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{
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"329000941_0": "「そのガチガチの鎧、削り取ってやらあッ!」",
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"329000941_1": "「炙れば少しは柔らかくなるだろッ!」",
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"329000941_2": "「おおおおお――ッ!」",
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"329000941_3": "「はああああ――ッ!」",
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"329000941_4": "「魔剣ダインスレイフ、\\n 完全聖遺物だとこれほどの力が……」",
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"329000941_5": "「相手はイグナイトの集合体みたいなもんだろ?\\n なら、この強さも納得だ」",
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"329000941_6": "「それにしても、ほんとに大した装甲だね……」",
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"329000941_7": "「けど全く通用していないわけじゃないですッ!」",
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"329000941_8": "「ならゴリゴリ押してくだけだッ!」",
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"329000941_9": "「涓滴岩を穿つと云うッ!\\n 諦めねばきっと道は開けるッ!」",
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"329000941_10": "「はいッ!!」",
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"329000941_11": "「悠長なことを。\\n その前に世界は終わりを告げ――ッ!?」",
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"329000941_12": "「な、なんだ……?」",
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"329000941_13": "(今、世界を壊す歌の旋律に、\\n おかしなノイズが生じたような……?)",
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"329000941_14": "「この気配……まさか、キャロルだとッ!?」",
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"329000941_15": "「えッ、キャロルちゃんッ!?」",
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"329000941_16": "「まだ生きているのかッ!?」",
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"329000941_17": "「なぜまだ動けるッ!?」",
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"329000941_18": "「おのれ、何を考えているか知らぬが、\\n 邪魔はさせないッ!」",
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"329000941_19": "「黒騎士、ついてこいッ!」",
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"329000941_20": "「待てッ!」",
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"329000941_21": "「後を追うぞッ!」",
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"329000941_22": "「はいッ!」",
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"329000941_23": "「クソッ、アルカ・ノイズをばらまいていきやがったッ!」",
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"329000941_24": "「構うなッ! 血路を開いて追撃するッ!」",
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"329000941_25": "「ああ、わかったッ!」",
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"329000941_26": "(キャロルちゃん、待っててッ! すぐ行くからッ!)",
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"329000941_27": "「はああ――ッ!!」",
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"329000941_28": "「――ノエルの気配が戻ってくる?」",
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"329000941_29": "「どうやら、気取られたか」",
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"329000941_30": "(世界を壊す歌を止めるまでは、\\n 少々時間が足りぬようだな)",
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"329000941_31": "「キャロルッ!\\n しぶといですね、まだ生きていたのですかッ!」",
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"329000941_32": "「ああ、こうして、不様に存えている」",
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"329000941_33": "「なぜ? なぜそんなことが――?」",
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"329000941_34": "「あいつらが、オレに再び立ち上がる力をくれた」",
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"329000941_35": "「まさか、人形どもがッ!?」",
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"329000941_36": "「そうか、創造時に与えた心の欠片を回収したかッ!」",
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"329000941_37": "「だが、その程度の想い出では、なんの力にもならないはずッ!」",
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"329000941_38": "「それだけではない」",
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"329000941_39": "「なに?」",
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"329000941_40": "「それだけではないのだ、ノエル」",
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"329000941_41": "「あいつらは己の全存在を――\\n オレとの想い出を、全て与えてくれた」",
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"329000941_42": "「笑止な。\\n 木偶どもに自己の魂があるとでも言うつもりですかッ!?」",
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"329000941_43": "「ああ、そうだ。\\n 少し前のオレならば、同じことを言っただろうがな」",
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"329000941_44": "「いや、そんな木偶どもの話はどうでもいいッ!\\n これ以上の計画遂行の邪魔はやめてもらいますッ!」",
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"329000941_45": "「嫌だと言ったら?」",
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"329000941_46": "「力を以て排除するまで」",
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"329000941_47": "「やはり、戦いは避けられないか……」",
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"329000941_48": "「ならば戦うまでだ。\\n ガリィたちから貰った想い出の力で」",
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"329000941_49": "「そしてオレが、この呪いの歌を止めてみせる」",
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"329000941_50": "「取り戻したパパとの想い出――\\n パパの願った真の命題を胸になッ!」",
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"329000941_51": "「違うッ!\\n パパの想いを受け継いだのは、このボクだッ!」",
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"329000941_52": "「ここまで来て――\\n 計画を頓挫させてなるものか――ッ!」",
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"329000941_53": "「おおおおお――ッ!!」",
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"329000941_54": "「ノエル……呪いの歌を自らの身体にッ?」",
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"329000941_55": "「まさか、黒騎士との融合を――ッ!?」",
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"329000941_56": "「世界の破壊は止めさせはしないッ!」",
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"329000941_57": "「<size=40>それがパパとの約束――命題だからだッ!</size>」",
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"329000941_58": "「クッ、これはッ!?」",
