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2021-12-29 21:20:38 +03:00

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{
"371000511_0": "狙われた黒髪の乙女",
"371000511_1": "「……青い空。白い雲」",
"371000511_2": "「そして……目の前に広がるのは……!」",
"371000511_3": "「真っ白なビーチ!」",
"371000511_4": "「美遊、あの島まるごと、\\n ルヴィアさんの私有地なんだよね」",
"371000511_5": "「うん、そう言ってた」",
"371000511_6": "「この大きなクルーザーだけでも驚いたけど、\\n まさか無人島まで持っているとはね」",
"371000511_7": "「あんな綺麗な砂浜を貸し切れるなんて、\\n 連れてきてくれたルヴィアさんには本当に感謝だよー」",
"371000511_8": "「な、なに!?\\n 船の故障」",
"371000511_9": "「イリヤさーん!\\n たいへんですー」",
"371000511_10": "「大怪獣2匹……もとい、\\n 凛さんとルヴィアさんが喧嘩を始めてしまいました」",
"371000511_11": "「そんな!?\\n せめて島に着くまで我慢できなかったの」",
"371000511_12": "「やっぱりこうなっちゃったか……。\\n まったく、しょうがない人たちね」",
"371000511_13": "「そんなことより自分の心配をした方がいいですよ」",
"371000511_14": "「ルヴィア様と遠坂様によって、\\n 船尾に修復不可能な損傷が発生致しました」",
"371000511_15": "「この船すでに、悲劇の豪華客船と\\n 同じ運命を辿ること間違いなしです」",
"371000511_16": "「そ、それって――」",
"371000511_17": "「いやー!!\\n 沈み始めてるんですけど」",
"371000511_18": "「イリヤ、飛び込んで!」",
"371000511_19": "「もう……どうしてこうなるのー!!」",
"371000511_20": "「ぜぇ……はぁ……」",
"371000511_21": "「死ぬかと思った……」",
"371000511_22": "「……大丈夫? イリヤ」",
"371000511_23": "「な、なんとか……」",
"371000511_24": "「あー、皆さん命からがら\\n 逃げおおせたところすみませんが……」",
"371000511_25": "「この島、とってもヤバい気配MAXです!\\n すぐに伏せてください」",
"371000511_26": "「――へ!?」",
"371000511_27": "「ここ、今度はなに!?」",
"371000511_28": "「……ということがありまして、\\n いつのまにか気を失って散り散りになり……」",
"371000511_29": "「気が付いた時には研究所があるというこの島にいて、\\n 皆さんと出会ったというわけです」",
"371000511_30": "「そっか。\\n ここはルヴィアさんの無人島とは、別の島だったんだ」",
"371000511_31": "「大変だったね」",
"371000511_32": "「それに無事に元いた無人島に帰れたとしても、\\n 帰りの船がないことが厄介ですねぇ」",
"371000511_33": "「あー……今頃船は海の底だろうしね」",
"371000511_34": "「あの2人も懲りないわよね、本当」",
"371000511_35": "「その凛さんとルヴィアさんって人たちは、大丈夫なんデス?」",
"371000511_36": "「そうね。\\n 船で沈んだくらいで死ぬようなタマじゃないわ」",
"371000511_37": "「……ったく、ひどい話だな。\\n そいつら、保護者代わりなんだろ」",
"371000511_38": "「まぁ……はい……」",
"371000511_39": "「安心しろ。少なくともあたしはそんな風に扱ったりしない。\\n 必ず無事に送り届けてやるからな」",
"371000511_40": "「あ、ありがとうございます……!」",
"371000511_41": "「なんの打算もない優しさがこんなに心に染みるなんて……」",
"371000511_42": "「けどその前に1つ、どうしても\\n 分からないことがあるから教えてくれ」",
"371000511_43": "「結局……どうやってその無人島から、\\n この島にやってきたんだ」",
"371000511_44": "「それも見当はついています。\\n わたしたちはあなた方から見て、並行世界の人間――」",
"371000511_45": "「似ているようで違う世界からやってきた、迷い人なんです」",
"371000511_46": "「ええ!?\\n ここって、別の世界なの」",
