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2022-12-28 12:03:17 +03:00

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{
"389000821_0": "「う……ッ!",
"389000821_1": " こ、これは……ッ!?」",
"389000821_2": "「な、なんデスかこれは……ッ!?",
"389000821_3": " まるで世界が色を失ってるみたいデス……ッ!?」",
"389000821_4": "「ぐぐグ……\\n グゲげェゲゲッ」",
"389000821_5": "「あの人は、もう……\\n ヒトの心は……」",
"389000821_6": "「さながらココは地獄の入り口ってところデスか……ッ」",
"389000821_7": "「いや……確かに感じる。悪魔に歪められようとしている世界を、\\n 今も女神が護ってくれている……」",
"389000821_8": "「そうだろう?\\n 不全の女神よ……」",
"389000821_9": "「これは……さっきよりはっきりと感じるデスッ!\\n ニケさんと、アタシたちのギアから、あったかい力を……ッ」",
"389000821_10": "「ああ……だが、恐らく今だけではないのだろう。\\n ニケは最初から、我々を……この世界を護ろうとしてくれていた」",
"389000821_11": "「ずっと前から……デスか?」",
"389000821_12": "「あッ、もしかして……ッ!?」",
"389000821_13": "「そうだ。恐らく外部との通信が断絶したのは、ニケの力だ。\\n 強まる聖遺物の力を船の外へ漏らさないために……」",
"389000821_14": "「でも、わたしたちという力に共鳴しやすい器が現れたことで、\\n その力がコントロール不全に陥った……」",
"389000821_15": "「はじめからずーっと、\\n ニケさんは悪魔と戦い続けていてくれたんデスね……」",
"389000821_16": "「ぐ、ゥ……ッ! ニケよ、それがそなたの……ッ!\\n 不全の誇りだとでも言うつもりか……ッ」",
"389000821_17": "「認めぬ……認めぬぞ、ニケ……ッ!\\n そなたは……私の世界の、私だけの、『完全』な……ッ」",
"389000821_18": "「哀れな……\\n あれが悪魔に魂の全てを喰らわれた者の末路か……」",
"389000821_19": "「翼さん、あの人は……」",
"389000821_20": "「…………」",
"389000821_21": "「2人とも、まだ戦えるな……?」",
"389000821_22": "「……はい」",
"389000821_23": "「ニケさんも、そろそろ休憩させてあげるデスよッ!\\n アタシたちと同じ、『不全の』想い、託されたデスッ」",
"389000821_24": "――――",
"389000821_25": "「ァ……アア……ッ! どうして――ド、して……\\n わた、わタ、しの……完全なる、戦メがみ、よ……ッ」",
"389000821_26": "「せめて、介錯は我らの手で……ッ!」",
"389000821_27": "「奴が生涯をかけて渇望した、ニケの……ッ!\\n 戦女神の誇りを宿す、このギアで……ッ」"
}