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"382000331_0": "「あの並行世界がこの世界の<ruby=みらい>未来</ruby>の姿だということは……」",
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"382000331_1": "「アタシたちはこの後、イシムと戦って\\n 負けてしまうということデスよね?」",
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"382000331_2": "「うん……わたしたち装者が負けた後も、\\n 人類は戦い続けるけど、結局世界は……」",
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"382000331_3": "「うー、そんなの絶対に嫌デスッ!」",
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"382000331_4": "「落ち着け。まだそうと決まったわけじゃないんだ」",
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"382000331_5": "「あの世界で読んだ記録では、戦っていたのは7人の天使……。\\n やっぱりあたしは、なにもできないまま……」",
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"382000331_6": "「強いやつが勝ったってんなら、なにも変な話じゃねぇ。\\n それが世界のルールだろうよ」",
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"382000331_7": "「また師範はそうやって……」",
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"382000331_8": "「<ruby=みらい>未来</ruby>、か……」",
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"382000331_9": "「どうかしたの?」",
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"382000331_10": "「思い出してたんだ、シェム・ハさんとの約束」",
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"382000331_11": "「答えよ。\\n なぜ1つに融け合うことを拒むのか?」",
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"382000331_12": "「わたしたちは、簡単に分かりあえないからこそ、\\n 誰かを大切に想い、好きになることができるッ!」",
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"382000331_13": "「その気持ちは、誰にも塗り潰されたくないッ!」",
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"382000331_14": "「それが原因で、\\n <ruby=みらい>未来</ruby>にまた、傷つき苦しむことになってもか?」",
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"382000331_15": "「――ッ……」",
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"382000331_16": "「だとしても。\\n わたしたちは傷つきながらも自分の足で歩いていける」",
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"382000331_17": "「神様も知らない光で、歴史を作っていけるから」",
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"382000331_18": "「ならば責務を果たせよ。\\n お前たちが、これからの<ruby=みらい>未来</ruby>を司るのだ」",
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"382000331_19": "「わたしはシェム・ハさんに、\\n 人の手で<ruby=みらい>未来</ruby>を作っていくって約束した。だから……」",
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"382000331_20": "「<ruby=みらい>未来</ruby>をあんな希望のない世界にしちゃいけないんだッ!」",
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"382000331_21": "「うん……。\\n わたしも、あんな<ruby=みらい>未来</ruby>は絶対に認めたくない」",
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"382000331_22": "「シェム・ハさんが託してくれたこの世界の<ruby=みらい>未来</ruby>が、\\n あんなものであっていいはずないッ!」",
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"382000331_23": "「で、でも、実際にあの世界のアタシたちは、\\n イシムに負けてしまっているんデスよね……?」",
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"382000331_24": "「あれが<ruby=みらい>未来</ruby>の世界だとしても、まったく同じじゃないはずだよ。\\n わたしたちは、イシムのことを知っているッ!」",
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"382000331_25": "「滅びへの道筋を知っているのなら、\\n それを避けることもできるということね」",
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"382000331_26": "「はいッ! それに、わたしたちには、\\n あの世界にはなかった希望があるッ!」",
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"382000331_27": "「アマテラスさんたちの力……。\\n ガーディアンギアのことデスねッ!」",
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"382000331_28": "「この時代のガーディアンたちは未だ眠りの中にある。\\n 既に歴史は変わっているということか」",
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"382000331_29": "「<ruby=みらい>未来</ruby>が唯一絶対のものじゃないことは、既に証明されている。\\n いい兆候じゃない」",
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"382000331_30": "「後ろ向きなのは性に合わないしな。\\n 誰が黙って負けてやるかってんだよ」",
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"382000331_31": "「それに、希望だったらもう1つある……」",
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"382000331_32": "「もう1つ……?\\n ……あ」",
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"382000331_33": "「あのケースの中身、ですね」",
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"382000331_34": "「そうだよッ! <ruby=みらい>未来</ruby>のエルフナインちゃんが『希望』って\\n 言ってたんだもんッ! すごいものが入ってるかもッ!」",
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"382000331_35": "「ガーディアンギアと並ぶ、もう1つの希望か。\\n 確かに、この局面においては期待がかかるが……」",
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"382000331_36": "「エルフナインに頼らざるを得ないけど……大丈夫?」",
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"382000331_37": "「お心遣いありがとうございます。ですが……」",
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"382000331_38": "「<ruby=みらい>未来</ruby>のボクが、希望として残したもの。\\n これを解析するのは、ボクの役目です」",
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"382000331_39": "「必ず、なんとかしてみせますッ!」",
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"382000331_40": "「ボクはさっそく研究室で解析を進めますので、これで」",
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"382000331_41": "「我々は来たるイシムの眷属の再出現に備え、\\n 訓練に励むとしよう」",
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"382000331_42": "「統率のとれた相手と戦うには、連携がより重要になるわね。\\n そのあたりを重点的に見直しましょう」",
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"382000331_43": "「茶蔵、成り行きで聞かせてしまったが、\\n 分かっているな」",
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"382000331_44": "「ああ、別に、そんなこと吹聴するつもりは\\n もとよりねえよ」",
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"382000331_45": "「それにしても、全然怖くないんですか?\\n 世界が滅びるかもしれないのに……」",
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"382000331_46": "「逆だな。\\n むしろ、ちょっとした楽しみができたぜ」",
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"382000331_47": "「え? 楽しみ……?」",
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"382000331_48": "「群れるばかりのあの眷属とやらには興味はねぇが……」",
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"382000331_49": "「イシムってのが世界を滅ぼすほど強いってんなら、\\n 真っ向から戦いたいところだ」",
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"382000331_50": "「えぇッ!?」",
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"382000331_51": "「司令とはまた違った豪胆さね……」",
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"382000331_52": "「そういや、お前さんらもなかなかの強さだったな」",
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"382000331_53": "「あッ、師範、果たし合いなんてダメですよッ!」",
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"382000331_54": "「わぁってるよ。政府の犬はお行儀がいいからな。\\n 理由がなければ戦えねぇってんだろ」",
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"382000331_55": "「ったく、だからつまんねぇんだ。\\n 政府やら正義やらなんてもんはよ」",
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"382000331_56": "「ま、まるで戦えるなら今すぐにでも戦いたそうな\\n 口ぶりデス……」",
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"382000331_57": "「おうよ。お嬢ちゃんがその気なら、相手になってやるぜ?」",
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"382000331_58": "「え、遠慮するデスッ!」",
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"382000331_59": "「だろうよ。\\n ……おい、明日香。帰るぞ」",
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"382000331_60": "「押忍ッ!」",
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"382000331_61": "「それでは皆さん、あたしはこれでおいとましますね」",
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"382000331_62": "「あたしにも協力できることがあればいいんですけど……、\\n 今はできることもなさそうですし……」",
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"382000331_63": "「せめて、応援だけでもさせてくださいッ!",
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"382000331_64": " フレーッ、フレーッ! みーなーさーん……ッ!」",
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"382000331_65": "「最後までやかましいやつだ……」",
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"382000331_66": "「ええ。でも、今の状況だと、むしろありがたいわね」",
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"382000331_67": "「そうだな。あの声援に応えるためにも、\\n 我々も自分のできることをしよう」",
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"382000331_68": "「はいッ! 今はとにかく、訓練あるのみ、ですねッ!」"
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