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"387000121_0": "(わたくしは賭けに勝った。\\n 消滅を免れ、ルル・アメルの内へと身を移すことができたのです)",
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"387000121_1": "(ですが傷ついたこの身を再び蘇らせることは、\\n 決して容易ではありませんでしたわ)",
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"387000121_2": "(わたくしはルル・アメルの血脈に眠り続け、\\n いつ目覚めるともわからぬ<ruby=まどろ>微睡</ruby>の中をたゆたっていた)",
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"387000121_3": "(ただ、唯一を願いながら)",
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"387000121_4": "(力が欲しい)",
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"387000121_5": "(――そう。\\n あなたと同じです、明日香)",
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"387000121_6": "「あたしと、同じ……」",
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"387000121_7": "「あたしもいつか自分のシンフォギアを纏って、\\n 人々を護りたいんですッ! 奏さんと共にッ!」",
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"387000121_8": "「あたしには、装者の皆さんのような\\n 戦う力が無いから……」",
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"387000121_9": "「できれば、今度は皆さんと一緒に戦えるような\\n 『がんばり』がしたいんですッ! 奏さんのように……ッ!」",
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"387000121_10": "(奏さん……見ていてください)",
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"387000121_11": "(あたしは絶対に、あなたから受け継いだ想いを、\\n 正義を諦めません――ッ!)",
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"387000121_12": "(見ていました。聞こえていました。 \\n あなたが力を求める声が、切なる想いが)",
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"387000121_13": "(あなたの強い感情の流れが、\\n わたくしの存在と結びつけられたのです)",
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"387000121_14": "「あたしがもっと強い力を求めたせいで、\\n あなたが目覚めてしまったんですか……」",
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"387000121_15": "(その通りです。\\n あなたがわたくしを復活へと導いてくれたのですわ)",
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"387000121_16": "「あたしの中にある力は、ヒーローになれる可能性じゃなかった。\\n 人類を滅ぼそうとする、イシムの力だったんだ」",
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"387000121_17": "「じゃあ師範も、弦十郎さんも、傷ついた全ての人が、\\n 全部全部、あたしのせいなの……?」",
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"387000121_18": "(その程度では終わりませんわよ?\\n わたくしはまもなく全ての力を取り戻します)",
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"387000121_19": "(わたくしを見限ったアヌンナキに選ばれ、\\n 不相応にもこの星の支配者を気取るサル共)",
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"387000121_20": "(その全てを殺し尽くすのです)",
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"387000121_21": "「人類が滅びる……。\\n あたしのせいで……」",
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"387000121_22": "(わたくしと感情を重ね、この身を共有した明日香は、\\n もはや1つの存在といえるでしょう)",
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"387000121_23": "(明日香には人類の終焉を特等席で見物させてさしあげます。\\n あなたの絶望の声を楽しみにしていますわ……)",
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"387000121_24": "「……どうしてあの時、\\n あたしを殺してくれなかったんですか、響先輩」",
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"387000121_25": "「そうしたらこんなことにはならなかったのに。\\n こんな絶望を知らずに消えることができたのに……」",
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"387000121_26": "「違う、違う……」",
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"387000121_27": "「殺してほしいなんて望んじゃいけない。\\n 誰かに罪を背負わせちゃダメなんだ……」",
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"387000121_28": "「全部あたしが悪いんだ。\\n あたしがなんとかしなきゃ……」",
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"387000121_29": "「死ななきゃいけない。こんな化け物は生きてちゃいけない。\\n あたしという化け物を絶対に殺さないと、殺さないと――」"
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