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"382000131_0": "「出口までご案内しますね」",
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"382000131_1": "「忙しい中、ありがとうございますッ!」",
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"382000131_2": "「いえいえ。明日香さんのおかげで、装者の皆さんも\\n 無事に帰ってくることができたんです」",
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"382000131_3": "「明日香さんは皆さんの恩人ですから、\\n これくらいはさせてください」",
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"382000131_4": "(エルフナインさん、小さいのにしっかりしてるな)",
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"382000131_5": "「そういえば、あの世界で見つけたケースは、\\n エルフナインさんが残したものだったんですよね?」",
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"382000131_6": "「そのようですね。\\n ……でも、ボクには見覚えがないんです」",
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"382000131_7": "「たぶん、明日香さんたちが訪れた並行世界のボクが\\n 残したものでしょう」",
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"382000131_8": "「ということは、何が入っているか分からないのですか……」",
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"382000131_9": "「はい。開けようとはしているのですが、\\n 何重にもロックがかけられていて、手こずっています」",
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"382000131_10": "「あたし、瓶の硬い蓋とかを開けるのは得意ですッ!\\n 試してみましょうか?」",
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"382000131_11": "「い、いえ、気持ちはありがたいのですが、\\n ケース自体の劣化が激しいので……」",
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"382000131_12": "「無理に開けようとすれば、\\n 中のものを壊してしまうかもしれません」",
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"382000131_13": "「なるほど、時間がかかっても、\\n 丁寧に開けるしかないということですね」",
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"382000131_14": "「でも、それだけ厳重にしまわれているのだから、\\n 大事なものが入っているに違いありませんッ!」",
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"382000131_15": "「そうですね。\\n 並行世界のボクが、希望と呼んだ何か……」",
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"382000131_16": "「そう聞いて、装者の皆さんは元気を取り戻していましたッ!\\n あんなに大変な状況だったのにッ!」",
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"382000131_17": "「きっとエルフナインさんは、\\n 皆さんに信頼されているんですねッ!」",
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"382000131_18": "「そ、それほどでも……」",
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"382000131_19": "「そんなエルフナインさんがこんなに小さな子だったのには、\\n 正直びっくりしました」",
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"382000131_20": "「ところで、子供は働けないって、さっき弦十郎さんに\\n 言われましたけど、エルフナインさんはどうしてここに?」",
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"382000131_21": "「ひょっとして……実はものすごく強いのですかッ!?」",
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"382000131_22": "「い、いえ、ボクは戦うことはできないです。\\n だから、装者の皆さんのサポートをするぐらいです」",
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"382000131_23": "「S.O.N.G.に所属させてもらっているのには、\\n 色々と込み入った事情がありまして……」",
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"382000131_24": "(困りました……。\\n 説明するわけにもいかないですし……)",
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"382000131_25": "「分かりましたッ! 海外の有名な大学をその歳で\\n 卒業するほどの、大天才だったんですねッ!」",
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"382000131_26": "「えッ!? その、あの……」",
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"382000131_27": "「いえいえ、みなまで言わずとも大丈夫です。\\n 類まれな頭脳を持っていらっしゃるなら、例外も納得です」",
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"382000131_28": "「ち、ちが……」",
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"382000131_29": "「装者を支える天才科学者ッ!\\n すごく尊敬しますッ!」",
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"382000131_30": "(どうしましょう……。\\n いつの間にか、尊敬されてしまいました……)"
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