよろしくお願いするわ」", | |||
"312000421_1": "「お、おはようございますッ!」", | |||
"312000421_2": "「今日は他のモデルさんは?」", | |||
"312000421_3": "「え? えっと……。あ、あの騒ぎで機材が横倒しになって、\\n マリアさんの撮影データだけお釈迦になってしまいまして……」", | |||
"312000421_4": "「そ、そうなんですッ!\\n いやー、わざわざ撮り直しだなんてすみません」", | |||
"312000421_5": "「気にしなくていいわ。\\n 何度だって着こなしてみせるから」", | |||
"312000421_6": "「……やっぱり言えないよなぁ。\\n 1人だけデザイナーのNGが出たなんて」", | |||
"312000421_7": "「しかし、幸谷さんも人が悪い。\\n あの写真、結構自信あったのになあ」", | |||
"312000421_8": "「美しい着こなしだったと思うけど、\\n どこに不満があったのかしら……」", | |||
"312000421_9": "(まさか再撮影とは好都合だったわ)", | |||
"312000421_10": "(不覚にも、哲学兵装の発動は許してしまったけれど、\\n 問題のドレスについて、わたしが直接話を聞き出せる)", | |||
"312000421_11": "「失礼しまーす。\\n 今日の衣装と、ブーケになりまーす」", | |||
"312000421_12": "(またあのウェディングドレス……、やっぱり可愛いッ!)", | |||
"312000421_13": "(……それでも、これは雑誌の撮影。\\n 任務といえど仕事は仕事。モデルはモデル)", | |||
"312000421_14": "(このドレスを最高に美しく魅せてあげるわッ!)", | |||
"312000421_15": "「マリアさん、OKですッ!」", | |||
"312000421_16": "「お疲れ様でしたーッ!」", | |||
"312000421_17": "「……フッ、我ながらいい仕事をしたわ」", | |||
"312000421_18": "「お疲れ様でした。\\n ウェディングブーケ、お下げしますねー」", | |||
"312000421_19": "「えッ?\\n ……ええ、そうね。お願いするわ」", | |||
"312000421_20": "(……素敵なウェディングブーケ。幸せの香りがする。\\n 花嫁さんが身に着けるものは、どうしてこうも素敵なの)", | |||
"312000421_21": "「……あの、そのブーケ、\\n よかったら貰っていただけませんか?」", | |||
"312000421_22": "「う、ウェディングブーケをッ!?」", | |||
"312000421_23": "「はい。\\n とってもお似合いですし、花も喜ぶと思いますッ!」", | |||
"312000421_24": "「そ、そう?\\n ……ありがとう」", | |||
"312000421_25": "「こんなに綺麗なお花だもの。\\n 帰ったら、調と切歌にも見せてあげましょう」", | |||
"312000421_26": "「まだまだ、花より団子のあの子たちかもしれないけれど、\\n 女の子だもの、きっと喜んでくれるわ」", | |||
"312000421_27": "「撮影は、無事終わったようだな」", | |||
"312000421_28": "「どうしてこんなところに?\\n 寂しがらなくても、午後には本部に顔を出すつもりだから……」", | |||
"312000421_29": "「寂しがってついてきた訳ではない」", | |||
"312000421_30": "「先の戦闘では前線を課してしまったからな。\\n 心配のひとつもさせてくれ」", | |||
"312000421_31": "「そう。\\n でも、わたしなら大丈夫よ」", | |||
"312000421_32": "「……そうか」", | |||
"312000421_33": "(今のところ大事ないようだが、\\n 精神的な負荷による、症状の悪化が懸念される今だ)", | |||
"312000421_34": "(できるだけ、心穏やかに過ごしてもらいたいものだな)", | |||
"312000421_35": "「撮影が終わって――、\\n 今度こそ本当に、このドレスともお別れね」", | |||
"312000421_36": "「そんなに入れ込んでいたのか?」", | |||
"312000421_37": "「フフッ、否定はできないわね」", | |||
"312000421_38": "「ドレスを見ただけで、こんなにも胸がときめくなんて。\\n やっぱりウェディングドレスは、幸せの象徴だわ」", | |||
"312000421_39": "「そう……。\\n 今の言葉でよくわかりました――」", | |||
"312000421_40": "「やはり、あなたにモデルを頼んでも、\\n ウェディングドレスの魅力は引き出せないようですね」", | |||
"312000421_41": "「なんですってッ!?」", | |||
"312000421_42": "「だ、ダメですよ、幸谷デザイナーッ!」", | |||
"312000421_43": "「幸谷……<speed=0.5>?</speed>\\n じゃあこの人が、あんなに可愛いドレスをッ!?」", | |||
"312000421_44": "(そして、あの呪いのウェディングドレスの所有者……)", | |||
"312000421_45": "「……」", | |||
"312000421_46": "(そうだ。\\n 今回の潜入調査、こいつに聞きたいことは山ほどあるッ!)", | |||
"312000421_47": "「今回の事件、哲学兵装による力は暴発ではなく、\\n 人為的に引き起こされた可能性がある」", | |||
"312000421_48": "「所有者のデザイナーさんを疑っているのね?」", | |||
"312000421_49": "「ああ。\\n 彼女のドレスを巡る動向について、いくつか不可解な点がある」", | |||
"312000421_50": "「まず、彼女が持つアンティークドレスは、\\n あの呪いのウェディングドレスただ1着」", | |||
"312000421_51": "「そして、今回の撮影では――」", | |||
"312000421_52": "「自社ブランドのドレスの中、その1着を無理矢理ねじ込むよう、\\n 出版社に直接かけあったのも――」", | |||
"312000421_53": "「モデルに城木愛子を指名したのも、幸谷氏本人です」", | |||
"312000421_54": "「哲学兵装の発動条件を知り、意図的に事件を引き起こした。\\n そう見えなくもない」", | |||
"312000421_55": "「仕事上、お互いクールな関係でいたかったけれど、\\n 今のは聞き捨てならないわ」", | |||
"312000421_56": "「もう一度言います。\\n あなたにウェディングドレスの魅力は引き出せない」", | |||
"312000421_57": "「あなたにそのドレスは似合わないわ」", | |||
"312000421_58": "「なら、あのモデルさんには『呪いのウェディングドレス』が\\n お似合いだったと言いたいの?」", | |||
"312000421_59": "「……ッ!」", | |||
"312000421_60": "「待ってくださいッ!\\n 幸谷さんの前で、あのドレスの話は――」", | |||
"312000421_61": "「なぜあなたが、あの曰くの品を持っていたの?\\n あの人に着せたのはなぜ? 詳しく話してもらおうかしら」", | |||
"312000421_62": "「……たとえそれを話しても、あなたには理解できないわ」", | |||
"312000421_63": "「どういうこと?」", | |||
"312000421_64": "「あなたはウェディングドレスのなんたるかを知らず、\\n うわべだけの魅力に魅入られ、浸るばかり」", | |||
"312000421_65": "「……あなたには何もかもが似合わない。\\n それも今すぐ放しなさいッ!」", | |||
"312000421_66": "「なッ!」", | |||
"312000421_67": "「ウェディングブーケがッ!?」", | |||
"312000421_68": "「あなたにこのブーケの意味がわかる?」", | |||
"312000421_69": "「ブーケの意味……?」", | |||
"312000421_70": "「婚約する男女が互いの想いを伝えあった、愛の花束。\\n それがウェディングブーケの由来」", | |||
"312000421_71": "「想いを伝える力を持つブーケ。\\n それを手に、あなたはどんな想いを伝えるというのです」", | |||
"312000421_72": "(想いを伝える力……?)", | |||
"312000421_73": "「……想い<speed=0.5>?</speed>\\n ……わ<speed=0.5>、</speed>わたしは……」", | |||
"312000421_74": "「帰りなさい。\\n あなたにウェディングドレスを着る資格はありません」", | |||
"312000421_75": "「すみません……。\\n あのドレスの話をすると、決まってこんな感じなんです」", | |||
"312000421_76": "「……そう」", | |||
"312000421_77": "「あまり気にしないでくださいね。\\n 幸谷さんのこだわりが強すぎるんですよ」", | |||
"312000421_78": "「……じゃあ、失礼します」", | |||
"312000421_79": "「……上手くいかないものね」", | |||
"312000421_80": "「落ち込む気持ちもわかるが、仕事にも相性はある。\\n 気にすることはない」", | |||
"312000421_81": "「……そうね」", | |||
"312000421_82": "「……」", | |||
"312000421_83": "(心穏やかどころか、波乱の幕締めとなってしまったな。\\n 悪い影響が出なければいいが……)", | |||
"312000421_84": "「……はい、翼です」", | |||
"312000421_85": "「高エネルギー反応を検知したッ!」", | |||
"312000421_86": "「例の哲学兵装ですか?」", | |||
"312000421_87": "「ああ。現地に最も近いのがお前たちだ。\\n 直ちに指定のポイントへ向かってくれ」", | |||
"312000421_88": "「わかりました。\\n しかし、ここはわたし1人で……」", | |||
"312000421_89": "「わたしなら大丈夫。\\n このギアが幸せを与えてくれるもの」", | |||
"312000421_90": "「しかし……」", | |||
"312000421_91": "「それに、向こうも待ってはくれないみたい」", | |||
"312000421_92": "「そのようだな」" | |||
} | |||
{} |
@@ -1,26 +1 @@ | |||
{ | |||
"312000422_0": "「はああああッ!」", | |||
"312000422_1": "(仕事であんなことがあったばかりだが、\\n マリアはよくやっているな)", | |||
"312000422_2": "(これも気持ちの高揚がもたらす力――、\\n 心のありようによる変化か)", | |||
"312000422_3": "(ギアの変化は羨ましいばかりだが、\\n そう嘆いてばかりもいられない……)", | |||
"312000422_4": "「翼、この回線はお前にだけ繋いでいる」", | |||
"312000422_5": "「はい……」", | |||
"312000422_6": "「響くん、切歌くん、未来くんの3名は、\\n メディカルルームで安静にさせている」", | |||
"312000422_7": "「わかっているとは思うが、このことは黙っていてくれ。\\n くれぐれも、悪戯に不安をあおることのないようにな」", | |||
"312000422_8": "「わかりました……」", | |||
"312000422_9": "「はあ――ッ!」", | |||
"312000422_10": "「この間合いの許す限り、\\n 友の負担を少しでも軽くすることができれば……」", | |||
"312000422_11": "「わたしなら大丈夫。あなたは少し後退なさい。\\n 敵の影響が出てからでは遅いのよ」", | |||
"312000422_12": "「フッ、頼もしい花嫁だ」", | |||
"312000422_13": "「反応があったというのは、このあたりね」", | |||
"312000422_14": "「ああ。何か見えるか?」", | |||
"312000422_15": "「……いいえ、何も。\\n 彼女の姿も見当たらない……」", | |||
"312000422_16": "「特に不審な様子は――」", | |||
"312000422_17": "「う……ッ!」", | |||
"312000422_18": "「マリアッ!?」", | |||
"312000422_19": "「……大丈夫。\\n でも、今のは……?」", | |||
"312000422_20": "「……あれは……ッ!」", | |||
"312000422_21": "「……ッ!? なんなのッ?」", | |||
"312000422_22": "「どうした? 何が見えているッ!?」", | |||
"312000422_23": "「種子では……<speed=0.5>、</speed>ない……ッ!?」" | |||
} | |||
{} |
@@ -1,48 +1 @@ | |||
{ | |||
"312000511_0": "ブルー……。", | |||
"312000511_1": "(こ、この検査結果は……)", | |||
"312000511_2": "(戦闘中は確かに相殺していたはずの心的影響が、\\n 今になって現れているなんて……)", | |||
"312000511_3": "(ウェディングギア――)", | |||
"312000511_4": "(『幸福の象徴』として心象に描かれた、\\n 幸せを与える、希望のギア――)", | |||
"312000511_5": "(――本当に、そうなのでしょうか?)", | |||
"312000511_6": "(幸福感を高めることで、敵の放つ不幸を相殺し、\\n 間接的に身体能力を高める――)", | |||
"312000511_7": "(……もしかしたらその奇跡は、\\n 安くはないのかもしれない……)", | |||
"312000511_8": "「警報?\\n また不幸の種子がッ!?」", | |||
"312000511_9": "「……あれは……ッ!」", | |||
"312000511_10": "「……ッ!? なんなのッ?」", | |||
"312000511_11": "「どうした? 何が見えているッ!?」", | |||
"312000511_12": "「映像――出ますッ!」", | |||
"312000511_13": "「な……ッ!」", | |||
"312000511_14": "「これはッ!?」", | |||
"312000511_15": "「青い……、化け物だとッ!?」", | |||
"312000511_16": "「種子では……<speed=0.5>、</speed>ない……ッ!?」", | |||
"312000511_17": "「大きさも、不幸の種子とは桁違いだ」", | |||
"312000511_18": "「形状からして、\\n 不幸の種子の上位種にあたるものと推測できます」", | |||
"312000511_19": "「種から芽吹き、誇らしげに花開いたというところかしら」", | |||
"312000511_20": "「だとすれば、ヤツにも不幸の種子と同等、\\n あるいはそれ以上に、心的影響を放つ力がある――」", | |||
"312000511_21": "「ならば、わたしも前線に……」", | |||
"312000511_22": "「それはいけませんッ!」", | |||
"312000511_23": "「しかし、マリア1人に、これの相手をさせるわけにはッ!」", | |||
"312000511_24": "「なら、俺がいくッ!」", | |||
"312000511_25": "「司令がッ!?」", | |||
"312000511_26": "「相手がノイズでないのなら、\\n その影響は誰がいっても同じだッ!」", | |||
"312000511_27": "「それなら――」", | |||
"312000511_28": "「それならなおのこと、わたしが相手をするべきだわ。\\n もとより、これはそのための力ッ!」", | |||
"312000511_29": "「くッ……」", | |||
"312000511_30": "「でも、それではマリアさんが……」", | |||
"312000511_31": "「さっきから、何をそんなに心配しているの?\\n このギアの優位性なら、前の戦いで示したはずでしょう?」", | |||
"312000511_32": "「あ、ああ。それは、よくわかっている」", | |||
"312000511_33": "「だが、先ほどの仕事の疲れが……」", | |||
"312000511_34": "「平気よ。\\n モデルでの失敗を、戦いに持ち込むわたしじゃないわ」", | |||
"312000511_35": "「あなたにウェディングドレスを着る資格はありません」", | |||
"312000511_36": "「……」", | |||
"312000511_37": "(本当は着こなす自信なんてなかった……。\\n だからこそ、デザイナーさんには認めてほしかった……)", | |||
"312000511_38": "(……でも、あれはあの人の凝り固まった価値観だ。\\n わたしが纏うのは、それとは違う力のはず……)", | |||
"312000511_39": "「ウェディングギアを纏うだけで、\\n 幸せがわたしを護ってくれる……」", | |||
"312000511_40": "「この幸せを武器とするのが、わたしの戦いッ!\\n ウェディングギアを纏うものの使命ッ!」", | |||
"312000511_41": "「幸せを武器に……」", | |||
"312000511_42": "「それがお前の決意か……」", | |||
"312000511_43": "(マリアさんは敵の不幸に屈せず、未だ前を向いている……。\\n ならボクは、それを信じるしかない……ッ!)", | |||
"312000511_44": "「どうやら、わたしは友を見くびっていたようだな」", | |||
"312000511_45": "「いくわよ、翼。\\n この幸せ、あなたに護らせてあげるッ!」" | |||
} | |||
{} |
@@ -1,46 +1 @@ | |||
{ | |||
"312000512_0": "「はあ――ッ!」", | |||
"312000512_1": "「くッ……、\\n 大きいだけあって打たれ強いッ!」", | |||
"312000512_2": "「なッ!?」", | |||
"312000512_3": "「――くッ!」", | |||
"312000512_4": "「翼ッ!」", | |||
"312000512_5": "「……ッ、間一髪かわしはしたが、\\n あの巨体でこうも敏捷に動けるとは……」", | |||
"312000512_6": "(このままでは……)", | |||
"312000512_7": "「あの青いの、あんな遠くまで攻撃が届くのかッ!?」", | |||
"312000512_8": "「戦況は悪くない。\\n しかし、敵の粘りに対して決定打に欠けるか……」", | |||
"312000512_9": "「踏み込めないことには、\\n いくら天羽々斬といえど……」", | |||
"312000512_10": "「だが、ここで終わるあいつじゃないだろう」", | |||
"312000512_11": "「せめて、相手の隙をつければ……」", | |||
"312000512_12": "「ああ。わたしも考えていたところだ」", | |||
"312000512_13": "「速いッ!」", | |||
"312000512_14": "「はあ――ッ!」", | |||
"312000512_15": "「――ッ!?」", | |||
"312000512_16": "「敵の動きが止まった――ッ!?」", | |||
"312000512_17": "「影縫い――。\\n お前の不幸は縛ったッ!」", | |||
"312000512_18": "「これで決める――ッ!」", | |||
"312000512_19": "「はああああッ!」", | |||
"312000512_20": "「な……ッ、消えたッ!?」", | |||
"312000512_21": "「敵エネルギー反応、ロストしました」", | |||
"312000512_22": "「状況を見て、撤退を判断した……?」", | |||
"312000512_23": "「種子より多少は頭が回るようだな」", | |||
"312000512_24": "「今の大型がいつまた現れるともわからん。\\n 監視を怠るなッ!」", | |||
"312000512_25": "「了解ッ!」", | |||
"312000512_26": "「ご苦労だった。\\n 強敵相手に、2人きりでよくやってくれたな」", | |||
"312000512_27": "「そのままS.O.N.G.に帰還してください。\\n 戦いによる影響が心配です。一刻も早く検査を……ッ!」", | |||
"312000512_28": "「分かったわ」", | |||
"312000512_29": "「急ぎ、帰還します」", | |||
"312000512_30": "「敵こそ逃したが、マリアに大事が無くてよかった」", | |||
"312000512_31": "「もう、またそれなの?」", | |||
"312000512_32": "「わたしのことはいいから、次こそはモデルさんを見つけて、\\n 呪いのウェディングドレスから解放しましょう」", | |||
"312000512_33": "「ああ。前向きで何よりだ」", | |||
"312000512_34": "「このウェディングギアがあるんだもの。\\n いくらでも上を向いていられるわ」", | |||
"312000512_35": "「さあ、はやく本部に……」", | |||
"312000512_36": "「……ッ!」", | |||
"312000512_37": "「……どうしたッ!?」", | |||
"312000512_38": "「……<speed=0.5>。</speed>\\n わたしは……<speed=0.5>、</speed>何を纏っていたの……?」", | |||
"312000512_39": "「憧れ……<speed=0.5>?</speed> 花嫁さん……<speed=0.5>?</speed>\\n 結婚……<speed=0.5>?</speed> ウェディングドレス……?」", | |||
"312000512_40": "「……マリア?」", | |||
"312000512_41": "「わたし……<speed=0.5>、</speed>\\n あんなものを着ていて、本当に幸せになれるのかしら……?」", | |||
"312000512_42": "「あなたにウェディングドレスを着る資格はありません」", | |||
"312000512_43": "「わからない……。\\n ウェディングドレスって、一体なんなのッ!?」" | |||
} | |||
{} |
@@ -1,70 +1 @@ | |||
{ | |||
"312000611_0": "マリッジブルー", | |||
"312000611_1": "「戻りました」", | |||
"312000611_2": "「……」", | |||
"312000611_3": "「マリア……ッ!」", | |||
"312000611_4": "「大丈夫なのか?」", | |||
"312000611_5": "「……ごめんなさい、少し疲れていて」", | |||
"312000611_6": "「……あんなものを纏っていたせいかしら……」", | |||
"312000611_7": "「えッ?」", | |||
"312000611_8": "「わたしにはわからない……。\\n 結婚だなんて、考えられないわ……」", | |||
"312000611_9": "「戦いが終わってから、ずっとこんな調子なんだ。\\n すまないが、今は休ませてやってくれ」", | |||
"312000611_10": "「はい……」", | |||
"312000611_11": "「やはり、マリアさんも……。\\n 急いでメディカルルームへッ!」", | |||
"312000611_12": "「……」", | |||
"312000611_13": "「……お待たせしました」", | |||
"312000611_14": "「マリアは……?」", | |||
"312000611_15": "「今は検査も終わり、ベッドで安静にしてもらっています」", | |||
"312000611_16": "「マリアさんも他の3人と同様、不安定な精神状態にあります。\\n やはりあれは……、『マリッジブルー』ッ!」", | |||
"312000611_17": "「マリッジブルーって……、\\n ウェディングドレス型のギアを纏っただけなのにか?」", | |||
"312000611_18": "「多少語弊はありますが、みなさんが『結婚』について\\n 不安を訴えていることから、こう呼ばせていただきます」", | |||
"312000611_19": "「結婚や結婚式、ウェディングドレス……。\\n 抱える不安が結婚に関連するものばかりなのは?」", | |||
"312000611_20": "「症状が現れた状況から、心に思い描いていた事柄が、\\n 大きな不安となって現れるものと推察できます」", | |||
"312000611_21": "「言われてみれば、様子がおかしくなる直前、\\n みんなで結婚式の話をしてた……」", | |||
"312000611_22": "「みんな揃っているな」", | |||
"312000611_23": "「司令……」", | |||
"312000611_24": "「……場所を変えよう。\\n みんな、ひとまず発令所に来てくれ」", | |||
"312000611_25": "「……とりあえず、4人とも今は安静にしてもらっている」", | |||
"312000611_26": "「安静にしているだけで、よくなるものなんですか?」", | |||
"312000611_27": "「そう心配するな。\\n 心的影響は、療養することで回復が見込めるものだ」", | |||
"312000611_28": "「サポートとはいえ、\\n 戦闘に参加したあたしたちも、こうしてピンピンしてるしな」", | |||
"312000611_29": "「よかった……」", | |||
"312000611_30": "「しかし、あの様子だ。\\n 時間はそれなりに必要だろう」", | |||
"312000611_31": "「それを待っててくれるほど、\\n 話の分かる哲学兵装じゃないだろうな……」", | |||
"312000611_32": "「あいつらに、一体なにが起こってるんだ?」", | |||
"312000611_33": "「『結婚』について不安を訴える、\\n この極めて特異な症状、マリッジブルー」", | |||
"312000611_34": "「原因は、膨大な不幸のオーラに晒されたこと。\\n そしてそれは、ウェディングギアが起因となっています」", | |||
"312000611_35": "「不幸への対抗手段として手に入れた、\\n ウェディングギアが、あだになったというのか?」", | |||
"312000611_36": "「そんな……。\\n だって、あのギアは幸せをくれるって……」", | |||
"312000611_37": "「そうだ。実際、戦闘中はテンションが上がって、\\n 幸福が不幸を相殺するんじゃなかったのか?」", | |||
"312000611_38": "「ああ。あのギアを纏っている最中はな……」", | |||
"312000611_39": "「……ッ!?」", | |||
"312000611_40": "「じゃあ、戦闘後に突然影響が出たのは……」", | |||
"312000611_41": "「ウェディングギアを解除したことで、幸福の恩恵を失い、\\n 蓄積していた不幸が、急激に装者を襲ったためです」", | |||
"312000611_42": "「不幸は、完全に相殺されていたわけではなく、\\n ギアのもたらす幸福により、感じ取れなくなっていた――」", | |||
"312000611_43": "「いわば、鎮痛剤のようなものだ。\\n ギア解除後には超過したダメージに蝕まれることとなる」", | |||
"312000611_44": "「確かに。\\n マリアに変化があったのも、ギアを解除した直後でした」", | |||
"312000611_45": "「みんな、痛みに気付かなかっただけ……。\\n 後方で戦うわたしたちより、ずっと傷ついていたんですね」", | |||
"312000611_46": "「皆が信じた希望だというのに、\\n 現実は両刃の剣だったということか……」", | |||
"312000611_47": "「どうしてなんだよ……。\\n あのギアは、あたしたちの可能性じゃなかったのかッ!?」", | |||
"312000611_48": "「何があったッ!?」", | |||
"312000611_49": "「同座標にて、2つの高エネルギー反応を検知ッ!」", | |||
"312000611_50": "「2つだとッ!? こんな時にか……」", | |||
"312000611_51": "「この反応、1つは被害者女性の纏う哲学兵装、\\n もう1つは……、さっきの青いやつかッ!」", | |||
"312000611_52": "「いくら急を要するとて、\\n 今の4人を戦場へ立たせるわけにはッ!」", | |||
"312000611_53": "「くッ……、わかっているッ!」", | |||
"312000611_54": "「4人はマリッジブルーの症状が癒えるまで、絶対安静ですッ!」", | |||
"312000611_55": "「だったら、わたしたちだけでッ!」", | |||
"312000611_56": "「いけません。ウェディングギアもなしに、\\n 不幸のオーラによる影響に耐えられるはずが……」", | |||
"312000611_57": "「だから、今度はわたしたちの番。\\n 切ちゃんたちが安心して休んでいられるように……」", | |||
"312000611_58": "「接近できずとも、機動性に優れた天羽々斬とシュルシャガナ、\\n 射程の長いイチイバルなら、十分立ち回れます」", | |||
"312000611_59": "「ああ。コンビネーション次第では、\\n まだまだギアの強みが生かせる状況だッ!」", | |||
"312000611_60": "「まさか、おっさんがウェディングドレスでいくとは\\n 言わないよな?」", | |||
"312000611_61": "「んん……ッ!?」", | |||
"312000611_62": "「ヘヘッ。これで文句はなしだな」", | |||
"312000611_63": "「……分かった。だが、くれぐれも無茶はするな。\\n 敵をけん制し、退けるだけで十分だ」", | |||
"312000611_64": "「ああ、わかってる」", | |||
"312000611_65": "「ありがとうございますッ!」", | |||
"312000611_66": "「いくぞ、雪音、月読ッ!」", | |||
"312000611_67": "「ああッ!」\\n「はいッ!」" | |||
} | |||
{} |
@@ -1,80 +1 @@ | |||
{ | |||
"312000612_0": "「はぁ――ッ!!」", | |||
"312000612_1": "「わたしは、こっちの敵を……ッ!」", | |||
"312000612_2": "「……ッ!?」", | |||
"312000612_3": "「させるかッ!」", | |||
"312000612_4": "「……あ、ありがとうございます」", | |||
"312000612_5": "「別にいいけど……。\\n 今のは、ちょっと急ぎすぎだったな」", | |||
"312000612_6": "「落ち着いて互いをカバーしあえば、十分に立ち回れる相手だ。\\n 自分1人ではないと、心に留めておいてくれ」", | |||
"312000612_7": "「わかりました」", | |||
"312000612_8": "(2人とも、すごく頼りになる。\\n これなら――)", | |||
"312000612_9": "「この反応は……ッ!」", | |||
"312000612_10": "「そっちに向かっていますッ!」", | |||
"312000612_11": "「なにッ!?」", | |||
"312000612_12": "「いったい、何が……?」", | |||
"312000612_13": "「ああ……ッ!」", | |||
"312000612_14": "「月読ッ!」", | |||
"312000612_15": "「っのやろーッ!」", | |||
"312000612_16": "「……なッ!? 速いッ!\\n これが、例の青いヤツか……」", | |||
"312000612_17": "「ああ。両腕から放たれる長距離攻撃は厄介だ。\\n 間合いに注意してくれ」", | |||
"312000612_18": "「ううッ……」", | |||
"312000612_19": "「立てるか?」", | |||
"312000612_20": "「まずい。このままじゃ標的になるッ!」", | |||
"312000612_21": "「……撤退だ」", | |||
"312000612_22": "「……え」", | |||
"312000612_23": "「クリスくんはそのまま敵をけん制、\\n 翼は調くんを連れて退却してくれ……」", | |||
"312000612_24": "「……わかりました」", | |||
"312000612_25": "「くそッ……。\\n ウェディングギア無しじゃ、ここまでってことなのか……」", | |||
"312000612_26": "「……」", | |||
"312000612_27": "「その気持ちだって、十分でっかい力になるデスッ!」", | |||
"312000612_28": "「ウェディングギアがくれる幸せが全てじゃないデス。\\n アタシの幸せの中には、調が見ていてくれる幸せもあるんデス」", | |||
"312000612_29": "「だから、もっともっと頑張れちゃうデスよ」", | |||
"312000612_30": "「ウェディングギアだけが……、幸福じゃ……ないッ!」", | |||
"312000612_31": "「……調くんッ!?」", | |||
"312000612_32": "「わたしだって、切ちゃんから……、\\n みんなからもらった幸せを……たくさん持っているッ!」", | |||
"312000612_33": "「ウェディングギアはなくても、\\n この胸には、幸せがたくさんあるッ!」", | |||
"312000612_34": "「月読……」", | |||
"312000612_35": "「……」", | |||
"312000612_36": "「はじめてウェディングギアに変化したとき、\\n 切ちゃん……、すごくうれしそうだった……ッ!」", | |||
"312000612_37": "「それを見て、わたしも心がポカポカした。\\n ……わたしも幸せをもらった」", | |||
"312000612_38": "「……この幸せがあれば、不幸とだって戦える」", | |||
"312000612_39": "「こいつを倒して、\\n わたしが切ちゃんの幸せを取り戻すッ!」", | |||
"312000612_40": "「……調くん」", | |||
"312000612_41": "「……後輩が頑張ってるっていうのに、\\n 先輩のあたしがカッコつけないわけにはいかないよな」", | |||
"312000612_42": "「それは、その先輩であるわたしも同じだ」", | |||
"312000612_43": "「みなさん……」", | |||
"312000612_44": "「アタシだっておんなじデスッ!」", | |||
"312000612_45": "「切ちゃん……ッ!?」", | |||
"312000612_46": "「お前たち……ッ!」", | |||
"312000612_47": "「いけません、まだ安静にしていないと、\\n 不幸のオーラによる影響が……」", | |||
"312000612_48": "「たとえこの身が、不幸に苛まれようとも……」", | |||
"312000612_49": "「だれかの不幸を、見過ごしたりはできない……ッ!」", | |||
"312000612_50": "「わたしたちにそれを止める力があるなら――」", | |||
"312000612_51": "「アタシたちは立ち上がって、戦わないといけないんデスッ!」", | |||
"312000612_52": "「……」", | |||
"312000612_53": "(みなさんから感じる、この想いは……ッ!?)", | |||
"312000612_54": "(こいつらの想いは、今も不幸に塗りつぶされちゃいないか。\\n だったら……、今の俺ができることは……)", | |||
"312000612_55": "「みなさんの様子から、不幸のオーラの影響による危険域、\\n マリッジブルー状態ではないと判断します」", | |||
"312000612_56": "「それじゃあッ!」", | |||
"312000612_57": "「ですが、検査も行わず、\\n 万全と言い難い状態なのは確かです」", | |||
"312000612_58": "「だめだと言っても、黙っているわたしたちではないわよ」", | |||
"312000612_59": "「……確かに、\\n 寝かしつけたところで、起き上がってくるだろうな」", | |||
"312000612_60": "「…はいッ!\\n ボクは、不幸に負けない、みなさんの心の強さを信じますッ!」", | |||
"312000612_61": "「それってッ!」", | |||
"312000612_62": "「装者7名、全員の状況介入を許可する」", | |||
"312000612_63": "「ありがとうございますッ!」", | |||
"312000612_64": "「だが、下を向いて帰ってくることは許さんッ!\\n 全員笑顔で帰還しろ。これが出撃の絶対条件だ」", | |||
"312000612_65": "「それは……」", | |||
"312000612_66": "「……自信がないなら、わたしが切ちゃんを笑顔にしてみせる」", | |||
"312000612_67": "「調……ッ?」", | |||
"312000612_68": "「それでもだめなら、\\n 先輩が、アバンギャルドな防人ジョークで笑わせてくれるッ!」", | |||
"312000612_69": "「それでだめなら、雪音が腹踊りでも披露してくれるそうだ」", | |||
"312000612_70": "「んなッ!?」", | |||
"312000612_71": "「だからその条件は、わたしたちが保証するッ!」", | |||
"312000612_72": "「みんな……」", | |||
"312000612_73": "「さあ、どうする?」", | |||
"312000612_74": "「受けて立つわッ!」", | |||
"312000612_75": "「もちろんですッ!」", | |||
"312000612_76": "「やってやるデスッ!」", | |||
"312000612_77": "「これが幸福の種であると信じている。\\n さあ、いってこいッ!」" | |||
} | |||
{} |
@@ -1,66 +1 @@ | |||
{ | |||
"312000711_0": "ウェディングドレス?", | |||
"312000711_1": "「確かに動きは速いが、\\n アタリがデカイとはありがてぇッ!」", | |||
"312000711_2": "「いったぞッ!」", | |||
"312000711_3": "「はぁ――ッ!!」", | |||
"312000711_4": "「やったッ!」", | |||
"312000711_5": "「いいぞ。タイミングは今の感じで完璧だッ!」", | |||
"312000711_6": "「はい」", | |||
"312000711_7": "「フフッ、しっかりやっているようね」", | |||
"312000711_8": "「この声は……ッ!」", | |||
"312000711_9": "「ヘリかッ!」", | |||
"312000711_10": "「お待たせデスッ!」", | |||
"312000711_11": "「みんなには、たくさん助けてもらっちゃったね」", | |||
"312000711_12": "「その分、これから精一杯がんばらないと」", | |||
"312000711_13": "「ええ。\\n それがわたしたちの使命――ッ!」", | |||
"312000711_14": "「Seilien coffin airget-lamh tron」", | |||
"312000711_15": "「……ッ!」", | |||
"312000711_16": "「これは……ッ!?」", | |||
"312000711_17": "「どうなってるんだ……ッ?」", | |||
"312000711_18": "「えッ……」", | |||
"312000711_19": "「そんな……」", | |||
"312000711_20": "「ギアが……」", | |||
"312000711_21": "「変化しない……ッ!?」", | |||
"312000711_22": "「馬鹿なッ!?」", | |||
"312000711_23": "「心象変化によるギアの変化は、\\n 一度成功すれば何度でも可能なんじゃなかったのか?」", | |||
"312000711_24": "「そのはずですッ!」", | |||
"312000711_25": "「なら、どうして……ッ!?」", | |||
"312000711_26": "「思い……<speed=0.5>、</speed>出せない……<speed=0.5>。</speed>\\n 初めてウェディングギアを纏った時の気持ち……」", | |||
"312000711_27": "「……ッ!?」", | |||
"312000711_28": "「ウェディングドレスは幸せの象徴――、\\n そう言って、心に強く思い描いたはずだ」", | |||
"312000711_29": "「幸せって……<speed=0.5>、</speed>えっと……」", | |||
"312000711_30": "「心に浮かんでこないデス……」", | |||
"312000711_31": "「……心象の……<speed=0.5>、</speed>損傷……?」", | |||
"312000711_32": "「不幸のオーラにより幸福感が損なわれ、\\n 幸せを想起できなくなった……ッ!?」", | |||
"312000711_33": "「不幸のオーラが、心象にまで影響したというのかッ!?」", | |||
"312000711_34": "「そうか……、ボクが本当に見逃していたのは……。\\n ボクが気付かなくちゃいけなかったのに……ッ!」", | |||
"312000711_35": "「わたしの心が、不幸に傷つけられた……ッ!?」", | |||
"312000711_36": "「な……ッ!\\n こいつも不幸の種子を呼べるのッ!?」", | |||
"312000711_37": "「ウェディングギア無しに、\\n このまま敵の数を増やされたら……」", | |||
"312000711_38": "「……こうなったら、やれるとこまでやるしかないッ!\\n あたしが全方位一掃射撃で……」", | |||
"312000711_39": "「冷静になれ。\\n 既に無茶がきく体ではないだろう……」", | |||
"312000711_40": "「……やはり、ウェディングギア無しでは……」", | |||
"312000711_41": "「はあ――ッ!」", | |||
"312000711_42": "「随分話が違うじゃない。\\n 弱音を吐く暇があるなら、ジョークの1つも言ったらどう?」", | |||
"312000711_43": "「マリア……」", | |||
"312000711_44": "「アタシたちがここに来たのはッ、\\n みんなの力になりたいからデスッ!」", | |||
"312000711_45": "「ウェディングギアが纏えなくなって、\\n あてが外れちゃったのは確かだけど……、それでもッ!」", | |||
"312000711_46": "「わたしたちは、みんなと一緒に不幸に抗いたいんだッ!」", | |||
"312000711_47": "(そう、ウェディングギアが無くても……)", | |||
"312000711_48": "「でも……、もしウェディングギアを纏っても、\\n それでも不幸に負けてしまったら……」", | |||
"312000711_49": "「余計なことは考えるなッ!」", | |||
"312000711_50": "「……ッ!」", | |||
"312000711_51": "「お前たちは、1人で戦っているわけじゃない。\\n 不幸に対する打開策はこちらで考える」", | |||
"312000711_52": "「でも、それでも駄目だったら……」", | |||
"312000711_53": "「『でも』が無いのが『打開策』だッ!」", | |||
"312000711_54": "「……」", | |||
"312000711_55": "「ありがとう。\\n ……目の前の戦いに集中するわ」", | |||
"312000711_56": "(……くッ。\\n 悔しいが、今できることはこのくらいか)", | |||
"312000711_57": "「不幸への唯一の対抗手段である幸福――、\\n いわば、力の源を絶たれたに等しい状況です」", | |||
"312000711_58": "「『幸せ』を想起できない以上、\\n ウェディングギアへの変化は見込めません」", | |||
"312000711_59": "「このまま戦いで不幸のオーラを受け続けば、\\n マリッジブルーに達するのも時間の問題です」", | |||
"312000711_60": "「マリッジブルー……。事実上の戦闘不能か」", | |||
"312000711_61": "「でも、それより早く、\\n 『幸福』のイメージを取り戻すことができれば……ッ!」", | |||
"312000711_62": "「そうだ。彼女たちの心は、まだ折れちゃいない」", | |||
"312000711_63": "「この戦い――、\\n 『幸福』を諦めない限り、必ず勝機がある……ッ!」" | |||
} | |||
{} |
@@ -1,46 +1 @@ | |||
{ | |||
"312000712_0": "「……おかしいです」", | |||
"312000712_1": "「あの青いヤツのことか……」", | |||
"312000712_2": "「ああ、確かに妙だ。\\n 不幸の種子を呼び寄せた後、全く戦う素振りを見せない」", | |||
"312000712_3": "「うう……ッ!」", | |||
"312000712_4": "「この耳をつんざくような声は……ッ!?」", | |||
"312000712_5": "「まるで、何かを呼んでいるような……」", | |||
"312000712_6": "「高エネルギー反応を検知ッ!」", | |||
"312000712_7": "「これは……ッ!」", | |||
"312000712_8": "「はあ……、はあ……」", | |||
"312000712_9": "「もう、体の疲れか心の疲れか……はあ……ッ、\\n どっちかわからなくなってきた……デス……」", | |||
"312000712_10": "「ウェディングギアなら、もっとみんなの力になれるのに……」", | |||
"312000712_11": "「おかしいな……。師匠もああ言ってたし、\\n 考えないようにはしてるんだけど……、でも……」", | |||
"312000712_12": "「もう一度、ウェディングギアが纏えれば……」", | |||
"312000712_13": "『無駄よ。\\n 幸せなど求めても、ウェディングドレスは応えない』", | |||
"312000712_14": "「……あなたは……ッ!?」", | |||
"312000712_15": "「今の声……、モデルさんなのッ!?」", | |||
"312000712_16": "「前は苦しんでいるだけだったのに……」", | |||
"312000712_17": "「どうしてこんなにハキハキ喋れてるんデスか……?」", | |||
"312000712_18": "「そうか、哲学兵装が彼女の意識を……ッ!?」", | |||
"312000712_19": "「みなさん、気を付けてくださいッ!\\n あの声は、モデルさんのものではありませんッ!」", | |||
"312000712_20": "「今の彼女は、哲学兵装の意識そのもの。\\n 呪いの持つ力も格段にアップしているはずですッ!」", | |||
"312000712_21": "「……結婚を前に亡くなった女性の怨念と、\\n ようやくご対面ということね」", | |||
"312000712_22": "『何を纏っても、幸せなんて……、\\n そんな未来は無いのよ……ッ!』", | |||
"312000712_23": "『新婚の友達に借りたハンカチも――』", | |||
"312000712_24": "『曽祖母から伝わる、古いブローチも――』", | |||
"312000712_25": "『新しく買ったパールのネックレスも――』", | |||
"312000712_26": "『そして、ヴェールに飾った青いリボンも――』", | |||
"312000712_27": "『今ではこうして、私の不幸を象徴しているッ!』", | |||
"312000712_28": "「借りたもの、古いもの、新しいもの、青いもの……?」", | |||
"312000712_29": "「……まさかそれは、あなたのサムシングフォーッ!?」", | |||
"312000712_30": "「あのデカブツ、青いの1体だけじゃなかったのかッ!」", | |||
"312000712_31": "「1体でもやっとだった相手なのに……」", | |||
"312000712_32": "「……くッ、ウェディングギアさえあれば……」", | |||
"312000712_33": "「司令もああ言っていた。思いつめるのはよせ」", | |||
"312000712_34": "「でも……」", | |||
"312000712_35": "「もう一度、幸せを強く願えば……ッ!」", | |||
"312000712_36": "『フフ……。幸せなど求めても無駄よ。\\n 私のふりまく不幸で、あなたたちも黒く染めてあげるわ』", | |||
"312000712_37": "「だめ……、なにも思い浮かばない……」", | |||
"312000712_38": "「幸せなんて……、そんなのどこに……?」", | |||
"312000712_39": "「心が真っ暗で、何も見えてこないデスッ……」", | |||
"312000712_40": "「幸せ……<speed=0.5>?</speed>\\n ……幸せ……<speed=0.5>、</speed>なんて……」", | |||
"312000712_41": "「……幸福の力は、もうわたしたちには……」", | |||
"312000712_42": "「……あなたには何もかもが似合わない」", | |||
"312000712_43": "「……わたしには、何も無い……」" | |||
} | |||
{} |
@@ -1,70 +1 @@ | |||
{ | |||
"312000811_0": "幸せを呼び起こせッ!", | |||
"312000811_1": "「……わたしには、何も無い……」", | |||
"312000811_2": "『そう。お前たちに幸福を授けるものなどない』", | |||
"312000811_3": "『どれだけ取り繕っても、人が望むのは自分の幸せだけ。\\n その幸せを借りることなど出来はしないわ』", | |||
"312000811_4": "「手に入れた幸せは、その人だけのもの……。\\n 分け合うことなんてできないんだ……」", | |||
"312000811_5": "「自分だけ幸せ独り占めだなんて、良くないことだよね……。\\n そんなことに憧れる必要なんてないんだ……」", | |||
"312000811_6": "『古く朽ちていくだけのものに、\\n 伝えられる幸せなど宿りはしない』 ", | |||
"312000811_7": "「考えてみれば、代々伝わる物なんて……、\\n はじめから……、なんにも持ってなかったデス……」", | |||
"312000811_8": "「なんにもないのに、たくさん憧れて……、\\n 浮かれていた自分が恥ずかしいデス……」", | |||
"312000811_9": "『新しいものが手に入れば、\\n 今まであった幸せは、音を立てて崩れていくわ』", | |||
"312000811_10": "「新しい一歩を踏み出せば……、大切な今が崩れて、\\n これまでと何もかもが変わってしまう……ッ!」", | |||
"312000811_11": "「手放すなんて、そんなことできないよ……。\\n 新しい幸せなんて、はじめからいらなかったんだ」", | |||
"312000811_12": "『何を纏っても、幸せなんて得られない。\\n あなたは、いったい何に憧れていたの?』", | |||
"312000811_13": "「わたしは……」", | |||
"312000811_14": "『ああ。……あなたの幸福、\\n もうとっくに砕けていたのね……』", | |||
"312000811_15": "「みんなッ!」", | |||
"312000811_16": "「おい、しっかりしろッ!」", | |||
"312000811_17": "「自分を見失うなッ!」", | |||
"312000811_18": "「幸せを穿つ……<speed=0.5>、</speed>詩が聞こえてくる……」", | |||
"312000811_19": "「みんなの心が……ッ!」", | |||
"312000811_20": "「サムシングフォーに纏わる不安――、\\n この症状……、マリッジブルーですッ!」", | |||
"312000811_21": "「今度はサムシングフォーへの不安……。\\n 私たちで、なんとかしてあげられないかしら」", | |||
"312000811_22": "「不幸に対抗する『幸せ』を心象に描くことで変化した\\n ウェディングギアも――」", | |||
"312000811_23": "「『幸せ』を感じる力が弱まれば、\\n その変化は起こせない――、でしたね?」", | |||
"312000811_24": "「緒川、戻ったか」", | |||
"312000811_25": "「……一度、状況を整理したい」", | |||
"312000811_26": "「哲学兵装の力は、不幸により周囲の人間から\\n 幸福感を奪うというものだ」", | |||
"312000811_27": "「相手が不幸を操る以上、\\n この戦いの要はウェディングギア――」", | |||
"312000811_28": "「しかし、敵の振りまく不幸によって、\\n それを纏うための『幸せ』を想起することが難しい状況だ」", | |||
"312000811_29": "「その最たる弊害がマリッジブルーです。\\n このまま戦意を失っていては、戦いすらままなりません」", | |||
"312000811_30": "「では、マリッジブルーを克服するには?」", | |||
"312000811_31": "「原因が、不幸のオーラによる幸福感の低下であるとすれば、\\n 克服に必要なのもまた『幸せ』です」", | |||
"312000811_32": "「マリッジブルーの克服と、ウェディングギアへの変化。\\n どちらも『幸せ』が鍵ということですね」", | |||
"312000811_33": "「マリッジブルーを克服し、心象に『幸せ』を描くことで、\\n 再びウェディングギアへの変化が可能となる――」", | |||
"312000811_34": "「問題は、その失われた『幸せ』をどう補うかだ」", | |||
"312000811_35": "「感情を補う……。難題ですね」", | |||
"312000811_36": "「そんな形のないものを……、うーん……」", | |||
"312000811_37": "「『幸せ』という気持ちを、\\n 形にして渡すことができればいいんですが」", | |||
"312000811_38": "「形のあるものなら、\\n 投げ込んででも渡すことが可能なんだがな……」", | |||
"312000811_39": "「形のあるもの……、投げ込む……?」", | |||
"312000811_40": "「婚約する男女が互いの想いを伝えあった、愛の花束。\\n それがウェディングブーケの由来」", | |||
"312000811_41": "「想いを伝える力を持つブーケ。\\n それを手に、あなたはどんな想いを伝えるというのです」", | |||
"312000811_42": "「ウェディングブーケ……」", | |||
"312000811_43": "「えッ?」", | |||
"312000811_44": "「ウェディングブーケだッ!」", | |||
"312000811_45": "「ウェディングブーケ……だとッ!?」", | |||
"312000811_46": "「贈り物に気持ちを込めるように、\\n 『幸せ』をブーケに託すということですね」", | |||
"312000811_47": "「ブーケには人の想いを込め、伝える力があるといいます。\\n 我々が幸せを託すにはもってこいです」", | |||
"312000811_48": "「それって、結婚式でやる『ブーケトス』のことですか?」", | |||
"312000811_49": "「ブーケトスなら、ウェディングの形式に乗っ取り、\\n 効果的に想いを伝えることもできそうですね」", | |||
