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"373000321_0": "「ここなら、もういい?\\n 響お姉ちゃん、会いたかったッ!」",
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"373000321_1": "「わたしね、あれからたくさんお勉強してるんだよッ!\\n 後でどれくらいできるようになったか、見せてあげるッ!」",
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"373000321_2": "「ええと……」",
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"373000321_3": "(この子が会いたがっている響お姉ちゃんって、きっと……?)",
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"373000321_4": "「あー、シャロン? そいつはな、お前の知ってる響じゃない。\\n 別の並行世界から来た、ヒビキだ」",
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"373000321_5": "「え……?」",
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"373000321_6": "「彼女は、シャロンのことを知らないの」",
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"373000321_7": "「あの響お姉ちゃんじゃない、響お姉ちゃん?」",
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"373000321_8": "(ああ、やっぱり……)",
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"373000321_9": "「そうだね。わたしも立花響だけど……。\\n あなたの知ってる立花響じゃない」",
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"373000321_10": "「S.O.N.G.の装者をしている立花響なら、\\n わたしも会ったことがある。……いや、助けてもらった」",
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"373000321_11": "(何度も、何度も……。\\n あきらめずに、わたしに手を差し伸べ続けてくれた)",
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"373000321_12": "(きっとこの子にも、同じようにしたんだろう。\\n この子にとって彼女がどれだけ大切なのか、伝わってくる)",
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"373000321_13": "「同じ顔だから、混乱させちゃったね。ごめん。\\n わたしは、あの子には到底及ばない存在なんだ」",
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"373000321_14": "「そっか……はじめまして。\\n もう1人のヒビキお姉ちゃん」",
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"373000321_15": "「この子はシャロン。\\n 二課預かりって形になってる子だ」",
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"373000321_16": "「よろしく、シャロン。\\n 二課預かりって……?」",
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"373000321_17": "「シャロンはヤントラ・サルヴァスパっていう\\n 機械を自在に操れる聖遺物との融合症例なんだ」",
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"373000321_18": "「融合症例……ッ!?」",
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"373000321_19": "「ああ、兵器を操らせるために、人為的にな……」",
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"373000321_20": "「でも、今は大丈夫だ。父上が保護してくれてるし、\\n 聖遺物の浸食も薬で抑えられているらしい」",
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"373000321_21": "「うん。響お姉ちゃんがね、助けてくれたんだよ」",
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"373000321_22": "「そう……。\\n それならよかった……」",
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"373000321_23": "(わたしと同じ、融合症例の子供がいるなんて……。\\n でもやっぱり、もう1人のわたしに助けられたんだ)",
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"373000321_24": "(融合症例な上に、こんなに小さな子供だもんね。\\n あのわたしは、絶対に放っておかないだろうな)",
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"373000321_25": "「それで、父上の容態はどうなんだ?」",
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"373000321_26": "「オレたち、見舞いにも行けなくて、\\n 父上の様子が分からないんだ」",
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"373000321_27": "「……うん。ずっと目は覚まさないけど、お医者さんが\\n 死んだりしないって教えてくれたよ」",
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"373000321_28": "「そうか……。\\n 目を覚まさないなんて、心配だな……」",
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"373000321_29": "「うん……。\\n だから、お仕事にもいつ戻るか分からないの」",
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"373000321_30": "「代理の司令官は誰が?」",
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"373000321_31": "「この前来た、知らないおじちゃん。\\n 政府から来たって、言ってたよ」",
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"373000321_32": "「外部から?\\n 二課内に、代わりを務められる人はいなかったの?」",
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"373000321_33": "「きっと政府のヤツらが、\\n チャンスだと思ってねじ込んだんだろ」",
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"373000321_34": "「父上は影護に対して慎重路線だったからな。\\n 影護ブッ潰すのに二課を使う気なんだろうさッ!」",
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"373000321_35": "「そうかも……。あのおじちゃん、\\n なんだか雰囲気が冷たくて……、こわかった」",
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"373000321_36": "「これは帰る前に報告を入れておくべきだな。\\n 二課に先手を打たれると、困ったことになる」",
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"373000321_37": "「おっと、ナイスタイミングだ。\\n はい、こちら翼」",
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"373000321_38": "「ちょうど、九皐さんに知らせたいことが――」",
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"373000321_39": "「翼さん、緊急事態ですッ!」",
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"373000321_40": "「……どうした。また黒いレーベンガーか?」",
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"373000321_41": "「はい。街を襲撃しています」",
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"373000321_42": "「司令官を失っている今の二課では\\n 対応が後手後手になる可能性があります」",
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"373000321_43": "「我々影護がいち早く動いておくべきでしょう。\\n 出現地点の座標を送ります。急行してください」",
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"373000321_44": "「九皐さん、その二課司令官について情報だ。\\n 代理に就いた司令は、政府側の人間らしいッ!」",
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"373000321_45": "「……厄介ですね。こちらでも情報を集めてみます。\\n 翼さんたちは、レーベンガーの対処をお願いします」",
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"373000321_46": "「了解だ」",
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"373000321_47": "「クリス、ヒビキ。黒いレーベンガーが出たらしい。\\n 行くぞッ!」",
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"373000321_48": "「分かった」",
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"373000321_49": "「シャロン、いろいろ話してくれてありがとう。\\n わたしたちは行かないとッ!」",
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"373000321_50": "「うん。二課からオートマシンも出動すると思うけど、\\n お姉ちゃんたち、お願いね……ッ!」",
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"373000321_51": "「ああ、これ以上被害を出させるもんかッ!」",
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"373000321_52": "「翼のお父さんが目覚めるまで、任せておいて」",
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"373000321_53": "「ありがとう、お姉ちゃんたちッ!」",
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"373000321_54": "「…………」",
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"373000321_55": "「シャロンちゃんッ! ここにいたのかい。緊急事態だッ!」",
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"373000321_56": "「影護のレーベンガーがまた襲撃してきたッ!\\n 早く二課に戻ろうッ!!」",
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"373000321_57": "「あ、あのッ! その、レーベンガーは、\\n 影護と関係はないんじゃ……」",
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"373000321_58": "「話はあとあとッ! とにかく乗ってッ!\\n 飛ばすから、シートベルトはしっかりしめてねッ!」",
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"373000321_59": "「あッ!」",
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"373000321_60": "(お姉ちゃんたち……)"
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