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{
"103500431_0": "「――で、なんであたしたちまで呼び出されてるんだ?」",
"103500431_1": "「折角みんなが一生懸命調べてくれたんだし、\\n 一緒に聞いてもらおうと思って」",
"103500431_2": "「後でわたしが説明してぐちゃぐちゃになるより、\\n 直接聞いたほうが絶対いいと思うよッ」",
"103500431_3": "「確かに、そりゃそうだな……」",
"103500431_4": "「納得するんだ……」",
"103500431_5": "「それじゃ、説明お願いね、みんな」",
"103500431_6": "「よろしくお願いするデス、先輩方」",
"103500431_7": "「おほん、任せておきたまえよ」",
"103500431_8": "「ツタンカーメン、正しくはトゥトゥ・アンク・アメンは\\n 古代エジプト第王朝のファラオです」",
"103500431_9": "「最初はトゥトゥ・アンク・アテンって名乗ってたらしいけど。\\n ちなみにアメンもアテンも、エジプトの神様の名前ね」",
"103500431_10": "「即位した時はまだ10代の、少年と言っていい年齢だった上、\\n その治世はわずか年ほどで、最後は病死したと言われます」",
"103500431_11": "「彼の遺体は王家の伝統に従いミイラに加工されましたが、\\n そのミイラに被せられたのが、かの有名な黄金の仮面です」",
"103500431_12": "「黄金の仮面なら、アタシも知ってるデスよッ!」",
"103500431_13": "「この間、実際に見てきたし……」",
"103500431_14": "「アレ? 展示会ってもう始まってたっけ?」",
"103500431_15": "「あ、いやいや。本の話。だよね、調ちゃん?」",
"103500431_16": "「あ、うん」",
"103500431_17": "「さて、そのツタンカーメンと黄金の仮面。\\n なんで有名になったかといえば、やっぱり王家の呪いだよね」",
"103500431_18": "「王家の、呪い……」",
"103500431_19": "「具体的にはどんな呪いだったデスか?」",
"103500431_20": "「ツタンカーメンの墓を暴いた後、発掘隊のスポンサーの\\n カーナヴォン卿が急死したのがその始まりと言われます」",
"103500431_21": "「その後も発掘関係者が次々に急死したということがあったため、\\n 王家の呪いが降りかかったのだ――と、噂されました」",
"103500431_22": "「それって、やっぱりお墓を暴かれたことに怒って\\n 呪いをかけたのかな……」",
"103500431_23": "「そのことですが……。\\n 現在では呪いなんてものはなかった、というのが通説です」",
"103500431_24": "「えッ!? ど、どういうこと?」",
"103500431_25": "「呪いで死んだとされるカーナヴォン卿ですが、後の調査で\\n 蚊が媒介する熱病に肺炎が併発したことが死因だと判明しました」",
"103500431_26": "「しかも、ツタンカーメン王の墓の発掘を始める前に、\\n もう罹ってたらしいんだってさ」",
"103500431_27": "「後からそんなことまで分かるのかよ。逆に怖ぇな」",
"103500431_28": "「ちなみに、ツタンカーメンの墓の発掘に関わった関係者で、\\n 年以内に死亡したのは、カーナヴォン卿だけなんだってさ」",
"103500431_29": "「亡くなったとされる発掘関係者についても、大半が\\n 後の世のねつ造や誇張、こじつけの類いだったようですね」",
"103500431_30": "「それってつまり……」",
"103500431_31": "「そう。つまりツタンカーメンの呪いで死んだ人間は、\\n ただの人もいないってことになるね」",
"103500431_32": "「ええッ? ホントなんデスかッ!?」",
"103500431_33": "「それじゃただの迷信ってこと……?」",
"103500431_34": "「そうに決まってんでしょ。\\n 盗掘者を呪った碑文なんてのもガセネタらしいしさ」",
"103500431_35": "「な、ならどうしてそんなデタラメが広がったんデス?」",
"103500431_36": "「一言で言えば、話題性――でしょうか」",
"103500431_37": "「話題性?」",
"103500431_38": "「発掘直後にカーナヴォン卿が亡くなったこと、ツタンカーメンの\\n 墓が珍しく盗掘にあわずほぼ完全な状態で残っていたこと――」",
"103500431_39": "「特に副葬品にあった、神秘的な黄金の仮面という\\n 目に見える『形』が、流言を助長したのかもしれませんね」",
"103500431_40": "「ずいぶんと適当な話だなぁ……」",
"103500431_41": "「ゴシップってのは今も昔もそんなもんなんじゃない?」",
"103500431_42": "「今でこそ様々な記録の分析や、科学的調査で真相が明らかに\\n されましたが、当時はそんな術はありませんでしたからね」",
"103500431_43": "「…………」",
"103500431_44": "「呪いなんて、本当はなかった……?\\n でもそれならあれは……うん……」",
"103500431_45": "「まあ所詮、素人が表世界の情報で調べたことだろ?」",
"103500431_46": "「世間一般の通説はどうかしれねぇが、実際、\\n あたしたちはその呪いってのをこの身に受けたんだ」",
"103500431_47": "「それは……そうだけど……」",
"103500431_48": "「聖遺物の力もシンフォギアの力も、\\n 一般世間には知られてないデスしねぇ……」",
"103500431_49": "「でも……それだとツタンカーメンの呪いの動機が……。\\n 呪いの核がなんなのか、よくわからなくなったのは事実」",
"103500431_50": "「そう……なんだよね」",
"103500431_51": "「盗掘者を呪う碑文もなければ、\\n 実際には発掘隊も誰一人呪い殺してもいないのに……」",
"103500431_52": "「どうして今になって、あのマスクが呪いの哲学兵装になんて\\n なっちゃったんだろう……」",
"103500431_53": "「お前な……無い頭、無理に使うとショートするぞ?」",
"103500431_54": "「う、うん……そうかもしれない、けど……」",
"103500431_55": "「おいおい、軽口をマジに受け取んなって。\\n はあ……こりゃ重症だな……」",
"103500431_56": "「あ、みなさんここでしたか。\\n ちょうど良かったです」",
"103500431_57": "「エルフナインちゃん?」",
"103500431_58": "「実は先日モニタリングできていた戦闘データを元に、\\n 仮想敵としてバルーンを設定出来るようにしておきました」",
"103500431_59": "「おー。お仕事早いデスねッ!」",
"103500431_60": "「ありがとう」",
"103500431_61": "「……下手な考えなんとやらってな。\\n とにかく新しいシミュレータ、早速使ってみるか」",
"103500431_62": "「う、うん……そうだね。\\n 今やれることをちゃんとやっておかないとだよねッ」"
}