"312000811_50": "「はい。マリッジブルーの影響により、\\n 結婚にまつわるものには敏感になっているはずです」", | |||
"312000811_51": "「……よしッ!」", | |||
"312000811_52": "「藤尭ッ!\\n 現場から一番近くて、上手くて、速い花屋はッ!?」", | |||
"312000811_53": "「……ッ<speed=1>、</speed>出ましたッ!\\n A地区、花屋ハピネスですッ!」", | |||
"312000811_54": "「緒川ッ!」", | |||
"312000811_55": "「心得てますッ!」", | |||
"312000811_56": "「頼んだぞッ!」", | |||
"312000811_57": "「正気かッ!?\\n 本当に、花をテイクアウトでよこすつもりなのか……?」", | |||
"312000811_58": "「確かに奇矯な発想ではあるが、こんな状況だ。\\n 可能性にかけるのは悪くない」", | |||
"312000811_59": "「わたしも、何もしないより何かしたい」", | |||
"312000811_60": "「『幸せ』をブーケに込めたブーケトス作戦ッ!\\n これで失われた心象を取り戻すッ!」", | |||
"312000811_61": "「ブーケトスで、心に再び幸せを描くことができれば、\\n ウェディングギアを纏うことができますッ!」", | |||
"312000811_62": "「お願いします」", | |||
"312000811_63": "「みんなの想いを……、幸せをブーケに込めて、\\n マリアさんたちの心に届けてくださいッ!」", | |||
"312000811_64": "「幸せを込めて……」", | |||
"312000811_65": "「分かった。それであいつらが元に戻るっていうなら、\\n ブーケでもなんでも、いくらでも投げてやるッ!」", | |||
"312000811_66": "「いくぞ、2人とも。\\n これが本日最後の大仕事だ」", | |||
"312000811_67": "「バトンは……、ううん、ブーケは、\\n わたしたちが必ず繋いでみせるッ!」" | |||
} | |||
{} |
@@ -1,47 +1 @@ | |||
{ | |||
"312000812_0": "「はああああッ!」", | |||
"312000812_1": "「はあ……、はあ……」", | |||
"312000812_2": "「う……ッ!\\n ……くそッ、ブーケはまだなのかッ!」", | |||
"312000812_3": "「来た……ッ!」", | |||
"312000812_4": "「あそこだッ!」", | |||
"312000812_5": "「遅くなりました。\\n さあ、早くブーケトスを――」", | |||
"312000812_6": "『血濡れた会場に花束とは、滑稽ね』", | |||
"312000812_7": "「ッ!」", | |||
"312000812_8": "「抱えた花束で、両腕の自由が……」", | |||
"312000812_9": "「待ってろッ! ここから援護するッ!」", | |||
"312000812_10": "「お気遣いなく 」", | |||
"312000812_11": "「すごい……」", | |||
"312000812_12": "「どう走ったらああなるんだッ!?」", | |||
"312000812_13": "「……ッ!」", | |||
"312000812_14": "「……ああッ!」", | |||
"312000812_15": "「攻撃をモロに……ッ!」", | |||
"312000812_16": "「あっちはただの影分身です」", | |||
"312000812_17": "「ひッ!?」", | |||
"312000812_18": "「お待たせしました」", | |||
"312000812_19": "「お見事です」", | |||
"312000812_20": "『なんだ、あの非科学的な人間は……ッ!?\\n 何をはじめるつもりだッ!?』", | |||
"312000812_21": "「ここからですね……」", | |||
"312000812_22": "「お願い、みんな……ッ!」", | |||
"312000812_23": "「お前たちならできるッ!」", | |||
"312000812_24": "「それは、ボクたちから託す『幸せ』です……ッ!」", | |||
"312000812_25": "「次はみなさんの番です」", | |||
"312000812_26": "「お願いします……ッ! はあ――ッ!」", | |||
"312000812_27": "<size=40>「託されたッ!」</size>", | |||
"312000812_28": "「わたしの幸せは、切ちゃんとたくさん作ってきたッ!」", | |||
"312000812_29": "「だからお願い、この気持ちを思い出してッ!」", | |||
"312000812_30": "「いつも散々恥ずかしいことやってるくせに……<speed=0.5>、</speed>\\n 今必要なのは、そういうことだろッ!?」", | |||
"312000812_31": "「持ってけッ! ダブルだッ!」", | |||
"312000812_32": "「マリアがウェディングドレスに憧れ、悩み、\\n それでも理解しようとしてきた姿を、わたしは見てきた」", | |||
"312000812_33": "「ウェディングギアは、形だけではないと見せてやれッ!」", | |||
"312000812_34": "<size=40>「その幸せを、掴み取れ――ッ!!」</size>", | |||
"312000812_35": "「いっぱい伝わってくるデス……」", | |||
"312000812_36": "「不幸に惑わされることなく――」", | |||
"312000812_37": "「みんなが繋いでくれた、幸せの欠片――」", | |||
"312000812_38": "「この両腕で受けとめたッ!」", | |||
"312000812_39": "『この光は……ッ<speed=0.5>?</speed>\\n 私の漆黒がかき消されるなんて――ッ!?』", | |||
"312000812_40": "『ならば、何度でも――、\\n 偽りの幸福など、真の不幸で塗り固めてやるッ!』", | |||
"312000812_41": "『馬鹿なッ!<speed=0.5>?</speed>\\n 私の不幸を相殺するほどの幸福だと……ッ!?』", | |||
"312000812_42": "「不幸など――、\\n 幸せを纏い、祓ってみせる――ッ!」", | |||
"312000812_43": "「これがわたしの――」", | |||
"312000812_44": "<size=40>「白銀のウェディングドレスッ!」</size>" | |||
} | |||
{} |
@@ -1,44 +1 @@ | |||
{ | |||
"312000821_0": "「みんなが思い出させてくれた。\\n 伝えてくれた幸せのイメージ――」", | |||
"312000821_1": "「再構のウェディングギアッ!」", | |||
"312000821_2": "『あのブーケから、\\n 幸福のイメージを再構成したというの……?』", | |||
"312000821_3": "「……気づいているか?」", | |||
"312000821_4": "「ああ。なんだか、こっちまで心が軽い。\\n 胸の奥の、温かいところが満たされるような……」", | |||
"312000821_5": "「この感覚……、わたしは知っている……?」", | |||
"312000821_6": "「それは、調がアタシにくれた気持ちデス」", | |||
"312000821_7": "「わたしが、切ちゃんに……?」", | |||
"312000821_8": "「みんなが持ってて、いつも与えあっているものだよ」", | |||
"312000821_9": "「とてもあたたかい想い」", | |||
"312000821_10": "『お前たちは……何を笑って……』", | |||
"312000821_11": "『まさか、『幸福』を笑っているのか……ッ!?』", | |||
"312000821_12": "「ウェディングギア装者を中心に、\\n 幸福が充満している……?」", | |||
"312000821_13": "「周囲の不幸のオーラを、幸福がかき消しているのかッ!?」", | |||
"312000821_14": "「これがハピネスッ!」", | |||
"312000821_15": "「ウェディングドレスの祝福を受け、\\n 幸せへと手を伸ばした者だけが、掴み取れる力ッ!」", | |||
"312000821_16": "『ううッ!』", | |||
"312000821_17": "「ドレスの色がッ!?」", | |||
"312000821_18": "「哲学兵装の呪いに干渉したッ!?」", | |||
"312000821_19": "「これなら確実にドレスの不幸を祓い、\\n 女性を救い出すことができますッ!」", | |||
"312000821_20": "「聞いての通りだ。\\n お前たちが『幸福』を諦めずに手にした力だ」", | |||
"312000821_21": "「存分に発揮してこいッ!」", | |||
"312000821_22": "「了解ッ!」", | |||
"312000821_23": "「不幸のオーラをかき消せるということは、\\n 今度はみんなと一緒に戦えるんデスねッ!」", | |||
"312000821_24": "「うん、切ちゃんの幸せがわたしを護ってくれるから」", | |||
"312000821_25": "「今度こそ、隣で切ちゃんを護ってみせるッ!」", | |||
"312000821_26": "「護り護られ、ちょうどいい塩梅デスッ!」", | |||
"312000821_27": "「喜ぶのはいいけどな、\\n はしゃいで怪我とかするんじゃねーぞ」", | |||
"312000821_28": "「ねえ、わたしをバックアップしてくれるって話――、\\n あれはまだ有効なの?」", | |||
"312000821_29": "「し、仕方ねえな……ッ、期間延長だッ。\\n 特盛サービスしといてやる……ッ!」", | |||
"312000821_30": "「うんッ、ありがとう」", | |||
"312000821_31": "「よかったね、クリスちゃん」", | |||
"312000821_32": "「なんでだッ!」", | |||
"312000821_33": "「え? だって、なんか嬉しそうだったから」", | |||
"312000821_34": "「まったく、素直じゃないんだから」", | |||
"312000821_35": "「嬉しいついでに、こっちの援護もお願いしたいデスッ!」", | |||
"312000821_36": "「クリス先輩、お願いします」", | |||
"312000821_37": "「フッ、大盛況だな」", | |||
"312000821_38": "「ったく、冗談言ってる暇があるなら――ッ!」", | |||
"312000821_39": "「うんッ、\\n じゃあ、いくよ――ッ!」", | |||
"312000821_40": "「ええッ!」", | |||
"312000821_41": "<size=40>「はああああッ!」</size>" | |||
} | |||
{} |
@@ -1,29 +1 @@ | |||
{ | |||
"312000822_0": "「今だッ!」", | |||
"312000822_1": "「はあ――ッ!」", | |||
"312000822_2": "「おおおおおッ!」", | |||
"312000822_3": "『私のサムシングフォーたちが――』", | |||
"312000822_4": "『私の不幸の象徴たちがッ!』", | |||
"312000822_5": "「サムシングフォー……。\\n 結婚式にまつわる、素敵なジンクス――」", | |||
"312000822_6": "「それが、こんなに悲しい姿になってしまうだなんて……」", | |||
"312000822_7": "『お前たちに、何がわかるというのッ!?』", | |||
"312000822_8": "『新婚の友達に借りたハンカチは、\\n 不幸な私をあざ笑うだけだったッ!』", | |||
"312000822_9": "「友達の不幸を笑う友達なんていないッ!」", | |||
"312000822_10": "「友達との絆は永遠ッ!\\n 大切な物が増えたら、一緒に笑いあえばいいだけッ!」", | |||
"312000822_11": "「幸せはきっと、誰とだって分け合えるッ!\\n あなたにだって、そうできたはずッ!」", | |||
"312000822_12": "『幸せになれと渡された、古いだけのブローチなど……、\\n 私が授かれない、過去の幸せに価値などなかったッ!』", | |||
"312000822_13": "「1分1秒と古くなる今の幸せは、\\n 大切にして、伝えていかなきゃいけない宝物なんデスッ!」", | |||
"312000822_14": "「古いことを忘れて、無かったことになんてできないデス。\\n 積み上げてきたものがあるから、今を笑っていけるんデスッ!」", | |||
"312000822_15": "「そんな幸せは……、誰にだって、\\n いつからだって作っていけるはずなんデスッ!」", | |||
"312000822_16": "『新たな幸せを夢見て買った、パールのネックレス。\\n 憧れた輝きは、私を惨めにしただけだったッ!』", | |||
"312000822_17": "「新しい幸せに踏み込むは不安は、誰にだってあるッ!」", | |||
"312000822_18": "「でも、それと同じくらい――きっとそれ以上にッ!\\n 希望だってたくさんあるッ!」", | |||
"312000822_19": "「明日に響く新しい輝きは、\\n 未来を踏みにじったりしないッ!」", | |||
"312000822_20": "「きっと、あなただって……」", | |||
"312000822_21": "『馬鹿な……。\\n サムシングフォーが3体も……ッ』", | |||
"312000822_22": "「手駒が随分と減ったようね。\\n この盤面、そう簡単には覆らないわよ」", | |||
"312000822_23": "『く……ッ!\\n 不幸の種子なら、いくらでもッ!』", | |||
"312000822_24": "「無駄よ。\\n これ以上、お前の不幸は芽吹かないッ!」", | |||
"312000822_25": "『そんな……ッ!?』", | |||
"312000822_26": "「幸福の種は花開いたわ。 \\n 次は、あなたの番――ッ!」" | |||
} | |||
{} |
@@ -1,48 +1 @@ | |||
{ | |||
"312000911_0": "ブライダル戦姫ッ!", | |||
"312000911_1": "「ゲストには退場してもらったわ」", | |||
"312000911_2": "「次は、あなたの番――ッ!」", | |||
"312000911_3": "『……くッ』", | |||
"312000911_4": "「ダメですッ!\\n わたしたちの力は、人を傷つけるものじゃ――」", | |||
"312000911_5": "「大丈夫よ」", | |||
"312000911_6": "「花嫁さんが不幸に支配され……、\\n 幸せになれないなんて、間違ってる……」", | |||
"312000911_7": "「……はいッ!」", | |||
"312000911_8": "『……』", | |||
"312000911_9": "「どうするつもりかしら……」", | |||
"312000911_10": "「ドレスを回収しない限り、\\n 被害者の女性は人質も同然……」", | |||
"312000911_11": "「今のあいつの言葉がどこまで届くか、\\n 俺たちは信じて待つだけだ」", | |||
"312000911_12": "「やはり、説得ですか……」", | |||
"312000911_13": "「あのウェディングドレスについて、\\n 今わかっている情報を教えてやってくれ」", | |||
"312000911_14": "「わかりました」", | |||
"312000911_15": "「呪いのウェディングドレスについて、\\n 米国からいくつか情報を入手できました」", | |||
"312000911_16": "「あのドレスは、とある富豪の娘が、\\n 結婚式で身に着けるはずだった物……、だそうです」", | |||
"312000911_17": "「はずだった……?」", | |||
"312000911_18": "「挙式を前に結婚相手の事業が破綻。\\n それにより両家間で交わされていた婚約は破棄され――」", | |||
"312000911_19": "「ショックを受けた娘は、この世のすべての幸福を恨み、\\n 自ら命を絶ってしまったそうです」", | |||
"312000911_20": "「そう……」", | |||
"312000911_21": "「近寄るだけで不幸が訪れる、\\n 『呪われたウェディングドレス』――」", | |||
"312000911_22": "「ドレスはいつしかそう呼ばれ――」", | |||
"312000911_23": "「係わった人は、次々と謎の死を遂げた――、\\n 博物館では観覧者の自殺が相次いだ――」", | |||
"312000911_24": "「――などの、不吉な噂が広まったようです」", | |||
"312000911_25": "「あのドレスに、そんな悲しい話があったなんて……」", | |||
"312000911_26": "「確かに痛ましい話だが、\\n それで他人を不幸にしていい道理はない」", | |||
"312000911_27": "『このウェディングドレスは、\\n 私を幸せになんて……、してくれなかった……ッ!』", | |||
"312000911_28": "『憧れが、幸福など与えてくれるものかッ!』", | |||
"312000911_29": "「……」", | |||
"312000911_30": "『曽祖母から伝わるブレスレットも、\\n 新婚の友達に借りたハンカチも――』", | |||
"312000911_31": "『新しく買ったパールのネックレスも、\\n そして、ヴェールに飾った青いリボンも――』", | |||
"312000911_32": "『何ひとつッ!\\n 私に幸福などもたらしてくれなかったッ!』", | |||
"312000911_33": "「……そう。\\n 分かったわ――」", | |||
"312000911_34": "「あなたはウェディングドレスを憎みながら、\\n その憧れに捕らわれ続けているのね……」", | |||
"312000911_35": "『なんだと……ッ?』", | |||
"312000911_36": "「あなたとわたしは、少しだけ似ている……」", | |||
"312000911_37": "「憧れの花嫁さん、綺麗なウェディングドレス――」", | |||
"312000911_38": "「初めて袖を通した時、あなたも感じたはずよ。\\n あの、不思議な胸の高鳴りを……」", | |||
"312000911_39": "「ドレスを見ただけで、こんなにも胸がときめくなんて。\\n やっぱりウェディングドレスは、幸せの象徴だわ」", | |||
"312000911_40": "「あなたにウェディングドレスの魅力は引き出せない」", | |||
"312000911_41": "(本当は着こなす自信なんてなかった……。\\n だからこそ、デザイナーさんには認めてほしかった……)", | |||
"312000911_42": "(でも、大丈夫……)", | |||
"312000911_43": "(答えなら、もうわかっているから)", | |||
"312000911_44": "『まだ、私の不幸は終わってないわ』", | |||
"312000911_45": "「わたしが纏うのは、真のウェディングドレスッ!\\n 今のわたしは、あの頃の3倍強いッ!」" | |||
} | |||
{} |
@@ -1,54 +1 @@ | |||
{ | |||
"312000912_0": "「はあ――ッ!」", | |||
"312000912_1": "「ウェディングドレスに宿るのは、清らかで誠実な想いッ!」", | |||
"312000912_2": "「もう迷わない。\\n このフリルが、レースが届くすべてがわたしの聖域ッ!」", | |||
"312000912_3": "「わたしの白が、お前の黒を塗りかえる――ッ!!」", | |||
"312000912_4": "『さっきまで膝をついていたおまえが、\\n どうしてこんなにも強く……ッ!?』", | |||
"312000912_5": "「これはウェディングギアだけの力じゃない。\\n みんなの届けてくれた幸せに、わたしが手を伸ばしたからよ」", | |||
"312000912_6": "「さあ、次はあなたたちの番」", | |||
"312000912_7": "『あなた……た<speed=0.5>ち</speed>……だとッ!?』", | |||
"312000912_8": "「そうか……ッ!\\n みんな、マリアさんにブーケをッ!」", | |||
"312000912_9": "「分かったデスッ!\\n アタシからは、古くから繋いできた幸せをッ!」", | |||
"312000912_10": "「貸し与え、分かち合う幸せをッ!」", | |||
"312000912_11": "「これから掴み取る、新しい幸せをッ!」", | |||
"312000912_12": "「ウェディングドレスとは、\\n 幸せを掴む勇気を与えてくれるものだッ!」", | |||
"312000912_13": "「ドレスを着て待っているだけじゃだめッ!\\n 幸せは、自分で掴み取るものッ!!」", | |||
"312000912_14": "『4つのブーケを束ねた……ッ!?\\n 何をするつもりッ!?』", | |||
"312000912_15": "「わたしたちは――」", | |||
"312000912_16": "「あなたも救いたいのよッ!」", | |||
"312000912_17": "『……ッ!?』", | |||
"312000912_18": "「これは――、\\n 『2人』へのブーケトスッ!」", | |||
"312000912_19": "「受け取りなさいッ!!\\n わたしたちから繋ぐ、幸せを――ッ!」", | |||
"312000912_20": "『うう……ッ!』", | |||
"312000912_21": "「自分の幸せを信じ、手を伸ばす――、\\n そう、これは戦いだ」", | |||
"312000912_22": "「純白を纏う、全ての者の戦いだ――ッ!」", | |||
"312000912_23": "「だから、あなたも戦いなさいッ!\\n お前はそれでも花嫁かッ!?」", | |||
"312000912_24": "『……ッ!?』", | |||
"312000912_25": "「……確かに、結婚って色々あって……、\\n その中には不安だって……、あったかもしれない」", | |||
"312000912_26": "「だけど、全部が不安なんかじゃ……、ないッ!」", | |||
"312000912_27": "『……馬鹿な……ッ!?\\n お前の幸せは、全て摘み取ったはずッ!』", | |||
"312000912_28": "「私もまだ……、幸せを信じてる……ッ!」", | |||
"312000912_29": "『させてなるものか……ッ!』", | |||
"312000912_30": "「きゃああああッ!!」", | |||
"312000912_31": "「がんばるデスッ!」", | |||
"312000912_32": "「幸せを信じるあなたは――」", | |||
"312000912_33": "「絶対に幸せになれるッ!」", | |||
"312000912_34": "「だから、手を伸ばしてッ!」", | |||
"312000912_35": "「……ッ!」", | |||
"312000912_36": "「はあ――ッ!」", | |||
"312000912_37": "「届いた――ッ!」", | |||
"312000912_38": "『……これはッ!?』", | |||
"312000912_39": "『花束から流れ込んでくる……、\\n この懐かしい気持ちは……」", | |||
"312000912_40": "『……し<speed=0.5>、</speed>あわ……』", | |||
"312000912_41": "「幸せに……<speed=0.5>、</speed>なりたい……」", | |||
"312000912_42": "「ううん、わたし――」", | |||
"312000912_43": "<size=40>「絶対に幸せになる――ッ!!」</size>", | |||
"312000912_44": "『私も……』", | |||
"312000912_45": "『……そうか、逃げずに手を伸ばしていれば、\\n 私にも……、こんな幸せが……』", | |||
"312000912_46": "「哲学兵装、呪いのウェディングドレスの反応……」", | |||
"312000912_47": "「完全に……消滅しましたッ!」", | |||
"312000912_48": "「女性の幸せを望む心が、\\n 哲学兵装の呪いに勝った……ッ!」", | |||
"312000912_49": "「お前の想い、ちゃんと伝えられたか?」", | |||
"312000912_50": "「……ええ」", | |||
"312000912_51": "<size=40>「当然よッ!」</size>" | |||
} | |||
{} |
@@ -1,141 +1 @@ | |||
{ | |||
"312001011_0": "ウェディングドレスッ!", | |||
"312001011_1": "「ねえ、この雑誌の表紙、あの時のモデルさんじゃない?」", | |||
"312001011_2": "「どれどれッ?」", | |||
"312001011_3": "「今掲載されているものとなると、\\n 実際の撮影は、1月ほど前のものだろうか」", | |||
"312001011_4": "「そうなんですかッ!? 時代を先取るファッション雑誌は、\\n そんなに前から先読みしてるんですね」", | |||
"312001011_5": "「……あれから1週間かあ。\\n 今頃どうしてるんだろう」", | |||
"312001011_6": "「ん、どれどれ?\\n ……写真を見る限り、元気でやってるみたいだな」", | |||
"312001011_7": "「よかった。幸せそうに笑ってるよー」", | |||
"312001011_8": "「相変わらず綺麗……。\\n オフなのに、雑誌と全然変わらないなんて」", | |||
"312001011_9": "「なんたって、もうすぐ花嫁さんだもんね。\\n 結婚を前に、綺麗に磨きがかかっちゃうわけだ」", | |||
"312001011_10": "「あら、楽しそうね」", | |||
"312001011_11": "「何を見てたんデスか?」", | |||
"312001011_12": "「この前のモデルさんの写真だって。\\n とっても元気そうで……、結婚式もそろそろかな?」", | |||
"312001011_13": "「け、結婚ッ!?\\n ……ううッ、しばらくその話は聞きたくないデス……」", | |||
"312001011_14": "「未だに『結婚怖い』、ってやってるのか?」", | |||
"312001011_15": "「精神的な負荷は、療養で癒えたはずですが……、\\n まさか、さらなる呪いの脅威が……?」", | |||
"312001011_16": "「それは平気。でも、マリッジブルーが\\n 切ちゃんの中で黒歴史認定されたみたいで……」", | |||
"312001011_17": "「わたしたちも、敵の影響で『結婚』に怯えていたんだっけ」", | |||
"312001011_18": "「酷く気が滅入っていて……、\\n 確かに、あまり思い出したくはないわね」", | |||
"312001011_19": "「思い返すと、なんだかとっても恥ずかしいデス……」", | |||
"312001011_20": "「そんなこともあるよ」", | |||
"312001011_21": "「アハハッ。今思えば、結婚なんてするわけないのに、\\n なに言ってんだかー、って感じだよね」", | |||
"312001011_22": "「バカッ! こっちがどれだけ心配して……」", | |||
"312001011_23": "「うれしいなあッ!\\n そんなにいっぱい心配してくれたんだッ!?」", | |||
"312001011_24": "「……ば、バカッ<speed=0.5>!</speed>\\n もう、嫁でもなんでもいっちまえーッ!」", | |||
"312001011_25": "「そ、そんなーッ!?」", | |||
"312001011_26": "「……そういえば、\\n 今回の事件、1つだけわからないことがあるの」", | |||
"312001011_27": "「わからないこと?」", | |||
"312001011_28": "「ええ。わたしたちがモデルさんと再会した時、\\n 彼女の頬に涙が伝うのを見たんだけれど」", | |||
"312001011_29": "「あの涙の意味はなんだったのかしら?」", | |||
"312001011_30": "「哲学兵装に捕らわれ薄れる意識の中、\\n 哲学兵装への拒絶反応、あるいは、それを纏う悲しみ――」", | |||
"312001011_31": "「彼女の心情により、涙が頬を伝ったものと推察できます」", | |||
"312001011_32": "「あるいは、哲学兵装の葛藤――」", | |||
"312001011_33": "「叶わなかったウェディングへの未練や、不幸の悲しみが、\\n 肉体を得て、涙として発現したものかもしれません」", | |||
"312001011_34": "「……そう。\\n どのみち、明るい話じゃないのは確かね」", | |||
"312001011_35": "「でも、その悲しみは、\\n どっちもマリアが救った悲しみデス」", | |||
"312001011_36": "「モデルさんも、呪いのウェディングドレスも、\\n マリアの手渡した幸せで救われた」", | |||
"312001011_37": "「……」", | |||
"312001011_38": "「そうねッ!」", | |||
"312001011_39": "「ところで、\\n あの時、他に彼女の涙を目にした者は?」", | |||
"312001011_40": "「わたしは見てません。\\n ……響はどうだった?」", | |||
"312001011_41": "「わたしもその時近くにいたんだけど、\\n 涙を流すところは見てないんだよね……」", | |||
"312001011_42": "「アタシもそんな風には見えなかったデス」", | |||
"312001011_43": "「あたしたちの位置からは、よく見えなかったな」", | |||
"312001011_44": "「ということは、だれも見ていない……?」", | |||
"312001011_45": "「まさか。\\n だって、あんなにハッキリと大粒の涙を……」", | |||
"312001011_46": "「……余計に謎を深めてしまったな」", | |||
"312001011_47": "「強いて言うなら、マリアさんにだけ感知できる、\\n 特異な現象が起きていた可能性はありますね」", | |||
"312001011_48": "「……そういえば、今回のマリアはとびきり強かったデスね」", | |||
"312001011_49": "「言われてみるとそうだな」", | |||
"312001011_50": "「敵と何度も戦って、打たれ強さがあった」", | |||
"312001011_51": "「そうだったかしら?」", | |||
"312001011_52": "「でも、向かい来る敵を前に、立ち上がるのは当然のことだわ」", | |||
"312001011_53": "「さすがマリア」", | |||
"312001011_54": "「かっこいいデスッ!」", | |||
"312001011_55": "「その件については、マリアさんの場合……」", | |||
"312001011_56": "「ウェディングへの憧れが人1倍強いことから、\\n 得られる幸福感がひときわ高かったのだと仮定しています」", | |||
"312001011_57": "「……えッ?」", | |||
"312001011_58": "「そんなに憧れてたんですか……」", | |||
"312001011_59": "「今回の戦闘における耐久度からして、\\n 響さんのおよそ3倍ほど……」", | |||
"312001011_60": "「3倍結婚したかったんだ……ッ!?」", | |||
"312001011_61": "「あ……、そういうことだったんデスね」", | |||
"312001011_62": "「えっと、あの……」", | |||
"312001011_63": "「急に気を使わなくていいわよッ!」", | |||
"312001011_64": "(みんながブーケを通じて授けてくれた幸福を胸に、\\n わたしたちは不幸に打ち勝つことができた)", | |||
"312001011_65": "(モデルさんを無事に保護し、\\n 呪いのウェディングドレスも無傷で回収――)", | |||
"312001011_66": "(けれど、わたしはこれで終われない――)", | |||
"312001011_67": "(一度は引きずり降ろされた、あの戦場に――)", | |||
"312001011_68": "(わたしは帰ってきた――ッ!)", | |||
"312001011_69": "「すごい……。\\n これがマリア・カデンツァヴナ・イヴッ!?」", | |||
"312001011_70": "「本当に同じドレスなのか?\\n 彼女の中で何が変わったっていうんだ」", | |||
"312001011_71": "「最高を超えてきたか……」", | |||
"312001011_72": "「ブライダル専門でやってきた俺だが、\\n こんな姿は、そうそうお目にかかれない」", | |||
"312001011_73": "「よーく、目に焼き付けた方がいい」", | |||
"312001011_74": "「これが『花嫁』だ――ッ!」", | |||
"312001011_75": "「今日のあなたは、あの時とはまるで別人……。\\n 何か掴めたようですね」", | |||
"312001011_76": "「ええ」", | |||
"312001011_77": "「……わたしは、\\n ウェディングドレスは幸せの象徴だと思っていた」", | |||
"312001011_78": "「華やかなドレスを纏い、幸せを手にする花嫁さん――。\\n 女の子なら、だれだって1度は憧れるでしょ?」", | |||
"312001011_79": "「……」", | |||
"312001011_80": "「ウェディングドレスを着れば、幸せがやってきて、\\n 花嫁さんを幸せにしてくれる――」", | |||
"312001011_81": "「でも、それは間違っていた」", | |||
"312001011_82": "「……そう。気付いたのね」", | |||
"312001011_83": "「ええ」", | |||
"312001011_84": "「ウェディングドレスは、幸せを掴もうと戦う花嫁の戦闘服。\\n 花嫁さんに、幸せを掴む勇気を与えてくれるもの」", | |||
"312001011_85": "(わたしの纏う白銀と同じ。\\n そうよね、セレナ……)", | |||
"312001011_86": "「素晴らしい着こなしでした……」", | |||
"312001011_87": "「ただ可憐なだけではなく、\\n 美しさの中に、幸せを掴みに挑む力強さを感じた」", | |||
"312001011_88": "「あのドレスは、愛される者の愛らしさを前面にあしらったもの。\\n だからこそ、身に纏う花嫁は、同等の強さを持たねばならない」", | |||
"312001011_89": "「愛されるだけでは、幸せはすぐにそっぽを向いてしまう。\\n 自ら飛び込み幸せを引き寄せる、力強い腕が必要だった」", | |||
"312001011_90": "「ありがとう。ドレスの魅力をこんなに引き出してくれて。\\n あのドレスはあなたこそふさわしいわ」", | |||
"312001011_91": "「……こちらこそ。\\n その言葉をもらい損ねたら、プロ失格だわ」", | |||
"312001011_92": "「それから……、\\n もうひとつ、分かったことがあるの」", | |||
"312001011_93": "「分かったこと?」", | |||
"312001011_94": "「『呪いのウェディングドレス』のことよ。\\n わたしはあなたを誤解していたわ」", | |||
"312001011_95": "「あなたは純粋に……、\\n あの『呪いのウェディングドレス』を愛しているのね」", | |||
"312001011_96": "「そう……。\\n もうそこまでお見通しなのね」", | |||
"312001011_97": "「なぜあなたが、あの曰くつきの品を持っていたの?\\n あの人に着せようとしたのはなぜ?」", | |||
"312001011_98": "「今度は教えてもらえるわよね?\\n 今のわたしなら、あなたの想いも理解できる」", | |||
"312001011_99": "「……」", | |||
"312001011_100": "「私があのドレスと出会ったのは、米国のとある博物館でした。\\n とってもチャーミングで、私はすぐに虜になった」", | |||
"312001011_101": "「けれど、あのドレスは人々に蔑まれ、泣いているように見えた。\\n 少し耳をすませば、すぐに理由がわかったわ」", | |||
"312001011_102": "「『近寄るだけで不幸が訪れる』だなんて、\\n 非科学的な……、ただの噂――」", | |||
"312001011_103": "「まわりはあのドレスを『呪いのウェディングドレス』と呼んだ。\\n 私はそれが、どうしても許せなかった」", | |||
"312001011_104": "「……」", | |||
"312001011_105": "「だって、悲しいじゃない。\\n 『人を幸せにできないウェディングドレス』だなんて」", | |||
"312001011_106": "「……あなた、そんなにもあのドレスのことを……」", | |||
"312001011_107": "「……私も、結婚を前に愛する人を失って、\\n 結婚式を挙げることができなかったの」", | |||
"312001011_108": "「いつの間にかあのドレスの話に、自分を重ねていたのね」", | |||
"312001011_109": "「もし、あの時着られなかった私のウェディングドレスが、\\n 『呪われてる』と言われたら――」", | |||
"312001011_110": "「そう考えると、胸が苦しくて、悔しくて、\\n とてもいたたまれなかった……ッ!」", | |||
"312001011_111": "「じゃあ、あのモデルさんにモデルを依頼したのは……」", | |||
"312001011_112": "「全ては私のワガママです。\\n あのドレスが、花嫁と幸せを掴む姿を見てみたかった……」", | |||
"312001011_113": "「じゃあ、その姿ッ!\\n 私がお見せしちゃいますね」", | |||
"312001011_114": "「愛子さん……ッ、あなた、そのドレスは……ッ!?」", | |||
"312001011_115": "「あのウェディングドレス?\\n どうして……?」", | |||
"312001011_116": "「S.O.N.G.が研究対象として保管することになったが、\\n 移送については『なぜか、明日』となったそうだ」", | |||
"312001011_117": "「翼……ッ!?」", | |||
"312001011_118": "「ごめんなさい。私が無理を言ってしまったんです」", | |||
"312001011_119": "「あなた、あんな目にあった後なのよ?\\n どうしてそんな……」", | |||
"312001011_120": "「だって、絶対に幸せになるって、このドレスに誓いましたから」", | |||
"312001011_121": "「……えッ?」", | |||
"312001011_122": "「あなたが私に教えてくれたから」", | |||
"312001011_123": "「結婚の不安を抱えていた私に、\\n ウェディングドレスの本当の意味をッ!」", | |||
"312001011_124": "「……わたしが?」", | |||
"312001011_125": "「私は絶対に幸せを掴んでみせますから、\\n もう『呪いのウェディングドレス』なんて呼ばせませんよ」", | |||
"312001011_126": "「今日からこのドレスは、\\n 『幸福のウェディングドレス』ですッ!」", | |||
"312001011_127": "「……幸福のウェディングドレス」", | |||
"312001011_128": "「ありがとう……、愛子さん……。\\n 私の願いをかなえてくれて」", | |||
"312001011_129": "「本当に……、ありがとう……」", | |||
"312001011_130": "「……たくましいな。花嫁というものは」", | |||
"312001011_131": "「……ええ」", | |||
"312001011_132": "(嬉しい……。わたしがみんなと繋げたんだ。\\n この大きな幸せを……ッ!)", | |||
"312001011_133": "『ありがとう――』", | |||
"312001011_134": "「……今の声は……ッ?」", | |||
"312001011_135": "『花嫁の幸せを後押しする――、\\n 私の役目が、これでようやく果たせる……』", | |||
"312001011_136": "「そうか。あの時泣いていたのは……」", | |||
"312001011_137": "「どうかしたか?」", | |||
"312001011_138": "「……ううん。\\n ただ、幸せを感じただけよ」" | |||
} | |||
{} |
@@ -1,86 +1 @@ | |||
{ | |||
"312001111_0": "ふたりのしあわせ", | |||
"312001111_1": "「お疲れ様」", | |||
"312001111_2": "「お疲れ様でしたーッ!」", | |||
"312001111_3": "「……待たせたわね。\\n これでモデル仕事も任務も、無事完了よ」", | |||
"312001111_4": "「ああ。\\n これでデザイナーへの疑いも晴れ、綺麗に片がついたな」", | |||
"312001111_5": "「しかし……、遅いな。\\n 連絡も無しに、どこかで迷っているんだろうか……」", | |||
"312001111_6": "「何のこと?」", | |||
"312001111_7": "「こ、こちらの話だ」", | |||
"312001111_8": "「大変です――ッ!\\n 幸谷さんが……、あの……、あのッ!」", | |||
"312001111_9": "「どうしたの?」", | |||
"312001111_10": "「それは、私が直接お伝えします」", | |||
"312001111_11": "(ま、まさか、また撮り直しに……?)", | |||
"312001111_12": "「さっきあなたが見せてくれた輝きを、\\n 今度はランウェイで見せてもらえないかしら」", | |||
"312001111_13": "「わたしがランウェイに?」", | |||
"312001111_14": "「新作コレクションの発表会ですよッ!\\n 指名されるなんて、すごいことですッ!」", | |||
"312001111_15": "「実は、着こなせるモデルが見つからず、\\n 未発表となっていたドレスがあるのです」", | |||
"312001111_16": "「これが、そのドレスのデザインです」", | |||
"312001111_17": "「こ、これは……ッ!?」", | |||
"312001111_18": "「う、嘘よこんなの……、可愛いすぎるッ!」", | |||
"312001111_19": "(……今日のドレスの、更に上をいくというのッ!?)", | |||
"312001111_20": "(こんな可愛さ、以前のわたしなら確実に着られていた。\\n ……だけど、今のわたしなら……ッ!)", | |||
"312001111_21": "「そう。\\n これは、あなたにしか頼めない」", | |||
"312001111_22": "「あなたの花嫁としての勇姿を、\\n もっとたくさんの人に見てもらいたいの」", | |||
"312001111_23": "「新たな幸せに挑み、不安と戦う全ての花嫁に、\\n 勇気を与えてほしい」", | |||
"312001111_24": "「……」", | |||
"312001111_25": "「……フフッ、ずるいわ、そんなの」", | |||
"312001111_26": "「この挑戦、引き受けてくれますか?」", | |||
"312001111_27": "「ええ、分かったわ」", | |||
"312001111_28": "「ウェディングドレスなら、わたしに任せなさい。\\n 世界一の花嫁になってみせるッ!」", | |||
"312001111_29": "「ありがとう。\\n それでは――」", | |||
"312001111_30": "「そ、そんなッ!」", | |||
"312001111_31": "「その声はッ!?」", | |||
"312001111_32": "「姉さんが、花嫁さんに……ッ!?\\n 結婚して、お嫁にいっちゃうなんて……ッ!?」", | |||
"312001111_33": "「ま、待ってセレナッ!\\n それは誤解よッ!」", | |||
"312001111_34": "「セレナ――ッ!」", | |||
"312001111_35": "「……はあ、……ッ<speed=0.5>。</speed>\\n あの子、こんなに走るの……、速かったかしら……?」", | |||
"312001111_36": "「はあッ……、はあ……」", | |||
"312001111_37": "「誤解なのよ。\\n わたしは……ッ!」", | |||
"312001111_38": "「……アハハッ!\\n そんなにギュッとされたら、苦しいよ」", | |||
"312001111_39": "「せ、セレナ……?\\n あなた、もしかして……ッ!?」", | |||
"312001111_40": "「姉さんに会いに、こっちの世界に来たのだけど、\\n 任務でモデルさんをしてるって聞いて、押しかけてきちゃった」", | |||
"312001111_41": "「ちゃんと分かってるよ。\\n モデルのお仕事で、本当にお嫁にいくわけじゃないんだよね?」", | |||
"312001111_42": "「だから、そう言ってるじゃないッ!」", | |||
"312001111_43": "「フフッ。ごめんなさい」", | |||
"312001111_44": "「わたしがどんなに本気で走っても、\\n 姉さんがちゃんと追いかけてくれるから……」", | |||
"312001111_45": "「なんだか嬉しくて……」", | |||
"312001111_46": "「セレナ……」", | |||
"312001111_47": "「もうッ、こんな意地悪、どこで覚えてきたの?」", | |||
"312001111_48": "「でも、ちょっと寂しかったのもホント……」", | |||
"312001111_49": "「……」", | |||
"312001111_50": "「だけど、追いかけっこしてたら、なんだか楽しくて。\\n そんなのどうでもよくなっちゃった」", | |||
"312001111_51": "「こんな追いかけっこをしたの、いつ以来かしら」", | |||
"312001111_52": "「心配して、追いかけてくれる人がいるって、\\n とっても幸せだね」", | |||
"312001111_53": "「……ええ、そうね」", | |||
"312001111_54": "「姉さん、なにかあったの?」", | |||
"312001111_55": "「えッ? どうしてそう思うの?」", | |||
"312001111_56": "「抱きしめてくれた姉さんの腕が、\\n 前より少し、力強く感じたから」", | |||
"312001111_57": "「……姉さんは、きっと幸せをたくさん追いかけて、\\n どんどん捕まえちゃうの」", | |||
"312001111_58": "「それを見て、わたしもそうなろうって。\\n それだけで、どんどん強くなれる気がする」", | |||
"312001111_59": "「……うれしいけれど、買い被りすぎよ。\\n わたしだって、そんなに器用じゃないわ」", | |||
"312001111_60": "「それに、あなたを追いかけてくれる人も、\\n 追いかけたい大切な人も、たくさんいる」", | |||
"312001111_61": "「人と人とが出会い、想いを繋げ、明日の幸せが巡ってくる」", | |||
"312001111_62": "「今の2人が一緒にいるのも、偶然なんかじゃない。\\n この幸せは、みんなで手繰り寄せた必然なんだわ」", | |||
"312001111_63": "「……そうだね」", | |||
"312001111_64": "「わたしも、受け取った幸せをたくさん繋いでいきたい」", | |||
"312001111_65": "「今ある幸せを大切にするためにも、\\n 幸せへは、自分から手を伸ばさないと――」", | |||
"312001111_66": "「えッ、……この花束はッ!?」", | |||
"312001111_67": "「ウェディングブーケ?\\n ……いったいどこからッ!?」", | |||
"312001111_68": "「あら。次の花嫁さんは、可愛らしいお嬢さんね」", | |||
"312001111_69": "「えッ、わたしが花嫁さんに……ッ!?」", | |||
"312001111_70": "「フフッ、あなたもお幸せにね」", | |||
"312001111_71": "「素敵な花嫁さんだったわね……。\\n 式場で撮影はしていたけど、本物は初めて見たわ」", | |||
"312001111_72": "「これって、本当にわたしが花嫁さんになっちゃうのかな?」", | |||
"312001111_73": "「なッ!? あ、あなたにはまだ早いわよッ!」", | |||
"312001111_74": "「……でも、よかったわね。\\n 花嫁さんのブーケを受け取ると、幸せを分けてもらえるそうよ」", | |||
"312001111_75": "「フフッ。\\n 早速つかみ損ねるわたしの腕も、まだまだね」", | |||
"312001111_76": "「そっかあ。\\n 言ってるそばから、また幸せをもらっちゃったね」", | |||
"312001111_77": "「……S.O.N.G.のみんなが教えてくれたのだけど、\\n ブーケは、人の想いを伝えてくれるんだよね?」", | |||
"312001111_78": "「ええ、そうね」", | |||
"312001111_79": "「だったら、このブーケは半分こ。\\n わたしから、半分は姉さんに。幸せへの願いを込めて」", | |||
"312001111_80": "「えッ?」", | |||
"312001111_81": "「だって、わたしたちは姉妹だもの。\\n 幸せを分け合えれば、もっと幸せだよ」", | |||
"312001111_82": "「……ありがとう」", | |||
"312001111_83": "「今日は、たくさん話をしましょう。\\n あなたの感じた幸せ、わたしにたくさん聞かせてちょうだい」" | |||
} | |||
{} |
@@ -1,127 +1,127 @@ | |||
{ | |||
"313000111_0": "南国の島、再び", | |||
"313000111_1": "「うわあああッ!?」", | |||
"313000111_2": "「響いいいいッ!」", | |||
"313000111_3": "「未来ッ! つかまってッ!」", | |||
"313000111_4": "「響どこッ!? 全然見えないよッ!」", | |||
"313000111_5": "(どんどん落ちていく、\\n このままじゃ――)", | |||
"313000111_6": "(――えッ!? 水ッ!?)", | |||
"313000111_7": "「未来ッ! こっちにッ!\\n ここから上がれそうだよ」", | |||
"313000111_8": "「う、うん」", | |||
"313000111_9": "「はぁ、はぁ、はぁ……死ぬかと思ったよッ!\\n 本当、下が水で助かった……」", | |||
"313000111_10": "「ごめんね、響。わたしのせいで……」", | |||
"313000111_11": "「ううん。\\n わたしも、まさかあんなところに穴が開くなんて……」", | |||
"313000111_12": "「それより未来、怪我はないッ!?」", | |||
"313000111_13": "「うん、大丈夫。\\n 響の方こそ大丈夫?」", | |||
"313000111_14": "「わたしは、へいき、へっちゃらだよ」", | |||
"313000111_15": "「よかった。\\n でも、ここは……?」", | |||
"313000111_16": "「上を見て。落ちてきた穴がほとんど見えない」", | |||
"313000111_17": "「かなりの高さから落ちてきたんだね。上まで登るのは……」", | |||
"313000111_18": "「無理、だと思う」", | |||
"313000111_19": "「それにしても、薄暗くてよく見えないね」", | |||
"313000111_20": "「地底みたいだし、しょうがないよ。気を付けながら進もう」", | |||
"313000111_21": "「あ、向こうで光ってるのって……」", | |||
"313000111_22": "「もしかして、出口ッ!?」", | |||
"313000111_23": "「うん、そうかもッ!」", | |||
"313000111_24": "「行ってみようッ!」", | |||
"313000111_25": "「光が強くなってるッ! 出口が近いのかも」", | |||
"313000111_26": "「うん、でも視界があまりよくないから気をつけてね」", | |||
"313000111_27": "「よーし、出口め……早く出てこーいッ!」", | |||
"313000111_28": "「なんだか探検してるみたいだね」", | |||
"313000111_29": "「みたい、じゃなくて探検そのものだよ」", | |||
"313000111_30": "「いきなり地底湖に落下して、出口を捜して地下を彷徨ってるんだから」", | |||
"313000111_31": "「フフ……」", | |||
"313000111_32": "「ん? 未来どうかした?」", | |||
"313000111_33": "「ううん、こんな状況だけど、なんだか楽しくって」", | |||
"313000111_34": "「実はわたしもッ! 今、すっごく楽しいんだッ!」", | |||
"313000111_35": "(やっぱり、響と一緒にいると楽しいな……)", | |||
"313000111_36": "「…………」", | |||
"313000111_37": "「……ねえ、響、もうすぐだよね?」", | |||
"313000111_38": "「え、もうすぐって?」", | |||
"313000111_39": "「響の海外任務……」", | |||
"313000111_40": "「か、海外任務……。\\n 大切な夏休み後半、その5日間が潰れる……アレ?」", | |||
"313000111_41": "「その、アレ、だよ」", | |||
"313000111_42": "「うう……、でも、S.O.N.G.の任務じゃ仕方ないよね。\\n これで、宿題がチャラになればいいのに……」", | |||
"313000111_43": "「宿題もちゃんとやらなきゃダメだよ」", | |||
"313000111_44": "「は、はい、ワカッテマス」", | |||
"313000111_45": "「響、目が泳いでる。ちゃんとわたしの顔を見て約束して」", | |||
"313000111_46": "「任務の後、夏の終わりには花火大会に行くんだから、\\n 任務の前に宿題を終わらせること」", | |||
"313000111_47": "「が、頑張ってみる……」", | |||
"313000111_48": "「あッ!」", | |||
"313000111_49": "「響、話をそらさないで」", | |||
"313000111_50": "「違う、そうじゃないって。アレを見て……光がッ!」", | |||
"313000111_51": "「今までよりもはっきりと光ってる……本当に出口かもッ!」", | |||
"313000111_52": "「出口じゃ……なかったみたいだね」", | |||
"313000111_53": "「ここ、広いね。それに――」", | |||
"313000111_54": "「あれ、未来は何に見える?」", | |||
"313000111_55": "「わたしには古ぼけた箱に見えるけど」", | |||
"313000111_56": "「いや、わたしには宝箱に見えるッ!\\n ここまでたどり着いた者にのみ与えられるお宝ッ!」", | |||
"313000111_57": "「そんなわけないでしょ。\\n でも、どうしてこんな地下の洞窟に……」", | |||
"313000111_58": "「とにかく調べてみよう。\\n もしかしたら、伝説の剣とか入ってるかもしれないしッ!」", | |||
"313000111_59": "「わたしは、伝説の剣よりも、\\n 出口の手掛かりが欲しいけど……」", | |||
"313000111_60": "「え――」", | |||
"313000111_61": "「きゃあッ!」", | |||
"313000111_62": "「お、お城ッ!? お城が突然現れたッ!」", | |||
"313000111_63": "「すごく綺麗……煌びやかで……」", | |||
