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0147c75e90
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e0f3663553
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{
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"201008111_0": "チアガールダンス",
|
||||
"201008111_1": "「はぁーッ……」",
|
||||
"201008111_2": "「どうしたんですか?」",
|
||||
"201008111_3": "「さっきから、ため息ばっかりデス」",
|
||||
"201008111_4": "「はぁーッ……」",
|
||||
"201008111_5": "「さっきから、ずっとこんな感じなの」",
|
||||
"201008111_6": "「体育祭の学年合同種目でチアダンスを\\n やることになったんだけど、それが憂鬱なんだって」",
|
||||
"201008111_7": "「チアダンス?」",
|
||||
"201008111_8": "「アタシと響さんも、一緒にやるデス」",
|
||||
"201008111_9": "「はぁーッ……」",
|
||||
"201008111_10": "「ため息ばかりこぼしていると、\\n 幸せが逃げていくって言うよ」",
|
||||
"201008111_11": "「おまえらとチアダンスをやる時点で、\\n 十分に逃げていってるだろう……」",
|
||||
"201008111_12": "「でも、合同種目は強制参加じゃないはず。\\n どうして参加したんですか?」",
|
||||
"201008111_13": "「長距離走に出るか、合同種目をやるかの\\n 二者択一だったんだ……」",
|
||||
"201008111_14": "「そのときは、まだ合同種目でチアダンスをやるって、\\n 決まってなかったからな……。理不尽な話だろう?」",
|
||||
"201008111_15": "「まあ、決まっていても長距離走とチアじゃ、\\n どっちを選んだかわからないけどな」",
|
||||
"201008111_16": "「そういえば、調は未来さんと同じチームって聞いてるデス。\\n 合同種目で何をやるんデスか?」",
|
||||
"201008111_17": "「わたしたちは、学生服を着て応援団をやるよ」",
|
||||
"201008111_18": "「おおッ! それは格好いいデスッ!\\n 2人の雄姿、楽しみデスねッ!」",
|
||||
"201008111_19": "「学生服ッ!? チアよりずっとマシじゃねーかッ!\\n あたしもそっちのチームがよかった……」",
|
||||
"201008111_20": "「でも、もう決まっちゃったんだから、\\n 楽しもうよッ!」",
|
||||
"201008111_21": "「そうデス、やるなら全力デスッ!\\n アタシも付いてるデスよッ!」",
|
||||
"201008111_22": "「分かってるよ……」",
|
||||
"201008111_23": "「そうだッ、訓練が終わったら、さっそく特訓しようよッ!\\n みんなで一緒にッ!」",
|
||||
"201008111_24": "「訓練の後に特訓ッ!?」",
|
||||
"201008111_25": "「自信がないなら、特訓して自信をつければいいんだよ。\\n ねッ、やろう、2人ともッ!」",
|
||||
"201008111_26": "「王道的展開デスねッ、やってやるデスッ!」",
|
||||
"201008111_27": "「展開早いにもほどがあるだろうッ!」"
|
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{
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"201008111_0": "チアガールダンス",
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"201008111_7": "「チアダンス?」",
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"201008111_9": "「はぁーッ……」",
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"201008111_10": "「ため息ばかりこぼしていると、\\n 幸せが逃げていくって言うよ」",
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"201008111_17": "「わたしたちは、学生服を着て応援団をやるよ」",
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"201008111_18": "「おおッ! それは格好いいデスッ!\\n 2人の雄姿、楽しみデスねッ!」",
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"201008111_19": "「学生服ッ!? チアよりずっとマシじゃねーかッ!\\n あたしもそっちのチームがよかった……」",
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{
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||||
"201008112_0": "「じゃあ、チアダンスの特訓を始めるよッ!」",
|
||||
"201008112_1": "「どっからでも、かかってくるデスッ!」",
|
||||
"201008112_2": "「なんで訓練の後に、\\n ここで特訓しないといけないんだ……」",
|
||||
"201008112_3": "「それはクリスちゃんが、\\n 学院で特訓するのは恥ずかしいって言うから……」",
|
||||
"201008112_4": "「わざわざ司令にかけあって、\\n このトレーニングルームの使用許可をもらったんデスよ」",
|
||||
"201008112_5": "「あーもうッ、わかったよッ!\\n 特訓でもなんでもやってやるッ!」",
|
||||
"201008112_6": "「うんッ、気合いを入れていこう」",
|
||||
"201008112_7": "「いち、にーッ! いち、にーッ!」",
|
||||
"201008112_8": "「デス、デースッ!」",
|
||||
"201008112_9": "「はッ、はぁッ……」",
|
||||
"201008112_10": "「クリスちゃん、ターンが遅れてるよッ!」",
|
||||
"201008112_11": "「あ、ああ」",
|
||||
"201008112_12": "「まだジャンプは早いデスッ!」",
|
||||
"201008112_13": "「悪い、そうだったッ!」",
|
||||
"201008112_14": "「はあッ、……はあッ……」",
|
||||
"201008112_15": "「スポーツドリンク、貰ってきたよ。\\n 2人とも、水分もきちんと取らないとねッ!」",
|
||||
"201008112_16": "「助かるデスッ!」",
|
||||
"201008112_17": "「ああ、悪いな……ッ、んぐッ……<speed=0.5>、</speed>……はぁーッ!\\n い、生き返る……」",
|
||||
"201008112_18": "「最初の頃と比べたら、\\n 見違えるほどよくなってきたよ」",
|
||||
"201008112_19": "「そ、そうか?\\n まあ、そうでなきゃ困るんだけどな……」",
|
||||
"201008112_20": "「さすがクリス先輩、飲み込みが早いデス」",
|
||||
"201008112_21": "「この分なら、あとひと息で\\n チアダンスをマスターできるはずデス」",
|
||||
"201008112_22": "「へへッ。\\n あんまり、お前たちに迷惑をかけられないからな」",
|
||||
"201008112_23": "「じゃあそろそろ、特訓を再開しようかッ!」",
|
||||
"201008112_24": "「ぶッ!\\n 今日はもう、終わりの流れじゃないのかッ!?」",
|
||||
"201008112_25": "「体が冷える前に始めるデス」",
|
||||
"201008112_26": "「待て待てッ!\\n 本番前に体が壊れちまうッ」",
|
||||
"201008112_27": "「大丈夫ッ!\\n これくらいじゃ壊れないよッ!」",
|
||||
"201008112_28": "「そうデスッ!\\n やっと体が温まってきたところじゃないデスか」",
|
||||
"201008112_29": "「これだから、体力バカはッ!」",
|
||||
"201008112_30": "「さあ、いよいよ本番ッ!」",
|
||||
"201008112_31": "「なんだ、このコスチュームはッ!?\\n こんな格好するなんて、聞いてないッ!」",
|
||||
"201008112_32": "「なんだって言われても……。\\n チアダンスの時は、みんなこの格好だよ?」",
|
||||
"201008112_33": "「お、お前は恥ずかしくないのか?」",
|
||||
"201008112_34": "「恥ずかしくなんてないよ。こんなにかわいいのに」",
|
||||
"201008112_35": "「そうデスッ!\\n 今さら泣き言なんて漢らしくないデスッ!」",
|
||||
"201008112_36": "「あたしは女だッ!」",
|
||||
"201008112_37": "「ああッ! そうこうしているうちに得点が……。\\n 応援する前から、大ピンチデスッ!」",
|
||||
"201008112_38": "「今こそ、アタシたちチアガールズの出番なのデスッ!」",
|
||||
"201008112_39": "「そうだね。みんなを応援して、大逆転を目指そうよッ!」",
|
||||
"201008112_40": "「さあ、一緒にチアスピリッツを見せつけてやるデスッ!」",
|
||||
"201008112_41": "「わーったよッ、こうなりゃヤケだ……ッ!」",
|
||||
"201008112_42": "「いくよッ!」",
|
||||
"201008112_43": "「Yeah!」",
|
||||
"201008112_44": "「あたしだって、無駄に特訓をしたわけじゃないからなッ!」",
|
||||
"201008112_45": "(くそッ、コスチュームがヒラヒラして……、\\n 集中できねえッ!)",
|
||||
"201008112_46": "「特訓の時のように動けてないよッ!\\n もっと胸をはってッ!」",
|
||||
"201008112_47": "「体が縮こまってるデス。\\n もっとダイナミックに動くデスッ!」",
|
||||
"201008112_48": "<size=40>「もう、どうにでもなりやがれッ!」</size>"
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||||
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@ -1,191 +1,191 @@
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||||
{
|
||||
"201008211_0": "奏のバースデー2018",
|
||||
"201008211_1": "「ん……、あー……。\\n ふぁ~、結構寝たな――」",
|
||||
"201008211_2": "「さーて、今日はどう過ごそうか……。\\n なんせ仕事も任務の予定も今の所無し。久方ぶりの完全オフだ」",
|
||||
"201008211_3": "「外は晴天、か。平和だね……。\\n 向こうの翼たちと一緒に戦ったのが嘘みたいだ」",
|
||||
"201008211_4": "「あたしたちが護った、戦いの先に見えてきた景色――。\\n 今頃、翼も同じ景色を見ているのかもしれない」",
|
||||
"201008211_5": "「……こうして何もないってのも、いいことだなッ!」",
|
||||
"201008211_6": "「邪魔するよ」",
|
||||
"201008211_7": "「奏じゃないか。どうした?」",
|
||||
"201008211_8": "「久々のオフなんだ。\\n ちょっと暇を持て余しててね」",
|
||||
"201008211_9": "「だからって、こーんな色気ない所に来てどうするの」",
|
||||
"201008211_10": "「年頃の乙女なんだから、もっと行く所があるでしょ?\\n 何かやりたいことはないの?」",
|
||||
"201008211_11": "「やりたいこと、ねえ……。そう言われてもなあ」",
|
||||
"201008211_12": "(あたしのやりたいことも楽しいことも、\\n 今は全部あの風景の中にある――)",
|
||||
"201008211_13": "(あとは歌――、それから……)",
|
||||
"201008211_14": "「あ……」",
|
||||
"201008211_15": "「あら~?\\n 何かチラッと浮かんじゃったようね?」",
|
||||
"201008211_16": "「あーあ。お見通しってわけか。\\n やりたいことっていうのも、少し違う気がするけどね」",
|
||||
"201008211_17": "「翼のことか?」",
|
||||
"201008211_18": "「まあね。そりゃ会いには行きたいけど、\\n こっちはそれで大丈夫なのか?」",
|
||||
"201008211_19": "「今日くらい自分がやりたいことをやりなさい」",
|
||||
"201008211_20": "「いいのか?」",
|
||||
"201008211_21": "「ああ。\\n 後のことはまかせて、安心して行ってこい」",
|
||||
"201008211_22": "「そうよ。『こんな日』くらい、ね?」",
|
||||
"201008211_23": "「こんな日?」",
|
||||
"201008211_24": "「……なんでもないわ」",
|
||||
"201008211_25": "「じゃあ、お言葉に甘えて行ってくるよ。\\n 2人とも、ありがとなッ!」",
|
||||
"201008211_26": "「フフッ。今日はいい日になりそうね」",
|
||||
"201008211_27": "「ああ」",
|
||||
"201008211_28": "「さてと、とりあえず翼を探すとするか。\\n こうなったら、今日はとことん楽しんでやる」",
|
||||
"201008211_29": "「やりたいことってのはまだ決まらないけど、\\n 2人一緒なら、なんだって楽しいはずさッ!」",
|
||||
"201008211_30": "「ええっと、飾り付けの材料はこれで全部だね。\\n 早くパーティ会場へ持って行かないとッ!」",
|
||||
"201008211_31": "「飾りつけひとつに、朝からヘンテコ舞いデスッ!」",
|
||||
"201008211_32": "「切ちゃん、ヘンテコじゃなくて、てんてこ舞いだよ」",
|
||||
"201008211_33": "「やあ。今日はやけに忙しそうにしてるんだな?」",
|
||||
"201008211_34": "「そうなんですよ。準備が結構大変で……」",
|
||||
"201008211_35": "「って、奏さんッ!? もう来ちゃったんですか?\\n まだ誰も呼びに行ってないのにッ!?」",
|
||||
"201008211_36": "「もう? 呼びにって、あたしをかい?」",
|
||||
"201008211_37": "「響さん、それを言うのはまずいデス……。\\n サプライズが企画倒れしてしまうデス」",
|
||||
"201008211_38": "「切ちゃん、それも言ったらダメなやつだよ」",
|
||||
"201008211_39": "「いいよ、なーんにも聞いてなかったからさ。\\n ところで、そのサプライズってのは翼も一緒なのかい?」",
|
||||
"201008211_40": "「そ、それは……。\\n って、やっぱり聞こえてたんじゃないデスか」",
|
||||
"201008211_41": "「――奏ッ!? ど、どうしてッ!?」",
|
||||
"201008211_42": "「翼ッ! よかった、探す手間が省けたよ」",
|
||||
"201008211_43": "「久々のオフだから、翼と一緒に過ごそうと思ってね。\\n 今来たとこなんだ」",
|
||||
"201008211_44": "「……そ、そう」",
|
||||
"201008211_45": "「ん? どうして目をそらすのさ」 ",
|
||||
"201008211_46": "「それが、その……」",
|
||||
"201008211_47": "(なんだ? みんな、今日はやけに歯切れが悪いなあ……)",
|
||||
"201008211_48": "「翼さん、そっちは順調ですか?」",
|
||||
"201008211_49": "「い、いや、まだ上手くいってない。\\n 悔しいことに、成果があがらなくてな……」",
|
||||
"201008211_50": "「何かあったのか? なら、話してごらんよ。\\n あたしでよければ力になるからさ」",
|
||||
"201008211_51": "「い、いいの……、\\n これはわたしが乗り越えるべきことだからッ!」",
|
||||
"201008211_52": "「そ、それじゃッ!」",
|
||||
"201008211_53": "「……何か悩んでいるみたいだったけど、\\n 仕事で何かあったのか?」",
|
||||
"201008211_54": "「えッ<speed=0.5>?</speed> あ、そ、そうみたいですねー<speed=0.5>、</speed>アハハ……」",
|
||||
"201008211_55": "「そっか……。まあ、翼が自分で頑張るって言ったんだ。\\n 心配するより信じて応援してやらなきゃな」",
|
||||
"201008211_56": "「奏さん……」",
|
||||
"201008211_57": "「とはいえ、あんな顔見せられたんじゃなあ。\\n なんとか翼を笑顔にしてやりたいな」",
|
||||
"201008211_58": "(そうか。あたしがやりたいこと――、\\n それって、翼と一緒に笑うことだったんだッ!)",
|
||||
"201008211_59": "「……」",
|
||||
"201008211_60": "「今のうちに……、ちゃっちゃと準備に向かうデスッ!」",
|
||||
"201008211_61": "「でも、このまま今日の主役を放っておくのは……」",
|
||||
"201008211_62": "「わかりました、奏さん」",
|
||||
"201008211_63": "「みんなでパーッとやりましょうッ!\\n 翼さんを元気づける、サプライズパーティをッ!」",
|
||||
"201008211_64": "「うん?」",
|
||||
"201008211_65": "「ええええッ!?」",
|
||||
"201008211_66": "「……よし。これで買い出しはばっちり。\\n ありがとう、クリス」",
|
||||
"201008211_67": "「なんのことだ?」",
|
||||
"201008211_68": "「飲み物で重たい方の袋、持ってくれてたから」",
|
||||
"201008211_69": "「た、たまたま持った方の袋が重かっただけだッ!」",
|
||||
"201008211_70": "「でも、準備がまだ残ってるってのに、\\n あいつらどこで油売ってるんだ?」",
|
||||
"201008211_71": "「それが今、響から連絡があったんだけど、\\n なんだか、おかしなことになってるみたい……」",
|
||||
"201008211_72": "「おかしなこと?」",
|
||||
"201008211_73": "「それが――」",
|
||||
"201008211_74": "「ただいまーッ!」",
|
||||
"201008211_75": "「ああ、遅かったな。\\n ちゃんとパーティに必要なものを回収して――」",
|
||||
"201008211_76": "「よっ、久しぶり。手伝いに来たよ」",
|
||||
"201008211_77": "「うわあッ!?\\n 手伝いって……、なにがどうなってんだッ!?」",
|
||||
"201008211_78": "「いやー、色々あってー……」",
|
||||
"201008211_79": "「ちょ、ちょっとこいッ!」",
|
||||
"201008211_80": "「ええッ!? ひ、引っ張らないでーッ!」",
|
||||
"201008211_81": "「どこの世界にサプライズバースデーパーティの主役に\\n 準備を手伝わせるやつがいるんだよッ!?」",
|
||||
"201008211_82": "「えっと……ここに?」",
|
||||
"201008211_83": "「サプライズが台無しだろッ!」",
|
||||
"201008211_84": "「それなら大丈夫です」",
|
||||
"201008211_85": "「サプライズが形を変えて、\\n サプライズ第2形態のまま進行中なんデス」",
|
||||
"201008211_86": "「……どういうことだ?」",
|
||||
"201008211_87": "「実は――」",
|
||||
"201008211_88": "「あたしが言うのも変かもしれないけど、\\n みんな、翼のこと考えてくれてありがとな」",
|
||||
"201008211_89": "「え?」",
|
||||
"201008211_90": "「聞いたよ。これは翼を励ますためのパーティなんだろ?\\n びっくりするだろうなあ、翼のやつ……フフ」",
|
||||
"201008211_91": "(ああ、そう誤魔化したんだ……)",
|
||||
"201008211_92": "「どうしたんだい?」",
|
||||
"201008211_93": "「いえ……、そうですね。\\n 翼さんのために頑張りましょうッ!」",
|
||||
"201008211_94": "(それもある意味、間違いじゃないよね……)",
|
||||
"201008211_95": "「……よし。\\n ジャガイモの皮むき、いっちょ上がりッ!」",
|
||||
"201008211_96": "「こういうのは久しぶりだよ。\\n 誰かに食べてもらうための料理ってさ、なんかいいよな」",
|
||||
"201008211_97": "「フフ」",
|
||||
"201008211_98": "「って、笑うところかい?」",
|
||||
"201008211_99": "「ごめんなさい。\\n 奏さんがあんまり楽しそうだったから、つい……」",
|
||||
"201008211_100": "「なんだい、そりゃ?」",
|
||||
"201008211_101": "(奏さん、本当に翼さんのことが好きなんだなぁ……)",
|
||||
"201008211_102": "「それで、こっちの材料はどうするんだ?」",
|
||||
"201008211_103": "「あ、わるいですよ、そんな……」",
|
||||
"201008211_104": "「仕上げはわたしたちに任せてください」",
|
||||
"201008211_105": "「そうかい?\\n それじゃあ飾り付けの応援にでも行ってこようかな」",
|
||||
"201008211_106": "「……あー、その飾り、もうちょっと右上じゃないのか?」",
|
||||
"201008211_107": "「っと、じゃあ……、この辺かな?」",
|
||||
"201008211_108": "「それじゃ行き過ぎだ。もうちょっと左の……、\\n って、あたしが自分でやった方が早いか」",
|
||||
"201008211_109": "「じゃあ、お願いッ!」",
|
||||
"201008211_110": "「ああ。配色的に、ここに飾った方が……、\\n バランスが……<speed=0.5>、</speed>んん……ッ、た<speed=0.5>、</speed>高い……」",
|
||||
"201008211_111": "「……全然届いてないデス」",
|
||||
"201008211_112": "「これを上にか。よっと……、この辺でいいかい?」",
|
||||
"201008211_113": "「あ、ああ。\\n ……悪いな手伝わせて」",
|
||||
"201008211_114": "「お安い御用だ。他にもなにかあるかい?」",
|
||||
"201008211_115": "(あっても言えるわけないだろうッ!)",
|
||||
"201008211_116": "「それじゃ、次はこっちを――」",
|
||||
"201008211_117": "「ヘルプデスッ!\\n 猫の手も借りたいくらいデスよッ!」",
|
||||
"201008211_118": "(おまえら少しは遠慮しろ――ッ!)",
|
||||
"201008211_119": "「アハハッ、まかせとけッ!」",
|
||||
"201008211_120": "「今日の奏さん、すごく楽しそう。\\n これも響が機転を利かせてくれたおかげだね」",
|
||||
"201008211_121": "「しかし、よくこんな大胆なこと思いついたよな」",
|
||||
"201008211_122": "「さっき奏さんが言ってたんだ。\\n 『翼さんを笑顔にしたい』って」",
|
||||
"201008211_123": "「だったら一緒に、その願いを叶えられたらいいなって」",
|
||||
"201008211_124": "「確かに、先輩が喜ぶ姿は目に見えてるしな」",
|
||||
"201008211_125": "「それに好きな人のために何かできるって、とっても楽しいもの」",
|
||||
"201008211_126": "「ふう……。なんとか会場が形になったデス」",
|
||||
"201008211_127": "「お料理の盛り付けも完成したよ」",
|
||||
"201008211_128": "「みんなお疲れ様。しかし、見事なもんだね。\\n 気合いの入った手料理に飾り付け――」",
|
||||
"201008211_129": "「これでケーキでもあれば、\\n まるで誰かのバースデーパーティだ」",
|
||||
"201008211_130": "「そ、そうですね……」",
|
||||
"201008211_131": "(本当にいい仲間を持ったね、翼。\\n みんな、翼のことを想ってくれるいい子ばかりだ)",
|
||||
"201008211_132": "(ちょっと妬けちゃうくらい――、なーんてなッ!)",
|
||||
"201008211_133": "「さあて、あとは主役の到着を待つだけ、か。\\n サプライズってさ、仕掛ける方もソワソワするな……」",
|
||||
"201008211_134": "「ま、まったくもってその通りデスッ!」",
|
||||
"201008211_135": "「それで、ここからどう誤魔化すつもりなんだ?」",
|
||||
"201008211_136": "「そ、それは……」",
|
||||
"201008211_137": "「まさか……、考えてなかったのかッ!?」",
|
||||
"201008211_138": "「あのッ! 今、マリアから連絡があって――、\\n 翼さんと一緒に、もうすぐここに着くそうです」",
|
||||
"201008211_139": "「ええええッ!?」",
|
||||
"201008211_140": "(どうしよう……。翼さんと奏さん――、\\n 2人ともサプライズを楽しんでもらうには……)",
|
||||
"201008211_141": "「ハハッ、仕掛ける方がなんて顔してるのさ」",
|
||||
"201008211_142": "「あたしが時間を稼ぐから、\\n その間にいい作戦考えといてくれよッ!」",
|
||||
"201008211_143": "「あッ、奏さんッ!」",
|
||||
"201008211_144": "「お疲れさま、お2人さんッ!」",
|
||||
"201008211_145": "「奏……<speed=0.5>。</speed>\\n わたし、その……」",
|
||||
"201008211_146": "「ここで逃げてもどうにもならないわよ?」",
|
||||
"201008211_147": "「しかし……」",
|
||||
"201008211_148": "「はあ……。\\n やっぱり、1人じゃ荷が重すぎたのかしら……」",
|
||||
"201008211_149": "(荷が重いって……?\\n まさか、悩みって危険な任務か何かなのか?)",
|
||||
"201008211_150": "「確かにわたしは……、\\n ただ斬ることくらいしか満足にできなかった」",
|
||||
"201008211_151": "「割り入れてかき回すだけならいざ知らず、\\n 仕上げにああもてこずるなんて……」",
|
||||
"201008211_152": "(敵陣に切り込んで掻きまわし、トドメまでッ!?\\n そんな過酷な任務を1人で……ッ!)",
|
||||
"201008211_153": "「それでも、これだけはどうしても、\\n わたし1人でやりきりたかったんだッ!」",
|
||||
"201008211_154": "「……強がるのもいい加減にしろッ!」",
|
||||
"201008211_155": "「え?」",
|
||||
"201008211_156": "「……奏?」",
|
||||
"201008211_157": "「翼には、翼を想ってくれる仲間がいるんだ。\\n 自分1人で戦おうとするな、少しは頼れッ!」",
|
||||
"201008211_158": "「戦うって……、さっきからなんのこと……?」",
|
||||
"201008211_159": "「ん? だって、仕上げにてこずったって……」",
|
||||
"201008211_160": "「そう。仕上げに使うチョコの扱いが、なかなか難しくて……」",
|
||||
"201008211_161": "「……ち、ちょこ……?」",
|
||||
"201008211_162": "「実は、これをどうしても奏に食べてもらいたくて。\\n 頑張って作ってみたんだけど……」",
|
||||
"201008211_163": "「……あたしに、……ケーキだってッ!?\\n じゃあまさか、サプライズってのは――」",
|
||||
"201008211_164": "「よし、やるなら今だッ!」",
|
||||
"201008211_165": "「みんな、いくよッ!」",
|
||||
"201008211_166": "「奏……ッ!」",
|
||||
"201008211_167": "「誕生日おめでとうッ!」",
|
||||
"201008211_168": "「……」",
|
||||
"201008211_169": "「……ぷッ、ハハッ!」",
|
||||
"201008211_170": "「アハハハッ!\\n てこずったって、ケーキのことだったのか」",
|
||||
"201008211_171": "「わあ……、すごい素敵に仕上がってるじゃないですかッ!」",
|
||||
"201008211_172": "「わたしもそう言ったんだけれど、翼の理想が高すぎるのよ」",
|
||||
"201008211_173": "「なあ、この絵ってもしかして……」",
|
||||
"201008211_174": "「……奏だよ」",
|
||||
"201008211_175": "「アハハハハッ!」",
|
||||
"201008211_176": "「もう……、確かに少し不格好かもしれないけど、\\n そんなに笑わなくても……」",
|
||||
"201008211_177": "「じゃなくてさ、浮かない顔して何やってるかと思えば、\\n 隠れてこんな可愛いことしてくれてたんだなー、ってね」",
|
||||
"201008211_178": "「いいケーキじゃないか。あたしは好きだよ」",
|
||||
"201008211_179": "「奏……」",
|
||||
"201008211_180": "「ありがとう。あたしのために頑張ってくれてたんだな。\\n 翼の想い、たくさん伝わってくるよ」",
|
||||
"201008211_181": "「……うんッ! 気持ちは十分すぎるくらい詰まってる。\\n それだけは、どんなお菓子職人にも負けないくらいッ!」",
|
||||
"201008211_182": "「アハハッ! 見てくれ、やっと翼が笑ってくれたッ!」",
|
||||
"201008211_183": "「えッ!?」",
|
||||
"201008211_184": "「ほんとだ。これで奏さんのサプライズも成功ですねッ!」",
|
||||
"201008211_185": "「ああ。みんなも、ありがとう。\\n 今日はたくさんいいものを貰っちゃったな」",
|
||||
"201008211_186": "「なんの話なの?」",
|
||||
"201008211_187": "「やだね。翼には教えてやんないッ!」",
|
||||
"201008211_188": "「もう……。\\n 1つ歳をとっても、奏はわたしに意地悪だ」"
|
||||
{
|
||||
"201008211_0": "奏のバースデー2018",
|
||||
"201008211_1": "「ん……、あー……。\\n ふぁ~、結構寝たな――」",
|
||||
"201008211_2": "「さーて、今日はどう過ごそうか……。\\n なんせ仕事も任務の予定も今の所無し。久方ぶりの完全オフだ」",
|
||||
"201008211_3": "「外は晴天、か。平和だね……。\\n 向こうの翼たちと一緒に戦ったのが嘘みたいだ」",
|
||||
"201008211_4": "「あたしたちが護った、戦いの先に見えてきた景色――。\\n 今頃、翼も同じ景色を見ているのかもしれない」",
|
||||
"201008211_5": "「……こうして何もないってのも、いいことだなッ!」",
|
||||
"201008211_6": "「邪魔するよ」",
|
||||
"201008211_7": "「奏じゃないか。どうした?」",
|
||||
"201008211_8": "「久々のオフなんだ。\\n ちょっと暇を持て余しててね」",
|
||||
"201008211_9": "「だからって、こーんな色気ない所に来てどうするの」",
|
||||
"201008211_10": "「年頃の乙女なんだから、もっと行く所があるでしょ?\\n 何かやりたいことはないの?」",
|
||||
"201008211_11": "「やりたいこと、ねえ……。そう言われてもなあ」",
|
||||
"201008211_12": "(あたしのやりたいことも楽しいことも、\\n 今は全部あの風景の中にある――)",
|
||||
"201008211_13": "(あとは歌――、それから……)",
|
||||
"201008211_14": "「あ……」",
|
||||
"201008211_15": "「あら~?\\n 何かチラッと浮かんじゃったようね?」",
|
||||
"201008211_16": "「あーあ。お見通しってわけか。\\n やりたいことっていうのも、少し違う気がするけどね」",
|
||||
"201008211_17": "「翼のことか?」",
|
||||
"201008211_18": "「まあね。そりゃ会いには行きたいけど、\\n こっちはそれで大丈夫なのか?」",
|
||||
"201008211_19": "「今日くらい自分がやりたいことをやりなさい」",
|
||||
"201008211_20": "「いいのか?」",
|
||||
"201008211_21": "「ああ。\\n 後のことはまかせて、安心して行ってこい」",
|
||||
"201008211_22": "「そうよ。『こんな日』くらい、ね?」",
|
||||
"201008211_23": "「こんな日?」",
|
||||
"201008211_24": "「……なんでもないわ」",
|
||||
"201008211_25": "「じゃあ、お言葉に甘えて行ってくるよ。\\n 2人とも、ありがとなッ!」",
|
||||
"201008211_26": "「フフッ。今日はいい日になりそうね」",
|
||||
"201008211_27": "「ああ」",
|
||||
"201008211_28": "「さてと、とりあえず翼を探すとするか。\\n こうなったら、今日はとことん楽しんでやる」",
|
||||
"201008211_29": "「やりたいことってのはまだ決まらないけど、\\n 2人一緒なら、なんだって楽しいはずさッ!」",
|
||||
"201008211_30": "「ええっと、飾り付けの材料はこれで全部だね。\\n 早くパーティ会場へ持って行かないとッ!」",
|
||||
"201008211_31": "「飾りつけひとつに、朝からヘンテコ舞いデスッ!」",
|
||||
"201008211_32": "「切ちゃん、ヘンテコじゃなくて、てんてこ舞いだよ」",
|
||||
"201008211_33": "「やあ。今日はやけに忙しそうにしてるんだな?」",
|
||||
"201008211_34": "「そうなんですよ。準備が結構大変で……」",
|
||||
"201008211_35": "「って、奏さんッ!? もう来ちゃったんですか?\\n まだ誰も呼びに行ってないのにッ!?」",
|
||||
"201008211_36": "「もう? 呼びにって、あたしをかい?」",
|
||||
"201008211_37": "「響さん、それを言うのはまずいデス……。\\n サプライズが企画倒れしてしまうデス」",
|
||||
"201008211_38": "「切ちゃん、それも言ったらダメなやつだよ」",
|
||||
"201008211_39": "「いいよ、なーんにも聞いてなかったからさ。\\n ところで、そのサプライズってのは翼も一緒なのかい?」",
|
||||
"201008211_40": "「そ、それは……。\\n って、やっぱり聞こえてたんじゃないデスか」",
|
||||
"201008211_41": "「――奏ッ!? ど、どうしてッ!?」",
|
||||
"201008211_42": "「翼ッ! よかった、探す手間が省けたよ」",
|
||||
"201008211_43": "「久々のオフだから、翼と一緒に過ごそうと思ってね。\\n 今来たとこなんだ」",
|
||||
"201008211_44": "「……そ、そう」",
|
||||
"201008211_45": "「ん? どうして目をそらすのさ」 ",
|
||||
"201008211_46": "「それが、その……」",
|
||||
"201008211_47": "(なんだ? みんな、今日はやけに歯切れが悪いなあ……)",
|
||||
"201008211_48": "「翼さん、そっちは順調ですか?」",
|
||||
"201008211_49": "「い、いや、まだ上手くいってない。\\n 悔しいことに、成果があがらなくてな……」",
|
||||
"201008211_50": "「何かあったのか? なら、話してごらんよ。\\n あたしでよければ力になるからさ」",
|
||||
"201008211_51": "「い、いいの……、\\n これはわたしが乗り越えるべきことだからッ!」",
|
||||
"201008211_52": "「そ、それじゃッ!」",
|
||||
"201008211_53": "「……何か悩んでいるみたいだったけど、\\n 仕事で何かあったのか?」",
|
||||
"201008211_54": "「えッ<speed=0.5>?</speed> あ、そ、そうみたいですねー<speed=0.5>、</speed>アハハ……」",
|
||||
"201008211_55": "「そっか……。まあ、翼が自分で頑張るって言ったんだ。\\n 心配するより信じて応援してやらなきゃな」",
|
||||
"201008211_56": "「奏さん……」",
|
||||
"201008211_57": "「とはいえ、あんな顔見せられたんじゃなあ。\\n なんとか翼を笑顔にしてやりたいな」",
|
||||
"201008211_58": "(そうか。あたしがやりたいこと――、\\n それって、翼と一緒に笑うことだったんだッ!)",
|
||||
"201008211_59": "「……」",
|
||||
"201008211_60": "「今のうちに……、ちゃっちゃと準備に向かうデスッ!」",
|
||||
"201008211_61": "「でも、このまま今日の主役を放っておくのは……」",
|
||||
"201008211_62": "「わかりました、奏さん」",
|
||||
"201008211_63": "「みんなでパーッとやりましょうッ!\\n 翼さんを元気づける、サプライズパーティをッ!」",
|
||||
"201008211_64": "「うん?」",
|
||||
"201008211_65": "「ええええッ!?」",
|
||||
"201008211_66": "「……よし。これで買い出しはばっちり。\\n ありがとう、クリス」",
|
||||
"201008211_67": "「なんのことだ?」",
|
||||
"201008211_68": "「飲み物で重たい方の袋、持ってくれてたから」",
|
||||
"201008211_69": "「た、たまたま持った方の袋が重かっただけだッ!」",
|
||||
"201008211_70": "「でも、準備がまだ残ってるってのに、\\n あいつらどこで油売ってるんだ?」",
|
||||
"201008211_71": "「それが今、響から連絡があったんだけど、\\n なんだか、おかしなことになってるみたい……」",
|
||||
"201008211_72": "「おかしなこと?」",
|
||||
"201008211_73": "「それが――」",
|
||||
"201008211_74": "「ただいまーッ!」",
|
||||
"201008211_75": "「ああ、遅かったな。\\n ちゃんとパーティに必要なものを回収して――」",
|
||||
"201008211_76": "「よっ、久しぶり。手伝いに来たよ」",
|
||||
"201008211_77": "「うわあッ!?\\n 手伝いって……、なにがどうなってんだッ!?」",
|
||||
"201008211_78": "「いやー、色々あってー……」",
|
||||
"201008211_79": "「ちょ、ちょっとこいッ!」",
|
||||
"201008211_80": "「ええッ!? ひ、引っ張らないでーッ!」",
|
||||
"201008211_81": "「どこの世界にサプライズバースデーパーティの主役に\\n 準備を手伝わせるやつがいるんだよッ!?」",
|
||||
"201008211_82": "「えっと……ここに?」",
|
||||
"201008211_83": "「サプライズが台無しだろッ!」",
|
||||
"201008211_84": "「それなら大丈夫です」",
|
||||
"201008211_85": "「サプライズが形を変えて、\\n サプライズ第2形態のまま進行中なんデス」",
|
||||
"201008211_86": "「……どういうことだ?」",
|
||||
"201008211_87": "「実は――」",
|
||||
"201008211_88": "「あたしが言うのも変かもしれないけど、\\n みんな、翼のこと考えてくれてありがとな」",
|
||||
"201008211_89": "「え?」",
|
||||
"201008211_90": "「聞いたよ。これは翼を励ますためのパーティなんだろ?\\n びっくりするだろうなあ、翼のやつ……フフ」",
|
||||
"201008211_91": "(ああ、そう誤魔化したんだ……)",
|
||||
"201008211_92": "「どうしたんだい?」",
|
||||
"201008211_93": "「いえ……、そうですね。\\n 翼さんのために頑張りましょうッ!」",
|
||||
"201008211_94": "(それもある意味、間違いじゃないよね……)",
|
||||
"201008211_95": "「……よし。\\n ジャガイモの皮むき、いっちょ上がりッ!」",
|
||||
"201008211_96": "「こういうのは久しぶりだよ。\\n 誰かに食べてもらうための料理ってさ、なんかいいよな」",
|
||||
"201008211_97": "「フフ」",
|
||||
"201008211_98": "「って、笑うところかい?」",
|
||||
"201008211_99": "「ごめんなさい。\\n 奏さんがあんまり楽しそうだったから、つい……」",
|
||||
"201008211_100": "「なんだい、そりゃ?」",
|
||||
"201008211_101": "(奏さん、本当に翼さんのことが好きなんだなぁ……)",
|
||||
"201008211_102": "「それで、こっちの材料はどうするんだ?」",
|
||||
"201008211_103": "「あ、わるいですよ、そんな……」",
|
||||
"201008211_104": "「仕上げはわたしたちに任せてください」",
|
||||
"201008211_105": "「そうかい?\\n それじゃあ飾り付けの応援にでも行ってこようかな」",
|
||||
"201008211_106": "「……あー、その飾り、もうちょっと右上じゃないのか?」",
|
||||
"201008211_107": "「っと、じゃあ……、この辺かな?」",
|
||||
"201008211_108": "「それじゃ行き過ぎだ。もうちょっと左の……、\\n って、あたしが自分でやった方が早いか」",
|
||||
"201008211_109": "「じゃあ、お願いッ!」",
|
||||
"201008211_110": "「ああ。配色的に、ここに飾った方が……、\\n バランスが……<speed=0.5>、</speed>んん……ッ、た<speed=0.5>、</speed>高い……」",
|
||||
"201008211_111": "「……全然届いてないデス」",
|
||||
"201008211_112": "「これを上にか。よっと……、この辺でいいかい?」",
|
||||
"201008211_113": "「あ、ああ。\\n ……悪いな手伝わせて」",
|
||||
"201008211_114": "「お安い御用だ。他にもなにかあるかい?」",
|
||||
"201008211_115": "(あっても言えるわけないだろうッ!)",
|
||||
"201008211_116": "「それじゃ、次はこっちを――」",
|
||||
"201008211_117": "「ヘルプデスッ!\\n 猫の手も借りたいくらいデスよッ!」",
|
||||
"201008211_118": "(おまえら少しは遠慮しろ――ッ!)",
|
||||
"201008211_119": "「アハハッ、まかせとけッ!」",
|
||||
"201008211_120": "「今日の奏さん、すごく楽しそう。\\n これも響が機転を利かせてくれたおかげだね」",
|
||||
"201008211_121": "「しかし、よくこんな大胆なこと思いついたよな」",
|
||||
"201008211_122": "「さっき奏さんが言ってたんだ。\\n 『翼さんを笑顔にしたい』って」",
|
||||
"201008211_123": "「だったら一緒に、その願いを叶えられたらいいなって」",
|
||||
"201008211_124": "「確かに、先輩が喜ぶ姿は目に見えてるしな」",
|
||||
"201008211_125": "「それに好きな人のために何かできるって、とっても楽しいもの」",
|
||||
"201008211_126": "「ふう……。なんとか会場が形になったデス」",
|
||||
"201008211_127": "「お料理の盛り付けも完成したよ」",
|
||||
"201008211_128": "「みんなお疲れ様。しかし、見事なもんだね。\\n 気合いの入った手料理に飾り付け――」",
|
||||
"201008211_129": "「これでケーキでもあれば、\\n まるで誰かのバースデーパーティだ」",
|
||||
"201008211_130": "「そ、そうですね……」",
|
||||
"201008211_131": "(本当にいい仲間を持ったね、翼。\\n みんな、翼のことを想ってくれるいい子ばかりだ)",
|
||||
"201008211_132": "(ちょっと妬けちゃうくらい――、なーんてなッ!)",
|
||||
"201008211_133": "「さあて、あとは主役の到着を待つだけ、か。\\n サプライズってさ、仕掛ける方もソワソワするな……」",
|
||||
"201008211_134": "「ま、まったくもってその通りデスッ!」",
|
||||
"201008211_135": "「それで、ここからどう誤魔化すつもりなんだ?」",
|
||||
"201008211_136": "「そ、それは……」",
|
||||
"201008211_137": "「まさか……、考えてなかったのかッ!?」",
|
||||
"201008211_138": "「あのッ! 今、マリアから連絡があって――、\\n 翼さんと一緒に、もうすぐここに着くそうです」",
|
||||
"201008211_139": "「ええええッ!?」",
|
||||
"201008211_140": "(どうしよう……。翼さんと奏さん――、\\n 2人ともサプライズを楽しんでもらうには……)",
|
||||
"201008211_141": "「ハハッ、仕掛ける方がなんて顔してるのさ」",
|
||||
"201008211_142": "「あたしが時間を稼ぐから、\\n その間にいい作戦考えといてくれよッ!」",
|
||||
"201008211_143": "「あッ、奏さんッ!」",
|
||||
"201008211_144": "「お疲れさま、お2人さんッ!」",
|
||||
"201008211_145": "「奏……<speed=0.5>。</speed>\\n わたし、その……」",
|
||||
"201008211_146": "「ここで逃げてもどうにもならないわよ?」",
|
||||
"201008211_147": "「しかし……」",
|
||||
"201008211_148": "「はあ……。\\n やっぱり、1人じゃ荷が重すぎたのかしら……」",
|
||||
"201008211_149": "(荷が重いって……?\\n まさか、悩みって危険な任務か何かなのか?)",
|
||||
"201008211_150": "「確かにわたしは……、\\n ただ斬ることくらいしか満足にできなかった」",
|
||||
"201008211_151": "「割り入れてかき回すだけならいざ知らず、\\n 仕上げにああもてこずるなんて……」",
|
||||
"201008211_152": "(敵陣に切り込んで掻きまわし、トドメまでッ!?\\n そんな過酷な任務を1人で……ッ!)",
|
||||
"201008211_153": "「それでも、これだけはどうしても、\\n わたし1人でやりきりたかったんだッ!」",
|
||||
"201008211_154": "「……強がるのもいい加減にしろッ!」",
|
||||
"201008211_155": "「え?」",
|
||||
"201008211_156": "「……奏?」",
|
||||
"201008211_157": "「翼には、翼を想ってくれる仲間がいるんだ。\\n 自分1人で戦おうとするな、少しは頼れッ!」",
|
||||
"201008211_158": "「戦うって……、さっきからなんのこと……?」",
|
||||
"201008211_159": "「ん? だって、仕上げにてこずったって……」",
|
||||
"201008211_160": "「そう。仕上げに使うチョコの扱いが、なかなか難しくて……」",
|
||||
"201008211_161": "「……ち、ちょこ……?」",
|
||||
"201008211_162": "「実は、これをどうしても奏に食べてもらいたくて。\\n 頑張って作ってみたんだけど……」",
|
||||
"201008211_163": "「……あたしに、……ケーキだってッ!?\\n じゃあまさか、サプライズってのは――」",
|
||||
"201008211_164": "「よし、やるなら今だッ!」",
|
||||
"201008211_165": "「みんな、いくよッ!」",
|
||||
"201008211_166": "「奏……ッ!」",
|
||||
"201008211_167": "「誕生日おめでとうッ!」",
|
||||
"201008211_168": "「……」",
|
||||
"201008211_169": "「……ぷッ、ハハッ!」",
|
||||
"201008211_170": "「アハハハッ!\\n てこずったって、ケーキのことだったのか」",
|
||||
"201008211_171": "「わあ……、すごい素敵に仕上がってるじゃないですかッ!」",
|
||||
"201008211_172": "「わたしもそう言ったんだけれど、翼の理想が高すぎるのよ」",
|
||||
"201008211_173": "「なあ、この絵ってもしかして……」",
|
||||
"201008211_174": "「……奏だよ」",
|
||||
"201008211_175": "「アハハハハッ!」",
|
||||
"201008211_176": "「もう……、確かに少し不格好かもしれないけど、\\n そんなに笑わなくても……」",
|
||||
"201008211_177": "「じゃなくてさ、浮かない顔して何やってるかと思えば、\\n 隠れてこんな可愛いことしてくれてたんだなー、ってね」",
|
||||
"201008211_178": "「いいケーキじゃないか。あたしは好きだよ」",
|
||||
"201008211_179": "「奏……」",
|
||||
"201008211_180": "「ありがとう。あたしのために頑張ってくれてたんだな。\\n 翼の想い、たくさん伝わってくるよ」",
|
||||
"201008211_181": "「……うんッ! 気持ちは十分すぎるくらい詰まってる。\\n それだけは、どんなお菓子職人にも負けないくらいッ!」",
|
||||
"201008211_182": "「アハハッ! 見てくれ、やっと翼が笑ってくれたッ!」",
|
||||
"201008211_183": "「えッ!?」",
|
||||
"201008211_184": "「ほんとだ。これで奏さんのサプライズも成功ですねッ!」",
|
||||
"201008211_185": "「ああ。みんなも、ありがとう。\\n 今日はたくさんいいものを貰っちゃったな」",
|
||||
"201008211_186": "「なんの話なの?」",
|
||||
"201008211_187": "「やだね。翼には教えてやんないッ!」",
|
||||
"201008211_188": "「もう……。\\n 1つ歳をとっても、奏はわたしに意地悪だ」"
|
||||
}
|
@ -1,99 +1,99 @@
|
||||
{
|
||||
"201008311_0": "マリアのバースデー2018",
|
||||
"201008311_1": "「マリアさん、お誕生日……」",
|
||||
"201008311_2": "<size=40>「おめでとーッ!」</size>",
|
||||
"201008311_3": "「みんな、わたしのためにありがとう。とっても嬉しいわ」",
|
||||
"201008311_4": "「ほんとうに素敵ね。部屋の飾り付けとか、\\n 大変だったでしょう……?」",
|
||||
"201008311_5": "「マリアさんが喜んでくれるのを想像しながら準備したので、\\n とっても楽しかったですよッ!」",
|
||||
"201008311_6": "「みんなで頑張りましたッ!」",
|
||||
"201008311_7": "「響ったら、泊まりがけでやろうって言うんですよ」",
|
||||
"201008311_8": "「がんばりすぎよ、もう。……でも、ありがとう」",
|
||||
"201008311_9": "「それにそれに、このたっくさんの料理とケーキはッ!」",
|
||||
"201008311_10": "「アタシと調が作ったんデスッ!」",
|
||||
"201008311_11": "「うん、2人で力を合わせて作ったんだ」",
|
||||
"201008311_12": "「調がほとんど作ったんデスけどね……」",
|
||||
"201008311_13": "「そんなことないよ。切ちゃんも、たくさん手伝ってくれた」",
|
||||
"201008311_14": "「わたしのために頑張ってくれたのね。\\n ありがとう、お腹いっぱい食べさせてもらうわッ!」",
|
||||
"201008311_15": "「お誕生日おめでとう、マリア姉さん」",
|
||||
"201008311_16": "「えッ!? セレナッ!? 何故、ここに……?」",
|
||||
"201008311_17": "「今日は大切なマリア姉さんの誕生日だもの。\\n わたしも、どうしてもお祝いがしたくて」",
|
||||
"201008311_18": "「あなたも来てくれるなんて、驚いたわ。\\n マムはあなたが来ることを知っているの?」",
|
||||
"201008311_19": "「うん、マムも『私の分までお祝いしてきなさい』って」",
|
||||
"201008311_20": "「そう……。ありがとう、マム……」",
|
||||
"201008311_21": "「今日は最高の日だわ」",
|
||||
"201008311_22": "「でも……残念でしたね。\\n 翼さん、あんなに楽しみにしてたのに」",
|
||||
"201008311_23": "「ああ、急な仕事が入ったようでな」",
|
||||
"201008311_24": "「ほんと、ついてないな……」",
|
||||
"201008311_25": "「そう……。残念だけど、仕事なら仕方ないわ」",
|
||||
"201008311_26": "「それに……、翼のことだから、きっと……」",
|
||||
"201008311_27": "「はぁ……、はぁ……」",
|
||||
"201008311_28": "「お、遅れてすまない……ッ!」",
|
||||
"201008311_29": "「流石にもう、終わってしまったか……」",
|
||||
"201008311_30": "「…………」",
|
||||
"201008311_31": "「ちょっと、どこに行くつもり?」",
|
||||
"201008311_32": "「……ッ!?」",
|
||||
"201008311_33": "「ま、マリアッ!? まだ帰っていなかったのか……ッ!」",
|
||||
"201008311_34": "「遅かったわね、待ちくたびれたわ」",
|
||||
"201008311_35": "「待っていてくれたのか?」",
|
||||
"201008311_36": "「そうね、誰かさんにだけ\\n お祝いを言ってもらえないなんて、残念じゃない?」",
|
||||
"201008311_37": "「それに、きっと来てくれると思ってたから」",
|
||||
"201008311_38": "「マリア……」",
|
||||
"201008311_39": "「待たせてしまってすまない。\\n 遅くなってしまったが……」",
|
||||
"201008311_40": "「誕生日、おめでとう」",
|
||||
"201008311_41": "「ありがとう。とても、嬉しいわ」 ",
|
||||
"201008311_42": "「……それと、もうひとつ\\n 謝らなければならないことがあるんだ……」",
|
||||
"201008311_43": "「……あら、なにかしら?」",
|
||||
"201008311_44": "「本来ならば……今日に合わせ、\\n プレゼントを用意するはずだったんだが……」",
|
||||
"201008311_45": "「仕事で忙しくて、どうしても用意できなかったんだ」",
|
||||
"201008311_46": "(……本当に、真面目なんだから)",
|
||||
"201008311_47": "「……フフ」",
|
||||
"201008311_48": "「……マリア?」",
|
||||
"201008311_49": "「そうね、どうしようかしら?」",
|
||||
"201008311_50": "「今日はみんなからプレゼントをもらったし、\\n なにもないのはちょっと寂しいわね」",
|
||||
"201008311_51": "「……すまない。埋め合わせは、なんでも言ってくれ」",
|
||||
"201008311_52": "「それなら、デュエットしてくれないかしら?」",
|
||||
"201008311_53": "「デュエット……?」",
|
||||
"201008311_54": "「ええ、お互い仕事が忙しくて、\\n しばらく一緒に唄えていなかったでしょ?」",
|
||||
"201008311_55": "「だから、久しぶりに2人で唄いたいの」",
|
||||
"201008311_56": "「2人で……」",
|
||||
"201008311_57": "「もちろんだ。ならば全力でお相手させていただこう」",
|
||||
"201008311_58": "「それで、なんの曲を唄うんだ?」",
|
||||
"201008311_59": "「実は、もう決めてあるの。楽しみにしてて。\\n あなたなら……、すぐに分かると思うわ」",
|
||||
"201008311_60": "「……?」",
|
||||
"201008311_61": "「それじゃ始めるわよッ!」",
|
||||
"201008311_62": "「……これはッ!\\n 『不死鳥のフランメ』……ッ!」",
|
||||
"201008311_63": "「なつかしいでしょう?\\n これは、わたしとあなたの出会いの曲――」",
|
||||
"201008311_64": "「見せてもらうわよ、風鳴翼ッ!\\n あなたの歌があの時とどう変わったのか」",
|
||||
"201008311_65": "「ああ……<speed=1>、</speed>望む所だッ!」",
|
||||
"201008311_66": "「……なかなかやるじゃない」",
|
||||
"201008311_67": "「ああ、そちらもな……ッ!」",
|
||||
"201008311_68": "「だが、これはプレゼントと言っても良いのだろうか?」",
|
||||
"201008311_69": "「ええ、あなたの気持ちが伝わってくる……、\\n 最高のプレゼントだったわッ!」",
|
||||
"201008311_70": "「そうか、喜んでもらえたのなら良かった」",
|
||||
"201008311_71": "「やはり、マリアと一緒に唄うのは気持ちがいいな」",
|
||||
"201008311_72": "「ええ、このままずっと唄っていたいぐらいね」",
|
||||
"201008311_73": "「フッ、ならばどうする?」",
|
||||
"201008311_74": "「そうね、せっかくの誕生日……、\\n これで終わりじゃ、勿体ないわね」",
|
||||
"201008311_75": "「であれば、やることはひとつだな」",
|
||||
"201008311_76": "「それじゃ、朝まで?」",
|
||||
"201008311_77": "「ああ、つきあうとしよう……ッ!」",
|
||||
"201008311_78": "「あーッ! 翼さんがいるーッ!」",
|
||||
"201008311_79": "「お、これでようやく集まったな」",
|
||||
"201008311_80": "「……みんな、もう帰ったのではなかったのか?」",
|
||||
"201008311_81": "「あら、言わなかったかしら?」",
|
||||
"201008311_82": "「あなたを待つ間、みんなに買い出しを頼んでいたの」",
|
||||
"201008311_83": "「食べ物に飲み物と、色々と買い足しておいたデス」",
|
||||
"201008311_84": "「これで2次会をするには十分です」",
|
||||
"201008311_85": "「みんな、あなたを待ってたのよ」",
|
||||
"201008311_86": "「そうですよ、翼さんッ!」",
|
||||
"201008311_87": "「お待ちしてました」",
|
||||
"201008311_88": "「みんな……、待たせてすまなかった。そして、ありがとう」",
|
||||
"201008311_89": "「みんな楽しみに待ってましたからッ!」",
|
||||
"201008311_90": "「……そんなことよりッ!\\n 今、マリアさんとデュエットしてませんでしたかッ!?」",
|
||||
"201008311_91": "「ああ、唄っていたが……」",
|
||||
"201008311_92": "「くーッ! もっと早く帰ってきていれば……ッ!\\n おふたりの共演を見られたのに……ッ!」",
|
||||
"201008311_93": "「そうデス。\\n マリアたちの歌、聴きたかったデス」",
|
||||
"201008311_94": "「フフッ、だそうよ? 準備はいい?」",
|
||||
"201008311_95": "「勿論だッ!」",
|
||||
"201008311_96": "「誕生日限定ライブの……<speed=1>、</speed>開演よッ!」"
|
||||
{
|
||||
"201008311_0": "マリアのバースデー2018",
|
||||
"201008311_1": "「マリアさん、お誕生日……」",
|
||||
"201008311_2": "<size=40>「おめでとーッ!」</size>",
|
||||
"201008311_3": "「みんな、わたしのためにありがとう。とっても嬉しいわ」",
|
||||
"201008311_4": "「ほんとうに素敵ね。部屋の飾り付けとか、\\n 大変だったでしょう……?」",
|
||||
"201008311_5": "「マリアさんが喜んでくれるのを想像しながら準備したので、\\n とっても楽しかったですよッ!」",
|
||||
"201008311_6": "「みんなで頑張りましたッ!」",
|
||||
"201008311_7": "「響ったら、泊まりがけでやろうって言うんですよ」",
|
||||
"201008311_8": "「がんばりすぎよ、もう。……でも、ありがとう」",
|
||||
"201008311_9": "「それにそれに、このたっくさんの料理とケーキはッ!」",
|
||||
"201008311_10": "「アタシと調が作ったんデスッ!」",
|
||||
"201008311_11": "「うん、2人で力を合わせて作ったんだ」",
|
||||
"201008311_12": "「調がほとんど作ったんデスけどね……」",
|
||||
"201008311_13": "「そんなことないよ。切ちゃんも、たくさん手伝ってくれた」",
|
||||
"201008311_14": "「わたしのために頑張ってくれたのね。\\n ありがとう、お腹いっぱい食べさせてもらうわッ!」",
|
||||
"201008311_15": "「お誕生日おめでとう、マリア姉さん」",
|
||||
"201008311_16": "「えッ!? セレナッ!? 何故、ここに……?」",
|
||||
"201008311_17": "「今日は大切なマリア姉さんの誕生日だもの。\\n わたしも、どうしてもお祝いがしたくて」",
|
||||
"201008311_18": "「あなたも来てくれるなんて、驚いたわ。\\n マムはあなたが来ることを知っているの?」",
|
||||
"201008311_19": "「うん、マムも『私の分までお祝いしてきなさい』って」",
|
||||
"201008311_20": "「そう……。ありがとう、マム……」",
|
||||
"201008311_21": "「今日は最高の日だわ」",
|
||||
"201008311_22": "「でも……残念でしたね。\\n 翼さん、あんなに楽しみにしてたのに」",
|
||||
"201008311_23": "「ああ、急な仕事が入ったようでな」",
|
||||
"201008311_24": "「ほんと、ついてないな……」",
|
||||
"201008311_25": "「そう……。残念だけど、仕事なら仕方ないわ」",
|
||||
"201008311_26": "「それに……、翼のことだから、きっと……」",
|
||||
"201008311_27": "「はぁ……、はぁ……」",
|
||||
"201008311_28": "「お、遅れてすまない……ッ!」",
|
||||
"201008311_29": "「流石にもう、終わってしまったか……」",
|
||||
"201008311_30": "「…………」",
|
||||
"201008311_31": "「ちょっと、どこに行くつもり?」",
|
||||
"201008311_32": "「……ッ!?」",
|
||||
"201008311_33": "「ま、マリアッ!? まだ帰っていなかったのか……ッ!」",
|
||||
"201008311_34": "「遅かったわね、待ちくたびれたわ」",
|
||||
"201008311_35": "「待っていてくれたのか?」",
|
||||
"201008311_36": "「そうね、誰かさんにだけ\\n お祝いを言ってもらえないなんて、残念じゃない?」",
|
||||
"201008311_37": "「それに、きっと来てくれると思ってたから」",
|
||||
"201008311_38": "「マリア……」",
|
||||
"201008311_39": "「待たせてしまってすまない。\\n 遅くなってしまったが……」",
|
||||
"201008311_40": "「誕生日、おめでとう」",
|
||||
"201008311_41": "「ありがとう。とても、嬉しいわ」 ",
|
||||
"201008311_42": "「……それと、もうひとつ\\n 謝らなければならないことがあるんだ……」",
|
||||
"201008311_43": "「……あら、なにかしら?」",
|
||||
"201008311_44": "「本来ならば……今日に合わせ、\\n プレゼントを用意するはずだったんだが……」",
|
||||
"201008311_45": "「仕事で忙しくて、どうしても用意できなかったんだ」",
|
||||
"201008311_46": "(……本当に、真面目なんだから)",
|
||||
"201008311_47": "「……フフ」",
|
||||
"201008311_48": "「……マリア?」",
|
||||
"201008311_49": "「そうね、どうしようかしら?」",
|
||||
"201008311_50": "「今日はみんなからプレゼントをもらったし、\\n なにもないのはちょっと寂しいわね」",
|
||||
"201008311_51": "「……すまない。埋め合わせは、なんでも言ってくれ」",
|
||||
"201008311_52": "「それなら、デュエットしてくれないかしら?」",
|
||||
"201008311_53": "「デュエット……?」",
|
||||
"201008311_54": "「ええ、お互い仕事が忙しくて、\\n しばらく一緒に唄えていなかったでしょ?」",
|
||||
"201008311_55": "「だから、久しぶりに2人で唄いたいの」",
|
||||
"201008311_56": "「2人で……」",
|
||||
"201008311_57": "「もちろんだ。ならば全力でお相手させていただこう」",
|
||||
"201008311_58": "「それで、なんの曲を唄うんだ?」",
|
||||
"201008311_59": "「実は、もう決めてあるの。楽しみにしてて。\\n あなたなら……、すぐに分かると思うわ」",
|
||||
"201008311_60": "「……?」",
|
||||
"201008311_61": "「それじゃ始めるわよッ!」",
|
||||
"201008311_62": "「……これはッ!\\n 『不死鳥のフランメ』……ッ!」",
|
||||
"201008311_63": "「なつかしいでしょう?\\n これは、わたしとあなたの出会いの曲――」",
|
||||
"201008311_64": "「見せてもらうわよ、風鳴翼ッ!\\n あなたの歌があの時とどう変わったのか」",
|
||||
"201008311_65": "「ああ……<speed=1>、</speed>望む所だッ!」",
|
||||
"201008311_66": "「……なかなかやるじゃない」",
|
||||
"201008311_67": "「ああ、そちらもな……ッ!」",
|
||||
"201008311_68": "「だが、これはプレゼントと言っても良いのだろうか?」",
|
||||
"201008311_69": "「ええ、あなたの気持ちが伝わってくる……、\\n 最高のプレゼントだったわッ!」",
|
||||
"201008311_70": "「そうか、喜んでもらえたのなら良かった」",
|
||||
"201008311_71": "「やはり、マリアと一緒に唄うのは気持ちがいいな」",
|
||||
"201008311_72": "「ええ、このままずっと唄っていたいぐらいね」",
|
||||
"201008311_73": "「フッ、ならばどうする?」",
|
||||
"201008311_74": "「そうね、せっかくの誕生日……、\\n これで終わりじゃ、勿体ないわね」",
|
||||
"201008311_75": "「であれば、やることはひとつだな」",
|
||||
"201008311_76": "「それじゃ、朝まで?」",
|
||||
"201008311_77": "「ああ、つきあうとしよう……ッ!」",
|
||||
"201008311_78": "「あーッ! 翼さんがいるーッ!」",
|
||||
"201008311_79": "「お、これでようやく集まったな」",
|
||||
"201008311_80": "「……みんな、もう帰ったのではなかったのか?」",
|
||||
"201008311_81": "「あら、言わなかったかしら?」",
|
||||
"201008311_82": "「あなたを待つ間、みんなに買い出しを頼んでいたの」",
|
||||
"201008311_83": "「食べ物に飲み物と、色々と買い足しておいたデス」",
|
||||
"201008311_84": "「これで2次会をするには十分です」",
|
||||
"201008311_85": "「みんな、あなたを待ってたのよ」",
|
||||
"201008311_86": "「そうですよ、翼さんッ!」",
|
||||
"201008311_87": "「お待ちしてました」",
|
||||
"201008311_88": "「みんな……、待たせてすまなかった。そして、ありがとう」",
|
||||
"201008311_89": "「みんな楽しみに待ってましたからッ!」",
|
||||
"201008311_90": "「……そんなことよりッ!\\n 今、マリアさんとデュエットしてませんでしたかッ!?」",
|
||||
"201008311_91": "「ああ、唄っていたが……」",
|
||||
"201008311_92": "「くーッ! もっと早く帰ってきていれば……ッ!\\n おふたりの共演を見られたのに……ッ!」",
|
||||
"201008311_93": "「そうデス。\\n マリアたちの歌、聴きたかったデス」",
|
||||
"201008311_94": "「フフッ、だそうよ? 準備はいい?」",
|
||||
"201008311_95": "「勿論だッ!」",
|
||||
"201008311_96": "「誕生日限定ライブの……<speed=1>、</speed>開演よッ!」"
|
||||
}
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@ -1,43 +1,43 @@
|
||||
{
|
||||
"201008411_0": "明日のために",
|
||||
"201008411_1": "「ねえ、日が傾いてきちゃったけど……。\\n 遺跡には、まだ着かないの?」",
|
||||
"201008411_2": "「今のペースだと、\\n 到着まであと2日ほどかかるわ」",
|
||||
"201008411_3": "「統制局長からの情報が正しければ、ね……」",
|
||||
"201008411_4": "「そんなにッ!?\\n だったらヘリか何か使えばいいじゃない」",
|
||||
"201008411_5": "「ヘリなんか使ったら、アッという間に\\n レーダーに捕捉される」",
|
||||
"201008411_6": "「我々は正式な調査団ではないから、\\n 目立つ行動はできないというワケダ」",
|
||||
"201008411_7": "「はいはい、分かってるわよ。\\n でも愚痴ぐらい言わせてくれても、いいんじゃない?」",
|
||||
"201008411_8": "「口を動かして余計な体力を使うのは、得策ではないわ」",
|
||||
"201008411_9": "「無理を強いるのは心苦しいけど……。\\n これも理想のためよ」",
|
||||
"201008411_10": "「もう、相変わらず頭が固いんだから……。\\n ねえ、プレラーティもそう思わない?」",
|
||||
"201008411_11": "「カリオストロの口が減らないのも\\n 相変わらずなワケダ」",
|
||||
"201008411_12": "「つれないわね。\\n いいわ、歩けばいいんでしょうッ!」",
|
||||
"201008411_13": "「さすがにこれ以上進むのは危険ね……。\\n 今日はここで野営にしましょう」",
|
||||
"201008411_14": "「まさかとは思っていたけど、\\n やっぱり野宿なのッ!?」",
|
||||
"201008411_15": "「こんなところで寝たらお肌が荒れちゃうじゃないッ!」",
|
||||
"201008411_16": "「恨みごとは無理難題を押しつける\\n 統制局長にぶつけるワケダ」",
|
||||
"201008411_17": "「あいつのことなら、毎日呪ってるわよッ!\\n 今日はプレラーティも一緒にどう?」",
|
||||
"201008411_18": "「断る。……足が棒で、もう動けないワケダ。\\n 体の汚れも気になるし……」",
|
||||
"201008411_19": "「たしかに、汗を流してさっぱりしたいわね。\\n 近くに温泉でもないかしら」",
|
||||
"201008411_20": "「2人とも、文句ばかり言ってないで食事にするわよ」",
|
||||
"201008411_21": "「はい、レーションよ。今日は貴重なチョコ味だから、\\n 味わって食べましょう」",
|
||||
"201008411_22": "「贅沢は言っていられないワケダ」",
|
||||
"201008411_23": "「いただきまーす」",
|
||||
"201008411_24": "「冷えてきたわね……。\\n サンジェルマン、寒くない?」",
|
||||
"201008411_25": "「……私は大丈夫よ」",
|
||||
"201008411_26": "「ほら、もっとあーしに寄りかかりなさいって。\\n 少しは寒さがしのげるでしょ」",
|
||||
"201008411_27": "「ええ。すまないわね……」",
|
||||
"201008411_28": "「身を寄せ合えば、夜でも温かいワケダ」",
|
||||
"201008411_29": "「あーしが可愛いからって、\\n どさくさに紛れて変なとこ触っちゃダメよ?」",
|
||||
"201008411_30": "「寝言は寝てから言うワケダ」",
|
||||
"201008411_31": "「フッ……明日のために、眠りましょう、2人とも」",
|
||||
"201008411_32": "「……まだ起きてる?」",
|
||||
"201008411_33": "「ええ」",
|
||||
"201008411_34": "「起きているワケダ」",
|
||||
"201008411_35": "「いつも面倒事に付き合わせてしまって……。\\n すまないと思っているわ」",
|
||||
"201008411_36": "「いいのよ、必要なことだって分かってるし」",
|
||||
"201008411_37": "「サンジェルマンのためなら、\\n あの男の命令に従うのも、仕方ないワケダ」",
|
||||
"201008411_38": "「そういうこと。\\n 明日も早いし、もう寝ましょう……」",
|
||||
"201008411_39": "「少しでも寝ておくワケダ」",
|
||||
"201008411_40": "「そうね……おやすみなさい。\\n ありがとう、2人とも」"
|
||||
{
|
||||
"201008411_0": "明日のために",
|
||||
"201008411_1": "「ねえ、日が傾いてきちゃったけど……。\\n 遺跡には、まだ着かないの?」",
|
||||
"201008411_2": "「今のペースだと、\\n 到着まであと2日ほどかかるわ」",
|
||||
"201008411_3": "「統制局長からの情報が正しければ、ね……」",
|
||||
"201008411_4": "「そんなにッ!?\\n だったらヘリか何か使えばいいじゃない」",
|
||||
"201008411_5": "「ヘリなんか使ったら、アッという間に\\n レーダーに捕捉される」",
|
||||
"201008411_6": "「我々は正式な調査団ではないから、\\n 目立つ行動はできないというワケダ」",
|
||||
"201008411_7": "「はいはい、分かってるわよ。\\n でも愚痴ぐらい言わせてくれても、いいんじゃない?」",
|
||||
"201008411_8": "「口を動かして余計な体力を使うのは、得策ではないわ」",
|
||||
"201008411_9": "「無理を強いるのは心苦しいけど……。\\n これも理想のためよ」",
|
||||
"201008411_10": "「もう、相変わらず頭が固いんだから……。\\n ねえ、プレラーティもそう思わない?」",
|
||||
"201008411_11": "「カリオストロの口が減らないのも\\n 相変わらずなワケダ」",
|
||||
"201008411_12": "「つれないわね。\\n いいわ、歩けばいいんでしょうッ!」",
|
||||
"201008411_13": "「さすがにこれ以上進むのは危険ね……。\\n 今日はここで野営にしましょう」",
|
||||
"201008411_14": "「まさかとは思っていたけど、\\n やっぱり野宿なのッ!?」",
|
||||
"201008411_15": "「こんなところで寝たらお肌が荒れちゃうじゃないッ!」",
|
||||
"201008411_16": "「恨みごとは無理難題を押しつける\\n 統制局長にぶつけるワケダ」",
|
||||
"201008411_17": "「あいつのことなら、毎日呪ってるわよッ!\\n 今日はプレラーティも一緒にどう?」",
|
||||
"201008411_18": "「断る。……足が棒で、もう動けないワケダ。\\n 体の汚れも気になるし……」",
|
||||
"201008411_19": "「たしかに、汗を流してさっぱりしたいわね。\\n 近くに温泉でもないかしら」",
|
||||
"201008411_20": "「2人とも、文句ばかり言ってないで食事にするわよ」",
|
||||
"201008411_21": "「はい、レーションよ。今日は貴重なチョコ味だから、\\n 味わって食べましょう」",
|
||||
"201008411_22": "「贅沢は言っていられないワケダ」",
|
||||
"201008411_23": "「いただきまーす」",
|
||||
"201008411_24": "「冷えてきたわね……。\\n サンジェルマン、寒くない?」",
|
||||
"201008411_25": "「……私は大丈夫よ」",
|
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|
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"201008411_27": "「ええ。すまないわね……」",
|
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|
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"201008411_29": "「あーしが可愛いからって、\\n どさくさに紛れて変なとこ触っちゃダメよ?」",
|
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"201008411_30": "「寝言は寝てから言うワケダ」",
|
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"201008411_31": "「フッ……明日のために、眠りましょう、2人とも」",
|
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"201008411_34": "「起きているワケダ」",
|
||||
"201008411_35": "「いつも面倒事に付き合わせてしまって……。\\n すまないと思っているわ」",
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"201008411_36": "「いいのよ、必要なことだって分かってるし」",
|
||||
"201008411_37": "「サンジェルマンのためなら、\\n あの男の命令に従うのも、仕方ないワケダ」",
|
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"201008411_38": "「そういうこと。\\n 明日も早いし、もう寝ましょう……」",
|
||||
"201008411_39": "「少しでも寝ておくワケダ」",
|
||||
"201008411_40": "「そうね……おやすみなさい。\\n ありがとう、2人とも」"
|
||||
}
|
@ -1,116 +1,116 @@
|
||||
{
|
||||
"201008511_0": "響のバースデー2018",
|
||||
"201008511_1": "「『ふらわー』の予約、できなかったのか?」",
|
||||
"201008511_2": "「うん、貸し切りの予約が入っちゃったって。\\n 響の誕生日パーティ、どうしよう……」",
|
||||
"201008511_3": "「特製お好み焼きをプレゼントして、\\n あいつを喜ばせようと思ってたのにな」",
|
||||
"201008511_4": "「うん……。残念だけど、何か別のプレゼントを用意しないとね」",
|
||||
"201008511_5": "「ああ。どうしたもんかな」",
|
||||
"201008511_6": "「うーん……」",
|
||||
"201008511_7": "「ま、お前からもらったものなら、\\n あいつはなんでも喜びそうだけどな」",
|
||||
"201008511_8": "「クリスからのプレゼントだって、\\n すごく喜ぶと思うよ?」",
|
||||
"201008511_9": "「うーん……そうなのか?\\n それにしても何がいいんだろうな?」",
|
||||
"201008511_10": "「うーん、それじゃあ……」",
|
||||
"201008511_11": "「ん? 何か思いついたのか?」",
|
||||
"201008511_12": "「うん。あのね、みんなでそれぞれひとつ選んで、\\n 当日に持ち寄ってプレゼントするのはどうかな」",
|
||||
"201008511_13": "「なるほどな。……ああ、いいんじゃないか?」",
|
||||
"201008511_14": "「あー、でも……」",
|
||||
"201008511_15": "「……どうしたの?」",
|
||||
"201008511_16": "「あたしからのプレゼントも、ついでに選んでくれないか?」",
|
||||
"201008511_17": "「ええッ!? どうして?」",
|
||||
"201008511_18": "「そりゃ、いきなりプレゼントを選べって言われても\\n 難しいっていうか……」",
|
||||
"201008511_19": "「それに、親友に選んでもらったものの方があいつも喜ぶだろ」",
|
||||
"201008511_20": "「ううん。こういうのはきっと、\\n プレゼントに気持ちがこもっているのが大切なんだよ」",
|
||||
"201008511_21": "「響も、クリスが自分で選んでくれたプレゼントの方が\\n 喜んでくれるはずだよ」",
|
||||
"201008511_22": "「そ、そうか……?」",
|
||||
"201008511_23": "「うん、絶対にそうッ!」",
|
||||
"201008511_24": "「……よ、よしッ! ここは一発、あいつが最高に\\n 喜ぶプレゼントを用意してやるかッ!」",
|
||||
"201008511_25": "「うん、そうしようッ!\\n みんなにも伝えておくね」",
|
||||
"201008511_26": "「……」",
|
||||
"201008511_27": "「どうしたんだ? 浮かない様子だが」",
|
||||
"201008511_28": "「あ、こんにちは。\\n 実は響の誕生日プレゼントのことで……」",
|
||||
"201008511_29": "「ああ。何を渡すか、いい案が思い浮かばないということか」",
|
||||
"201008511_30": "「違うんですッ!\\n 渡したいものがありすぎて、ひとつに絞れないんです」",
|
||||
"201008511_31": "「なるほど……。小日向らしい悩みだな」",
|
||||
"201008511_32": "「はい、響のことを考えていると\\n いろいろ思い浮かんじゃって」",
|
||||
"201008511_33": "「どれにしたら一番喜んでくれるのかな……」",
|
||||
"201008511_34": "「フッ。そんなに思ってもらえて、立花は幸せ者だな」",
|
||||
"201008511_35": "「え……?」",
|
||||
"201008511_36": "「プレゼントが無くても、小日向がこれだけ悩んでいたと\\n 知っただけで喜びそうだ」",
|
||||
"201008511_37": "「だ、だめですよ? 響に言ったら」",
|
||||
"201008511_38": "「ああ。分かっている。\\n プレゼントはよく考えて決めるといい」",
|
||||
"201008511_39": "「はいッ! これからまたお店を回って考えようと思います」",
|
||||
"201008511_40": "「では、失礼します」",
|
||||
"201008511_41": "「……さて、わたしも祝いの品を用意しないとな」",
|
||||
"201008511_42": "(いざ選ぶとなると、難しいものだな。\\n こうも悩んでしまうとは……)",
|
||||
"201008511_43": "(……ん?)",
|
||||
"201008511_44": "「うーん、これがいいか、それともこっちか……。\\n うわ、けっこう高いな」",
|
||||
"201008511_45": "「これならあいつに似合いそうかも。\\n いや、でも、ありきたりすぎるか……」",
|
||||
"201008511_46": "「……なるほど、雪音も立花へのプレゼント選びか」",
|
||||
"201008511_47": "「うわッ、びっくりしたッ!」",
|
||||
"201008511_48": "「ずいぶんと難航しているようだな」",
|
||||
"201008511_49": "「べ、別にそんなんじゃないって」",
|
||||
"201008511_50": "「とっくに決めて、買おうとしてたところだ」",
|
||||
"201008511_51": "「ひとりごとが聞こえていたぞ?」",
|
||||
"201008511_52": "「それは……念のため、ちょっと考えなおしてただけだッ!」",
|
||||
"201008511_53": "「フフ、立花には喜んでほしいものだな」",
|
||||
"201008511_54": "「ま、まあな……」",
|
||||
"201008511_55": "「というか、そっちも同じ目的だろ?\\n あたしに構ってないで、買いに行ったらどうだ?」",
|
||||
"201008511_56": "「ああ、分かった。\\n それでは、また誕生日パーティでな」",
|
||||
"201008511_57": "(皆、立花に喜んでもらおうと真剣に考えているのだな)",
|
||||
"201008511_58": "(プレゼントを受け取った時の反応が今から楽しみだ)",
|
||||
"201008511_59": "<size=40>「ハッピーバースデーッ!」</size>",
|
||||
"201008511_60": "「誕生日おめでとう、響」",
|
||||
"201008511_61": "「ありがとう、未来ッ! みんなもッ!」",
|
||||
"201008511_62": "「みんなからあなたへ、それぞれプレゼントがあるのよ」",
|
||||
"201008511_63": "「これ、わたしからです」",
|
||||
"201008511_64": "「これはアタシからのプレゼントデス。\\n 厳選に厳選を重ねた一品なんデスよッ!」",
|
||||
"201008511_65": "「わたしからもだ、受け取ってくれ」",
|
||||
"201008511_66": "「うわぁ……ッ! みんなからひとつずつッ!?\\n ありがとうございますッ!」",
|
||||
"201008511_67": "「さっそく開けてもいいですか?」",
|
||||
"201008511_68": "「ええ、もちろんよ」",
|
||||
"201008511_69": "「うう、緊張するなぁ。 喜んでくれるかな……」",
|
||||
"201008511_70": "「あたりまえだろ。お前からのプレゼントなんだから」",
|
||||
"201008511_71": "「あれ……? クリスのプレゼント、そのラッピングは……」",
|
||||
"201008511_72": "「ああ、学校帰りに見つけた店でな。\\n ちょうどあいつに似合いそうなものがあったから……」",
|
||||
"201008511_73": "「……あ、あのね?」",
|
||||
"201008511_74": "「ん? どうしたんだ?」",
|
||||
"201008511_75": "「わたしも同じのを買っちゃったみたい。\\n ほら、これ……」",
|
||||
"201008511_76": "「なにッ!?」",
|
||||
"201008511_77": "「どうしよう。プレゼントが被っちゃうなんて……」",
|
||||
"201008511_78": "「……」",
|
||||
"201008511_79": "「……ったく、しょうがないな。それじゃ、あたしはパスだ」",
|
||||
"201008511_80": "「えッ!? パスって……」",
|
||||
"201008511_81": "「ああ。一番あいつを喜ばせるのはそっちの役目だろ」",
|
||||
"201008511_82": "「で、でもクリスは……」",
|
||||
"201008511_83": "「あたしは忘れたことにでもするから大丈夫だ。\\n ほら、あいつが待ってるぞ」",
|
||||
"201008511_84": "「う、うん……」",
|
||||
"201008511_85": "「ふーッ、あぶない……。\\n せっかくの誕生日に水を差すとこだったな」",
|
||||
"201008511_86": "「やっぱりあたしにはプレゼント選びなんて……」",
|
||||
"201008511_87": "「……まったく、何を言っているんだ」",
|
||||
"201008511_88": "「うわッ、聞いてたのか?」 ",
|
||||
"201008511_89": "「でも、こうするしかないだろ?\\n プレゼントが被るなんて……」",
|
||||
"201008511_90": "「そんなことを気にするな。\\n せっかく選んだプレゼントだろう?」",
|
||||
"201008511_91": "「立花なら大丈夫だ。ほら、行ってこいッ!」",
|
||||
"201008511_92": "「お、おいッ! そんな、強引に……ッ!」",
|
||||
"201008511_93": "「きゃッ! クリスッ!?」",
|
||||
"201008511_94": "「うわッ!? わ、悪いッ!」",
|
||||
"201008511_95": "「おっとっと……ッ! 2人とも大丈夫?」",
|
||||
"201008511_96": "「あ、ああ……。あのさ、プレゼントだけど……」",
|
||||
"201008511_97": "「実はね、2人で同じのを選んじゃったみたいなの」",
|
||||
"201008511_98": "「そうなんだ。ありがとうッ!」",
|
||||
"201008511_99": "「ああ、悪い……。\\n って、えッ!?」",
|
||||
"201008511_100": "「いいの……?」",
|
||||
"201008511_101": "「もちろんッ! すっごくうれしいよ」",
|
||||
"201008511_102": "「だって、同じプレゼントってことは、\\n 2人とも同じように考えて選んでくれたってことでしょ?」",
|
||||
"201008511_103": "「まあ、そういうことになるかもな……」",
|
||||
"201008511_104": "「うん。これだったら響が一番喜んでくれそうだなって」",
|
||||
"201008511_105": "「やっぱりッ! だから、2倍うれしいッ!\\n 最高のプレゼントだよッ!」",
|
||||
"201008511_106": "「ったく……、気にしたこっちが\\n バカみたいに思えてくるな」",
|
||||
"201008511_107": "「フフ、喜んでもらえてよかった」",
|
||||
"201008511_108": "「アハハ」",
|
||||
"201008511_109": "「ちょ、おいッ! そろそろ離せって」",
|
||||
"201008511_110": "「え? もうちょっとこのままでいいでしょー?」",
|
||||
"201008511_111": "「なんだか3人ですごく盛りあがってるデスね」",
|
||||
"201008511_112": "「うん、とっても楽しそう」",
|
||||
"201008511_113": "「まったく、世話の焼ける後輩たちだな」"
|
||||
{
|
||||
"201008511_0": "響のバースデー2018",
|
||||
"201008511_1": "「『ふらわー』の予約、できなかったのか?」",
|
||||
"201008511_2": "「うん、貸し切りの予約が入っちゃったって。\\n 響の誕生日パーティ、どうしよう……」",
|
||||
"201008511_3": "「特製お好み焼きをプレゼントして、\\n あいつを喜ばせようと思ってたのにな」",
|
||||
"201008511_4": "「うん……。残念だけど、何か別のプレゼントを用意しないとね」",
|
||||
"201008511_5": "「ああ。どうしたもんかな」",
|
||||
"201008511_6": "「うーん……」",
|
||||
"201008511_7": "「ま、お前からもらったものなら、\\n あいつはなんでも喜びそうだけどな」",
|
||||
"201008511_8": "「クリスからのプレゼントだって、\\n すごく喜ぶと思うよ?」",
|
||||
"201008511_9": "「うーん……そうなのか?\\n それにしても何がいいんだろうな?」",
|
||||
"201008511_10": "「うーん、それじゃあ……」",
|
||||
"201008511_11": "「ん? 何か思いついたのか?」",
|
||||
"201008511_12": "「うん。あのね、みんなでそれぞれひとつ選んで、\\n 当日に持ち寄ってプレゼントするのはどうかな」",
|
||||
"201008511_13": "「なるほどな。……ああ、いいんじゃないか?」",
|
||||
"201008511_14": "「あー、でも……」",
|
||||
"201008511_15": "「……どうしたの?」",
|
||||
"201008511_16": "「あたしからのプレゼントも、ついでに選んでくれないか?」",
|
||||
"201008511_17": "「ええッ!? どうして?」",
|
||||
"201008511_18": "「そりゃ、いきなりプレゼントを選べって言われても\\n 難しいっていうか……」",
|
||||
"201008511_19": "「それに、親友に選んでもらったものの方があいつも喜ぶだろ」",
|
||||
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|
||||
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|
||||
"201008511_22": "「そ、そうか……?」",
|
||||
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|
||||
"201008511_24": "「……よ、よしッ! ここは一発、あいつが最高に\\n 喜ぶプレゼントを用意してやるかッ!」",
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||||
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|
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"201008511_27": "「どうしたんだ? 浮かない様子だが」",
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"201008511_52": "「それは……念のため、ちょっと考えなおしてただけだッ!」",
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"201008511_54": "「ま、まあな……」",
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"201008511_56": "「ああ、分かった。\\n それでは、また誕生日パーティでな」",
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@ -1,80 +1,80 @@
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||||
"201008611_8": "「あたしも翼に用があってきたんだけどさ」",
|
||||
"201008611_9": "「翼さんとマリアさん、\\n 2人とも一緒の任務についているのよ」",
|
||||
"201008611_10": "「せっかく来たってのに、\\n あたしもあんたも、空振りしちゃったみたいだな」",
|
||||
"201008611_11": "「そうですね」",
|
||||
"201008611_12": "「……では、また日を改めます」",
|
||||
"201008611_13": "「あ、待って。2人とも早ければ1時間ほどで戻る予定よ」",
|
||||
"201008611_14": "「それなら、もう少し待ってみようかな」",
|
||||
"201008611_15": "「ああ。あたしもこうして待ってるんだけど、\\n よかったら、一緒に話でもして待たないか?」",
|
||||
"201008611_16": "「わたしでよければ、よろこんで」",
|
||||
"201008611_17": "「助かったよ。1人で退屈してたところだったんだ」",
|
||||
"201008611_18": "「ここじゃなんだから、場所を変えようか。\\n ほら、こっちこっち」",
|
||||
"201008611_19": "「あッ、あのッ……」",
|
||||
"201008611_20": "(姉さんみたいな、温かい手……)",
|
||||
"201008611_21": "(そういえば姉さんも、わたしが躊躇っていると、\\n よくこうやって手を握って引っ張ってくれた……)",
|
||||
"201008611_22": "(この人も姉さんみたいに温かくて、\\n 優しい人なのかな……)",
|
||||
"201008611_23": "「ん? どうかしたかい?」",
|
||||
"201008611_24": "「い、いえ。手を握られるのは久しぶりで、\\n ちょっとびっくりして……」",
|
||||
"201008611_25": "「やだッ、わたし……恥ずかしい」",
|
||||
"201008611_26": "「アハハッ! お腹が鳴るのは元気な証拠さ」",
|
||||
"201008611_27": "「食堂にでも行こうか。\\n あたしもガッツリ食べたかったんだよな」",
|
||||
"201008611_28": "「翼たちが戻ってきたら、食堂で待ってるって、\\n 伝えてもらっていいかな?」",
|
||||
"201008611_29": "「分かったわ。ちゃんと伝えておくわね」",
|
||||
"201008611_30": "「ありがとう」",
|
||||
"201008611_31": "「じゃあ行こうか。\\n 装者が任務中ってことは、ここも直に忙しくなるはずだ」",
|
||||
"201008611_32": "「ここにいて仕事の邪魔になっちまったら、\\n 翼たちにも合わせる顔がないからな」",
|
||||
"201008611_33": "「そうですね、行きましょう」",
|
||||
"201008611_34": "「さて、何を食べようかな……。\\n あんたはどうする?」",
|
||||
"201008611_35": "「わたしは……、今はお肉の気分なので、\\n ハンバーグのセットにします」",
|
||||
"201008611_36": "「ハンバーグか、いいねッ!\\n あたしも同じものにしようッ!」",
|
||||
"201008611_37": "「あ、あの、それより……」",
|
||||
"201008611_38": "「うん?」",
|
||||
"201008611_39": "「もう手を離してもらって、大丈夫ですよ。\\n 迷子になったりしませんから」",
|
||||
"201008611_40": "「あッ、悪いッ!\\n 子ども扱いする気はなかったんだけどさ」",
|
||||
"201008611_41": "「いえ、大丈夫です」",
|
||||
"201008611_42": "「さてと、空いている席は……」",
|
||||
"201008611_43": "「姉さんたちが見つけやすいように、\\n 入り口近くの席にしませんか?」",
|
||||
"201008611_44": "「ああ。そうしようか」",
|
||||
"201008611_45": "「あの、姉さんとはどのような関係なんですか?」",
|
||||
"201008611_46": "「うーん、あらためて聞かれると、\\n どう答えたもんかなあ……」",
|
||||
"201008611_47": "「はじめはどうしたって、翼を介した付き合いだった。\\n けど、今は何かと世話になっている感じかな」",
|
||||
"201008611_48": "「あんたと翼の関係は、どうなんだい?」",
|
||||
"201008611_49": "「そうですね……」",
|
||||
"201008611_50": "「正直に言えば、あまり深くはお付き合いしていないので、\\n まだ知らないことの方が多いです」",
|
||||
"201008611_51": "「ただ、姉さんがお世話になっているということは、\\n わたしがお世話になっているも同じなので……」",
|
||||
"201008611_52": "「つまりは、とてもお世話になっているということですッ!」",
|
||||
"201008611_53": "「ハハッ、分かったような、分からないようなだな。\\n でも気持ちはよく分かるよ」",
|
||||
"201008611_54": "「もしかして、あたしたちの境遇が似ているのかな」",
|
||||
"201008611_55": "「そうかも……、しれませんね」",
|
||||
"201008611_56": "「まったく……。奏はいつも、急に訪れる」",
|
||||
"201008611_57": "「セレナもよ。けど、向こうもきっと、わたしたちのことを\\n 同じように思っているわ」",
|
||||
"201008611_58": "「フッ、違いないな」",
|
||||
"201008611_59": "「だいぶ2人を待たせてしまったようだが……」",
|
||||
"201008611_60": "「あの2人が一緒にいるなんて、\\n 一体何を話しているのかしら」",
|
||||
"201008611_61": "「姉さんは優しくて、とても強いんです」",
|
||||
"201008611_62": "「そうみたいだな。\\n あんたの話を聞いていると、よく伝わってくるよ」",
|
||||
"201008611_63": "「それでは足りませんッ。\\n その倍……ううん、10倍は優しくて強いんですッ!」",
|
||||
"201008611_64": "「ハハ、10倍とは大きくでたもんだ」",
|
||||
"201008611_65": "「セ、セレナがわたしのことを……、あんなに褒めて……ッ!?\\n 嬉しいけど、恥ずかしいじゃない……」",
|
||||
"201008611_66": "「さすが奏だな。すっかりうち解けているようだ」",
|
||||
"201008611_67": "「でも、翼だって、\\n あんたの姉さんと同じくらい、優しくて強いやつなんだ」",
|
||||
"201008611_68": "「そうでなければ、あんなに良い関係は築けないからな」",
|
||||
"201008611_69": "「はい、それはわたしにも伝わります」",
|
||||
"201008611_70": "「翼さんと話している姉さんは、\\n とても楽しそうで……。少しだけ、妬けてしまいます」",
|
||||
"201008611_71": "「アハハッ、あんたもか? 実はあたしも一緒さ」",
|
||||
"201008611_72": "「あの2人が楽しそうにしているところを見ると、\\n 少し、寂しく感じることがあるんだ」",
|
||||
"201008611_73": "「分かります……でも、\\n わたしは姉さんが幸せなら、それが1番、嬉しいんですッ!」",
|
||||
"201008611_74": "「ああ、そうだな。その気持ち、よく分かるよ……」",
|
||||
"201008611_75": "「姉さんは本当に……」",
|
||||
"201008611_76": "「もうそこまでにしてちょうだい……。\\n どんな顔をして出ていけばいいか、分からないじゃない……」",
|
||||
"201008611_77": "「奏も。話をあわせるためとはいえ、褒めすぎだ……。\\n このまま聞いていたら、顔から火が出てしまう……」"
|
||||
{
|
||||
"201008611_0": "楽しいおしゃべり",
|
||||
"201008611_1": "「こんにちは」",
|
||||
"201008611_2": "「あら、こんにちは。\\n こっちに来ていたのね」",
|
||||
"201008611_3": "「はい。姉さんに用事があって」",
|
||||
"201008611_4": "「ごめんなさい。\\n マリアさんなら今、任務で出てもらっているの」",
|
||||
"201008611_5": "「えッ? そうなんですか……」",
|
||||
"201008611_6": "「なんだ、あんたもか」",
|
||||
"201008611_7": "「え……?」",
|
||||
"201008611_8": "「あたしも翼に用があってきたんだけどさ」",
|
||||
"201008611_9": "「翼さんとマリアさん、\\n 2人とも一緒の任務についているのよ」",
|
||||
"201008611_10": "「せっかく来たってのに、\\n あたしもあんたも、空振りしちゃったみたいだな」",
|
||||
"201008611_11": "「そうですね」",
|
||||
"201008611_12": "「……では、また日を改めます」",
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"201008611_13": "「あ、待って。2人とも早ければ1時間ほどで戻る予定よ」",
|
||||
"201008611_14": "「それなら、もう少し待ってみようかな」",
|
||||
"201008611_15": "「ああ。あたしもこうして待ってるんだけど、\\n よかったら、一緒に話でもして待たないか?」",
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||||
"201008611_16": "「わたしでよければ、よろこんで」",
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"201008611_17": "「助かったよ。1人で退屈してたところだったんだ」",
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||||
"201008611_18": "「ここじゃなんだから、場所を変えようか。\\n ほら、こっちこっち」",
|
||||
"201008611_19": "「あッ、あのッ……」",
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||||
"201008611_20": "(姉さんみたいな、温かい手……)",
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"201008611_21": "(そういえば姉さんも、わたしが躊躇っていると、\\n よくこうやって手を握って引っ張ってくれた……)",
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||||
"201008611_22": "(この人も姉さんみたいに温かくて、\\n 優しい人なのかな……)",
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||||
"201008611_23": "「ん? どうかしたかい?」",
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||||
"201008611_24": "「い、いえ。手を握られるのは久しぶりで、\\n ちょっとびっくりして……」",
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"201008611_25": "「やだッ、わたし……恥ずかしい」",
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||||
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||||
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|
||||
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"201008611_31": "「じゃあ行こうか。\\n 装者が任務中ってことは、ここも直に忙しくなるはずだ」",
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||||
"201008611_34": "「さて、何を食べようかな……。\\n あんたはどうする?」",
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"201008611_35": "「わたしは……、今はお肉の気分なので、\\n ハンバーグのセットにします」",
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"201008611_38": "「うん?」",
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||||
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"201008611_46": "「うーん、あらためて聞かれると、\\n どう答えたもんかなあ……」",
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"201008611_47": "「はじめはどうしたって、翼を介した付き合いだった。\\n けど、今は何かと世話になっている感じかな」",
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||||
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||||
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||||
"201008611_50": "「正直に言えば、あまり深くはお付き合いしていないので、\\n まだ知らないことの方が多いです」",
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||||
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|
||||
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|
||||
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"201008611_62": "「そうみたいだな。\\n あんたの話を聞いていると、よく伝わってくるよ」",
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|
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|
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||||
}
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{
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||||
"201008711_0": "頑張るあなたへ",
|
||||
"201008711_1": "「あッ、あの後ろ姿は……」",
|
||||
"201008711_2": "「姉さ……えッ!?」",
|
||||
"201008711_3": "「わッ!?」",
|
||||
"201008711_4": "「きゃッ!」",
|
||||
"201008711_5": "「うわッ!」",
|
||||
"201008711_6": "「いたたッ……大丈夫ですかッ!?」",
|
||||
"201008711_7": "「は、はい……、大丈夫です」",
|
||||
"201008711_8": "「ごめんなさい。\\n わたしが通路を走ったりしたから……」",
|
||||
"201008711_9": "「こちらこそすみません。\\n 抱えていた資料で、前が見えなくて……」",
|
||||
"201008711_10": "「あッ、落ちてしまった資料拾います」",
|
||||
"201008711_11": "「ありがとうございます」",
|
||||
"201008711_12": "「これで全部ですか?」",
|
||||
"201008711_13": "「えーと……、はい。全部揃っています。\\n ありがとうございました」",
|
||||
"201008711_14": "「元はといえばわたしが悪いのに、お礼なんて……。\\n 本当にごめんなさい」",
|
||||
"201008711_15": "「お互い、怪我が無くてなによりでした。\\n よいしょ……わわッ!」",
|
||||
"201008711_16": "「だ、大丈夫ですか?\\n ひょっとして、足に痛みがあるんじゃ……」",
|
||||
"201008711_17": "「いえ、大丈夫です。\\n ちょっとふらついてしまっただけで……」",
|
||||
"201008711_18": "「ダメですね、少しは運動をしないと……。\\n ご心配をおかけして、本当に申し訳ありません」",
|
||||
"201008711_19": "「それでは、ボクはこれで……」",
|
||||
"201008711_20": "「は、はい……」",
|
||||
"201008711_21": "(あの、おぼつかない足取り……。\\n とても大丈夫とは思えないけど……)",
|
||||
"201008711_22": "「あれ?」",
|
||||
"201008711_23": "「どうしたの?」",
|
||||
"201008711_24": "「ペンダントが、見つからなくて……」",
|
||||
"201008711_25": "「大事なペンダントなの?」",
|
||||
"201008711_26": "「うん、とっても……」",
|
||||
"201008711_27": "「そう……。落とした場所に心当たりはないかしら。\\n たとえば転んだとか、荷物を置いたとか……」",
|
||||
"201008711_28": "「転んだ……あッ!」",
|
||||
"201008711_29": "「わたし、ちょっと見てくるね」",
|
||||
"201008711_30": "「待って、わたしも一緒に行くわ」",
|
||||
"201008711_31": "「大丈夫だよ、ちょっと心当たりを見てくるだけだから」",
|
||||
"201008711_32": "「そう? 気を付けてね」",
|
||||
"201008711_33": "(もし落としたとしたら、\\n さっきぶつかって転んだ場所だと思うけど……)",
|
||||
"201008711_34": "「この辺りだよね……」",
|
||||
"201008711_35": "「うーん……、無いな……」",
|
||||
"201008711_36": "「ここに落ちてないとすると、どこで落としたんだろう……」",
|
||||
"201008711_37": "「どうしたの?」",
|
||||
"201008711_38": "「落としものをしてしまって、探していたんです」",
|
||||
"201008711_39": "「何を落としたの?」",
|
||||
"201008711_40": "「ペンダントなんですけど……、見かけませんでしたか?」",
|
||||
"201008711_41": "「ううん、見てないけど……」",
|
||||
"201008711_42": "「そうですか……」",
|
||||
"201008711_43": "「切ちゃんにも聞いてみる。\\n 見かけたら知らせるから、気を落とさないで」",
|
||||
"201008711_44": "「気にかけてくれて、ありがとうございます。\\n 月読さんも、何か用があったんじゃ……」",
|
||||
"201008711_45": "「そうだ、エルフナインがセレナを捜していたみたい。\\n 用件までは聞かなかったけど……」",
|
||||
"201008711_46": "「なんでしょう? お話伺いに行ってきますね」",
|
||||
"201008711_47": "「この時間なら、研究室にいると思う」",
|
||||
"201008711_48": "「はい、ありがとうございます」",
|
||||
"201008711_49": "「あの……セレナです。\\n わたしを捜していたって聞いたんですけど……」",
|
||||
"201008711_50": "「こんばんは。……お留守ですか?」",
|
||||
"201008711_51": "「……」",
|
||||
"201008711_52": "「いないのかな?」",
|
||||
"201008711_53": "「あッ、開いちゃった……」",
|
||||
"201008711_54": "「カギがかかってないってことは、\\n 部屋の中にはいるんだよね……?」",
|
||||
"201008711_55": "「えっと、お邪魔します……」",
|
||||
"201008711_56": "「こんばんは……。\\n あ……」",
|
||||
"201008711_57": "「んぅ……ッ」",
|
||||
"201008711_58": "「だッ、大丈夫ですかッ!?\\n 椅子から転げ落ちるなんて、どこか具合が……」",
|
||||
"201008711_59": "「すーッ、すーッ……」",
|
||||
"201008711_60": "「寝てる……?」",
|
||||
"201008711_61": "「どうしよう。どちらにしても、このままにしておけない」",
|
||||
"201008711_62": "「えーと……、こんなところで寝てたら、風邪をひいちゃいますよ?」",
|
||||
"201008711_63": "「うーん……」",
|
||||
"201008711_64": "「こんなにぐっすり……」",
|
||||
"201008711_65": "「えっと、どこかに毛布は……」",
|
||||
"201008711_66": "「……あれ?\\n わたしのペンダントが、机の上に?」",
|
||||
"201008711_67": "「あの時、拾ってくれていたんですね」",
|
||||
"201008711_68": "「ベッドに運べれば1番いいんですが、\\n ちょっと無理そうなので……」",
|
||||
"201008711_69": "「これでよしっと」",
|
||||
"201008711_70": "「ありがとう……<speed=1>、</speed><size=25>ございます……</size>」",
|
||||
"201008711_71": "「あッ……、起こしちゃいましたか?」",
|
||||
"201008711_72": "「すーッ、すーッ……」",
|
||||
"201008711_73": "「寝言……、みたいですね。\\n 寝ている時まで、気を使いすぎです」",
|
||||
"201008711_74": "「こちらこそ、ありがとうございました」",
|
||||
"201008711_75": "「あんまり、無理はしないでくださいね」",
|
||||
"201008711_76": "「は……<speed=1>、</speed><size=25>はい……</size>」"
|
||||
{
|
||||
"201008711_0": "頑張るあなたへ",
|
||||
"201008711_1": "「あッ、あの後ろ姿は……」",
|
||||
"201008711_2": "「姉さ……えッ!?」",
|
||||
"201008711_3": "「わッ!?」",
|
||||
"201008711_4": "「きゃッ!」",
|
||||
"201008711_5": "「うわッ!」",
|
||||
"201008711_6": "「いたたッ……大丈夫ですかッ!?」",
|
||||
"201008711_7": "「は、はい……、大丈夫です」",
|
||||
"201008711_8": "「ごめんなさい。\\n わたしが通路を走ったりしたから……」",
|
||||
"201008711_9": "「こちらこそすみません。\\n 抱えていた資料で、前が見えなくて……」",
|
||||
"201008711_10": "「あッ、落ちてしまった資料拾います」",
|
||||
"201008711_11": "「ありがとうございます」",
|
||||
"201008711_12": "「これで全部ですか?」",
|
||||
"201008711_13": "「えーと……、はい。全部揃っています。\\n ありがとうございました」",
|
||||
"201008711_14": "「元はといえばわたしが悪いのに、お礼なんて……。\\n 本当にごめんなさい」",
|
||||
"201008711_15": "「お互い、怪我が無くてなによりでした。\\n よいしょ……わわッ!」",
|
||||
"201008711_16": "「だ、大丈夫ですか?\\n ひょっとして、足に痛みがあるんじゃ……」",
|
||||
"201008711_17": "「いえ、大丈夫です。\\n ちょっとふらついてしまっただけで……」",
|
||||
"201008711_18": "「ダメですね、少しは運動をしないと……。\\n ご心配をおかけして、本当に申し訳ありません」",
|
||||
"201008711_19": "「それでは、ボクはこれで……」",
|
||||
"201008711_20": "「は、はい……」",
|
||||
"201008711_21": "(あの、おぼつかない足取り……。\\n とても大丈夫とは思えないけど……)",
|
||||
"201008711_22": "「あれ?」",
|
||||
"201008711_23": "「どうしたの?」",
|
||||
"201008711_24": "「ペンダントが、見つからなくて……」",
|
||||
"201008711_25": "「大事なペンダントなの?」",
|
||||
"201008711_26": "「うん、とっても……」",
|
||||
"201008711_27": "「そう……。落とした場所に心当たりはないかしら。\\n たとえば転んだとか、荷物を置いたとか……」",
|
||||
"201008711_28": "「転んだ……あッ!」",
|
||||
"201008711_29": "「わたし、ちょっと見てくるね」",
|
||||
"201008711_30": "「待って、わたしも一緒に行くわ」",
|
||||
"201008711_31": "「大丈夫だよ、ちょっと心当たりを見てくるだけだから」",
|
||||
"201008711_32": "「そう? 気を付けてね」",
|
||||
"201008711_33": "(もし落としたとしたら、\\n さっきぶつかって転んだ場所だと思うけど……)",
|
||||
"201008711_34": "「この辺りだよね……」",
|
||||
"201008711_35": "「うーん……、無いな……」",
|
||||
"201008711_36": "「ここに落ちてないとすると、どこで落としたんだろう……」",
|
||||
"201008711_37": "「どうしたの?」",
|
||||
"201008711_38": "「落としものをしてしまって、探していたんです」",
|
||||
"201008711_39": "「何を落としたの?」",
|
||||
"201008711_40": "「ペンダントなんですけど……、見かけませんでしたか?」",
|
||||
"201008711_41": "「ううん、見てないけど……」",
|
||||
"201008711_42": "「そうですか……」",
|
||||
"201008711_43": "「切ちゃんにも聞いてみる。\\n 見かけたら知らせるから、気を落とさないで」",
|
||||
"201008711_44": "「気にかけてくれて、ありがとうございます。\\n 月読さんも、何か用があったんじゃ……」",
|
||||
"201008711_45": "「そうだ、エルフナインがセレナを捜していたみたい。\\n 用件までは聞かなかったけど……」",
|
||||
"201008711_46": "「なんでしょう? お話伺いに行ってきますね」",
|
||||
"201008711_47": "「この時間なら、研究室にいると思う」",
|
||||
"201008711_48": "「はい、ありがとうございます」",
|
||||
"201008711_49": "「あの……セレナです。\\n わたしを捜していたって聞いたんですけど……」",
|
||||
"201008711_50": "「こんばんは。……お留守ですか?」",
|
||||
"201008711_51": "「……」",
|
||||
"201008711_52": "「いないのかな?」",
|
||||
"201008711_53": "「あッ、開いちゃった……」",
|
||||
"201008711_54": "「カギがかかってないってことは、\\n 部屋の中にはいるんだよね……?」",
|
||||
"201008711_55": "「えっと、お邪魔します……」",
|
||||
"201008711_56": "「こんばんは……。\\n あ……」",
|
||||
"201008711_57": "「んぅ……ッ」",
|
||||
"201008711_58": "「だッ、大丈夫ですかッ!?\\n 椅子から転げ落ちるなんて、どこか具合が……」",
|
||||
"201008711_59": "「すーッ、すーッ……」",
|
||||
"201008711_60": "「寝てる……?」",
|
||||
"201008711_61": "「どうしよう。どちらにしても、このままにしておけない」",
|
||||
"201008711_62": "「えーと……、こんなところで寝てたら、風邪をひいちゃいますよ?」",
|
||||
"201008711_63": "「うーん……」",
|
||||
"201008711_64": "「こんなにぐっすり……」",
|
||||
"201008711_65": "「えっと、どこかに毛布は……」",
|
||||
"201008711_66": "「……あれ?\\n わたしのペンダントが、机の上に?」",
|
||||
"201008711_67": "「あの時、拾ってくれていたんですね」",
|
||||
"201008711_68": "「ベッドに運べれば1番いいんですが、\\n ちょっと無理そうなので……」",
|
||||
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|
||||
"201008711_70": "「ありがとう……<speed=1>、</speed><size=25>ございます……</size>」",
|
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|
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|
||||
"201008711_73": "「寝言……、みたいですね。\\n 寝ている時まで、気を使いすぎです」",
|
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|
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|
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|
||||
}
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@ -1,79 +1,79 @@
|
||||
{
|
||||
"201008811_0": "2人はキャリアウーマン",
|
||||
"201008811_1": "「ブリーフィングは以上だ。\\n 質問はあるか?」",
|
||||
"201008811_2": "「大丈夫だ」",
|
||||
"201008811_3": "「問題ありません」",
|
||||
"201008811_4": "「え、ええっと……」",
|
||||
"201008811_5": "「後でもう一度説明しよう」",
|
||||
"201008811_6": "「うう、すみません……」",
|
||||
"201008811_7": "「ところで翼、時間は大丈夫なのか?」",
|
||||
"201008811_8": "「はッ!? しまった――ッ!\\n ライブの打ち合わせが……失礼しますッ!!」",
|
||||
"201008811_9": "「やれやれ……、間に合うといいが。\\n 緒川がいないとどうにも危なっかしいな……」",
|
||||
"201008811_10": "「え……、緒川さん今いないんですか?」",
|
||||
"201008811_11": "「ああ、風邪をひいてしまったらしくてな」",
|
||||
"201008811_12": "「はあッ!? あの人がッ!?」",
|
||||
"201008811_13": "「何を驚いている?\\n 緒川だって、風邪をひくこともあるだろう」",
|
||||
"201008811_14": "「おっさんが言っても、全然説得力無いけどな……」",
|
||||
"201008811_15": "「まあ、そういうわけで、\\n 翼にうつしてしまう可能性もあるから自宅療養中だ」",
|
||||
"201008811_16": "「あれ? それじゃ翼さんのマネージャーは?」",
|
||||
"201008811_17": "「今は自分でスケジュール管理をしている」",
|
||||
"201008811_18": "「緒川がいないことで、かなり苦労しているようだがな」",
|
||||
"201008811_19": "「そっか……。翼さん、困ってるんだ……」",
|
||||
"201008811_20": "「ゴホッ……はい。……響さんですか?」",
|
||||
"201008811_21": "「――なるほど。それは助かります。\\n 実はちょうど心配していたところでして……」",
|
||||
"201008811_22": "「それでは、ぜひお願いします」",
|
||||
"201008811_23": "「今日はライブ会場でリハーサルか。\\n そろそろ準備をしなくては――」",
|
||||
"201008811_24": "「翼さんッ! おはようございますッ!」",
|
||||
"201008811_25": "「よう」",
|
||||
"201008811_26": "「立花と雪音……? と、突然どうしたんだ?\\n ……まあいい、とりあえず入ってくれ」",
|
||||
"201008811_27": "「お邪魔しますッ!」",
|
||||
"201008811_28": "「一体なんの用だ?\\n わたしはそろそろ仕事に行かなくてはならないのだが――」",
|
||||
"201008811_29": "「今日は、わたしとクリスちゃんが、\\n 翼さんのマネージャーをしますッ!」",
|
||||
"201008811_30": "「…………は?」",
|
||||
"201008811_31": "「なるほど、風邪をひいた緒川さんの代わりに……」",
|
||||
"201008811_32": "「このバカお得意の人助けってやつだな」",
|
||||
"201008811_33": "「頼んだら、クリスちゃんも一緒に来てくれたんですッ!」",
|
||||
"201008811_34": "「お前が無理やり連れてきたんだろ。\\n まあ、特に用も無かったからいいけど……」",
|
||||
"201008811_35": "「しかし、流石に学生に務まるとは……」",
|
||||
"201008811_36": "「大丈夫ですッ!\\n マネージャーらしくスーツを用意しましたッ!」",
|
||||
"201008811_37": "「そ、そういう問題では……。\\n これは遊び気分で務まるような仕事ではないんだぞ」",
|
||||
"201008811_38": "「だいたい、今日何をするかも分からないんじゃ……」",
|
||||
"201008811_39": "「今日はライブ会場でリハーサルですよねッ!\\n 音響と演出を確認する予定です。曲目は――」",
|
||||
"201008811_40": "「な、なぜそれを……」",
|
||||
"201008811_41": "「あたしたちの耳に、本部で借りたインカムが\\n 入っているんだ」",
|
||||
"201008811_42": "「自宅にいる緒川さんと繋がっているんです。\\n これで指示をもらいながら仕事をすれば大丈夫ですッ!」",
|
||||
"201008811_43": "「なッ……。\\n すでに緒川さんに話が通っているのか……」",
|
||||
"201008811_44": "「『2人に任せてください、翼さん』だってさ」",
|
||||
"201008811_45": "「……ああ、分かった。\\n 今日はよろしく頼む」",
|
||||
"201008811_46": "「はいッ! がんばります」",
|
||||
"201008811_47": "「邪魔にはならないようにしないとな」",
|
||||
"201008811_48": "「風鳴翼のマネージャー代理、立花響ですッ!」",
|
||||
"201008811_49": "「同じく、付き添いのもんだ」",
|
||||
"201008811_50": "「可愛いマネージャーさんね。\\n こちらこそ、今日はよろしくお願いします」",
|
||||
"201008811_51": "(よろしく頼むとは言ったものの、\\n 2人は大丈夫だろうか……。不安だ)",
|
||||
"201008811_52": "「それで、唄い終わりと同時にこちらにはけていただいて――。\\n ……風鳴さん? どうかされましたか?」",
|
||||
"201008811_53": "「あッ、いえ……。\\n 申し訳ありません、説明を続けてください」",
|
||||
"201008811_54": "「ね、ねえクリスちゃん。ケータリングってこっちで\\n いいんだっけッ!?」",
|
||||
"201008811_55": "「さっき確認していただろッ!\\n こっちは今確認事項が立てこんでいて大変なんだよッ!」",
|
||||
"201008811_56": "「うう……、忙しくて目が回りそう……。\\n 緒川さんは1人でこれをやってたんだよね……」",
|
||||
"201008811_57": "「やっぱとんでもない人だな……」",
|
||||
"201008811_58": "「おふたりは初めてなんですから無理ありませんよ。\\n もう十分ですから、休んでは……」",
|
||||
"201008811_59": "「いえッ! 手伝うって言ったのはわたしたちですからッ!」",
|
||||
"201008811_60": "「ああ、これくらいで音を上げたら、\\n ステージで唄ってる先輩に笑われるッ!」",
|
||||
"201008811_61": "「……そうですね。すみませんでした。\\n それでは、最後まで頑張りましょうッ!」",
|
||||
"201008811_62": "「ファイトッ! おーッ!!」",
|
||||
"201008811_63": "「ああッ!!」",
|
||||
"201008811_64": "「あ、あの、声の大きさは控えめで……」",
|
||||
"201008811_65": "「……ふう」",
|
||||
"201008811_66": "「翼さんッ、お疲れ様でしたッ!」",
|
||||
"201008811_67": "「……今日はありがとう。\\n おかげでリハーサルに集中することができた」",
|
||||
"201008811_68": "「2人こそ、慣れない仕事で疲れただろう」",
|
||||
"201008811_69": "「確かに疲れたな。でも……」",
|
||||
"201008811_70": "「すごく勉強になりましたし、楽しかったですッ!」",
