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"389000121_0": "「お疲れ様、みんな。\\n 無事に帰ってきてくれて、何よりだわ」",
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"389000121_1": "「シャワーも浴びてスッキリッ!",
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"389000121_2": " ……なーんて、すぐ切り替えられない自分が恨めしいのデス」",
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"389000121_3": "「あまり気に病むな、暁。\\n 密輸組織を捕らえられぬまま撤退した悔しさはわたしも同じだ」",
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"389000121_4": "「あの、それで回収したものは……?」",
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"389000121_5": "「今、エルフナインちゃんが解析を進めているところよ。\\n 司令もそれに立ち会ってるわ」",
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"389000121_6": "「くぅ……それでもやっぱり歯がゆいデスッ!\\n 一網打尽にするつもりだったのにッ!」",
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"389000121_7": "「こだわるなあ。今回の任務の主目的は、\\n あくまでも完全聖遺物『メフィストフェレスの薬』の回収だよ」",
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"389000121_8": "「確かに、その聖遺物を所持していた組織まで押さえられれば\\n 大金星だったけど――」",
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"389000121_9": "「あいたッ!」",
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"389000121_10": "「こら、もうちょっと言葉を選ぶッ」",
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"389000121_11": "「……そもそもわたしたち、\\n 密輸組織のリーダーらしい人を見つけられなかった」",
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"389000121_12": "「言い訳かもしれないけど、\\n みんな同じようなローブ姿で……」",
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"389000121_13": "「ちーっとも見分けがつかなかったデスよ。",
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"389000121_14": " まったく、ボスならボスらしくしてろってんデスッ!」",
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"389000121_15": "「小規模な組織であればあるほど、居るべき場所に居るはず。\\n だが、それが見当たらなかったとなると……」",
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"389000121_16": "「あのときもっと戦ってたら、\\n リーダーを引きずり出せてたかもしれなかったデスよ」",
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"389000121_17": "「気持ちを汲んでやれず、すまないな。\\n 撤退のタイミングを判断したのはわたしだ」",
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"389000121_18": "「――あッ……ご、ごめんなさいデス。\\n 責めるつもりじゃなくてデスね……ッ!」",
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"389000121_19": "「気にしなくていい。\\n 2人の気持ちはわかっているつもりだ」",
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"389000121_20": "「翼さん……」",
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"389000121_21": "「わたしが大立ち回りをして囮となり、\\n 息の合った2人で内部に潜入、聖遺物の奪還を図る……」",
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"389000121_22": "「しかしもっと別の、最良な方法があったかもしれない。\\n まだまだだな、わたしも……」",
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"389000121_23": "「や、やめてほしいデスよッ!\\n 翼さんは悪くないデスッ!」",
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"389000121_24": "「その……ちょっとだけ焦っていたデスよ。\\n 近頃、小さな失敗ばっかりしてたデスから……」",
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"389000121_25": "「切ちゃんのせいじゃないよ。\\n わたしがもっと内部調査をがんばってたら……」",
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"389000121_26": "「いや、わたしの責任だ。\\n すまなかった」",
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"389000121_27": "「違うデスッ!\\n 至らないのはアタシで……」",
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"389000121_28": "「ううん、わたしが……」",
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"389000121_29": "「しかしだな……」",
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"389000121_30": "「みんな、そこまでにしましょう?",
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"389000121_31": " 大人顔負けの謝罪合戦は見ていて忍びないわ」",
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"389000121_32": "「さっきも言ったけど、任務は達成しているわけだしね。\\n 改めて組織を追うときに、最善策を考えればいい」",
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"389000121_33": "「そう、ですね……その通りです。",
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"389000121_34": " 先に立たない後悔を嘆くより、善後策を講じなければ」",
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"389000121_35": "「切り替えるのも……必要デスね。\\n 次に引きずってなるものかデスッ」",
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"389000121_36": "「うん、それはそうだね。",
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"389000121_37": " ……あ、それなら気になってたことがあるんですけど」",
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"389000121_38": "「うん? 司令もまだ戻ってこないし、\\n 俺たちで答えられることならなんでも答えるよ」",
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"389000121_39": "「ありがとうございます。\\n えっと、それじゃあ――」"
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