"313000111_64": "「危ない、未来ッ!」", | |||
"313000111_65": "「今度は魚みたいな人間ッ!?\\n いやいや、人間みたいな魚ッ!?」", | |||
"313000111_66": "「1人や2人じゃない。後から後から……ッ!」", | |||
"313000111_67": "「あッ! お魚の人がさっきの箱を持ってっちゃったッ!」", | |||
"313000111_68": "「どうしてあんな箱を……」", | |||
"313000111_69": "「ね、ねえ未来……、\\n あのお魚の人たち、なんだかとてもお怒りみたい……」", | |||
"313000111_70": "「ちょ、ちょっと待ってッ! 話せば分かり合えるよッ!」", | |||
"313000111_71": "「すごい敵意。話し合いをする余地は無いみたい」", | |||
"313000111_72": "「どうしよう、響……」", | |||
"313000111_73": "「話が通じないなら……ひとまず逃げろーッ!」", | |||
"313000111_74": "「しつこいッ!」", | |||
"313000111_75": "「まだ……追ってきてる……?」", | |||
"313000111_76": "「未来、あとどれぐらい走れそうッ!?」", | |||
"313000111_77": "「心配しないで……わたし、響の足手まといにはならないッ!」", | |||
"313000111_78": "「でも、視界も足場も悪い地下洞窟を走り続けるって……」", | |||
"313000111_79": "(このままだと、わたしも未来も力尽きちゃう)", | |||
"313000111_80": "「どうして、こんなに追いかけてくるのかな」", | |||
"313000111_81": "「それは、逃げ切ってから考えよう」", | |||
"313000111_82": "「でも、もし追いかけてくる理由があるのなら」", | |||
"313000111_83": "「あ、ここは――」", | |||
"313000111_84": "「わたしたちが落ちてきた地底湖……」", | |||
"313000111_85": "「ここで……行き止まり……他の道は無いみたい」", | |||
"313000111_86": "「逃げられるところがなくなっちゃった」", | |||
"313000111_87": "「前門の湖、後門のお魚の人……」", | |||
"313000111_88": "「こうなったら、ここが海に繋がっているって\\n 信じて飛び込もうッ!」", | |||
"313000111_89": "「……うんッ!」", | |||
"313000111_90": "「ぶはああッ! はぁ、はぁ、はぁ……」", | |||
"313000111_91": "「未来ッ! 未来ッ!?」", | |||
"313000111_92": "「はぁ、はぁ、はぁ、ここだよ。\\n わたしは大丈夫……」", | |||
"313000111_93": "「よかったーッ!」", | |||
"313000111_94": "「響が、ずっとわたしの手を引いてくれたおかげだよ」", | |||
"313000111_95": "「へへッ、わたしが未来の手を離すわけないでしょ」", | |||
"313000111_96": "「うん、ありがとう」", | |||
"313000111_97": "「だけど……陸までかなり遠いね」", | |||
"313000111_98": "「うわッ! お魚の人たちが追ってきたッ!」", | |||
"313000111_99": "「ど、どうしようッ! こんな海の真ん中でッ!」", | |||
"313000111_100": "「この状況を打開するためにはッ!\\n アレしか……」", | |||
"313000111_101": "「アレ? でも、こんな急にッ!?」", | |||
"313000111_102": "「きっと大丈夫だよ。\\n ちゃんと訓練したし、ぶっつけ本番にはなっちゃったけど」", | |||
"313000111_103": "「……響。\\n わかった、やろうッ!」", | |||
"313000111_104": "「うんッ!」", | |||
"313000111_105": "(お願いわたしのギア、未来を助けるために、\\n 応えてッ!)", | |||
"313000111_106": "(響に助けられてばかりはイヤッ!\\n わたしだって、響の力になれる、響を助けたいッ!)", | |||
"313000111_107": "(だから、お願いッ!)", | |||
"313000111_108": "「Balwisyall Nescell gungnir tron」", | |||
"313000111_109": "「Rei shen shou jing rei zizzl」", | |||
"313000111_110": "「やったッ! 成功したよッ!」", | |||
"313000111_111": "「これがクリスたちが発現させたって言ってた……」", | |||
"313000111_112": "「未来ッ! これならッ!」", | |||
"313000111_113": "「うんッ! きっと大丈夫ッ!」", | |||
"313000111_114": "「一緒に行こうッ!」", | |||
"313000111_115": "「ななななッ! 海面で爆発デースッ!\\n 一体全体、何がどうしたデスかッ!」", | |||
"313000111_116": "「あれはッ!」", | |||
"313000111_117": "「姿が見えないと思ったら、\\n ギアで水中からかっ飛んできやがっただとッ!?」", | |||
"313000111_118": "「つ、着いたー。結構長かった……」", | |||
"313000111_119": "「響ッ! あのお魚の人たちがついてきてるッ!」", | |||
"313000111_120": "「2人の後ろ、なんか追ってきてるデスよッ!」", | |||
"313000111_121": "「……大きな魚? じゃなくて、人?」", | |||
"313000111_122": "「何変なもん連れてきてんだッ!」", | |||
"313000111_123": "「なんだかわからないけど……」", | |||
"313000111_124": "「襲ってくる以上、戦うしかないデスッ!」" | |||
{ | |||
"313000111_0": "南国の島、再び", | |||
"313000111_1": "「うわあああッ!?」", | |||
"313000111_2": "「響いいいいッ!」", | |||
"313000111_3": "「未来ッ! つかまってッ!」", | |||
"313000111_4": "「響どこッ!? 全然見えないよッ!」", | |||
"313000111_5": "(どんどん落ちていく、\\n このままじゃ――)", | |||
"313000111_6": "(――えッ!? 水ッ!?)", | |||
"313000111_7": "「未来ッ! こっちにッ!\\n ここから上がれそうだよ」", | |||
"313000111_8": "「う、うん」", | |||
"313000111_9": "「はぁ、はぁ、はぁ……死ぬかと思ったよッ!\\n 本当、下が水で助かった……」", | |||
"313000111_10": "「ごめんね、響。わたしのせいで……」", | |||
"313000111_11": "「ううん。\\n わたしも、まさかあんなところに穴が開くなんて……」", | |||
"313000111_12": "「それより未来、怪我はないッ!?」", | |||
"313000111_13": "「うん、大丈夫。\\n 響の方こそ大丈夫?」", | |||
"313000111_14": "「わたしは、へいき、へっちゃらだよ」", | |||
"313000111_15": "「よかった。\\n でも、ここは……?」", | |||
"313000111_16": "「上を見て。落ちてきた穴がほとんど見えない」", | |||
"313000111_17": "「かなりの高さから落ちてきたんだね。上まで登るのは……」", | |||
"313000111_18": "「無理、だと思う」", | |||
"313000111_19": "「それにしても、薄暗くてよく見えないね」", | |||
"313000111_20": "「地底みたいだし、しょうがないよ。気を付けながら進もう」", | |||
"313000111_21": "「あ、向こうで光ってるのって……」", | |||
"313000111_22": "「もしかして、出口ッ!?」", | |||
"313000111_23": "「うん、そうかもッ!」", | |||
"313000111_24": "「行ってみようッ!」", | |||
"313000111_25": "「光が強くなってるッ! 出口が近いのかも」", | |||
"313000111_26": "「うん、でも視界があまりよくないから気をつけてね」", | |||
"313000111_27": "「よーし、出口め……早く出てこーいッ!」", | |||
"313000111_28": "「なんだか探検してるみたいだね」", | |||
"313000111_29": "「みたい、じゃなくて探検そのものだよ」", | |||
"313000111_30": "「いきなり地底湖に落下して、出口を捜して地下を彷徨ってるんだから」", | |||
"313000111_31": "「フフ……」", | |||
"313000111_32": "「ん? 未来どうかした?」", | |||
"313000111_33": "「ううん、こんな状況だけど、なんだか楽しくって」", | |||
"313000111_34": "「実はわたしもッ! 今、すっごく楽しいんだッ!」", | |||
"313000111_35": "(やっぱり、響と一緒にいると楽しいな……)", | |||
"313000111_36": "「…………」", | |||
"313000111_37": "「……ねえ、響、もうすぐだよね?」", | |||
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"313000111_39": "「響の海外任務……」", | |||
"313000111_40": "「か、海外任務……。\\n 大切な夏休み後半、その5日間が潰れる……アレ?」", | |||
"313000111_41": "「その、アレ、だよ」", | |||
"313000111_42": "「うう……、でも、S.O.N.G.の任務じゃ仕方ないよね。\\n これで、宿題がチャラになればいいのに……」", | |||
"313000111_43": "「宿題もちゃんとやらなきゃダメだよ」", | |||
"313000111_44": "「は、はい、ワカッテマス」", | |||
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"313000111_46": "「任務の後、夏の終わりには花火大会に行くんだから、\\n 任務の前に宿題を終わらせること」", | |||
"313000111_47": "「が、頑張ってみる……」", | |||
"313000111_48": "「あッ!」", | |||
"313000111_49": "「響、話をそらさないで」", | |||
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"313000111_53": "「ここ、広いね。それに――」", | |||
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"313000111_117": "「姿が見えないと思ったら、\\n ギアで水中からかっ飛んできやがっただとッ!?」", | |||
"313000111_118": "「つ、着いたー。結構長かった……」", | |||
"313000111_119": "「響ッ! あのお魚の人たちがついてきてるッ!」", | |||
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@@ -1,16 +1,16 @@ | |||
{ | |||
"313000112_0": "「倒したら消えたデスッ!」", | |||
"313000112_1": "「どうやら普通の生き物じゃないみたい」", | |||
"313000112_2": "「見た目からして普通じゃないけどな」", | |||
"313000112_3": "「た、助かった……死ぬかと思ったよ」", | |||
"313000112_4": "「本当……わたしたち、よく無事だったね」", | |||
"313000112_5": "「お前ら、どこでどんな真似をしでかしたら、\\n こんなわけのわからない状況になるんだよ……」", | |||
"313000112_6": "「それに、いつの間に水着型ギアを発現させたんだ?」", | |||
"313000112_7": "「それは、あのお魚の人たちから、逃げる途中で色々あって……」", | |||
"313000112_8": "「水着型ギアのことも知りたいデスけど、\\n それより、あの変な魚のことが気になるデスッ!」", | |||
"313000112_9": "「ああ、確かにそっちの方が先決だな。\\n 見たところノイズじゃなさそうだけど……」", | |||
"313000112_10": "「うん、魚人なんて……初めて見た」", | |||
"313000112_11": "「魚人か……。\\n まあいいや、とりあえず詳しく教えてくれ」", | |||
"313000112_12": "「ええっと……とは言うものの、わたしたちにも何がなんだか」", | |||
"313000112_13": "「ひとまず、順を追って話すね――」" | |||
{ | |||
"313000112_0": "「倒したら消えたデスッ!」", | |||
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"313000112_4": "「本当……わたしたち、よく無事だったね」", | |||
"313000112_5": "「お前ら、どこでどんな真似をしでかしたら、\\n こんなわけのわからない状況になるんだよ……」", | |||
"313000112_6": "「それに、いつの間に水着型ギアを発現させたんだ?」", | |||
"313000112_7": "「それは、あのお魚の人たちから、逃げる途中で色々あって……」", | |||
"313000112_8": "「水着型ギアのことも知りたいデスけど、\\n それより、あの変な魚のことが気になるデスッ!」", | |||
"313000112_9": "「ああ、確かにそっちの方が先決だな。\\n 見たところノイズじゃなさそうだけど……」", | |||
"313000112_10": "「うん、魚人なんて……初めて見た」", | |||
"313000112_11": "「魚人か……。\\n まあいいや、とりあえず詳しく教えてくれ」", | |||
"313000112_12": "「ええっと……とは言うものの、わたしたちにも何がなんだか」", | |||
"313000112_13": "「ひとまず、順を追って話すね――」" | |||
} |
@@ -1,39 +1,39 @@ | |||
{ | |||
"313000121_0": "数時間前――", | |||
"313000121_1": "「うーみーッ!」", | |||
"313000121_2": "「海デースッ!」", | |||
"313000121_3": "「はしゃぎすぎると転んじゃうよ、切ちゃん」", | |||
"313000121_4": "「響も、もう少し落ち着こう?」", | |||
"313000121_5": "「だって、本当に待ち遠しかったんだよ。\\n 未来と一緒に海なんてッ!」", | |||
"313000121_6": "「それは……わたしも楽しみだったけど」", | |||
"313000121_7": "「落ち着けっての。ったく、海の何が楽しいんだか……」", | |||
"313000121_8": "「すっごく綺麗だねー」", | |||
"313000121_9": "(以前にも来たことのある、並行世界――)", | |||
"313000121_10": "(その時にクリスちゃんたちが発現させた水着型ギア、\\n その水着型ギアを、わたしたちも発現させる)", | |||
"313000121_11": "(その訓練のために来たんだけど……)", | |||
"313000121_12": "「どうかした? じっと、わたしの顔を見て……」", | |||
"313000121_13": "「な、なんでもないよッ!」", | |||
"313000121_14": "「もう、おかしな響」", | |||
"313000121_15": "(この前、未来は一緒に来れなかったけど、\\n 今度は一緒に来れた)", | |||
"313000121_16": "(ううー、やっぱり未来が一緒だと、違うよねッ!)", | |||
"313000121_17": "「でも、わたしが訓練に同行して、本当によかったのかな?」", | |||
"313000121_18": "「おっさんが許可しているんだし、遠慮も気づかいも無用だって」", | |||
"313000121_19": "「今度予定している海外任務については、\\n おっさんたちからも聞いたんだろう?」", | |||
"313000121_20": "「うん、それは前から聞いてるよ。\\n 今回は、そのための訓練なんでしょう?」", | |||
"313000121_21": "「確か、任務の場所が海辺中心だから、\\n 念のため、装者は、全員水着型ギアを発現させるようにって」", | |||
"313000121_22": "「でも、わたしは、任務には参加できないから、\\n 響たちと一緒に訓練に参加していいのか……」", | |||
"313000121_23": "「海外任務の日程って、夏休み後半だよな」", | |||
"313000121_24": "「あたしら学生組にしてみたら、\\n 夏休みが減っちゃうだろ?」", | |||
"313000121_25": "「だから、おっさんたちが変な気を利かせてくれたんだよ」", | |||
"313000121_26": "「え?」", | |||
"313000121_27": "「訓練は訓練で時間を取るけど、それ以外は自由にしていいってよ。\\n まあ、今回は、半分休暇みたいなもんだな」", | |||
"313000121_28": "「そうだったんだ」", | |||
"313000121_29": "「ああ、だからお前がそんな心配する必要はないってことだ」", | |||
"313000121_30": "「うん、ありがとう、クリス」", | |||
"313000121_31": "「ああ」", | |||
"313000121_32": "「そんじゃあ、心配の種も無くなったとこで――」", | |||
"313000121_33": "「おーいッ! お前ら、そろそろ訓練始めるぞッ!」", | |||
"313000121_34": "「クリス先輩、やる気満々デースッ!」", | |||
"313000121_35": "「今回は、わたしたちの先生だからね」", | |||
"313000121_36": "「早く遊びたいけどしょうがない、やりますかッ!」" | |||
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"313000122_2": "「そう思うなら、とっとと水着型ギアを発現させろ」", | |||
"313000122_3": "「それに、早く終わればその分遊べるんだし、\\n 気合い入れていけよ」", | |||
"313000122_4": "「当然デスッ!\\n いつでもどこでも、気合いはマックスデースッ!」", | |||
"313000122_5": "「そうだね、頑張ろう」", | |||
"313000122_6": "「わたしも頑張るね」", | |||
"313000122_7": "「うん、でも無茶はしないようにね」", | |||
"313000122_8": "「無茶をするのは響でしょ?」", | |||
"313000122_9": "「ええー、わたしはへいき、へっちゃらだよ」", | |||
"313000122_10": "「いいか、ここでの訓練は3日間だ。\\n あたしがみっちりと、訓練してやるからな」", | |||
"313000122_11": "「よーく見て、早くイメージをつかみ取れよ」", | |||
"313000122_12": "「了解デースッ! じっくりたっぷり見続けるデスッ!」", | |||
"313000122_13": "「じー……」", | |||
"313000122_14": "「わたしも、クリスちゃんのことずっと見てるからねッ!」", | |||
"313000122_15": "「……そ、そんなにじっくりあたしを見つめるなッ!」", | |||
"313000122_16": "「ええー? 見てって言ったのはクリスちゃんじゃない?」", | |||
"313000122_17": "「そういうことじゃねーッ!」", | |||
"313000122_18": "「全然ギアが変化しないデス……。\\n 一体、何が悪いんデスかね……」", | |||
"313000122_19": "「疲れた……」", | |||
"313000122_20": "「未来、大丈夫?」", | |||
"313000122_21": "「……うん、なんとか大丈夫だよ」", | |||
"313000122_22": "「まあ、さすがにそう簡単にできるわけないよな……」", | |||
"313000122_23": "「……よし。\\n 今日は初日だし、訓練はこれくらいにするか」", | |||
"313000122_24": "「やったーッ!」", | |||
"313000122_25": "「未来、向こうへ行ってみようよッ!」", | |||
"313000122_26": "「もう、そんなに手を引っ張ったら転んじゃうよ。\\n ちゃんとついていくから、落ち着いて?」", | |||
"313000122_27": "「ごめんごめん。それじゃ行こうッ!」", | |||
"313000122_28": "「切ちゃん、荷物を漁ってどうしたの?」", | |||
"313000122_29": "「フッフッフ……ジャーンッ!\\n ――ビーチボールを持ってきたデスッ!」", | |||
"313000122_30": "「お前、遊ぶことに対してはいつも本気だな……」", | |||
"313000122_31": "「ということで膨らませてほしいデースッ!」", | |||
"313000122_32": "「はあ? あたしがッ!?\\n ったく、仕方ねーな……」", | |||
"313000122_33": "「それにしても、マリアたち、\\n 今頃何してるんデスかねー」", | |||
"313000122_34": "「きっと、頑張って任務をこなしてると思う」", | |||
"313000122_35": "「そうデスか? 案外マリアとか、\\n 今頃、遊びたーいッ! とか言ってるかもしれないデスよ」", | |||
"313000122_36": "「マリアに限って、それはないと思う」", | |||
"313000122_37": "「はぁ、はぁ……<speed=0.5>。</speed>\\n お前ら、先輩に空気入れやらせて、なに雑談してんだッ!?」" | |||
{ | |||
"313000122_0": "「水着型ギア……やっぱり海辺だと違うな」", | |||
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@@ -1,24 +1,24 @@ | |||
{ | |||
"313000211_0": "謎の魚人軍団", | |||
"313000211_1": "<size=40>「わたしも遊びたーいッ!!」</size>", | |||
"313000211_2": "「ど、どうしたマリアッ!? 大丈夫か?」", | |||
"313000211_3": "「なんでッ!? どうしてッ!?\\n 折角の夏なのに、任務任務任務ってッ!」", | |||
"313000211_4": "「まさか、わたしの夏はこれでお終い……?」", | |||
"313000211_5": "「落ち着け、マリア。\\n 今はそんなこと言ってる場合じゃないだろう?」", | |||
"313000211_6": "「だって見なさい、翼ッ!」", | |||
"313000211_7": "「真夏の太陽ッ! 青い海ッ! 白い砂浜ッ!」", | |||
"313000211_8": "「……うむ」", | |||
"313000211_9": "「夏のバカンス三種の神器が揃ってるのにッ!」", | |||
"313000211_10": "「……揃ってるならいいじゃないか。\\n わたしは、十分に夏を感じているぞ」", | |||
"313000211_11": "「アレを見てもそう言えるのッ!?」", | |||
"313000211_12": "「わたしたちがここにいるのは、\\n 出現したアルカ・ノイズを倒すためだろう?」", | |||
"313000211_13": "「決して、夏を満喫するためではない」", | |||
"313000211_14": "「知ってるわよッ! だけど……」", | |||
"313000211_15": "「くッ!\\n わたしがあの子たちの指導員を引き受けるべきだったわ」", | |||
"313000211_16": "「マリア、いい加減冷静になれッ!\\n わたしたちの任務を忘れたのかッ!」", | |||
"313000211_17": "「このビーチで夏を満喫しようとしていた大勢の人のために、\\n 早くあのアルカ・ノイズを撃退するぞッ!」", | |||
"313000211_18": "「――ッ!? ごめんなさい、翼。\\n ちょっとだけ、取り乱したわ」", | |||
"313000211_19": "「そうよね。\\n このビーチで夏を満喫しようとしていた人たちのためにッ!」", | |||
"313000211_20": "「ああッ!」", | |||
"313000211_21": "「アルカ・ノイズを召喚した奴を見つけてぶっ飛ばすッ!」" | |||
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@@ -1,58 +1,58 @@ | |||
{ | |||
"313000212_0": "「これで魚人は、すべて倒したかしら」", | |||
"313000212_1": "「とりあえずだけどな。聞く限りじゃ、もっといるんだろ」", | |||
"313000212_2": "「襲われていた人は?」", | |||
"313000212_3": "「大丈夫ですか……って、この人ッ!」", | |||
"313000212_4": "「まさか……えーッ!?」", | |||
"313000212_5": "「どこの誰かは知らないけど、\\n ありがとう、おかげで助かったよ……」", | |||
"313000212_6": "「ちょいとこの島に用があって来てみたら、\\n まさか、魚の化物に襲われるなんてね」", | |||
"313000212_7": "「あれ? おばちゃんがわたしたちのこと、知らないって……」", | |||
"313000212_8": "「未来、未来。ここは並行世界だから……」", | |||
"313000212_9": "「そっか。似てても別の人なんだよね」", | |||
"313000212_10": "「ところであんたたち、さっきの魚の化物と戦ってたみたいだけど、\\n 一体何者なんだい?」", | |||
"313000212_11": "「えっと、その、それは――」", | |||
"313000212_12": "「政府機関の者です。不思議な現象が起きていると聞いて、\\n 調査にきていました」", | |||
"313000212_13": "(さすがマリアデスッ!)", | |||
"313000212_14": "「政府の……。\\n とにかく助かったよ」", | |||
"313000212_15": "「……そうだ、もしよかったら、お礼をさせてくれないかい?」", | |||
"313000212_16": "「そんな、お礼だなんて……」", | |||
"313000212_17": "「それなら、何か力になれることはないかい? 地元の者として少し\\n でも手伝わせてほしいのさ。これでも地元では顔が利くんだよ」", | |||
"313000212_18": "「どうするの?」", | |||
"313000212_19": "「ご好意に甘えさせていただこう」", | |||
"313000212_20": "「我々だけだと情報収集ひとつでも手間がかかる。\\n 現地に詳しい人間の助けは値千金だ」", | |||
"313000212_21": "「ありがとうございます。それでは、よろしくお願いします」", | |||
"313000212_22": "「こちらこそ、頑張っておくれよ」", | |||
"313000212_23": "「あの島の近くに、こんな大きな島があったのね」", | |||
"313000212_24": "「うん、船ですぐ着いた」", | |||
"313000212_25": "「ああ、この前は気づかなかったな……。\\n 知っていれば食料調達などもできただろうに」", | |||
"313000212_26": "「あんな苦労することなかったんだよな……」", | |||
"313000212_27": "「ここは、隣の島デス?」", | |||
"313000212_28": "「ああ、他にも幾つか島はあるけど、\\n この島が一番大きくて、人が大勢住んでるんだよ」", | |||
"313000212_29": "「そして、ここがあたしの店だよ」", | |||
"313000212_30": "「部屋は空いているから、滞在中はここを自由に使っておくれ。\\n 自分の家だと思って、遠慮なくね」", | |||
"313000212_31": "「……ふらわーだ」", | |||
"313000212_32": "「やっぱり、お好み焼き屋なんだ。名前も同じで」", | |||
"313000212_33": "「名前が同じ?\\n ここ以外に、同じ名前の店があるのかい?」", | |||
"313000212_34": "「あ。いえ、そうではないんですけど」", | |||
"313000212_35": "「うわー、落ち着くー」", | |||
"313000212_36": "「うん、すごく見覚えある感じだし……」", | |||
"313000212_37": "「気に入ってくれて嬉しいよ」", | |||
"313000212_38": "「食事はあたしが腕によりをかけるからね。\\n 楽しみにしてておくれ」", | |||
"313000212_39": "「ここまでしていただいて……ありがとうございます」", | |||
"313000212_40": "「いいのいいの。自分たちのためにやってるだけなんだから」", | |||
"313000212_41": "「それじゃあ、あたしは厨房で夕食の仕込みをしてるからね。\\n 何かあったら、遠慮なく呼んでおくれ」", | |||
"313000212_42": "「野宿にならなくてよかったな」", | |||
"313000212_43": "「テントなどの準備もあるが……正直、屋根のあるところで\\n 寝られるのは助かる」", | |||
"313000212_44": "「同感だわ。数日ということもあるし、\\n 今回はお言葉に甘えさせてもらいましょう」", | |||
"313000212_45": "「わたしたちがこちらにいる間に、あの魚人をなんとかしなくてはな」", | |||
"313000212_46": "「捨て置おくなどという真似は、寝覚めが悪い」", | |||
"313000212_47": "「そうね。ただ、状況が状況だし、\\n 一旦S.O.N.G.に戻って相談するべきかもしれないわね」", | |||
"313000212_48": "「そうだな。ならばわたしとマリアで戻り、未確認の敵への\\n 対処について確認してこよう」", | |||
"313000212_49": "「訓練の方は雪音に任せることになるが――」", | |||
"313000212_50": "「ああ。ギアの方はの残りは2人だけだろ。\\n ならあたし1人で十分だ」", | |||
"313000212_51": "「わたしたちは魚人たちについて調べてみますッ!」", | |||
"313000212_52": "「あの怪しい箱の伝承とかもあるかもしれないので」", | |||
"313000212_53": "「そうね。それが聖遺物やそれに類するものなら、\\n その可能性もあるわね。魚人についてもね」", | |||
"313000212_54": "「決まりだな」", | |||
"313000212_55": "「夕食を取ったら一度、わたしと翼は帰るわ。\\n 明後日には戻れると思うから」" | |||
{ | |||
"313000212_0": "「これで魚人は、すべて倒したかしら」", | |||
"313000212_1": "「とりあえずだけどな。聞く限りじゃ、もっといるんだろ」", | |||
"313000212_2": "「襲われていた人は?」", | |||
"313000212_3": "「大丈夫ですか……って、この人ッ!」", | |||
"313000212_4": "「まさか……えーッ!?」", | |||
"313000212_5": "「どこの誰かは知らないけど、\\n ありがとう、おかげで助かったよ……」", | |||
"313000212_6": "「ちょいとこの島に用があって来てみたら、\\n まさか、魚の化物に襲われるなんてね」", | |||
"313000212_7": "「あれ? おばちゃんがわたしたちのこと、知らないって……」", | |||
"313000212_8": "「未来、未来。ここは並行世界だから……」", | |||
"313000212_9": "「そっか。似てても別の人なんだよね」", | |||
"313000212_10": "「ところであんたたち、さっきの魚の化物と戦ってたみたいだけど、\\n 一体何者なんだい?」", | |||
"313000212_11": "「えっと、その、それは――」", | |||
"313000212_12": "「政府機関の者です。不思議な現象が起きていると聞いて、\\n 調査にきていました」", | |||
"313000212_13": "(さすがマリアデスッ!)", | |||
"313000212_14": "「政府の……。\\n とにかく助かったよ」", | |||
"313000212_15": "「……そうだ、もしよかったら、お礼をさせてくれないかい?」", | |||
"313000212_16": "「そんな、お礼だなんて……」", | |||
"313000212_17": "「それなら、何か力になれることはないかい? 地元の者として少し\\n でも手伝わせてほしいのさ。これでも地元では顔が利くんだよ」", | |||
"313000212_18": "「どうするの?」", | |||
"313000212_19": "「ご好意に甘えさせていただこう」", | |||
"313000212_20": "「我々だけだと情報収集ひとつでも手間がかかる。\\n 現地に詳しい人間の助けは値千金だ」", | |||
"313000212_21": "「ありがとうございます。それでは、よろしくお願いします」", | |||
"313000212_22": "「こちらこそ、頑張っておくれよ」", | |||
"313000212_23": "「あの島の近くに、こんな大きな島があったのね」", | |||
"313000212_24": "「うん、船ですぐ着いた」", | |||
"313000212_25": "「ああ、この前は気づかなかったな……。\\n 知っていれば食料調達などもできただろうに」", | |||
"313000212_26": "「あんな苦労することなかったんだよな……」", | |||
"313000212_27": "「ここは、隣の島デス?」", | |||
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"313000212_29": "「そして、ここがあたしの店だよ」", | |||
"313000212_30": "「部屋は空いているから、滞在中はここを自由に使っておくれ。\\n 自分の家だと思って、遠慮なくね」", | |||
"313000212_31": "「……ふらわーだ」", | |||
"313000212_32": "「やっぱり、お好み焼き屋なんだ。名前も同じで」", | |||
"313000212_33": "「名前が同じ?\\n ここ以外に、同じ名前の店があるのかい?」", | |||
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"313000212_35": "「うわー、落ち着くー」", | |||
"313000212_36": "「うん、すごく見覚えある感じだし……」", | |||
"313000212_37": "「気に入ってくれて嬉しいよ」", | |||
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} |
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{ | |||
"313000221_0": "「ねえ響、どこまで行くの?」", | |||
"313000221_1": "「もうちょっと奥まで行ってみようよ」", | |||
"313000221_2": "「響は行き当たりばったりすぎるよ。\\n もう少し考えて行動するように」", | |||
"313000221_3": "「でもーッ! せっかく来たんだし、もう少し進んでみようよッ!」", | |||
"313000221_4": "「もお、響ったら……」", | |||
"313000221_5": "「こんなに気持ちいいと、\\n 2人でうんと遠くまで行っちゃいたくなるよねッ!」", | |||
"313000221_6": "「はいはい」", | |||
"313000221_7": "「……太陽と透き通るような青空」", | |||
"313000221_8": "「夏って感じだよね……よーし、せっかくだから、\\n もっと島の奥の方にも行ってみようッ!」", | |||
"313000221_9": "「響、待ってッ!」", | |||
"313000221_10": "「こんな場所に、こんな大きな洞窟があったんだ」", | |||
"313000221_11": "「確かここは……そうだ、前に別の事件で来た洞窟かも」", | |||
"313000221_12": "「それって、最初にこっちに来たときの?」", | |||
"313000221_13": "「うん。ねえ、せっかくだし、少し入ってみない?」", | |||
"313000221_14": "「いいけど……危なそうだったら、すぐに引き返そうね」", | |||
"313000221_15": "「入口は斜面が急だから、足もと気をつけて」", | |||
"313000221_16": "「うん、ありがとう」", | |||
"313000221_17": "「それにしても、この洞窟、かなり深そうだね……」", | |||
"313000221_18": "「前に来たときとは結構変わってるかも。\\n あちこち崩れてるし……」", | |||
"313000221_19": "「そうなの?」", | |||
"313000221_20": "「うん、危なそうだし、あんまり奥に入り過ぎないようにしようか」", | |||
"313000221_21": "「そうだね――きゃッ!?」", | |||
"313000221_22": "「危ないッ!」", | |||
"313000221_23": "「……ふう、間一髪だったね」", | |||
"313000221_24": "「響、ありが――」", | |||
"313000221_25": "「あ、崩れて……」", | |||
"313000221_26": "「きゃああああ――ッ!」", | |||
"313000221_27": "「うわあああ――ッ!」", | |||
"313000221_28": "「……まあ、そんな感じで、2人で地面の穴から落ちて――」", | |||
"313000221_29": "「そうしたら下は地底湖で」", | |||
"313000221_30": "「そうそう。それで、変な明かりが見えて、そっちに向かったら――」", | |||
"313000221_31": "「おかしな木箱があって。\\n それに触ったら、突然大きなお城が出現して――」", | |||
"313000221_32": "「お城……」", | |||
"313000221_33": "「びっくりデスね……」", | |||
"313000221_34": "「……作り話じゃないんだよな?」", | |||
"313000221_35": "「うん……2人で同時に夢を見てたとかじゃないと思う」", | |||
"313000221_36": "「そもそも魚人なんておかしなのも出てきたしな……」", | |||
"313000221_37": "「それにしても、落盤か……。\\n あたしも気をつけなきゃな」", | |||
"313000221_38": "「クリス先輩なら、前みたいに引っかかって落ちないデスよ」", | |||
"313000221_39": "「うん、わたしもそう思う」", | |||
"313000221_40": "「はあ? それはどういう……」", | |||
"313000221_41": "「前に見せてもらった見事な罠回避デスッ!」", | |||
"313000221_42": "「わたしたちにはとても無理な神回避……」", | |||
"313000221_43": "「……う、うるせぇッ!」", | |||
"313000221_44": "「ん? 前に何かあったの?」", | |||
"313000221_45": "「気にするなッ!」", | |||
"313000221_46": "「ねえ、話を続けてもいいかな?」", | |||
"313000221_47": "「ああ、続けてくれ」", | |||
"313000221_48": "「うん。それで、お城が出現して、\\n どこからともなく現れた魚人に追いかけられて」", | |||
"313000221_49": "「追いつかれそうにもなったんだけど――」", | |||
"313000221_50": "「逃げる時に水着型ギアが発現したおかげで、\\n なんとか逃げ切れたんだ」", | |||
"313000221_51": "「なるほど、\\n それで助かったってわけか……」", | |||
"313000221_52": "「結局、あの魚人は、なんなんデスかね?」", | |||
"313000221_53": "「うん、どうして襲ってきたんだろう……?」", | |||
"313000221_54": "「謎は深まるばかりデス」", | |||
"313000221_55": "「――ん? なんか声が聞こえないか?」", | |||
"313000221_56": "「悲鳴ッ!」", | |||
"313000221_57": "「まさか、さっきの魚人が誰かを襲ってるんじゃ……」", | |||
"313000221_58": "「行ってみましょうッ!」" | |||
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"313000221_10": "「こんな場所に、こんな大きな洞窟があったんだ」", | |||
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"313000222_32": "「……ふらわーだ」", | |||
"313000222_33": "「やっぱり、お好み焼き屋なんだ。名前も同じで」", | |||
"313000222_34": "「名前が同じ?\\n ここ以外に、同じ名前の店があるのかい?」", | |||
"313000222_35": "「あ。いえ、そうではないんですけど」", | |||
"313000222_36": "「うわー、落ち着くー」", | |||
"313000222_37": "「うん、すごく見覚えある感じだし……」", | |||
"313000222_38": "「気に入ってくれて嬉しいよ」", | |||
"313000222_39": "「食事はあたしが腕によりをかけるからね。\\n 楽しみにしてておくれ」", | |||
"313000222_40": "「ここまでしていただいて……ありがとうございます」", | |||
"313000222_41": "「いいのいいの。自分たちのためにやってるだけなんだから」", | |||
"313000222_42": "「それじゃあ、あたしは厨房で夕食の仕込みをしてるからね。\\n 何かあったら、遠慮なく呼んでおくれ」", | |||
"313000222_43": "「野宿にならなくてよかったな」", | |||
"313000222_44": "「はい。一応、テントの準備はしてきましたけど、\\n 正直、屋根のあるところで寝られるのは助かりますね」", | |||
"313000222_45": "「うん。数日ということもあるし、\\n 今回はお言葉に甘えさせてもらおう」", | |||
"313000222_46": "「アタシたちがこっちにいる間に、\\n あの魚人をなんとかしなくちゃデス」", | |||
"313000222_47": "「うん、放っておくなんてできないもんねッ!」", | |||
"313000222_48": "「そうだッ! それじゃあ、わたしと未来で、\\n 魚人たちについて調べてみようよッ!」", | |||
"313000222_49": "「うん、あの怪しい箱も気になるし」", | |||
"313000222_50": "「ああ。そっちは任せた」", | |||
"313000222_51": "「それじゃあ、あたしらは引き続き心象訓練だな」", | |||
"313000222_52": "「はい」", | |||
"313000222_53": "「了解デースッ!」" | |||
{ | |||
"313000222_0": "「これで魚人は、すべて倒したデスかね」", | |||
"313000222_1": "「とりあえずだけどな。聞く限りじゃ、もっといるんだろ」", | |||
"313000222_2": "「襲われていた人は?」", | |||
"313000222_3": "「大丈夫ですか……って、この人ッ!」", | |||
"313000222_4": "「まさか……えーッ!?」", | |||
"313000222_5": "「どこの誰かは知らないけど、\\n ありがとう、おかげで助かったよ……」", | |||
"313000222_6": "「ちょいとこの島に用があって来てみたら、\\n まさか、魚の化物に襲われるなんてね」", | |||
"313000222_7": "「あれ? おばちゃんがわたしたちのこと、知らないって……」", | |||
"313000222_8": "「未来、未来。ここは並行世界だから……」", | |||
"313000222_9": "「そっか。似てても別の人なんだよね」", | |||
"313000222_10": "「ところであんたたち、さっきの魚の化物と戦ってたみたいだけど、\\n 一体何者なんだい?」", | |||
"313000222_11": "「えっと、その、それは――」", | |||
"313000222_12": "「あ、あたしらは、政府機関の者だ。\\n 不思議な現象が起きていると聞いて、調査に来てるんだ」", | |||
"313000222_13": "(ナイスッ! クリス先輩ッ!)", | |||
"313000222_14": "「政府の……。\\n とにかく助かったよ」", | |||
"313000222_15": "「……そうだ、もしよかったら、お礼をさせてくれないかい?」", | |||
"313000222_16": "「そんな、お礼だなんて……」", | |||
"313000222_17": "「それなら、何か力になれることはないかい? 地元の者として少し\\n でも手伝わせてほしいのさ。これでも地元では顔が利くんだよ」", | |||
"313000222_18": "「どうしましょう?」", | |||
"313000222_19": "「どうするクリスちゃん?」", | |||
"313000222_20": "「……それじゃあ、手を貸してもらうか」", | |||
"313000222_21": "「この場所じゃ、あたしらだけだと情報収集ひとつでも手間がかかるしな」", | |||
"313000222_22": "「うん。わたしもそれが良いと思う」", | |||
"313000222_23": "「それじゃあ、よろしくお願いするデースッ!」", | |||
"313000222_24": "「こちらこそ、頑張っておくれよ」", | |||
"313000222_25": "「あの島の近くに、こんな大きな島があったなんて」", | |||
"313000222_26": "「うん、船ですぐ着きましたね」", | |||
"313000222_27": "「もっと早く知ってれば、前来た時も\\n あんなに苦労することなかったんじゃ……」", | |||
"313000222_28": "「ここは、隣の島デス?」", | |||
"313000222_29": "「ああ、他にも幾つか島はあるけど、\\n この島が一番大きくて、人が大勢住んでるんだよ」", | |||
"313000222_30": "「そして、ここがあたしの店だよ」", | |||
"313000222_31": "「部屋は空いているから、滞在中はここを自由に使っておくれ。\\n 自分の家だと思って、遠慮なくね」", | |||
"313000222_32": "「……ふらわーだ」", | |||
"313000222_33": "「やっぱり、お好み焼き屋なんだ。名前も同じで」", | |||
"313000222_34": "「名前が同じ?\\n ここ以外に、同じ名前の店があるのかい?」", | |||
"313000222_35": "「あ。いえ、そうではないんですけど」", | |||
"313000222_36": "「うわー、落ち着くー」", | |||
"313000222_37": "「うん、すごく見覚えある感じだし……」", | |||
"313000222_38": "「気に入ってくれて嬉しいよ」", | |||
"313000222_39": "「食事はあたしが腕によりをかけるからね。\\n 楽しみにしてておくれ」", | |||
"313000222_40": "「ここまでしていただいて……ありがとうございます」", | |||
"313000222_41": "「いいのいいの。自分たちのためにやってるだけなんだから」", | |||
"313000222_42": "「それじゃあ、あたしは厨房で夕食の仕込みをしてるからね。\\n 何かあったら、遠慮なく呼んでおくれ」", | |||
"313000222_43": "「野宿にならなくてよかったな」", | |||
"313000222_44": "「はい。一応、テントの準備はしてきましたけど、\\n 正直、屋根のあるところで寝られるのは助かりますね」", | |||
"313000222_45": "「うん。数日ということもあるし、\\n 今回はお言葉に甘えさせてもらおう」", | |||
"313000222_46": "「アタシたちがこっちにいる間に、\\n あの魚人をなんとかしなくちゃデス」", | |||
"313000222_47": "「うん、放っておくなんてできないもんねッ!」", | |||
"313000222_48": "「そうだッ! それじゃあ、わたしと未来で、\\n 魚人たちについて調べてみようよッ!」", | |||
"313000222_49": "「うん、あの怪しい箱も気になるし」", | |||
"313000222_50": "「ああ。そっちは任せた」", | |||
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"313000222_52": "「はい」", | |||
"313000222_53": "「了解デースッ!」" | |||
} |
@@ -1,33 +1,33 @@ | |||
{ | |||
"313000311_0": "わたしの知らない浦島伝説", | |||
"313000311_1": "「おっはよー、みんなッ!」", | |||
"313000311_2": "「おはよう。今日も、よく晴れた1日になりそうだね」", | |||
"313000311_3": "「やっと起きたか」", | |||
"313000311_4": "「おはようございます」", | |||
"313000311_5": "「おはようデースッ!」", | |||
"313000311_6": "「みんな、起きてきたね。それじゃ朝食にしようか」", | |||
"313000311_7": "「モーニングデスッ! 朝の食事はパワーの源デスよ」", | |||
"313000311_8": "「切ちゃん、テーブルに身を乗り出すのは、はしたないよ」", | |||
"313000311_9": "「ご、ごめんなさいデス……」", | |||
"313000311_10": "「今日のメニューは……トーストに、ハムエッグ、サラダッ!\\n うーん、いい匂い。いっただきまーすッ!」", | |||
"313000311_11": "「おいしいッ! 普段はご飯派だけど、\\n これなら朝はパン派になってもいいかもッ!」", | |||
"313000311_12": "「喜んでもらえて嬉しいよ。たくさんおかわりもあるからね」", | |||
"313000311_13": "「ありがとうございます」", | |||
"313000311_14": "「はぐッ! はぐッ!」", | |||
"313000311_15": "「見る間におかずが消えていくデスッ!?」", | |||
"313000311_16": "「誰も盗らないから、もっと落ち着いて食べろ」", | |||
"313000311_17": "「クリスも、口の周りをこんなに汚して」", | |||
"313000311_18": "「あ、ああ、わりー」", | |||
"313000311_19": "「この献立で、そんなに汚すなんて……。\\n さすが、先輩……」", | |||
"313000311_20": "「よーしッ! それじゃあ、さっそく海で遊ぼうッ!」", | |||
"313000311_21": "「賛成デースッ!」", | |||
"313000311_22": "「響。昨日の話、忘れたの?」", | |||
"313000311_23": "「じょ、冗談だよ。冗談。\\n やだなー、わかってるって」", | |||
"313000311_24": "「切ちゃんもだよ。\\n わたしたち、まだ心象訓練終わってないんだから」", | |||
"313000311_25": "「……アタシも冗談デスよ。\\n もちろんわかってるデス」", | |||
"313000311_26": "「えーと、わたしと未来は、魚人について調べるんだよね」", | |||
"313000311_27": "「聖遺物や他の何かが絡んでるかもしれないから、\\n 伝承とかについても聞き込みしたいよね」", | |||
"313000311_28": "「おい。港の方で何か聞こえねーか……?」", | |||
"313000311_29": "「また誰かの悲鳴ッ!?」", | |||
"313000311_30": "「まさか、また魚人がッ!?」" | |||
{ | |||
"313000311_0": "わたしの知らない浦島伝説", | |||
"313000311_1": "「おっはよー、みんなッ!」", | |||
"313000311_2": "「おはよう。今日も、よく晴れた1日になりそうだね」", | |||
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"313000311_6": "「みんな、起きてきたね。それじゃ朝食にしようか」", | |||
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} |
@@ -1,15 +1,15 @@ | |||
{ | |||
"313000312_0": "「漁師のおじさん、助けられてよかったデスね」", | |||
"313000312_1": "「うん、おかげでこうして送ってもらえたし……」", | |||
"313000312_2": "「感謝されるのは気持ちいいもんだな」", | |||
"313000312_3": "「魚人に襲われて、よほど怖かったんデスね。\\n 確かに、不気味で生臭い相手デス」", | |||
"313000312_4": "「1体1体はともかく、数が集まるとやっかいになるかもな」", | |||
"313000312_5": "「気は抜けないデスッ!」", | |||
"313000312_6": "「でも、あれは一体なんなんデスかね……」", | |||
"313000312_7": "「魚人……人魚っていうのかな?」", | |||
"313000312_8": "「その呼び方はちょっとしたくない外見だな……」", | |||
"313000312_9": "「とにかく、相手が相手だし、\\n お前らもギアの変化を急いだほうがよさそうだ」", | |||
"313000312_10": "「もちろんデスッ!」", | |||
"313000312_11": "「頑張ります」", | |||
"313000312_12": "「それじゃ、心象訓練開始といくかッ!」" | |||
{ | |||
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@@ -1,49 +1,49 @@ | |||
{ | |||
"313000321_0": "「クリスちゃんたちは、今頃、\\n 向こうの島で、心象訓練の真っ最中かな」", | |||
"313000321_1": "「そうだね。一緒に行けなくて残念?」", | |||
"313000321_2": "「未来と一緒だから、全然残念じゃないよ」", | |||
"313000321_3": "「それに、わたしたちには、他にやるべきことがあるし」", | |||
"313000321_4": "「そうだね」", | |||
"313000321_5": "「おや、なんの話をしてるんだい?」", | |||
"313000321_6": "「あ、おばちゃん。\\n 昨日襲ってきた魚の怪物……これまでに見たことあるかな?」", | |||
"313000321_7": "「あたしもこの島でずっとお店をしてるけど、\\n あんな化け物を見たのは、昨日が初めてだよ」", | |||
