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"370000521_0": "一方、艦首側捜索中のマリア――",
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"370000521_1": "(警備は<ruby=ろかく>鹵獲</ruby>機ばかりで、\\n 隊員の姿が見当たらないわね……)",
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"370000521_2": "「<size=25>こちらマリア</size>」",
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"370000521_3": "「マリア姉さん、機関室には隊員さんたちが監禁されていたけど、\\n 隊長のマリアさんはいなかったよ」",
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"370000521_4": "「<size=25>そう。こっちもまだ発見できていないわ。\\n 部屋数が多くて、しばらく時間がかかりそうよ</size>」",
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"370000521_5": "「こっちは救出した隊員さんたちを揚陸艇まで\\n 送ってから、そっちを手伝いに行くね」",
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"370000521_6": "「<size=25>居住ブロックにはセンサートラップが多数設置されているわ。\\n 用心して</size>」",
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"370000521_7": "「はい。\\n マリア姉さんも気を付けて……それじゃ、またあとで」",
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"370000521_8": "(確か、士官と隊員は一緒に収容しないのが常道。\\n ということは、こちら側にいる可能性は高いわね)",
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"370000521_9": "(いない……)",
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"370000521_10": "(ここもいない……)",
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"370000521_11": "(……ッ!?\\n やっと見つけたッ!)",
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"370000521_12": "「もごごごごッ!」",
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"370000521_13": "「静かにッ! 今猿ぐつわを外すわ」",
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"370000521_14": "「ぷはッ! えッ? 怪盗……?\\n あなた……まさかとは思うけど……」",
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"370000521_15": "「――覚えていない?\\n わたしは、以前共闘したS.O.N.G.のマリアよ」",
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"370000521_16": "「もちろん、忘れるわけないじゃないッ!」",
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"370000521_17": "「えッ? じゃあそれシンフォギアなの?\\n 格好いい……」",
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"370000521_18": "「あまりジロジロ見ないで。\\n 潜入するのに都合がいいのだけど……結構恥ずかしいのよッ!」",
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"370000521_19": "「……ふーん」",
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"370000521_20": "「あ、それで?\\n どうしてあなたが?」",
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"370000521_21": "「妹さんに言われて、あなたの救出に来たわ」",
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"370000521_22": "「――妹はッ!?\\n セレナは無事なのね?」",
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"370000521_23": "「静かに。\\n 怪我1つ負ってないから、安心しなさい」",
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"370000521_24": "「よかった……」",
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"370000521_25": "「手錠も外してあげるから、少し大人しくなさい」",
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"370000521_26": "「セレナはS.O.N.G.に保護されているのね?」",
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"370000521_27": "「いえ、今は別行動だけど、一緒にここに来て――",
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"370000521_28": " って、何よこの複雑な手錠はッ!」",
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"370000521_29": "「戻ってきているのッ!?\\n 今どこに――」",
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"370000521_30": "「ちょっと集中させてッ!\\n どうしてこの手錠、鎖が知恵の輪になってるのよッ!」",
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"370000521_31": "「……捕虜の人権に配慮してるらしいわ。\\n 閉じ込められて退屈しないよう、希望を失わないように……」",
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"370000521_32": "「これもナツミさんが作ったものなのね……。\\n 天才とナントカは紙一重って言うけど……本当に呆れるわ」",
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"370000521_33": "「確かに少しは気を紛らわせることができたわ。\\n でも……ナツミの作るもの、わたしもバカにしてた……」",
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"370000521_34": "「それが原因なのかしら……」",
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"370000521_35": "「……今回のこと?」",
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"370000521_36": "「家族のように思ってた。それに甘えて雑に扱ってた。\\n その結果が、こんなクーデターだなんて……」",
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"370000521_37": "「そんなことでクーデターなんかしないでしょう……。",
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"370000521_38": " ――ッ! 外れたわッ!」",
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"370000521_39": "「えッ!」",
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"370000521_40": "「プッ! アハハハハッ!\\n お、可笑しいッ!」",
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"370000521_41": "「……なんなの、どうしてバラが咲くのッ!?」",
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"370000521_42": "「これも捕虜の体臭予防にって、あのバカが……、\\n アハハハハハハッ!」",
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"370000521_43": "「ハァ……。\\n うちにも1人、仲間のことをバカって呼ぶ子がいるわ」",
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"370000521_44": "「だけど皆、それが信頼や親しみの表れであると知っている。\\n こんな、人を思い遣るバカなものを作る人には……」",
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"370000521_45": "「その通りよッ!」",
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"370000521_46": "「ナツミのバカにッ!\\n クーデターなんて大それた真似ができるわけないわッ!」",
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"370000521_47": "「気持ちは分かるけど……、\\n もう少し状況を把握してもらえないかしら……」",
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"370000521_48": "「なによッ!\\n あなただって騒いでたじゃないッ!」",
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"370000521_49": "「ギギッ!」",
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"370000521_50": "「お客さんが来たわよッ!\\n やれるわね?」",
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"370000521_51": "「ずっと縛られてストレス溜まってるのよッ!\\n 大暴れしてあげるわッ!」",
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"370000521_52": "「ギッ!」"
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