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"390000731_0": "12月31日、23時45分――",
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"390000731_1": "「いぇあッ!\\n また勝ち進んだしッ!」",
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"390000731_2": "「アタシの歌もキャロぴたちのパフォーマンスもカコイチだし、\\n 優勝見えてきたっしょッ!」",
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"390000731_3": "「奏ちゃもおつぽよ〜ッ☆",
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"390000731_4": " もうすぐ最終、決勝だねッ!」",
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"390000731_5": "「まったく、最高の歌とパフォーマンス見せてもらっちまったよ。\\n けど、勝ち進んでるのはあたしも同じッ!」",
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"390000731_6": "「このまま決勝まで突っ走って、\\n 最後の舞台で戦おう」",
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"390000731_7": "「負けないよッ! 奏ちゃの歌は超ゴイスーだけど、\\n いい波のってるウチらはそれすら超える勢いだからッ!」",
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"390000731_8": "「まったく能天気ですねー。\\n 本当に警戒心は残ってるのかしら?」",
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"390000731_9": "「ですが、優勝が見えてきたのも事実。\\n 私の舞も最高のポテンシャルですわッ!」",
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"390000731_10": "「アイドルなマスターたちのバックダンサーッ!\\n すっごく楽しいゾッ!」",
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"390000731_11": "「このまま地味に何も起こらなければ、\\n それがベスト……」",
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"390000731_12": "「オレもまったくの同意見だ。",
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"390000731_13": " だが――」",
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"390000731_14": "「やはり、そうはいかないか」",
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"390000731_15": "「――ッ!」",
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"390000731_16": "「失礼するよ、飛び入り参加を」",
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"390000731_17": "「おーっとッ!? 空から謎のイケメンが登場ッ!\\n これはいったい何事だーッ!?」",
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"390000731_18": "「こんな演出は台本になかったぞッ!?\\n これはまさかのサプライズかーッ!?」",
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"390000731_19": "「うおおおおおッ!\\n サービスがすごいぞ、『イル美ナティ』ーッ!!」",
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"390000731_20": "「来なければいいと、\\n 思っていましたが……」",
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"390000731_21": "「来ないはずがないと、\\n わかっていたのも事実ッ!」",
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"390000731_22": "「アダム・ヴァイスハウプト……ッ!」",
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"390000731_23": "「あ、……え?\\n 待って、キャロぴ。今、あのイケメンのこと……」",
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"390000731_24": "「下がってろッ!\\n 戦えないやつが前に立っていい相手じゃないッ!」",
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"390000731_25": "「……」",
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"390000731_26": "「……」",
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"390000731_27": "「それで、今回は誰の操り糸に絡め取られておいでで?\\n それとも本当に……、やっぱり正気なのかしら」",
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"390000731_28": "「また操られてるって言うなら、\\n その糸ちょんぎっちゃうゾッ!」",
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"390000731_29": "「何故だ。何故、来た……。\\n お前の目的は――」",
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"390000731_30": "「最初から変わらないさ、僕の目的はね」",
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"390000731_31": "「待って待って待ってキャパ超えてるんですけどぉッ!\\n 待って、アダム? それって、その人って……ッ!?」",
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"390000731_32": "「本当に……随分派手に立ち回ってくれたものだね、\\n エリザベート・バートリ」",
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"390000731_33": "「困ったものだよ、まったく」",
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"390000731_34": "「どうして『はぐれ』がよく出てしまうのか、\\n 僕の組織からは……」",
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"390000731_35": "「いささか自信を失いそうだよ。\\n 組織の頭という立場からするとね」",
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"390000731_36": "「ま、マママッマジもんのアダム・ヴァイスハウプト……ッ!?\\n 錬金術師協会、局長じゃんーッ!」",
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"390000731_37": "「そうじゃないかなって思ってたけど、\\n そうじゃなければいいと願ってたのにぃッ!」",
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"390000731_38": "「でもどうしよッ!\\n 顔面強すぎてマジ無理なんですけどォッ!?」",
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"390000731_39": "「おバカなことばかり言ってないで、\\n とっととお下がりなさいな」",
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"390000731_40": "「マスターもですよぉ。戦えないマスターではなく、\\n 今はあたしたちが壇上に上がるべきだと思いません?」",
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"390000731_41": "「まだ、迷ってらっしゃるんでしょう? マスター。\\n わかりますよ、なんてったって、あたしたちですから♪」",
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"390000731_42": "「お前たち……」",
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"390000731_43": "「マスターのため、アイドルのためッ!\\n あいつはあたしたちがなんとかするんだゾッ!」",
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"390000731_44": "「この男の目的は未だ不明ですが、\\n ろくでもないことは確かッ!」",
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"390000731_45": "「派手に帰ってもらおうかッ!\\n 今後一切の、マスターの安寧がためッ!!」",
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"390000731_46": "「やれやれ……。\\n 主人想いの人形を持ったものだね、本当に」",
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"390000731_47": "「……ッ!」",
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"390000731_48": "(事の発端は……そう、\\n マスターの元に1本の連絡が来たところから始まっ――)",
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"390000731_49": "「あッ、えッ……?\\n えーと、えーッ……と……」",
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"390000731_50": "「す――」",
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"390000731_51": "「<size=40>すみませんでしたああぁぁぁッ!!</size>」",
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"390000731_52": "「ああああ、アタシがエリザベート・バートリですッ!\\n 『イル美ナティ』で、エリクサー作ってましたぁッ!!」",
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"390000731_53": "「それに関しての罰ならいくらでも受けるからッ!\\n その前に……お願いしますッ! 唄わせてほしいッ!!」",
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"390000731_54": "「いいとも、もちろん――」",
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"390000731_55": "「先手必勝ッ!\\n やるなら派手にだッ!」",
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"390000731_56": "「マスターにもエリザベートにも、\\n 指1本触れさせないゾッ!」",
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"390000731_57": "「てめぇの好きにはさせるかよッ!」",
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"390000731_58": "「蝶のように舞い、蜂のように刺すッ!\\n 貴方に、このステージを邪魔する権利はありませんわッ!」",
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"390000731_59": "「歌を聴こうと言ったのに。\\n つれないね、キミたちは」"
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