"313000321_8": "「島の誰かが見たっていう話も聞いたことないねえ……」", | |||
"313000321_9": "「さすがに、そんな簡単には有力な情報とかは入らないかー」", | |||
"313000321_10": "「今までは無かったってわかっただけでも前進だよ、ね?」", | |||
"313000321_11": "(……でも、それじゃあ、わたしたちがあの場所に\\n 行ったのが切っ掛けで、魚人たちは現れたのかな?)", | |||
"313000321_12": "「ああ、考えてみたら……まるで、浦島伝説みたいだねえ」", | |||
"313000321_13": "「え、浦島伝説って浦島太郎?」", | |||
"313000321_14": "「浦島太郎? 浦島伝説は浦島伝説だよ。\\n 有名なおとぎ話じゃないか」", | |||
"313000321_15": "「え? え?」", | |||
"313000321_16": "「あの……ちょっとド忘れしちゃったんです。\\n えっと、浦島伝説ってどんな話でしたっけ……?」", | |||
"313000321_17": "「浦島伝説っていうのはね――」", | |||
"313000321_18": "「昔々、この島の近くの海に、\\n 『裏島』と呼ばれる土地があったんだ」", | |||
"313000321_19": "「そこには、人と異なる種族、魚人族が住んでいて」", | |||
"313000321_20": "「彼らを治める美しい姫と、\\n 姫の住む豪華絢爛な『竜宮城』があった」", | |||
"313000321_21": "「彼らは人と関わることなく、人も彼らと関わることなく、\\n 生きる土地を住み分け、互いに平和に暮らしていた」", | |||
"313000321_22": "「けれど、ある時、その姫が人と関わってしまった」", | |||
"313000321_23": "「嵐の夜に船が難破して、多くの人間が波にのまれて溺れ死んだ。\\n 心優しい姫は禁を破って彼らの1人を助け、裏島へ連れて帰った」", | |||
"313000321_24": "「助けられた男は竜宮城で歓待を受けた。姫のお客であったから、\\n 下にも置かないもてなしぶりでね」", | |||
"313000321_25": "「地上の国では味わえぬ山海の珍味、豪華絢爛な竜宮城の様子に\\n 男はすっかり心奪われて、姫の歓待を心いくまで味わった」", | |||
"313000321_26": "「けれど、ある時、男は陸に帰りたいと申し出たんだ」", | |||
"313000321_27": "「そんなに歓迎されていたのに?」", | |||
"313000321_28": "「男はとある国の皇子でね。竜宮城での日々があまりに楽しくて、\\n つい時が経つのを忘れていたが、国には彼の帰りを待つ民がいる」", | |||
"313000321_29": "「彼らを捨てるわけにはいかない。\\n どうか、わたしを陸へと返してほしい」", | |||
"313000321_30": "「その告白に、姫は3日3晩泣き伏した」", | |||
"313000321_31": "「それって、お姫様は……」", | |||
"313000321_32": "「そう、姫は男と恋に落ちていた。禁を破って男を迎え入れたが、\\n 男が帰ると言い出したなら、命を奪わねばならなかった」", | |||
"313000321_33": "「悩んだ末に姫は、再び禁を破って男を送りだした。\\n 国よりも恋に生きた……女だねえ」", | |||
"313000321_34": "「姫は別れ際、男に『箱』を授けた」", | |||
"313000321_35": "「それは竜宮城の秘宝である『玉手箱』だった」", | |||
"313000321_36": "「けれど、どんな願いでも叶うという宝を人に渡してしまった\\n ことで、姫と一族は海の神の怒りに触れてしまったのさ」", | |||
"313000321_37": "「そして、裏島は姫やそこに住む者たちごと、\\n 深い海の底へと沈められてしまった」", | |||
"313000321_38": "「一説によると、玉手箱の中に封じられてしまったとも\\n 言われているね」", | |||
"313000321_39": "「不思議な話……」", | |||
"313000321_40": "「なんだか人魚姫と浦島太郎を足して割ったような話だよね……」", | |||
"313000321_41": "「浦島伝説って呼ばれているのは、言い伝えに出てくる裏島が、\\n いつしか浦の島……浦島と呼ばれるようになったからだそうだよ」", | |||
"313000321_42": "「願いの叶う玉手箱……まさかね?」", | |||
"313000321_43": "「……でも、竜宮城ってやっぱりあの時の……?」", | |||
"313000321_44": "「それにしても……ただの言い伝えの類だと思ってたのに。\\n まさか、本当にあんなのが現れるなんてねえ……」", | |||
"313000321_45": "「大丈夫ッ! わたしたちが必ず護るからッ!」", | |||
"313000321_46": "「ああ、頼りにしているよ」" | |||
{ | |||
"313000321_0": "「クリスちゃんたちは、今頃、\\n 向こうの島で、心象訓練の真っ最中かな」", | |||
"313000321_1": "「そうだね。一緒に行けなくて残念?」", | |||
"313000321_2": "「未来と一緒だから、全然残念じゃないよ」", | |||
"313000321_3": "「それに、わたしたちには、他にやるべきことがあるし」", | |||
"313000321_4": "「そうだね」", | |||
"313000321_5": "「おや、なんの話をしてるんだい?」", | |||
"313000321_6": "「あ、おばちゃん。\\n 昨日襲ってきた魚の怪物……これまでに見たことあるかな?」", | |||
"313000321_7": "「あたしもこの島でずっとお店をしてるけど、\\n あんな化け物を見たのは、昨日が初めてだよ」", | |||
"313000321_8": "「島の誰かが見たっていう話も聞いたことないねえ……」", | |||
"313000321_9": "「さすがに、そんな簡単には有力な情報とかは入らないかー」", | |||
"313000321_10": "「今までは無かったってわかっただけでも前進だよ、ね?」", | |||
"313000321_11": "(……でも、それじゃあ、わたしたちがあの場所に\\n 行ったのが切っ掛けで、魚人たちは現れたのかな?)", | |||
"313000321_12": "「ああ、考えてみたら……まるで、浦島伝説みたいだねえ」", | |||
"313000321_13": "「え、浦島伝説って浦島太郎?」", | |||
"313000321_14": "「浦島太郎? 浦島伝説は浦島伝説だよ。\\n 有名なおとぎ話じゃないか」", | |||
"313000321_15": "「え? え?」", | |||
"313000321_16": "「あの……ちょっとド忘れしちゃったんです。\\n えっと、浦島伝説ってどんな話でしたっけ……?」", | |||
"313000321_17": "「浦島伝説っていうのはね――」", | |||
"313000321_18": "「昔々、この島の近くの海に、\\n 『裏島』と呼ばれる土地があったんだ」", | |||
"313000321_19": "「そこには、人と異なる種族、魚人族が住んでいて」", | |||
"313000321_20": "「彼らを治める美しい姫と、\\n 姫の住む豪華絢爛な『竜宮城』があった」", | |||
"313000321_21": "「彼らは人と関わることなく、人も彼らと関わることなく、\\n 生きる土地を住み分け、互いに平和に暮らしていた」", | |||
"313000321_22": "「けれど、ある時、その姫が人と関わってしまった」", | |||
"313000321_23": "「嵐の夜に船が難破して、多くの人間が波にのまれて溺れ死んだ。\\n 心優しい姫は禁を破って彼らの1人を助け、裏島へ連れて帰った」", | |||
"313000321_24": "「助けられた男は竜宮城で歓待を受けた。姫のお客であったから、\\n 下にも置かないもてなしぶりでね」", | |||
"313000321_25": "「地上の国では味わえぬ山海の珍味、豪華絢爛な竜宮城の様子に\\n 男はすっかり心奪われて、姫の歓待を心いくまで味わった」", | |||
"313000321_26": "「けれど、ある時、男は陸に帰りたいと申し出たんだ」", | |||
"313000321_27": "「そんなに歓迎されていたのに?」", | |||
"313000321_28": "「男はとある国の皇子でね。竜宮城での日々があまりに楽しくて、\\n つい時が経つのを忘れていたが、国には彼の帰りを待つ民がいる」", | |||
"313000321_29": "「彼らを捨てるわけにはいかない。\\n どうか、わたしを陸へと返してほしい」", | |||
"313000321_30": "「その告白に、姫は3日3晩泣き伏した」", | |||
"313000321_31": "「それって、お姫様は……」", | |||
"313000321_32": "「そう、姫は男と恋に落ちていた。禁を破って男を迎え入れたが、\\n 男が帰ると言い出したなら、命を奪わねばならなかった」", | |||
"313000321_33": "「悩んだ末に姫は、再び禁を破って男を送りだした。\\n 国よりも恋に生きた……女だねえ」", | |||
"313000321_34": "「姫は別れ際、男に『箱』を授けた」", | |||
"313000321_35": "「それは竜宮城の秘宝である『玉手箱』だった」", | |||
"313000321_36": "「けれど、どんな願いでも叶うという宝を人に渡してしまった\\n ことで、姫と一族は海の神の怒りに触れてしまったのさ」", | |||
"313000321_37": "「そして、裏島は姫やそこに住む者たちごと、\\n 深い海の底へと沈められてしまった」", | |||
"313000321_38": "「一説によると、玉手箱の中に封じられてしまったとも\\n 言われているね」", | |||
"313000321_39": "「不思議な話……」", | |||
"313000321_40": "「なんだか人魚姫と浦島太郎を足して割ったような話だよね……」", | |||
"313000321_41": "「浦島伝説って呼ばれているのは、言い伝えに出てくる裏島が、\\n いつしか浦の島……浦島と呼ばれるようになったからだそうだよ」", | |||
"313000321_42": "「願いの叶う玉手箱……まさかね?」", | |||
"313000321_43": "「……でも、竜宮城ってやっぱりあの時の……?」", | |||
"313000321_44": "「それにしても……ただの言い伝えの類だと思ってたのに。\\n まさか、本当にあんなのが現れるなんてねえ……」", | |||
"313000321_45": "「大丈夫ッ! わたしたちが必ず護るからッ!」", | |||
"313000321_46": "「ああ、頼りにしているよ」" | |||
} |
@@ -1,23 +1,23 @@ | |||
{ | |||
"313000322_0": "「――それで、調子はどうだ?」", | |||
"313000322_1": "「うーん、やっぱり変わらないデス……」", | |||
"313000322_2": "「難しい……」", | |||
"313000322_3": "「まあ、簡単に変化できたら苦労はないよな……」", | |||
"313000322_4": "「ところで、クリス先輩はどうやって変わったんデスか?」", | |||
"313000322_5": "「あたしは、あの時…………その、溺れかけて……」", | |||
"313000322_6": "「水の中で無我夢中に、自由に泳げたらって思ったら自然と……」", | |||
"313000322_7": "「他の2人はどうだったんですか?」", | |||
"313000322_8": "「先輩はあたしと同じタイミングだったな。\\n あとは……、あれ? どうだったかなー」", | |||
"313000322_9": "「翼さんも溺れたんデスかッ! 海はコワいデス……」", | |||
"313000322_10": "「先輩は、溺れかけたあたしを助けようとしたんだよ。\\n そしたら変化したって感じだったな」", | |||
"313000322_11": "「………そういうことだったデスかッ!\\n 謎が解けたデスッ!」", | |||
"313000322_12": "「はあ?」", | |||
"313000322_13": "「何が解けたの、切ちゃん」", | |||
"313000322_14": "「水着型ギアを発現させるには、溺れたり助けようとしたり\\n すればいいんデスよッ! 前へならえデスッ!」", | |||
"313000322_15": "「それは……どうだろう。\\n あと前へならえだと整列になっちゃうよ?」", | |||
"313000322_16": "「先人にならえって言いたいんだろうな……。\\n ま、必死さが足りてないってことなら、わからなくもないかもな」", | |||
"313000322_17": "「ということで、先輩、ちょっと沖で溺れてきてほしいデスッ!」", | |||
"313000322_18": "「アホかッ!? お断りだッ!」", | |||
"313000322_19": "「でもでも、そうすればきっと変化する……かもデスよ」", | |||
"313000322_20": "「もう少し冷静になろう、切ちゃん」" | |||
{ | |||
"313000322_0": "「――それで、調子はどうだ?」", | |||
"313000322_1": "「うーん、やっぱり変わらないデス……」", | |||
"313000322_2": "「難しい……」", | |||
"313000322_3": "「まあ、簡単に変化できたら苦労はないよな……」", | |||
"313000322_4": "「ところで、クリス先輩はどうやって変わったんデスか?」", | |||
"313000322_5": "「あたしは、あの時…………その、溺れかけて……」", | |||
"313000322_6": "「水の中で無我夢中に、自由に泳げたらって思ったら自然と……」", | |||
"313000322_7": "「他の2人はどうだったんですか?」", | |||
"313000322_8": "「先輩はあたしと同じタイミングだったな。\\n あとは……、あれ? どうだったかなー」", | |||
"313000322_9": "「翼さんも溺れたんデスかッ! 海はコワいデス……」", | |||
"313000322_10": "「先輩は、溺れかけたあたしを助けようとしたんだよ。\\n そしたら変化したって感じだったな」", | |||
"313000322_11": "「………そういうことだったデスかッ!\\n 謎が解けたデスッ!」", | |||
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"313000322_13": "「何が解けたの、切ちゃん」", | |||
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} |
@@ -1,62 +1,62 @@ | |||
{ | |||
"313000411_0": "南国の町での生活", | |||
"313000411_1": "「色々な人に浦島伝説についての話を聞いてみたけど、\\n 新しい手がかりはなかったね」", | |||
"313000411_2": "「裏島のお姫様と人間の悲しい恋、か」", | |||
"313000411_3": "「わたし、おとぎ話でも悲しいのは苦手だな」", | |||
"313000411_4": "「わたしも。ハッピーエンドの方がいいよね」", | |||
"313000411_5": "「……昨日落ちたあの場所が浦島だったのかな」", | |||
"313000411_6": "「玉手箱と竜宮城みたいなお城があったから、その可能性はあるかも」", | |||
"313000411_7": "「うーん……」", | |||
"313000411_8": "「そろそろ日も暮れてきたし、おばちゃんの家へ戻ろう?\\n クリスたちも帰ってくる頃だろうし」", | |||
"313000411_9": "「そうだね」", | |||
"313000411_10": "「あ、見て。猫が顔を洗ってる」", | |||
"313000411_11": "「綺麗な黒猫だね。可愛いー……あッ!?」", | |||
"313000411_12": "「逃げていっちゃった……」", | |||
"313000411_13": "「響が驚かせるから」", | |||
"313000411_14": "「悪いことしちゃったかな……」", | |||
"313000411_15": "「そういえば、猫が顔を洗うと、雨が降るって迷信があるよね」", | |||
"313000411_16": "「それ、わたしも聞いたことある。\\n えっと、それからその翌日は晴れる、だっけ……あ、今額にポツンて」", | |||
"313000411_17": "「――夕立ッ!」", | |||
"313000411_18": "「迷信じゃなかったーッ!?」", | |||
"313000411_19": "「すごい勢い……雨宿りできるところを探そうッ!」", | |||
"313000411_20": "「あそこ……あの軒下へッ!」", | |||
"313000411_21": "「ふう、助かったー」", | |||
"313000411_22": "「助かったのかな?\\n 服が全部水浸しになっちゃった……」", | |||
"313000411_23": "「アハハ……。\\n でも、夏でよかったね。冬だったら凍えてるよ」", | |||
"313000411_24": "「うん、そうだね」", | |||
"313000411_25": "「…………」", | |||
"313000411_26": "「……雨、中々止まないね」", | |||
"313000411_27": "「……うん」", | |||
"313000411_28": "「…………」", | |||
"313000411_29": "「……ねえ、響」", | |||
"313000411_30": "「ん? どうかした?」", | |||
"313000411_31": "「前々から思ってたんだけど……、\\n 響、頑張り過ぎじゃないかな」", | |||
"313000411_32": "「ええッ!? 突然、何?\\n でも、その……わたし、宿題とか全然やってないのにッ!?」", | |||
"313000411_33": "「そうじゃなくて……S.O.N.G.の任務のこととか」", | |||
"313000411_34": "「……でも、S.O.N.G.の任務は誰かを救う任務だから」", | |||
"313000411_35": "「それは、そうだけど」", | |||
"313000411_36": "「たまには……少しだけでいいから、\\n 休んでもいいんじゃないかな。その、今度の任務とか」", | |||
"313000411_37": "「今度のって、海外に行くやつだよね」", | |||
"313000411_38": "「…………」", | |||
"313000411_39": "「心配してくれてありがとう。でも、わたしは大丈夫ッ!」", | |||
"313000411_40": "「そうじゃ…<speed=0.5>…</speed>なくて……」", | |||
"313000411_41": "「うん?」", | |||
"313000411_42": "「せっかくの夏休みなのに5日間も――」", | |||
"313000411_43": "「あ、晴れたよッ! よかったー」", | |||
"313000411_44": "「…………」", | |||
"313000411_45": "「それで、未来。さっき何か言いかけてなかった?」", | |||
"313000411_46": "「なんでもない。それよりも、早く帰ろう。\\n クリスたちの方が先に戻ってるかも」", | |||
"313000411_47": "「うん」", | |||
"313000411_48": "「ねえ、未来、手繋いでいい?」", | |||
"313000411_49": "「急にどうしたの?」", | |||
"313000411_50": "「別に、なんとなーく」", | |||
"313000411_51": "「……響の手は、相変わらず温かいね」", | |||
"313000411_52": "「未来の手は、小さくて、つるつるしてて、気持ちいい」", | |||
"313000411_53": "「……はあ、まあ、いっか」", | |||
"313000411_54": "「――ちょっと待って」", | |||
"313000411_55": "「どうかしたの、響」", | |||
"313000411_56": "「港の方ッ! 悲鳴が聞こえたッ!」", | |||
"313000411_57": "「まさか、またッ!?」", | |||
"313000411_58": "「急いで行ってみようッ! みんなを護らないとッ!」", | |||
"313000411_59": "「うんッ!」" | |||
{ | |||
"313000411_0": "南国の町での生活", | |||
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} |
@@ -1,88 +1,88 @@ | |||
{ | |||
"313000412_0": "「……というわけで、帰り道、港を襲う魚人がいたんだ」", | |||
"313000412_1": "「また魚人か。アイツらは一体なんなんだ……?」", | |||
"313000412_2": "「なんなんだろう……」", | |||
"313000412_3": "「なんなんデスかね……」", | |||
"313000412_4": "「みんな、夕食が出来たみたいだよ」", | |||
"313000412_5": "「おーッ! 今夜のスペシャルなお夕食はなんデスかッ!?」", | |||
"313000412_6": "「スペシャルってわけじゃないけど、\\n あたしお手製のジャンボハンバーグだよ」", | |||
"313000412_7": "「うわー、美味しそうッ!」", | |||
"313000412_8": "「お皿からはみ出しそうになってるよッ!」", | |||
"313000412_9": "「若いんだから、沢山食べて栄養つけな。特にアンタたちは、\\n あんなのと戦っているんだから、たっぷり食べとかないと」", | |||
"313000412_10": "「せっかくだし、デザートも用意しようかね。\\n 楽しみにしてておくれ」", | |||
"313000412_11": "「おおッ!\\n おばちゃん、太っ腹ッ!」", | |||
"313000412_12": "「楽しみデースッ!」", | |||
"313000412_13": "「いやあ、いいよねー。美味しいお肉と白いご飯、\\n やっぱりこれが最高の組み合わせだよッ!」", | |||
"313000412_14": "「パン派になるんじゃなかったのか?」", | |||
"313000412_15": "「ご飯は殿堂入りだからッ!」", | |||
"313000412_16": "「それで、魚人を追い返した以外で何かありましたか?」", | |||
"313000412_17": "「うん……浦島伝説の話を聞いてきたよ。\\n もしかしたらあの魚人たちに関係あるかもしれないの」", | |||
"313000412_18": "「浦島伝説? 浦島太郎じゃないのか?」", | |||
"313000412_19": "「亀を助けた浦島太郎が老人にされる世知辛いお話デスよね」", | |||
"313000412_20": "「間違っちゃいねーけど、それだと亀が恩を仇で返したみたいに\\n なってるぞ……」", | |||
"313000412_21": "「ううん、そうじゃなくて。\\n なんかわたしたちの知ってる浦島太郎とは違うんだよね」", | |||
"313000412_22": "「それが、この世界の浦島太郎なんですね……」", | |||
"313000412_23": "「お姫様が宝を人間に渡してしまったことで、\\n 神の怒りに触れて封じられてしまった」", | |||
"313000412_24": "「なんつーか、堅苦しいおとぎ話だな」", | |||
"313000412_25": "「アタシはお姫様より、願いを叶える玉手箱に興味があるデスッ!\\n ジャンボハンバーグ100年分をお願いしたいデースッ!」", | |||
"313000412_26": "「どんだけ食べるつもりだ……」", | |||
"313000412_27": "「……ん?\\n そういえば、前に箱がどうとか言ってなかったか?」", | |||
"313000412_28": "「うん。昨日、わたしたちが地底湖に落ちた時、\\n おかしな箱があったの」", | |||
"313000412_29": "「箱に触れた直後、豪華絢爛なお城が現れたんですよね?」", | |||
"313000412_30": "「おおッ! その箱が玉手箱デスよッ! きっとッ!」", | |||
"313000412_31": "「早とちりするな。可能性は高いかもしれないけど、\\n まだわからないだろ」", | |||
"313000412_32": "「でも、そうだとしたらどうして魚人が……?」", | |||
"313000412_33": "「魚人に会いたいって願ったんじゃないデスか?」", | |||
"313000412_34": "「さすがにそんなことは思わないよ」", | |||
"313000412_35": "「なんの得があるかわからないし……」", | |||
"313000412_36": "「そういえば、心象訓練は上手くいった?\\n それと、何か変わったこととか――」", | |||
"313000412_37": "「……特におかしなことはない」", | |||
"313000412_38": "「嘘はダメデスよ」", | |||
"313000412_39": "「嘘なんてついてねーッ!」", | |||
"313000412_40": "「水着……」", | |||
"313000412_41": "「うッ!」", | |||
"313000412_42": "「水着……って何かあったの?」", | |||
"313000412_43": "「デスッ! 誰かを助けるという強い想いがあれば、\\n 心象変化を起こせるんじゃないかと考えてデスねッ!」", | |||
"313000412_44": "「うん」", | |||
"313000412_45": "「切ちゃんのアイデアに、クリス先輩がひと肌脱いでくれました」", | |||
"313000412_46": "「助けられる役をしてくれることなったんデスッ!」", | |||
"313000412_47": "「必要なのはリアリティ、そして臨場感デスッ!」", | |||
"313000412_48": "「ということで先輩はおっかなびっくり沖へ出て、\\n いざチャレンジと思ったら――」", | |||
"313000412_49": "「思ったら?」", | |||
"313000412_50": "「突然大きな波がざぶーんしたデスッ!\\n 自然の力は恐ろしいデス……」", | |||
"313000412_51": "「恐ろしい?」", | |||
"313000412_52": "「その時、クリス先輩の水着がさらわれていったんです」", | |||
"313000412_53": "「おお、さすが、クリスちゃんだね」", | |||
"313000412_54": "「何が、さすが、なんだよッ!」", | |||
"313000412_55": "「でも、さらわれたって……もしかして、上下両方ッ!?」", | |||
"313000412_56": "「ぽんぽんすーなわけないだろッ! 上だけだッ!」", | |||
"313000412_57": "「クリス、落ち着いて」", | |||
"313000412_58": "「お、おう……」", | |||
"313000412_59": "「あのアクシデントのせいで、\\n 助ける以前に驚いて訓練にならなかったデス」", | |||
"313000412_60": "「なので、明日こそは上手く溺れてほしいデス」", | |||
"313000412_61": "「今度はちゃんと2人で助けようね」", | |||
"313000412_62": "「上手く溺れるってなんだよッ!? もうごめんだからなッ!」", | |||
"313000412_63": "「おばちゃんのご飯が美味しすぎて、食べすぎちゃった。\\n もうお腹パンパンだよー」", | |||
"313000412_64": "「フフ、響のお腹、タヌキみたいになってる」", | |||
"313000412_65": "「ううー、未来、今はお腹押さえちゃダメ……」", | |||
"313000412_66": "「でも本当に美味しいご飯だから、食が進みすぎて困るよね。\\n ……油断しないようにしないと」", | |||
"313000412_67": "「そ・れ・よ・り・も……せっかくお泊まりで海に来たんデスッ!\\n ここは遊ばないとダメデスッ!」", | |||
"313000412_68": "「あ、わたしも賛成ッ!」", | |||
"313000412_69": "「響ったら。さっきまでうんうん唸ってたのにもう立ち上がって。\\n 現金なんだから……」", | |||
"313000412_70": "「切ちゃん、明日も訓練で朝早いんだよ」", | |||
"313000412_71": "「わかってるデースッ!\\n だから、ちょっとだけ」", | |||
"313000412_72": "「仕方がないなあ……」", | |||
"313000412_73": "「お前ら……その前に何か忘れてないか?」", | |||
"313000412_74": "「そうだね。響も忘れてること、あるよね?」", | |||
"313000412_75": "「み、未来……その手に持っているのは、まさか……」", | |||
"313000412_76": "「参考書だけど?」", | |||
"313000412_77": "「それは、つまり……」", | |||
"313000412_78": "「しゅ、宿題……」", | |||
"313000412_79": "「デデデデース。最強の敵が……とうとう現れたデス」", | |||
"313000412_80": "「逃げようったって、そうは問屋が卸すかッ!」", | |||
"313000412_81": "「ひいぃ、お願い、未来……どうかお慈悲をーッ!」", | |||
"313000412_82": "「響、ちゃんと宿題はやるって言ったよね」", | |||
"313000412_83": "「ああ、さようなら、楽しいお泊り旅行……」", | |||
"313000412_84": "「うん、短い間だったけど、いい思い出になった」", | |||
"313000412_85": "「うだうだ言ってないで、とっとと始めるぞ」" | |||
{ | |||
"313000412_0": "「……というわけで、帰り道、港を襲う魚人がいたんだ」", | |||
"313000412_1": "「また魚人か。アイツらは一体なんなんだ……?」", | |||
"313000412_2": "「なんなんだろう……」", | |||
"313000412_3": "「なんなんデスかね……」", | |||
"313000412_4": "「みんな、夕食が出来たみたいだよ」", | |||
"313000412_5": "「おーッ! 今夜のスペシャルなお夕食はなんデスかッ!?」", | |||
"313000412_6": "「スペシャルってわけじゃないけど、\\n あたしお手製のジャンボハンバーグだよ」", | |||
"313000412_7": "「うわー、美味しそうッ!」", | |||
"313000412_8": "「お皿からはみ出しそうになってるよッ!」", | |||
"313000412_9": "「若いんだから、沢山食べて栄養つけな。特にアンタたちは、\\n あんなのと戦っているんだから、たっぷり食べとかないと」", | |||
"313000412_10": "「せっかくだし、デザートも用意しようかね。\\n 楽しみにしてておくれ」", | |||
"313000412_11": "「おおッ!\\n おばちゃん、太っ腹ッ!」", | |||
"313000412_12": "「楽しみデースッ!」", | |||
"313000412_13": "「いやあ、いいよねー。美味しいお肉と白いご飯、\\n やっぱりこれが最高の組み合わせだよッ!」", | |||
"313000412_14": "「パン派になるんじゃなかったのか?」", | |||
"313000412_15": "「ご飯は殿堂入りだからッ!」", | |||
"313000412_16": "「それで、魚人を追い返した以外で何かありましたか?」", | |||
"313000412_17": "「うん……浦島伝説の話を聞いてきたよ。\\n もしかしたらあの魚人たちに関係あるかもしれないの」", | |||
"313000412_18": "「浦島伝説? 浦島太郎じゃないのか?」", | |||
"313000412_19": "「亀を助けた浦島太郎が老人にされる世知辛いお話デスよね」", | |||
"313000412_20": "「間違っちゃいねーけど、それだと亀が恩を仇で返したみたいに\\n なってるぞ……」", | |||
"313000412_21": "「ううん、そうじゃなくて。\\n なんかわたしたちの知ってる浦島太郎とは違うんだよね」", | |||
"313000412_22": "「それが、この世界の浦島太郎なんですね……」", | |||
"313000412_23": "「お姫様が宝を人間に渡してしまったことで、\\n 神の怒りに触れて封じられてしまった」", | |||
"313000412_24": "「なんつーか、堅苦しいおとぎ話だな」", | |||
"313000412_25": "「アタシはお姫様より、願いを叶える玉手箱に興味があるデスッ!\\n ジャンボハンバーグ100年分をお願いしたいデースッ!」", | |||
"313000412_26": "「どんだけ食べるつもりだ……」", | |||
"313000412_27": "「……ん?\\n そういえば、前に箱がどうとか言ってなかったか?」", | |||
"313000412_28": "「うん。昨日、わたしたちが地底湖に落ちた時、\\n おかしな箱があったの」", | |||
"313000412_29": "「箱に触れた直後、豪華絢爛なお城が現れたんですよね?」", | |||
"313000412_30": "「おおッ! その箱が玉手箱デスよッ! きっとッ!」", | |||
"313000412_31": "「早とちりするな。可能性は高いかもしれないけど、\\n まだわからないだろ」", | |||
"313000412_32": "「でも、そうだとしたらどうして魚人が……?」", | |||
"313000412_33": "「魚人に会いたいって願ったんじゃないデスか?」", | |||
"313000412_34": "「さすがにそんなことは思わないよ」", | |||
"313000412_35": "「なんの得があるかわからないし……」", | |||
"313000412_36": "「そういえば、心象訓練は上手くいった?\\n それと、何か変わったこととか――」", | |||
"313000412_37": "「……特におかしなことはない」", | |||
"313000412_38": "「嘘はダメデスよ」", | |||
"313000412_39": "「嘘なんてついてねーッ!」", | |||
"313000412_40": "「水着……」", | |||
"313000412_41": "「うッ!」", | |||
"313000412_42": "「水着……って何かあったの?」", | |||
"313000412_43": "「デスッ! 誰かを助けるという強い想いがあれば、\\n 心象変化を起こせるんじゃないかと考えてデスねッ!」", | |||
"313000412_44": "「うん」", | |||
"313000412_45": "「切ちゃんのアイデアに、クリス先輩がひと肌脱いでくれました」", | |||
"313000412_46": "「助けられる役をしてくれることなったんデスッ!」", | |||
"313000412_47": "「必要なのはリアリティ、そして臨場感デスッ!」", | |||
"313000412_48": "「ということで先輩はおっかなびっくり沖へ出て、\\n いざチャレンジと思ったら――」", | |||
"313000412_49": "「思ったら?」", | |||
"313000412_50": "「突然大きな波がざぶーんしたデスッ!\\n 自然の力は恐ろしいデス……」", | |||
"313000412_51": "「恐ろしい?」", | |||
"313000412_52": "「その時、クリス先輩の水着がさらわれていったんです」", | |||
"313000412_53": "「おお、さすが、クリスちゃんだね」", | |||
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"313000412_58": "「お、おう……」", | |||
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} |
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{ | |||
"313000421_0": "「はあー、外の空気が気持ち―ッ!」", | |||
"313000421_1": "「ノルマご苦労さま。この調子で、明日も頑張ろう」", | |||
"313000421_2": "「えーッ! やっぱり明日も、こんな……」", | |||
"313000421_3": "「毎日キッチリ終わらせていかないと、\\n 宿題が片付かなくて、また先生に怒られちゃうよ?」", | |||
"313000421_4": "「響は……S.O.N.G.の任務もあって、\\n 使える時間が限られているんだから」", | |||
"313000421_5": "「ううー、ノイズよりも夕方の魚人よりも強敵だったよ」", | |||
"313000421_6": "「そんな強敵でも今日は勝てたじゃない」", | |||
"313000421_7": "「明日も勝てるといいなあ……」", | |||
"313000421_8": "「響なら大丈夫」", | |||
"313000421_9": "「それにしても、夜は静かだね。波の音がここまで聞こえる……」", | |||
"313000421_10": "「うーん、風が気持ちいいーッ!」", | |||
"313000421_11": "「宿題のおかげで、頭が熱暴走寸前だったのが冷えていくよ」", | |||
"313000421_12": "「もう、大げさなんだから」", | |||
"313000421_13": "「うっわーッ!\\n ここからだと、星がすっごく綺麗だね」", | |||
"313000421_14": "「うん、本当にすごいね。星が今にも落ちてきそう」", | |||
"313000421_15": "「都会だと見られない景色だよね」", | |||
"313000421_16": "「ちょっとだけ変なことに巻き込まれている気もするけど、\\n 響と一緒に綺麗な海に来れてよかったって思うよ」", | |||
"313000421_17": "「それは、わたしも同じだよ。\\n 未来と一緒に来たいって思ってたから」", | |||
"313000421_18": "「ずっと…………」", | |||
"313000421_19": "「え、何?」", | |||
"313000421_20": "「ずっと、こうやって響といられたらなぁ……って」", | |||
"313000421_21": "「いられるに、決まってるよ。\\n わたしはどこへも行かない」", | |||
"313000421_22": "「でも、戻ったら任務があるでしょ?」", | |||
"313000421_23": "「……うん。でも少しの間だから」", | |||
"313000421_24": "「……わたしも一緒に行けたらいいのにな……」", | |||
"313000421_25": "「ふあー、もう朝か、まだ寝足りない気分だよ」", | |||
"313000421_26": "「今日もいい天気だなあ」", | |||
"313000421_27": "「未来、おはよー」", | |||
"313000421_28": "「おはよう、響」", | |||
"313000421_29": "「起きたなら、顔洗っておいで」", | |||
"313000421_30": "「それじゃあ…………あれ、この時計?」", | |||
"313000421_31": "「どうしたの?」", | |||
"313000421_32": "「……壊れちゃってるのかな、時計。\\n 日付が進んでないんだよね」", | |||
"313000421_33": "「本当だ。電池が切れちゃったのかな」" | |||
{ | |||
"313000421_0": "「はあー、外の空気が気持ち―ッ!」", | |||
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@@ -1,29 +1,29 @@ | |||
{ | |||
"313000511_0": "浦島伝説の調査", | |||
"313000511_1": "「おはようッ!」", | |||
"313000511_2": "「おはようございます」", | |||
"313000511_3": "「やっと起きたか」", | |||
"313000511_4": "「おはようございます」", | |||
"313000511_5": "「おはようデースッ!」", | |||
"313000511_6": "「みんな、起きてきたね。それじゃ朝食にしようか」", | |||
"313000511_7": "「モーニングデスッ! 朝の食事はパワーの源デスよ」", | |||
"313000511_8": "「切ちゃん、テーブルに身を乗り出すのは、はしたないよ」", | |||
"313000511_9": "「ご、ごめんなさいデス……」", | |||
"313000511_10": "「うん?」", | |||
"313000511_11": "「どうかしたの、響?」", | |||
"313000511_12": "「え、いや、なんでもないよッ!」", | |||
"313000511_13": "「それよりも、朝食朝食」", | |||
"313000511_14": "「今日のメニューは、トースト、ハムエッグ、サラダ……か」", | |||
"313000511_15": "「なるほど、これはおばちゃんの定番スタイルなんだね」", | |||
"313000511_16": "「定番……? まあ定番と言えば定番かね。\\n さあ、冷める前に食べなよ」", | |||
"313000511_17": "「いっただきまーすッ!」", | |||
"313000511_18": "「やっぱりわたし、朝はパン派になってもいいかもッ!」", | |||
"313000511_19": "「喜んでもらえて嬉しいよ。たくさんおかわりもあるからね」", | |||
"313000511_20": "「それで、響。今日の予定はどうするの?」", | |||
"313000511_21": "「うーん、そうだなー……」", | |||
"313000511_22": "「――おいッ! 今の聞こえたかッ!?」", | |||
"313000511_23": "「聞こえました。間違いなく悲鳴が――」", | |||
"313000511_24": "「港の方からデスッ!」", | |||
"313000511_25": "「まさか、昨日の魚人がッ!?」", | |||
"313000511_26": "「行こう。誰かが襲われる前に食い止めないと」" | |||
{ | |||
"313000511_0": "浦島伝説の調査", | |||
"313000511_1": "「おはようッ!」", | |||
"313000511_2": "「おはようございます」", | |||
"313000511_3": "「やっと起きたか」", | |||
"313000511_4": "「おはようございます」", | |||
"313000511_5": "「おはようデースッ!」", | |||
"313000511_6": "「みんな、起きてきたね。それじゃ朝食にしようか」", | |||
"313000511_7": "「モーニングデスッ! 朝の食事はパワーの源デスよ」", | |||
"313000511_8": "「切ちゃん、テーブルに身を乗り出すのは、はしたないよ」", | |||
"313000511_9": "「ご、ごめんなさいデス……」", | |||
"313000511_10": "「うん?」", | |||
"313000511_11": "「どうかしたの、響?」", | |||
"313000511_12": "「え、いや、なんでもないよッ!」", | |||
"313000511_13": "「それよりも、朝食朝食」", | |||
"313000511_14": "「今日のメニューは、トースト、ハムエッグ、サラダ……か」", | |||
"313000511_15": "「なるほど、これはおばちゃんの定番スタイルなんだね」", | |||
"313000511_16": "「定番……? まあ定番と言えば定番かね。\\n さあ、冷める前に食べなよ」", | |||
"313000511_17": "「いっただきまーすッ!」", | |||
"313000511_18": "「やっぱりわたし、朝はパン派になってもいいかもッ!」", | |||
"313000511_19": "「喜んでもらえて嬉しいよ。たくさんおかわりもあるからね」", | |||
"313000511_20": "「それで、響。今日の予定はどうするの?」", | |||
"313000511_21": "「うーん、そうだなー……」", | |||
"313000511_22": "「――おいッ! 今の聞こえたかッ!?」", | |||
"313000511_23": "「聞こえました。間違いなく悲鳴が――」", | |||
"313000511_24": "「港の方からデスッ!」", | |||
"313000511_25": "「まさか、昨日の魚人がッ!?」", | |||
"313000511_26": "「行こう。誰かが襲われる前に食い止めないと」" | |||
} |
@@ -1,41 +1,41 @@ | |||
{ | |||
"313000512_0": "「なんとか片付きましたね」", | |||
"313000512_1": "「生臭い魚の怪人は、これで全部おろしにしたデースッ!」", | |||
"313000512_2": "「あの魚人ども1体1体の戦力はともかく、\\n 数が集まるとやっかいだ。今後も気は抜くなよ」", | |||
"313000512_3": "「じゃあ、今日のシフトは昨日の夜打ち合わせた通りだな」", | |||
"313000512_4": "「あたしらは心象訓練に行ってくる。\\n こっちでの情報収集と、島の人たちの護衛は任せたからな」", | |||
"313000512_5": "「任せといてッ!\\n 昨日より、もっと詳しい情報を調べとくからッ!」", | |||
"313000512_6": "「昨日……?」", | |||
"313000512_7": "「どうかしたの?」", | |||
"313000512_8": "「あー、いや……まあいいや、なんにしても任せたからな」", | |||
"313000512_9": "「情報収集って言ったって……昨日は浦島伝説の話を色々な人に\\n 聞いてみたけど、大した成果はなかったし……」", | |||
"313000512_10": "「もっと専門の人がいればいいのにね」", | |||
"313000512_11": "「専門って……大学の教授とかそういう人?\\n この島にそんな人が都合よくいるかなあ」", | |||
"313000512_12": "「島にも学校はあるだろうし、そこで土地のことを教えてる先生とか\\n お役所で古い書物を管理している人とかなら、詳しいかも」", | |||
"313000512_13": "「さすが未来、冴えてるッ!」", | |||
"313000512_14": "「それじゃそんな感じで詳しそうな人がいるかどうか、\\n ふらわーのおばちゃんに聞きに行こうッ!」", | |||
"313000512_15": "「……というわけで。浦島伝説に詳しそうな人、\\n 心当たりがあったら教えてほしくて」", | |||
"313000512_16": "「できれば専門家とかッ!」", | |||
"313000512_17": "「専門家じゃないけど、この町の外れに住んでいる漁師の\\n おじいさんが古いお話や書物を沢山集めていたね」", | |||
"313000512_18": "「浦島伝説のことも詳しかったはずだよ」", | |||
"313000512_19": "「ありがとうッ!」", | |||
"313000512_20": "「それじゃあ、早速行ってきます」", | |||
"313000512_21": "「ああ、気をつけて行っておいで」", | |||
"313000512_22": "「それにしても、昨日……昨日ねー?\\n 昨日……あの子たちに浦島伝説の話なんてしたかね……?」", | |||
"313000512_23": "「浦島伝説のことを詳しく聞きたいじゃと?」", | |||
"313000512_24": "「今時、おとぎ話は見向きもしないのが普通じゃというのに、\\n 感心じゃな」", | |||
"313000512_25": "「いいじゃろう。港で化け物が暴れたせいで、\\n 島中、今日の漁は取りやめになった」", | |||
"313000512_26": "「おかげさまで、わしも海に出られなくなってのう。\\n 今日1日は暇を持て余しておったところじゃ」", | |||
"313000512_27": "「そんな時にわざわざ訪ねてきてくれるとはな。\\n いいとも、わしの知る限りのことを教えてやろう」", | |||
"313000512_28": "「ありがとう、おじいちゃんッ!」", | |||
"313000512_29": "「ありがとうございます」", | |||
"313000512_30": "「そもそも浦島伝説とは――」", | |||
"313000512_31": "「おばさんのお墨付きだけあって、\\n 本当に詳しいおじいさんだったね」", | |||
"313000512_32": "「難しい専門用語っぽいのが出てくると、\\n お手上げだったよ……」", | |||
"313000512_33": "「でも色々なことがわかったね」", | |||
"313000512_34": "「そうだね。その中でも願いを叶える箱といわれる玉手箱の別名が、\\n 『時を閉じ込める箱』とも呼ばれてるって……」", | |||
"313000512_35": "「時を閉じ込める……それってどういうことなんだろう?」", | |||
"313000512_36": "「うーん、時を閉じ込めるっていうぐらいだから、\\n 歳を取らなくなるとか?」", | |||
"313000512_37": "「不老不死ってことかな?」", | |||
"313000512_38": "「よくわからないけど……なんとなくイヤな感じがしたかな」" | |||
{ | |||
"313000512_0": "「なんとか片付きましたね」", | |||
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@@ -1,41 +1,41 @@ | |||
{ | |||
"313000521_0": "「もうこんな時間になってたんだ」", | |||
"313000521_1": "「……………」", | |||
"313000521_2": "「ここへ来て3日目になっちゃったね」", | |||
"313000521_3": "「3日目……」", | |||
"313000521_4": "「響は……昨日のことを覚えてる?」", | |||
"313000521_5": "「いやいや、そんな、いくらわたしだって、\\n 昨日のことくらいは覚えてるよ」", | |||
"313000521_6": "「昨日は確か、この辺りで黒猫を見つけて、\\n その黒猫が顔を洗ったら夕立が――」", | |||
"313000521_7": "「……今、猫の鳴き声が聞こえなかった?」", | |||
"313000521_8": "「確かに。でも猫なら何匹もいるだろうし」", | |||
"313000521_9": "「見て。猫が顔を洗ってる」", | |||
"313000521_10": "「え……」", | |||
"313000521_11": "「うわー、綺麗な黒猫だ。可愛いー……あ」", | |||
"313000521_12": "「逃げていっちゃった……」", | |||
"313000521_13": "「………………あれ? これって確か」", | |||
"313000521_14": "「もし雨が降るとしたら」", | |||
"313000521_15": "「そんな、未来。そうそう何度も迷信が当たるなんて……あ」", | |||
"313000521_16": "「雨粒だね」", | |||
"313000521_17": "「それから夕立」", | |||
"313000521_18": "「わわッ!? 昨日と同じッ!?\\n 猫の効果ってすごいッ!?」", | |||
"313000521_19": "「あの軒下に移動しよう?」", | |||
"313000521_20": "「あ、昨日と同じところだね」", | |||
"313000521_21": "「それにしても、偶然ってあるもんだね」", | |||
"313000521_22": "「……うん」", | |||
"313000521_23": "「……雨、弱くなってきたね」", | |||
"313000521_24": "「そろそろ止みそうかも」", | |||
"313000521_25": "「ねえ、響……雨が止んだら港へ行って――」", | |||
"313000521_26": "「ちょっと待って」", | |||
"313000521_27": "「もしかして、悲鳴が――」", | |||
"313000521_28": "「魚人だッ!」", | |||
"313000521_29": "「えッ!? こんな場所まで魚人が?」", | |||
"313000521_30": "「そんな……どうしてここにッ!? おかしいよッ!」", | |||
"313000521_31": "「とにかく島の人が襲われる前になんとかしないとッ!」", | |||
"313000521_32": "(どうして……何もかも、わたしの勘違いだった?)", | |||
"313000521_33": "(ううん、でも……これは偶然なんかじゃ――)", | |||
"313000521_34": "「未来ッ!? 危ないッ!」", | |||
"313000521_35": "「響……ありがとう」", | |||
"313000521_36": "「今のは本当に危なかったよッ! 一体どうしたの?\\n ぼーっとしてるなんて、未来らしくないよ」", | |||
"313000521_37": "「ごめんなさい……でも」", | |||
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"313000522_13": "「それよりもッ!\\n 今夜のスペシャルなお夕食はなんデスかッ!?」", | |||
"313000522_14": "「スペシャルってわけじゃないけど、\\n あたしお手製のジャンボハンバーグだよ」", | |||
"313000522_15": "「おおッ!\\n …………え?」", | |||
"313000522_16": "「ん? どうかしたか?」", | |||
"313000522_17": "「……ううん。なんでもないよッ!\\n いいよねー、ハンバーグッ!」", | |||
"313000522_18": "「連続でも全然飽きないよッ!」", | |||
"313000522_19": "「連続でもって、いつハンバーグ食べたんだよ?」", | |||
"313000522_20": "「……え?」", | |||
"313000522_21": "「まさか、アタシたちの知らない所で……。\\n それは、ズルいデスよッ!」", | |||
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"313000522_28": "「えーと、みんなでわたしをからかってる?」", | |||
"313000522_29": "「からかってるってなんのことだ?\\n お前、今日ちょっとおかしいぞ?」", | |||
"313000522_30": "「……クリス、今日そっちは何かあった?」", | |||
"313000522_31": "「な、なんでピンポイントであたしに聞くんだよッ!」", | |||
"313000522_32": "「スルドイ」", | |||
"313000522_33": "「あったデスよねー」", | |||
"313000522_34": "「実は、誰かを助けるという強い想いがあれば、\\n 心象変化を起こせるんじゃないかと考えてデスねッ!」", | |||
"313000522_35": "「切ちゃんのアイデアに、クリス先輩がひと肌脱いでくれたんです。\\n そしたら――」", | |||
"313000522_36": "「もしかして、水着が流されちゃったとか?」", | |||
"313000522_37": "「なんでわかったんデスかッ!?\\n もしかして、クリス先輩はいつも海に入ると……」", | |||
"313000522_38": "「そうだったんだ……」", | |||
"313000522_39": "「そんなわけあるかッ! こんなこと初めてだってのッ!」", | |||
"313000522_40": "「え? あれ……?」", | |||
"313000522_41": "「おばちゃんのご飯、美味しすぎて犯罪的だよ。\\n 今日も食べすぎて、お腹パンパン」", | |||
"313000522_42": "「おお、見事なドラム缶ボディというやつデス」", | |||
"313000522_43": "「そ、そこまで丸くないからッ!」", | |||
"313000522_44": "「でも、美味しいご飯だから、食が進みすぎて困るのは本当です」", | |||
