62 lines
6.2 KiB
JSON
62 lines
6.2 KiB
JSON
{
|
||
"382001011_0": "怨嗟の嘆き",
|
||
"382001011_1": "「並行世界との繋がりが断たれた……だとッ!?」",
|
||
"382001011_2": "「この世界が、完全に孤立してしまったというのッ!?」",
|
||
"382001011_3": "「そんなバカなこと、あるわけが……ッ!」",
|
||
"382001011_4": "「お忘れかしら? わたくしは、先史文明期にアヌンナキによって\\n 作られた、最初のガーディアン」",
|
||
"382001011_5": "「あなた方の想像の枠に収まるような存在ではありませんわ」",
|
||
"382001011_6": "「……だとしても、アヌンナキが作った聖遺物に干渉する\\n 権限が、反逆者であるあなたに与えられているとは思えません」",
|
||
"382001011_7": "「あら、少しは頭の回るものもいるようですね」",
|
||
"382001011_8": "「確かに、生半可な手段ではギャラルホルンに\\n 干渉することなどできませんわ」",
|
||
"382001011_9": "「ですが……わたくしが別の完全聖遺物を\\n 手にしているとしたら?」",
|
||
"382001011_10": "「……ッ!\\n まさか……」",
|
||
"382001011_11": "「完全聖遺物オケアノス――\\n それが、わたくしが先史文明期に手に入れた力」",
|
||
"382001011_12": "「オケアノスは、\\n この世のあらゆる『流れ』に干渉する力を持つ聖遺物」",
|
||
"382001011_13": "「『流れ』はあらゆるところに存在する。そのすべてに\\n 干渉できるとしたら、素晴らしいと思いませんこと?」",
|
||
"382001011_14": "「そうかッ! 人間の血脈を『流れ』と見立てたからこそ、\\n そこに干渉することができた……」",
|
||
"382001011_15": "「聖遺物と自らを人間の血脈の中に封じ、\\n 存在を今の時代まで永らえさせたということなんですね」",
|
||
"382001011_16": "「どこまでも、人間をなめてくれる……ッ!」",
|
||
"382001011_17": "「……ッ!\\n その力で時間の流れにすら干渉し、あのようなことが……ッ!」",
|
||
"382001011_18": "「時間に? いかにオケアノスと言えど、\\n 時間干渉まではできませんわよ。想像力豊かなサルですこと」",
|
||
"382001011_19": "(時間干渉の意思が無い? つまり、時間干渉を\\n 行ったのはあくまで<ruby=みらい>未来</ruby>のイシムのようだな)",
|
||
"382001011_20": "「……ふざけるな」",
|
||
"382001011_21": "「明日香ちゃんは……奏さんのように戦う<ruby=みらい>未来</ruby>を目指していた。\\n それは明日香ちゃんが、自分で見つけた目標……」",
|
||
"382001011_22": "「なのにあなたは、明日香ちゃんが生まれた時から、\\n 明日香ちゃんに成り代わるつもりだったって言うのかッ!」",
|
||
"382001011_23": "「心外ですわねぇ。明日香は強く力を求めていた。\\n その心が、わたくしの覚醒を促したのです」",
|
||
"382001011_24": "「今、わたくしとオケアノス、そして明日香は1つになった……。\\n 明日香の希望通り、力ある存在になれたのです」",
|
||
"382001011_25": "「それの、どこが悪いと?」",
|
||
"382001011_26": "「違うッ! 明日香ちゃんが求めていたのは、\\n そんな力じゃないッ!」",
|
||
"382001011_27": "「明日香ちゃんは、自分の中に見つかった力を、\\n 正しいことのために使えるかもって、喜んでいたッ!」",
|
||
"382001011_28": "「それなのに――ッ!」",
|
||
"382001011_29": "「――無駄ですわ」",
|
||
"382001011_30": "「が……ッ!」",
|
||
"382001011_31": "「響ッ!?」",
|
||
"382001011_32": "「いい加減、無駄だと分かる頃合いでしょうに」",
|
||
"382001011_33": "「……分かって、たまるもんか」",
|
||
"382001011_34": "「わたしがシンフォギアを纏う意味……。\\n それは、誰かに手を差し伸べることッ!」",
|
||
"382001011_35": "「そんな勝手な理屈なんて、知るもんか――ッ!」",
|
||
"382001011_36": "「ぐ……ッ!」",
|
||
"382001011_37": "「……いい加減、煩わしくなってきましたわ。\\n どうやら、砕いた希望が1つでは、足りなかったようですわね」",
|
||
"382001011_38": "「あなた、その装束を纏う意味がどうのと言っていましたわね」",
|
||
"382001011_39": "「でしたら――その意味、\\n 優しく手折って差し上げましょう」",
|
||
"382001011_40": "「え……?」",
|
||
"382001011_41": "「バカな……ッ!? 強制解除だとッ!?」",
|
||
"382001011_42": "「アンチLiNKERみたいに適合係数を下げられたわけじゃない。\\n どういうことだッ!?」",
|
||
"382001011_43": "「だとしても、何度だって唄うまでだッ!」",
|
||
"382001011_44": "「Balwisyall Nescell gungnir tron――」",
|
||
"382001011_45": "「ガングニールが……応えてくれない……」",
|
||
"382001011_46": "「こ、こっちもダメデスッ!」",
|
||
"382001011_47": "「どうして……?」",
|
||
"382001011_48": "「ウフフフ……」",
|
||
"382001011_49": "「止めて差し上げただけですのよ?\\n その装束の中の流れをね?」",
|
||
"382001011_50": "「聖遺物、オケアノス……」",
|
||
"382001011_51": "「まさか、フォニックゲインの流れに干渉して、\\n ギアの機能を停止させたのですか……ッ!?」",
|
||
"382001011_52": "「そんな……それじゃあわたしたちは、\\n もうギアを纏えないの……?」",
|
||
"382001011_53": "「ギアもなしに、ガーディアンと同等の相手と渡り合う\\n 手段なんて……」",
|
||
"382001011_54": "「フフ、その装束を失っただけで、えらい慌てようですわね」",
|
||
"382001011_55": "「それで……次の希望は?\\n その次は?」",
|
||
"382001011_56": "「――いくらでも手折って差し上げますわ」",
|
||
"382001011_57": "「…………」",
|
||
"382001011_58": "「……だから、言ったのに……」",
|
||
"382001011_59": "「どうして……どうして、\\n 殺してくれなかったんですか……」"
|
||
} |