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{
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"326000931_0": "「響ッ! しっかりしてッ!」",
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"326000931_1": "「おおおおおおおッ!!」",
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"326000931_2": "「チッ! ボサッとするなッ!」",
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"326000931_3": "「あ、ありがとう……」",
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"326000931_4": "「それにしても、お前の声でも反応しないのかよ……」",
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"326000931_5": "「はあ――ッ!」",
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"326000931_6": "「……くッ、生半可な攻撃では効果がないか」",
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"326000931_7": "「聞こえますか、みなさん」",
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"326000931_8": "「響さんですが、瘴気がどんどん濃くなっています。\\n 半端な刺激を与えてしまうと、さらに暴走する危険があります」",
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"326000931_9": "「じゃあどうすればいいんだよッ!」",
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"326000931_10": "「先に瘴気をなんとかできればいいのですが……」",
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"326000931_11": "「――来るぞッ!」",
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"326000931_12": "「瘴気をどうにかって……おいッ! 目を覚ませッ!」",
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"326000931_13": "「立花ッ! 己をしっかり持つんだッ!」",
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"326000931_14": "「うぐッ……」",
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"326000931_15": "「がはッ……」",
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"326000931_16": "「響ッ! 響の拳は、こんなことのために\\n あるものじゃないよッ! 思い出してッ!」",
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"326000931_17": "「ああああああ――ッ!!」",
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"326000931_18": "「きゃあああッ!!」",
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"326000931_19": "「……大丈夫か、小日向」",
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"326000931_20": "「はい……」",
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"326000931_21": "「くそッ、拳まで瘴気を纏ってやがる……。\\n あんなのいつまでも食らってたら、こっちがやられる」",
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"326000931_22": "「ああ……。接触されるだけでも危険だ。\\n とはいえ、これ以上立花を暴れさせるわけにも――」",
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"326000931_23": "「……わたしが、響を止めます」",
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"326000931_24": "「小日向?」",
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"326000931_25": "「やれるんだな?」",
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"326000931_26": "「うん。わたしにやらせて」",
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"326000931_27": "「響……そんなに暴れたいなら――。\\n ――わたしが相手をしてあげるッ!」",
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"326000931_28": "「敵……倒すんだ……ああああああッ!!」",
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"326000931_29": "「はあああああ――ッ!!」",
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"326000931_30": "「ッ!?」",
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"326000931_31": "「今の――」",
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"326000931_32": "「ああ。もしかしたら――」",
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"326000931_33": "「瘴気が……そうかッ!\\n 未来さんの<ruby=シェンショウジン>神獣鏡</ruby>には、魔を払う特性がッ!」",
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"326000931_34": "「未来さん、<ruby=シェンショウジン>神獣鏡</ruby>の特性なら、\\n 響さんに接触することでその瘴気を分解できるかもしれませんッ!」",
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"326000931_35": "「――ッ!? わかった、やってみるッ!」",
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"326000931_36": "「小日向ッ!? 立花に突っ込む気かッ!」",
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"326000931_37": "「援護を、お願いしますッ!」",
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"326000931_38": "「ああ、任せとけッ!」",
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"326000931_39": "(響の手を、掴んだッ!)",
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"326000931_40": "「ぐうううう……ああああああ……ッ!\\n わたし……は…………」",
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"326000931_41": "「響ッ! 聞こえる、響ッ!?」",
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"326000931_42": "「み……く……うううッ!?」",
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"326000931_43": "「翼さん、クリスッ! 響を――」",
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"326000931_44": "「みなまで言うな、わかっているッ!」",
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"326000931_45": "「このバカには、これが一番効くってなッ!」",
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"326000931_46": "「ッ!?」",
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"326000931_47": "「気を強く持てッ! 立花ッ!」",
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"326000931_48": "「勝手に暴走なんかしてんじゃねーッ!」",
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"326000931_49": "「――繋がれた手の温もりを感じてッ!\\n それは、響が繋いできた絆なんだよッ!」",
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"326000931_50": "「う……あ……」",
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"326000931_51": "(手が……温かい。これが、わたしの絆……)",
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"326000931_52": "「……あれ? みんな……」",
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"326000931_53": "「戻ったか、立花……」",
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"326000931_54": "「心配させやがって……」",
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"326000931_55": "「響、何があったの? どうして飛び出すなんて……」",
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"326000931_56": "「わからないけど、怖いんだ。\\n みんなと一緒にいたらいけないように感じて……」",
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"326000931_57": "「……実際に先ほどまでの立花はおかしかった。\\n あれがなんらかの影響で引き起こされているとするならば――」",
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"326000931_58": "「そうか、こいつは逃げていたってことか」",
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"326000931_59": "「わたしは、わたしがみんなを傷つけて、\\n 嫌われてしまうことが怖くて――」",
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"326000931_60": "「……いいんだよ、そんなこと」",
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"326000931_61": "「え?」",
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"326000931_62": "「小日向の言う通りだ」",
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"326000931_63": "「ああ。お前、本当にバカだな。\\n そんなことを気にしてどうするんだよ」",
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"326000931_64": "「そんなことって……。\\n でも、わたしは実際にみんなを傷つけて――」",
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"326000931_65": "「立花。わたしたちとの絆は、そんなに脆い物だと\\n 思っているのか?」",
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"326000931_66": "「わたしは響を助けるためなら、こんなのなんでもないよ」",
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"326000931_67": "「みんな……」",
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"326000931_68": "「立花がわたしたちと手を繋いでくれたんだ。\\n そして、今はわたしたちの方から、立花と手を繋いでいる」",
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"326000931_69": "「……勝手に手を離して逃げたりするなよな」",
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"326000931_70": "「わたしたちはずっと、響の手を取り続けるよ。\\n もし響が離したら、こっちから掴まえて繋ぐんだから」",
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"326000931_71": "「ここにいないみんなだって、おんなじ気持ち。\\n だから、響にはわたしたちがついてる」",
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"326000931_72": "「うん……よかった……。\\n ありがとう……」",
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"326000931_73": "「……ッ!」",
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"326000931_74": "「どうしたの? 眠いの?」",
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"326000931_75": "「うん……目をつむるのが、寝るのが怖いんだ……。\\n でも、みんなが助けてくれるんだよね?」",
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"326000931_76": "「任せておけッ!」",
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"326000931_77": "「ああッ!」",
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"326000931_78": "「絶対にッ!」",
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"326000931_79": "「…………」",
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"326000931_80": "「眠ったようだな……」",
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"326000931_81": "「ああ。今のうちに運ぶか」",
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"326000931_82": "「そうだね」"
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