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"383000211_0": "帰還作戦",
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"383000211_1": "「ただいま帰投しましたッ!」",
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"383000211_2": "「ああ、ご苦労だったな。\\n それで、そちらの少女たちが……」",
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"383000211_3": "「<ruby=しらい ゆゆ>白井夢結</ruby>です。\\n こちらは――」",
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"383000211_4": "「はい! \\n <ruby=ひとつやなぎ りり>一柳梨璃</ruby>です! よろしくお願いします!」",
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"383000211_5": "「楓・<ruby=ジョアン>J</ruby>・ヌーベルですわ」",
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"383000211_6": "「S.O.N.G.司令官の、風鳴弦十郎だ。\\n 君たちは……」",
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"383000211_7": "「梨璃ちゃんたちは、\\n 怪しい人じゃないですよッ!」",
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"383000211_8": "「響さん……!」",
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"383000211_9": "「前に、わたしと未来とクリスちゃん、それからキャロルちゃんで\\n 一緒に梨璃ちゃんたちの並行世界に行って――」",
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"383000211_10": "「みんなで協力してカルマノイズを倒したんですッ!\\n そうだよねッ!?」",
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"383000211_11": "「はい!\\n お姉様も楓さんも一緒に戦いました!」",
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"383000211_12": "「それに、梨璃ちゃんの武器、グングニルって言うんですッ!\\n わたしのガングニールとおんなじ由来みたいでッ!」",
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"383000211_13": "「だからッ!\\n 絶対に怪しい人ではありませんッ!」",
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"383000211_14": "「響さん……、\\n 庇っていただいてありがとうございます!」",
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"383000211_15": "「大丈夫だ。\\n 別に、彼女たちを疑っているというわけではない」",
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"383000211_16": "「え、そうなんですかッ!?」",
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"383000211_17": "「響くんたちが、彼女たちの並行世界でカルマノイズと\\n 戦った際の報告は受けているからな」",
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"383000211_18": "「なるほど……。\\n 彼女たちが、話に聞いた『リリィ』だったというわけですか」",
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"383000211_19": "「そんなことがあったんデスねぇ」",
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"383000211_20": "「その件については、\\n 暁も話を聞いていたと思うが……」",
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"383000211_21": "「――え?\\n も、もちろん覚えているデスよ……ッ!」",
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"383000211_22": "「要するに、装者とリリィさんとのコラボレーションが、\\n 過去にも並行世界であったんデスよねッ!」",
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"383000211_23": "「その節は、お世話になりました!」",
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"383000211_24": "「でもまさか、こんな形で\\n 再会することになるとは思いませんでしたわ……」",
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"383000211_25": "「それについて、詳しく知りたい。\\n ここに来た経緯を聞かせてもらえないか?」",
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"383000211_26": "「それではわたくしより、\\n ご説明さしあげますわ……!」",
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"383000211_27": "「なるほど。君たちリリィは今日も、\\n ヒュージ討伐の任務に当たっていた――」",
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"383000211_28": "「しかし、空間上に開いた穴――ワームホールに梨璃くんが\\n 引き込まれてしまったと……」",
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"383000211_29": "「梨璃さんを助けるため、夢結様とわたくしも\\n すぐに飛び込みましたの!」",
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"383000211_30": "「そして、そこからはご存じのとおりですわ」",
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"383000211_31": "「気が付いたら別の世界にいるわ、\\n ワームホールが閉じてしまうわで……」",
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"383000211_32": "「とりあえず、響さんの所属するこのS.O.N.G.に\\n お邪魔したというわけですわ!」",
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"383000211_33": "「君たちがこの世界に現れた経緯についてはよく分かった」",
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"383000211_34": "「S.O.N.G.の達成すべき目標は2つだな」",
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"383000211_35": "「1つはワームホールから現れるヒュージの対処をすること。\\n そしてもう1つは、彼女たちを元の世界に帰してやることだ」",
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"383000211_36": "「――!\\n 協力していただけるのですか?」",
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"383000211_37": "「もちろんッ!\\n 困ったときは、持ちつ持たれつだよッ!」",
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"383000211_38": "「ありがとうございます!」",
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"383000211_39": "「ですが、そもそも、\\n わたくしたちは何に巻き込まれましたの?」",
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"383000211_40": "「それについては、ボクから説明させてもらいます」",
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"383000211_41": "「あれ?\\n キャロルちゃんもいたの?」",
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"383000211_42": "「え、え?」",
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"383000211_43": "「また会えて嬉しいよ!\\n でも、雰囲気が変わったような……?」",
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"383000211_44": "「確かに、あの生意気な刺々しさが消えたような気がしますわ。\\n 大人になりましたのね……身体は小さいままですが……」",