|
||||
"201008811_71": "「そうか。なら良かった」",
|
||||
"201008811_72": "「今日はそろそろ帰る。じゃあな」",
|
||||
"201008811_73": "「翼さん、また明日ッ!」",
|
||||
"201008811_74": "「ああ、また明日」",
|
||||
"201008811_75": "「……ん? また明日?」",
|
||||
"201008811_76": "「2人はいつまでマネージャーを\\n してくれる気なのだろうか……」"
|
||||
{
|
||||
"201008811_0": "2人はキャリアウーマン",
|
||||
"201008811_1": "「ブリーフィングは以上だ。\\n 質問はあるか?」",
|
||||
"201008811_2": "「大丈夫だ」",
|
||||
"201008811_3": "「問題ありません」",
|
||||
"201008811_4": "「え、ええっと……」",
|
||||
"201008811_5": "「後でもう一度説明しよう」",
|
||||
"201008811_6": "「うう、すみません……」",
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||||
"201008811_7": "「ところで翼、時間は大丈夫なのか?」",
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"201008811_8": "「はッ!? しまった――ッ!\\n ライブの打ち合わせが……失礼しますッ!!」",
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"201008811_9": "「やれやれ……、間に合うといいが。\\n 緒川がいないとどうにも危なっかしいな……」",
|
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"201008811_10": "「え……、緒川さん今いないんですか?」",
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"201008811_19": "「そっか……。翼さん、困ってるんだ……」",
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"201008811_20": "「ゴホッ……はい。……響さんですか?」",
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"201008811_21": "「――なるほど。それは助かります。\\n 実はちょうど心配していたところでして……」",
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"201008811_22": "「それでは、ぜひお願いします」",
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"201008811_23": "「今日はライブ会場でリハーサルか。\\n そろそろ準備をしなくては――」",
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"201008811_24": "「翼さんッ! おはようございますッ!」",
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||||
"201008811_25": "「よう」",
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"201008811_26": "「立花と雪音……? と、突然どうしたんだ?\\n ……まあいい、とりあえず入ってくれ」",
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"201008811_27": "「お邪魔しますッ!」",
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"201008811_28": "「一体なんの用だ?\\n わたしはそろそろ仕事に行かなくてはならないのだが――」",
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"201008811_29": "「今日は、わたしとクリスちゃんが、\\n 翼さんのマネージャーをしますッ!」",
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"201008811_30": "「…………は?」",
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"201008811_35": "「しかし、流石に学生に務まるとは……」",
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"201008811_36": "「大丈夫ですッ!\\n マネージャーらしくスーツを用意しましたッ!」",
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"201008811_37": "「そ、そういう問題では……。\\n これは遊び気分で務まるような仕事ではないんだぞ」",
|
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"201008811_38": "「だいたい、今日何をするかも分からないんじゃ……」",
|
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"201008811_39": "「今日はライブ会場でリハーサルですよねッ!\\n 音響と演出を確認する予定です。曲目は――」",
|
||||
"201008811_40": "「な、なぜそれを……」",
|
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"201008811_41": "「あたしたちの耳に、本部で借りたインカムが\\n 入っているんだ」",
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"201008811_42": "「自宅にいる緒川さんと繋がっているんです。\\n これで指示をもらいながら仕事をすれば大丈夫ですッ!」",
|
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"201008811_43": "「なッ……。\\n すでに緒川さんに話が通っているのか……」",
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"201008811_44": "「『2人に任せてください、翼さん』だってさ」",
|
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"201008811_45": "「……ああ、分かった。\\n 今日はよろしく頼む」",
|
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"201008811_46": "「はいッ! がんばります」",
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"201008811_47": "「邪魔にはならないようにしないとな」",
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"201008811_48": "「風鳴翼のマネージャー代理、立花響ですッ!」",
|
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"201008811_49": "「同じく、付き添いのもんだ」",
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"201008811_50": "「可愛いマネージャーさんね。\\n こちらこそ、今日はよろしくお願いします」",
|
||||
"201008811_51": "(よろしく頼むとは言ったものの、\\n 2人は大丈夫だろうか……。不安だ)",
|
||||
"201008811_52": "「それで、唄い終わりと同時にこちらにはけていただいて――。\\n ……風鳴さん? どうかされましたか?」",
|
||||
"201008811_53": "「あッ、いえ……。\\n 申し訳ありません、説明を続けてください」",
|
||||
"201008811_54": "「ね、ねえクリスちゃん。ケータリングってこっちで\\n いいんだっけッ!?」",
|
||||
"201008811_55": "「さっき確認していただろッ!\\n こっちは今確認事項が立てこんでいて大変なんだよッ!」",
|
||||
"201008811_56": "「うう……、忙しくて目が回りそう……。\\n 緒川さんは1人でこれをやってたんだよね……」",
|
||||
"201008811_57": "「やっぱとんでもない人だな……」",
|
||||
"201008811_58": "「おふたりは初めてなんですから無理ありませんよ。\\n もう十分ですから、休んでは……」",
|
||||
"201008811_59": "「いえッ! 手伝うって言ったのはわたしたちですからッ!」",
|
||||
"201008811_60": "「ああ、これくらいで音を上げたら、\\n ステージで唄ってる先輩に笑われるッ!」",
|
||||
"201008811_61": "「……そうですね。すみませんでした。\\n それでは、最後まで頑張りましょうッ!」",
|
||||
"201008811_62": "「ファイトッ! おーッ!!」",
|
||||
"201008811_63": "「ああッ!!」",
|
||||
"201008811_64": "「あ、あの、声の大きさは控えめで……」",
|
||||
"201008811_65": "「……ふう」",
|
||||
"201008811_66": "「翼さんッ、お疲れ様でしたッ!」",
|
||||
"201008811_67": "「……今日はありがとう。\\n おかげでリハーサルに集中することができた」",
|
||||
"201008811_68": "「2人こそ、慣れない仕事で疲れただろう」",
|
||||
"201008811_69": "「確かに疲れたな。でも……」",
|
||||
"201008811_70": "「すごく勉強になりましたし、楽しかったですッ!」",
|
||||
"201008811_71": "「そうか。なら良かった」",
|
||||
"201008811_72": "「今日はそろそろ帰る。じゃあな」",
|
||||
"201008811_73": "「翼さん、また明日ッ!」",
|
||||
"201008811_74": "「ああ、また明日」",
|
||||
"201008811_75": "「……ん? また明日?」",
|
||||
"201008811_76": "「2人はいつまでマネージャーを\\n してくれる気なのだろうか……」"
|
||||
}
|
@ -1,100 +1,100 @@
|
||||
{
|
||||
"201008911_0": "セレナのバースデー2018",
|
||||
"201008911_1": "「はい、これでいいわ」",
|
||||
"201008911_2": "「ありがとうッ! やっぱりマリア姉さんに髪を整えてもらうと、\\n いつもより可愛くなれて嬉しい」",
|
||||
"201008911_3": "「そう? 久しぶりだったから、\\n あまり自信がなかったんだけれど……」",
|
||||
"201008911_4": "「ううん、すごく上手だよ。\\n いつもやってもらえたらいいのに……」",
|
||||
"201008911_5": "「フフ、またいらっしゃい。\\n 今度は違うアレンジをしてあげる」",
|
||||
"201008911_6": "「うん、楽しみにしてるね。\\n あッ……、もうこんな時間」",
|
||||
"201008911_7": "「そろそろ帰ろうかな。 \\n あまり遅いとマムが心配しちゃうし」",
|
||||
"201008911_8": "「そうね。……でも、その前に聞きたいことがあるの」",
|
||||
"201008911_9": "「聞きたいこと?」",
|
||||
"201008911_10": "「もうすぐ、セレナの誕生日よね」",
|
||||
"201008911_11": "「……ッ! \\n 覚えていてくれたの?」",
|
||||
"201008911_12": "「もちろんよ。忘れるわけがないじゃない」",
|
||||
"201008911_13": "「実は、調と切歌も呼んで、セレナのバースデーパーティを\\n 開きたいと思っていたの」",
|
||||
"201008911_14": "「良かったら、どうかしら?\\n 場所は、こちらの世界になってしまうんだけれど」",
|
||||
"201008911_15": "「ありがとう……ッ!\\n みんながお祝いしてくれるなんて、すごく嬉しい」",
|
||||
"201008911_16": "「本当はサプライズにしようと思ったんだけれど、 \\n 言っておかないと当日に会えるか分からないものね」",
|
||||
"201008911_17": "「うん。マムにお願いして、絶対に来るね」",
|
||||
"201008911_18": "「そうだ、何かパーティでしてほしいことはある? \\n あなたの誕生日なんだから、遠慮なく言ってちょうだい」",
|
||||
"201008911_19": "「ありがとう。\\n でも、その気持ちだけで嬉しいよ」",
|
||||
"201008911_20": "「だって、姉さんたちが、\\n わたしのために開いてくれるパーティだもの」",
|
||||
"201008911_21": "「そう……? 分かったわ」",
|
||||
"201008911_22": "「素敵なパーティにするから、楽しみにしていて」",
|
||||
"201008911_23": "「うん。当日、また来るね」",
|
||||
"201008911_24": "「というわけで、2人にも \\n パーティの準備のお手伝いを頼みたいの」",
|
||||
"201008911_25": "「もちろん、張り切って準備するデス。\\n 豪華なご馳走だってドンと来いデスよッ!」",
|
||||
"201008911_26": "「腕が鳴る」",
|
||||
"201008911_27": "「ありがとう。じゃあ、お料理は2人に任せようかしら」",
|
||||
"201008911_28": "「任されたデースッ!\\n 責任を持って、調のお料理の味見をするデスッ!」",
|
||||
"201008911_29": "「働かざる者味見するべからずだよ、切ちゃん」",
|
||||
"201008911_30": "「も、もちろんデスッ! お手伝いもするデス」",
|
||||
"201008911_31": "「それじゃあ、会場の飾りつけはわたしがやるわね」",
|
||||
"201008911_32": "「マリアだったら安心デスッ!\\n どんな感じにするんデスか?」",
|
||||
"201008911_33": "「そうね……」",
|
||||
"201008911_34": "「セレナの誕生日……、\\n あの子が喜んでくれるような飾りつけは……」",
|
||||
"201008911_35": "「まずはカラフルな風船をたくさん浮かべて……、\\n そうだ、折り紙を飾りつけに使いましょうッ!」",
|
||||
"201008911_36": "「それから、動物柄の入った紙皿を用意するのはどうかしら。\\n 可愛らしいウサギやクマのイラストがいいわッ!」",
|
||||
"201008911_37": "「その案もいいと思うけど、ちょっと……」",
|
||||
"201008911_38": "「全体的に子供っぽすぎる気がするデスね」",
|
||||
"201008911_39": "「ええッ!? そ、そうかしら?」",
|
||||
"201008911_40": "「あの子に喜んでもらえるように\\n 当時を思い出して考えたつもりだったんだけれど……」",
|
||||
"201008911_41": "「確かにセレナは、コールドスリープしていたから\\n 歳をとっていないデス」",
|
||||
"201008911_42": "「でも、今のマリアから子供扱いされるのは、\\n あんまり嬉しくないんじゃないかな」",
|
||||
"201008911_43": "「アタシたちは歳が近いから、なんとなくそう思うデスよ」",
|
||||
"201008911_44": "(わたしは、当時のセレナの目線に合わせようと\\n しすぎていたのかしら……)",
|
||||
"201008911_45": "「でも、それならどうしたら……」",
|
||||
"201008911_46": "「そんなの、決まってるデスッ!」",
|
||||
"201008911_47": "「うん。今のマリアがいいと思う飾りつけにすれば大丈夫」",
|
||||
"201008911_48": "「よし、出来たわッ!」",
|
||||
"201008911_49": "「さすがマリア。センスがいい」",
|
||||
"201008911_50": "「これなら、きっとセレナも喜んでくれるはずデスッ!」",
|
||||
"201008911_51": "「……ありがとう」",
|
||||
"201008911_52": "(なんとか準備が間に合って良かったわ)",
|
||||
"201008911_53": "(でも、本当にこんな感じで良かったのかしら?\\n 2人のアドバイス通り、わたしの好みで飾りつけてみたけれど)",
|
||||
"201008911_54": "(やっぱり、セレナには少し大人っぽすぎた気もするわね)",
|
||||
"201008911_55": "「お料理も準備万端デスッ!」",
|
||||
"201008911_56": "「あとはセレナが来るのを待つだけだね」",
|
||||
"201008911_57": "(本当に、喜んでくれるかしら……?)",
|
||||
"201008911_58": "「お誕生日おめでとうデスッ!」",
|
||||
"201008911_59": "「おめでとう」",
|
||||
"201008911_60": "「おふたりとも……、ありがとうございますッ!」",
|
||||
"201008911_61": "「姉さんも、ありがとう」",
|
||||
"201008911_62": "「ええ。お誕生日おめでとう」",
|
||||
"201008911_63": "「わあ、飾りつけがたくさん……ッ!」",
|
||||
"201008911_64": "「これはマリアのプロデュースなんデスよッ!」",
|
||||
"201008911_65": "「姉さんの?」",
|
||||
"201008911_66": "「ほとんど、わたしの好みで選んでしまったけれど……、\\n どうかしら?」",
|
||||
"201008911_67": "「すごく可愛いッ!\\n 姉さんらしくて、とっても素敵だよ」",
|
||||
"201008911_68": "「わたしのために選んでくれて、ありがとうッ!」",
|
||||
"201008911_69": "「……そう。喜んでもらえて良かったわ」",
|
||||
"201008911_70": "「だから言ったデース」",
|
||||
"201008911_71": "「今のマリアの好みも、気に入ってくれたみたいだね」",
|
||||
"201008911_72": "「ええ、そうね。2人のおかげよ」",
|
||||
"201008911_73": "(なんで気づかなかったのかしら……。姿はあの頃のままでも、\\n セレナだってちゃんと成長してる)",
|
||||
"201008911_74": "(目覚めてから、色々なことがあったものね。\\n いつまでも子供のままじゃなくて当たり前だわ)",
|
||||
"201008911_75": "(でも……、\\n そうしたら、果たしてアレで喜んでくれるかしら……)",
|
||||
"201008911_76": "「マリア姉さん、どうかした?」",
|
||||
"201008911_77": "「……えーと、実はもうひとつ用意していたものがあるの。\\n 持ってくるから、少し待っていて」",
|
||||
"201008911_78": "「うん」",
|
||||
"201008911_79": "「……姉さんが用意してくれたものって、 \\n 一体なんだろう?」",
|
||||
"201008911_80": "「おふたりは知っているんですか?」",
|
||||
"201008911_81": "「もちろん」",
|
||||
"201008911_82": "「きっと驚くデスッ!」",
|
||||
"201008911_83": "「セレナを喜ばせるには、これしかないって言ってた」",
|
||||
"201008911_84": "「……?」",
|
||||
"201008911_85": "「待たせてごめんなさい。\\n はい、セレナ」",
|
||||
"201008911_86": "「わあッ! これって……」",
|
||||
"201008911_87": "「世界でひとつだけの、バースデープリンケーキ」",
|
||||
"201008911_88": "「マリアの手作りデスッ!」",
|
||||
"201008911_89": "「セレナには、やっぱりこれがいいかなと思ったの」",
|
||||
"201008911_90": "「でもちょっと、子供っぽかったかしら……?」",
|
||||
"201008911_91": "「ううん、嬉しいッ! ありがとう、姉さん」",
|
||||
"201008911_92": "「目がキラキラしてる」",
|
||||
"201008911_93": "「今日一番のいい笑顔デス」",
|
||||
"201008911_94": "「フフ、そんなに喜んでもらえると思わなかったわ。 \\n 遠慮なく食べてね」",
|
||||
"201008911_95": "「うんッ! いただきます」",
|
||||
"201008911_96": "(新しい一面も知れたけれど、\\n やっぱり、セレナはセレナね)",
|
||||
"201008911_97": "(とってもいい笑顔……。\\n 喜んでもらえて良かった)"
|
||||
{
|
||||
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"201008911_34": "「セレナの誕生日……、\\n あの子が喜んでくれるような飾りつけは……」",
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"201008911_88": "「マリアの手作りデスッ!」",
|
||||
"201008911_89": "「セレナには、やっぱりこれがいいかなと思ったの」",
|
||||
"201008911_90": "「でもちょっと、子供っぽかったかしら……?」",
|
||||
"201008911_91": "「ううん、嬉しいッ! ありがとう、姉さん」",
|
||||
"201008911_92": "「目がキラキラしてる」",
|
||||
"201008911_93": "「今日一番のいい笑顔デス」",
|
||||
"201008911_94": "「フフ、そんなに喜んでもらえると思わなかったわ。 \\n 遠慮なく食べてね」",
|
||||
"201008911_95": "「うんッ! いただきます」",
|
||||
"201008911_96": "(新しい一面も知れたけれど、\\n やっぱり、セレナはセレナね)",
|
||||
"201008911_97": "(とってもいい笑顔……。\\n 喜んでもらえて良かった)"
|
||||
}
|
@ -1,125 +1,125 @@
|
||||
{
|
||||
"201009011_0": "秘伝・未来焼き",
|
||||
"201009011_1": "「んー、いい香りがしてきたッ!\\n たまんないよーッ!」",
|
||||
"201009011_2": "「どうしてソースの匂いって、\\n こうもお腹を空かせるんだろう」",
|
||||
"201009011_3": "「そうだね」",
|
||||
"201009011_4": "「久しぶりのふらわーのお好み焼き。\\n お腹いっぱいになるまで、食べるぞーッ!」",
|
||||
"201009011_5": "「フフ。気持ちはわかるけど、\\n 食べ過ぎると夕飯が入らなくなっちゃうよ」",
|
||||
"201009011_6": "「いらっしゃい」",
|
||||
"201009011_7": "「こんにちは、おばちゃんッ!」",
|
||||
"201009011_8": "「こんにちは」",
|
||||
"201009011_9": "「お好み焼き、とりあえず2人前ねッ!」",
|
||||
"201009011_10": "「はいよ、ちょっと待っててね」",
|
||||
"201009011_11": "「おまちどうさま」",
|
||||
"201009011_12": "「きたきたッ、美味しそーッ!\\n それじゃあ、熱いうちに、いただき……」",
|
||||
"201009011_13": "「えッ!?\\n ちょ、ちょっとごめんね、未来」",
|
||||
"201009011_14": "「うん……」",
|
||||
"201009011_15": "「はい、こちら響です」",
|
||||
"201009011_16": "「緊急事態だ。工業地帯にアルカ・ノイズが現れた」",
|
||||
"201009011_17": "「工業地帯にッ!? それで被害は……」",
|
||||
"201009011_18": "「避難は速やかに行われ、\\n 今のところ人的な被害は報告されていない」",
|
||||
"201009011_19": "「そうなんですね、よかったー……」",
|
||||
"201009011_20": "「今、駅に移動用の車を回している。\\n クリスくんも駅に向かっているはずだ」",
|
||||
"201009011_21": "「響くんも急いで向かってくれ」",
|
||||
"201009011_22": "「わかりましたッ!」",
|
||||
"201009011_23": "「ごめんね、未来。\\n わたし、行かなきゃ」",
|
||||
"201009011_24": "「うん、少しだけ聞こえてた。\\n 気をつけてね」",
|
||||
"201009011_25": "「ありがとう」",
|
||||
"201009011_26": "「急用かい?」",
|
||||
"201009011_27": "「おばちゃんごめんッ!\\n また来るからッ!」",
|
||||
"201009011_28": "「あの子も相変わらず忙しないねえ……。\\n お好み焼き、持ち帰るかい?」",
|
||||
"201009011_29": "「ありがとうございます。そうさせてください」",
|
||||
"201009011_30": "「たぶん、お腹を空かせて帰ってくると思うので……」",
|
||||
"201009011_31": "「今包むから、ちょっと待っててね」",
|
||||
"201009011_32": "(あんなに楽しみにしていたんだもん、\\n やっぱり、焼きたてを食べさせてあげたいな……)",
|
||||
"201009011_33": "「焼きたて……そうだッ!」",
|
||||
"201009011_34": "「おばちゃんッ!\\n お願いがあるんだけど――」",
|
||||
"201009011_35": "「こんにちは」",
|
||||
"201009011_36": "「お邪魔するデスッ!」",
|
||||
"201009011_37": "「いらっしゃい。今日は来てくれてありがとう。\\n よろしくお願いします」",
|
||||
"201009011_38": "「ふらわーのお好み焼きを再現するんですか?」",
|
||||
"201009011_39": "「うん、おばちゃんから特別にレシピを教えてもらったの」",
|
||||
"201009011_40": "「だったら調に相談しなくても、\\n いいんじゃないデスか?」",
|
||||
"201009011_41": "「それが何度か作ってはみたんだけど、\\n どうもうまくいかなくて……」",
|
||||
"201009011_42": "「なるほど……。では実際に焼いているところを、\\n 見せてもらえますか?」",
|
||||
"201009011_43": "「うん。じゃあ、やってみるね」",
|
||||
"201009011_44": "「はーッ、お腹が空いてきたデスッ! ソースの匂いって、\\n どうしてこうもお腹に暴力的なんデスかね?」",
|
||||
"201009011_45": "「フフ、響も似たようなこと言ってたよ」",
|
||||
"201009011_46": "「ここまではレシピ通りですが……」",
|
||||
"201009011_47": "「よしッ。\\n ふらわー風お好み焼き、完成」",
|
||||
"201009011_48": "「美味しそうデスッ!\\n 見た目は完璧に、ふらわーのお好み焼きデスね」",
|
||||
"201009011_49": "「そうだね。\\n じゃあ、早速、いただきます。はむッ……」",
|
||||
"201009011_50": "「いただくデースッ! ふーッ、ふーッ……、あむッ!」",
|
||||
"201009011_51": "「ど、どうかな?」",
|
||||
"201009011_52": "「熱々のうまうまデースッ!」",
|
||||
"201009011_53": "「美味しいです。\\n 美味しさも見た目も、問題無いと思います……」",
|
||||
"201009011_54": "「けれど……、ふらわーの味ではありませんね」",
|
||||
"201009011_55": "「やっぱり、そうだよね……。\\n どこが違うんだろう?」",
|
||||
"201009011_56": "「試しにわたしが作ってみても、いいですか?」",
|
||||
"201009011_57": "「もちろんだよ。お願い、調ちゃん」",
|
||||
"201009011_58": "「これだけ美味しければ、十分だと思うんデスけどねー」",
|
||||
"201009011_59": "「できました。どうでしょう?」",
|
||||
"201009011_60": "「ボーノッ! 未来さんのお好み焼きも美味しかったデスが、\\n 調のお好み焼きは、格別に美味しいデスッ!」",
|
||||
"201009011_61": "「本当だ、すごく美味しい。\\n それに、ふらわーの味にそっくり……」",
|
||||
"201009011_62": "「具材の切り方、タネの混ぜ方や焼き方を工夫してみました」",
|
||||
"201009011_63": "「そっか……、材料と配分が同じでも、\\n そんなところで違いが出るんだ」",
|
||||
"201009011_64": "「さすが調ちゃん……。\\n そのやり方、わたしにも教えてくれる?」",
|
||||
"201009011_65": "「はい。\\n 未来さんなら、すぐにできるようになります」",
|
||||
"201009011_66": "「最初のお好み焼きと比べれば、\\n ずっと近づいたんですが……」",
|
||||
"201009011_67": "「あと、ほんのちょっとなんだけど、\\n そのちょっとを埋めるのが、難しい……」",
|
||||
"201009011_68": "「く、苦しいデス……」",
|
||||
"201009011_69": "「ごめんね切ちゃん、考えなしに作りすぎちゃった。\\n まだ食べてない分は、タッパーに入れて保存しよう」",
|
||||
"201009011_70": "「しばらく、ソファーで横になって休んでいて」",
|
||||
"201009011_71": "「でも2人とも、\\n まだ満足していないデスよね?」",
|
||||
"201009011_72": "「えッ?」",
|
||||
"201009011_73": "「大事な切ちゃんに、無理はさせられないよ」",
|
||||
"201009011_74": "「それに、料理を食べてもらえるのは嬉しいけど、\\n 苦しそうに食べる切ちゃんを見るのは、悲しいよ……」",
|
||||
"201009011_75": "「調……。わかったデス。\\n 少し休んで、また楽しく食べにくるデスよ」",
|
||||
"201009011_76": "(わたし……大きな勘違いをしちゃったんじゃないかな?)",
|
||||
"201009011_77": "(いつの間にか、『完璧なふらわーのお好み焼き』のこと\\n ばかり考えていたけど)",
|
||||
"201009011_78": "(わたしがやりたかったことは――、\\n 本当に作りたかったお好み焼きは――)",
|
||||
"201009011_79": "(響が美味しいって、笑って食べてくれる\\n お好み焼きだったんだ)",
|
||||
"201009011_80": "「ごめんね、調ちゃん、切歌ちゃん……。\\n わたし、間違ってたよ」",
|
||||
"201009011_81": "「間違ってた?」",
|
||||
"201009011_82": "「急に……どうしたんデスか?」",
|
||||
"201009011_83": "「2人を見ていて気がついたんだ。響が……、\\n ううん、食べてくれる人が一番、喜んでくれる料理は……」",
|
||||
"201009011_84": "「食べてくれる人のためを想って作る料理なんだよね」",
|
||||
"201009011_85": "「わたし……、\\n 響が喜んでくれるお好み焼きを、焼いてみせるよ」",
|
||||
"201009011_86": "(響への想いを……)",
|
||||
"201009011_87": "(精一杯、このお好み焼きに込めるんだッ!)",
|
||||
"201009011_88": "「これはッ! 先程までの迷いが感じられない……」",
|
||||
"201009011_89": "「おお……ッ! こ、このお好み焼きは――ッ!」",
|
||||
"201009011_90": "「ただいまーッ!」",
|
||||
"201009011_91": "「おかえり、響。\\n 早かったね」",
|
||||
"201009011_92": "「未来がお好み焼きを焼いてくれるって言うんだもん。\\n S.O.N.G.から走ってきちゃったよ」",
|
||||
"201009011_93": "「おかえりなさい、響さん」",
|
||||
"201009011_94": "「ううッ……、お、おかえりなさいデス……」",
|
||||
"201009011_95": "「ただいまーッ!\\n ……って切歌ちゃんッ!? 大丈夫?」",
|
||||
"201009011_96": "「だ、大丈夫デス。一時休戦しているだけデス……」",
|
||||
"201009011_97": "「切ちゃんなら、お腹がいっぱいになって、\\n 休んでもらっていただけなので……」",
|
||||
"201009011_98": "「えッ、焼く前からお腹いっぱい?」",
|
||||
"201009011_99": "「お好み焼きを試食してもらってたの」",
|
||||
"201009011_100": "「2人が協力してくれたおかげで、\\n 納得のいくお好み焼きが焼けるようになったんだ」",
|
||||
"201009011_101": "「そうなんだ、期待しちゃうなーッ!」",
|
||||
"201009011_102": "「じゃあ、さっそく焼くね」",
|
||||
"201009011_103": "「よろしくお願いしまーすッ!」",
|
||||
"201009011_104": "「うんッ、うまく焼けたッ!」",
|
||||
"201009011_105": "「お待たせ。熱いうちにどうぞ」",
|
||||
"201009011_106": "「うわーッ、美味しそ~ッ!\\n それにすごくいい匂いッ!」",
|
||||
"201009011_107": "「じゃあ、いただきま~すッ!\\n はひッ! はふはふッ!」",
|
||||
"201009011_108": "「ど、どう?」",
|
||||
"201009011_109": "「ごくん……、すごいよ未来ッ!\\n こんな美味しいお好み焼き、はじめて食べたよッ!」",
|
||||
"201009011_110": "「この美味しさは、お好み焼きの枠を越えている……。\\n これはもう、お好み焼きなんかじゃないッ!」",
|
||||
"201009011_111": "「今日から未来の焼くお好み焼きは、\\n 『未来焼き』に認定するよッ!」",
|
||||
"201009011_112": "「それは褒めすぎだよ、響。\\n でも……、そこまで気に入ってくれたのは、嬉しいな」",
|
||||
"201009011_113": "「気に入ったってレベルじゃないよッ!\\n これから毎日、未来焼きを食べたいくらいだよ」",
|
||||
"201009011_114": "「そんなに食べたら、いくら響でも\\n 太ってすごいことになっちゃうよ」",
|
||||
"201009011_115": "「未来焼きで太るなら本望だよ。\\n でも、なんでハートの形なの?」",
|
||||
"201009011_116": "「え? そ、その、可愛いかなって思って……」",
|
||||
"201009011_117": "(……本当は響のことを考えて焼くと、\\n 何故かハート型になっちゃうだけなんだけど……)",
|
||||
"201009011_118": "「確かに可愛いかもッ!\\n ちょっと食べるのがもったいない気もするけど」",
|
||||
"201009011_119": "「フフ、そんなこと言いながら手も口も止まってないよ?」",
|
||||
"201009011_120": "「だって美味しいしッ! お代わりあるかな?\\n 次は特大でお願いッ!」",
|
||||
"201009011_121": "「うんッ! 特大の気持ちも込めて作るからッ!」",
|
||||
"201009011_122": "「フフッ、ごちそうさまです」"
|
||||
{
|
||||
"201009011_0": "秘伝・未来焼き",
|
||||
"201009011_1": "「んー、いい香りがしてきたッ!\\n たまんないよーッ!」",
|
||||
"201009011_2": "「どうしてソースの匂いって、\\n こうもお腹を空かせるんだろう」",
|
||||
"201009011_3": "「そうだね」",
|
||||
"201009011_4": "「久しぶりのふらわーのお好み焼き。\\n お腹いっぱいになるまで、食べるぞーッ!」",
|
||||
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|
||||
"201009011_6": "「いらっしゃい」",
|
||||
"201009011_7": "「こんにちは、おばちゃんッ!」",
|
||||
"201009011_8": "「こんにちは」",
|
||||
"201009011_9": "「お好み焼き、とりあえず2人前ねッ!」",
|
||||
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"201009011_21": "「響くんも急いで向かってくれ」",
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"201009011_22": "「わかりましたッ!」",
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"201009011_23": "「ごめんね、未来。\\n わたし、行かなきゃ」",
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"201009011_32": "(あんなに楽しみにしていたんだもん、\\n やっぱり、焼きたてを食べさせてあげたいな……)",
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"201009011_34": "「おばちゃんッ!\\n お願いがあるんだけど――」",
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"201009011_36": "「お邪魔するデスッ!」",
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"201009011_41": "「それが何度か作ってはみたんだけど、\\n どうもうまくいかなくて……」",
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"201009011_44": "「はーッ、お腹が空いてきたデスッ! ソースの匂いって、\\n どうしてこうもお腹に暴力的なんデスかね?」",
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"201009011_45": "「フフ、響も似たようなこと言ってたよ」",
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"201009011_46": "「ここまではレシピ通りですが……」",
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"201009011_47": "「よしッ。\\n ふらわー風お好み焼き、完成」",
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"201009011_48": "「美味しそうデスッ!\\n 見た目は完璧に、ふらわーのお好み焼きデスね」",
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"201009011_49": "「そうだね。\\n じゃあ、早速、いただきます。はむッ……」",
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"201009011_50": "「いただくデースッ! ふーッ、ふーッ……、あむッ!」",
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"201009011_53": "「美味しいです。\\n 美味しさも見た目も、問題無いと思います……」",
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"201009011_57": "「もちろんだよ。お願い、調ちゃん」",
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||||
"201009011_58": "「これだけ美味しければ、十分だと思うんデスけどねー」",
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"201009011_59": "「できました。どうでしょう?」",
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"201009011_60": "「ボーノッ! 未来さんのお好み焼きも美味しかったデスが、\\n 調のお好み焼きは、格別に美味しいデスッ!」",
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"201009011_61": "「本当だ、すごく美味しい。\\n それに、ふらわーの味にそっくり……」",
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"201009011_62": "「具材の切り方、タネの混ぜ方や焼き方を工夫してみました」",
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"201009011_63": "「そっか……、材料と配分が同じでも、\\n そんなところで違いが出るんだ」",
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"201009011_64": "「さすが調ちゃん……。\\n そのやり方、わたしにも教えてくれる?」",
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||||
"201009011_65": "「はい。\\n 未来さんなら、すぐにできるようになります」",
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"201009011_66": "「最初のお好み焼きと比べれば、\\n ずっと近づいたんですが……」",
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"201009011_67": "「あと、ほんのちょっとなんだけど、\\n そのちょっとを埋めるのが、難しい……」",
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"201009011_68": "「く、苦しいデス……」",
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"201009011_69": "「ごめんね切ちゃん、考えなしに作りすぎちゃった。\\n まだ食べてない分は、タッパーに入れて保存しよう」",
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|
||||
"201009011_76": "(わたし……大きな勘違いをしちゃったんじゃないかな?)",
|
||||
"201009011_77": "(いつの間にか、『完璧なふらわーのお好み焼き』のこと\\n ばかり考えていたけど)",
|
||||
"201009011_78": "(わたしがやりたかったことは――、\\n 本当に作りたかったお好み焼きは――)",
|
||||
"201009011_79": "(響が美味しいって、笑って食べてくれる\\n お好み焼きだったんだ)",
|
||||
"201009011_80": "「ごめんね、調ちゃん、切歌ちゃん……。\\n わたし、間違ってたよ」",
|
||||
"201009011_81": "「間違ってた?」",
|
||||
"201009011_82": "「急に……どうしたんデスか?」",
|
||||
"201009011_83": "「2人を見ていて気がついたんだ。響が……、\\n ううん、食べてくれる人が一番、喜んでくれる料理は……」",
|
||||
"201009011_84": "「食べてくれる人のためを想って作る料理なんだよね」",
|
||||
"201009011_85": "「わたし……、\\n 響が喜んでくれるお好み焼きを、焼いてみせるよ」",
|
||||
"201009011_86": "(響への想いを……)",
|
||||
"201009011_87": "(精一杯、このお好み焼きに込めるんだッ!)",
|
||||
"201009011_88": "「これはッ! 先程までの迷いが感じられない……」",
|
||||
"201009011_89": "「おお……ッ! こ、このお好み焼きは――ッ!」",
|
||||
"201009011_90": "「ただいまーッ!」",
|
||||
"201009011_91": "「おかえり、響。\\n 早かったね」",
|
||||
"201009011_92": "「未来がお好み焼きを焼いてくれるって言うんだもん。\\n S.O.N.G.から走ってきちゃったよ」",
|
||||
"201009011_93": "「おかえりなさい、響さん」",
|
||||
"201009011_94": "「ううッ……、お、おかえりなさいデス……」",
|
||||
"201009011_95": "「ただいまーッ!\\n ……って切歌ちゃんッ!? 大丈夫?」",
|
||||
"201009011_96": "「だ、大丈夫デス。一時休戦しているだけデス……」",
|
||||
"201009011_97": "「切ちゃんなら、お腹がいっぱいになって、\\n 休んでもらっていただけなので……」",
|
||||
"201009011_98": "「えッ、焼く前からお腹いっぱい?」",
|
||||
"201009011_99": "「お好み焼きを試食してもらってたの」",
|
||||
"201009011_100": "「2人が協力してくれたおかげで、\\n 納得のいくお好み焼きが焼けるようになったんだ」",
|
||||
"201009011_101": "「そうなんだ、期待しちゃうなーッ!」",
|
||||
"201009011_102": "「じゃあ、さっそく焼くね」",
|
||||
"201009011_103": "「よろしくお願いしまーすッ!」",
|
||||
"201009011_104": "「うんッ、うまく焼けたッ!」",
|
||||
"201009011_105": "「お待たせ。熱いうちにどうぞ」",
|
||||
"201009011_106": "「うわーッ、美味しそ~ッ!\\n それにすごくいい匂いッ!」",
|
||||
"201009011_107": "「じゃあ、いただきま~すッ!\\n はひッ! はふはふッ!」",
|
||||
"201009011_108": "「ど、どう?」",
|
||||
"201009011_109": "「ごくん……、すごいよ未来ッ!\\n こんな美味しいお好み焼き、はじめて食べたよッ!」",
|
||||
"201009011_110": "「この美味しさは、お好み焼きの枠を越えている……。\\n これはもう、お好み焼きなんかじゃないッ!」",
|
||||
"201009011_111": "「今日から未来の焼くお好み焼きは、\\n 『未来焼き』に認定するよッ!」",
|
||||
"201009011_112": "「それは褒めすぎだよ、響。\\n でも……、そこまで気に入ってくれたのは、嬉しいな」",
|
||||
"201009011_113": "「気に入ったってレベルじゃないよッ!\\n これから毎日、未来焼きを食べたいくらいだよ」",
|
||||
"201009011_114": "「そんなに食べたら、いくら響でも\\n 太ってすごいことになっちゃうよ」",
|
||||
"201009011_115": "「未来焼きで太るなら本望だよ。\\n でも、なんでハートの形なの?」",
|
||||
"201009011_116": "「え? そ、その、可愛いかなって思って……」",
|
||||
"201009011_117": "(……本当は響のことを考えて焼くと、\\n 何故かハート型になっちゃうだけなんだけど……)",
|
||||
"201009011_118": "「確かに可愛いかもッ!\\n ちょっと食べるのがもったいない気もするけど」",
|
||||
"201009011_119": "「フフ、そんなこと言いながら手も口も止まってないよ?」",
|
||||
"201009011_120": "「だって美味しいしッ! お代わりあるかな?\\n 次は特大でお願いッ!」",
|
||||
"201009011_121": "「うんッ! 特大の気持ちも込めて作るからッ!」",
|
||||
"201009011_122": "「フフッ、ごちそうさまです」"
|
||||
}
|
@ -1,99 +1,99 @@
|
||||
{
|
||||
"201009111_0": "未来のバースデー2018",
|
||||
"201009111_1": "「はぁ……。\\n 誕生日プレゼント、全然いいのが見つからないよ……」",
|
||||
"201009111_2": "「未来は何をあげたら喜んでくれるんだろう?\\n うーん……」",
|
||||
"201009111_3": "「あッ、このお店にあるやつ……」",
|
||||
"201009111_4": "「可愛くて、未来にぴったりかもッ!」",
|
||||
"201009111_5": "「よろしければ、店内でご覧になりますか?」",
|
||||
"201009111_6": "「はいッ!」",
|
||||
"201009111_7": "「ヘッヘッヘー、いいもの見つけちゃったなー。\\n 未来、喜んでくれるかな?」",
|
||||
"201009111_8": "「そうだッ!\\n せっかくだし、サプライズパーティにしよう」",
|
||||
"201009111_9": "「部屋もいっぱい飾って……、\\n フフ、驚かせちゃうぞーッ!」",
|
||||
"201009111_10": "「ふー……。ちょっと買い過ぎちゃったかな。\\n 未来が帰ってくる前に隠して……」",
|
||||
"201009111_11": "「おかえり」",
|
||||
"201009111_12": "「わあッ!?」",
|
||||
"201009111_13": "「み、未来?\\n 今日は遅くなるって言ってなかった?」",
|
||||
"201009111_14": "「うん。でも、予定より用事が早く済んだから。\\n それよりどうしたの? そんなに驚いて」",
|
||||
"201009111_15": "「な、なんでもないよ?」",
|
||||
"201009111_16": "「ふーん……。ところで、その荷物は?」",
|
||||
"201009111_17": "「ええッ!? これは――ッ!\\n とッ、とととッ、うわッ!?」",
|
||||
"201009111_18": "「響ッ!? だ、大丈夫?」",
|
||||
"201009111_19": "「う、うん。平気……」",
|
||||
"201009111_20": "「って、あッ!」",
|
||||
"201009111_21": "「荷物が崩れちゃったね、ごめん」",
|
||||
"201009111_22": "「あれ、クラッカー? なんでこんなの……」",
|
||||
"201009111_23": "「わあああッ! クラッカーはねッ!\\n ちょ、ちょっと鳴らしてみたいなーってッ!」",
|
||||
"201009111_24": "「そ、そっかぁ。鳴らしてみたい時って、あるよね」",
|
||||
"201009111_25": "「うんッ! ほら、あんまり鳴らす機会ってないからッ!\\n クラッカーって誕生日とかぐらいでしか使わないしッ!」",
|
||||
"201009111_26": "「……いや、た、誕生日は関係なくて……」",
|
||||
"201009111_27": "「…………」",
|
||||
"201009111_28": "「…………」",
|
||||
"201009111_29": "「……アハハ。さすがにバレバレだよね?」",
|
||||
"201009111_30": "「うん」",
|
||||
"201009111_31": "「嘘ついてごめん。\\n 本当は、未来のバースデーパーティの準備をしてたんだ」",
|
||||
"201009111_32": "「フフ。ありがとう、響」",
|
||||
"201009111_33": "「早くもサプライズ失敗だよ……。\\n 未来に喜んでもらいたかったのに……」",
|
||||
"201009111_34": "「ううん。響の気持ち、すごく嬉しいよ」",
|
||||
"201009111_35": "「そうだッ!\\n せっかくだから、2人で準備しない?」",
|
||||
"201009111_36": "「未来の誕生日なのに、いいの?」",
|
||||
"201009111_37": "「もちろん。\\n 準備も2人で一緒にした方が、もっと楽しいから」",
|
||||
"201009111_38": "「なるほどッ! ナイスアイデアだねッ!」",
|
||||
"201009111_39": "「よーし、頑張るぞーッ!」",
|
||||
"201009111_40": "「飾り付けはもうすぐ完成だよッ!\\n そっちはどう?」",
|
||||
"201009111_41": "「うん、お料理ももうすぐ――」",
|
||||
"201009111_42": "「あッ……」",
|
||||
"201009111_43": "「本部から?」",
|
||||
"201009111_44": "「うん……」",
|
||||
"201009111_45": "「はい……。はい、わかりました。\\n すぐに、向かいます」",
|
||||
"201009111_46": "「ごめん、急な任務が入っちゃった……」",
|
||||
"201009111_47": "「……大丈夫。\\n それより、ちゃんと無事に帰ってきてね」",
|
||||
"201009111_48": "「任せてッ!\\n 任務を終わらせて、すぐ帰ってくるからッ!」",
|
||||
"201009111_49": "「それじゃ、気をつけてね」",
|
||||
"201009111_50": "「うん。……あ、そうだッ! 未来ッ!」",
|
||||
"201009111_51": "「なに?」",
|
||||
"201009111_52": "「プレゼントも用意してるから楽しみに待っててッ!\\n それじゃ、行ってきまーすッ!」",
|
||||
"201009111_53": "「もうこんな時間……。\\n 響、遅いな」",
|
||||
"201009111_54": "「まだ、どこかで頑張ってるのかな……」",
|
||||
"201009111_55": "「プレゼントも嬉しいけど、早く響に会いたいよ――」",
|
||||
"201009111_56": "「えッ? 響から……?」",
|
||||
"201009111_57": "「はい、もしもし――」",
|
||||
"201009111_58": "「はぁ……、はぁ……ッ! 響、来たよッ!」",
|
||||
"201009111_59": "「響……? いないの?」",
|
||||
"201009111_60": "「……」",
|
||||
"201009111_61": "「未来ッ!」",
|
||||
"201009111_62": "「ごめんね、こんなところに呼び出しちゃって。\\n どうしても早くおめでとうが言いたくて……ッ!」",
|
||||
"201009111_63": "「……響ッ!」",
|
||||
"201009111_64": "「わわッ!? ど、どうしたの?」",
|
||||
"201009111_65": "「もうッ……。待たせ過ぎだよ。\\n すごく帰りが遅いから、心配したんだよ」",
|
||||
"201009111_66": "「うん、ごめん……」",
|
||||
"201009111_67": "「でも、ちゃんと無事に帰ってきたよッ!」",
|
||||
"201009111_68": "「これを、渡したくて……ッ!」",
|
||||
"201009111_69": "「お誕生日おめでとう、未来ッ!」",
|
||||
"201009111_70": "「ありがとう。開けてもいい?」",
|
||||
"201009111_71": "「うんッ!」",
|
||||
"201009111_72": "「わあ……ッ! 可愛い髪飾り」",
|
||||
"201009111_73": "「フフ、未来に似合うと思ったんだ」",
|
||||
"201009111_74": "「ありがとう。一生の宝物にするね」",
|
||||
"201009111_75": "「……」",
|
||||
"201009111_76": "「響……?」",
|
||||
"201009111_77": "「あ、いや。喜んでもらえたのは嬉しいけど、\\n それじゃちょっと困ったことになっちゃうかもなーって思って」",
|
||||
"201009111_78": "「どういうこと?」",
|
||||
"201009111_79": "「だって、これからも毎年あげるんだから、\\n 家の中が一生の宝物でいっぱいになっちゃうよ」",
|
||||
"201009111_80": "「……ッ!」",
|
||||
"201009111_81": "「って、あれ?\\n わたし何か変なこと言った?」",
|
||||
"201009111_82": "「……ぐす……」",
|
||||
"201009111_83": "「ええッ!? な、泣いてるッ!?」",
|
||||
"201009111_84": "「ごめん未来、わたしのせいなら謝るからッ!」",
|
||||
"201009111_85": "「違う……、違うの……」",
|
||||
"201009111_86": "「えッ?」",
|
||||
"201009111_87": "「急に泣いちゃってごめんね。\\n でも、悲しいから泣いてるんじゃないの」",
|
||||
"201009111_88": "「響……」",
|
||||
"201009111_89": "「は、はいッ!」",
|
||||
"201009111_90": "「やっぱりこのプレゼントは、一生の宝物だよ」",
|
||||
"201009111_91": "「ええッ!? どういうこと?」",
|
||||
"201009111_92": "「……恥ずかしいから、内緒」",
|
||||
"201009111_93": "「そんなのずるいッ! 教えてよーッ!」",
|
||||
"201009111_94": "「フフ、だーめッ!」",
|
||||
"201009111_95": "「……これからも、ずっと一緒にいてね」",
|
||||
"201009111_96": "「うんッ! ずっと一緒だよッ!」"
|
||||
{
|
||||
"201009111_0": "未来のバースデー2018",
|
||||
"201009111_1": "「はぁ……。\\n 誕生日プレゼント、全然いいのが見つからないよ……」",
|
||||
"201009111_2": "「未来は何をあげたら喜んでくれるんだろう?\\n うーん……」",
|
||||
"201009111_3": "「あッ、このお店にあるやつ……」",
|
||||
"201009111_4": "「可愛くて、未来にぴったりかもッ!」",
|
||||
"201009111_5": "「よろしければ、店内でご覧になりますか?」",
|
||||
"201009111_6": "「はいッ!」",
|
||||
"201009111_7": "「ヘッヘッヘー、いいもの見つけちゃったなー。\\n 未来、喜んでくれるかな?」",
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||||
"201009111_8": "「そうだッ!\\n せっかくだし、サプライズパーティにしよう」",
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||||
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|
||||
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||||
"201009111_44": "「うん……」",
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|
||||
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"201009111_47": "「……大丈夫。\\n それより、ちゃんと無事に帰ってきてね」",
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"201009111_48": "「任せてッ!\\n 任務を終わらせて、すぐ帰ってくるからッ!」",
|
||||
"201009111_49": "「それじゃ、気をつけてね」",
|
||||
"201009111_50": "「うん。……あ、そうだッ! 未来ッ!」",
|
||||
"201009111_51": "「なに?」",
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"201009111_52": "「プレゼントも用意してるから楽しみに待っててッ!\\n それじゃ、行ってきまーすッ!」",
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||||
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|
||||
"201009111_74": "「ありがとう。一生の宝物にするね」",
|
||||
"201009111_75": "「……」",
|
||||
"201009111_76": "「響……?」",
|
||||
"201009111_77": "「あ、いや。喜んでもらえたのは嬉しいけど、\\n それじゃちょっと困ったことになっちゃうかもなーって思って」",
|
||||
"201009111_78": "「どういうこと?」",
|
||||
"201009111_79": "「だって、これからも毎年あげるんだから、\\n 家の中が一生の宝物でいっぱいになっちゃうよ」",
|
||||
"201009111_80": "「……ッ!」",
|
||||
"201009111_81": "「って、あれ?\\n わたし何か変なこと言った?」",
|
||||
"201009111_82": "「……ぐす……」",
|
||||
"201009111_83": "「ええッ!? な、泣いてるッ!?」",
|
||||
"201009111_84": "「ごめん未来、わたしのせいなら謝るからッ!」",
|
||||
"201009111_85": "「違う……、違うの……」",
|
||||
"201009111_86": "「えッ?」",
|
||||
"201009111_87": "「急に泣いちゃってごめんね。\\n でも、悲しいから泣いてるんじゃないの」",
|
||||
"201009111_88": "「響……」",
|
||||
"201009111_89": "「は、はいッ!」",
|
||||
"201009111_90": "「やっぱりこのプレゼントは、一生の宝物だよ」",
|
||||
"201009111_91": "「ええッ!? どういうこと?」",
|
||||
"201009111_92": "「……恥ずかしいから、内緒」",
|
||||
"201009111_93": "「そんなのずるいッ! 教えてよーッ!」",
|
||||
"201009111_94": "「フフ、だーめッ!」",
|
||||
"201009111_95": "「……これからも、ずっと一緒にいてね」",
|
||||
"201009111_96": "「うんッ! ずっと一緒だよッ!」"
|
||||
}
|
@ -1,123 +0,0 @@
|
||||
{
|
||||
"201009211_0": "秋の誘惑",
|
||||
"201009211_1": "「もうすっかり秋ですね。肌寒くなってきました」",
|
||||
"201009211_2": "「だねー。そろそろシチューが恋しくなる季節だよ」",
|
||||
"201009211_3": "「あ、そうだ。翼さんにとっての秋って、なんの秋ですか?」",
|
||||
"201009211_4": "「なんだ? 藪から棒に」",
|
||||
"201009211_5": "「『なんとかの秋』って言うじゃないですかッ!」",
|
||||
"201009211_6": "「ああ、なるほどな。\\n ちなみにエルフナインはどうなんだ?」",
|
||||
"201009211_7": "「そうですね……。ボクは『読書の秋』でしょうか?\\n 研究のために文献を読み解くことが多いですし」",
|
||||
"201009211_8": "「らしい回答だな」",
|
||||
"201009211_9": "「装者のみなさんは『音楽の秋』でしょうか?」",
|
||||
"201009211_10": "「うーん、わたしはそれより、『食欲の秋』かなあ」",
|
||||
"201009211_11": "「それも立花らしい答えだ」",
|
||||
"201009211_12": "「だって秋って美味しいものがたくさんあるんですよッ!?\\n 我慢できるはずがないですッ!」",
|
||||
"201009211_13": "「秋の味覚で思い出したが、\\n 公園に焼き芋屋のトラックが来ていたのを見かけたな」",
|
||||
"201009211_14": "「ホントですかッ!? うわあ、食べたいなあ……」",
|
||||
"201009211_15": "「あの、焼き芋とは……?」",
|
||||
"201009211_16": "「もしかして、食べたことないのッ!?」",
|
||||
"201009211_17": "「は、はい。芋を焼いた料理だとは思うのですが……」",
|
||||
"201009211_18": "「そんなッ! もったいないよ、\\n あんなに美味しいものを食べたことがないなんてッ!」",
|
||||
"201009211_19": "「そうだな。\\n せっかくだ、公園に買いに行くか?」",
|
||||
"201009211_20": "「はいッ! みんなで行きましょうッ!」",
|
||||
"201009211_21": "「いしやぁーきいもぉー、おいもぉー」",
|
||||
"201009211_22": "「いたいたッ! あれが焼き芋屋だよ」",
|
||||
"201009211_23": "「まだ去ってはいなかったようだな」",
|
||||
"201009211_24": "「良い匂いがします。そして不思議な歌……。\\n あれが焼き芋屋さんですか……」",
|
||||
"201009211_25": "「うん、さっそく買いに行こうッ!」",
|
||||
"201009211_26": "「はいッ!」",
|
||||
"201009211_27": "「待て、そんなに慌てては――」",
|
||||
"201009211_28": "「わッ……」\\n「あッ……」",
|
||||
"201009211_29": "「いたた……」",
|
||||
"201009211_30": "「2人とも、怪我は無いか?」",
|
||||
"201009211_31": "「大丈夫です。\\n すみません……。足がもつれてしまって……」",
|
||||
"201009211_32": "「ごめんね。慌てなくたって、焼き芋は逃げたりしないのに」",
|
||||
"201009211_33": "「いや、躓いて倒れている間に\\n トラックは去ってしまったようだ」",
|
||||
"201009211_34": "「ええッ!?」",
|
||||
"201009211_35": "「お店なのに移動するんですかッ!?」",
|
||||
"201009211_36": "「ま、まだ追いつけるはずッ! 行こうッ!」",
|
||||
"201009211_37": "「見つけたッ!」",
|
||||
"201009211_38": "「遠くに行っていなくてよかったです」",
|
||||
"201009211_39": "「今度は焦らずに行くぞ」",
|
||||
"201009211_40": "「あの……。もしかして、風鳴翼さんですよね?」",
|
||||
"201009211_41": "「はい、そうですが」",
|
||||
"201009211_42": "「キャーッ! やっぱり本物ッ!\\n わたし前からファンだったんですッ!」",
|
||||
"201009211_43": "「あ、ありがとうございます」",
|
||||
"201009211_44": "「さすが翼さん、すごい人気だね」",
|
||||
"201009211_45": "「感心している場合ではないかもしれませんよ」",
|
||||
"201009211_46": "「って……、いつの間にか人だかりがッ!?」",
|
||||
"201009211_47": "「お願いですッ! サインをいただけないでしょうかッ!?」",
|
||||
"201009211_48": "「よかったら写真を……ッ!」",
|
||||
"201009211_49": "「すまないが、少し待っていてくれ」",
|
||||
"201009211_50": "「は、はいッ!」",
|
||||
"201009211_51": "「ああ、トラックがまた遠くに……」",
|
||||
"201009211_52": "「こ、今度こそッ!」",
|
||||
"201009211_53": "「次はわたしが行ってきますッ!」",
|
||||
"201009211_54": "「頼んだぞッ!」",
|
||||
"201009211_55": "「ファンに囲まれることはないだろうし、\\n 躓いて転んだりしなければ大丈夫なはず……」",
|
||||
"201009211_56": "「ん? あれは……」",
|
||||
"201009211_57": "「うえーんッ! お母さんどこーッ!?」",
|
||||
"201009211_58": "「お母さんとはぐれちゃったんだ……。\\n 大丈夫、お姉ちゃんが一緒に探してあげるッ!」",
|
||||
"201009211_59": "「あの子のお母さん、すぐに見つかってよかったね」",
|
||||
"201009211_60": "「満足そうな顔つきだが、焼き芋を忘れていないか?」",
|
||||
"201009211_61": "「あ……。あー、アハハ……」",
|
||||
"201009211_62": "「すみません、忘れてました……」",
|
||||
"201009211_63": "「迷子の子の方が一大事ですし、仕方がありませんね。\\n よーし、次こそは……ッ!」",
|
||||
"201009211_64": "「公園まで戻って来てしまいましたけど、\\n ようやくトラックに追いつけましたね」",
|
||||
"201009211_65": "「今度こそ買うんだからッ!」",
|
||||
"201009211_66": "「わたしたちに足りなかったのは連携だったのかもしれない」",
|
||||
"201009211_67": "「誰かが欠けてしまっても、\\n 残ったものが必ず目的を達成するんだ」",
|
||||
"201009211_68": "「次こそは、焼き芋をこの手にッ!」",
|
||||
"201009211_69": "「はいッ!」",
|
||||
"201009211_70": "「キャーッ! 翼さーんッ!\\n 噂通り、本当にいたわ……ッ!」",
|
||||
"201009211_71": "「くッ! またしてもッ!?\\n 街で噂を聞きつけてきたのか……ッ!」",
|
||||
"201009211_72": "「ど、どうしましょう?」",
|
||||
"201009211_73": "「わたしのことは気にせず先に行けッ!」",
|
||||
"201009211_74": "「で、でも……ッ!」",
|
||||
"201009211_75": "「あとは頼んだ。わたしの想い、預けるぞッ!」",
|
||||
"201009211_76": "「翼さんッ!?」",
|
||||
"201009211_77": "「ボクたちに任せるために、トラックとは別の方向へ……」",
|
||||
"201009211_78": "「行こう。受け取った想いを無駄にしないためにッ!」",
|
||||
"201009211_79": "「は、はいッ!」",
|
||||
"201009211_80": "「お母さーんッ! どこーッ!?」",
|
||||
"201009211_81": "「うえーんッ!」",
|
||||
"201009211_82": "「もう、二度とママには会えないんだ……。グスッ……」",
|
||||
"201009211_83": "「また迷子ッ!?」",
|
||||
"201009211_84": "「しかも3人もいますよッ!?」",
|
||||
"201009211_85": "「こっちは任せてッ! 焼き芋をお願いッ!」",
|
||||
"201009211_86": "「で、でも……」",
|
||||
"201009211_87": "「あッ! トラックがまた動き出しちゃうッ!\\n わたしたちの分まで、お願いッ!」",
|
||||
"201009211_88": "「……さあ、お姉ちゃんが来たからもう安心だよッ!\\n みんなのお母さんを探してあげるからッ!」",
|
||||
"201009211_89": "「響さん……ッ!」",
|
||||
"201009211_90": "「ま、まさかボクが残ることになるなんて……」",
|
||||
"201009211_91": "「でも、焼き芋を食べたことのないボクのために\\n 頑張ってくれたんだ……」",
|
||||
"201009211_92": "「受け取った想いの分まで……、諦めませんッ!」",
|
||||
"201009211_93": "「すみませんッ! 待ってくださーいッ!」",
|
||||
"201009211_94": "「これが……、焼き芋ですか……」",
|
||||
"201009211_95": "「ほかほかで美味しそうだな」",
|
||||
"201009211_96": "「フフ、さぁ、食べてみて」",
|
||||
"201009211_97": "「で、では……、いただきます」",
|
||||
"201009211_98": "「あ、あふい……。けど、美味しいですッ!\\n ただ焼いただけなのにこんなに甘くなるなんてッ!」",
|
||||
"201009211_99": "「よかった、喜んでくれて」",
|
||||
"201009211_100": "「あれだけ頑張ったんだ。人一倍美味しくも感じるだろう」",
|
||||
"201009211_101": "「それにしても美味しそうですね……、\\n わたしたちも食べませんか?」",
|
||||
"201009211_102": "「本部まで我慢できそうにないですッ!」",
|
||||
"201009211_103": "「そうだな。おみやげ用に買ったものだが、\\n わたしたちも食べてしまおうか」",
|
||||
"201009211_104": "「やったーッ! いただきまーすッ!\\n んー、ほくほくで美味しいッ!」",
|
||||
"201009211_105": "「確かに、久方ぶりに食したがこれは美味しいな……ッ!」",
|
||||
"201009211_106": "「こんな素晴らしいものに出会わせてくれて、\\n ありがとうございますッ!」",
|
||||
"201009211_107": "「フフ、どういたしまして」",
|
||||
"201009211_108": "「それにしても美味しいですねー。\\n もう1個食べちゃおっかな」",
|
||||
"201009211_109": "「……って、あれ?」",
|
||||
"201009211_110": "「どうしたんですか?」",
|
||||
"201009211_111": "「焼き芋、なくなっちゃいました……」",
|
||||
"201009211_112": "「そういえば、皆の分を残すのを忘れていたな」",
|
||||
"201009211_113": "「す、すみません。美味しくてつい……」",
|
||||
"201009211_114": "「いや、わたしも久方ぶりの焼き芋に\\n 舞い上がってしまったからな」",
|
||||
"201009211_115": "「みんなにも食べてほしかったですね……」",
|
||||
"201009211_116": "「いしやぁーきいもぉー、おいもぉー」",
|
||||
"201009211_117": "「……」",
|
||||
"201009211_118": "「ここはやっぱり」",
|
||||
"201009211_119": "「無論ッ!」",
|
||||
"201009211_120": "「追いかけましょうッ!」"
|
||||
}
|
@ -1,60 +0,0 @@
|
||||
{
|
||||
"201009311_0": "響の帰る場所",
|
||||
"201009311_1": "「ただいま戻りました」",
|
||||
"201009311_2": "「ああ、ご苦労だったな。\\n よくアルカ・ノイズの被害を抑えてくれた」",
|
||||
"201009311_3": "「未来、ただいまッ!」",
|
||||
"201009311_4": "「お帰りなさい。\\n 大丈夫だった?」",
|
||||
"201009311_5": "「うんッ!」",
|
||||
"201009311_6": "「でも疲れたよ……」",
|
||||
"201009311_7": "「街でアルカ・ノイズが大量発生するなんてな」",
|
||||
"201009311_8": "「首謀者はまだ見つかっていないのかしら?」",
|
||||
"201009311_9": "「アルカ・ノイズを盾に逃げ回っているようだ。\\n 追い詰めるまで、もうしばらくはかかりそうだな」",
|
||||
"201009311_10": "「今日だけでもう3回も戦ったデス……。\\n お腹へりんこファイヤーデスッ!」",
|
||||
"201009311_11": "「それに、少し休みたいね」",
|
||||
"201009311_12": "「ああ、そう言うだろうと思って、\\n 食堂に昼食を用意してある」",
|
||||
"201009311_13": "「やったッ! ご飯ッ!」",
|
||||
"201009311_14": "「今のうちにゆっくり休んでね、響」",
|
||||
"201009311_15": "「うんッ! ありがとう」",
|
||||
"201009311_16": "「それじゃとっとと食堂に行くか。\\n またいつ出るかもわからねーし……」",
|
||||
"201009311_17": "「ダメデスよッ! そんなこと言ってると――」",
|
||||
"201009311_18": "「ここから南西3キロの地点より、\\n アルカ・ノイズの反応を検知しましたッ!」",
|
||||
"201009311_19": "「やっぱりデースッ!\\n もうアルカ・ノイズはお腹いっぱいデスよッ!!」",
|
||||
"201009311_20": "「朝から連戦だが、行けるか?」",
|
||||
"201009311_21": "「もちろんですッ! アルカ・ノイズを\\n 止められるのは、わたしたちだけですからッ!」",
|
||||
"201009311_22": "「立花の言う通りだ。行くぞ、みんなッ!」",
|
||||
"201009311_23": "「ちくしょう……、あたしの昼飯……」",
|
||||
"201009311_24": "「アタシのご飯……」",
|
||||
"201009311_25": "「気持ちはわかるけど……、ぼやかないの」",
|
||||
"201009311_26": "「これを片付けたら、今度こそ……」",
|
||||
"201009311_27": "「それじゃあ、未来。行ってくるね」",
|
||||
"201009311_28": "「うん、気をつけてね……」",
|
||||
"201009311_29": "「あの……」",
|
||||
"201009311_30": "「どうした?」",
|
||||
"201009311_31": "「何か……、わたしにもできることはありませんか?」",
|
||||
"201009311_32": "「みんなが戦いに出て心配に思う気持ちはわかるが、\\n 未来くんが無理をする必要はないんだぞ……?」",
|
||||
"201009311_33": "「雑用でもなんでもいいんです……。\\n お願いしますッ!」",
|
||||
"201009311_34": "「……わかった。\\n では、重要な任務をお願いしよう」",
|
||||
"201009311_35": "「……よいしょっと」",
|
||||
"201009311_36": "「失礼します」",
|
||||
"201009311_37": "「あッ、緒川さん」",
|
||||
"201009311_38": "「追加の洗濯物が洗い終わったので、持ってきましたよ」",
|
||||
"201009311_39": "「ありがとうございます。\\n そこに置いておいてください」",
|
||||
"201009311_40": "「まだかなり量がありますし、僕も手伝いますよ」",
|
||||
"201009311_41": "「ありがとうございます。\\n でも、大丈夫です。わたしにやらせてください」",
|
||||
"201009311_42": "「……わかりました。では、お願いします」",
|
||||
"201009311_43": "「……ところで、\\n どうして急に本部のお手伝いを?」",
|
||||
"201009311_44": "「えーっと……、ちょっと恥ずかしいんですけど……」",
|
||||
"201009311_45": "「ここが、響の帰ってくる場所だからです」",
|
||||
"201009311_46": "「帰ってくる場所?」",
|
||||
"201009311_47": "「はい。学院も、寮の部屋も、\\n ここも全部響の帰る場所です」",
|
||||
"201009311_48": "「響はいつも頑張って戦っているけど、\\n わたしは一緒に戦うことはできないから……」",
|
||||
"201009311_49": "「だからせめて、響が安心してここに帰ってこられるように、\\n わたしにできることができたらいいなって」",
|
||||
"201009311_50": "「……そうですか」",
|
||||
"201009311_51": "「なんて言っても、\\n ……これくらいしかできませんけどね」",
|
||||
"201009311_52": "「いいえ、十分ですよ。そんなに想われて\\n 響さんは幸せ者ですね」",
|
||||
"201009311_53": "「お、想ってるなんて、わたしは別にそんなんじゃ……。\\n ただ、無事に帰ってきてほしいだけで……」",
|
||||
"201009311_54": "「フフ……。\\n おや? 噂をすれば……」",
|
||||
"201009311_55": "「あれ? 未来だッ!\\n 未来ーッ!! 戻ったよーッ!!」",
|
||||
"201009311_56": "(よかった……。元気いっぱいみたい)",
|
||||
"201009311_57": "「おかえり、響」"
|
||||
}
|
@ -1,97 +0,0 @@
|
||||
{
|
||||
"201009411_0": "頼りになる背中",
|
||||
"201009411_1": "「よし、揃っているな」",
|
||||
"201009411_2": "「あれッ!? 結構足りないような……」",
|
||||
"201009411_3": "「そうだな……」",
|
||||
"201009411_4": "「調なら今朝早くにマリアが迎えに来てたデスよ。\\n てっきりS.O.N.G.に先に来てるもんだと……」",
|
||||
"201009411_5": "「いや、ここにいない3人には別の任務に出てもらっている。\\n 少々気になることがあったからな」",
|
||||
"201009411_6": "「そうなんですか。\\n そうなると今日は3人だけの訓練なんですね」",
|
||||
"201009411_7": "「フフ……。そうとは限らないぞ」",
|
||||
"201009411_8": "「その不敵な笑み……、まさか司令がッ!?」",
|
||||
"201009411_9": "「え、師匠との特訓ですかッ!?」",
|
||||
"201009411_10": "「今日の訓練はまさかの超ハードコースデスかッ!?」",
|
||||
"201009411_11": "「いや、それも面白そうではあるが、俺じゃない。\\n 入ってくれッ!」",
|
||||
"201009411_12": "「よッ、みんな元気そうだな」",
|
||||
"201009411_13": "「か、奏ッ!?」",
|
||||
"201009411_14": "「これはとんだビッグサプライズデスッ!?」",
|
||||
"201009411_15": "「うわー、奏さんだッ! 来てたんですねッ!」",
|
||||
"201009411_16": "「ああ、S.O.N.G.にちょっと聞きたいことがあってね」",
|
||||
"201009411_17": "「そのついでに、奏くんにも戦闘訓練への参加を\\n 要請したんだ。互いにいい刺激になると思ってな」",
|
||||
"201009411_18": "「ありがたいよ、他の装者と訓練する機会なんて、\\n 向こうじゃ無いからね」",
|
||||
"201009411_19": "「では……、今日はこの4人で訓練を行う」",
|
||||
"201009411_20": "「普段とは違うメンバーが入ることで、いい刺激にもなるだろう」",
|
||||
"201009411_21": "「その分、気合いを入れて臨んでほしい」",
|
||||
"201009411_22": "「はいッ!」",
|
||||
"201009411_23": "「はいデスッ!」",
|
||||
"201009411_24": "「了解です」",
|
||||
"201009411_25": "「あいよッ!」",
|
||||
"201009411_26": "「いい返事だッ!\\n よし、エルフナインくん、始めてくれ」",
|
||||
"201009411_27": "「はい。シミュレータ、起動します」",
|
||||
"201009411_28": "「残るは、あのアルカ・ノイズ1体だが……」",
|
||||
"201009411_29": "「あの大きさは、脅威だね……」",
|
||||
"201009411_30": "「懐に飛び込もうにも、\\n クリスちゃんか調ちゃんの支援がないと……」",
|
||||
"201009411_31": "「ええいッ、まどろっこしいデスッ!\\n これでも、食らうデスッ!」",
|
||||
"201009411_32": "「暁ッ! いくらなんでも強引すぎるぞッ!」",
|
||||
"201009411_33": "「わたし、援護しますッ!」",
|
||||
"201009411_34": "「言ってる場合じゃないね。ここは全員で行くッ!」",
|
||||
"201009411_35": "「ああ、わかったッ!」",
|
||||
"201009411_36": "「あと一撃ッ!\\n ここはアタシの見せ場デスッ!」",
|
||||
"201009411_37": "「はああああッ!」",
|
||||
"201009411_38": "「――ッ!?」",
|
||||
"201009411_39": "「切歌ちゃんッ!? 大丈夫ッ!?」",
|
||||
"201009411_40": "「いててて……。ちょっと勢い余ったデス……」",
|
||||
"201009411_41": "「まったく、強引な攻めはよくない。\\n 倒せたからいいものの……」",
|
||||
"201009411_42": "「時には強引な攻めも必要さ。結果としてそれが状況打開に\\n 繋がったんだから、いいじゃないか」",
|
||||
"201009411_43": "「う、奏がそう言うなら……」",
|
||||
"201009411_44": "「それより、さっきの一撃見たデスかッ!\\n アタシの雄姿……、調にも見せたかったデスッ!」",
|
||||
"201009411_45": "「うん、カッコよかったよ」",
|
||||
"201009411_46": "「最後の攻撃は申し分ない威力だったな。\\n バランスを崩して着地に失敗しなければ完璧だったのだが……」",
|
||||
"201009411_47": "「後半は忘れてほしいデス……」",
|
||||
"201009411_48": "「これもいい経験になっただろう。\\n 次、もっとうまくやれば問題ないさ」",
|
||||
"201009411_49": "「よし、今日の訓練はここまでとする。\\n クールダウンを忘れずにな」",
|
||||
"201009411_50": "「みなさん、お疲れ様でした」",
|
||||
"201009411_51": "「ふう、なかなか激しい訓練だったデ――」",
|
||||
"201009411_52": "「ッ!?」",
|
||||
"201009411_53": "「どうしたッ!?」",
|
||||
"201009411_54": "「切歌ちゃん、大丈夫ッ!?」",
|
||||
"201009411_55": "「へ、平気デースッ!\\n ちょっと、足がもつれただけデスから……」",
|
||||
"201009411_56": "「まったく……、驚かせるな」",
|
||||
"201009411_57": "「それじゃ、シャワー浴びて帰りますかッ!」",
|
||||
"201009411_58": "「そうだな。2人も行くだろう?」",
|
||||
"201009411_59": "「ああ、そうだね」",
|
||||
"201009411_60": "「……」",
|
||||
"201009411_61": "「どうしたの、切歌ちゃん?」",
|
||||
"201009411_62": "「アタシは、さっきの雄姿のリプレイを見てから\\n シャワーを浴びることにするデス」",
|
||||
"201009411_63": "「そう? それなら先に行ってるね」",
|
||||
"201009411_64": "「あまり体を冷やさないよう、ほどほどにな。\\n それじゃ、行こうか」",
|
||||
"201009411_65": "「ああ……」",
|
||||
"201009411_66": "「ふーッ……。正直、みんなが行ってくれて\\n 助かったデス……」",
|
||||
"201009411_67": "「これ……、捻挫デスよね。たぶん……。\\n 勢い余って怪我したなんて恥ずかしくて言えないデスよ」",
|
||||
"201009411_68": "「……そーっとなら、歩けるデスかね」",
|
||||
"201009411_69": "「ッ!? デェェーーースッ!?」",
|
||||
"201009411_70": "「くぅーッ。……な、なんデスか、今の痛みはッ!?」",
|
||||
"201009411_71": "「こ、これはメディカルルーム直行レベルデスッ!」",
|
||||
"201009411_72": "「でも、どうやって辿りつけば……」",
|
||||
"201009411_73": "「まったく……。何やってるんだい?」",
|
||||
"201009411_74": "「うわあッ!? どうしてここにいるんデスかッ!?」",
|
||||
"201009411_75": "「ちょっと様子がおかしかったからね。\\n 気になって戻ってきたんだけど、正解だったね」",
|
||||
"201009411_76": "「だ、大丈夫デスッ! ちょっとだけ、ほんのちょっとだけ\\n ズキッとしただけデスッ!」",
|
||||
"201009411_77": "「ふうん……。ちょっとって感じには\\n 見えなかったけどな」",
|
||||
"201009411_78": "「うう……、図星デス……」",
|
||||
"201009411_79": "「ほらメディカルルームまでおぶってやるから、背中に乗りな」",
|
||||
"201009411_80": "「……でも、迷惑をかけるわけには――」",
|
||||
"201009411_81": "「いやなら無理矢理肩に担いでいくよ?\\n 荷物扱いで」",
|
||||
"201009411_82": "「なんデスとッ!?\\n そ、それなら……、おんぶでお願いするデス……」",
|
||||
"201009411_83": "「だろ? ほら、早くしな」",
|
||||
"201009411_84": "「お邪魔するデス……」",
|
||||
"201009411_85": "「揺れるけど少しのあいだ、我慢してくれよ」",
|
||||
"201009411_86": "「ほとんど揺れていないデス……」",
|
||||
"201009411_87": "「背中、大きいデス……」",
|
||||
"201009411_88": "「ん? そんなにデカいか?」",
|
||||
"201009411_89": "「えーと、体格的な大きさではなくて……」 ",
|
||||
"201009411_90": "「うまく言えないデスけど、こう、精神的にというか……」",
|
||||
"201009411_91": "「人としての、器が大きいような気がするデス」",
|
||||
"201009411_92": "「そうかい」",
|
||||
"201009411_93": "「とても頼りになって、\\n 一緒にいると安心できるデス」",
|
||||
"201009411_94": "「ハハッ……。そりゃ、ありがとね。\\n あたしの背中でよかったら、また貸してやるよ」"
|
||||
}
|
@ -1,86 +0,0 @@
|
||||
{
|
||||
"201009511_0": "やさしいあなたにクリスマス",
|
||||
"201009511_1": "(今日は一段と冷え込むわね……)",
|
||||
"201009511_2": "(もうすぐクリスマス……。\\n どこを見ても人でごった返しているわ)",
|
||||
"201009511_3": "「お母さーんッ! これ買ってよーッ!」",
|
||||
"201009511_4": "「もう……しょうがないわね。今日だけよ?」",
|
||||
"201009511_5": "(フフ、子供連れもよく見かけるわね)",
|
||||
"201009511_6": "(あの子たちを見ていると、調に切歌、セレナのことを\\n 思い浮かべてしまうわ)",
|
||||
"201009511_7": "(あの子たちにも親がいたら、\\n まだまだ甘えたい年頃だったでしょうに……)",
|
||||
"201009511_8": "(……いけないわね。今更こんな感傷にひたってしまうなんて)",
|
||||
"201009511_9": "(このクリスマスの雰囲気がそうさせるのかしら?)",
|
||||
"201009511_10": "「おーいッ!」",
|
||||
"201009511_11": "「ん……あら、2人ともどうしたの?」",
|
||||
"201009511_12": "「こんなところで会うなんて奇遇デスッ!」",
|
||||
"201009511_13": "「街中で立ち止まって、どうかしたの?」",
|
||||
"201009511_14": "「えッ!? ……いえ、なんでもないわ」",
|
||||
"201009511_15": "「なんだか変デスよ?」",
|
||||
"201009511_16": "「な、何よ。別に変なところなんて何もないわ」",
|
||||
"201009511_17": "(そうだわ。クリスマスパーティを\\n 開いたら2人とも喜んでくれるかしら?)",
|
||||
"201009511_18": "(親はいなくても、わたしがいる。\\n 内緒でことを進めて……フフ、驚いてくれるかしら)",
|
||||
"201009511_19": "「なんだか影のある女って感じデスね」",
|
||||
"201009511_20": "「か、影って……さっきからひどい言われようねッ!」",
|
||||
"201009511_21": "(料理はこのレシピがよさそうね……。\\n みんなで食べるにはちょうどいいわ)",
|
||||
"201009511_22": "(しまったッ! ケーキの手配もしておかないと……)",
|
||||
"201009511_23": "「姉さん、ずいぶん忙しそうだけど、\\n わたしも手伝おうか?」",
|
||||
"201009511_24": "「いいえ、大丈夫よ。あなたの手をわずらわせる程ではないわ」",
|
||||
"201009511_25": "「ならいいんだけど……」",
|
||||
"201009511_26": "「ええ。あ、あと、この前伝えた日はあけてくれた?」",
|
||||
"201009511_27": "「うんッ! マムに許可をもらったから、その日また来るね」",
|
||||
"201009511_28": "「お願いね。\\n さあ、わたしは大丈夫だから、調たちと遊んでいて」",
|
||||
"201009511_29": "「……」",
|
||||
"201009511_30": "「フフ、張り切ってるデス」",
|
||||
"201009511_31": "「だめだよ、切ちゃん。わたしたちに秘密にして、\\n クリスマスパーティを開こうとしてるんだから」",
|
||||
"201009511_32": "「ここは気づいていない体で振る舞おう」",
|
||||
"201009511_33": "「そうですね。まさかわたしたちがクリスマスパーティに\\n 気づいているだなんて、夢にも思ってないでしょうし」",
|
||||
"201009511_34": "「あれだけ浮足立ったテンションに加えて、\\n 雑誌に折り目まで付けてたら……」",
|
||||
"201009511_35": "「誰だって気づいちゃう」",
|
||||
"201009511_36": "「だけど、わたしたちのために準備を\\n してくれているのかと思うと、嬉しいですね」",
|
||||
"201009511_37": "「2人とも楽しみでそわそわしてる」",
|
||||
"201009511_38": "「調こそ、ふわっふわしてるデスッ!」",
|
||||
"201009511_39": "「シーッ! 2人とも、聞こえちゃいますよ」",
|
||||
"201009511_40": "「あの、わたしたちからも姉さんに、\\n 何かしてあげられないでしょうか」",
|
||||
"201009511_41": "「名案デスッ!」",
|
||||
"201009511_42": "「いまのうちに決めちゃおう」",
|
||||
"201009511_43": "「そうですねッ!\\n どんなことをしたら喜んでくれるでしょうか」",
|
||||
"201009511_44": "「――っくしゅんッ!」",
|
||||
"201009511_45": "(くしゃみ……ちょっと風邪気味かしら?)",
|
||||
"201009511_46": "(まあ、大事にはならないと思うけど……)",
|
||||
"201009511_47": "(参ったわね……)",
|
||||
"201009511_48": "「まさかよりにもよって、計画していた当日に風邪をひいて\\n 熱まで出るなんて。準備にばかり気がいってしまったのかしら」",
|
||||
"201009511_49": "「いけない、もうすぐ3人が来てしまうわ……。\\n すぐ用意できるものだけでも、手をつけないと……」",
|
||||
"201009511_50": "「あッ!」",
|
||||
"201009511_51": "「まともに歩くことすら、できてないじゃない……ッ!」",
|
||||
"201009511_52": "「こんな状態ではまともに準備できそうにないわね……。\\n 少し、横になって……」",
|
||||
"201009511_53": "「起きたら、再開しましょう……はあ……」",
|
||||
"201009511_54": "(3人を喜ばせてあげたかったのに……)",
|
||||
"201009511_55": "(こんな大事な時に、わたしは……。自分の不甲斐なさが、\\n 情け……ない……)",
|
||||
"201009511_56": "「…………」",
|
||||
"201009511_57": "「ッ!」",
|
||||
"201009511_58": "(……すっかり眠ってしまったようね)",
|
||||
"201009511_59": "(眩暈もなくなってるし、体も気持ち楽になっている感じがするわ)",
|
||||
"201009511_60": "「そ、そうだわッ! パーティの準備を……ッ!」",
|
||||
"201009511_61": "「ううん、まだ起きちゃダメ」",
|
||||
"201009511_62": "「ッ!?」",
|
||||
"201009511_63": "「姉さんは安静にしてて?」",
|
||||
"201009511_64": "「こんなになるまで頑張って」",
|
||||
"201009511_65": "「アタシたちを驚かせたかったのはわかるデス。\\n けど、体調が悪かったなら、頼ってほしかったデスよッ!」",
|
||||
"201009511_66": "「3人ともいつの間に来ていたの?\\n 思っていた以上に深い眠りに落ちていたのね……」",
|
||||
"201009511_67": "「というか、その衣装。いつ準備していたの?」",
|
||||
"201009511_68": "「実は……今日クリスマスパーティが開かれることは、\\n アタシたち全員わかっていたんデス」",
|
||||
"201009511_69": "「あんなに楽しみにしている姉さんの姿を見ていたら、\\n わたしたちも姉さんを驚かせてあげたくなってしまって」",
|
||||
"201009511_70": "「何かできることはないかなって相談して。\\n それでサンタの衣装を着ることにしたの」",
|
||||
"201009511_71": "「もちろん、プレゼントもあるよ」",
|
||||
"201009511_72": "「あ、あなたたち……ッ!」",
|
||||
"201009511_73": "「せっかく楽しみにしてくれていたのに、ごめんなさい……。\\n こんなパーティになってしまって」",
|
||||
"201009511_74": "「気にしないで。わたしたちはマリアの方が、ずっと大事だから」",
|
||||
"201009511_75": "「そうデスッ!\\n マリアがいてくれるだけで、アタシたちは嬉しいんデスよ」",
|
||||
"201009511_76": "「クリスマスって、本来は大切な家族と過ごす日なんだって。\\n だからみんなでこうやって集まれば十分だよ」",
|
||||
"201009511_77": "「一緒に過ごせるだけで幸せデスッ!」",
|
||||
"201009511_78": "「うん、幸せ」",
|
||||
"201009511_79": "「自分だけでなんとかしようとして、気負ってばかりで。\\n ダメだったわね……」",
|
||||
"201009511_80": "「ありがとう、みんな」",
|
||||
"201009511_81": "「フフ、姉さんの体調がよくなったら、\\n 一緒にクリスマスケーキを食べよ?」",
|
||||
"201009511_82": "「ええ、そうね……そうしましょう」",
|
||||
"201009511_83": "(失敗してしまったけれど、こんなサプライズプレゼントを\\n もらって、最高のクリスマスになったわ)"
|
||||
}
|
@ -1,64 +0,0 @@
|
||||
{
|
||||
"201009611_0": "大きな借り物",
|
||||
"201009611_1": "「今日の特別訓練は、これにて終了だ。\\n 過酷な特訓だったが、よく最後まで耐えたな」",
|
||||
"201009611_2": "「……は、はい。ありがとうございました」",
|
||||
"201009611_3": "「しかし、自分から特訓を申し出るとは、\\n 真面目だな」",
|
||||
"201009611_4": "「お疲れ様デス、調ッ!」",
|
||||
"201009611_5": "「切ちゃん。補習はもう終わったの?」",
|
||||
"201009611_6": "「補習? テストで赤点でも取ったのか?」",
|
||||
"201009611_7": "「デデデデースッ! なんでわかったんデスかッ!?」",
|
||||
"201009611_8": "「まったく……。赤点とは感心しないな」",
|
||||
"201009611_9": "「うう……。もう補習はこりごりなので、次からは気をつけるデス……」",
|
||||
"201009611_10": "「ああ。学生の本分はしっかりな」",
|
||||
"201009611_11": "「はいデスッ!」",
|
||||
"201009611_12": "「ところで、アタシがいない間に1人で特訓とは、\\n 熱心すぎるデスよ」",
|
||||
"201009611_13": "「今日は買い出しの予定なかったし、\\n わたしだって、もっと強くなりたいから」",
|
||||
"201009611_14": "「向上心に応じて、特訓に付き合っていたわけだが、\\n シミュレーションの戦績もなかなかのものだ」",
|
||||
"201009611_15": "「そんなにいい感じだったんデスか?\\n ……アタシもやってみたいデスッ!」",
|
||||
"201009611_16": "「切ちゃん、その袋は?」",
|
||||
"201009611_17": "「ああッ、忘れてたデスッ!\\n 待たせてしまったお詫びに、アイスを買ってきたんデスよ」",
|
||||
"201009611_18": "「2人とも、お疲れ様デスッ!」",
|
||||
"201009611_19": "「ああ、ありがとう」",
|
||||
"201009611_20": "「ありがとう、切ちゃん」",
|
||||
"201009611_21": "「急いで食べないと溶けちゃうデスッ!」",
|
||||
"201009611_22": "「うん」",
|
||||
"201009611_23": "「えいッ!」",
|
||||
"201009611_24": "「あッ……」",
|
||||
"201009611_25": "「ああッ!? 調めがけてアタシのアイスがッ!?\\n ご、ごめんなさいデスッ!」",
|
||||
"201009611_26": "「これぐらい、拭けば大丈夫」",
|
||||
"201009611_27": "「服にアイスがべったりじゃないデスか。\\n すぐに洗わないと染みになっちゃうデスッ!」",
|
||||
"201009611_28": "「で、でも洗うってどこで洗えばいいんデスかッ!?」",
|
||||
"201009611_29": "「ここには職員用のクリーニング設備もある。\\n アイスの汚れぐらいなら、すぐに落とせるぞ」",
|
||||
"201009611_30": "「本当デスかッ!? ぜひお願いするデスッ!」",
|
||||
"201009611_31": "「そこまでしてもらわなくても……」",
|
||||
"201009611_32": "「そういえば洗ってる間の着替えはどうするんデスか?\\n 裸でいるわけにもいかないデス……」",
|
||||
"201009611_33": "「ちょっとの間ぐらいなら……」",
|
||||
"201009611_34": "「だめデスよッ! 調にそんな恥ずかしい恰好させるなんて\\n もってのほかデスッ!」",
|
||||
"201009611_35": "「男物のシャツでよければ、俺のを貸そう」",
|
||||
"201009611_36": "「予備のシャツなら、いつもここに用意しているからな。\\n もちろん、新品だ」",
|
||||
"201009611_37": "「それはありがたいデスッ!」",
|
||||
"201009611_38": "「ありがとうございます。\\n すみません、お借りします」",
|
||||
"201009611_39": "「はー。アイスで労うつもりが、\\n 迷惑をかけてしまったデス……」",
|
||||
"201009611_40": "「そう落ち込むな。\\n 調くんだって怒ってはいなかっただろう?」",
|
||||
"201009611_41": "「それはそうデスけど……」",
|
||||
"201009611_42": "「……司令がいてくれて良かったデス。\\n 危うく、調にベタベタの服で帰らせるところだったデス」",
|
||||
"201009611_43": "「本当なら、アタシの服と交換して帰ってもよかったんデスが、\\n きっと、調は優しいので譲らなかったと思うんデス」",
|
||||
"201009611_44": "「……2人は大切に想いあっているんだな」",
|
||||
"201009611_45": "「当然デスッ!」",
|
||||
"201009611_46": "「……お待たせしました」",
|
||||
"201009611_47": "「調……、その恰好……」",
|
||||
"201009611_48": "「当然と言えば当然だが、\\n やはりサイズはまったく合っていないな」",
|
||||
"201009611_49": "「むしろそれがいいデスッ!\\n 不思議と似合ってるデスッ!」",
|
||||
"201009611_50": "「そう……、かな?」",
|
||||
"201009611_51": "「少し落ち着かないだろうが、\\n 服が乾くまで、すまんがそれで我慢してくれ」",
|
||||
"201009611_52": "「いえ、ありがとうございます。\\n あとで洗って返します」",
|
||||
"201009611_53": "「いや、気にしなくていいぞ」",
|
||||
"201009611_54": "「そろそろ発令所に戻るが、\\n 2人は洗濯が終わるまでゆっくりしていってくれ」",
|
||||
"201009611_55": "「わかったデス」",
|
||||
"201009611_56": "「……それにしても、\\n その恰好の調もあと少しで見納めデスね」",
|
||||
"201009611_57": "「それじゃ、今日はこのまま帰ろうかな」",
|
||||
"201009611_58": "「え……? いや、さすがにそれはちょっとまずいデス」",
|
||||
"201009611_59": "「どうして? 切ちゃんが褒めてくれたのに」",
|
||||
"201009611_60": "「それは、その……、うーん、困ったデスッ!」",
|
||||
"201009611_61": "「……変な切ちゃん」"
|
||||
}
|
@ -1,96 +0,0 @@
|
||||
{
|
||||
"201009711_0": "思い出作り",
|
||||
"201009711_1": "「今日の戦闘訓練はいつもよりキツかったデース……。\\n お腹もすいたデスよ」",
|
||||
"201009711_2": "「少し休んだあとで、どこかにごはんを食べに行く?」",
|
||||
"201009711_3": "「いいデスねッ!\\n みんなは、このあと時間あるデスか?」",
|
||||
"201009711_4": "「ああ、付き合おう。雪音は――」",
|
||||
"201009711_5": "「あたしは先に帰るからな、お疲れさん」",
|
||||
"201009711_6": "「あ、ああ、もう帰るのか。気をつけてな」",
|
||||
"201009711_7": "「……行っちゃったデス」",
|
||||
"201009711_8": "「なんだか、急いでるみたいだったね」",
|
||||
"201009711_9": "「最近、いつもあんな感じなんだよね」",
|
||||
"201009711_10": "「放課後とか、お休みの日とか、時間を見つけては\\n どこかに出かけてるみたいなんだけど……」",
|
||||
"201009711_11": "「司令なら何か知っているのでは?」",
|
||||
"201009711_12": "「それが誰にも言ってないみたいなんです。\\n 心配なんだけど、ちょっと聞きづらくて……」",
|
||||
"201009711_13": "「潜入美人捜査官メガネを今持っていれば……ッ!」",
|
||||
"201009711_14": "「尾行できたのにね」",
|
||||
"201009711_15": "「なんだ? それは……」",
|
||||
"201009711_16": "「どこで何してるんだろう。\\n 変なことに巻き込まれてないといいけどな……」",
|
||||
"201009711_17": "「はい、ご注文の花束です。\\n ありがとうございました」",
|
||||
"201009711_18": "「綺麗なお花をありがとうッ!」",
|
||||
"201009711_19": "「またお待ちしてまーすッ!」",
|
||||
"201009711_20": "「お疲れ様。\\n もうすっかり花屋の店員さんね」",
|
||||
"201009711_21": "「店長に比べるとまだまだだけどな。\\n よし、午後もこの調子で……」",
|
||||
"201009711_22": "「でも、大丈夫? たくさん来てもらえるのは助かるけど、\\n 少しハードじゃない?」",
|
||||
"201009711_23": "「まだまだ大丈夫だッ!\\n なんならもっと忙しくなっても――」",
|
||||
"201009711_24": "「うわあッ!?」",
|
||||
"201009711_25": "「ど、どうしたの、急に大声出して」",
|
||||
"201009711_26": "「いや、その……」",
|
||||
"201009711_27": "(なんであの2人がここにいるんだよ。\\n ってか、なんかこっちに向かってきてないかッ!?)",
|
||||
"201009711_28": "「あ、あの、店長。あたし……」",
|
||||
"201009711_29": "「……わかったわ、少しだけお店の奥に入ってなさい」",
|
||||
"201009711_30": "「あ、ありがとうございますッ!」",
|
||||
"201009711_31": "「あれー? さっき先輩がいたような気が……。\\n どこに行っちゃったんデスかね」",
|
||||
"201009711_32": "「見間違いだったのかな」",
|
||||
"201009711_33": "「そうデスかねー……」",
|
||||
"201009711_34": "「行ったか……。\\n すみません、まさかあいつらが通るとは……」",
|
||||
"201009711_35": "「あの子たち、学校の後輩ちゃん?\\n 別に隠れなくてもいいのに」",
|
||||
"201009711_36": "「なんというか、恥ずかしくて……」",
|
||||
"201009711_37": "「フフ。まあ、気持ちはわかるな。\\n そういえば、あなたはどうしてバイトを始めたの?」",
|
||||
"201009711_38": "「……クラスメイトに、\\n みんなで旅行に行かないかって誘われたんだ」",
|
||||
"201009711_39": "「そのためのお金が足りないわけじゃないんだけど……」",
|
||||
"201009711_40": "「だったら、どうして?」",
|
||||
"201009711_41": "「みんなはそのためにバイトしてるって聞いて……」",
|
||||
"201009711_42": "「だったら、あたしも同じようにバイトをしたお金で、\\n みんなと同じ思い出作りをしたいって思ったんだ」",
|
||||
"201009711_43": "「そうだったの。素敵な考えね」",
|
||||
"201009711_44": "「そういうことなら、どんどん働かせてあげるから、\\n 頑張ってねッ!」",
|
||||
"201009711_45": "「ああッ! 望むところだッ!」",
|
||||
"201009711_46": "(はぁ、はぁ……思うように身体が動かない……)",
|
||||
"201009711_47": "「どうした、いつもならこの程度で根は上げなかったぞ」",
|
||||
"201009711_48": "「くッ……」",
|
||||
"201009711_49": "「……最近忙しそうだが、\\n 一体、何があったんだ?」",
|
||||
"201009711_50": "「せ、先輩には関係ないだろ……」",
|
||||
"201009711_51": "(バイトしてるのはあたしの勝手な事情だからな)",
|
||||
"201009711_52": "(S.O.N.G.の任務とバイト……。\\n 両立するって決めたのに、なんだよこのザマはッ!)",
|
||||
"201009711_53": "「……わかった。ならば、わたしと戦えッ!」",
|
||||
"201009711_54": "「ちょ、ちょっと待て、なんでそうなるんだよ」",
|
||||
"201009711_55": "「司令が前に言っていた。\\n 通じ合えぬのなら通じ合えるまで戦えとッ!」",
|
||||
"201009711_56": "「おっさんの謎理論を持ち込んでくるなッ!」",
|
||||
"201009711_57": "「問答無用ッ! 行くぞッ!」",
|
||||
"201009711_58": "「ぐうッ!? なんて重い一撃をッ!」",
|
||||
"201009711_59": "「まだまだだッ!」",
|
||||
"201009711_60": "「うわあッ!?」",
|
||||
"201009711_61": "「立て、雪音ッ!\\n わたしはまだ、一撃ももらっていないぞッ!」",
|
||||
"201009711_62": "「……そうだよな。\\n こんだけ好き勝手されて、寝てなんかいられないッ!」",
|
||||
"201009711_63": "(これはあたしが決めたことなんだ。\\n バイトごときに負けてられるかッ!)",
|
||||
"201009711_64": "(クラスのみんなも思い出作りのために頑張ってる。\\n だったら、あたしはッ!)",
|
||||
"201009711_65": "「ダブルで頑張りゃいいだけだろーがッ!」",
|
||||
"201009711_66": "「くうッ!?」",
|
||||
"201009711_67": "「どうだッ! まだまだこっからだぞ、先輩ッ!」",
|
||||
"201009711_68": "「ああ、かかってこいッ!」",
|
||||
"201009711_69": "「すーすー……」",
|
||||
"201009711_70": "「フフ、ぐっすり寝てるね」",
|
||||
"201009711_71": "「最近、忙しくしてたみたいだし、\\n 目的地までまだ時間があるから寝かせてあげようよ」",
|
||||
"201009711_72": "「可愛い寝顔だね、ちょっとつついちゃう?」",
|
||||
"201009711_73": "「こら、やめなって。起きちゃうでしょ」",
|
||||
"201009711_74": "「あれ? 端末の着信が聞こえるけど……。\\n これって、雪音さんのじゃない?」",
|
||||
"201009711_75": "「大事な用件だったら取ってあげたほうがいいし、\\n でも、プライベートな用事だったら……」",
|
||||
"201009711_76": "「迷ったときは取ってから謝ればいい」",
|
||||
"201009711_77": "「はい、こちら雪音クリスの携帯です」",
|
||||
"201009711_78": "「ん? 本人ではないのか?」",
|
||||
"201009711_79": "「す、すみません、勝手に取っちゃって。\\n 雪音さん、ぐっすり寝てて、それで」",
|
||||
"201009711_80": "「君たちは雪音の友人か?」",
|
||||
"201009711_81": "「はい。今一緒にお出かけしてて……、\\n 大事な用件なら、起こしましょうか?」",
|
||||
"201009711_82": "「いや、大丈夫だ。ただ、ひとつ伝えてほしい」",
|
||||
"201009711_83": "「次からはきちんと相談しろ。\\n それと思い切り楽しんでこい、と」",
|
||||
"201009711_84": "「……わかりました、ちゃんと伝えておきますね」",
|
||||
"201009711_85": "「それと君たちにも。\\n わたしの後輩を、雪音をよろしく頼む」",
|
||||
"201009711_86": "「はい、任されましたッ!」",
|
||||
"201009711_87": "「では、失礼する」",
|
||||
"201009711_88": "「あッ、そうだ、名前ッ!\\n ……切れちゃった。なんかどこかで聞いた声だけど」",
|
||||
"201009711_89": "「先輩からの伝言って言えば伝わるんじゃないかな。\\n それより、寝顔を写真に撮ろうよ」",
|
||||
"201009711_90": "「えッ、そんなことして怒らないかな?」",
|
||||
"201009711_91": "「いいんじゃない。\\n これも旅の思い出のひとつだからね」",
|
||||
"201009711_92": "「じゃあ、寄って寄って。\\n はい、チーズッ!」",
|
||||
"201009711_93": "「……すーすー……んん……」"
|
||||
}
|
@ -1,130 +0,0 @@
|
||||
{
|
||||
"201009811_0": "Chris's Birthday 2018",
|
||||
"201009811_1": "And so, it's time for Chris's birthday party!",
|
||||
"201009811_2": "...that no one will be able to attend, which is why we're having this meeting.",
|
||||
"201009811_3": "I can't believe that everybody already had plans \\n and we won't be able to throw a proper party.",
|
||||
"201009811_4": "Preparations for the concert, an important medical checkup... \\n Even I have a family meeting planned.",
|
||||
"201009811_5": "I never imagined our schedules could conflict this much. \\n Even the Commander assigned me a mission on such an important day.",
|
||||
"201009811_6": "I doubt that Commander Kazanari would forget about her birthday, \\n he likely didn't have a choice.",
|
||||
"201009811_7": "If we can't celebrate together, we'll have to congratulate her on our own, \\n individually.",
|
||||
"201009811_8": "We'll need to check who is free and when to make sure everyone will have time to celebrate with her properly.",
|
||||
"201009811_9": "I have already prepared a schedule!",
|
||||
"201009811_10": "Even if we can't celebrate it together, \\n we can still give her the best birthday possible!",
|
||||
"201009811_11": "Wha... Who is it so early?",
|
||||
"201009811_12": "Yeah, who's there—",
|
||||
"201009811_13": "Hey, Chris! Happy birthday!",
|
||||
"201009811_14": "Happy birthday, Chris!",
|
||||
"201009811_15": "Wh-What?!",
|
||||
"201009811_16": "We came to wish you a happy birthday!",
|
||||
"201009811_17": "Hm? Oh, I see...",
|
||||
"201009811_18": "(Today is my birthday... And these two came to celebrate it.)",
|
||||
"201009811_19": "But why are you so ea—",
|
||||
"201009811_20": "Here's our present! Miku and I chose it together!",
|
||||
"201009811_21": "Oh. But why are you still at the—",
|
||||
"201009811_22": "Seriously, congratulations! And—",
|
||||
"201009811_23": "Let me finish already!",
|
||||
"201009811_24": "Ouch! Even though we came all the way over here to wish you a happy birthday...",
|
||||
"201009811_25": "Well, yeah, I'm glad... \\n But are you in a hurry or something?",
|
||||
"201009811_26": "Well...",
|
||||
"201009811_27": "Actually, I have to head out on a mission right after this. \\n It's almost time to leave...",
|
||||
"201009811_28": "Sorry, we'd love to celebrate properly, but I also have something I need to do.",
|
||||
"201009811_29": "Oh, so that's it. Then go do what you need to do! \\n Still, what an idiot...",
|
||||
"201009811_30": "We're sorry, really sorry!",
|
||||
"201009811_31": "And once again, happy birthday!",
|
||||
"201009811_32": "Yeah, I got it. Come on, hurry up already.",
|
||||
"201009811_33": "Next time we'll definitely celebrate properly! See you, Chris!",
|
||||
"201009811_34": "Finally. Jeez, so much noise this early in the morning.",
|
||||
"201009811_35": "But still, they came to visit. Even though they didn't have much time.",
|
||||
"201009811_36": "Oh...",
|
||||
"201009811_37": "(I forgot to say thanks...)",
|
||||
"201009811_38": "(It's still so early, but I guess I'll go shopping. It's my day off, after all...)",
|
||||
"201009811_39": "Hm?",
|
||||
"201009811_40": "Woah!",
|
||||
"201009811_41": "What the hell is with this car?! It almost ran me over!",
|
||||
"201009811_42": "I'm sorry, but we're in a hurry!",
|
||||
"201009811_43": "You weren't home, so we came to look for you. \\n Good thing we found you so quickly.",
|
||||
"201009811_44": "What happened? Some sort of emergency?!",
|
||||
"201009811_45": "We can explain on the way. For now, get in the car.",
|
||||
"201009811_46": "...And so, we came to wish you a happy birthday, Yukine.",
|
||||
"201009811_47": "I get that, but... Why are we in the car?",
|
||||
"201009811_48": "I have a lot of meetings in preparation for the upcoming concert. \\n Right now I'm actually on my way to the next one.",
|
||||
"201009811_49": "I'm heading out for my next mission. \\n So we both decided we'd congratulate you in the car.",
|
||||
"201009811_50": "Like a drive-through, huh...",
|
||||
"201009811_51": "This is the only way we could make it work, so, happy birthday, Yukine!",
|
||||
"201009811_52": "I'm glad I can say it to you in person. Happy birthday!",
|
||||
"201009811_53": "Yeah...",
|
||||
"201009811_54": "We'll give you your gifts later, but for now we can give you this.",
|
||||
"201009811_55": "Our gift for you today is a song.",
|
||||
"201009811_56": "What?!",
|
||||
"201009811_57": "Happy birthday—",
|
||||
"201009811_58": "—to you!",
|
||||
"201009811_59": "(A birthday song in the back of a car... This is so embarrassing...)",
|
||||
"201009811_60": "(It's not like I'm unhappy though.)",
|
||||
"201009811_61": "It's finally over.",
|
||||
"201009811_62": "Looks like we're about to arrive at the next stop.",
|
||||
"201009811_63": "I'm sorry we couldn't spend more time together!",
|
||||
"201009811_64": "What? You aren't driving me home?",
|
||||
"201009811_65": "There's some other people who wanted to see you.",
|
||||
"201009811_66": "We're at headquarters?",
|
||||
"201009811_67": "Congrats!",
|
||||
"201009811_68": "Congratulations.",
|
||||
"201009811_69": "Yeah, sorry.",
|
||||
"201009811_70": "But why here?",
|
||||
"201009811_71": "Today is the day of our medical checkup, and we really can't escape— \\n I mean, get out of it.",
|
||||
"201009811_72": "But we managed to sneak past Tomosato!",
|
||||
"201009811_73": "So that's how it is...",
|
||||
"201009811_74": "(They're also really busy, but they still did their best...)",
|
||||
"201009811_75": "Here, Kiri and I got you a present.",
|
||||
"201009811_76": "Please take it, you're welcome!",
|
||||
"201009811_77": "Ah. Well, thank—",
|
||||
"201009811_78": "Tsukuyomi Shirabe, Akatsuki Kirika, please return to the medical room immediately.",
|
||||
"201009811_79": "A ship-wide announcement?!",
|
||||
"201009811_80": "That voice... Tomosato?!",
|
||||
"201009811_81": "I'm fine, go on, hurry back.",
|
||||
"201009811_82": "You're in the middle of your checkup, right? \\n If you don't go back right away, they'll get mad at you.",
|
||||
"201009811_83": "You're right.",
|
||||
"201009811_84": "I wish we could celebrate with you properly, \\n but there's nothing we can do about it...",
|
||||
"201009811_85": "Home sweet home...",
|
||||
"201009811_86": "(It sure was noisy today, \\n but everyone going out of their way to wish me happy birthday was nice.)",
|
||||
"201009811_87": "(Still, I haven't given my thanks to anyone.)",
|
||||
"201009811_88": "(Even though they all made time to see me... What am I doing...)",
|
||||
"201009811_89": "It's almost midnight, my birthday will be over soon.",
|
||||
"201009811_90": "Who is it? At this time of night...",
|
||||
"201009811_91": "Hey, Chris! Happy birthday!",
|
||||
"201009811_92": "Happy happy birthday!",
|
||||
"201009811_93": "Hehe, we got here just in time.",
|
||||
"201009811_94": "Everyone came to celebrate together.",
|
||||
"201009811_95": "Indeed, together is the only way to have a proper celebration.",
|
||||
"201009811_96": "Wait a minute, why do you look like you've seen a ghost?",
|
||||
"201009811_97": "Wh-What the... You all told me you were busy today!",
|
||||
"201009811_98": "We all managed to finish what we were doing early, \\n so we decided to try and rush over while it was still your birthday.",
|
||||
"201009811_99": "I finished up my mission as quickly as I could just so I could come and celebrate with you!",
|
||||
"201009811_100": "We all had the same idea.",
|
||||
"201009811_101": "I see. Thank—",
|
||||
"201009811_102": "Oh yeah! I bought a cake!",
|
||||
"201009811_103": "Let's take some photos!",
|
||||
"201009811_104": "Here, Chris, say \"aah\"...",
|
||||
"201009811_105": "Look over here. And... say \"cheese\"!",
|
||||
"201009811_106": "...",
|
||||
"201009811_107": "You already finished it? Here's another one, come on...",
|
||||
"201009811_108": "I'm so glad everyone is happy.",
|
||||
"201009811_109": "I think she wanted to say something.",
|
||||
"201009811_110": "Oh, really? If you have something to say...",
|
||||
"201009811_111": "*munch-munch*...*gulp*",
|
||||
"201009811_112": "You guys aren't giving me room to breathe, let alone say anything!",
|
||||
"201009811_113": "Sorry, I thought you were just so happy you were lost for words.",
|
||||
"201009811_114": "So, what were you trying to say?",
|
||||
"201009811_115": "Well... Um...",
|
||||
"201009811_116": "Thanks... everyone. For wishing me a happy birthday. \\n I couldn't thank you all earlier, so—",
|
||||
"201009811_117": "Ah...",
|
||||
"201009811_118": "Chris, you're too quiet! Say it again!",
|
||||
"201009811_119": "You heard me the first time! I'm not saying it again!",
|
||||
"201009811_120": "We're going to have to beg if you don't tell us!",
|
||||
"201009811_121": "You...",
|
||||
"201009811_122": "Forget it already! Come on, we have a cake to eat!",
|
||||
"201009811_123": "And once it's gone, you're all going home.",
|
||||
"201009811_124": "Even your ears are bright red now, Chris.",
|
||||
"201009811_125": "I can absolutely believe those words came from your heart, Yukine.",
|
||||
"201009811_126": "All right, let's celebrate all the way until morning!",
|
||||
"201009811_127": "H-Hey..."