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"329000941_59": "「――感じたか、2人とも」",
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"329000941_60": "「ええ。\\n 一瞬、歌の影響が弱まったみたいだけど――」",
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"329000941_61": "「直後に、負荷が急激に増大したワケダッ!」",
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"329000941_62": "「どうやら中の状況は、\\n あんまり芳しくないみたい」",
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"329000941_63": "「そうみたいね……」",
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"329000941_64": "(あの子の手前、死ぬつもりはないと言ったが、\\n いよいよ止められぬとなった時は――)",
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"329000941_65": "(だが、その時は2人も道連れに――)",
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"329000941_66": "「わかってるわよ、サンジェルマン」",
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"329000941_67": "「長い付き合いだ。\\n みなまで言うなというワケダ」",
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"329000941_68": "「……すまない、2人とも」",
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"329000941_69": "(立花響……私たちの命、お前たちに預けたぞ)",
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"329000941_70": "「キャロルちゃんッ!」",
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"329000941_71": "「お前ッ!?」",
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"329000941_72": "「邪魔者が増えたかッ!」",
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"329000941_73": "「だが何匹増えようとも無意味だッ!」",
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"329000941_74": "「なんだ、その化け物はッ!?」",
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"329000941_75": "「ノエルだ……黒騎士と融合した、な」",
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"329000941_76": "「カルマノイズとの融合みたいに――」",
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"329000941_77": "「呪いの源たるダインスレイフと\\n 錬金術師の融合体だと言うのかッ!?」",
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"329000941_78": "「こいつは厄介な相手だな……」",
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"329000941_79": "「そうだ、キャロルちゃん、これッ!」",
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"329000941_80": "「これは――?」",
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"329000941_81": "「アダムさん――\\n 錬金術師協会の偉い人に頼まれたんだッ!」",
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"329000941_82": "「これをキャロルちゃんに渡してほしいって……」",
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"329000941_83": "「これは……どこかで……?」",
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"329000941_84": "「これが賢者の石――ラピス・フィロソフィカス」",
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"329000941_85": "「もっとも、未だ真の完成には遙かに及ばぬワケダ」",
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"329000941_86": "「あーあ。やっぱり、また壊れちゃったわね」",
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"329000941_87": "(そうだ、昔協会で研究していた、ラピスだッ!)",
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"329000941_88": "(だが、確か完成には至らなかったはず――)",
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"329000941_89": "(なのに、完成している、だと?)",
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"329000941_90": "「学ぶといい、存分に」",
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"329000941_91": "「見つけるといい、君のやりたいことを」",
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"329000941_92": "(これは――オートスコアラーたちから取り戻した\\n 想い出の断片が、記憶の補完を……?)",
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"329000941_93": "「まったく、余計なことを……」",
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"329000941_94": "「だが、有り難く使わせてもらおうッ!」",
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"329000941_95": "「はああ――ッ!!」",
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"329000941_96": "「キャロルちゃんッ!」",
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"329000941_97": "「あの姿は、ファウストローブ――」",
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"329000941_98": "「だけど、ダウルダブラじゃないッ!?」",
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"329000941_99": "「なんだ、この輝きはッ!?」",
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"329000941_100": "「まるで、この身を構成する呪いを分解するような――ッ!」",
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"329000941_101": "「まさか、ラピス・フィロソフィカスかッ!?」",
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"329000941_102": "「認めぬぞッ!\\n 神の奇跡も、大いなる秘蹟もッ!」",
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"329000941_103": "「お前を倒して、パパの命題を完遂するッ!」",
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"329000941_104": "「奇跡を殺す――鏖すッ!」",
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"329000941_105": "「違う……パパの命題は、残してくれた想いは、\\n 奇跡を殺すことじゃない」",
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"329000941_106": "「人と人がわかり合う奇跡――それを肯定することだッ!」",
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"329000941_107": "「オレは今度こそ間違えない……奇跡を信じ、奇跡を掴む。\\n オレこそが『奇跡の完遂者』だッ!!」",
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"329000941_108": "「ふざけるなッ! 奇跡……それが何をしてくれたッ!\\n パパを救ってくれなかった奇跡を肯定する? 血迷ったかッ!」",
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"329000941_109": "「……いいだろう。お前が奇跡を志向すると言うなら、\\n その想いごと、存在を消し飛ばしてくれるッ!!」",
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"329000941_110": "「立花響……それに、装者たちッ!」",
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"329000941_111": "「アイツを止めるために、力を貸せッ!」",
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"329000941_112": "「もちろんだよ、キャロルちゃんッ!」",
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"329000941_113": "「ああ、そのために来たんだからなッ!」",
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"329000941_114": "「止めるぞ、滅びの歌をッ!」",
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"329000941_115": "「繋ぎ止めるぞ、世界の未来をッ!」",
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"329000941_116": "「ああ……」",
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"329000941_117": "「<size=40>新しく紡がれるべき想い出のためにッ!</size>」"
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