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2021-12-29 21:20:38 +03:00

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{
"371000632_0": "「いい加減、止まりやがれ……ッ!」",
"371000632_1": "「お待たせ!\\n 準備できたわよ。これがわたしのとっておき――」",
"371000632_2": "「――<ruby=ブロークンファンタズム>壊れた幻想</ruby>!!」",
"371000632_3": "「……ッ!!!!」",
"371000632_4": "「ク……クリス、ちゃん……?」",
"371000632_5": "「……バカ。\\n どんだけ手こずらせんだよ」",
"371000632_6": "「ごめんね……。わたし、\\n ひどいことたくさんしちゃったみたいで……」",
"371000632_7": "「――あなたが最後の攻撃を撃ってくれたんだよね?」",
"371000632_8": "「……それが何?」",
"371000632_9": "「ありがとうッ! おかげで今、\\n こうしてあなたとお話ができてるッ」",
"371000632_10": "「悠長にお礼なんて言ってる場合?」",
"371000632_11": "「あはは……、確かに」",
"371000632_12": "「それじゃ、とっとと行くぞ。\\n あいつらとも合流しなきゃだしな」",
"371000632_13": "「うぅ……ッ!\\n ――ごめん。それは出来ないみたい」",
"371000632_14": "「……何?」",
"371000632_15": "「ここにいるのは、魂だけのわたし……\\n もうすぐ、また聖遺物の力で乗っ取られちゃう……」",
"371000632_16": "「……ッ!\\n 助け損かよ……ッ」",
"371000632_17": "「ごめんね……」",
"371000632_18": "「でも、クリスちゃんのこといつまでも信じて待っていられる。\\n きっと助けに来てくれるって」",
"371000632_19": "「ならせめて、場所とか分からないのかよ」",
"371000632_20": "「場所……?」",
"371000632_21": "「わたしたちが最後に向かったのは、森の最深部……\\n そこにある遺跡みたいな場所だったッ」",
"371000632_22": "「だから、そこへ行けば――」",
"371000632_23": "「――チッ、次は必ず奪い返す」",
"371000632_24": "「確かに変わった人ね」",
"371000632_25": "「でも、執着する気持ちも少しだけ分かったわ」",
"371000632_26": "「……フン、そうかよ」",
"371000632_27": "「お、おいッ! しっかりしろッ!」",
"371000632_28": "「魔力切れよ。まぁガス欠みたいなものね」",
"371000632_29": "「わたしにとっては死活問題だけど、\\n 今すぐどうにかなるってわけじゃないわ」",
"371000632_30": "「ただ、直接加勢できるのはこれで最後みたいね」",
"371000632_31": "「はぁ……仕方ない。\\n せいぜいその分も戦ってやるよ」",
"371000632_32": "「フフ、言うじゃない」",
"371000632_33": "「な、なんだッ!?」",
"371000632_34": "「見て……空が!!」",
"371000632_35": "「た、太陽が……歪んでる……ッ!?」",
"371000632_36": "「クリスせんぱーいッ!」",
"371000632_37": "「クロー!!」",
"371000632_38": "「そっちも無事だったかッ!」",
"371000632_39": "「――って再会を祝したいところだがな。\\n 嫌な予感がしやがる……ッ」",
"371000632_40": "「本部にひとまず連絡を取りたいッ!\\n ミサイルの合図を撃つぞッ」",
"371000632_41": "「んな……ッ!?」",
"371000632_42": "「見えない壁に、ぶつかった……?」",
"371000632_43": "「あちゃー……どうやら\\n 事態は刻一刻と悪化しているようですね」",
"371000632_44": "「――今現在、この島はそちらの世界とも、\\n わたしたちの世界からも孤立した状態になりつつあるようです」",
"371000632_45": "「なら今のうちに、\\n 魔法少女組だけでも脱出しろッ」",
"371000632_46": "「無理ですね。上空がああでは、\\n 周囲も閉ざされているでしょう」",
"371000632_47": "「文字通り、孤島になっちゃったわけですね」",
"371000632_48": "「そんな……」",
"371000632_49": "「それよりも、事態の解決を急ぐべきです」",
"371000632_50": "「このままでは境界面の狭間に取り残され、\\n 永久に戻れなくなりますよ」",
"371000632_51": "「……ッ! あいつが言い残してくれたッ!\\n 森の最深部、きっとそこに敵の拠点があるッ」",
"371000632_52": "「マリアも言っていたデス。この状況を作った原因、\\n 『死者の書』を使っているのは、日野元子っていう人デスッ」",
"371000632_53": "「急いでそこへ――」",
"371000632_54": "「――姉さん!」",
"371000632_55": "「サファイアちゃん!\\n 無事だったんですか」",
"371000632_56": "「……」",
"371000632_57": "「美遊さんと……調さんは……?」",
"371000632_58": "「それが……お2人は……」",
"371000632_59": "「お2人は必死に、抵抗を試み……」",
"371000632_60": "「敵の……毒牙に……!」",
"371000632_61": "「し……調が……?」",
"371000632_62": "「うそ……美遊、そんな……!」"
}