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2019-10-25 17:33:24 -04:00

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{
"328000831_0": "「よく来たな」",
"328000831_1": "「…………」",
"328000831_2": "「警戒する気持ちもわかるが、\\n 今は休戦状態、お前を捕らえるつもりはない」",
"328000831_3": "「……本当、でしょうか?」",
"328000831_4": "「あの時のお前との取引きを簡単に無下にするほど、\\n 俺は腐っちゃいない」",
"328000831_5": "「わかりました。ですが、誤解しないでください」",
"328000831_6": "「僕はあなたたち二課とではなく、\\n 彼女たちと協力することにしました」",
"328000831_7": "「彼女たちの逗留先に同行したまでです」",
"328000831_8": "「フッ、そうか。了解した」",
"328000831_9": "「既に聞いているかもしれないが、俺たちは今、\\n 政府から草薙との接触を命令によって禁じられている」",
"328000831_10": "「直接的な行動は難しいが、間接的な便宜ならば\\n 可能な限りで提供する。なんでも言ってくれ」",
"328000831_11": "「必要があれば、翼さんたちに相談するとしましょう」",
"328000831_12": "「司令、これから本格的に草薙を追いたいと思います」",
"328000831_13": "「うむ……だがその前に、だ」",
"328000831_14": "「俺を除くとなると、今戦力に数えられるのが、\\n クリスくんとマリアくん、そして彼を合わせ、人……」",
"328000831_15": "「君たちの力は十分信頼しているとはいえ、\\n 敵のことを踏まえると、戦力としてはわずかながら心もとない」",
"328000831_16": "「そこで勝手ながら、君たちのいない間に助っ人を呼んでおいた」",
"328000831_17": "「助っ人? どこからそのような増援を?」",
"328000831_18": "「あたしらの世界から誰か来たのか?」",
"328000831_19": "「そうじゃない。\\n 装者でない俺たちには、並行世界を越えて連絡は取れないしな」",
"328000831_20": "「そういやそうか。となると……あ」",
"328000831_21": "「……ちょっと嫌な予感がしてきたわ」",
"328000831_22": "「……同感だ。\\n 多分……いや、間違いなくあいつだよな……」",
"328000831_23": "「天が知る地が知る我が知るッ!\\n 呼ばれて飛び出て英雄降臨ッ」",
"328000831_24": "「稀代の英雄、ドクター・ウェルとは――\\n この僕のことですッ」",
"328000831_25": "「やっぱり……」",
"328000831_26": "「な、なんですか、このエキセントリックな方は?」",
"328000831_27": "「……まあ、あんまり気にしないでくれ」",
"328000831_28": "「ただ、実際戦力にはなるのよね……」",
"328000831_29": "「僕が言うのもなんですが、\\n 本当に信頼して大丈夫なのでしょうか……」",
"328000831_30": "「やれやれ、仕方ありませんね。\\n 天才はすべからく、凡愚からは理解されないものですからね」",
"328000831_31": "「話がややこしくなるだけだから、あなたは口を閉じてなさいな」",
"328000831_32": "「まあ、こう見えて腕は確かな男だ。\\n 今までも我々と共に幾つもの危機を乗り越える力となってくれた」",
"328000831_33": "「この腕だけではありませんよ?\\n 冴え渡るこの頭脳こそが僕の最大最強の武器なのですからねッ」",
"328000831_34": "「その腕は……」",
"328000831_35": "「聖遺物と自ら融合したんだよ。\\n だから、あの腕でアルカ・イズとも戦えてる」",
"328000831_36": "「まさか。そんなことが可能とは……」",
"328000831_37": "「言動と人格には若干不安がありますが、\\n 現状で考えられる最高の助っ人だと思います」",
"328000831_38": "(今は戦うことのできないわたしなどより、よほど――)",
