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"371000311_0": "誕生! 新魔法少女!",
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"371000311_1": "「――!\\n 囲まれた……!」",
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"371000311_2": "「どうしてさっきから美遊ばっかり……!\\n 掴まって!」",
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"371000311_3": "「待ってイリヤ!\\n わたしはいいから――」",
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"371000311_4": "「大丈夫、飛んで逃げれば――」",
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"371000311_5": "「あいた!?」",
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"371000311_6": "「うそ、飛ぶこともできなくなってる!?」",
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"371000311_7": "「――ッ!\\n アタシが退路を作るデスッ!」",
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"371000311_8": "「掴まってッ!」",
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"371000311_9": "「ひゃあ!?」",
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"371000311_10": "「ここなら少し、時間を稼げるはず……」",
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"371000311_11": "「今のうちに調子を整えるデスッ!」",
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"371000311_12": "「ルビー…、飛べなくなってるんだけど…?」",
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"371000311_13": "「あ、えーっと……イリヤさん。\\n それについてお伝えしないといけないことがあって――」",
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"371000311_14": "「な、何……急に改まって?」",
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"371000311_15": "「わたしたちが巻き込まれたあの地震……。あれ以来、\\n どうもうまく並行世界に接続することができないんですよね」",
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"371000311_16": "「要するに、魔力の供給源をほぼ絶たれている状態なんです」",
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"371000311_17": "「じゃ、じゃあ……」",
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"371000311_18": "「はい。今のイリヤさんは戦う力をほとんど持たない、\\n ただのコスプレ少女ということです!」",
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"371000311_19": "「え、えぇぇぇぇーーー!?」",
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"371000311_20": "「攻撃が弱くなったのも空が飛べなくなったのもそのせい!?\\n それなら早く言ってよ……!!」",
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"371000311_21": "「ちなみに、サファイアちゃんも同じ状態ですよ」",
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"371000311_22": "「ちょっと美遊……!\\n 今の話、聞いてたでしょ……!」",
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"371000311_23": "「大丈夫。自棄になった訳じゃないから」",
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"371000311_24": "「…………」",
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"371000311_25": "「見て。わたしたちの攻撃――\\n 『魔力』による攻撃は、確かに敵に届いてる」",
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"371000311_26": "「……ッ! 確かにアタシたちの攻撃が当たった時は\\n 怪物の身体が霧みたいに吹き飛ぶだけだったデス……ッ!」",
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"371000311_27": "「2人の攻撃は、痒がってるだけに見えるけど……\\n 逆に言えば、ちゃんと当たってるってこと?」",
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"371000311_28": "「はい。敵性反応を分析する限り、あれはエネルギーの凝縮体……\\n どちらかと言えば魔力に近い存在です」",
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"371000311_29": "「エネルギーの出力自体は凄まじくとも、物理的な破壊を主とする\\n お2人の攻撃手段では、干渉すら難しいのかもしれません」",
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"371000311_30": "「魔力……」",
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"371000311_31": "「さっきも言ってた、\\n 魔法少女のパワーの源デス?」",
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"371000311_32": "(この反応……やはり彼女たちの力は魔術と無関係……。\\n それどころか、この場所はおそらく――)",
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"371000311_33": "(シー……話がややこしくなるので \\n 今は黙っておきましょう)",
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"371000311_34": "「えー、つまりですね。美遊さんとイリヤさんの\\n 不思議パワーなら、あの敵を倒せるのですが……」",
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"371000311_35": "「フィールド特性でデバフがかかってるので、\\n 戦闘ではほとんどお役に立てません!」",
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"371000311_36": "「そうはっきり言われると、とても辛い……」",
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"371000311_37": "「逆に、そちらのお2人の攻撃はデバフがかかっておらず\\n 威力は十分ですが……」",
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"371000311_38": "「相手との相性が合わず、\\n そもそもが効果なしといったところですかねぇ」",
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"371000311_39": "「役立たずという意味では、\\n どちらも変わらない気がするデス……ッ!」",
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"371000311_40": "「ですがご安心を! このルビーちゃんが\\n しっかりと対策方法を戦闘中に検討していましたとも!」",
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"371000311_41": "「その結果――」",
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"371000311_42": "「……ゴクリ」",
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"371000311_43": "「もうちょっと戦っていただかないと、\\n よく分からないということが分かりました!」",
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"371000311_44": "「デデデースッ!?」",
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"371000311_45": "「あーもう、うちのルビーがごめんなさい……!」",
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"371000311_46": "「ううん。\\n それで何か分かるなら十分助かる」",
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"371000311_47": "「そ、それもそうデスね。時間稼ぎは任せるデスッ!」",
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"371000311_48": "「……だって。ルビー」",
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"371000311_49": "「合点承知です!\\n お任せください!」",
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"371000311_50": "(ほ、本当に大丈夫かな~……)"
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