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"385001021_0": "「邪竜の力を宿したシンフォギアと、アンドロイド駆体。\\n なるほど、まともにやり合えば、確かに脅威でしょう」",
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"385001021_1": "「ですが、あなた方も私と同じく、\\n 消耗しきっているはず」",
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"385001021_2": "「あんたがそれを認めるなんて、\\n どういう風の吹き回し?」",
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"385001021_3": "「1つだけ、\\n あなた方に訊きたいことがあったのですよ」",
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"385001021_4": "「ききたい、こと……?」",
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"385001021_5": "「――あなた方は弱い」",
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"385001021_6": "「い、言うに事欠いて\\n なんてこと言いやがるデスかッ!?」",
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"385001021_7": "「ですが、幾度その心を折っても完全に折れることがない。\\n 人はそう簡単に強くはなれないというのに、何故です?」",
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"385001021_8": "「……認めましょう。あの神殺しを持つ装者でなければと\\n 侮っていましたが、私は認識を誤っていた」",
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"385001021_9": "「かつての我々は、――ベアトリーチェ様は。\\n まさにその得体の知れなさに敗れたのです」",
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"385001021_10": "「……仰々しく、何を言い出すのかと思えば」",
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"385001021_11": "「ええ、本当に」",
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"385001021_12": "「わたしは……わたしたちは、弱い。\\n そう簡単には、変われません」",
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"385001021_13": "「だからこそ、手を差し伸べてくれるすべての人たちの\\n 助けを借りて、運命に抗うんですッ!」",
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"385001021_14": "「それは他力本願というものです。\\n 弱さを誇示して情けを乞うのが、あなた方の戦い方ですか?」",
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"385001021_15": "「情けなんかじゃない。\\n わたしたちは、仲間を助けたいからここにいる」",
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"385001021_16": "「仲間のために戦うことを、誰かのために戦うことを、\\n 情けだなんて呼ばせないデスッ!」",
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"385001021_17": "「わたしたちは、\\n 今日まで積み重ねてきたすべてに誇りを持っている」",
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"385001021_18": "「その中で出会った相手を信じているから、頼ることができる」",
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"385001021_19": "「並行世界を喰らいつくし、手を結べたかもしれない未来を\\n 否定してきたあんたには、分からないでしょうね」",
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"385001021_20": "「…………。\\n 覚えておきましょう、シンフォギア装者たちよ」",
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"385001021_21": "「な、なんデスかこの揺れはッ!?」",
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"385001021_22": "「お城全体が崩れ始めてるッ!\\n このままじゃ、崩落に巻き込まれる……ッ!」",
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"385001021_23": "「私としても、今は世界蛇の核を護ることが第一。\\n この勝負、預けさせていただきますよ」",
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"385001021_24": "「これは宣戦布告です。\\n 次こそは、あなた方を全力で排除します」",
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"385001021_25": "「何を笑って……ッ!」",
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"385001021_26": "「かつての私であれば、その時こそがあなた方の終わりだと\\n 申し上げたでしょう」",
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"385001021_27": "「ですが、そう。\\n 私は、世界蛇の巫女、ベアトリーチェ様の腹心」",
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"385001021_28": "「それを承知で、私に、我々に向かってくるのなら――",
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"385001021_29": " その時こそ、どちらかが滅びる時と心得なさい」",
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"385001021_30": "「待ちなさ――」",
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"385001021_31": "「姉さん、危ないッ!」",
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"385001021_32": "「か、間一髪デス……ッ!」",
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"385001021_33": "「マリアさん、今は――ッ」",
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"385001021_34": "「く……分かってるッ!\\n やむを得ない、撤退するわッ!」",
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"385001021_35": "「姉さん、こんなところで1人で考え事?」",
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"385001021_36": "「……ま、そんなところよ。\\n 呪いのおかげで、今までセレナと一緒にいられた――」",
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"385001021_37": "「呪いと祝福は裏表一体、\\n よく言ったものだわと思ってね」",
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"385001021_38": "「……」",
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"385001021_39": "「暗い顔はなしよ?\\n 言ったでしょう、後悔なんてないって」",
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"385001021_40": "「うん。\\n この状況は、わたしたちで掴み取ったものだもの」",
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"385001021_41": "「一時的なものだとしても、\\n ウロボロスを撤退させることができた」",
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"385001021_42": "「ええ。この時間稼ぎは……\\n そうね、言うならば大いなる時間稼ぎよッ」",
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"385001021_43": "「……それに、わたしの運命が世界蛇復活に、\\n 世界を滅ぼすために使われるなんて」",
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"385001021_44": "「あっていいことじゃないのよ。\\n あの男とは、決着をつけなくちゃいけない」",
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"385001021_45": "「だから、セレナ――」",
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"385001021_46": "「やることは、たくさんあるものね。\\n 手伝ってくれ、なんて言いっこなしだよ? 姉さん」",
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"385001021_47": "「手伝う、じゃない。\\n わたしは――姉さんと一緒に、ケリをつけにいくの」",
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"385001021_48": "「フフ……ええ、その通りねッ!\\n 一緒に戦っていきましょう。――これからも、共にッ!」"
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