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"388000331_0": "「それでは、この場を借りて忍の体術というものを\\n 味わってもらいます」",
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"388000331_1": "「ここでこうして向かい合うと、\\n 以前の立ち合いを思い出すわね」",
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"388000331_2": "「なんだ、緒川さんと戦ったことがあるのか?」",
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"388000331_3": "「ええ。\\n 翼たちと一緒にこの世界に来たときにね」",
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"388000331_4": "「へぇ、それじゃあ忍者の動きには慣れてるってことか?」",
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"388000331_5": "「そう言えればよかったけれど、アカオニとの戦いを見ると、\\n あのときよりも緒川さんの動きは凄まじかったわ」",
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"388000331_6": "「ええ。アカオニの戦闘方法は純粋な忍術とは違った脅威……\\n 手加減のできる相手ではありませんでしたから」",
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"388000331_7": "「わたしたちのときは手加減していたというの?」",
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"388000331_8": "「いえ、そうではありません。そもそも、忍とは本来、\\n 面と向かって戦うことが本分ではありません」",
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"388000331_9": "「意表を突けば、その必要はなくなりますからね。\\n 例えば――こんな風に」",
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"388000331_10": "「消えた……ッ!?」",
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"388000331_11": "「後ろです」",
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"388000331_12": "「なっ……ッ!?\\n いつのまに……ッ!?」",
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"388000331_13": "「と、このように相手の虚を突くのが、\\n 本来の忍の在り方です」",
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"388000331_14": "「しかしアカオニには、こういった手管が通じなかった……。\\n 真っ向から戦っていたのは、そうせざるを得なかったからです」",
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"388000331_15": "「それと、アカオニの動きが皆さんより\\n 極端に速いということはありません」",
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"388000331_16": "「目くらましや詐術でこちらの注意を逸らし、\\n 意識に死角を作っているのです」",
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"388000331_17": "「わかったような、わからないような……」",
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"388000331_18": "「まずは身をもって体感するのがいいでしょう。\\n 皆さん、ギアを纏ってかかってきてください」",
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"388000331_19": "「3人いっぺんにか?」",
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"388000331_20": "「何か、問題がありますか?」",
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"388000331_21": "「ヘッ、おもしろいじゃないか。",
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"388000331_22": " やってやるさッ!」",
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"388000331_23": "「甘く見られたもの――とは言えないわね。",
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"388000331_24": " わたしも全力でやらせてもらうわッ!」",
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"388000331_25": "「わたしだって、戦うためにここに来ています。\\n ――お願いしますッ!」"
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