84 lines
6.2 KiB
JSON
84 lines
6.2 KiB
JSON
{
|
||
"329000621_0": "「やはり来たかッ!」",
|
||
"329000621_1": "(逸るな。もう少しだ)",
|
||
"329000621_2": "(黒騎士とノエルの距離が充分に開くまで、機を窺う)",
|
||
"329000621_3": "(これ以上無駄な力は使えない、狙うは確実たる瞬間)",
|
||
"329000621_4": "(ッ! 黒騎士が装者との交戦で突出したッ!)",
|
||
"329000621_5": "「……千載一遇の好機は今ッ!」",
|
||
"329000621_6": "「この一撃にオレの全てを賭けるッ!」",
|
||
"329000621_7": "「覚悟しろ、ノエル――ッ!」",
|
||
"329000621_8": "「――ッ!?」",
|
||
"329000621_9": "「フッ、やはりそう来ましたか」",
|
||
"329000621_10": "「あれッ? マスター、どうしたんだゾ――」",
|
||
"329000621_11": "「ぎゃあ――ッ!?」",
|
||
"329000621_12": "「なッ! ミカを盾にッ!?」",
|
||
"329000621_13": "「ミカッ!!」",
|
||
"329000621_14": "「ギャフン、だゾ……」",
|
||
"329000621_15": "「マスターッ! 何をなさいますッ!?」",
|
||
"329000621_16": "「何とは? 下僕を最大限に有効利用しただけですよ」",
|
||
"329000621_17": "「それに心配せずとも、\\n この程度でミカは破壊されません」",
|
||
"329000621_18": "「おのれ、ノエルッ! 姑息な真似をッ!」",
|
||
"329000621_19": "「なんだと?」",
|
||
"329000621_20": "「キャロルちゃんッ!?」",
|
||
"329000621_21": "「どうなってんだ、これは?」",
|
||
"329000621_22": "「お久しぶりですね、マスター。\\n いえ、キャロル」",
|
||
"329000621_23": "「付近に潜伏し、混乱に乗じてボクを討つ機を\\n 窺っていたのでしょうが……全てお見通しですよ」",
|
||
"329000621_24": "「ノエル……予備躯体の分際でッ!」",
|
||
"329000621_25": "「ええ……。\\n ですが、それ故にあなたの考えも手に取るようにわかります」",
|
||
"329000621_26": "「たとえ奇襲に失敗しようとも、お前など――」",
|
||
"329000621_27": "「ぐうッ!?」",
|
||
"329000621_28": "「先ほどの一撃が最後の力ですか?\\n 見たところ、随分と想い出を焼却したようですね」",
|
||
"329000621_29": "「先日の逃亡から今日まで、焼却を繰り返し、\\n あなたはもう己の自我を保つので精一杯なのではないですか?」",
|
||
"329000621_30": "「たとえ最後の一欠片まで燃やしても、\\n 貴様の喉笛、掻っ斬ってくれる――」",
|
||
"329000621_31": "「恐ろしい執念ですね」",
|
||
"329000621_32": "「でも、そんな想いも、ボクには届きません」",
|
||
"329000621_33": "「この黒騎士が、ボクに付き従う限りはね」",
|
||
"329000621_34": "「さあ、そいつを捕まえてください」",
|
||
"329000621_35": "「クッ。万策尽きたか……」",
|
||
"329000621_36": "「キャロルちゃんッ!」",
|
||
"329000621_37": "「させるかあ――ッ!」",
|
||
"329000621_38": "「それはこちらのセリフですわ」",
|
||
"329000621_39": "「マスターの邪魔はさせぬッ!」",
|
||
"329000621_40": "「どういうことッ!?\\n あなたたちのマスターはキャロルちゃんでしょッ!?」",
|
||
"329000621_41": "「貴様らも一振りの剣ならば、己が定めし主を見失うなッ!」",
|
||
"329000621_42": "「キャロルが私たちの――」",
|
||
"329000621_43": "「主、だと?」",
|
||
"329000621_44": "「しまったッ!」",
|
||
"329000621_45": "「派手な繰り言をッ!」",
|
||
"329000621_46": "「はああああ――ッ!!」",
|
||
"329000621_47": "「てやあああ――ッ!!」",
|
||
"329000621_48": "「くうッ! 立花との合撃で互角とはッ!」",
|
||
"329000621_49": "「大丈夫、キャロルちゃんッ!?」",
|
||
"329000621_50": "「お前たちは、何者だ?」",
|
||
"329000621_51": "「わたしは、立花響ッ!」",
|
||
"329000621_52": "「風鳴翼だッ!」",
|
||
"329000621_53": "「わたしたちも、事態をまだ把握できていないが、\\n とりあえず、この場でお前を死なすわけにはいかない」",
|
||
"329000621_54": "「何も、思い出せない……」",
|
||
"329000621_55": "「お前たちも、オレが失った過去なのか?」",
|
||
"329000621_56": "「ううん……そうじゃない」",
|
||
"329000621_57": "「わたしたちは、この世界で出会うのは、初めてだよ」",
|
||
"329000621_58": "「なんだと?」",
|
||
"329000621_59": "「それでも……わたしたちは、あなたを知っている」",
|
||
"329000621_60": "「そして、多分……だけど、\\n キャロルちゃんの苦しみも……」",
|
||
"329000621_61": "「本当は、何を求めているのかも――」",
|
||
"329000621_62": "「本当に、オレが求めている、もの――?」",
|
||
"329000621_63": "(オレ自身が忘れ去ろうとしているのに?)",
|
||
"329000621_64": "(この者が、何故?)",
|
||
"329000621_65": "「お前がオレの何を知っていると言うのだッ!?」",
|
||
"329000621_66": "「どんな因縁があるかは知りませんが、\\n これはキャロルとボクの問題」",
|
||
"329000621_67": "「部外者がみだりに口を挟まないでほしいものですね」",
|
||
"329000621_68": "「あなたたちの間の事情は、正直わからない」",
|
||
"329000621_69": "「けれど、キャロルちゃんを助けるって決めたんだッ!\\n わたしたちがッ! 今度こそッ!」",
|
||
"329000621_70": "「やれやれ……。\\n 全く会話が成り立たないようですね……」",
|
||
"329000621_71": "「ファラ、レイア」",
|
||
"329000621_72": "「……はい、マスター」",
|
||
"329000621_73": "「お呼びでしょうか」",
|
||
"329000621_74": "「黒騎士と協力し、その者たちを始末しなさい」",
|
||
"329000621_75": "「これが、最後のチャンスのつもりでね」",
|
||
"329000621_76": "「承知いたしました」",
|
||
"329000621_77": "「ご命令とあれば」",
|
||
"329000621_78": "「ファラ、レイア……」",
|
||
"329000621_79": "「洗脳でもされているというのか?」",
|
||
"329000621_80": "「しょせんは操り人形って奴か? だが、悲しいな」",
|
||
"329000621_81": "「誰が相手でも……キャロルちゃんに手は出させないッ!」"
|
||
} |