"371000511_47": "「はい。様々な状況を鑑みて、そうとしか考えられません」",
"371000511_48": "「思った以上に大変な事態に巻き込まれてるみたいね……」",
"371000511_49": "「そんな大事な話、どうして今まで黙ってたの」",
"371000511_50": "「申し訳ありません。目まぐるしい展開が続いたので、\\n お伝えする機会がなく……」",
"371000511_51": "「あーなるほど。\\n それなら魔法少女なんて連中が出てきても、不思議じゃないか」",
"371000511_52": "「うん、納得」",
"371000511_53": "「え……?\\n 皆さんビックリしないんですか」",
"371000511_54": "「これまで何度も\\n 並行世界に行ってるからな」",
"371000511_55": "「へえ、この世界の技術はすごいんですね……!」",
"371000511_56": "「いや、あたしらだって仕組みが分かってるわけじゃない。\\n たまたま使えてるみたいなもんだ」",
"371000511_57": "「知らない並行世界に迷い込んじゃったこともあるデスよッ!」",
"371000511_58": "「みんなは、逆にこの世界に迷い込んじゃったんだね」",
"371000511_59": "「いやぁ、ちょうど良かった!\\n それなら小難しい説明に尺を使わなくてすみますね」",
"371000511_60": "「ここからは推測ですが――」",
"371000511_61": "「今この島は、なんらかの巨大なエネルギーが引き金となり、\\n 並行世界間の境界が歪んでいる状態です」",
"371000511_62": "「その結果、違う世界の同じ位置にあった島が\\n 重なり合っていて――」",
"371000511_63": "「それぞれの島の上にいた人間は、まるで同じ空間に\\n いるかのようにこうして出会っている、ということのようです」",
"371000511_64": "「別の世界の島が重なって……、\\n 確かに本部の連中がそんなことを言っていたな」",
"371000511_65": "「島に入った途端、通信が繋がらなくなったのはそのせい?」",
"371000511_66": "「2つ分の世界が重なっているわけですから、\\n 空間に歪みが生じてしまっているのでしょう」",
"371000511_67": "「む、むむむ……??\\n ややこしくなってきたデス……」",
"371000511_68": "「よーし、おかげで必要な情報は出そろった」",
"371000511_69": "「といいますと?」",
"371000511_70": "「ここには聖遺物っていう、\\n 人知を超えたアイテムを扱う研究施設があったんだ」",
"371000511_71": "「聖遺物は大きなエネルギーを内包してる」",
"371000511_72": "「十中八九、今回の事件は\\n その聖遺物絡みと見て間違いないだろ」",
"371000511_73": "「では、その聖遺物を無力化――もしくは排除すれば、\\n すべて解決ということでしょうか」",
"371000511_74": "「いまできるのは、それくらいだな。\\n 問題はそれがこの島のどこにあるかだが……」",
"371000511_75": "「あの黒い怪物……\\n 倒した際に生まれた霧は、全部森の奥に消えました」",
"371000511_76": "「そこに手がかりはないでしょうか?」",
"371000511_77": "「なるほど。\\n 確かに、あんな怪物を生み出せるのは、聖遺物くらいかも」",
"371000511_78": "「怪物も聖遺物絡みですかー。\\n 問題は、あれが何を目的としているのかですが……」",
"371000511_79": "「怪物が消えたっていう森の奥に行けば\\n どのみち全部分かりそうだな」",
"371000511_80": "「――よし、あたしたちは仲間の救出のために、\\n そっちは元の世界へと帰るために――」",
"371000511_81": "「お互い利害は一致してるはずだ。\\n ここは一時共闘といかないか」",
"371000511_82": "「いいんですか?\\n 正直、わたしたちは戦力として当てになりません」",
"371000511_83": "「美遊さんのおっしゃる通りです。境界の歪みの影響で、\\n 他の並行世界への干渉がしづらくなって……」",
"371000511_84": "「魔力を少量しか使用できなくなってしまいましたので」",
"371000511_85": "「そんなの関係ないデスッ! イリヤも美遊も、\\n それにクロも、皆魔法少女の先輩デスッ」",
"371000511_86": "「うん。元の世界に帰れるよう、手伝います」",
"371000511_87": "「ですってイリヤさん!\\n 良かったですね 持つべき者は良き後輩――」",
"371000511_88": "「あれ、イリヤさん?」",
"371000511_89": "「……そういえば、クロもいない」",
"371000511_90": "「なッ!?\\n いつの間に……」"
}