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"385000241_0": "「――と、いうわけで、影護からの許可をもらい、\\n 風鳴翼と雪音クリスにも合流してもらったんだが……」",
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"385000241_1": "「こっちはこっちで、戦力を確保できたようだな」",
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"385000241_2": "「ダメ助手が戦力と言えるかは微妙だけど――」",
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"385000241_3": "「心外ですねぇ。\\n わざわざ並行世界まで出向いてきたというのに」",
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"385000241_4": "「こんなのでも、いざという時の弾除けくらいには\\n なるだろうから」",
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"385000241_5": "「ハハハ、冗談がきついですねぇ。",
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"385000241_6": " ……冗談、ですよね?」",
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"385000241_7": "「久しぶりだな、みんな。\\n こんな事態の最中であっても、会えて嬉しいぞ」",
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"385000241_8": "「アタシも嬉しいデースッ!\\n こっちのクリスさんは、やっぱり雰囲気が違うデスねぇ」",
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"385000241_9": "「フフ、あっちの世界のわたしは、キリッとしているものね」",
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"385000241_10": "「オレのクリスも、怒らすと怖いけどな」",
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"385000241_11": "「そうなんデスか?\\n 意外デス……」",
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"385000241_12": "「も、もうッ!\\n 翼、変な事言わないでよ……」",
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"385000241_13": "「アハハ、ごめんごめん。怒るなよ。\\n クリスは笑ってた方がかわいいぞ」",
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"385000241_14": "「……おほんッ!\\n 親交を深めるのも結構だけど、話を進めていいかしら?」",
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"385000241_15": "「どうぞ」",
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"385000241_16": "「悪い悪い。\\n 続けてくれ」",
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"385000241_17": "「既に聞いていると思うけど、ウロボロスの残党がこの世界で\\n ある計画を企てているわ」",
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"385000241_18": "「奴らの目的は、世界蛇の復活。\\n 阻止するために動ける装者は、ここにいる6人だけ」",
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"385000241_19": "「単刀直入に言うわ。\\n ――力を貸してッ!」",
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"385000241_20": "「ああ、もちろんだッ!\\n 奴らにはオレたちも世話になったしなッ!」",
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"385000241_21": "「あの時のお礼、たっぷりしなくちゃね」",
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"385000241_22": "「アタシたちも、一緒に並行世界を救うデスッ!\\n デスよね、調?」",
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"385000241_23": "「うん。わたしの知らないところで、\\n 勝手に世界が滅ぶのは気分が悪い」",
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"385000241_24": "「やれやれ、まるで神話の英雄譚のような話ですね。\\n ガラではありませんが、協力するとしましょう」",
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"385000241_25": "「みなさん……、\\n ありがとうございますッ!」",
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"385000241_26": "「しかし、相手はフォニックゲインを減衰させる機能を持った\\n レーベンガーを使うんだろ?」",
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"385000241_27": "「わたしたちも前に戦ったけど、\\n あれはなかなかに厄介だったね……」",
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"385000241_28": "「こうなると、ヒビキにも協力してほしいところなんだけどな。\\n エレクライトはフォニックゲインを使わないわけだし」",
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"385000241_29": "「しょうがないよ。\\n ヒビキは今、どこにいるのかも分からないもの……」",
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"385000241_30": "「確かに彼女は協力してほしい戦力ではあるけれど――",
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"385000241_31": " どこにいるかも分からない相手を探し回っている暇はないわ」",
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"385000241_32": "「スクルドのメンバーがウロボロスの行き先を突き止め次第、\\n すぐにでも突入するわよ」",
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"385000241_33": "「じゃあ、それまでは待機っていうわけか」",
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"385000241_34": "「世界の危機が迫っているのに、待つしかないなんて、\\n なんだか歯がゆいデス……」",
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"385000241_35": "「仲間からのメッセージだ」",
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"385000241_36": "「……どうやら、ウロボロスのメンバーを見つけたらしい」",
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"385000241_37": "「あんまり待つ必要はなかったね、切ちゃん」",
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"385000241_38": "「はいデスッ!\\n みなぎるこのやる気、ぶちかますデスよッ!」",
