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"366000121_0": "数時間前――",
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"366000121_1": "「こちらC班、立花響と雪音クリスッ!\\n 目標ポイントに到着しましたッ!」",
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"366000121_2": "「今のところ、周囲に敵影は見えないな」",
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"366000121_3": "「A班、B班もポイントに到着したようだ。\\n このまま作戦行動を開始してくれ」",
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"366000121_4": "「了解ですッ!」",
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"366000121_5": "「ところで、今回の件について、\\n ざっくりとしか経緯を聞いてないんだが……」",
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"366000121_6": "「すまない、そうだったな。\\n 本格的に作戦が始まる前に改めて詳細を説明しておこう」",
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"366000121_7": "「この国の古代遺跡にて、\\n 聖遺物らしきものが発見されたのが事の発端となった」",
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"366000121_8": "「聖遺物、らしきもの……」",
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"366000121_9": "「遺跡の壁画に残されていた記録から、\\n その聖遺物は現在『黄金の枝』と仮称されています」",
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"366000121_10": "「記録の内容から、神話の時代に登場する\\n アイテムと同一のものではないかと考えられているんです」",
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"366000121_11": "「それは、アイネイアスが冥界へと赴く際、\\n 同行するシビュレが持っていくよう予言したもの……」",
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"366000121_12": "「持ち主を異世界へ導くと同時に、\\n 帰り道を指し示すものであったとも言われています」",
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"366000121_13": "「ふうん……。そのなんとかっていう聖遺物が、\\n またぞろ暴走でもしでかしたのか?」",
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"366000121_14": "「そういうわけではないのだが……。\\n 見つかった場所が内戦中の小国でな……」",
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"366000121_15": "「今も、政府軍と反政府軍が激しく争っている。\\n そんな争いの真っただ中の遺跡から、偶然発見されたんだ」",
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"366000121_16": "「それじゃ、もしかして取り合いに……?」",
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"366000121_17": "「それがどんな力を持ってるかわからないが、聖遺物には\\n 戦況を一気にひっくり返せちまうようなものもあるからな……」",
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"366000121_18": "「そういうことだ」",
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"366000121_19": "「特に、壁画の内容から『理想の世界へ行く力』が\\n あるのではないかと、反政府軍が過剰に反応しているらしい」",
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"366000121_20": "「反政府軍はもう、その聖遺物を\\n 手に入れてるかもしれないのか?」",
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"366000121_21": "「わからない。だが、反政府軍はすでに\\n 遺跡内に展開しているらしい。十分に注意してくれ」",
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"366000121_22": "「了解ですッ!\\n それでは目標地点まで、最速で、最短で、まっすぐに――」",
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"366000121_23": "「いや、こっちから行くまでもなく、お出迎えみたいだぞ」",
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"366000121_24": "「アルカ・ノイズッ!?」",
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"366000121_25": "「こんなもんまで用意してるのか――」",
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"366000121_26": "「目標は遺跡の中だ。\\n さっさと倒していくぞ。一直線にな」",
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"366000121_27": "「そ、それ、わたしのセリフだよ……ッ!?」"
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