"313000522_45": "「さて、食事が終わったところで、\\n 寝る前にやるべきことをやらないとな」", | |||
"313000522_46": "「はあ……、考えないようにしてたけど……。\\n やっぱりやるんだよね」", | |||
"313000522_47": "「当たり前でしょ?」", | |||
"313000522_48": "「それは、つまり……まさか」", | |||
"313000522_49": "「デデデデース。最強の敵が……とうとう現れたデス」", | |||
"313000522_50": "「でも、昨日、結構進められたし、\\n そんなに怖がらなくても…………え」", | |||
"313000522_51": "「えッ!? は、白紙ッ!?\\n なんでッ!? どうしてえええッ!?」", | |||
"313000522_52": "「ちゃんと昨日やったのに、真っ白になってるッ!」", | |||
"313000522_53": "「きっと夢の中でやった気になってたんデスね」", | |||
"313000522_54": "「夢に見るくらい、恐怖の対象だったんですね」", | |||
"313000522_55": "「夢は夢、現実をしっかり受け止めろ」", | |||
"313000522_56": "「なんでッ!? どうしてッ!?」", | |||
"313000522_57": "(これって、やっぱり――)", | |||
"313000522_58": "「――海人たちよ」", | |||
"313000522_59": "「長らく屈辱に甘んじてきた、海人たちよ」", | |||
"313000522_60": "「我々はあまりに永く……奪われてきた」", | |||
"313000522_61": "「今こそ時が来たのだ。こうして再び現世に戻ることができた」", | |||
"313000522_62": "「立ち上がる時が来たのだ。奪い返す時が来たのだ」", | |||
"313000522_63": "「勝利を、自由を、栄光を、我々の国を」", | |||
"313000522_64": "「武器をかざせ。\\n この時を永遠とするために戦うのだ、同胞たちよッ!」", | |||
"313000522_65": "「2度と――」", | |||
"313000522_66": "「2度と封じ込められてなるものか――ッ!」" | |||
{ | |||
"313000522_0": "「ふう、どうにか倒せたかな……」", | |||
"313000522_1": "「未来、大丈夫? 顔色が良くないけど。\\n さっきだって、様子がおかしかったし」", | |||
"313000522_2": "「平気……だよ、響」", | |||
"313000522_3": "「とにかく、一旦ふらわーに戻ろう。\\n クリスちゃんたちもそろそろ戻ってるだろうし」", | |||
"313000522_4": "「そう、だね」", | |||
"313000522_5": "「じゃあ、はい」", | |||
"313000522_6": "「え……」", | |||
"313000522_7": "「手を繋いで、一緒に帰ろう」", | |||
"313000522_8": "「……うん」", | |||
"313000522_9": "「それでね、またしても魚人が出たんだ」", | |||
"313000522_10": "「なんと、こいつは油断できないデスッ!」", | |||
"313000522_11": "「…………」", | |||
"313000522_12": "「でも、島の人たちに被害がなくてよかった」", | |||
"313000522_13": "「それよりもッ!\\n 今夜のスペシャルなお夕食はなんデスかッ!?」", | |||
"313000522_14": "「スペシャルってわけじゃないけど、\\n あたしお手製のジャンボハンバーグだよ」", | |||
"313000522_15": "「おおッ!\\n …………え?」", | |||
"313000522_16": "「ん? どうかしたか?」", | |||
"313000522_17": "「……ううん。なんでもないよッ!\\n いいよねー、ハンバーグッ!」", | |||
"313000522_18": "「連続でも全然飽きないよッ!」", | |||
"313000522_19": "「連続でもって、いつハンバーグ食べたんだよ?」", | |||
"313000522_20": "「……え?」", | |||
"313000522_21": "「まさか、アタシたちの知らない所で……。\\n それは、ズルいデスよッ!」", | |||
"313000522_22": "「でも、確かにこのハンバーグなら、毎日でも食べたいかも」", | |||
"313000522_23": "「もう、お世辞言ったって、何も出やしないよ。\\n ……でも、今回はデザートでも用意してこようかねえ」", | |||
"313000522_24": "「それは、楽しみデースッ!」", | |||
"313000522_25": "「え、え…………あれ? あれ?」", | |||
"313000522_26": "「どうかしたデスか? 鳩が豆大福食らったみたいな\\n 顔になってるデスよ?」", | |||
"313000522_27": "「いや、それただの食事中の顔だろ……」", | |||
"313000522_28": "「えーと、みんなでわたしをからかってる?」", | |||
"313000522_29": "「からかってるってなんのことだ?\\n お前、今日ちょっとおかしいぞ?」", | |||
"313000522_30": "「……クリス、今日そっちは何かあった?」", | |||
"313000522_31": "「な、なんでピンポイントであたしに聞くんだよッ!」", | |||
"313000522_32": "「スルドイ」", | |||
"313000522_33": "「あったデスよねー」", | |||
"313000522_34": "「実は、誰かを助けるという強い想いがあれば、\\n 心象変化を起こせるんじゃないかと考えてデスねッ!」", | |||
"313000522_35": "「切ちゃんのアイデアに、クリス先輩がひと肌脱いでくれたんです。\\n そしたら――」", | |||
"313000522_36": "「もしかして、水着が流されちゃったとか?」", | |||
"313000522_37": "「なんでわかったんデスかッ!?\\n もしかして、クリス先輩はいつも海に入ると……」", | |||
"313000522_38": "「そうだったんだ……」", | |||
"313000522_39": "「そんなわけあるかッ! こんなこと初めてだってのッ!」", | |||
"313000522_40": "「え? あれ……?」", | |||
"313000522_41": "「おばちゃんのご飯、美味しすぎて犯罪的だよ。\\n 今日も食べすぎて、お腹パンパン」", | |||
"313000522_42": "「おお、見事なドラム缶ボディというやつデス」", | |||
"313000522_43": "「そ、そこまで丸くないからッ!」", | |||
"313000522_44": "「でも、美味しいご飯だから、食が進みすぎて困るのは本当です」", | |||
"313000522_45": "「さて、食事が終わったところで、\\n 寝る前にやるべきことをやらないとな」", | |||
"313000522_46": "「はあ……、考えないようにしてたけど……。\\n やっぱりやるんだよね」", | |||
"313000522_47": "「当たり前でしょ?」", | |||
"313000522_48": "「それは、つまり……まさか」", | |||
"313000522_49": "「デデデデース。最強の敵が……とうとう現れたデス」", | |||
"313000522_50": "「でも、昨日、結構進められたし、\\n そんなに怖がらなくても…………え」", | |||
"313000522_51": "「えッ!? は、白紙ッ!?\\n なんでッ!? どうしてえええッ!?」", | |||
"313000522_52": "「ちゃんと昨日やったのに、真っ白になってるッ!」", | |||
"313000522_53": "「きっと夢の中でやった気になってたんデスね」", | |||
"313000522_54": "「夢に見るくらい、恐怖の対象だったんですね」", | |||
"313000522_55": "「夢は夢、現実をしっかり受け止めろ」", | |||
"313000522_56": "「なんでッ!? どうしてッ!?」", | |||
"313000522_57": "(これって、やっぱり――)", | |||
"313000522_58": "「――海人たちよ」", | |||
"313000522_59": "「長らく屈辱に甘んじてきた、海人たちよ」", | |||
"313000522_60": "「我々はあまりに永く……奪われてきた」", | |||
"313000522_61": "「今こそ時が来たのだ。こうして再び現世に戻ることができた」", | |||
"313000522_62": "「立ち上がる時が来たのだ。奪い返す時が来たのだ」", | |||
"313000522_63": "「勝利を、自由を、栄光を、我々の国を」", | |||
"313000522_64": "「武器をかざせ。\\n この時を永遠とするために戦うのだ、同胞たちよッ!」", | |||
"313000522_65": "「2度と――」", | |||
"313000522_66": "「2度と封じ込められてなるものか――ッ!」" | |||
} |
@@ -1,46 +1,46 @@ | |||
{ | |||
"313000611_0": "繰り返される時間", | |||
"313000611_1": "「ん……、朝」", | |||
"313000611_2": "「ねえ、響、起きて。朝だよ」", | |||
"313000611_3": "「ううん……もう朝なの……?」", | |||
"313000611_4": "「響は昨日の朝のこと、覚えてる?」", | |||
"313000611_5": "「昨日って…………?」", | |||
"313000611_6": "「――ッ!? 響……本当に、覚えてないの……?」", | |||
"313000611_7": "「んー……ああ、昨日はここの時計が壊れてて、\\n 曜日がひとつ前になってたんだよね……ふあああ……」", | |||
"313000611_8": "「……はぁ。……もう、驚かせないで」", | |||
"313000611_9": "「え? 驚くって何が?」", | |||
"313000611_10": "「あのね、響。今日は、わたしにつき合ってもらってもいいかな?」", | |||
"313000611_11": "「もちろんッ! でも、情報収集はどうするの?」", | |||
"313000611_12": "「そのためにも、確かめたいことがあるの。\\n 本当に、そうなのかどうか……」", | |||
"313000611_13": "「おはようッ!」", | |||
"313000611_14": "「…………」", | |||
"313000611_15": "「どうした、調子でも悪いのか?」", | |||
"313000611_16": "「大丈夫だよ」", | |||
"313000611_17": "「おはようございます」", | |||
"313000611_18": "「おはようデースッ!」", | |||
"313000611_19": "「みんな、起きてきたね。それじゃ朝食にしようか」", | |||
"313000611_20": "「モーニングデスッ! 朝の食事はパワーの源デスよ」", | |||
"313000611_21": "「切ちゃん、テーブルに身を乗り出すのは、はしたないよ」", | |||
"313000611_22": "「ご、ごめんなさいデス……」", | |||
"313000611_23": "「響、時間が無いから急ごう」", | |||
"313000611_24": "「うん」", | |||
"313000611_25": "「時間が無いって……予定でも入れてるのか?」", | |||
"313000611_26": "「今日は、トースト、ハムエッグ、サラダ……デスッ!」", | |||
"313000611_27": "「ごちそうさまでしたッ!」", | |||
"313000611_28": "「でしたッ!」", | |||
"313000611_29": "「2人とも、もう食べたのかいッ!?」", | |||
"313000611_30": "「す、すさまじい速度デース……」", | |||
"313000611_31": "「よく噛まないと、体に悪いですよ……?」", | |||
"313000611_32": "「今日はちょっと急いでて。それじゃあ、また後で」", | |||
"313000611_33": "「行ってきまーすッ!」", | |||
"313000611_34": "「一体なんなんだ?」", | |||
"313000611_35": "「どうして、こんなに急いで港に来たの?」", | |||
"313000611_36": "「……時間になった、けど……やっぱり」", | |||
"313000611_37": "「時間……なんの時間?」", | |||
"313000611_38": "「うん……魚人が現れないなって」", | |||
"313000611_39": "「ああ、昨日はここで魚人と戦ったね」", | |||
"313000611_40": "「うん、そのはず……でも、魚人だけは……」", | |||
"313000611_41": "「未来、どうかした?」", | |||
"313000611_42": "「……響、次の場所に行こう?」", | |||
"313000611_43": "「え? う、うん……」" | |||
{ | |||
"313000611_0": "繰り返される時間", | |||
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@@ -1,14 +1,14 @@ | |||
{ | |||
"313000612_0": "「――それで、調子はどうだ?」", | |||
"313000612_1": "「うーん、やっぱり変わらないデス……」", | |||
"313000612_2": "「難しい……」", | |||
"313000612_3": "「まあ、簡単に変化できたら苦労はないよな……」", | |||
"313000612_4": "「それにしても、あの2人はどうしたんデスかね?」", | |||
"313000612_5": "「朝から忙しそうだった」", | |||
"313000612_6": "「まあ、なんか思い当たることがあるんだろう?」", | |||
"313000612_7": "「まさか、2人だけで島のご当地グルメにいそしんでるとか……」", | |||
"313000612_8": "「それは、ずるい」", | |||
"313000612_9": "「いや、それはないだろう。なんだかんだ言っても、\\n 自分たちだけで楽しむようなやつらじゃないしな」", | |||
"313000612_10": "「そうデスよね」", | |||
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{ | |||
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} |
@@ -1,18 +1,18 @@ | |||
{ | |||
"313000621_0": "「昨日と同じ所を、ほぼ同じ時間で回ってきたけど……」", | |||
"313000621_1": "「これってやっぱり……」", | |||
"313000621_2": "「……うん」", | |||
"313000621_3": "「…………」", | |||
"313000621_4": "「見て、響。黒猫が顔を洗ってる」", | |||
"313000621_5": "「それじゃあ、この後は――」", | |||
"313000621_6": "「夕立が来るはず。濡れない場所へ行こう」", | |||
"313000621_7": "「濡れない場所」", | |||
"313000621_8": "「あそこの軒下へ」", | |||
"313000621_9": "「あ……」", | |||
"313000621_10": "「…………」", | |||
"313000621_11": "「…………」", | |||
"313000621_12": "「雨が止むよ」", | |||
"313000621_13": "「やっぱり、昨日と全く同じ時間………」", | |||
"313000621_14": "「おばちゃんの家に戻ろうか」", | |||
"313000621_15": "「う、うん……」" | |||
{ | |||
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@@ -1,51 +1,51 @@ | |||
{ | |||
"313000622_0": "「ったく、魚のくせに、せっかくの晩飯を邪魔しやがって」", | |||
"313000622_1": "「食べ物の恨みは怖いのデスッ!アタシのジャンボハンバーグを\\n 食べる楽しみを邪魔した恨み……全部ぶつけてやったデスッ!」", | |||
"313000622_2": "「さて、戻って晩飯の続きだ」", | |||
"313000622_3": "「早く戻らないとハンバーグが冷めちゃう」", | |||
"313000622_4": "「冷めたら美味しくなくなるデスかッ!?」", | |||
"313000622_5": "「そういえば――」", | |||
"313000622_6": "「戦ってる最中も、珍しく静かだったよな」", | |||
"313000622_7": "「…………」", | |||
"313000622_8": "「体調でも悪いのか? だったら無理はしないほうが――」", | |||
"313000622_9": "「大丈夫、何もないよ。わたしも、響も」", | |||
"313000622_10": "「………………」", | |||
"313000622_11": "「そうか」", | |||
"313000622_12": "「う……、一生の不覚デスッ! ここのご飯が美味しすぎて、\\n お腹パンパンになるまで食べ過ぎてしまったデスよ……」", | |||
"313000622_13": "「切ちゃん、限度を考えずに食べるから」", | |||
"313000622_14": "「……さて、それじゃあ寝る前にやることをやらないとな」", | |||
"313000622_15": "「寝る前に……」", | |||
"313000622_16": "「やるべきこと……」", | |||
"313000622_17": "「それは、つまり……まさか」", | |||
"313000622_18": "「デデデデース。最強の敵が……とうとう現れたデス」", | |||
"313000622_19": "「はあ……」", | |||
"313000622_20": "(……やっぱり、白紙に戻ってる)", | |||
"313000622_21": "「響、ちょっと」", | |||
"313000622_22": "「う、うん」", | |||
"313000622_23": "「おい、宿題は――」", | |||
"313000622_24": "「すぐ戻るから、ちょっとだけ待って」", | |||
"313000622_25": "「行ってしまいました」", | |||
"313000622_26": "「やっぱり、なんだか様子がおかしいデス」", | |||
"313000622_27": "「わたしと響以外、\\n ずっと同じ日を繰り返していることに気づいていない」", | |||
"313000622_28": "「今日は昨日と同じ、昨日は一昨日と同じ、\\n 多分島に来た次の日から……ずっと」", | |||
"313000622_29": "「やっぱりそうだよね……」", | |||
"313000622_30": "「……ああッ!」", | |||
"313000622_31": "「ど、どうしたのッ!?」", | |||
"313000622_32": "「ちょっと待って、1日がずっと繰り返すってことは……、\\n それはつまり――」", | |||
"313000622_33": "「うん、そうだよ」", | |||
"313000622_34": "「ずっと夏休みが終わらないってこと?\\n 宿題もやらなくてもいいッ!?」", | |||
"313000622_35": "「響ッ! もうッ! 真面目に考えてッ!」", | |||
"313000622_36": "「じょ、冗談だってば」", | |||
"313000622_37": "「でも、どうしてわたしと未来だけ?」", | |||
"313000622_38": "「玉手箱の話、覚えてる?」", | |||
"313000622_39": "「時を閉じ込めるって話があったよね。\\n あの時触った箱が玉手箱だったんじゃないかな」", | |||
"313000622_40": "「だから、わたしと未来だけ……」", | |||
"313000622_41": "「うん、わたしもそう思う、絶対そうだよッ!」", | |||
"313000622_42": "「それじゃあ、次はどうしたらいいと思う?」", | |||
"313000622_43": "「わたしたちだけで解決するのは難しそうだし、\\n とりあえず、クリスちゃんたちに知らせようッ!」", | |||
"313000622_44": "「うん、まずはそれだね」", | |||
"313000622_45": "「魚人も一緒に片付けられればいいけど……」", | |||
"313000622_46": "「魚人……」", | |||
"313000622_47": "(1日が繰り返してる中で、\\n 魚人が現れるタイミングはバラバラだった)", | |||
"313000622_48": "(多分、魚人も、わたしや響と同じように、\\n 繰り返される時の外にいる存在ってことなのかな)" | |||
{ | |||
"313000622_0": "「ったく、魚のくせに、せっかくの晩飯を邪魔しやがって」", | |||
"313000622_1": "「食べ物の恨みは怖いのデスッ!アタシのジャンボハンバーグを\\n 食べる楽しみを邪魔した恨み……全部ぶつけてやったデスッ!」", | |||
"313000622_2": "「さて、戻って晩飯の続きだ」", | |||
"313000622_3": "「早く戻らないとハンバーグが冷めちゃう」", | |||
"313000622_4": "「冷めたら美味しくなくなるデスかッ!?」", | |||
"313000622_5": "「そういえば――」", | |||
"313000622_6": "「戦ってる最中も、珍しく静かだったよな」", | |||
"313000622_7": "「…………」", | |||
"313000622_8": "「体調でも悪いのか? だったら無理はしないほうが――」", | |||
"313000622_9": "「大丈夫、何もないよ。わたしも、響も」", | |||
"313000622_10": "「………………」", | |||
"313000622_11": "「そうか」", | |||
"313000622_12": "「う……、一生の不覚デスッ! ここのご飯が美味しすぎて、\\n お腹パンパンになるまで食べ過ぎてしまったデスよ……」", | |||
"313000622_13": "「切ちゃん、限度を考えずに食べるから」", | |||
"313000622_14": "「……さて、それじゃあ寝る前にやることをやらないとな」", | |||
"313000622_15": "「寝る前に……」", | |||
"313000622_16": "「やるべきこと……」", | |||
"313000622_17": "「それは、つまり……まさか」", | |||
"313000622_18": "「デデデデース。最強の敵が……とうとう現れたデス」", | |||
"313000622_19": "「はあ……」", | |||
"313000622_20": "(……やっぱり、白紙に戻ってる)", | |||
"313000622_21": "「響、ちょっと」", | |||
"313000622_22": "「う、うん」", | |||
"313000622_23": "「おい、宿題は――」", | |||
"313000622_24": "「すぐ戻るから、ちょっとだけ待って」", | |||
"313000622_25": "「行ってしまいました」", | |||
"313000622_26": "「やっぱり、なんだか様子がおかしいデス」", | |||
"313000622_27": "「わたしと響以外、\\n ずっと同じ日を繰り返していることに気づいていない」", | |||
"313000622_28": "「今日は昨日と同じ、昨日は一昨日と同じ、\\n 多分島に来た次の日から……ずっと」", | |||
"313000622_29": "「やっぱりそうだよね……」", | |||
"313000622_30": "「……ああッ!」", | |||
"313000622_31": "「ど、どうしたのッ!?」", | |||
"313000622_32": "「ちょっと待って、1日がずっと繰り返すってことは……、\\n それはつまり――」", | |||
"313000622_33": "「うん、そうだよ」", | |||
"313000622_34": "「ずっと夏休みが終わらないってこと?\\n 宿題もやらなくてもいいッ!?」", | |||
"313000622_35": "「響ッ! もうッ! 真面目に考えてッ!」", | |||
"313000622_36": "「じょ、冗談だってば」", | |||
"313000622_37": "「でも、どうしてわたしと未来だけ?」", | |||
"313000622_38": "「玉手箱の話、覚えてる?」", | |||
"313000622_39": "「時を閉じ込めるって話があったよね。\\n あの時触った箱が玉手箱だったんじゃないかな」", | |||
"313000622_40": "「だから、わたしと未来だけ……」", | |||
"313000622_41": "「うん、わたしもそう思う、絶対そうだよッ!」", | |||
"313000622_42": "「それじゃあ、次はどうしたらいいと思う?」", | |||
"313000622_43": "「わたしたちだけで解決するのは難しそうだし、\\n とりあえず、クリスちゃんたちに知らせようッ!」", | |||
"313000622_44": "「うん、まずはそれだね」", | |||
"313000622_45": "「魚人も一緒に片付けられればいいけど……」", | |||
"313000622_46": "「魚人……」", | |||
"313000622_47": "(1日が繰り返してる中で、\\n 魚人が現れるタイミングはバラバラだった)", | |||
"313000622_48": "(多分、魚人も、わたしや響と同じように、\\n 繰り返される時の外にいる存在ってことなのかな)" | |||
} |
@@ -1,49 +1,49 @@ | |||
{ | |||
"313000631_0": "「――時間が進んでないッ!?」", | |||
"313000631_1": "「あ、疑ってるッ!\\n クリスちゃん、ものすごく信じてないッ!」", | |||
"313000631_2": "「おいおい、あたしが悪いみたいにいうな」", | |||
"313000631_3": "「時間がどうのとか、さすがにちょっとぶっ飛びすぎな与太話だろ。\\n どうすれば信じられるんだ」", | |||
"313000631_4": "「わかる……」", | |||
"313000631_5": "「お前らはどうだ?」", | |||
"313000631_6": "「うーん、アタシは何もおかしなことは感じないデスね」", | |||
"313000631_7": "「うん、繰り返してないと思う」", | |||
"313000631_8": "「そうだよね……」", | |||
"313000631_9": "「それじゃ、これならどうかな?」", | |||
"313000631_10": "「ん? なんだ?」", | |||
"313000631_11": "「今日は夕食時に魚人が現れたでしょう。\\n だから、まだお互いに今日の報告をしてないよね」", | |||
"313000631_12": "「わたし、クリスたちに何が起きたのか知ってるんだ」", | |||
"313000631_13": "「なるほど、それを答えられたら、証拠としては悪くないな」", | |||
"313000631_14": "「今日、クリスは切歌ちゃんたちの訓練のために溺れようとして、\\n 水着が波で流されたよね?」", | |||
"313000631_15": "「な、なんで知ってるんだッ!?」", | |||
"313000631_16": "「昨日も一昨日も聞いたから」", | |||
"313000631_17": "「まさか毎日脱いでたなんて……すっかりサービス要員デスね」", | |||
"313000631_18": "「リディアンでも、クリス先輩ファンクラブがあるとかないとか……」", | |||
"313000631_19": "「バカなこと言ってんなッ!」", | |||
"313000631_20": "「なんにしても、信じるしかないデスね」", | |||
"313000631_21": "「うん。あの場所にはわたしたちとクリス先輩しかいなかったし、\\n 2人とも嘘を言うような人じゃないもの」", | |||
"313000631_22": "「……まあいいか、確かに信じるしかないみたいだな」", | |||
"313000631_23": "「どうせ、クリス先輩、確認なんてしなくても、\\n 初めから2人を信じるつもりだったんデスよね?」", | |||
"313000631_24": "「うるせーッ!」", | |||
"313000631_25": "「と、とにかく原因はその玉手箱ってやつなんだろ?\\n なら、そいつを調べれば手がかりがつかめるんじゃないか?」", | |||
"313000631_26": "「それじゃあ、明日朝一番に全員で調べに行こうッ!」", | |||
"313000631_27": "「響、起きてる?」", | |||
"313000631_28": "「おはよう、未来。時計は……やっぱり日付が進んでない」", | |||
"313000631_29": "「時間が巻き戻ってるのは、疑う余地がないみたい」", | |||
"313000631_30": "「でも、それも今日までだよ」", | |||
"313000631_31": "「今日は朝一で、みんなであの洞窟を調べるんだから。\\n この異常を解く手がかりはきっとそこにある」", | |||
"313000631_32": "「それなんだけど」", | |||
"313000631_33": "「え? どうかしたの?」", | |||
"313000631_34": "「やっと起きたか」", | |||
"313000631_35": "「おはようございます」", | |||
"313000631_36": "「おはようデースッ!」", | |||
"313000631_37": "「みんな、起きてきたね。それじゃ朝食にしようか」", | |||
"313000631_38": "「モーニングデスッ! 朝の食事はパワーの源デスよ」", | |||
"313000631_39": "「切ちゃん、テーブルに身を乗り出すのは、はしたないよ」", | |||
"313000631_40": "「ご、ごめんなさいデス……」", | |||
"313000631_41": "「これ、見覚えのある光景なんだけど」", | |||
"313000631_42": "「わたしたち以外の人の時間は巻き戻っちゃったみたい」", | |||
"313000631_43": "「あのさ、未来……今更だけど、朝になったら忘れるなら、\\n 夜に話をしても意味なかったんじゃ……」", | |||
"313000631_44": "「……うん、考えてみたらそうだよね」", | |||
"313000631_45": "「また説明しなおさないと……」", | |||
"313000631_46": "「またかあ……はぁ……」" | |||
{ | |||
"313000631_0": "「――時間が進んでないッ!?」", | |||
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} |
@@ -1,27 +1,27 @@ | |||
{ | |||
"313000711_0": "ヴァルキリーズ・エンドレス・サマー", | |||
"313000711_1": "「1日を繰り返してる、か。にわかには信じがたい話だな」", | |||
"313000711_2": "「信じてくれる?」", | |||
"313000711_3": "「……朝食のメニューが完璧に当たってたしな。\\n ハムエッグに入ってた、ハムの枚数までピッタリときたら……」", | |||
"313000711_4": "「それに、そんな真剣な顔して言われたら\\n 信じないわけにはいかないだろう?」", | |||
"313000711_5": "「クリスちゃん、ありがとうッ!」", | |||
"313000711_6": "「アタシたちだって、2人を信じてるデスッ!」", | |||
"313000711_7": "「はい」", | |||
"313000711_8": "「うん。これでやっと、前に進める」", | |||
"313000711_9": "「これからは、全員でいくぞ」", | |||
"313000711_10": "「でも、時間が繰り返してるとしたら」", | |||
"313000711_11": "「ああ、これからどうすればいいんだ?」", | |||
"313000711_12": "「わたしと未来は、この時間を3回……。\\n 4回目なのかな、繰り返してるんだ」", | |||
"313000711_13": "「じゃあ、打つ手も考えてるのか?」", | |||
"313000711_14": "「あの時見た竜宮城、そこへ行こうと思うの」", | |||
"313000711_15": "「島の人たちの話を聞いてみて、竜宮城にある玉手箱を手に入れれば、\\n きっとこの繰り返す時間から抜け出せるんじゃないかと思ってるんだ」", | |||
"313000711_16": "「なるほど。\\n だったら急がないとな」", | |||
"313000711_17": "「夜が明けたら、\\n お前ら2人以外はここで聞いた話も何もかもリセットされるんだろ?」", | |||
"313000711_18": "「うん、だから、時間は限られてるの」", | |||
"313000711_19": "「制限時間以内に竜宮城の玉手箱……」", | |||
"313000711_20": "「事態の中心……要するに、この異常を引き起こしてる聖遺物\\n みたいなものをぶちのめすなり、引きずり出すなりすれば」", | |||
"313000711_21": "「解決するか、少なくとも状況は変わってくれるはず」", | |||
"313000711_22": "「よしッ! 地の底だろうが、成層圏だろうが、行ってやるッ!」", | |||
"313000711_23": "「右に同じデスッ!」", | |||
"313000711_24": "「うん」" | |||
{ | |||
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@@ -1,23 +1,23 @@ | |||
{ | |||
"313000721_0": "「魚人討伐完了デースッ!」", | |||
"313000721_1": "「次は、どうしますか?」", | |||
"313000721_2": "「まずは島へ行く船がいるよね」", | |||
"313000721_3": "「さっきの魚人のせいで騒ぎになってるから、船は厳しいかもしれないな」", | |||
"313000721_4": "「それじゃあ、島の人にお願いして船だけ借りて――」", | |||
"313000721_5": "「ギアで押していってでも島へ行かないと」", | |||
"313000721_6": "「無茶のエンジンが掛かってきたデスッ!」", | |||
"313000721_7": "「待って。アレを見てッ!」", | |||
"313000721_8": "「第2陣のお出ましデスッ!」", | |||
"313000721_9": "「魚人の群れ……。\\n それとも、こういうのは軍団って言った方がいいのか?」", | |||
"313000721_10": "「どう考えてもキリがなさそうデス……」", | |||
"313000721_11": "「いつもより、数がずっと多いッ!」", | |||
"313000721_12": "「しかも後から後からどんどん現れてくるぞ。これは――」", | |||
"313000721_13": "「囲まれた……ッ!」", | |||
"313000721_14": "「……島に近づかせないつもりか」", | |||
"313000721_15": "「これじゃ船が出せないデスよッ!」", | |||
"313000721_16": "「危険すぎる……」", | |||
"313000721_17": "「ど、どうしよう」", | |||
"313000721_18": "「島に行かないといけないのに……」", | |||
"313000721_19": "「あたしに考えがある。ちょっと乱暴な方法だけどなッ!」", | |||
"313000721_20": "「とにかく一度こいつらを片付けてからだッ!」" | |||
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"313000721_18": "「島に行かないといけないのに……」", | |||
"313000721_19": "「あたしに考えがある。ちょっと乱暴な方法だけどなッ!」", | |||
"313000721_20": "「とにかく一度こいつらを片付けてからだッ!」" | |||
} |
@@ -1,19 +1,19 @@ | |||
{ | |||
"313000722_0": "「よしッ! 見えたッ!」", | |||
"313000722_1": "「振り落とされるんじゃねーぞッ!」", | |||
"313000722_2": "「ミサイルッ!? 海……まさかッ!?」", | |||
"313000722_3": "「クリスちゃんの18番ッ!」", | |||
"313000722_4": "「ミサイルは乗り物デースッ!」", | |||
"313000722_5": "「うん、もはや定番」", | |||
"313000722_6": "「ええッ!?」", | |||
"313000722_7": "「ちょっとまって、心の準備が――」", | |||
"313000722_8": "「女は度胸だよ、未来ッ!」", | |||
"313000722_9": "「……響が一緒なんだから、どんな苦難でも乗り越えられる」", | |||
"313000722_10": "「うん、行こうッ!」", | |||
"313000722_11": "「それじゃ、あとは伸るか反るかの一発勝負」", | |||
"313000722_12": "「いつでも準備OKデースッ!」", | |||
"313000722_13": "「今度こそ、邪魔をする魚人の裏をかく」", | |||
"313000722_14": "「裏をかくって言うよりは、\\n テーブルごとひっくり返すって感じだよねッ!」", | |||
"313000722_15": "「そっちの方があたしたちらしいしな」", | |||
"313000722_16": "「とにかくこいつで海を渡るぞッ!」" | |||
{ | |||
"313000722_0": "「よしッ! 見えたッ!」", | |||
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} |
@@ -1,22 +1,22 @@ | |||
{ | |||
"313000731_0": "「到着ッ! やっぱり速いねッ!」", | |||
"313000731_1": "「どんなもんだッ!」", | |||
"313000731_2": "「まさかミサイルに乗る日が来るなんて思わなかった……」", | |||
"313000731_3": "「乗り心地はどうだったデスか?」", | |||
"313000731_4": "「なんて言ったらいいか……結構悪くない、かな?\\n まだよくわからないけど……」", | |||
"313000731_5": "「そのうち慣れますよ」", | |||
"313000731_6": "「慣れるのかな……」", | |||
"313000731_7": "「おい、おしゃべりはそこまでだ。\\n ……アイツら、追ってきてやがる」", | |||
"313000731_8": "「しつこい連中デスね」", | |||
"313000731_9": "「思ったより厄介かも」", | |||
"313000731_10": "「……なあ、この後何が起こるか、お前たちは知ってるんだろ?」", | |||
"313000731_11": "「こっちに来たことはなかったから……」", | |||
"313000731_12": "「うん、それに、\\n わたしたちの行動で色々変化もしてるみたい」", | |||
"313000731_13": "「そうか……、なんか役立つ情報があればと思ったんだけどな」", | |||
"313000731_14": "「とにかく追ってきた奴らはこっちで抑えるから、\\n 先に行っとけ」", | |||
"313000731_15": "「ありがとう、クリス」", | |||
"313000731_16": "「わかった。気をつけてねッ!」", | |||
"313000731_17": "「あ、魚人が来たデスッ!」", | |||
"313000731_18": "「ここから先へは通さない」", | |||
"313000731_19": "「よしッ! とっとと片付けちまうぞッ!」" | |||
{ | |||
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} |
@@ -1,30 +1,30 @@ | |||
{ | |||
"313000741_0": "「くそッ! アイツら、無尽蔵かよッ!」", | |||
"313000741_1": "「海の中にどれくらいいるんデスか……」", | |||
"313000741_2": "「キリがない……」", | |||
"313000741_3": "(こいつらは水着型ギアがあるわけじゃない。\\n 水の中の敵をなんとかするなら、あたしがやらないと――)", | |||
"313000741_4": "「援護を頼むッ!\\n 大本からぶっ叩いてやるッ!」", | |||
"313000741_5": "「危険デスよッ!」", | |||
"313000741_6": "「クリス先輩ッ!」", | |||
"313000741_7": "「それでも……あたしがやるしかないだろッ!\\n 特大のをくれてやるッ!」", | |||
"313000741_8": "「――どうだッ!」", | |||
"313000741_9": "「クリス先輩ッ! 上デスッ!」", | |||
"313000741_10": "「あ? 上――ッ!?」", | |||
"313000741_11": "「――がッ!?」", | |||
"313000741_12": "(マズい……)", | |||
"313000741_13": "「クリス先輩ッ!」", | |||
"313000741_14": "(くッ……まだ水中にこんなに敵がいたのか……。\\n 早く水面に出ないと……)", | |||
"313000741_15": "(――ッ!?\\n 足を掴まれたッ!? このままじゃ溺れて――)", | |||
"313000741_16": "(――なッ!?\\n ギアが……解除されちまったッ!?)", | |||
"313000741_17": "(……これは、ヤバいッ!)", | |||
"313000741_18": "「クリス先輩が遠い……このままじゃ……」", | |||
"313000741_19": "「調ッ! やるしかないデスッ!」", | |||
"313000741_20": "「切ちゃんッ!」", | |||
"313000741_21": "「――うん、やろうッ!」", | |||
"313000741_22": "(クリス先輩――すぐ行くデスよッ!)", | |||
"313000741_23": "(――絶対、助けますッ!)", | |||
"313000741_24": "「Zeios igalima raizen tron」", | |||
"313000741_25": "「Various shul shagana tron」", | |||
"313000741_26": "「わたしたちの、大事な先輩に――」", | |||
"313000741_27": "「――気安く触るなデスッ!」" | |||
{ | |||
"313000741_0": "「くそッ! アイツら、無尽蔵かよッ!」", | |||
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@@ -1,9 +1,9 @@ | |||
{ | |||
"313000742_0": "「大丈夫デスかッ!?」", | |||
"313000742_1": "「あ、ああ……なんとかな」", | |||
"313000742_2": "「よかった……。\\n でも、無茶しすぎです」", | |||
"313000742_3": "「……悪かった。\\n けど助かった。その、ありがとうな」", | |||
"313000742_4": "「先輩を助けるのは後輩の務めデスッ!」", | |||
"313000742_5": "「先輩の無茶をカバーするのも後輩の務め」", | |||
"313000742_6": "「全く、頼もしい後輩たちだな」" | |||
{ | |||
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@@ -1,17 +1,17 @@ | |||
{ | |||
"313000751_0": "「なんとかここまで来れたね」", | |||
"313000751_1": "「うん。クリスたちのおかげだね」", | |||
"313000751_2": "「行こう。早くこの事件を解決しなきゃッ!」", | |||
"313000751_3": "「やっぱり、ここから落ちるしかなさそうだよね……」", | |||
"313000751_4": "「今度はあらかじめわかってるから、きっと大丈夫ッ!」", | |||
"313000751_5": "「それはそうだけど……あの、響。\\n 手をにぎっててもいいかな?」", | |||
"313000751_6": "「もちろんッ!\\n 未来とならいつだって大歓迎だよッ!」", | |||
"313000751_7": "「……ありがとう。\\n こうしてると、なんでもできるって気がしてくる」", | |||
"313000751_8": "「わたしもッ!\\n 未来の手、すごく温かいしねッ!」", | |||
"313000751_9": "「……うん、もう大丈夫。\\n それじゃ進もう、響ッ!」", | |||
"313000751_10": "「待ち伏せされてたッ!?」", | |||
"313000751_11": "「みたいだね……すごい数」", | |||
"313000751_12": "「でも、未来がいるから――」", | |||
"313000751_13": "「響がいるから――」", | |||
"313000751_14": "「2人一緒なら、負ける気なんてしないッ!」" | |||
{ | |||
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} |
@@ -1,14 +1,14 @@ | |||
{ | |||
"313000752_0": "「やっと竜宮城に着いたみたい……」", | |||
"313000752_1": "「あの時は急いでてじっくり見てなかったけど……。\\n なんだかすごいところだね」", | |||
"313000752_2": "「水の中……じゃないよね?」", | |||
"313000752_3": "「海との境目があるみたい……。\\n どうなってるんだろう? 不思議な場所」", | |||
"313000752_4": "「これも玉手箱の力なのかな?」", | |||
"313000752_5": "「また魚人……」", | |||
"313000752_6": "「どれだけやってきても――この拳でッ!」", | |||
"313000752_7": "「まって、響。様子がおかしい」", | |||
"313000752_8": "「……襲ってこない?\\n それに、何か整列してるみたいな――」", | |||
"313000752_9": "「オマエタチ、何しにここに来た……?」", | |||
"313000752_10": "「ぎょ、魚人がッ!?」", | |||
"313000752_11": "「しゃべった……ッ!?」" | |||
{ | |||
"313000752_0": "「やっと竜宮城に着いたみたい……」", | |||
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} |
@@ -1,61 +1,61 @@ | |||
{ | |||
"313000811_0": "竜宮城と玉手箱", | |||
"313000811_1": "「は、話せるのッ!? 今言葉を話したよねッ!?」", | |||
"313000811_2": "「オマエの耳は飾りなのか?\\n 我の言葉が聞こえているだろう」", | |||
"313000811_3": "「……お願い。玉手箱を渡してほしいの」", | |||
"313000811_4": "「なぜ、玉手箱を求める」", | |||
"313000811_5": "「それが、この繰り返す時間の鍵なんじゃないの?」", | |||
"313000811_6": "「その通りだ。玉手箱によって時間を封じている。\\n そのフタが開けば、時間は解放される」", | |||
"313000811_7": "「それなら――」", | |||
"313000811_8": "「……しかし、本当にいいのか?\\n それは避けようのない、災厄を解き放つことになるぞ」", | |||
"313000811_9": "「玉手箱は時間を封じるだけのものではない。\\n 同時に、逃れられぬ災厄をも封じているのだ」", | |||
"313000811_10": "「さ、災厄ッ!?」", | |||
"313000811_11": "「それは、何よりも恐ろしいものだ。\\n 時間に囚われた、オマエタチにとってはな……」", | |||
"313000811_12": "「恐ろしい災厄……。\\n それは、どうにかならないの……?」", | |||
"313000811_13": "「どうにもならない。\\n 逃れられぬ災厄だからこそ、時間ごと封じているのだ」", | |||
"313000811_14": "「うう……なんか危険な感じが……」", | |||
"313000811_15": "「うん……」", | |||
"313000811_16": "「……でも、進むしかないよねッ!」", | |||
"313000811_17": "「フフ、響ならそう言うと思ってた。\\n 何がおきるか怖いけど、響と一緒なら、きっと大丈夫」", | |||
"313000811_18": "「うん、未来がいればッ!」", | |||
"313000811_19": "「響がいればッ!」", | |||
"313000811_20": "「……結構な自信だな。いいだろう。\\n 進むと言うなら着いてくるがいい」", | |||
"313000811_21": "「逃れられぬ災厄……本当に克服できるというならな……」", | |||
"313000811_22": "「……響、行こう?」", | |||
"313000811_23": "「うんッ!」", | |||
"313000811_24": "「ここだ」", | |||
"313000811_25": "「この箱……やっぱりあの時のッ!」", | |||
"313000811_26": "「これが玉手箱だったんだ……」", | |||
"313000811_27": "「今更だけど、こんなにあっさり手に入れちゃっていいのかな?」", | |||
"313000811_28": "「オマエタチの力は知っている。\\n こちらも無駄な争いでこの聖域を汚したくはないからな」", | |||
"313000811_29": "「響……」", | |||
"313000811_30": "「わかってる。これを開けるんだよね……」", | |||
"313000811_31": "「開けたら時間が解放される。\\n そして災厄も共に解き放たれる」", | |||
"313000811_32": "「それでも、わたしたちは開けなくちゃ」", | |||
"313000811_33": "「やってみるがいい。\\n 本当に開けることができるならな……フフ」", | |||
"313000811_34": "「響、やろうッ!」", | |||
"313000811_35": "「うん、これを開けて、この時間のループから抜け出そうッ!」", | |||
"313000811_36": "「――せーのッ!」", | |||
"313000811_37": "「ぐぎぎぎぎ……ッ!」", | |||
"313000811_38": "「んーーーッ!」", | |||
"313000811_39": "「……はあ、はあ。びくともしない」", | |||
"313000811_40": "「全然フタが動かない……まるで接着されてるみたい」", | |||
"313000811_41": "「やはりな……」", | |||
"313000811_42": "「やはりって、接着するなんて酷いよッ!」", | |||
"313000811_43": "「そうではない。我は何もしていない。\\n もちろん同胞たちも」", | |||
"313000811_44": "「玉手箱が開かないのは、オマエがこの時間から\\n 抜け出したいと思っていないからだ」", | |||
"313000811_45": "「わ、わたしがッ!?」", | |||
"313000811_46": "「そうだ。\\n よほど封じられた災厄が怖いらしい……」", | |||
"313000811_47": "「玉手箱は使用者の願いを叶え、災厄を遠ざけるもの。\\n つまりはこの時間はオマエ自身が望んだもの……」", | |||
"313000811_48": "「解き放てば災厄が近づく。望んだ時間の代わりに、\\n 逃れられぬ災厄と向き合うことになる」", | |||
"313000811_49": "「人間がそれに抗えるものかッ!\\n フフ……ハハハ……ハーッ、ハッハッハッ!」", | |||
"313000811_50": "「響……」", | |||
"313000811_51": "「大丈夫ッ! 信じてッ!\\n どんな災厄にだって立ち向かってみせるからッ!」", | |||
"313000811_52": "「うん。響のこと、信じてる」", | |||
"313000811_53": "「……今度こそ、開けてみせるッ!」", | |||
"313000811_54": "「やれるものならやってみろ。オマエにとって、何よりも\\n 恐ろしい災厄が解放されてもいいならな」", | |||
"313000811_55": "「それでもッ! わたしには未来がいるッ!」", | |||
"313000811_56": "「それでなんとかなればいいがな。\\n 我にはその災厄がどれほどのものかはわからないが――」", | |||
"313000811_57": "「箱を開ければ、逃れることのできない恐怖の災厄――」", | |||
"313000811_58": "<size=40>「『ナツヤスミノシュクダイ』が解き放たれるッ!」</size>" | |||
{ | |||
"313000811_0": "竜宮城と玉手箱", | |||
"313000811_1": "「は、話せるのッ!? 今言葉を話したよねッ!?」", | |||
"313000811_2": "「オマエの耳は飾りなのか?\\n 我の言葉が聞こえているだろう」", | |||
"313000811_3": "「……お願い。玉手箱を渡してほしいの」", | |||
"313000811_4": "「なぜ、玉手箱を求める」", | |||
"313000811_5": "「それが、この繰り返す時間の鍵なんじゃないの?」", | |||
"313000811_6": "「その通りだ。玉手箱によって時間を封じている。\\n そのフタが開けば、時間は解放される」", | |||
"313000811_7": "「それなら――」", | |||
"313000811_8": "「……しかし、本当にいいのか?\\n それは避けようのない、災厄を解き放つことになるぞ」", | |||
"313000811_9": "「玉手箱は時間を封じるだけのものではない。\\n 同時に、逃れられぬ災厄をも封じているのだ」", | |||
"313000811_10": "「さ、災厄ッ!?」", | |||
"313000811_11": "「それは、何よりも恐ろしいものだ。\\n 時間に囚われた、オマエタチにとってはな……」", | |||
"313000811_12": "「恐ろしい災厄……。\\n それは、どうにかならないの……?」", | |||
"313000811_13": "「どうにもならない。\\n 逃れられぬ災厄だからこそ、時間ごと封じているのだ」", | |||
"313000811_14": "「うう……なんか危険な感じが……」", | |||
"313000811_15": "「うん……」", | |||
"313000811_16": "「……でも、進むしかないよねッ!」", | |||
"313000811_17": "「フフ、響ならそう言うと思ってた。\\n 何がおきるか怖いけど、響と一緒なら、きっと大丈夫」", | |||
"313000811_18": "「うん、未来がいればッ!」", | |||
"313000811_19": "「響がいればッ!」", | |||
"313000811_20": "「……結構な自信だな。いいだろう。\\n 進むと言うなら着いてくるがいい」", | |||
"313000811_21": "「逃れられぬ災厄……本当に克服できるというならな……」", | |||
"313000811_22": "「……響、行こう?」", | |||
"313000811_23": "「うんッ!」", | |||
"313000811_24": "「ここだ」", | |||
"313000811_25": "「この箱……やっぱりあの時のッ!」", | |||