|
||||
}
|
@ -1,130 +0,0 @@
|
||||
{
|
||||
"201009811_0": "クリスのバースデー2018",
|
||||
"201009811_1": "「というわけで、クリス先輩の誕生日パーティッ!」",
|
||||
"201009811_2": "「……がみんなで揃ってできないので、\\n どういうふうにお祝いするか特別緊急会議を始めるデース」",
|
||||
"201009811_3": "「まさか、予定が詰まっていてみんなで集まれないとはな」",
|
||||
"201009811_4": "「ライブの打ち合わせに、重要なメディカルチェック……。\\n わたしも家族と予定が入っちゃったし……」",
|
||||
"201009811_5": "「ここまで予定が被るなんて思わなかったね。\\n 師匠も大切な日に任務を入れなくてもいいのに……」",
|
||||
"201009811_6": "「風鳴司令も忘れていたわけではないでしょうから、\\n やむを得なかったのよ」",
|
||||
"201009811_7": "「全員揃って祝えないのなら、各々雪音を祝う他ないな」",
|
||||
"201009811_8": "「みんなのスケジュールを確認して、\\n それぞれが完璧に祝えるように予定表を作ります」",
|
||||
"201009811_9": "「ちゃんとノートも用意してきたデスよッ!」",
|
||||
"201009811_10": "「揃ってお祝いはできないけど、\\n みんなで最高のお誕生日にしようッ!」",
|
||||
"201009811_11": "「ふわ……、朝っぱらから誰だ?」",
|
||||
"201009811_12": "「はい、どちら様――」",
|
||||
"201009811_13": "「クリスちゃんッ! ハッピーバースデーッ!」",
|
||||
"201009811_14": "「お誕生日おめでとう、クリスッ!」",
|
||||
"201009811_15": "「うわッ、な、なんだッ!?」",
|
||||
"201009811_16": "「クリスちゃんに、ハッピーバースデーを言いにきたんだよッ!」",
|
||||
"201009811_17": "「ん? ああ、そうか……」",
|
||||
"201009811_18": "(今日は、あたしの誕生日か……。\\n 2人とも、わざわざ祝いにきてくれたんだな)",
|
||||
"201009811_19": "「でも、なんでこんな朝っぱらから――」",
|
||||
"201009811_20": "「はい、わたしたちからのプレゼントッ!\\n 未来と2人で選んだんだよッ!」",
|
||||
"201009811_21": "「ああ。でもちょっと待て、こんな玄関で――」",
|
||||
"201009811_22": "「本当におめでとうッ! あとね――」",
|
||||
"201009811_23": "「人の話を聞けッ!」",
|
||||
"201009811_24": "「あいたッ!? ひどいよ、せっかくお祝いにきたのに……」",
|
||||
"201009811_25": "「それはまあ、嬉しいけど……。\\n 何をそんなに急いでるんだ?」",
|
||||
"201009811_26": "「そ、それは……」",
|
||||
"201009811_27": "「実はこのあと任務に行かないといけなくて……。\\n 移動の時間とか、ギリギリで……」",
|
||||
"201009811_28": "「ごめんね、ゆっくりお祝いしたいんだけど、\\n わたしも用事があって行かなきゃいけないの」",
|
||||
"201009811_29": "「はあ、そういうことか。だったらそっちを優先しろよ。\\n ホント、バカだな」",
|
||||
"201009811_30": "「ごめんね、本当にごめんッ!」",
|
||||
"201009811_31": "「最後にもう1回……お誕生日おめでとうッ!」",
|
||||
"201009811_32": "「もうわかったから、早く行け」",
|
||||
"201009811_33": "「また今度、ゆっくりお祝いするからねッ!\\n じゃあね、クリスちゃんッ!」",
|
||||
"201009811_34": "「……行ったか。朝から騒がしい連中だったな」",
|
||||
"201009811_35": "「でも、時間が無いのにわざわざ来てくれるなんて……」",
|
||||
"201009811_36": "「あ……」",
|
||||
"201009811_37": "(2人にお礼……言うの忘れてたな……)",
|
||||
"201009811_38": "(せっかく目が覚めたし、買い物でもするか。\\n 今日は1日オフだし……)",
|
||||
"201009811_39": "「ん?」",
|
||||
"201009811_40": "「うわ――ッ!」",
|
||||
"201009811_41": "「な、なんだ、この車ッ!\\n 急に目の前に停まって……」",
|
||||
"201009811_42": "「すみません、急いでいたものでッ!」",
|
||||
"201009811_43": "「家にいなかったから探したわよ。\\n すぐに見つかってよかったわ」",
|
||||
"201009811_44": "「なんだッ? 緊急事態か……ッ!?」",
|
||||
"201009811_45": "「詳しいことは道中説明する、まずは車に乗ってくれ」",
|
||||
"201009811_46": "「……というわけで、雪音の誕生日を祝いにきたんだ」",
|
||||
"201009811_47": "「大体の事情はわかったけど……なんで車なんだ?」",
|
||||
"201009811_48": "「次のライブのために打ち合わせ行脚中だからだ。\\n 今もまた別の先方のもとへ向かっている」",
|
||||
"201009811_49": "「わたしも次の任務のために移動しなきゃいけなくて、\\n 2人で話した結果、車の中で祝うことにしたのよ」",
|
||||
"201009811_50": "「ドライブスルー感覚かよ……」",
|
||||
"201009811_51": "「今日お祝いするには、このタイミングしかなかったんだ。\\n 雪音、誕生日おめでとうッ!」",
|
||||
"201009811_52": "「直接伝えられてよかったわ。おめでとうッ!」",
|
||||
"201009811_53": "「あ、ああ……」",
|
||||
"201009811_54": "「誕生日プレゼントは後日渡すつもりだが、\\n 今日はこれだけ受け取ってくれ」",
|
||||
"201009811_55": "「わたしたちから歌のプレゼントよ」",
|
||||
"201009811_56": "「ええッ!?」",
|
||||
"201009811_57": "「ハッピーバースデー♪」",
|
||||
"201009811_58": "「トゥーユー♪」",
|
||||
"201009811_59": "(密室でバースデーソングって……、\\n なんだこの恥ずかしい時間は……)",
|
||||
"201009811_60": "(まあ、嬉しくなくはないけど……)",
|
||||
"201009811_61": "「……やっと終わったか……」",
|
||||
"201009811_62": "「さあ、そろそろ次の目的地だ」",
|
||||
"201009811_63": "「忙しなくて申し訳なかったわね」",
|
||||
"201009811_64": "「あれ? あたしの家に向かってたんじゃないのか?」",
|
||||
"201009811_65": "「他にもお祝いをしたいという人たちがいたもので」",
|
||||
"201009811_66": "「……ここは、本部?」",
|
||||
"201009811_67": "「おめでとうデースッ!」",
|
||||
"201009811_68": "「おめでとうございます」",
|
||||
"201009811_69": "「ああ、悪いな」",
|
||||
"201009811_70": "「でも、どうしてここなんだ?」",
|
||||
"201009811_71": "「今日はわたしたちのメディカルチェックの日なので、\\n 長時間は逃げ――抜けられなくて」",
|
||||
"201009811_72": "「友里さんたちの目を掻い潜ってきたデスよ」",
|
||||
"201009811_73": "「そうだったのか……」",
|
||||
"201009811_74": "(こいつらも、忙しい中祝ってくれてるんだな)",
|
||||
"201009811_75": "「これ、切ちゃんと2人で選んだプレゼントです」",
|
||||
"201009811_76": "「受け取ってほしいデースッ!」",
|
||||
"201009811_77": "「……ああ。あの、ありが……」",
|
||||
"201009811_78": "「月読調、暁切歌両名は、至急メディカルルームにお戻りください」",
|
||||
"201009811_79": "「艦内放送デスかッ!?」",
|
||||
"201009811_80": "「この声……友里さんッ!?」",
|
||||
"201009811_81": "「……あたしはいいから、早く戻れよ」",
|
||||
"201009811_82": "「メディカルチェックも途中なんだろ?\\n これ以上戻らないと、そろそろ怒られるぞ」",
|
||||
"201009811_83": "「……はい」",
|
||||
"201009811_84": "「もっとゆっくりお祝いしたかったデスけど、\\n 仕方がないデス……」",
|
||||
"201009811_85": "「ただいま」",
|
||||
"201009811_86": "(なんかずーっとバタバタしてたけど、\\n やっぱ、祝ってもらうってのは嬉しいもんだ)",
|
||||
"201009811_87": "(でも……、結局誰にもちゃんとお礼を言ってないな)",
|
||||
"201009811_88": "(せっかく時間見つけて来てくれたのに、\\n あたしは何やってんだ……)",
|
||||
"201009811_89": "「でも、もうこんな時間か……。\\n 誕生日もあとちょっとで終わりだな」",
|
||||
"201009811_90": "「誰だ? こんな時間に……」",
|
||||
"201009811_91": "「クリスちゃん、ハッピーバースデーッ!」",
|
||||
"201009811_92": "「ハッピーバースデーデースッ!」",
|
||||
"201009811_93": "「フフ、ぎりぎり間に合ってよかった」",
|
||||
"201009811_94": "「みんなでお祝いができましたね」",
|
||||
"201009811_95": "「ああ、やはり誕生日はこうでなくてはな」",
|
||||
"201009811_96": "「ちょっと待ってッ! この子、鳩が豆鉄砲\\n 食らったような顔をしてるわよ?」",
|
||||
"201009811_97": "「な、なんで……。今日は全員、忙しくて\\n 集まれないって言ってただろッ!?」",
|
||||
"201009811_98": "「みんな、自分の用事を早く終わらせることができたのよ。\\n 日付が変わる前ギリギリに集まれるんじゃないかってね」",
|
||||
"201009811_99": "「クリスちゃんに会うために、急いで任務を終わらせたんだッ!」",
|
||||
"201009811_100": "「みな、考えることは同じだったというわけだな」",
|
||||
"201009811_101": "「……そっか。みんな、ありが――」",
|
||||
"201009811_102": "「そうだッ! ケーキもちゃんと買ってきたんだよッ!」",
|
||||
"201009811_103": "「記念写真も撮ろうッ!」",
|
||||
"201009811_104": "「クリスちゃん、あーん……」",
|
||||
"201009811_105": "「次こっち向いて。はい、チーズッ!」",
|
||||
"201009811_106": "「……」",
|
||||
"201009811_107": "「もう一口食べる? はい、あーん」",
|
||||
"201009811_108": "「喜んでくれたみたいでよかったデース」",
|
||||
"201009811_109": "「でも、さっき何か言おうとしてたような……」",
|
||||
"201009811_110": "「え、そうなの? 何か言いたいことがあるなら……」",
|
||||
"201009811_111": "「もぐもぐ……ごくんッ!」",
|
||||
"201009811_112": "「お前たちの勢いがすごいから\\n 言いたくても言えなかったんだろッ!」",
|
||||
"201009811_113": "「ごめんごめん、クリスちゃんに喜んでもらおうと\\n 思ってたらつい……」",
|
||||
"201009811_114": "「それで、何を言おうとしていたんだ?」",
|
||||
"201009811_115": "「それは……、その……」",
|
||||
"201009811_116": "「ありがとうな。あたしの誕生日を祝ってくれて。\\n 昼会った時は、お礼が言えてなかったから……」",
|
||||
"201009811_117": "「……ッ!」",
|
||||
"201009811_118": "「クリスちゃん、声がちっちゃかったよッ!\\n もう1回ッ!」",
|
||||
"201009811_119": "「聞こえてただろッ! もう言わないからなッ!」",
|
||||
"201009811_120": "「そこをなんとかお願いするデースッ!」",
|
||||
"201009811_121": "「お前まで……」",
|
||||
"201009811_122": "「さっきのはもう忘れろッ!\\n ほら、みんなでケーキ食べるぞ」",
|
||||
"201009811_123": "「そしたら帰れよ」",
|
||||
"201009811_124": "「クリス先輩、耳まで真っ赤です」",
|
||||
"201009811_125": "「それがずっと言いたかったこととは、雪音らしいな」",
|
||||
"201009811_126": "「よーし、今日は朝までとことんお祝いするわよッ!」",
|
||||
"201009811_127": "「あ、あのなあ……」"
|
||||
}
|
@ -1,130 +0,0 @@
|
||||
{
|
||||
"201009811_0": "День Рождения Крис 2018",
|
||||
"201009811_1": "Итак, вечеринка в честь дня рождения Крис!",
|
||||
"201009811_2": "...на которую никто не сможет прийти, \\n а потому у нас экстренное собрание по поводу празднования.",
|
||||
"201009811_3": "Тяжело поверить, что у каждого здесь настолько не совпали планы, \\n что никто не сможет собраться.",
|
||||
"201009811_4": "Встреча с организаторами концерта, серьёзный медицинский осмотр... \\n Да и у меня встреча с семьёй запланирована.",
|
||||
"201009811_5": "Я и подумать не могла, что всё может так совпасть. \\n Даже командир назначил миссию на такой важный день...",
|
||||
"201009811_6": "Командир Казанари не мог забыть о таком дне, \\n так что, наверное, у него не было выбора.",
|
||||
"201009811_7": "Если мы не можем отпраздновать все вместе, \\n то придётся поздравлять по отдельности.",
|
||||
"201009811_8": "Мы должны свериться со своим расписанием, \\n чтобы каждый смог выделить время на поздравления.",
|
||||
"201009811_9": "Все заметки уже готовы!",
|
||||
"201009811_10": "Может у нас и не получится поздравить её вместе, \\n но мы всё равно устроим ей лучший день рождения!",
|
||||
"201009811_11": "Кого это там с утра принесло?",
|
||||
"201009811_12": "Кто там?",
|
||||
"201009811_13": "С днём рождения, Крис!",
|
||||
"201009811_14": "Поздравляем с днём рождения!",
|
||||
"201009811_15": "Что... Чего?!",
|
||||
"201009811_16": "Мы пришли поздравить тебя с днём рождения!",
|
||||
"201009811_17": "А? А-а, точно...",
|
||||
"201009811_18": "(У меня же сегодня день рождения... \\n И они специально приехали сюда, чтобы меня поздравить.)",
|
||||
"201009811_19": "Но зачем в такую рань...",
|
||||
"201009811_20": "А вот и подарок! \\n Мы с Мику сами его выбрали!",
|
||||
"201009811_21": "Ясно. Но чего же вы на пороге...",
|
||||
"201009811_22": "В общем, поздравляем! И, это...",
|
||||
"201009811_23": "Да дослушай ты уже!",
|
||||
"201009811_24": "Ай! Нельзя так, мы же так старались, чтобы поздравить тебя...",
|
||||
"201009811_25": "Ну, я рада конечно, но вы что, торопитесь куда-то?",
|
||||
"201009811_26": "Ну-у...",
|
||||
"201009811_27": "Мне сейчас нужно будет отправиться на миссию... \\n Время уже поджимает.",
|
||||
"201009811_28": "Извини, я хотела бы отпраздновать спокойно, \\n но у меня тоже есть неизбежные дела на сегодня.",
|
||||
"201009811_29": "А, вот оно что. Тогда конечно, это важно. \\n Эх, ну и дурочка же...",
|
||||
"201009811_30": "Извини, правда, извини!",
|
||||
"201009811_31": "И ещё раз, с днём рождения!",
|
||||
"201009811_32": "Да услышала я уже, идите.",
|
||||
"201009811_33": "В другой раз обязательно спокойно отпразднуем! \\n Пока, Крис!",
|
||||
"201009811_34": "Наконец-то. Все уши мне прожужжали с утра.",
|
||||
"201009811_35": "И всё-таки, хоть у них и не было времени, \\n они специально пришли поздравить...",
|
||||
"201009811_36": "А...",
|
||||
"201009811_37": "(Я забыла их поблагодарить...)",
|
||||
"201009811_38": "(Утро раннее, но надо бы в магазин сходить. \\n Всё-таки выходной сегодня.)",
|
||||
"201009811_39": "М?",
|
||||
"201009811_40": "Эй?!",
|
||||
"201009811_41": "Что с этой машиной?! Чуть меня не сбила!",
|
||||
"201009811_42": "Извини, мы торопились!",
|
||||
"201009811_43": "Тебя не было дома, так что мы тебя искали. \\n Хорошо, что успели найти.",
|
||||
"201009811_44": "Что, что-то срочное?",
|
||||
"201009811_45": "По дороге объясню, а пока что садись в машину.",
|
||||
"201009811_46": "В общем, мы приехали поздравить тебя с днём рождения.",
|
||||
"201009811_47": "Я поняла, в какой вы ситуации, но... Почему в машине-то?",
|
||||
"201009811_48": "Потому что у меня запланирована встреча с организатором концерта. \\n И даже сейчас мне нужно быть в другом месте.",
|
||||
"201009811_49": "Мне тоже нужно было отправиться на следующее задание, \\n так что мы вдвоём решили, что поздравим тебя в машине.",
|
||||
"201009811_50": "Обслуживание прямо в машине, как в фаст-фуде...",
|
||||
"201009811_51": "Другой возможности поздравить тебя сегодня не было. \\n С днём рождения, Юкине!",
|
||||
"201009811_52": "Я рада, что могу сделать это лично. Поздравляю!",
|
||||
"201009811_53": "А... ага...",
|
||||
"201009811_54": "Подарки мы отдадим в другой день, \\n а пока что прими от нас кое-что от всего сердца.",
|
||||
"201009811_55": "Нашим подарком сегодня будет песня.",
|
||||
"201009811_56": "Что?",
|
||||
"201009811_57": "С днём рождения...",
|
||||
"201009811_58": "...тебя!",
|
||||
"201009811_59": "(Поздравительная песня в такой тесноте, \\n ещё и в такое неловкое время.)",
|
||||
"201009811_60": "(Ну, не то чтобы я не рада, конечно.)",
|
||||
"201009811_61": "Наконец-то она закончилась.",
|
||||
"201009811_62": "Ну что ж, а теперь - к следующему месту назначения.",
|
||||
"201009811_63": "Извини, что так быстро.",
|
||||
"201009811_64": "Стоп, вы что, не домой меня везёте?",
|
||||
"201009811_65": "Есть ещё кое-кто, кто хочет тебя поздравить.",
|
||||
"201009811_66": "Мы приехали в штаб?",
|
||||
"201009811_67": "Поздравляем!",
|
||||
"201009811_68": "С днём рождения.",
|
||||
"201009811_69": "А, вот оно что.",
|
||||
"201009811_70": "Но почему именно здесь?",
|
||||
"201009811_71": "Сегодня - день нашего медосмотра, \\n и мы не можем сбежать... в смысле, выбраться.",
|
||||
"201009811_72": "Зато мы смогли прокрасться мимо Томосато.",
|
||||
"201009811_73": "Вот значит как...",
|
||||
"201009811_74": "(Они тоже оказались слишком заняты, чтобы поздравить меня.)",
|
||||
"201009811_75": "Держи - подарок от нас с Кири.",
|
||||
"201009811_76": "Прими его от всей души!",
|
||||
"201009811_77": "Хорошо. Спас...",
|
||||
"201009811_78": "Цукуёми Ширабе, Акацуки Кирика, вернитесь в медицинский отсек!",
|
||||
"201009811_79": "Объявление на весь корабль?!",
|
||||
"201009811_80": "Этот голос... Томосато?!",
|
||||
"201009811_81": "Ничего страшного, давайте, бегите обратно.",
|
||||
"201009811_82": "Говорите, у вас медосмотр сегодня? \\n Если не вернётесь туда сейчас же, то у вас будут неприятности.",
|
||||
"201009811_83": "Хорошо.",
|
||||
"201009811_84": "Хотелось бы более спокойно поздравить, \\n но ничего не поделать.",
|
||||
"201009811_85": "Я снова дома.",
|
||||
"201009811_86": "(Много шума было сегодня, но всё же я рада поздравлениям.)",
|
||||
"201009811_87": "(Хотя я толком никого не поблагодарила.)",
|
||||
"201009811_88": "(Столько времени ушло на это всё, и что мне теперь делать?)",
|
||||
"201009811_89": "Поздно уже. \\n День рождения скоро закончится.",
|
||||
"201009811_90": "Кто это там так поздно решил объявиться?",
|
||||
"201009811_91": "Крис, с днём рождения!",
|
||||
"201009811_92": "С днём рож-де-де-де-ния!",
|
||||
"201009811_93": "Ух, мы всё-таки кое-как успели.",
|
||||
"201009811_94": "Мы пришли поздравить тебя все вместе.",
|
||||
"201009811_95": "Да, всё-таки это самый правильный подход.",
|
||||
"201009811_96": "Что с тобой? Почему у тебя такое лицо, \\n как будто молния в голову ударила?",
|
||||
"201009811_97": "К-какого?! Вы же все мне рассказывали, \\n что заняты сегодня!",
|
||||
"201009811_98": "У нас просто получилось разобраться с делами раньше времени, \\n и мы решили собраться вместе до того, как закончится этот день.",
|
||||
"201009811_99": "Специально для тебя, Крис, \\n я максимально быстро завершила свою миссию!",
|
||||
"201009811_100": "И у нас у всех появилась одна общая идея.",
|
||||
"201009811_101": "Понятно. Ну, спаси...",
|
||||
"201009811_102": "Точно! Я же купила торт!",
|
||||
"201009811_103": "И обязательно нужно сделать фотографии!",
|
||||
"201009811_104": "Крис, давай, а-ам...",
|
||||
"201009811_105": "Все смотрим сюда. Улыбаемся!",
|
||||
"201009811_106": "...",
|
||||
"201009811_107": "Уже съела тот кусочек? Давай ещё, а-ам...",
|
||||
"201009811_108": "Так здорово, что все остались довольны.",
|
||||
"201009811_109": "А, она же вроде что-то хотела сказать тогда.",
|
||||
"201009811_110": "Что, правда? Что-то сказать хотела?",
|
||||
"201009811_111": "*ммн-хмн*...*глт*",
|
||||
"201009811_112": "Вы так все на меня налетели, конечно я ничего сказать не успела!",
|
||||
"201009811_113": "Извини-извини, Крис, мы просто думали, \\n что ты так сильно обрадовалась.",
|
||||
"201009811_114": "Ну так что ты хотела сказать?",
|
||||
"201009811_115": "Ну... Это...",
|
||||
"201009811_116": "Спасибо... что поздравили меня. \\n Я не успела никого поблагодарить сегодня...",
|
||||
"201009811_117": "А...",
|
||||
"201009811_118": "Крис, ты слишком тихо мямлишь! \\n Повтори ещё раз!",
|
||||
"201009811_119": "Вы всё прекрасно слышали! \\n Больше повторять не буду!",
|
||||
"201009811_120": "А мы очень сильно попросим!",
|
||||
"201009811_121": "Ох, ты...",
|
||||
"201009811_122": "Забудьте уже! Всё, давайте торт есть.",
|
||||
"201009811_123": "А потом по домам.",
|
||||
"201009811_124": "Крис, у тебя уже даже уши краснеют.",
|
||||
"201009811_125": "Могу поверить, что твои слова были сказаны от чистого сердца, Юкине.",
|
||||
"201009811_126": "Ну что, давайте праздновать до самого утра!",
|
||||
"201009811_127": "Э-эм, знаете что..."
|
||||
}
|
@ -1,56 +0,0 @@
|
||||
{
|
||||
"201009911_0": "あんぱんの恩返し",
|
||||
"201009911_1": "「あむッ、んッ……。\\n ぷはッ!」",
|
||||
"201009911_2": "「クリス先輩……、そんなにワイルドに食べなくても、\\n お昼ご飯は逃げないデスよ」",
|
||||
"201009911_3": "「いいだろ、別に。これに慣れてるんだよ」",
|
||||
"201009911_4": "「昔の探偵ドラマで見た食べ方デス……」",
|
||||
"201009911_5": "「いつもあんぱんと牛乳ばかりじゃ、栄養が偏ります」",
|
||||
"201009911_6": "「好きなんだから、いいだろ。\\n 別に毎食これってわけじゃないんだし」",
|
||||
"201009911_7": "「あ、いたいたッ!」",
|
||||
"201009911_8": "「2人とも、昨日はありがとう。\\n これ、お礼とお返しッ!」",
|
||||
"201009911_9": "「コンビニのスイーツ?」",
|
||||
"201009911_10": "「そんな、お礼なんていいのに……」",
|
||||
"201009911_11": "「でもこのスイーツ、食べたかったやつデスッ!\\n ありがたくいただくデースッ!」",
|
||||
"201009911_12": "「昨日、何かあったのか?」",
|
||||
"201009911_13": "「昨日のお昼、お弁当もおサイフも忘れて\\n 途方に暮れていたら、2人がお弁当をわけてくれたんだ」",
|
||||
"201009911_14": "「それでお礼とお返しねえ……。\\n って、そんなにまとめて忘れるなよ」",
|
||||
"201009911_15": "「あの時の響さんの顔を見たら、\\n 何かせずにはいられなくなるデス……」",
|
||||
"201009911_16": "「世界の終わりがきたような顔をしてたよね……」",
|
||||
"201009911_17": "「それじゃあ、未来が待ってるから。\\n みんな、またあとでねーッ!」",
|
||||
"201009911_18": "「あ、スイーツ、ごちそうさまですッ!」",
|
||||
"201009911_19": "(お礼とお返し……)",
|
||||
"201009911_20": "「差し入れだ」",
|
||||
"201009911_21": "「……くッ!」",
|
||||
"201009911_22": "「何も盛っちゃいないさ」",
|
||||
"201009911_23": "「ちッ!」",
|
||||
"201009911_24": "「どうしました、あんぱんをじっと見て……」",
|
||||
"201009911_25": "「いや、なんでもない……」",
|
||||
"201009911_26": "(そうだよな、あの時のお礼とお返し……、\\n まだしてなかったよな)",
|
||||
"201009911_27": "「やっぱ、ちゃんと返すべきだよな……」",
|
||||
"201009911_28": "「けど、今さら……、何を返せばいいんだ?\\n うーん……」",
|
||||
"201009911_29": "「これで……、大丈夫だよな?\\n どうもピンとくるものは浮かばなかったけど――」",
|
||||
"201009911_30": "「――ま、もらったのもあんぱんなんだ。\\n それで返すのが、道理ってもんだよな」",
|
||||
"201009911_31": "「それに、ここのあんぱんは美味いし」",
|
||||
"201009911_32": "「問題は、どうやって渡すかだ……」",
|
||||
"201009911_33": "(正面切って、あの時はありがとうなんて……、\\n い、言えるかってのッ!)",
|
||||
"201009911_34": "「はあ……、あのバカの脳天気さを、\\n 10分の1でもわけてほしいな……」",
|
||||
"201009911_35": "(それでも……、ここらで覚悟を決めないと……)",
|
||||
"201009911_36": "(ああ……、もう発令所に着いちまう……)",
|
||||
"201009911_37": "「よう、クリスくんじゃないか」",
|
||||
"201009911_38": "「うわッ! バッ……、なんで出てくるんだッ!?」",
|
||||
"201009911_39": "「どうした、固まって?」",
|
||||
"201009911_40": "「ほ、ほらッ、受け取れッ!」",
|
||||
"201009911_41": "「――なッ!? これはッ!?」",
|
||||
"201009911_42": "「このあんぱんは……、一体、なんなんだ?」",
|
||||
"201009911_43": "「……やるよ。これも。ほら」",
|
||||
"201009911_44": "「あんぱんの次は、牛乳だと……?」",
|
||||
"201009911_45": "「あ、あの時は、悪かった。\\n 前にもらっただろ、あんぱんと牛乳……」",
|
||||
"201009911_46": "「そ、その……、ありがとなッ!」",
|
||||
"201009911_47": "「クリスくん……」",
|
||||
"201009911_48": "「フッ、ありがとう、か。\\n ……ハハハッ! なるほど、そういうことか」",
|
||||
"201009911_49": "「そのあんぱん、美味いからちゃんと食べろよッ!\\n これで貸し借りなしだからなッ!」",
|
||||
"201009911_50": "「おいッ、待ってくれッ!」",
|
||||
"201009911_51": "「行ってしまったか……」",
|
||||
"201009911_52": "「あの時の、お礼とお返し……か」",
|
||||
"201009911_53": "「このあんぱんは、何よりのご馳走だな。\\n ありがたくいただくぞ、クリスくん」"
|
||||
}
|
@ -1,39 +0,0 @@
|
||||
{
|
||||
"201010011_0": "A World Without Sunlight",
|
||||
"201010011_1": "In a certain parallel world—",
|
||||
"201010011_2": "(It's raining...)",
|
||||
"201010011_3": "Oh no! I didn't bring an umbrella!",
|
||||
"201010011_4": "We should take shelter in one of the shops. \\n It's getting worse...",
|
||||
"201010011_5": "(An umbrella...? \\n At this rate I'm going to get soaked...)",
|
||||
"201010011_6": "...Not like I care.",
|
||||
"201010011_7": "(I don't care if I catch a cold. \\n It's not like there's anybody else who cares—)",
|
||||
"201010011_8": "Hey...",
|
||||
"201010011_9": "...",
|
||||
"201010011_10": "Umm, you're Tachibana... right?",
|
||||
"201010011_11": "...?",
|
||||
"201010011_12": "(...Who is she again...?)",
|
||||
"201010011_13": "...Ummm, you'll catch a cold you know, \\n if you stand out in the rain like that—",
|
||||
"201010011_14": "...",
|
||||
"201010011_15": "So, umm, you should probably find some shelter... \\n Oh, do you not remember me? We're classmates—",
|
||||
"201010011_16": "(Oh yeah, I feel like I've seen someone like her in my classes.)",
|
||||
"201010011_17": "...I don't care, leave me alone.",
|
||||
"201010011_18": "U-Um, Tachibana!",
|
||||
"201010011_19": "...Just give up, there's nothing we can say to her...",
|
||||
"201010011_20": "But she's our classmate—",
|
||||
"201010011_21": "...And that's all she is. We should really just mind our own business... \\n And you know, this is the girl that—",
|
||||
"201010011_22": "(...Yeah, just mind your own business. \\n Just stop bothering me...)",
|
||||
"201010011_23": "Oh! \\n B-Be careful not to catch a cold!",
|
||||
"201010011_24": "...I wish the rain would just get stronger.",
|
||||
"201010011_25": "(...If it rains hard enough— \\n Everything would finally be quiet...)",
|
||||
"201010011_26": "(I wish the sound of the rain would drown out the entire world... \\n Then I wouldn't have to listen to any of the noise...)",
|
||||
"201010011_27": "What's happening?!",
|
||||
"201010011_28": "Noise have appeared in the city!",
|
||||
"201010011_29": "In the city?! Contact the Adaptor!",
|
||||
"201010011_30": "—Yes, this is Tsubasa.",
|
||||
"201010011_31": "Noise have appeared in the city. \\n Hurry up and get moving!",
|
||||
"201010011_32": "Roger.",
|
||||
"201010011_33": "What's her ETA?",
|
||||
"201010011_34": "Due to the location.... \\n It should be about forty minutes.",
|
||||
"201010011_35": "Damn... Dispatch personnel! \\n Protecting the citizens is our immediate priority!",
|
||||
"201010011_36": "We need to buy some time for Tsubasa!"
|
||||
}
|
@ -1,39 +0,0 @@
|
||||
{
|
||||
"201010011_0": "陽の当たらない世界",
|
||||
"201010011_1": "とある並行世界――",
|
||||
"201010011_2": "(雨が降ってきた……)",
|
||||
"201010011_3": "「わッ! もう、傘持ってきてないのに~」",
|
||||
"201010011_4": "「どっかお店にでも入ろうよ。\\n だんだん強くなってきてるし……」",
|
||||
"201010011_5": "(傘か……このままだとかなり濡れちゃうな……)",
|
||||
"201010011_6": "「……どうでもいいけど」",
|
||||
"201010011_7": "(風邪をひいたって構わない。\\n どうせわたしを心配する人なんていないんだから――)",
|
||||
"201010011_8": "「ねえ……」",
|
||||
"201010011_9": "「…………」",
|
||||
"201010011_10": "「あの、立花さん……だよね?」",
|
||||
"201010011_11": "「……?」",
|
||||
"201010011_12": "(……この人、誰だっけ……?)",
|
||||
"201010011_13": "「……えっと、風邪ひいちゃうよ?\\n そんなふうに雨に濡れてると――」",
|
||||
"201010011_14": "「……」",
|
||||
"201010011_15": "「その、ちゃんと雨宿りしたほうが……、\\n あ、わたしのこと覚えてない? 同じクラスの――」",
|
||||
"201010011_16": "(ああ、今のクラスにこんな子がいた気がする)",
|
||||
"201010011_17": "「……関係ない、放っておいて」",
|
||||
"201010011_18": "「あ、あのッ! 立花さん――ッ!」",
|
||||
"201010011_19": "「……やめなよ、あの子に言ったって無駄だよ……」",
|
||||
"201010011_20": "「でも、同じクラスなんだし――」",
|
||||
"201010011_21": "「……それだけでしょ。もう、本当にお節介だよね……。\\n それに、あの子って昔――」",
|
||||
"201010011_22": "(……そう、お節介。\\n そんなのただの迷惑だから……)",
|
||||
"201010011_23": "「あッ!\\n か、風邪、ひかないように気を付けて――ッ!」",
|
||||
"201010011_24": "「……雨、もっと強くなればいいのに」",
|
||||
"201010011_25": "(……雨が降れば、もっと強くなれば――。\\n きっと、静かになるから……)",
|
||||
"201010011_26": "(世界が全部、雨の音だけになればいい……。\\n そうしたら、なんの雑音も聞こえなくなるから……)",
|
||||
"201010011_27": "「どうしたッ!」",
|
||||
"201010011_28": "「市街地にノイズが出現ッ!」",
|
||||
"201010011_29": "「市街地に……くッ! 装者に連絡を繋げッ!」",
|
||||
"201010011_30": "「――はい。翼です」",
|
||||
"201010011_31": "「市街地にノイズが出現した。\\n 急いで向かってくれッ!」",
|
||||
"201010011_32": "「了解です」",
|
||||
"201010011_33": "「翼の現着予想は?」",
|
||||
"201010011_34": "「場所が場所なので……。\\n およそ40分といったところでしょうか」",
|
||||
"201010011_35": "「くッ……すぐに人員を向かわせろッ!\\n 場所が場所だ、民間人の保護を最優先するんだ」",
|
||||
"201010011_36": "「翼が現着するまで、少しでも時間を稼げッ!」"
|
||||
}
|
@ -1,39 +0,0 @@
|
||||
{
|
||||
"201010011_0": "Мир, в котором не светит Солнце",
|
||||
"201010011_1": "В одном из параллельных миров...",
|
||||
"201010011_2": "(Дождь...)",
|
||||
"201010011_3": "Я не взяла зонт!",
|
||||
"201010011_4": "Дождь становится сильнее. \\n Нужно укрыться в магазине.",
|
||||
"201010011_5": "(Зонт... Ну да, я же насквозь промокну...)",
|
||||
"201010011_6": "Да какая разница?",
|
||||
"201010011_7": "(Плевать, если я простужусь. \\n Я всё равно никому не нужна.)",
|
||||
"201010011_8": "Эй...",
|
||||
"201010011_9": "...",
|
||||
"201010011_10": "Эм... Ты же Тачибана, да?",
|
||||
"201010011_11": "..?",
|
||||
"201010011_12": "(Кто это?)",
|
||||
"201010011_13": "Ну... Если будешь и дальше так стоять под дождём, то простудишься.",
|
||||
"201010011_14": "...",
|
||||
"201010011_15": "Тебе лучше стоять под крышей... \\n Ты что, не помнишь меня? Мы же одноклассники.",
|
||||
"201010011_16": "(А-а, мне кажется я видела её в классе.)",
|
||||
"201010011_17": "Мне всё равно. Не лезьте ко мне.",
|
||||
"201010011_18": "Стой, Тачибана!",
|
||||
"201010011_19": "Это бесполезно, мы никак не сможем её убедить.",
|
||||
"201010011_20": "Но она же наша одноклассница...",
|
||||
"201010011_21": "...И всё. Это вообще не наше дело. \\n К тому же, это та, у которой...",
|
||||
"201010011_22": "(Вот именно, не ваше дело. \\n Вы мне только мешаете.)",
|
||||
"201010011_23": "А! \\n Прошу, не простудись!",
|
||||
"201010011_24": "Лучше бы этот дождь пошёл ещё сильнее.",
|
||||
"201010011_25": "(Если начнёт лить как из ведра... \\n То, наконец, наступит тишина.)",
|
||||
"201010011_26": "(Хочу, чтобы весь мир утонул в звуках дождя. \\n Чтобы я ничего не могла услышать.)",
|
||||
"201010011_27": "Что происходит?!",
|
||||
"201010011_28": "В центре города обнаружен Шум!",
|
||||
"201010011_29": "В центре города?! Свяжите меня с отрядом, быстро!",
|
||||
"201010011_30": "Цубаса на связи.",
|
||||
"201010011_31": "В центре города обнаружен Шум. \\n Отправляйся туда немедленно!",
|
||||
"201010011_32": "Принято.",
|
||||
"201010011_33": "Сколько времени до прибытия Цубасы?",
|
||||
"201010011_34": "Если учесть расстояние, то около 40 минут.",
|
||||
"201010011_35": "Гх... Отправьте туда бойцов! \\n Защита гражданских имеет наивысший приоритет!",
|
||||
"201010011_36": "Нам нужно выиграть как можно больше времени, пока Цубаса в пути!"
|
||||
}
|
@ -1,57 +0,0 @@
|
||||
{
|
||||
"201010012_0": "—!",
|
||||
"201010012_1": "(...You're in my way—)",
|
||||
"201010012_2": "Because you're here—!",
|
||||
"201010012_3": "Haa, haa...",
|
||||
"201010012_4": "(...It's finally quiet... \\n There's nobody here...)",
|
||||
"201010012_5": "(A world for me alone...)",
|
||||
"201010012_6": "...",
|
||||
"201010012_7": "I've arrived! But the Noise have been—?!",
|
||||
"201010012_8": "Did you— \\n ...Did you defeat the Noise?",
|
||||
"201010012_9": "...",
|
||||
"201010012_10": "Hey! Answer me, Tachibana Hibiki!",
|
||||
"201010012_11": "(She's just noise...)",
|
||||
"201010012_12": "Do I finally have your attention? \\n Did you—",
|
||||
"201010012_13": "(...I want to be alone...)",
|
||||
"201010012_14": "Hey!",
|
||||
"201010012_15": "...She never changes. \\n There's nothing we can do—",
|
||||
"201010012_16": "Headquarters? This is Tsubasa. \\n It seems like the Noise here have—",
|
||||
"201010012_17": "—I see. Good job. \\n Just to be sure, check over the area and then return.",
|
||||
"201010012_18": "...I'm really glad Gungnir's Adaptor happened to be nearby...",
|
||||
"201010012_19": "...Yeah, Tachibana Hibiki. \\n I'd prefer to have her work with us officially—",
|
||||
"201010012_20": "She's the \"Lone Adaptor.\" \\n No matter how many times we ask, no matter what happens, she just keeps going...",
|
||||
"201010012_21": "...Yeah.",
|
||||
"201010012_22": "(...Is there nothing that we can do to support her...?)",
|
||||
"201010012_23": "(...Noise... monsters that kill people...)",
|
||||
"201010012_24": "(...They don't belong in this world...)",
|
||||
"201010012_25": "(And because of them— Because of those monsters, I—)",
|
||||
"201010012_26": "(I—)",
|
||||
"201010012_27": "(...)",
|
||||
"201010012_28": "Monsters...? Aren't I one as well...?",
|
||||
"201010012_29": "(Someone who isn't human among humans. \\n A monster that can kill the Noise—)",
|
||||
"201010012_30": "You're Tachibana Hibiki, right?",
|
||||
"201010012_31": "...",
|
||||
"201010012_32": "Would you like to work with us? \\n I want you to join the Special Disaster Response Team's Second Division.",
|
||||
"201010012_33": "...",
|
||||
"201010012_34": "Would you work with us to protect people?",
|
||||
"201010012_35": "Protect... other people...?",
|
||||
"201010012_36": "Yes. We have another Adaptor just like you. \\n We should be able to help you, too.",
|
||||
"201010012_37": "(Help me...?)",
|
||||
"201010012_38": "(There's nobody who would do that...)",
|
||||
"201010012_39": "I can't protect other people. \\n I don't want to protect anybody...",
|
||||
"201010012_40": "(Nobody has ever protected me. \\n Nobody has ever saved me...)",
|
||||
"201010012_41": "(No matter how hard it is, even if I want someone to save me, \\n they never will.)",
|
||||
"201010012_42": "Then... Why am I even fighting the Noise in the first place...",
|
||||
"201010012_43": "(The rain is starting to let up... \\n I wish it had just kept going...)",
|
||||
"201010012_44": "(...I hate it. \\n Why does nothing ever go the way I want...?)",
|
||||
"201010012_45": "...Hey lady, you're soaked!",
|
||||
"201010012_46": "...?",
|
||||
"201010012_47": "Umm, here! \\n Here's my bunny towel!",
|
||||
"201010012_48": "...Huh?",
|
||||
"201010012_49": "Umm, please use it. \\n If you walk around drenched like that, you might catch a cold...",
|
||||
"201010012_50": "...Leave me alone.",
|
||||
"201010012_51": "Lady...",
|
||||
"201010012_52": "...",
|
||||
"201010012_53": "(They didn't do it just for me, they'd have given this to anyone...)",
|
||||
"201010012_54": "(Everybody who knows that I survived that disaster abandons me...)"
|
||||
}
|
@ -1,57 +0,0 @@
|
||||
{
|
||||
"201010012_0": "「――ッ!」",
|
||||
"201010012_1": "(……邪魔だッ! こいつが――)",
|
||||
"201010012_2": "「こいつらがいるせいで――ッ!」",
|
||||
"201010012_3": "「はあ、はあ……」",
|
||||
"201010012_4": "(……静かに、なった……。\\n 誰もいない……)",
|
||||
"201010012_5": "(わたしだけの世界……)",
|
||||
"201010012_6": "「…………」",
|
||||
"201010012_7": "「現着しましたッ! ノイズは――ッ!?」",
|
||||
"201010012_8": "「お前は――。\\n ……お前がノイズを倒したのか?」",
|
||||
"201010012_9": "「…………」",
|
||||
"201010012_10": "「おいッ! 質問に答えろ、立花響ッ!」",
|
||||
"201010012_11": "(雑音がする……)",
|
||||
"201010012_12": "「やっとこっちを向いたか。\\n ここに出現したノイズは――」",
|
||||
"201010012_13": "(……独りに、なりたい……)",
|
||||
"201010012_14": "「おいッ!」",
|
||||
"201010012_15": "「……相変わらずか。\\n 仕方ない――」",
|
||||
"201010012_16": "「本部ですか。こちら翼です。\\n 出現したノイズですが、どうやら――」",
|
||||
"201010012_17": "「――そうか。ご苦労だった。\\n 念のため、周囲を確認の上、帰投してくれ」",
|
||||
"201010012_18": "「……たまたまですが、ガングニールの装者が\\n 現場近くにいてくれてよかったですね」",
|
||||
"201010012_19": "「……ああ。立花響くんだな。\\n できれば我々に正式に協力してもらいたいところだが――」",
|
||||
"201010012_20": "「『孤高の装者』ですもんね。\\n 何度勧誘しても、危険な目にあっても、あの調子で……」",
|
||||
"201010012_21": "「……ああ」",
|
||||
"201010012_22": "(……彼女にとっての支えに、\\n 俺たちではなることができないのだろうか……)",
|
||||
"201010012_23": "(……ノイズ……。\\n 人を殺す災害、怪物……)",
|
||||
"201010012_24": "(……そう、この世界の異物だ……)",
|
||||
"201010012_25": "(あいつらの――あの怪物のせいで、わたしは――)",
|
||||
"201010012_26": "(わたしは――)",
|
||||
"201010012_27": "(…………)",
|
||||
"201010012_28": "「怪物……か。そんなの、わたしも同じだ……」",
|
||||
"201010012_29": "(人の中にいて、人ではない異物。\\n 人を殺すノイズを、殺すことのできる怪物――)",
|
||||
"201010012_30": "「立花響くんだね?」",
|
||||
"201010012_31": "「…………」",
|
||||
"201010012_32": "「俺たちに力を貸してくれないか?\\n 君を特異災害対策機動部二課に迎えたい」",
|
||||
"201010012_33": "「…………」",
|
||||
"201010012_34": "「俺たちと共に、人々を護らないか?」",
|
||||
"201010012_35": "「人を……他人を、護る……?」",
|
||||
"201010012_36": "「そうだ。それに我々の仲間には、君と同じ装者もいる。\\n きっと君の力にもなれるはずだ」",
|
||||
"201010012_37": "(わたしの力になる……?)",
|
||||
"201010012_38": "(そんな人、いるわけがない……)",
|
||||
"201010012_39": "「一緒に他人を護るなんて、できない。\\n 誰かを護るなんて、したくない……」",
|
||||
"201010012_40": "(他人を護ったって、わたしのことは誰も護ってくれない。\\n 助けてなんてくれない……)",
|
||||
"201010012_41": "(苦しくて、辛くて、誰かに助けてほしい時があっても、\\n 誰もわたしなんて、助けてくれない)",
|
||||
"201010012_42": "「じゃあ……どうしてわたしはノイズを倒しているんだろう……」",
|
||||
"201010012_43": "(雨……いつの間にかあがってる。\\n あのまま降り続けていてほしかったのに……)",
|
||||
"201010012_44": "(……イライラする。\\n どうして、こんなにも思い通りにならないんだろう……)",
|
||||
"201010012_45": "「……おねえちゃん、びしょびしょ?」",
|
||||
"201010012_46": "「…………?」",
|
||||
"201010012_47": "「あのね、これッ!\\n うさちゃんタオル、あげるッ!」",
|
||||
"201010012_48": "「……え?」",
|
||||
"201010012_49": "「あの、よかったら使ってください。\\n 濡れたままだと、風邪をひいてしまいますから……」",
|
||||
"201010012_50": "「……わたしに、構わないで」",
|
||||
"201010012_51": "「おねえちゃん……」",
|
||||
"201010012_52": "「…………」",
|
||||
"201010012_53": "(……わたしがどうこうじゃない。\\n ただ、雨に濡れてるから、誰でもよかっただけ……)",
|
||||
"201010012_54": "(……わたしが、――の生き残りだって知れば、\\n 誰も、いなくなるんだから……)"
|
||||
}
|
@ -1,57 +0,0 @@
|
||||
{
|
||||
"201010012_0": "..!",
|
||||
"201010012_1": "(Чего они здесь забыли?!)",
|
||||
"201010012_2": "Всё из-за вас!",
|
||||
"201010012_3": "Фух...",
|
||||
"201010012_4": "(Наконец-то тишина. \\n Вокруг никого.)",
|
||||
"201010012_5": "(Лишь я одна в этом мире...)",
|
||||
"201010012_6": "...",
|
||||
"201010012_7": "Носитель на месте! Шум...",
|
||||
"201010012_8": "Ты... \\n Это ты уничтожила Шум?",
|
||||
"201010012_9": "...",
|
||||
"201010012_10": "Ты слышишь?! Ответь на мой вопрос, Тачибана Хибики!",
|
||||
"201010012_11": "(Лишние звуки...)",
|
||||
"201010012_12": "Вижу, что слышишь. \\n Шум, который здесь был...",
|
||||
"201010012_13": "(Хочу побыть в одиночестве.)",
|
||||
"201010012_14": "Стой!",
|
||||
"201010012_15": "Всё как обычно. \\n Ничего не поделаешь.",
|
||||
"201010012_16": "Штаб, это Цубаса. \\n Похоже, что Шум, появившийся здесь...",
|
||||
"201010012_17": "Ясно. Хорошая работа. \\n На всякий случай осмотри территорию, после чего возвращайся обратно.",
|
||||
"201010012_18": "Повезло, что носитель Гунгнира оказался неподалёку.",
|
||||
"201010012_19": "Да, Тачибана Хибики. \\n Хотелось бы, конечно, чтобы она работала вместе с нами.",
|
||||
"201010012_20": "Не просто так же её называют \"Одинокий Носитель.\" \\n Сколько бы мы не просили, каких только не случалось происшествий, она всё та же.",
|
||||
"201010012_21": "Да.",
|
||||
"201010012_22": "(Неужели мы никак не можем её поддержать?)",
|
||||
"201010012_23": "(Шум... Чудовища, что убивают людей.)",
|
||||
"201010012_24": "(Им не место в этом мире.)",
|
||||
"201010012_25": "(И из-за них... Из-за этих чудовищ, я...)",
|
||||
"201010012_26": "(Я...)",
|
||||
"201010012_27": "(...)",
|
||||
"201010012_28": "Чудовища..? Но ведь и я тоже...",
|
||||
"201010012_29": "(Чудовищу, что убивает Шум, не место среди людей.)",
|
||||
"201010012_30": "Тачибана Хибики, верно?",
|
||||
"201010012_31": "...",
|
||||
"201010012_32": "Хочешь помочь нам? Я предлагаю тебе присоединиться \\n ко Второму Подразделению Отряда по Защите от Катастроф.",
|
||||
"201010012_33": "...",
|
||||
"201010012_34": "Хочешь ли ты защищать людей вместе с нами?",
|
||||
"201010012_35": "Защищать... людей?",
|
||||
"201010012_36": "Именно. У нас тоже есть носитель Симфогира, как и ты. \\n Мы можем тебе помочь.",
|
||||
"201010012_37": "(Помочь мне?)",
|
||||
"201010012_38": "(Таких людей не существует.)",
|
||||
"201010012_39": "Я не могу защищать других. \\n Я никого не хочу защищать.",
|
||||
"201010012_40": "(Никто не защитил меня. \\n Никто не пытался меня спасти.)",
|
||||
"201010012_41": "(Когда я страдала, когда я хотела, чтобы меня спасли — \\n никто не пришёл на помощь.)",
|
||||
"201010012_42": "И... Зачем я вообще уничтожаю Шум?",
|
||||
"201010012_43": "(Дождь закончился. \\n Лучше бы он никогда не заканчивался.)",
|
||||
"201010012_44": "(Как же меня это бесит. \\n Почему всё не так, как я хочу...)",
|
||||
"201010012_45": "Извините, мне кажется, вы промокли насквозь!",
|
||||
"201010012_46": "..?",
|
||||
"201010012_47": "Вот, держите! \\n Полотенце с кроликом!",
|
||||
"201010012_48": "Что?",
|
||||
"201010012_49": "Прошу, не стесняйтесь. \\n В таком состоянии вы можете простудиться.",
|
||||
"201010012_50": "Отстаньте от меня.",
|
||||
"201010012_51": "Но...",
|
||||
"201010012_52": "...",
|
||||
"201010012_53": "(Они не ради меня это делают. \\n Они так любому будут говорить, кто промок под дождём.)",
|
||||
"201010012_54": "(Если бы они знали, что я из тех выживших, \\n они бы даже подходить не стали.)"
|
||||
}
|
@ -1,70 +0,0 @@
|
||||
{
|
||||
"201010021_0": "...It looks like the rain finally stopped.",
|
||||
"201010021_1": "(...I'll see her today. \\n I'll see her, apologize, and then—)",
|
||||
"201010021_2": "Hibiki...",
|
||||
"201010021_3": "(I wonder if she remembers me... \\n I wonder if she'll forgive me for leaving like that...)",
|
||||
"201010021_4": "Her house looked really bad... \\n She's probably having a really hard time...",
|
||||
"201010021_5": "(There was nobody home...)",
|
||||
"201010021_6": "(They're all such nice people... \\n They were such a warm family...)",
|
||||
"201010021_7": "(Hibiki...)",
|
||||
"201010021_8": "...Well, there's no point in just wandering around. \\n I'll check Lydian!",
|
||||
"201010021_9": "Well that was pointless...",
|
||||
"201010021_10": "(They won't give out any personal information... \\n Not even to friends...)",
|
||||
"201010021_11": "...I just want to be able to see her!",
|
||||
"201010021_12": "I wonder if she's okay...",
|
||||
"201010021_13": "Are you still worried about that?",
|
||||
"201010021_14": "(Oh, do they live here?)",
|
||||
"201010021_15": "But Tachibana was soaked... \\n I'd feel bad if she caught a cold or something.",
|
||||
"201010021_16": "(Tachibana...? \\n Maybe—!)",
|
||||
"201010021_17": "I guess she just likes walking in the rain.",
|
||||
"201010021_18": "U-Umm! \\n Can I ask you something?!",
|
||||
"201010021_19": "...And then she just went off into the rain...",
|
||||
"201010021_20": "Really...",
|
||||
"201010021_21": "...I just checked, it doesn't look like she's gotten back yet. \\n She's always out late.",
|
||||
"201010021_22": "(Always out late...? Hibiki is...?)",
|
||||
"201010021_23": "I figured...",
|
||||
"201010021_24": "Thank you very much. \\n I'll go look for her!",
|
||||
"201010021_25": "Umm... You're her friend, right?",
|
||||
"201010021_26": "Yes!",
|
||||
"201010021_27": "...Umm, I don't know what to say, \\n but tell her that we want her to come back to the Academy...",
|
||||
"201010021_28": "...Got it. Thanks again!",
|
||||
"201010021_29": "She's gone. I guess she really does have friends...",
|
||||
"201010021_30": "That's mean... \\n —Oh! We forgot to ask her name...",
|
||||
"201010021_31": "(—Huh, this is—)",
|
||||
"201010021_32": "(..That dream again...)",
|
||||
"201010021_33": "(About the time I gained the power to kill them—)",
|
||||
"201010021_34": "(It hurts, I hate it, and nobody will stand by my side... \\n Everyone hates me and asks why I'm still alive—)",
|
||||
"201010021_35": "(It's not like I wanted to survive... \\n It was just a coincidence—)",
|
||||
"201010021_36": "(All of my friends left and my family fell apart—)",
|
||||
"201010021_37": "(...And when I couldn't stand it any more and finally ran away, \\n they appeared—)",
|
||||
"201010021_38": "Why... Do they keep—",
|
||||
"201010021_39": "(Oh, I get it. \\n They're coming to kill me...)",
|
||||
"201010021_40": "(...Because I didn't die there like I was supposed to...)",
|
||||
"201010021_41": "...Whatever, it's fine. \\n Just kill me properly this time—",
|
||||
"201010021_42": "—?!",
|
||||
"201010021_43": "...Huh? Why...",
|
||||
"201010021_44": "...I can't believe it. You let me survive again? \\n You're going to make me go through this <i>again</i>?!",
|
||||
"201010021_45": "...Then, I'll kill you—!",
|
||||
"201010021_46": "—?!",
|
||||
"201010021_47": "(What's... this...? \\n There's a light coming out of my chest? And—)",
|
||||
"201010021_48": "...I can hear... a song?",
|
||||
"201010021_49": "Balwisyall Nescell Gungnir tron",
|
||||
"201010021_50": "I can feel a power...",
|
||||
"201010021_51": "With this power, I can—",
|
||||
"201010021_52": "Die! Aaaahhhh!!!",
|
||||
"201010021_53": "...I did it, I beat them... Haha...",
|
||||
"201010021_54": "...With this power, I can destroy anything. \\n I can destroy the Noise so easily—",
|
||||
"201010021_55": "Aaaaahhh!",
|
||||
"201010021_56": "More noise?!",
|
||||
"201010021_57": "...Huh? They're gone...?",
|
||||
"201010021_58": "...Why am I running away? \\n I already defeated them...",
|
||||
"201010021_59": "(...I destroyed the noise, which humans can't...)",
|
||||
"201010021_60": "(...If humans can't defeat them, then does that make me...)",
|
||||
"201010021_61": "...Hm? \\n ...Oh, I fell asleep...",
|
||||
"201010021_62": "(...This power isn't human. \\n I've changed...)",
|
||||
"201010021_63": "(Into something different, something that doesn't belong with people. \\n I'm turning into a monster, just like they wanted...)",
|
||||
"201010021_64": "(But...)",
|
||||
"201010021_65": "(But when I use it... I feel a little bit of warmth in my chest...)",
|
||||
"201010021_66": "(What is that?)",
|
||||
"201010021_67": "..."
|
||||
}
|
@ -1,70 +0,0 @@
|
||||
{
|
||||
"201010021_0": "「……よかった。雨、やんだみたい」",
|
||||
"201010021_1": "(……今日こそ、会うんだ。\\n 会って、謝って、それから――)",
|
||||
"201010021_2": "「響……」",
|
||||
"201010021_3": "(わたしのこと、覚えていてくれてるかな……。\\n あんなお別れになっちゃって、許してくれるかな……)",
|
||||
"201010021_4": "「響の実家、ひどい様子だったよね……。\\n きっと、響もすごく辛かったはず……」",
|
||||
"201010021_5": "(家、誰もいなくなってたな……)",
|
||||
"201010021_6": "(響も、響の家族も、みんな優しい人たちだったのに……。\\n あんなに、あったかい家だったのに……)",
|
||||
"201010021_7": "(響……)",
|
||||
"201010021_8": "「……うん、\\n 今日は学院の方に行ってみようッ!」",
|
||||
"201010021_9": "「ダメ、かー……」",
|
||||
"201010021_10": "(個人情報だから部外者には教えられないって……。\\n 友だちだって言ってるのに、それでもダメだって……)",
|
||||
"201010021_11": "「……わたしはただ会いたいだけなのにッ!」",
|
||||
"201010021_12": "「大丈夫だったかなぁ……」",
|
||||
"201010021_13": "「もう、まだ気にしてるの?\\n あの子のこと……」",
|
||||
"201010021_14": "(あ、ここの寮の人かな?)",
|
||||
"201010021_15": "「だって、立花さんあんなに雨に濡れてたし……。\\n 風邪ひいたりしたら、かわいそうだよ」",
|
||||
"201010021_16": "(立花……?\\n もしかして――ッ!)",
|
||||
"201010021_17": "「好きで雨の中歩いてたんだし、仕方ないじゃない」",
|
||||
"201010021_18": "「あ、あのッ!\\n ちょっといいですかッ!」",
|
||||
"201010021_19": "「……それで雨の中、歩いていっちゃって……」",
|
||||
"201010021_20": "「そうですか……」",
|
||||
"201010021_21": "「……確認してきた。まだ寮には戻ってないみたい。\\n あの子、いつも遅いみたいよ」",
|
||||
"201010021_22": "(いつも遅い……? 響が……?)",
|
||||
"201010021_23": "「やっぱり……」",
|
||||
"201010021_24": "「ありがとうございました。\\n わたし、ちょっと探してみますッ!」",
|
||||
"201010021_25": "「その……立花さんのお友だちなんですよね?」",
|
||||
"201010021_26": "「はいッ!」",
|
||||
"201010021_27": "「……その、なんて言ったらいいかわからないけど、\\n ちゃんと学院に来てほしいって伝えてください……」",
|
||||
"201010021_28": "「……はい。ありがとうございますッ!」",
|
||||
"201010021_29": "「行っちゃった。あの子にもちゃんと友だちいたんだね……」",
|
||||
"201010021_30": "「もう、そんなこと言っちゃダメだよ。\\n ――あッ、そうだッ! 名前、聞けばよかった……」",
|
||||
"201010021_31": "(――あれ、これは――)",
|
||||
"201010021_32": "(……そうか、また、この夢なんだ……)",
|
||||
"201010021_33": "(わたしが……、\\n 奴らを殺す、力を手に入れた時の――)",
|
||||
"201010021_34": "(辛くて、苦しくて、誰も傍にいてくれなくて……。\\n みんなが、わたしが悪い、どうして生きてるんだって――)",
|
||||
"201010021_35": "(わたしだって、好きで生き残ったわけじゃない。\\n ただ偶然こうなっただけなのに――)",
|
||||
"201010021_36": "(気づけば友だちはみんないなくなってて、\\n 家族もバラバラになって――)",
|
||||
"201010021_37": "(……そうして、いたたまれなくなって逃げ出したわたしの前に、\\n 奴らが現れた――)",
|
||||
"201010021_38": "「どう……して?\\n また、こいつらが――」",
|
||||
"201010021_39": "(ああ、そっか。\\n わたしを殺しにきたんだ……)",
|
||||
"201010021_40": "(……わたしがちゃんとあそこで死ななかったから……)",
|
||||
"201010021_41": "「……もう、いいんだ。わたしなんて……。\\n だから、今度はちゃんと殺して――」",
|
||||
"201010021_42": "「――ッ!?」",
|
||||
"201010021_43": "「……え? どうして……」",
|
||||
"201010021_44": "「……許せない。また、わたしだけ生き残らせるのか。\\n また、わたしにあんな想いをさせるのか――」",
|
||||
"201010021_45": "「……それなら、わたしがお前たちを――ッ!!」",
|
||||
"201010021_46": "「――ッ!?」",
|
||||
"201010021_47": "(なに……これ……?\\n 胸の中から、光? それに――)",
|
||||
"201010021_48": "「……歌が、聴こえる……?」",
|
||||
"201010021_49": "「Balwisyall Nescell gungnir tron――」",
|
||||
"201010021_50": "「これは……、力が漲ってくる」",
|
||||
"201010021_51": "「この力があれば、あいつらをッ!」",
|
||||
"201010021_52": "「砕けろッ!! はああああ――ッ!!」",
|
||||
"201010021_53": "「……やった……倒して、やった……ハハ……」",
|
||||
"201010021_54": "「……この力ならどんな理不尽だって打ち壊せる。わたしに\\n あんな想いをさせたノイズを、こんなふうに壊せるんだから――」",
|
||||
"201010021_55": "「う、うわあああああ――ッ!」",
|
||||
"201010021_56": "「まだ、ノイズが――ッ!」",
|
||||
"201010021_57": "「……え? いない……?」",
|
||||
"201010021_58": "「……どうして、逃げるの?\\n もう、あいつらは倒したのに……」",
|
||||
"201010021_59": "(……人には倒せない、ノイズを壊したのに……)",
|
||||
"201010021_60": "「……人には、倒せない?\\n ……じゃあ、わたしは……?」",
|
||||
"201010021_61": "「……ん。\\n ……ああ、ちょっと寝ちゃってたんだ……」",
|
||||
"201010021_62": "(……わたしが手に入れた力は、人の物じゃなかった。\\n わたしはあの時から、変わっちゃったんだ……)",
|
||||
"201010021_63": "(人とは違う、人とは相いれない異物に。\\n 周りが望んだとおりの、化物に……)",
|
||||
"201010021_64": "(でも……)",
|
||||
"201010021_65": "(あの姿になると……、少しだけ、胸が温かくなる)",
|
||||
"201010021_66": "(あれは何?)",
|
||||
"201010021_67": "「…………」"
|
||||
}
|
@ -1,70 +0,0 @@
|
||||
{
|
||||
"201010021_0": "Наконец-то дождь закончился.",
|
||||
"201010021_1": "(Сегодня я точно её встречу. \\n Сразу же извинюсь, а затем...)",
|
||||
"201010021_2": "Хибики...",
|
||||
"201010021_3": "(Помнит ли она меня? \\n Сможет ли она простить меня за то, что я не была рядом?)",
|
||||
"201010021_4": "Её дом был в ужасном состоянии. \\n Ей сейчас, наверное, очень тяжело.",
|
||||
"201010021_5": "(Дома никого не было.)",
|
||||
"201010021_6": "(Они ведь такие добрые люди. \\n Такая дружная семья.)",
|
||||
"201010021_7": "(Хибики...)",
|
||||
"201010021_8": "Ну, нет смысла бесцельно шататься. \\n Сегодня я загляну в Лидиан!",
|
||||
"201010021_9": "Ничего...",
|
||||
"201010021_10": "(Они отказываются разглашать личную информацию посторонним. \\n Даже друзьям.)",
|
||||
"201010021_11": "Я просто хочу с ней встретиться!",
|
||||
"201010021_12": "Интересно, что с ней сейчас?",
|
||||
"201010021_13": "Ты всё ещё переживаешь за неё?",
|
||||
"201010021_14": "(Они, наверное, живут здесь, в общежитии?)",
|
||||
"201010021_15": "Тачибана же так сильно промокла... \\n Я не хотела бы, чтобы она подхватила простуду.",
|
||||
"201010021_16": "(Тачибана? \\n Неужели...)",
|
||||
"201010021_17": "Наверное, ей просто нравится гулять под дождём.",
|
||||
"201010021_18": "Эм, извините! \\n Я могу задать вам вопрос?",
|
||||
"201010021_19": "...и после этого она ушла, прямо посреди ливня.",
|
||||
"201010021_20": "Понятно...",
|
||||
"201010021_21": "Я проверила. Она ещё не возвращалась сюда. \\n Она любит гулять допоздна.",
|
||||
"201010021_22": "(Любит гулять допоздна..? Хибики?)",
|
||||
"201010021_23": "Я так и думала.",
|
||||
"201010021_24": "Большое вам спасибо. \\n Я пойду её искать дальше!",
|
||||
"201010021_25": "Эм... Получается, ты дружишь с ней?",
|
||||
"201010021_26": "Да!",
|
||||
"201010021_27": "Ну... Я не знаю, что сказать, \\n но передай ей, что мы ждём её возвращения в академию.",
|
||||
"201010021_28": "Хорошо. Спасибо вам!",
|
||||
"201010021_29": "Убежала. Похоже, что у Хибики есть и хорошие друзья.",
|
||||
"201010021_30": "Нельзя так говорить. \\n О, точно! Мы ведь даже не спросили, как её зовут...",
|
||||
"201010021_31": "(Что это?)",
|
||||
"201010021_32": "(Тот сон, снова...)",
|
||||
"201010021_33": "(Тогда я... Получила эту силу, убив их...)",
|
||||
"201010021_34": "(Боль, страдания, и никого нет рядом... \\n Все ненавидят меня, спрашивают, почему я ещё жива...)",
|
||||
"201010021_35": "(Я и не хотела выживать. \\n Это было просто совпадение...)",
|
||||
"201010021_36": "(Мои друзья бросили меня, семья распалась...)",
|
||||
"201010021_37": "(А когда моё терпение закончилось, и я сбежала, появились они.)",
|
||||
"201010021_38": "Зачем? Почему они снова...",
|
||||
"201010021_39": "(А, ну конечно. \\n Они хотят меня убить.)",
|
||||
"201010021_40": "(Потому что я не умерла тогда, когда мне было суждено умереть.)",
|
||||
"201010021_41": "Ну и ладно. \\n Убейте уже меня.",
|
||||
"201010021_42": "..?!",
|
||||
"201010021_43": "Почему...",
|
||||
"201010021_44": "Да как так можно? Снова выжила только я. \\n Мне снова придётся пройти через всё это.",
|
||||
"201010021_45": "Ну тогда, вы..!",
|
||||
"201010021_46": "..?!",
|
||||
"201010021_47": "(Что... это...? \\n Свет из моей груди? И...)",
|
||||
"201010021_48": "...звучит... песня?",
|
||||
"201010021_49": "Balwisyall nescell Gungnir tron",
|
||||
"201010021_50": "Я ощущаю силу...",
|
||||
"201010021_51": "С этой силой, я смогу их...",
|
||||
"201010021_52": "Вот так! Ха-а-а!!!",
|
||||
"201010021_53": "Получилось... Я их победила... Ха-ха...",
|
||||
"201010021_54": "С этой силой я могу уничтожить всё что угодно. Я могу легко разорвать любой Шум...",
|
||||
"201010021_55": "А-а-а-а-а!",
|
||||
"201010021_56": "Снова Шум?!",
|
||||
"201010021_57": "Что? Они исчезли?",
|
||||
"201010021_58": "Почему я убегаю? \\n Я же победила...",
|
||||
"201010021_59": "(Я же уничтожила Шум, нормальные люди не способны с ним справиться.)",
|
||||
"201010021_60": "(Нормальные люди... не способны справиться? \\n Тогда кто я такая?)",
|
||||
"201010021_61": "Хм? \\n А, я уснула.",
|
||||
"201010021_62": "(Эта сила - нечеловеческая. \\n Я очень изменилась с тех пор.)",
|
||||
"201010021_63": "(Я превратилась в нечто иное - что-то, чему не место среди людей. \\n Как они и хотели, я стала чудовищем.)",
|
||||
"201010021_64": "(Но...)",
|
||||
"201010021_65": "(Когда я использую её, ...я ощущаю тепло в своей груди.)",
|
||||
"201010021_66": "(Что это значит?)",
|
||||
"201010021_67": "..."
|
||||
}
|
@ -1,29 +0,0 @@
|
||||
{
|
||||
"201010031_0": "(I think they said she was over here...)",
|
||||
"201010031_1": "(If she was walking around drenched like they said, \\n someone might remember her—)",
|
||||
"201010031_2": "I wonder if that lady just hates bunnies...",
|
||||
"201010031_3": "Of course she doesn't. \\n She probably just went home because she had a tummy ache.",
|
||||
"201010031_4": "So she didn't catch a cold?",
|
||||
"201010031_5": "That's right. I'm sure she's fine.",
|
||||
"201010031_6": "Yeah!",
|
||||
"201010031_7": "Um, excuse me—",
|
||||
"201010031_8": "...So then I decided that I'd give her my bunny towel!",
|
||||
"201010031_9": "Haha, really?",
|
||||
"201010031_10": "Hehe...",
|
||||
"201010031_11": "So umm... \\n Do you remember which way she went?",
|
||||
"201010031_12": "Yes, I think she went towards the park—",
|
||||
"201010031_13": "...I wonder if she's still soaked.",
|
||||
"201010031_14": "Huh?! Um...",
|
||||
"201010031_15": "Um, please give this to her!",
|
||||
"201010031_16": "...Really?",
|
||||
"201010031_17": "Yeah!",
|
||||
"201010031_18": "Please take it. \\n It's what she wants you to do.",
|
||||
"201010031_19": "Thank you very much. \\n ...And thank you, too. You're really kind.",
|
||||
"201010031_20": "What was that...?!",
|
||||
"201010031_21": "Did something happen...?",
|
||||
"201010031_22": "Noise! There's Noise—!!",
|
||||
"201010031_23": "...Noise?!",
|
||||
"201010031_24": "What's all that about...",
|
||||
"201010031_25": "Noise! There's noise—!!",
|
||||
"201010031_26": "Again?!"
|
||||
}
|
@ -1,29 +0,0 @@
|
||||
{
|
||||
"201010031_0": "(確か、こっちの方に行ったって……)",
|
||||
"201010031_1": "(濡れたまま歩いてたって聞いたし、\\n 誰か見た人とかいれば、覚えてるかも――)",
|
||||
"201010031_2": "「おねえちゃん、うさちゃんタオルきらいだったのかな……?」",
|
||||
"201010031_3": "「そんなことないわ。\\n きっとお腹が痛かったから、すぐにお家に帰ったのよ」",
|
||||
"201010031_4": "「それなら、おねえちゃんはおかぜひかない?」",
|
||||
"201010031_5": "「ええ、きっと大丈夫よ」",
|
||||
"201010031_6": "「うんッ!」",
|
||||
"201010031_7": "「あの、ちょっとすみません――」",
|
||||
"201010031_8": "「……だから、わたしのうさちゃんタオル、\\n あげようとおもったのッ!」",
|
||||
"201010031_9": "「フフ、そうなんだ」",
|
||||
"201010031_10": "「エヘヘ……」",
|
||||
"201010031_11": "「それで、あの……。\\n その子、どっちの方に行ったのか教えてもらえますか?」",
|
||||
"201010031_12": "「ああ、はい。確か公園の方に――」",
|
||||
"201010031_13": "「……おねえちゃん、まだぬれたままなの?」",
|
||||
"201010031_14": "「えッ!? あ……」",
|
||||
"201010031_15": "「あのね、それならこれ、おねえちゃんにわたしてッ!」",
|
||||
"201010031_16": "「……いいの?」",
|
||||
"201010031_17": "「うんッ!」",
|
||||
"201010031_18": "「どうぞお持ちください。\\n この子も、そうしたがっているので」",
|
||||
"201010031_19": "「ありがとうございます。\\n ……あなたも。ありがとう、優しいんだね」",
|
||||
"201010031_20": "「今の……ッ!?」",
|
||||
"201010031_21": "「何かあったんでしょうか……?」",
|
||||
"201010031_22": "「ノイズだッ! ノイズが出た――ッ!!」",
|
||||
"201010031_23": "「……ノイズッ!?」",
|
||||
"201010031_24": "「向こうの方が騒がしい……」",
|
||||
"201010031_25": "「ノイズだッ! ノイズが出たーッ!!」",
|
||||
"201010031_26": "「ノイズが……またッ!?」"
|
||||
}
|
@ -1,29 +0,0 @@
|
||||
{
|
||||
"201010031_0": "(Они сказали, что видели её здесь.)",
|
||||
"201010031_1": "(Если она действительно шла по этим улицам под ливнем, \\n то, может быть, кто-то вспомнит...)",
|
||||
"201010031_2": "Ей, наверное, не нравятся полотенца с кроликами.",
|
||||
"201010031_3": "Нет, ну что ты. \\n Скорее всего, ей нужно было бежать домой, потому что у неё заболел живот.",
|
||||
"201010031_4": "То есть она не простудилась?",
|
||||
"201010031_5": "Да, я уверена, что с ней всё в порядке.",
|
||||
"201010031_6": "Ага!",
|
||||
"201010031_7": "Эм, извините...",
|
||||
"201010031_8": "...и тогда я предложила ей полотенце с кроликом!",
|
||||
"201010031_9": "Правда?",
|
||||
"201010031_10": "Хи-хи...",
|
||||
"201010031_11": "Так вот... \\n Вы помните, в какую сторону она ушла?",
|
||||
"201010031_12": "Да, в сторону того парка.",
|
||||
"201010031_13": "Она, наверное, до сих пор не высохла, да?",
|
||||
"201010031_14": "А? Ну...",
|
||||
"201010031_15": "Пожалуйста, передайте ей это полотенце!",
|
||||
"201010031_16": "Ты не против?",
|
||||
"201010031_17": "Нет!",
|
||||
"201010031_18": "Возьмите его. \\n Она просит вас.",
|
||||
"201010031_19": "Спасибо вам. \\n И тебе тоже. Ты очень добрая.",
|
||||
"201010031_20": "Что это?!",
|
||||
"201010031_21": "Что-то случилось?",
|
||||
"201010031_22": "Шум! Там Шум!",
|
||||
"201010031_23": "Шум?!",
|
||||
"201010031_24": "Чего все так расшумелись?",
|
||||
"201010031_25": "Шум! Там Шум!",
|
||||
"201010031_26": "Шум... Опять?!"
