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"386000721_0": "（申し訳ありません、お上さま。やはりこれが、",
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"386000721_1": " お上さまの器をなくしたことへの罰なら――ッ！）",
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"386000721_2": "（響や友奈たちは関係ないッ！\\n 全ての<ruby=ざいか>罪科</ruby>はこのわしが引き受けますッ！）",
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"386000721_3": "（お願いじゃッ！\\n どうか怒りを収めてくだされッ！）",
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"386000721_4": "「どうかッ！\\n ――お聞き届けくだされ、お上さまッ！」",
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"386000721_5": "「――――――――ッ！！」",
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"386000721_6": "「なんだッ！？\\n 奴の攻撃がより激しくなって――ッ！？」",
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"386000721_7": "「く……っ！」",
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"386000721_8": "「友奈ちゃん、今飛び込んだら――っ！」",
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"386000721_9": "「うああああああっ！！」",
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"386000721_10": "「友奈っ！！」",
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"386000721_11": "（ここから退がったら、あのちっこいのも危ない……っ！\\n 友奈なら大丈夫。信じろ、私……！）",
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"386000721_12": "「な、何故じゃッ！",
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"386000721_13": " 収まるどころか、バケモノの攻撃が強くなっておるッ！？」",
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"386000721_14": "「そんな……お上さま、これが本当にお上さまの\\n 意志なのですかッ！？ お願いじゃ、応えてくだされ……ッ」",
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"386000721_15": "「っ痛……ずいぶん飛ばされちゃった。\\n ……あれ、地面が光ってる……？」",
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"386000721_16": "「……違う、地面じゃない。\\n これ、私の端末だ……」",
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"386000721_17": "（よかった、落としたけど割れてないみたい。",
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"386000721_18": " でも、なんだろ？ こんな光り方、見たことない……）",
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"386000721_19": "（しかも光が、端末からどこかに向かってる。\\n 光の向かう先は――？）",
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"386000721_20": "「何故じゃッ！\\n 何故なんじゃッ！？」",
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"386000721_21": "「――ヤコちゃんっ！？\\n どうして、私の端末とヤコちゃんがっ！？」",
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"386000721_22": "「応えてくだされッ！\\n お上さまぁッ！！」",
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"386000721_23": "「……っ！？\\n 端末の光がより強く！？」",
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"386000721_24": "「――――――――ッ！！」",
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"386000721_25": "（どうして、\\n ワシが祈るたびにあのバケモノが光るのじゃッ！？）",
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"386000721_26": "「ヤコちゃん！」",
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"386000721_27": "「友奈ッ！？」",
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"386000721_28": "「見て！\\n 私の端末！」",
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"386000721_29": "「端末とヤコちゃんが、光で繋がってる！\\n それに、レオ・バーテックスも同じ色で光ってる！」",
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"386000721_30": "「ひょっとしたらこの光、\\n レオ・バーテックスの強さと関係があるのかも！」",
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"386000721_31": "（気付かなんだ。\\n この光は、いったい……？）",
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"386000721_32": "（しかし、この光。\\n 友奈の言う通り、この状況を打破する鍵になるやも……）",
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"386000721_33": "「――あいわかった、わしはこの光を探るッ！\\n ただ集中している間は無防備になる。どうか……ッ！」",
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"386000721_34": "「任せて！\\n ヤコちゃんには指一本触れさせないんだから！」",
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"386000721_35": "（――わしの身体から出た光。\\n 友奈の『すまほ』と繋がっておるだけではない）",
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"386000721_36": "（『すまほ』の先、感じるぞ。\\n 遠いどこかへと向かっているのを）",
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"386000721_37": "（どこじゃ？\\n どこに向かっておる――？）",
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"386000721_38": "「ヤコちゃんッ！\\n 友奈ちゃんッ！」",
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"386000721_39": "「響ちゃん！」",
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"386000721_40": "「なかなか戻って来ないから、みんなが抑えてくれてるうちに\\n 様子を見に来たの。２人とも大丈夫？」",
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"386000721_41": "「今ね、ヤコちゃんに、\\n 光の流れを調べてもらってたんだ」",
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"386000721_42": "「光？」",
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"386000721_43": "「うん！\\n これがわかれば、レオ・バーテックスに勝てるかも――」",
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"386000721_44": "「う……ッ」",
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"386000721_45": "「大丈夫ヤコちゃん！？」",
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"386000721_46": "「……わかったぞ、光の行き着く先が……」",
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"386000721_47": "「本当ッ！？」",
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"386000721_48": "「……大樹じゃ。\\n 友奈たちの世界の大樹に、光は向かっておった」",
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"386000721_49": "「え、神樹様に……？」",
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"386000721_50": "「以前、おぬしらの満開を手助けしようとした時、\\n 大樹の力を引き寄せたことがあったじゃろう？」",
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"386000721_51": "「そのせいで余計に繋がりやすくなっていたようじゃ。\\n まったく……情けないの……」",
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"386000721_52": "「ヤコちゃん……？\\n どうして、そんな辛そうな顔をしているの？」",
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"386000721_53": "「あの光の正体は、\\n わしの祈りじゃった……」",
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"386000721_54": "「わしがお上さまに向けた祈りは、お上さまではなく、\\n 友奈たちの世界の……大樹の元へ届いてしまっていたんじゃ」",
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"386000721_55": "「これが……、\\n どういうことかわかるか？」",
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"386000721_56": "「祈ることで、\\n わしは２つの世界を繋げ続けてしまったのじゃッ！」",
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"386000721_57": "「あのバケモノたち、そして、勇者たちがッ！\\n 簡単に、この世界に来られてしまうぐらいにッ！」",
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"386000721_58": "「――ッ！？」",
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"386000721_59": "「考えてみれば、あのバケモノが出現するのは、\\n 決まって、わしが祈りを捧げた後じゃった」",
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"386000721_60": "「友奈たちが、この世界に現れたのも、\\n お上さまを探すため、何度も何度も祈りを捧げた時じゃ……」",
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"386000721_61": "「……原因は、おぬしたちが言うように、\\n お上さまのせいではなかった」",
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"386000721_62": "「……フ。\\n こればかりは何よりじゃがの……」",
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"386000721_63": "「ヤコちゃ――」",
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"386000721_64": "「何も言うてくれるな、響ッ！\\n もうわかったじゃろうッ！」",
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"386000721_65": "「祈ることすらまともにできぬ、\\n このわしが、全ての原因じゃったのじゃ――ッ！」"
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