53 lines
5.0 KiB
JSON
53 lines
5.0 KiB
JSON
{
|
||
"359000211_0": "託された希望",
|
||
"359000211_1": "「ウォーデンクリフタワーの稼働率は想定通りだ……」",
|
||
"359000211_2": "「すべての並行世界から星命力が集められ、\\n ここ、タワーの最上階にあるコアに充填される」",
|
||
"359000211_3": "「それが終わった時、並行世界は全部消えて、\\n たった1つの理想郷が生まれるんだな……」",
|
||
"359000211_4": "「その通りだ」",
|
||
"359000211_5": "「集めたエネルギーの一部を使い、\\n 大量のレーベンガーを一挙制御することも可能となった」",
|
||
"359000211_6": "「レーベンガーが分解することによって、\\n 人間たちの生体データも着実に集まっている」",
|
||
"359000211_7": "「選別された人間は再構築され、\\n 我が理想郷の住人となるのだ」",
|
||
"359000211_8": "「……でも、生体データ化されていない人間は、\\n 再構築することができないんだよな?」",
|
||
"359000211_9": "「スターリット、\\n スサノオに殺された……」",
|
||
"359000211_10": "「……ああ。\\n 残念ながら、スターリットを再構築することは不可能だ」",
|
||
"359000211_11": "「だが、私の一番の助手であった彼女もきっと、\\n ワールドシステムの完成を喜んでくれるだろう」",
|
||
"359000211_12": "「見ろ。コンダクターを使用していた時とは、\\n エネルギーの集積速度が桁違いだ」",
|
||
"359000211_13": "「まもなく私の長年の夢……理想郷が完成する。\\n 死という概念を、ついに帳消しにすることができるのだ」",
|
||
"359000211_14": "「やっと会うことができる、彼女と……」",
|
||
"359000211_15": "「テスラ様、嬉しそう……」",
|
||
"359000211_16": "「あたりめーだろ。\\n 全部、そのために積み上げてきたことなんだ」",
|
||
"359000211_17": "「だけどフォルテ、\\n あんまり嬉しくなさそう」",
|
||
"359000211_18": "「あ……あぁんッ!? んなわけねーだろッ!」",
|
||
"359000211_19": "「アタシを苦しめた、クソみてーな世界が消えてなくなる、\\n それが嬉しくないわけがねー」",
|
||
"359000211_20": "(そうだ。あの地獄で味わった苦しみが、憎しみがッ!\\n ずっとアタシの原動力だったはずだ)",
|
||
"359000211_21": "「てめーこそ、妙に浮かない面してるじゃねーかよ?」",
|
||
"359000211_22": "「ナイン。\\n ララの理想、テスラ様の理想叶えること」",
|
||
"359000211_23": "「ララだって嬉しい。ただ……」",
|
||
"359000211_24": "(ララ……の声……聞こえ……)",
|
||
"359000211_25": "「また、この声――ッ!?」",
|
||
"359000211_26": "「おい、どうしたんだッ!?」",
|
||
"359000211_27": "(ダメ……彼を……)",
|
||
"359000211_28": "(誰……?\\n ララにどうしてほしい?)",
|
||
"359000211_29": "(お願い、ワールドシステムを……止めて……)",
|
||
"359000211_30": "「ナインッ!\\n ララ、ワールドシステム完成させる、テスラ様のためにッ!」",
|
||
"359000211_31": "「大丈夫か……?」",
|
||
"359000211_32": "「…………」",
|
||
"359000211_33": "「ヤー。ちょっとしたバグ……。\\n でも、もう平気」",
|
||
"359000211_34": "「ウォーデンクリフタワーの稼働状況は安定した。\\n この間に、2人に頼みたいことがある」",
|
||
"359000211_35": "「ヒビキのことか……?」",
|
||
"359000211_36": "「その通りだ」",
|
||
"359000211_37": "「タワー内にいる他の人間はレーベンガーに処理をさせて\\n 構わないが、彼女だけはここに連れてきてもらいたい」",
|
||
"359000211_38": "「でも、大切な人奪われて、ヒビキ怒ってる……。\\n 連れてきても……」",
|
||
"359000211_39": "「ああ。今まで何度も説得したけど、ダメだった……」",
|
||
"359000211_40": "「ブリッツァーは3人揃ってこそ美しいのだ」",
|
||
"359000211_41": "「彼女はスターリットのエレクライトを\\n 受け継ぎ、我々の家族となった」",
|
||
"359000211_42": "「――ッ!」",
|
||
"359000211_43": "「ララ、やっぱりヒビキに戻ってきてほしい」",
|
||
"359000211_44": "「あたりめーだ。\\n あいつは、敵じゃねー……」",
|
||
"359000211_45": "「小日向未来は失われたのではない。\\n むしろ、永遠が約束されたのだ」",
|
||
"359000211_46": "「いずれ彼女も、感謝することになるだろう」",
|
||
"359000211_47": "「フォルテ……。\\n 最後に、もう一度だけ……」",
|
||
"359000211_48": "「ああ。\\n ヒビキに、アタシたちの想いをぶつけてやる」",
|
||
"359000211_49": "「アタシたちと、ヒビキと。みんな揃って理想郷に行く。\\n それが一番幸せなんだって、わからせてやるんだッ!」",
|
||
"359000211_50": "「ヤー……ッ!」"
|
||
} |