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"341001011_0": "友達",
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"341001011_1": "「ただいま、みんなッ!」",
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"341001011_2": "「手を繋ぐことができたんだね」",
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"341001011_3": "「……」",
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"341001011_4": "「彼女は大丈夫なのか?」",
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"341001011_5": "「大丈夫、疲れて眠っているだけよ」",
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"341001011_6": "「あれ、猫の姿に……」",
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"341001011_7": "「みことに身体を返してあげたの。\\n 安心しなさい、逃げるつもりなんてないから」",
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"341001011_8": "「あなたたちの相手をもう一度するなんてゴメンだもの」",
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"341001011_9": "「師匠、作戦成功ですよッ!」",
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"341001011_10": "「ああ、よくやってくれた。\\n こちらから回収部隊を送る」",
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"341001011_11": "「あなたたちもご苦労さま。\\n 大変な任務だったけど、無事に終わってよかったわ」",
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"341001011_12": "「これで一件落着やな」",
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"341001011_13": "「待ってくださいッ!?」",
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"341001011_14": "「みなさん、異常なエネルギー反応を検知しました。\\n これは、停止したベヒモスの内部からですッ!」",
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"341001011_15": "「なんだとッ!?」",
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"341001011_16": "「ベヒモスが動き始めてもうたッ!?」",
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"341001011_17": "「彼女と一緒にコアとなる結晶を取り出し、\\n もうベヒモスは機能しないのではないのかッ!」",
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"341001011_18": "「これは……ッ!?\\n くッ……、計算外ね」",
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"341001011_19": "「なにがどうなってるんですかッ!」",
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"341001011_20": "「制御を担っていた私がいなくなれば、\\n 完全に機能停止するはずだった……」",
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"341001011_21": "「でも、エネルギーが膨れ上がって暴走しているッ!」",
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"341001011_22": "「この街の人々の負の感情を\\n 手当り次第に吸収しているんだわ……ッ!」",
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"341001011_23": "「このままエネルギーを貯め続けたら……」",
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"341001011_24": "「エネルギーの飽和による爆発が起きるわッ!\\n 転送魔法を使うにしても、今の人数では無理よッ!」",
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"341001011_25": "「だったら、爆発する前にぶっ壊すッ!」",
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"341001011_26": "「待って、響ッ!」",
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"341001011_27": "「あ、あれ? 身体が思うように動かない……」",
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"341001011_28": "「フォニックゲインの集束に無理な突撃。\\n 戦えるだけの力がお前たちに残っているわけがないだろうッ!」",
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"341001011_29": "「で、でも、このままじゃ街がッ!」",
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"341001011_30": "「2人は動けそう?」",
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"341001011_31": "「もう、魔力が……」",
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"341001011_32": "「せっかく、みことちゃんを助けられたのに……」",
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"341001011_33": "「……」",
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"341001011_34": "「アーテルさん、どこに行くんですかッ!」",
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"341001011_35": "「私が戻れば、少しは制御できるはず。\\n だから、その子のこと……」",
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"341001011_36": "「アーテル、ダメだよ……ッ!」",
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"341001011_37": "「起きていたの……」",
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"341001011_38": "「ずっと一緒にいようねって、約束したよ……」",
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"341001011_39": "「ええ、ありがとう。だけど、ごめんなさい。\\n あなたのことは必ず護るから……」",
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"341001011_40": "「そんな、ダメッ! 待って、アーテルッ!」",
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"341001011_41": "「みこと……わたしの大切な人。\\n きっと大丈夫。この先も、この人たちがいれば――」",
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"341001011_42": "「そんな……ッ!\\n アーテルもいないと、嫌だよ……ッ!」",
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"341001011_43": "「この子のこと、頼んだわよ」",
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"341001011_44": "「……」",
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"341001011_45": "「ベヒモスの方向転換を確認。\\n 海の……いえ、空へ向かっていますッ!」",
