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2019-10-25 17:33:24 -04:00

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{
"326000321_0": "「……それで、響くんの容体は?」",
"326000321_1": "「今は未来さんがついてくれていますが、相変わらず脳波の\\n 乱れが大きくて……危険な状態が続いています」",
"326000321_2": "「それで、原因はなんなんだ?」",
"326000321_3": "「……わかりません」",
"326000321_4": "「ただ、あのとき――、響さんが発した瘴気からしても、\\n 普通の病気などではないでしょう」",
"326000321_5": "「なんらかの超常的な現象や、それに類する攻撃を受けたという\\n 可能性が考えられます」",
"326000321_6": "「超常的な攻撃……?」",
"326000321_7": "「やはり、先日の並行世界でのことが原因と見るべきか」",
"326000321_8": "「ですが、出現したカルマノイズは、\\n これまで倒したことのある個体であると報告を受けています」",
"326000321_9": "「それに、一緒に行ったマリアさんには何も異常がみられませんでした」",
"326000321_10": "「……他に考えられる原因としては、\\n 世界蛇、ウロボロスという組織との接触か」",
"326000321_11": "「それならあたしたちも接触してる。\\n どうして、あいつだけが――」",
"326000321_12": "「……そうだ、そんなあなたにピッタリの\\n プレゼントをあげるわ」",
"326000321_13": "「え――なッ!? グハッ!」",
"326000321_14": "「響ッ!?」",
"326000321_15": "「だ、大丈夫……」",
"326000321_16": "「きっと気に入ってくれると思うわ。\\n ただし、この場所から生きて帰れたらだけどね」",
"326000321_17": "「まさか……アレなのか?\\n でも、他に心当たりなんて……」",
"326000321_18": "「もしかして、何か心当たりがあるんですか?\\n 確証がなくても構いません。教えてもらえませんか」",
"326000321_19": "「……ああ。あの蛇と戦った時のことなんだが――」",
"326000321_20": "「そんなことが……」",
"326000321_21": "「あの場でもあの後も、あいつに特になんの異変もなかった。\\n だからあたしも忘れてたけど、確かに何かの攻撃を受けたんだ」",
"326000321_22": "「……可能性はありますね。その時の攻撃は響さんの頭に\\n 当たったんですよね」",
"326000321_23": "「ああ。頭が弾かれたようにのけぞってた」",
"326000321_24": "「そうなると、その時に響さんの脳になんらかの影響を\\n 及ぼしたのかもしれません。だとするなら、方法はあります」",
"326000321_25": "「その方法とは?」",
"326000321_26": "「はい。原因が脳に、しかも外からの影響によって発生したもの\\n ならば、もしかしたらあれが使えるかもしれません」",
"326000321_27": "「使えるって、何をだ?」",
"326000321_28": "「『電界顕微観測鏡』です」",
"326000321_29": "「電界顕微観測鏡は以前、LiNKERが脳のどこに作用しているかを\\n 調べるために使ったものです」",
"326000321_30": "「前に脳領域に入るために使った機械か?\\n あたしは話で聞いただけだけど」",
"326000321_31": "「はい。正確には脳領域ではなく、\\n 電界顕微観測鏡を使って創りだされた、仮想脳領域になります」",
"326000321_32": "「……それを使えば、響を助けられるの?」",
"326000321_33": "「……わかりません。けれど、響さんの脳を蝕む原因を見つけ出す\\n ことができたなら、治療も可能になるかも知れません」",
"326000321_34": "「なら、やるしかないな」",
"326000321_35": "「ですが、この装置には危険もあります」",
"326000321_36": "「他者の意識下の世界へ自己の意識を送ることは、意識の融合や\\n 自己意識の散逸、消失を起こしてしまうことも――」",
"326000321_37": "「それでも、それが響を救う唯一の方法なら――」",
"326000321_38": "「ああ、迷う余地なんか、これっぽっちもないな」",
"326000321_39": "「……エルフナインちゃん、その危険って、響にもあるの?」",
"326000321_40": "「完全にゼロとはいきませんが、干渉するのは仮想脳領域に\\n なるので、被験者への負担はそう大きくありません」",
"326000321_41": "「恐らく、響さんの容体が悪化するような原因になることは\\n ないと思います」",
"326000321_42": "「よかった。それなら心置きなく響を助けに行ける……」",
