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"388000711_0": "雪中行軍",
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"388000711_1": "「皆さんからの報告を聞く限り、アカオニは消耗状態から\\n ほとんど回復していると思われます」",
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"388000711_2": "「二課への再襲撃は、そう遠くないでしょう。\\n ですので、当初の予定を早め、修行の大詰めといきます」",
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"388000711_3": "「この修行を現実世界で行った場合、命の危険さえあります。\\n 精神世界とはいえ、皆さんの安全は保障できません」",
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"388000711_4": "「重ねて確認します。\\n ――覚悟はよろしいですか?」",
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"388000711_5": "「答えなら決まっているわ」",
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"388000711_6": "「ああ、もちろんだ」",
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"388000711_7": "「やってください。\\n 覚悟ならできています」",
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"388000711_8": "「……わかりました。\\n それでは、まずは場所を移しましょう」",
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"388000711_9": "「ここは……雪山?」",
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"388000711_10": "「なんて寒さだ……ッ!\\n 精神世界だってのが嘘みたいだ」",
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"388000711_11": "「ここはかつて、僕も修行をした場所です。\\n 着の身着のまま、ここに放り出されたものです」",
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"388000711_12": "「こんなところで……。",
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"388000711_13": " わたしたちは、ギアを纏ってもいいんですか?」",
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"388000711_14": "「ええ、構いませんよ」",
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"388000711_15": "「そういうことなら、遠慮はしないわ」",
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"388000711_16": "「Seilien coffin airget-lamh tron――」",
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"388000711_17": "「ギアを纏えば、このくらいの寒さなんて……、",
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"388000711_18": " ……ッ!?」",
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"388000711_19": "「どういうことだ、こりゃ……ッ!?」",
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"388000711_20": "「ギアには温度変化への耐性もあるはずなのに……」",
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"388000711_21": "「ここは僕が作った精神世界です。\\n 現実世界と同じだとは思わないでください」",
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"388000711_22": "「なるほど。\\n 確かにこれは過酷な環境だわ」",
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"388000711_23": "「それで、あたしたちは何をすればいいんだ?」",
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"388000711_24": "「僕は山頂で皆さんを待ちます。\\n そこまで、巻物を奪いに来てください」",
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"388000711_25": "「そこまで辿り着いた方にのみ、\\n 草薙の秘伝を授けます」",
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"388000711_26": "「草薙の秘伝……それを手にすることで、\\n 修行が完成するということですね」",
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"388000711_27": "「だけど、辿り着いた方にのみ、って……。\\n まるで、誰か脱落するみたいな言い方だな?」",
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"388000711_28": "「……それだけ厳しい修行ということです。\\n 無茶をすれば、命の保証はできません」",
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"388000711_29": "「どうかそのことを忘れず、適切な判断をしてください」",
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"388000711_30": "「行っちまった……\\n あの目、本気だな」",
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"388000711_31": "「とりあえず、山頂を目指しましょう。\\n ギアの防寒機能が働かない以上、時間をかけるのは危険だわ」",
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"388000711_32": "「待ってくださいッ!\\n 何かいます……ッ!」",
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"388000711_33": "「なるほど。\\n こいつらの相手も、試練のうちってわけか」",
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"388000711_34": "「いい加減戦い慣れてきたとはいえ、油断はしないで」",
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"388000711_35": "「できるだけ、体力を温存しながら戦いましょう」",
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"388000711_36": "「ああ、了解した。",
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"388000711_37": " ――行くぞッ!」"
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