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"383000211_45": "「あ、あの。ボクは、エルフナインと言います。\\n キャロルとは……えっと、双子のようなものと思っていただければ」",
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"383000211_46": "「別人でしたの……それは失礼しましたわ。\\n あまりに似ていたものですから……」",
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"383000211_47": "「わたしも、ごめんなさい!」",
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"383000211_48": "「コ、コホン。",
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"383000211_49": " それでは改めて――」",
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"383000211_50": "「まず、リリィの方々に確認したいのですが、\\n あのワームホールに心当たりはありますか?」",
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"383000211_51": "「ヒュージは、『ケイブ』と呼ばれる\\n 通り道で空間を繋ぎ、移動する」",
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"383000211_52": "「あのワームホールによく似ていたけれど、\\n ケイブとは別のものだと思うわ」",
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"383000211_53": "「確かに、ケイブが並行世界に繋がっていたり、\\n 人が引き込まれたりなんて聞いたことがありませんわ」",
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"383000211_54": "「ワームホールを解析したところ、\\n ギャラルホルンの作るゲートと同じ波形が観測できました」",
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"383000211_55": "「じゃあやっぱり、あのワームホールは\\n ギャラルホルンが原因なんデス?」",
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"383000211_56": "「ですが、ギャラルホルンのゲートの\\n 波形との一致率は、ちょうど半分でした」",
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"383000211_57": "「なんデスとッ!?」",
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"383000211_58": "「ワームホールからヒュージが出現したことを考えると、\\n もしかすると残りの半分は、ケイブなのかもしれません」",
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"383000211_59": "「――!?\\n なぜ、そんなことに?」",
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"383000211_60": "「以前、響さんたちが梨璃さんたちの並行世界に行った際、\\n ギャラルホルンのゲートによって2つの世界は繋がった」",
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"383000211_61": "「はい。恐らく、ヒュージが偶然、ギャラルホルンのゲートの\\n 近くにケイブを発生させたことで――」",
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"383000211_62": "「互いが干渉し合い、暴走して、イレギュラーな\\n ワームホールを生み出してしまったのではないでしょうか」",
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"383000211_63": "「名推理だよ、エルフナインちゃんッ!」",
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"383000211_64": "「とはいえ、推測の域は出ないのですが……」",
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"383000211_65": "「なるほど、なんとなく状況は理解できましたわ。\\n 何しろ、実際にここにいるわけですし」",
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"383000211_66": "「だけど、ワームホールは閉じてしまったのではなくて?\\n ヒュージもわたくしたちも、もう通れないのでは……」",
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"383000211_67": "「じゃあ、やっぱりわたしたち、\\n 帰れないんですか……?」",
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"383000211_68": "「……っ!?」",
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"383000211_69": "「不謹慎ながら、考えてしまいますわ」",
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"383000211_70": "「見知らぬ世界で、梨璃さんとの2人きりの新生活、\\n それも悪くはありませんわね!!」",
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"383000211_71": "「ですが、悲しむ梨璃さんの顔見たくないのも事実!\\n ああ、わたくしどうすればいいのでしょう!!」",
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"383000211_72": "「……あ、あの、心の声が漏れちゃってるみたいデスよ?\\n それに、突然クネクネし始めたデスけど……」",
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"383000211_73": "「今忙しいから放っておいてくださいまし!!」",
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"383000211_74": "「ご、ごめんなさいデスッ!」",
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"383000211_75": "「2人きり……。\\n わたしもいるのだけど……」",
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"383000211_76": "「ワームホールについてなのですが、閉じてはいても、\\n 消滅したわけではないことが分かりましたッ!」",
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"383000211_77": "「あのワームホールは不安定で、穴が開いた活性状態と、\\n 閉じてしまう非活性状態を行き来しているようです」",
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"383000211_78": "「活性状態になれば、またワームホールが開かれます。\\n そこに飛び込むことさえできれば――」",
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"383000211_79": "「元の世界に戻れるんですね!」",
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"383000211_80": "「何事だッ!?」",
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"383000211_81": "「ワームホールが、再び活性化を始めましたッ!\\n ゲートが開きましたが……同時にヒュージも出現ッ!!」",
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"383000211_82": "「やはり、すんなりと通してはもらえないか。\\n お前たち、行けるか?」",
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"383000211_83": "「はい、勿論ッ!」",
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"383000211_84": "「リリィのみんなは、本部と通信ができるよう\\n 通信装置を持っていけ」",
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"383000211_85": "「ありがとうございます」",
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"383000211_86": "「目標はヒュージの撃退および、\\n リリィたちの帰還だッ! 頼んだぞッ!」",
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"383000211_87": "「了解(デース)ッ!」"
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