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"385000241_39": "「それで、場所はどこなの?」",
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"385000241_40": "「む……少し待ってくれ」",
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"385000241_41": "「……少々まずいことになった。\\n 別の班も、ウロボロスの行動を確認した」",
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"385000241_42": "「場所はいずれも、この世界の古い遺跡だ」",
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"385000241_43": "「ど、どういうことデスか?\\n 両方の遺跡に聖遺物があるデスか……?」",
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"385000241_44": "「あるいはどちらかは陽動、ということもありえますね」",
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"385000241_45": "「戦力が少ない状態で分散するのは愚策」",
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"385000241_46": "「はい。\\n ……ですが、恐らく時間がありません」",
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"385000241_47": "「不利なのは百も承知よ。\\n ――二手に分かれて、両面作戦を展開するわッ!」",
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"385000241_48": "「オレは構わないぜ。\\n こういうのは日常茶飯事だしな」",
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"385000241_49": "「二の足を踏んでいる間に、\\n 状況が悪化することだってある」",
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"385000241_50": "「……仕方ないか。\\n 敵も戦力を分散してるってことだし。乗ってあげる」",
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"385000241_51": "「アタシもアンドロイドの遠隔操作、前より慣れたデスからねッ!\\n 活躍してみせるデースッ!」",
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"385000241_52": "「それじゃあ、あとはどう分かれるか、かな?」",
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"385000241_53": "「それなんだけど、わたしとセレナは別のチームに入るわ。\\n いいわね、セレナ?」",
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"385000241_54": "「……ええ。APPLEの隊長、そして副隊長として、\\n 現場に同行する責任がわたしにもありますから」",
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"385000241_55": "「妥当な判断だな。\\n その方が、APPLEの隊員たちも援護がしやすいだろう」",
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"385000241_56": "「じゃあ、残りの4人はどうする?」",
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"385000241_57": "「提案なのですが、調さんと切歌さんは\\n 別のチームにした方がいいと思います」",
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"385000241_58": "「デースッ!? 調と離れ離れデスッ!?\\n どういうことデスか、助手さんッ!」",
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"385000241_59": "「ウロボロスはフォニックゲインの減衰機構まで実用化する\\n 技術力がある。どんな手段を講じてくるか分かりません」",
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"385000241_60": "「科学者である調さん、そして僕が補助につく切歌さんは、\\n それぞれ別のチームにした方がいいという判断です」",
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"385000241_61": "「切ちゃんと離れ離れになるのは嫌だけど、\\n 理にはかなっている」",
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"385000241_62": "「うぅー……。\\n 調がそう言うなら、アタシも納得するデス」",
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"385000241_63": "「ということは……」",
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"385000241_64": "「わたしと翼も、別のチームに入ることになるね。\\n どう振り分けるの?」",
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"385000241_65": "「翼は近距離戦が、クリスは火力支援が得意よね」",
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"385000241_66": "「だったら、わたし、クリス、切歌がAチーム。\\n セレナ、翼、調がBチーム……これでどうかしら?」",
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"385000241_67": "「異論はない。\\n バランスのとれた人選だと思う」",
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"385000241_68": "「アタシがAチームの切り込み隊長デスねッ!\\n やってやるデスッ!」",
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"385000241_69": "「安心して、2人の背中はわたしが護るから」",
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"385000241_70": "「Bチームはオレが突撃役ってわけだな。\\n 腕が鳴るぜッ! よろしくな、副隊長さん、調ッ!」",
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"385000241_71": "「話はまとまったわね。\\n それじゃあ、作戦をはじめ――」",
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"385000241_72": "「ちょぉっと、待つっスよぉーッ!」",
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"385000241_73": "「またあんたなのッ!?\\n 今度は何が暴走したのよッ!」",
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"385000241_74": "「違うっスよッ!\\n いやぁ、ギリギリ間に合ったっスッ!」",
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"385000241_75": "「みんな、これを持って行くっスッ!」",
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"385000241_76": "「え?\\n これは……?」"
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