"313000811_26": "「これが玉手箱だったんだ……」", | |||
"313000811_27": "「今更だけど、こんなにあっさり手に入れちゃっていいのかな?」", | |||
"313000811_28": "「オマエタチの力は知っている。\\n こちらも無駄な争いでこの聖域を汚したくはないからな」", | |||
"313000811_29": "「響……」", | |||
"313000811_30": "「わかってる。これを開けるんだよね……」", | |||
"313000811_31": "「開けたら時間が解放される。\\n そして災厄も共に解き放たれる」", | |||
"313000811_32": "「それでも、わたしたちは開けなくちゃ」", | |||
"313000811_33": "「やってみるがいい。\\n 本当に開けることができるならな……フフ」", | |||
"313000811_34": "「響、やろうッ!」", | |||
"313000811_35": "「うん、これを開けて、この時間のループから抜け出そうッ!」", | |||
"313000811_36": "「――せーのッ!」", | |||
"313000811_37": "「ぐぎぎぎぎ……ッ!」", | |||
"313000811_38": "「んーーーッ!」", | |||
"313000811_39": "「……はあ、はあ。びくともしない」", | |||
"313000811_40": "「全然フタが動かない……まるで接着されてるみたい」", | |||
"313000811_41": "「やはりな……」", | |||
"313000811_42": "「やはりって、接着するなんて酷いよッ!」", | |||
"313000811_43": "「そうではない。我は何もしていない。\\n もちろん同胞たちも」", | |||
"313000811_44": "「玉手箱が開かないのは、オマエがこの時間から\\n 抜け出したいと思っていないからだ」", | |||
"313000811_45": "「わ、わたしがッ!?」", | |||
"313000811_46": "「そうだ。\\n よほど封じられた災厄が怖いらしい……」", | |||
"313000811_47": "「玉手箱は使用者の願いを叶え、災厄を遠ざけるもの。\\n つまりはこの時間はオマエ自身が望んだもの……」", | |||
"313000811_48": "「解き放てば災厄が近づく。望んだ時間の代わりに、\\n 逃れられぬ災厄と向き合うことになる」", | |||
"313000811_49": "「人間がそれに抗えるものかッ!\\n フフ……ハハハ……ハーッ、ハッハッハッ!」", | |||
"313000811_50": "「響……」", | |||
"313000811_51": "「大丈夫ッ! 信じてッ!\\n どんな災厄にだって立ち向かってみせるからッ!」", | |||
"313000811_52": "「うん。響のこと、信じてる」", | |||
"313000811_53": "「……今度こそ、開けてみせるッ!」", | |||
"313000811_54": "「やれるものならやってみろ。オマエにとって、何よりも\\n 恐ろしい災厄が解放されてもいいならな」", | |||
"313000811_55": "「それでもッ! わたしには未来がいるッ!」", | |||
"313000811_56": "「それでなんとかなればいいがな。\\n 我にはその災厄がどれほどのものかはわからないが――」", | |||
"313000811_57": "「箱を開ければ、逃れることのできない恐怖の災厄――」", | |||
"313000811_58": "<size=40>「『ナツヤスミノシュクダイ』が解き放たれるッ!」</size>" | |||
} |
@@ -1,20 +1,20 @@ | |||
{ | |||
"313000812_0": "「邪魔な魚人たちデスッ!」", | |||
"313000812_1": "「次に出てきたら、3枚におろそう。そうしよう……」", | |||
"313000812_2": "「おろしたところで、煮ても焼いてもマズそうだけどな……」", | |||
"313000812_3": "「それにしても、こっちで合ってるのか……?」", | |||
"313000812_4": "「2人の足跡が残ってる。\\n こっちで間違いないと思います」", | |||
"313000812_5": "「ここで足跡が途切れてる……それに――」", | |||
"313000812_6": "「深い穴があるデス。\\n ここに落ちた……? いや、入ったんデスかね」", | |||
"313000812_7": "「そういえば、最初に探検した時に穴に落ちたって」", | |||
"313000812_8": "「そんな話もしてたな。\\n となると、ここを進めばいいってことか」", | |||
"313000812_9": "「よしッ!\\n あたしに続け――ッ!」", | |||
"313000812_10": "「おおーッ!」", | |||
"313000812_11": "「落ちた先は地底湖、それにまだ洞窟が続いてるとはな……」", | |||
"313000812_12": "「ギアじゃなかったら、ちょっと怖い高さだったデス……」", | |||
"313000812_13": "「うん……」", | |||
"313000812_14": "「それで、あいつらはどこへ行ったんだ?」", | |||
"313000812_15": "「あッ! 向こうの方、なんだか少し明るくないデスか?」", | |||
"313000812_16": "「本当だ」", | |||
"313000812_17": "「よし、とりあえず行ってみるか」" | |||
{ | |||
"313000812_0": "「邪魔な魚人たちデスッ!」", | |||
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"313000812_3": "「それにしても、こっちで合ってるのか……?」", | |||
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} |
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{ | |||
"313000821_0": "「言っただろう? 時間を止めたのはオマエの願いだ」", | |||
"313000821_1": "「『ナツヤスミノシュクダイ』から逃げたいという、\\n オマエの望みに玉手箱が反応したのだッ!」", | |||
"313000821_2": "「……災厄が、そんな恐ろしいものだったなんて……」", | |||
"313000821_3": "「響……?」", | |||
"313000821_4": "「あああああ……最恐すぎるよ……<speed=0.5>。</speed>\\n ごめん未来、わたし、もうダメかも……しれない……」", | |||
"313000821_5": "「響ッ!?\\n ねえッ! しっかりしてッ!」", | |||
"313000821_6": "「災厄……確かに恐ろしすぎるよ……」", | |||
"313000821_7": "「フハハハッ! だから言ったのだッ!\\n 開けられるものなら開けてみろとッ!」", | |||
"313000821_8": "「思ったとおりだッ!\\n 災厄を知った今、もうオマエは立ち上がれまいッ!」", | |||
"313000821_9": "「玉手箱は2度と開かないッ!\\n これで我らを閉じ込める者はいなくなった」", | |||
"313000821_10": "「おいッ! 大丈夫かッ!」", | |||
"313000821_11": "「助けにきたデスッ!」", | |||
"313000821_12": "「2人とも、無事ですか?」", | |||
"313000821_13": "「わたしは一応……でも、響がッ!\\n どうしよう、クリスッ! 響がこのままじゃ……」", | |||
"313000821_14": "「まさか、やられたのかッ!?」", | |||
"313000821_15": "「うう……勝てないよ……」", | |||
"313000821_16": "「……ん?\\n どこも怪我はないように見えるけどな……」", | |||
"313000821_17": "「きっと精神的な攻撃を受けたんデスよ。\\n ゲームとかだと、物理より厄介な攻撃デスッ!」", | |||
"313000821_18": "「うん、何か大きなショックを受けたみたい……」", | |||
"313000821_19": "「新手か。だが遅かったなッ!\\n 既にその者の心は折られたッ!」", | |||
"313000821_20": "「おいッ! こいつに何をしたッ!」", | |||
"313000821_21": "「何かしたわけではない。勝手に屈服したのだ。\\n 最恐の災厄『ナツヤスミノシュクダイ』になぁッ!」", | |||
"313000821_22": "「デデデデースッ!?」", | |||
"313000821_23": "「夏休みの…<speed=0.5>…</speed>宿題ッ!?」", | |||
"313000821_24": "「なんの冗談だよッ!?」", | |||
"313000821_25": "「それが、冗談じゃないのッ!\\n あのね――」", | |||
"313000821_26": "「ってことがあったの。つまり時間のループの原因は――」", | |||
"313000821_27": "「こいつが夏休みの宿題をやりたくないからってことか……」", | |||
"313000821_28": "「まさかの原因デース……」", | |||
"313000821_29": "「事実は小説よりも奇なりだね……」", | |||
"313000821_30": "「…………バカかッ!」", | |||
"313000821_31": "「もう、そんなこと言わないの。\\n 響だって真剣なんだから」", | |||
"313000821_32": "「はあ……もういい。\\n とにかくその箱をぶっ壊せばいいんだろッ!」", | |||
"313000821_33": "「派手に行くデースッ!」", | |||
"313000821_34": "「うんッ!」", | |||
"313000821_35": "「待てッ!\\n 無理に壊せば何が起きるか我にもわからん」", | |||
"313000821_36": "「ただ間違いなく、オマエタチもただではすまないぞ」", | |||
"313000821_37": "「……仕方ねー。なら、開けるのは後だッ!\\n 箱を持って逃げるぞッ!」", | |||
"313000821_38": "「ク、クリスッ!?」", | |||
"313000821_39": "「逃げるが勝ちデスッ!」", | |||
"313000821_40": "「戦略的撤退」", | |||
"313000821_41": "「無駄だというのがまだわからないのか……」" | |||
{ | |||
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"313000821_1": "「『ナツヤスミノシュクダイ』から逃げたいという、\\n オマエの望みに玉手箱が反応したのだッ!」", | |||
"313000821_2": "「……災厄が、そんな恐ろしいものだったなんて……」", | |||
"313000821_3": "「響……?」", | |||
"313000821_4": "「あああああ……最恐すぎるよ……<speed=0.5>。</speed>\\n ごめん未来、わたし、もうダメかも……しれない……」", | |||
"313000821_5": "「響ッ!?\\n ねえッ! しっかりしてッ!」", | |||
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"313000821_10": "「おいッ! 大丈夫かッ!」", | |||
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"313000821_12": "「2人とも、無事ですか?」", | |||
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"313000821_30": "「…………バカかッ!」", | |||
"313000821_31": "「もう、そんなこと言わないの。\\n 響だって真剣なんだから」", | |||
"313000821_32": "「はあ……もういい。\\n とにかくその箱をぶっ壊せばいいんだろッ!」", | |||
"313000821_33": "「派手に行くデースッ!」", | |||
"313000821_34": "「うんッ!」", | |||
"313000821_35": "「待てッ!\\n 無理に壊せば何が起きるか我にもわからん」", | |||
"313000821_36": "「ただ間違いなく、オマエタチもただではすまないぞ」", | |||
"313000821_37": "「……仕方ねー。なら、開けるのは後だッ!\\n 箱を持って逃げるぞッ!」", | |||
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@@ -1,49 +1,49 @@ | |||
{ | |||
"313000822_0": "「大漁すぎるデース……」", | |||
"313000822_1": "「どれだけおろしても追いつかない……」", | |||
"313000822_2": "「くそッ! ほとんど効いてないのか……」", | |||
"313000822_3": "「この程度、なんということはないッ!\\n さあ、同胞たちよッ! 玉手箱を取り戻すのだッ!」", | |||
"313000822_4": "「自分から渡したくせに……」", | |||
"313000822_5": "「わがまま」", | |||
"313000822_6": "「おいバカッ! とっとと正気に戻れッ!」", | |||
"313000822_7": "「わ、わたしは正気だよ……。\\n ただ、ちょっと驚いただけだから」", | |||
"313000822_8": "「響、もう大丈夫なの?」", | |||
"313000822_9": "「正気だったら、早くこの箱を開けろッ!」", | |||
"313000822_10": "「うん、もう大丈夫。\\n わたしに任せて……」", | |||
"313000822_11": "「大丈夫、わたしなら開けられる。\\n 乗り越えられるッ!」", | |||
"313000822_12": "「うー……ん<speed=0.5>、</speed>ぐがああああッ!」", | |||
"313000822_13": "「あ、開かない……」", | |||
"313000822_14": "「ダメなのか?」", | |||
"313000822_15": "「なんで開かないのッ!?」", | |||
"313000822_16": "「多分、口では大丈夫って言ってるけど、\\n 響の本心は、大丈夫じゃないんじゃないかな」", | |||
"313000822_17": "「そんな、それじゃあ、どうすれば……?」", | |||
"313000822_18": "「いい加減、諦めろッ! もう、この時間が進むことはないッ!\\n 永遠に明日が来ることはないのだッ!」", | |||
"313000822_19": "「って言われても、実感はないんだけどな……」", | |||
"313000822_20": "「ちょっと待つデスッ!」", | |||
"313000822_21": "「時間が進まないってことは……。\\n つまりは、アタシたちも宿題をやらなくていい……」", | |||
"313000822_22": "「切ちゃん――ッ!?」", | |||
"313000822_23": "「調ッ! ここはアタシたちのユートピアデスッ!」", | |||
"313000822_24": "「そうかもしれないけど……」", | |||
"313000822_25": "「アホかッ! いいからそいつらをカバーしろッ!\\n 磯くさい連中は、あたしが止めるッ!」", | |||
"313000822_26": "「磯の香りがするとは……我を褒めてどうするつもりだッ!」", | |||
"313000822_27": "「褒めてねーッ!\\n とにかく覚悟しやがれッ!」", | |||
"313000822_28": "「着いたデスッ!\\n ってもう夜になってるデスよッ!?」", | |||
"313000822_29": "「確か、次の日になったら\\n わたしたちの記憶はリセットされちゃうって」", | |||
"313000822_30": "「タイムリミットは、0時ってことデスか?」", | |||
"313000822_31": "「多分、そうだと思う……。\\n わたしと響以外はみんな今日のことも忘れてしまって……」", | |||
"313000822_32": "「せっかく色々あった1日なのに、\\n 忘れるなんてもったいないデスッ!」", | |||
"313000822_33": "「思い出は大事……」", | |||
"313000822_34": "「お前ら、無事かッ!」", | |||
"313000822_35": "「若干1名以外は無事デスッ!」", | |||
"313000822_36": "「うー、どうすればいいのーッ!」", | |||
"313000822_37": "「なんとかそのバカを説得しないと、明日は来ないぞ」", | |||
"313000822_38": "「でも、どうすれば……」", | |||
"313000822_39": "「宿題を克服させる必要があるデース……」", | |||
"313000822_40": "「今までにない強敵……」", | |||
"313000822_41": "「……一部のやつにとってだけだけどな」", | |||
"313000822_42": "「見つけたぞ……ッ!」", | |||
"313000822_43": "「ちッ、もう来やがった……」", | |||
"313000822_44": "「もう逃がさんッ! 同胞たちよッ!」", | |||
"313000822_45": "「なんて数だッ!?」", | |||
"313000822_46": "「完全に囲まれたデスッ!」" | |||
{ | |||
"313000822_0": "「大漁すぎるデース……」", | |||
"313000822_1": "「どれだけおろしても追いつかない……」", | |||
"313000822_2": "「くそッ! ほとんど効いてないのか……」", | |||
"313000822_3": "「この程度、なんということはないッ!\\n さあ、同胞たちよッ! 玉手箱を取り戻すのだッ!」", | |||
"313000822_4": "「自分から渡したくせに……」", | |||
"313000822_5": "「わがまま」", | |||
"313000822_6": "「おいバカッ! とっとと正気に戻れッ!」", | |||
"313000822_7": "「わ、わたしは正気だよ……。\\n ただ、ちょっと驚いただけだから」", | |||
"313000822_8": "「響、もう大丈夫なの?」", | |||
"313000822_9": "「正気だったら、早くこの箱を開けろッ!」", | |||
"313000822_10": "「うん、もう大丈夫。\\n わたしに任せて……」", | |||
"313000822_11": "「大丈夫、わたしなら開けられる。\\n 乗り越えられるッ!」", | |||
"313000822_12": "「うー……ん<speed=0.5>、</speed>ぐがああああッ!」", | |||
"313000822_13": "「あ、開かない……」", | |||
"313000822_14": "「ダメなのか?」", | |||
"313000822_15": "「なんで開かないのッ!?」", | |||
"313000822_16": "「多分、口では大丈夫って言ってるけど、\\n 響の本心は、大丈夫じゃないんじゃないかな」", | |||
"313000822_17": "「そんな、それじゃあ、どうすれば……?」", | |||
"313000822_18": "「いい加減、諦めろッ! もう、この時間が進むことはないッ!\\n 永遠に明日が来ることはないのだッ!」", | |||
"313000822_19": "「って言われても、実感はないんだけどな……」", | |||
"313000822_20": "「ちょっと待つデスッ!」", | |||
"313000822_21": "「時間が進まないってことは……。\\n つまりは、アタシたちも宿題をやらなくていい……」", | |||
"313000822_22": "「切ちゃん――ッ!?」", | |||
"313000822_23": "「調ッ! ここはアタシたちのユートピアデスッ!」", | |||
"313000822_24": "「そうかもしれないけど……」", | |||
"313000822_25": "「アホかッ! いいからそいつらをカバーしろッ!\\n 磯くさい連中は、あたしが止めるッ!」", | |||
"313000822_26": "「磯の香りがするとは……我を褒めてどうするつもりだッ!」", | |||
"313000822_27": "「褒めてねーッ!\\n とにかく覚悟しやがれッ!」", | |||
"313000822_28": "「着いたデスッ!\\n ってもう夜になってるデスよッ!?」", | |||
"313000822_29": "「確か、次の日になったら\\n わたしたちの記憶はリセットされちゃうって」", | |||
"313000822_30": "「タイムリミットは、0時ってことデスか?」", | |||
"313000822_31": "「多分、そうだと思う……。\\n わたしと響以外はみんな今日のことも忘れてしまって……」", | |||
"313000822_32": "「せっかく色々あった1日なのに、\\n 忘れるなんてもったいないデスッ!」", | |||
"313000822_33": "「思い出は大事……」", | |||
"313000822_34": "「お前ら、無事かッ!」", | |||
"313000822_35": "「若干1名以外は無事デスッ!」", | |||
"313000822_36": "「うー、どうすればいいのーッ!」", | |||
"313000822_37": "「なんとかそのバカを説得しないと、明日は来ないぞ」", | |||
"313000822_38": "「でも、どうすれば……」", | |||
"313000822_39": "「宿題を克服させる必要があるデース……」", | |||
"313000822_40": "「今までにない強敵……」", | |||
"313000822_41": "「……一部のやつにとってだけだけどな」", | |||
"313000822_42": "「見つけたぞ……ッ!」", | |||
"313000822_43": "「ちッ、もう来やがった……」", | |||
"313000822_44": "「もう逃がさんッ! 同胞たちよッ!」", | |||
"313000822_45": "「なんて数だッ!?」", | |||
"313000822_46": "「完全に囲まれたデスッ!」" | |||
} |
@@ -1,68 +1,68 @@ | |||
{ | |||
"313000911_0": "未来(みらい)へ進むために", | |||
"313000911_1": "「……追い詰めたぞ、我らから逃げられると思うなよ」", | |||
"313000911_2": "「ど、どうしようッ!」", | |||
"313000911_3": "「響ッ!\\n 宿題なんて少しずつやって終わらせればいいじゃないッ!」", | |||
"313000911_4": "「それが出来れば苦労はないんデスよ……」", | |||
"313000911_5": "「……」", | |||
"313000911_6": "「ああああッ! お前ら状況わかってんのかッ!\\n 周りを見ろッ! 魚人に囲まれてるんだぞッ!」", | |||
"313000911_7": "「さあ、おとなしくその玉手箱を渡してもらおう。\\n 『ナツヤスミノシュクダイ』が解き放たれてもいいのか?」", | |||
"313000911_8": "「やっぱりわたしには、\\n 夏休みの宿題を乗り越えることなんてできないのかも……」", | |||
"313000911_9": "「そんな難しいことか?\\n 真面目にこつこつやればいいだろッ!」", | |||
"313000911_10": "「それが出来ないから困ってるんだよ……」", | |||
"313000911_11": "「なにがわからないんだッ!」", | |||
"313000911_12": "「わからないところがどこかすら、わからないんだよッ!」", | |||
"313000911_13": "「な…<speed=0.5>…</speed>んだとッ!?」", | |||
"313000911_14": "「……実感のこもった言葉デス。\\n 宿題と長く向き合ってきた者の重みがあるデス」", | |||
"313000911_15": "「アホかッ!? いやアホだろッ!」", | |||
"313000911_16": "「無理、なんだよ……」", | |||
"313000911_17": "「響……お願い、もう少しだけ勇気を出してッ!」", | |||
"313000911_18": "「無理だよ……未来。宿題は……宿題だけは、\\n ――この拳じゃどうにもならないんだよッ!」", | |||
"313000911_19": "「ううん、そんなことない。怖がらないで?」", | |||
"313000911_20": "「わたしも一緒に、いてあげるから……」", | |||
"313000911_21": "「未来……?」", | |||
"313000911_22": "「わたしね、響の宿題手伝うの、好きだよ。\\n 昔からずっと――」", | |||
"313000911_23": "「一生懸命に机に向かう響を見ながら、一緒に悩んで答えを\\n 出して……それだって大切な夏の思い出なんだよ?」", | |||
"313000911_24": "「だから――今年も一緒に頑張ろう?\\n 2人で今年の夏も乗り越えよう?」", | |||
"313000911_25": "「未来……も、もしかしてノートを写させてくれたり――」", | |||
"313000911_26": "「それはダメ。それじゃ身につかないでしょ?」", | |||
"313000911_27": "「だよねー……」", | |||
"313000911_28": "「何を言っているのかよくわからないが、\\n 望みは絶たれたようだな……さあ、玉手箱を渡せッ!」", | |||
"313000911_29": "「おい、さすがにもう時間が無いぞ」", | |||
"313000911_30": "「響……聞いて? 宿題なんかに負けちゃダメ。\\n 自分でやってこそなんだよ?」", | |||
"313000911_31": "「自分で……?」", | |||
"313000911_32": "「そう……今までだってやれたじゃない。\\n だからきっと大丈夫」", | |||
"313000911_33": "「やれる……のかな?\\n 本当に、こんなわたしでも――」", | |||
"313000911_34": "「うん、絶対。だって、わたしの――わたしの大好きな響は、\\n 宿題なんかに負けたりなんてしないッ!」", | |||
"313000911_35": "「だから宿題を終わらせて……一緒に花火を見よう、響ッ!」", | |||
"313000911_36": "「――ッ!\\n 未来……ありがとう……」", | |||
"313000911_37": "「なッ……立ち上がるのかッ!\\n 恐怖を克服したというのかッ!?」", | |||
"313000911_38": "「わたし、ずっと悩んでたんだ……。\\n 宿題もだけど、それで毎回未来に迷惑をかけるのが」", | |||
"313000911_39": "「だけど――」", | |||
"313000911_40": "「わかってるなら、少しずつやれば――」", | |||
"313000911_41": "「クリス先輩、静かに。\\n ここは見守る空気デスよ」", | |||
"313000911_42": "「未来はやっぱりわたしの陽だまりだ。\\n 未来がわたしを信じて(手伝って)くれるなら――」", | |||
"313000911_43": "「まだやれる……頑張れるッ!\\n 宿題だって、解いてみせるッ!」", | |||
"313000911_44": "「響……うんッ!」", | |||
"313000911_45": "「――ッ!? え、これ、玉手箱が――ッ!?」", | |||
"313000911_46": "「くッ!? その意志に反応したというのかッ!?\\n これでは玉手箱が――ッ!」", | |||
"313000911_47": "「かくなる上は――力づくで止めさせてもらうッ!」", | |||
"313000911_48": "「デェェェェスッ!?\\n ピンチに巨大化ってどこの特撮怪人デスかッ!?」", | |||
"313000911_49": "「どうしよう……巨大ロボットが無いと戦えない……」", | |||
"313000911_50": "「みんなのギアの力を合わせて……変形合体デスッ!」", | |||
"313000911_51": "「それはまたの機会に残しとけッ!\\n 今は真面目にコイツをどうにかしないと――」", | |||
"313000911_52": "「大丈夫。アイツはわたしたちに任せて」", | |||
"313000911_53": "「うん、わたしたちが乗り越えないといけないものだから……」", | |||
"313000911_54": "「たった2人で我に挑むつもりか?\\n 真の姿となった我を相手に……」", | |||
"313000911_55": "「わたしはもう迷わない。立ち止まらない。\\n 未来と一緒に……明日(ミライ)ヘ進むんだッ!」", | |||
"313000911_56": "「こうして隣で未来がわたしの手を握ってくれていれば――、\\n 宿題だってなんだって、乗り越えてみせるッ!」", | |||
"313000911_57": "「そうだよ、響ッ! 響なら出来るッ!\\n わたしはいつだって、響と一緒だよッ!」", | |||
"313000911_58": "「うん、行こうッ! 未来ッ!\\n わたしたちの明日(ミライ)へッ!」", | |||
"313000911_59": "「いいだろう……ならば我はその望みを打ち砕くッ!\\n 我が同胞たちの悲願のためッ!」", | |||
"313000911_60": "「魚人たちが包囲を狭めてくるデスよッ!」", | |||
"313000911_61": "「ハッ! いいじゃねーか。\\n こういう方がわかりやすいッ!」", | |||
"313000911_62": "「そうですね」", | |||
"313000911_63": "「火付け役はこっちに任せとけ。\\n お前らはあのデカいのをッ!」", | |||
"313000911_64": "「任せといてッ!」", | |||
"313000911_65": "「響と一緒に勝ってみせるッ!」" | |||
{ | |||
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"313000921_8": "「もう1人、時間を解放したくない者がいるだろう?」", | |||
"313000921_9": "「それって、まさか未来……?」", | |||
"313000921_10": "「わ、わたしはそんなッ!?\\n 宿題だって終わってるし――」", | |||
"313000921_11": "「『ナツヤスミノシュクダイ』ではない……」", | |||
"313000921_12": "「それって……」", | |||
"313000921_13": "<size=40>「そうだ『オトマリニンム』だッ!」</size>", | |||
"313000921_14": "「――ッ!?」", | |||
"313000921_15": "「オトマリニンム……お泊り任務か?」", | |||
"313000921_16": "「任務ってS.O.N.G.のデスよね。\\n お泊りって今度の海外任務のことじゃないデスか?」", | |||
"313000921_17": "「そういえば、泊りがけの予定……」", | |||
"313000921_18": "「それが怖い?\\n そもそもこいつは行かないのに、何が怖いんだよ?」", | |||
"313000921_19": "「未来……?」", | |||
"313000921_20": "「……う、そ、それは……」", | |||
"313000921_21": "「わかったデスッ!\\n 行かない……いや、行けないからデスよッ!」", | |||
"313000921_22": "「――ッ!?」", | |||
"313000921_23": "「……どういうことだ?」", | |||
"313000921_24": "「今度の海外任務って5日間の泊りがけでしたよね?」", | |||
"313000921_25": "「ああ、そうらしいな」", | |||
"313000921_26": "「えーと、多分響さんと5日間離れ離れになるから、\\n それが怖いんじゃないかと……」", | |||
"313000921_27": "「…………」", | |||
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"313000921_29": "「…………」", | |||
"313000921_30": "「フハハハッ! 感じるぞ、恐怖をッ!\\n こちらは克服できまいッ! ならば諦めろッ!」", | |||
"313000921_31": "「お、お前ら……いい加減にしろよッ!?」", | |||
"313000921_32": "「うええッ!? わたしもッ!?」", | |||
"313000921_33": "「だ、大丈夫ッ!\\n 響のこと信じてるし、ちゃんと待ってる……」", | |||
"313000921_34": "「だったらその箱のフタ、さっさと開けろッ!」", | |||
"313000921_35": "「あ、あれ? おかしいな……?」", | |||
"313000921_36": "「バカめッ! 口先だけならなんとでも言えるわッ!\\n 本心から克服しない限り、玉手箱は反応せんッ!」", | |||
"313000921_37": "「こちらもおかげで回復したッ!\\n さあ、今度こそ、その玉手箱を返してもらおうッ!」" | |||
{ | |||
"313000921_0": "「我が……負けるだとッ!?」", | |||
"313000921_1": "「わたしには、未来がいるッ!\\n ミライにだって、楽しいことがあるッ!」", | |||
"313000921_2": "「だから――開っけええええええッ!」", | |||
"313000921_3": "「…………」", | |||
"313000921_4": "「あ、開かないッ!?\\n 半分しか……どうしてッ!?」", | |||
"313000921_5": "「おい……?\\n まさかこの期に及んでお前ってやつは――」", | |||
"313000921_6": "「そんなッ!\\n 宿題だってちゃんとやる気あるのにッ!」", | |||
"313000921_7": "「フッ、わからないのか?\\n あの時、玉手箱に触れて願ったのはオマエだけではない」", | |||
"313000921_8": "「もう1人、時間を解放したくない者がいるだろう?」", | |||
"313000921_9": "「それって、まさか未来……?」", | |||
"313000921_10": "「わ、わたしはそんなッ!?\\n 宿題だって終わってるし――」", | |||
"313000921_11": "「『ナツヤスミノシュクダイ』ではない……」", | |||
"313000921_12": "「それって……」", | |||
"313000921_13": "<size=40>「そうだ『オトマリニンム』だッ!」</size>", | |||
"313000921_14": "「――ッ!?」", | |||
"313000921_15": "「オトマリニンム……お泊り任務か?」", | |||
"313000921_16": "「任務ってS.O.N.G.のデスよね。\\n お泊りって今度の海外任務のことじゃないデスか?」", | |||
"313000921_17": "「そういえば、泊りがけの予定……」", | |||
"313000921_18": "「それが怖い?\\n そもそもこいつは行かないのに、何が怖いんだよ?」", | |||
"313000921_19": "「未来……?」", | |||
"313000921_20": "「……う、そ、それは……」", | |||
"313000921_21": "「わかったデスッ!\\n 行かない……いや、行けないからデスよッ!」", | |||
"313000921_22": "「――ッ!?」", | |||
"313000921_23": "「……どういうことだ?」", | |||
"313000921_24": "「今度の海外任務って5日間の泊りがけでしたよね?」", | |||
"313000921_25": "「ああ、そうらしいな」", | |||
"313000921_26": "「えーと、多分響さんと5日間離れ離れになるから、\\n それが怖いんじゃないかと……」", | |||
"313000921_27": "「…………」", | |||
"313000921_28": "「…………は?」", | |||
"313000921_29": "「…………」", | |||
"313000921_30": "「フハハハッ! 感じるぞ、恐怖をッ!\\n こちらは克服できまいッ! ならば諦めろッ!」", | |||
"313000921_31": "「お、お前ら……いい加減にしろよッ!?」", | |||
"313000921_32": "「うええッ!? わたしもッ!?」", | |||
"313000921_33": "「だ、大丈夫ッ!\\n 響のこと信じてるし、ちゃんと待ってる……」", | |||
"313000921_34": "「だったらその箱のフタ、さっさと開けろッ!」", | |||
"313000921_35": "「あ、あれ? おかしいな……?」", | |||
"313000921_36": "「バカめッ! 口先だけならなんとでも言えるわッ!\\n 本心から克服しない限り、玉手箱は反応せんッ!」", | |||
"313000921_37": "「こちらもおかげで回復したッ!\\n さあ、今度こそ、その玉手箱を返してもらおうッ!」" | |||
} |
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{ | |||
"313000922_0": "「まだだッ!\\n 同胞たちよ、玉手箱を取り返せッ!」", | |||
"313000922_1": "「そうは――」", | |||
"313000922_2": "「させるかデェェェスッ!」", | |||
"313000922_3": "「くッ、邪魔を――ッ!」", | |||
"313000922_4": "「するに決まってるだろッ!」", | |||
"313000922_5": "「おいッ! こっちはあたしらでなんとかするッ!\\n そいつはお前がなんとかしろッ!」", | |||
"313000922_6": "「うんッ!」", | |||
"313000922_7": "(そうだ……わたしだって未来に救われたんだ。\\n だから、今度はわたしが未来を救うんだッ!)", | |||
"313000922_8": "「どうしよう……ごめん、開かない……。\\n みんな、ごめんなさい……」", | |||
"313000922_9": "「未来ッ! 聞いてッ!」", | |||
"313000922_10": "「響……?」", | |||
"313000922_11": "「あのね……任務で出かけるのはしょうがないことなんだけど、\\n その、えーと……」", | |||
"313000922_12": "「……」", | |||
"313000922_13": "「お、お土産買ってくるからッ!」", | |||
"313000922_14": "「さすがにそれでなんとかなるわけないだろッ!」", | |||
"313000922_15": "「余所見とは余裕だなッ!」", | |||
"313000922_16": "「ぐ……ちッ、なかなかやるなッ!」", | |||
"313000922_17": "「えーと……」", | |||
"313000922_18": "「響……ごめんね。折角の夏休みに、\\n 楽しい思い出を沢山作りたいのに……」", | |||
"313000922_19": "「もうすぐ響と離れ離れになるって思うと……。\\n ちょっとだけ寂しいって思っちゃうの」", | |||
"313000922_20": "(ちょっとだけ……?)", | |||
"313000922_21": "「……うん、わたしも寂しいよ。\\n でも、この力が誰かの助けになるのなら――」", | |||
"313000922_22": "「わたしは、行かなくっちゃって思うんだ」", | |||
"313000922_23": "「わかってる……。\\n でも、それでも……」", | |||
"313000922_24": "「はぁ、はぁ…<speed=0.5>…</speed>いい加減、倒れろっての……」", | |||
"313000922_25": "「それは、こっちの、台詞だ……」", | |||
"313000922_26": "「真打ち登場デースッ!」", | |||
"313000922_27": "「あとはあなただけ……」", | |||
"313000922_28": "「なッ……同胞たちがッ!?\\n なるほど……オマエタチをなめていたらしい」", | |||
"313000922_29": "「いいだろう。我の更なる力を見るがいいッ!」", | |||
"313000922_30": "「あのね、未来……夏休みはそれで終わりじゃないよッ!」", | |||
"313000922_31": "「……終わりじゃない?」", | |||
"313000922_32": "「うん、だって未来との夏休みを、離れ離れの思い出なんかで\\n 終わらせたりなんてしたくないからッ!」", | |||
"313000922_33": "「花火、一緒に見ようって約束したよねッ!\\n だから、すぐに帰ってくるよッ!」", | |||
"313000922_34": "「花火……」", | |||
"313000922_35": "「や、やるな……ここまで我を追い詰めたのは、\\n オマエタチが初めてだ……」", | |||
"313000922_36": "「なんなんだよ……コイツの無駄なタフさは……」", | |||
"313000922_37": "「ステータスを体力に全フリしてるデス……」", | |||
"313000922_38": "「いつの間にか魚人たちも復活し始めてる……」", | |||
"313000922_39": "「まだ倒れぬッ! 我らは無敵なのだッ!」", | |||
"313000922_40": "「やっぱり、あの玉手箱を開けない限り、\\n 魚人を完全に倒すことはできないんじゃないデスか?」", | |||
"313000922_41": "「うん、わたしもそう思う」", | |||
"313000922_42": "「ちッ、やっぱ頼みの綱は、あいつらってことかッ!」", | |||
"313000922_43": "「そう、花火の約束。\\n このままじゃ、ずっと叶わなくなっちゃう」", | |||
"313000922_44": "「……響と、花火……」", | |||
"313000922_45": "(響と離れるのはイヤ。\\n でも、このままじゃ花火の約束が……)", | |||
"313000922_46": "「それに、わたしは夏だけじゃなくて、秋も、冬も、春も、\\n その先もずっと、未来といろんな思い出を作っていきたいッ!」", | |||
"313000922_47": "「だから、一緒にミライへ行こう?\\n 未来となら、全部楽しいハズだからッ!」", | |||
"313000922_48": "「一緒にミライへ……」", | |||
"313000922_49": "(……行きたい。\\n わたしも……響と一緒にッ!)", | |||
"313000922_50": "「……響、玉手箱を開けようッ!」", | |||
"313000922_51": "「うんッ! やろうッ!」", | |||
"313000922_52": "「もう怖くない……。\\n ――だってわたしと響にはミライがあるからッ!」", | |||
"313000922_53": "「開っけえええええ――ッ!」", | |||
"313000922_54": "「この光は、まさか――」", | |||
"313000922_55": "「玉手箱が、開いたッ!」", | |||
"313000922_56": "<size=40>「――ぐあああああああああッ!!」</size>", | |||
"313000922_57": "「やっと、終わった……」", | |||
"313000922_58": "「最後まで疲れさせられたデース……」", | |||
"313000922_59": "「でも、これで解決ですね<speed=0.5>。</speed>\\n ……あ、日付が変わりました」", | |||
"313000922_60": "「やったね、未来ッ!\\n 繰り返してないよッ!」", | |||
"313000922_61": "「うん、そうだねッ!」", | |||
"313000922_62": "「響、本当にありがとう……。\\n 響がいたから、わたしはミライに希望を持てたの」", | |||
"313000922_63": "「わたしだって。未来が一緒に手伝ってくれるから、\\n 宿題だってやる気になれた」", | |||
"313000922_64": "「響、海外任務頑張ってね。わたし待ってるから」", | |||
"313000922_65": "「うん、約束のために、\\n ちゃちゃっと終わらせてすぐ戻ってくるからね」", | |||
"313000922_66": "「じー……」", | |||
"313000922_67": "「なあ……今回一番苦労したのってあいつらじゃなくて、\\n もしかしてあたしらなんじゃないか?」", | |||
"313000922_68": "「なんか疲れが増してきたデス……」", | |||
"313000922_69": "「あ、響。このまま少し歩かない?\\n 2人で海を見ながらとか」", | |||
"313000922_70": "「いいねッ! それじゃあ、手を繋いで行こう」", | |||
"313000922_71": "「うん」", | |||
"313000922_72": "「既に2人の世界に入りっぱなしデース……」", | |||
"313000922_73": "「ん? あれ?\\n どうしたのクリスちゃん、そんな怖い顔して」", | |||
"313000922_74": "<size=40>「……お前ら、マジで大概にしろッ!!」</size>" | |||
{ | |||
"313000922_0": "「まだだッ!\\n 同胞たちよ、玉手箱を取り返せッ!」", | |||
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@@ -1,60 +1,60 @@ | |||
{ | |||
"313001011_0": "約束の花火大会", | |||
"313001011_1": "「はあ、はあ……未来ッ!」", | |||
"313001011_2": "「響ッ! お帰りなさいッ!」", | |||
"313001011_3": "「未来ーッ!\\n 会えなくて寂しかったよ」", | |||
"313001011_4": "「……わたしも。\\n こんなに会えない時間が長く感じるなんて思わなかった……」", | |||
"313001011_5": "「えへへ」", | |||
"313001011_6": "「フフッ」", | |||
"313001011_7": "「だあああーーーッ!\\n お前ら、そういうことは家でやれッ!」", | |||
"313001011_8": "「仕方ないデスよ。感動の再会なんデスから。\\n 5日も離れ離れなんて、アタシだったら耐えられたか……」", | |||
"313001011_9": "「……うん、耐えがたいよね」", | |||
"313001011_10": "「耐えろよッ! 毎日連絡してたじゃねーかッ!」", | |||
"313001011_11": "「それとこれとは別なんだよッ!」", | |||
"313001011_12": "「うん、ちゃんと会って話すのとは全然違うよ」", | |||
"313001011_13": "「くッ、お前ら――」", | |||
"313001011_14": "「まあまあ、その辺にしておけ。そろそろ花火も始まるだろうし、\\n 今はみんなで過ぎゆく夏を惜しむとしよう」", | |||
"313001011_15": "「そうね。せっかくこうして揃って花火を見られるんだもの。\\n ゆっくり楽しみましょう?」", | |||
"313001011_16": "「おおッ! 向こうに屋台も出てるデースッ!\\n 食べ歩きしたいデスッ!」", | |||
"313001011_17": "「リンゴ飴……あるかな?」", | |||
"313001011_18": "「あんまり無駄遣いしちゃダメよ?」", | |||
"313001011_19": "「わかってるデースッ!」", | |||
"313001011_20": "「切ちゃん、あとで行ってみようッ!」", | |||
"313001011_21": "「了解デースッ!\\n 新・うまいもんマップを作るデスよッ!」", | |||
"313001011_22": "「それにしても、時間が廻るとは……。\\n 不思議な事件もあったものだな」", | |||
"313001011_23": "「それに、竜宮城に魚人……。\\n 今回の一連の事件を引き起こした謎の箱『玉手箱』」", | |||
"313001011_24": "「司令たち曰く、玉手箱に関しては、\\n こちらの世界では発見されてない聖遺物の可能性が高いそうだ」", | |||
"313001011_25": "「ところで、その玉手箱は、その後どうしたの?」", | |||
"313001011_26": "「それなら、もとあった場所に戻してきました」", | |||
"313001011_27": "「なるほど、島の洞窟の地下に、か」", | |||
"313001011_28": "「今回の事件は、こちらが不用意に干渉してしまった事件だし、\\n わたしも、もとあった場所に戻すのが正解だと思うわ」", | |||
"313001011_29": "「それと、興味本位で聞くんだけど、\\n 時間が繰り返すっていうのはどういう感じなの?」", | |||
"313001011_30": "「あたしはそんな実感ないんだけどな……」", | |||
"313001011_31": "「わたしは大変でしたよー……」", | |||
"313001011_32": "「いくら宿題をやっても、次の日には真っ白になってて……」", | |||
"313001011_33": "「それに、夕食は毎晩ジャンボハンバーグで――、\\n あ、これはどちらかといえばよかったことですかね」", | |||
"313001011_34": "「フフ、面白そうな話じゃない。\\n もっと詳しく聞かせてほしいわね」", | |||
"313001011_35": "「それはまた後にしよう。\\n もう始まるぞ」", | |||
"313001011_36": "「そうね。まずはメインイベントを堪能しましょう」", | |||
"313001011_37": "「いやー、任務の後の花火は格別だねー」", | |||
"313001011_38": "「……ねえ、響」", | |||
"313001011_39": "「ん? どうかした?」", | |||
"313001011_40": "「花火を見る約束、守ってくれてありがとう」", | |||
"313001011_41": "「わたしが未来との約束、破るわけないじゃんッ!」", | |||
"313001011_42": "「うーん、そうかなー」", | |||
"313001011_43": "「わたしの記憶では、\\n 何回か約束破られたことがあったと思うんだけど」", | |||
"313001011_44": "「そ、そんなことあったかなー……」", | |||
"313001011_45": "「前の星を見る約束だって、最初は――」", | |||
"313001011_46": "「あッ! 未来、すっごいの来たよッ!\\n ほら、見て見てッ!」", | |||
"313001011_47": "「……もう、響ったら」", | |||
"313001011_48": "「ねえ、未来」", | |||
"313001011_49": "「なあに?」", | |||
"313001011_50": "「いつも、わたしの隣にいてくれてありがとう」", | |||
"313001011_51": "「フフ、はいはい」", | |||
"313001011_52": "「綺麗なものだ……」", | |||
"313001011_53": "「ああ、悪くないな」", | |||
"313001011_54": "「本当、いい景色……」", | |||
"313001011_55": "「それにしても、こうしてみんな一緒に、\\n 任務も宿題も終えて、花火を見に来れてよかったわね」", | |||
"313001011_56": "「…………切ちゃん、花火綺麗だね」", | |||
"313001011_57": "「…………ほんと、そうデスねー」" | |||
{ | |||
"313001011_0": "約束の花火大会", | |||
"313001011_1": "「はあ、はあ……未来ッ!」", | |||
"313001011_2": "「響ッ! お帰りなさいッ!」", | |||
"313001011_3": "「未来ーッ!\\n 会えなくて寂しかったよ」", | |||
"313001011_4": "「……わたしも。\\n こんなに会えない時間が長く感じるなんて思わなかった……」", | |||
"313001011_5": "「えへへ」", | |||
"313001011_6": "「フフッ」", | |||
"313001011_7": "「だあああーーーッ!\\n お前ら、そういうことは家でやれッ!」", | |||
"313001011_8": "「仕方ないデスよ。感動の再会なんデスから。\\n 5日も離れ離れなんて、アタシだったら耐えられたか……」", | |||
"313001011_9": "「……うん、耐えがたいよね」", | |||
"313001011_10": "「耐えろよッ! 毎日連絡してたじゃねーかッ!」", | |||
"313001011_11": "「それとこれとは別なんだよッ!」", | |||
"313001011_12": "「うん、ちゃんと会って話すのとは全然違うよ」", | |||
"313001011_13": "「くッ、お前ら――」", | |||
"313001011_14": "「まあまあ、その辺にしておけ。そろそろ花火も始まるだろうし、\\n 今はみんなで過ぎゆく夏を惜しむとしよう」", | |||
"313001011_15": "「そうね。せっかくこうして揃って花火を見られるんだもの。\\n ゆっくり楽しみましょう?」", | |||
"313001011_16": "「おおッ! 向こうに屋台も出てるデースッ!\\n 食べ歩きしたいデスッ!」", | |||
"313001011_17": "「リンゴ飴……あるかな?」", | |||
"313001011_18": "「あんまり無駄遣いしちゃダメよ?」", | |||
"313001011_19": "「わかってるデースッ!」", | |||
"313001011_20": "「切ちゃん、あとで行ってみようッ!」", | |||
"313001011_21": "「了解デースッ!\\n 新・うまいもんマップを作るデスよッ!」", | |||
"313001011_22": "「それにしても、時間が廻るとは……。\\n 不思議な事件もあったものだな」", | |||
"313001011_23": "「それに、竜宮城に魚人……。\\n 今回の一連の事件を引き起こした謎の箱『玉手箱』」", | |||
"313001011_24": "「司令たち曰く、玉手箱に関しては、\\n こちらの世界では発見されてない聖遺物の可能性が高いそうだ」", | |||
"313001011_25": "「ところで、その玉手箱は、その後どうしたの?」", | |||
"313001011_26": "「それなら、もとあった場所に戻してきました」", | |||
"313001011_27": "「なるほど、島の洞窟の地下に、か」", | |||
"313001011_28": "「今回の事件は、こちらが不用意に干渉してしまった事件だし、\\n わたしも、もとあった場所に戻すのが正解だと思うわ」", | |||
"313001011_29": "「それと、興味本位で聞くんだけど、\\n 時間が繰り返すっていうのはどういう感じなの?」", | |||
"313001011_30": "「あたしはそんな実感ないんだけどな……」", | |||
"313001011_31": "「わたしは大変でしたよー……」", | |||
"313001011_32": "「いくら宿題をやっても、次の日には真っ白になってて……」", | |||
"313001011_33": "「それに、夕食は毎晩ジャンボハンバーグで――、\\n あ、これはどちらかといえばよかったことですかね」", | |||
"313001011_34": "「フフ、面白そうな話じゃない。\\n もっと詳しく聞かせてほしいわね」", | |||
"313001011_35": "「それはまた後にしよう。\\n もう始まるぞ」", | |||
"313001011_36": "「そうね。まずはメインイベントを堪能しましょう」", | |||
"313001011_37": "「いやー、任務の後の花火は格別だねー」", | |||
"313001011_38": "「……ねえ、響」", | |||
"313001011_39": "「ん? どうかした?」", | |||
"313001011_40": "「花火を見る約束、守ってくれてありがとう」", | |||
"313001011_41": "「わたしが未来との約束、破るわけないじゃんッ!」", | |||
"313001011_42": "「うーん、そうかなー」", | |||
"313001011_43": "「わたしの記憶では、\\n 何回か約束破られたことがあったと思うんだけど」", | |||
