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"326001331_0": "「なんとか立花の容体は安定したが……」",
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"326001331_1": "「……響」",
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"326001331_2": "「恐らく時間はそう残されていないわね……」",
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"326001331_3": "「次のアクセスでケリをつける。\\n 必ず異物ってやつを見つけてやるッ!」",
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"326001331_4": "「ええ、そうしましょう。\\n 幸い、ガングニールでの軽減効果は有効だとわかったし」",
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"326001331_5": "「そうなの?」",
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"326001331_6": "「もちろん全く消耗しないってわけじゃないけど、\\n アガートラームでアクセスしていた時とは比にならないわ」",
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"326001331_7": "「アタシたちもガングニールが使えたらよかったデス……」",
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"326001331_8": "「無茶言うな。複数の聖遺物をコンダクトしてるこいつが\\n おかしいんだよ」",
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"326001331_9": "「あんまり褒められている気がしないんだけれど……」",
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"326001331_10": "「流石、マリア姉さんです」",
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"326001331_11": "「ありがとう、セレナ。\\n それにしても、セレナと調、切歌も、もう大丈夫なの?」",
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"326001331_12": "「うん、普通に過ごす分には影響はないよ」",
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"326001331_13": "「ちょっと前まで、疲れでベッドから動けなかったデスけど、\\n 少し寝たら回復したデスよ」",
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"326001331_14": "「うん、それに、ゆっくり休んでるなんてできない」",
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"326001331_15": "「……なあ、あたしはまだ動ける。なんなら、お前らを先に\\n 進めるために、向こうで捨て駒になってもいい」",
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"326001331_16": "「だから、先にあたしにもアクセスさせてくれ」",
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"326001331_17": "「そういうことならわたしもだ。疲労は残ってはいる……だが、\\n 時間がない以上やれることはすべてやりたい」",
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"326001331_18": "「気持ちは嬉しいけれど、無理だと思うわ」",
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"326001331_19": "「なんでだよッ!」",
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"326001331_20": "「あの世界の特性……ある程度進行したときに、\\n 開始地点が変化するのは、今までの例から把握しているわよね」",
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"326001331_21": "「……ああ」",
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"326001331_22": "「でも、それが起こるタイミングはわからない。そんな中で、\\n 消耗の激しいあなたたちが戦う」",
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"326001331_23": "「……結果として、先に進めないまま、ただ時間だけが経過して\\n しまう、なんてことになるかも知れないわ」",
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"326001331_24": "「…………」",
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"326001331_25": "「……そうだな」",
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"326001331_26": "「今必要なのは、最短時間で仮想脳領域を進むこと。\\n 原因となる異物が深部にあるのなら、尚更」",
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"326001331_27": "「……あなただって、わかっているでしょう?」",
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"326001331_28": "「……くそッ! あたしには何もできないのかよ……」",
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"326001331_29": "「歯がゆいものだな……。見ているだけしかできないとは」",
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"326001331_30": "「あたしは、あんたや翼ほどあいつと付き合いが\\n 長いわけじゃないけどさ、今回は、任せてくれ」",
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"326001331_31": "「ええ。あなたたちの気持ちも全部、あの子に届けてみせるわ」",
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"326001331_32": "「……あの、奏さん、マリアさん」",
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"326001331_33": "「なんだい?」",
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"326001331_34": "「どうしたの?」",
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"326001331_35": "「響に……向こうの響に会ったら、教えてあげてください。\\n みんなが、こんなに響のことを想ってるんだって……」",
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"326001331_36": "「響は自分が想われているってこと、すぐ忘れちゃうんです。\\n 誰かのために危険なことばかりして……」",
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"326001331_37": "「だから、響はみんなにとって大切で、想われているんだって、\\n 何があっても、1人じゃないからって、伝えてください……」",
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"326001331_38": "「……ええ、わかったわ」",
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"326001331_39": "「絶対に伝えるよ」",
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"326001331_40": "「よろしくお願いします……」",
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"326001331_41": "「みなさん、ここでしたか」",
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"326001331_42": "「エルフナインちゃん」",
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"326001331_43": "「響さんのバイタルも安定しました。\\n ……そろそろ装置によるアクセスも可能だと思います」",
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"326001331_44": "「行こう。今回で終わらせるんだ」",
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"326001331_45": "「そうね。\\n あの子の次の発作が起こる前に……」",
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"326001331_46": "「奏さん、マリアさん……」",
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"326001331_47": "「よかった、無事だったのね……」",
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"326001331_48": "「はい……」",
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"326001331_49": "「……ぐッ!」",
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"326001331_50": "「おいッ! 大丈夫かッ!?」",
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"326001331_51": "「待って、空間が変わるわ……」",
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"326001331_52": "「……この場所は、パヴァリア光明結社との決戦の地」",
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"326001331_53": "「なあ、大丈夫か?」",
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"326001331_54": "「だ、大丈夫です……」",
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"326001331_55": "「とてもそうは見えない。\\n 強がってないで正直に言ってくれ」",
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"326001331_56": "「わたしたちを信じてちょうだい」",
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"326001331_57": "「……胸の中が……苦しいんです。\\n なんだか進めば進むほど、苦しく感じて……」",
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"326001331_58": "「……もしかしたら、異物が近いのかもしれないわね。\\n 行きましょう」",
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"326001331_59": "「ああ。けどその前に、アイツを倒さなきゃならないらしい」",
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"326001331_60": "「…………」",
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"326001331_61": "「アダム・ヴァイスハウプトッ!!」"
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