|
||||
}
|
@ -1,41 +0,0 @@
|
||||
{
|
||||
"201010041_0": "Damn, I can't believe they've reappeared so soon!",
|
||||
"201010041_1": "I've already moved to intercept them! \\n But I can't catch them all over such a wide area—",
|
||||
"201010041_2": "Understood. Continue to deal with them! \\n We're progressing with evacuations.",
|
||||
"201010041_3": "Understood.",
|
||||
"201010041_4": "You heard me. \\n Get moving!",
|
||||
"201010041_5": "This way, don't rush! \\n Follow the person in front of you and evacuate the area!",
|
||||
"201010041_6": "I can't believe there's noise here...",
|
||||
"201010041_7": "T-They're here! \\n —Out of my way!",
|
||||
"201010041_8": "Aaahh?!",
|
||||
"201010041_9": "Ah, the girl's towel—!",
|
||||
"201010041_10": "(I have to get it. \\n But there's so many people—!)",
|
||||
"201010041_11": "...Huh? What was that...?",
|
||||
"201010041_12": "(I thought I saw Hibiki in the crowd—)",
|
||||
"201010041_13": "(...Was it my imagination?)",
|
||||
"201010041_14": "No, I'm sure—",
|
||||
"201010041_15": "—Over here?",
|
||||
"201010041_16": "W-Wait!",
|
||||
"201010041_17": "Stop! \\n The Noise are drawing closer!",
|
||||
"201010041_18": "But! I think I saw Hibiki! \\n Hibiki! Hibikiiiii!!!",
|
||||
"201010041_19": "(These people are in my way... \\n But if they're running this way, then the Noise are probably over there—)",
|
||||
"201010041_20": "<size=27>Hibikiiiii!!!</size>",
|
||||
"201010041_21": "Hm? Did someone...",
|
||||
"201010041_22": "...",
|
||||
"201010041_23": "...It's just my imagination.",
|
||||
"201010041_24": "Here they are...",
|
||||
"201010041_25": "(I feel like someone called my name...)",
|
||||
"201010041_26": "...Of course they wouldn't. \\n Nobody cares about me...",
|
||||
"201010041_27": "Balwisyall Nescell Gungnir tron",
|
||||
"201010041_28": "I'll just destroy them....",
|
||||
"201010041_29": "—?!",
|
||||
"201010041_30": "(Is that...)",
|
||||
"201010041_31": "(That towel...?)",
|
||||
"201010041_32": "Umm, here! \\n Here's my bunny towel!",
|
||||
"201010041_33": "...Huh?",
|
||||
"201010041_34": "Umm, please use it. \\n If you walk around drenched like that, you might catch a cold...",
|
||||
"201010041_35": "...",
|
||||
"201010041_36": "(...I really do lose everyone...)",
|
||||
"201010041_37": "...And it's all your fault! Everything, all of it—!",
|
||||
"201010041_38": "...I'll destroy you, with my fist. \\n I'll smash all of you to pieces—!"
|
||||
}
|
@ -1,41 +0,0 @@
|
||||
{
|
||||
"201010041_0": "「くッ、この短期間に連続で出現するとはッ!\\n ――翼ッ!」",
|
||||
"201010041_1": "「既に迎撃中ですッ!\\n しかし、広範囲にノイズが現れており、全ての捕捉は――」",
|
||||
"201010041_2": "「わかった。翼はその場でノイズの対処を続けてくれッ!\\n こちらは避難誘導を進める」",
|
||||
"201010041_3": "「わかりました」",
|
||||
"201010041_4": "「聞いたな。\\n 避難指示を急げッ!」",
|
||||
"201010041_5": "「こちらです、焦らないでッ!\\n 前の人に続いて、避難してくださいッ!」",
|
||||
"201010041_6": "「ノイズが出るなんて……」",
|
||||
"201010041_7": "「き、来てるッ! ノイズがッ!\\n ――どけッ!」",
|
||||
"201010041_8": "「――きゃッ!?」",
|
||||
"201010041_9": "「あ、あの子のタオルが――ッ!」",
|
||||
"201010041_10": "(拾わないと。\\n でも、人が多くてこれじゃ――ッ!?)",
|
||||
"201010041_11": "「……あれ? 今の……?」",
|
||||
"201010041_12": "(人ごみの向こうに、一瞬響がいたような――)",
|
||||
"201010041_13": "(……気のせい?)",
|
||||
"201010041_14": "「いや、あれはきっと――」",
|
||||
"201010041_15": "「――あっちか」",
|
||||
"201010041_16": "「ま、待ってッ!」",
|
||||
"201010041_17": "「そちらはダメですッ!\\n ノイズがそこまで迫ってきてますッ!」",
|
||||
"201010041_18": "「でもッ! 響がいたかもしれないのにッ!\\n 響ッ! 響ぃ―――ッ!!」",
|
||||
"201010041_19": "(人が邪魔……でも、こっちに逃げてきてるから、\\n 多分、この辺りまでノイズが――)",
|
||||
"201010041_20": "「<size=27>響ぃ―――ッ!!</size>」",
|
||||
"201010041_21": "「ん? 今誰か……」",
|
||||
"201010041_22": "「…………」",
|
||||
"201010041_23": "「……気のせい、だよね」",
|
||||
"201010041_24": "「いた、こいつらだ……」",
|
||||
"201010041_25": "(……さっき、誰かに呼ばれたような気もしたけど……)",
|
||||
"201010041_26": "「……そんなわけない。\\n わたしのことなんて、誰も気にしないんだから……」",
|
||||
"201010041_27": "「Balwisyall Nescell gungnir tron――」",
|
||||
"201010041_28": "「わたしはただ、こいつらを壊すだけ……」",
|
||||
"201010041_29": "「――ッ!?」",
|
||||
"201010041_30": "(ノイズの足元の、あれは……)",
|
||||
"201010041_31": "「ウサギ柄の、タオル……」",
|
||||
"201010041_32": "「あのね、これッ!\\n うさちゃんタオル、あげるッ!」",
|
||||
"201010041_33": "「……え?」",
|
||||
"201010041_34": "「あの、よかったら使ってください。\\n 濡れたままだと、風邪をひいてしまいますから……」",
|
||||
"201010041_35": "「…………」",
|
||||
"201010041_36": "(……やっぱり、みんないなくなるんだ。みんな……)",
|
||||
"201010041_37": "「……お前たちの、せいだ。\\n 全部、全部――ッ!」",
|
||||
"201010041_38": "「……壊してやる、この拳で。\\n お前たちなんて、全部……粉々にしてやる――ッ!!」"
|
||||
}
|
@ -1,41 +0,0 @@
|
||||
{
|
||||
"201010041_0": "Чёрт, они появляются слишком часто! \\n Цубаса!",
|
||||
"201010041_1": "Я уже отправляюсь их перехватить! \\n Но они слишком разбросаны по территории ― так просто не поймаешь.",
|
||||
"201010041_2": "Ясно. Постарайся разобраться как можно скорее! \\n Мы организуем эвакуацию гражданских.",
|
||||
"201010041_3": "Принято.",
|
||||
"201010041_4": "Вы всё слышали. \\n Приступайте к эвакуации!",
|
||||
"201010041_5": "Вот сюда. Не торопитесь! \\n Следуйте за остальными и укройтесь в убежище!",
|
||||
"201010041_6": "Шум действительно появился...",
|
||||
"201010041_7": "Они уже здесь! Шум уже здесь! С дороги!",
|
||||
"201010041_8": "А-а!",
|
||||
"201010041_9": "Нет, полотенце!",
|
||||
"201010041_10": "(Нужно поднять его. \\n Но тут так много людей!)",
|
||||
"201010041_11": "Что? Что это было?",
|
||||
"201010041_12": "(Мне кажется, я увидела Хибики в толпе.)",
|
||||
"201010041_13": "(Показалось?)",
|
||||
"201010041_14": "Нет, я уверена...",
|
||||
"201010041_15": "Там?",
|
||||
"201010041_16": "П-постой!",
|
||||
"201010041_17": "Туда нельзя! \\n Шум уже близко!",
|
||||
"201010041_18": "Но там же точно Хибики! \\n Хибики! Хибики-и-и!!!",
|
||||
"201010041_19": "(Все эти люди мешают мне... Но, раз они убегают оттуда, значит Шум скорее всего...)",
|
||||
"201010041_20": "<size=27>Хибики-и-и!!!</size>",
|
||||
"201010041_21": "Хм? Кто-то сейчас...",
|
||||
"201010041_22": "...",
|
||||
"201010041_23": "Показалось, наверное.",
|
||||
"201010041_24": "А вот и они.",
|
||||
"201010041_25": "(Мне кажется, кто-то кричал моё имя.)",
|
||||
"201010041_26": "Бред какой. \\n Я никому не нужна.",
|
||||
"201010041_27": "Balwisyall nescell Gungnir tron",
|
||||
"201010041_28": "Я просто уничтожу их.",
|
||||
"201010041_29": "..?!",
|
||||
"201010041_30": "(Там, под ногами Шума...)",
|
||||
"201010041_31": "(То полотенце?)",
|
||||
"201010041_32": "Вот, держите! \\n Полотенце с кроликом!",
|
||||
"201010041_33": "Что?",
|
||||
"201010041_34": "Прошу, не стесняйтесь. \\n В таком состоянии вы можете простудиться.",
|
||||
"201010041_35": "...",
|
||||
"201010041_36": "(Я действительно всех потеряла... Всех...)",
|
||||
"201010041_37": "...и это всё из-за вас! \\n Из-за вас!",
|
||||
"201010041_38": "Я уничтожу вас этим кулаком. \\n Я разорву вас всех на кусочки!"
|
||||
}
|
@ -1,28 +0,0 @@
|
||||
{
|
||||
"201010042_0": "(Was that really Hibiki...?)",
|
||||
"201010042_1": "Haa...",
|
||||
"201010042_2": "(They've already closed that area off, so I can't go check...)",
|
||||
"201010042_3": "...",
|
||||
"201010042_4": "...I'll just rest on this bench for a little while.",
|
||||
"201010042_5": "suuu... suuu... suuu... Hm?",
|
||||
"201010042_6": "...Ah, it's so late!",
|
||||
"201010042_7": "(I fell asleep... \\n I have to get home soon...)",
|
||||
"201010042_8": "I couldn't find her today, either... \\n I wonder when I'll be able to come back. I have to save up more money...",
|
||||
"201010042_9": "(...I'll find her next time. \\n I won't give up until I do...)",
|
||||
"201010042_10": "Huh? It's raining again... \\n I have to hurry up and get home!",
|
||||
"201010042_11": "...",
|
||||
"201010042_12": "(I defeated the Noise, but—)",
|
||||
"201010042_13": "I don't feel better at all...",
|
||||
"201010042_14": "(...What am I fighting for... \\n Why does it even matter—)",
|
||||
"201010042_15": "Umm, here! \\n Here's my bunny towel!",
|
||||
"201010042_16": "(—! It doesn't matter... \\n It's not for anybody else, I'm just fighting for myself!)",
|
||||
"201010042_17": "(It doesn't matter if there's victims. \\n There's nothing I can do for them anyway—!)",
|
||||
"201010042_18": "(...It started raining again...)",
|
||||
"201010042_19": "(...What can I do to help relax? \\n I don't know...)",
|
||||
"201010042_20": "Why did I survive...",
|
||||
"201010042_21": "What reason do I have to live...",
|
||||
"201010042_22": "Why...",
|
||||
"201010042_23": "Someone, tell me... It hurts...",
|
||||
"201010042_24": "(...Someone, save me...)",
|
||||
"201010042_25": "Continued in the main story event, \"A Flash of Light to Tear Apart the Shadows.\""
|
||||
}
|
@ -1,28 +0,0 @@
|
||||
{
|
||||
"201010042_0": "(さっきのは、やっぱり響だったのかな……?)",
|
||||
"201010042_1": "「はあ……」",
|
||||
"201010042_2": "(向こうはもう封鎖されちゃってるから、見に行けない)",
|
||||
"201010042_3": "「…………」",
|
||||
"201010042_4": "「……少しベンチで休もうかな」",
|
||||
"201010042_5": "「……すぅ、すぅ……ん……んぅ?」",
|
||||
"201010042_6": "「……あ、もうこんな時間ッ!」",
|
||||
"201010042_7": "(つい寝ちゃった……。\\n もうそろそろ帰らないといけない時間になってる……)",
|
||||
"201010042_8": "「はあ……今日もダメだった。次、来れるのはいつかなぁ。\\n またお小遣い貯めないと……」",
|
||||
"201010042_9": "(……でも、次は必ず。\\n 絶対、会えるまであきらめないんだから……)",
|
||||
"201010042_10": "「あれ? また雨……。\\n わッ、急いで帰らないとッ!」",
|
||||
"201010042_11": "「…………」",
|
||||
"201010042_12": "(ノイズは倒した……でも――)",
|
||||
"201010042_13": "「全然、気分が晴れない……」",
|
||||
"201010042_14": "(……わたし、なんのために戦ってんだろう……。\\n なんの意味があって、どうして――)",
|
||||
"201010042_15": "「あのね、これッ!\\n うさちゃんタオル、あげるッ!」",
|
||||
"201010042_16": "(――ッ! 関係ない……。誰かのためじゃない、\\n わたしはただ自分のために戦ってるんだッ!)",
|
||||
"201010042_17": "(誰が犠牲になったって、関係ない。\\n そんなの、どうしようもないことなんだから――ッ!)",
|
||||
"201010042_18": "(……雨、また降りだした……)",
|
||||
"201010042_19": "(……どうすれば気持ちが楽になるんだろう。\\n 何をすれば……、わからない……)",
|
||||
"201010042_20": "「どうして、わたしは生き残ったの……」",
|
||||
"201010042_21": "「わたしが、生きてる意味って何……」",
|
||||
"201010042_22": "「どうして……」",
|
||||
"201010042_23": "「誰か、教えてよ……苦しいよ……」",
|
||||
"201010042_24": "(……誰か、助けて……)",
|
||||
"201010042_25": "イベントストーリー『翳り裂く閃光』へと続く――"
|
||||
}
|
@ -1,28 +0,0 @@
|
||||
{
|
||||
"201010042_0": "(Это точно была Хибики?)",
|
||||
"201010042_1": "Фух...",
|
||||
"201010042_2": "(Они уже всё перекрыли, ничего не увидеть.)",
|
||||
"201010042_3": "...",
|
||||
"201010042_4": "Нужно отдохнуть. Посижу на лавочке.",
|
||||
"201010042_5": "...м?",
|
||||
"201010042_6": "Уже так поздно!",
|
||||
"201010042_7": "(Я уснула... \\n Мне уже пора возвращаться домой.)",
|
||||
"201010042_8": "Сегодня я снова не смогла её найти. \\n Не знаю, когда получится приехать сюда в следующий раз. Нужно накопить денег.",
|
||||
"201010042_9": "(В следующий раз я точно её найду. \\n Я не собираюсь сдаваться.)",
|
||||
"201010042_10": "Снова дождь? \\n Нужно поторопиться!",
|
||||
"201010042_11": "...",
|
||||
"201010042_12": "(Я разобралась с Шумом, но...)",
|
||||
"201010042_13": "Мне от этого не легче.",
|
||||
"201010042_14": "(Зачем я это делаю? \\n Какой смысл, вообще...)",
|
||||
"201010042_15": "Вот, держите! \\n Полотенце с кроликом!",
|
||||
"201010042_16": "(Нет. Я делаю это не ради кого-то ещё, а только для себя!)",
|
||||
"201010042_17": "(Мне плевать, если будут жертвы. \\n Я всё равно ничего не смогу изменить!)",
|
||||
"201010042_18": "(Опять дождь.)",
|
||||
"201010042_19": "(Что сделать, чтобы стало легче? \\n Даже не представляю.)",
|
||||
"201010042_20": "Зачем я выжила?",
|
||||
"201010042_21": "Есть ли мне смысл жить?",
|
||||
"201010042_22": "Зачем...",
|
||||
"201010042_23": "Кто-нибудь, ответьте... Мне больно...",
|
||||
"201010042_24": "(Помогите...)",
|
||||
"201010042_25": "Продолжение в сюжете \"Вспышка света, что разрывает тьму\""
|
||||
}
|
@ -1,97 +0,0 @@
|
||||
{
|
||||
"201010111_0": "コタツの魔力",
|
||||
"201010111_1": "「お、あたしが最後か……」",
|
||||
"201010111_2": "「クリスちゃん、おはよー。\\n 今日も寒いね」",
|
||||
"201010111_3": "「S.O.N.G.の中はそうでもないだろ?」",
|
||||
"201010111_4": "「そうだね。これで外みたいに寒かったら大変だよ。\\n 部屋に帰ればあったかいけどさー……」",
|
||||
"201010111_5": "「わたしと切ちゃんの部屋は、帰ってすぐはすごく寒いです……」",
|
||||
"201010111_6": "「帰るのも一緒デスからね……」",
|
||||
"201010111_7": "「うちも誰かいるわけじゃないし、帰ってすぐは寒いな」",
|
||||
"201010111_8": "「……まあ、それも昨日までだッ!」",
|
||||
"201010111_9": "「昨日までって……なんで?」",
|
||||
"201010111_10": "「聞いて驚けッ!\\n あたしは『コタツ』を買ったからな、もう余裕だッ!」",
|
||||
"201010111_11": "「へー、コタツ買ったんだ。あったかいよねッ!」",
|
||||
"201010111_12": "「な、なんデスと――ッ!?」",
|
||||
"201010111_13": "「入るものすべてを堕落させるという、魔性の暖房器具……。\\n しかも使い方次第で節電にもなる……」",
|
||||
"201010111_14": "「羨ましいデスッ!\\n ぜひとも体験したいデスッ!」",
|
||||
"201010111_15": "「うん、わたしも。どれだけあったかいのか知りたい……」",
|
||||
"201010111_16": "「2人とも興味津々だね。\\n ……ね、クリスちゃん?」",
|
||||
"201010111_17": "「な、なんだよ……」",
|
||||
"201010111_18": "「コタツのサイズってどれくらい?」",
|
||||
"201010111_19": "「これくらいだけど……」",
|
||||
"201010111_20": "「結構大きいね?」",
|
||||
"201010111_21": "「まあな。でかい方が便利だしな」",
|
||||
"201010111_22": "「それなら、訓練が終わったらみんなでクリスちゃんちの\\n 新品のコタツを体験しに行こうッ!」",
|
||||
"201010111_23": "「賛成デースッ!」",
|
||||
"201010111_24": "「賛成」",
|
||||
"201010111_25": "「はあッ!?\\n 何勝手に決めてんだッ!」",
|
||||
"201010111_26": "「あ、未来にも連絡しておこうっと」",
|
||||
"201010111_27": "「おい、あたしはまだ承諾してないッ!」",
|
||||
"201010111_28": "「いいじゃんいいじゃん。せっかくなんだし。\\n みんなでコタツでみかん食べようよッ!」",
|
||||
"201010111_29": "「やっぱり迷惑ですか?」",
|
||||
"201010111_30": "「……迷惑とは言ってないだろ」",
|
||||
"201010111_31": "「それじゃー、決まりデースッ!」",
|
||||
"201010111_32": "「いや、だから――」",
|
||||
"201010111_33": "「コタツ、楽しみデス」",
|
||||
"201010111_34": "「うん。体験してみて、場合によっては買うことも……」",
|
||||
"201010111_35": "「なんデスとッ!?\\n それはもっともっと楽しみデスッ!」",
|
||||
"201010111_36": "「お前たち……そろそろ訓練を……。\\n ダメか、聞いてないな……」",
|
||||
"201010111_37": "「たまにはいいじゃないですか、楽しそうで」",
|
||||
"201010111_38": "「ええ。気長に待ちましょう」",
|
||||
"201010111_39": "「買い物完了ッ!\\n 早く帰るデスッ!」",
|
||||
"201010111_40": "「急がなくてもコタツは逃げないよ、切ちゃん」",
|
||||
"201010111_41": "「ったく、あたしの都合も考えろよな……」",
|
||||
"201010111_42": "「ごめんね。\\n 無理矢理になっちゃって……」",
|
||||
"201010111_43": "「平気平気ッ!」",
|
||||
"201010111_44": "「お前が言うことかッ!」",
|
||||
"201010111_45": "「――あいたッ!?」",
|
||||
"201010111_46": "「でもやっぱりちょっと図々しかったかも……。\\n ごめんなさい」",
|
||||
"201010111_47": "「そうだね。夕食まで一緒にって……」",
|
||||
"201010111_48": "「……ま、まあ。せっかくでかいコタツ買ったしな。\\n たまにはいいんだよ、たまには……」",
|
||||
"201010111_49": "「やったッ! クリスちゃんから言質取ったッ!\\n これから寒い日は、クリスちゃんちに集合だねッ!」",
|
||||
"201010111_50": "「お前は少しは遠慮しろッ!」",
|
||||
"201010111_51": "「――あいたッ!?」",
|
||||
"201010111_52": "「ところで夕食は何を買ったんデスか?」",
|
||||
"201010111_53": "「常夜鍋がいいかなって……」",
|
||||
"201010111_54": "「鍋ッ!\\n コタツにはやっぱり鍋だよねッ!」",
|
||||
"201010111_55": "「お前、コタツにはみかんとか言ってなかったか……?」",
|
||||
"201010111_56": "「じょうやなべ? どんな鍋デスか?」",
|
||||
"201010111_57": "「わたしも知らないな……調ちゃん、教えてくれる?」",
|
||||
"201010111_58": "「普通の水炊きの一種です。\\n 豚肉とほうれん草をポン酢で食べる鍋なんですけど……」",
|
||||
"201010111_59": "「ご飯に合いそう、お腹減ってきた……」",
|
||||
"201010111_60": "「やっぱり急ぐデスよッ!\\n 早く鍋食べたいデスッ!」",
|
||||
"201010111_61": "「お前ら、目的変わってないか……?」",
|
||||
"201010111_62": "「たっだいまー」",
|
||||
"201010111_63": "「ただいまデースッ!」",
|
||||
"201010111_64": "「見つけたッ! あれが噂の――」",
|
||||
"201010111_65": "「コタツ、発見デスッ!」",
|
||||
"201010111_66": "「はぁ、あったかいねー」",
|
||||
"201010111_67": "「あったかいデス」",
|
||||
"201010111_68": "「2人とも一目散にコタツに入ったね……」",
|
||||
"201010111_69": "「幸せだねー……」",
|
||||
"201010111_70": "「幸せデース……」",
|
||||
"201010111_71": "「遠慮ってもんがないのかッ!」",
|
||||
"201010111_72": "「クリス先輩、キッチン使っていいですか?」",
|
||||
"201010111_73": "「ああ」",
|
||||
"201010111_74": "「ったく、あいつらは……」",
|
||||
"201010111_75": "「あ、わたしも何か手伝うよ」",
|
||||
"201010111_76": "「……道具の場所なら――って知ってるか。\\n 戦力外はほっといて、さっさと飯作るぞ」",
|
||||
"201010111_77": "「これで完成です」",
|
||||
"201010111_78": "「本当に簡単だね。でもすごくおいしそう」",
|
||||
"201010111_79": "「だな。食うのが楽しみだ」",
|
||||
"201010111_80": "「はい、シンプルだけど毎日食べても飽きないから、\\n 常夜鍋って名前になったらしいです」",
|
||||
"201010111_81": "「それじゃバカ2人のいるコタツに運んで食べるか」",
|
||||
"201010111_82": "「そうだね、みんなでご飯にしよう」",
|
||||
"201010111_83": "「おい、お前らッ!\\n 飯の時間――って……」",
|
||||
"201010111_84": "「すぅ、すぅ……」",
|
||||
"201010111_85": "「むにゃ……もう食べられないデス……」",
|
||||
"201010111_86": "「寝ちゃってる……」",
|
||||
"201010111_87": "「コタツが気持ちよかったのかな?\\n 疲れてたみたいだし」",
|
||||
"201010111_88": "「よだれ垂らしたりしてなきゃいいんだけどな……」",
|
||||
"201010111_89": "「どうしよう、先に食べますか?」",
|
||||
"201010111_90": "「どうしよう?」",
|
||||
"201010111_91": "「こいつら、起きた時に晩飯が無かったらうるさいだろ。\\n テレビでも見て、起きるまで待ちゃいい」",
|
||||
"201010111_92": "「晩飯は鍋だし、すぐに温め直せるしな」",
|
||||
"201010111_93": "「そうだね。\\n それじゃみんなでコタツに入ってゆっくりしようか」",
|
||||
"201010111_94": "「はい」"
|
||||
}
|
@ -1,140 +0,0 @@
|
||||
{
|
||||
"201010211_0": "優しさのお返しに",
|
||||
"201010211_1": "「どうだ、そっちの被害の状況は?」",
|
||||
"201010211_2": "「木が数本、倒されているくらいで、問題ありません」",
|
||||
"201010211_3": "「こっちも、似たようなもんだな」",
|
||||
"201010211_4": "「みんな、お疲れ様です。\\n あとの処理は、こちらで行いますね」",
|
||||
"201010211_5": "「森や林の中の戦闘は、足場の悪さで苦労するデス」",
|
||||
"201010211_6": "「そうだね。木々にギアも引っかかるし、気を遣うよ」",
|
||||
"201010211_7": "「そういえば切歌、戦闘中に転んでたけど……、大丈夫なの?」",
|
||||
"201010211_8": "「見られてたデスか?\\n 恥ずかしいから、言わないでほしいデス……」",
|
||||
"201010211_9": "「みんな、あったかいもの、どうぞ」",
|
||||
"201010211_10": "「あったかいもの、どうもデース」",
|
||||
"201010211_11": "「はーッ……、戦闘後の1杯は、染みるデスねー」",
|
||||
"201010211_12": "「切歌ちゃん、怪我は大丈夫?」",
|
||||
"201010211_13": "「だ、大丈夫デスよッ!」",
|
||||
"201010211_14": "「一応、医療班に見てもらいましょうか」",
|
||||
"201010211_15": "「これくらい、ツバをつけとけば治るデス」",
|
||||
"201010211_16": "「……確かに軽傷みたいね。でも、女の子なんだから痕が\\n 残ったら大変よ。ちゃんと見てもらいましょう、ね?」",
|
||||
"201010211_17": "「……確かに痕は嫌デスね。了解デス」",
|
||||
"201010211_18": "「……」",
|
||||
"201010211_19": "「どうしたの、切ちゃん。\\n 傷が痛む?」",
|
||||
"201010211_20": "「傷は全然、痛まないデスよ。\\n あの程度の傷に、この包帯は大げさすぎデス」",
|
||||
"201010211_21": "「でも、心、ここにあらずって感じだったよ」",
|
||||
"201010211_22": "「そうデスか?\\n ちょっと、考えごとをしていたからデスね」",
|
||||
"201010211_23": "「考えごと?」",
|
||||
"201010211_24": "「友里さんの気遣いに、感心していたデス」",
|
||||
"201010211_25": "「いつもアタシたち装者を見て、ちゃんと気を配ってくれて、\\n フォローをくれるの……、嬉しいデスよね」",
|
||||
"201010211_26": "「そうだね。S.O.N.G.の任務は危険で、\\n 殺伐としそうになることも多いはずだけど……」",
|
||||
"201010211_27": "「友里さんが立ち回って空気をやわらげてくれるから、\\n ずいぶん救われていると思うよ」",
|
||||
"201010211_28": "「言われてみれば、その通りデスッ!\\n すごい人デースッ!」",
|
||||
"201010211_29": "「アタシもあんな風に、\\n みんなの空気をよくしたいデス……」",
|
||||
"201010211_30": "「切ちゃんは、十分、\\n みんなの空気をよくしているよ」",
|
||||
"201010211_31": "「よしッ、決めたデスッ!\\n アタシも気配りの達人になるデスッ!」",
|
||||
"201010211_32": "「その第1歩として、まずは友里さんに気配りの\\n お返しをして、ホッとしてもらうデスッ!」",
|
||||
"201010211_33": "「そ、そう……、頑張って……」",
|
||||
"201010211_34": "「みなさん、おはようデースッ!」",
|
||||
"201010211_35": "「おはよう、切歌ちゃん。傷の具合はどう?」",
|
||||
"201010211_36": "「もうバッチリデス。痛くもなんともないデス」",
|
||||
"201010211_37": "「そう、よかったわ。\\n でも何かあったら、すぐに私か医療班に言ってね」",
|
||||
"201010211_38": "「ありがとうございます。友里さんも、\\n アタシにしてほしいことがあったら、言ってほしいデス」",
|
||||
"201010211_39": "「というか、してほしいことはないデスか?」",
|
||||
"201010211_40": "「えッ、してほしいこと……?」",
|
||||
"201010211_41": "「なんでもいいデスよ」",
|
||||
"201010211_42": "「うーん、今は思い浮かばないかな」",
|
||||
"201010211_43": "「そうデスか、残念デス……」",
|
||||
"201010211_44": "「……そうね。\\n じゃあ、何か思いついたらお願いしようかしら」",
|
||||
"201010211_45": "「その時は、よろしくね」",
|
||||
"201010211_46": "「はいッ! ドーンと頼ってほしいデスッ!」",
|
||||
"201010211_47": "「それはストレート過ぎるよ、切ちゃん……」",
|
||||
"201010211_48": "「あら、何を見ているの?\\n 何か新しい遊び?」",
|
||||
"201010211_49": "「……ううん、切ちゃんなりの努力」",
|
||||
"201010211_50": "「さっきは上手くいかなかったデスけど、\\n アタシにはまだ秘策があるデスッ!」",
|
||||
"201010211_51": "「友里さんといえば、みんなをホッとさせるあったかいもの……」",
|
||||
"201010211_52": "「つまりアタシも見習って、あったかいお茶を\\n 差し入れするデ……」",
|
||||
"201010211_53": "「わぶッ!」",
|
||||
"201010211_54": "「切歌くんッ!? 大丈夫か?」",
|
||||
"201010211_55": "「あちッ! あちちッ!」",
|
||||
"201010211_56": "「お茶をかぶったのかッ?\\n おいッ、誰か来てくれッ!」",
|
||||
"201010211_57": "「どうしました、司令ッ!」",
|
||||
"201010211_58": "「俺とぶつかった際、\\n 切歌くんがお茶をかぶってしまったようだ」",
|
||||
"201010211_59": "「大変ッ、急いで冷やさないとッ!」",
|
||||
"201010211_60": "「だ、大丈夫デスッ!\\n そんなに熱いお茶じゃないデス」",
|
||||
"201010211_61": "「ちょっと驚いただけデスから……」",
|
||||
"201010211_62": "「それでも冷やさないとダメよ。\\n 急いでメディカルルームに行きましょう」",
|
||||
"201010211_63": "「でも、通路を水浸しにしたままデス……」",
|
||||
"201010211_64": "「そんなことを気にしている場合じゃないだろう。\\n ここは俺が片付けておくから、早くメディカルルームに行くんだ」",
|
||||
"201010211_65": "「は、はい……。色々と、ごめんなさいデス……」",
|
||||
"201010211_66": "「はあ……ッ。気配りでホッとしてもらうつもりだったのに、\\n 逆に気を遣わせてしまったデス……」",
|
||||
"201010211_67": "「でも、まだこれからデスッ!\\n バッチリ気配りの達人をして、汚名を挽回するデスッ!」",
|
||||
"201010211_68": "「それを言うなら汚名返上。\\n 汚名は挽回したらダメだよ……」",
|
||||
"201010211_69": "「あれ? 違ったデスか?」",
|
||||
"201010211_70": "「具合はどう?\\n お茶をかぶったところは、ヒリヒリしてないかしら?」",
|
||||
"201010211_71": "「この通り、大丈夫デース。\\n 服も調が取ってきてくれたデス」",
|
||||
"201010211_72": "「そう、よかった。手にお茶を持っているときは、\\n いつも以上に注意して歩かないとダメよ」",
|
||||
"201010211_73": "「毎度毎度、迷惑をかけて、ホント、申し訳ないデス」",
|
||||
"201010211_74": "「いいのよ、そんなこと気にしないで。\\n お茶をかぶった服、乾いたから持ってきたわ」",
|
||||
"201010211_75": "「えッ? 服を乾かしてくれたデスか?」",
|
||||
"201010211_76": "「備え付けの洗濯洗剤と柔軟剤だから、\\n いつもと香りが違うかもしれないけど」",
|
||||
"201010211_77": "「そんなの気にしないデスよッ!」",
|
||||
"201010211_78": "「着替えるなら更衣室を使っていいから。\\n それじゃあ、気をつけて帰ってね」",
|
||||
"201010211_79": "「ご迷惑をおかけしました」",
|
||||
"201010211_80": "「ありがとデースッ!」",
|
||||
"201010211_81": "「やっぱり友里さんの気遣いは、絶妙にして絶品デスね。\\n こっちの気持ちまで、ポカポカしてくるようで……」",
|
||||
"201010211_82": "「まだ続けるの、切ちゃん?」",
|
||||
"201010211_83": "「もちろんデスッ! このままだともらう一方デス。\\n 必ず一矢報いてみせるデスよッ! 一撃必殺デースッ!」",
|
||||
"201010211_84": "「今から狩りに行くみたいになってるよ、切ちゃん……」",
|
||||
"201010211_85": "「こうなったら作戦を変更デス。\\n がむしゃらに気遣いしても、空回りするだけデス」",
|
||||
"201010211_86": "「敵を知れば、なんとやらって言うデスからね」",
|
||||
"201010211_87": "「司令、資料をまとめておいたので、確認をお願いします」",
|
||||
"201010211_88": "「助かる。それと明後日の会合だが、\\n スケジュールが変更になった。悪いが調整を頼む」",
|
||||
"201010211_89": "「はい、わかりました」",
|
||||
"201010211_90": "「急な変更にも、顔色ひとつ変えないで応じる……。\\n 気配りだけでなく、業務の達人デスね……」",
|
||||
"201010211_91": "「あったかいもの、どうぞ」",
|
||||
"201010211_92": "「あったかいもの、どうも」",
|
||||
"201010211_93": "「今日は定時で帰れそう?」",
|
||||
"201010211_94": "「ちょっと無理かな。\\n 未整理の書類が、山ほど残っているからね」",
|
||||
"201010211_95": "「そう。でも、あまり根を詰めすぎないようにね。\\n 手が空いたら、私もフォローに入るから」",
|
||||
"201010211_96": "「自分がどんなに忙しくても、\\n 同僚への気配りも欠かさない……」",
|
||||
"201010211_97": "「うーん、さすがデスね。\\n 見習うべきところが、いっぱいあるデス」",
|
||||
"201010211_98": "「そうだね……」",
|
||||
"201010211_99": "「ふあぁ……。\\n 今日は疲れたからか、眠くなってきたデス……」",
|
||||
"201010211_100": "「切ちゃん、大丈夫?\\n 寝るならちゃんと帰らないと……」",
|
||||
"201010211_101": "「でも、友里さんの1日を見届けないと……。\\n 帰れない……、デス……」",
|
||||
"201010211_102": "「切ちゃん、切ちゃん……?」",
|
||||
"201010211_103": "「もう……」",
|
||||
"201010211_104": "「はッ!」",
|
||||
"201010211_105": "「寝ちゃってたデスか?\\n でも、なんで広間にいるデス?」",
|
||||
"201010211_106": "「起きたの? 切ちゃん」",
|
||||
"201010211_107": "「調ッ!?」",
|
||||
"201010211_108": "「こんなところで寝たら、\\n いくら切ちゃんでも風邪ひいちゃうよ」",
|
||||
"201010211_109": "「そうデスッ!\\n 友里さんを観察している最中、眠くなって……」",
|
||||
"201010211_110": "「調が運んでくれたデスか?」",
|
||||
"201010211_111": "「そうだよ」",
|
||||
"201010211_112": "「毛布をかけてくれたのも?」",
|
||||
"201010211_113": "「うん」",
|
||||
"201010211_114": "「さすが調デース。調はいつも、\\n アタシがしてほしいことに気づいてくれるデス」",
|
||||
"201010211_115": "「友里さんに負けず劣らずの、気配りの達人デスッ!」",
|
||||
"201010211_116": "「そんなことないよ。\\n わたしが見ているのは、切ちゃんだけだもの」",
|
||||
"201010211_117": "「それに切ちゃんだって、わたしをよく見て、\\n してほしいことをしてくれてるよ」",
|
||||
"201010211_118": "「それって……、アタシも調には気配りができているって\\n ことデスか?」",
|
||||
"201010211_119": "「うん、いつも助かっているよ。\\n 切ちゃん、気配りを難しく考えすぎなんじゃないかな」",
|
||||
"201010211_120": "(気配りの秘訣は、相手をよく見ること……)",
|
||||
"201010211_121": "「はあ……、あの資料は……」",
|
||||
"201010211_122": "(友里さん、よく見れば疲れた顔をしているデス。\\n それに頻繁に、肩を叩いているデスね……)",
|
||||
"201010211_123": "「お疲れ様デス……」",
|
||||
"201010211_124": "「あら、こんな時間にどうしたの?\\n 夜遅くに帰るのは危ないわよ」",
|
||||
"201010211_125": "「少しだけ、時間をもらっていいデスか?\\n 終わったら、すぐに帰るデスから……」",
|
||||
"201010211_126": "「いいけど……」",
|
||||
"201010211_127": "「こんなことしか、できないデスけど……」",
|
||||
"201010211_128": "「あッ、んッ……」",
|
||||
"201010211_129": "「切歌ちゃんに肩を揉んでもらうなんて、悪いわ……」",
|
||||
"201010211_130": "「普段、それ以上に気遣ってもらってるから、\\n 気にしないでほしいデス」",
|
||||
"201010211_131": "「はあッ……、気持ちいい……」",
|
||||
"201010211_132": "「切歌ちゃんが、こんなにマッサージが上手いなんて、\\n 知らなかったわ」",
|
||||
"201010211_133": "「お言葉に甘えて、少し揉んでもらっちゃおうかな」",
|
||||
"201010211_134": "「友里さんの時間が許すなら、ずっと揉んでもいいデス」",
|
||||
"201010211_135": "「嬉しいけれど、疲れたら無理をしないで終わりにしてね」",
|
||||
"201010211_136": "「日頃から鍛えているデスよ、そう簡単には疲れないデス」",
|
||||
"201010211_137": "(やっと、役に立てて嬉しいデス。\\n 気遣いって、する方も嬉しくなるんデスね)"
|
||||
}
|
@ -1,100 +0,0 @@
|
||||
{
|
||||
"201010311_0": "調のバースデー2019",
|
||||
"201010311_1": "「調ーッ!」",
|
||||
"201010311_2": "「誕生日プレゼントは当日までの秘密デス。\\n 楽しみにしててほしいデスッ!」",
|
||||
"201010311_3": "「あんなに見栄を張ったけど、\\n 全然アイデアが浮かんでこないデス」",
|
||||
"201010311_4": "「困ったデス……。アタシ史上最大のピンチデース……」",
|
||||
"201010311_5": "「調にプレゼントを渡してそっぽを向かれたら、\\n アタシは生きていけないデスよ」",
|
||||
"201010311_6": "「はぁ……、どうするデスかね」",
|
||||
"201010311_7": "「プレゼントはどうしようかしら……」",
|
||||
"201010311_8": "「何が好きだったかしら? なんて、今更本人には聞けないし……」",
|
||||
"201010311_9": "「切歌だったら、きっとすぐに思いついているわね」",
|
||||
"201010311_10": "「……あッ!」",
|
||||
"201010311_11": "「……あイタッ!」",
|
||||
"201010311_12": "「ご、ごめんなさい。\\n 考え事をしていて……」",
|
||||
"201010311_13": "「あら?」",
|
||||
"201010311_14": "「切歌じゃないッ!\\n こんなところでどうしたの?」",
|
||||
"201010311_15": "「調の誕生日に何をプレゼントしようか悩んでいて、\\n ひらめきを求めて歩いていたんデスよ」",
|
||||
"201010311_16": "「もしかして、マリアもまだ決まってないデスか?」",
|
||||
"201010311_17": "「ええ、正直言うとそうなの」",
|
||||
"201010311_18": "「せっかくだからあの子が一番好きなものを\\n プレゼントしたいんだけれど」",
|
||||
"201010311_19": "「いざ考えてみると、何がいいかわからなくなってしまって……」",
|
||||
"201010311_20": "「調が一番好きなもの……ッ!\\n そうだ、そうデスよ……ッ!」",
|
||||
"201010311_21": "「急にどうしたのよ。\\n 何かアイデアが浮かんだのかしら?」",
|
||||
"201010311_22": "「わかったんデスよ、最高のプレゼントがッ!\\n それにはマリアもいないとダメなんデスッ!」",
|
||||
"201010311_23": "「わたしがいないと?\\n わたしにできることなら、なんでも協力するわ」",
|
||||
"201010311_24": "「ありがたいデスッ!\\n じゃあちょっと耳を貸してほしいデス」",
|
||||
"201010311_25": "「ごにょごにょ……」",
|
||||
"201010311_26": "「なッ、そんなことッ!\\n わたしも一緒に、それをするのッ!?」",
|
||||
"201010311_27": "「そうデスッ!」",
|
||||
"201010311_28": "「マリアはイヤなんデスか?\\n 1年に一度の調の誕生日なのに……」",
|
||||
"201010311_29": "「わ、わかったわよッ!\\n それぐらい、できるに決まっているでしょうッ!」",
|
||||
"201010311_30": "「もうすぐ、招待された時間……」",
|
||||
"201010311_31": "(切ちゃんとマリアは何も教えてくれなかったけど、\\n お祝いをしてもらえるのかな?)",
|
||||
"201010311_32": "(それに、今年はみんなもいるんだ。\\n なんだかドキドキする)",
|
||||
"201010311_33": "「よし、着いた」",
|
||||
"201010311_34": "「コホン……」",
|
||||
"201010311_35": "「調です。入りますね」",
|
||||
"201010311_36": "「えっと……、みんな?」",
|
||||
"201010311_37": "「<size=40>調ちゃん、お誕生日おめでとーッ!</size>」",
|
||||
"201010311_38": "「みなさん、ありがとうございますッ!」",
|
||||
"201010311_39": "「これ、あたしからのプレゼントだ。\\n 大したもんじゃないけど」",
|
||||
"201010311_40": "「いいえ、嬉しいです。ありがとうございます」",
|
||||
"201010311_41": "「こっちはわたしからだよ。\\n 調ちゃん、誕生日おめでとうッ!」",
|
||||
"201010311_42": "「わたしも用意したぞ。受け取ってくれ」",
|
||||
"201010311_43": "「こんなにたくさん……」",
|
||||
"201010311_44": "「プレゼントをいっぱいもらえて、ううん。\\n みんなにお祝いしてもらえて幸せです」",
|
||||
"201010311_45": "「よーし、それじゃさっそく、パーティを始めようッ!」",
|
||||
"201010311_46": "「あの、その前に、切ちゃんとマリアの姿が見えないですけど……」",
|
||||
"201010311_47": "「あー……、それはだな……」",
|
||||
"201010311_48": "「実は2人にどうしても外せない用事ができてしまってな。\\n ここには来てないんだ」",
|
||||
"201010311_49": "「……そうですか」",
|
||||
"201010311_50": "(そっか……。2人にはお祝いしてほしかったけど、\\n 大事な用事なのかな……)",
|
||||
"201010311_51": "(ううん、せっかくお祝いしてくれてるのに、\\n わたしがしょんぼりしてたらダメだ………)",
|
||||
"201010311_52": "(ダメなんだけど……)",
|
||||
"201010311_53": "「えっと、そうだッ! まだプレゼントがあるんだよ。\\n 今持ってくるからッ!」",
|
||||
"201010311_54": "「え? もっとですか……?」",
|
||||
"201010311_55": "「みんなも手伝ってーッ!」",
|
||||
"201010311_56": "「ああッ!」",
|
||||
"201010311_57": "「手伝う……?」",
|
||||
"201010311_58": "「お待たせッ、調ちゃんッ!」",
|
||||
"201010311_59": "「……ッ!」",
|
||||
"201010311_60": "「すごい大きな箱……。これが、プレゼントですか?」",
|
||||
"201010311_61": "「ああ、そうだ」",
|
||||
"201010311_62": "「何が入っているんだろう?\\n こんなに大きなものなんて……」",
|
||||
"201010311_63": "「それじゃ開けるよーッ!」",
|
||||
"201010311_64": "「それーッ!」",
|
||||
"201010311_65": "「ババーン、デースッ!」",
|
||||
"201010311_66": "「ハ、ハッピーバースデー、調ッ!」",
|
||||
"201010311_67": "「プレゼントはッ! アタシたちデスッ!」",
|
||||
"201010311_68": "「……ッ!」",
|
||||
"201010311_69": "「あれ、どうしたデスか? 誕生日なんだから、\\n 笑顔になってほしいデス……」",
|
||||
"201010311_70": "「……」",
|
||||
"201010311_71": "「笑顔よ、笑顔になって」",
|
||||
"201010311_72": "「……」",
|
||||
"201010311_73": "「おーい、どうすんだよ……この空気」",
|
||||
"201010311_74": "「あう……」",
|
||||
"201010311_75": "「も、もしかして、完全にやらかしちゃったデスか?」",
|
||||
"201010311_76": "「お、おかしいわね。\\n リボンが足りなかったのかしら……?」",
|
||||
"201010311_77": "「<size=25>マリア、きっとそういう問題じゃないデスよッ!</size>」",
|
||||
"201010311_78": "「<size=25>じゃ、じゃあ、どうするのよッ!</size>」",
|
||||
"201010311_79": "「<size=25>そ、そうよッ! まだアレを言ってなかったわ。\\n アレを言えばッ!</size>」",
|
||||
"201010311_80": "「<size=25>アレ? ……ああ、そ、そうだったデスッ!</size>」",
|
||||
"201010311_81": "「誕生日プレゼントはアタシたちデスッ!\\n だから、今日はなんでも調の言うことを聞くデスよッ!」",
|
||||
"201010311_82": "「さあ、なんでも言ってちょうだいッ!」",
|
||||
"201010311_83": "「……」",
|
||||
"201010311_84": "「うぅ……無言のままだと、\\n さすがに心がズキンとするデスッ!」",
|
||||
"201010311_85": "「フフッ……」",
|
||||
"201010311_86": "「わ、笑ってくれた?」",
|
||||
"201010311_87": "「喜んでくれたデスかッ!?」",
|
||||
"201010311_88": "「調のために、わたしたちがなんでもするわ」",
|
||||
"201010311_89": "「どんなお願いでも、ドーンと言ってみるデスッ!」",
|
||||
"201010311_90": "「ううん。特別なことなんて、なんにもいらないよ」",
|
||||
"201010311_91": "「ただ……」",
|
||||
"201010311_92": "「ただ?」",
|
||||
"201010311_93": "「これからもずっと一緒にいてね」",
|
||||
"201010311_94": "「……ッ!」",
|
||||
"201010311_95": "「もちろんデスッ! むしろこっちからお願いするデスッ!」",
|
||||
"201010311_96": "「フフ、これじゃプレゼントにならないわね」",
|
||||
"201010311_97": "「ううん、とっても嬉しかった。\\n 2人とも、ありがとうッ!」"
|
||||
}
|
@ -1,103 +0,0 @@
|
||||
{
|
||||
"201010411_0": "仲良くなる秘訣",
|
||||
"201010411_1": "ギャラルホルンで世界が繋がったことにより、",
|
||||
"201010411_2": "調と切歌はマリアの妹、セレナと再会した。",
|
||||
"201010411_3": "そこから時間は流れ、数々の戦いを経て、",
|
||||
"201010411_4": "彼女たちの絆は再び強く結ばれた。",
|
||||
"201010411_5": "これは、そうなる少し前。",
|
||||
"201010411_6": "まだ彼女たちが再会したばかりの頃のお話――",
|
||||
"201010411_7": "「ふう、お疲れ様デス……」",
|
||||
"201010411_8": "「さっきの動き、すごくよかったよ、切ちゃん」",
|
||||
"201010411_9": "「へへ。ありがとうデス」",
|
||||
"201010411_10": "「お疲れ様です」",
|
||||
"201010411_11": "「あッ、セレナ。来てたんデスか?」",
|
||||
"201010411_12": "「はい、ついさっき。\\n タオルと冷たい飲み物、どうぞ」",
|
||||
"201010411_13": "「……ありがとう、セレナ」",
|
||||
"201010411_14": "「……えとデスね、セレナ?」",
|
||||
"201010411_15": "「はい、なんでしょうか?」",
|
||||
"201010411_16": "「その、デスね……」",
|
||||
"201010411_17": "「きょ、今日はとてもいい天気デスね」",
|
||||
"201010411_18": "「はぁ……? そう……ですね」",
|
||||
"201010411_19": "「<size=25>切ちゃん、もっと自然な話題をふらないと</size>」",
|
||||
"201010411_20": "「<size=25>そ、そんなこと言ったってデスね――</size>」",
|
||||
"201010411_21": "「ふう、いい汗かいたわね……」",
|
||||
"201010411_22": "「あら、セレナ」",
|
||||
"201010411_23": "「あ、マリア姉さんッ!」",
|
||||
"201010411_24": "「お疲れ様。はい、タオルと飲み物」",
|
||||
"201010411_25": "「ありがとう。わざわざ待っててくれたのね」",
|
||||
"201010411_26": "「早く帰ろう?」",
|
||||
"201010411_27": "「そうね。じゃあ、2人とも、先に上がらせてもらうわね?」",
|
||||
"201010411_28": "「お、お疲れ様デス」",
|
||||
"201010411_29": "「また明日」",
|
||||
"201010411_30": "「はぁ……またもや不発デス……。\\n セレナに自然に話しかけるの、難しいデス……」",
|
||||
"201010411_31": "「マリアが一緒にいる時は、まだましなんだけどね……」",
|
||||
"201010411_32": "「おかしいデスね。向こうの世界で一緒に戦った時は、\\n 家族デスって言って仲良くできてたのに……」",
|
||||
"201010411_33": "「うん、あらためてお話しようとすると……。\\n どう接していいか、距離感がわからない……」",
|
||||
"201010411_34": "「マリアは、流石に姉妹だけあるデス……」",
|
||||
"201010411_35": "「でも……セレナとの関係、このままじゃいけないデスよね」",
|
||||
"201010411_36": "「うん……そうだね。また、ちゃんと仲良くなりたい」",
|
||||
"201010411_37": "「遊びに誘ってみるデス。\\n 調は何がいいデスか?」",
|
||||
"201010411_38": "「たとえば……特売スーパー巡りとか?」",
|
||||
"201010411_39": "「それで楽しいって感じるのは、調くらいデス」",
|
||||
"201010411_40": "「そうかな……悪くないと思うけど」",
|
||||
"201010411_41": "「流石にちょっと上級者向けデス。\\n もう少し手軽にカラオケとかどうデスか?」",
|
||||
"201010411_42": "「悪くないけど、まだ少しハードルが高いかも。\\n こっちの世界の歌、知らないかもしれないし……」",
|
||||
"201010411_43": "「確かにそうデスね……」",
|
||||
"201010411_44": "「何か、共通の話題が欲しいね……」",
|
||||
"201010411_45": "「共通の話題、デスか……それならッ!」",
|
||||
"201010411_46": "「何か思いついたの?」",
|
||||
"201010411_47": "「ここはやっぱり王道デスッ!\\n 女の子で甘い物が嫌いな子はいないデスッ!」",
|
||||
"201010411_48": "「どうするの?」",
|
||||
"201010411_49": "「簡単なことデス。一緒にスイーツを食べに行くデスッ!」",
|
||||
"201010411_50": "「切ちゃんナイスアイディア。美味しい物も\\n たくさんあるし、きっと気に入ると思う」",
|
||||
"201010411_51": "「そうと決まれば善は急げ。\\n 明日にでも誘ってみるデスッ!」",
|
||||
"201010411_52": "「え……一緒にケーキを食べに、ですか?」",
|
||||
"201010411_53": "「うん。近くに安くて美味しい\\n ケーキバイキングをやってるお店があるデス」",
|
||||
"201010411_54": "「これから一緒に行かない?」",
|
||||
"201010411_55": "「はいッ! 行ってみたいですッ!\\n えーと、マリア姉さんは?」",
|
||||
"201010411_56": "「これから司令と相談があるの。\\n あなたたちだけで行ってきなさい」",
|
||||
"201010411_57": "「でも。なんだか姉さんに悪いし……」",
|
||||
"201010411_58": "「フフ。なに変な気を遣ってるの、この子は。\\n いいから、みんなと楽しんでらっしゃい」",
|
||||
"201010411_59": "「う、うん。\\n それじゃ、行ってくるねッ!」",
|
||||
"201010411_60": "「決まりデスねッ! 早速行くデスッ!」",
|
||||
"201010411_61": "「あッ!? そんなに引っ張らなくても……」",
|
||||
"201010411_62": "「うわ~ッ! 本当に美味しいッ!」",
|
||||
"201010411_63": "「気に入ってもらえて嬉しいデス」",
|
||||
"201010411_64": "「当然。この街では最強のコストパフォーマンス」",
|
||||
"201010411_65": "「どれもすっごく甘いですね」",
|
||||
"201010411_66": "「甘くないケーキなんて、\\n そんなのスイーツじゃないデス」",
|
||||
"201010411_67": "「だけど、甘いだけじゃなくて、フルーツの酸味で\\n バランスを取ってる。だから全然クドく感じない」",
|
||||
"201010411_68": "「これもすっごく美味しい。\\n プリンに似てるけど、違うし……なんだろ?」",
|
||||
"201010411_69": "「ああ、それはブラウン饅頭デスね」",
|
||||
"201010411_70": "「へー。真っ白なのに茶色なんて面白い名前」",
|
||||
"201010411_71": "「それはブラウン饅頭じゃなくてブラマンジェだよ、\\n 切ちゃん……」",
|
||||
"201010411_72": "「お、おう、そ、そうだったデスね」",
|
||||
"201010411_73": "「こっちのケーキもふわっふわ。\\n 枕にしちゃいたいくらい」",
|
||||
"201010411_74": "「お目が高い。ここのシフォンケーキは隠れた名品」",
|
||||
"201010411_75": "「こっちのブラウニーも、\\n しっとりさっくり、絶妙な食感デス」",
|
||||
"201010411_76": "「贅沢にイチゴをのせたナポレオンパイも外せない」",
|
||||
"201010411_77": "「うー……、そんなに食べられるかな……」",
|
||||
"201010411_78": "「そんな弱気じゃダメ。\\n バイキングなんだから元を取らないと」",
|
||||
"201010411_79": "「は、はい。そうですね。わたしも頑張ります」",
|
||||
"201010411_80": "「あッ、でもパフェを食べるだけのお腹は空けておくデス」",
|
||||
"201010411_81": "「うん。おひとり様1杯限定のDXフルーツパフェを\\n 食べなきゃ、この店に来た意味がないもの」",
|
||||
"201010411_82": "「そうなんですね……それは、とっても楽しみですッ!」",
|
||||
"201010411_83": "「フフ……なかなかいい食べっぷりデスね」",
|
||||
"201010411_84": "「あ。これ、姉さんが好きそうな味」",
|
||||
"201010411_85": "「本当デスね。こっちの味なんかも好きそうデス」",
|
||||
"201010411_86": "「うん、わかる気がする」",
|
||||
"201010411_87": "「今度マリアとも一緒に来るデス」",
|
||||
"201010411_88": "「……本当におふたりとも、\\n マリア姉さんのことが好きなんですね」",
|
||||
"201010411_89": "「それは……当然デス」",
|
||||
"201010411_90": "「わたしたちにとって、大切な家族だから」",
|
||||
"201010411_91": "「そう……なんですね」",
|
||||
"201010411_92": "「セレナも」",
|
||||
"201010411_93": "「えッ!?」",
|
||||
"201010411_94": "「前に言ったじゃないデスか?\\n セレナもアタシたちの家族デスッ!」",
|
||||
"201010411_95": "「月読さん、暁さん……」",
|
||||
"201010411_96": "「それにアタシたちは、もう同じ釜のケーキを食べた仲デースッ!」",
|
||||
"201010411_97": "「確かにオーブンも釜って言うけど……普通はご飯のことだと思う」",
|
||||
"201010411_98": "「ケーキはご飯じゃないデスかッ!?\\n と、とにかくケーキ仲間だから家族でいいんデスッ!」",
|
||||
"201010411_99": "「わたしもケーキはともかく、セレナのことは家族だと思ってるよ」",
|
||||
"201010411_100": "「……ありがとうございます。改めてよろしくおねがいします」"
|
||||
}
|
@ -1,242 +0,0 @@
|
||||
{
|
||||
"201010511_0": "飛び入りセッション",
|
||||
"201010511_1": "「こんにちはーッ!」",
|
||||
"201010511_2": "「響ちゃん、いらっしゃい」",
|
||||
"201010511_3": "「ええっと……」",
|
||||
"201010511_4": "「香澄ちゃんと有咲ちゃんの2人なら、もう来てるわよ」",
|
||||
"201010511_5": "「ありがとうございますッ!」",
|
||||
"201010511_6": "「ところで、今日は他のみんなはいないの?」",
|
||||
"201010511_7": "「わたしと一緒で、今頃大切なお友達のところに\\n 会いに行っていると思います」",
|
||||
"201010511_8": "「確か黒服さんたちの話だと、\\n 2人はこのあたりにいるはずデスよね……」",
|
||||
"201010511_9": "「切歌! 会いに来てくれたのね。とっても嬉しいわ!」",
|
||||
"201010511_10": "「こんにちは」",
|
||||
"201010511_11": "「いたデースッ! 今日は路上ライブをしてないんデスね。\\n これからやるなら、アタシも――」",
|
||||
"201010511_12": "「そんなことより、ミッシェルを探さないといけないわ!\\n あなたも手伝って!」",
|
||||
"201010511_13": "「え? ミッシェルならここに……」",
|
||||
"201010511_14": "「あー、それ無駄だと思うよ。\\n 通じるようだったら、もうとっくに通じてるし」",
|
||||
"201010511_15": "「なぜわからないんデスか……ッ!?」",
|
||||
"201010511_16": "「そうよ、きっとミッシェルはCiRCLEにいるわ!\\n 行くわよ、2人とも!」",
|
||||
"201010511_17": "「いいデスけど、その前に、\\n どうしてミッシェルを探してるんデスか?」",
|
||||
"201010511_18": "「試したいことを思いついたの。\\n それにはあなたとミッシェルが必要だわ!」",
|
||||
"201010511_19": "「アタシもデスか?」",
|
||||
"201010511_20": "「ええっとね……、あなたとコラボライブをした時用の\\n 演出を思いついたとかで」",
|
||||
"201010511_21": "「すぐに試したくてじっとしていられなくなったんだって」",
|
||||
"201010511_22": "「それは楽しそうデスッ!」",
|
||||
"201010511_23": "「でしょ!?\\n だから、あなたも一緒に探しましょう!」",
|
||||
"201010511_24": "「わわッ、引っ張らなくてもちゃんとついていくデスよッ!」",
|
||||
"201010511_25": "「……あれ? 美咲さんはここにいるのに、\\n どうやってミッシェルを探したらいいんデスかッ!?」",
|
||||
"201010511_26": "「あー、大丈夫だから、こころについていってあげて」",
|
||||
"201010511_27": "「あたしは疲れたからちょっと休憩。\\n 暁さんは連れていっていいから」",
|
||||
"201010511_28": "「わかったわ。あとでちゃんとCiRCLEに来てね!」",
|
||||
"201010511_29": "「……さて、出てくるよね」",
|
||||
"201010511_30": "「はい。では、よろしくお願いします」",
|
||||
"201010511_31": "「はいはい、わかってますよー」",
|
||||
"201010511_32": "「あら、調ちゃん。会いに来てくれたのね」",
|
||||
"201010511_33": "「はい。ここにいると聞いたので」",
|
||||
"201010511_34": "「わたしたち、これから自主練習に行くところなんだ」",
|
||||
"201010511_35": "「場所はうちの事務所が持ってる専用のスタジオなんだけど、\\n 調ちゃんも一緒にどう?」",
|
||||
"201010511_36": "「わたしも行ってもいいんですか?」",
|
||||
"201010511_37": "「もちろん! それじゃあ、決まりだね!\\n 調ちゃん、ごあんなーい」",
|
||||
"201010511_38": "「彩ちゃんってば、少しはしゃぎすぎよ?」",
|
||||
"201010511_39": "「フフ、久しぶりにみんなと一緒に\\n 自主練だと思うと嬉しくって!」",
|
||||
"201010511_40": "「はー……ごめんね、調ちゃん……。\\n まさか、どのスタジオも使ってるだなんて……」",
|
||||
"201010511_41": "「気にしてませんから、謝らないでください」",
|
||||
"201010511_42": "「仕方がないわね。今日は諦めて……」",
|
||||
"201010511_43": "「そんな! 久しぶりに千聖ちゃんと自主練で、\\n 調ちゃんも来てくれたのに……」",
|
||||
"201010511_44": "「とは言え、練習場所が無いんじゃ……」",
|
||||
"201010511_45": "「うう……」",
|
||||
"201010511_46": "「そ、そうだ! あそこなら、練習ができるかも……!」",
|
||||
"201010511_47": "「ここなら広いし、唄って踊っても平気じゃない?\\n 伸び伸び使えていいんじゃないかな!」",
|
||||
"201010511_48": "「広さはいいけれど、ちょっと目立ちすぎじゃないかしら。\\n 彩ちゃん、自分がアイドルだってこと忘れてない?」",
|
||||
"201010511_49": "「ここで唄ったり踊ったりしたら、\\n 人が集まってきちゃいそうですね……」",
|
||||
"201010511_50": "「た、確かに……。\\n うう、一体どうしたらいいの……?」",
|
||||
"201010511_51": "「それなら、CiRCLEに行ってみるのはどうでしょう?」",
|
||||
"201010511_52": "「……それだ! 調ちゃん、それだよ!」",
|
||||
"201010511_53": "「ライブハウスでレッスンとは、盲点だったわね」",
|
||||
"201010511_54": "「ありがとう調ちゃん!\\n それじゃあ、さっそくCiRCLEに移動だね!」",
|
||||
"201010511_55": "「彩さんが元気になってよかったです」",
|
||||
"201010511_56": "「ちょっとだけ、やる気がいつも空回り気味なのよね」",
|
||||
"201010511_57": "「……ん? 1人でどうかしたのか?」",
|
||||
"201010511_58": "「モカと待ち合わせしてるんだけど、まだ来なくて。\\n ちょうど探しに行こうと思ってた」",
|
||||
"201010511_59": "「どっかで寄り道でもしてんるんだろ。\\n まあ、探しに行くなら、手伝うぞ」",
|
||||
"201010511_60": "「ああ、ありが……」",
|
||||
"201010511_61": "「あれー? 蘭だけかと思ったら、クリスさんもいたー」",
|
||||
"201010511_62": "「遅刻のくせにのんきだな……。\\n ――って、その両手いっぱいの袋はなんだッ!?」",
|
||||
"201010511_63": "「やまぶきベーカリーのパンだよー。\\n ……欲しい?」",
|
||||
"201010511_64": "「ホント、相変わらずだな……」",
|
||||
"201010511_65": "「練習前の腹ごしらえは必須なのですよー」",
|
||||
"201010511_66": "「言ってることはわかるけど、まずは遅刻したことを謝る」",
|
||||
"201010511_67": "「ごめーん。だからね、これはそのお詫び。\\n 2人とも、好きなの取っていいからねー」",
|
||||
"201010511_68": "「え、あたしもいいのか?\\n 別に待ってないけど……」",
|
||||
"201010511_69": "「ま、くれるって言うなら、あんぱんもらうぞ」",
|
||||
"201010511_70": "「じゃあ、あたしはドーナツ」",
|
||||
"201010511_71": "「なるほどなるほど……。\\n あんぱんを取った雪音さんはー」",
|
||||
"201010511_72": "「んん?」",
|
||||
"201010511_73": "「ズバリ、寂しがり屋でしょうー」",
|
||||
"201010511_74": "「はあッ!?」",
|
||||
"201010511_75": "「そしてー、蘭はドーナツを取ったからー」",
|
||||
"201010511_76": "「あたしも!?」",
|
||||
"201010511_77": "「実は面倒見がいいでしょうー。\\n ぱちぱちぱち」",
|
||||
"201010511_78": "「……」",
|
||||
"201010511_79": "「……で、今のはなんだったんだ?」",
|
||||
"201010511_80": "「最初に取るパンで判断するパン心理テストー。\\n これがかなり当たる」",
|
||||
"201010511_81": "「そんなわけないだろ、誰が寂しがり屋だッ!」",
|
||||
"201010511_82": "「あたしも別に、面倒見がいいわけじゃないでしょ。\\n 普通だよ」",
|
||||
"201010511_83": "「ちなみにちなみにー、メロンパンを取ったモカちゃんは――」",
|
||||
"201010511_84": "「うわっとと!?」",
|
||||
"201010511_85": "「バカなこといつまでも言ってないで練習に行くよ」",
|
||||
"201010511_86": "「もー、だからって引っ張らなくていいのにー」",
|
||||
"201010511_87": "「これから練習なら、あたしも邪魔していいか?」",
|
||||
"201010511_88": "「もちろんいいよー。じゃあ、CiRCLEへれっつごー」",
|
||||
"201010511_89": "「確か、このスタジオで2人が練習しているはずだけど……」",
|
||||
"201010511_90": "「部屋が空いていないというのは、どういうことですか!?」",
|
||||
"201010511_91": "「も、申し訳ありません!」",
|
||||
"201010511_92": "「この声はッ!?」",
|
||||
"201010511_93": "「友希那、落ち着いて! 他の人に迷惑になっちゃうよ」",
|
||||
"201010511_94": "「でも、練習をするための貴重な時間が……」",
|
||||
"201010511_95": "「ゆ、友希那さん、どうしたんですか?」",
|
||||
"201010511_96": "「練習のためにここの予約をしてたんだけど、スタッフさんの\\n 手違いで部屋が全部埋まっちゃってるらしくてさ」",
|
||||
"201010511_97": "「なるほど、それで……」",
|
||||
"201010511_98": "「本当に申し訳ありません。\\n 次回優先的に部屋を押さえますので……」",
|
||||
"201010511_99": "「事情はわかったわ。\\n だけど、それじゃ今日の練習場所はどうすれば……」",
|
||||
"201010511_100": "「次のバンドが来るまで、\\n 5分でもいいから部屋を借りられないかしら」",
|
||||
"201010511_101": "「そ、それはちょっと……」",
|
||||
"201010511_102": "「はー……。\\n 友希那、ちょっと!」",
|
||||
"201010511_103": "「何? 今取り込み中なんだけど……」",
|
||||
"201010511_104": "「いいからほら! いったん外に出よう」",
|
||||
"201010511_105": "「はい、ジュースです。少しは落ち着きましたか?」",
|
||||
"201010511_106": "「ええ……せっかく会いに来てくれたのに、\\n 変なところを見せてしまったわね」",
|
||||
"201010511_107": "「昔から音楽のことになると周りが見えなくなるんだよね。\\n たまにあるんだー、こういうこと」",
|
||||
"201010511_108": "「フフ、わかってます。\\n 真剣なのはいいことだと思います」",
|
||||
"201010511_109": "「あのスタジオへは後で謝りに行くわ。\\n でも、まずは練習ができるスタジオを探さないと……」",
|
||||
"201010511_110": "「ねー、おねえちゃん。ねこちゃんみなかった?」",
|
||||
"201010511_111": "「ええっと、迷子になっちゃったのかな?\\n どんな猫ちゃん?」",
|
||||
"201010511_112": "「これがうちのみーちゃん。どこにもいないの」",
|
||||
"201010511_113": "「猫ちゃんの写真かな?」",
|
||||
"201010511_114": "「……」",
|
||||
"201010511_115": "「ごめんね、ちょっと見てないかな」",
|
||||
"201010511_116": "「そっか……」",
|
||||
"201010511_117": "「……」",
|
||||
"201010511_118": "「友希那、写真返してあげないと」",
|
||||
"201010511_119": "「……え? あ、ああ、ごめんなさい」",
|
||||
"201010511_120": "「みたら、おしえてね……」",
|
||||
"201010511_121": "「元気なかったね。\\n もしかしてずっと1人で探してるのかな?」",
|
||||
"201010511_122": "「手伝ってあげたいけど、\\n 友希那さんは練習場所を探したいですよね」",
|
||||
"201010511_123": "「え、ええ……。でも……」",
|
||||
"201010511_124": "「友希那さんてひょっとして……、けっこう猫好き?」",
|
||||
"201010511_125": "「!?」",
|
||||
"201010511_126": "「アハハ……好きというか、大好きなんだよね」",
|
||||
"201010511_127": "「ちょ、ちょっと!?」",
|
||||
"201010511_128": "「友希那、あの子と一緒に猫探ししてあげよ」",
|
||||
"201010511_129": "「でも、それでは練習をする時間が……」",
|
||||
"201010511_130": "「だったら、わたしがスタジオを探します。\\n 2人は猫を探してあげてくださいッ!」",
|
||||
"201010511_131": "「でも、そんなことをあなたに頼むわけには……」",
|
||||
"201010511_132": "「大丈夫です、任せてくださいッ!」",
|
||||
"201010511_133": "「ほら、早くあの子を追いかけないと見失っちゃいますよ?」",
|
||||
"201010511_134": "「……わかったわ。追いかけましょう、リサ」",
|
||||
"201010511_135": "「オッケー!\\n ありがとね、未来!」",
|
||||
"201010511_136": "「……ついスタジオ探しを引き受けちゃったけど、\\n どうしようかな……」",
|
||||
"201010511_137": "「そうだッ! CiRCLEだったら、空きがあるかも。\\n まずはそっちに行ってみよう」",
|
||||
"201010511_138": "「香澄ちゃんと有咲ちゃん、いたッ!\\n でも演奏中みたい……」",
|
||||
"201010511_139": "「邪魔しちゃマズイよね。\\n 終わったころに戻って――」",
|
||||
"201010511_140": "「あっ、響ちゃんだ!」",
|
||||
"201010511_141": "「うわー、見つかったーッ!?」",
|
||||
"201010511_142": "「そんなところにいないで入ってよー!」",
|
||||
"201010511_143": "「見てないで、さっさと入ってくればいいのに」",
|
||||
"201010511_144": "「い、いや、邪魔しちゃ悪いかなって思って……」",
|
||||
"201010511_145": "「全然邪魔じゃないってば!\\n せっかくスタジオにいるんだから、3人で練習しようよ!」",
|
||||
"201010511_146": "「やるッ! わたしもギター借りてきたから、\\n 準備はバッチリだよッ!」",
|
||||
"201010511_147": "「それじゃ、一緒にいっぱい演奏しよう!」",
|
||||
"201010511_148": "「やっぱり、演奏するのは楽しいッ!」",
|
||||
"201010511_149": "「でしょ!?\\n よかった。そう言ってくれて」",
|
||||
"201010511_150": "「なまけて練習してないかと思ってましたけど、\\n 意外とちゃんと弾けてますね」",
|
||||
"201010511_151": "「あ、当たり前だよッ! わたし、真面目だもんッ!」",
|
||||
"201010511_152": "「……とはいえ、本当はちゃんと弾けるか\\n 不安だったけどね」",
|
||||
"201010511_153": "「うん、素直でよろしい!」",
|
||||
"201010511_154": "「でも、今日はメンバーが少ないから、\\n 音が足りなくてちょっぴり寂しいかも」",
|
||||
"201010511_155": "「今日は予定があるからって、\\n 3人は来れなかったんですよ」",
|
||||
"201010511_156": "「だったら、他のバンドの人を呼ぶのはどうかな?\\n ライブハウスだし、すぐ見つかると思うんだけど」",
|
||||
"201010511_157": "「そっかッ! その手があったねッ!」",
|
||||
"201010511_158": "「お前は何言ってんだ、\\n そんなの急に言われても無理に決まって――」",
|
||||
"201010511_159": "「ちょっと行ってくるから待ってて!」",
|
||||
"201010511_160": "「すぐに見つけてくるねッ!」",
|
||||
"201010511_161": "「ホント、2人揃って人の話を聞かねーやつらだな!」",
|
||||
"201010511_162": "「……はー、そんな簡単に見つかったら苦労しねーよ」",
|
||||
"201010511_163": "「ただいまッ! 見つけてきたよッ!」",
|
||||
"201010511_164": "「ええ!? 嘘だろ!?」",
|
||||
"201010511_165": "「ねー、響。どういう状況なのか説明して?」",
|
||||
"201010511_166": "「って、知り合いかよ」",
|
||||
"201010511_167": "「あなたにも練習に参加してほしいの!\\n どうかな?」",
|
||||
"201010511_168": "「なるほど、そういうことだったのね」",
|
||||
"201010511_169": "(さっきCiRCLEの電話を借りて、友希那さんたちには\\n 伝えたから、来るまでなら大丈夫だよね)",
|
||||
"201010511_170": "「うん、いいよ」",
|
||||
"201010511_171": "「やったーッ!」",
|
||||
"201010511_172": "「でも、わたしキーボードしか弾けないよ?\\n 1台しかないよね……?」",
|
||||
"201010511_173": "「有咲と2人で演奏すれば大丈夫!」",
|
||||
"201010511_174": "「勝手に決めてんじゃねー! まあいいけど……」",
|
||||
"201010511_175": "「じゃあ、2人はそこに並んでもらって。\\n 響ちゃんはこっち!」",
|
||||
"201010511_176": "「……えっと、よろしくお願いします」",
|
||||
"201010511_177": "「うん。よろしくお願いしますッ!\\n キーボード、半分借りるね?」",
|
||||
"201010511_178": "「たぶん香澄たちに無理やり連れてこられたんだと思うけど、\\n 大丈夫でしたか?」",
|
||||
"201010511_179": "「嫌だったら言ってください。\\n わたしがあいつに言ってきかせますから」",
|
||||
"201010511_180": "「ううん。響も強引なところあるから慣れてるよ」",
|
||||
"201010511_181": "「確かに、あの2人は似てるところありますね。\\n まったく……」",
|
||||
"201010511_182": "「フフ、でも、そんなところも嫌いじゃないんでしょう?」",
|
||||
"201010511_183": "「ま、まあ……」",
|
||||
"201010511_184": "「じゃあ、有咲、お願い!」",
|
||||
"201010511_185": "「はいはい、1、2、3――」",
|
||||
"201010511_186": "「やっぱり、音が多いとライブしてるーって感じがして\\n 楽しいね!」",
|
||||
"201010511_187": "「そうだね、すっごく楽しいッ!」",
|
||||
"201010511_188": "「好き勝手弾いて……。\\n 合わせる方の身にもなれっての!」",
|
||||
"201010511_189": "「でもやっぱり、一緒に演奏するのは楽しいねッ!」",
|
||||
"201010511_190": "「……まあ、そうですね」",
|
||||
"201010511_191": "「うん、今いい感じだったッ!」",
|
||||
"201010511_192": "「よーし! 次の曲、いってみよー!」",
|
||||
"201010511_193": "「……まさかの全員集合かよ」",
|
||||
"201010511_194": "「空いてる部屋はあるのかな」",
|
||||
"201010511_195": "「やっぱり、ミッシェルはCiRCLEにいたのね。\\n 早速、新演出を試すわよ!」",
|
||||
"201010511_196": "「先に行った小日向さんはどこかしら」",
|
||||
"201010511_197": "「そういえば、響さんもCiRCLEにいるはずです」",
|
||||
"201010511_198": "「音が聞こえるデスッ!\\n どうやら、奥で演奏してるみたいデスよ」",
|
||||
"201010511_199": "「どんな演奏してるか気になるし、\\n ちょこっとだけ覗いてみようよ!」",
|
||||
"201010511_200": "「見て、2人でキーボードやってるわ。\\n とっても楽しそうね!」",
|
||||
"201010511_201": "「ずるいデスよッ!\\n 一緒にやるなら、誘ってほしかったデスッ!」",
|
||||
"201010511_202": "「あれ? みんな来てたんだね。\\n せっかくだし、一緒に演奏しようよッ!」",
|
||||
"201010511_203": "「またバカがバカなこと言い始めやがった」",
|
||||
"201010511_204": "「この人数でステージに上がるのは、\\n さすがに難しいんじゃない?」",
|
||||
"201010511_205": "「楽器はあるみたいだし、いけるよ!」",
|
||||
"201010511_206": "「ほら、2人ともこっちに来て!\\n DJの機材はもう用意が終わってるから!」",
|
||||
"201010511_207": "「すぐにやるデースッ!」",
|
||||
"201010511_208": "「千聖ちゃんも調ちゃんもボヤボヤしてられないよ!\\n 早くステージに行こう!」",
|
||||
"201010511_209": "「はいッ!」",
|
||||
"201010511_210": "「モカちゃんが遅れを取るなんて。\\n 蘭もクリスさんも急がないと場所取られちゃうよー」",
|
||||
"201010511_211": "「やるからには徹底的にやろう」",
|
||||
"201010511_212": "「……マジか、全員参加かよ」",
|
||||
"201010511_213": "「これだよ、これ!\\n たくさんの音がスタジオいっぱいになってる!」",
|
||||
"201010511_214": "「バラバラな音が合わさっていく……。\\n これがバンドなんだねッ!」",
|
||||
"201010511_215": "「次! 次はハロハピの歌をやるわよ!」",
|
||||
"201010511_216": "「待った。これが終わったら、\\n 次はAfterglowの歌。いいよね?」",
|
||||
"201010511_217": "「いいえ、わたしたちRoseliaの歌よ。\\n ここは譲れないわ」",
|
||||
"201010511_218": "「Pastel*Palettesも入れてくださーい!」",
|
||||
"201010511_219": "「どれも演奏してみたいし、決められない……」",
|
||||
"201010511_220": "「だったら、全部やっちゃえばいいんだよ!」",
|
||||
"201010511_221": "「まるで小さなコンサートね……。\\n でも、いいんじゃないかしら」",
|
||||
"201010511_222": "「いいじゃん、ここまできたら徹底的にやろう!」",
|
||||
"201010511_223": "「決まり! 時間いっぱい、いけるところまで!\\n わたしたちの演奏は止まらない!」",
|
||||
"201010511_224": "「もー、これ以上ないってくらい大満足!」",
|
||||
"201010511_225": "「やりきったー、って感じだねッ!」",
|
||||
"201010511_226": "「……確かに悪くなかったわ」",
|
||||
"201010511_227": "「だけど勘違いしないで、これは今回限りよ。\\n わたしたちにはわたしたちのバンドがあるんだから」",
|
||||
"201010511_228": "「次はわたしたちのバンドにしかできない歌を唄うわ」",
|
||||
"201010511_229": "「そう、あたしたちはライバルだしね」",
|
||||
"201010511_230": "「今回は乗せられたけど、\\n 次はあたしたちが一番盛り上げるライブをするから」",
|
||||
"201010511_231": "「一番盛り上げられるのがあなたなら、\\n あたしは一番の笑顔をみんなに届けるわ!」",
|
||||
"201010511_232": "「あたしたちはいつだって、そうしてきたもの!」",
|
||||
"201010511_233": "「わたしたちも負けない!\\n ええっと、夢を与えるアイドルバンドとして!」",
|
||||
"201010511_234": "「お互いに競い合いながら高め合う……。\\n ライバル、いいデスねッ!」",
|
||||
"201010511_235": "「わたしたちも、参加したい」",
|
||||
"201010511_236": "「そうだねッ!\\n それにはもっと練習を頑張らないと」",
|
||||
"201010511_237": "「ああ。\\n 次来るまでに腕を上げとくから、覚悟しとけよッ!」",
|
||||
"201010511_238": "「よーし、今度はわたしたちだけでバンドを組んで、\\n みんなと勝負だッ!」",
|
||||
"201010511_239": "「楽しみにしててね、みんなッ!」"
|
||||
}
|
@ -1,77 +0,0 @@
|
||||
{
|
||||
"201010611_0": "切歌のバースデー2019",
|
||||
"201010611_1": "「やっとあの日が近づいてきたデス……ッ!」",
|
||||
"201010611_2": "「最近、ずっと楽しそうにしてるね」",
|
||||
"201010611_3": "「だってッ! 誕生日デスよッ!\\n アタシも大人の女性に一歩近づくってことデスッ!」",
|
||||
"201010611_4": "(切ちゃんが大人の女性に……)",
|
||||
"201010611_5": "「どんなふうになるんデスかね。\\n マリア? それとも、友里さんのようになったりして……」",
|
||||
"201010611_6": "「誕生日になっても、切ちゃんは切ちゃんのままだと思うけど……」",
|
||||
"201010611_7": "「なッ!? あ、アタシは、アタシのまま……」",
|
||||
"201010611_8": "「うん。そんなに急には変わらないと思う」",
|
||||
"201010611_9": "「歳をとるだけじゃ大人にはなれないんデスね……」",
|
||||
"201010611_10": "「誕生日になっても子供のままじゃ笑われちゃうデス。\\n なんとかしないとデスッ!」",
|
||||
"201010611_11": "「待って、切ちゃんッ! どこに行くの?」",
|
||||
"201010611_12": "「アタシは大人になる方法を探してくるから、\\n 調は先に帰ってていいデスよッ!」",
|
||||
"201010611_13": "「どうしよう、誕生日を楽しみにしていたのに、\\n 余計な悩みを増やしちゃった……」",
|
||||
"201010611_14": "「……それでわたしたちに相談しにきたのね」",
|
||||
"201010611_15": "「切ちゃんの望みを叶えてあげられないかな」",
|
||||
"201010611_16": "「うーん、どうしたらいいんだろ。\\n 大人になるって言われても、よくわからないもんね」",
|
||||
"201010611_17": "「確かに、ちょっと難しいかも」",
|
||||
"201010611_18": "「んなもん、まずは言葉遣いを変えればいいんじゃないか?」",
|
||||
"201010611_19": "「確かにその通りだろうが、\\n 大人びた言葉遣いをする暁が想像できるか?」",
|
||||
"201010611_20": "「それは……、できないな。\\n 『デス』の印象が強すぎる……ッ!」",
|
||||
"201010611_21": "「しゃべり方を急に変えるのは難しいよ。\\n まずは、お洋服を大人っぽくするのはどうかな」",
|
||||
"201010611_22": "「形から入るのはいい考えね。\\n 切歌の性格的にもそっちの方が合っていると思うわ」",
|
||||
"201010611_23": "「じゃあ、わたしたちで切歌ちゃんに似合う服を\\n 選ぼうよッ!」",
|
||||
"201010611_24": "「あいつに似合って、大人っぽい服か……。どんなのだろうな」",
|
||||
"201010611_25": "「スーツとかかな?」",
|
||||
"201010611_26": "「和服もいいのではないか?」",
|
||||
"201010611_27": "「あの、わたしにいい考えがあります」",
|
||||
"201010611_28": "「ハッピーバースデー、切ちゃん」",
|
||||
"201010611_29": "「ありがとうデスッ!」",
|
||||
"201010611_30": "「あ、いや、感謝するデス」",
|
||||
"201010611_31": "「お料理もたくさん用意したわよ」",
|
||||
"201010611_32": "「わーい、おいしそうなものがたくさ――」",
|
||||
"201010611_33": "「あッ!?\\n お、大人の女性はこんなことではしゃがないデスッ!」",
|
||||
"201010611_34": "(やっぱり、気にしてる)",
|
||||
"201010611_35": "「切ちゃん、渡したい物があるの。\\n こっちへ一緒に来てくれる?」",
|
||||
"201010611_36": "「え? ここで渡せないようなものデスか?\\n もしかして、部屋に収まらないほどの大きなプレゼントッ!?」",
|
||||
"201010611_37": "「フフ、それは見てのお楽しみよ」",
|
||||
"201010611_38": "「安心してッ! 帰ってくるまで待ってるから」",
|
||||
"201010611_39": "「では、行ってくるデス」",
|
||||
"201010611_40": "「お待たせしました」",
|
||||
"201010611_41": "「遅かったな、何か問題でもあったのか?」",
|
||||
"201010611_42": "「問題はなかったけど……ほら、切歌。\\n いつまで隠れているつもりなの」",
|
||||
"201010611_43": "「ほ、本当にこれ似合ってるデスか?\\n ちょっと不安デス……」",
|
||||
"201010611_44": "「いいから、ほら。みんなに見せてあげなさい」",
|
||||
"201010611_45": "「わあッ!? ま、マリア、押さないでほしいデスッ!」",
|
||||
"201010611_46": "「え、ええっと、どうデスか?」",
|
||||
"201010611_47": "「おおッ! 切歌ちゃん、すっごく似合ってるよッ!」",
|
||||
"201010611_48": "「素敵なドレスだね、いつもよりずっと大人っぽい」",
|
||||
"201010611_49": "「アタシ、大人っぽいデスか?」",
|
||||
"201010611_50": "「ああ、そうだな」",
|
||||
"201010611_51": "「ほら、言った通りでしょ。\\n 何も恥ずかしがることなんてないわ」",
|
||||
"201010611_52": "「切ちゃん、大丈夫。とってもきれいだよ」",
|
||||
"201010611_53": "「きれいとか素敵とか、言われるなんて\\n 思わなかったデスッ!」",
|
||||
"201010611_54": "「調の選んでくれたドレスのおかげデス。\\n 大切に着るデスよッ!」",
|
||||
"201010611_55": "「わたしだけじゃなくて、そのドレスはみんなで選んだの」",
|
||||
"201010611_56": "「そうだったんデスか。みんな、ありがとうデスッ!」",
|
||||
"201010611_57": "「いやッ! そうじゃなくて……、\\n か、感謝いたしますわデス?」",
|
||||
"201010611_58": "「フフ、無理しなくていいんだよ。\\n 見た目だけでも十分だと思うから」",
|
||||
"201010611_59": "「そ、そうはいかないデスますよ。\\n ドレスと釣り合うようにしないともったいないざますデス」",
|
||||
"201010611_60": "「ふーん、そうか」",
|
||||
"201010611_61": "「じゃあ、ケーキなんて子供っぽいもんはいらないよな。\\n せっかくの特別製だけど、あたしらで食っちまうか」",
|
||||
"201010611_62": "「ケ、ケーキデスと……ッ!?」",
|
||||
"201010611_63": "「なんだ? 食べたいのか?」",
|
||||
"201010611_64": "「そ、そんなことないデスわ。\\n 大人なアタシは食べないのデス」",
|
||||
"201010611_65": "「大人の女性でもケーキは食べると思うわよ」",
|
||||
"201010611_66": "「食べたいものを食べればいいんじゃないかな。\\n クリスもそんな意地悪しないの」",
|
||||
"201010611_67": "「わ、悪かったな……」",
|
||||
"201010611_68": "「ドレスで大人に一歩近づいたわけだし、\\n それに今日は誕生日なんだから、特別」",
|
||||
"201010611_69": "「じゃ、じゃあ、遠慮なくいただくデス。\\n どこから食べようか迷っちゃうデスよッ!」",
|
||||
"201010611_70": "「フフ、すっかりいつもどおりだねッ!」",
|
||||
"201010611_71": "「あの子はあれでいいと思うわ。\\n 笑顔でおいしそうに食べている姿が1番可愛いもの」",
|
||||
"201010611_72": "「大人になっても、切ちゃんは切ちゃんだね」",
|
||||
"201010611_73": "「んんッ、このケーキ、とってもおいしいデスッ!\\n ほら、調も一緒に食べるデスよッ!」",
|
||||
"201010611_74": "「うん、一緒に食べよう」"
|
||||
}
|
@ -1,113 +0,0 @@
|
||||
{
|
||||
"201010711_0": "A Suitable Pair of Dresses",
|
||||
"201010711_1": "Oh, look at that dress!",
|
||||
"201010711_2": "Which one?",
|
||||
"201010711_3": "Wow... it's beautiful.",
|
||||
"201010711_4": "Don't you think it'd look amazing on you, Maria?",
|
||||
"201010711_5": "Yeah, I think it would. \\n But that might be due more to the fact that she'd look good in any dress.",
|
||||
"201010711_6": "You're right.",
|
||||
"201010711_7": "I wish I could pull off a dress like she can...",
|
||||
"201010711_8": "It's only a matter of time.",
|
||||
"201010711_9": "That's right, you're sisters after all!",
|
||||
"201010711_10": "Huh? R-Really...?",
|
||||
"201010711_11": "Yep, I agree.",
|
||||
"201010711_12": "So for now you should just enjoy wearing the clothes that already suit you.",
|
||||
"201010711_13": "The clothes that already suit me?",
|
||||
"201010711_14": "Yes. There's clothes that suit you <i>because</i> you are who you are.",
|
||||
"201010711_15": "Plus, refining yourself so that you can eventually wear what you want to is part of the fun too.",
|
||||
"201010711_16": "I'm going to do my best to make myself worthy of such a wonderful dress!",
|
||||
"201010711_17": "And when I do, you'll be the first person I show it to!",
|
||||
"201010711_18": "That sounds wonderful, Serena. \\n I can't wait.",
|
||||
"201010711_19": "I can definitely understand wanting to wear such a beautiful dress.",
|
||||
"201010711_20": "I think the one next to it would look great on you.",
|
||||
"201010711_21": "Huh? D-Do you think so?",
|
||||
"201010711_22": "It might be a bit mature, but with a bit of makeup you'd look beautiful in it.",
|
||||
"201010711_23": "R-Really? \\n I really think it's too much for me...",
|
||||
"201010711_24": "If I saw you wearing that dress, I wouldn't be able to keep my eyes off you!",
|
||||
"201010711_25": "Hibiki... You're making me blush...",
|
||||
"201010711_26": "But there's no way we'd ever be able to afford a designer dress like that...",
|
||||
"201010711_27": "It costs a lot of money to stay in-fashion as an adult...",
|
||||
"201010711_28": "From S.O.N.G.?!",
|
||||
"201010711_29": "Seems like an emergency...",
|
||||
"201010711_30": "This is Hibiki.",
|
||||
"201010711_31": "Sorry for interrupting your day off. \\n There's some trouble at sector A5.",
|
||||
"201010711_32": "I don't think it'll be a problem, but we have to prepare for the worst. \\n We want all of the Adaptors on standby at S.O.N.G..",
|
||||
"201010711_33": "Judging from the GPS data, Maria should be with you.",
|
||||
"201010711_34": "Yes, I can hear you.",
|
||||
"201010711_35": "Then I ask that the two of you meet us at S.O.N.G..",
|
||||
"201010711_36": "Understood!",
|
||||
"201010711_37": "Let's go.",
|
||||
"201010711_38": "Sorry, Miku...",
|
||||
"201010711_39": "No, it's fine. Just do your best.",
|
||||
"201010711_40": "Sorry, Serena... \\n I'll give you the key, so if I'm home late you can just go to bed.",
|
||||
"201010711_41": "I'm fine, don't worry about me. \\n Please be careful.",
|
||||
"201010711_42": "Thanks. \\n Let's go.",
|
||||
"201010711_43": "We'll contact you once we know more.",
|
||||
"201010711_44": "Please take care of Hibiki. \\n And Hibiki, you're not allowed to do anything stupid!",
|
||||
"201010711_45": "I know already!",
|
||||
"201010711_46": "You can just respond the same as you always do...",
|
||||
"201010711_47": "And they're gone...",
|
||||
"201010711_48": "Now what should we do?",
|
||||
"201010711_49": "Umm, if it's all right with you... \\n maybe we can go shopping together?",
|
||||
"201010711_50": "Sure. I was thinking the same thing.",
|
||||
"201010711_51": "Let's go check out the flea market at the park, just like we'd planned.",
|
||||
"201010711_52": "Let's go!",
|
||||
"201010711_53": "Wow, there's so many shops... \\n And even more people!",
|
||||
"201010711_54": "At flea markets, normal people come together and sell all sorts of things.",
|
||||
"201010711_55": "There's lots of handmade goods and other deals \\n you wouldn't be able to find at a normal store.",
|
||||
"201010711_56": "That explains all the energy!",
|
||||
"201010711_57": "Want to hold hands so you don't get lost?",
|
||||
"201010711_58": "Sure!",
|
||||
"201010711_59": "Hehe, now I feel a hundred percent safe!",
|
||||
"201010711_60": "Oh, there's some beautiful western clothes over there!",
|
||||
"201010711_61": "I saw, let's go check them out!",
|
||||
"201010711_62": "Is this a tailor's stand?",
|
||||
"201010711_63": "Everything seems so expensive... \\n Less like a flea market and more like a boutique.",
|
||||
"201010711_64": "Look, they have dresses too!",
|
||||
"201010711_65": "They do, and they're all so beautiful... \\n They're like the designer ones we saw before.",
|
||||
"201010711_66": "Hello. I have a lot of confidence in these, so feel free to check them out.",
|
||||
"201010711_67": "You do? So you made all of this?",
|
||||
"201010711_68": "Yep. I'm still only a student, but I'm aiming to become a professional designer.",
|
||||
"201010711_69": "I say I have confidence, but I'm still an amateur. \\n You're some of the few people to stop by so far...",
|
||||
"201010711_70": "I can't believe that... \\n Everything's so beautiful.",
|
||||
"201010711_71": "That's right. \\n I think these have a charm that could even stand up to a designer brand.",
|
||||
"201010711_72": "I'm glad to hear you say that.",
|
||||
"201010711_73": "Just let me know if there's anything specific that catches your eye. \\n I'll even give you a discount!",
|
||||
"201010711_74": "No, we don't need anything like that...",
|
||||
"201010711_75": "It's fine. \\n I think this would look good on you, what do you think?",
|
||||
"201010711_76": "Wow, it's so cute!",
|
||||
"201010711_77": "And since you have black hair, I think this dress would look good on you.",
|
||||
"201010711_78": "The color is beautiful... \\n I'm not sure if I could pull such a lovely dress off...",
|
||||
"201010711_79": "It's fine, you'll look perfect! \\n There's no way the designer would be wrong!",
|
||||
"201010711_80": "What should we do...",
|
||||
"201010711_81": "Hmm...",
|
||||
"201010711_82": "Thank you for your purchase!",
|
||||
"201010711_83": "And thank you. \\n I can't believe you sold us such beautiful dresses at such low prices...",
|
||||
"201010711_84": "Thank you very much. We'll take good care of them!",
|
||||
"201010711_85": "And I'm sure the clothes are delighted, too. \\n Please stop by next time!",
|
||||
"201010711_86": "We ended up buying them...",
|
||||
"201010711_87": "We sure did...",
|
||||
"201010711_88": "But since we did, why not try them on?",
|
||||
"201010711_89": "I was thinking the same thing! \\n Should we go to Maria's place?",
|
||||
"201010711_90": "Yeah, let's go!",
|
||||
"201010711_91": "Serena, are you ready?",
|
||||
"201010711_92": "Yeah! Are you?",
|
||||
"201010711_93": "Yep! Okay, on the count of three, we'll show eachother.",
|
||||
"201010711_94": "Got it.",
|
||||
"201010711_95": "Okay then...",
|
||||
"201010711_96": "One... Two... Three!",
|
||||
"201010711_97": "Wow... That dress looks beautiful on you!",
|
||||
"201010711_98": "And yours looks great on you! \\n You're so cute, it's almost like you're a doll!",
|
||||
"201010711_99": "I'm happy to hear that! \\n Do you think Maria will agree...?",
|
||||
"201010711_100": "Absolutely. And she'll mean it from the bottom of her heart.",
|
||||
"201010711_101": "Thanks. And I'm sure Tachibana is going to sweep you off your feet as soon as she sees you.",
|
||||
"201010711_102": "Oh, what ever would I do?",
|
||||
"201010711_103": "I got a text from Hibiki... \\n She said they're coming home soon.",
|
||||
"201010711_104": "So they're okay. Thank goodness.",
|
||||
"201010711_105": "I replied saying we're in Maria's room, so...",
|
||||
"201010711_106": "I know what you're thinking. \\n We should wait like this until they get back, right?",
|
||||
"201010711_107": "We might as well. How about it?",
|
||||
"201010711_108": "Of course we should! \\n They'll definitely be super surprised!",
|
||||
"201010711_109": "Yeah they will! \\n I wonder how they would react after that...",
|
||||
"201010711_110": "I can't wait to find out. I hope they get home soon..."