"313001011_44": "「そ、そんなことあったかなー……」", | |||
"313001011_45": "「前の星を見る約束だって、最初は――」", | |||
"313001011_46": "「あッ! 未来、すっごいの来たよッ!\\n ほら、見て見てッ!」", | |||
"313001011_47": "「……もう、響ったら」", | |||
"313001011_48": "「ねえ、未来」", | |||
"313001011_49": "「なあに?」", | |||
"313001011_50": "「いつも、わたしの隣にいてくれてありがとう」", | |||
"313001011_51": "「フフ、はいはい」", | |||
"313001011_52": "「綺麗なものだ……」", | |||
"313001011_53": "「ああ、悪くないな」", | |||
"313001011_54": "「本当、いい景色……」", | |||
"313001011_55": "「それにしても、こうしてみんな一緒に、\\n 任務も宿題も終えて、花火を見に来れてよかったわね」", | |||
"313001011_56": "「…………切ちゃん、花火綺麗だね」", | |||
"313001011_57": "「…………ほんと、そうデスねー」" | |||
} |
@@ -1,45 +1,45 @@ | |||
{ | |||
"313001111_0": "逃れられない災厄", | |||
"313001111_1": "「こんなの絶対おかしいよッ!」", | |||
"313001111_2": "「同意するデスッ!」", | |||
"313001111_3": "「……」", | |||
"313001111_4": "「いいからさっさと手を動かせ」", | |||
"313001111_5": "「クリスちゃんッ! 事件だよこれはッ!\\n 確かに宿題は昨日終えたはずだったのに……」", | |||
"313001111_6": "「――終わってないことになってるッ!」", | |||
"313001111_7": "「そうデス。花火の時にマリアも終わったって言ってたデス。\\n つまりアタシも既に宿題は終えたはずデスッ!」", | |||
"313001111_8": "「そう言えば、そうだったかも。\\n わたしもそんな気がしてきた……」", | |||
"313001111_9": "「まさか時間がまた巻き戻ってるんじゃ――」", | |||
"313001111_10": "「巻き戻ってないよ。\\n 昨日宿題やってなかったでしょ?」", | |||
"313001111_11": "「そうだっけ……?」", | |||
"313001111_12": "「うん、やってない」", | |||
"313001111_13": "「つまりただの現実逃避ってことだな。\\n ダダこねてる暇があるなら、手を動かせ」", | |||
"313001111_14": "「うう、災厄だ……」", | |||
"313001111_15": "「災厄デース……」", | |||
"313001111_16": "「災厄だね……」", | |||
"313001111_17": "「ほら響、頑張って?」", | |||
"313001111_18": "「うう、数字が攻めてくる……。\\n 公式が、定理が……」", | |||
"313001111_19": "「アタシは古文を日本語とは認めないデス……」", | |||
"313001111_20": "「ほら、わからない所があったら教えてやるから」", | |||
"313001111_21": "「全部の宿題が家庭科ならいいのに……」", | |||
"313001111_22": "「も、もうダメ……。\\n これ以上やったら、頭がパンクしちゃう……」", | |||
"313001111_23": "「響、大丈夫?」", | |||
"313001111_24": "「アタシも……このままだと、\\n いとおかしくなるデース……」", | |||
"313001111_25": "「いとをかしはおかしいって意味じゃないからな?」", | |||
"313001111_26": "「…………」", | |||
"313001111_27": "「こっちも限界か……仕方ない、少しだけ休憩にするか」", | |||
"313001111_28": "「本当ッ!? クリスちゃん最高ッ!\\n 地獄に仏とはこのことだよッ!」", | |||
"313001111_29": "「おお、嬉しかりけりいまそかりデスッ!」", | |||
"313001111_30": "「助かった……」", | |||
"313001111_31": "「それじゃ5分だけな。\\n 5分経ったら再開だからな」", | |||
"313001111_32": "「……神は死んだ」", | |||
"313001111_33": "「もののあはれデース……」", | |||
"313001111_34": "「…………ガクッ」", | |||
"313001111_35": "「もののあはれの使い方も間違ってるからな」", | |||
"313001111_36": "「ああ……もう、こうなったら玉手箱をまた手に入れて……」", | |||
"313001111_37": "「それはナイスな案デース……。\\n 明日が来なければ、宿題しなくても……」", | |||
"313001111_38": "「確かに……」", | |||
"313001111_39": "「もう、そんなことばっかり言って……。\\n あ、そろそろ休憩終了だよ?」", | |||
"313001111_40": "「宿題なんて……なくなっちゃえばいいのにーーッ!」", | |||
"313001111_41": "「……結局今年も、響は宿題に勝つことは出来ませんでした」", | |||
"313001111_42": "「来年こそは頑張ろうね、響」" | |||
{ | |||
"313001111_0": "逃れられない災厄", | |||
"313001111_1": "「こんなの絶対おかしいよッ!」", | |||
"313001111_2": "「同意するデスッ!」", | |||
"313001111_3": "「……」", | |||
"313001111_4": "「いいからさっさと手を動かせ」", | |||
"313001111_5": "「クリスちゃんッ! 事件だよこれはッ!\\n 確かに宿題は昨日終えたはずだったのに……」", | |||
"313001111_6": "「――終わってないことになってるッ!」", | |||
"313001111_7": "「そうデス。花火の時にマリアも終わったって言ってたデス。\\n つまりアタシも既に宿題は終えたはずデスッ!」", | |||
"313001111_8": "「そう言えば、そうだったかも。\\n わたしもそんな気がしてきた……」", | |||
"313001111_9": "「まさか時間がまた巻き戻ってるんじゃ――」", | |||
"313001111_10": "「巻き戻ってないよ。\\n 昨日宿題やってなかったでしょ?」", | |||
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"313001111_13": "「つまりただの現実逃避ってことだな。\\n ダダこねてる暇があるなら、手を動かせ」", | |||
"313001111_14": "「うう、災厄だ……」", | |||
"313001111_15": "「災厄デース……」", | |||
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"313001111_18": "「うう、数字が攻めてくる……。\\n 公式が、定理が……」", | |||
"313001111_19": "「アタシは古文を日本語とは認めないデス……」", | |||
"313001111_20": "「ほら、わからない所があったら教えてやるから」", | |||
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"313001111_25": "「いとをかしはおかしいって意味じゃないからな?」", | |||
"313001111_26": "「…………」", | |||
"313001111_27": "「こっちも限界か……仕方ない、少しだけ休憩にするか」", | |||
"313001111_28": "「本当ッ!? クリスちゃん最高ッ!\\n 地獄に仏とはこのことだよッ!」", | |||
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"313001111_30": "「助かった……」", | |||
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"313001111_35": "「もののあはれの使い方も間違ってるからな」", | |||
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} |
@@ -61,7 +61,7 @@ | |||
"316000821_59": "「そう、ヴィマーナにはその力が必要だった」", | |||
"316000821_60": "「あたしらまで利用されてたっていうのかよ?」", | |||
"316000821_61": "「そういえば、\\n オートマシンがカルマノイズを護ったのはなんでだ?」", | |||
"316000821_62": "「あの黒いのノイズは、我々の世界における最大の脅威だった。\\n それを倒せる力となれば、政界の者なら彼に賛同するだろう」", | |||
"316000821_62": "「あの黒いノイズは、我々の世界における最大の脅威だった。\\n それを倒せる力となれば、政界の者なら彼に賛同するだろう」", | |||
"316000821_63": "「つまりそれも自演のためってわけか……、\\n カルマノイズをぶっ倒して力を示すための」", | |||
"316000821_64": "「ああ、そういう筋書きだろう」", | |||
"316000821_65": "(オズワルド……、\\n 私は、そうは考えたくなかった……)", | |||
@@ -1 +1,37 @@ | |||
{} | |||
{ | |||
"317000111_0": "赤い宝石と可愛い獣", | |||
"317000111_1": "(S.O.N.G.に呼ばれたから今日は遅くなる、か……。\\n 響が一緒じゃないと、寮までの道のりも遠く感じちゃうな)", | |||
"317000111_2": "(でも、響は装者の1人として頑張ってるんだから、\\n 仕方ないよね……)", | |||
"317000111_3": "「そうだッ! きっと疲れて帰ってくるだろうし、\\n 元気の出るものを作ろうかな」", | |||
"317000111_4": "「たくさん食べるだろうから、\\n 多めに買って――」", | |||
"317000111_5": "「きゃあッ!?」", | |||
"317000111_6": "「うう……」", | |||
"317000111_7": "「だ、大丈夫ですかッ!?\\n ……ッ!」", | |||
"317000111_8": "「怪我をしてるじゃないですかッ!\\n すぐに救急車を――」", | |||
"317000111_9": "「私のことはいいから……、\\n あなたは早くここから離れて……ッ!」", | |||
"317000111_10": "「それはどういう――」", | |||
"317000111_11": "「アルカ・ノイズッ!?」", | |||
"317000111_12": "「くッ、もう追いついてきたのね……」", | |||
"317000111_13": "「あなたは早く逃げてッ!\\n ここは私が……」", | |||
"317000111_14": "「1人で逃げるなんてできませんッ!\\n 走れないなら、肩を貸しますからッ!」", | |||
"317000111_15": "「でも……」", | |||
"317000111_16": "「こっちへ行けば抜けられるはずですッ!」", | |||
"317000111_17": "「……ありがとう」", | |||
"317000111_18": "(きっと響たちが助けに来てくれる。\\n それまでは、わたしがこの人を護らないとッ!)", | |||
"317000111_19": "「頑張ってください。助けは呼びましたから、\\n きっともうすぐ来てくれますッ!」", | |||
"317000111_20": "「はぁ、はぁ……」", | |||
"317000111_21": "(この怪我でこれ以上走るのは無理かもしれない。\\n こうなったら、わたしが背負って――)", | |||
"317000111_22": "「回り込まれたッ!?\\n こっちがダメなら、他の道を――」", | |||
"317000111_23": "「ダメ、完全に囲まれてる……」", | |||
"317000111_24": "「ここまでのようね……。\\n あなたを巻き込んでしまって、ごめんなさい……」", | |||
"317000111_25": "「謝らないでください。まだ諦めたらダメですッ!」", | |||
"317000111_26": "(わたしにも響たちのように戦う力があれば、\\n この人を護ることができるのに……)", | |||
"317000111_27": "「わたしには、護れないの……?」", | |||
"317000111_28": "「はあああああ――ッ!」", | |||
"317000111_29": "「響――ッ!」", | |||
"317000111_30": "「おまたせ、未来ッ!\\n もう大丈夫だから、任せてッ!」", | |||
"317000111_31": "「うんッ!」", | |||
"317000111_32": "「このバカ、いくら心配だからって\\n 1人で突っ走り過ぎだッ!」", | |||
"317000111_33": "「アルカ・ノイズの相手はわたしたちがするッ!\\n 小日向は怪我人を連れて離れていてくれ」", | |||
"317000111_34": "「はいッ!」" | |||
} |
@@ -1 +1,40 @@ | |||
{} | |||
{ | |||
"317000112_0": "「ったく、どこのどいつだ、\\n アルカ・ノイズを呼び出したのはッ!」", | |||
"317000112_1": "「クリスちゃん、後ろッ!」", | |||
"317000112_2": "「ああ、悪いッ!\\n こっちはあたしが……ッ!」", | |||
"317000112_3": "「これで最後だ。\\n ……斬り捨てるッ!」", | |||
"317000112_4": "「ふう、片付いたな」", | |||
"317000112_5": "「うんッ! もう大丈夫ッ!」", | |||
"317000112_6": "「あの子たちは……」", | |||
"317000112_7": "「頼りになる友だちです。\\n みんながいますから、もう大丈夫ですよ」", | |||
"317000112_8": "「いいえ、まだ彼女が近くに……」", | |||
"317000112_9": "「え? 今なんて……」", | |||
"317000112_10": "「くッ……、はぁ、はぁ……」", | |||
"317000112_11": "「だ、大丈夫ですかッ!?\\n いま応急手当をしますから……ッ!」", | |||
"317000112_12": "「……あなたにお願いがあるの……。\\n この子を……護って……」", | |||
"317000112_13": "「これは……、宝石?」", | |||
"317000112_14": "「……」", | |||
"317000112_15": "「あ、あの、大丈夫ですかッ!?\\n 返事をしてくださいッ!」", | |||
"317000112_16": "「おい、どうしたんだッ!?」", | |||
"317000112_17": "「この人、怪我をしてて、\\n それで返事がなくてッ!」", | |||
"317000112_18": "「……気を失っているだけのようだ。S.O.N.G.の救護が\\n 到着するまで、安静にしておいた方がいいだろう」", | |||
"317000112_19": "「そうですか……。よかった……」", | |||
"317000112_20": "「未来のおかげだよ。きっとよくなるから大丈夫ッ!\\n あれ……? 手に持ってるのって……」", | |||
"317000112_21": "「あ、そういえばこれ……」", | |||
"317000112_22": "「赤い宝石か? なんでそんなものがあるんだ?」", | |||
"317000112_23": "「この人に渡されたの。\\n でも、これが何か聞く前に気を失っちゃって……」", | |||
"317000112_24": "「キラキラ光ってて、きれいな宝石だねッ!」", | |||
"317000112_25": "「うん、本当に……」", | |||
"317000112_26": "「――きゃあッ!?」", | |||
"317000112_27": "「宝石が光をッ!?\\n 何が起こっているんだ……」", | |||
"317000112_28": "「お、おいッ!\\n おまけにどんどん光が強くなってるぞッ!」", | |||
"317000112_29": "「危ない物かも……ッ!\\n 未来、宝石から離れてッ!」", | |||
"317000112_30": "(なんだろう、嫌な感じがしない……。\\n この光はとても暖かいような……)", | |||
"317000112_31": "「お、おい、何やってんだッ!\\n 早く離さないと――」", | |||
"317000112_32": "「待って、宝石が動いてる。\\n ……ううん、形が変わってるッ!?」", | |||
"317000112_33": "「ええッ!?」", | |||
"317000112_34": "「見ろ、光が収まってきた。\\n ん? あれは……」", | |||
"317000112_35": "「キューッ!」", | |||
"317000112_36": "「ええッ!?」", | |||
"317000112_37": "「何、この子……?」" | |||
} |
@@ -1 +1,29 @@ | |||
{} | |||
{ | |||
"317000121_0": "「キュイキュイッ!」", | |||
"317000121_1": "「……ネコ? いや、ウサギか……?」", | |||
"317000121_2": "「どっちも違うような……。\\n それより、さっきの宝石が無くなってるぞッ!」", | |||
"317000121_3": "「ホントだ、どこにも無いッ!\\n ……まさか、その子が食べちゃったとか?」", | |||
"317000121_4": "「ううん。たぶん、あの宝石がこの子になったんだよ。\\n ほら、おでこのところを見て?」", | |||
"317000121_5": "「キュ?」", | |||
"317000121_6": "「……あッ、さっきの宝石がくっついてる」", | |||
"317000121_7": "「はあッ!? 宝石が変身した?\\n そんなのが普通の生き物のわけがないよな……」", | |||
"317000121_8": "「ああ。おそらく聖遺物か哲学兵装か。\\n いずれにしても……」", | |||
"317000121_9": "「キュイーッ!」", | |||
"317000121_10": "「きゃあッ!」", | |||
"317000121_11": "「未来、大丈夫ッ!?」", | |||
"317000121_12": "「アハハ、もう、くすぐったいよ。\\n こら、ほっぺたなめないでッ!」", | |||
"317000121_13": "「なんか、普通にじゃれついてるな。\\n 今のところ危険は無さそうだ……」", | |||
"317000121_14": "「そのようだな。むしろ……」", | |||
"317000121_15": "「すっごく可愛いッ! ねえ、わたしにも触らせてッ!」", | |||
"317000121_16": "「……」", | |||
"317000121_17": "「あれ? 避けられた……」", | |||
"317000121_18": "「キュッ!」", | |||
"317000121_19": "「あ、待ってッ!」", | |||
"317000121_20": "「逃げちゃったッ!」", | |||
"317000121_21": "「まずいぞ、聖遺物か哲学兵装かもしれないんだろッ!?」", | |||
"317000121_22": "「とにかく、追いかけようッ!」", | |||
"317000121_23": "「うんッ!」", | |||
"317000121_24": "「ま、待て……ッ!\\n ……3人とも行ってしまったか……」", | |||
"317000121_25": "「仕方ない。わたしはこの女性を見ているとしよう」", | |||
"317000121_26": "「……アルカ・ノイズに襲われていた女性と、\\n 動物に変化する宝石か。一体何が起こっているんだ……?」" | |||
} |
@@ -1 +1,89 @@ | |||
{} | |||
{ | |||
"317000211_0": "宝石を追う者", | |||
"317000211_1": "「おーいッ! 出ておいでーッ!」", | |||
"317000211_2": "「はぁ、見当たらないね。\\n こっちのほうに来たはずなんだけど……」", | |||
"317000211_3": "「誰かに見つかったら大騒ぎになるかもしれないから、\\n 早く見つけるぞ」", | |||
"317000211_4": "「ねえねえ、明日ふらわーに行かない?」", | |||
"317000211_5": "「賛成ッ!」", | |||
"317000211_6": "「ナイスな提案ですわ。最近行っていませんでしたし……」", | |||
"317000211_7": "「あら? 今何か通ったような……」", | |||
"317000211_8": "「なになにッ!? 猫?」", | |||
"317000211_9": "「猫でも犬でもないような気がしましたけど……」", | |||
"317000211_10": "「えー? アニメじゃないんだから、\\n そんな生き物がこんなところにいる訳が……」", | |||
"317000211_11": "「キュキュ?」", | |||
"317000211_12": "「ね、ねえ……、アレって……」", | |||
"317000211_13": "「あの子ですわッ! やっぱり、猫じゃないみたいです」", | |||
"317000211_14": "「すごいすごいッ! ねえ、もっと近くで見てみようよ」", | |||
"317000211_15": "「よーし、そーっと、そーっと……」", | |||
"317000211_16": "「キュッ!?」", | |||
"317000211_17": "「ああ、待ってーッ!」", | |||
"317000211_18": "「あれ? ビッキーとヒナだッ!\\n 珍しいところで会うね」", | |||
"317000211_19": "「ちょっと探し物をしてて……。\\n 3人はどうしたの?」", | |||
"317000211_20": "「新種の動物を見つけたのッ!\\n こっちのほうに来たはずなんだけど……」", | |||
"317000211_21": "「……ッ!」", | |||
"317000211_22": "「ふわふわで可愛い動物だったんですよ」", | |||
"317000211_23": "「ねえ、ビッキーたちは見なかった?」", | |||
"317000211_24": "「えッ!? えーっと……」", | |||
"317000211_25": "「そ、そいつなら、公園の外に出て行ったぞッ!」", | |||
"317000211_26": "「大変、すぐに追いかけないと逃げられちゃうッ!」", | |||
"317000211_27": "「じゃあ、またねッ!」", | |||
"317000211_28": "「ありがとうございました」", | |||
"317000211_29": "「ふーッ、ありがとうクリスちゃん」", | |||
"317000211_30": "「とっさにあんなこと言って、悪いことしたな……」", | |||
"317000211_31": "「見つかったら騒ぎになっちゃうし、しょうがないよ」", | |||
"317000211_32": "「そうだね。もっといろんな人に見つかっちゃう前に、\\n 早く探さないと……」", | |||
"317000211_33": "「キュー……」", | |||
"317000211_34": "「いたーッ!」", | |||
"317000211_35": "「茂みの中に隠れてたのか」", | |||
"317000211_36": "「よーし、わたしが捕まえてくるッ!」", | |||
"317000211_37": "「待って。この子、怯えてるみたい。\\n わたしに任せてくれない?」", | |||
"317000211_38": "「う、うん……」", | |||
"317000211_39": "「さっきはびっくりさせちゃってごめんね?」", | |||
"317000211_40": "「いきなり知らない人に追いかけられたから、\\n 怖くなって逃げちゃったんだよね」", | |||
"317000211_41": "「キュキュー……」", | |||
"317000211_42": "「あなたを運んでいた人は怪我をしちゃったけど、\\n きっとまた元気になるから大丈夫だよ」", | |||
"317000211_43": "「キュー?」", | |||
"317000211_44": "「あの人にお願いされたの。あなたを護ってって。\\n だからお願い、わたしを信じてくれないかな?」", | |||
"317000211_45": "「キュ、キューッ!」", | |||
"317000211_46": "「キュー、キューッ!」", | |||
"317000211_47": "「フフ、信じてくれてありがとう」", | |||
"317000211_48": "「うわー、すごい……」", | |||
"317000211_49": "「キューッ!」", | |||
"317000211_50": "「え? どうしたの?」", | |||
"317000211_51": "「おでこの宝石を……、未来のおでこにくっつけてる?」", | |||
"317000211_52": "「何か伝えたいみたいだけど、しゃべれないもんな。\\n その行動はどんな意味があるんだ?」", | |||
"317000211_53": "「わからないけど……、なんだか嬉しい感じがする」", | |||
"317000211_54": "「きっと『あの女の人を助けてくれてありがとう』だよッ!」", | |||
"317000211_55": "「キューッ! キューッ!」", | |||
"317000211_56": "「本当にそうなの? フフ、どういたしまして。\\n わたしは必死に逃げていただけだけど……」", | |||
"317000211_57": "「詳しい話は、とりあえずS.O.N.G.に連れていって\\n からにするか」", | |||
"317000211_58": "「うん。どうして宝石がモフモフに変身したのか、\\n 調べてもらわないとね」", | |||
"317000211_59": "「そうはいかないわ」", | |||
"317000211_60": "「誰ッ!? そうはいかないって、どういう……」", | |||
"317000211_61": "「カーバンクルは渡してもらうわよ」", | |||
"317000211_62": "「こ、この人、さっきの……、\\n ううん、すごく似てるけど、なんだか雰囲気が……」", | |||
"317000211_63": "「ああ。別人だけど、無関係ってわけじゃなさそうだな」", | |||
"317000211_64": "「あの、カーバンクルって……?」", | |||
"317000211_65": "「まさか、コイツのことか?」", | |||
"317000211_66": "「キュー?」", | |||
"317000211_67": "「渡してもらうって……、この子をどうするつもりですか?」", | |||
"317000211_68": "「あなたたちとのんびり話をしている暇はないのよ。\\n 悪いけど、力づくで奪わせてもらうわッ!」", | |||
"317000211_69": "「……」", | |||
"317000211_70": "「あの服……、まさか錬金術師ッ!?」", | |||
"317000211_71": "「じゃあ、アルカ・ノイズを使って\\n あの人を襲わせたのはお前たちかッ!」", | |||
"317000211_72": "「……やりなさい」", | |||
"317000211_73": "「ああ」", | |||
"317000211_74": "「問答無用かよッ!」", | |||
"317000211_75": "「なんで戦わなくちゃいけないんですかッ!\\n 事情があるなら、まずは話を聞かせてくださいッ!」", | |||
"317000211_76": "「向こうはそんなつもりないみたいだぞ。\\n 話はアルカ・ノイズを全部倒してからにしろッ!」", | |||
"317000211_77": "「う、うん……」", | |||
"317000211_78": "「Killter Ichaival tron――」", | |||
"317000211_79": "「Balwisyall Nescell gungnir tron――」", | |||
"317000211_80": "「な……変身したッ!?」", | |||
"317000211_81": "「なんだ、その姿はッ!」", | |||
"317000211_82": "「ハッ、ただの人間だと思ったら大間違いだッ!」", | |||
"317000211_83": "「フン、余計に生かして帰すわけにはいかなくなったわ」", | |||
"317000211_84": "「未来はどこかに隠れてて。\\n すぐにやっつけるからッ!」", | |||
"317000211_85": "「う、うん……」", | |||
"317000211_86": "「行くぞッ!」" | |||
} |
@@ -1 +1,33 @@ | |||
{} | |||
{ | |||
"317000212_0": "「はあああ――ッ!」", | |||
"317000212_1": "「吹き飛べ――ッ!」", | |||
"317000212_2": "「くッ、なんなんだこいつらはッ!」", | |||
"317000212_3": "「追加だッ! どんどん追加しろッ!」", | |||
"317000212_4": "「チッ、次から次へとッ!」", | |||
"317000212_5": "「でも、負けないッ!」", | |||
"317000212_6": "「ああ、当たり前だッ!」", | |||
"317000212_7": "(2人とも、一生懸命戦ってる……。\\n なのに、わたしは見ていることしかできないなんて……)", | |||
"317000212_8": "(わたしにできることは、本当にないの……?)", | |||
"317000212_9": "「キュー……」", | |||
"317000212_10": "(……わたしはせめて、この子を護りきらないと。\\n あの人にお願いされたんだから……)", | |||
"317000212_11": "「大丈夫だよ。2人はとっても強いから、心配しないで」", | |||
"317000212_12": "「キュイッ!?」", | |||
"317000212_13": "「こんなところに隠れていたのね。\\n さあ、それは返してもらうわッ!」", | |||
"317000212_14": "「……ッ!」", | |||
"317000212_15": "(銃ッ!? ダメ、撃たれる……ッ!)", | |||
"317000212_16": "「キュ――ッ!」", | |||
"317000212_17": "「キュウッ!」", | |||
"317000212_18": "「何ッ!?\\n カーバンクルが、ただの人間をかばうなんて……」", | |||
"317000212_19": "「そんな……」", | |||
"317000212_20": "「……」", | |||
"317000212_21": "「だ、大丈夫ッ!? しっかりしてッ!」", | |||
"317000212_22": "「ごめんね、わたしのせいで……。\\n 護るって言ったのに……」", | |||
"317000212_23": "「さあ、死にたくなければその子を引き渡しなさい」", | |||
"317000212_24": "「イヤですッ!\\n この子は絶対に渡しませんッ!」", | |||
"317000212_25": "「そう……。\\n そんなに死にたいなら仕方がないわね」", | |||
"317000212_26": "「……ッ!」", | |||
"317000212_27": "「はあ――ッ!」", | |||
"317000212_28": "「……くッ、新手かッ!」", | |||
"317000212_29": "「遅くなったッ!」", | |||
"317000212_30": "「助太刀に来たわよッ!」" | |||
} |
@@ -1 +1,17 @@ | |||
{} | |||
{ | |||
"317000221_0": "「アタシたちも参戦デースッ!」", | |||
"317000221_1": "「殲滅する……ッ!」", | |||
"317000221_2": "(この反応……。フフ、面白い)", | |||
"317000221_3": "「くそッ! 形勢不利だッ!」", | |||
"317000221_4": "「……いいわ、退きましょう」", | |||
"317000221_5": "「いいのかッ!? カーバンクルを奪われてしまうぞッ!」", | |||
"317000221_6": "「ええ。私に考えがあるの。\\n ここは大人しく従いなさい」", | |||
"317000221_7": "「あ、ああ……」", | |||
"317000221_8": "「簡単に逃がすと思っているの?\\n あなたには聞きたいことが山程あるのよッ!」", | |||
"317000221_9": "「もうアルカ・ノイズはほとんど片付けたッ!」", | |||
"317000221_10": "「なら……、次はこれが相手よッ!」", | |||
"317000221_11": "「見たことないアルカ・ノイズが出てきたデスよッ!」", | |||
"317000221_12": "「キラキラしてて、宝石みたい……」", | |||
"317000221_13": "「見とれている場合ではない……ッ!\\n すぐに撃破して、奴らを確保するぞ」", | |||
"317000221_14": "「ええ。幸い敵は少数だわ。\\n 速攻で倒すわよッ!」" | |||
} |
@@ -1 +1,35 @@ | |||
{} | |||
{ | |||
"317000222_0": "「はッ!」", | |||
"317000222_1": "「やあッ!」", | |||
"317000222_2": "「なんという堅さだ……ッ!」", | |||
"317000222_3": "「こっちの攻撃が全然効いてないッ!?」", | |||
"317000222_4": "「それなら……、一点集中で撃破するぞッ!」", | |||
"317000222_5": "「了解デスッ!」", | |||
"317000222_6": "「合わせますッ!」", | |||
"317000222_7": "「行くわよッ!」", | |||
"317000222_8": "「はああああ――ッ!」", | |||
"317000222_9": "「やああああ――ッ!」", | |||
"317000222_10": "「……なんとか倒せたわね」", | |||
"317000222_11": "「うん。でも……」", | |||
"317000222_12": "「あの錬金術師たちには逃げられちゃったデスね……」", | |||
"317000222_13": "「それより、未来はッ!?」", | |||
"317000222_14": "「大丈夫?」", | |||
"317000222_15": "「ありがとう、わたしは大丈夫。\\n でも、この子がわたしをかばって……」", | |||
"317000222_16": "「……」", | |||
"317000222_17": "「カーバンクルか……。お前に懐いていたもんな……」", | |||
"317000222_18": "「キュッ! キューッ!」", | |||
"317000222_19": "「ええッ!? きゃッ!」", | |||
"317000222_20": "「キューイッ!」", | |||
"317000222_21": "「よかった……、元気みたいだね」", | |||
"317000222_22": "「幸い、弾はかすった程度だったようだな」", | |||
"317000222_23": "「ったく、ひやひやさせやがって……」", | |||
"317000222_24": "「お前たち、怪我は無かったか?」", | |||
"317000222_25": "「師匠ッ!」", | |||
"317000222_26": "「ええ、大した負傷は無いわ」", | |||
"317000222_27": "「それはよかったです」", | |||
"317000222_28": "「未来くんが救ってくれたという女性も無事だ。\\n まだ意識は戻っていないが、じきに目を覚ますだろう」", | |||
"317000222_29": "「そうですか……」", | |||
"317000222_30": "「キューン?」", | |||
"317000222_31": "「……確認しなければならないことがたくさんあるようだな。\\n それに、休息も必要だ」", | |||
"317000222_32": "「詳しい話は、本部に戻ってから聞くとしよう」" | |||
} |
@@ -1 +1,119 @@ | |||
{} | |||
{ | |||
"317000311_0": "カーバンクルの宝珠", | |||
"317000311_1": "「皆、まずはご苦労だった」", | |||
"317000311_2": "「さて、1つ目だが、先ほど保護した女性に関して、\\n 未だ意識は戻っていない」", | |||
"317000311_3": "「ですが、傷は命に関わるほどのものでは\\n ありませんので安心してください」", | |||
"317000311_4": "「ひとまず回復するまでは、\\n S.O.N.G.で彼女を保護することにした」", | |||
"317000311_5": "「彼女の素性はわかったのかしら?」", | |||
"317000311_6": "「残念ながら身元が判明するようなものを持っていなくてな。\\n 現時点では、敵か味方かも判断できない」", | |||
"317000311_7": "「意識が回復し次第、アルカ・ノイズに襲われていた\\n 理由など、詳しい事情を聞くことになるだろう」", | |||
"317000311_8": "「そして、2つ目の問題がそれだな……」", | |||
"317000311_9": "「キュー?」", | |||
"317000311_10": "「その女性から手渡され、動物型に変化した宝石についてだ」", | |||
"317000311_11": "「結論から言うと、正体は完全聖遺物だと判明しました」", | |||
"317000311_12": "「やはり、そうだったか……」", | |||
"317000311_13": "「名前は『カーバンクルの宝珠』です。敵の発言と、\\n 古い記録を照らし合わせ、判明しました」", | |||
"317000311_14": "「カーバンクルの宝珠……」", | |||
"317000311_15": "「とても完全聖遺物には見えないけどな」", | |||
"317000311_16": "「こんなに可愛い聖遺物なんてあるんデスねー」", | |||
"317000311_17": "「うん、今まで見てきたものと全然違う」", | |||
"317000311_18": "「それで、そのカーバンクルの宝珠はどういう聖遺物なんだ?」", | |||
"317000311_19": "「伝説では、カーバンクルは額に真紅の宝石を持った生き物で、\\n その宝石を手に入れた者は、富と名声を得ると伝えられています」", | |||
"317000311_20": "「その姿は伝承によって様々に伝えられています。\\n 犬やリス、さらには竜のような姿など、諸説あるようです」", | |||
"317000311_21": "「しかし、詳細な記録は残っておらず、\\n 残念ながら聖遺物としての特性はほとんどわかっていません」", | |||
"317000311_22": "「確かなのは、自律型の聖遺物であるということくらいです」", | |||
"317000311_23": "「自律型……ネフィリムと同じような特性ということね」", | |||
"317000311_24": "「そうですね。その他の特性については、\\n 引き続き調査が必要です」", | |||
"317000311_25": "「3つ目の問題が、お前たちを襲ったという\\n 錬金術師たちと謎の女性のことだ」", | |||
"317000311_26": "「アイツら、見たことないアルカ・ノイズを出していたな」", | |||
"317000311_27": "「普通のより堅いし鋭いし、すごく強かったデス……」", | |||
"317000311_28": "「体の一部が宝石のように硬質化しているみたいだった……」", | |||
"317000311_29": "「以前戦ったスピード特化型アルカ・ノイズのように、\\n 特別な改造を加えた個体だと推測されます」", | |||
"317000311_30": "「便宜上『ジュエル型アルカ・ノイズ』と呼ぶことにします。\\n こちらも、詳しい調査が必要です」", | |||
"317000311_31": "「ああ、敵は目的を達成していない以上、\\n 必ずまた攻撃を仕掛けてくるだろう」", | |||
"317000311_32": "「ジュエル型アルカ・ノイズへの対策は必須だ」", | |||
"317000311_33": "「カーバンクルはこの本部内で保護し、敵の襲撃に\\n 備えたいのだが……、 最後に最大の問題がある……」", | |||
"317000311_34": "「キューッ! キュキュ」", | |||
"317000311_35": "「えっと……、わたしですか……?」", | |||
"317000311_36": "「フフ、カーバンクルちゃん、未来から絶対\\n 離れようとしないんだね」", | |||
"317000311_37": "「確かに、ものすごい懐きようだよな」", | |||
"317000311_38": "「笑い事じゃないよ……。 ものすごく懐いてて、\\n 絶対離れようとしないし、離そうとすると暴れるし……」", | |||
"317000311_39": "「どうしたものかしら……」", | |||
"317000311_40": "「まるで動物のように感情のある聖遺物なんて……、驚きです。\\n 銃から護ったというのも、通常では考えられません」", | |||
"317000311_41": "「キュキューッ!」", | |||
"317000311_42": "「わッ! もう……。ほら、ここにいるから大丈夫だよ」", | |||
"317000311_43": "「未来、その子のお母さんみたいだね」", | |||
"317000311_44": "「ええッ!? わたしがお母さん?」", | |||
"317000311_45": "「ということは、お父さんは……」", | |||
"317000311_46": "「そんなの1人しかいないデスよッ!」", | |||
"317000311_47": "「わ、わたしッ!?」", | |||
"317000311_48": "「そりゃそうだろ……」", | |||
"317000311_49": "「こんなに可愛い子のお父さんだったら嬉しいかもッ!」", | |||
"317000311_50": "「……」", | |||
"317000311_51": "「ほーら、おいでー。お父さんだよー」", | |||
"317000311_52": "「キュキュッ!」", | |||
"317000311_53": "「……あれ? 今、手を避けた?\\n こ、怖くないよー、未来とは大親友で――」", | |||
"317000311_54": "「フーッ! キューッ!」", | |||
"317000311_55": "「うわ、噛まれたッ!?」", | |||
"317000311_56": "「大丈夫ッ!?」", | |||
"317000311_57": "「フーフーッ! キュキュキュッ!」", | |||
"317000311_58": "「い、い……あれ、痛くない?\\n ぷにぷにってしてて、くすぐったいかも」", | |||
"317000311_59": "「ふぅ、よかった……。\\n ダメでしょ、人を噛んだりしたら」", | |||
"317000311_60": "「キュゥ……」", | |||
"317000311_61": "「未来さん以外には懐かないんでしょうか」", | |||
"317000311_62": "「でも、アタシたちには触らせてくれるデスよ?」", | |||
"317000311_63": "「ふわふわ、もこもこ……気持ちいい」", | |||
"317000311_64": "「キュイキュイ」", | |||
"317000311_65": "「動物に嫌われるタイプなんじゃないのか?」", | |||
"317000311_66": "「ええッ!? そんなことないよッ!」", | |||
"317000311_67": "「きっと嫉妬してるんデスよ。\\n 2人の関係を動物的な勘で察したに違いないデス」", | |||
"317000311_68": "「動物にもわかる仲の良さ。\\n お母さんを取られるかもしれないって思ったのかも」", | |||
"317000311_69": "「そんな、わたしだけ触れられないなんて……」", | |||
"317000311_70": "「ううむ……。カーバンクルのみ保護しようにもこれでは無理だ。\\n 下手に拘束し、暴れられても困るからな」", | |||
"317000311_71": "「感情がある以上、ストレスを与えてしまうと\\n 何が起こるかわかりません」", | |||
"317000311_72": "「そこで、未来くんに提案がある。当面の間、\\n カーバンクルとともにここで生活をしてもらえないだろうか」", | |||
"317000311_73": "「君は一般人だ、無理強いすることは出来ないが……」", | |||
"317000311_74": "「やりますッ! わたしにも、協力させてくださいッ!」", | |||
"317000311_75": "「……いいのか?」", | |||
"317000311_76": "「わたしはこの子を護ってあげたい。\\n でも、結局護られたのはわたしのほうです……」", | |||
"317000311_77": "「だから、今度こそ、わたしはこの子を護りたいッ!」", | |||
"317000311_78": "「力の無いわたしでも、きっとやれることはあるから。\\n できることをできる限りやりたいんですッ!」", | |||
"317000311_79": "「せめて、あの人が目覚めて、この子の帰る場所が\\n わかるまでの期間だけでも……」", | |||
"317000311_80": "「ああ、ありがとう」", | |||
"317000311_81": "「それなら、わたしもここに泊まりますッ!\\n 未来1人でなんて――」", | |||
"317000311_82": "「シャーッ!」", | |||
"317000311_83": "「完全に嫌われちゃってるみたいね……」", | |||
"317000311_84": "「これでは、一緒に生活することは無理そうだな……」", | |||
"317000311_85": "「響……」", | |||
"317000311_86": "「未来……」", | |||
"317000311_87": "「ごめんね。でも、わたしのことを護ってくれた\\n この子のためにも、わたしも役に立ちたいの」", | |||
"317000311_88": "「うん、未来の気持ちはわかってるよ。\\n でも、1人だと寂しいよね……」", | |||
"317000311_89": "「それは、うん……」", | |||
"317000311_90": "(いつも響と一緒だったもんね。\\n でも、今回は……)", | |||
"317000311_91": "「……」", | |||
"317000311_92": "「大丈夫、わたしは――」", | |||
"317000311_93": "「ちょっと待て」", | |||
"317000311_94": "「クリス……?」", | |||
"317000311_95": "「あたしもここに泊まる。おっさん、構わないだろ?\\n 敵が攻めてきてもすぐに対応できた方がいいしな」", | |||
"317000311_96": "「もちろん構わない。\\n 協力してくれるというなら、こちらとしても助かる」", | |||
"317000311_97": "「でも、本当にいいの?」", | |||
"317000311_98": "「世話はやってくれよ。\\n あたしはそいつが変なことしないように見張るだけだ」", | |||
"317000311_99": "「うん、ありがとうッ!」", | |||
"317000311_100": "「では、正式に要請させてくれ。\\n 両名にカーバンクルの宝珠の護衛任務を頼む」", | |||
"317000311_101": "「はいッ!」", | |||
"317000311_102": "「任せとけってッ!」", | |||
"317000311_103": "「それでは、宿泊用の設備の用意をしておこう。\\n 2人は一度帰って荷物を取ってきてくれ」", | |||
"317000311_104": "「未来の荷物はわたしが持ってくるね。\\n それにしても、いいなあ……。クリスちゃんだけずるい……」", | |||
"317000311_105": "「一緒に泊まりたかったらカーバンクルに好かれないとな」", | |||
"317000311_106": "「よーしッ! 撫でてあげるッ! だから……」", | |||
"317000311_107": "「フーッ!」", | |||
"317000311_108": "「ダメみたいだな……」", | |||
"317000311_109": "「うう……、今は諦めるよ……」", | |||
"317000311_110": "「わたしがいないからって夜更かししちゃダメだよ?\\n ちゃんと寝る前は歯を磨いて、あとそれから……」", | |||
"317000311_111": "「そうそう、寂しかったらメールして。\\n わたしもちゃんと返すからね」", | |||
"317000311_112": "「うん、わかった……。\\n いっぱいメールしちゃうと思うけど、いいかな?」", | |||
"317000311_113": "「うん、もちろんだよ」", | |||
"317000311_114": "「じゃあ、離れ離れになる前に\\n 未来の温もりを――」", | |||
"317000311_115": "「シャーッ!」", | |||
"317000311_116": "「それもさせてくれないのッ!?」" | |||
} |
@@ -1 +1,137 @@ | |||
{} | |||
{ | |||
"317000321_0": "「よっと、いよいよ本部での生活の始まりか」", | |||
"317000321_1": "「かなり荷物少ないね」", | |||
"317000321_2": "「まあ、足りなかったら取りに戻ればいいからな。\\n あたしはこれさえあれば……」", | |||
"317000321_3": "「それって……」", | |||
"317000321_4": "「パパとママの位牌だ。\\n 毎日手を合わせないと、落ち着かなくて……」", | |||
"317000321_5": "「……部屋に置かせてもらっても、いいか?」", | |||
"317000321_6": "「うん、もちろんだよッ!\\n わたしも一緒に手を合わせてもいいかな?」", | |||
"317000321_7": "「あ、ああ……。ありがとうな」", | |||
"317000321_8": "「よーし、とりあえず荷ほどき頑張るぞーッ!」", | |||
"317000321_9": "「随分と楽しそうだな。\\n あのバカと離れ離れで寂しいんじゃなかったのか?」", | |||
"317000321_10": "「そうだけど、クリスが一緒にいてくれるから」", | |||
"317000321_11": "「友だちとお泊りって、それだけで楽しいでしょ。\\n 何しようかってわくわくするもの」", | |||
"317000321_12": "「そういうもんか? あたしにはわかんないな」", | |||
"317000321_13": "「って言ってるけど、かばんの中に\\n トランプとか、ボードゲームとか見えたけど?」", | |||
"317000321_14": "「なッ!? こ、これはたまたま入ってただけだッ!\\n 適当に放り込んできたから、紛れ込んで……」", | |||
"317000321_15": "「キュッキュ」", | |||
"317000321_16": "「あッ! こら、勝手に取り出すな。\\n 大体、お前はボードゲームなんてできないだろ」", | |||
"317000321_17": "「そうかな?\\n 教えてみたら、案外できちゃったりして」", | |||
"317000321_18": "「それなら勝手にやってくれッ!\\n いいか、買ったばかりなんだから壊すなよ?」", | |||
"317000321_19": "「キュイッ!」", | |||
"317000321_20": "「買ったばかり……?」", | |||
"317000321_21": "「……ッ!\\n いいから、とっとと部屋に入るぞッ!」", | |||
"317000321_22": "「フフ。……うんッ! よろしくね」", | |||
"317000321_23": "「キューッ!」", | |||
"317000321_24": "「ここが宿泊用の部屋か」", | |||
"317000321_25": "「おじゃまします」", | |||
"317000321_26": "「キュー……キュキュ……」", | |||
"317000321_27": "「部屋に上がり込むなり、そこら中嗅ぎ回って……。\\n あいつは何やってんだ?」", | |||
"317000321_28": "「ええっとね、初めて入った場所だと、\\n ああいう行動を取るものらしいよ」", | |||
"317000321_29": "「へえ、そうなのか。……って、その本はなんだ?\\n 『誰でもわかる猫の育て方』……?」", | |||
"317000321_30": "「うん。一緒に生活をする上で参考になるかもしれないって、\\n 藤尭さんに渡されたの」", | |||
"317000321_31": "「聖遺物をペット扱いか?」", | |||
"317000321_32": "「これも貰っちゃった。\\n ほーら、ねこじゃらしだよー」", | |||
"317000321_33": "「キュー、キューッ!」", | |||
"317000321_34": "「ねこじゃらしで喜ぶのかよッ!\\n ったく、緊張感が無いな……」", | |||
"317000321_35": "「そうだ、そろそろお腹空いてるんじゃないかな。\\n 猫缶も貰ったから、あげてみようよ」", | |||
"317000321_36": "「聖遺物って腹減るのか?」", | |||
"317000321_37": "「うーん、どうだろう?\\n はい、ごはんですよー」", | |||
"317000321_38": "「キュキュ……キュイッ!」", | |||
"317000321_39": "「あッ、お皿をひっくり返しちゃった……」", | |||
"317000321_40": "「キュー……」", | |||
"317000321_41": "「どうやら、食事は必要ないみたいだな」", | |||
"317000321_42": "「そこは猫とは違うんだね。\\n あ、身体がエサで汚れちゃってる」", | |||
"317000321_43": "「向こうに洗面所があるから、そこで洗ってやれ」", | |||
"317000321_44": "「うん。じゃあ、ちょっと行ってくるね」", | |||
"317000321_45": "「ええっと、洗うときはぬるま湯にしてっと……。\\n すぐに終わるからじっとしててね」", | |||
"317000321_46": "「キュキュッ!?」", | |||
"317000321_47": "「なあ。そういえば、もし猫と一緒だったら、\\n 水は嫌いなんじゃ……」", | |||
"317000321_48": "「キューッ!」", | |||
"317000321_49": "「きゃあッ!?」", | |||
"317000321_50": "「逃げちゃったッ!?」", | |||
"317000321_51": "「キューキューッ!」", | |||
"317000321_52": "「ダメ、カーバンクルッ!\\n そんなに走り回ったら危ないよッ!」", | |||
"317000321_53": "「言わんこっちゃない。\\n よーし、あたしが捕まえてや――」", | |||
"317000321_54": "「キュッ!」", | |||
"317000321_55": "「うわッ! \\n 思ったよりすばしっこいな……ッ!」", | |||
"317000321_56": "「今度はわたしが……ッ! えいッ!」", | |||
"317000321_57": "「きゃッ!?」\\n「うわッ!?」", | |||
"317000321_58": "「いたた……大丈夫ッ!?\\n ごめんね、ぶつかっちゃった……」", | |||
"317000321_59": "「ああ、大丈夫だ。それより早くそこを……」", | |||
"317000321_60": "「ひゃッ!?\\n お、おいッ! 変なとこ触るなッ!」", | |||
"317000321_61": "「う、うん……、すぐにどくね」", | |||
"317000321_62": "「……はあ、完全にあいつに振り回されてるな」", | |||
"317000321_63": "「うん、追いかけっこをして遊んでるつもりだったみたい……。\\n あれ? カーバンクルはどこ……?」", | |||
"317000321_64": "「――うわッ!?\\n あいつ、棚の上に登ってるぞッ!」", | |||
