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2019-10-25 17:33:24 -04:00

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{
"329000921_0": "「う……ん……」",
"329000921_1": "「お目覚めのようですね」",
"329000921_2": "「気分はどうですか?」",
"329000921_3": "「いいわけがないだろう」",
"329000921_4": "「そんなこと言わずに」",
"329000921_5": "「元はあなたの根城です。\\n 存分にくつろいでください」",
"329000921_6": "「もっとも、ほんの束の間でしょうがね」",
"329000921_7": "「チッ……」",
"329000921_8": "(オートスコアラーたちは、1機も欠けていない)",
"329000921_9": "(奪回どころか破壊もできなかったか……)",
"329000921_10": "「…………」",
"329000921_11": "「さっきから何をまじまじ見てらっしゃるの?」",
"329000921_12": "「盗み見なんて嫌らしい子ねえ」",
"329000921_13": "「偽マスターの癖に生意気な顔してるんだゾ?」",
"329000921_14": "(それぞれにメモリアルバレットを\\n 打ち込んだ痕跡は見受けられる",
"329000921_15": "(だが、全弾不発、ということか……)",
"329000921_16": "(とどのつまり、\\n オレの想い出の不足が招いた事態だ……",
"329000921_17": "「逃げようとしても派手に無駄」",
"329000921_18": "「大人しくしていなさいな。\\n 命の花を散らす、その時までね」",
"329000921_19": "(やはり、誰の記憶も戻っていないか……、\\n となると、助けは期待できない",
"329000921_20": "(ならば隙を見て逃げるしかないだろう)",
"329000921_21": "(残る想い出を焼却することになろうとも、な)",
"329000921_22": "「この状況にも関わらず、ふてぶてしい顔ですね」",
"329000921_23": "「おおかた、逃げ出す算段でもしていたのでしょう?」",
"329000921_24": "「…………」",
"329000921_25": "「お見通しですよ。\\n あなたはボクだったのだから」",
"329000921_26": "「理想を捨てたことだけは、理解ができませんがね」",
"329000921_27": "「あと少しで、世界を壊す歌のためのステージができ上がります」",
"329000921_28": "「それまでは大人しくしてもらいましょうか」",
"329000921_29": "「何を――ッ!?」",
"329000921_30": "「ぐあああッ!?」",
"329000921_31": "「派手に血潮が飛び散ったな」",
"329000921_32": "「あーら、残酷ぅ♪」",
"329000921_33": "「でもこれで逃げられないんだゾ」",
"329000921_34": "「……ッ!」",
"329000921_35": "「どうしたファラ?」",
"329000921_36": "「…………」",
"329000921_37": "「いえ、マスター。ホムンクルスとはいえ、その傷では、\\n 手当をせねば儀式の前に失血死してしまいかねませんわ」",
"329000921_38": "「好きにしろ。\\n ボクは今、儀式の準備で忙しい」",
"329000921_39": "「承知いたしました」",
"329000921_40": "「要石は全て破壊され、キャロルは浚われ、\\n オートスコアラーも全て敵方に健在か……」",
"329000921_41": "「惨憺たる結果なワケダ」",
"329000921_42": "「残念な結果ではあるが、\\n 済んだことを嘆いても状況は変わらん」",
"329000921_43": "「はい、今は、キャロルの奪還を考えるのが得策……」",
"329000921_44": "「キャロルはチフォージュ・シャトーに連れ去られた、\\n ということで間違いないのだな」",
"329000921_45": "「はい。取り戻したければチフォージュ・シャトーまで来いって、\\n そう言ってました」",
"329000921_46": "「つっても、どこにあるかわかったら世話ないだろ」",
"329000921_47": "「あーしらもこれまで行方が\\n 見つけられなかったくらいだしね」",