|
||||
}
|
@ -1,113 +0,0 @@
|
||||
{
|
||||
"201010711_0": "お似合いの服",
|
||||
"201010711_1": "「あッ! 見てください、あのドレス」",
|
||||
"201010711_2": "「どれどれッ?」",
|
||||
"201010711_3": "「わあ……、綺麗なドレス」",
|
||||
"201010711_4": "「姉さんに似合うと思いませんか?」",
|
||||
"201010711_5": "「そうだね、すごく似合うと思う。っていうかマリアさん\\n なら、どんなドレスだって着こなしちゃうよ」",
|
||||
"201010711_6": "「そうですよね」",
|
||||
"201010711_7": "「わたしも姉さんみたいに、\\n ドレスをカッコよく着こなせたらなあ……」",
|
||||
"201010711_8": "「セレナだって、今に似合うようになるわよ」",
|
||||
"201010711_9": "「そうだよ。だって、2人は姉妹なんだからッ!」",
|
||||
"201010711_10": "「えッ? そ、そう……ですか?」",
|
||||
"201010711_11": "「うん、わたしもそう思うよ」",
|
||||
"201010711_12": "「だから今は、今のあなたに似合う服を、\\n たくさん楽しめばいいのよ」",
|
||||
"201010711_13": "「今のわたしに似合う服……?」",
|
||||
"201010711_14": "「そう。今の自分だからこそ似合う服もあるわ」",
|
||||
"201010711_15": "「それに、憧れの服が似合うようになるために、\\n 自分を磨くのも楽しいものよ」",
|
||||
"201010711_16": "「いつかきっと、このドレスが似合う素敵なわたしになって、\\n 着てみたいな」",
|
||||
"201010711_17": "「その時は、真っ先に姉さんに見せるね」",
|
||||
"201010711_18": "「偉いわ、セレナ。\\n わたしもその時がくるのを、楽しみにしてる」",
|
||||
"201010711_19": "「ドレスに憧れる気持ちは、わたしもわかるなぁ」",
|
||||
"201010711_20": "「その隣のドレスって、未来に似合いそう」",
|
||||
"201010711_21": "「えッ、そ、そうかな?」",
|
||||
"201010711_22": "「いいわね。そのままだと少し大人っぽいけど、\\n ちょっとお化粧すれば、綺麗に着こなせるんじゃないかしら」",
|
||||
"201010711_23": "「ほ、本当ですか?\\n あんな大人っぽいドレス……」",
|
||||
"201010711_24": "「わたしが男の人で、あのドレスを着た未来を見かけたら、\\n 絶対に口説いちゃうよ」",
|
||||
"201010711_25": "「響……。すごい褒め言葉で照れちゃうよ……」",
|
||||
"201010711_26": "「でも、ブランド物のドレスなんて、\\n どんなに無理しても買えないかな……」",
|
||||
"201010711_27": "「大人のおしゃれって、お金がたくさん必要なんですね……」",
|
||||
"201010711_28": "「S.O.N.G.からッ!?」",
|
||||
"201010711_29": "「緊急時の呼び出し音ね……」",
|
||||
"201010711_30": "「はい、響です」",
|
||||
"201010711_31": "「休日を楽しんでいるところ、すまない。\\n A5地区で、少し厄介な状況が発生した」",
|
||||
"201010711_32": "「大丈夫だとは思うが最悪のケースに備え、\\n 装者は全員、S.O.N.G.内で待機してもらう」",
|
||||
"201010711_33": "「GPSの情報では、そこにマリアくんもいるようだな」",
|
||||
"201010711_34": "「ええ。話は聞こえたわ」",
|
||||
"201010711_35": "「では、2人とも、すみやかにS.O.N.G.へ集合してくれ」",
|
||||
"201010711_36": "「わかりましたッ!」",
|
||||
"201010711_37": "「急ぎましょう」",
|
||||
"201010711_38": "「ごめんね、未来……」",
|
||||
"201010711_39": "「ううん。わたしは平気だから、頑張って」",
|
||||
"201010711_40": "「ごめんね、セレナ……。\\n 部屋の鍵を渡しておくから、戻りが遅くなったら先に休んでいて」",
|
||||
"201010711_41": "「大丈夫だよ、姉さん。わたしのことは気にしないで。\\n おふたりとも、どうか気を付けて」",
|
||||
"201010711_42": "「ありがとう。\\n それじゃあ、行ってくるね」",
|
||||
"201010711_43": "「状況がわかったら、連絡を入れるわ」",
|
||||
"201010711_44": "「響をよろしくお願いします。\\n 響も絶対に、無茶しちゃダメだよッ!」",
|
||||
"201010711_45": "「わかってるってッ!」",
|
||||
"201010711_46": "「いつも返事だけはいいんだから……」",
|
||||
"201010711_47": "「行っちゃいましたね……」",
|
||||
"201010711_48": "「この後、どうしようか?」",
|
||||
"201010711_49": "「その、よければ……、\\n 一緒に買い物を続けませんか?」",
|
||||
"201010711_50": "「うん。\\n わたしも同じことを言おうとしてたんだ」",
|
||||
"201010711_51": "「じゃあ予定通りに、\\n 公園のフリーマーケットに行ってみようか」",
|
||||
"201010711_52": "「はいッ、行きましょう」",
|
||||
"201010711_53": "「わー、こんなにたくさんお店があるなんて……。\\n すごくにぎやかですね」",
|
||||
"201010711_54": "「フリーマーケットっていうのは、\\n 一般の人たちがいろんな物を持ち寄って売っているの」",
|
||||
"201010711_55": "「普通のお店じゃ買えない、手作り商品もたくさんあって、\\n 掘り出し物も多いんだよ」",
|
||||
"201010711_56": "「だからこんなに、活気があるんですね」",
|
||||
"201010711_57": "「はぐれるといけないから、手を繋いでいかない?」",
|
||||
"201010711_58": "「はいッ!」",
|
||||
"201010711_59": "「フフッ、こうしていれば安全ですね」",
|
||||
"201010711_60": "「あッ、あっちに綺麗なお洋服がたくさんありますよ」",
|
||||
"201010711_61": "「ホントだ、見にいってみようか」",
|
||||
"201010711_62": "「ここは、洋服屋さんの出店でしょうか?」",
|
||||
"201010711_63": "「高そうな服ばかりで、\\n フリーマーケットというより、ブティックみたい」",
|
||||
"201010711_64": "「見てください、ドレスもありますよ」",
|
||||
"201010711_65": "「本当だ。どれもすごく素敵……。\\n さっきみんなで見たブランド物みたい」",
|
||||
"201010711_66": "「こんにちは。\\n 自信作ばかりだから、手にとって見ていってね」",
|
||||
"201010711_67": "「自信作ってことは……、\\n ここのお洋服は、みんなあなたが作ったんですか?」",
|
||||
"201010711_68": "「そうだよ。今はまだ学生だけど、\\n プロのデザイナーを目指してるんだ」",
|
||||
"201010711_69": "「自信作とはいえ、まだまだアマチュアだからね。\\n 足を止めてくれるのは、あなたたちくらいだよ」",
|
||||
"201010711_70": "「そんな……。\\n すごく素敵なお洋服ばかりなのに」",
|
||||
"201010711_71": "「そうですよ。ここのドレスには、\\n ブランド物にも負けない魅力を感じます」",
|
||||
"201010711_72": "「そんな風に言ってくれるなんて、嬉しい……」",
|
||||
"201010711_73": "「もし気に入った服があったら、言ってね。\\n まけてあげるからッ!」",
|
||||
"201010711_74": "「ええッ、そんなつもりじゃ……」",
|
||||
"201010711_75": "「いいのいいの。\\n この服なんて、あなたに似合うと思うけど、どう?」",
|
||||
"201010711_76": "「わあ、可愛いッ!」",
|
||||
"201010711_77": "「黒髪のあなたには、このドレスが似合うと思うよ」",
|
||||
"201010711_78": "「素敵な色……。\\n こんなに素敵なドレス、わたしに着こなせるかな」",
|
||||
"201010711_79": "「大丈夫、絶対似合うから。\\n デザインしたわたしが言うんだから、間違いないって」",
|
||||
"201010711_80": "「どうしましょう……」",
|
||||
"201010711_81": "「どうしようって……ど、どうしようね」",
|
||||
"201010711_82": "「買ってくれてありがとう」",
|
||||
"201010711_83": "「こちらこそ、ありがとうございます。\\n あんなに素敵なドレスを、信じられない値段で……」",
|
||||
"201010711_84": "「ありがとうございます。絶対に、大切に着ます」",
|
||||
"201010711_85": "「うん。そうしてくれると、服も喜ぶよ。\\n 気に入ったら、次のフリーマーケットでも遊びに来てね」",
|
||||
"201010711_86": "「買っちゃい……ましたね」",
|
||||
"201010711_87": "「買っちゃったね……」",
|
||||
"201010711_88": "「せっかく買ったんだもの、着てみたいよね?」",
|
||||
"201010711_89": "「実はわたしも、そう思ってました。\\n 姉さんの家で着てみませんか?」",
|
||||
"201010711_90": "「うん、行こうッ!」",
|
||||
"201010711_91": "「セレナちゃん、準備はいい?」",
|
||||
"201010711_92": "「はいッ! そちらも、大丈夫ですか?」",
|
||||
"201010711_93": "「うんッ! じゃあ、いっせーので、見せ合おうねッ!」",
|
||||
"201010711_94": "「わかりました」",
|
||||
"201010711_95": "「それじゃあ……」",
|
||||
"201010711_96": "「いっせーのッ!」",
|
||||
"201010711_97": "「わあッ……そのドレス、\\n すごく似合っていて、素敵ですッ!」",
|
||||
"201010711_98": "「セレナちゃんこそ、そのドレスすごく似合ってるッ!\\n お人形みたいに可愛いッ!」",
|
||||
"201010711_99": "「嬉しいです。\\n 姉さんも……、似合うって言ってくれるでしょうか?」",
|
||||
"201010711_100": "「うん。\\n きっと、心から言ってくれるよ」",
|
||||
"201010711_101": "「ありがとうございます。\\n 小日向さんも、立花さんに口説かれちゃいますね」",
|
||||
"201010711_102": "「フフ、本当に口説かれたら、どうしようかな?」",
|
||||
"201010711_103": "「響からのメールだ……。\\n 2人とも、もうじき帰ってこれるって」",
|
||||
"201010711_104": "「任務が無事終わったんですね。よかった」",
|
||||
"201010711_105": "「今ね、マリアさんの部屋にいるって、\\n 返信したんだけど……」",
|
||||
"201010711_106": "「小日向さんの言いたいこと、わかります。\\n この格好のまま姉さんたちが帰ってくるのを待ちましょう、ですよね?」",
|
||||
"201010711_107": "「せっかくだもの。どうかな?」",
|
||||
"201010711_108": "「もちろん、賛成に決まっていますッ!\\n わたしたちの格好を見たら、きっと最初は驚きますよね」",
|
||||
"201010711_109": "「そうだね、すごく驚くと思うな。\\n そのあとは……、どんな反応をするんだろう」",
|
||||
"201010711_110": "「楽しみですね。\\n 姉さんたち、早く帰ってこないかなぁ……」"
|
||||
}
|
@ -1,80 +0,0 @@
|
||||
{
|
||||
"201010811_0": "アルバイト奮闘中",
|
||||
"201010811_1": "「今日の任務はこれで終わりデスね。\\n まだお昼だから、どこかで食べて帰るデスよッ!」",
|
||||
"201010811_2": "「そうだね。ついでに夕飯の材料も買って帰ろう」",
|
||||
"201010811_3": "「……あッ、クリス先輩」",
|
||||
"201010811_4": "「おわッ!? な、なんだ、お前らいたのか」",
|
||||
"201010811_5": "「ちょうど調とご飯食べに行こうって話をしてて、\\n 一緒にどうデスか?」",
|
||||
"201010811_6": "「い、いや、あたしは遠慮しとく」",
|
||||
"201010811_7": "「もしかして、これから任務ですか?」",
|
||||
"201010811_8": "「いや……でも今日はどうしても外せない用があるんだ、悪いなッ!」",
|
||||
"201010811_9": "「……行っちゃったデス。あんなに急いでどんな用事なんデスかね。\\n すごく慌ててたデス」",
|
||||
"201010811_10": "「最近、訓練が終わってから、すぐ帰ってるみたい。\\n 何かあるのかな」",
|
||||
"201010811_11": "「そう言えば、前もこんなことがあったデス」",
|
||||
"201010811_12": "「何か事件かもしれないデスッ! 今度こそ真相を確かめて\\n アタシたちの手で先輩を助けるデスッ!」",
|
||||
"201010811_13": "「でも、今は潜入美人捜査官メガネは手元に無いから気をつけよう」",
|
||||
"201010811_14": "「わかってるデスよ。さあ、見失う前に追いかけるデスッ!」",
|
||||
"201010811_15": "「……」",
|
||||
"201010811_16": "「先輩を発見。このまま後をつけるデス」",
|
||||
"201010811_17": "「うん」",
|
||||
"201010811_18": "「調、このお店からいい匂いがするデスよ。\\n お腹が鳴っちゃいそうデース……」",
|
||||
"201010811_19": "「切ちゃん、尾行中なんだから集中しないと」",
|
||||
"201010811_20": "「……あッ! ほら、先輩が先に行っちゃう」",
|
||||
"201010811_21": "「ああッ! 待つデスよ、調ッ!」",
|
||||
"201010811_22": "「確かこっちのほうへ来たはずなんだけど……。\\n 切ちゃん、見つかった?」",
|
||||
"201010811_23": "「向こうにはいなかったデス。\\n この辺りのお店に入ったとは思うんデスが……」",
|
||||
"201010811_24": "「ファミレスに、ストレッチジム、お花屋さん。\\n どれに入ったんだろう……」",
|
||||
"201010811_25": "「では、この名探偵がズバッと推理してみせるデースッ!」",
|
||||
"201010811_26": "「アタシの推理が正しければ、先輩は外食が多いデス。\\n つまり、ファミレスでご飯中と見たデスッ!」",
|
||||
"201010811_27": "「だったら、わたしたちと一緒でもいいし、\\n 用事がある、なんて断り方するかな」",
|
||||
"201010811_28": "「え、ええっと、じゃあ、ストレッチジムッ!\\n きっとお腹の辺りが出てきてダイエット中なんデスよ」",
|
||||
"201010811_29": "「それはあるかも。先輩は隠れて努力するタイプだから。\\n わたしたちに内緒で特訓してるのかな」",
|
||||
"201010811_30": "「お花屋さんは……ないデスね。\\n 贈り物にお花ってタイプじゃなさそうデスし」",
|
||||
"201010811_31": "「そうとは言い切れないよ。\\n 花を贈りたい相手がいるから急いで買いに走ったのかも」",
|
||||
"201010811_32": "「先輩が花を贈るほどの相手……。\\n い、一体、誰なんデスかッ!?」",
|
||||
"201010811_33": "「これはわたしたちがしっかり調査しないと」",
|
||||
"201010811_34": "「まずはお花屋さんに入ってどんな花を買うのか\\n 確かめるデスよ」",
|
||||
"201010811_35": "「いらっしゃいませ。どのようなお花をお探し――」",
|
||||
"201010811_36": "「って、お前らッ!?」",
|
||||
"201010811_37": "「し、しまった、見つかったデスッ!」",
|
||||
"201010811_38": "「逃げるデスよ、調ッ!」",
|
||||
"201010811_39": "「待って、それよりも……」",
|
||||
"201010811_40": "「……あれ、『いらっしゃいませ』ってなんデスか?」",
|
||||
"201010811_41": "「あッ、いや、つまり、あれだ……」",
|
||||
"201010811_42": "「そ、そんなことより、なんでここにいるんだよッ!」",
|
||||
"201010811_43": "「え、ええっと、それはデスね……」",
|
||||
"201010811_44": "「お前ら、あたしの後をつけてきやがったな。\\n ったく、見られたくないから隠してたのに」",
|
||||
"201010811_45": "「あら、雪音ちゃんのお友達?」",
|
||||
"201010811_46": "「ああ、いや、あたしの後輩なんだ。\\n すぐに帰らせるから、気にしないでくれ」",
|
||||
"201010811_47": "「いいのよ、ゆっくりしていって。\\n それよりもほら、まだ出してないお花があるでしょ」",
|
||||
"201010811_48": "「あ、ああ、わかってるッ!」",
|
||||
"201010811_49": "「先輩はここで何をやってるんデスか?」",
|
||||
"201010811_50": "「見りゃわかるだろ、アルバイトだよ。\\n たまに働いてんだ、黙ってたけどな」",
|
||||
"201010811_51": "「最近、他のアルバイトの子が体調を崩しちゃってね。\\n 臨時で手伝ってくれてるの」",
|
||||
"201010811_52": "「なるほど。最近、すぐに帰っていたのは\\n ここへ来るためだったんですね」",
|
||||
"201010811_53": "「ま、まあ、そういうことだから、\\n お前らも用がないならさっさと帰れよな。それとも花買うか?」",
|
||||
"201010811_54": "「お花は買わないデスけど、店長さん、アルバイトの子が\\n 休んでるってことは人手が足りてないってことデスよね?」",
|
||||
"201010811_55": "「わたしたち、先輩のお手伝いをしたいです。\\n ダメですか?」",
|
||||
"201010811_56": "「だ、ダメに決まってんだろ。\\n だいたい、働くってのはお前らが思っている以上に――」",
|
||||
"201010811_57": "「ええ、いいわよ。\\n こんなに可愛いお手伝いさんなら大歓迎」",
|
||||
"201010811_58": "「ちょッ!? 何言ってんだッ!」",
|
||||
"201010811_59": "「でも、手伝う以上はきちんとやってもらうからね。\\n 先輩の言うこともちゃんと聞くように」",
|
||||
"201010811_60": "「頑張るデースッ!」",
|
||||
"201010811_61": "「任せてください」",
|
||||
"201010811_62": "「大丈夫かよ……」",
|
||||
"201010811_63": "「いらっしゃいませデースッ!\\n 贈り物にお花はいかがデスかーッ!」",
|
||||
"201010811_64": "「こちら、新入荷です。\\n よかったら、見ていってください」",
|
||||
"201010811_65": "「……一応、教えた通りしっかりできてるみたいだな」",
|
||||
"201010811_66": "「ったくあいつら、元気だけはいいからな」",
|
||||
"201010811_67": "「フフ、あなたがアルバイトに来たばかりのころは\\n もっと大変だったものね」",
|
||||
"201010811_68": "「えッ、そうなんデスか?」",
|
||||
"201010811_69": "「最初はね、声もかけられず、チラシも渡せずで\\n オロオロしてばかりだったのよ」",
|
||||
"201010811_70": "「そ、それは初めてでよくわからなかったからで……」",
|
||||
"201010811_71": "「初々しくて、見てて危なっかしい子だったのに、\\n 今はちゃんと先輩として教えてあげてるなんてね」",
|
||||
"201010811_72": "「その話、もっと詳しく聞かせてください」",
|
||||
"201010811_73": "「し、仕事中だろ、ちゃんと働けッ!」",
|
||||
"201010811_74": "「そうね。なら、休憩時間にでもお話しましょうか」",
|
||||
"201010811_75": "「おおッ、それは楽しみデースッ!\\n 頑張って働くデスよーッ!」",
|
||||
"201010811_76": "「うん、頑張ろう」",
|
||||
"201010811_77": "「店長、あんまり変なことを後輩に話さないでくれよな。\\n あたしはあいつらの先輩なんだから……」"
|
||||
}
|
@ -1,75 +0,0 @@
|
||||
{
|
||||
"201010911_0": "慣れない得物",
|
||||
"201010911_1": "「さて、今日のトレーニングだが、\\n 2人に向けて、趣向を凝らしてみた」",
|
||||
"201010911_2": "「あたしたち限定ってことか?」",
|
||||
"201010911_3": "「どのようなものであろうと、受けて立ちますッ!」",
|
||||
"201010911_4": "「うむ、その心意気や良しッ!\\n ではその内容を説明しよう」",
|
||||
"201010911_5": "「お前たちは剣と銃、それぞれ対照的な性質の\\n 得物を使っているだろう?」",
|
||||
"201010911_6": "「今日のトレーニングは、その得物を交換して行ってもらう」",
|
||||
"201010911_7": "「なんだ、そりゃ?」",
|
||||
"201010911_8": "「お互いの得物を扱えば、特有の間合いや身のこなしなど、\\n 相手の行動に理解が深まるだろう」",
|
||||
"201010911_9": "「そのことで、連携をよりスムーズにするのが、\\n 今回のトレーニングの狙いだ」",
|
||||
"201010911_10": "「なるほど……。互いの行動パターンが把握できれば、\\n あらゆる状況にも柔軟に対応できますね」",
|
||||
"201010911_11": "「まあ、なにかしら得るものはありそうだな」",
|
||||
"201010911_12": "「……といっても、ギアを交換するわけにはいかない。\\n そこで用意してきたのが、コレだ」",
|
||||
"201010911_13": "「玩具の銃ですか……?」",
|
||||
"201010911_14": "「こっちは刀みたいだけど、\\n ……もちろん、本物じゃないんだよな?」",
|
||||
"201010911_15": "「エアソフトガンと模擬刀だ。\\n それを使ってお互いの戦い方を学んでもらう」",
|
||||
"201010911_16": "「慣れない得物だ、慎重にな」",
|
||||
"201010911_17": "「心得ています。\\n 戦士たるもの、武具の取り扱いに抜かりはありませ……」",
|
||||
"201010911_18": "「痛ッ!」",
|
||||
"201010911_19": "「ど、どこに試し撃ちしてるんだッ!」",
|
||||
"201010911_20": "「す、すまんッ!\\n 引き金に指をかけたら、勝手に……」",
|
||||
"201010911_21": "「トリガーには撃つべき時以外、\\n 指をかけない方がいい」",
|
||||
"201010911_22": "「ったく、ホントに気をつけてくれよな……」",
|
||||
"201010911_23": "「すまない……」",
|
||||
"201010911_24": "「あ、ああ。分かってくれればいいんだ……」",
|
||||
"201010911_25": "「クリスくんの方はどうだ?」",
|
||||
"201010911_26": "「なんの問題もないな。\\n 銃と比べれば、刀なんか軽いに決まって……」",
|
||||
"201010911_27": "「……なッ、思ったより重いッ!?\\n ふ、振り回される……ッ!」",
|
||||
"201010911_28": "「模擬刀と言えど、刀の重みを体感するには十分だろう。\\n 重心を意識せず振りぬけば、持っていかれるぞ」",
|
||||
"201010911_29": "「わぁぁぁぁぁぁぁッ!」",
|
||||
"201010911_30": "「刀の扱いは思ったよりも難しいだろう?」",
|
||||
"201010911_31": "「先輩は、こんな重さをいつも軽々と……」",
|
||||
"201010911_32": "「互いの行動への理解――」",
|
||||
"201010911_33": "「百聞は一見にしかずと言うが、\\n 我が身で体験するとやはり違うものだな」",
|
||||
"201010911_34": "「ああ、よーく理解できた。\\n 思ってた以上に大変だってことがな」",
|
||||
"201010911_35": "「慣れるまで扱いには苦労するだろうが、\\n これもまた修行の一環、精進することだッ!」",
|
||||
"201010911_36": "「……さて、そろそろ新しい得物も\\n 馴染んできた頃合いだろう」",
|
||||
"201010911_37": "「ここらでひとつ、模擬戦をやってみるとしよう」",
|
||||
"201010911_38": "「五分の条件でどこまでいけるか、\\n いい勝負になりそうだな」",
|
||||
"201010911_39": "「弘法筆を選ばず、防人もまたしかり。受けて立とう」",
|
||||
"201010911_40": "「フッ、いい気迫だ。\\n では早速、準備にとりかかってくれッ!」",
|
||||
"201010911_41": "「準備はできたようだな。\\n ……それでは、始めッ!」",
|
||||
"201010911_42": "「手加減なしだ、行くぞッ!」",
|
||||
"201010911_43": "「無論、遠慮は無用だ。\\n わたしも容赦はしないからなッ!」",
|
||||
"201010911_44": "「ああ、それじゃ先手必勝だッ!\\n はああああッ!」",
|
||||
"201010911_45": "「ちッ、あたらないッ!」",
|
||||
"201010911_46": "「どこを狙っている、わたしはこっちだぞッ!」",
|
||||
"201010911_47": "「ンなこと言っても、この重さじゃ細かい動きは無理だ。\\n くそッ! どうしても大振りになっちまうッ!」",
|
||||
"201010911_48": "「ならばこちらから行くぞッ!\\n はぁ――ッ!」",
|
||||
"201010911_49": "「外したッ!? 狙いが高かった――、\\n いや、撃った反動で狙いが逸れたか」",
|
||||
"201010911_50": "「だが、次は慎重に……、\\n 狙いを定め、反動に備えて――」",
|
||||
"201010911_51": "「のんびり狙ってたら、カモになるぞ。\\n あっという間に踏み込まれるッ!」",
|
||||
"201010911_52": "「なッ!?」",
|
||||
"201010911_53": "「遠距離の脆いトコならあたしが良く分かってる。\\n くらえ……ッ!」",
|
||||
"201010911_54": "「……って、やっぱりこの刀、重すぎだッ!」",
|
||||
"201010911_55": "「そんなへっぴり腰で扱えるものかッ!」",
|
||||
"201010911_56": "「振り上げて重心が後ろにかかっては、それこそカモになる。\\n 踏み込むときは、重心が少し前に来るのを意識するんだ」",
|
||||
"201010911_57": "「あ、ああ。\\n ……ッ! こうかッ!?」",
|
||||
"201010911_58": "「……本当だ。一気に安定してきた……」",
|
||||
"201010911_59": "「刀と銃――、\\n 勝手は違うが、通ずるものも見えてきたな」",
|
||||
"201010911_60": "「ああ。刀の重心に銃の反動――。\\n どんな武器も、体に覚えさせるのは一緒みたいだな」",
|
||||
"201010911_61": "「さすが先輩ッ! もう狙いが定まってきたッ!」",
|
||||
"201010911_62": "「そちらもなかなかに構えがサマになってきたぞ。\\n 次の一撃、かわすのは容易ではなさそうだな」",
|
||||
"201010911_63": "(2人とも、なにか掴めたようだな)",
|
||||
"201010911_64": "「お疲れさん。得物を交換した成果はどうだ?\\n なかなか有意義だったんじゃないか?」",
|
||||
"201010911_65": "「とにかく疲れた……。\\n やっぱあたしは銃の方が合ってる」",
|
||||
"201010911_66": "「飛び道具は身体能力に依存しないとばかり思っていましたが、\\n 戦場では相応の身のこなしが必要であると知りました」",
|
||||
"201010911_67": "「こっちも、刀で相手の懐に飛び込む苦労ってのを、\\n 一通り経験した気がするな……」",
|
||||
"201010911_68": "「戦場を駆ける先輩のスピード感、少しわかった気がする……」",
|
||||
"201010911_69": "「雪音の柔軟な立ち振る舞いも、見習うべきものは多かった。\\n 今日の経験は、戦場で十分に活かせるはずだ」",
|
||||
"201010911_70": "「ああ」",
|
||||
"201010911_71": "「狙い通り――、いや、それ以上に、\\n 互いへの理解が深まったようだな」",
|
||||
"201010911_72": "「今後、この2人の連携にはますます期待ができそうだ」"
|
||||
}
|
@ -1,192 +0,0 @@
|
||||
{
|
||||
"201011011_0": "わたしはお姉さん",
|
||||
"201011011_1": "「完成したって、本当デスかッ!?」",
|
||||
"201011011_2": "「はい。切歌さんから提案していただいた、幻獣型ギアを\\n 纏うための心象実験の装置が完成したんです」",
|
||||
"201011011_3": "「おおッ! これで、ドラゴンの力を持ったギアを\\n 纏えるかもしれないんデスねッ!」",
|
||||
"201011011_4": "「調や先輩から幻獣型ギアの話を聞いて、\\n すごく気になっていたんデスよ」",
|
||||
"201011011_5": "「『魔剣グラム』の事件に巻き込まれたとき、\\n 切ちゃんはいなかったもんね」",
|
||||
"201011011_6": "「今回は切歌くんが心象実験の対象者だ。\\n 本人たっての希望もあるからな」",
|
||||
"201011011_7": "「みんな任務とかで忙しそうなのに、アタシだけ\\n わがままを言って心象実験をしちゃって大丈夫デスか……?」",
|
||||
"201011011_8": "「力の象徴でもあるドラゴンの特性を持ったギアならば、\\n 戦力の上昇に繋がるだろう」",
|
||||
"201011011_9": "「それに、切歌くんが心象実験を成功させれば、\\n 他の装者にも応用が可能だ」",
|
||||
"201011011_10": "「つまり、我々S.O.N.G.にとっても、\\n 十分に意味のある心象実験ということだ」",
|
||||
"201011011_11": "「わかったデスッ! みんなのためにも、\\n カッコイイ幻獣型ギアを発現してみせるデスッ!」",
|
||||
"201011011_12": "「ああ、その意気だ」",
|
||||
"201011011_13": "「心象実験は明日行う予定になっているから、\\n 今日はゆっくり休んで備えてくれ」",
|
||||
"201011011_14": "「了解デースッ!」",
|
||||
"201011011_15": "「フフ、頑張ろうね、切ちゃん」",
|
||||
"201011011_16": "(夢にまで見た幻獣型ギア……。\\n 今からドキドキワクワクしちゃうデス……ッ!)",
|
||||
"201011011_17": "「……これがカルマノイズの資料ですね。\\n 確かに受け取りました、必ずマムに届けます」",
|
||||
"201011011_18": "「わざわざ取りに来てもらってすまないな」",
|
||||
"201011011_19": "「こちらこそ、情報を共有していただけるのはとても助かります」",
|
||||
"201011011_20": "「……」",
|
||||
"201011011_21": "「あ、あの、ところで1つお聞きしたいのですが……」",
|
||||
"201011011_22": "「ゲホゲホ……。\\n うう、アタシはバカデス、とんでもない大バカデースッ!」",
|
||||
"201011011_23": "「ええっと、暁さんはなぜ泣いているんでしょう?」",
|
||||
"201011011_24": "「切ちゃんが幻獣型ギアを発現させるための心象実験を\\n やるはずだったんだけど……」",
|
||||
"201011011_25": "「楽しみすぎて全然寝付けなかったせいで、\\n 体調を崩しちゃったんデス……ゲホッ……」",
|
||||
"201011011_26": "「なるほど……」",
|
||||
"201011011_27": "「仕方がないが、心象実験は延期にする必要があるな」",
|
||||
"201011011_28": "「うう、ごめんなさいデス……」",
|
||||
"201011011_29": "「明日以降は任務の予定が詰まっていますから、\\n 次はだいぶ先になってしまいそうですね……」",
|
||||
"201011011_30": "「そ、そんな……ッ!」",
|
||||
"201011011_31": "「あれ? なんだか元気になってきた気がするデスッ!」",
|
||||
"201011011_32": "「これなら心象実験しても……ゲホッ……」",
|
||||
"201011011_33": "「切ちゃん、バレバレだよ」",
|
||||
"201011011_34": "「無理はいけませんよ? まずは体調を治さないと」",
|
||||
"201011011_35": "「でも……あッ、そうデスッ!\\n セレナが心象実験を受ければいいんデスよッ!」",
|
||||
"201011011_36": "「えッ!? わたしが?」",
|
||||
"201011011_37": "「強くてカッコイイ、幻獣型ギアを纏えるチャンスデスよッ!」",
|
||||
"201011011_38": "「強くて、カッコイイ……」",
|
||||
"201011011_39": "「みんなのためにも、お願いするデス。\\n わたしのカタキを討ってほしいデス……」",
|
||||
"201011011_40": "(わたしが纏うことができれば、\\n もっと強くなって姉さんみたいに戦えるかな……)",
|
||||
"201011011_41": "「興味ありそう」",
|
||||
"201011011_42": "「こちらの装者は、調くんと切歌くん以外出払っている」",
|
||||
"201011011_43": "「セレナくんに代打として心象実験を受けてもらうのは、\\n たしかにいい案だな」",
|
||||
"201011011_44": "「急な話で申し訳ないが、どうだろうか……?」",
|
||||
"201011011_45": "「ぜひ、やってみたいですッ!\\n ですが、マムの許可が無いと……」",
|
||||
"201011011_46": "「ああ、その通りだな。\\n 無理にとは言わないから、きちんと話し合って決めてくれ」",
|
||||
"201011011_47": "「分かりました。では、いったん失礼させてもらいます」",
|
||||
"201011011_48": "「待ってるデスよッ! ゲホン……」",
|
||||
"201011011_49": "「セレナさん、どうぞこちらへ」",
|
||||
"201011011_50": "「よろしくお願いします」",
|
||||
"201011011_51": "「マムの許可が取れてよかったね」",
|
||||
"201011011_52": "「はいッ! わたしも、きちんと結果を残さないと」",
|
||||
"201011011_53": "「……そういえば、暁さんは?」",
|
||||
"201011011_54": "「切ちゃんは帰らされて自宅療養中。\\n ここにいたら、我慢できずに飛び入り参加しそうだから」",
|
||||
"201011011_55": "「確かに、暁さんならそうなっちゃうかもしれません……」",
|
||||
"201011011_56": "「では、実験について説明しますね」",
|
||||
"201011011_57": "「おふたりには、こちらのテレビゲーム、『レジェンドオブ\\n ドラゴンバスター』の世界を体験してもらいます」",
|
||||
"201011011_58": "「え? ゲームですか?」",
|
||||
"201011011_59": "「切歌さんの提案なんです。ゲームの世界を実際に体験できたら、\\n 心象変化が起きるに違いないと」",
|
||||
"201011011_60": "「ボクはゲームの経験がなかったのでわかりませんが、ゲームは\\n 子供たちの思考に大きな影響を与えるというデータもあります」",
|
||||
"201011011_61": "「切歌さんは、きっとそういったデータをもとに……」",
|
||||
"201011011_62": "「うーん……、切ちゃんはそこまで深く考えてないと思う」",
|
||||
"201011011_63": "「フフ、暁さんらしいアイデアですね。\\n 心象実験が楽しみになってきました」",
|
||||
"201011011_64": "「それでは、そろそろ始めますね。\\n 調さんにも、サポートとして参加していただきます」",
|
||||
"201011011_65": "「おふたりはギアを纏って準備をしてください」",
|
||||
"201011011_66": "「わかりました」",
|
||||
"201011011_67": "「Seilien coffin airget-lamh tron――」",
|
||||
"201011011_68": "「Various shul shagana tron――」",
|
||||
"201011011_69": "「シミュレータ起動します。気をつけてくださいね」",
|
||||
"201011011_70": "「え? 気をつけてくださいって、どういう――」",
|
||||
"201011011_71": "「景色が変わった……?」",
|
||||
"201011011_72": "「ゲームの中身を再現した場所、\\n ということでいいんでしょうか?」",
|
||||
"201011011_73": "「うん、レジェンドオブドラゴンバスターの世界だよ。\\n たぶん、すぐに出てくるはず……」",
|
||||
"201011011_74": "「出てくるって、やっぱり――」",
|
||||
"201011011_75": "「ゴオオオ――ッ!」",
|
||||
"201011011_76": "「あれが、ドラゴンッ! 思ったより大きくて怖いです……。\\n あの、今更ですけどこのゲームって……」",
|
||||
"201011011_77": "「ドラゴンと戦って、倒したらクリアだよ」",
|
||||
"201011011_78": "「倒す以外に方法はないんですか?\\n 巣に帰してあげるとか……」",
|
||||
"201011011_79": "「これはゲームだから……。\\n ドラゴンは、人類の敵として登場するの」",
|
||||
"201011011_80": "「ゴオオオオオ――ッ!」",
|
||||
"201011011_81": "「話してる暇はないみたい。わたしがサポートするから、\\n セレナは自分なりに戦ってみて」",
|
||||
"201011011_82": "「は、はいッ!」",
|
||||
"201011011_83": "(ノイズと雰囲気が違って怖いけど、\\n 心象変化を起こすために、頑張らないとッ!)",
|
||||
"201011011_84": "「たあ――ッ!」",
|
||||
"201011011_85": "「はあッ!」",
|
||||
"201011011_86": "「グウ……?」",
|
||||
"201011011_87": "「あ、あれ? 全然効いてない……?」",
|
||||
"201011011_88": "「無傷ッ!?」",
|
||||
"201011011_89": "「ゲームでは、どうやって戦っているんですか?」",
|
||||
"201011011_90": "「ドラゴンキラー属性の素材で武器を作ったり、\\n 修行して古代の魔法を覚えたり……」",
|
||||
"201011011_91": "「つまり、普通のギアで攻撃しても\\n 倒せないってことですかッ!?」",
|
||||
"201011011_92": "「ギャオオオオオ――ッ!」",
|
||||
"201011011_93": "「――ッ!?」",
|
||||
"201011011_94": "「きゃあああああッ!?」",
|
||||
"201011011_95": "「うう、一方的にドラゴンさんから攻撃されて、\\n ゲームオーバーになってしまいました……」",
|
||||
"201011011_96": "「すみません。なるべくゲームの内容を再現しようと\\n したのですが……」",
|
||||
"201011011_97": "「謝ることないよ。ドラゴンが弱かったら心象変化をする\\n 意味がなくなっちゃうし」",
|
||||
"201011011_98": "「とは言え、どうしたらいいんでしょう。\\n わたしがもっと強ければよかったのに……」",
|
||||
"201011011_99": "「ゲームで心象変化をするというのは、\\n 無茶だったんでしょうか……」",
|
||||
"201011011_100": "(2人とも落ち込んじゃった……。\\n 何か、ドラゴンを倒す以外でできることはないかな……)",
|
||||
"201011011_101": "「……そうだッ!」",
|
||||
"201011011_102": "「どうしたんですか?」",
|
||||
"201011011_103": "「……このゲームのシステムは全部再現してるの?」",
|
||||
"201011011_104": "「はい。ゲームをそのまま楽しめるようにしたい、\\n とのことだったので」",
|
||||
"201011011_105": "「だったら『ドラゴン育成モード』をやってみるのは\\n どうかな?」",
|
||||
"201011011_106": "「そういえば、ミニゲーム的な要素としてそんな\\n モードがありましたね」",
|
||||
"201011011_107": "「たしか、卵から孵ったドラゴンを育てて\\n 仲間にすることができるモードだったはずです」",
|
||||
"201011011_108": "「目的はドラゴンを倒すことじゃなくて心象変化だから。\\n 他のことに挑戦してみるのもいいかもしれないと思って」",
|
||||
"201011011_109": "「あのドラゴンさんを育てるんですか?\\n わたしにできるでしょうか……」",
|
||||
"201011011_110": "「やめておく?」",
|
||||
"201011011_111": "「……いいえ。このまま逃げ続ける訳にはいきません。\\n 『ドラゴン育成モード』に挑戦してみますッ!」",
|
||||
"201011011_112": "「では、育成モードでシミュレータを起動させますね。\\n 頑張ってくださいッ!」",
|
||||
"201011011_113": "「……起動したみたいですね。たしか、卵から孵った\\n ドラゴンさんを育てるということですが……」",
|
||||
"201011011_114": "「卵なら目の前にあるよ。ほら、ここ」",
|
||||
"201011011_115": "「えッ、この小さな卵がそうなんですかッ!\\n てっきり卵もお家ぐらいあるのかと思ってました」",
|
||||
"201011011_116": "「最初に戦ったドラゴン、すごく大きかったもんね。\\n そんなことよりほら、卵が孵るよ」",
|
||||
"201011011_117": "「ど、どんなドラゴンさんが出てくるんでしょう……」",
|
||||
"201011011_118": "「クーッ!」",
|
||||
"201011011_119": "「か、可愛いッ!\\n さっきのドラゴンさんと大違いです」",
|
||||
"201011011_120": "「クー、クークーッ!」",
|
||||
"201011011_121": "「フフ、身体を擦り寄せてきて、人懐っこいドラゴンちゃん。\\n よしよし、元気があっていい子だね」",
|
||||
"201011011_122": "「すりこみで親だと思ってるのかな」",
|
||||
"201011011_123": "「ちょっと照れちゃいますね」",
|
||||
"201011011_124": "「でも、お母さんより、\\n わたしはお姉さんになりたいな」",
|
||||
"201011011_125": "「ククーッ!」",
|
||||
"201011011_126": "「え、ええっと、服を引っ張ってるけど遊んでほしいのかな?\\n それともお腹が空いてるの?」",
|
||||
"201011011_127": "「その反応は……うん、遊んでほしいんだと思う」",
|
||||
"201011011_128": "「フフ、じゃあ、お姉さんと一緒に遊ぼうッ!」",
|
||||
"201011011_129": "数日後(ゲーム内時間)",
|
||||
"201011011_130": "「クーッ!」",
|
||||
"201011011_131": "「まだ遊び足りないの?\\n ダメだよ、休むことも大切なんだからね」",
|
||||
"201011011_132": "「クー……」",
|
||||
"201011011_133": "「フフ、いい子いい子」",
|
||||
"201011011_134": "「その子、すっかり大きくなったね」",
|
||||
"201011011_135": "「だけど、甘えん坊ですし、やっぱりまだまだ子供です」",
|
||||
"201011011_136": "「それだけセレナのことが好きなんだよ」",
|
||||
"201011011_137": "「ククーッ!」",
|
||||
"201011011_138": "(やっぱり、セレナには戦いよりもこっちのほうが\\n 合ってたみたい)",
|
||||
"201011011_139": "「くすぐったいよ。もしかして、お腹がすいたの?」",
|
||||
"201011011_140": "「クーッ!」",
|
||||
"201011011_141": "「本当に、お姉さんみたい」",
|
||||
"201011011_142": "「わたしには、頼りになるお姉さんが近くにいましたから。\\n わたしも小さい頃はこうやって姉さんに甘えていました」",
|
||||
"201011011_143": "「おふたりとも楽しめているようでよかったです。\\n ですが、まだ心象変化の兆候は見られませんね……」",
|
||||
"201011011_144": "「戻ったわ」",
|
||||
"201011011_145": "「マリアさん。任務から戻られたんですね」",
|
||||
"201011011_146": "「ええ。ついさっき戻ったところよ」",
|
||||
"201011011_147": "「あら? 何をしているかと思ったら、切歌たちがやっていた\\n ゲームじゃない。あの子たちから借りたのね」",
|
||||
"201011011_148": "「いえ、これは……」",
|
||||
"201011011_149": "「ちょっと待って……このキャラ、セレナにそっくり……ッ!\\n ドラゴンと戯れて、可愛らしいわ……ッ!」",
|
||||
"201011011_150": "「あの、これはキャラではなくて、本物の――」",
|
||||
"201011011_151": "「このボタンで操作してるのね。\\n わたしも少し触らせてもらってもいいかしら」",
|
||||
"201011011_152": "「ああッ!? そ、そのボタンは――ッ!」",
|
||||
"201011011_153": "「この音は……?」",
|
||||
"201011011_154": "「クウ?」",
|
||||
"201011011_155": "「大丈夫だよ。お姉さんの後ろに隠れて」",
|
||||
"201011011_156": "「ゴオオオオオ――ッ!」",
|
||||
"201011011_157": "「あのドラゴンさんは……ッ!」",
|
||||
"201011011_158": "「このモードに敵は出てこないはず。\\n いつの間にか、モードが切り替わったのかも……」",
|
||||
"201011011_159": "「そ、そんなッ! この子がいるのにッ!」",
|
||||
"201011011_160": "「クー……」",
|
||||
"201011011_161": "(こんなに震えて怯えている。\\n この子はわたしが護ってあげないと……ッ!)",
|
||||
"201011011_162": "「……」",
|
||||
"201011011_163": "「ここはわたしが足止めする。\\n その子を連れて早くここから離れて」",
|
||||
"201011011_164": "「イヤです……」",
|
||||
"201011011_165": "「セレナ? でも、普通のギアでは……」",
|
||||
"201011011_166": "「確かにわたしのギアではあのドラゴンさんには\\n 勝てないかもしれません……」",
|
||||
"201011011_167": "「でも、この子はわたしが護りますッ!\\n わたしはこの子のお姉さんなんですからッ!」",
|
||||
"201011011_168": "「Seilien coffin airget-lamh tron――」",
|
||||
"201011011_169": "「それは、幻獣型ギア……ッ!」",
|
||||
"201011011_170": "「胸の中から熱い力が溢れてくるッ!\\n これが、幻獣型のギアの力ッ!」",
|
||||
"201011011_171": "「はあッ!」",
|
||||
"201011011_172": "「グオオオ……」",
|
||||
"201011011_173": "「効いてる……ッ!」",
|
||||
"201011011_174": "「これならッ!」",
|
||||
"201011011_175": "「ゴオオオオオ――ッ!」",
|
||||
"201011011_176": "「<size=40>やあああ――ッ!</size>」",
|
||||
"201011011_177": "「な、なんとか撃退できた……」",
|
||||
"201011011_178": "「クークーッ!」",
|
||||
"201011011_179": "「ごめん、怖かったよね。でも、もう大丈夫だから」",
|
||||
"201011011_180": "「クーッ!」",
|
||||
"201011011_181": "「無事でよかった。幻獣型ギアを、完璧に使いこなせてたよ」",
|
||||
"201011011_182": "「はい。この子を護りたいと思ったら、いつの間にか\\n 纏うことができていました」",
|
||||
"201011011_183": "「……あの、聞きたいことがあるんですが。\\n この子を残すことはできるんでしょうか……?」",
|
||||
"201011011_184": "「ゲームのシステムを再現してるって言ってたから、\\n セーブすればできると思う」",
|
||||
"201011011_185": "「では、またこの子と遊べるんですね。\\n これっきりにならなくて、本当によかったです」",
|
||||
"201011011_186": "「クーッ!」",
|
||||
"201011011_187": "「フフ、安心したらお腹空いたよね。何か食べようか」",
|
||||
"201011011_188": "(心象変化が成功したことよりも、\\n ドラゴンと仲良くなれたことの方が嬉しそう)",
|
||||
"201011011_189": "(よかったね、セレナ)"
|
||||
}
|
@ -1,60 +0,0 @@
|
||||
{
|
||||
"201011111_0": "Tsubasa's Birthday 2019",
|
||||
"201011111_1": "Tsubasa! Happy birthday!",
|
||||
"201011111_2": "Here's our present.",
|
||||
"201011111_3": "We cooked a bunch of food! \\n Eat as much as you want!",
|
||||
"201011111_4": "We also baked a cake.",
|
||||
"201011111_5": "Thank you.",
|
||||
"201011111_6": "I have to say, it's somewhat embarrassing to have everyone gathered up to celebrate like this.",
|
||||
"201011111_7": "Making you happy is today's mission. \\n We still have a lot to celebrate.",
|
||||
"201011111_8": "But I guess you might be a little lonely without a certain someone.",
|
||||
"201011111_9": "I-I'm not lonely at all! \\n Even if Kanade couldn't come...",
|
||||
"201011111_10": "Well, we're not the ones who brought her up.",
|
||||
"201011111_11": "W-Wait!",
|
||||
"201011111_12": "She already told me that she might not be able to come because of a mission.",
|
||||
"201011111_13": "I-I won't say that I don't miss her, \\n but she's busy so I can't exactly force her to come.",
|
||||
"201011111_14": "(So she says, but every time someone goes in or out \\n she's always staring at the door.)",
|
||||
"201011111_15": "...",
|
||||
"201011111_16": "Good work. \\n Sorry too keep you so busy, even on your birthday...",
|
||||
"201011111_17": "It's not your fault. \\n Either way, I was already able to celebrate.",
|
||||
"201011111_18": "(But in the end, Kanade didn't show up. \\n There's nothing I could've done, but it's still my only regret...)",
|
||||
"201011111_19": "(I wonder if she'll come next year.)",
|
||||
"201011111_20": "I'll take you home.",
|
||||
"201011111_21": "O-Okay!",
|
||||
"201011111_22": "Hm? Ogawa, why'd you stop the—",
|
||||
"201011111_23": "Heeeyyy Tsubasa! Over here, open the door!",
|
||||
"201011111_24": "Kanade?! W-Why are you here?!",
|
||||
"201011111_25": "Haha, you look pretty surprised. All according to plan!",
|
||||
"201011111_26": "That's right.",
|
||||
"201011111_27": "Were you in on this too?!",
|
||||
"201011111_28": "She asked me the last time she was here. \\n She knew she'd be late due to a mission, but she definitely wanted to come.",
|
||||
"201011111_29": "You came all the way out here...",
|
||||
"201011111_30": "Yep! You have to celebrate your birthday <i>on</i> your birthday, after all.",
|
||||
"201011111_31": "Thanks for coming even though you're so busy...",
|
||||
"201011111_32": "If you want to thank me, accept my gift. \\n Just turn around.",
|
||||
"201011111_33": "Turn around? L-Like this?",
|
||||
"201011111_34": "Yeah. Now don't move...",
|
||||
"201011111_35": "Aah?! I-It tickles! What are you doing?!",
|
||||
"201011111_36": "Come on, I said don't move. If you don't sit still I won't be able to put it on. \\n ...There, done.",
|
||||
"201011111_37": "It's...",
|
||||
"201011111_38": "A blue necklace. \\n I knew that blue was your color!",
|
||||
"201011111_39": "The Symphogear pendant is nice and all, but this is just perfect.",
|
||||
"201011111_40": "...",
|
||||
"201011111_41": "Do you like it?",
|
||||
"201011111_42": "I-I almost thought you might've forgotten about my birthday...",
|
||||
"201011111_43": "Haha, of course I wouldn't!",
|
||||
"201011111_44": "I wanted to get you the perfect present, \\n but I just couldn't find a good stone.",
|
||||
"201011111_45": "Stone? You mean the one in the necklace? \\n You didn't just buy it?!",
|
||||
"201011111_46": "And there's a cut on your hand...!",
|
||||
"201011111_47": "I'm fine. \\n It's just a small cut.",
|
||||
"201011111_48": "Really...?",
|
||||
"201011111_49": "Really. More importantly, you still haven't told me what you think.",
|
||||
"201011111_50": "O-Oh... You're right.",
|
||||
"201011111_51": "Umm... Sorry for taking so long.",
|
||||
"201011111_52": "Thank you for the necklace. I'll treasure it forever.",
|
||||
"201011111_53": "I'm glad you like it. \\n Well, now that we're together, let's go do something!",
|
||||
"201011111_54": "Huh?! What do you mean—",
|
||||
"201011111_55": "There's no work left for today, so you're free to do as you please.",
|
||||
"201011111_56": "See? You have permission, there's no problem. \\n Let's go!",
|
||||
"201011111_57": "...I just can't keep up with you."
|
||||
}
|
@ -1,60 +0,0 @@
|
||||
{
|
||||
"201011111_0": "翼のバースデー2019",
|
||||
"201011111_1": "「翼さんッ! お誕生日、おめでとうございますッ!」",
|
||||
"201011111_2": "「わたしたちからのプレゼントです」",
|
||||
"201011111_3": "「お料理もたくさんあるんデスよ。\\n どんどん食べてほしいデスッ!」",
|
||||
"201011111_4": "「ケーキも作りました」",
|
||||
"201011111_5": "「みんな、ありがとう」",
|
||||
"201011111_6": "「しかし、こうして集まって祝ってもらうのは少々気恥ずかしいな」",
|
||||
"201011111_7": "「先輩に喜んでもらうのが今日の目的だからな。\\n まだまだ祝われてもらわないと」",
|
||||
"201011111_8": "「でもまぁ、あの人がいないからちょっとだけ寂しいかも\\n しれないけどな」",
|
||||
"201011111_9": "「わ、わたしは寂しいなどと思っていないッ!\\n 奏が今日来れないからと言って……」",
|
||||
"201011111_10": "「こちらは名前を出していないのに、\\n どうして自分から墓穴を掘るのかしらね」",
|
||||
"201011111_11": "「い、いや、これは違うッ!」",
|
||||
"201011111_12": "「任務で来られないかもしれないというのは、\\n あらかじめ、奏から聞いていたからな」",
|
||||
"201011111_13": "「ま、まったく寂しくないとは言わないが、\\n あちらも忙しいんだ、無理に来いとは言えないだろう」",
|
||||
"201011111_14": "(とか言いながら、誰かが出入りするたびに\\n ドアの方を見ているじゃないの)",
|
||||
"201011111_15": "「……」",
|
||||
"201011111_16": "「お仕事、お疲れ様です。\\n お誕生日にまで仕事が入ってしまってすみませんでした……」",
|
||||
"201011111_17": "「緒川さんのせいではありません。\\n その前に十分、みんなから祝ってもらいましたから」",
|
||||
"201011111_18": "(ただ、最後まで奏は現れなかったな。\\n 仕方ないとは言え、それだけが心残りだ……)",
|
||||
"201011111_19": "(今年はダメだったが、来年は参加してくれるだろうか)",
|
||||
"201011111_20": "「それでは、家まで送りますね。\\n 車に乗ってください」",
|
||||
"201011111_21": "「はッ、はい……ッ!」",
|
||||
"201011111_22": "「……ん? 緒川さん、急に車を止めて、どうし――」",
|
||||
"201011111_23": "「おーい、翼。こっちだこっち、早くドアを開けてくれッ!」",
|
||||
"201011111_24": "「奏ッ!? ど、どうしてここにッ!」",
|
||||
"201011111_25": "「ハハ、いい驚きっぷりだな。作戦大成功だッ!」",
|
||||
"201011111_26": "「そうですね」",
|
||||
"201011111_27": "「まさか、緒川さんもグルだったんですかッ!」",
|
||||
"201011111_28": "「奏さんが前回こちらに来ていた時に、頼まれていたんですよ。\\n 任務で遅くなってしまうけれど、必ず来るからと」",
|
||||
"201011111_29": "「わざわざ、来てくれたの……」",
|
||||
"201011111_30": "「ああ。だって、誕生日ってのは、\\n 誕生日に祝うもんだからな」",
|
||||
"201011111_31": "「任務で忙しいのに、ありが……」",
|
||||
"201011111_32": "「お礼は、こいつを受け取ってからだ。\\n さあ、後ろを向いてくれ」",
|
||||
"201011111_33": "「後ろ? こ、こう?」",
|
||||
"201011111_34": "「ああ、いくぞ。動くなよ……」",
|
||||
"201011111_35": "「ひゃあッ!? く、くすぐったい、何をしているのッ!?」",
|
||||
"201011111_36": "「こら、動くなっての。じっとしてないと付けられないだろ。\\n ……これでよし」",
|
||||
"201011111_37": "「これは……」",
|
||||
"201011111_38": "「青い宝石のネックレスだ。\\n やっぱ、翼に合う色って言えば、これだよな」",
|
||||
"201011111_39": "「いつもつけてるシンフォギアのペンダントもいいけど、\\n こっちもバッチリだ」",
|
||||
"201011111_40": "「……」",
|
||||
"201011111_41": "「気に入ってくれたか?」",
|
||||
"201011111_42": "「か、奏のことだから……、\\n わたしの誕生日なんて忘れちゃってるのかと思った」",
|
||||
"201011111_43": "「ハハ、翼の誕生日を忘れるわけないだろ?」",
|
||||
"201011111_44": "「とびっきりのプレゼントにしようと思ったんだけど、\\n いい石がなかなか見つからなくて、苦労したんだ」",
|
||||
"201011111_45": "「石? まさか、このネックレスの石のこと?\\n 買った宝石じゃなかったのッ!?」",
|
||||
"201011111_46": "「そういえば、手に傷が……ッ!」",
|
||||
"201011111_47": "「大丈夫だよ。\\n こんな小さい傷なんて、なめときゃ治るから」",
|
||||
"201011111_48": "「本当……?」",
|
||||
"201011111_49": "「本当だって。それより、\\n プレゼントの感想をまだ言ってもらってないけど?」",
|
||||
"201011111_50": "「う、うん……。そうだったね」",
|
||||
"201011111_51": "「その……奏、言うのが遅くなってごめん」",
|
||||
"201011111_52": "「ネックレス、ありがとう。大切にする」",
|
||||
"201011111_53": "「喜んでもらえてよかったよかった。\\n さて、せっかくだしこのままどこか行くかッ!」",
|
||||
"201011111_54": "「ええッ!? そんな急に――」",
|
||||
"201011111_55": "「今日はもう仕事の予定はありませんから、ご自由にどうぞ」",
|
||||
"201011111_56": "「マネージャーの許可ももらったし、問題ないな。\\n さあ、行くぞッ!」",
|
||||
"201011111_57": "「……まったく、奏には敵わないな」"
|
||||
}
|
@ -1,60 +0,0 @@
|
||||
{
|
||||
"201011111_0": "День рождения Цубасы 2019",
|
||||
"201011111_1": "Цубаса! С днём рождения!",
|
||||
"201011111_2": "А вот и подарок от нас.",
|
||||
"201011111_3": "Мы приготовили кучу еды! \\n Можно наесться до отвала!",
|
||||
"201011111_4": "И торт, конечно же.",
|
||||
"201011111_5": "Спасибо вам всем.",
|
||||
"201011111_6": "Но всё-таки как-то неловко от того, что вы вот так дружно подготовились.",
|
||||
"201011111_7": "Наша сегодняшняя миссия - порадовать вас. \\n Ещё много всего впереди.",
|
||||
"201011111_8": "Хотя думаю, что без кое-кого вам будет немножко одиноко.",
|
||||
"201011111_9": "В-вовсе не одиноко! \\n Хоть Канаде и не смогла прийти...",
|
||||
"201011111_10": "Мы даже имя её не упомянули, а тебя уже не остановить.",
|
||||
"201011111_11": "Н-нет, вы неправильно поняли!",
|
||||
"201011111_12": "Она уже передала мне, \\n что скорее всего не сможет прийти из-за миссии.",
|
||||
"201011111_13": "Не могу сказать, что я не скучаю по ней, \\n но заставлять её бросать все дела тоже как-то не хочется.",
|
||||
"201011111_14": "(Ну да, но как только открывается дверь, \\n она тут же оборачивается посмотреть, кто пришёл.)",
|
||||
"201011111_15": "...",
|
||||
"201011111_16": "Хорошая работа. \\n Извините, что всё это выпало на ваш день рождения.",
|
||||
"201011111_17": "Это не ваша вина, Огава. \\n К тому же, я уже успела его отпраздновать.",
|
||||
"201011111_18": "(Но Канаде так и не пришла. \\n Я никак не могла на это повлиять, но все равно сожалею об этом.)",
|
||||
"201011111_19": "(Надеюсь, она придёт отпраздновать в следующем году.)",
|
||||
"201011111_20": "Садитесь, я отвезу вас домой.",
|
||||
"201011111_21": "Х-хорошо!",
|
||||
"201011111_22": "Хм? Огава, почему вы остановили...",
|
||||
"201011111_23": "Э-э-эй, Цубаса! Я здесь, открой дверь!",
|
||||
"201011111_24": "Канаде?! Ч-что ты здесь делаешь?!",
|
||||
"201011111_25": "Ха-ха, удивлена? Значит всё по плану!",
|
||||
"201011111_26": "Верно.",
|
||||
"201011111_27": "Вы что, знали про это?",
|
||||
"201011111_28": "Она ввела меня в курс дела на нашей прошлой встрече. \\n Она знала, что опоздает, но все равно хотела прийти.",
|
||||
"201011111_29": "И всё это — ради одной встречи...",
|
||||
"201011111_30": "Ага. Всё-таки день рождения нужно праздновать в день рождения.",
|
||||
"201011111_31": "Ты была очень занята, но все равно смогла прийти. Спасибо...",
|
||||
"201011111_32": "Если хочешь поблагодарить меня, прими от меня подарок. \\n Так, ну-ка развернись...",
|
||||
"201011111_33": "Развернуться? В-вот так?",
|
||||
"201011111_34": "Да, отлично. А теперь не шевелись...",
|
||||
"201011111_35": "А?! Щекотно же! Что ты делаешь?!",
|
||||
"201011111_36": "Я же сказала, не шевелись. Если будешь дёргаться, я не смогу его надеть. \\n И... готово.",
|
||||
"201011111_37": "Это...",
|
||||
"201011111_38": "Ожерелье с синим самоцветом. \\n Синий же твой любимый цвет, да?",
|
||||
"201011111_39": "Кулон Симфогира конечно красивый, \\n но это ожерелье тебе идеально подходит.",
|
||||
"201011111_40": "...",
|
||||
"201011111_41": "Нравится?",
|
||||
"201011111_42": "К-Канаде... \\n Я думала, что ты забыла про мой день рождения.",
|
||||
"201011111_43": "Ха-ха, уж про твой-то я точно не забуду!",
|
||||
"201011111_44": "Я хотела подобрать тебе идеальный подарок, \\n но было тяжело найти подходящий самоцвет.",
|
||||
"201011111_45": "Самоцвет? Тот, который в ожерелье? \\n Ты его не покупала?!",
|
||||
"201011111_46": "У тебя ещё и на руке порез!",
|
||||
"201011111_47": "Ерунда. \\n Рана мелкая — быстро заживёт.",
|
||||
"201011111_48": "Ты уверена?",
|
||||
"201011111_49": "Уверена. И вообще, \\n ты так и не сказала, что думаешь насчёт моего подарка.",
|
||||
"201011111_50": "А... Ну да.",
|
||||
"201011111_51": "В общем... Извини, что затянула с этим.",
|
||||
"201011111_52": "Спасибо за ожерелье. Я буду его беречь.",
|
||||
"201011111_53": "Рада, что тебе понравилось. \\n Ну, раз мы теперь одни, надо куда-нибудь сходить!",
|
||||
"201011111_54": "Что?! О чём ты...",
|
||||
"201011111_55": "На сегодня работы больше не осталось, \\n так что можете делать всё, что пожелаете.",
|
||||
"201011111_56": "Ну вот, менеджер разрешил, значит проблем не будет. Давай, пошли!",
|
||||
"201011111_57": "Да уж, за тобой тяжело угнаться."
|
||||
}
|
@ -1,122 +0,0 @@
|
||||
{
|
||||
"201011211_0": "緊急オペレーション",
|
||||
"201011211_1": "「この辺りの調査は一通り終わりましたね。\\n 思ったような収穫はなかったですけど……」",
|
||||
"201011211_2": "「この世界は、わからないことも多い。\\n 根気よく続けるぞ」",
|
||||
"201011211_3": "「はい、これくらいで音を上げてられませんよね。\\n 次の場所へ行きましょうッ!」",
|
||||
"201011211_4": "「ああ、そうだ――」",
|
||||
"201011211_5": "「な、なんだ、この音はッ!?\\n まさか、敵が現れたというのかッ!」",
|
||||
"201011211_6": "「あ、あの、その……」",
|
||||
"201011211_7": "「打って出るぞッ! ギアを纏って――」",
|
||||
"201011211_8": "「ま、待ってください、翼さんッ!\\n 違うんですよ、今の音はわたしなんですッ!」",
|
||||
"201011211_9": "「何? どういうことだ?」",
|
||||
"201011211_10": "「え、ええっとですね、朝から動き回って、お腹が空いて……。\\n だから、あの音は……」",
|
||||
"201011211_11": "「……あ、ああ、そういうことだったのか」",
|
||||
"201011211_12": "「すみません、こんなときにお腹なんか鳴らしちゃって……」",
|
||||
"201011211_13": "「いや、気にするな。わたしもちょうどお腹が空いてきたところだ。\\n ふらわーに戻って食事にするとしよう」",
|
||||
"201011211_14": "「そうしましょうッ!\\n 早くおばちゃんのお好み焼きが食べたいですッ!」",
|
||||
"201011211_15": "「ただいまッ! おばちゃん、お好み焼き――」",
|
||||
"201011211_16": "「って、あれ?」",
|
||||
"201011211_17": "「い、いらっしゃいませ……」",
|
||||
"201011211_18": "「どうして、ボラーちゃんとキャリバーさんが\\n お店のカウンターの中にいるんですか?」",
|
||||
"201011211_19": "「店主の姿が見えませんが……?」",
|
||||
"201011211_20": "「それは――」",
|
||||
"201011211_21": "「ふざけんな!」",
|
||||
"201011211_22": "「うわッ、ビックリしたッ!?」",
|
||||
"201011211_23": "「俺のお好み焼きのどこに不満があんだ。\\n レシピ通りに作ってやっただろ」",
|
||||
"201011211_24": "「い、いやだから……」",
|
||||
"201011211_25": "「文句があるなら食うな。帰れ帰れ」",
|
||||
"201011211_26": "「えッ!? な、なんなんだよこの店は……ッ!」",
|
||||
"201011211_27": "「いいんですか?\\n 本当に行ってしまいましたが……」",
|
||||
"201011211_28": "「いいんだよ! ったく、人がせっかく作ってやったのに」",
|
||||
"201011211_29": "「ちょっと何やってるのッ! お客さんを追い出すなんてッ!」",
|
||||
"201011211_30": "「あっちが悪いんだよ、せっかく作ってやった\\n お好み焼きに文句つけやがって」",
|
||||
"201011211_31": "「いや……、そもそも、なぜ2人が店番をしているんですか?」",
|
||||
"201011211_32": "「て、店主が体調を崩してしまったんだ」",
|
||||
"201011211_33": "「ええッ! おばちゃんがッ!?」",
|
||||
"201011211_34": "「安心しろ。ただの疲労だから寝ていれば問題ない」",
|
||||
"201011211_35": "「そ、そっか、よかったー……」",
|
||||
"201011211_36": "「で、こいつと店番してるってわけだ」",
|
||||
"201011211_37": "「しかし、そういう事情があるのなら、\\n 今日は閉店した方がよかったのではないですか?」",
|
||||
"201011211_38": "「やっぱ、普通そうだよな。\\n でも、こいつがどうしても開けろって聞かなくてさ」",
|
||||
"201011211_39": "「ふ、普段から世話になっているのなら、\\n こういうときにこそ恩を返すべきだ」",
|
||||
"201011211_40": "「なるほど。不義理なことは許せないというわけですね」",
|
||||
"201011211_41": "「事情はわかったんだけど。……だったら、なおさら、\\n お客さんを追い出しちゃダメだよ」",
|
||||
"201011211_42": "「だーかーらー、まずいとか言うあいつが悪いだろ」",
|
||||
"201011211_43": "「どれどれ……」",
|
||||
"201011211_44": "「ぶはッ!?」",
|
||||
"201011211_45": "「ま、まずい……。\\n な、何を入れたらこんな味になるの……」",
|
||||
"201011211_46": "「もらったレシピ通りに作ってんだぞ。\\n ちょっと食わせてみろ」",
|
||||
"201011211_47": "「……」",
|
||||
"201011211_48": "「……店閉めるか」",
|
||||
"201011211_49": "「おッ、やってるやってる。ここのお好み焼き、うまいんだよな」",
|
||||
"201011211_50": "「あれ? 今日はおばちゃんじゃないんだね。\\n とりあえず、豚玉ッ!」",
|
||||
"201011211_51": "「えッ、あッ、はいッ! 豚玉1つですねッ!」",
|
||||
"201011211_52": "「おいおい、何、勝手に注文取ってんだ?」",
|
||||
"201011211_53": "「だ、だってほら、せっかく来てくれたお客さんなのに\\n 追い返すわけにはいかないでしょ」",
|
||||
"201011211_54": "「ああ、その通りだ……」",
|
||||
"201011211_55": "「わたしも協力します」",
|
||||
"201011211_56": "「よしッ! おばちゃんのためにも、頑張ろうッ!」",
|
||||
"201011211_57": "「はあ……まじかよ」",
|
||||
"201011211_58": "「4人がかりでも相当難しいが、なんとか閉店まで乗り切りましょう。\\n では、作戦開始ですッ!」",
|
||||
"201011211_59": "「ごちそうさんッ!」",
|
||||
"201011211_60": "「ありがとうございましたッ!」",
|
||||
"201011211_61": "「い、今の客で最後のようだ……」",
|
||||
"201011211_62": "「ふー、疲れたー……」",
|
||||
"201011211_63": "「こんなふうに働いたことなかったけど、\\n おばちゃんはいつもこれを1人でやってるんだね、すごいな……」",
|
||||
"201011211_64": "「今回限りにしてほしいぜ……」",
|
||||
"201011211_65": "「アハハ……そういえば、ご飯食べようと思って戻ってきたのに、\\n ずっと忙しかったから、お腹空いてるの忘れてた」",
|
||||
"201011211_66": "「今から何か買いに行ってもいいが、どうする?」",
|
||||
"201011211_67": "「そうだッ! せっかくだから、みんなでお好み焼き作りませんか?」",
|
||||
"201011211_68": "「は? まだ作り足りないのかよ」",
|
||||
"201011211_69": "「でも、わたしたちは一回も食べてないでしょ?\\n 店番頑張ったから、みんなでお疲れ様会ッ!」",
|
||||
"201011211_70": "「しかし、売り物を勝手に食べてしまっていいのだろうか」",
|
||||
"201011211_71": "「そ、そうですよね。まずはおばちゃんに話をしないと」",
|
||||
"201011211_72": "「も、問題はない。店主から許可は取ってある。\\n 食事が必要な場合は、好きに使ってくれていい、と……」",
|
||||
"201011211_73": "「そうなんですか。じゃあ、みんなで作りましょうッ!」",
|
||||
"201011211_74": "「なら、トッピング全部盛りで!」",
|
||||
"201011211_75": "「ああーッ! それ、わたしがやりたかったのにッ!」",
|
||||
"201011211_76": "「いくら許可が出ているとはいえ、少しは遠慮を……」",
|
||||
"201011211_77": "「キャリバーはもう作り始めてるぞ? 全部盛り」",
|
||||
"201011211_78": "「……」",
|
||||
"201011211_79": "「な……ッ!?」",
|
||||
"201011211_80": "「アハハ、キャリバーさんもお腹が空いてたんですね。\\n 翼さんも作って一緒に食べましょうッ!」",
|
||||
"201011211_81": "「武士は食わねどと言うが、腹が減っては戦はできんな……。\\n わたしも作らせてもらうとしよう」",
|
||||
"201011211_82": "「……頂きます」",
|
||||
"201011211_83": "「おお、なかなかうまくできてるな」",
|
||||
"201011211_84": "「あ、ああ、悪くない……」",
|
||||
"201011211_85": "「たくさん働いて、お腹もすっごく空いてましたから、\\n いつもよりおいしく感じますよねッ!」",
|
||||
"201011211_86": "「自分たちで作ったのもおいしく感じる要因かもしれないな」",
|
||||
"201011211_87": "「……なあ、そっちのお好み焼き、俺のよりでかくね?」",
|
||||
"201011211_88": "「え? そうかな?」",
|
||||
"201011211_89": "「ちょっとよこせ」",
|
||||
"201011211_90": "「うわあッ!? わたしのお好み焼きがーッ!\\n ボラーちゃん自分のほう食べてよッ!」",
|
||||
"201011211_91": "「もう食べ終わった」",
|
||||
"201011211_92": "「ええーッ!?」",
|
||||
"201011211_93": "「まったく、賑やかなのはいいが、そんなに焦ることはないぞ。\\n 足りないならまた次を焼けばいい」",
|
||||
"201011211_94": "「そ、そうですよね、また焼きましょうかッ!」",
|
||||
"201011211_95": "「……」",
|
||||
"201011211_96": "「ん? キャリバー、それって……」",
|
||||
"201011211_97": "「5枚目だ」",
|
||||
"201011211_98": "「――お前、1人で食い過ぎだろ!?」",
|
||||
"201011211_99": "「ただいま。何かいい匂いがすると思ったら、\\n もう夕ご飯にしてるのね」",
|
||||
"201011211_100": "「おかえりなさい、みなさんも一緒に食べませんか」",
|
||||
"201011211_101": "「へー、今日は自分たちで焼いてるんだね。\\n それじゃあ、オレも1枚頼もうかな」",
|
||||
"201011211_102": "「こっちは自分で作ってんだから、ヴィットも自分で焼けよな」",
|
||||
"201011211_103": "「えー、めんどくさ……」",
|
||||
"201011211_104": "「てか、おばちゃんはどうしたんだよ」",
|
||||
"201011211_105": "「ああ、店主なら――」",
|
||||
"201011211_106": "「あら、みんな、帰ってきてたのね」",
|
||||
"201011211_107": "「店主……もう大丈夫なのか?」",
|
||||
"201011211_108": "「ええ、あなたたちが店番してくれたおかげですっかり良くなったわ」",
|
||||
"201011211_109": "「そうだわ。お礼にみんなの分のお好み焼きをたくさん焼いてあげる。\\n なんでも注文してちょうだい」",
|
||||
"201011211_110": "「やったーッ! じゃあ、わたしは豚玉ッ!」",
|
||||
"201011211_111": "「オレはミックスにしようかな」",
|
||||
"201011211_112": "「タピオカあんこ、クリームたっぷりでお願いします」",
|
||||
"201011211_113": "「んじゃ、あたしもおんなじやつを」",
|
||||
"201011211_114": "「おい、お前らは手伝ってねーだろ。こっちの注文が先だ」",
|
||||
"201011211_115": "「はいはい、ケンカしないの。\\n 急いでも焼き上がる時間は変わらないんだからね」",
|
||||
"201011211_116": "「本当に賑やかね。あの子たちもいたら、もっと騒がしくなりそう」",
|
||||
"201011211_117": "「まったくだ」",
|
||||
"201011211_118": "「今日は本当に、ありがとうね」",
|
||||
"201011211_119": "「こちらこそッ! またみんなでお店のお手伝いしますねッ!」"
|
||||
}
|
@ -1,79 +0,0 @@
|
||||
{
|
||||
"201011311_0": "てるてる坊主を作ろう",
|
||||
"201011311_1": "「ふう、着いたか……。\\n ギャラルホルンを通る感覚は、何度やっても慣れないね」",
|
||||
"201011311_2": "「さて。せっかく来たんだし、用事の前に\\n みんながどうしてるか覗いてみるか」",
|
||||
"201011311_3": "「それでね、その番組で特集してた赤ちゃんが可愛くてッ!」",
|
||||
"201011311_4": "「ふわっふわのころっころで、\\n ヌイグルミみたいだったんだよッ!!」",
|
||||
"201011311_5": "「そ、そうなのか……。\\n けど、たかがアザラシだろ?」",
|
||||
"201011311_6": "「クリスちゃんは見てないからそう思うんだよ。\\n あの可愛さは反則級だねッ!」",
|
||||
"201011311_7": "「反則級……。\\n ……そのアザラシ、どこにいるんだ?」",
|
||||
"201011311_8": "「え? えーっと、近くの動物園だったと思うんだけど……、\\n ごめん、忘れちゃった」",
|
||||
"201011311_9": "「なんでだよッ!?\\n あそこまで力説したんだから、ちゃんと思い出せって」",
|
||||
"201011311_10": "「あッ! 動物と言えば、\\n この前クマの特集もあってね――」",
|
||||
"201011311_11": "「あたしはアザラシが見たいんだッ!」",
|
||||
"201011311_12": "「あれ、そうだったの?」",
|
||||
"201011311_13": "「う、いや……」",
|
||||
"201011311_14": "「じゃあ週末に一緒に見に行こうよッ!\\n 未来だったらどこの動物園だったか覚えてると思うし」",
|
||||
"201011311_15": "「――ッ!?\\n あ、ああ……」",
|
||||
"201011311_16": "「お、いたいた」",
|
||||
"201011311_17": "「奏さんッ!」",
|
||||
"201011311_18": "「……こっちに来てたんだな」",
|
||||
"201011311_19": "「このあと、こっちのダンナにちょっと用事があってね」",
|
||||
"201011311_20": "「それより、なんの話をしてたんだ?\\n ずいぶん楽しそうだったけど」",
|
||||
"201011311_21": "「この前テレビで、アザラシの赤ちゃんが産まれたって\\n 特集していたんですよ」",
|
||||
"201011311_22": "「それで、週末に未来も誘って一緒に見に行こうって\\n 話してたんですッ!」",
|
||||
"201011311_23": "「まあ、あたしはどっちでもいいんだけど、\\n このバカがグイグイくるから仕方なくな」",
|
||||
"201011311_24": "「……ん? そうだったっけ……?」",
|
||||
"201011311_25": "「まあいっかッ! 楽しみだなあ。\\n アザラシの赤ちゃんッ!」",
|
||||
"201011311_26": "「そんなに可愛いのなら、あたしも見てみたいな」",
|
||||
"201011311_27": "「それなら、奏さんもぜひ一緒にッ!」",
|
||||
"201011311_28": "「いや、週末はライブがあってね。\\n 残念だけど、辞退しとくよ」",
|
||||
"201011311_29": "「えーッ、奏さんのライブですかッ!?\\n 観に行きたいなあ」",
|
||||
"201011311_30": "「アザラシ見に行くんじゃなかったのか……?」",
|
||||
"201011311_31": "「そうだよね……。\\n ……ライブ会場が動物園にならないかなあ」",
|
||||
"201011311_32": "「むちゃくちゃ言ってるな……」",
|
||||
"201011311_33": "「ハハ、そう言ってもらえて嬉しいよ。\\n でも悪いね、チケットはもう関係者席まで売り切れなんだ」",
|
||||
"201011311_34": "「だから、心置きなく動物園を楽しんでくれ。\\n あたしはあたしで、派手にはじけてみせるからさ」",
|
||||
"201011311_35": "「それなら仕方ないですね……。\\n 残念だけど、わかりましたッ!」",
|
||||
"201011311_36": "「じゃ、あたしは帰るぞ。\\n なんとなく空模様が怪しいし……」",
|
||||
"201011311_37": "「ああ、気をつけて帰れよ」",
|
||||
"201011311_38": "「またね、クリスちゃんッ!」",
|
||||
"201011311_39": "「わわッ!」\\n「うわッ!」",
|
||||
"201011311_40": "「雷か……。雨もすごい勢いだね」",
|
||||
"201011311_41": "「クリスちゃん大丈夫かなあ」",
|
||||
"201011311_42": "「――現在、都内には大雨洪水警報が出ており、\\n 南部を中心に激しい雨が断続的に降り続くでしょう」",
|
||||
"201011311_43": "「また、梅雨前線の影響により、明日以降、週末までは\\n 雨の多い天気となることが続くと予想され――」",
|
||||
"201011311_44": "「週末まで雨なんだ……。\\n せっかく動物園に行こうと思ってたのに……」",
|
||||
"201011311_45": "「雨でもアザラシは見れるんじゃないか?」",
|
||||
"201011311_46": "「雨だと赤ちゃんは公開されないって言ってた気がします……」",
|
||||
"201011311_47": "「そっか……、それじゃ意味がないね……」",
|
||||
"201011311_48": "「そう言えば、あたしの方の世界でも\\n 少し前に梅雨に入って、雨が続いてるよ」",
|
||||
"201011311_49": "「えッ!? ライブは大丈夫なんですか?」",
|
||||
"201011311_50": "「よっぽど荒れなきゃライブは開催されるさ。もちろん、\\n お客さんのことを考えたら、晴れてくれた方がいいけどね」",
|
||||
"201011311_51": "「晴れるといいですね、本当に……」",
|
||||
"201011311_52": "「ああ、まったくだ」",
|
||||
"201011311_53": "「……そうだッ! じゃあ、こんなのはどうだい?」",
|
||||
"201011311_54": "「てるてる坊主を作るのなんて、小学生の時以来ですッ!\\n 結構楽しいですねッ!」",
|
||||
"201011311_55": "「懐かしいね。昔、まだ翼と組んで間もない頃……。\\n ライブがある度に、こうしててるてる坊主を作ってたんだ」",
|
||||
"201011311_56": "「翼さんも一緒に、ですか?」",
|
||||
"201011311_57": "「ああ」",
|
||||
"201011311_58": "「せっかくのライブだから、お客さんには最高に\\n 楽しんでほしいってね」",
|
||||
"201011311_59": "「っと、こんな感じかな。\\n ……あれ? このてるてる坊主……」",
|
||||
"201011311_60": "「どうしたんですか?」",
|
||||
"201011311_61": "「翼のことを話してたからかな。\\n どことなく、翼に似ているような……?」",
|
||||
"201011311_62": "「確かに、そっくりですねッ!」",
|
||||
"201011311_63": "「よーし、それならわたしも……」",
|
||||
"201011311_64": "「じゃーんッ! 未来てるてる坊主ですッ!」",
|
||||
"201011311_65": "「お、それもいいね。\\n せっかくだから、色々作ってみようか」",
|
||||
"201011311_66": "「面白そうですッ!」",
|
||||
"201011311_67": "「……ちょっと作りすぎたかな?」",
|
||||
"201011311_68": "「でも、そのおかげでみんなの\\n てるてる坊主ができましたッ!」",
|
||||
"201011311_69": "「これだけ吊るしておけば、週末は絶対晴れるね」",
|
||||
"201011311_70": "「ありがとうございますッ!\\n でも、この翼さんのてるてる坊主は奏さんに」",
|
||||
"201011311_71": "「え……」",
|
||||
"201011311_72": "「奏さんのライブも晴れてほしいですからッ!」",
|
||||
"201011311_73": "「……いいのかい?」",
|
||||
"201011311_74": "「もちろんですッ!\\n 翼さんも奏さんのライブを応援していると思いますしね」",
|
||||
"201011311_75": "「ありがとう。\\n これでより気合いが入る」",
|
||||
"201011311_76": "「翼に怒られないように、\\n 最高のライブにしてみせるよッ!」"
|
||||
}
|
@ -1,96 +0,0 @@
|
||||
{
|
||||
"201011411_0": "終Ω式・ディストピア……?",
|
||||
"201011411_1": "「調ーッ! 早くしないと始まっちゃうデスッ!」",
|
||||
"201011411_2": "「うん、ちょっと待ってて。\\n もう少しで食器の片付けが終わるから」",
|
||||
"201011411_3": "「ああ、オープニングが始まっちゃったデスよッ!?」",
|
||||
"201011411_4": "「……これでおしまい」",
|
||||
"201011411_5": "「よかった、ギリギリセーフデースッ!\\n ほら、こっちに来て一緒に見るデス」",
|
||||
"201011411_6": "「これが切ちゃんが見たがってたアニメ?」",
|
||||
"201011411_7": "「響さんのお友達に詳しい人がいて教えてもらったんデス。\\n いま一番アツいロボットアニメらしいデスよ」",
|
||||
"201011411_8": "「確かに、面白そうだね」",
|
||||
"201011411_9": "「そうなんデスッ! 話を聞いてからワクワクが\\n 止まらなかったデース」",
|
||||
"201011411_10": "「……あッ!」",
|
||||
"201011411_11": "「ほらほら、調、来たデスよ。巨大ロボットの登場デースッ!」",
|
||||
"201011411_12": "「このロボットは人が乗り込むんだね」",
|
||||
"201011411_13": "「まさにロボットアニメの王道デースッ!」",
|
||||
"201011411_14": "「うん、かっこいい……ッ!」",
|
||||
"201011411_15": "「はあ、アタシもああいうロボットに乗ってみたいデス……」",
|
||||
"201011411_16": "「いつでもロボットに乗れる、調が羨ましいデスよ……」",
|
||||
"201011411_17": "「えッ!? どうして?」",
|
||||
"201011411_18": "「だって、ギアをロボットに変形させられるじゃないデスか。\\n 頭に乗って戦っていて、かっこよかったデス」",
|
||||
"201011411_19": "「うーん、確かにそうだけど……」",
|
||||
"201011411_20": "「あれは限定解除モードで出した技だから、\\n いつでも出せるわけじゃないよ」",
|
||||
"201011411_21": "「そっか、そうデスよね……」",
|
||||
"201011411_22": "「じー……」",
|
||||
"201011411_23": "「あ、調ロボ」",
|
||||
"201011411_24": "「お茶どうぞ」",
|
||||
"201011411_25": "「ありがとう」",
|
||||
"201011411_26": "「ありがとうデースッ!」",
|
||||
"201011411_27": "「……はッ!」",
|
||||
"201011411_28": "「どうしたの、切ちゃん?」",
|
||||
"201011411_29": "「ふふーん、なんでもないデス」",
|
||||
"201011411_30": "「……というわけで、この調ロボを改造してほしいデスッ!」",
|
||||
"201011411_31": "「話の内容はわかりました。調さんの技のような\\n 形に変形するようにしてほしいということですね」",
|
||||
"201011411_32": "「そうデスッ! 技でロボットを出さなくても、それがあれば\\n 乗ることができるデスよ」",
|
||||
"201011411_33": "(巨大ロボに乗ってかっこよく戦う調、\\n 見てみたいデス……ッ!)",
|
||||
"201011411_34": "(それに、アタシもちょっと乗せてもらえたら\\n 嬉しいデースッ!)",
|
||||
"201011411_35": "「なるほど……」",
|
||||
"201011411_36": "「あ……。でも、お仕事もありますから、忙しいデスよね」",
|
||||
"201011411_37": "「わかりました。ボクでよければ、協力しますッ!」",
|
||||
"201011411_38": "「ええッ!? いいんデスか?」",
|
||||
"201011411_39": "「はい、切歌さんの熱意は十分伝わってきました」",
|
||||
"201011411_40": "「それに、職員のみなさんから、研究ばかりでなく\\n たまには息抜きをした方がいいと言われてしまったので」",
|
||||
"201011411_41": "「研究の合間、息抜きに調ロボを少しずつ改造していく、\\n ということで問題なければ、お引き受けします」",
|
||||
"201011411_42": "「ありがとうデースッ!」",
|
||||
"201011411_43": "「それにしても、改造が息抜きになるなんて、\\n さすがエルフナインデース」",
|
||||
"201011411_44": "「ロボを作る時も、楽しんでやりましたから」",
|
||||
"201011411_45": "「確かに、アタシもお手伝い楽しかったデスッ!\\n それじゃあ、改めてお願いするデス」",
|
||||
"201011411_46": "「アニメに出てくるようなロボットを\\n 絵に描いて来たデースッ!」",
|
||||
"201011411_47": "「ありがとうございます。\\n それでは、少しの間待っていてください」",
|
||||
"201011411_48": "「了解デスッ!\\n ……あッ、あともう1つ」",
|
||||
"201011411_49": "「この改造は調には内緒にしてるんデス。\\n だから、バレないように注意してほしいんデスよ」",
|
||||
"201011411_50": "「内緒なんですか?」",
|
||||
"201011411_51": "「調の目の前でババーンと変形させて驚かせたいんデスッ!」",
|
||||
"201011411_52": "「サプライズなんですね。調さんに喜んでもらえるように、\\n 頑張りますッ!」",
|
||||
"201011411_53": "「フフ、調がどんな反応をするか、今から楽しみデースッ!」",
|
||||
"201011411_54": "(……あれから数日、ついにこの日が来たデスッ!)",
|
||||
"201011411_55": "「ささ、調。こっちデスよ、早く来るデスッ!」",
|
||||
"201011411_56": "「どうしたの、切ちゃん。急に呼び出すなんて」",
|
||||
"201011411_57": "「それは着いてからのお楽しみデスよ。\\n っと、話してたら到着したデス」",
|
||||
"201011411_58": "「おふたりともこんにちは。準備はできていますよ」",
|
||||
"201011411_59": "「こんにちは」",
|
||||
"201011411_60": "「どうして、エルフナインと調ロボがここに?\\n それに準備ってどういうこと?」",
|
||||
"201011411_61": "「フフ、実はエルフナインの改造で\\n 調ロボはさらなる進化を遂げたんデースッ!」",
|
||||
"201011411_62": "「え? 進化って……」",
|
||||
"201011411_63": "「ええっと、それはですね――」",
|
||||
"201011411_64": "「ああッ! 先に言っちゃダメデスよーッ!\\n それは見てからのお楽しみデスッ!」",
|
||||
"201011411_65": "「そ、そうでしたね、すみません」",
|
||||
"201011411_66": "「さあ、さっそく始めるデスよ。\\n 調ロボの上に乗るデスッ!」",
|
||||
"201011411_67": "「わたしがこの子の上に乗るの? 大丈夫かな?」",
|
||||
"201011411_68": "「乗っても耐えられるように強化してありますから、大丈夫です」",
|
||||
"201011411_69": "「そう言うなら……」",
|
||||
"201011411_70": "「なんだかすごくバランスが悪いけど……」",
|
||||
"201011411_71": "「ピピッ……、変形開始」",
|
||||
"201011411_72": "「変形ッ!? 切ちゃん、まさかッ!?」",
|
||||
"201011411_73": "「さー、いよいよデスよッ!\\n この瞬間が1番、ドキドキするデースッ!」",
|
||||
"201011411_74": "「変形、完了シマシタ」",
|
||||
"201011411_75": "「さー、巨大ロボの登場デス――ッて」",
|
||||
"201011411_76": "「えええッ!?」",
|
||||
"201011411_77": "「これ、わたしの技の……」",
|
||||
"201011411_78": "「はい、切歌さんの絵を元にボクが改造しました」",
|
||||
"201011411_79": "「一輪駆動、変速機能付き、雪上や砂地など、あらゆる路面\\n 状況に対応していて、自動駐車機能やオーディオも……」",
|
||||
"201011411_80": "「それはすごいデスけど、\\n 全然巨大ロボじゃないデスよッ!?」",
|
||||
"201011411_81": "「巨大ロボ……だったんですか?」",
|
||||
"201011411_82": "「し、しまったデスッ! 絵を描くのに夢中で\\n 大きさを伝えるのを忘れてたデースッ!」",
|
||||
"201011411_83": "「確かに本物より小さいけど、この調ロボもかわいいよ」",
|
||||
"201011411_84": "「え……?」",
|
||||
"201011411_85": "「出発ッ!」",
|
||||
"201011411_86": "「わッ! すごい、このまま進めるの?」",
|
||||
"201011411_87": "「フフ。見て、切ちゃんッ!」",
|
||||
"201011411_88": "「な、なんだか調が嬉しそうデス……」",
|
||||
"201011411_89": "「あの改造で大丈夫だったでしょうか……」",
|
||||
"201011411_90": "「調が嬉しいのが一番デス。巨大ロボじゃなくても、\\n 万事OKデスよッ! ありがとうデスッ!」",
|
||||
"201011411_91": "「それなら、よかったです」",
|
||||
"201011411_92": "「これなら、一緒に遠くまで行けるね」",
|
||||
"201011411_93": "「調ーッ! アタシも乗せてほしいデスよーッ!\\n ちょっと待つデースッ!」"
|
||||
}
|
@ -1,91 +0,0 @@
|
||||
{
|
||||
"201011511_0": "プール掃除",
|
||||
"201011511_1": "「外装の点検が終了しました」",
|
||||
"201011511_2": "「暑い中ご苦労だったな」",
|
||||
"201011511_3": "「やはり、消耗が進んでいる箇所が\\n 多々、見受けられますね」",
|
||||
"201011511_4": "「規格外に荒っぽい使い方をしてしまっているからな……。\\n 消耗が早いのもやむなしか」",
|
||||
"201011511_5": "「ですが、予算にも限りがありますから、\\n 悩ましいところですね」",
|
||||
"201011511_6": "「それをどうにかするのは俺の仕事だ。\\n やるだけやるさ」",
|
||||
"201011511_7": "「司令。合同訓練が終わりました」",
|
||||
"201011511_8": "「ああ。\\n 今日は奏との合同訓練だったな」",
|
||||
"201011511_9": "「ええ。有意義な訓練だったわよ」",
|
||||
"201011511_10": "「やっぱり対人戦闘は燃えるなッ!」",
|
||||
"201011511_11": "「……うん? あれは……」",
|
||||
"201011511_12": "「ほら、急ごうよ、クリスちゃん」",
|
||||
"201011511_13": "「引っ張るなって。外は炎天下なんだから、\\n ゆっくり戻ればいいだろ」",
|
||||
"201011511_14": "「どうしたんだ、2人とも」",
|
||||
"201011511_15": "「あッ、翼さんッ! それに、みなさんまでッ!」",
|
||||
"201011511_16": "「げッ!? なんでこんなところで、雁首揃えてるんだ?」",
|
||||
"201011511_17": "「ご挨拶ね。一体どうしたの?」",
|
||||
"201011511_18": "「放課後、プールでクリスちゃんの水泳特訓をするはずだったんです」",
|
||||
"201011511_19": "「けど肝心のクリスちゃんが、\\n S.O.N.G.のロッカーに水着を忘れちゃって……」",
|
||||
"201011511_20": "「それで慌てて取りにきたってわけか」",
|
||||
"201011511_21": "「お前なあ、人の恥ずかしい話を\\n そんなにベラベラとしゃべるなよ」",
|
||||
"201011511_22": "「フフ、雪音にしては珍しいな」",
|
||||
"201011511_23": "「そうなんですよッ!」",
|
||||
"201011511_24": "「っと、未来が待っているから急がないと」",
|
||||
"201011511_25": "「2人とも、特訓、頑張るんだぞッ!」",
|
||||
"201011511_26": "「はいッ、師匠ッ!」",
|
||||
"201011511_27": "「……はあ」",
|
||||
"201011511_28": "「プールか……。学生は気軽に入れて羨ましいな」",
|
||||
"201011511_29": "「ほんとね。今日は暑いから、特に気持ちよさそう。\\n 仕事柄、普通のプールなんて滅多に行けないしね……」",
|
||||
"201011511_30": "「それなら、いいところがあるぞ」",
|
||||
"201011511_31": "「ホントかッ!?」",
|
||||
"201011511_32": "「ああ、政府が所有する訓練施設にプールがある。\\n S.O.N.G.職員の同席さえあれば使用できるはずだ」",
|
||||
"201011511_33": "「貸し切りにもできるから、興味があるなら聞いておこう。\\n ただ、1つ問題がある」",
|
||||
"201011511_34": "「問題?」",
|
||||
"201011511_35": "「使用率が低くて、掃除業者が入っていないらしくてな。\\n 使うには先に自分たちで掃除をする必要があるということだ」",
|
||||
"201011511_36": "「プール掃除か……。水を浴びる程度はできるだろうし、\\n ここにいるよりは気持ちよさそうだ」",
|
||||
"201011511_37": "「わたしも付き合うわ。\\n いいじゃない、貸し切り」",
|
||||
"201011511_38": "「ああ、たまには環境を変えてみるのも、\\n いい訓練になるだろう」",
|
||||
"201011511_39": "「わかった。管理部署には、俺の方から連絡を入れておこう。\\n 水練用の服装も用意させる」",
|
||||
"201011511_40": "「ここは俺が引き継ぐから、友里は翼たちに同行してやってくれ。\\n プールの使用には正規職員の同席が必要だからな」",
|
||||
"201011511_41": "「はい。わかりました」",
|
||||
"201011511_42": "「確かに、水着には違いないが……。\\n いくらなんでも、これはないんじゃないか?」",
|
||||
"201011511_43": "「まさか学生用の水着を着ることになるなんて、\\n 夢にも思わなかったわ……」",
|
||||
"201011511_44": "「でも案外、似合うかもしれないじゃないか」",
|
||||
"201011511_45": "「みなさんは、まだいいですよ。\\n 現役から数年しか経っていませんし」",
|
||||
"201011511_46": "「どうして、私まで……」",
|
||||
"201011511_47": "「どのような連絡を入れれば、\\n 学生用の水着が用意されるんですか……?」",
|
||||
"201011511_48": "「おそらくですが、司令は『装者たちが掃除に行く』と、\\n 伝えたんだと思います」",
|
||||
"201011511_49": "「それを管理部職員が、響ちゃんたち、\\n つまりは学生が来るって、勘違いしたんでしょうね」",
|
||||
"201011511_50": "「学生用の水着を用意できる部署も部署ね……」",
|
||||
"201011511_51": "「ま、誰が見ているわけでもないし、\\n どんな水着だっていいじゃないか」",
|
||||
"201011511_52": "「さっさと着替えて、掃除を始めよう」",
|
||||
"201011511_53": "「そうね、ここでグダグダ言ってても、\\n 時間が過ぎるだけだわ」",
|
||||
"201011511_54": "「はあ……ッ。しかたありませんね」",
|