"328000831_39": "「おあつらえ向きに、政府とは一切繋がりがないしな」",
"328000831_40": "「そこまで仰るなら……わかりました。\\n よろしくお願いします」",
"328000831_41": "「ええ、僕に任せとけば何も問題ありませんよ」",
"328000831_42": "「それで緒川さん」",
"328000831_43": "「はい、なんでしょう?」",
"328000831_44": "「追手の襲撃で話の腰を折られてしまいましたが、そろそろ本題の\\n オロチの計画の詳細について、お話しいただけますか」",
"328000831_45": "「……わかりました」",
"328000831_46": "「草薙の……いえ、オロチの企む\\n 『世界大火計画』について、お話ししましょう」",
"328000831_47": "「『世界大火計画』……?」",
"328000831_48": "「ええ。その計画の要諦は、\\n 戦争の火種を世界中にばらまくことを目的にしたものです」",
"328000831_49": "「世界規模の争いを……? どうやって?」",
"328000831_50": "「近日開催される世界サミットに集まる\\n 各国の要人たちを殺害することが、作戦の第段階です」",
"328000831_51": "「やはり、目標はサミットでの暗殺か……」",
"328000831_52": "「ええ。第2段階はその禍根を火種として、世界を戦火の渦に\\n 叩き込み、忍びの技をもってその戦争を裏から操ること……」",
"328000831_53": "「日本のみならず、他国にまで入り込み、\\n 最終的にはその実権を得ようとする企みなのです」",
"328000831_54": "「要人暗殺で混乱を巻き起こす、か……。\\n 概ねは予想通りだが……」",
"328000831_55": "「だけど、そんな簡単に事が運ぶか?」",
"328000831_56": "「ええ。単なる同時暗殺では、日本政府の警備責任は問えても、\\n 暗殺そのものの非難は草薙に集中するはずよ」",
"328000831_57": "「仮に草薙の正体が明るみにでなくとも、\\n 実行犯の謎のテロ集団を追求する流れは変わらないはずね」",
"328000831_58": "「ええ。僕も最初、そう考えていました」",
"328000831_59": "「ですが、忍びの暗殺術以外の、もう1つの奥の手が、\\n 彼らにそれを可能としていることに気付きました」",
"328000831_60": "「もう1つ……?」",
"328000831_61": "「ひょっとすると……あの、傀儡人形を使って?」",
"328000831_62": "「各国の関係者を傀儡人形にすりかえた上、\\n 別の国の要人を殺害させれば――」",
"328000831_63": "「実行犯を誤認させることも容易いというわけかッ!」",
"328000831_64": "「それぞれが別の国から暗殺を仕掛けられた形にすれば、\\n 相互不信が爆発して、一気に世界規模の紛争へと発展する――」",
"328000831_65": "「なるほど、興味深い話ですね」",
"328000831_66": "「ですが、そんな大規模なすりかえを行えるだけの数の\\n 高性能な傀儡人形を、カビ臭い忍者風情が用意できるのですか」",
"328000831_67": "「確かに、少なくとも草薙の持つ忍びの技では、\\n そこまでの物を造る力はありませんでした」",
"328000831_68": "「やはり、草薙の背後には、錬金術に通じた、\\n 別の協力者が潜んでいる可能性がある……」",
"328000831_69": "「もう1つ教えてくれ、オロチ自身の実力はどうなんだ?\\n シンフォギアとやり合って、ギアを破損させたと聞くが」",
"328000831_70": "「今の草薙においては、間違いなく1番の忍術の使い手です。\\n 実力的には、僕と互角かそれ以上……」",
"328000831_71": "「さらに、今の奴は、草薙の神宝、天叢雲剣を持っている」",
"328000831_72": "「天叢雲剣だとッ!? あの伝承の……」",
"328000831_73": "「代々、草薙が管理し、護り続けてきた完全聖遺物です」",
"328000831_74": "「……なるほど、天叢雲剣相手に、\\n 天羽々斬では相性が悪すぎるわね」",
"328000831_75": "「………」",
"328000831_76": "「生身でギアとやり合う力を持っていて、\\n さらにとんでもない剣を持ってるってわけか」",