"326000321_43": "「……わかりました」",
"326000321_44": "「では準備をするので、少し待っていてください。\\n 装置はあれから増やして、今はちょうどつありますから」",
"326000321_45": "「4つ……って、お前も行くつもりかッ!?」",
"326000321_46": "「はい。他人の仮想脳領域に入ったことがあるのはボクだけです。\\n 少しでも、力にならせてください」",
"326000321_47": "「響さんを救いたい気持ちは、ボクも同じですから……」",
"326000321_48": "「エルフナインちゃん……」",
"326000321_49": "「わかった、一緒にこいつを助けようッ!」",
"326000321_50": "「みなさん、準備はいいですか?」",
"326000321_51": "「ああ、いつでも大丈夫だッ!」",
"326000321_52": "「わたしも大丈夫。早く響を助けにッ!」",
"326000321_53": "「はい、では行きますッ!」",
"326000321_54": "「ここが、響の仮想脳領域?」",
"326000321_55": "「見覚えがある街並みだな」",
"326000321_56": "「ここは、響さんの記憶や認識に基づいて構築された\\n 仮想世界ですから」",
"326000321_57": "「ただ、現実とは違い、響さん個人の認識や印象の強さが\\n 仮想世界に影響を及ぼすことがあります」",
"326000321_58": "「決して現実とイコールだとは思わないでください」",
"326000321_59": "「……言われてみれば、向こうに見えるリディアンの校舎とか、\\n カ・ディンギルの起動で破壊される前の校舎だね」",
"326000321_60": "「ああ、あたしが通う前のリディアンだ。\\n こいつの中だと昔のリディアンの印象が強いってことか」",
"326000321_61": "「それで、ここで具体的には何をすればいいんだ?\\n 確か脳を蝕む原因を探し出すんだったよな」",
"326000321_62": "「はい。この仮想世界のどこかにある、異物を探すんです」",
"326000321_63": "「響さんに影響を与えているなんらかの異物、響さんを形作る\\n ものではないモ、記憶や認識にない何かがあるはずです」",
"326000321_64": "「異物……どんなものなんだろう」",
"326000321_65": "「見てすぐわかるようなものなのか?」",
"326000321_66": "「どうでしょう……。ただ、瘴気の原因でもあるはずなので、\\n 見てわかる可能性は高いと思います」",
"326000321_67": "「それなら、なんとかなりそうだね」",
"326000321_68": "「それを見つけるまで、ひたすら歩いて探せばいいのか?」",
"326000321_69": "「はい。ただ響さんの状況からしても、何かあるとするなら、\\n より深い領域だと思われます」",
"326000321_70": "「ボクたちは今、表層から干渉している状況なので、\\n この辺りで見つかることはないと思います」",
"326000321_71": "「より深い領域……階層まで調べないと」",
"326000321_72": "「そこには、どう行けばいいのかな?」",
"326000321_73": "「進んで行けば、おのずと干渉することになると思います」",
"326000321_74": "「とにかく進めばいい、ってことかな?」",
"326000321_75": "「そうなります。道に行き止まりはなく、全て繋がっていると\\n 思ってください。ボクらが歩いただけ、先に進めるでしょう」",
"326000321_76": "「そういうことなら、\\n ひとまずリディアン辺りに向かって歩いてみるか」",
"326000321_77": "「こう見ると、懐かしい……」",
"326000321_78": "「そうなのか?」",
"326000321_79": "「うん、高校生になって初めて通った校舎だからね」",
"326000321_80": "「響さんの中での印象は、今の校舎よりこちらの方が\\n 強いんだと思います。理由まではわかりませんけど……」",
"326000321_81": "「きっと壊れちゃったからこそ、なんじゃないかな。\\n 響ならきっと……」",
"326000321_82": "「……護れなかったから、ってやつか。\\n フィーネとの戦いで全部壊れちまったもんな……」",
"326000321_83": "「うん……」",
"326000321_84": "「あたしはこのリディアンは知らないけど、\\n 護れなかったのは同じだから、気持ちもわか――」",
"326000321_85": "「ノイズッ!?」",
"326000321_86": "「異物ってまさかこれかッ!?」",
"326000321_87": "「いえ、違います。ノイズを始めとして、戦ってきた敵なども\\n 響さんを構成する一部なんです。だから、これは――」",
"326000321_88": "「単なる邪魔者ってところかッ!」",
"326000321_89": "「――響を助ける邪魔なんてさせないッ!!」",
"326000321_90": "「Rei shen shou jing rei zizzl――」"
}