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"376000431_0": "「ふうッ! さっぱりデースッ!\\n 体中、砂ぼこりだらけで困ってたんデスよ」",
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"376000431_1": "「まさか洞窟の中に、こんな水場があったなんて。\\n 久しぶりの水浴び、極楽極楽」",
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"376000431_2": "「見つけてくれた立花たちに感謝だな」",
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"376000431_3": "「明日香ちゃんが鳥を見つけてくれたんですよッ!」",
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"376000431_4": "「それで、追えば水場があるはずって\\n 言ってくれたんだよね」",
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"376000431_5": "「おおッ!\\n さすがのサバイバル知識デスッ!」",
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"376000431_6": "「それで、その水流さんはあそこで、\\n なにをやってるんだろう……」",
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"376000431_7": "「ふむふむ……」",
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"376000431_8": "「わたしの見立てが間違っていなければ、我々の肢体をまじまじと\\n 観察しているように見えるのだが……」",
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"376000431_9": "「明日香ちゃんッ!?\\n 女の子同士とはいえ、恥ずかしいよッ!」",
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"376000431_10": "「ですがッ! 装者の肉体を見られる機会なんて\\n そうそう無いと思って、つい……ッ!」",
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"376000431_11": "「肉体ッ!?」",
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"376000431_12": "「皆さんさすが、よく鍛えられた素晴らしいものをお持ちですね」",
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"376000431_13": "「おや? でも暁さんのこのあたり、\\n 少しぷにって……」",
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"376000431_14": "「そ、それは言ったらダメデースッ!!」",
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"376000431_15": "「汚れも落とせたことだし、\\n この期に食事も取っておくとするか」",
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"376000431_16": "「食事といっても、今日もこの木の実ですが……」",
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"376000431_17": "「ううう……みんなでしたバーベキューが\\n 懐かしいデス……」",
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"376000431_18": "「カレー、霜降り肉、マシュマロ……。\\n あの頃はよかったねぇ……」",
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"376000431_19": "「もう、そんなワガママ言わないの。\\n 木の実を見つけてくれた明日香ちゃんにも失礼でしょ?」",
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"376000431_20": "「わわッ!\\n そ、そうだったねッ! ごめんッ!」",
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"376000431_21": "「飢えを凌げているのはこの木の実のおかげデス……ッ!」",
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"376000431_22": "「そんなに気にしないでください。\\n あたしだって、温かいご飯が恋しいのは同じですッ!」",
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"376000431_23": "「……では改めて、\\n 今日の調査結果について報告し合うとしよう」",
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"376000431_24": "「まず、洞窟の外にあったカ・ディンギルの廃墟だが……」",
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"376000431_25": "「軽く調べたんですが、地下には、二課のような施設もあって……。\\n でも、壊れてからすごく時間が経っているみたいでした」",
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"376000431_26": "「中もボロボロで、人がいた気配もありません。\\n 役に立ちそうなモノも見つかりませんでした」",
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"376000431_27": "「……そうか。だがよく調べてくれたな」",
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"376000431_28": "「わたしたちの方は、廃墟の街を調べて回ったが、今日も\\n 元の世界に帰るための手がかりを見つけることはできなかった」",
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"376000431_29": "「昨日と一緒ですね……」",
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"376000431_30": "「でもでもッ!\\n 気になるものは見つけたんデスよねッ!」",
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"376000431_31": "「ああ。\\n ここより遠方に、巨大な建造物がそびえているのを発見した」",
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"376000431_32": "「遠目に輪郭は見えたんですけど、霧がかかっていて、\\n それが何かまでは分からなかったんです」",
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"376000431_33": "「残念ながら今日は時間が足りず、近くへ行って確認することが\\n 出来なかったが……、明日はそこへ行ってみようと思う」",
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"376000431_34": "「巨大な建造物……なんだか怖いですね。\\n 危険はないんでしょうか?」",
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"376000431_35": "「……分からない。だが他に手がかりがない状況だ。\\n 調べてみる価値はあるだろう」",
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"376000431_36": "「問題は、そこにたどり着くまでに獣の怪物たちとの\\n 戦闘をいかに回避するかですね」",
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"376000431_37": "「戦闘を……回避……」",
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"376000431_38": "「……あのッ! それなら、あたしが皆さんの\\n お役に立てるかもしれませんッ!」",
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"376000431_39": "「明日香ちゃんが?」",
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"376000431_40": "「今日も、昨日も、あの怪物と遭遇する直前に、\\n 何か、気配のようなものを感じたんです」",
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"376000431_41": "「だから、その感覚を使えば、\\n 怪物に出会う前にある程度回避できるんじゃないかなって……」",
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"376000431_42": "「敵の気配が分かるだとッ!?\\n いったいなぜだ……?」",
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"376000431_43": "「それはきっと……、あたしも目覚めたのでしょうかッ!?\\n 『力』に……ッ!」",
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"376000431_44": "「それは……どうなんデスかね?」",
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"376000431_45": "「本当にそんな力があるのなら、助かるけれど……。\\n でもつまり、明日香ちゃんも一緒に行くっていうことだよね?」",
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"376000431_46": "「はい……ッ!」",
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"376000431_47": "「同行するのは危険だ。昨日や今日のように、\\n 安全な場所に隠れていた方がいいと思うが……」",
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"376000431_48": "「ですが、結果的に、あたしを護るために装者の皆さんが\\n 2チームに別れる形になってしまっていました」",
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"376000431_49": "「危険な場所に行くのなら、みんなで\\n 一緒にいた方がいいと思うんですッ!」",
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"376000431_50": "「……確かに、一理あるな。\\n 留守番をさせたところで、そこが安全だとは限らない……」",
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"376000431_51": "「分かった。明日は、皆で揃って行こう。\\n よろしく頼む」",
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"376000431_52": "「ただ、敵との戦闘はわたしたちが行う。\\n 無茶はするなよ?」",
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"376000431_53": "「分かりましたッ!\\n よろしくお願いしますッ!」"
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