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"376000611_0": "Loser document",
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"376000611_1": "「……本当にチフォージュ・シャトーのようだな。\\n 古くはなっているが、内部も記憶にある造りのままだ」",
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"376000611_2": "「キャロルちゃーんッ!」",
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"376000611_3": "「<ruby=オートスコアラー>自動人形</ruby>のみなさーんッ!」",
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"376000611_4": "「…………」",
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"376000611_5": "「彼女たちならば、あるいはとも思ったが、\\n ここも他の場所と同じ、無人の廃墟のようだな……」",
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"376000611_6": "「そんな……」",
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"376000611_7": "「でも、チフォージュ・シャトーがあるということは、\\n この世界でも魔法少女事変が起こっているんですよね?」",
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"376000611_8": "「どうだろうか。ここにエルフナインがいてくれたなら\\n もっと詳しいことも分かったのかもしれないが……」",
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"376000611_9": "「わたしに分かるのは、この風化具合からして、ここが廃墟と\\n なってから、かなりの年月が経っているということだけだ」",
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"376000611_10": "「洞窟のカ・ディンギルも、壊れてから\\n 長い時間が経っているみたいでしたね」",
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"376000611_11": "「ふむ……この並行世界が、わたしたちのいた世界と\\n 酷似した歴史を歩んできているらしいのは確かなのだが――」",
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"376000611_12": "「今どうしてこんなにも荒廃しているのか、\\n それが分かりませんね……」",
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"376000611_13": "「と、とりあえずそれは置いておいて、\\n この場所は安全なんデスかね?」",
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"376000611_14": "「逃げ場のないここでアイツらに襲われたら一大事デスッ!」",
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"376000611_15": "「今のところ、入ってくる様子はないみたい」",
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"376000611_16": "「この辺り、荒らされた形跡もないし。\\n もしかしたら、高いところへ上ってくるのは苦手なのかも」",
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"376000611_17": "「だとしたら好都合だ。今のうちに身体を休めるとしよう。\\n この後の方針も考えねばな」",
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"376000611_18": "「明日香ちゃん、ちょっといいかな?」",
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"376000611_19": "「はい、もちろんですッ!\\n どうかされましたか?」",
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"376000611_20": "「ううん、そういうわけじゃないんだけどね。\\n その、怖くないかなって思って」",
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"376000611_21": "「怖く……?」",
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"376000611_22": "「だって、訳も分からないまま、\\n こんな世界に来ちゃったわけだし、怪物はいっぱいだし……」",
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"376000611_23": "「心配してくださって、ありがとうございますッ!\\n でもあたし、怖くなんてありませんよッ!」",
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"376000611_24": "「ええッ!? そうなの?」",
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"376000611_25": "「だって、奏さんと同じ、最強のヒーローが、\\n 5人も一緒にいてくれているんですからッ!」",
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"376000611_26": "「これまでも、きっと色々な困難を\\n 乗り越えてきたんですよね?」",
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"376000611_27": "「それは、うん。そうだよ。\\n みんなで乗り越えてきたんだ」",
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"376000611_28": "「どんな戦いだったのでしょうか……。巨大なドラゴン、\\n <ruby=オーバーテクノロジー>超科学</ruby>のロボット……もしかして、神様とも戦ったりッ!?」",
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"376000611_29": "「うーん……」",
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"376000611_30": "「あ、ごめんなさい、それは機密なんですよね。\\n 詳しくは聞かないようにしますッ!」",
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"376000611_31": "「今回も、歌の戦士はかっこよく、\\n 敵を倒して元の世界に戻るって信じてますからッ!」",
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"376000611_32": "「そっか、ありがとう。\\n もちろん、そのつもりだよッ!」",
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"376000611_33": "「絶対に、明日香ちゃんを\\n 元の世界に帰してあげるからッ!」",
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"376000611_34": "「――あれ?\\n あそこの壁、何か書いてあるような……」",
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"376000611_35": "「あ、本当ですねッ!\\n 文字が彫りつけてあるみたいです」",
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"376000611_36": "「かすれているけど、なんとか読めるね。\\n ええと……『ある日突然、闇の神は現れました』……?」"
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