"329000921_48": "「まさに五里霧中という状況か……」",
"329000921_49": "「だが発見できなかったのは、\\n これまでの話なワケダ」",
"329000921_50": "「どういう意味?」",
"329000921_51": "「ステルス状態の次元潜行モードならともかく、\\n 稼働状態となれば見つける方法はあるワケダ」",
"329000921_52": "「そんなことできるのか?」",
"329000921_53": "「そもそも、あれはわたしが設計したモノなワケダ」",
"329000921_54": "「でも、稼働状態って……」",
"329000921_55": "「……そうか。世界構造へアクセスする以上、\\n 儀式を始めるにはこの時空へ浮上する必要がある」",
"329000921_56": "「そういうワケダ」",
"329000921_57": "「だがその一方で儀式が進行するということは、\\n 即ちキャロルの命脈尽きる時が近付くということ」",
"329000921_58": "「時間が惜しい、早速、解析を始めてくれッ!」",
"329000921_59": "「是非もないワケダッ!」",
"329000921_60": "「私も協力するわッ!」",
"329000921_61": "「残りの者は潜伏地点の解析が終わるまで\\n 即応体制で待機だッ」",
"329000921_62": "「了解ッ!」",
"329000921_63": "「我々も行くとしようか」",
"329000921_64": "「はいッ!」",
"329000921_65": "「……どうしたんだ?」",
"329000921_66": "「え? 何がですか?」",
"329000921_67": "「こんな状況下にも関わらず、\\n どこか前より迷いの晴れたような顔をして見えるが……」",
"329000921_68": "「あ……はい」",
"329000921_69": "「こんな時に、不謹慎かもしれないですけど……。\\n 少しだけ、嬉しいことがあったんです」",
"329000921_70": "「嬉しいこと?」",
"329000921_71": "「はい。キャロルちゃん、街で知り合った女の子とお父さんを、\\n 身を挺して護ってくれたんです」",
"329000921_72": "「あのキャロルが、人間の親子を?」",
"329000921_73": "「前のキャロルちゃんだったら、\\n たぶん、そんなことしなかったと思うんです」",
"329000921_74": "「だからきっと今度こそ、キャロルちゃんと\\n 本当にわかりあえる――そんな気がするんです」",
"329000921_75": "「……そうか」",
"329000921_76": "「ならば尚のこと、\\n 早く迎えに行ってやらねばな」",
"329000921_77": "「はいッ!\\n 絶対に助け出しましょう、今度こそッ」",
"329000921_78": "(待っててね、キャロルちゃんッ!\\n すぐ迎えに行くからッ",
"329000921_79": "「お待たせ」",
"329000921_80": "「チフォージュ・シャトーの所在を突き止めたワケダッ!」",
"329000921_81": "「よし、では総員、出撃を――ッ!」",
"329000921_82": "「待ってくれるかな、少しばかり」",
"329000921_83": "「な――ッ!?」",
"329000921_84": "「統制局長……」",
"329000921_85": "「どうしてここに局長がッ!?」",
"329000921_86": "「すまないね、いきなりで」",
"329000921_87": "「……いや。\\n 確かに驚きはしたが、しかし、どうして……」",
"329000921_88": "「渡してほしいものがあってね、あの子に」",
"329000921_89": "「あの子って……キャロルちゃんですか?」",
"329000921_90": "「ああ。託していいかな、キミに」",
"329000921_91": "「わたしに……?」",
"329000921_92": "「お願いしたいんだ、他ならぬキミに」",
"329000921_93": "「これってッ!?」",
"329000921_94": "「頼めるかな?」",
"329000921_95": "「……わかりました。必ず届けますッ!」",
"329000921_96": "「局長が直接現場に来るなんて、珍しくない?」",
"329000921_97": "「どんな風の吹き回しなワケダ」",
"329000921_98": "「どうして1人のはぐれ錬金術師にそこまで?」",
"329000921_99": "「約束のためだよ、古い友人とのね」",
"329000921_100": "「古い友人……?」"
}