"317000321_65": "「キューイ」", | |||
"317000321_66": "「あんな高いところに登ったら……」", | |||
"317000321_67": "「キュッ!?」", | |||
"317000321_68": "「――落ちちゃうッ!」", | |||
"317000321_69": "「危ない……ッ!」", | |||
"317000321_70": "「さすがクリスッ! ナイスキャッチッ!」", | |||
"317000321_71": "「とんだお転婆だな」", | |||
"317000321_72": "「キュ?」", | |||
"317000321_73": "「嫌いな水を掛けようとしちゃってごめんね」", | |||
"317000321_74": "「でも、もう高いところに登っちゃダメだからね。\\n わかった?」", | |||
"317000321_75": "「キュゥ……」", | |||
"317000321_76": "「こいつは怒らせると怖いんだから、ほどほどにしとけよ」", | |||
"317000321_77": "「キュッ!」", | |||
"317000321_78": "「……怪我が無くて本当によかった。\\n あんまり心配させないでね」", | |||
"317000321_79": "「キュー」", | |||
"317000321_80": "「く、くすぐったいよ。どうしたの、急にすり寄ってきて」", | |||
"317000321_81": "「そいつなりに謝ろうとしてんじゃないか?」", | |||
"317000321_82": "「キュッキュッ、キューッ!」", | |||
"317000321_83": "「えッ!? あたしもか?\\n ……まあ、どういたしまして」", | |||
"317000321_84": "「言葉は通じなくても、こうやって意思を伝え合えるし、\\n 仲良く暮らせそうだね」", | |||
"317000321_85": "「ああ、そうだな」", | |||
"317000321_86": "「でも、ルールはきちんと教えないとな。\\n また振り回されるのはごめんだぞ」", | |||
"317000321_87": "「じゃあ、わたしたち2人で頑張って教えてあげないとね」", | |||
"317000321_88": "「あたしもやるのか?\\n そういうのは苦手なんだけどな……」", | |||
"317000321_89": "「フフ、大丈夫だよ。\\n クリスは優しくて、意外と面倒見がいいんだから」", | |||
"317000321_90": "「……まあ、頑張ってみるよ」", | |||
"317000321_91": "「クー、クー……」", | |||
"317000321_92": "「やっと寝てくれたね。\\n お茶を淹れたから、わたしたちもゆっくりと……」", | |||
"317000321_93": "「すう……」", | |||
"317000321_94": "「寝ちゃってる……。いっぱい頑張ってくれてたから\\n 起こさないようにしないと……」", | |||
"317000321_95": "(こうやって、寝顔を見てると初めて\\n 会ったときのことを思い出すな……)", | |||
"317000321_96": "(あのときはボロボロで、辛そうな寝顔で……。\\n 心配でずっと目が離せなかった)", | |||
"317000321_97": "「むにゃ……」", | |||
"317000321_98": "(今は柔らかくて可愛い寝顔になったよ)", | |||
"317000321_99": "(たくさんの人と出会って、たくさんいい思い出ができて……。\\n きっとそのおかげなんだよね)", | |||
"317000321_100": "「今のクリスの寝顔、好きだな……」", | |||
"317000321_101": "「ん……?」", | |||
"317000321_102": "「ごめんね、起こしちゃった?」", | |||
"317000321_103": "「いや、勝手に目が覚めただけで……」", | |||
"317000321_104": "「というか、顔が近いぞ……ッ!」", | |||
"317000321_105": "(なんか聞こえたような気がしたけど、気のせいだよな)", | |||
"317000321_106": "「寝顔を見てたらね、なんだか昔のことを思い出しちゃって。\\n ついつい見入っちゃってたの」", | |||
"317000321_107": "「昔のことって?」", | |||
"317000321_108": "「わたしとクリスが初めて会った時のこと。\\n ほら、体操服を貸してあげたの、覚えてない?」", | |||
"317000321_109": "「覚えてるに決まってるだろ。\\n 寝てる間に着替えさせられてるなんて思わなかったからな」", | |||
"317000321_110": "「あの頃からクリスは優しかったけど、\\n 今よりつんけんしてたよね。口調も荒々しかったし」", | |||
"317000321_111": "「む、昔のことを引っ張り出すなよなッ!\\n いろいろあったんだよ、いろいろ」", | |||
"317000321_112": "「キュー……?」", | |||
"317000321_113": "「……悪い、起こしちゃったか。\\n まだ寝てていいぞ」", | |||
"317000321_114": "「キュー、キュー」", | |||
"317000321_115": "「なんだよ、急に甘えてきて。\\n お前の親はあっちだぞ。寝ぼけてんのか?」", | |||
"317000321_116": "「ちゃんとわかってて、寄って行ってるんだよ。\\n クリスが優しい人だって」", | |||
"317000321_117": "「はぁ? あたしは別に……」", | |||
"317000321_118": "「キュッキュ……」", | |||
"317000321_119": "「ん? なんだ……?」", | |||
"317000321_120": "「カーバンクルが……、額の宝珠をクリスの\\n おでこに当ててる……?」", | |||
"317000321_121": "「……意外と温かいな。\\n これはどういう意思表示なんだ……?」", | |||
"317000321_122": "「んー、本には書いてないけど、たぶん『大好き』かな?」", | |||
"317000321_123": "「そういえばお前にもやってたっけな」", | |||
"317000321_124": "「キュワー……」", | |||
"317000321_125": "「あくび……? まだ眠いのかな」", | |||
"317000321_126": "「……まあ、夜も遅いからな、\\n あたしたちもちゃんとベッドで寝るか」", | |||
"317000321_127": "「そうだね。そろそろ寝よう」", | |||
"317000321_128": "「響がいないと寂しいなぁ……。\\n 代わりにカーバンクルを抱いて寝ようっと」", | |||
"317000321_129": "「代わりにってお前らまさか、一緒に……」", | |||
"317000321_130": "「うん、毎晩一緒に寝てるよ?」", | |||
"317000321_131": "「……ッ! マジかよ……」", | |||
"317000321_132": "「よかったら、クリスも一緒に……」", | |||
"317000321_133": "「そういうのはあのバカとだけにしろッ!\\n おやすみッ!」", | |||
"317000321_134": "「うん、おやすみ」" | |||
} |
@@ -1 +1,34 @@ | |||
{} | |||
{ | |||
"317000332_0": "「はあ――ッ!」", | |||
"317000332_1": "「……はあ、はあ……」", | |||
"317000332_2": "「ジュエル型アルカ・ノイズ……、こうも堅い物なのッ!?」", | |||
"317000332_3": "「エルフナインがこの前の戦闘データをもとに作ったって\\n 言ってたから、たぶん間違いないと思う」", | |||
"317000332_4": "「こんなのがたくさん攻めてきたら、\\n はっきり言ってピンチデス……」", | |||
"317000332_5": "「これまでも、特別な特性を持った敵とは\\n 何度か戦ってきたわ」", | |||
"317000332_6": "「そんな時、対抗することができたのは……」", | |||
"317000332_7": "「ギアの心象変化かッ!」", | |||
"317000332_8": "「なるほどデースッ! あの堅い体を砕くには、えーっと……」", | |||
"317000332_9": "「こっちも堅くなるとか?」", | |||
"317000332_10": "「いいアイデアデスッ! あれ……?\\n でも、どんな心象になったら堅くなれるんデスかッ!?」", | |||
"317000332_11": "「うーむ……。\\n 剣そのものになることができれば。あるいは……」", | |||
"317000332_12": "「アルマジロ型ギアとか、堅そう」", | |||
"317000332_13": "「どれも現実的ではなさそうね……」", | |||
"317000332_14": "「仕方がない。\\n 引き続きシミュレータを相手に鍛錬を積むとしよう」", | |||
"317000332_15": "「なぜ、撤退させたんだ? おかげでカーバンクルの宝珠を\\n S.O.N.G.に奪われてしまったではないか」", | |||
"317000332_16": "「計算通りよ。カーバンクルの宝珠の力を引き出すためには、\\n 必要なプロセスなの」", | |||
"317000332_17": "「あなたたちは、完全に覚醒した状態のカーバンクルの宝珠が\\n 欲しいんでしょう?」", | |||
"317000332_18": "「ああ、もちろんだ。軍事利用できなければ、意味がないからな」", | |||
"317000332_19": "「しかし、奪われるのが必要なプロセスとはどういうことだ」", | |||
"317000332_20": "「ずっと宝珠状態のまま変化のなかったカーバンクルが\\n 動き出した理由……」", | |||
"317000332_21": "「それは、あの唄いながら戦う兵器にあるわ」", | |||
"317000332_22": "「あの兵器が近くで起動している時、カーバンクルの宝珠が\\n 活性化する様子が観測できたの」", | |||
"317000332_23": "「なるほど……。つまり、敢えてあちらに保有させることで\\n カーバンクルの宝珠の覚醒を促すということか」", | |||
"317000332_24": "「それで覚醒が完了したとして、どうやって回収するつもりだ?」", | |||
"317000332_25": "「ジュエル型アルカ・ノイズを使えば可能よ。\\n あの兵器にも有効だったのは、あなたたちも見たでしょう」", | |||
"317000332_26": "「……なるほどな」", | |||
"317000332_27": "「わかったら、定期的にS.O.N.G.を襲撃しなさい。\\n 倒す必要は無いわ。重要なのは、兵器を起動させることよ」", | |||
"317000332_28": "「ああ、わかった。\\n そういうことなら任せておけ」", | |||
"317000332_29": "「……フン、カーバンクルの宝珠の真の覚醒がどういうことかも\\n 知らず、バカな連中だわ」", | |||
"317000332_30": "「翠に逃亡された時は、肝を冷やしたけれど、\\n あの兵器の登場は、嬉しい誤算ね」", | |||
"317000332_31": "「錬金術師も、S.O.N.G.も、\\n 私のために働いてもらうわよ……ッ!」" | |||
} |
@@ -1 +1,23 @@ | |||
{} | |||
{ | |||
"317000411_0": "絆結ぶ赤き宝石", | |||
"317000411_1": "「ジュエル型アルカ・ノイズが出現ッ!\\n 本部のすぐ近くですッ!」", | |||
"317000411_2": "「直接カーバンクルの宝珠を狙ってきたか。\\n お前たち、迎撃だッ!」", | |||
"317000411_3": "「はいッ!」", | |||
"317000411_4": "「ジュエル型アルカ・ノイズがあんなにたくさんッ!?」", | |||
"317000411_5": "「まだ有効な対抗策が見つかっていないというのに……」", | |||
"317000411_6": "「カーバンクルを奪いにきたなら、\\n やるしかないだろッ!」", | |||
"317000411_7": "「Killter Ichaival tron――」", | |||
"317000411_8": "「さあ、どいつからぶっ飛ばして……」", | |||
"317000411_9": "「って、なんだこれッ!?」", | |||
"317000411_10": "「ど、どうしたのそのギアッ!?\\n 宝石みたいにキラキラしてるッ!」", | |||
"317000411_11": "「なんらかの心象変化かッ!?」", | |||
"317000411_12": "「あたしに聞かれてもわからねえよッ!\\n なんで突然――」", | |||
"317000411_13": "「うわッ!\\n 不意打ちかよ――上等だッ!」", | |||
"317000411_14": "「ウソッ!? 簡単に砕いちゃったッ!」", | |||
"317000411_15": "「今の攻撃は……ッ!?」", | |||
"317000411_16": "「よくわからないけど、\\n このギアの攻撃はアイツらに通るみたいだ」", | |||
"317000411_17": "「ぞろぞろ湧いてきたな」", | |||
"317000411_18": "「ちょうどいい。このギアの力、試してやるッ!」", | |||
"317000411_19": "「わたしたちも続くぞッ!」", | |||
"317000411_20": "「はいッ!」" | |||
} |
@@ -1 +1,101 @@ | |||
{} | |||
{ | |||
"317000412_0": "「お疲れ様ッ!」", | |||
"317000412_1": "「あれ? カーバンクルは?」", | |||
"317000412_2": "「戦いの間はちょっと興奮してたんだけど……、\\n 今は部屋で眠ってるよ」", | |||
"317000412_3": "「……そうか」", | |||
"317000412_4": "「ジュエル型アルカ・ノイズの撃退、ご苦労だった」", | |||
"317000412_5": "「今回はクリスくんの働きが大きかったな」", | |||
"317000412_6": "「あのギアのおかげで勝てたけど……、\\n あれは結局なんだったんだ?」", | |||
"317000412_7": "「それはおそらく、この人の話を聞けば判明するだろう」", | |||
"317000412_8": "「こんにちは」", | |||
"317000412_9": "「あなたは……ッ!」", | |||
"317000412_10": "「よかった、意識が戻ったんですね」", | |||
"317000412_11": "「あなたはあの時の女の子ね」", | |||
"317000412_12": "「どうしてもあなたと話がしたかったの。\\n ずっと気を失っていて、お礼が言えてなかったから」", | |||
"317000412_13": "「お礼、ですか?」", | |||
"317000412_14": "「私もあの子も、あなたがいなかったら、\\n どうなっていたかわからないわ」", | |||
"317000412_15": "「助けてくれて、どうもありがとう」", | |||
"317000412_16": "「お礼なら響たちに言ってください。\\n アルカ・ノイズを倒してくれたのは、彼女たちです」", | |||
"317000412_17": "「それにわたしは、逃げることしかできなくて……」", | |||
"317000412_18": "「倒したのは彼女たちかもしれない」", | |||
"317000412_19": "「でも、私の手を引いて、声をかけて、\\n 肩を貸してくれたのはあなたよ」", | |||
"317000412_20": "「諦めそうになっていた私に勇気をくれたあなたに、\\n お礼を言いたかったの」", | |||
"317000412_21": "「勇気を、わたしが……」", | |||
"317000412_22": "「あ、ごめんなさいッ!\\n 自己紹介がまだだったわね」", | |||
"317000412_23": "「私の名前は貴瀬翠。カーバンクルの研究者よ」", | |||
"317000412_24": "「研究、ですか……?」", | |||
"317000412_25": "「ええ。双子の姉と一緒にね」", | |||
"317000412_26": "「錬金術師たちと手を組み、あなたたちを襲ったのが\\n 姉の貴瀬瑠璃よ」", | |||
"317000412_27": "「ええッ!?」", | |||
"317000412_28": "「双子の姉って……アイツかッ!\\n だから似てたんだな」", | |||
"317000412_29": "「お姉さんと一緒に研究をされていたんですよね?」", | |||
"317000412_30": "「それなのに、どうしてアルカ・ノイズに襲われて……」", | |||
"317000412_31": "「そうね……、どこから説明したらいいかしら……」", | |||
"317000412_32": "「できれば、一から話してもらえると助かる。\\n 目覚めたばかりで申し訳ないが、できる限りの情報がほしい」", | |||
"317000412_33": "「そうですね、では……」", | |||
"317000412_34": "「カーバンクルの宝珠はもともと、我が家に伝わる家宝であり、\\n 父の研究対象でした」", | |||
"317000412_35": "「家宝と共に残された、『カーバンクルが覚醒したとき真の力を\\n 発揮する』という伝承を信じて父は研究に没頭したんです」", | |||
"317000412_36": "「そんなある時、カーバンクルが動物の姿に変化したんです。\\n 父は覚醒に近づいたと、とても喜んでいました」", | |||
"317000412_37": "「私たち姉妹は、カーバンクルと仲良くなって、\\n 父の研究の合間に遊びながら幸せに暮らしていました」", | |||
"317000412_38": "「そんなことがあったんですね」", | |||
"317000412_39": "「国連に所在が把握されていなかったということは、\\n お父様は秘密裏に研究を進めていたのだろう」", | |||
"317000412_40": "「はい。しかし、夢が叶う前に父は亡くなってしまいました。\\n そして私たち姉妹は、父の悲願と共に、研究を受け継いだんです」", | |||
"317000412_41": "「歯車が狂いだしたのは、その頃からです……」", | |||
"317000412_42": "「姉は、父の想いを受け継ごうとするあまり研究に\\n 没頭していったんです」", | |||
"317000412_43": "「そして、覚醒した姿こそがカーバンクルのあるべき姿だと、\\n その方法の究明を進めていった……」", | |||
"317000412_44": "「一方私は、カーバンクルと一緒に暮らす生活が大好きだった。\\n 覚醒したら変わってしまうんじゃないかと怖かった……」", | |||
"317000412_45": "「考えの違いと、研究がうまくいかない苛立ちから、\\n 私たちは反発し合うようになってしまいました」", | |||
"317000412_46": "「そんなある日、カーバンクルは、\\n 突然宝珠に戻ってしまったんです」", | |||
"317000412_47": "「ええッ!? あの、宝石の姿にですか……?」", | |||
"317000412_48": "「ええ、私たちがいくら呼び掛けても、\\n 動物型にならなくなってしまったの」", | |||
"317000412_49": "「それから私たちは再び協力し、カーバンクルが\\n 動物型に戻ってくれる方法を研究しました」", | |||
"317000412_50": "「しかし、思わしい成果は上がらず、\\n 研究資金も尽きてきた頃――」", | |||
"317000412_51": "「カーバンクルの存在をどこからか嗅ぎつけた\\n 錬金術師と名乗る男たちが接触してきたんです」", | |||
"317000412_52": "「ここで錬金術師が登場するのか」", | |||
"317000412_53": "「きな臭い予感しかしないわね……」", | |||
"317000412_54": "「連中は資金援助の代わりに、研究結果の提出を要求しました」", | |||
"317000412_55": "「カーバンクルに再び会うためにこれを受け入れてしまったのが、\\n 今思えば大きな過ちでした」", | |||
"317000412_56": "「最初は問題なかったのですが……」", | |||
"317000412_57": "「錬金術師が研究結果を軍事利用しているのが\\n 発覚した、といったところだろう」", | |||
"317000412_58": "「ええ、その通りです。そこで、私たち姉妹はまた\\n 対立することになります」", | |||
"317000412_59": "「私は、カーバンクルをそんなことに利用するのは\\n 反対だと主張したのですが……」", | |||
"317000412_60": "「姉は、錬金術師と縁を切ったら資金源が無くなる。\\n それより、利用してやるべきだと――」", | |||
"317000412_61": "「そのためには、軍事利用くらい問題ではないと言って\\n 聞きませんでした」", | |||
"317000412_62": "「姉の願いは、再び目覚めたカーバンクルとあの頃のように\\n 暮らすことではなく、父の夢を叶えることだったんです」", | |||
"317000412_63": "「姉は変わってしまいました……。いつからか錬金術師たちの\\n 思想に同調し、協力的に研究するようになって」", | |||
"317000412_64": "「今では、錬金術師たちと手を取り合っています」", | |||
"317000412_65": "「そしてある日、私は隙をついて研究室を爆破して……」", | |||
"317000412_66": "「あの子と一緒に研究組織から逃げて、\\n わたしたちと出会ったんですね」", | |||
"317000412_67": "「ええ。あなたに出会わなければ、アルカ・ノイズに\\n 殺されていたかもしれないわ」", | |||
"317000412_68": "「だいたいわかったけど……、どうしてカーバンクルは今\\n 動物の姿になっているんだ? ずっと宝珠のままだったんだろ」", | |||
"317000412_69": "「わからないわ。私も先ほどそれを聞いて驚いたの」", | |||
"317000412_70": "「ただ、あの子の力を悪用することに手を貸してしまった\\n 私を許してくれるか不安で……」", | |||
"317000412_71": "「今は会いに行く勇気が出ないわ……」", | |||
"317000412_72": "「カーバンクルの力の悪用とは、どういうことだろうか」", | |||
"317000412_73": "「あなたたちを襲ったジュエル型アルカ・ノイズ……。\\n あれは、カーバンクルの研究結果を錬金術に応用したものよ」", | |||
"317000412_74": "「カーバンクルには、物を結晶化させる能力があるの」", | |||
"317000412_75": "「よく倒すことができたわね。あの結晶を砕くなんて……」", | |||
"317000412_76": "「あたしのギアがあったからだ。\\n なぜか宝石みたいな見た目に変化していた」", | |||
"317000412_77": "「聖遺物の力をそのように転化する技術が確立されていたのね」", | |||
"317000412_78": "「ああ。とある天才科学者によってな。\\n 我々は悪用するつもりはないから安心してくれ」", | |||
"317000412_79": "「ギアの変化は、心象の変化が反映されたものだと考えられます。\\n ただ今回の場合は、なぜ変化したのか……」", | |||
"317000412_80": "「カーバンクルの力の影響を受けたのではないかしら。\\n 同じ力を持っていれば、当然砕くことができるはずよ」", | |||
"317000412_81": "「一緒に過ごしたから、影響を受けたということでしょうか。\\n 昨日はカーバンクルとどのようなことを?」", | |||
"317000412_82": "「一緒に寝たり、遊んだり……。\\n 特にこれってのはないな……」", | |||
"317000412_83": "「昨日そんな楽しそうなことをしてたなんてッ!\\n わたしも一緒に泊まればよかった」", | |||
"317000412_84": "「それができないからあたしが泊まったんだろッ!」", | |||
"317000412_85": "「そう……。あの子は元気なのね。\\n ……う……」", | |||
"317000412_86": "「大丈夫ですかッ!?」", | |||
"317000412_87": "「ええ、大丈夫。少しめまいがしただけよ」", | |||
"317000412_88": "「すまない、病み上がりなのに無理をさせてしまったな。\\n 部屋に戻って休んでくれ」", | |||
"317000412_89": "「一旦解散だ。敵組織への対応は追って連絡する」", | |||
"317000412_90": "「ただいま」", | |||
"317000412_91": "「キューキューッ!」", | |||
"317000412_92": "「なんだ、起きてたんだな」", | |||
"317000412_93": "「キュキュッ!」", | |||
"317000412_94": "「うん、抱っこしてあげる」", | |||
"317000412_95": "(カーバンクルの影響を受けたジュエル型ギア……。\\n もしかしたら、わたしの心象も……)", | |||
"317000412_96": "「キュッ!」", | |||
"317000412_97": "「……あれ?」", | |||
"317000412_98": "(なんだか、カーバンクルの体が重くなっているような……?)" | |||
} |
@@ -1 +1,86 @@ | |||
{} | |||
{ | |||
"317000421_0": "「……で? 揃いも揃って、一体、何を始めるつもりだ?」", | |||
"317000421_1": "「キュキュ?」", | |||
"317000421_2": "「今回はみんなでその子と仲良くなろうと思って、\\n 遊ぶことにしたデスよッ!」", | |||
"317000421_3": "「どこで遊ぶの?\\n 外に連れ出しちゃダメって言ってたけど……」", | |||
"317000421_4": "「だから、トレーニングルームを使うことにしたんです」", | |||
"317000421_5": "「ここなら多少暴れても問題ないわ。\\n もちろん、司令の許可は貰っているわよ」", | |||
"317000421_6": "「無論、ただ遊ぶだけという理由で許可が出たわけではない」", | |||
"317000421_7": "「カーバンクルの宝珠と親しくなったことで、ジュエル型ギアへと\\n 変化したという仮定を立証するためだ」", | |||
"317000421_8": "「ジュエル型アルカ・ノイズと戦えるのがあなただけという\\n 状況は負担も大きいし、あまりよくないから」", | |||
"317000421_9": "「という建前は置いといて、今日は思いっきり遊ぶデースッ!」", | |||
"317000421_10": "「なるほど、そういうことか。\\n よかったな、今日はこいつらが遊んでくれるらしいぞ」", | |||
"317000421_11": "「キュー?」", | |||
"317000421_12": "「何して遊ぼっか? わたしはね――」", | |||
"317000421_13": "「フーッ!」", | |||
"317000421_14": "「お前は見学だ」", | |||
"317000421_15": "「ううん、今日は引き下がらないッ!\\n みんなが遊んでるのにわたしだけ見てるなんてッ!」", | |||
"317000421_16": "「それに今回はわたしなりに考えてきたんだから。\\n ほら、たくさん遊び道具持ってきたんだよ」", | |||
"317000421_17": "「ボールにフリスビー、ねこじゃらし……?」", | |||
"317000421_18": "「どれが喜んでくれるかなってッ!\\n ほら、ねこじゃらしだよーッ!」", | |||
"317000421_19": "「……」", | |||
"317000421_20": "「無視されてんじゃねーか」", | |||
"317000421_21": "「き、きっとねこじゃらしが気に入らなかっただけだよッ!」", | |||
"317000421_22": "「なら、あたしに貸してみろ。\\n こうやって、目の前で動かせばいいんだよな?」", | |||
"317000421_23": "「キュイ、キュキュイッ!」", | |||
"317000421_24": "「ものすごく楽しそうにじゃれついてるッ!?」", | |||
"317000421_25": "「アタシにもやらせてほしいデスッ!\\n よッ! はッ! ていッ!」", | |||
"317000421_26": "「キュッ! キャッ! キュイッ!」", | |||
"317000421_27": "「切ちゃん、次、わたしにも」", | |||
"317000421_28": "(ねこじゃらしにじゃれつく姿……、可愛いッ!\\n わたしもやってみたいけど……)", | |||
"317000421_29": "「ちょっと待ったぁッ!\\n ねこじゃらしがダメなら、このボールを使えばッ!」", | |||
"317000421_30": "「ボールの中に鈴が入ってて、転がると音がなるんだよ。\\n これなら、この子も喜んでくれるはず。それッ!」", | |||
"317000421_31": "「キュキュッ!」", | |||
"317000421_32": "「あッ、ボールのほうへ走っていったッ!?」", | |||
"317000421_33": "「やったッ! これで遊べば、わたしも仲良くなれ――」", | |||
"317000421_34": "「キュイーッ!」", | |||
"317000421_35": "「ぐはッ!?」", | |||
"317000421_36": "「な、なんで……」", | |||
"317000421_37": "「尻尾で打ったボールが顔面に直撃したデスかッ!?」", | |||
"317000421_38": "「……なるほど、キャッチボールがしたかったんだね。\\n よーし、とことんやるよッ! えいッ!」", | |||
"317000421_39": "「キューッ!」", | |||
"317000421_40": "「ううッ!?\\n そ、それっ、今度はこっちだよッ!」", | |||
"317000421_41": "「キューキューッ!」", | |||
"317000421_42": "「これはなんと言えばいいんデスかね……」", | |||
"317000421_43": "「恐ろしいほどに完璧なコントロール」", | |||
"317000421_44": "「どの方向にボールが来ても、的確に彼女の顔へ当たるように\\n 尻尾で打ち返しているわ」", | |||
"317000421_45": "「ああ、これは見事な尻尾さばきだ」", | |||
"317000421_46": "「――でも、これくらいじゃ負けないッ!\\n どんどんいくよッ!」", | |||
"317000421_47": "「キューキューッ!」", | |||
"317000421_48": "「フフ、まるでお父さんと子供が\\n 仲良くキャッチボールしてるみたいだね」", | |||
"317000421_49": "「いやいや、カーバンクルは遊んでるっていうより、\\n 攻撃してるつもりなんじゃないか?」", | |||
"317000421_50": "「……ま、まあ、これをきっかけに2人が仲良くなってくれれば\\n わたしはどっちでもいいかな」", | |||
"317000421_51": "「……なれるといいけどな」", | |||
"317000421_52": "「マリアは混ざらなくていいのか?」", | |||
"317000421_53": "「わ、わたしも――」", | |||
"317000421_54": "「キューッ!」", | |||
"317000421_55": "「えッ、な、何よ、急に寄ってきてッ!」", | |||
"317000421_56": "「ごめんなさい、ちょっとうまく取れなくて。\\n ボールがそっちに行っちゃいました」", | |||
"317000421_57": "「投げてやったらどうだ、きっと喜ぶぞ」", | |||
"317000421_58": "「わたしが投げるの? でも、それは……」", | |||
"317000421_59": "「……」", | |||
"317000421_60": "「ほら、投げてくれるのを待っているようだぞ」", | |||
"317000421_61": "「……」", | |||
"317000421_62": "(卑怯よッ! そんなつぶらな瞳でわたしを見つめるなんてッ!)", | |||
"317000421_63": "「し、仕方がないわね、今回だけよ。\\n それ、取ってきなさいッ!」", | |||
"317000421_64": "「キュキュッ! ギュー……」", | |||
"317000421_65": "「……あれ? わたしの時と対応が違うッ!?」", | |||
"317000421_66": "「だから、お前はもう諦めろ」", | |||
"317000421_67": "「……ねえ、ちょっといいかな?」", | |||
"317000421_68": "「ん、なんだ?」", | |||
"317000421_69": "「あの子と仲良くなるっていう主旨だったと思うんだけど、\\n ちょっと違うんじゃないかなって」", | |||
"317000421_70": "「そうか? 楽しそうに遊んでるじゃないか」", | |||
"317000421_71": "「あれって、みんなと遊んでるっていうより、\\n 遊び道具と遊んでるつもりなんじゃないかな?」", | |||
"317000421_72": "「ほら、ボールを抱えて転がってるデスよ。\\n どっちがボールかわからないデス」", | |||
"317000421_73": "「今度はこれを使ってみない?」", | |||
"317000421_74": "「……まあ、お互い楽しけりゃそれでいいんじゃないか」", | |||
"317000421_75": "「うーん、これでいいのかなぁ?」", | |||
"317000421_76": "「キュイッ!?」", | |||
"317000421_77": "「この音は、まさかッ!」", | |||
"317000421_78": "「全員、そこにいるな。\\n 今、錬金術師と例のジュエル型アルカ・ノイズが確認された」", | |||
"317000421_79": "「それもこの本部の近くでだ。\\n 急ぎ出動してくれッ!」", | |||
"317000421_80": "「了解デスッ!」", | |||
"317000421_81": "「外の敵はわたしたちがなんとかするから、\\n 未来はその子を護ってあげてねッ!」", | |||
"317000421_82": "「うん、響たちも気をつけて」", | |||
"317000421_83": "「うんッ! じゃあ、行ってきますッ!」" | |||
} |
@@ -1 +1,46 @@ | |||
{} | |||
{ | |||
"317000422_0": "「こらーッ! 洗濯物くわえていっちゃダメって言ってるのにッ!\\n 待ちなさーいッ!」", | |||
"317000422_1": "「キュキューッ!」", | |||
"317000422_2": "「こっちはジュエル型アルカ・ノイズを倒して帰ってきたと思ったら……、\\n なんだ? この平和な空間は」", | |||
"317000422_3": "「キュー」", | |||
"317000422_4": "「おい、こっちに逃げてくるなって。\\n 悪いけど、あたしは悪さをしたお前をかばうつもりはないぞ」", | |||
"317000422_5": "「見てないで捕まえてッ! それで何枚目になるか……。\\n そのたびに洗濯し直すんだよ」", | |||
"317000422_6": "「ほら、大人しく捕まっとけ。\\n あれは怒ると本当に怖いんだからな」", | |||
"317000422_7": "「キュッ!」", | |||
"317000422_8": "「あッ、逃げないのッ!」", | |||
"317000422_9": "「お、おい、人の周りをチョロチョロ走るなッ!」", | |||
"317000422_10": "「キューキュッ!」", | |||
"317000422_11": "「失礼します。ちょっとクリスさんのギアについて……」", | |||
"317000422_12": "「キューッ!」", | |||
"317000422_13": "「逃げ出したッ!?」", | |||
"317000422_14": "「ご、ごめんなさいッ! 不注意でした……」", | |||
"317000422_15": "「ううん、追いかけるから大丈夫ッ!」", | |||
"317000422_16": "「ああ、行くぞッ!」", | |||
"317000422_17": "「ふー、やっと見つかったか」", | |||
"317000422_18": "「ダメだよ?\\n 叱られたら逃げないで、ちゃんとごめんなさいって言わないと」", | |||
"317000422_19": "「キュー……」", | |||
"317000422_20": "「よし、いい子いい子」", | |||
"317000422_21": "「キュキュッ!」", | |||
"317000422_22": "「うわッ! おい、くすぐったいだろ。じゃれつくなよ。\\n 話をちゃんと聞いていたのかッ!?」", | |||
"317000422_23": "「フフ、クリスが戦いに出ちゃってたから寂しかったんだよ。\\n だからいたずらしちゃったんだよね?」", | |||
"317000422_24": "「そういうもんか……?\\n あれ、お前、ちょっと大きくなってないか?」", | |||
"317000422_25": "「やっぱりクリスもそう思う? この子も成長するのかな……」", | |||
"317000422_26": "「キューッ!」", | |||
"317000422_27": "「えッ、今度はわたし? フフ、ふわふわで気持ちいい」", | |||
"317000422_28": "「キュイッ!」", | |||
"317000422_29": "「そうだ、みんなで記念に写真を撮らない?」", | |||
"317000422_30": "「はあ? 急になんだよ。\\n 記念って、なんの記念だ?」", | |||
"317000422_31": "「わたしと、この子と、クリスが仲良しになれた記念だよ」", | |||
"317000422_32": "「な、なんだよ、その記念。\\n 子供じゃないんだから……」", | |||
"317000422_33": "「いいから、ほら、こっちに来て。\\n カーバンクルはわたしたちの間に入ってね」", | |||
"317000422_34": "「キュイ」", | |||
"317000422_35": "「じゃあ、ここにカメラセットするからね。\\n ええっと、これでタイマーを設定して……よしッ!」", | |||
"317000422_36": "「ほらほら、早くこっちに来て」", | |||
"317000422_37": "「な、なあ、くっつきすぎじゃないか?」", | |||
"317000422_38": "「逆だよ、もうちょっとこっちにくっついて」", | |||
"317000422_39": "(そういえば、前に響と写真を撮ったことがあったな)", | |||
"317000422_40": "(装者として戦ってたことを知らなかったあの頃。\\n 響ともう友だちでいられないくらい大きな喧嘩をした……)", | |||
"317000422_41": "(でも、誤解が解けて、仲直りして……。\\n あのときは鏡が無くて変わりに写真を撮ったんだよね)", | |||
"317000422_42": "(ひどかったな、お互いにボロボロで。\\n ……でも、本当にいい写真だったな)", | |||
"317000422_43": "(この写真も、きっと大切なものになる)" | |||
} |
@@ -1 +1,3 @@ | |||
{} | |||
{ | |||
"317000511_0": "カーバンクルの成長" | |||
} |
@@ -1 +1,42 @@ | |||
{} | |||
{ | |||
"317000512_0": "「ふぅ、お疲れ様。\\n ごめんなさい、急に誘ってしまって」", | |||
"317000512_1": "「別に、暇してたからな」", | |||
"317000512_2": "「やっぱり、ジュエル型アルカ・ノイズとは\\n 戦いづらそうだったな」", | |||
"317000512_3": "「ええ、あなたのようにガンガン攻められたらいいんだけれど」", | |||
"317000512_4": "「お疲れ様。\\n 訓練の様子を見させてもらっていたわ」", | |||
"317000512_5": "「ギアの知識が私にあれば、今までの研究と合わせて\\n なんとかできたのかもしれないけど……、ごめんなさい」", | |||
"317000512_6": "「気にすることはないわ。ギアのことはエルフナインでも\\n わからないことだらけだって言うし」", | |||
"317000512_7": "「2人とも、お疲れ様。\\n 冷たい飲み物を用意したからどうぞ」", | |||
"317000512_8": "「お、ありがとな」", | |||
"317000512_9": "「ん、あいつは?」", | |||
"317000512_10": "「エルフナインの研究室で検査を受けてるよ。ずっと一緒じゃ\\n なくても、少しならわかってくれるようになったみたい」", | |||
"317000512_11": "「……私は、そろそろ戻るわね」", | |||
"317000512_12": "「あの、やっぱりカーバンクルに会いませんか?\\n あなたはずっとそのために――」", | |||
"317000512_13": "「いいのよ、もう。\\n 今あの子は楽しそうに生活しているんだもの」", | |||
"317000512_14": "「それに、私のことなんてもう覚えてないかもしれない。\\n だから、私はこのままで――」", | |||
"317000512_15": "「キュ? キュキューッ!」", | |||
"317000512_16": "「わッ!? ど、どうして……」", | |||
"317000512_17": "「キュー、キュー、キュー……」", | |||
"317000512_18": "「ごめんなさいッ! また急に暴れだしてしまって……」", | |||
"317000512_19": "「……私のことを覚えているの?\\n あんなに昔のことなのに……」", | |||
"317000512_20": "「キューキューッ!」", | |||
"317000512_21": "「覚えていてくれたのね……。\\n ありがとう、覚えていてくれて……ありが、とう……」", | |||
"317000512_22": "「あなたのことを救うことができなかった……。\\n なのにあなたは、昔と変わらず、私に……」", | |||
"317000512_23": "「キュー? キュイキュイ……」", | |||
"317000512_24": "「フフ、なめたらくすぐったい……くすぐったいよ……」", | |||
"317000512_25": "「キューッ!」", | |||
"317000512_26": "(あ、カーバンクルが、額の宝珠をくっつけて……)", | |||
"317000512_27": "「ごめんなさい。つい嬉しくて……。\\n もう落ち着いたから平気よ」", | |||
"317000512_28": "「キュー、キュイキュイ……」", | |||
"317000512_29": "「も、もうなめなくて大丈夫よ、泣いてないから。\\n そんなことされたら、また泣きそうになっちゃうわ」", | |||
"317000512_30": "「本当にその子のことを大切に思っていたんですね」", | |||
"317000512_31": "「ええ、もちろんよ。\\n 私も姉もこの子のことが大好きだったから……」", | |||
"317000512_32": "「本当の家族のように過ごしていたわ。\\n ……それこそ、今のあなたたちのように」", | |||
"317000512_33": "「宝珠をくっつけるあの仕草はね、\\n カーバンクルの親愛の証なのよ」", | |||
"317000512_34": "「あ、わたしもクリスも、同じことをされました」", | |||
"317000512_35": "「フフ、やっぱり」", | |||
"317000512_36": "「ひょっとしたら、それが心象変化の鍵なのかもしれません」", | |||
"317000512_37": "「互いに心を開いて親愛の証を示すことで、\\n 心象に変化が起きる……」", | |||
"317000512_38": "「なるほど。おもちゃで遊ぶ程度では、\\n 本当に心を通わせたとは言えないものね」", | |||
"317000512_39": "「あのギアは親愛の証か……、\\n なんか、ちょっとむずむずするな……」" | |||
} |
@@ -1 +1,26 @@ | |||
{} | |||
{ | |||
"317000521_0": "「ジュエル型ギアは親愛の証……なるほど、\\n そういうことデスかッ!」", | |||
"317000521_1": "「もっともっと遊べばアタシも心象変化できるデスか?」", | |||
"317000521_2": "「時間をかければ、できるかも」", | |||
"317000521_3": "「よーし、じゃあさっそく遊びに行こうッ!」", | |||
"317000521_4": "「あなたは無理なんじゃないかしら……?」", | |||
"317000521_5": "「なんでですか……ッ!?\\n この前だって、わたしにおでこをくっつけてきて……」 ", | |||
"317000521_6": "「あれは頭突きだ」", | |||
"317000521_7": "「最近あの子、身体が大きくなってきたみたいなの。\\n 響に怪我をさせちゃわないか心配だよ……」", | |||
"317000521_8": "「そっか……」", | |||
"317000521_9": "「カーバンクル、成長してるんデスか?」", | |||
"317000521_10": "「ああ、ご飯は食べないくせに、ここのところ\\n かなり大きくなってきてるな」", | |||
"317000521_11": "「やっぱり、普通の動物とは違うんですね」", | |||
"317000521_12": "(普通の動物とは違う、か……)", | |||
"317000521_13": "(このままの勢いで成長していくとしたら、\\n わたしはいつまで、あの子と一緒にいられるんだろう)", | |||
"317000521_14": "(それに、カーバンクルはいつ宝珠の状態へ戻るのか、\\n わからないって言ってた)", | |||
"317000521_15": "(寝ている時、遊んでいる時……。\\n どの瞬間が最後の別れになるかわからないんだ……)", | |||
"317000521_16": "「未来、なんだか顔色が悪いよ。\\n どこか体調悪いの?」", | |||
"317000521_17": "「えッ? う、ううん、なんでもないよ」", | |||
"317000521_18": "「……そっか、何かあったらすぐに相談してね」", | |||
"317000521_19": "「うん……」", | |||
"317000521_20": "「またアイツらかッ!」", | |||
"317000521_21": "「毎回負けてるのに、懲りないデスね」", | |||
"317000521_22": "「とにかく、出撃しよう」", | |||
"317000521_23": "「うんッ!」" | |||
} |
@@ -1 +1,21 @@ | |||
{} | |||
{ | |||
"317000522_0": "「アイツら、また簡単に引き上げていったな。\\n 本当にカーバンクルを奪う気があるのか?」", | |||
"317000522_1": "「こっちを疲れさせて、弱ったところを一気に\\n 攻めようとしてるとか?」", | |||
"317000522_2": "「だとしても、違和感があるわね。\\n それほど攻撃の間隔が短いわけでもないし……」", | |||
"317000522_3": "「まッ、どんな作戦を練ってるのか知らないけど、\\n 正面から叩き潰してやるだけだ」", | |||
"317000522_4": "「うん、そうだねッ!」", | |||
"317000522_5": "「あッ、みんな……」", | |||
"317000522_6": "「あれ、未来? なんで研究室の前にいるの?」", | |||
"317000522_7": "「それが、研究室が……」", | |||
"317000522_8": "「なんだよ、青い顔して。\\n って……お、おい、なんだよこれッ!?」", | |||
"317000522_9": "「研究室の壁が……赤い結晶に覆われているッ!?」", | |||
"317000522_10": "「ジュエル型アルカ・ノイズの結晶に似てる?\\n アイツらがここに忍び込んだのかッ!」", | |||
"317000522_11": "「いや、それはジュエル型アルカ・ノイズの仕業ではない。\\n やったのはカーバンクルだ」", | |||
"317000522_12": "「な……ッ!」", | |||
"317000522_13": "「戦闘に入った時、カーバンクルはこの部屋で検査を受けて\\n いたんだが、突然興奮し、額の宝珠が光って……」", | |||
"317000522_14": "「気がついたら、このありさまだ。壁も、機器類も結晶化\\n してしまっている」", | |||
"317000522_15": "「当のカーバンクルは力を使ったあと、眠りに落ちた」", | |||
"317000522_16": "「幸い、部屋の中には誰もいなかったので\\n 怪我人はいませんでした」", | |||
"317000522_17": "「カーバンクルの力が暴走したみたい……」", | |||
"317000522_18": "「残念だが、こうなってしまった以上、\\n カーバンクルを隔離するしかあるまい」" | |||
} |
@@ -1 +1,47 @@ | |||
{} | |||
{ | |||
"317000611_0": "檻の中のカーバンクル", | |||
"317000611_1": "「待ってくださいッ! あの子はただ怖くて、\\n わたしに会おうとしただけなんですッ!」", | |||
"317000611_2": "「もうしないように言い聞かせますから、\\n お願いします、隔離なんてやめてくださいッ!」", | |||
"317000611_3": "「ああ、完全聖遺物にはストレスがどうこうって、\\n エルフナインが言ったんじゃないかッ!」", | |||
"317000611_4": "「2人とも落ち着いて」", | |||
"317000611_5": "「落ち着けるわけないだろッ!」", | |||
"317000611_6": "「自分の意見だけを一方的に話すなんて、子供のすることよ。\\n 大体、そんなに詰め寄ったら話しようがないでしょうッ!」", | |||
"317000611_7": "「くッ……、ああ……」", | |||
"317000611_8": "「……」", | |||
"317000611_9": "「2人の気持ちはわかっている。\\n だが、この決定を変えることはできない」", | |||
"317000611_10": "「どうしてもなのか?」", | |||
"317000611_11": "「ああ、暴走の原因も制御の方法もわからない状況だからな」", | |||
"317000611_12": "「でも、一度だけですよ。\\n たった一度だけでいきなり隔離なんて……」", | |||
"317000611_13": "「研究室の惨状を見たはずだ。\\n あの力がもし、人に向けられたらどうする?」", | |||
"317000611_14": "「ううん、あの子はそんなこと……」", | |||
"317000611_15": "「絶対に無いと言い切れるだろうか」", | |||
"317000611_16": "「現に我々はこの目で見るまで、その危険性を\\n 知ることができなかった」", | |||
"317000611_17": "「何があるかわからない、そんな危険な存在と\\n お前たちを同じ部屋に住まわせることは許可できない」", | |||
"317000611_18": "「わたしたちのため……」", | |||
"317000611_19": "「可愛らしくじゃれる姿に、するべき警戒を緩め、\\n 最悪の事態を招くところだった」", | |||
"317000611_20": "「これは全て俺の油断が招いた結果だ。\\n 本当に申し訳ない」", | |||
"317000611_21": "「おっさん……」", | |||
"317000611_22": "「……」", | |||
"317000611_23": "(ここが隔離場所……。カーバンクルの額に拘束具……、\\n あれで、力の暴走を可能な限り押さえつけているんだ)", | |||
"317000611_24": "(ごめんね。本当ならすぐにでもあなたを\\n ここから出してあげたいんだけど……)", | |||
"317000611_25": "「……」", | |||
"317000611_26": "「あ……」", | |||
"317000611_27": "「……様子を見に来たんですか?」", | |||
"317000611_28": "「ええ、どうやら、考えることは同じみたいね」", | |||
"317000611_29": "「あの……、\\n ごめんなさい、この子のこんな姿、見たくありませんよね?」", | |||
"317000611_30": "「いえ、仕方ないことだと、私もわかっているわ。\\n ……ただ、どうしても気になってしまって」", | |||
"317000611_31": "「こんなことをして、またこの子が宝珠の姿に戻ってしまうんじゃ\\n ないかって……」", | |||
"317000611_32": "「前も同じことがあったって、言ってましたよね?」", | |||
"317000611_33": "「あの時も、姉さんが研究を進めようとこの子をケージに\\n 入れた時に宝珠の姿になってしまったの」", | |||
"317000611_34": "「そう、だったんですか……」", | |||
"317000611_35": "「やはりS.O.N.G.の力は侮れん。\\n まさかあちらもカーバンクルの宝珠の力を利用してくるとは」", | |||
"317000611_36": "「本当にこのまま作戦を続けて問題ないのだろうな?」", | |||
"317000611_37": "「焦らなくても問題ないわ。\\n 計画どおりに事は進んでいる」", | |||
"317000611_38": "「しかし、覚醒に成功したとしても、\\n 奪還することができなければ意味がないぞ」", | |||
"317000611_39": "「安心して。そのための切り札を用意してあるわ」", | |||
"317000611_40": "「なにッ!? なんだそれはッ!」", | |||
"317000611_41": "「フフ、次の戦いで使ってみるといいわ……」", | |||
"317000611_42": "「それともうひとつ、カーバンクルを奪還するために、\\n 使える駒がある」", | |||
"317000611_43": "(あの時、カーバンクルがかばった少女。\\n 彼女は戦闘手段を持っていないようだった)", | |||
"317000611_44": "(彼女を手中に収めることができれば……)" | |||
} |
@@ -1 +1,18 @@ | |||
{} | |||
{ | |||
"317000621_0": "「よし、これで忘れ物は無いかな」", | |||
"317000621_1": "「未来、今日も行くんだね。\\n カーバンクルちゃんが隔離されてから毎日、ずっと通ってるよね」", | |||
"317000621_2": "「うん……。できるだけ傍にいてあげたくて」", | |||
"317000621_3": "「わたしにはそれくらいしかできないから……」", | |||
"317000621_4": "「ううん、カーバンクルちゃんもきっと喜んでるよ。\\n わたしも一緒に行くね」", | |||
"317000621_5": "「……うん、ありがとう」", | |||
"317000621_6": "「でも未来、大丈夫?\\n 最近顔色悪いし、休める時は休まないとダメだよ?」", | |||
"317000621_7": "「……ありがとう。\\n わたしは大丈夫だから、心配しないで」", | |||
"317000621_8": "(たぶん、大丈夫じゃないよね。\\n 未来は時々、わたしより無理をすることがあるから……)", | |||
"317000621_9": "「通信……ッ!?」", | |||
"317000621_10": "「はい、はい……。\\n わかりました、すぐに向かいますッ!」", | |||
"317000621_11": "「S.O.N.G.の近くに錬金術師が現れたんだって。\\n 行ってくるから、未来はここにいてッ!」", | |||
"317000621_12": "「気をつけてね」", | |||
"317000621_13": "「うんッ!」", | |||
"317000621_14": "(S.O.N.G.の近くで戦闘……あの子を狙って来たんだ……。\\n きっとあの子は、戦闘の音を聞いて怖がってる……)", | |||
"317000621_15": "(……そうだッ! 響の向かった反対側からなら、\\n 戦いに巻き込まれずにS.O.N.G.に入ることができるかも……)" | |||
} |