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"341001011_46": "「ですが、エネルギーの膨張が止まりませんッ!」",
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"341001011_47": "「アーテルさん、早く、逃げてくださいッ!」",
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"341001011_48": "「アーテル……ッ!」",
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"341001011_49": "「私はずっと、アルムを見殺しにした世界に\\n 復讐したかった……」",
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"341001011_50": "「そんな中、みことに出会った。\\n あなたはとても親切にしてくれたわ……」",
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"341001011_51": "「悲しませてしまってごめんなさい、みこと――」",
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"341001011_52": "「気づいたの。\\n 絆や愛なんかとっくに無くしたと思っていたのに……」",
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"341001011_53": "「私が間違っていたわ――」",
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"341001011_54": "数日後",
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"341001011_55": "「魔導師のことは残念だったが、事件が無事に解決してよかった」",
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"341001011_56": "「S.O.N.G.の協力がなければ、\\n 解決には至らなかったでしょう。本当にありがとうございます」",
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"341001011_57": "「そして、申し訳ありませんでした。\\n 私たちの不手際でそちらの世界を巻き込んでしまって……」",
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"341001011_58": "「構わないさ、違う世界との共闘は今に始まった話じゃない。\\n こういうときは持ちつ持たれつ、ってな」",
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"341001011_59": "「そう言ってもらえると気が少し楽になります」",
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"341001011_60": "「それにお礼なら彼女たちに言ってやってくれ。\\n あの状況下で挫けず戦ったのは彼女たちだからな」",
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"341001011_61": "「その彼女たちはどこへ行ったんですか?」",
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"341001011_62": "「みことくんのお見舞いをした後、街に出かけるらしい」",
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"341001011_63": "「結局今日くらいしか、ゆっくりと出歩ける日がなかったからな」",
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"341001011_64": "「みなさん、お待たせしましたッ!」",
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"341001011_65": "「もう少しゆっくりしてきてもよかったのに」",
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"341001011_66": "「大丈夫、ちゃんとお話できたから」",
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"341001011_67": "「みんなももっと話せばよかったのに」",
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"341001011_68": "「いいの。1番話したかったのは、\\n なのはと響さんだと思ったから」",
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"341001011_69": "「そうそう。それに、これからもまた会いに行けばええしな。\\n それじゃあ、街へ繰り出そうか」",
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"341001011_70": "「行きたい場所はあるか?」",
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"341001011_71": "「アイス屋さんと、クレープ屋さんと、たい焼き屋さんと、\\n それから――」",
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"341001011_72": "「響じゃなくて、なのはちゃんたちが行きたい場所を聞いてるの」",
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"341001011_73": "「フフ、わたしも行きたいですッ!\\n 響さんの行きたいところッ!」",
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"341001011_74": "「ヴィータたちにお土産も買って帰りたいから、\\n 買い物できる場所もええかな」",
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"341001011_75": "「みんなへのお土産、わたしも一緒に選ぶのですッ!」",
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"341001011_76": "「まあ、時間いっぱいまでいろんな所に行けばいいんだよ。\\n 今日で最後じゃないんだからさッ!」",
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"341001011_77": "「え?」",
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"341001011_78": "「だって、お友達になったんだから。\\n いつでも会いに来ていいし、いつでも会いに行くよッ!」",
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"341001011_79": "「そんなに簡単なことじゃないと思うけど……。\\n まあ、そうだよね」",
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"341001011_80": "「フッ、そうだな」",
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"341001011_81": "「絶対にまた会いに来ますッ!\\n そのときは他の友達も連れてッ!」",
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"341001011_82": "「アルフのことも紹介したい」",
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"341001011_83": "「せやね、まだまだ遊びたりひんし、\\n 海外にいるっていう、他の装者とも会ってみたいわ」",
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"341001011_84": "「じゃあ決まりッ!」",
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"341001011_85": "「……響さんッ!」",
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"341001011_86": "「ん、何?」",
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"341001011_87": "「もし、響さんたちが困ったら、絶対に助けに来ますからッ!\\n 約束ですッ!」",
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"341001011_88": "「……うん、約束。わたしも、なのはちゃんたちが\\n 困ったときは助けに行くからねッ!」"
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