||||
"201011511_55": "「この洗剤、よく滑るから。みんな、転ばないようにね」",
|
||||
"201011511_56": "「装者たるもの、この程度で転ぶわけが……」",
|
||||
"201011511_57": "「きゃあッ!」",
|
||||
"201011511_58": "「大丈夫かい? ほら、手を貸すよ」",
|
||||
"201011511_59": "「ありがとうございます。痛いし冷たいし……。\\n なんだか泣きたいのを通り越して、笑えてきました」",
|
||||
"201011511_60": "「さて、ほとんどの清掃は終わったな」",
|
||||
"201011511_61": "「あとは細かいところを残すだけね」",
|
||||
"201011511_62": "「ふうッ、しかし暑いな……」",
|
||||
"201011511_63": "「おーい、翼ーッ!」",
|
||||
"201011511_64": "「どうしたの、奏……?」",
|
||||
"201011511_65": "「わッ、冷たッ!\\n な、何をッ!?」",
|
||||
"201011511_66": "「アハハッ! どうだい、気持ちいいだろ?」",
|
||||
"201011511_67": "「せっかくのプール掃除なんだ、\\n もっと楽しみながら、しようじゃないか」",
|
||||
"201011511_68": "「もうッ、だからと言って悪ふざけは……」",
|
||||
"201011511_69": "「……なッ、友里さんまでッ!?」",
|
||||
"201011511_70": "「フフッ。楽しんだ者勝ちって言葉もありますし、\\n 私も奏さんには賛成です」",
|
||||
"201011511_71": "「それッ!」",
|
||||
"201011511_72": "「その程度の水流じゃ、ろくに濡れないよ。\\n くらえッ!」",
|
||||
"201011511_73": "「きゃあッ!\\n そッ、その威力は反則ですッ!」",
|
||||
"201011511_74": "「だったら私も、手加減はしませんよッ!」",
|
||||
"201011511_75": "「わわッ、冷たッ!\\n いいねッ、そうこなくっちゃッ!」",
|
||||
"201011511_76": "「友里……さん?」",
|
||||
"201011511_77": "「意外だな……。\\n 彼女がこんな子供みたいな遊びにのるなんて」",
|
||||
"201011511_78": "「フフ、そうね。\\n それなら、わたしたちも負けていられないわ」",
|
||||
"201011511_79": "「翼、わたしたちのコンビネーションを\\n 見せてあげましょうッ!」",
|
||||
"201011511_80": "「アハハッ!\\n 2人とも、やっとのってきたなッ!」",
|
||||
"201011511_81": "「よーしッ、2対2だ。あんたのフォローはあたしがする。\\n 思いっきりいこうじゃないかッ!」",
|
||||
"201011511_82": "「フフッ、まかせてくださいッ!」",
|
||||
"201011511_83": "「楽しそうですね、みなさん」",
|
||||
"201011511_84": "「そう思うなら、お前も一緒に混じったらどうだ?」",
|
||||
"201011511_85": "「魅力的な提案です。\\n けれど、そこまで野暮じゃありませんよ」",
|
||||
"201011511_86": "「フフ、そうだな。\\n 俺たちが邪魔をすることもあるまい」",
|
||||
"201011511_87": "「どれ、あいつらが掃除に飽きるまで、ここで待つとするか」",
|
||||
"201011511_88": "「そうですね。差し入れの飲み物は、\\n もう少し冷やしておきましょう」"
|
||||
}
|
@ -1,91 +0,0 @@
|
||||
{
|
||||
"201011611_0": "夏のはじまり",
|
||||
"201011611_1": "「こんにちはーッ! 5名で予約した雪音ですッ!」",
|
||||
"201011611_2": "「はい、承ってますよ。雪音様ですね」",
|
||||
"201011611_3": "「こんな田舎の古いだけの家に、\\n 若い人が泊まりに来るなんて、珍しいですね」",
|
||||
"201011611_4": "「雑誌で見つけて、ずっと来たかったんです」",
|
||||
"201011611_5": "「おい、それよりなんで勝手に人の名前で予約してるんだ?」",
|
||||
"201011611_6": "「クリス先輩が1番、年上だからじゃないですか?」",
|
||||
"201011611_7": "「年上……、そ、それならしかたないな。\\n 1番の先輩だもんな」",
|
||||
"201011611_8": "「フフ、仲がいいんですね。\\n うちの宿に泊まりに来てくれてありがとうございます」",
|
||||
"201011611_9": "「家の中にあるものは、自由に使ってください。\\n 畑の野菜は、採って食べていいですからね」",
|
||||
"201011611_10": "「それから、何かあったら、遠慮なく連絡をしてくださいね」",
|
||||
"201011611_11": "「はいッ、よろしくお願いしますッ!」",
|
||||
"201011611_12": "「よろしくお願いします」",
|
||||
"201011611_13": "「お世話になるデースッ!」",
|
||||
"201011611_14": "「どうぞ、よろしくお願いします」",
|
||||
"201011611_15": "「世話になるぞ」",
|
||||
"201011611_16": "「広い家デスねーッ。古いですけど古臭くない、\\n ノスタルジーを感じるデス」",
|
||||
"201011611_17": "「おい、家の中で走るなって。\\n 床が抜けたらどうするんだよ……」",
|
||||
"201011611_18": "「こういった古民家に泊まるの、\\n 流行っているみたいですね」",
|
||||
"201011611_19": "「らしいな。何もなくて退屈そうだけど、\\n たまにはこういうのもいいかもな」",
|
||||
"201011611_20": "「退屈なんてとんでもないデス。\\n アタシたちは、この夏を全力で楽しみに来たんデスッ!」",
|
||||
"201011611_21": "「森探検、昆虫採集、渓流での魚釣り、川下り、\\n 秘密基地作り……、それから――」",
|
||||
"201011611_22": "「蛍狩り、花火、海水浴、海釣り、流し素麺……。\\n 夏の楽しみ満喫フルコース」",
|
||||
"201011611_23": "「長期旅行じゃないんだ、\\n いくつか目的を絞らないと、遊びきれないんじゃないのか?」",
|
||||
"201011611_24": "「それでも、アタシたちの夏は待ってくれないんデスッ!\\n まずはここの拠点探索からデス」",
|
||||
"201011611_25": "「うん」",
|
||||
"201011611_26": "「だから走るなって」",
|
||||
"201011611_27": "「やや……ッ!?\\n この玄関、土がむき出しデスよッ!」",
|
||||
"201011611_28": "「土間っていうんだ。\\n 昔の日本家屋は、ほとんどこうだったって話だな」",
|
||||
"201011611_29": "「お風呂……、変な形をしてます」",
|
||||
"201011611_30": "「五右衛門風呂だったかな?\\n あたしも実物を見るのは、はじめてだ」",
|
||||
"201011611_31": "「これがあの大泥棒が茹で殺された、\\n 伝説のお風呂デスか……」",
|
||||
"201011611_32": "「どうやって入ればいいんでしょう?」",
|
||||
"201011611_33": "「えッ、ど、どこかその辺に、使い方が書いてないか?」",
|
||||
"201011611_34": "「入ったら、やっぱり死んじゃうんデスか?」",
|
||||
"201011611_35": "「そ、そんなわけないだろッ! ……多分」",
|
||||
"201011611_36": "「これで、ここの拠点探索は完了デスかね?」",
|
||||
"201011611_37": "「さっきの部屋、奥に襖が続いているところがあったから、\\n 向こうにもう1部屋あるみたい」",
|
||||
"201011611_38": "「なんデスとッ!?」",
|
||||
"201011611_39": "「だから走るなってーッ!」",
|
||||
"201011611_40": "「畳の上ってやっぱり気持ちいいねー。\\n 横になったら気持ちよく昼寝ができそうだよ」",
|
||||
"201011611_41": "「家の中なのに、風通しがあるんだね。\\n これなら真夏でも、エアコンがいらないかも」",
|
||||
"201011611_42": "「そういえば、ここに来る途中の無人販売所で見たスイカ、\\n 大きくて美味しそうだったね」",
|
||||
"201011611_43": "「フフ、実はわたしも気になってたんだ。\\n ちょっと休んだら、買いに行こうか」",
|
||||
"201011611_44": "「うんッ、行こう行こう」",
|
||||
"201011611_45": "「調、あの木を見るデスッ! カブトムシがいるデスよッ!」",
|
||||
"201011611_46": "「ほんとだ、カナブンやクワガタもいるね」",
|
||||
"201011611_47": "「ぜひともゲットして、マリアに見せるデスッ!」",
|
||||
"201011611_48": "「あの高さじゃ、無理だよ」",
|
||||
"201011611_49": "「アタシと調が肩車しても無理デスか?」",
|
||||
"201011611_50": "「……そこまで言うなら、やってみよう」",
|
||||
"201011611_51": "「2人の力を合わせて、カブトムシゲットデースッ!」",
|
||||
"201011611_52": "「惜しかったデスね……、カブトムシ……」",
|
||||
"201011611_53": "「あれ、調?」",
|
||||
"201011611_54": "「熱心に野草ばかり見て……、\\n 植物が好きだったんデスか?」",
|
||||
"201011611_55": "「このあたり、食べられる山菜がいっぱいだから、\\n もったいないなって……」",
|
||||
"201011611_56": "「もう食べられないデスか?」",
|
||||
"201011611_57": "「うん、大きくなるとアクが強くなるから。\\n 今度は旬の時期に来たいな」",
|
||||
"201011611_58": "「あッ、アカモミタケ」",
|
||||
"201011611_59": "「へえッ、キノコは秋じゃなくても生えてるんデスね。\\n それは食べられるんデスか?」",
|
||||
"201011611_60": "「うん。煮物や天ぷらにすると、美味しいらしいよ」",
|
||||
"201011611_61": "「夏は山菜は少ないけど、\\n キノコは意外と生えてるんだ」",
|
||||
"201011611_62": "「そうなんデスかッ!\\n じゃあ、さっそく探すデスッ!」",
|
||||
"201011611_63": "「猛毒を持ってるキノコも多いから、\\n 採る前に声をかけてね」",
|
||||
"201011611_64": "「森探検、昆虫採集、渓流での魚釣り、川下り、秘密基地作り……」",
|
||||
"201011611_65": "「これだけやると、さすがに疲れたデスね……」",
|
||||
"201011611_66": "「そうだね……」",
|
||||
"201011611_67": "「でも、蛍狩り、花火、海水浴、海釣り、流し素麺……、\\n 夏の楽しみ満喫フルコースは、まだまだこれからだよ」",
|
||||
"201011611_68": "「それは……」",
|
||||
"201011611_69": "「でも今日はもう動けないデス……」",
|
||||
"201011611_70": "「うん……」",
|
||||
"201011611_71": "「はあ……。\\n 金魚って、いつまで見てても飽きないデスね」",
|
||||
"201011611_72": "「うん……、こっちまでのんびりした気持ちになるね」",
|
||||
"201011611_73": "「このゆっくりとした時間も、いいものデスね。\\n 何もしなくても、不思議ととっても楽しいデス」",
|
||||
"201011611_74": "「わたしもだよ、切ちゃん。\\n さっきまで、ちょっとムキになりすぎていたのかも……」",
|
||||
"201011611_75": "「思いついたことを全部やるのは、\\n 無理があったんデスかね?」",
|
||||
"201011611_76": "「うん……。楽しいことをするには、\\n 楽しめるだけの時間と、心の余裕も必要なんだね」",
|
||||
"201011611_77": "「そうデスね。\\n 明日からは、もう少しのんびり夏を楽しむデスッ!」",
|
||||
"201011611_78": "「ただいまー、スイカ買ってきたよ。\\n あれ、クリスちゃんは?」",
|
||||
"201011611_79": "「2階で寝てますよ」",
|
||||
"201011611_80": "「ねぇ響。このスイカ、大きすぎて冷蔵庫に\\n 入らないかも……」",
|
||||
"201011611_81": "「井戸があったから、汲んだ水で冷やそうよ。\\n あのポンプ、使ってみたかったんだ」",
|
||||
"201011611_82": "「……あ、ラムネなら冷えてるデスよ。\\n 人数分、入れておいたデス」",
|
||||
"201011611_83": "「わッ、ありがとうッ!\\n 未来も飲むよね?」",
|
||||
"201011611_84": "「うん、もちろん」",
|
||||
"201011611_85": "「風鈴の音にセミの声。青い空にもくもくした雲……。\\n これこそ夏って感じだね」",
|
||||
"201011611_86": "「思いっきり夏を満喫してるデス」",
|
||||
"201011611_87": "「エアコンの効いている部屋もいいですが、\\n こんな夏も、いいですね」",
|
||||
"201011611_88": "「フフ、ほんとだね」"
|
||||
}
|
@ -1,77 +0,0 @@
|
||||
{
|
||||
"201011711_0": "夏の特訓",
|
||||
"201011711_1": "「おーい、弦十郎のダンナ。\\n ちょっと頼みたいことがあるんだけど、いいかい?」",
|
||||
"201011711_2": "「ああ。だが、緊急でなければ少し待ってくれ。\\n 今は先客の話を聞いていてな」",
|
||||
"201011711_3": "「先客って……」",
|
||||
"201011711_4": "「こんにちは」",
|
||||
"201011711_5": "「そっちも来てたのか。\\n 悪いな、話してる途中で邪魔しちまって」",
|
||||
"201011711_6": "「いえ、こちらこそすみません。\\n それで、先ほどのお話なのですが……」",
|
||||
"201011711_7": "「今後、水辺での作戦行動が増える可能性があるため、\\n 心象変化による水着型ギアを体得したい、だったな」",
|
||||
"201011711_8": "「はい。姉さんから、こちらの並行世界のみなさんが\\n 水着型ギアを体得していると聞いて」",
|
||||
"201011711_9": "「みなさんに心象変化の先生をお願いできないでしょうか」",
|
||||
"201011711_10": "「ああ、そういうことなら……」",
|
||||
"201011711_11": "「ちょ、ちょっと待ってくれッ!」",
|
||||
"201011711_12": "「どうしたんだ?」",
|
||||
"201011711_13": "「実は、あたしも同じことを頼みに来たんだよ。\\n 水着型ギアの力は、翼から聞いていたからね」",
|
||||
"201011711_14": "「なんだとッ!? ……まさか、同時に同じ依頼が来るとはな」",
|
||||
"201011711_15": "「こちらとしてはもちろん、協力関係にあるお前たちの\\n 戦力アップは大歓迎だ。喜んで協力しよう」",
|
||||
"201011711_16": "「ありがとうございます」",
|
||||
"201011711_17": "「ってことは、一緒に心象実験だ。よろしくな」",
|
||||
"201011711_18": "「え、一緒に……ですか?」",
|
||||
"201011711_19": "「ああ、目指す心象変化が同じなら、\\n 一緒に行った方が効率がいいだろう」",
|
||||
"201011711_20": "「何より、1人でやるより楽しいしね」",
|
||||
"201011711_21": "「なるほど……ッ! \\n わたしも心強いです。よろしくお願いします」",
|
||||
"201011711_22": "「訓練に必要な準備はこちらで進めておく。\\n 日程に関しては、改めて伝えよう」",
|
||||
"201011711_23": "「わあ、きれいな砂浜ですね」",
|
||||
"201011711_24": "「ここでやるのか。\\n 今回の心象変化にはぴったりのロケーションだな」",
|
||||
"201011711_25": "「その通りです。\\n 今から、思い切り海を楽しんでもらいたいと思います」",
|
||||
"201011711_26": "「そ、それでいいんですか?」",
|
||||
"201011711_27": "「水着になって海に親しむことも、水着型ギアの心象変化には\\n 重要な要素だったとデータにあります」",
|
||||
"201011711_28": "「本格的な心象実験は現在任務中の装者たちが\\n 合流してから行う予定ですが」",
|
||||
"201011711_29": "「それまでは、準備もかねて水着姿で海で遊びましょう」",
|
||||
"201011711_30": "「なるほどなッ!\\n 小難しい訓練よりも、あたしはそういうほうが好きだ」",
|
||||
"201011711_31": "「やっぱり、水着型ギアになりたかったら海に\\n 入らないとですよね……」",
|
||||
"201011711_32": "「本部内に更衣室がありますので、\\n そこで水着に着替えてください」",
|
||||
"201011711_33": "「下に水着を着て来たから大丈夫だよ」",
|
||||
"201011711_34": "「わたしも、水着になることは聞いていたので着てきました」",
|
||||
"201011711_35": "「それじゃ、その辺の木陰でさっさと着替えちまおうか」",
|
||||
"201011711_36": "「お願いします。ボクは一旦本部に戻って装者たちの\\n 状況を確認してきますね」",
|
||||
"201011711_37": "「よーし、せっかくの海だし、思いっきり泳ぐぞーッ!」",
|
||||
"201011711_38": "「……」",
|
||||
"201011711_39": "「女同士なんだから、遠慮はいらない。\\n ぱぱっと脱いじまおう」",
|
||||
"201011711_40": "「は、はい」",
|
||||
"201011711_41": "「可愛い水着だな。よく似合ってるよ」",
|
||||
"201011711_42": "「ありがとうございます。\\n マムが用意してくれた水着なんです」",
|
||||
"201011711_43": "「そっちの世界の司令官か。\\n 育ての親でもあるんだっけ?」",
|
||||
"201011711_44": "「はい。……でも、やっぱり水着になるのは\\n 少し恥ずかしいですね」",
|
||||
"201011711_45": "「奏さんのようにスタイルよくないですし……」",
|
||||
"201011711_46": "「そんな歳から気にしてどうするんだよ。\\n あたしもそれくらいのころは同じようなもんだったんだからな」",
|
||||
"201011711_47": "「えッ、本当ですかッ!?」",
|
||||
"201011711_48": "「たぶん……。正直よく覚えてないんだけどね」",
|
||||
"201011711_49": "「えー……」",
|
||||
"201011711_50": "「そのうち大きくなるから気にしても仕方ないって。\\n それより今は、水着型ギアだ」",
|
||||
"201011711_51": "「はい……」",
|
||||
"201011711_52": "「なんだか、まだ気が進まないって顔してるみたいだな」",
|
||||
"201011711_53": "「実は、気になっているのはそれだけじゃないんです。\\n 今まで言いそびれてしまったんですけど……」",
|
||||
"201011711_54": "「わたし、その……、泳げないんです」",
|
||||
"201011711_55": "「なんだ、そんなことか。\\n 泳げない人なんて山ほどいるって」",
|
||||
"201011711_56": "「だけど、こんなわたしに水着型ギアを纏うことができるのでしょうか?」",
|
||||
"201011711_57": "「できるかどうかなんて、あたしに聞かれてもわからないさ」",
|
||||
"201011711_58": "「そう、ですよね……」",
|
||||
"201011711_59": "「だけど、最初から諦めてたら、\\n 水着型ギアを纏えないことは確かだ」",
|
||||
"201011711_60": "「心象変化は気持ちが大事なんだろ?」",
|
||||
"201011711_61": "「だったら、まずは絶対に泳いでやる、\\n っていう気持ちが大事なんじゃないかな」",
|
||||
"201011711_62": "「気持ちが、大事……」",
|
||||
"201011711_63": "「もしその気持ちがあるなら、\\n 泳ぎ方くらいあたしが手取り足取り教えてやるさッ!」",
|
||||
"201011711_64": "「……たしかにその通りですね。\\n やる前から諦めてしまうところでした」",
|
||||
"201011711_65": "「わたし、泳げるようになって\\n 水着型ギアを体得したいですッ!」",
|
||||
"201011711_66": "「そうそう、その意気だ。\\n ばっちり水着型ギアを手に入れてやろうなッ!」",
|
||||
"201011711_67": "「はいッ!」",
|
||||
"201011711_68": "「見てください。\\n わたし、水の中で浮けるようになりましたッ!」",
|
||||
"201011711_69": "「いいぞッ! この短時間で上達するんだから、\\n 意外と泳ぐ才能あるんじゃないか」",
|
||||
"201011711_70": "「コーチの教え方が上手なおかげです。\\n よーし……、次お願いしますッ!」",
|
||||
"201011711_71": "「……心象変化の先覚として呼ばれて来てみれば」",
|
||||
"201011711_72": "「心象実験に入る前に、もう少しレッスンが必要なようだな」",
|
||||
"201011711_73": "「まあでも、あんなに嬉しそうなセレナは\\n 久しぶりに見たわ」",
|
||||
"201011711_74": "「奏もだ。案外、わたしたちの導きが無くても\\n 2人だけで水着型ギアを手に入れてしまうかもしれないな」"
|
||||
}
|
@ -1,40 +0,0 @@
|
||||
{
|
||||
"201011811_0": "それぞれの夏(スイカ割り編)",
|
||||
"201011811_1": "「1日だけとはいえ、休暇が取れてよかったわね」",
|
||||
"201011811_2": "「せっかく海に来ているのに訓練ばかりなんて、\\n あの子たちには酷だわ」",
|
||||
"201011811_3": "「わたしにはマリアも存分に楽しんでいるように見えるが?」",
|
||||
"201011811_4": "「フッ、当たり前じゃない。\\n なんのために水着を持ってきたと思っているのッ!」",
|
||||
"201011811_5": "「うむ。それでこそマリアだ」",
|
||||
"201011811_6": "「おーい、弦十郎のダンナからスイカをもらってきたぞ」",
|
||||
"201011811_7": "「大きなスイカだね。あとで司令にお礼を言わねば」",
|
||||
"201011811_8": "「ああッ! 食べ応えがありそうだよな。\\n じゃ、さっそく始めるか」",
|
||||
"201011811_9": "「始めるって、なんのこと?」",
|
||||
"201011811_10": "「何って、夏の砂浜にスイカときたら、\\n やることは1つッ!」",
|
||||
"201011811_11": "「スイカ割りだッ!」",
|
||||
"201011811_12": "「こんな棒まで、いつの間に用意していたの?」",
|
||||
"201011811_13": "「備えあれば憂いなしってね」",
|
||||
"201011811_14": "「その棒でシートの上に置かれたスイカを\\n 叩き斬るというわけだな」",
|
||||
"201011811_15": "「なるほどね。わたしはやったことが無いけれど……、\\n 誰からやるの?」",
|
||||
"201011811_16": "「よーし、じゃんけんで勝ったやつが一番槍だッ!」",
|
||||
"201011811_17": "「じゃーんけーん……」",
|
||||
"201011811_18": "「……ぽんッ!」",
|
||||
"201011811_19": "「ちぇ、翼の1人勝ちか」",
|
||||
"201011811_20": "「かっこいいチョキだからな」",
|
||||
"201011811_21": "「あなたがチョキばっかり出すの忘れていたわ……」",
|
||||
"201011811_22": "「常在戦場……」",
|
||||
"201011811_23": "「ちょっと、構えが本格的過ぎない?」",
|
||||
"201011811_24": "「翼はいつだって本気だからなー」",
|
||||
"201011811_25": "「では……行くぞッ!」",
|
||||
"201011811_26": "「<size=40>チェストォォォッ!</size>」",
|
||||
"201011811_27": "「フッ……。手応えあり、だ」",
|
||||
"201011811_28": "「ス、スイカがきれいに真っ二つになってる……」",
|
||||
"201011811_29": "「あたしが知ってるスイカ割りとはちょっと違うな……」",
|
||||
"201011811_30": "「ん? やり方が違ったの……?」",
|
||||
"201011811_31": "「いえ、大丈夫よ。実に翼らしいスイカ割りだわ」",
|
||||
"201011811_32": "「ならばいいが。……それにしてもこのスイカ、改めて見ると\\n 3人で食べるにしては少し大きすぎるな」",
|
||||
"201011811_33": "「確かにそうだね」",
|
||||
"201011811_34": "「それじゃ、他のみんなも呼んで来るかッ!\\n どうせその辺で遊んでるだろうし」",
|
||||
"201011811_35": "「では、その間にわたしはこのスイカを\\n もう少し細かく斬っておくね」",
|
||||
"201011811_36": "「わかったわ」",
|
||||
"201011811_37": "「でも、くれぐれも他のものまで斬らない\\n ように気をつけてね?」"
|
||||
}
|
@ -1,53 +0,0 @@
|
||||
{
|
||||
"201011911_0": "それぞれの夏(砂遊び編)",
|
||||
"201011911_1": "「じゃじゃーんッ! クリス先輩の像、完成デースッ!」",
|
||||
"201011911_2": "「こっちも響さんの像ができたよ」",
|
||||
"201011911_3": "「ビーチの砂でこんなにきれいな作品を作ってしまうなんて、\\n おふたりともすごいですね」",
|
||||
"201011911_4": "「当然デース。アタシにかかれば、ちょちょいのちょいデスよ」",
|
||||
"201011911_5": "「わたしも、この響さんは自信作」",
|
||||
"201011911_6": "「えー? アタシの先輩のほうが似てるデス。\\n 色がついたら、どっちかわからないくらいデスッ!」",
|
||||
"201011911_7": "「そうかな……? わたしの響さんだって、\\n 少し離れた場所からなら見間違えるくらい似てる」",
|
||||
"201011911_8": "「あ、あの、おふたりとも……」",
|
||||
"201011911_9": "「じゃあ、どっちの作品が上手か勝負するデスッ!\\n セレナ、審判をお願いするデスよッ!」",
|
||||
"201011911_10": "「うん、選んでもらおう」",
|
||||
"201011911_11": "「ええッ!? わ、わたしが選ぶんですかッ!?」",
|
||||
"201011911_12": "「おふたりとも上手で、どちらかなんて選べませんよ」",
|
||||
"201011911_13": "「それなら、新しく作って判断してもらうデス。\\n 気合い入れてもっと完璧な作品を作るデスよ」",
|
||||
"201011911_14": "「わたしの本気を、セレナに見せてあげる」",
|
||||
"201011911_15": "「ど、どうしてこんなことに……」",
|
||||
"201011911_16": "「おふたりとも、砂の像は完成しましたか?」",
|
||||
"201011911_17": "「もちろんデス。今までで1番の作品ができたデースッ!」",
|
||||
"201011911_18": "「わたしも、これなら負ける気がしない」",
|
||||
"201011911_19": "「では、同時に振り返って相手の作った作品を見てください。\\n どうぞッ!」",
|
||||
"201011911_20": "「――こ、これはッ!?\\n まさか、調が作ったのって……」",
|
||||
"201011911_21": "「切ちゃんが作ったのは……」",
|
||||
"201011911_22": "「アタシデスかッ!?」",
|
||||
"201011911_23": "「わたしなの?」",
|
||||
"201011911_24": "「わあ、おふたりともすごい完成度です。\\n 暁さんの像は髪飾りのバッテンも髪の跳ね具合も完璧ですね」",
|
||||
"201011911_25": "「月読さんの像も、目元がそっくりですし、\\n ツインテールの再現度もすごいですね」",
|
||||
"201011911_26": "「切ちゃん、わたしを作ってくれたんだね」",
|
||||
"201011911_27": "「調のことはいつも見てるデス。\\n だから、1番うまく作れるのは調だと思ったんデスよ」",
|
||||
"201011911_28": "「わたしも、切ちゃんのことを1番上手に作れるのは\\n わたしだけだと思ったから」",
|
||||
"201011911_29": "「エヘヘ、そう言ってもらうとなんだか嬉しいデス……」",
|
||||
"201011911_30": "「わたしも……いつも見ていてくれてありがとう、切ちゃん」",
|
||||
"201011911_31": "「平和的に解決できたようでよかったです。\\n 一時はどうなることかと……」",
|
||||
"201011911_32": "「ん? セレナのうしろにある像っていつからあったデスか?」",
|
||||
"201011911_33": "「ああ、これはおふたりが作っている間に、\\n わたしも試しにマリア姉さんの像を作ってみたんですよ」",
|
||||
"201011911_34": "「でも、おふたりほど上手じゃないので、\\n 見せられるようなものでは……」",
|
||||
"201011911_35": "「恥ずかしがらずに見せるデスよ。\\n さてさて、どんなマリアができて――」",
|
||||
"201011911_36": "「なッ!?」",
|
||||
"201011911_37": "「これは……ッ!」",
|
||||
"201011911_38": "「やっぱり、変ですよね」",
|
||||
"201011911_39": "「ううん。すごく上手、完全に再現してる……」",
|
||||
"201011911_40": "「アタシ以上の天才がいたデースッ!」",
|
||||
"201011911_41": "「いえいえ、本物の姉さんはもっともっときれいですよ?」",
|
||||
"201011911_42": "(セレナの中のマリアのハードルが高すぎるデース……)",
|
||||
"201011911_43": "(わたしと切ちゃんと同じで、それだけマリアのことが\\n 大好きなんだね)",
|
||||
"201011911_44": "「噂をすればマリアから通信デス」",
|
||||
"201011911_45": "「もしもし、どうしたデスか?」",
|
||||
"201011911_46": "「まだ集合まで時間がありますし、なんでしょうか」",
|
||||
"201011911_47": "「スイカをもらったからみんなで食べようって\\n お誘いが来たデスよッ!」",
|
||||
"201011911_48": "「スイカですか、夏らしくていいですね」",
|
||||
"201011911_49": "「じゃあ、写真を撮ったらみんなで行こう」",
|
||||
"201011911_50": "「決まりデースッ! まだまだ夏を満喫するデスよーッ!」"
|
||||
}
|
@ -1,52 +0,0 @@
|
||||
{
|
||||
"201012011_0": "奏のバースデー2019",
|
||||
"201012011_1": "「以上が報告になります」",
|
||||
"201012011_2": "「ああ、ありがたい。\\n わざわざこちらの世界まで来てもらって苦労をかけるな」",
|
||||
"201012011_3": "「いえ、奏に来てもらうこともありますから。\\n ……ところで、姿が見えないようですが、任務ですか?」",
|
||||
"201012011_4": "「その通りだ。朝から出てもらっている」",
|
||||
"201012011_5": "「やはりいつも忙しそうですね……」",
|
||||
"201012011_6": "「ああ。彼女1人に頼らざるを得ない状況は、\\n 正直歯がゆいな……」",
|
||||
"201012011_7": "「だが、そろそろ戻ってくる頃だ。何か用があるのか?」",
|
||||
"201012011_8": "「いや、そうか。今日は……」",
|
||||
"201012011_9": "「はい。そこで1つお願いがあります……ッ!」",
|
||||
"201012011_10": "「おーい、ダンナ。任務終わったよ」",
|
||||
"201012011_11": "「ん? 翼じゃないか。こっちに来てたのかッ!」",
|
||||
"201012011_12": "「う、うん。お疲れ様」",
|
||||
"201012011_13": "「いつもの定期報告か?」",
|
||||
"201012011_14": "「そう。でも、もう終わったところで」",
|
||||
"201012011_15": "「そっか。じゃあ、一緒に訓練でもするか?」",
|
||||
"201012011_16": "「い、いや、それは……」",
|
||||
"201012011_17": "「もしかして、用事でもあるのか?\\n 残念だなー」",
|
||||
"201012011_18": "「いや、そうじゃなくて……ッ!」",
|
||||
"201012011_19": "「……ゴホン、横槍を入れて悪いが、\\n 奏に何か言いたいことがあるんじゃなかったか?」",
|
||||
"201012011_20": "「……ッ!」",
|
||||
"201012011_21": "「翼があたしに言いたいこと?」",
|
||||
"201012011_22": "「うーん……。\\n ひょっとして、デートのお誘いだったりして?」",
|
||||
"201012011_23": "「……その通りだ」",
|
||||
"201012011_24": "「え?」",
|
||||
"201012011_25": "「今日はわたしとデートしてもらう。\\n 行こうッ!」",
|
||||
"201012011_26": "「あ、ああ……。わかった」",
|
||||
"201012011_27": "(冗談だったんだけど……。急にデートに行こうだなんて、\\n どうしたんだッ!?)",
|
||||
"201012011_28": "「さあ、これに乗って」",
|
||||
"201012011_29": "「これって……、バイクッ!?\\n そうか、ダンナに借りたんだな」",
|
||||
"201012011_30": "「うん。特別な日だからって、手配してくれたんだ」",
|
||||
"201012011_31": "「……ん? 特別な日?」",
|
||||
"201012011_32": "「今日は奏の行きたいところ、どこでも連れて行ってあげるッ!\\n 行きたいところはある?」",
|
||||
"201012011_33": "「え? 行きたいところか……。\\n それならたくさんあるけど、いいのか?」",
|
||||
"201012011_34": "「もちろんッ! さあ、行こうッ!」",
|
||||
"201012011_35": "「結構遠くまで来たね」",
|
||||
"201012011_36": "「ああ。まさか今日、海が見られるなんて思わなかった」",
|
||||
"201012011_37": "「……そういえば、なんで急に誘ってくれたんだ?」",
|
||||
"201012011_38": "「それは、奏の誕生日だからだよ」",
|
||||
"201012011_39": "「誕生日? ……ああッ!? 今日ってあたしの誕生日かッ!」",
|
||||
"201012011_40": "「フフ、だと思った。自分の誕生日も忘れてしまうほど\\n 忙しかったんだね」",
|
||||
"201012011_41": "「言われてみれば確かに、最近任務とか訓練とか\\n 多かったからな……」",
|
||||
"201012011_42": "「大変な時は、頼ってね」",
|
||||
"201012011_43": "「生きてる世界は違っても、わたしたちはツヴァイウィングの\\n 片翼同士なんだから」",
|
||||
"201012011_44": "「ありがとう。でも、翼は本当に心配性だなぁ」",
|
||||
"201012011_45": "「こうでも言わないと、奏は頼ったり、わがままを言ったり\\n してくれないでしょ」",
|
||||
"201012011_46": "「……確かに、あたしの悪い癖かもな」",
|
||||
"201012011_47": "「よーしッ! そこまで言ってくれるんなら、もう遠慮はしない。\\n まだまだ翼と行きたいところがあるんだ」",
|
||||
"201012011_48": "「誕生日が終わるまで、とことん付き合ってもらうからなッ!」",
|
||||
"201012011_49": "「もちろん。奏とならどこへだって飛んで行ってみせるッ!」"
|
||||
}
|
@ -1,42 +0,0 @@
|
||||
{
|
||||
"201012111_0": "それぞれの夏(ビーチバレー編)",
|
||||
"201012111_1": "「そろそろ休憩にしましょうか」",
|
||||
"201012111_2": "「あーん、もう汗でベトベト。\\n こんな暑い中でビーチバレーなんてするんじゃなかったわ」",
|
||||
"201012111_3": "「局長からの提案に乗ったのは自分なワケダ」",
|
||||
"201012111_4": "「『ビーチバレーが1番さ、夏の海の特訓にはね』\\n って言うから乗ってあげたのに、本人は参加しないなんて」",
|
||||
"201012111_5": "「局長は特訓をする必要なんてないのだ」",
|
||||
"201012111_6": "「それはわかってるけど、あーしたちだけヘトヘトに\\n なってるのがなーんか納得いかないのよね」",
|
||||
"201012111_7": "「この程度でバテるなんて、局長が特訓をしろと言うのも\\n 納得なワケダ」",
|
||||
"201012111_8": "「さぼって日陰にいた人に言われたくないわ。\\n プレラーティもやりなさいよ」",
|
||||
"201012111_9": "「2人で楽しそうに試合をしていたから、\\n 邪魔をするのも悪いと思ったワケダよ」",
|
||||
"201012111_10": "「そんなの、見間違いよッ!」",
|
||||
"201012111_11": "「そうだったのか?\\n 私もカリオストロは楽しんでいたのだと……」",
|
||||
"201012111_12": "「この話は終わりよ、終わりッ!」",
|
||||
"201012111_13": "「休憩中かな、お喋りしているということは」",
|
||||
"201012111_14": "「いらしていたのですか」",
|
||||
"201012111_15": "「見に来たんだ、特訓の様子を。\\n そのついでに、情報を教えてあげよう、耳寄りなね」",
|
||||
"201012111_16": "「耳寄りな情報?」",
|
||||
"201012111_17": "「局長が冷たい差し入れでも持ってきてくれるって\\n いうニュースかしら?」",
|
||||
"201012111_18": "「そうではないよ、残念ながら。\\n この近くの海辺に来ているらしい、装者たちがね」",
|
||||
"201012111_19": "「そうなのですか、それは知りませんでした」",
|
||||
"201012111_20": "(立花響たちがこちらの世界へ来ているのか)",
|
||||
"201012111_21": "「特別に会いに行って構わないよ、特訓はこれくらいにして」",
|
||||
"201012111_22": "「いえ、ですが私たちは……」",
|
||||
"201012111_23": "「装者たちが来ていると聞いて、\\n 一瞬顔がゆるんでいたワケダ」",
|
||||
"201012111_24": "「会いたいと思っているの、バレバレよ?」",
|
||||
"201012111_25": "「任せるよ、判断は君にね」",
|
||||
"201012111_26": "「……わかりました、少しだけ顔を見せに行ってきます」",
|
||||
"201012111_27": "「ああ、気にしなくていいよ、時間は」",
|
||||
"201012111_28": "「ありがとうございます。2人はどうするんだ?」",
|
||||
"201012111_29": "「あーしはクタクタだし、ここでもう少し休憩してから行くわ」",
|
||||
"201012111_30": "「それなら、わたしもあとから行く。\\n 読み始めた本のキリが悪いワケダ」",
|
||||
"201012111_31": "「わかった。あとで場所を連絡する」",
|
||||
"201012111_32": "「……案外素直だったわね」",
|
||||
"201012111_33": "「思うけどね、いい傾向だと。\\n さて、僕は楽しもうかな、この海をッ!」",
|
||||
"201012111_34": "「ちょ、ちょっと待つワケダッ!」",
|
||||
"201012111_35": "「何をナチュラルに脱ごうとしてるのよッ!」",
|
||||
"201012111_36": "「泳げないだろう、服を着たままでは」",
|
||||
"201012111_37": "「そういう問題ではないワケダッ!」",
|
||||
"201012111_38": "「ちょっと待って、サンジェルマンッ!",
|
||||
"201012111_39": "「全裸の局長と取り残されるのはゴメンなワケダ……ッ!」"
|
||||
}
|
@ -1,102 +0,0 @@
|
||||
{
|
||||
"201012211_0": "マリアのバースデー2019",
|
||||
"201012211_1": "「……これでひと通り揃ったわね。買い忘れはない?」",
|
||||
"201012211_2": "「はい、大丈夫デースッ!」",
|
||||
"201012211_3": "「マリアと一緒の晩ごはん、楽しみ」",
|
||||
"201012211_4": "「フフ、久しぶりだものね」",
|
||||
"201012211_5": "「……それにしても、暑くなってきたわね。\\n まだ夜まで時間があるし、今日はアイスでも食べてから帰りましょうか」",
|
||||
"201012211_6": "「賛成デスッ! 夏にアイスを食べるのは風流デスよ」",
|
||||
"201012211_7": "「そういえば、クラスの人がおいしいアイス屋さんがあるって\\n 言ってた。そこに行ってみる?」",
|
||||
"201012211_8": "「ああ、この近くだったデスねッ! マリアもそれで……」",
|
||||
"201012211_9": "「……」",
|
||||
"201012211_10": "「マリア?」",
|
||||
"201012211_11": "「もう、海の季節なのね……」",
|
||||
"201012211_12": "「海がどうかしたデスか?」",
|
||||
"201012211_13": "「え?」",
|
||||
"201012211_14": "「う、ううん、なんでもないわ。行きましょうか」",
|
||||
"201012211_15": "(今マリアが見てたこのお店、水着が飾られてるデス。\\n もしかしてまた……)",
|
||||
"201012211_16": "(海に行きたいのかな……)",
|
||||
"201012211_17": "「浜辺で訓練なんて夏らしくていいねッ!」",
|
||||
"201012211_18": "「おい、遊びに来たんじゃないんだから、真面目に訓練しろよ」",
|
||||
"201012211_19": "「そうだよ、響。集中しないとケガしちゃうからね」",
|
||||
"201012211_20": "「は、はーい……」",
|
||||
"201012211_21": "「……」",
|
||||
"201012211_22": "「どうした、先ほどから黙っているようだが?」",
|
||||
"201012211_23": "(夏で、目の前にビーチがあるのに、なんで訓練ばかりなの。\\n こんなの生殺しもいいところよッ!)",
|
||||
"201012211_24": "(おまけに明日はわたしの誕生日……。\\n このまま海で遊べず、訓練で過ぎていってしまうのかしら……)",
|
||||
"201012211_25": "「おい、マリアッ!」",
|
||||
"201012211_26": "「えッ!? な、何?」",
|
||||
"201012211_27": "「先ほどから呆けているようだが、大丈夫か?\\n この暑さで体調が優れないなら……」",
|
||||
"201012211_28": "「い、いいえ、そういうわけじゃないわ。\\n わたしは大丈夫だから、気にしないで」",
|
||||
"201012211_29": "(ダメね、今は訓練に集中しないと。\\n こんなことでミスをしてみんなに迷惑はかけられないわ)",
|
||||
"201012211_30": "「おはよう。ねえ、朝起きてから、\\n みんなの姿が見えないのだけれど……」",
|
||||
"201012211_31": "「突然だが、今日は休養日になったッ!\\n 夜までの時間を自由に使ってくれて構わないぞ」",
|
||||
"201012211_32": "「ええッ!?\\n でも、スケジュールにはそんなこと……」",
|
||||
"201012211_33": "「なにぶん、突然決まったことだからな」",
|
||||
"201012211_34": "「そういえば、他の連中はもう海に向かったようだぞ。\\n マリアくんも行くといい」",
|
||||
"201012211_35": "「なんだかわざとらしいわね」",
|
||||
"201012211_36": "「……ひょっとして、\\n わたしだけ知らされてなかったのかしら?」",
|
||||
"201012211_37": "「フッ……。さあ、なんのことかな?」",
|
||||
"201012211_38": "(つまり、南の島で、休日のサプライズプレゼントッ!?)",
|
||||
"201012211_39": "(今日はわたしの誕生日……。きっとみんな、司令に\\n 頼んでわざわざ隠しておいてくれたのね)",
|
||||
"201012211_40": "(そういうことなら遠慮なく……、って――)",
|
||||
"201012211_41": "「ああ……ッ!」",
|
||||
"201012211_42": "「ど、どうしたッ!?」",
|
||||
"201012211_43": "「海の誘惑を断ち切るために、\\n 水着は家に置いてきてしまったわ」",
|
||||
"201012211_44": "「どうせ訓練だけで終わると思っていたし……」",
|
||||
"201012211_45": "「心配は無用だ。皆からこれを預かっている」",
|
||||
"201012211_46": "「え? この包みって……」",
|
||||
"201012211_47": "「こ、これは前にお店で見かけた水着ッ!?\\n それにこの手紙は、バースデーカード?」",
|
||||
"201012211_48": "「ええっと『この水着で一緒に夏と海を楽しもうッ!』\\n 『楽しむデスッ!』って――」",
|
||||
"201012211_49": "「そうか、あのとき……あの子たちにはバレていたのね……」",
|
||||
"201012211_50": "「……じっとしてる場合じゃない。\\n 早くみんなのところへ行かないとッ!」",
|
||||
"201012211_51": "「みんな、お待たせ」",
|
||||
"201012211_52": "「おおッ、その水着ッ!\\n マリア、すっごく似合ってるデスよッ!」",
|
||||
"201012211_53": "「うん、きれい」",
|
||||
"201012211_54": "「あなたたちが選んでくれたおかげよ。\\n サイズもピッタリで、とても気に入ったわ。ありがとう」",
|
||||
"201012211_55": "「フフンッ、マリアの身体のサイズはばっちりお見通しデースッ!」",
|
||||
"201012211_56": "「うん、お見通し」",
|
||||
"201012211_57": "「そ、それはちょっと恥ずかしいけど、知ってもらっているのは\\n 喜ぶところなのかしらね」",
|
||||
"201012211_58": "「せっかくだから、写真を撮るデースッ!\\n ほら、こっちにちょうどいい場所があるんデスよッ!」",
|
||||
"201012211_59": "「マリアは真ん中」",
|
||||
"201012211_60": "「は、早く崩れちゃう前に撮るデスよッ!」",
|
||||
"201012211_61": "「崩れる?」",
|
||||
"201012211_62": "「……フフ、そういうこと。\\n この砂山が入るように立てばいいのね」",
|
||||
"201012211_63": "「これも2人が作ってくれたの?」",
|
||||
"201012211_64": "「えっへんデースッ!」",
|
||||
"201012211_65": "「シャッターはわたしに任せてくれ」",
|
||||
"201012211_66": "「ええっと、もうちょっと右のほうがいいデスかね?」",
|
||||
"201012211_67": "「少し前に出たほうがいいかも」",
|
||||
"201012211_68": "「……」",
|
||||
"201012211_69": "「いや、少し行き過ぎだ。左に寄ってくれ」",
|
||||
"201012211_70": "「ね、ねえ、砂山も水着も、とても嬉しいんだけど、\\n 2人も早く遊びたいでしょうから、撮ってしまいましょ」",
|
||||
"201012211_71": "「マリアが一番、海で遊びたくてウズウズしてる」",
|
||||
"201012211_72": "「この位置でたぶん問題ないはずデス」",
|
||||
"201012211_73": "「ああ、バッチリだ。では、撮るぞ」",
|
||||
"201012211_74": "「マリア、お誕生日おめでとうデースッ!」",
|
||||
"201012211_75": "「おめでとう」",
|
||||
"201012211_76": "「どうかしら?」",
|
||||
"201012211_77": "「ああ、可愛くきれいに写っているぞ」",
|
||||
"201012211_78": "「あ、ありがとう」",
|
||||
"201012211_79": "「これで心置きなく、念願の海で遊べるな」",
|
||||
"201012211_80": "(この剣、可愛くないッ!)",
|
||||
"201012211_81": "「ええ、そうよッ!\\n ずっと遊びたくてたまらなかったわよッ!」",
|
||||
"201012211_82": "「もう隠す必要もないわ。\\n 切歌、調、思いっきり海を堪能するわよッ!」",
|
||||
"201012211_83": "「うおおッ、マリアがノリノリデスッ!」",
|
||||
"201012211_84": "「すごい勢いで引っ張られる……」",
|
||||
"201012211_85": "「ふー……堪能したわ、満足よ……」",
|
||||
"201012211_86": "「ずーっと遊んでましたからね。\\n わたしもくたくたになっちゃいました」",
|
||||
"201012211_87": "「今日のマリアはすっごくパワフルだったデス……」",
|
||||
"201012211_88": "「マリアの夏好きにも困ったものだ」",
|
||||
"201012211_89": "「別にいいじゃない。遊べるときに遊ぶのは大切なことでしょ。\\n ちょっとはしゃぎすぎたかもしれないけど……」",
|
||||
"201012211_90": "「まあ、あたしも楽しかったし、いいんじゃないか」",
|
||||
"201012211_91": "「そうですよ、とても楽しかったです」",
|
||||
"201012211_92": "「そ、そう? それならよかったけど……」",
|
||||
"201012211_93": "「おッ、ここにいたのか。パーティの準備はもうできてるぞ」",
|
||||
"201012211_94": "「パーティって、今から?」",
|
||||
"201012211_95": "「もちろんデスよッ! 誕生日といえば、パーティッ!\\n これをやらなきゃ終われないデスッ!」",
|
||||
"201012211_96": "「行こう、マリア。朝、わたしたちがお料理の準備をしておいたの。\\n 自信作だよ」",
|
||||
"201012211_97": "「ちょ、ちょっと引っ張らないでッ!」",
|
||||
"201012211_98": "「先ほどとは逆だな」",
|
||||
"201012211_99": "「さあ、お祝いはまだまだ続くデスよッ!」"
|
||||
}
|
@ -1,50 +0,0 @@
|
||||
{
|
||||
"201012311_0": "それぞれの夏(かき氷編)",
|
||||
"201012311_1": "「んんーッ! 頭にキーンとくるッ!\\n やっぱり、夏といえばかき氷だよねッ!」",
|
||||
"201012311_2": "「食べるときくらい静かにしろよな。\\n どんだけかき氷が好きなんだよ」",
|
||||
"201012311_3": "「かき氷は未来の方が好きなんだよ。\\n ねー?」",
|
||||
"201012311_4": "「そうかな? それほどでもないと思うけど……」",
|
||||
"201012311_5": "「たしかに、あんまり減ってないみたいだな」",
|
||||
"201012311_6": "「それ、おかわりだよ」",
|
||||
"201012311_7": "「2杯目かよッ! 絶対大好きだろ」",
|
||||
"201012311_8": "「色々な味があるし、2杯くらいは普通だよ」",
|
||||
"201012311_9": "「……食べ過ぎて腹壊すなよな」",
|
||||
"201012311_10": "「大丈夫ッ!」",
|
||||
"201012311_11": "「食べ過ぎでお腹を壊すのは、いつもわたしのほうだから」",
|
||||
"201012311_12": "「それは大丈夫じゃないだろッ!\\n 今更だけど、こんなのが同居人でいいのか?」",
|
||||
"201012311_13": "「……」",
|
||||
"201012311_14": "「って、聞いてないのかよ……」",
|
||||
"201012311_15": "「今はかき氷に集中させてあげようよッ!\\n 海でかき氷が食べられる機会なんてめったにないんだよ?」",
|
||||
"201012311_16": "「お前に気遣われるなんて、珍しいこともあるもんだな」",
|
||||
"201012311_17": "「珍しいと言えば、この前学院で何かの本を読んで、\\n 顔が赤くなってたんだよね」",
|
||||
"201012311_18": "「あんな未来はめったに見られないよ」",
|
||||
"201012311_19": "「顔が赤くなるような本ってなんだ?」",
|
||||
"201012311_20": "「わたしも聞いたんだけど、教えてくれなかったんだよね」",
|
||||
"201012311_21": "「まさか、人に言えないアレな本を読んでたんじゃないだろうな」",
|
||||
"201012311_22": "「アレって?」",
|
||||
"201012311_23": "「そりゃ、アレって言ったら、その……」",
|
||||
"201012311_24": "「そ、そんな本、読んでないよッ!」",
|
||||
"201012311_25": "「うわッ!? ビックリした、聞こえてたのか」",
|
||||
"201012311_26": "「もう、響ったら変なこと吹き込んで」",
|
||||
"201012311_27": "「ごめんごめん」",
|
||||
"201012311_28": "「で、実際はなんの本だったんだ?」",
|
||||
"201012311_29": "「え、ええっと、それはちょっと言いにくいんだけど……」",
|
||||
"201012311_30": "「実は、占いの本を読んでたの」",
|
||||
"201012311_31": "「……え? 占いの本?」",
|
||||
"201012311_32": "「妙な隠し方するからどんな本かと思ったら……」",
|
||||
"201012311_33": "「占いの本を読んでただけで、顔が赤くなるものなの?」",
|
||||
"201012311_34": "「あのね、試しに相性占いをやってみたの。\\n そしたら、響がわたしの運命の相手だって結果が出て……」",
|
||||
"201012311_35": "「はあ……?」",
|
||||
"201012311_36": "「なんだ、実は相性が悪かったー、とかじゃなくてよかったよ。\\n でも、占う必要なんてあったのかな?」",
|
||||
"201012311_37": "「え、どうして?」",
|
||||
"201012311_38": "「だって、わたしと未来は占う必要なんてないくらい\\n 相性バッチリなんだもんッ!」",
|
||||
"201012311_39": "「響……」",
|
||||
"201012311_40": "「あーもう、そういうことは家でやれッ!」",
|
||||
"201012311_41": "「あッ、翼さんからだ」",
|
||||
"201012311_42": "「はい、立花です」",
|
||||
"201012311_43": "「はい、……本当ですかッ! わかりました、すぐに行きます」",
|
||||
"201012311_44": "「どうしたの?」",
|
||||
"201012311_45": "「師匠からスイカをもらったから、みんなで食べようってッ!\\n 行こう行こうッ!」",
|
||||
"201012311_46": "「うんッ! ほら、クリスも」",
|
||||
"201012311_47": "「ああ。\\n でも、さっきの話は先輩たちには言わない方がいいと思うぞ……」"
|
||||
}
|
@ -1,77 +0,0 @@
|
||||
{
|
||||
"201012411_0": "揺蕩う歌姫",
|
||||
"201012411_1": "「撮影の予定時間はとうに過ぎているが……。\\n 本当に間に合うのか?」",
|
||||
"201012411_2": "「お待たせしました、状況がわかりました」",
|
||||
"201012411_3": "「予定していた読者モデルが、\\n 急な体調不良で来られなくなったそうです」",
|
||||
"201012411_4": "「わたしと一緒に撮影する子ですか?」",
|
||||
"201012411_5": "「はい。その代役が見つからなくて、困っているようで」",
|
||||
"201012411_6": "「撮影時間がおしているようですが、大丈夫でしょうか……」",
|
||||
"201012411_7": "「早急に代役が見つからないと、\\n 厳しいかもしれませんね」",
|
||||
"201012411_8": "「今、撮影しているモデルではダメなのですか?」",
|
||||
"201012411_9": "「衣装デザイン的にも今現場に来ているモデルでは、\\n 身長や体格が合わないようで……」",
|
||||
"201012411_10": "「時間が無い中、困難極まる条件ですね。\\n 代役が見つからないのも納得です」",
|
||||
"201012411_11": "「こちらが体調不良になってしまったモデルの写真なのですが、\\n 誰かに似ていると思いませんか?」",
|
||||
"201012411_12": "「これは……。なるほど、たしかに、彼女なら\\n 代役が務まるかもしれません」",
|
||||
"201012411_13": "「僕も翼さんと、同じ考えです。\\n スタッフへ提案してみますね」",
|
||||
"201012411_14": "「それでね、丸々とした猫が、\\n ゴローンって転がってて……」",
|
||||
"201012411_15": "「いいなあ。わたしも見たかった」",
|
||||
"201012411_16": "「あれ、こんな時間に誰だろう?」",
|
||||
"201012411_17": "「……翼さんだ。響の端末と、かけ間違えたのかな……」",
|
||||
"201012411_18": "「はい、もしもし。小日向です」",
|
||||
"201012411_19": "「わたしだ。夜分にすまないな」",
|
||||
"201012411_20": "「こんばんは。あの、響じゃなくて、\\n わたしにご用でしょうか……?」",
|
||||
"201012411_21": "「大丈夫だ、間違っていない。\\n 今夜、予定はあるか?」",
|
||||
"201012411_22": "「いえ、何もありませんけど……」",
|
||||
"201012411_23": "「少し長くなるが、聞いてほしい。\\n 実は……」",
|
||||
"201012411_24": "「出版社への確認は取れている。\\n 小日向ならば、代役として起用しても問題無いそうだ」",
|
||||
"201012411_25": "「現場のスタッフからも、撮影が初めてと承知の上で、\\n どうか引き受けてほしいとの伝言を貰っている」",
|
||||
"201012411_26": "「どうだろう、引き受けてもらえないだろうか?」",
|
||||
"201012411_27": "「で、でも……」",
|
||||
"201012411_28": "「ためらうのは当然だ。\\n だが落ち着いて考えてもらうだけの時間は無い」",
|
||||
"201012411_29": "「悪いが10分以内に、引き受けるか否かの\\n 連絡を貰えないだろうか?」",
|
||||
"201012411_30": "「わ、わかりました……」",
|
||||
"201012411_31": "「よろしく頼む」",
|
||||
"201012411_32": "「響、聞こえてた?」",
|
||||
"201012411_33": "「もちろんッ!\\n 翼さんと一緒に撮影なんてすごいことだよッ!」",
|
||||
"201012411_34": "「だって、水着だよ? 恥ずかしい……」",
|
||||
"201012411_35": "「うーん、それもわかるけど……」",
|
||||
"201012411_36": "「でも、翼さんが困っているなら、\\n 協力してあげたい……」",
|
||||
"201012411_37": "「やっぱり、そうだよね……」",
|
||||
"201012411_38": "「ねえ、響ならどうする?」",
|
||||
"201012411_39": "「そうだなあ、わたしなら……。\\n うん、引き受けると思う」",
|
||||
"201012411_40": "「撮影は不安だけど、\\n 翼さんが一緒だからッ!」",
|
||||
"201012411_41": "「悪いことには絶対にならないよ」",
|
||||
"201012411_42": "「響は翼さんを、信頼しているんだね」",
|
||||
"201012411_43": "「ありがとう、響。\\n わたしも翼さんを信じる。やってみるよッ!」",
|
||||
"201012411_44": "「きゃッ! お、落ちそう……」",
|
||||
"201012411_45": "「落ち着け。緊張すればするほど体は硬くなり、\\n バランスが取れなくなる」",
|
||||
"201012411_46": "「撮影が終わるまで、水着を濡らすことは厳禁だ」",
|
||||
"201012411_47": "「どうしてもバランスが取れなかったら、\\n フロートから落ちる前に、わたしにしがみつくといい」",
|
||||
"201012411_48": "「でも、そんなことをしたら、\\n 2人とも一緒に落ちちゃいますよ」",
|
||||
"201012411_49": "「フッ、しがみつかれた程度でバランスを崩すようでは、\\n 防人は務まらない」",
|
||||
"201012411_50": "「あ、ありがとうございます。……響が翼さんを\\n 全面的に信頼している理由が、わかる気がします……」",
|
||||
"201012411_51": "「立花が……?」",
|
||||
"201012411_52": "「落ちそうになった時はしがみつくので、\\n よろしくお願いします」",
|
||||
"201012411_53": "「ああ、任せておけ」",
|
||||
"201012411_54": "「お疲れ様です。今回は助かりました」",
|
||||
"201012411_55": "「いえいえ、わたしは何もしてません。\\n 未来が自分でやるって、決めたんです」",
|
||||
"201012411_56": "「それでは、撮影を始めまーす。\\n 2人とも、目線をこっちにお願いします」",
|
||||
"201012411_57": "「は、はいッ!」",
|
||||
"201012411_58": "「小日向さん、まだ表情が硬いな。\\n もう少し自然な笑みを浮かべて」",
|
||||
"201012411_59": "「自然な笑みですか?\\n ど、どうやって……」",
|
||||
"201012411_60": "「そうだな、お好み焼きを口いっぱいに頬張っている、\\n 立花を思い浮かべてはどうだろう」",
|
||||
"201012411_61": "「えッ!?」",
|
||||
"201012411_62": "「フフッ、すぐに想像できちゃいますね」",
|
||||
"201012411_63": "「あッ、いいね。そのまま笑ってて」",
|
||||
"201012411_64": "「小日向はモデルとしてのスジがいいな。\\n 素質があるんじゃないか」",
|
||||
"201012411_65": "「わたしにそんな素質、ありませんよッ!」",
|
||||
"201012411_66": "「お世辞ではない。\\n 本心でそう思ったから、口にしたんだ」",
|
||||
"201012411_67": "「あ、ありがとうございます……」",
|
||||
"201012411_68": "「おや、小日向さん、少し余裕が出てきたのかな?\\n 自信のある表情、とても似合うよ」",
|
||||
"201012411_69": "「そんな、自信なんてッ!」",
|
||||
"201012411_70": "「2人とも、水着が似合ってて綺麗だな。\\n 見てて、うっとりしちゃうよ」",
|
||||
"201012411_71": "「響さんも十分、魅力的だと思いますよ。\\n 撮影に興味がありますか?」",
|
||||
"201012411_72": "「うーん……、翼さんとのアクションシーンなら、\\n 撮ってもらいたいかもッ!」",
|
||||
"201012411_73": "「それ、いいですね。\\n 機会があったら、よろしくお願いします」",
|
||||
"201012411_74": "「はい、喜んでッ!」"
|
||||
}
|
@ -1,100 +0,0 @@
|
||||
{
|
||||
"201012511_0": "友情に咲く花",
|
||||
"201012511_1": "「以上、定期連絡でしたッ!」",
|
||||
"201012511_2": "「ああ、そちらの並行世界からの情報は、\\n たしかに受け取ったぞ。了子くんに解析を依頼しよう」",
|
||||
"201012511_3": "「よろしくお願いしますッ!」",
|
||||
"201012511_4": "「……ところで、奏さんは?」",
|
||||
"201012511_5": "「彼女は今、任務中だ。\\n まだしばらくは時間がかかってしまいそうだな」",
|
||||
"201012511_6": "「そうなんですか。もしかしたら会ってお話ができるかと\\n 思ってたんですけど、またの機会にしますね」",
|
||||
"201012511_7": "「ああ。では、次は奏をそちらに――」",
|
||||
"201012511_8": "「ッ!?」",
|
||||
"201012511_9": "「これは……アルカ・ノイズの反応を検知ッ!」",
|
||||
"201012511_10": "「アダムが以前に言っていた、はぐれ錬金術師の仕業か。\\n 奏が不在のときに……ッ!」",
|
||||
"201012511_11": "「わたしに行かせてくださいッ!」",
|
||||
"201012511_12": "「装者不在時の緊急事態……、\\n 悪いが、対応を頼めるか」",
|
||||
"201012511_13": "「もちろんです、任せてくださいッ!」",
|
||||
"201012511_14": "「この辺りのはずだけど……」",
|
||||
"201012511_15": "「あっちかッ!」",
|
||||
"201012511_16": "「……あの人は――ッ!?」",
|
||||
"201012511_17": "「消えろッ!」",
|
||||
"201012511_18": "「その程度ではこのアルカ・ノイズは倒せないぞッ!」",
|
||||
"201012511_19": "「だからなんだと言うのだ。\\n それならば倒れるまで何度でも撃ち抜くまでッ!」",
|
||||
"201012511_20": "「くッ、これを堪えるのか……」",
|
||||
"201012511_21": "「サンジェルマンさんッ!」",
|
||||
"201012511_22": "「どうしてここにッ!?」",
|
||||
"201012511_23": "「バカな、なぜ装者がここに……、\\n 二課の装者は出払っているのではなかったのかッ!」",
|
||||
"201012511_24": "「わたしが加勢しますッ!」",
|
||||
"201012511_25": "「来るなッ!」",
|
||||
"201012511_26": "「え――ッ!?」",
|
||||
"201012511_27": "「これは錬金術師協会の不祥事だ。\\n 二課や装者には関係のない話」",
|
||||
"201012511_28": "「で、でも、1人じゃ……」",
|
||||
"201012511_29": "「心配は無用。この程度、私1人で十分だッ!」",
|
||||
"201012511_30": "「このまま――ッ!」",
|
||||
"201012511_31": "「サンジェルマンさん、危ないッ!」",
|
||||
"201012511_32": "「な――ッ!?」",
|
||||
"201012511_33": "「ぐッ!」",
|
||||
"201012511_34": "「このおおおおおッ!」",
|
||||
"201012511_35": "「大丈夫ですかッ!?」",
|
||||
"201012511_36": "「どうして、私を庇ったッ!\\n これは私たちの問題だと言ったはずだッ!」",
|
||||
"201012511_37": "「わたしを友達だと言ってくれたのは\\n サンジェルマンさんじゃないですかッ!」",
|
||||
"201012511_38": "「友達を助けるのは、当然のことですッ!」",
|
||||
"201012511_39": "「だから、力を合わせて一緒に戦いましょうッ!」",
|
||||
"201012511_40": "「友、か……。\\n 確かに、そんなことを言ったかもしれないな」",
|
||||
"201012511_41": "「……わかった。共に戦うぞ、立花響ッ!」",
|
||||
"201012511_42": "「はいッ!」",
|
||||
"201012511_43": "「ぐッ、バカな……」",
|
||||
"201012511_44": "「確保完了。\\n 協力に感謝する」",
|
||||
"201012511_45": "「困ったときはお互い様ですよ。\\n ……ところで、他の2人は一緒じゃないんですね」",
|
||||
"201012511_46": "「カリオストロとプレラーティは協会本部で\\n 雑務に当たっている」",
|
||||
"201012511_47": "「じゃあ、日本に来たのはサンジェルマンさん1人なんですね」",
|
||||
"201012511_48": "「お喋りはもういいか。\\n この者を早く本部へと送りたいのだ」",
|
||||
"201012511_49": "「えッ、もう行っちゃうんですかッ!?」",
|
||||
"201012511_50": "「私はここへ任務で来ただけだ。\\n それが終われば、引き上げるのは当然だろう」",
|
||||
"201012511_51": "「あッ、いや、でも……」",
|
||||
"201012511_52": "「どうしたの? 用がないのならもう行くぞ」",
|
||||
"201012511_53": "「……はい、わかりました……」",
|
||||
"201012511_54": "「せっかく、久しぶりに会えたのにこのままお別れなんて……。\\n 友達になれたんだし、もう少しお喋りとかしたいな……」",
|
||||
"201012511_55": "「ああ、でも任務があるって言ってるし、\\n 邪魔しちゃうのは悪いよね……」",
|
||||
"201012511_56": "「思っていることが全部、声に出ているぞ」",
|
||||
"201012511_57": "「うそッ!?」",
|
||||
"201012511_58": "「今のはその、ええっと……」",
|
||||
"201012511_59": "「少し待っていろ」",
|
||||
"201012511_60": "「……こちら、サンジェルマン。\\n 日本で捕縛したはぐれ錬金術師の回収をお願いする」",
|
||||
"201012511_61": "「彼のことは他の者に回収を依頼した」",
|
||||
"201012511_62": "「え、ええっと……?」",
|
||||
"201012511_63": "「私は時間ができたと言っているんだ」",
|
||||
"201012511_64": "「……ああッ!」",
|
||||
"201012511_65": "「ありがとうございますッ!\\n それなら、どこかで食事でもしながらお喋りしませんか?」",
|
||||
"201012511_66": "「ああ」",
|
||||
"201012511_67": "「じゃあ、さっそく……っと、師匠に連絡しておかないと。\\n ちょっと待っててくださいッ!」",
|
||||
"201012511_68": "(甘いな、私も)",
|
||||
"201012511_69": "「ふー、お腹いっぱいです……」",
|
||||
"201012511_70": "「……よく食べるな。\\n あの2人を合わせても、ここまでは食べない」",
|
||||
"201012511_71": "「いやー、思いっきり戦ったらお腹がすいちゃって……」",
|
||||
"201012511_72": "「……ごほん、改めて今日はありがとうございました。\\n わたしのために時間を作ってくれたんですよね」",
|
||||
"201012511_73": "「一度話をしてみたいという気持ちは少なからず私にも\\n あった為、利害の一致というものだ」",
|
||||
"201012511_74": "「サンジェルマンさんもわたしと一緒だったんですねッ!」",
|
||||
"201012511_75": "「おかげで私の知らない装者たちと、\\n お前の友人たちの貴重な話も聞けた。」",
|
||||
"201012511_76": "「わたしもです。アダムさんの無茶ぶりに振り回されたり、\\n しょうゆとんこつを食べたり、3人とも本当に仲がいいんですね」",
|
||||
"201012511_77": "「……お前の話につられて、\\n 思わず話さなくていいことまで話してしまった気がするな」",
|
||||
"201012511_78": "「そんなことありませんよ。……そうだッ!\\n 今度はみんなで遊びに行きたいですね。たとえばプールとかッ!」",
|
||||
"201012511_79": "「任務に追われる身だから難しいとは思うが、\\n ……それが実現できるといいな」",
|
||||
"201012511_80": "「今戻った」",
|
||||
"201012511_81": "「はーい、おかえりなさい」",
|
||||
"201012511_82": "「……って、何よ、その大荷物はッ!」",
|
||||
"201012511_83": "「はぐれ錬金術師からの押収品……?」",
|
||||
"201012511_84": "「いや、これはみんなへの日本土産だ。\\n 好きなものを持っていって」",
|
||||
"201012511_85": "「ええッ! あのサンジェルマンがお土産ッ!?」",
|
||||
"201012511_86": "「どういう風の吹き回しなワケダ」",
|
||||
"201012511_87": "「たまたま目に入ったから買っただけだ。\\n 特に意味なんてない」",
|
||||
"201012511_88": "「へー。それは構わないんだけど、\\n まんじゅうにこけし、これって侍Tシャツ?」",
|
||||
"201012511_89": "「日本の土産としてこの選び方はどうかと思うワケダが」",
|
||||
"201012511_90": "「おかしいのか?\\n 立花響は問題ないと――」",
|
||||
"201012511_91": "「ん? 今なんて言ったの?」",
|
||||
"201012511_92": "「い、いや、なんでもない」",
|
||||
"201012511_93": "(あの後、2人で買い物に行って、\\n 乗せられるままに買い込んだとは言いにくい……)",
|
||||
"201012511_94": "(おまけにこんなものまで撮ることになってしまうなんて)",
|
||||
"201012511_95": "(私はあのとき、こんな顔をしていたか……)",
|
||||
"201012511_96": "(急に撮ろうと言われたから、慌ててしまった……。\\n 今度はもう少し、いい顔で撮りたいな)",
|
||||
"201012511_97": "(……また機会があれば、\\n 今度はこちらの土産でも持って行ってみようか)"
|
||||
}
|
@ -1,127 +0,0 @@
|
||||
{
|
||||
"201012611_0": "あわあわバスタイム",
|
||||
"201012611_1": "「ん? あいつは……」",
|
||||
"201012611_2": "「はあ……」",
|
||||
"201012611_3": "「よう、今日は1人なんだな。\\n あのバカはまた居残りか?」",
|
||||
"201012611_4": "「ううん、違うの……」",
|
||||
"201012611_5": "「うわッ!? なんでそんな落ち込んだ顔をしてるんだよ。\\n 学院で何かあったのか……?」",
|
||||
"201012611_6": "「響のことを考えていたの……」",
|
||||
"201012611_7": "(居残りじゃないってことは、まさか……。\\n こいつら、喧嘩でもしたのか)",
|
||||
"201012611_8": "「その……あんまり気にするなって。\\n 明日になったら、あっちから謝ってくるんじゃないか?」",
|
||||
"201012611_9": "「うん……」",
|
||||
"201012611_10": "「え?」",
|
||||
"201012611_11": "「だから、まあ……元気出せよな。\\n 喧嘩するほど仲がいいって言うし……」",
|
||||
"201012611_12": "「クリス、わたし喧嘩なんてしてないよ?」",
|
||||
"201012611_13": "「はあ? じゃあなんでそんな顔してんだよ」",
|
||||
"201012611_14": "「それがね……今日、響が帰ってこないの……」",
|
||||
"201012611_15": "「……ん?」",
|
||||
"201012611_16": "「S.O.N.G.の任務で帰りが明日になるんだって……。\\n だから、今日は寮で1人きりなんだ……」",
|
||||
"201012611_17": "「そういや、おっさんが前にそんな話してたな」",
|
||||
"201012611_18": "「というか、理由ってそれだけかッ!?\\n ったく、くだらないことで毎度毎度――」",
|
||||
"201012611_19": "「でも、おかえりやただいまを言えないのは、\\n やっぱり寂しいよ……」",
|
||||
"201012611_20": "(そういうもんか……。\\n こいつにとっては、くだらないことじゃないんだな)",
|
||||
"201012611_21": "「だったら、うちへ泊まりに来るか?」",
|
||||
"201012611_22": "「えッ、行っていいの?」",
|
||||
"201012611_23": "「ああ。1人や2人、増えたところで困らないしな。\\n まあ、お前がよければの話だけど」",
|
||||
"201012611_24": "「うん、泊まりに行きたいッ!」",
|
||||
"201012611_25": "「じゃあ、決まりだな。\\n 明日は学院も休みだし、着替えとかまとめてこいよ」",
|
||||
"201012611_26": "「あッ、でもその前にちょっと電話していいかな?」",
|
||||
"201012611_27": "「あと、明日って予定ある?\\n せっかくだからお昼も一緒にどうかなって思ったんだけど」",
|
||||
"201012611_28": "「ん? 別に予定は無いから、メシなら付き合うぞ」",
|
||||
"201012611_29": "「よかったッ! それじゃあ、電話しちゃうね」",
|
||||
"201012611_30": "「……もしもし、響? 連絡しておきたいことがあって。\\n 今、大丈夫かな?」",
|
||||
"201012611_31": "「うん、大丈夫ッ!\\n 未来の声が聞けて嬉しいよッ!」",
|
||||
"201012611_32": "「あのね、今日はクリスの家に泊まることになったの」",
|
||||
"201012611_33": "(いちいち報告するのか、マメなやつだな。\\n まあ、なんとなく予想はついていたけど)",
|
||||
"201012611_34": "「いいな、わたしもお泊まりしたかったよ」",
|
||||
"201012611_35": "「でもよかった、未来が1人じゃなくて。\\n これで安心して任務に集中できるッ!」",
|
||||
"201012611_36": "「響ったら、心配しすぎだよ。\\n ああ、これから任務でしょ、長話しちゃ悪いよね」",
|
||||
"201012611_37": "「電話したのはお泊まりの報告と、\\n 響が帰ってきたら3人でふらわーでご飯しようと思って」",
|
||||
"201012611_38": "「うん、行こうッ!\\n ぱぱっと任務を終わらせるから待っててッ!」",
|
||||
"201012611_39": "「うん、頑張ってね。\\n じゃあ、明日」",
|
||||
"201012611_40": "「終わったか?」",
|
||||
"201012611_41": "「おまたせ。待ち合わせ場所、勝手に決めちゃってごめんね」",
|
||||
"201012611_42": "「別にいいんじゃないか?\\n 着替えを持ってくるなら手伝うぞ」",
|
||||
"201012611_43": "「ううん、そんなに大荷物じゃないから大丈夫だよ。\\n すぐに取ってくるから」",
|
||||
"201012611_44": "「そうか。じゃあ、またあとでな」",
|
||||
"201012611_45": "「うん、またあとでねッ!」",
|
||||
"201012611_46": "「……よし、こんなもんかな。\\n 泊める準備はできたから、あとは待つだけか」",
|
||||
"201012611_47": "「おッ、来たみたいだな。\\n 今開けるからちょっと待ってろ」",
|
||||
"201012611_48": "(……そういや、おかえりやただいまがどうこうって\\n あいつが言ってたよな)",
|
||||
"201012611_49": "「ごめんね、買い物してたらちょっと遅くなっちゃった」",
|
||||
"201012611_50": "「……」",
|
||||
"201012611_51": "「あれ? どうして黙ってるの?」",
|
||||
"201012611_52": "「お、おかえり……」",
|
||||
"201012611_53": "「あッ……。うんッ! ただいまッ!」",
|
||||
"201012611_54": "「フフ、こういうのいいよね。\\n なんだか帰ってきたって感じがして好きだな」",
|
||||
"201012611_55": "「ほ、ほら、満足したなら上がれよな。\\n あと風呂沸かしといたから先に入ってこいよ」",
|
||||
"201012611_56": "「でも、ご飯食べてないよね?\\n 食材も買ってきたから作っちゃおうと思ったんだけど」",
|
||||
"201012611_57": "「いいよ、わざわざそんな……」",
|
||||
"201012611_58": "「わたしがやりたいからいいの」",
|
||||
"201012611_59": "「ったく、優しいんだかわがままなんだか……。\\n わかった、お前に任せるぞ」",
|
||||
"201012611_60": "「ありがとう。じゃあ、わたしが作っている間に\\n 先にお風呂へ入ってきちゃって」",
|
||||
"201012611_61": "「ああ、そうするか」",
|
||||
"201012611_62": "「あッ、その前に。はい、これどうぞ」",
|
||||
"201012611_63": "「なんだ、これ? 入浴剤か?」",
|
||||
"201012611_64": "「買い物してるときに見つけて、\\n お土産にと思って買ってきたの」",
|
||||
"201012611_65": "「へー、こういうの使わないから、たまにはいいか。\\n ありがたくいただいとくな」",
|
||||
"201012611_66": "「食器とか置き場所がわからなかったら\\n 適当に聞きに来いよ」",
|
||||
"201012611_67": "「うん、ごゆっくりどうぞ」",
|
||||
"201012611_68": "「……よし、クリスはお風呂に行ったし、\\n まず下ごしらえから始めようかな」",
|
||||
"201012611_69": "「ええっと、今日の献立は――」",
|
||||
"201012611_70": "「<size=40>うわあッ!? なんだこりゃッ!</size>」",
|
||||
"201012611_71": "「ど、どうしたのッ!?」",
|
||||
"201012611_72": "「何これ、お風呂場が泡だらけッ!?」",
|
||||
"201012611_73": "「入浴剤を入れたら急に出てきたんだよッ!」",
|
||||
"201012611_74": "「……ああ、これって泡が立つタイプの入浴剤だったんだ。\\n ごめん、ちゃんと見てなかった」",
|
||||
"201012611_75": "「つまりなんだ、これが正解ってことなのか?\\n まったく驚かせやがって……」",
|
||||
"201012611_76": "「うん、そうみたい」",
|
||||
"201012611_77": "「フフ、それにしてもクリス、驚きすぎだよ」",
|
||||
"201012611_78": "「し、しかたないだろ、使うの初めてなんだから」",
|
||||
"201012611_79": "「じゃあ、初めての泡風呂を楽しんでね。\\n わたしはお料理の続きを――」",
|
||||
"201012611_80": "「きゃあッ!?」",
|
||||
"201012611_81": "「あぶねえッ!」",
|
||||
"201012611_82": "「ったく、尻もちで済んだからよかったけど、\\n 泡だらけで滑るんだから、気をつけろよな」",
|
||||
"201012611_83": "「ありがとう、手を貸してくれて。\\n おかげで助かったよ」",
|
||||
"201012611_84": "「礼は別にいいけど、服が濡れたんじゃないか?」",
|
||||
"201012611_85": "「うッ……そういえば、お尻がちょっと冷たい……。\\n 着替えてきたほうがいいかも……」",
|
||||
"201012611_86": "「……」",
|
||||
"201012611_87": "「どうせあとで風呂に入るのに着替えるなんて面倒だろ。\\n このまま一緒に入るか?」",
|
||||
"201012611_88": "「2人でお風呂?」",
|
||||
"201012611_89": "「いや、やっぱそれは――」",
|
||||
"201012611_90": "「いいね、このまま一緒に入ろっか」",
|
||||
"201012611_91": "「……え?」",
|
||||
"201012611_92": "「泡風呂なんていつぶりかな。\\n こういうお風呂もたまにはいいよね」",
|
||||
"201012611_93": "「あ、ああ……」",
|
||||
"201012611_94": "「ほら、こうやって泡を手に取って……。\\n ふーって吹くとシャボン玉みたいで面白いよ」",
|
||||
"201012611_95": "「そうだな……」",
|
||||
"201012611_96": "「さっきから静かだけど、どうしたの。\\n もしかして、のぼせちゃった?」",
|
||||
"201012611_97": "「やっぱ、別々に入らないか?」",
|
||||
"201012611_98": "「もしかして、恥ずかしいの?\\n 女の子同士なんだから気にしなくていいのに」",
|
||||
"201012611_99": "「そ、そういう問題じゃなくてだな。\\n 2人きりってのはなんだかどうも……」",
|
||||
"201012611_100": "「2人で入るのなんて普通じゃない。\\n わたしはよく響と一緒にお風呂入るよ?」",
|
||||
"201012611_101": "「お前たちの普通はあたしにとって普通じゃないんだよッ!」",
|
||||
"201012611_102": "「そう……?」",
|
||||
"201012611_103": "(2人で楽しくお風呂に入れると思ってたのに、\\n クリスは楽しめてないみたい)",
|
||||
"201012611_104": "(響と入るときって、どんなことしてたかな……。\\n それをしたら、きっと楽しめるはず)",
|
||||
"201012611_105": "「じゃあ、あたしは先に――」",
|
||||
"201012611_106": "「ねえ、せっかくだから身体洗ってあげようか?」",
|
||||
"201012611_107": "「か、身体を洗うだとッ!?」",
|
||||
"201012611_108": "「お風呂なんだから洗うものでしょ。\\n 響もね、背中を流してあげると喜んでくれるよ」",
|
||||
"201012611_109": "「だから、一緒にするなってッ!\\n 身体くらい、自分で洗えるからやらなくていい」",
|
||||
"201012611_110": "「遠慮なんてしなくていいよ。\\n 泡風呂だから入ったままでもこうやって手で洗えるんだから」",
|
||||
"201012611_111": "「わあッ!? きゅ、急に背中に触るなッ!\\n 変な声出るじゃねーかッ!」",
|
||||
"201012611_112": "「じゃあ、今度は、お腹洗うよ」",
|
||||
"201012611_113": "「バ、バカッ! 言えばいいってもんじゃねーッ!」",
|
||||
"201012611_114": "「あッ、逃げちゃダメだよ。\\n せっかく一緒に入ってるんだから、楽しまないと」",
|
||||
"201012611_115": "「はい、じっとしててね」",
|
||||
"201012611_116": "「はぁ……はぁ……」",
|
||||
"201012611_117": "「ちょっと遊び過ぎちゃったかな……。\\n のぼせてきたかも……」",
|
||||
"201012611_118": "「あ、あたしもだ……」",
|
||||
"201012611_119": "「上がって一休みしたら、ご飯にしようね……」",
|
||||
"201012611_120": "「ああ、そうするか……」",
|
||||
"201012611_121": "「ねえ、初めての泡風呂は楽しめた?\\n わたしはすごく楽しかったよ」",
|
||||
"201012611_122": "「……ま、まあ、悪くはなかったな」",
|
||||
"201012611_123": "「次は響と3人で一緒に入ろうね。\\n きっともっと楽しいよ」",
|
||||
"201012611_124": "「それだけは、マジで勘弁してくれ……」"
|
||||
}
|
@ -1,40 +0,0 @@
|
||||
{
|
||||
"201012711_0": "キケンな体育倉庫",
|
||||
"201012711_1": "「カラーコーンを片付ける場所って、ここでいいんだっけ……。\\n 体育倉庫って奥まったところにあるからちょっと怖いんだよね」",
|
||||
"201012711_2": "「響も待ってるだろうし、\\n 早く片付けて教室に戻らないと――」",
|
||||
"201012711_3": "「えっと、カラーコーンはここにまとめて置いて――。\\n ……うん、これでよしっと」",
|
||||
"201012711_4": "「物音……?」",
|
||||
"201012711_5": "(奥に誰かいるのかな……?\\n でも、きっと気のせいだよね)",
|
||||
"201012711_6": "「<size=25>もう少しデ……ス</size>」",
|
||||
"201012711_7": "「<size=25>頑張って……</size>」",
|
||||
"201012711_8": "(やっぱり誰かいるッ!?\\n でもこの声……聞き覚えが……)",
|
||||
"201012711_9": "「……もしかして」",
|
||||
"201012711_10": "「やっぱり。調ちゃんと切歌ちゃん?」",
|
||||
"201012711_11": "「ひぃいいッ! でッ、出たデーーースッ!」",
|
||||
"201012711_12": "「切ちゃんッ、危ない……ッ!」",
|
||||
"201012711_13": "「え……きゃあッ!」",
|
||||
"201012711_14": "「いたたッ……」",
|
||||
"201012711_15": "「大丈夫ですか?」",
|
||||
"201012711_16": "「うん、大丈夫……。\\n あれッ、体が動かない……?」",
|
||||
"201012711_17": "「うう、動くとネットが食い込むデス……」",
|
||||
"201012711_18": "「ご、ごめんねッ! しっかり絡まっちゃってるみたい。\\n どうしてこんなことに……」",
|
||||
"201012711_19": "「体育の時間に使うネットを取りに来たんですけど、\\n 棚の高い位置で届かなくて……」",
|
||||
"201012711_20": "「なんとか取れそうだったんデスけど、\\n 声に驚いて転んでしまったデス……」",
|
||||
"201012711_21": "「……結果、こんなことに」",
|
||||
"201012711_22": "「そうだったんだ……ごめんね……」",
|
||||
"201012711_23": "「ああッ! 授業が始まっちゃうデスッ!\\n 早くネットを持っていかないと……」",
|
||||
"201012711_24": "「ひゃッ!\\n き、切歌ちゃんッ、手が変なところ触ってるッ!」",
|
||||
"201012711_25": "「ごッ、ごめんなさいデスッ!\\n でもなんとか抜け出さないと……それなら逆側から――」",
|
||||
"201012711_26": "「あうッ! き、切ちゃんッ……。\\n 無理やり動くと余計絡まっちゃう……」",
|
||||
"201012711_27": "「うう……八方ふさがりデス……」",
|
||||
"201012711_28": "「困ったね、どうしようか……」",
|
||||
"201012711_29": "「奥に誰かいるのか……?」",
|
||||
"201012711_30": "「この声は……クリス先輩?」",
|
||||
"201012711_31": "「助かったデスッ! \\n クリス先輩ッ、こっちデースッ!」",
|
||||
"201012711_32": "「うわッ! お、お前ら、\\n こんなところで何やってんだよッ!」",
|
||||
"201012711_33": "「え……?」",
|
||||
"201012711_34": "「さ、3人でそんなッ!?\\n あ、あたしは何も見てないからな――ッ!!」",
|
||||
"201012711_35": "「待ってクリス先輩――ッ!」",
|
||||
"201012711_36": "「誤解だから戻ってきてッ!」",
|
||||
"201012711_37": "「<size=40>カムバックデースッ!!</size>」"
|
||||
}
|
@ -1,125 +0,0 @@
|
||||
{
|
||||
"201012811_0": "響のバースデー2019",
|
||||
"201012811_1": "「ふー、やっと授業が終わったよー……。\\n 未来、帰ろうッ!」",
|
||||
"201012811_2": "「ご、ごめん、今日はちょっと用事があるんだ」",
|
||||
"201012811_3": "「そうなんだ……。1人で帰るのも寂しいし、\\n クリスちゃんたちを誘ってみようかな」",
|
||||
"201012811_4": "「あッ、クリスや切歌ちゃんたちも今日は任務があるから、\\n 忙しいって言ってたような……」",
|
||||
"201012811_5": "「えッ、そうなの? はー……。じゃあ、今日は1人か……」",
|
||||
"201012811_6": "「あんまり遅くならないでね。夜道は危ないし、\\n 何よりわたしが寂しいからッ!」",
|
||||
"201012811_7": "「うん、わかった。なるべく早く帰るようにするね」",
|
||||
"201012811_8": "「じゃあ、またあとでねッ!」",
|
||||
"201012811_9": "(ごめんね、響……)",
|
||||
"201012811_10": "「おッ、やっと来たか。あいつにはつけられてないだろうな」",
|
||||
"201012811_11": "「うん、誤魔化すのが大変だったけど、\\n ちゃんと見送ってからここに来たから大丈夫だよ」",
|
||||
"201012811_12": "「ではでは、作戦会議を始めるデスよ。名付けて――ッ!」",
|
||||
"201012811_13": "「響さん、お誕生日会どうしようか会議」",
|
||||
"201012811_14": "「まんまだな。わかりやすいから別にいいけど」",
|
||||
"201012811_15": "「マリアと翼さんは任務で日本にいないからお誕生日会には\\n 参加できないデス。なので、アタシたちの責任は重大デスよ」",
|
||||
"201012811_16": "「2人の分も、盛大にお祝いしないとね」",
|
||||
"201012811_17": "「……で、それぞれのプレゼントは決まったけど、\\n 問題はパーティで何をやるかだ」",
|
||||
"201012811_18": "「豪華なお料理をごちそうするのはどうデスかッ!?」",
|
||||
"201012811_19": "「主役があいつだから、それは必須だな。\\n それだけでも喜びそうだけど……」",
|
||||
"201012811_20": "「1年に一度しかない特別な日だから、もっと記憶に\\n 残るような特別なことをしてあげたいよね」",
|
||||
"201012811_21": "「確かに、そうですね」",
|
||||
"201012811_22": "「うーん……、でもいざ考えるとなると難しいな」",
|
||||
"201012811_23": "「好きなこと、喜んでくれそうなこと、\\n アタシたちがしてあげたいことデスか……?」",
|
||||
"201012811_24": "「……あッ!\\n いいこと思いついたかもッ!」",
|
||||
"201012811_25": "「おッ、なんだ?」",
|
||||
"201012811_26": "「それはね……」",
|
||||
"201012811_27": "「未来、大丈夫……?」",
|
||||
"201012811_28": "「え? 急にどうしたの?」",
|
||||
"201012811_29": "「だって、最近、様子がおかしいから……」",
|
||||
"201012811_30": "「放課後はすぐにどこかへ行っちゃうし、帰りは遅いし、\\n 帰ってきたと思ったらなんだか疲れてるし……」",
|
||||
"201012811_31": "「困ってることがあるなら、わたしに相談してよ。\\n どんなことでも力になるからッ!」",
|
||||
"201012811_32": "「え、ええっと、なんでもないから大丈夫だよ」",
|
||||
"201012811_33": "(隠し事をするのは気が引けるけど、\\n 響に本当のことは言えないし……)",
|
||||
"201012811_34": "「本当に大丈夫……?」",
|
||||
"201012811_35": "「響は心配しすぎだよ。本当に大丈夫だから安心して」",
|
||||
"201012811_36": "「本当の本当に?」",
|
||||
"201012811_37": "「はい、この話は終わり。\\n わたしは行かなきゃいけないから、またあとでね」",
|
||||
"201012811_38": "「あッ、未来ッ!」",
|
||||
"201012811_39": "「……」",
|
||||
"201012811_40": "「ビッキー、ヒナのこと心配してるみたいだけどどうしたの?」",
|
||||
"201012811_41": "「それが、わからないんだよね。教えてくれなくて……」",
|
||||
"201012811_42": "「隠し事だなんて珍しいですね。\\n 何か心当たりは……?」",
|
||||
"201012811_43": "「あッ、そうかッ! この時期って……」",
|
||||
"201012811_44": "「あー……」",
|
||||
"201012811_45": "「え、何か思い当たることがあるのッ!?」",
|
||||
"201012811_46": "「いやいや、なんでもない。ヒナのことなら心配ないってッ!\\n たぶん、そのうち話してくれるんじゃないかな」",
|
||||
"201012811_47": "「そのうち……でも、未来にもしものことがあったらッ!」",
|
||||
"201012811_48": "「こうなったら、クリスちゃんたちに聞いてみようッ!」",
|
||||
"201012811_49": "「行ってしまいました……」",
|
||||
"201012811_50": "「でも、本人に言うわけにはいかないよね」",
|
||||
"201012811_51": "「まったくもう、鈍感主人公系アニメじゃないんだからッ!」",
|
||||
"201012811_52": "「クリスちゃんッ!」",
|
||||
"201012811_53": "「うわッ!? な、なんだよ、血相変えてッ!」",
|
||||
"201012811_54": "「こんにちは」",
|
||||
"201012811_55": "「何かあったんデスか?」",
|
||||
"201012811_56": "「2人もいたんだね、ちょうどよかった。\\n 未来のことで話があるのッ!」",
|
||||
"201012811_57": "「えッ!?」",
|
||||
"201012811_58": "「実は最近、放課後になるとどこかに――」",
|
||||
"201012811_59": "「悪い、あたしたちもこれから出なきゃいけないんだ。\\n 話は今度聞くから、じゃあな」",
|
||||
"201012811_60": "「えッ!? ちょ、ちょっと、3人とも行っちゃうのッ!?」",
|
||||
"201012811_61": "「今日はまだダメデスけど、明日はきっと、未来さんとも\\n 会えるはずデスッ!」",
|
||||
"201012811_62": "「そうですね、明日までの辛抱です」",
|
||||
"201012811_63": "「あ、明日……?」",
|
||||
"201012811_64": "「ああ、また明日なッ!」",
|
||||
"201012811_65": "(うう……、待ちきれないよう……)",
|
||||
"201012811_66": "(1日経ったけど、\\n 結局ちゃんと話ができないままだ……)",
|
||||
"201012811_67": "(今日も未来はいつの間にかいなくなってるし、\\n うー……、今日も1人なのかな……)",
|
||||
"201012811_68": "「……あれ? 机の中に何か入ってる。\\n これって、手紙?」",
|
||||
"201012811_69": "「ええっと……あッ、未来からだッ!」",
|
||||
"201012811_70": "「『音楽室で待ってます』って、これはッ!」",
|
||||
"201012811_71": "「未来ーッ!」",
|
||||
"201012811_72": "「響、誕生日おめでとうッ!」",
|
||||
"201012811_73": "「<size=40>おめでとーッ!</size>」",
|
||||
"201012811_74": "「えッ、ええっと、あれッ!? おめでとう……?」",
|
||||
"201012811_75": "「今日は、響の誕生日でしょ?」",
|
||||
"201012811_76": "「あッ!\\n 未来のことが気になりすぎて、すっかり忘れてた……ッ!」",
|
||||
"201012811_77": "「さすがに気づいてるかと思ったけど、\\n 本気で騙されてくれてたのか……」",
|
||||
"201012811_78": "「今日はわたしたちから、演奏のプレゼントがあります」",
|
||||
"201012811_79": "「実はみんなで放課後に集まって、練習してたんデスよッ!」",
|
||||
"201012811_80": "「その練習の成果を今から披露するから、ちゃんと聴いとけよ」",
|
||||
"201012811_81": "「そ、そう、だったんだ……」",
|
||||
"201012811_82": "「内緒にしててごめんね。\\n だけど、響に喜んでほしくて」",
|
||||
"201012811_83": "「未来、あの……」",
|
||||
"201012811_84": "「ストップ。まずは演奏を聴いて?」",
|
||||
"201012811_85": "「う、うん……」",
|
||||
"201012811_86": "「じゃあ、いくよ。せーの……ッ!」",
|
||||
"201012811_87": "「……」",
|
||||
"201012811_88": "(未来たちの演奏、上手だな。\\n このためにいっぱい練習してくれてたんだ……)",
|
||||
"201012811_89": "(一緒に帰れなかったり、帰りが遅かったのは\\n そういうことだったんだね……)",
|
||||
"201012811_90": "(ううーッ! まだ演奏中だけど、このありがとうの\\n 気持ちを今すぐみんなに伝えたいッ!)",
|
||||
"201012811_91": "(でも、演奏の邪魔をしたらダメだし……。\\n あ、そうだッ!)",
|
||||
"201012811_92": "「わたしも混ざるッ! このタンバリンでッ!」",
|
||||
"201012811_93": "「ッ!?」",
|
||||
"201012811_94": "「ごめんッ! でも、気持ちがあふれて、\\n 聴いてるだけなんてできないよッ!」",
|
||||
"201012811_95": "「それに、みんな楽しそうに演奏してるから、\\n 羨ましくなっちゃったッ!」",
|
||||
"201012811_96": "「飛び入り参加大歓迎デスッ!」",
|
||||
"201012811_97": "「響さんが喜んでくれてるなら、大成功だね」",
|
||||
"201012811_98": "(ま、大人しく聴いてるよりこっちの方がこいつらしいな)",
|
||||
"201012811_99": "「よーし、このままみんなで演奏しようッ」",
|
||||
"201012811_100": "「やったーッ!」",
|
||||
"201012811_101": "「素敵な演奏をありがとうッ!」",
|
||||
"201012811_102": "「うん、響に喜んでもらえてよかった」",
|
||||
"201012811_103": "「では、改めて。お誕生日、おめでとうデースッ!」",
|
||||
"201012811_104": "「おめでとうございます」",
|
||||
"201012811_105": "「おめでとう」",
|
||||
"201012811_106": "「未来ぅッ!」",
|
||||
"201012811_107": "「わッ!?\\n ちょ、ちょっと、急に抱きついてきたら危ないでしょ」",
|
||||
"201012811_108": "「切歌ちゃんッ!」",
|
||||
"201012811_109": "「わわッ!?」",
|
||||
"201012811_110": "「調ちゃんッ!」",
|
||||
"201012811_111": "「は、はい……」",
|
||||
"201012811_112": "「クリスちゃーんッ!」",
|
||||
"201012811_113": "「うわッ!? 落ち着け、このバカッ!」",
|
||||
"201012811_114": "「だって、一緒にいられる時間が少なくって、\\n 今日まで寂しくて……」",
|
||||
"201012811_115": "「まあ、隠してて悪かったな」",
|
||||
"201012811_116": "「寂しい思いをさせちゃってごめんね」",
|
||||
"201012811_117": "「でも、さっきの演奏で、\\n 寂しさも吹き飛ぶくらい嬉しくなったのッ!」",
|
||||
"201012811_118": "「だから嬉しくて、つい……」",
|
||||
"201012811_119": "「感情の表現が大胆でびっくりしたデスよ」",
|
||||
"201012811_120": "「フフ、寂しい思いをさせちゃったぶん、\\n もっともっとお祝いしないとね」",
|
||||
"201012811_121": "「実はこのあとS.O.N.G.でパーティの準備もしてあるんだ」",
|
||||
"201012811_122": "「やったーッ! 今日はずーっと離れないからね、未来ッ!」"
|
||||
}
|
@ -1,88 +0,0 @@
|
||||
{
|
||||
"201012911_0": "暴走する破壊衝動",
|
||||
"201012911_1": "「おまたせ、必要な資料はこれで揃ったかしら」",
|
||||
"201012911_2": "「お手数をおかけして申し訳ありません。\\n データベースだけだと足りない資料もあるので助かりました」",
|
||||
"201012911_3": "「今度は何を調べているの?」",
|
||||
"201012911_4": "「シンフォギアの暴走状態について、です」",
|
||||
"201012911_5": "「暴走状態は、装者の生命力が低下したり、怒りなどの感情によって\\n 理性が低下した場合に、聖遺物の力が抑えきれなくなり発動します」",
|
||||
"201012911_6": "「メカニズムをもっと詳しく解き明かして、\\n シンフォギアを運用するリスクを低減できればと」",
|
||||
"201012911_7": "「なるほど……。今までの戦闘中にも何度か、\\n 装者が暴走状態に陥ってしまっているものね」",
|
||||
"201012911_8": "「はい、データベースにも残っていました」",
|
||||
"201012911_9": "「でも、そこまでわかっているのに、\\n 他にどんなことを調べているのかしら?」",
|
||||
"201012911_10": "「はい。装者が暴走状態となるリスクが高まる状況は、\\n 他にもあります」",
|
||||
"201012911_11": "「過去、響さんが完全聖遺物デュランダルを手に取ったときに、\\n 暴走状態に陥った事例があります」",
|
||||
"201012911_12": "「……ッ!\\n たしかに、そうだったわね」",
|
||||
"201012911_13": "「詳しくはまだわかりませんが、聖遺物同士の力が反発することで、\\n より制御が難しくなり暴走してしまうリスクが高まるようです」",
|
||||
"201012911_14": "「そして今、2つの聖遺物を行使するギア形態、\\n デュオレリックギアが運用されています」",
|
||||
"201012911_15": "「今後、もし新たなデュオレリックギアを発動する場合に\\n 装者が暴走しないためにも、研究してくれているのね」",
|
||||
"201012911_16": "「はい。ボクの力は微々たるものですが……」",
|
||||
"201012911_17": "「そんなことないわ。いつもありがとう。\\n 私も、可能な限り協力するわね」",
|
||||
"201012911_18": "「ありがとうございます。成果が出せるように頑張りますッ!」",
|
||||
"201012911_19": "「だけど、あまり無理はしないように気をつけること。\\n 頑張りすぎて身体を壊してしまったらダメよ?」",
|
||||
"201012911_20": "「は、はい、気をつけます……ッ!」",
|
||||
"201012911_21": "「さあ、楽しい特訓の時間だ。\\n 今日は俺が相手になろう」",
|
||||
"201012911_22": "「いや、楽しいのはおっさんとあのバカだけだろ」",
|
||||
"201012911_23": "「あれ? その響さんの姿が見えませんけど……」",
|
||||
"201012911_24": "「そういえば、マリアもいないデスよ」",
|
||||
"201012911_25": "「あの2人のことだ。\\n 張り切って先に始めているのではないか?」",
|
||||
"201012911_26": "「この音はッ!?」",
|
||||
"201012911_27": "「トレーニングルームのほうだと思います」",
|
||||
"201012911_28": "「あのバカ、またなんかやらかしたのかッ!?」",
|
||||
"201012911_29": "「とにかく状況を確認する、急ぐぞッ!」",
|
||||
"201012911_30": "「これは……」",
|
||||
"201012911_31": "「グオオオオオオオオオオオッ!」",
|
||||
"201012911_32": "「ガアアアアアアアアアアアアッ!」",
|
||||
"201012911_33": "「た、大変デスッ!」",
|
||||
"201012911_34": "「2人揃ってなんで黒くなってんだよッ!」",
|
||||
"201012911_35": "「この際、理由は後だッ!\\n 早く2人を止めるぞッ!」",
|
||||
"201012911_36": "「わかりましたッ!」",
|
||||
"201012911_37": "「師匠、みんなッ!\\n さっきのすごい音はなんだったんですかッ!?」",
|
||||
"201012911_38": "「お前が暴れたせいだろッ!」",
|
||||
"201012911_39": "「……って、はあッ!?」",
|
||||
"201012911_40": "「た、立花、なのか……?」",
|
||||
"201012911_41": "「え? は、はいッ!」",
|
||||
"201012911_42": "「これはどういう状況なの?」",
|
||||
"201012911_43": "「うわッ!? マリアまでいるデスよッ!?」",
|
||||
"201012911_44": "「まるでわたしがいたらいけないみたいな言い方ね」",
|
||||
"201012911_45": "「だって、あれ」",
|
||||
"201012911_46": "「ウガアアアアアアアアアアアッ!」",
|
||||
"201012911_47": "「アウウウッ!」",
|
||||
"201012911_48": "「何あの黒いのッ!? 怖いッ!」",
|
||||
"201012911_49": "「どう見てもお前だろッ!」",
|
||||
"201012911_50": "「た、確かに言われてみればわたしだけど。\\n わたしはここにいるよ?」",
|
||||
"201012911_51": "「これはどういう状況なのよッ!」",
|
||||
"201012911_52": "「みなさん、ごめんなさいッ!\\n この惨状はボクのせいです」",
|
||||
"201012911_53": "「なにッ!?\\n どういうことか説明してもらえるか?」",
|
||||
"201012911_54": "「実は、研究のために響さんとマリアさんの暴走状態を\\n シミュレート機能で再現しようとしたんです」",
|
||||
"201012911_55": "「ですが、あまりにもエネルギーが高すぎたため、\\n 制御できなくなってしまって……」",
