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"375000632_0": "「これで――最後ッ!」",
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"375000632_1": "「見渡す限り、もういないようデスね」",
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"375000632_2": "「またやってくるかもしれませんよ。\\n 早く必要な情報を手に入れて、ここを去りましょう」",
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"375000632_3": "「君たち2人のその装備――。\\n それに今、唄いながら戦っていたけど、それは……?」",
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"375000632_4": "「まぁ詳しくは言えないけど、\\n 外の世界の兵器をデータ化して持ち込んだんだ」",
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"375000632_5": "「クリスさんッ! それは……」",
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"375000632_6": "「規約違反、アカBAN」",
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"375000632_7": "「うッ! しまった……。\\n ペンタス、こんな事態だ。見逃してくれッ!」",
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"375000632_8": "「いや、罰しようという訳じゃありません。\\n 今の私にはそんな権限も無いですし……」",
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"375000632_9": "「助かったデス」",
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"375000632_10": "「君たちの戦闘中に、冷静になって考えてみたんだ。\\n カロンに対抗すべきという話を……」",
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"375000632_11": "「それで? 結論を教えて」",
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"375000632_12": "「君たちに、お願いしたい」",
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"375000632_13": "「君たちが持ち込んだと言う装備、そしてその練度。\\n パラメータやレベルを超えたその力に、私は賭けてみたい」",
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"375000632_14": "「なら、早速モルペウスの花を隠したって場所に連れて行ってくれ」",
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"375000632_15": "「いや、私は君たちとは別に動くよ」",
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"375000632_16": "「一緒にきてもらえないんデスか?」",
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"375000632_17": "「いいかい。管理者権限で極度に強化したカロンには、\\n モルペウスの花に願いでもしない限り、どんな攻撃も通用しない」",
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"375000632_18": "「だから私は、君たちがモルペウスの花を回収するまで、\\n この世界の各地を巡り、カロンの注目を引こうと思う」",
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"375000632_19": "「囮?」",
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"375000632_20": "「それはダメだろッ! 危険すぎる」",
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"375000632_21": "「私が引き起こした事態なんだ。\\n この程度の役割はもらわないと、現実世界で釈明もできないよ」",
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"375000632_22": "「大人の都合ってわけ」",
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"375000632_23": "「そうだね。罪に問われるにせよ、遺族に詰られるにせよ、\\n できるだけの事はやったと納得した上で、贖いたいと思うよ」",
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"375000632_24": "「わたしたちが、カロンなんて放っておいて、\\n モルペウスの花に自分たちの帰還だけ望むかも……」",
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"375000632_25": "「おい――ッ!」",
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"375000632_26": "「私は、いろいろダメな社長だけどさ、人を見る目だけは\\n あるつもりなんだ。なんと言うか……お願いするよ」",
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"375000632_27": "「大丈夫デスッ!\\n 調はそんなことしないデス」",
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"375000632_28": "「まあ、そうだな。\\n カロンを倒す役割、あたしたちが引き受ける」",
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"375000632_29": "「うん、ありがとう。\\n それで、モルペウスの花を隠した場所だけど――」",
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"375000632_30": "「――どこですかッ!?」",
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"375000632_31": "「ちょっと引っ込んでて」",
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"375000632_32": "「痛ッ!?\\n 僕はサッカーボールじゃありませんよッ!?」",
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"375000632_33": "「今、モルペウスの花の隠し場所の\\n 座標データを転送するね」",
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"375000632_34": "「確かに預かった。モルペウスの花は任せろ。\\n お前も無事にカロンから逃げてくれよ」",
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"375000632_35": "「承りました」",
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"375000632_36": "「やっとエリア転送陣まで戻って来れました。\\n いやぁ……大冒険でしたねッ!」",
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"375000632_37": "「ペンタスさんは、大丈夫デスかね」",
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"375000632_38": "「かなり責任は感じてた。\\n あとは、上手くやるって信じるしかないよ」",
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"375000632_39": "「先に帰った冒険者たちにも、話してやんねぇとな。\\n 首を長くして待ってるだろうし……」",
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"375000632_40": "「あの……ちょっとみんなに話しておきたいことがあるデス」",
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"375000632_41": "「どうしたの切ちゃん?」",
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"375000632_42": "「助手さん。\\n あなたは本当に――」",
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"375000632_43": "「あーーーーッ!\\n またしてもヴァイラの襲撃ですよッ!」",
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"375000632_44": "「悪ぃな、話はちょっと中断だッ!」",
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"375000632_45": "「切ちゃん、落ち着いたらゆっくり聞かせて」",
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"375000632_46": "「仕方ないデスッ!」",
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"375000632_47": "「噛まないでくださいぃぃぃぃッ!」",
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"375000632_48": "「あたしが相手してやるッ!」",
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"375000632_49": "「どこからこんなに湧いてきた」",
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"375000632_50": "「助手さんはどこに――ッ!」",
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"375000632_51": "「うぐッ!」",
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"375000632_52": "「切ちゃん、大丈夫ッ!?」",
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"375000632_53": "「へ、平気……デスッ!」",
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"375000632_54": "「いちいち相手してたらキリがないッ!\\n みんな、転送陣に飛び込めッ!」",
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"375000632_55": "「そう……デスね――」",
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"375000632_56": "「分かった」",
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"375000632_57": "「おおーッ! 寒くないです!\\n なんとか帰り着きましたね」",
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"375000632_58": "「みんな無事に戻ってきたかッ!?」",
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"375000632_59": "「余裕」",
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"375000632_60": "「…………」",
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"375000632_61": "「そう言えば、なんか話があるっつってたっけ?」",
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"375000632_62": "「バカ助手がどうとか」",
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"375000632_63": "「そう言えば調さん、モルペウスの花を手に入れたら、\\n この4人だけログアウトするんですよね?」",
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"375000632_64": "「お前本気かよッ!?」",
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"375000632_65": "「そんな訳ない。\\n でも情報公開は、少し考えた方がいいと思う」",
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"375000632_66": "「ダメだ。不安なのはみんな同じだ。\\n あんな律儀なやつらに隠すことはできないぞ」",
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"375000632_67": "「カロンに情報が筒抜けになっても?」",
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"375000632_68": "「お前、また――」",
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"375000632_69": "「えッ!?」",
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"375000632_70": "「切ちゃんッ!? 切ちゃん、どうしたの?」",
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"375000632_71": "「おいッ! しっかりしろッ!」",
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"375000632_72": "「切ちゃぁぁぁぁぁぁぁんッ!」"
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