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"389000911_0": "泡沫の世界",
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"389000911_1": "「せめて、介錯は我らの手で……ッ!」",
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"389000911_2": "「奴が生涯をかけて渇望した、ニケの……ッ!\\n 戦女神の誇りを宿す、このギアで……ッ!」",
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"389000911_3": "「ウ……ア、アアアアァアアッ!\\n もハヤ……要るものか、何もかモッ!!」",
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"389000911_4": "「私の……ッ、わタシの完全なる世界にッ、\\n そナ、そなたの不全の誇りなど、不要ォオッ!」",
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"389000911_5": "「ニケも……この世界そのものですらもぉッ!\\n 完全なる美のためならば……何もかもがあぁぁ……ッ!」",
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"389000911_6": "「完全のために世界も棄てる……?\\n 何もかも失くして……それのどこが完全と言えるの?」",
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"389000911_7": "「もう言ってることがめちゃくちゃデスッ!",
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"389000911_8": " アナタが……最初に掴もうとしたものはなんだったんデスかッ!」",
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"389000911_9": "「ゲオルク……ッ! それは完全ではなく『無』だッ!\\n お前が求めた美とは、それ程虚しい世界に在るものなのかッ!」",
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"389000911_10": "「ァア……虚しい……足りぬ程に……欠ける程に……\\n この胸の虚無は……完美を求めて彷徨うばかり……」",
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"389000911_11": "「足りないことは、悲しいことデス……\\n そんなの、イヤというほど味わってきたデスよ……」",
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"389000911_12": "「でも、だからって捨てたり、奪ったり……ッ\\n 失くしてしまったら、もっともっと後悔するデスッ!」",
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"389000911_13": "「足りないから……たくさん泣いてきたからッ!\\n だから人は、強くも優しくもなれる……ッ!」",
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"389000911_14": "「それが人間の『可能性』なのだッ!\\n 不完全な我々が持つ、最後の剣なのだッ!」",
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"389000911_15": "「ニン……ゲン……」",
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"389000911_16": "「不完全なんて、怖くないッ!\\n だってわたしには、切ちゃんが……みんながいてくれるからッ!」",
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"389000911_17": "「どれだけポンコツでも、最低最悪だったとしてもッ!\\n それでも……ッ!」",
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"389000911_18": "「みんながいてくれるこの世界が、\\n アタシは大好きなんデスッ!」",
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"389000911_19": "「ち、違ウ……ッ! 私の思い描いた理想は、世界……ッ!\\n 夢にマデ見た……完全なる美はァァ……ッ!」",
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"389000911_20": "「人間は不全であるからこそ、\\n 人が思い描いた『完全』もまた不全……」",
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"389000911_21": "「だが、それでも……ッ!\\n この胸に想いが……可能性がある限りッ!」",
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"389000911_22": "「片翼なれども、人は翔ぶッ!!\\n どこまでも……どこまでも高く、果てしなくッ!」",
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"389000911_23": "「哀れな男に取り憑いた、過ぎたる力……\\n その獣心、今こそ、不全の力で断ってみせようッ!」"
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