"328000831_77": "「中々、骨が折れそうね……」",
"328000831_78": "「しかしまさか、傀儡人形と忍術を用いて\\n 主要各国の間に紛争を巻き起こす心算とは……」",
"328000831_79": "「それを許したら、本当に世界が火の海に呑まれかねないわ」",
"328000831_80": "「そんなこと、絶対に許せるかよッ!」",
"328000831_81": "「これ程の大それた陰謀を巡らせていたとは……。\\n 看過するわけにはいかんッ」",
"328000831_82": "「上からの命令など、この際関係ない。\\n 我々の総力をもって草薙の陰謀を打ち砕くッ」",
"328000831_83": "「この国だけでなく世界中の無辜の民を戦乱に叩き込もうとする\\n 不逞の計画……やらせるわけにはいきません」",
"328000831_84": "「ああ……この世界のパパとママを、\\n またあんな戦いに巻き込ませるものかッ」",
"328000831_85": "「フフ……世界を破滅から救う。\\n 英雄たる僕に相応しいミッションですね」",
"328000831_86": "「難解ではありますが、英雄であり本作戦のリーダーでもある、\\n この僕に任せておけば、ープロブレムですよッ」",
"328000831_87": "「最後に現れて大きな顔を……」",
"328000831_88": "「いつからリーダーになったんだよ……」",
"328000831_89": "「目的が世界サミットとあれば急がねばならん。\\n 既に各国の要人たちは続々と日本へと集まっている」",
"328000831_90": "「開催を明日に控え、もはや時間的な猶予はほとんどないわね」",
"328000831_91": "「明日だってッ!?\\n そいつはいくらなんでも土壇場過ぎんだろッ」",
"328000831_92": "「草薙はよりセンセーショナルな形で事を起こしたがっているはず。\\n 恐らくはサミット初日を狙ってくるのではないでしょうか」",
"328000831_93": "「確かにテロリズムの威力は、その喧伝効率に乗数比例します。\\n より凡愚どもの耳目が集まる初日狙いの公算は極めて高いですね」",
"328000831_94": "「それならば今晩が勝負だ。\\n 二課の人員を総動員してオロチたちの計画を阻止するッ」",
"328000831_95": "「でもオロチたちは、以前交戦した拠点から撤収したそうよ」",
"328000831_96": "「僕の知る限り、草薙の拠点をお教えします」",
"328000831_97": "「ああ。ならば、それをしらみ潰しに当たるとしようッ!」",
"328000831_98": "「……といったところで心当たりは全部ですね」",
"328000831_99": "「なるほど、わかった」",
"328000831_100": "「では、君から提供してもらった情報を元に、\\n まずは情報部に調査を行わせよう」",
"328000831_101": "「オロチたち本隊の行方を掴んだら、諸君に急行してもらう」",
"328000831_102": "「了解だ」",
"328000831_103": "「よろしくお願いするわ」",
"328000831_104": "「なら、それまでに戦力を万全にしておかないとね」",
"328000831_105": "「あなた、RN式天羽々斬を見せてご覧なさい」",
"328000831_106": "「どうするのですか?」",
"328000831_107": "「警戒しないで。この期に及んで取りあげはしないわ」",
"328000831_108": "「天羽々斬のギアの起動波形特性にあわせて調整したけれど、\\n 使用者であるあなたの固有波形との調律が済んでいないのよ」",
"328000831_109": "「だから発動時の負荷は相当だったはずよ。\\n よくまあ、そんな状態で使ってきたものね」",
"328000831_110": "「ということは、その調律を済ませれば――」",
"328000831_111": "「多少は負荷を抑えられるはずだから、\\n 今までよりは連戦も効くはずね」",
"328000831_112": "「それなら調整がてらテストに付き合うわ」",
"328000831_113": "「ああ。こっちも作戦前にウォームアップしておきたいしな」",
"328000831_114": "「お願いします」",
"328000831_115": "「ならトレーニングルームで動作確認をしながら\\n 調律を進めるとしましょう」"
}