|
||||
"201012911_56": "「ホント、どこまでも迷惑なバカだな」",
|
||||
"201012911_57": "「え、わたしのせいッ!?」",
|
||||
"201012911_58": "「なんとかしようと試みたのですが、\\n 制御不能状態で……」",
|
||||
"201012911_59": "「友里さんのアドバイスを聞いて休憩していればこんなことには……。\\n 本当にごめんなさい。ボクのせいでこんなことに……」",
|
||||
"201012911_60": "「そんなに謝らなくていいデスよ」",
|
||||
"201012911_61": "「起こってしまったものは仕方ないよ、みんなでなんとかしよう」",
|
||||
"201012911_62": "「そういうことだ、気に病む必要はない。\\n よし、機械のコントロールが効かないなら、俺が1発殴って……」",
|
||||
"201012911_63": "「待ってッ! 司令の力でそんなことをしたら、\\n 本部の他の機器にまで影響が出かねないわ」",
|
||||
"201012911_64": "「では、どうする?」",
|
||||
"201012911_65": "「もちろん、自分の暴走は自分で止めますッ!」",
|
||||
"201012911_66": "「Balwisyall Nescell gungnir tron――」",
|
||||
"201012911_67": "「彼女の言う通りよ、ここはわたしたちが行くわッ!」",
|
||||
"201012911_68": "「Seilien coffin airget-lamh tron――」",
|
||||
"201012911_69": "「行きましょう、マリアさんッ!」",
|
||||
"201012911_70": "「ええッ!」",
|
||||
"201012911_71": "「待て、シミュレーションとはいえ、危険な相手だぞッ!」",
|
||||
"201012911_72": "「わかっています、きっとここにいる誰よりもッ!」",
|
||||
"201012911_73": "「それにこうして向かい合ってみて初めて知りました」",
|
||||
"201012911_74": "「翼さんやクリスちゃんはあんなに怖いものを\\n 身体を張って止めてくれたんだなって……」",
|
||||
"201012911_75": "「だからこそ、自分が暴れる姿は見ていられない。\\n わたしが止めなくちゃいけないんだって、思うんですッ!」",
|
||||
"201012911_76": "「わたしも……」",
|
||||
"201012911_77": "「あのときは弱い自分を受け入れられず、強くなろうと\\n 躍起になった挙句に、暴走状態になってしまった」",
|
||||
"201012911_78": "「だからこそ、らしくあることが強さであることを証明するため、\\n 過去のわたしを打ち破るわッ!」",
|
||||
"201012911_79": "「……お前たちの意志はよくわかった。\\n ならば、もう止めん。全力でぶつかって、叩きのめしてこいッ!」",
|
||||
"201012911_80": "「はいッ!」",
|
||||
"201012911_81": "「ガウアアアアアアッ!」",
|
||||
"201012911_82": "「グアアアアアッ!」",
|
||||
"201012911_83": "「わたしはわたしがッ!」",
|
||||
"201012911_84": "「止めてみせるッ!」",
|
||||
"201012911_85": "「<size=40>はあああああああ――ッ!</size>」"
|
||||
}
|
@ -1,67 +0,0 @@
|
||||
{
|
||||
"201013011_0": "父との思い出",
|
||||
"201013011_1": "「エルフナインちゃん、ちょっと相談が……」",
|
||||
"201013011_2": "「あれ?」",
|
||||
"201013011_3": "「すー……すー……」",
|
||||
"201013011_4": "「こいつ、またデスクで寝てるのか」",
|
||||
"201013011_5": "「んん……」",
|
||||
"201013011_6": "「起きる気配がないな」",
|
||||
"201013011_7": "「どうするデス? このままだと風邪引いちゃうデスよ」",
|
||||
"201013011_8": "「毛布、掛けてあげよう」",
|
||||
"201013011_9": "「うん、そうだねッ! 起こさないようにそーっと……」",
|
||||
"201013011_10": "「フフ……」",
|
||||
"201013011_11": "「笑ってる……。楽しい夢でも見てるのかしらね」",
|
||||
"201013011_12": "「パ……パ……」",
|
||||
"201013011_13": "「……パパ……パパってばッ!」",
|
||||
"201013011_14": "「ほら、早く起きて。もう朝だよ」",
|
||||
"201013011_15": "「んん……キャロル、おはよう……」",
|
||||
"201013011_16": "「早く顔を洗って来て。\\n せっかく作った朝ごはんが冷めちゃうでしょ」",
|
||||
"201013011_17": "「うん、美味しいッ! さすがキャロルだ。\\n パパが作ったときとは大違いだよ」",
|
||||
"201013011_18": "「だから言ったでしょ。\\n わたしのほうが絶対に美味しく作れるって」",
|
||||
"201013011_19": "「ああ、キャロルの言う通りだな」",
|
||||
"201013011_20": "「わたしからの命題、美味しさの秘密はわかった?」",
|
||||
"201013011_21": "「うーん……、まだわかりそうにないな。\\n もっとたくさん食べてみないと」",
|
||||
"201013011_22": "「フフ、わかったわ。明日もわたしが作ってあげる」",
|
||||
"201013011_23": "「……あッ、そうだった。\\n 今日は天気がいいから洗濯物も干しておかないと」",
|
||||
"201013011_24": "「それはパパがやるよ。\\n キャロルは朝ご飯を作ってくれただろう?」",
|
||||
"201013011_25": "「心配しないで。わたしだったら大丈夫ッ!」",
|
||||
"201013011_26": "「だから、パパは錬金術の研究に専念して。\\n 早くみんなをはやり病から助けてあげて」",
|
||||
"201013011_27": "「……わかった、ありがとう」",
|
||||
"201013011_28": "「パパは今日もアルニムを採取しに行くよ。\\n キャロルは……」",
|
||||
"201013011_29": "「わたしも一緒に行きたいッ!」",
|
||||
"201013011_30": "「すぐに洗濯物を干しちゃうから、\\n パパは準備をして待っててね」",
|
||||
"201013011_31": "「ああ」",
|
||||
"201013011_32": "「んーッ! 風が気持ちいいね、パパッ!」",
|
||||
"201013011_33": "「そうだな……。でも、本当についてきてよかったのか?\\n 遊びに行ったりしてもよかったのに」",
|
||||
"201013011_34": "「わたしだって、パパのやっていることを手伝いたいの。\\n それに、パパと一緒のほうが楽しいし」",
|
||||
"201013011_35": "「そうか……」",
|
||||
"201013011_36": "「どうしたの?」",
|
||||
"201013011_37": "「少しだけじっとしててもらえるかな」",
|
||||
"201013011_38": "「うん、いいけど――」",
|
||||
"201013011_39": "「きゃあッ!?」",
|
||||
"201013011_40": "「おお、持ち上がるか不安だったけど、\\n なんとかなるもんだね」",
|
||||
"201013011_41": "「するならするって先に言ってよ。\\n 肩車されるだなんて、子供っぽくて恥ずかしい……」",
|
||||
"201013011_42": "「……」",
|
||||
"201013011_43": "「パパ……?」",
|
||||
"201013011_44": "「……もし、パパがいなくなったら、\\n キャロルは1人になってしまう」",
|
||||
"201013011_45": "「え……急にどうしたの?」",
|
||||
"201013011_46": "「もしもの話だよ」",
|
||||
"201013011_47": "「たとえそうなっても、周りの人に憎しみを向けて\\n 1人ぼっちになってはいけないよ」",
|
||||
"201013011_48": "「手を伸ばして、取り合うんだ。\\n そうすればきっとみんなキャロルを助けてくれる」",
|
||||
"201013011_49": "「難しくて、よくわからないよ」",
|
||||
"201013011_50": "「ああ、ごめん、パパの悪い癖だ。\\n でももし、自分が1人だと感じたら思い出してほしい」",
|
||||
"201013011_51": "「うん、わかった……。\\n だけど、わたしは1人なんかじゃないよ」",
|
||||
"201013011_52": "「だって、わたしにはパパがいるから」",
|
||||
"201013011_53": "「ハハハ、そうだね。可愛いキャロルを置いていなくなるなんて\\n 酷いたとえ話だったよ」",
|
||||
"201013011_54": "「もう……。\\n 罰として、目的地にはこのまま向かいますッ!」",
|
||||
"201013011_55": "「ええ? さっきは恥ずかしがってたじゃないか」",
|
||||
"201013011_56": "「いいのッ! さあ、出発ッ!」",
|
||||
"201013011_57": "(みんなを救うために頑張っているパパが\\n いなくなるなんて、あるわけないよね)",
|
||||
"201013011_58": "(だけど、パパは1人じゃお料理もできないんだから。\\n わたしが一緒にいてあげなきゃッ!)",
|
||||
"201013011_59": "「んん……、いつの間に寝てしまったんでしょう……。」",
|
||||
"201013011_60": "(なんだか幸せな夢を見ていた気がするけど……、\\n ……だめだ。思い出せない)",
|
||||
"201013011_61": "(ひょっとして、いつかのキャロルの記憶でしょうか)",
|
||||
"201013011_62": "(フフ、だったらいいな……)",
|
||||
"201013011_63": "「あれ? この毛布は……」",
|
||||
"201013011_64": "「きっと、誰かが心配してかけてくれたんですね。\\n ありがとうございます。みなさん……」"
|
||||
}
|
@ -1,191 +0,0 @@
|
||||
{
|
||||
"201013111_0": "XV発売記念 もしもメモリア",
|
||||
"201013111_1": "もしも、エルフナインの中にキャロルの意識が残っていたら――",
|
||||
"201013111_2": "「……1週間の長期休暇、ですか?」",
|
||||
"201013111_3": "「ああ、日ごろから尽力してくれているエルフナインくんに、\\n たまにはゆっくり休んでもらおうと思ってな」",
|
||||
"201013111_4": "「お気遣い、ありがとうございます。\\n ですが、そんなに休んでしまうとご迷惑になってしまうのでは……」",
|
||||
"201013111_5": "「心配はいらない。子供に無理をさせてしまっては\\n 大人とは言えないからな」",
|
||||
"201013111_6": "「で、ですが……」",
|
||||
"201013111_7": "(少しは考えろ。毎日毎日、夜遅くまで\\n 研究をしていたら誰だって心配するに決まってる)",
|
||||
"201013111_8": "(キャロル……)",
|
||||
"201013111_9": "(ボクは、無理をしているつもりはないのですが……)",
|
||||
"201013111_10": "「そう言わずに甘えておきなさい。今は大きな動きもなくて、\\n 休むにはちょうどいい時期なんだから」",
|
||||
"201013111_11": "「俺たちなら大丈夫。それに、君が休んでくれないとこっちが\\n 休みにくくなっちゃうからね」",
|
||||
"201013111_12": "「みなさん……」",
|
||||
"201013111_13": "「休みの間に様々なものに触れ、錬金術師として、\\n 見識を広めるいい機会になると思うが、どうかな?」",
|
||||
"201013111_14": "「……わかりました。ボク、お暇をいただきますッ!」",
|
||||
"201013111_15": "「……なるほどッ!\\n それでお休みに何をしようか考えてたんだね」",
|
||||
"201013111_16": "「はい。お休みの間は、以前響さんに教えてもらったアレで\\n 過ごそうかと」",
|
||||
"201013111_17": "「アレって?」",
|
||||
"201013111_18": "「カラオケですッ!\\n お休みといえば、カラオケなんですよね……?」",
|
||||
"201013111_19": "「まさか、一週間ずっとカラオケに行くつもりデスか?」",
|
||||
"201013111_20": "「はい、おかしいですか?」",
|
||||
"201013111_21": "「はっきり言って、おかしいな」",
|
||||
"201013111_22": "「え……」",
|
||||
"201013111_23": "「あまりおすすめできないわね。\\n お休みの過ごし方は、カラオケ以外にも色々あるのよ?」",
|
||||
"201013111_24": "「ええッ!? そうだったんですか……。やっぱりボクは、\\n がっかりめの錬金術師か何かです……」",
|
||||
"201013111_25": "「だったら、アタシたちがお休みの過ごし方を\\n 手取り足取り教えてあげるデースッ!」",
|
||||
"201013111_26": "「わたしも、お休みの日に\\n 一緒に遊んでみたいって思ってた」",
|
||||
"201013111_27": "「迷惑じゃないかしら?」",
|
||||
"201013111_28": "「迷惑だなんてとんでもないですッ!」",
|
||||
"201013111_29": "「そういえば、弦十郎さんに錬金術師として\\n 見識を広めるいい機会だと言われました」",
|
||||
"201013111_30": "「ぜひ、みなさんの休日の過ごし方を教えてください」",
|
||||
"201013111_31": "「決まりだな。任務や用事もあるから、1日ずつ入れ替わりで\\n 休日を共に過ごすとしよう」",
|
||||
"201013111_32": "「ありがとうございますッ!\\n みなさん、ご教授よろしくお願いします」",
|
||||
"201013111_33": "(妙な流れに……。のんびりできるかと思っていたんだがな)",
|
||||
"201013111_34": "(きっと楽しいですよッ! キャロルも一緒に楽しみましょう)",
|
||||
"201013111_35": "「トップバッターはアタシデースッ!\\n 今日はよろしくデス」",
|
||||
"201013111_36": "「はいッ! 精一杯がんばりますッ!」",
|
||||
"201013111_37": "「今日の目標は『うまいもんマップ完成』デスッ!」",
|
||||
"201013111_38": "「うまいもんマップ、ですか?」",
|
||||
"201013111_39": "「この商店街の美味しいものを探して、マップに書き込むんデス。\\n うまいもんを征す者が全てを征す……デスよッ!」",
|
||||
"201013111_40": "「なるほど、マッピングですか。\\n それならボクもお役に立てるかもしれません」",
|
||||
"201013111_41": "「ところで、どうやって美味しいものを探すんでしょう……?」",
|
||||
"201013111_42": "「それはもちろん、実地調査デスよ。食べてうまいと\\n 思ったら、それがうまいもんデスッ!」",
|
||||
"201013111_43": "「な、なるほど……ッ!」",
|
||||
"201013111_44": "「この商店街ではたい焼きとコロッケと\\n ジェラートとお蕎麦が有名なことがわかっているデス」",
|
||||
"201013111_45": "「まずはその辺から攻めてみるデスよ」",
|
||||
"201013111_46": "「事前調査も完璧なんですね。さすがですッ!」",
|
||||
"201013111_47": "「フッフーン、アタシはうまいもんマップ作りの\\n 第一人者デス。頼ってくれていいデスよ」",
|
||||
"201013111_48": "「はいッ!」",
|
||||
"201013111_49": "「それじゃあ、レッツゴーデースッ!」",
|
||||
"201013111_50": "(いや……こいつは体よく暴飲暴食したいだけだろう)",
|
||||
"201013111_51": "(なんなのだ、『うまいもんマップ作りの第一人者』ってッ!)",
|
||||
"201013111_52": "(おい、オレの身体でそんなバカげたカロリーの摂取は……)",
|
||||
"201013111_53": "「たい焼き……焼き魚の一種でしょうか。\\n どんな食べ物なのか興味が尽きません……ッ!」",
|
||||
"201013111_54": "(聞こえてないだと……ッ!?)",
|
||||
"201013111_55": "「わたしの休日の過ごし方は、ずばり鍛錬だ」",
|
||||
"201013111_56": "「君は非戦闘員ではあるが、S.O.N.G.の一員でもある。\\n 最低限の心得はあるに越したことはない」",
|
||||
"201013111_57": "「確かに、いざというとき、自分の身くらいは自分で護れないと\\n いけませんねッ!」",
|
||||
"201013111_58": "「ああ、いい心がけだ。自分の身を護れてこそ、\\n 誰かを護ることができるのだからな」",
|
||||
"201013111_59": "「では、護身術を教えていこう。\\n まずは悪漢が振り下ろす刃を受け止める方法だ」",
|
||||
"201013111_60": "「いわゆる、真剣白刃取りだな」",
|
||||
"201013111_61": "(……ずいぶんと特殊な想定だな。\\n まあいい、しばらく見守るとしよう)",
|
||||
"201013111_62": "「さすがに真剣を使うわけにはいかない。\\n 鍛錬はこの竹刀で行うぞ」",
|
||||
"201013111_63": "「はいッ!」",
|
||||
"201013111_64": "「わたしが振り下ろす竹刀のタイミングを見切り、\\n 両手で刃を受け止めるんだ」",
|
||||
"201013111_65": "「寸止めはするが、当たらないからと気を抜くな。行くぞッ!」",
|
||||
"201013111_66": "「はいッ! 精一杯頑張りますッ!」",
|
||||
"201013111_67": "「せいや――ッ!」",
|
||||
"201013111_68": "「ええい――ッ!」",
|
||||
"201013111_69": "「あ、あれ? 取れませんでした……」",
|
||||
"201013111_70": "「最初はそんなものだ。\\n 出来るまで何度でもやるぞッ!」",
|
||||
"201013111_71": "「はいッ! こんなお休みもあったなんて、目からウロコです。\\n 出来るまで頑張りますッ!」",
|
||||
"201013111_72": "「せい――ッ!」",
|
||||
"201013111_73": "「やあ――ッ!」",
|
||||
"201013111_74": "「……あれ?」",
|
||||
"201013111_75": "「はあ――ッ!」",
|
||||
"201013111_76": "「たああ――ッ!」",
|
||||
"201013111_77": "「……ダメだ……」",
|
||||
"201013111_78": "「行くぞ――ッ!」",
|
||||
"201013111_79": "「えい――ッ!」",
|
||||
"201013111_80": "「……あうう……」",
|
||||
"201013111_81": "「はあ……はあ……。\\n い、一度も取れなかったです……」",
|
||||
"201013111_82": "「ああ。だが、よく頑張ったな。\\n 今日はここまでにしよう」",
|
||||
"201013111_83": "(あれだけやって失敗ばかりとは、絶望的な反応速度だったな。\\n まったく、情けない)",
|
||||
"201013111_84": "(面目ありません……)",
|
||||
"201013111_85": "(だいたい、戦いとなればオレに任せればいいだろう)",
|
||||
"201013111_86": "(いえッ! キャロルが危ない状況になることもあるかも\\n しれません。その時は、ボクがしっかりしないと……ッ!)",
|
||||
"201013111_87": "(……そ、そんなことを考えていたのか……。\\n 生意気な……)",
|
||||
"201013111_88": "「今日はアイススケートリンクにやってきました。\\n ドンドンパフパフ」",
|
||||
"201013111_89": "「氷の上を専用の靴を使って滑るんですね」",
|
||||
"201013111_90": "「いきなり滑るのは難しいと思うから、\\n 最初は氷の上で立つところから始めよう」",
|
||||
"201013111_91": "「はい、よろしくお願いします」",
|
||||
"201013111_92": "「バランスを取るのが難しいと思うから、\\n 手すりに掴まって、足はハの字にしてね」",
|
||||
"201013111_93": "「こ、氷がツルツルして踏ん張りが効きませんッ!」",
|
||||
"201013111_94": "「うわあ――ッ!?」",
|
||||
"201013111_95": "「あ、ありがとうございます」",
|
||||
"201013111_96": "「大丈夫、転びそうになってもわたしが助けるから。\\n 落ち着いて」",
|
||||
"201013111_97": "「は、はい……。\\n ハの字に、ハの字に……こ、これでいいんでしょうか」",
|
||||
"201013111_98": "「うん、いい感じ。次はハの字を維持したまま一歩ずつ歩こう。\\n ペンギンが歩くみたいに、ペンペンって」",
|
||||
"201013111_99": "「ペンギンみたいに、ペンギンみたいに……。\\n ぺ、ペンペン……」",
|
||||
"201013111_100": "「そう、その調子だよ。\\n 慣れてきたら、次は手すりを使わずにやってみよう」",
|
||||
"201013111_101": "「ペンペン、ペンペン……」",
|
||||
"201013111_102": "「調さん、見てくださいッ!\\n 少しだけですけど、ボク、滑ることができていますッ!」",
|
||||
"201013111_103": "「うん、上手。\\n だけど、あんまりスピードを出すと――」",
|
||||
"201013111_104": "「あッ!」",
|
||||
"201013111_105": "「わあッ!」",
|
||||
"201013111_106": "「大丈夫?」",
|
||||
"201013111_107": "「はい。ガリィみたいに滑ってみたくて、\\n つい無理をしてしまいました……」",
|
||||
"201013111_108": "(ガリィにくらべればまだまだだと思うが……、\\n ずいぶんと嬉しそうにしているな)",
|
||||
"201013111_109": "(はいッ! 少しずつでも、練習して出来るようになるのは\\n とっても嬉しいです)",
|
||||
"201013111_110": "(錬金術以外にもこんなことがあるなんて、\\n 部屋に籠って研究をするだけでは知れませんでした)",
|
||||
"201013111_111": "(……。この程度で有頂天とはめでたいやつだ)",
|
||||
"201013111_112": "「ふわぁ……。な、なんですか、これは……。\\n 身体が溶けていってるようです……」",
|
||||
"201013111_113": "「エステというのよ。なかなかいいものでしょう……。\\n 疲れたとき、たまに来るの」",
|
||||
"201013111_114": "「どうせ他のみんなの鍛錬やら遊びやらに付き合って疲れている\\n だろうと思って連れてきたんだけど、正解だったみたいね」",
|
||||
"201013111_115": "「はい、すごくいいです……」",
|
||||
"201013111_116": "「ただ、初対面の人の前で水着にならないといけないのが\\n ちょっと恥ずかしくて……」",
|
||||
"201013111_117": "「まあ、そこは慣れね」",
|
||||
"201013111_118": "「あとは、相手を信じて、今は身体を委ねることかしら……」",
|
||||
"201013111_119": "「相手を信じる……。例えば、レイアやファラだと\\n 思えば……」",
|
||||
"201013111_120": "「マッサージをさせていただきますわ、マスター」",
|
||||
"201013111_121": "「派手にリラックスするといい」",
|
||||
"201013111_122": "「プッ……フフ」",
|
||||
"201013111_123": "「あら、どうしたの?」",
|
||||
"201013111_124": "「すみません、つい変な想像をして……ふわああああ……」",
|
||||
"201013111_125": "(おい、情けない声を上げるなッ!)",
|
||||
"201013111_126": "(ですが、我慢しようとしても自然と声が……)",
|
||||
"201013111_127": "(そ、そんなにいいものなのか……?)",
|
||||
"201013111_128": "(はい、次はキャロルもぜひ……)",
|
||||
"201013111_129": "(まあ、少しだけなら試してやらんことも……)",
|
||||
"201013111_130": "(……)",
|
||||
"201013111_131": "(って、寝るな……ッ!)",
|
||||
"201013111_132": "「あたしの番だな。\\n 今日はいつも通り、家でのんびり過ごすつもりだ」",
|
||||
"201013111_133": "「のんびり……ですか?」",
|
||||
"201013111_134": "「ああ、適当に座るなり、横になるなり、楽にしてくれ。\\n 飲み物は冷蔵庫のを勝手に飲んでくれていいからな」",
|
||||
"201013111_135": "「ありがとうございます」",
|
||||
"201013111_136": "「そういや、おっさんに押し付けられた映画があるから、\\n 試しに見てみるか」",
|
||||
"201013111_137": "「どんな映画なんでしょう……?」",
|
||||
"201013111_138": "「えーっと……、\\n 案の定ばりばりのアクション映画みたいだな」",
|
||||
"201013111_139": "「アクション映画ですか」",
|
||||
"201013111_140": "「もしか、ボクたちにこの映画から何かを学べという\\n メッセージが込められているのでは……ッ!」",
|
||||
"201013111_141": "「そんなわけないだろ。\\n こういうのは頭を空っぽにして見るのが1番なんだ」",
|
||||
"201013111_142": "「え、ええっと……」",
|
||||
"201013111_143": "「どうした?」",
|
||||
"201013111_144": "「すみません。頭を空っぽにするというのが、\\n 難しくて……」",
|
||||
"201013111_145": "「他の連中とどういう過ごし方をしたのか知らないけど、\\n こういう休日もあるんだよ」",
|
||||
"201013111_146": "「つまり、お休みの日に何もしない、ということですか?」",
|
||||
"201013111_147": "「そういうことだな。お前は普段から頭を使いまくってるんだ。\\n たまには休ませないとそのうちパンクするぞ」",
|
||||
"201013111_148": "「なるほど、それも休日の過ごし方なんですね」",
|
||||
"201013111_149": "「ですが、いざとなると難しいです。頭を空っぽにとは、\\n どのようにすればいいのか……」",
|
||||
"201013111_150": "「そうだな……。あのバカを見本にしたらいいんじゃないか?」",
|
||||
"201013111_151": "「響さん……ですか?」",
|
||||
"201013111_152": "「ああ、ぴったりだろ。\\n あのバカになったつもりで過ごしてみろよ」",
|
||||
"201013111_153": "(響さんになる……とっても難しい命題です。そも、他人の\\n 意識をトレースすることは可能なのでしょうか……)",
|
||||
"201013111_154": "(記憶を転写すればあるいは……。\\n いや、電界顕微観測鏡を……)",
|
||||
"201013111_155": "(……面倒だからあえてつっこまんが、\\n そういうところが心配されるんだぞ……)",
|
||||
"201013111_156": "「待ちに待ったわたしの担当日ッ!\\n 今日はみんな揃ってピクニックッ!」",
|
||||
"201013111_157": "「響さん1人じゃないんですか?」",
|
||||
"201013111_158": "「わたしもまたエルフナインちゃんと遊びたいと思ったの。\\n そしたら響が、それならみんなも呼んじゃおうって」",
|
||||
"201013111_159": "「たまたまオフが重なってよかったわね」",
|
||||
"201013111_160": "「せっかくだから、お弁当を持ってきたよ」",
|
||||
"201013111_161": "「ありがとうございます。\\n 自然の中で食べるご飯は美味しいと聞きました」",
|
||||
"201013111_162": "「味はアタシが保証するデスッ!」",
|
||||
"201013111_163": "「わたしはね、バドミントンやフリスビーを持ってきたんだ」",
|
||||
"201013111_164": "「ボクの知らない遊びがまだまだたくさんあるんですね……。\\n ぜひ教えてくださいッ!」",
|
||||
"201013111_165": "「ああ、もちろんだ」",
|
||||
"201013111_166": "「しょうがない、付き合ってやるか」",
|
||||
"201013111_167": "「みなさん、ボクのために付き合ってくださって\\n ありがとうございます」",
|
||||
"201013111_168": "「みなさんのおかげで、休日の過ごし方がわかってきたような\\n 気がします」",
|
||||
"201013111_169": "「何より、とっても楽しかったですッ!」",
|
||||
"201013111_170": "「どういたしましてッ! エルフナインちゃんが\\n 楽しかったのならわたしも嬉しいッ!」",
|
||||
"201013111_171": "「……あれ?\\n そう言えば、お休みってあと1日あるんだよね?」",
|
||||
"201013111_172": "「はい、明日は、みなさんに教えていただいた経験を\\n 活かして1人で休日を過ごしてみようかなとッ!」",
|
||||
"201013111_173": "「ボクは、『1人旅』に挑戦しますッ!」",
|
||||
"201013111_174": "(……まだ早い気もするが、大丈夫なのか?)",
|
||||
"201013111_175": "(大丈夫ですッ! 本当はボクの中にいるキャロルと\\n 『2人旅』ですからッ!)",
|
||||
"201013111_176": "(1週間でずいぶんと物が増えたな)",
|
||||
"201013111_177": "「はい、どれも旅の記念の品々です。\\n 色々なところを回って楽しかったですね」",
|
||||
"201013111_178": "(まあ、そうだな。\\n ……ところで、お前は何を書いているんだ?)",
|
||||
"201013111_179": "「絵日記です。休日の思い出を残すのにはうってつけだと、\\n 友里さんに教えてもらいました」",
|
||||
"201013111_180": "(……思い出か……)",
|
||||
"201013111_181": "「キャロル?」",
|
||||
"201013111_182": "(いや……。ともかく、当初の目的が達成できたようで\\n 何よりだ)",
|
||||
"201013111_183": "「はいッ! 休日の過ごし方を識り、\\n ボクは素敵な休日を過ごせる錬金術師になりましたッ!」",
|
||||
"201013111_184": "「明日からは、またみなさんのサポートを\\n 頑張りたいと思いますッ!」",
|
||||
"201013111_185": "(せいぜい頑張ることだ)",
|
||||
"201013111_186": "「そしてまた、いつか楽しい休日を一緒に過ごせると\\n いいですねッ!」",
|
||||
"201013111_187": "(……ああ、そうだな。あの賑やかな連中と一緒なら、\\n いつかそのノートが全て埋まるほどの思い出ができるだろう)",
|
||||
"201013111_188": "「はいッ!」"
|
||||
}
|
@ -1,118 +0,0 @@
|
||||
{
|
||||
"201013211_0": "セレナのバースデー2019",
|
||||
"201013211_1": "「……以上だ。ナスターシャ教授に伝えてくれ」",
|
||||
"201013211_2": "「はい、ありがとうございます」",
|
||||
"201013211_3": "「あら、セレナじゃない。こちらに来ていたのね」",
|
||||
"201013211_4": "「姉さん、こんにちは。\\n いま、情報共有が終わったところなの」",
|
||||
"201013211_5": "「ええッ!? じゃあもう帰っちゃうデスか?」",
|
||||
"201013211_6": "「もっと早く会えれば話ができたのに、残念……」",
|
||||
"201013211_7": "「いえ、今すぐ帰らなくてはいけないわけではないので\\n お話くらいなら大丈夫ですよ」",
|
||||
"201013211_8": "「じゃあ、お茶でも飲みながらお話をするデスよ。\\n 聞きたいこともあるデス」",
|
||||
"201013211_9": "「……?」",
|
||||
"201013211_10": "「わたしに聞きたいことってなんでしょう?」",
|
||||
"201013211_11": "「なーに、大した質問ではないのデス」",
|
||||
"201013211_12": "「向こうで暮らしていて不便なことはないデスか?\\n あったらいいなー、みたいなものとか」",
|
||||
"201013211_13": "「うーん……特には思いつきませんね。マムやF.I.S.のみなさんは\\n 良くしてくれてますし、必要なものは揃えてくれますから」",
|
||||
"201013211_14": "「じゃあ、洋服はどうかしら。\\n おしゃれな服が欲しくない?」",
|
||||
"201013211_15": "「大丈夫。たくさんあっても着る機会がないと\\n 仕舞っているお洋服が可哀想だから……」",
|
||||
"201013211_16": "「そっか……。じゃあ最近、食べてみたいものは?」",
|
||||
"201013211_17": "「え? そ、そうですね……。\\n 新発売のプリンで気になっているものはありますけど……」",
|
||||
"201013211_18": "「そのプリンについて、詳しく教えてちょうだいッ!」",
|
||||
"201013211_19": "「いいけど……。\\n みんな、そんなに質問攻めにしてどうしたの?」",
|
||||
"201013211_20": "「えッ!? べ、別に深い意味はないわ」",
|
||||
"201013211_21": "「その通りデスッ!」",
|
||||
"201013211_22": "「うんうん」",
|
||||
"201013211_23": "(わたしの欲しいもの、食べたいもの。\\n 聞いてくれるってことは……)",
|
||||
"201013211_24": "「あッ、もしかして……」",
|
||||
"201013211_25": "「ま、待って、セレナ。そういうことじゃないの。\\n たぶん考えていることとはまったく関係ないわ」",
|
||||
"201013211_26": "「フフ、姉さん、ときどき隠し事がすごく下手になるよね」",
|
||||
"201013211_27": "「……ッ!」",
|
||||
"201013211_28": "「わたしの誕生日のこと、3人で考えてくれてたんですね」",
|
||||
"201013211_29": "「ううッ……」",
|
||||
"201013211_30": "「もー、バレないように聞こうって言い出したのは\\n マリアなのに、バレバレじゃないデスかッ!」",
|
||||
"201013211_31": "「慣れてないんだから仕方ないでしょう?」",
|
||||
"201013211_32": "「素直に欲しいものを聞いたほうが」",
|
||||
"201013211_33": "「最初からそうすればよかったわ。\\n 変な態度を取ってしまったわね……」",
|
||||
"201013211_34": "「そういうことだから、遠慮なく欲しいものを言ってちょうだい」",
|
||||
"201013211_35": "「欲しいもの……。\\n 急に言われると難しいな……」",
|
||||
"201013211_36": "「どんなものでも構わないわよ。\\n 誕生日はわがままになってもいい日なんだから」",
|
||||
"201013211_37": "「じゃあ、1つだけワガママを言ってもいい?」",
|
||||
"201013211_38": "「ええ、もちろんッ!」",
|
||||
"201013211_39": "「姉さん達とはいつでも会える訳ではないから、\\n 忘れられないような、一緒の思い出を作りたいな」",
|
||||
"201013211_40": "「……」",
|
||||
"201013211_41": "「ダ、ダメ……?」",
|
||||
"201013211_42": "「セレナッ!」",
|
||||
"201013211_43": "「ね、姉さんッ!? 急に抱きついてどうしたの」",
|
||||
"201013211_44": "「そんな可愛いワガママならいくらでも聞くデスよッ!」",
|
||||
"201013211_45": "「うん、みんな一緒の思い出を作ろう」",
|
||||
"201013211_46": "「任せなさい、そのワガママはわたしが叶えてあげるわッ!」",
|
||||
"201013211_47": "「うん、ありがとう。姉さん、みなさんッ!」",
|
||||
"201013211_48": "「連日に渡っての並行世界装者たちとの合同戦闘訓練は\\n 順調に進んでいるようですね」",
|
||||
"201013211_49": "「はい。わたしは3人についていくのが精一杯ですけど……」",
|
||||
"201013211_50": "「ううん、そんなことない。\\n セレナは強くなったと思う」",
|
||||
"201013211_51": "「それにあれはマリアがちょっと張り切っていただけデスよ。\\n いつもはあんなにペース早くないデス」",
|
||||
"201013211_52": "「少し前に出すぎたという点は認めるけれど\\n 訓練だから普段できない戦い方を試しているだけよ」",
|
||||
"201013211_53": "「それぞれに改善点が見えたのなら訓練の意味はあります。\\n ですが、そろそろ疲れがたまってきたことでしょう」",
|
||||
"201013211_54": "「明日は予定通り、一日休養日となります。\\n ゆっくりと身体を休めるように」",
|
||||
"201013211_55": "「姉さんたちは、一旦向こうに帰るんですよね?」",
|
||||
"201013211_56": "「そのことだけど、わたしたちは\\n 休養日もこちらに滞在することになったのよ」",
|
||||
"201013211_57": "「えッ!?」",
|
||||
"201013211_58": "「何を驚いてるの、当たり前じゃない。\\n あなたの誕生日なのにわたしたちが帰るわけないでしょう?」",
|
||||
"201013211_59": "「一緒に思い出を作ろうって言ったでしょ」",
|
||||
"201013211_60": "「司令にも許可は取ってあるデス。\\n もちろん、マムにも」",
|
||||
"201013211_61": "「マムも知ってたんですか。\\n でも、わたしにはそんなこと一言も……」",
|
||||
"201013211_62": "「そうでしたか。どうやら伝達ミスがあったようですね。\\n 私のほうで注意しておきましょう」",
|
||||
"201013211_63": "「え、ええっと……」",
|
||||
"201013211_64": "「<size=25>マムがいたずらするなんて珍しい</size>」",
|
||||
"201013211_65": "「<size=25>フフ、本当ね</size>」",
|
||||
"201013211_66": "「さあ、明日はセレナの誕生日ッ!\\n みんなで盛大にお祝いするデスよッ!」",
|
||||
"201013211_67": "「何をするんですか?」",
|
||||
"201013211_68": "「それは秘密よ。全部を話してしまったら面白くないでしょ」",
|
||||
"201013211_69": "「今日はゆっくり休んで明日に備えておいて」",
|
||||
"201013211_70": "「わ、わかりました」",
|
||||
"201013211_71": "「迎えが来るまで部屋にいてって言われたけど、\\n 落ち着かないな……」",
|
||||
"201013211_72": "「セレナ、お誕生日おめでとうデースッ!」",
|
||||
"201013211_73": "「きゃあッ!?」",
|
||||
"201013211_74": "「おめでとう」",
|
||||
"201013211_75": "「あ、ありがとうございます。\\n ビックリしました……」",
|
||||
"201013211_76": "「さあさあ、アタシたちが会場までエスコートするデスよ」",
|
||||
"201013211_77": "「お願いします。でも、マリア姉さんは?」",
|
||||
"201013211_78": "「ついてくればわかるから。わたしたちに任せて」",
|
||||
"201013211_79": "「ささ、お手をどうぞデス」",
|
||||
"201013211_80": "「は、はい。なんだか緊張しますね……」",
|
||||
"201013211_81": "「さらに目隠しをして……」",
|
||||
"201013211_82": "「ええッ!? 目隠しまでするんですか?」",
|
||||
"201013211_83": "「ちゃんと手を握って離さないようにするデスよ」",
|
||||
"201013211_84": "(ど、どこに連れて行かれるんだろう……)",
|
||||
"201013211_85": "「はい、到着デースッ!」",
|
||||
"201013211_86": "「もう目隠し外しても大丈夫」",
|
||||
"201013211_87": "「一体、どこに……」",
|
||||
"201013211_88": "「これはッ!?」",
|
||||
"201013211_89": "「お誕生日おめでとう、セレナ」",
|
||||
"201013211_90": "「マリア姉さんッ! お祝いは嬉しいんだけど、\\n その車は……?」",
|
||||
"201013211_91": "「今日のためにレンタルしてきたの。\\n 運転手はわたしよ」",
|
||||
"201013211_92": "「ええッ!?」",
|
||||
"201013211_93": "「今の反応はどう受け取ればいいのかしら」",
|
||||
"201013211_94": "「違うの、ちょっと意外だったから」",
|
||||
"201013211_95": "「セレナが欲しがってたものをプレゼントしようと思って\\n 用意したんデスよ」",
|
||||
"201013211_96": "「欲しがってたもの?」",
|
||||
"201013211_97": "「一緒の思い出が欲しいって。\\n この車で、色々なところに行こう」",
|
||||
"201013211_98": "「ええ。今日はわたしたちで最高の思い出を作りましょうッ!」",
|
||||
"201013211_99": "「風が気持ちいいッ!」",
|
||||
"201013211_100": "「オープンカーにして良かったわね」",
|
||||
"201013211_101": "「どんどん速度上げていくデスよッ!\\n マッハを超えるデースッ!」",
|
||||
"201013211_102": "「ダメよ。無事にみんなを帰さなきゃいけないんだから、\\n 安全運転で行かないと」",
|
||||
"201013211_103": "「マリア、気合いが入ってる」",
|
||||
"201013211_104": "「そうだ、今日はたくさん回るところがあるから、\\n お弁当も作ってきたの」",
|
||||
"201013211_105": "「調のお弁当ッ! さっそくいただきたいデスッ!\\n 2人も食べるデスよッ!」",
|
||||
"201013211_106": "「わたしが運転中だってわかってるのッ!?」",
|
||||
"201013211_107": "「まだ走り出したばっかりなのにすごく賑やかだね」",
|
||||
"201013211_108": "「騒がしすぎるくらいよ」",
|
||||
"201013211_109": "「あなたの誕生日をお祝いするつもりで借りてきたのに\\n 車で出かけるってことで気分が盛り上がってるみたいなの」",
|
||||
"201013211_110": "「みんなの思い出だもん。\\n わたしだけじゃなくてみんなが楽しいほうがわたしも嬉しい」",
|
||||
"201013211_111": "「こんなふうにお出かけできるなんて\\n 本当ならずっと叶わないワガママだったから」",
|
||||
"201013211_112": "「このくらいのワガママなら誕生日じゃなくても聞くわよ。\\n わたしも楽しいもの」",
|
||||
"201013211_113": "「ありがとう、最高の誕生日だよ」",
|
||||
"201013211_114": "「お礼を言うのが早すぎるわ。\\n 今日の予定はまだまだ、これからなんだから」",
|
||||
"201013211_115": "「うんッ!」"
|
||||
}
|
@ -1,73 +0,0 @@
|
||||
{
|
||||
"201013311_0": "復活ッ! オートスコアラー",
|
||||
"201013311_1": "「キャロルはまだ部屋にこもっているのか」",
|
||||
"201013311_2": "「ああ、出てくる気配が全くないワケダ」",
|
||||
"201013311_3": "「夜中でも部屋から物音がするって聞いたけど、\\n 寝ずに作業をしているのかしら?」",
|
||||
"201013311_4": "「先のノエルが起こした事件で故障したオートスコアラーたちを\\n 修復しているというワケダね」",
|
||||
"201013311_5": "「彼女にとってはそれだけ大切な存在なのだろう。\\n あの4機のオートスコアラーは」",
|
||||
"201013311_6": "「やっとだ、やっと修復が完了したぞ。\\n これでお前たちをまた目覚めさせることができる」",
|
||||
"201013311_7": "「最後にこの術式を起動させるだけ……。\\n 行くぞッ!」",
|
||||
"201013311_8": "「よし、このまま――」",
|
||||
"201013311_9": "「なッ!? バカな、術式に不具合だとッ!?」",
|
||||
"201013311_10": "「このオレがそんな失敗をするはずが――、\\n まさか、連日の徹夜が祟ったか……?」",
|
||||
"201013311_11": "「ぐッ、どうなった……」",
|
||||
"201013311_12": "「……」",
|
||||
"201013311_13": "「杞憂だったか。\\n お前たちが起きたということは、術式は成功したようだな」",
|
||||
"201013311_14": "「おはようございます、マスター。\\n 再びこうしてお会いすることができるとは思いませんでしたわ」",
|
||||
"201013311_15": "「ああ、オレも――」",
|
||||
"201013311_16": "「待て、ガリィ。なんだ、その口調は」",
|
||||
"201013311_17": "「ガリィ? 何をおっしゃっているのですか。\\n 私はファラでございます」",
|
||||
"201013311_18": "「なにッ!?」",
|
||||
"201013311_19": "「もー、間違えるなんて酷いじゃないですか。\\n ガリィちゃんはこっちですよ」",
|
||||
"201013311_20": "「ど、どういうことだ。\\n だが、確かにその喋り方はガリィそのもの……」",
|
||||
"201013311_21": "「それより、お腹がペコペコだゾッ!」",
|
||||
"201013311_22": "「ファラがミカのようなことを。\\n いや、違う。これは……」",
|
||||
"201013311_23": "「なんだ、この派手な腕はッ!?」",
|
||||
"201013311_24": "「ミカの中はレイアか。つまり、\\n あべこべな人格が定着してしまったということだな」",
|
||||
"201013311_25": "「完全な体調ではないとはいえ、\\n 術式を失敗してしまうとは一生の不覚だ……」",
|
||||
"201013311_26": "「おおッ!? リボンが結べるッ!\\n 物がちゃんと掴めるのって便利だゾ」",
|
||||
"201013311_27": "「はぅ……、でも、やっぱりお腹は減るゾ。\\n ガリィ……」",
|
||||
"201013311_28": "「私はガリィじゃないわ」",
|
||||
"201013311_29": "「構わないゾッ! さあ、早く……」",
|
||||
"201013311_30": "「遠慮させてもらいますわ。\\n 自分で自分に口づけをするなんて趣味はありませんから」",
|
||||
"201013311_31": "「そんなーッ! お腹が空いたゾーッ!」",
|
||||
"201013311_32": "「……」",
|
||||
"201013311_33": "「ちょっと、腕を振りまわすのはやめてくださいな」",
|
||||
"201013311_34": "「この腕、なかなか派手でいい。気に入ったぞ」",
|
||||
"201013311_35": "「そんな不便そうな腕がいいなんて、物好きですこと」",
|
||||
"201013311_36": "「バーニングハート・メカニクス……。\\n 今ならあの派手な機能を使うことができるのでは?」",
|
||||
"201013311_37": "「地味に憧れていたのだ。\\n ……いざッ!」",
|
||||
"201013311_38": "「あれは一度使ったらそれっきりの決戦機能ですけど、\\n ガリィちゃん知ーらない」",
|
||||
"201013311_39": "「それより、他人の身体に入る機会なんて滅多にないこと。\\n ……この身体、どうしちゃおうかしら?」",
|
||||
"201013311_40": "「はッ、私の身体が地味に窮地……ッ!」",
|
||||
"201013311_41": "「そんなところを触って、どうするつもりだ?」",
|
||||
"201013311_42": "「レイアがガリィ?\\n なら、レイアがお腹いっぱいにしてくれるゾッ!」",
|
||||
"201013311_43": "「んー……ファラに迫られるのも新鮮ですねー」",
|
||||
"201013311_44": "「もうたくさんだッ!」",
|
||||
"201013311_45": "「お前たち、いい加減にしろッ!」",
|
||||
"201013311_46": "「だったら、この状態を早く元にしてくれませんかね?」",
|
||||
"201013311_47": "「マスター、お腹が空いたゾッ!」",
|
||||
"201013311_48": "「き、急にこっちに来る――」",
|
||||
"201013311_49": "「うわッ!?」",
|
||||
"201013311_50": "「くッ、重いぞ……」",
|
||||
"201013311_51": "「今の音はなんだッ!?」",
|
||||
"201013311_52": "「……これはどういう状況なワケダ?」",
|
||||
"201013311_53": "「どうしたの、山積みになっちゃって。\\n 手を貸してあげようかしら?」",
|
||||
"201013311_54": "「これはオレの問題だ、手出し無用。\\n もう一度、術式を起動すればいいだけだッ!」",
|
||||
"201013311_55": "「しかし、そんな状態で……」",
|
||||
"201013311_56": "「甘く見るなッ! 同じ過ちを繰り返すオレではない。\\n 今度はさらに力を込めて……ッ!」",
|
||||
"201013311_57": "「さあ、さっさと元に戻れッ!」",
|
||||
"201013311_58": "「ん? おお、ちゃんとあたしに戻ってるゾッ!」",
|
||||
"201013311_59": "「あらら、残念。もう少しあの身体で遊びたかったんですけどね」",
|
||||
"201013311_60": "「やはり自分の身体が一番ですね」",
|
||||
"201013311_61": "「ああ、私には派手なこの身体が一番よく似合う」",
|
||||
"201013311_62": "「まったく、やっと元に戻ったか……」",
|
||||
"201013311_63": "「マスター……」",
|
||||
"201013311_64": "「なんだ、文句ならあとに――」",
|
||||
"201013311_65": "「直してくれてありがとうございますね」",
|
||||
"201013311_66": "「ありがとうございます、マスター」",
|
||||
"201013311_67": "「派手に感謝しています」",
|
||||
"201013311_68": "「ありがとうだゾッ!」",
|
||||
"201013311_69": "「お前たち……」",
|
||||
"201013311_70": "「……と、今は礼など不要ッ!\\n そんなことよりも早くそこをどけッ!」"
|
||||
}
|
@ -1,105 +0,0 @@
|
||||
{
|
||||
"201013411_0": "翼の修行",
|
||||
"201013411_1": "「よし、準備はこのくらいでいいか」",
|
||||
"201013411_2": "「あっ、いたいたッ!\\n 翼さーんッ!」",
|
||||
"201013411_3": "「ん?」",
|
||||
"201013411_4": "「すぐに見つかって良かったわ」",
|
||||
"201013411_5": "「どうかしたのか?」",
|
||||
"201013411_6": "「これからトレーニングをしようって話になったんですけど、\\n 良かったら一緒にどうですか?」",
|
||||
"201013411_7": "「今日は取材もないし、\\n 完全にオフだって聞いたわよ」",
|
||||
"201013411_8": "「そうだが……」",
|
||||
"201013411_9": "「あら、その荷物……。\\n もしかして、何か予定でもあるのかしら?」",
|
||||
"201013411_10": "「ああ。すまないが、これから出かけるところなんだ」",
|
||||
"201013411_11": "「あら、そうなの」",
|
||||
"201013411_12": "「どこに行くんですか?」",
|
||||
"201013411_13": "「修行だ。\\n せっかくのオフだからな」",
|
||||
"201013411_14": "「それなら、ちょうどいいじゃないですか?」",
|
||||
"201013411_15": "「いや、普通のトレーニングではなく、\\n 心と身体の両面の修行をするんだ」",
|
||||
"201013411_16": "「心と身体の……?」",
|
||||
"201013411_17": "「あの……、それって、\\n わたしも行っちゃだめですか?」",
|
||||
"201013411_18": "「構わんが、相当過酷だぞ」",
|
||||
"201013411_19": "「過酷だなんて、大袈裟ね」",
|
||||
"201013411_20": "「でも、翼さんがそこまで言うなんて、\\n よっぽど厳しい修行なのかもしれませんよ?」",
|
||||
"201013411_21": "「……言われてみると、そうね」",
|
||||
"201013411_22": "「どんな大変な修行か、気になりますッ!」",
|
||||
"201013411_23": "「ということで、お願いしますッ!\\n 一緒に連れて行ってくださいッ!」",
|
||||
"201013411_24": "「わかった、いいだろう」",
|
||||
"201013411_25": "「やったッ!」",
|
||||
"201013411_26": "「マリアさんも、一緒に行きましょうよッ!」",
|
||||
"201013411_27": "「……そうね。翼がどんな修行をしているか気になるし、\\n わたしも一緒に行くわ」",
|
||||
"201013411_28": "「よしッ! 決まりですねッ!」",
|
||||
"201013411_29": "「なんだか、燃えてきましたッ!\\n どんな修行も耐えてみせますッ!」",
|
||||
"201013411_30": "「覚悟ができているなら、\\n 何も言うことはない」",
|
||||
"201013411_31": "「準備が整い次第、向かうとしよう」",
|
||||
"201013411_32": "「……思ったより遠いのね」",
|
||||
"201013411_33": "「もう音を上げているのか?」",
|
||||
"201013411_34": "「そんなわけないでしょう」",
|
||||
"201013411_35": "「かなり歩きましたけど、\\n 目的地はまだ先なんですか?」",
|
||||
"201013411_36": "「そうだな、\\n ようやく半分といったところだ」",
|
||||
"201013411_37": "「これで半分ッ!?」",
|
||||
"201013411_38": "「山を登るだけでも、充分修行になるわね」",
|
||||
"201013411_39": "「そうか?\\n 準備運動にはちょうどいいかもしれないが……」",
|
||||
"201013411_40": "「これが準備運動……。\\n いつもこんな修行を?」",
|
||||
"201013411_41": "「もちろん、いつもというわけではない。\\n 休日になったら、たまに来ているくらいだ」",
|
||||
"201013411_42": "「せっかくのお休みなのに、こんなに歩いたら\\n くたくたに疲れちゃいませんか?」",
|
||||
"201013411_43": "「そうよ。たまには身体を休めることも必要でしょう」",
|
||||
"201013411_44": "「大丈夫だ。休むべき時は休んでいる。\\n 今はまだ、その時ではないというだけだ」",
|
||||
"201013411_45": "「人々を護るのが防人の務めなら、\\n そのための力を磨くこともまた、防人の務め――」",
|
||||
"201013411_46": "「休日に暇を持て余しているばかりでは、\\n 果たせぬ務めだからな」",
|
||||
"201013411_47": "「相変わらず真面目ね」",
|
||||
"201013411_48": "「でも、さすがですッ!\\n きっと、普段からすっごい修行をしているんですよねッ!?」",
|
||||
"201013411_49": "「たとえば?」",
|
||||
"201013411_50": "「クマと相撲をとったり、天狗と果し合いをしたり?」",
|
||||
"201013411_51": "「ク、クマに天狗ッ!?」",
|
||||
"201013411_52": "「クマはともかく、天狗なんているわけないでしょう」",
|
||||
"201013411_53": "「そうですか?\\n ここらへんならいそうな気がしますけど」",
|
||||
"201013411_54": "「まさか。そんなわけ……、ねえ?」",
|
||||
"201013411_55": "「……」",
|
||||
"201013411_56": "「ま、まさか本当にッ!?」",
|
||||
"201013411_57": "「ん? ああ、すまない。考えごとをしていた」",
|
||||
"201013411_58": "「もう、驚かせないでッ!」",
|
||||
"201013411_59": "「マリアさんは、どんな修行だと思います?」",
|
||||
"201013411_60": "「そうね……。\\n 命綱もつけず、崖を素手で登る――とかかしら?」",
|
||||
"201013411_61": "「おーッ!」",
|
||||
"201013411_62": "「2人とも、わたしをなんだと思っているんだ?」",
|
||||
"201013411_63": "「でも、翼さんがやる修行ですよ?\\n きっとわたしたちの想像を超えているに決まってますッ!」",
|
||||
"201013411_64": "「想像するのはいいが、\\n 2人が思っているような修行ではないかもしれないぞ」",
|
||||
"201013411_65": "「それより、このまま話し込んでいたら\\n 夜になってしまう」",
|
||||
"201013411_66": "「山頂まで急ぐぞ」",
|
||||
"201013411_67": "「はいッ!」",
|
||||
"201013411_68": "「さあ、着いた」",
|
||||
"201013411_69": "「こんなところに滝なんてあったんですねッ!?」",
|
||||
"201013411_70": "「この辺りには、人もあまり来ない。\\n 修行にはうってつけの場所なんだ」",
|
||||
"201013411_71": "「確かに、静かで落ち着くわね」",
|
||||
"201013411_72": "「それで、本当はどんな修行をするの?」",
|
||||
"201013411_73": "「あれだ」",
|
||||
"201013411_74": "「あれって……、滝ですか?」",
|
||||
"201013411_75": "「ああ。今日はここで滝行をするんだ。\\n 精神力を高めるのにうってつけだからな」",
|
||||
"201013411_76": "「なんだか、思っていたよりも普通ね」",
|
||||
"201013411_77": "「そうですね。\\n もっと変わったものを想像してました……」",
|
||||
"201013411_78": "「もしかして、ただの滝行じゃないんじゃッ!?」",
|
||||
"201013411_79": "「ただのシンプルな滝行だ。\\n 期待を裏切るようで悪いが、効果ならわたしが保証する」",
|
||||
"201013411_80": "「でも、過酷なんて言っていたけれど、\\n 滝行なら心配するほどでもないんじゃない?」",
|
||||
"201013411_81": "「確かに、山登りで汗かきましたし、\\n むしろ涼しくなってちょうどいいかも」",
|
||||
"201013411_82": "「相手は自然だ。\\n あまり、甘く見ないほうがいいぞ」",
|
||||
"201013411_83": "「もう、心配しすぎですよッ!」",
|
||||
"201013411_84": "「ほらほらッ! さっそく着替えて、\\n 修行しましょうッ!」",
|
||||
"201013411_85": "「あ、ああああのッ、\\n これ、いつまでやればいいんですかッ!?」",
|
||||
"201013411_86": "「雑念を払い、己の心と向き合えるまでだッ!」",
|
||||
"201013411_87": "「こ、ここ、心に向き合うって……、\\n み、水が冷たくて、そんなの全然……」",
|
||||
"201013411_88": "「もうだめッ!」",
|
||||
"201013411_89": "「水の勢いがすごすぎて、\\n とてもじゃないけど耐えられないッ!」",
|
||||
"201013411_90": "「思った以上に水が冷たくて、\\n 自分と向き合うどころじゃないですッ!」",
|
||||
"201013411_91": "「は、早く上がらないと……」",
|
||||
"201013411_92": "「って、うわぁッ!」",
|
||||
"201013411_93": "「きゃッ! つ、冷たいッ!」",
|
||||
"201013411_94": "「ご、ごめんなさいッ!\\n 石につまずいちゃってッ!」",
|
||||
"201013411_95": "「って、どこを掴んでいるのッ!?」",
|
||||
"201013411_96": "「うわわッ!?\\n わざとじゃないんですッ!」",
|
||||
"201013411_97": "「わ、わかったから、裾を掴まないで」",
|
||||
"201013411_98": "「それより、どうして翼は平気なのよッ!?」",
|
||||
"201013411_99": "「慣れるとこのくらい、どうということはない」",
|
||||
"201013411_100": "「滝に清められ、心が静かになると、\\n この荘厳な水音に心地よさすら感じるぞ」",
|
||||
"201013411_101": "「さ、さすが翼さんッ! かっこいい……ッ!」",
|
||||
"201013411_102": "「……こればかりは真似できないわね」"
|
||||
}
|
@ -1,3 +0,0 @@
|
||||
{
|
||||
"201013511_0": "ハロウィンパーティ"
|
||||
}
|
@ -1,37 +0,0 @@
|
||||
{
|
||||
"208000111_0": "超覚醒:小日向未来【暁光】",
|
||||
"208000111_1": "「立花さん、小日向さん。\\n 今週、これで何回目の遅刻かわかっているんですかッ!」",
|
||||
"208000111_2": "「ご、ごめんなさい……」",
|
||||
"208000111_3": "「すみませんでした」",
|
||||
"208000111_4": "「人助けをするのは立派だと思うけれど、\\n それとこれとは別問題ですからねッ!」",
|
||||
"208000111_5": "「はい、わかりました……」",
|
||||
"208000111_6": "「ごめんね。\\n わたしに付き合ってくれてたせいで遅くなっちゃって」",
|
||||
"208000111_7": "「響は放っておくとどこまでも駆け抜けて行っちゃうから、\\n 心配で1人にできないよ」",
|
||||
"208000111_8": "「うう……、困っている人を見るとつい……」",
|
||||
"208000111_9": "「知ってる。それが響だから、別にそれはいいんだけどね」",
|
||||
"208000111_10": "「はあ、わたしがもう1人いたらなあ。\\n そうすれば人助けしながら、授業に出られるのに」",
|
||||
"208000111_11": "「響がもう1人……?」",
|
||||
"208000111_12": "「ん? どうしたの?」",
|
||||
"208000111_13": "「あのね、並行世界で出会ったもう1人の響のことを\\n 思い出しちゃって」",
|
||||
"208000111_14": "「ああッ! 未来が助けてくれた、並行世界のわたしッ!」",
|
||||
"208000111_15": "「元気にしてるかな……?」",
|
||||
"208000111_16": "「きっと元気だよ。わたしがこんなに元気なんだからッ!」",
|
||||
"208000111_17": "「うんッ! きっとそうだね」",
|
||||
"208000111_18": "「わたしとは性格が全然違うって言ってたけど、\\n どんな子だったの?」",
|
||||
"208000111_19": "「ツンケンしてて、ぶっきらぼうで……。でも、根っこは\\n ちゃんと響だったよ」",
|
||||
"208000111_20": "「なるほど……。\\n つまり、わたしとクリスちゃんを足した感じ?」",
|
||||
"208000111_21": "「フフ、それは全然違うよ」",
|
||||
"208000111_22": "「ええ? 全然わかんないよー」",
|
||||
"208000111_23": "(あの子に出会ったおかげで、わたしはまた\\n シンフォギアを纏うことができたんだよね)",
|
||||
"208000111_24": "「わたしの端末だ」",
|
||||
"208000111_25": "「……はい、立花です。\\n ……わかりました、すぐに向かいますッ!」",
|
||||
"208000111_26": "「本部から?」",
|
||||
"208000111_27": "「うん。アルカ・ノイズの反応が学院の近くに出たって。\\n 一緒に行こうッ!」",
|
||||
"208000111_28": "「うんッ!」",
|
||||
"208000111_29": "「大きい……、気をつけてね、未来ッ!」",
|
||||
"208000111_30": "「大丈夫。もうわたしは護られるだけじゃないんだから」",
|
||||
"208000111_31": "(向こうの世界の響を護るために\\n また纏うことになったシンフォギア……)",
|
||||
"208000111_32": "(この力で響と一緒に戦うと決めたからッ!\\n わたしに力を貸して、<ruby=シェンショウジン>神獣鏡</ruby>ッ!)",
|
||||
"208000111_33": "「Rei shen shou jing rei zizzl――」",
|
||||
"208000111_34": "「<size=40>これがわたしの、シンフォギアだッ!</size>」"
|
||||
}
|
@ -1,22 +0,0 @@
|
||||
{
|
||||
"208000211_0": "超覚醒:風鳴翼【天ノ逆鱗】",
|
||||
"208000211_1": "「師匠、遅れてすみま――」",
|
||||
"208000211_2": "「あれ、師匠がいない?\\n 他のみんなもまだ来てないのかな」",
|
||||
"208000211_3": "「あら、こんにちは。\\n 司令たちはシミュレータルームへ行ったわよ」",
|
||||
"208000211_4": "「ええッ! 訓練の予定なんてありましたっけッ!?」",
|
||||
"208000211_5": "「安心して。訓練じゃないわ」",
|
||||
"208000211_6": "「実は、翼さんが力試しにって、司令に試合を申し込んでね」",
|
||||
"208000211_7": "「まさか、師匠がそれを受けたんですかッ!?\\n こうしちゃいられない、早く行かないとッ!」",
|
||||
"208000211_8": "「はあ――ッ!」",
|
||||
"208000211_9": "「踏み込みが甘いッ!」",
|
||||
"208000211_10": "「く――ッ!? これでは届かないかッ!」",
|
||||
"208000211_11": "「うわ、もう始まっちゃってるッ!?」",
|
||||
"208000211_12": "「もー。遅いよ、響」",
|
||||
"208000211_13": "「司令はまだほとんど攻撃していません」",
|
||||
"208000211_14": "「翼の攻撃を受けつつ、力量を測っている感じね」",
|
||||
"208000211_15": "「というか、ギアの攻撃をどうやって\\n 素手で受け止めてるんデスか?」",
|
||||
"208000211_16": "「それは全然わからないけど、わたしが装者になったばかりの\\n ころにも、翼さんの技を拳で弾き返してたっけ」",
|
||||
"208000211_17": "「……それを聞いても、もう驚かなくなってる\\n 自分にびっくりだ」",
|
||||
"208000211_18": "「さて、準備運動は終わりだ。\\n こちらもそろそろ攻撃させてもらうぞッ!」",
|
||||
"208000211_19": "「はい、よろしくお願いしますッ!」"
|
||||
}
|
@ -1,14 +0,0 @@
|
||||
{
|
||||
"208000212_0": "「はあああああ――ッ!」",
|
||||
"208000212_1": "「うおおおおお――ッ!」",
|
||||
"208000212_2": "「ここまでか……。\\n またしても、防ぎきられてしまった……」",
|
||||
"208000212_3": "「……いや、そんなことはない」",
|
||||
"208000212_4": "「ウソッ!? 師匠が片膝突いてるッ!\\n さっすが翼さんッ!」",
|
||||
"208000212_5": "「客観的に見たら膝を突いた程度だけど、\\n あの人の戦闘力を知っていたら、驚くわよね」",
|
||||
"208000212_6": "「お前は想像以上に成長していたようだな」",
|
||||
"208000212_7": "「しかし、全力の攻撃で膝を突く程度……。\\n まだまだ防人としての修行が足りませんッ!」",
|
||||
"208000212_8": "「いつかきっと、司令を倒せるほどに成長してみせますッ!」",
|
||||
"208000212_9": "「ああ、楽しみに待っているぞッ!」",
|
||||
"208000212_10": "「よーし、わたしたちも頑張ろうね、クリスちゃんッ!」",
|
||||
"208000212_11": "「あたしは勘弁してくれ……」"
|
||||
}
|
@ -1,55 +0,0 @@
|
||||
{
|
||||
"208000311_0": "超覚醒:月読調【殺Χ式・裂風残車輪】",
|
||||
"208000311_1": "「さて、どんな敵が出てきてもいいように\\n 和装型ギアの強化特訓をしてきた訳だが……」",
|
||||
"208000311_2": "「少しは強くなれたと思いますけど……」",
|
||||
"208000311_3": "「正直、まだまだ足りない気がするデスッ!」",
|
||||
"208000311_4": "「何が足りないんだろう?」",
|
||||
"208000311_5": "「また、時代劇をいっぱい観るデスか?」",
|
||||
"208000311_6": "「それは勘弁だ……」",
|
||||
"208000311_7": "「それより、ここからは別々に特訓しないか?\\n 同じ和装型って言っても、それぞれ違う形状だしな」",
|
||||
"208000311_8": "「確かに、それぞれが抱く心象によって\\n ギアの形状は異なります」",
|
||||
"208000311_9": "「つまり、心象を強めるのに必要な特訓も違うってことデスね」",
|
||||
"208000311_10": "「ああ、だからこその個別特訓だッ!」",
|
||||
"208000311_11": "「ナイスアイデアデースッ!」",
|
||||
"208000311_12": "「わたしも賛成です」",
|
||||
"208000311_13": "「決まりだな」",
|
||||
"208000311_14": "「一番最初に強くなってみせるデスよッ!」",
|
||||
"208000311_15": "「負けない」",
|
||||
"208000311_16": "「あたしも、後輩に後れを取るわけにはいかないな」",
|
||||
"208000311_17": "「じゃ、今日のところは解散だ」",
|
||||
"208000311_18": "「手裏剣状のアームドギア。\\n これがもっとうまく使いこなせれば……」",
|
||||
"208000311_19": "「今まで気にしたことなかったけど、\\n もっといい投げ方があるのかな?」",
|
||||
"208000311_20": "「でも、手裏剣の投げ方を知ってる人なんて\\n そう簡単には……」",
|
||||
"208000311_21": "「おや、おひとりですか?\\n 今日はお三方で特訓をすると聞いていたのですが」",
|
||||
"208000311_22": "「……いた」",
|
||||
"208000311_23": "「なるほど、そういうことでしたか。\\n 僕でよければ、お付き合いします」",
|
||||
"208000311_24": "「ありがとうございます」",
|
||||
"208000311_25": "「まずはお手本をお見せしましょうか。\\n 四方手裏剣で同じくらいの大きさですと……」",
|
||||
"208000311_26": "「こちらを使用します」",
|
||||
"208000311_27": "(わたしのアームドギアによく似てる。\\n でも、あれ、どこから出てきたんだろう……)",
|
||||
"208000311_28": "「では、よく見ていてください」",
|
||||
"208000311_29": "「はあ――ッ!」",
|
||||
"208000311_30": "「手裏剣の軌道が曲がったッ!?」",
|
||||
"208000311_31": "「参考になりそうでしょうか」",
|
||||
"208000311_32": "「正直、わからないです……。どうやったら、\\n 飛び道具をあんなに自在に操ることができるんですか?」",
|
||||
"208000311_33": "「そうですね……、まずは認識を変えることが肝心です」",
|
||||
"208000311_34": "「認識? 技術ではないんですか?」",
|
||||
"208000311_35": "「ええ。道具を道具として考えてしまうことで、\\n 限界ができてしまいます」",
|
||||
"208000311_36": "「自分の身体の一部と認識することで初めて、\\n 自在に操ることが可能になるんですよ」",
|
||||
"208000311_37": "「自分の身体の一部……」",
|
||||
"208000311_38": "「達人の中には、大地と一体になって身を隠したり、\\n 乗り物や建物と一体になれる人もいるとか」",
|
||||
"208000311_39": "「……忍術って、奥深いんですね」",
|
||||
"208000311_40": "「最初は難しいかもしれませんが、とにかくやってみましょう」",
|
||||
"208000311_41": "「はい、よろしくお願いしますッ!」",
|
||||
"208000311_42": "「アルカ・ノイズの反応が検知された。\\n お前たちにはすぐ出動してもらうッ!」",
|
||||
"208000311_43": "「了解ッ!」",
|
||||
"208000311_44": "「あ、あれ? 調がいないデスよ?」",
|
||||
"208000311_45": "「この緊急事態にどこに行ったんだ?」",
|
||||
"208000311_46": "「わたしならここにいます」",
|
||||
"208000311_47": "「うわあッ!? し、調、今のどうやったデスかッ!」",
|
||||
"208000311_48": "「緒川さんとの修行のおかげ。\\n 忍の技をいろいろと教えてもらったの」",
|
||||
"208000311_49": "「ニンジャの弟子になったデスかッ!?\\n ちょっと羨ましいデスッ!」",
|
||||
"208000311_50": "「どうやらかなり特訓を積んだようだな。\\n その成果を見せてもらおうかッ!」",
|
||||
"208000311_51": "「はいッ!」",
|
||||
"208000311_52": "「Various shul shagana tron――」"
|
||||
}
|
@ -1,57 +0,0 @@
|
||||
{
|
||||
"208000411_0": "超覚醒:暁切歌【虚激・威Sゥん暴uシ】",
|
||||
"208000411_1": "「さて、どんな敵が出てきてもいいように\\n 和装型ギアの強化特訓をしてきた訳だが……」",
|
||||
"208000411_2": "「少しは強くなれたと思いますけど……」",
|
||||
"208000411_3": "「正直、まだまだ足りない気がするデスッ!」",
|
||||
"208000411_4": "「何が足りないんだろう?」",
|
||||
"208000411_5": "「また、時代劇をいっぱい観るデスか?」",
|
||||
"208000411_6": "「それは勘弁だ……」",
|
||||
"208000411_7": "「それより、ここからは別々に特訓しないか?\\n 同じ和装型って言っても、それぞれ違う形状だしな」",
|
||||
"208000411_8": "「確かに、それぞれが抱く心象によって\\n ギアの形状は異なります」",
|
||||
"208000411_9": "「つまり、心象を強めるのに必要な特訓も違うってことデスね」",
|
||||
"208000411_10": "「ああ、だからこその個別特訓だッ!」",
|
||||
"208000411_11": "「ナイスアイデアデースッ!」",
|
||||
"208000411_12": "「わたしも賛成です」",
|
||||
"208000411_13": "「決まりだな」",
|
||||
"208000411_14": "「一番最初に強くなってみせるデスよッ!」",
|
||||
"208000411_15": "「負けない」",
|
||||
"208000411_16": "「あたしも、後輩に後れを取るわけにはいかないな」",
|
||||
"208000411_17": "「じゃ、今日のところは解散だ」",
|
||||
"208000411_18": "「うーん、意気込んだものの、何をすればいいか\\n まったく見当がつかないデスよ……」",
|
||||
"208000411_19": "「確か、初めて和装型ギアを纏ったときは、\\n 時代劇を観たり、翼さんの防人講座を聞いたり……」",
|
||||
"208000411_20": "「また、防人のなんたるかを学びたいのか?」",
|
||||
"208000411_21": "「うわあッ!?」",
|
||||
"208000411_22": "「ビ、ビックリしたデス……」",
|
||||
"208000411_23": "「ちょうど修行をしようと思っていたところだ。\\n わたしでよければ付き合おう」",
|
||||
"208000411_24": "「ええッ!? アタシはその、和装型ギアの強化をデスね……」",
|
||||
"208000411_25": "「ますますちょうどいい。護国を旨とする防人の心を学んで\\n 和装型ギアが強化されないわけがないからな」",
|
||||
"208000411_26": "「そ、そういうものデスか……?」",
|
||||
"208000411_27": "「そういうものだ。\\n では、行くとしようッ!」",
|
||||
"208000411_28": "(ものすごく目が輝いてるデース……)",
|
||||
"208000411_29": "(でも、なんだか説得力があるし、\\n 翼さんとの特訓を頑張るデスよッ!)",
|
||||
"208000411_30": "「もう、へとへとデース……」",
|
||||
"208000411_31": "「瞑想に竹刀の素振りとよく頑張ったな。\\n 休憩にしよう」",
|
||||
"208000411_32": "「翼さんはいつもこんな修行をやっているんデスよね。\\n さすがすぎるデス……」",
|
||||
"208000411_33": "「だが、音を上げず最後までついてきた。\\n 何か見えるものがあったのではないか?」",
|
||||
"208000411_34": "「え? えーと……」",
|
||||
"208000411_35": "(ここは防人っぽく、かっこよく答えたほうがいいデスねッ!)",
|
||||
"208000411_36": "「諸行無常で七転八倒な、つまり……」",
|
||||
"208000411_37": "「フフッ、無理に難しい言葉を使おうとしなくてもいい。\\n 誰かの真似ではなく自分らしくあればいいんだ」",
|
||||
"208000411_38": "「自分らしくと言われても、それで翼さんみたいになれるのか、\\n よくわからないデス……」",
|
||||
"208000411_39": "「……そうだな、防人とは誰かを護らんと戦う者のことだ。\\n 暁には命をかけてでも護りたいと思う人はいるか?」",
|
||||
"208000411_40": "「護りたい人……」",
|
||||
"208000411_41": "「今、誰かの顔が思い浮かんだはずだ」",
|
||||
"208000411_42": "「ええッ!? なんでわかるんデスか?」",
|
||||
"208000411_43": "「わたしも同じだからだ。その人を護りたい、\\n そう心に強く思うことが大切なんだ」",
|
||||
"208000411_44": "「心に強く……」",
|
||||
"208000411_45": "「修行はその手段に過ぎない。\\n だからわたしは頑張れる」",
|
||||
"208000411_46": "「それが、防人……。\\n すごいデスッ! アタシも頑張るデスッ!」",
|
||||
"208000411_47": "「ああ、次は――」",
|
||||
"208000411_48": "「はい。\\n ……承知しました、すぐに向かいますッ!」",
|
||||
"208000411_49": "「この近くでアルカ・ノイズの出現が確認された。\\n わたしたちで現場へ向かうぞッ!」",
|
||||
"208000411_50": "「……」",
|
||||
"208000411_51": "「どうした?」",
|
||||
"208000411_52": "(誰かを護りたいと心に強く思って……ッ!)",
|
||||
"208000411_53": "「Zeios igalima raizen tron――」",
|
||||
"208000411_54": "「行きましょう、アタシたちの手でみんなを護るんデスッ!」"
|
||||
}
|
@ -1,71 +0,0 @@
|
||||
{
|
||||
"208000511_0": "超覚醒:雪音クリス【ARTHEMIS EIDOLON】",
|
||||
"208000511_1": "「さて、どんな敵が出てきてもいいように\\n 和装型ギアの強化特訓をしてきた訳だが……」",
|
||||
"208000511_2": "「少しは強くなれたと思いますけど……」",
|
||||
"208000511_3": "「正直、まだまだ足りない気がするデスッ!」",
|
||||
"208000511_4": "「何が足りないんだろう?」",
|
||||
"208000511_5": "「また、時代劇をいっぱい観るデスか?」",
|
||||
"208000511_6": "「それは勘弁だ……」",
|
||||
"208000511_7": "「それより、ここからは別々に特訓しないか?\\n 同じ和装型って言っても、それぞれ違う形状だしな」",
|
||||
"208000511_8": "「確かに、それぞれが抱く心象によって\\n ギアの形状は異なります」",
|
||||
"208000511_9": "「つまり、心象を強めるのに必要な特訓も違うってことデスね」",
|
||||
"208000511_10": "「ああ、だからこその個別特訓だッ!」",
|
||||
"208000511_11": "「ナイスアイデアデースッ!」",
|
||||
"208000511_12": "「わたしも賛成です」",
|
||||
"208000511_13": "「決まりだな」",
|
||||
"208000511_14": "「一番最初に強くなってみせるデスよッ!」",
|
||||
"208000511_15": "「負けない」",
|
||||
"208000511_16": "「あたしも、後輩に後れを取るわけにはいかないな」",
|
||||
"208000511_17": "「じゃ、今日のところは解散だ」",
|
||||
"208000511_18": "「……なんて啖呵を切ったはいいけど、これからどうするか」",
|
||||
"208000511_19": "「和装型ギアでは、アームドギアが弓矢になるんだよな」",
|
||||
"208000511_20": "「どこかで、弓矢の練習ができればいいんだけど……」",
|
||||
"208000511_21": "「あれ? こんなところで会うなんて奇遇だね。\\n こんにちは、クリス」",
|
||||
"208000511_22": "「よう、今日はあのバカと一緒じゃないんだな」",
|
||||
"208000511_23": "「今日は別々。何か考え事をしてたみたいだけど\\n 何か困ったことでもあったの?」",
|
||||
"208000511_24": "「う、……そんなにわかりやすかったか?\\n 悩んでるって程でもないんだけどな……」",
|
||||
"208000511_25": "「フフ、見ればわかるよ。\\n わたしで力になれるかな?」",
|
||||
"208000511_26": "「じゃあ……、知り合いに弓矢に詳しいやつとかいないか?」",
|
||||
"208000511_27": "「弓矢?\\n うちの学校に弓道部があるけど、そこはどう?」",
|
||||
"208000511_28": "「弓道部か……。そういや、あったな」",
|
||||
"208000511_29": "「部長さんと知り合いだから、紹介してあげるッ!」",
|
||||
"208000511_30": "「あ、ああ……」",
|
||||
"208000511_31": "「ええっと、この人が弓道部の部長さんで、\\n こっちは――」",
|
||||
"208000511_32": "「雪音……クリスだ……」",
|
||||
"208000511_33": "「弓道部に体験入部したいんだってね。よろしく」",
|
||||
"208000511_34": "「よ、よろしく……」",
|
||||
"208000511_35": "「じゃあ、あとは2人で――」",
|
||||
"208000511_36": "「……」",
|
||||
"208000511_37": "「……と、思ったけど、わたしも少しだけ\\n 見学していっていいかな」",
|
||||
"208000511_38": "「どうぞどうぞ。じゃあ、まず射形からやってみようか」",
|
||||
"208000511_39": "「しゃ、射形?」",
|
||||
"208000511_40": "「射形っていうのは射法八節といって……」",
|
||||
"208000511_41": "「くッ、またハズレた……。\\n さっきから全然、的に当たらない……」",
|
||||
"208000511_42": "「最初はそんなものだよ。\\n 筋はいいけど、射形も乱れてるみたいだし」",
|
||||
"208000511_43": "(撃ちたいように撃てないってのはムズムズする。\\n 弓道ってのは思ってた以上に難しいんだな……)",
|
||||
"208000511_44": "(でも、和装型ギアの強化のためには……)",
|
||||
"208000511_45": "「なんだか、我慢してない?」",
|
||||
"208000511_46": "「い、いや、別に……。\\n ちゃんと、習った形のとおりにしてるだけだ」",
|
||||
"208000511_47": "「うーん……。それもいいけど、\\n クリスはクリスらしく射ればいいんじゃないかな」",
|
||||
"208000511_48": "「あたしらしく、って……。\\n それだと形とか無茶苦茶になるぞ」",
|
||||
"208000511_49": "「無茶苦茶なほうがクリスらしくてかっこいいよッ!」",
|
||||
"208000511_50": "「はあ? なんだよそれ。\\n でも、じゃあ、1回だけ……」",
|
||||
"208000511_51": "(あたしらしく、矢を射る……。\\n あれは的じゃない、くそったれな敵だッ!)",
|
||||
"208000511_52": "「持ってけ、全部だ――ッ!」",
|
||||
"208000511_53": "「……よしッ! 見ろ、全弾命中だッ!」",
|
||||
"208000511_54": "「すごいよ、お見事ッ!」",
|
||||
"208000511_55": "「な、なんで……あんな射形でッ!?」",
|
||||
"208000511_56": "「あ……。悪い、せっかく教えてもらったのに……」",
|
||||
"208000511_57": "「……ちょっとびっくりしたけど、いいのよ。\\n ちゃんとした大会であれをやったら大目玉だろうけど」",
|
||||
"208000511_58": "「やっぱそうか……。\\n ……ん?」",
|
||||
"208000511_59": "「あたしの端末だ」",
|
||||
"208000511_60": "「……わかった、すぐに行く」",
|
||||
"208000511_61": "「悪い、急用だッ!\\n 今日はありがとな」",
|
||||
"208000511_62": "「ええ。よかったらまた遊びに来てね」",
|
||||
"208000511_63": "「……本部から?」",
|
||||
"208000511_64": "「ああ、近くにアルカ・ノイズが出現したらしい。\\n あたしたちで倒しにいくぞ」",
|
||||
"208000511_65": "「……さっきは、おかげで大切なことに気づけた」",
|
||||
"208000511_66": "「大切なことって?」",
|
||||
"208000511_67": "「そんなの決まってるだろ」",
|
||||
"208000511_68": "「あたしはあたしらしく、難しいことは考えず、\\n 目の前の連中にぶっ放せばいいってことだッ!」"
|
||||
}
|
@ -1,39 +0,0 @@
|
||||
{
|
||||
"208000611_0": "超覚醒:立花響【我流・星流撃槍】",
|
||||
"208000611_1": "「どうしたッ! この程度でもう音を上げるのかッ!\\n 修行をつけてくれと言ったのは響くんだろうッ!」",
|
||||
"208000611_2": "「ま、まだまだあああッ!」",
|
||||
"208000611_3": "「ああ、その意気だッ! どんどん行くぞッ!\\n 次は走り込みだッ!」",
|
||||
"208000611_4": "「はい、師匠ッ!」",
|
||||
"208000611_5": "「あれ、ビッキーじゃん。こんなところで何やってんの?」",
|
||||
"208000611_6": "「師匠と2人で修行中だよ」",
|
||||
"208000611_7": "「いやいや修行って、アニメじゃないんだからッ!」",
|
||||
"208000611_8": "「アニメもいいが、映画もいいぞッ!\\n 修行のメニューはカンフー映画をもとに考えているんだ」",
|
||||
"208000611_9": "「あら、そうなのですか?」",
|
||||
"208000611_10": "「カンフー映画には戦いに勝つために必要な要素がすべて\\n 詰め込まれていると言っても過言ではないからな」",
|
||||
"208000611_11": "「そ、そうなんですね……」",
|
||||
"208000611_12": "「稲妻を喰らい、雷を握り潰すように打つッ!\\n それがカンフーだッ!」",
|
||||
"208000611_13": "「さすが師匠ッ!\\n 言ってること全然分かりませんッ!」",
|
||||
"208000611_14": "「師弟揃ってすごいね、ほんと……」",
|
||||
"208000611_15": "「ここまで熱弁されたら興味が湧いてきましたわ」",
|
||||
"208000611_16": "「アニメでも、修行パートは欠かせないもんねッ!」",
|
||||
"208000611_17": "「そうだッ! 3人もわたしと一緒に修行しようよッ!」",
|
||||
"208000611_18": "「君たちさえよければ、歓迎するぞ」",
|
||||
"208000611_19": "「えーっと、それはお断りします」",
|
||||
"208000611_20": "「わたしも、見たいアニメがあるから……」",
|
||||
"208000611_21": "「おふたりがそう言うなら、わたしも遠慮しておきますね」",
|
||||
"208000611_22": "「そっか、残念……。\\n でも、やりたくなったらいつでも言ってねッ!」",
|
||||
"208000611_23": "「では、俺たちは修行に戻らせてもらう。\\n 行くぞ、響くんッ!」",
|
||||
"208000611_24": "「はい、師匠ッ!」",
|
||||
"208000611_25": "「行っちゃったね……」",
|
||||
"208000611_26": "「なんというか、さすがビッキー……」",
|
||||
"208000611_27": "「いいペースだッ! このままもう一周行くぞッ!」",
|
||||
"208000611_28": "「はいッ!」",
|
||||
"208000611_29": "「むッ、この通信は……ッ!」",
|
||||
"208000611_30": "「師匠?」",
|
||||
"208000611_31": "「アルカ・ノイズだとッ!?\\n ああ、わかった。すぐにそちらへ戻る」",
|
||||
"208000611_32": "「修行はここまでだ。アルカ・ノイズが出現した。\\n 修行の直後だが、行けるか?」",
|
||||
"208000611_33": "「もちろんですッ!」",
|
||||
"208000611_34": "「いい返事だッ!\\n 修行の成果を、たっぷりと見せつけてやれッ!」",
|
||||
"208000611_35": "「Balwisyall Nescell gungnir tron――」",
|
||||
"208000611_36": "「全力で、戦ってきますッ!」"
|
||||
}
|
@ -1,40 +1,40 @@
|
||||
{
|
||||
"302000111_0": "ギャラルホルン",
|
||||
"302000111_1": "「……あの運命のライブの日をわたしは今でも夢に見る」",
|
||||
"302000111_2": "「奏は思いっきり唄い、戦い、その命を燃やしつくし――\\n ――そして、散って行った」",
|
||||
"302000111_3": "「あの日からわたしは、奏を救えなかった後悔だけを胸に、\\n ひたすら剣として生きてきた……」",
|
||||
"302000111_4": "「しかし、皆のおかげで、今は剣としてだけではなく、\\n 片翼の翼としても、夢に向かい羽ばたくことが出来ている」",
|
||||
"302000111_5": "「……今のわたしを奏に見てもらいたいと思う。\\n わたし自身が誇れるようになったわたしを……」",
|
||||
"302000111_6": "「……奏は、今のわたしを見たら何て言うのだろう。\\n 褒めてくれるだろうか……」",
|
||||
"302000111_7": "「……無理なのは分かってる。\\n だけど、もし、例え夢でも逢えたなら――」",
|
||||
"302000111_8": "「夢で逢えたら……か。\\n 全く、我ながら女々しいものだ……」",
|
||||
"302000111_9": "(……わたしは、強くなれたのだろうか)",
|
||||
"302000111_10": "(奏がわたしを引っ張ってくれたように、立花や雪音、\\n みんなを引っ張っていけているのだろうか……)",
|
||||
"302000111_11": "(奏のように……か。\\n 思えば奏は、わたしには意地悪だったな)",
|
||||
"302000111_12": "(泣き虫、弱虫だなんてよく言われたが、今のわたしはあの頃の\\n 奏から見たら、強くなったように見えるのだろうか……)",
|
||||
"302000111_13": "「奏……」",
|
||||
"302000111_14": "(今、思い出しても、こんなにも胸が痛い……。\\n 奏がいない、奏に会えない事が苦しい……)",
|
||||
"302000111_15": "(奏と2人、いつまでも一緒だと思っていた)",
|
||||
"302000111_16": "(もっと話したい事があった。聞きたいことがあった。\\n もっと、2人で唄いたかった……)",
|
||||
"302000111_17": "(奏に、会いたい……)",
|
||||
"302000111_18": "「……いけない。\\n わたしはもう泣き虫ではいられないのだから……」",
|
||||
"302000111_19": "「こんな様では、奏に笑われてしまうかも知れないな……」",
|
||||
"302000111_20": "(奏と唄う事はもう出来ない。\\n だけど、まだわたしは、片翼でも唄う事が出来ている……)",
|
||||
"302000111_21": "(奏と育てた、ツヴァイウィングの片翼を羽ばたかせることが\\n できる……だから――)",
|
||||
"302000111_22": "「……わたしの歌、わたしたちの歌が世界中の人に届いたら、\\n きっと奏の所にも届くよね……」",
|
||||
"302000111_23": "「……だから、見守っていて欲しい。\\n どこまでだって、飛んでみせるから……」",
|
||||
"302000111_24": "「艦内聖遺物保管区画より、高質量のエネルギー反応ッ!」",
|
||||
"302000111_25": "「――なんだとッ! すぐに波形を照合しろッ!」",
|
||||
"302000111_26": "「この反応は……まさかッ!?」",
|
||||
"302000111_27": "「ギャラルホルン……だとッ。\\n 何故、このタイミングで……」",
|
||||
"302000111_28": "「みんな、良く集まってくれた」",
|
||||
"302000111_29": "「師匠ー。今日は一体どうしたんですか?」",
|
||||
"302000111_30": "「朝っぱらから緊急召集って、どっかで事故か何かでも\\n 起きたってのか?」",
|
||||
"302000111_31": "「……事故は、これから起こるのかも知れません」",
|
||||
"302000111_32": "「これから……?\\n それは一体――」",
|
||||
"302000111_33": "「……やはり、来たかッ!」",
|
||||
"302000111_34": "「そんな……どうしてアルカ・ノイズじゃなくて、\\n ノイズが……」",
|
||||
"302000111_35": "「バ、バビロニアの宝物庫が空いたって事デスかッ!?」",
|
||||
"302000111_36": "「それとも、新たな敵……?」",
|
||||
"302000111_37": "「説明は後だッ!\\n とにかく、ノイズの迎撃を頼むぞッ!」"
|
||||
{
|
||||
"302000111_0": "ギャラルホルン",
|
||||
"302000111_1": "「……あの運命のライブの日をわたしは今でも夢に見る」",
|
||||
"302000111_2": "「奏は思いっきり唄い、戦い、その命を燃やしつくし――\\n ――そして、散って行った」",
|
||||
"302000111_3": "「あの日からわたしは、奏を救えなかった後悔だけを胸に、\\n ひたすら剣として生きてきた……」",
|
||||
"302000111_4": "「しかし、皆のおかげで、今は剣としてだけではなく、\\n 片翼の翼としても、夢に向かい羽ばたくことが出来ている」",
|
||||
"302000111_5": "「……今のわたしを奏に見てもらいたいと思う。\\n わたし自身が誇れるようになったわたしを……」",
|
||||
"302000111_6": "「……奏は、今のわたしを見たら何て言うのだろう。\\n 褒めてくれるだろうか……」",
|
||||
"302000111_7": "「……無理なのは分かってる。\\n だけど、もし、例え夢でも逢えたなら――」",
|
||||
"302000111_8": "「夢で逢えたら……か。\\n 全く、我ながら女々しいものだ……」",
|
||||
"302000111_9": "(……わたしは、強くなれたのだろうか)",
|
||||
"302000111_10": "(奏がわたしを引っ張ってくれたように、立花や雪音、\\n みんなを引っ張っていけているのだろうか……)",
|
||||
"302000111_11": "(奏のように……か。\\n 思えば奏は、わたしには意地悪だったな)",
|
||||
"302000111_12": "(泣き虫、弱虫だなんてよく言われたが、今のわたしはあの頃の\\n 奏から見たら、強くなったように見えるのだろうか……)",
|
||||
"302000111_13": "「奏……」",
|
||||
"302000111_14": "(今、思い出しても、こんなにも胸が痛い……。\\n 奏がいない、奏に会えない事が苦しい……)",
|
||||
"302000111_15": "(奏と2人、いつまでも一緒だと思っていた)",
|
||||
"302000111_16": "(もっと話したい事があった。聞きたいことがあった。\\n もっと、2人で唄いたかった……)",
|
||||
"302000111_17": "(奏に、会いたい……)",
|
||||
"302000111_18": "「……いけない。\\n わたしはもう泣き虫ではいられないのだから……」",
|
||||
"302000111_19": "「こんな様では、奏に笑われてしまうかも知れないな……」",
|
||||
"302000111_20": "(奏と唄う事はもう出来ない。\\n だけど、まだわたしは、片翼でも唄う事が出来ている……)",
|
||||
"302000111_21": "(奏と育てた、ツヴァイウィングの片翼を羽ばたかせることが\\n できる……だから――)",
|
||||
"302000111_22": "「……わたしの歌、わたしたちの歌が世界中の人に届いたら、\\n きっと奏の所にも届くよね……」",
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||||
"302000111_23": "「……だから、見守っていて欲しい。\\n どこまでだって、飛んでみせるから……」",
|
||||
"302000111_24": "「艦内聖遺物保管区画より、高質量のエネルギー反応ッ!」",
|
||||
"302000111_25": "「――なんだとッ! すぐに波形を照合しろッ!」",
|
||||
"302000111_26": "「この反応は……まさかッ!?」",
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"302000111_27": "「ギャラルホルン……だとッ。\\n 何故、このタイミングで……」",
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||||
"302000111_28": "「みんな、良く集まってくれた」",
|
||||
"302000111_29": "「師匠ー。今日は一体どうしたんですか?」",
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||||
"302000111_30": "「朝っぱらから緊急召集って、どっかで事故か何かでも\\n 起きたってのか?」",
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||||
"302000111_31": "「……事故は、これから起こるのかも知れません」",
|
||||
"302000111_32": "「これから……?\\n それは一体――」",
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||||
"302000111_33": "「……やはり、来たかッ!」",
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||||
"302000111_34": "「そんな……どうしてアルカ・ノイズじゃなくて、\\n ノイズが……」",
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"302000111_35": "「バ、バビロニアの宝物庫が空いたって事デスかッ!?」",
|
||||
"302000111_36": "「それとも、新たな敵……?」",
|
||||
"302000111_37": "「説明は後だッ!\\n とにかく、ノイズの迎撃を頼むぞッ!」"
|
||||
}
|
@ -1,113 +1,113 @@
|
||||
{
|
||||
"302000112_0": "「さあ、説明してもらおうかッ!\\n 何でノイズがまた出て来てるんだよッ!?」",
|
||||
"302000112_1": "「ああ、もちろんだ……エルフナインくん」",
|
||||
"302000112_2": "「はい……」",
|
||||
"302000112_3": "「まず、あのノイズはこの世界のモノではありません」",
|
||||
"302000112_4": "「この世界のモノじゃない……?」",
|
||||
"302000112_5": "「……この世界のバビロニアの宝物庫は閉じています」",
|
||||
"302000112_6": "「しかし、それでもノイズが現れたのは、あのノイズがこの\\n 世界のモノではなく、並行世界のノイズだからです」",
|
||||
"302000112_7": "「一体、どういうこと……?」",
|
||||
"302000112_8": "「へ、へいこう……せかい……?」",
|
||||
"302000112_9": "「パラレルワールドって聞いたことが無い?\\n この世界とすごく似てる別の世界の事だよ」",
|
||||
"302000112_10": "「……うう、わかったような、わからないような……」",
|
||||
"302000112_11": "「でも……、そんな世界が本当に……」",
|
||||
"302000112_12": "「ああッ!? へーこー世界だか何だか知らねーが、\\n 結局何でノイズが出てきたんだよッ! 簡潔に言えッ!」",
|
||||
"302000112_13": "「……この事態を引き起こしているのは聖遺物ギャラルホルン。\\n 異なる世界同士を繋ぐ、完全聖遺物だ」",
|
||||
"302000112_14": "「異なる世界同士を……」",
|
||||
"302000112_15": "「繋ぐ……デスかッ!?」",
|
||||
"302000112_16": "「待ってください。\\n そんなもの……一体いつ発見されたんですか?」",
|
||||
"302000112_17": "「ギャラルホルンを発見したのは、当時発掘チームを率いていた\\n 了子くんだ。この聖遺物は、発見当初から既に起動状態だった」",
|
||||
"302000112_18": "「了子さんがッ!?」",
|
||||
"302000112_19": "「ギャラルホルンについてはずっと機密扱いで、一部の人物に\\n しか知らされていなかったようです」",
|
||||
"302000112_20": "「ボクも今朝、レポートを見せてもらって初めて知りました」",
|
||||
"302000112_21": "「ギャラルホルンはあまりにも特殊で、危険な聖遺物だ。\\n その為、一部の者のみで極秘に実験と解析を進めていた」",
|
||||
"302000112_22": "「その結果分かった事は、並行世界に異変が起こった際に、\\n こちらの世界と並行世界を繋げる特性があるということだ」",
|
||||
"302000112_23": "「並行世界……それはこの世界と同じような世界が広がり、\\n 同じような歴史をたどっています」",
|
||||
"302000112_24": "「しかし、それでありながら、必ずこちらの世界とは違う所も\\n 同時に発生します」",
|
||||
"302000112_25": "「この世界の歴史とは川の流れのように、遥か昔の上流から\\n 現代という下流まで流れ続けています」",
|
||||
"302000112_26": "「しかし、歴史とは大きな転換点において、必ず支流が発生する\\n ものなのです」",
|
||||
"302000112_27": "「その支流が並行世界ということね」",
|
||||
"302000112_28": "「はい。こちらの世界からこぼれた可能性が生んだ、\\n 異なる世界が並行世界になります」",
|
||||
"302000112_29": "「こちらではこぼれた可能性を内包した世界……」",
|
||||
"302000112_30": "「……とにかく、今回の件はギャラルホルンがまたどこかの\\n 並行世界と、この世界を繋いだ為に起きた異変で間違いない」",
|
||||
"302000112_31": "「……また、と言いましたね。\\n では以前にも同じような事が?」",
|
||||
"302000112_32": "「……ああ。ギャラルホルンが並行世界を繋げると、異なる世界\\n 同士が混じり合う影響か、大量のノイズの出現が観測される」",
|
||||
"302000112_33": "「前回は、バビロニアの宝物庫が閉じられていなかった為、\\n 推測の域だったが、今回のことではっきりした」",
|
||||
"302000112_34": "「そして、この発生した異変は、\\n 並行世界側の異常を解決する事で解消される」",
|
||||
"302000112_35": "「記録には2度、並行世界と繋がったことがあると\\n 記されています」",
|
||||
"302000112_36": "「最初の発生では、天羽奏さんが解決してくれたようです」",
|
||||
"302000112_37": "「か、奏さんがッ!?」",
|
||||
"302000112_38": "「……奏が……? 一体、いつだッ!\\n そんな事、わたしは知らないッ!」",
|
||||
"302000112_39": "「……落ち着け、翼」",
|
||||
"302000112_40": "「ギャラルホルンは完全聖遺物でありながら、一切の制御も\\n 干渉も受け付けない、まさにパンドラの箱だ」",
|
||||
"302000112_41": "「そんな怪しげなものに、唯一の完全適合者であるお前を\\n 使う事は、許可が下りなかった」",
|
||||
"302000112_42": "「だから……奏を人柱にしたって事ですかッ!」",
|
||||
"302000112_43": "「だから落ち着け。過去の事件では、奏くんは無事に並行世界へと\\n 渡り、異変の元凶を解決している」",
|
||||
"302000112_44": "「結果論で済まないが、事故や怪我もなかった。\\n そして、おかげでギャラルホルンについて知る事も出来た」",
|
||||
"302000112_45": "「ですが……ッ」",
|
||||
"302000112_46": "「繋がったのは2度と言ったわね」",
|
||||
"302000112_47": "「はい、2度目は、3年前のツヴァイウィングライブ、\\n ネフシュタンの起動実験の時です」",
|
||||
"302000112_48": "「なッ!?」",
|
||||
"302000112_49": "「ネフシュタンの暴走と重なり、とても対処できる状況では\\n 無かった為、収まるのを待つ他無かった……」",
|
||||
"302000112_50": "「なんだ、だったら別に並行世界に行かなくても\\n 収まるのを待てばいいじゃねーか」",
|
||||
"302000112_51": "「ですが、その代償として被害が甚大な物に……」",
|
||||
"302000112_52": "「それから……この聖遺物は、装者にしか反応しないんだ」",
|
||||
"302000112_53": "「装者にしか……?」",
|
||||
"302000112_54": "「詳しい理由については、まだわかっていませんが……」",
|
||||
"302000112_55": "「ギャラルホルンが並行世界側の異変を治める為、\\n 必要な能力を持った人物だけを選別しているとも考えられます」",
|
||||
"302000112_56": "「なんだかよく分からないデスけど、並行世界に行けるのは\\n アタシたちだけって事デスか?」",
|
||||
"302000112_57": "「ああ、そう言う事だ。\\n だから、今回は君たちに異変の調査へと向かって欲しい」",
|
||||
"302000112_58": "「並行世界側はどうなっているかわかりません。\\n 危険は伴いますが……」",
|
||||
"302000112_59": "「……わたしが行きます」",
|
||||
"302000112_60": "「翼……」",
|
||||
"302000112_61": "「奏の役割を引き継ぐなら、わたししかいない」",
|
||||
"302000112_62": "「それに、今はこれだけの装者がいる。\\n わたしにもしもの事があっても――」",
|
||||
"302000112_63": "「そ、そんなのダメですッ!」",
|
||||
"302000112_64": "「翼……あなた自分が何を言っているのか分かっているのッ!?」",
|
||||
"302000112_65": "「……すまない。だが、この役割は絶対に譲れない。\\n これは、奏の片翼としてのわたしの責務なんだ……」",
|
||||
"302000112_66": "「……翼。お前の気持ちは分かった。\\n だが、早とちりするな。お前1人を行かせるつもりはない」",
|
||||
"302000112_67": "「はい。こちらにもノイズが現れている事もあるので、\\n 戦力を2つに分けるのが最善だと思います」",
|
||||
"302000112_68": "「ここにいる装者は6人だから、3人ずつってことですか?」",
|
||||
"302000112_69": "「そうです。ですので、翼さんとあと2人……」",
|
||||
"302000112_70": "「そういうことなら、わたしも行くわ。\\n 翼が無茶しない様に見ておかないとね」",
|
||||
"302000112_71": "「マリア……」",
|
||||
"302000112_72": "「なら、残り1人はあたしが――」",
|
||||
"302000112_73": "「待って。\\n ……あなたには調と切歌の事を頼みたいの」",
|
||||
"302000112_74": "「デスッ!?」",
|
||||
"302000112_75": "「マリア……?」",
|
||||
"302000112_76": "「こいつらの事を……?」",
