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"385000311_0": "遺跡探索・Aチーム!",
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"385000311_1": "「――ここね。\\n ウロボロスのメンバーがいるっていう遺跡は」",
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"385000311_2": "「古い遺跡……聖遺物が安置されていてもおかしくないね」",
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"385000311_3": "「なんだか、色んな罠が仕掛けられてそうデスね。\\n 秘境探検のテレビ番組みたいデスッ!」",
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"385000311_4": "「そうなると、僕はさしずめ、ワイプからアナウンスを入れる\\n コメンテーターというところでしょうかね」",
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"385000311_5": "「まったく、お気楽なこと言ってるんじゃないわよ」",
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"385000311_6": "「それで、どう出るの? この様子だと、\\n ウロボロスもまだ目的を果たせてないみたいだけど」",
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"385000311_7": "「まずは身を隠しながら、ウロボロスの目的を探るわ」",
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"385000311_8": "「奴らの目的が聖遺物だった場合、できれば先に奪取。\\n 先を越されていた場合、連中から奪い取るわ」",
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"385000311_9": "「了解。\\n 隠密行動が重要になるね」",
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"385000311_10": "「秘境探検じゃなくて、スパイ映画デスねッ!\\n 了解デスッ!」",
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"385000311_11": "「遺跡内部の構造は切歌さんのボディを通じて解析しつつ――\\n 皆さんの道行をサポートしますよッ! お任せくださいッ!」",
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"385000311_12": "「……はあ。\\n 本当に大丈夫かしら……?」",
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"385000311_13": "「もう2ブロック先の曲がり角先、生体反応が2つ――\\n お気をつけて」",
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"385000311_14": "「抜き足、差し足、忍び足、デース」",
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"385000311_15": "「口で言っていたら、\\n 静かにしている意味があんまりないと思うけど」",
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"385000311_16": "「はッ!\\n それもそうデス……ッ!」",
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"385000311_17": "「――静かに」",
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"385000311_18": "「ご、ごめんなさいデス。\\n お口にチャックするデス」",
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"385000311_19": "「まったく……。",
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"385000311_20": " ――ストップッ! 頭を引っ込めてッ!」",
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"385000311_21": "「むぎゅッ!?」",
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"385000311_22": "「ウロボロス……ッ!」",
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"385000311_23": "「何か話してるみたい」",
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"385000311_24": "「そっちはどうだ?」",
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"385000311_25": "「いや、まだそれらしきものは見つかっていない。\\n ここに安置されているのは確かなんだよな?」",
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"385000311_26": "「この地には邪竜の伝承が語り継がれている。\\n 調査結果から、この遺跡に目的の品が眠っているのは確実だ」",
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"385000311_27": "「そうか……では、急ぐとしよう。\\n あの方を待たせるわけにはいかない」",
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"385000311_28": "「ああ。あの方は誰よりも、\\n 世界蛇の再誕を願っておられるからな」",
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"385000311_29": "「……行ったわね」",
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"385000311_30": "「邪竜の伝承って言ってたね」",
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"385000311_31": "「ええ、そしてまだ聖遺物は見つかっていない……ッ!」",
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"385000311_32": "「むむむ、ということは……ずばりッ!\\n この遺跡には邪竜に関係する聖遺物があるデスねッ!」",
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"385000311_33": "「そんなこと分かってるわよッ」",
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"385000311_34": "「でも、これでウロボロスの狙いは確定した――」",
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"385000311_35": "「あなたが予想した通り、\\n 世界蛇の復活にはまだ材料が足りないみたいね」",
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"385000311_36": "「ええ。それを奴らより先に確保しさえすれば、\\n 復活は阻止できるわ」",
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"385000311_37": "「あの……不思議だったんデスけど、\\n 世界蛇の復活なんて、ほんとにできるデスか?」",
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"385000311_38": "「連中が求めているのは邪竜の聖遺物。\\n 竜と蛇は、しばしば同列の存在として扱われるわよね」",
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"385000311_39": "「どっちも長くてニョロニョロしてるデスね」",
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"385000311_40": "「邪竜を蛇に見立てて、世界蛇を復活させる……ということ?」",
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"385000311_41": "「……可能性の話よ。\\n 少なくとも、奴らはそれを是としているように思えるわ」",
