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{
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"342000841_0": "「地平線が、全部、白く染まって――」",
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"342000841_1": "「……ここまでの数とは」",
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"342000841_2": "「一騎当千でも足りぬ、一騎当万の働きが必要だろうよ」",
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"342000841_3": "「……あれを全部、わたしたちが止めるんですよね」",
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"342000841_4": "「ああ、そうだ。私たちがやらねばならない。\\n 私たちだけが、残されたのだから……」",
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"342000841_5": "「……怖気づいたのか?\\n それなら邪魔にならない場所にでも、引っ込んでるんだな」",
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"342000841_6": "「ううん、大丈夫。\\n ……ありがとう、キャロルちゃん」",
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"342000841_7": "「フン……」",
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"342000841_8": "「この戦い、どんな展開になると思う?」",
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"342000841_9": "「……策を用意したとして、この戦力差だ。\\n 厳しい戦いになるのは間違いない」",
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"342000841_10": "「……みんなで、頑張りましょう」",
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"342000841_11": "「精神論か。\\n だが、それも必要なのかも知れない」",
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"342000841_12": "「無様な戦いだけはできないからな。\\n 散っていった仲間たちのために……」",
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"342000841_13": "(ジャネット……)",
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"342000841_14": "(お前は今、何を想っているのだろうか……)",
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"342000841_15": "「……2人とも。少し私の質問に答えてくれないか?」",
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"342000841_16": "「えッ……はい。わたしで答えられることなら」",
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"342000841_17": "「なんだ? 手短にしろ」",
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"342000841_18": "「もし、お前たちにかつて手を取れず、\\n 助けられなかった友がいたとして……」",
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"342000841_19": "「その友を救うには、どうしたらいいと思う?」",
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"342000841_20": "「手を取れず、助けられなかった友……?」",
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"342000841_21": "「ああ。イメージしにくければ、\\n 友ではなく、大切な者と置き換えてもらってもいい」",
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"342000841_22": "(大切な者、そうだ――。\\n わたしは未来を、何度も失いそうになったことがある……)",
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"342000841_23": "(助けられなかった命、か……。\\n そんなもの、オレには1人だけだ……パパ……)",
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"342000841_24": "「わたしは、手を伸ばします。失敗しても、後悔しても、\\n わたしには、それしかできないから……」",
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"342000841_25": "「機会があるなら、何度だって。\\n 一度届かなくても、次は届くかもしれないから……」",
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"342000841_26": "「手を伸ばす、か……。お前らしいな」",
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"342000841_27": "「……大切な者を助けられなければ、一生後悔は続く」",
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"342000841_28": "「だから、もし機会が与えられたなら、何を犠牲にしても助ける。\\n 迷う余地などない。そうだろう?」",
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"342000841_29": "「キャロル……お前は火刑に処された父親のことを、\\n 今でも悔やんでいるのだな……」",
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"342000841_30": "「……当たり前だ。父を処刑した者への恨みも、\\n あの時の無力な自分への悔恨も、決して消えることはない」",
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"342000841_31": "「目の前で大切な者の命が失われる……。\\n それに勝る後悔などないのだからな」",
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"342000841_32": "「……ああ。それ以上に怖いことなど、ないな」",
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"342000841_33": "「ありがとう、2人とも。\\n 私のやるべきことがわかった気がする」",
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"342000841_34": "「さあ、決戦よ。行きましょう」",
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"342000841_35": "「Balwisyall Nescell gungnir tron――」",
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"342000841_36": "「はい、準備OKですッ!」",
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"342000841_37": "「ならばオレも――」",
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"342000841_38": "「キャロルちゃんッ!?」",
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"342000841_39": "「力を温存していたのか……」",
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"342000841_40": "「ああ、こんなこともあろうかとな……。\\n ――全力のオレならば、雑魚など物の数ではないッ!」"
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