|
||||
"302000112_77": "「ええ。だから出来れば残りの1人は――」",
|
||||
"302000112_78": "「…………」",
|
||||
"302000112_79": "「……あの、並行世界って結局よくわからないんですけど、\\n 向こうで困っている人がいるのは確かなんですよね?」",
|
||||
"302000112_80": "「さっきも言ったようにギャラルホルンは、まさにパンドラの箱。\\n 解明されていない部分が大半だ」",
|
||||
"302000112_81": "「だが、過去の結果を見るに、その可能性は非常に高い」",
|
||||
"302000112_82": "「だったらわたし、行きますッ!」",
|
||||
"302000112_83": "「……もう、やっぱり」",
|
||||
"302000112_84": "「えへへ、ごめんね、未来」",
|
||||
"302000112_85": "「いいよ。人助けだもんね?」",
|
||||
"302000112_86": "「うんッ!」",
|
||||
"302000112_87": "「……決まったな。では今回の調査は翼、マリアくん、響くんの\\n 3名に頼む。決して無理はしないでくれ」",
|
||||
"302000112_88": "「これが聖遺物ギャラルホルン、そして並行世界への\\n 扉(ゲート)だ」",
|
||||
"302000112_89": "「ギャラルホルンは、並行世界の異常を特殊な振動波で\\n 知らせるようです」",
|
||||
"302000112_90": "「……振動波、では、この聖遺物の輝きが……」",
|
||||
"302000112_91": "「はい、並行世界の異常を感知している状態です」",
|
||||
"302000112_92": "「みなさん、準備はいいですか?」",
|
||||
"302000112_93": "「……ああ、出来ている」",
|
||||
"302000112_94": "「問題ないわ」",
|
||||
"302000112_95": "「ばっちりですッ!」",
|
||||
"302000112_96": "「向こうに渡ったら、その場所を確認してください」",
|
||||
"302000112_97": "「最初に転送された場所の付近に、戻る為のゲートがあるはずです」",
|
||||
"302000112_98": "「……そうなると、いつでも帰還できるのか?」",
|
||||
"302000112_99": "「はい。レポートにはそう記載されています」",
|
||||
"302000112_100": "「なるほど……ならば、先に行くぞ」",
|
||||
"302000112_101": "「……流石だが、思い切りよすぎじゃねぇか……?」",
|
||||
"302000112_102": "「それが風鳴翼よ。わたしも行ってくるわ」",
|
||||
"302000112_103": "「マリア、気を付けて」",
|
||||
"302000112_104": "「寂しかったらすぐ戻ってくるデスよッ!」",
|
||||
"302000112_105": "「さ、寂しかったらって……そんなことないわよッ!\\n あなたたちこそ、しっかりねッ!」",
|
||||
"302000112_106": "「それじゃわたしも……って、未来?」",
|
||||
"302000112_107": "「響……大丈夫だよね?」",
|
||||
"302000112_108": "「もう、心配性だなぁ、未来は。大丈夫。\\n ちょーっと人助けしてくるだけだから。待ってて?」",
|
||||
"302000112_109": "「うん……待ってる」",
|
||||
"302000112_110": "「それじゃ、行ってきま~すッ!」"
|
||||
{
|
||||
"302000112_0": "「さあ、説明してもらおうかッ!\\n 何でノイズがまた出て来てるんだよッ!?」",
|
||||
"302000112_1": "「ああ、もちろんだ……エルフナインくん」",
|
||||
"302000112_2": "「はい……」",
|
||||
"302000112_3": "「まず、あのノイズはこの世界のモノではありません」",
|
||||
"302000112_4": "「この世界のモノじゃない……?」",
|
||||
"302000112_5": "「……この世界のバビロニアの宝物庫は閉じています」",
|
||||
"302000112_6": "「しかし、それでもノイズが現れたのは、あのノイズがこの\\n 世界のモノではなく、並行世界のノイズだからです」",
|
||||
"302000112_7": "「一体、どういうこと……?」",
|
||||
"302000112_8": "「へ、へいこう……せかい……?」",
|
||||
"302000112_9": "「パラレルワールドって聞いたことが無い?\\n この世界とすごく似てる別の世界の事だよ」",
|
||||
"302000112_10": "「……うう、わかったような、わからないような……」",
|
||||
"302000112_11": "「でも……、そんな世界が本当に……」",
|
||||
"302000112_12": "「ああッ!? へーこー世界だか何だか知らねーが、\\n 結局何でノイズが出てきたんだよッ! 簡潔に言えッ!」",
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"302000112_13": "「……この事態を引き起こしているのは聖遺物ギャラルホルン。\\n 異なる世界同士を繋ぐ、完全聖遺物だ」",
|
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"302000112_14": "「異なる世界同士を……」",
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||||
"302000112_15": "「繋ぐ……デスかッ!?」",
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"302000112_16": "「待ってください。\\n そんなもの……一体いつ発見されたんですか?」",
|
||||
"302000112_17": "「ギャラルホルンを発見したのは、当時発掘チームを率いていた\\n 了子くんだ。この聖遺物は、発見当初から既に起動状態だった」",
|
||||
"302000112_18": "「了子さんがッ!?」",
|
||||
"302000112_19": "「ギャラルホルンについてはずっと機密扱いで、一部の人物に\\n しか知らされていなかったようです」",
|
||||
"302000112_20": "「ボクも今朝、レポートを見せてもらって初めて知りました」",
|
||||
"302000112_21": "「ギャラルホルンはあまりにも特殊で、危険な聖遺物だ。\\n その為、一部の者のみで極秘に実験と解析を進めていた」",
|
||||
"302000112_22": "「その結果分かった事は、並行世界に異変が起こった際に、\\n こちらの世界と並行世界を繋げる特性があるということだ」",
|
||||
"302000112_23": "「並行世界……それはこの世界と同じような世界が広がり、\\n 同じような歴史をたどっています」",
|
||||
"302000112_24": "「しかし、それでありながら、必ずこちらの世界とは違う所も\\n 同時に発生します」",
|
||||
"302000112_25": "「この世界の歴史とは川の流れのように、遥か昔の上流から\\n 現代という下流まで流れ続けています」",
|
||||
"302000112_26": "「しかし、歴史とは大きな転換点において、必ず支流が発生する\\n ものなのです」",
|
||||
"302000112_27": "「その支流が並行世界ということね」",
|
||||
"302000112_28": "「はい。こちらの世界からこぼれた可能性が生んだ、\\n 異なる世界が並行世界になります」",
|
||||
"302000112_29": "「こちらではこぼれた可能性を内包した世界……」",
|
||||
"302000112_30": "「……とにかく、今回の件はギャラルホルンがまたどこかの\\n 並行世界と、この世界を繋いだ為に起きた異変で間違いない」",
|
||||
"302000112_31": "「……また、と言いましたね。\\n では以前にも同じような事が?」",
|
||||
"302000112_32": "「……ああ。ギャラルホルンが並行世界を繋げると、異なる世界\\n 同士が混じり合う影響か、大量のノイズの出現が観測される」",
|
||||
"302000112_33": "「前回は、バビロニアの宝物庫が閉じられていなかった為、\\n 推測の域だったが、今回のことではっきりした」",
|
||||
"302000112_34": "「そして、この発生した異変は、\\n 並行世界側の異常を解決する事で解消される」",
|
||||
"302000112_35": "「記録には2度、並行世界と繋がったことがあると\\n 記されています」",
|
||||
"302000112_36": "「最初の発生では、天羽奏さんが解決してくれたようです」",
|
||||
"302000112_37": "「か、奏さんがッ!?」",
|
||||
"302000112_38": "「……奏が……? 一体、いつだッ!\\n そんな事、わたしは知らないッ!」",
|
||||
"302000112_39": "「……落ち着け、翼」",
|
||||
"302000112_40": "「ギャラルホルンは完全聖遺物でありながら、一切の制御も\\n 干渉も受け付けない、まさにパンドラの箱だ」",
|
||||
"302000112_41": "「そんな怪しげなものに、唯一の完全適合者であるお前を\\n 使う事は、許可が下りなかった」",
|
||||
"302000112_42": "「だから……奏を人柱にしたって事ですかッ!」",
|
||||
"302000112_43": "「だから落ち着け。過去の事件では、奏くんは無事に並行世界へと\\n 渡り、異変の元凶を解決している」",
|
||||
"302000112_44": "「結果論で済まないが、事故や怪我もなかった。\\n そして、おかげでギャラルホルンについて知る事も出来た」",
|
||||
"302000112_45": "「ですが……ッ」",
|
||||
"302000112_46": "「繋がったのは2度と言ったわね」",
|
||||
"302000112_47": "「はい、2度目は、3年前のツヴァイウィングライブ、\\n ネフシュタンの起動実験の時です」",
|
||||
"302000112_48": "「なッ!?」",
|
||||
"302000112_49": "「ネフシュタンの暴走と重なり、とても対処できる状況では\\n 無かった為、収まるのを待つ他無かった……」",
|
||||
"302000112_50": "「なんだ、だったら別に並行世界に行かなくても\\n 収まるのを待てばいいじゃねーか」",
|
||||
"302000112_51": "「ですが、その代償として被害が甚大な物に……」",
|
||||
"302000112_52": "「それから……この聖遺物は、装者にしか反応しないんだ」",
|
||||
"302000112_53": "「装者にしか……?」",
|
||||
"302000112_54": "「詳しい理由については、まだわかっていませんが……」",
|
||||
"302000112_55": "「ギャラルホルンが並行世界側の異変を治める為、\\n 必要な能力を持った人物だけを選別しているとも考えられます」",
|
||||
"302000112_56": "「なんだかよく分からないデスけど、並行世界に行けるのは\\n アタシたちだけって事デスか?」",
|
||||
"302000112_57": "「ああ、そう言う事だ。\\n だから、今回は君たちに異変の調査へと向かって欲しい」",
|
||||
"302000112_58": "「並行世界側はどうなっているかわかりません。\\n 危険は伴いますが……」",
|
||||
"302000112_59": "「……わたしが行きます」",
|
||||
"302000112_60": "「翼……」",
|
||||
"302000112_61": "「奏の役割を引き継ぐなら、わたししかいない」",
|
||||
"302000112_62": "「それに、今はこれだけの装者がいる。\\n わたしにもしもの事があっても――」",
|
||||
"302000112_63": "「そ、そんなのダメですッ!」",
|
||||
"302000112_64": "「翼……あなた自分が何を言っているのか分かっているのッ!?」",
|
||||
"302000112_65": "「……すまない。だが、この役割は絶対に譲れない。\\n これは、奏の片翼としてのわたしの責務なんだ……」",
|
||||
"302000112_66": "「……翼。お前の気持ちは分かった。\\n だが、早とちりするな。お前1人を行かせるつもりはない」",
|
||||
"302000112_67": "「はい。こちらにもノイズが現れている事もあるので、\\n 戦力を2つに分けるのが最善だと思います」",
|
||||
"302000112_68": "「ここにいる装者は6人だから、3人ずつってことですか?」",
|
||||
"302000112_69": "「そうです。ですので、翼さんとあと2人……」",
|
||||
"302000112_70": "「そういうことなら、わたしも行くわ。\\n 翼が無茶しない様に見ておかないとね」",
|
||||
"302000112_71": "「マリア……」",
|
||||
"302000112_72": "「なら、残り1人はあたしが――」",
|
||||
"302000112_73": "「待って。\\n ……あなたには調と切歌の事を頼みたいの」",
|
||||
"302000112_74": "「デスッ!?」",
|
||||
"302000112_75": "「マリア……?」",
|
||||
"302000112_76": "「こいつらの事を……?」",
|
||||
"302000112_77": "「ええ。だから出来れば残りの1人は――」",
|
||||
"302000112_78": "「…………」",
|
||||
"302000112_79": "「……あの、並行世界って結局よくわからないんですけど、\\n 向こうで困っている人がいるのは確かなんですよね?」",
|
||||
"302000112_80": "「さっきも言ったようにギャラルホルンは、まさにパンドラの箱。\\n 解明されていない部分が大半だ」",
|
||||
"302000112_81": "「だが、過去の結果を見るに、その可能性は非常に高い」",
|
||||
"302000112_82": "「だったらわたし、行きますッ!」",
|
||||
"302000112_83": "「……もう、やっぱり」",
|
||||
"302000112_84": "「えへへ、ごめんね、未来」",
|
||||
"302000112_85": "「いいよ。人助けだもんね?」",
|
||||
"302000112_86": "「うんッ!」",
|
||||
"302000112_87": "「……決まったな。では今回の調査は翼、マリアくん、響くんの\\n 3名に頼む。決して無理はしないでくれ」",
|
||||
"302000112_88": "「これが聖遺物ギャラルホルン、そして並行世界への\\n 扉(ゲート)だ」",
|
||||
"302000112_89": "「ギャラルホルンは、並行世界の異常を特殊な振動波で\\n 知らせるようです」",
|
||||
"302000112_90": "「……振動波、では、この聖遺物の輝きが……」",
|
||||
"302000112_91": "「はい、並行世界の異常を感知している状態です」",
|
||||
"302000112_92": "「みなさん、準備はいいですか?」",
|
||||
"302000112_93": "「……ああ、出来ている」",
|
||||
"302000112_94": "「問題ないわ」",
|
||||
"302000112_95": "「ばっちりですッ!」",
|
||||
"302000112_96": "「向こうに渡ったら、その場所を確認してください」",
|
||||
"302000112_97": "「最初に転送された場所の付近に、戻る為のゲートがあるはずです」",
|
||||
"302000112_98": "「……そうなると、いつでも帰還できるのか?」",
|
||||
"302000112_99": "「はい。レポートにはそう記載されています」",
|
||||
"302000112_100": "「なるほど……ならば、先に行くぞ」",
|
||||
"302000112_101": "「……流石だが、思い切りよすぎじゃねぇか……?」",
|
||||
"302000112_102": "「それが風鳴翼よ。わたしも行ってくるわ」",
|
||||
"302000112_103": "「マリア、気を付けて」",
|
||||
"302000112_104": "「寂しかったらすぐ戻ってくるデスよッ!」",
|
||||
"302000112_105": "「さ、寂しかったらって……そんなことないわよッ!\\n あなたたちこそ、しっかりねッ!」",
|
||||
"302000112_106": "「それじゃわたしも……って、未来?」",
|
||||
"302000112_107": "「響……大丈夫だよね?」",
|
||||
"302000112_108": "「もう、心配性だなぁ、未来は。大丈夫。\\n ちょーっと人助けしてくるだけだから。待ってて?」",
|
||||
"302000112_109": "「うん……待ってる」",
|
||||
"302000112_110": "「それじゃ、行ってきま~すッ!」"
|
||||
}
|
@ -1,30 +1,30 @@
|
||||
{
|
||||
"302000211_0": "IFの世界",
|
||||
"302000211_1": "「……響……」",
|
||||
"302000211_2": "「……行っちまったな。まあ、心配するなって」",
|
||||
"302000211_3": "「あのバカたちの帰りが遅かったら、あたしが連れ戻しに行ってやらぁ」",
|
||||
"302000211_4": "「クリス……うん、ありがとう」",
|
||||
"302000211_5": "「お、おう……」",
|
||||
"302000211_6": "「いつでも戻ってこれるなら、\\n ちょっとアタシも行ってみたいデスね……」",
|
||||
"302000211_7": "「切ちゃんが行くならわたしも……」",
|
||||
"302000211_8": "「ええッ!? その、だ、だめです……」",
|
||||
"302000211_9": "「そうだ。あたしたちにはあたしたちの役割があるんだからな。\\n 今はあいつらに任せときゃいい。……ん?」",
|
||||
"302000211_10": "「…………」",
|
||||
"302000211_11": "「どうしたんだよ、おっさん。そんなに渋い顔して」",
|
||||
"302000211_12": "「並行世界、パラレルワールド……。\\n それは何かが起きた、もしくは起きなかった世界だ……」",
|
||||
"302000211_13": "「こちらにノイズが現れていると言う事は、\\n 向こうのバビロニアの宝物庫は開いている……」",
|
||||
"302000211_14": "「だとすると、フロンティア事変やルナアタックは\\n 起きていない世界の可能性もある」",
|
||||
"302000211_15": "「近い世界といっても、あれだけ大きな事件が無いとなると、\\n どれだけ違いが現れているか、見当もつかん……」",
|
||||
"302000211_16": "「……なあ、ノイズがいるなら、向こうにも装者はいるのか?」",
|
||||
"302000211_17": "「わからないが、その可能性は十分にある。\\n それこそクリスくんや我々も存在しているかもしれん」",
|
||||
"302000211_18": "「あたしもいるかもって、マジかよ。\\n なんかとてつもなくでけー話だな……」",
|
||||
"302000211_19": "「やっぱり、ちょっと行ってみたいかも……」",
|
||||
"302000211_20": "「デスデスッ、向こうの調にも会いたいデスッ!」",
|
||||
"302000211_21": "「だ、だからだめですってば……」",
|
||||
"302000211_22": "「これ、ノイズ警報――ッ!?」",
|
||||
"302000211_23": "「司令ッ! ノイズ反応が現れました。\\n 急いでこちらに戻ってくださいッ!」",
|
||||
"302000211_24": "「ああ、わかったッ! 装者3名は直接現場へ向かってくれッ!\\n エルフナインくんと未来くんは俺と発令所に急ぐぞッ!」",
|
||||
"302000211_25": "「ああ、任せとけッ! 行くぞ2人ともッ!\\n あたしについて来やがれッ!」",
|
||||
"302000211_26": "「はい」",
|
||||
"302000211_27": "「了解デースッ!」"
|
||||
{
|
||||
"302000211_0": "IFの世界",
|
||||
"302000211_1": "「……響……」",
|
||||
"302000211_2": "「……行っちまったな。まあ、心配するなって」",
|
||||
"302000211_3": "「あのバカたちの帰りが遅かったら、あたしが連れ戻しに行ってやらぁ」",
|
||||
"302000211_4": "「クリス……うん、ありがとう」",
|
||||
"302000211_5": "「お、おう……」",
|
||||
"302000211_6": "「いつでも戻ってこれるなら、\\n ちょっとアタシも行ってみたいデスね……」",
|
||||
"302000211_7": "「切ちゃんが行くならわたしも……」",
|
||||
"302000211_8": "「ええッ!? その、だ、だめです……」",
|
||||
"302000211_9": "「そうだ。あたしたちにはあたしたちの役割があるんだからな。\\n 今はあいつらに任せときゃいい。……ん?」",
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||||
"302000211_10": "「…………」",
|
||||
"302000211_11": "「どうしたんだよ、おっさん。そんなに渋い顔して」",
|
||||
"302000211_12": "「並行世界、パラレルワールド……。\\n それは何かが起きた、もしくは起きなかった世界だ……」",
|
||||
"302000211_13": "「こちらにノイズが現れていると言う事は、\\n 向こうのバビロニアの宝物庫は開いている……」",
|
||||
"302000211_14": "「だとすると、フロンティア事変やルナアタックは\\n 起きていない世界の可能性もある」",
|
||||
"302000211_15": "「近い世界といっても、あれだけ大きな事件が無いとなると、\\n どれだけ違いが現れているか、見当もつかん……」",
|
||||
"302000211_16": "「……なあ、ノイズがいるなら、向こうにも装者はいるのか?」",
|
||||
"302000211_17": "「わからないが、その可能性は十分にある。\\n それこそクリスくんや我々も存在しているかもしれん」",
|
||||
"302000211_18": "「あたしもいるかもって、マジかよ。\\n なんかとてつもなくでけー話だな……」",
|
||||
"302000211_19": "「やっぱり、ちょっと行ってみたいかも……」",
|
||||
"302000211_20": "「デスデスッ、向こうの調にも会いたいデスッ!」",
|
||||
"302000211_21": "「だ、だからだめですってば……」",
|
||||
"302000211_22": "「これ、ノイズ警報――ッ!?」",
|
||||
"302000211_23": "「司令ッ! ノイズ反応が現れました。\\n 急いでこちらに戻ってくださいッ!」",
|
||||
"302000211_24": "「ああ、わかったッ! 装者3名は直接現場へ向かってくれッ!\\n エルフナインくんと未来くんは俺と発令所に急ぐぞッ!」",
|
||||
"302000211_25": "「ああ、任せとけッ! 行くぞ2人ともッ!\\n あたしについて来やがれッ!」",
|
||||
"302000211_26": "「はい」",
|
||||
"302000211_27": "「了解デースッ!」"
|
||||
}
|
@ -1,17 +1,17 @@
|
||||
{
|
||||
"302000221_0": "「着いたわね」",
|
||||
"302000221_1": "「……ここが並行世界、ですか?」",
|
||||
"302000221_2": "「そのはずなのだが……。立花、この公園は……」",
|
||||
"302000221_3": "「はい、いつもの公園、ですよね……」",
|
||||
"302000221_4": "「わたしは街の地理には詳しくないのだけれど、\\n あなたたちから見て、どこか違いは無いの?」",
|
||||
"302000221_5": "「違い……違い……。\\n ……あッ! マリアさんの後ろッ!」",
|
||||
"302000221_6": "「後ろって……ッ!?\\n これが、エルフナインの言っていた……」",
|
||||
"302000221_7": "「ああ、ギャラルホルンによってつくられた、\\n 元の世界とのゲートだろう」",
|
||||
"302000221_8": "「そうなると、ここがゲートの出口って事だけは、\\n 間違いないみたいね……」",
|
||||
"302000221_9": "「公園や街並みは、ここから見る限りはほとんど同じに\\n 見えますよね……」",
|
||||
"302000221_10": "「思ったより並行世界と我々の世界は近い物なのかもしれないな。\\n とにかく、色々と歩いてこちらの異変を――ッ!?」",
|
||||
"302000221_11": "「……なるほど。こちらはまだノイズが出ると言う事だったな」",
|
||||
"302000221_12": "「そうね。これもまた異変の一つ、ということなのかしら」",
|
||||
"302000221_13": "「どうだろうな。違う可能性もある。\\n しかし、放っておくわけにもいかないだろう」",
|
||||
"302000221_14": "「ですねッ!」"
|
||||
{
|
||||
"302000221_0": "「着いたわね」",
|
||||
"302000221_1": "「……ここが並行世界、ですか?」",
|
||||
"302000221_2": "「そのはずなのだが……。立花、この公園は……」",
|
||||
"302000221_3": "「はい、いつもの公園、ですよね……」",
|
||||
"302000221_4": "「わたしは街の地理には詳しくないのだけれど、\\n あなたたちから見て、どこか違いは無いの?」",
|
||||
"302000221_5": "「違い……違い……。\\n ……あッ! マリアさんの後ろッ!」",
|
||||
"302000221_6": "「後ろって……ッ!?\\n これが、エルフナインの言っていた……」",
|
||||
"302000221_7": "「ああ、ギャラルホルンによってつくられた、\\n 元の世界とのゲートだろう」",
|
||||
"302000221_8": "「そうなると、ここがゲートの出口って事だけは、\\n 間違いないみたいね……」",
|
||||
"302000221_9": "「公園や街並みは、ここから見る限りはほとんど同じに\\n 見えますよね……」",
|
||||
"302000221_10": "「思ったより並行世界と我々の世界は近い物なのかもしれないな。\\n とにかく、色々と歩いてこちらの異変を――ッ!?」",
|
||||
"302000221_11": "「……なるほど。こちらはまだノイズが出ると言う事だったな」",
|
||||
"302000221_12": "「そうね。これもまた異変の一つ、ということなのかしら」",
|
||||
"302000221_13": "「どうだろうな。違う可能性もある。\\n しかし、放っておくわけにもいかないだろう」",
|
||||
"302000221_14": "「ですねッ!」"
|
||||
}
|
@ -1,20 +1,20 @@
|
||||
{
|
||||
"302000222_0": "「はあ――ッ!」",
|
||||
"302000222_1": "「ふう……これで全部ッ!」",
|
||||
"302000222_2": "「ああ、周辺のノイズは殲滅できたようだ」",
|
||||
"302000222_3": "「それじゃ場所を移動しましょうか。\\n といっても、行く当てがあるわけではないのだけれど」",
|
||||
"302000222_4": "「それなのだが、リディアンに向かうのはどうだろうか?」",
|
||||
"302000222_5": "「リディアンに? どうしてですか?」",
|
||||
"302000222_6": "「ああ。こちらにノイズが出ると言う事は、S.O.N.G.――\\n いや、旧二課と同じような組織があるかもしれない」",
|
||||
"302000222_7": "「……確かに、同じような歴史を重ねてきた世界であれば、\\n 同じような組織があってもおかしくは無いわね」",
|
||||
"302000222_8": "「街並みがこれだけ似ているということなら、尚更だわ」",
|
||||
"302000222_9": "「わかりました。それじゃ、リディアンに向かいましょうッ!\\n えーと、リディアンは向こうだから――え……?」",
|
||||
"302000222_10": "「……気づいたか、立花。\\n ああ、そうだ。昔のリディアンがこちらにはあるんだ」",
|
||||
"302000222_11": "「あのリディアンが、地下まで我々の知る旧リディアンと同じか\\n どうかは分からないが、行ってみる価値はあるだろう」",
|
||||
"302000222_12": "「反応、消失しました……」",
|
||||
"302000222_13": "「ノイズ反応に続いて、謎の高エネルギー反応、\\n 更に直後にノイズ反応が消失……一体何が起きているッ!?」",
|
||||
"302000222_14": "「波形、照合しました。こ、これは――ッ!?」",
|
||||
"302000222_15": "「どうしたッ! 報告しろッ!」",
|
||||
"302000222_16": "「3つあった反応の一つは未知の聖遺物、一つはガングニール、\\n そして最後の一つは……天羽々斬、です……」",
|
||||
"302000222_17": "「天羽々斬、だと……ッ!?」"
|
||||
{
|
||||
"302000222_0": "「はあ――ッ!」",
|
||||
"302000222_1": "「ふう……これで全部ッ!」",
|
||||
"302000222_2": "「ああ、周辺のノイズは殲滅できたようだ」",
|
||||
"302000222_3": "「それじゃ場所を移動しましょうか。\\n といっても、行く当てがあるわけではないのだけれど」",
|
||||
"302000222_4": "「それなのだが、リディアンに向かうのはどうだろうか?」",
|
||||
"302000222_5": "「リディアンに? どうしてですか?」",
|
||||
"302000222_6": "「ああ。こちらにノイズが出ると言う事は、S.O.N.G.――\\n いや、旧二課と同じような組織があるかもしれない」",
|
||||
"302000222_7": "「……確かに、同じような歴史を重ねてきた世界であれば、\\n 同じような組織があってもおかしくは無いわね」",
|
||||
"302000222_8": "「街並みがこれだけ似ているということなら、尚更だわ」",
|
||||
"302000222_9": "「わかりました。それじゃ、リディアンに向かいましょうッ!\\n えーと、リディアンは向こうだから――え……?」",
|
||||
"302000222_10": "「……気づいたか、立花。\\n ああ、そうだ。昔のリディアンがこちらにはあるんだ」",
|
||||
"302000222_11": "「あのリディアンが、地下まで我々の知る旧リディアンと同じか\\n どうかは分からないが、行ってみる価値はあるだろう」",
|
||||
"302000222_12": "「反応、消失しました……」",
|
||||
"302000222_13": "「ノイズ反応に続いて、謎の高エネルギー反応、\\n 更に直後にノイズ反応が消失……一体何が起きているッ!?」",
|
||||
"302000222_14": "「波形、照合しました。こ、これは――ッ!?」",
|
||||
"302000222_15": "「どうしたッ! 報告しろッ!」",
|
||||
"302000222_16": "「3つあった反応の一つは未知の聖遺物、一つはガングニール、\\n そして最後の一つは……天羽々斬、です……」",
|
||||
"302000222_17": "「天羽々斬、だと……ッ!?」"
|
||||
}
|
@ -1,27 +1,27 @@
|
||||
{
|
||||
"302000231_0": "「翼さん、この街並み……」",
|
||||
"302000231_1": "「ああ、そうだ。\\n ……フィーネとの戦いで破壊される前とそっくりだ」",
|
||||
"302000231_2": "「そうなの?」",
|
||||
"302000231_3": "「間違いない。この風景は……変わっていない」",
|
||||
"302000231_4": "「……もしかして、わたしたち過去に来ちゃったとか\\n じゃないですよね?」",
|
||||
"302000231_5": "「時間移動したと言う事?\\n エルフナインからは、そんな説明は無かったと思うけど」",
|
||||
"302000231_6": "「……時間移動はしていないようだ。\\n そこの店のディスプレイを見て見ろ」",
|
||||
"302000231_7": "「あ……日付……」",
|
||||
"302000231_8": "「ああ、西暦から日時まで全く同じだ」",
|
||||
"302000231_9": "「……先を急ぎましょう」",
|
||||
"302000231_10": "「やっぱり、壊れる前のリディアン……」",
|
||||
"302000231_11": "「ああ、遠くから見えた時にも思ったが、何から何まで\\n 完全に記憶と一致するな……」",
|
||||
"302000231_12": "「……2人とも、向こうの空を見なさい」",
|
||||
"302000231_13": "「え? あ、もう月が登って来てるんですね」",
|
||||
"302000231_14": "「そうだな。\\n 綺麗な丸い月が出ている……ん、丸い月だとッ!?」",
|
||||
"302000231_15": "「そうよ。こちらの月は欠けてないのよ」",
|
||||
"302000231_16": "「わたしはこの街にはそこまで詳しくないから、どうもしっくり\\n きていなかったのだけど、月を見てようやく実感が涌いたわ」",
|
||||
"302000231_17": "「月が欠けてない、という事はルナアタックが無かったと言う事。\\n この世界は、あの事件が無いままに進んできた世界なのよ」",
|
||||
"302000231_18": "「あの事件が起きていない……?\\n そうなればフロンティア事変、魔法少女事変も……?」",
|
||||
"302000231_19": "「ええ、起きていないでしょうね。\\n それどころか、フィーネがいるのかどうかも分からないわ」",
|
||||
"302000231_20": "「だから、街もリディアンも無事なんですね……」",
|
||||
"302000231_21": "「――ッ!」",
|
||||
"302000231_22": "「今の……悲鳴ッ!」",
|
||||
"302000231_23": "「近いぞッ! 向こうの方だッ!」",
|
||||
"302000231_24": "「急ぎましょうッ!」"
|
||||
{
|
||||
"302000231_0": "「翼さん、この街並み……」",
|
||||
"302000231_1": "「ああ、そうだ。\\n ……フィーネとの戦いで破壊される前とそっくりだ」",
|
||||
"302000231_2": "「そうなの?」",
|
||||
"302000231_3": "「間違いない。この風景は……変わっていない」",
|
||||
"302000231_4": "「……もしかして、わたしたち過去に来ちゃったとか\\n じゃないですよね?」",
|
||||
"302000231_5": "「時間移動したと言う事?\\n エルフナインからは、そんな説明は無かったと思うけど」",
|
||||
"302000231_6": "「……時間移動はしていないようだ。\\n そこの店のディスプレイを見て見ろ」",
|
||||
"302000231_7": "「あ……日付……」",
|
||||
"302000231_8": "「ああ、西暦から日時まで全く同じだ」",
|
||||
"302000231_9": "「……先を急ぎましょう」",
|
||||
"302000231_10": "「やっぱり、壊れる前のリディアン……」",
|
||||
"302000231_11": "「ああ、遠くから見えた時にも思ったが、何から何まで\\n 完全に記憶と一致するな……」",
|
||||
"302000231_12": "「……2人とも、向こうの空を見なさい」",
|
||||
"302000231_13": "「え? あ、もう月が登って来てるんですね」",
|
||||
"302000231_14": "「そうだな。\\n 綺麗な丸い月が出ている……ん、丸い月だとッ!?」",
|
||||
"302000231_15": "「そうよ。こちらの月は欠けてないのよ」",
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||||
"302000231_16": "「わたしはこの街にはそこまで詳しくないから、どうもしっくり\\n きていなかったのだけど、月を見てようやく実感が涌いたわ」",
|
||||
"302000231_17": "「月が欠けてない、という事はルナアタックが無かったと言う事。\\n この世界は、あの事件が無いままに進んできた世界なのよ」",
|
||||
"302000231_18": "「あの事件が起きていない……?\\n そうなればフロンティア事変、魔法少女事変も……?」",
|
||||
"302000231_19": "「ええ、起きていないでしょうね。\\n それどころか、フィーネがいるのかどうかも分からないわ」",
|
||||
"302000231_20": "「だから、街もリディアンも無事なんですね……」",
|
||||
"302000231_21": "「――ッ!」",
|
||||
"302000231_22": "「今の……悲鳴ッ!」",
|
||||
"302000231_23": "「近いぞッ! 向こうの方だッ!」",
|
||||
"302000231_24": "「急ぎましょうッ!」"
|
||||
}
|
@ -1,14 +1,14 @@
|
||||
{
|
||||
"302000232_0": "「見える範囲は片付いたわね……」",
|
||||
"302000232_1": "「翼さんッ! マリアさんッ!\\n まだ向こうから戦闘音が聞こえますッ!」",
|
||||
"302000232_2": "「誰かが、戦っている……?」",
|
||||
"302000232_3": "「こちらの装者かも知れないわね。\\n とにかく、向かいましょう」",
|
||||
"302000232_4": "「……ちょうど片付いた所みたい。\\n やはり、こちらにも装者がいたわね」",
|
||||
"302000232_5": "「……ッ!?」",
|
||||
"302000232_6": "「……え……?」",
|
||||
"302000232_7": "「……2人とも、どうかしたの?」",
|
||||
"302000232_8": "「嘘……。そんな、だって、あの人は――」",
|
||||
"302000232_9": "「か……奏……?」",
|
||||
"302000232_10": "「奏ぇぇぇ――ッ!」",
|
||||
"302000232_11": "「……翼――ッ!?」"
|
||||
{
|
||||
"302000232_0": "「見える範囲は片付いたわね……」",
|
||||
"302000232_1": "「翼さんッ! マリアさんッ!\\n まだ向こうから戦闘音が聞こえますッ!」",
|
||||
"302000232_2": "「誰かが、戦っている……?」",
|
||||
"302000232_3": "「こちらの装者かも知れないわね。\\n とにかく、向かいましょう」",
|
||||
"302000232_4": "「……ちょうど片付いた所みたい。\\n やはり、こちらにも装者がいたわね」",
|
||||
"302000232_5": "「……ッ!?」",
|
||||
"302000232_6": "「……え……?」",
|
||||
"302000232_7": "「……2人とも、どうかしたの?」",
|
||||
"302000232_8": "「嘘……。そんな、だって、あの人は――」",
|
||||
"302000232_9": "「か……奏……?」",
|
||||
"302000232_10": "「奏ぇぇぇ――ッ!」",
|
||||
"302000232_11": "「……翼――ッ!?」"
|
||||
}
|
@ -1,70 +1,70 @@
|
||||
{
|
||||
"302000311_0": "片翼の奏者",
|
||||
"302000311_1": "「……あの運命のライブの日をあたしは今でも夢に見る」",
|
||||
"302000311_2": "「翼はあの絶望を前にしても、折れず、負けず、\\n その命を燃やして唄い――そして、散って逝った」",
|
||||
"302000311_3": "「あの日からあたしは、両親の仇と共に翼の仇を取る事だけを\\n 胸に、戦い以外の歌を捨て、復讐の為だけに生きてきた……」",
|
||||
"302000311_4": "「……あれから後悔しなかった日は1日もない。\\n ただ狂おしい程の後悔と、奴らへの怒りだけが、際限なく増していく」",
|
||||
"302000311_5": "「落ちるところまで落ちたあたし。\\n もう、翼と唄い、夢を見ていたあたしなんてどこにもいない」",
|
||||
"302000311_6": "「心にあるのはただノイズへの怒りと憎しみ。\\n そう……奴らへの復讐心だけが、今のあたしを動かしている」",
|
||||
"302000311_7": "「……翼は、今のあたしを見たら何ていうのだろう。\\n 失望されるだろうか、拒絶されるだろうか……」",
|
||||
"302000311_8": "「でも、あたしは――片翼じゃ飛ぶことが出来ないんだよ。\\n だから、翼には今のあたし見て欲しくない……」",
|
||||
"302000311_9": "「翼が描いていたあたしは、もう……」",
|
||||
"302000311_10": "「奏……奏ぇ……」",
|
||||
"302000311_11": "「翼……」",
|
||||
"302000311_12": "(あれが、天羽奏……)",
|
||||
"302000311_13": "(そうか、これが並行世界の可能性……。\\n 『天羽奏が死ななかった世界』もあり得るという事ね……)",
|
||||
"302000311_14": "「奏さん……翼さん……よかったよぉ……うっ、うっ……」",
|
||||
"302000311_15": "「……ねぇ、そんなに翼にとって天羽奏は大きい存在だったの?」",
|
||||
"302000311_16": "「大きいなんてもんじゃないですッ! 奏さんは――」",
|
||||
"302000311_17": "「――離れろッ!」",
|
||||
"302000311_18": "「え……奏……?」",
|
||||
"302000311_19": "「うるせぇッ! 翼は死んだッ、お前が翼のはずがないッ!\\n 誰だ、てめぇらは……ッ!」",
|
||||
"302000311_20": "「わたしが死んだ……?」",
|
||||
"302000311_21": "「わたしはここにいるよ、奏……」",
|
||||
"302000311_22": "「黙れッ! それ以上言うのなら――ッ!」",
|
||||
"302000311_23": "「待て、奏」",
|
||||
"302000311_24": "「……なんだよッ!?」",
|
||||
"302000311_25": "「そこにいる者たちを、本部まで連れて来てくれ」",
|
||||
"302000311_26": "「はあ? なんでだよッ! こんな偽者なんて――ッ!」",
|
||||
"302000311_27": "「……ただの偽者に、ギアが纏えるとは思えない。\\n 詳しい話を聞きたい。頼む……」",
|
||||
"302000311_28": "「ちッ…………分かったよ」",
|
||||
"302000311_29": "「おい、お前ら。ついてこい。\\n 弦十郎のダンナが話したいんだと……」",
|
||||
"302000311_30": "「……やっぱり行き先はリディアンの地下なんですかね。\\n ねぇ、翼さん……翼さん?」",
|
||||
"302000311_31": "「奏……」",
|
||||
"302000311_32": "「……ほら、翼。いつまでも呆けてないで。\\n 行きましょう」",
|
||||
"302000311_33": "「あ、ああ……すまない」",
|
||||
"302000311_34": "「……つ、翼さん……?」",
|
||||
"302000311_35": "「本当に……どうして……?」",
|
||||
"302000311_36": "「……翼、なのか……?」",
|
||||
"302000311_37": "「……」",
|
||||
"302000311_38": "「……驚いた。こちらでも二課は二課なんですね……」",
|
||||
"302000311_39": "「こちらでも……? どういう事だ?\\n その……翼、でいいのか……?」",
|
||||
"302000311_40": "「……はい。おじさま。わたしは確かに風鳴翼ではありますが、\\n あなたたちの知る風鳴翼ではありません」",
|
||||
"302000311_41": "「……俺たちの知る翼ではない、だと?」",
|
||||
"302000311_42": "「ええ、そうよ。それは――」",
|
||||
"302000311_43": "「もしかして、パラレルワールド、かしらね?」",
|
||||
"302000311_44": "「りょ、りょりょりょ……了子さんッ!?」",
|
||||
"302000311_45": "「はあ~い。\\n あら、私ったら別の世界でも有名なのかしら」",
|
||||
"302000311_46": "「櫻井女史……」",
|
||||
"302000311_47": "「……すまないが情報を整理させてくれ。\\n 君たちは並行世界――パラレルワールドから来たと言うのか?」",
|
||||
"302000311_48": "「ええ、そうよ。そして、わたしたちが来た理由は――」",
|
||||
"302000311_49": "「高質量のエネルギー反応を検知ッ!」",
|
||||
"302000311_50": "「――ノイズですッ! 場所は――」",
|
||||
"302000311_51": "「く……こんな時に……」",
|
||||
"302000311_52": "「まったく、無粋よね~」",
|
||||
"302000311_53": "「――あたしが出るッ!」",
|
||||
"302000311_54": "「待って奏ちゃんッ!\\n 出るなら、もう一度LiNKERを打っていきなさい」",
|
||||
"302000311_55": "「わかってるよッ!」",
|
||||
"302000311_56": "「奏ッ! くッ――わたしも行くッ!」",
|
||||
"302000311_57": "「翼ッ! ああ、もう……」",
|
||||
"302000311_58": "「1つ聞かせてくれ。\\n ――君たちは、装者なのか?」",
|
||||
"302000311_59": "「ええ、そうよ。この子もわたしもね。\\n ガングニールとアガートラームの装者よ」",
|
||||
"302000311_60": "「アガートラーム……?」",
|
||||
"302000311_61": "(……この反応、こちらではアガートラームは\\n 見つかってない、というわけね……)",
|
||||
"302000311_62": "「翼さんはともかく、全員装者……?」",
|
||||
"302000311_63": "「そんな……装者がそんなにいるだなんて……」",
|
||||
"302000311_64": "「すまないが、君たちにも協力してもらえないだろうか?\\n ……我々には、奏以外の装者がいないんだ」",
|
||||
"302000311_65": "「もちろんですッ!\\n わたしたちに任せてくださいッ、師匠ッ!」",
|
||||
"302000311_66": "「師匠……?\\n ま、まあとにかく、よろしく頼む」",
|
||||
"302000311_67": "「ふふ、これは面白くなってきたわね~」"
|
||||
{
|
||||
"302000311_0": "片翼の奏者",
|
||||
"302000311_1": "「……あの運命のライブの日をあたしは今でも夢に見る」",
|
||||
"302000311_2": "「翼はあの絶望を前にしても、折れず、負けず、\\n その命を燃やして唄い――そして、散って逝った」",
|
||||
"302000311_3": "「あの日からあたしは、両親の仇と共に翼の仇を取る事だけを\\n 胸に、戦い以外の歌を捨て、復讐の為だけに生きてきた……」",
|
||||
"302000311_4": "「……あれから後悔しなかった日は1日もない。\\n ただ狂おしい程の後悔と、奴らへの怒りだけが、際限なく増していく」",
|
||||
"302000311_5": "「落ちるところまで落ちたあたし。\\n もう、翼と唄い、夢を見ていたあたしなんてどこにもいない」",
|
||||
"302000311_6": "「心にあるのはただノイズへの怒りと憎しみ。\\n そう……奴らへの復讐心だけが、今のあたしを動かしている」",
|
||||
"302000311_7": "「……翼は、今のあたしを見たら何ていうのだろう。\\n 失望されるだろうか、拒絶されるだろうか……」",
|
||||
"302000311_8": "「でも、あたしは――片翼じゃ飛ぶことが出来ないんだよ。\\n だから、翼には今のあたし見て欲しくない……」",
|
||||
"302000311_9": "「翼が描いていたあたしは、もう……」",
|
||||
"302000311_10": "「奏……奏ぇ……」",
|
||||
"302000311_11": "「翼……」",
|
||||
"302000311_12": "(あれが、天羽奏……)",
|
||||
"302000311_13": "(そうか、これが並行世界の可能性……。\\n 『天羽奏が死ななかった世界』もあり得るという事ね……)",
|
||||
"302000311_14": "「奏さん……翼さん……よかったよぉ……うっ、うっ……」",
|
||||
"302000311_15": "「……ねぇ、そんなに翼にとって天羽奏は大きい存在だったの?」",
|
||||
"302000311_16": "「大きいなんてもんじゃないですッ! 奏さんは――」",
|
||||
"302000311_17": "「――離れろッ!」",
|
||||
"302000311_18": "「え……奏……?」",
|
||||
"302000311_19": "「うるせぇッ! 翼は死んだッ、お前が翼のはずがないッ!\\n 誰だ、てめぇらは……ッ!」",
|
||||
"302000311_20": "「わたしが死んだ……?」",
|
||||
"302000311_21": "「わたしはここにいるよ、奏……」",
|
||||
"302000311_22": "「黙れッ! それ以上言うのなら――ッ!」",
|
||||
"302000311_23": "「待て、奏」",
|
||||
"302000311_24": "「……なんだよッ!?」",
|
||||
"302000311_25": "「そこにいる者たちを、本部まで連れて来てくれ」",
|
||||
"302000311_26": "「はあ? なんでだよッ! こんな偽者なんて――ッ!」",
|
||||
"302000311_27": "「……ただの偽者に、ギアが纏えるとは思えない。\\n 詳しい話を聞きたい。頼む……」",
|
||||
"302000311_28": "「ちッ…………分かったよ」",
|
||||
"302000311_29": "「おい、お前ら。ついてこい。\\n 弦十郎のダンナが話したいんだと……」",
|
||||
"302000311_30": "「……やっぱり行き先はリディアンの地下なんですかね。\\n ねぇ、翼さん……翼さん?」",
|
||||
"302000311_31": "「奏……」",
|
||||
"302000311_32": "「……ほら、翼。いつまでも呆けてないで。\\n 行きましょう」",
|
||||
"302000311_33": "「あ、ああ……すまない」",
|
||||
"302000311_34": "「……つ、翼さん……?」",
|
||||
"302000311_35": "「本当に……どうして……?」",
|
||||
"302000311_36": "「……翼、なのか……?」",
|
||||
"302000311_37": "「……」",
|
||||
"302000311_38": "「……驚いた。こちらでも二課は二課なんですね……」",
|
||||
"302000311_39": "「こちらでも……? どういう事だ?\\n その……翼、でいいのか……?」",
|
||||
"302000311_40": "「……はい。おじさま。わたしは確かに風鳴翼ではありますが、\\n あなたたちの知る風鳴翼ではありません」",
|
||||
"302000311_41": "「……俺たちの知る翼ではない、だと?」",
|
||||
"302000311_42": "「ええ、そうよ。それは――」",
|
||||
"302000311_43": "「もしかして、パラレルワールド、かしらね?」",
|
||||
"302000311_44": "「りょ、りょりょりょ……了子さんッ!?」",
|
||||
"302000311_45": "「はあ~い。\\n あら、私ったら別の世界でも有名なのかしら」",
|
||||
"302000311_46": "「櫻井女史……」",
|
||||
"302000311_47": "「……すまないが情報を整理させてくれ。\\n 君たちは並行世界――パラレルワールドから来たと言うのか?」",
|
||||
"302000311_48": "「ええ、そうよ。そして、わたしたちが来た理由は――」",
|
||||
"302000311_49": "「高質量のエネルギー反応を検知ッ!」",
|
||||
"302000311_50": "「――ノイズですッ! 場所は――」",
|
||||
"302000311_51": "「く……こんな時に……」",
|
||||
"302000311_52": "「まったく、無粋よね~」",
|
||||
"302000311_53": "「――あたしが出るッ!」",
|
||||
"302000311_54": "「待って奏ちゃんッ!\\n 出るなら、もう一度LiNKERを打っていきなさい」",
|
||||
"302000311_55": "「わかってるよッ!」",
|
||||
"302000311_56": "「奏ッ! くッ――わたしも行くッ!」",
|
||||
"302000311_57": "「翼ッ! ああ、もう……」",
|
||||
"302000311_58": "「1つ聞かせてくれ。\\n ――君たちは、装者なのか?」",
|
||||
"302000311_59": "「ええ、そうよ。この子もわたしもね。\\n ガングニールとアガートラームの装者よ」",
|
||||
"302000311_60": "「アガートラーム……?」",
|
||||
"302000311_61": "(……この反応、こちらではアガートラームは\\n 見つかってない、というわけね……)",
|
||||
"302000311_62": "「翼さんはともかく、全員装者……?」",
|
||||
"302000311_63": "「そんな……装者がそんなにいるだなんて……」",
|
||||
"302000311_64": "「すまないが、君たちにも協力してもらえないだろうか?\\n ……我々には、奏以外の装者がいないんだ」",
|
||||
"302000311_65": "「もちろんですッ!\\n わたしたちに任せてくださいッ、師匠ッ!」",
|
||||
"302000311_66": "「師匠……?\\n ま、まあとにかく、よろしく頼む」",
|
||||
"302000311_67": "「ふふ、これは面白くなってきたわね~」"
|
||||
}
|
@ -1,65 +1,65 @@
|
||||
{
|
||||
"302000312_0": "「……ノイズの撃退は完了ね」",
|
||||
"302000312_1": "「……」",
|
||||
"302000312_2": "(翼の、天羽々斬……。\\n いや、あたしの知っているそれより数段強い……それに――)",
|
||||
"302000312_3": "(――あいつのギアは……あたしと同じ――)",
|
||||
"302000312_4": "「ん? どうかしましたか、奏さん?」",
|
||||
"302000312_5": "「……何でもない」",
|
||||
"302000312_6": "(ガングニール……なのに、どうしてあたしより――。\\n どうなってるんだよ、一体――ッ)",
|
||||
"302000312_7": "「奏……あの、大丈夫だった……?」",
|
||||
"302000312_8": "「……黙れ。あたしに干渉するな」",
|
||||
"302000312_9": "「……ごめんなさい」",
|
||||
"302000312_10": "「ちッ……戻るぞ」",
|
||||
"302000312_11": "(奏……)",
|
||||
"302000312_12": "「助力、感謝する……」",
|
||||
"302000312_13": "「いえ、ノイズから無辜の人々を守るのは、\\n わたしたちの役目ですから」",
|
||||
"302000312_14": "「……やはりお前は翼なんだな」",
|
||||
"302000312_15": "「……司令?」",
|
||||
"302000312_16": "「いや……すまんな。\\n どうしても俺の知る、翼と重なってしまう……」",
|
||||
"302000312_17": "「ふざけるなッ! 重なるもんかッ!\\n 翼は……翼は……ッ!」",
|
||||
"302000312_18": "「……奏。落ち着くんだ。\\n これでは話を聞く事も出来ない」",
|
||||
"302000312_19": "「……ちッ」",
|
||||
"302000312_20": "「すまなかったな……」",
|
||||
"302000312_21": "「……気にしないで下さい」",
|
||||
"302000312_22": "「そ・れ・よ・り~。早くそっちの世界の事を、聞かせて\\n くれないかしら? 興味あるわ」",
|
||||
"302000312_23": "「……もちろんよ。\\n こちらも色々と聞きたいことがあるわ」",
|
||||
"302000312_24": "「それじゃ、情報交換と行きましょうか」",
|
||||
"302000312_25": "「……なるほど。君たちはその完全聖遺物の力で、\\n こちらに渡って来たという事か……」",
|
||||
"302000312_26": "「はい。そして、ギャラルホルンが世界を繋ぐ要因となった\\n 異常の解決を目的としています」",
|
||||
"302000312_27": "「……何か、異変や異常に心当たりはないかしら?」",
|
||||
"302000312_28": "「異変や異常ね。あるわよ~。もう、ありすぎるくらい」",
|
||||
"302000312_29": "「そ、そんなに……?」",
|
||||
"302000312_30": "「……出現するノイズの一部に、通常のノイズとは特徴が\\n 異なる個体を観測している」",
|
||||
"302000312_31": "「それが恐らく異変の元凶だろう……」",
|
||||
"302000312_32": "「特徴が異なる……?\\n それはどういったものなのですか?」",
|
||||
"302000312_33": "「ノイズは人に触れると炭素分解を起こす。\\n ――これは知っているわよね?」",
|
||||
"302000312_34": "「ええ」",
|
||||
"302000312_35": "「でもそのノイズは人だけを分解させるのよ。\\n ――無尽蔵に」",
|
||||
"302000312_36": "「……え?」",
|
||||
"302000312_37": "「つ・ま・り。人だけを分解し、自分は分解されないの。\\n 触った相手だけを次々に分解させちゃうわけ」",
|
||||
"302000312_38": "「そんな……それでは犠牲者が……ッ!」",
|
||||
"302000312_39": "「……ああ。このノイズ1体で、いくらでも人を殺せる。\\n しかも、今までのノイズとは比べ物にならない戦闘力もある」",
|
||||
"302000312_40": "「我々は、なんらかの原因でノイズに状態変化が起き、\\n 特性が変わったものだと見ている」",
|
||||
"302000312_41": "「それをノイズの『カルマ化』と呼んでいるが、 \\n 詳しい詳細はまだ分かっていないのが現状だ」",
|
||||
"302000312_42": "「ノイズの『カルマ化』……」",
|
||||
"302000312_43": "「……君たちがこの解決に協力してくれると言うなら、\\n 我々も心強い。是非、力を貸してほしい……」",
|
||||
"302000312_44": "「もちろんですッ! どーんと任せてくださいッ!」",
|
||||
"302000312_45": "「ええ、その為に来たのだから」",
|
||||
"302000312_46": "「……この身に代えても、そのカルマノイズとやらを\\n 討ち取って見せます」",
|
||||
"302000312_47": "「――ッ! ふざけんなッ!」",
|
||||
"302000312_48": "「奏……?」",
|
||||
"302000312_49": "「この身に代えても?\\n 軽々しく口にしてんじゃねぇよッ!」",
|
||||
"302000312_50": "「第一、この世界の事はこの世界の奴がやるべきだろッ!\\n 他の世界の奴の手を借りるなんて……あたしは反対だッ!」",
|
||||
"302000312_51": "「……奏ちゃん、ご機嫌斜めね~」",
|
||||
"302000312_52": "「……奏にも割り切れない思いはあるのだろう」",
|
||||
"302000312_53": "「すまない。今日はこれくらいにしよう。我々のセーフハウスを\\n 1つ提供するから、こちらにいる時は自由に使ってくれ」",
|
||||
"302000312_54": "「はい、ありがとうございます」",
|
||||
"302000312_55": "「ね、ところで、あなたたちのいる世界にこっちから行くことは\\n 自由に出来るのかしら?」",
|
||||
"302000312_56": "「自由に……というと語弊がありますが、通ってきたゲートを\\n 使えば、いつでも戻れるようです」",
|
||||
"302000312_57": "「それなら行ってみたいわぁ~、連れて行ってくれない?」",
|
||||
"302000312_58": "「ゲートは装者でないと渡れないわ。\\n ギアにしか反応しないの」",
|
||||
"302000312_59": "「あら、そうなの? 残念だわぁ~」",
|
||||
"302000312_60": "「ちくしょう……どうして――」",
|
||||
"302000312_61": "「……この身に代えても、そのカルマノイズとやらを\\n 討ち取って見せます」",
|
||||
"302000312_62": "「あいつの顔で、あいつの声でそんな事言うなッ……。\\n あたしは絶対に認めねぇ……そんなの許さねぇッ!」"
|
||||
{
|
||||
"302000312_0": "「……ノイズの撃退は完了ね」",
|
||||
"302000312_1": "「……」",
|
||||
"302000312_2": "(翼の、天羽々斬……。\\n いや、あたしの知っているそれより数段強い……それに――)",
|
||||
"302000312_3": "(――あいつのギアは……あたしと同じ――)",
|
||||
"302000312_4": "「ん? どうかしましたか、奏さん?」",
|
||||
"302000312_5": "「……何でもない」",
|
||||
"302000312_6": "(ガングニール……なのに、どうしてあたしより――。\\n どうなってるんだよ、一体――ッ)",
|
||||
"302000312_7": "「奏……あの、大丈夫だった……?」",
|
||||
"302000312_8": "「……黙れ。あたしに干渉するな」",
|
||||
"302000312_9": "「……ごめんなさい」",
|
||||
"302000312_10": "「ちッ……戻るぞ」",
|
||||
"302000312_11": "(奏……)",
|
||||
"302000312_12": "「助力、感謝する……」",
|
||||
"302000312_13": "「いえ、ノイズから無辜の人々を守るのは、\\n わたしたちの役目ですから」",
|
||||
"302000312_14": "「……やはりお前は翼なんだな」",
|
||||
"302000312_15": "「……司令?」",
|
||||
"302000312_16": "「いや……すまんな。\\n どうしても俺の知る、翼と重なってしまう……」",
|
||||
"302000312_17": "「ふざけるなッ! 重なるもんかッ!\\n 翼は……翼は……ッ!」",
|
||||
"302000312_18": "「……奏。落ち着くんだ。\\n これでは話を聞く事も出来ない」",
|
||||
"302000312_19": "「……ちッ」",
|
||||
"302000312_20": "「すまなかったな……」",
|
||||
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|
||||
"302000312_22": "「そ・れ・よ・り~。早くそっちの世界の事を、聞かせて\\n くれないかしら? 興味あるわ」",
|
||||
"302000312_23": "「……もちろんよ。\\n こちらも色々と聞きたいことがあるわ」",
|
||||
"302000312_24": "「それじゃ、情報交換と行きましょうか」",
|
||||
"302000312_25": "「……なるほど。君たちはその完全聖遺物の力で、\\n こちらに渡って来たという事か……」",
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"302000312_26": "「はい。そして、ギャラルホルンが世界を繋ぐ要因となった\\n 異常の解決を目的としています」",
|
||||
"302000312_27": "「……何か、異変や異常に心当たりはないかしら?」",
|
||||
"302000312_28": "「異変や異常ね。あるわよ~。もう、ありすぎるくらい」",
|
||||
"302000312_29": "「そ、そんなに……?」",
|
||||
"302000312_30": "「……出現するノイズの一部に、通常のノイズとは特徴が\\n 異なる個体を観測している」",
|
||||
"302000312_31": "「それが恐らく異変の元凶だろう……」",
|
||||
"302000312_32": "「特徴が異なる……?\\n それはどういったものなのですか?」",
|
||||
"302000312_33": "「ノイズは人に触れると炭素分解を起こす。\\n ――これは知っているわよね?」",
|
||||
"302000312_34": "「ええ」",
|
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"302000312_35": "「でもそのノイズは人だけを分解させるのよ。\\n ――無尽蔵に」",
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||||
"302000312_36": "「……え?」",
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"302000312_37": "「つ・ま・り。人だけを分解し、自分は分解されないの。\\n 触った相手だけを次々に分解させちゃうわけ」",
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||||
"302000312_38": "「そんな……それでは犠牲者が……ッ!」",
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"302000312_39": "「……ああ。このノイズ1体で、いくらでも人を殺せる。\\n しかも、今までのノイズとは比べ物にならない戦闘力もある」",
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||||
"302000312_40": "「我々は、なんらかの原因でノイズに状態変化が起き、\\n 特性が変わったものだと見ている」",
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||||
"302000312_41": "「それをノイズの『カルマ化』と呼んでいるが、 \\n 詳しい詳細はまだ分かっていないのが現状だ」",
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||||
"302000312_42": "「ノイズの『カルマ化』……」",
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"302000312_43": "「……君たちがこの解決に協力してくれると言うなら、\\n 我々も心強い。是非、力を貸してほしい……」",
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"302000312_44": "「もちろんですッ! どーんと任せてくださいッ!」",
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"302000312_46": "「……この身に代えても、そのカルマノイズとやらを\\n 討ち取って見せます」",
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"302000312_47": "「――ッ! ふざけんなッ!」",
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"302000312_48": "「奏……?」",
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"302000312_49": "「この身に代えても?\\n 軽々しく口にしてんじゃねぇよッ!」",
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"302000312_50": "「第一、この世界の事はこの世界の奴がやるべきだろッ!\\n 他の世界の奴の手を借りるなんて……あたしは反対だッ!」",
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||||
"302000312_51": "「……奏ちゃん、ご機嫌斜めね~」",
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"302000312_52": "「……奏にも割り切れない思いはあるのだろう」",
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"302000312_53": "「すまない。今日はこれくらいにしよう。我々のセーフハウスを\\n 1つ提供するから、こちらにいる時は自由に使ってくれ」",
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||||
"302000312_54": "「はい、ありがとうございます」",
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||||
"302000312_55": "「ね、ところで、あなたたちのいる世界にこっちから行くことは\\n 自由に出来るのかしら?」",
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||||
"302000312_56": "「自由に……というと語弊がありますが、通ってきたゲートを\\n 使えば、いつでも戻れるようです」",
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||||
"302000312_57": "「それなら行ってみたいわぁ~、連れて行ってくれない?」",
|
||||
"302000312_58": "「ゲートは装者でないと渡れないわ。\\n ギアにしか反応しないの」",
|
||||
"302000312_59": "「あら、そうなの? 残念だわぁ~」",
|
||||
"302000312_60": "「ちくしょう……どうして――」",
|
||||
"302000312_61": "「……この身に代えても、そのカルマノイズとやらを\\n 討ち取って見せます」",
|
||||
"302000312_62": "「あいつの顔で、あいつの声でそんな事言うなッ……。\\n あたしは絶対に認めねぇ……そんなの許さねぇッ!」"
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||||
}
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@ -1,73 +1,73 @@
|
||||
{
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||||
"302000411_0": "黒いノイズ",
|
||||
"302000411_1": "「昨日はゆっくり休めたか?\\n 朝から集まってもらってすまない」",
|
||||
"302000411_2": "「ばっちりですッ、師匠」",
|
||||
"302000411_3": "「師匠……?」",
|
||||
"302000411_4": "「あわわ、気にしないで下さい」",
|
||||
"302000411_5": "「あ、ああ……?\\n さて、とにかく昨日の続きだ」",
|
||||
"302000411_6": "「君たちの目的は聞いたし、こちらで起きている異変については\\n 共有できたと思う。他に聞きたい事はあるだろうか?」",
|
||||
"302000411_7": "「……そうね。それなら一つあるわ。\\n こちらの風鳴翼について話してくれるかしら?」",
|
||||
"302000411_8": "「な――ッ!」",
|
||||
"302000411_9": "「マリア……?」",
|
||||
"302000411_10": "「こっちの翼さん……?」",
|
||||
"302000411_11": "「あなたたちはわたしたちと会った時、翼を見て驚いていたわね。\\n つまり、こちらの翼も装者なのでしょう?」",
|
||||
"302000411_12": "「……その通りだ。翼は二課所属の装者だった」",
|
||||
"302000411_13": "「装者、だった……?」",
|
||||
"302000411_14": "「順を追って話そう。\\n 翼は奏と共に、アーティストユニットを組んでいた」",
|
||||
"302000411_15": "「……ツヴァイウィング」",
|
||||
"302000411_16": "「……そうか、そこはそちらの世界でも同じなのか。\\n なら話が早い。事件はそのファーストライブの会場で起きた」",
|
||||
"302000411_17": "「――ッ!?」",
|
||||
"302000411_18": "「ライブ当日、大量のノイズが会場に現れた。\\n その中に、カルマ化したノイズが混じっていた……」",
|
||||
"302000411_19": "「あの個体が観測されたのは、恐らくそれが初だ。\\n 翼と奏は奴と戦い、瀕死の重傷を負った」",
|
||||
"302000411_20": "「そして、その時……翼は奴を倒すために、絶唱を唄い、\\n 天羽々斬のギアが砕け散るほどの一撃で奴を倒した」",
|
||||
"302000411_21": "「……その身すらも犠牲にしてな」",
|
||||
"302000411_22": "「…………ッ」",
|
||||
"302000411_23": "「これが、我々の世界の翼の話だ……」",
|
||||
"302000411_24": "「……興味深いわね。そこが恐らくこの世界とわたしたちの\\n 歴史の分岐点よ。そうでしょう、翼?」",
|
||||
"302000411_25": "「……ああ」",
|
||||
"302000411_26": "「分岐点……ということはそっちでは何が起きたのかしら?」",
|
||||
"302000411_27": "「……奏さんが、絶唱を使って……」",
|
||||
"302000411_28": "「……生き残ったのは、わたしの方だった」",
|
||||
"302000411_29": "「後は、こちらではそんなおかしなノイズは現れてないわ。\\n ……代わりに、後から凄いのが出たけどね」",
|
||||
"302000411_30": "(フィーネという、怪物がね……)",
|
||||
"302000411_31": "「ん? 何かしら?」",
|
||||
"302000411_32": "(櫻井了子……フィーネは宿っていないのかしら……。\\n ……念の為フィーネの事は少しぼかしておくべきね)",
|
||||
"302000411_33": "「……何でもないわ。\\n ライブの後にこちらであった事だけど――」",
|
||||
"302000411_34": "「……そうだったのか。ルナアタックにフロンティア事変、\\n さらには魔法少女事変とは……」",
|
||||
"302000411_35": "「こちら以上に、戦いだらけの世界ねぇ~。\\n しかも装者が6人? もう、大盤振る舞いじゃないの~」",
|
||||
"302000411_36": "「こちらでは翼さんと奏さん以外にいないんですか?」",
|
||||
"302000411_37": "「……ああ、見つかっていない。もしかしたら、こちらの世界の\\n 君たちを見つければ、装者になれるのかもしれないが……」",
|
||||
"302000411_38": "「……難しいわね。\\n わたしのアガートラームは見つかっていないのでしょう?」",
|
||||
"302000411_39": "「大きく変化したのがそのライブからだってだけで、他にも\\n 細かな違いはあるはずよ。装者の資質だって分からないわ」",
|
||||
"302000411_40": "「ま、そうでしょうね~。\\n ところでそうそう、そのアガートラームなんだけど~」",
|
||||
"302000411_41": "「わたしにじ~っくり、見せてくれないかしら?」",
|
||||
"302000411_42": "「え?」",
|
||||
"302000411_43": "「もう、見たことない聖遺物だから気になって気になって~。\\n ね、いいでしょ? ほらほら、遠慮しないで~」",
|
||||
"302000411_44": "「あ、あの、ちょっとッ! ひ、引っ張らないでってばッ……」",
|
||||
"302000411_45": "「弦十郎くん、後は任せたわ。\\n わたしは、この子と向こうでイイコトしてくるわね~」",
|
||||
"302000411_46": "「イイコトって……ッ!?」",
|
||||
"302000411_47": "「……お手柔らかにな、了子くん」",
|
||||
"302000411_48": "「……なんか、落ち着きます。\\n 了子さんは了子さん……ですよねッ!」",
|
||||
"302000411_49": "「……ああ」",
|
||||
"302000411_50": "「……どういうことだ?」",
|
||||
"302000411_51": "「何でもありませんッ!\\n それより師匠――って、違う違う……」",
|
||||
"302000411_52": "「……それなんだが、すまないがどうして君は俺を師匠と\\n 呼ぶんだ? そちらでは俺は君の師匠なのか……?」",
|
||||
"302000411_53": "「はい、武術の師匠なんですッ!」",
|
||||
"302000411_54": "「……俺は人に武術を教えるなんて出来ないぞ。\\n 最低限の護身術程度しか修めていない」",
|
||||
"302000411_55": "「またまた~。素手でもわたしたち装者より強いくせに~」",
|
||||
"302000411_56": "「翼さんの必殺技を拳で止めたり、震脚でアスファルトを\\n ひっくり返したり出来るんじゃないんですか?」",
|
||||
"302000411_57": "「……それは、本当に人間か?」",
|
||||
"302000411_58": "「え? その……出来ないんですか?」",
|
||||
"302000411_59": "「……なにわけわかんねーこと言ってるんだ。\\n 弦十郎のダンナが戦えるはずないだろ?」",
|
||||
"302000411_60": "「ああ、そんな事は逆立ちしたって出来やしないさ」",
|
||||
"302000411_61": "「……どうやら、そっちは思ったよりこっちと違うらしいな」",
|
||||
"302000411_62": "「奏……」",
|
||||
"302000411_63": "(……なら、奏にとってのわたし、こちらの風鳴翼は……?)",
|
||||
"302000411_64": "「そうですね……びっくりですッ!\\n まさか師匠が普通の人だなんて……」",
|
||||
"302000411_65": "「俺としては、そんな事が出来るというそっちの俺の方が\\n びっくりなんだが……」",
|
||||
"302000411_66": "「……なぁ、お前」",
|
||||
"302000411_67": "「はい?」",
|
||||
"302000411_68": "「……お前たちの方でのあたしは――」",
|
||||
"302000411_69": "「――高質量のエネルギーを検知、ノイズですッ!」",
|
||||
"302000411_70": "「……奏、それに並行世界の装者たち……。\\n ――頼んだぞッ!」"
|
||||
{
|
||||
"302000411_0": "黒いノイズ",
|
||||
"302000411_1": "「昨日はゆっくり休めたか?\\n 朝から集まってもらってすまない」",
|
||||
"302000411_2": "「ばっちりですッ、師匠」",
|
||||
"302000411_3": "「師匠……?」",
|
||||
"302000411_4": "「あわわ、気にしないで下さい」",
|
||||
"302000411_5": "「あ、ああ……?\\n さて、とにかく昨日の続きだ」",
|
||||
"302000411_6": "「君たちの目的は聞いたし、こちらで起きている異変については\\n 共有できたと思う。他に聞きたい事はあるだろうか?」",
|
||||
"302000411_7": "「……そうね。それなら一つあるわ。\\n こちらの風鳴翼について話してくれるかしら?」",
|
||||
"302000411_8": "「な――ッ!」",
|
||||
"302000411_9": "「マリア……?」",
|
||||
"302000411_10": "「こっちの翼さん……?」",
|
||||
"302000411_11": "「あなたたちはわたしたちと会った時、翼を見て驚いていたわね。\\n つまり、こちらの翼も装者なのでしょう?」",
|
||||
"302000411_12": "「……その通りだ。翼は二課所属の装者だった」",
|
||||
"302000411_13": "「装者、だった……?」",
|
||||
"302000411_14": "「順を追って話そう。\\n 翼は奏と共に、アーティストユニットを組んでいた」",
|
||||
"302000411_15": "「……ツヴァイウィング」",
|
||||
"302000411_16": "「……そうか、そこはそちらの世界でも同じなのか。\\n なら話が早い。事件はそのファーストライブの会場で起きた」",
|
||||
"302000411_17": "「――ッ!?」",
|
||||
"302000411_18": "「ライブ当日、大量のノイズが会場に現れた。\\n その中に、カルマ化したノイズが混じっていた……」",
|
||||
"302000411_19": "「あの個体が観測されたのは、恐らくそれが初だ。\\n 翼と奏は奴と戦い、瀕死の重傷を負った」",
|
||||
"302000411_20": "「そして、その時……翼は奴を倒すために、絶唱を唄い、\\n 天羽々斬のギアが砕け散るほどの一撃で奴を倒した」",
|
||||
"302000411_21": "「……その身すらも犠牲にしてな」",
|
||||
"302000411_22": "「…………ッ」",
|
||||
"302000411_23": "「これが、我々の世界の翼の話だ……」",
|
||||
"302000411_24": "「……興味深いわね。そこが恐らくこの世界とわたしたちの\\n 歴史の分岐点よ。そうでしょう、翼?」",
|
||||
"302000411_25": "「……ああ」",
|
||||
"302000411_26": "「分岐点……ということはそっちでは何が起きたのかしら?」",
|
||||
"302000411_27": "「……奏さんが、絶唱を使って……」",
|
||||
"302000411_28": "「……生き残ったのは、わたしの方だった」",
|
||||
"302000411_29": "「後は、こちらではそんなおかしなノイズは現れてないわ。\\n ……代わりに、後から凄いのが出たけどね」",
|
||||
"302000411_30": "(フィーネという、怪物がね……)",
|
||||
"302000411_31": "「ん? 何かしら?」",
|
||||
"302000411_32": "(櫻井了子……フィーネは宿っていないのかしら……。\\n ……念の為フィーネの事は少しぼかしておくべきね)",
|
||||
"302000411_33": "「……何でもないわ。\\n ライブの後にこちらであった事だけど――」",
|
||||
"302000411_34": "「……そうだったのか。ルナアタックにフロンティア事変、\\n さらには魔法少女事変とは……」",
|
||||
"302000411_35": "「こちら以上に、戦いだらけの世界ねぇ~。\\n しかも装者が6人? もう、大盤振る舞いじゃないの~」",
|
||||
"302000411_36": "「こちらでは翼さんと奏さん以外にいないんですか?」",
|
||||
"302000411_37": "「……ああ、見つかっていない。もしかしたら、こちらの世界の\\n 君たちを見つければ、装者になれるのかもしれないが……」",
|
||||
"302000411_38": "「……難しいわね。\\n わたしのアガートラームは見つかっていないのでしょう?」",
|
||||
"302000411_39": "「大きく変化したのがそのライブからだってだけで、他にも\\n 細かな違いはあるはずよ。装者の資質だって分からないわ」",
|
||||
"302000411_40": "「ま、そうでしょうね~。\\n ところでそうそう、そのアガートラームなんだけど~」",
|
||||
"302000411_41": "「わたしにじ~っくり、見せてくれないかしら?」",
|
||||
"302000411_42": "「え?」",
|
||||
"302000411_43": "「もう、見たことない聖遺物だから気になって気になって~。\\n ね、いいでしょ? ほらほら、遠慮しないで~」",
|
||||
"302000411_44": "「あ、あの、ちょっとッ! ひ、引っ張らないでってばッ……」",
|
||||
"302000411_45": "「弦十郎くん、後は任せたわ。\\n わたしは、この子と向こうでイイコトしてくるわね~」",
|
||||
"302000411_46": "「イイコトって……ッ!?」",
|
||||
"302000411_47": "「……お手柔らかにな、了子くん」",
|
||||
"302000411_48": "「……なんか、落ち着きます。\\n 了子さんは了子さん……ですよねッ!」",
|
||||
"302000411_49": "「……ああ」",
|
||||
"302000411_50": "「……どういうことだ?」",
|
||||
"302000411_51": "「何でもありませんッ!\\n それより師匠――って、違う違う……」",
|
||||
"302000411_52": "「……それなんだが、すまないがどうして君は俺を師匠と\\n 呼ぶんだ? そちらでは俺は君の師匠なのか……?」",
|
||||
"302000411_53": "「はい、武術の師匠なんですッ!」",
|
||||
"302000411_54": "「……俺は人に武術を教えるなんて出来ないぞ。\\n 最低限の護身術程度しか修めていない」",
|
||||
"302000411_55": "「またまた~。素手でもわたしたち装者より強いくせに~」",
|
||||
"302000411_56": "「翼さんの必殺技を拳で止めたり、震脚でアスファルトを\\n ひっくり返したり出来るんじゃないんですか?」",
|
||||
"302000411_57": "「……それは、本当に人間か?」",
|
||||
"302000411_58": "「え? その……出来ないんですか?」",
|
||||
"302000411_59": "「……なにわけわかんねーこと言ってるんだ。\\n 弦十郎のダンナが戦えるはずないだろ?」",
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||||
"302000411_60": "「ああ、そんな事は逆立ちしたって出来やしないさ」",
|
||||
"302000411_61": "「……どうやら、そっちは思ったよりこっちと違うらしいな」",
|
||||
"302000411_62": "「奏……」",
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||||
"302000411_63": "(……なら、奏にとってのわたし、こちらの風鳴翼は……?)",
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||||
"302000411_64": "「そうですね……びっくりですッ!\\n まさか師匠が普通の人だなんて……」",
|
||||
"302000411_65": "「俺としては、そんな事が出来るというそっちの俺の方が\\n びっくりなんだが……」",
|
||||
"302000411_66": "「……なぁ、お前」",
|
||||
"302000411_67": "「はい?」",
|
||||
"302000411_68": "「……お前たちの方でのあたしは――」",
|
||||
"302000411_69": "「――高質量のエネルギーを検知、ノイズですッ!」",
|
||||
"302000411_70": "「……奏、それに並行世界の装者たち……。\\n ――頼んだぞッ!」"
|
||||
}
|
@ -1,26 +1,26 @@
|
||||
{
|
||||
"302000412_0": "「はあああ――ッ!」",
|
||||
"302000412_1": "「立花ッ!\\n マリアに続くぞッ!」",
|
||||
"302000412_2": "「わかりましたッ!\\n てええええええいッ!」",
|
||||
"302000412_3": "「――これで、トドメだッ!」",
|
||||
"302000412_4": "「やりましたねッ!」",
|
||||
"302000412_5": "「ああ。\\n だが、どうやらまだ終わりではないようだ……」",
|
||||
"302000412_6": "「うわわッ、まだこんなにたくさん~」",
|
||||
"302000412_7": "「気を抜かずに行きましょう。……本当は彼女もわたしたちと\\n 連携してくれるといいんだけれど」",
|
||||
"302000412_8": "「……すまない」",
|
||||
"302000412_9": "「翼が謝る事じゃないわ」",
|
||||
"302000412_10": "(……奏)",
|
||||
"302000412_11": "「おらああああああッ!」",
|
||||
"302000412_12": "(何なんだ……何なんだ何なんだッ!)",
|
||||
"302000412_13": "(ガングニールの奴の爆発力、見慣れないギアの奴の冷静さ、\\n そして天羽々斬……翼のあの強さはッ!)",
|
||||
"302000412_14": "(あたしがノイズを一匹倒す間に、あの三人はあたし以上に\\n 多くのノイズを倒してやがる……)",
|
||||
"302000412_15": "(……背中を預けられる相手がいるって、そんなに――)",
|
||||
"302000412_16": "(――違うッ! それは弱さだッ! 翼が死んだのは、\\n あたしが翼を守れなかったからだッ!)",
|
||||
"302000412_17": "「――認め……られるかぁッ!」",
|
||||
"302000412_18": "「すごい……さすが奏さん……」",
|
||||
"302000412_19": "「……適合係数の低いギアであれだけの動き。\\n さすが、翼のパートナーだけの事はあるわね……」",
|
||||
"302000412_20": "「奏……」",
|
||||
"302000412_21": "(そうだ、あれが奏だ……。\\n 誰よりも強く、いつもわたしを護ってくれた、奏の姿だ……)",
|
||||
"302000412_22": "「――ッ!?\\n 翼さんッ! 新手ですッ!」",
|
||||
"302000412_23": "「な――ッ!?」"
|
||||
{
|
||||
"302000412_0": "「はあああ――ッ!」",
|
||||
"302000412_1": "「立花ッ!\\n マリアに続くぞッ!」",
|
||||
"302000412_2": "「わかりましたッ!\\n てええええええいッ!」",
|
||||
"302000412_3": "「――これで、トドメだッ!」",
|
||||
"302000412_4": "「やりましたねッ!」",
|
||||
"302000412_5": "「ああ。\\n だが、どうやらまだ終わりではないようだ……」",
|
||||
"302000412_6": "「うわわッ、まだこんなにたくさん~」",
|
||||
"302000412_7": "「気を抜かずに行きましょう。……本当は彼女もわたしたちと\\n 連携してくれるといいんだけれど」",
|
||||
"302000412_8": "「……すまない」",
|
||||
"302000412_9": "「翼が謝る事じゃないわ」",
|
||||
"302000412_10": "(……奏)",
|
||||
"302000412_11": "「おらああああああッ!」",
|
||||
"302000412_12": "(何なんだ……何なんだ何なんだッ!)",
|
||||
"302000412_13": "(ガングニールの奴の爆発力、見慣れないギアの奴の冷静さ、\\n そして天羽々斬……翼のあの強さはッ!)",
|
||||
"302000412_14": "(あたしがノイズを一匹倒す間に、あの三人はあたし以上に\\n 多くのノイズを倒してやがる……)",
|
||||
"302000412_15": "(……背中を預けられる相手がいるって、そんなに――)",
|
||||
"302000412_16": "(――違うッ! それは弱さだッ! 翼が死んだのは、\\n あたしが翼を守れなかったからだッ!)",
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||||
"302000412_17": "「――認め……られるかぁッ!」",
|
||||
"302000412_18": "「すごい……さすが奏さん……」",
|
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"302000412_19": "「……適合係数の低いギアであれだけの動き。\\n さすが、翼のパートナーだけの事はあるわね……」",
|
||||
"302000412_20": "「奏……」",
|
||||
"302000412_21": "(そうだ、あれが奏だ……。\\n 誰よりも強く、いつもわたしを護ってくれた、奏の姿だ……)",
|
||||
"302000412_22": "「――ッ!?\\n 翼さんッ! 新手ですッ!」",
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||||
"302000412_23": "「な――ッ!?」"
|
||||
}
|
@ -1,17 +1,17 @@
|
||||
{
|
||||
"302000421_0": "「ちッ――まさかここまで大量に出るなんてなッ!」",
|
||||
"302000421_1": "(……あの日、あたしがこれを使うのを躊躇したばっかりに、\\n 翼が――ッ!)",
|
||||
"302000421_2": "「――もう遠慮はなしだッ! 聞かせてやるよッ!\\n これがあたしの絶唱――」",
|
||||
"302000421_3": "「ダメええええええ――ッ!」",
|
||||
"302000421_4": "「な……お前ッ! 邪魔すんなッ!」",
|
||||
"302000421_5": "「使わせない……こんなところで散るなんて許さないッ!」",
|
||||
"302000421_6": "(わたしは奏を護る……今度こそッ!)",
|
||||
"302000421_7": "「うるせぇッ! ならあの大量のノイズをどうするつもりだッ!\\n 絶唱を使わなきゃ――」",
|
||||
"302000421_8": "「……わたしたちがやる。\\n 立花、マリア、抜剣だッ!」",
|
||||
"302000421_9": "「……抜剣?」",
|
||||
"302000421_10": "「了解ですッ!」",
|
||||
"302000421_11": "「ええ、やりましょう」",
|
||||
"302000421_12": "「イグナイトモジュール――抜剣ッ!」",
|
||||
"302000421_13": "「な――ッ!? ギアが……変化したッ!?」",
|
||||
"302000421_14": "「……さあ、一気に殲滅するぞッ!」"
|
||||
{
|
||||
"302000421_0": "「ちッ――まさかここまで大量に出るなんてなッ!」",
|
||||
"302000421_1": "(……あの日、あたしがこれを使うのを躊躇したばっかりに、\\n 翼が――ッ!)",
|
||||
"302000421_2": "「――もう遠慮はなしだッ! 聞かせてやるよッ!\\n これがあたしの絶唱――」",
|
||||
"302000421_3": "「ダメええええええ――ッ!」",
|
||||
"302000421_4": "「な……お前ッ! 邪魔すんなッ!」",
|
||||
"302000421_5": "「使わせない……こんなところで散るなんて許さないッ!」",
|
||||
"302000421_6": "(わたしは奏を護る……今度こそッ!)",
|
||||
"302000421_7": "「うるせぇッ! ならあの大量のノイズをどうするつもりだッ!\\n 絶唱を使わなきゃ――」",
|
||||
"302000421_8": "「……わたしたちがやる。\\n 立花、マリア、抜剣だッ!」",
|
||||
"302000421_9": "「……抜剣?」",
|
||||
"302000421_10": "「了解ですッ!」",
|
||||
"302000421_11": "「ええ、やりましょう」",
|
||||
"302000421_12": "「イグナイトモジュール――抜剣ッ!」",
|
||||
"302000421_13": "「な――ッ!? ギアが……変化したッ!?」",
|
||||
"302000421_14": "「……さあ、一気に殲滅するぞッ!」"
|
||||
}
|
@ -1,20 +1,20 @@
|
||||
{
|
||||
"302000422_0": "「……殲滅、完了だ」",
|
||||
"302000422_1": "(……護れた。\\n 奏に絶唱を使わせないで済んだ……)",
|
||||
"302000422_2": "「……」",
|
||||
"302000422_3": "(……そんな、こんな力まで……)",
|
||||
"302000422_4": "(あたしには絶唱以外の手立てなんてなかった……。\\n こいつら、一体どれだけの力、どれだけの奥の手が……)",
|
||||
"302000422_5": "「終わりましたね~。\\n それじゃ、みんなで帰りましょうッ!」",
|
||||
"302000422_6": "「ええ、そうね」",
|
||||
"302000422_7": "(……こいつらは、あたしより強い……。\\n ただのノイズなんて、ものともしないだけの力がある……)",
|
||||
"302000422_8": "(なら、あたしは……必要なのか……?)",
|
||||
"302000422_9": "「――了子さんッ!」",
|
||||
"302000422_10": "「あらあら、どうしたのかしら~?\\n 穏やかじゃないわね~」",
|
||||
"302000422_11": "「あたしに――もっと力をくれッ!\\n あの力……イグナイトとかいったアレをあたしにも――ッ」",
|
||||
"302000422_12": "「……それは無理ね。単なる出力アップなら、時間があれば\\n 出来なくもないけど……」",
|
||||
"302000422_13": "「どうしてッ!\\n 同じガングニールだってあったろッ!」",
|
||||
"302000422_14": "「あのイグナイトの機能は、他の聖遺物をコアとして\\n 発動させている物なの。だから、それが無いとお手上げ」",
|
||||
"302000422_15": "「ちくしょう……ッ!」",
|
||||
"302000422_16": "「本当、穏やかじゃないわね~。\\n それにしても、あのイグナイトってやっぱり……」",
|
||||
"302000422_17": "「……人為的に引き起こした暴走、よね。例えギアが改修\\n できても、今の奏ちゃんが使おうとしたら、恐らく……」"
|
||||
{
|
||||
"302000422_0": "「……殲滅、完了だ」",
|
||||
"302000422_1": "(……護れた。\\n 奏に絶唱を使わせないで済んだ……)",
|
||||
"302000422_2": "「……」",
|
||||
"302000422_3": "(……そんな、こんな力まで……)",
|
||||
"302000422_4": "(あたしには絶唱以外の手立てなんてなかった……。\\n こいつら、一体どれだけの力、どれだけの奥の手が……)",
|
||||
"302000422_5": "「終わりましたね~。\\n それじゃ、みんなで帰りましょうッ!」",
|
||||
"302000422_6": "「ええ、そうね」",
|
||||
"302000422_7": "(……こいつらは、あたしより強い……。\\n ただのノイズなんて、ものともしないだけの力がある……)",
|
||||
"302000422_8": "(なら、あたしは……必要なのか……?)",
|
||||
"302000422_9": "「――了子さんッ!」",
|
||||
"302000422_10": "「あらあら、どうしたのかしら~?\\n 穏やかじゃないわね~」",
|
||||
"302000422_11": "「あたしに――もっと力をくれッ!\\n あの力……イグナイトとかいったアレをあたしにも――ッ」",
|
||||
"302000422_12": "「……それは無理ね。単なる出力アップなら、時間があれば\\n 出来なくもないけど……」",
|
||||
"302000422_13": "「どうしてッ!\\n 同じガングニールだってあったろッ!」",
|
||||
"302000422_14": "「あのイグナイトの機能は、他の聖遺物をコアとして\\n 発動させている物なの。だから、それが無いとお手上げ」",
|
||||
"302000422_15": "「ちくしょう……ッ!」",
|
||||
"302000422_16": "「本当、穏やかじゃないわね~。\\n それにしても、あのイグナイトってやっぱり……」",
|
||||
"302000422_17": "「……人為的に引き起こした暴走、よね。例えギアが改修\\n できても、今の奏ちゃんが使おうとしたら、恐らく……」"
|
||||
}
|
@ -1,50 +1,50 @@
|
||||
{
|
||||
"302000431_0": "「……」",
|
||||
"302000431_1": "(ルナアタック、フロンティア事変、魔法少女事変……)",
|
||||
"302000431_2": "(超先史文明期の巫女、同じ装者同士や完全聖遺物、\\n 更には錬金術師との戦い……)",
|
||||
"302000431_3": "「あいつらの……翼の強さはそうやって磨かれたのか……」",
|
||||
"302000431_4": "「……あたしだって、戦い続けて来たんだッ!\\n 戦ってきた時間は変わらないッ!」",
|
||||
"302000431_5": "(そうだ……だからあたしにだって、ギアさえあれば――)",
|
||||
"302000431_6": "「あ、奏さん」",
|
||||
"302000431_7": "「……お前は」",
|
||||
"302000431_8": "「あのですね、少しだけお時間良いでしょうか?」",
|
||||
"302000431_9": "「……何だよ?」",
|
||||
"302000431_10": "「あの時は、助けてくれてありがとうございましたッ!」",
|
||||
"302000431_11": "「……は? 何の事だ……?」",
|
||||
"302000431_12": "「あのライブの日、わたしは奏さんに助けられたんです」",
|
||||
"302000431_13": "「それはそっちの世界の話だろ。\\n あたしはあんたを助けたことなんて無いよ」",
|
||||
"302000431_14": "「それでも、奏さんは奏さんですから。\\n ……一度でもいいから、お礼を言いたかったんです」",
|
||||
"302000431_15": "「……おかしな奴だな、お前」",
|
||||
"302000431_16": "「はい、よく言われますッ! ……それに、わたしが装者に\\n なれたのは、奏さんからガングニールを貰ったお蔭ですから」",
|
||||
"302000431_17": "「あたしが……?」",
|
||||
"302000431_18": "「はいッ! わたしは、奏さんに救われて、奏さんの\\n ガングニールを受け継いで装者になったんですッ!」",
|
||||
"302000431_19": "「……そうか」",
|
||||
"302000431_20": "「だから、ありがとうございますッ!」",
|
||||
"302000431_21": "「……ああ」",
|
||||
"302000431_22": "「……ちッ、作り物のノイズなんて倒しても、\\n 気が晴れやしない……」",
|
||||
"302000431_23": "(あたしはどうしたら強くなれる……。\\n あいつらのように……いや、あいつら以上に……)",
|
||||
"302000431_24": "(ギア……あたしのガングニール……。\\n でも違う、同じガングニールでもあいつのは……)",
|
||||
"302000431_25": "「ん? ああ、あいつらがシャワー浴びてるのか……。\\n ったく、服もギアも適当に放り出して……」",
|
||||
"302000431_26": "(……ギア。そう……ガングニール……)",
|
||||
"302000431_27": "「……機能は違っても、あたしが適合した\\n ガングニールなのは変わらない……」",
|
||||
"302000431_28": "「…………」",
|
||||
"302000431_29": "「はあ~、さっぱりした~」",
|
||||
"302000431_30": "「…………あれ?\\n わたしのガングニール……」",
|
||||
"302000431_31": "「おかしい……。\\n ここに置いておいたはずなのに……ッ!」",
|
||||
"302000431_32": "「――ノイズかッ!?」",
|
||||
"302000431_33": "「来たか、奏。\\n ……ああ、大量のノイズ反応が検知された」",
|
||||
"302000431_34": "「わかった、あたしが出るッ!」",
|
||||
"302000431_35": "「待てッ!\\n 翼、お前たちも頼んだッ!」",
|
||||
"302000431_36": "「はい、心得ました」",
|
||||
"302000431_37": "「これはまた随分と沢山ね」",
|
||||
"302000431_38": "「……ん? 立花はどうした?」",
|
||||
"302000431_39": "(この力があれば、あたしも……)",
|
||||
"302000431_40": "「行くぞッ! ノイズどもッ!」",
|
||||
"302000431_41": "「Croitzal ronzell Gungnir zizzl……」",
|
||||
"302000431_42": "「ぐッ! な、なんだ――」",
|
||||
"302000431_43": "「……奏?」",
|
||||
"302000431_44": "「ぐあああッ! どうなってやがる。\\n ギアが纏えない……身体が、裂けそうだ……」",
|
||||
"302000431_45": "「これは……一体どうしたって言うの?」",
|
||||
"302000431_46": "「奏ッ!?」",
|
||||
"302000431_47": "「――ッ! 翼ッ! ノイズが来る」"
|
||||
{
|
||||
"302000431_0": "「……」",
|
||||
"302000431_1": "(ルナアタック、フロンティア事変、魔法少女事変……)",
|
||||
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|
||||
"302000431_3": "「あいつらの……翼の強さはそうやって磨かれたのか……」",
|
||||
"302000431_4": "「……あたしだって、戦い続けて来たんだッ!\\n 戦ってきた時間は変わらないッ!」",
|
||||
"302000431_5": "(そうだ……だからあたしにだって、ギアさえあれば――)",
|
||||
"302000431_6": "「あ、奏さん」",
|
||||
"302000431_7": "「……お前は」",
|
||||
"302000431_8": "「あのですね、少しだけお時間良いでしょうか?」",
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||||
"302000431_9": "「……何だよ?」",
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||||
"302000431_10": "「あの時は、助けてくれてありがとうございましたッ!」",
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"302000431_17": "「あたしが……?」",
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"302000431_18": "「はいッ! わたしは、奏さんに救われて、奏さんの\\n ガングニールを受け継いで装者になったんですッ!」",
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"302000431_19": "「……そうか」",
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"302000431_20": "「だから、ありがとうございますッ!」",
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"302000431_22": "「……ちッ、作り物のノイズなんて倒しても、\\n 気が晴れやしない……」",
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"302000431_23": "(あたしはどうしたら強くなれる……。\\n あいつらのように……いや、あいつら以上に……)",
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"302000431_24": "(ギア……あたしのガングニール……。\\n でも違う、同じガングニールでもあいつのは……)",
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"302000431_25": "「ん? ああ、あいつらがシャワー浴びてるのか……。\\n ったく、服もギアも適当に放り出して……」",
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"302000431_26": "(……ギア。そう……ガングニール……)",
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"302000431_29": "「はあ~、さっぱりした~」",
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"302000431_31": "「おかしい……。\\n ここに置いておいたはずなのに……ッ!」",
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"302000431_32": "「――ノイズかッ!?」",
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"302000431_43": "「……奏?」",
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|
||||
}
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@ -1,34 +1,34 @@
|
||||
{
|
||||
"302000432_0": "「……これで最後かしら」",
|
||||
"302000432_1": "「……奏」",
|
||||
"302000432_2": "(……あたしに、これを扱う資格がないってことか?)",
|
||||
"302000432_3": "「――ッ!?\\n あれは……現れやがったッ!」",
|
||||
"302000432_4": "「あれが……カルマノイズ……。\\n 確かに、一筋縄では行かなそうだな……」",
|
||||
"302000432_5": "「先手必勝よ――ッ!\\n はああッ!」",
|
||||
"302000432_6": "「な――ッ!? 躱されたッ!?」",
|
||||
"302000432_7": "「マリアッ!」",
|
||||
"302000432_8": "「――くッ!」",
|
||||
"302000432_9": "「このままでは無理だッ!\\n イグナイトで行くぞッ!」",
|
||||
"302000432_10": "「ええ、それしかないみたいね」",
|
||||
"302000432_11": "「……あたしには無理だってのかッ!?\\n そんなの認めてたまるかッ!」",
|
||||
"302000432_12": "「……あたしにだって」",
|
||||
"302000432_13": "「……奏?」",
|
||||
"302000432_14": "「ぐあああッ――」",
|
||||
"302000432_15": "「はあ、はあ、はあ……なんで、なんでなんだよッ!」",
|
||||
"302000432_16": "「奏……一体どうしたというの?」",
|
||||
"302000432_17": "「奏さんの適合係数に異常は見られません。\\n 出撃前にもLiNKERの投与を確認しています」",
|
||||
"302000432_18": "「では、なぜギアを纏うことができないッ!?」",
|
||||
"302000432_19": "「……あれは、もしかして、\\n ……わたしのガングニール?」",
|
||||
"302000432_20": "「なんだとッ! どういうことだッ!?」",
|
||||
"302000432_21": "「奏さん……」",
|
||||
"302000432_22": "「はあ、はあ、はあ……」",
|
||||
"302000432_23": "「奏、無理はしないで。ここはわたしたちが……」",
|
||||
"302000432_24": "「うるさいッ! あたしだって、やれるッ!」",
|
||||
"302000432_25": "「馬鹿なことを言わないでッ!\\n そんな苦しそうな状態で、なにができるって言うの?」",
|
||||
"302000432_26": "「く……そ……」",
|
||||
"302000432_27": "「奏ッ! 奏―ッ!」",
|
||||
"302000432_28": "「落ち着いて翼。気絶しただけよ。\\n それより――」",
|
||||
"302000432_29": "「一旦距離を取ってから――ッ!?」",
|
||||
"302000432_30": "「な……消えた、だとッ!?」",
|
||||
"302000432_31": "「……逃げられた、それとも、助かったのかしらね……」"
|
||||
{
|
||||
"302000432_0": "「……これで最後かしら」",
|
||||
"302000432_1": "「……奏」",
|
||||
"302000432_2": "(……あたしに、これを扱う資格がないってことか?)",
|
||||
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"302000432_5": "「先手必勝よ――ッ!\\n はああッ!」",
|
||||
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