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"385000311_42": "「たとえ夢物語のような話でも、奴らの執念は本物よ。\\n わたしたちも、全力で阻止しなきゃいけないわ」",
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"385000311_43": "「はいデスッ!\\n 鬼が出ようと、蛇が出ようと、倒してやるデスッ!」",
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"385000311_44": "「蛇が出てこないように阻止しようっていう話なんだけどね」",
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"385000311_45": "「やることはシンプルね。\\n ただ……連中、気になることを言っていたわね」",
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"385000311_46": "「ひょっとして、あの方、っていうやつ?」",
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"385000311_47": "「あの方?\\n 誰の事デスかね?」",
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"385000311_48": "「……前から違和感はあったのよ。総大将のベアトリーチェも\\n 指揮役の石屋という男も、既に滅んだと聞いてるわ」",
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"385000311_49": "「それなのに、ウロボロスの残党は動きを止めなかった……」",
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"385000311_50": "「頭をもがれた蛇が、身体だけでのたうち回るみたいに、\\n 残党がやけくそで暴れ回っているんだと最初は思ってた」",
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"385000311_51": "「でも、連中の行動は思っていたよりずっと、\\n 秩序だっているのよ」",
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"385000311_52": "「誰か新しい指揮役がいる……とか?」",
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"385000311_53": "「そうかもね……」",
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"385000311_54": "(……嫌な予感だけはずっとある。わたしに呪いをかけた、\\n あの男……もし、あいつがそうであるなら――)",
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"385000311_55": "「マリアちゃん?\\n どうしたデスか?」",
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"385000311_56": "「……いえ、ごめんなさい。今考えても仕方のないことね。",
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"385000311_57": " この遺跡の聖遺物――奴らより先に確保しましょうッ!」",
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"385000311_58": "「報告します、石屋様。洞窟が途中で崩落しており、\\n 開通させるまで少々時間がかかりそうです」",
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"385000311_59": "「古い洞窟ですからね。そういうこともあるでしょう。\\n ですがこの世界に装者たちがいた以上、時間はかけられません」",
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"385000311_60": "「装者たちに横やりを入れられる前に、\\n 作業を急ぎなさい」",
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"385000311_61": "「はッ。\\n 失礼いたします」",
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"385000311_62": "(ようやく……ようやくです)",
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"385000311_63": "(思えば、随分と回り道を強いられました)",
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"385000311_64": "(先の戦いで死を偽装したことで、S.O.N.G.や\\n 各並行世界の勢力は、こちらの動きが沈静化したと思い込んだ)",
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"385000311_65": "(その隙に水面下で準備を進め、ここまでこぎつけました)",
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"385000311_66": "(途中、妨害を受けて計画の進行が遅れはしましたが、\\n いずれも想定の範囲内。支障はありません)",
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"385000311_67": "(もっとも……計画進行のため、\\n 外部から協力者を招き入れることになりましたが)",
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"385000311_68": "「――状況はどうなっているのかね?\\n ミスター・イシヤ」",
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"385000311_69": "「これはこれは。計画は順調に進行しております。\\n しかし、どうしてここへ?」",
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"385000311_70": "「フン。こちらの準備はつつがなく進んでいるのでね。\\n 君たちが何を手間取っているのか、様子を見に来たのだ」",
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"385000311_71": "「ご心配をかけてしまい、申し訳ありません。\\n 協力者のあなたにご足労頂く必要はなかったのですが」",
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"385000311_72": "「何者かの襲撃を受けたというではないか。\\n 順調とは言い難いのではないかね?」",
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"385000311_73": "「確かに、装者たちは厄介な手合いです。\\n しかし、ここまでくれば心配することはありますまい」",
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"385000311_74": "「フン。そう願いたいものだ。\\n この私にとっても、この計画は重要なものだからな」",
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"385000311_75": "「すべては憎きあの男、テスラを超えるために……ッ」",
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"385000311_76": "「…………」",
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"385000311_77": "(この男……知識は目を見張るものがありますが、\\n 所詮は低い志しか持てない凡夫)",
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"385000311_78": "(そのぶん扱いやすくはありますが、\\n 本来、あのお方に<ruby=まみ>見</ruby>える栄誉には値しない)",
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"385000311_79": "(ですが、今はその能力が必要。\\n すべては世界蛇再誕のため、そして……)",
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"385000311_80": "(――あのお方に……",
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"385000311_81": " ベアトリーチェ様に、再びお会いするために)"
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