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2021-05-22 15:36:29 +02:00

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{
"363000521_0": "「先輩、本日はお時間いただき、ありがとうございます」",
"363000521_1": "「去年の『女神の歌』の選考について、\\n 知りたいことがあると聞いたけれど……」",
"363000521_2": "「はい、そうなんですッ!」",
"363000521_3": "「こちら、つまらないものですが……」",
"363000521_4": "「ばなな特製のバナナマフィンですッ!」",
"363000521_5": "「まぁ、ありがとう。とっても美味しそうね。\\n あとでゆっくりいただくわ」",
"363000521_6": "「さっそくだけど……、\\n 約束の稽古、付き合ってもらっていいかしら」",
"363000521_7": "「もちろんです」",
"363000521_8": "「第4幕、アポロンと女神たちのシーンね。\\n 行くわよ」",
"363000521_9": "「去年の選考で最終審査まで残った彼女と\\n 神楽たちの演技……楽しみだな」",
"363000521_10": "「……アポロン様、ずっとメレテーの方ばかり見てる……」",
"363000521_11": "「メレテー、やはり、そなたの歌は美しいな」",
"363000521_12": "「当然でしょ? これまで、みんなの歌を束ねてきたのは、\\n あたしなんだからッ」",
"363000521_13": "「でも……そんな仲間たちがいなくなるのは寂しいよ。\\n みんな一緒にいられたらいいのに」",
"363000521_14": "「だが、世界は広いのだ。\\n 私と共にこの地に残る者は、人でいい」",
"363000521_15": "「そっか……。じゃあ、仕方ないね。\\n あたしだって、他の人に譲るつもりはないし」",
"363000521_16": "「ふぅん、さすが言ってくれるわ。\\n けれど勝負はここから……よね アルケー」",
"363000521_17": "「どうしよう……やっぱり、わたしには……。\\n けど……唄うことだけは……負けたくない……ッ」",
"363000521_18": "「これまで負けっぱなしだった\\n アルケーちゃんが……」",
"363000521_19": "「歌に賭ける信念を感じる……。\\n わたしも、彼女のような心の強さを持てたら……」",
"363000521_20": "「……さすがは聖翔さん、いい練習になったわ」",
"363000521_21": "「これは今年の選考も気が抜けないな。\\n 去年以上に完成度を高めなくっちゃ」",
"363000521_22": "「その、去年の選考についてですが……」",
"363000521_23": "「安心しなさい、\\n 今更情報を出し惜しんだりはしないわ」",
"363000521_24": "「でも、今年は去年以上に厳しくなるんじゃないかしら。\\n 何しろ、去年、あんなことがあったばかりだから」",
"363000521_25": "「あんなこと……?」",
"363000521_26": "「昨年の選考で、何かトラブルでも?」",
"363000521_27": "「舞台そのものが大盛況だったから、\\n あまり話題にならなかったようだけど……」",
"363000521_28": "「選考事務局に直談判しにいった子がいたの。\\n 選考に納得できない、って」",
"363000521_29": "「ま、結局『審査は厳正な選考のもとに\\n 判断されたもの』って発表されたんだけど……」",
"363000521_30": "「でも、その子、\\n ちゃんとメレテーの役には選ばれてたのよね」",
"363000521_31": "「主役のアルケー以外で出演するつもりはないって言って、\\n 辞退したって聞いてるわ」",
"363000521_32": "「それは残念ですね……」",
"363000521_33": "「その子が辞退したメレテーだって、\\n わたしが狙ってた役だったのに」",
"363000521_34": "「ま、でもあの子が役を射止めるんだったら、\\n 仕方ないかと思えるぐらいの演技だったけどね」",
"363000521_35": "「どうしても主役のアルケーがやりたいって想いが\\n 強かったのね……」",
"363000521_36": "「その執念……。\\n きっと、彼女が……」",
"363000521_37": "「でも、それ以降、他の舞台でも、\\n 彼女の名前をまったく聞かなくなったの」",
"363000521_38": "「あれほどの演技力だから、\\n 他の舞台に立っていてもおかしくないのに……」",
"363000521_39": "「もし、彼女と『女神の歌』の舞台に立てるのならって\\n 思わなくもないんだけど」",
"363000521_40": "「彼女、確か碧菜……。\\n 井手碧菜って名前だったと思うわ」",
"363000521_41": "「やはり、あの時の……ッ!」",
"363000521_42": "「だけど、彼女が今年選考を受けたところで、\\n 上手くいかないかもしれないわね」",
"363000521_43": "「……それは去年のことがあるからですか?」",
"363000521_44": "「いいえ。運営事務局だってそんなことを\\n いちいち根に持ったりしないはずよ」",
"363000521_45": "「でも……一度舞台から離れた舞台少女が、\\n 感覚を取り戻すことは難しい」",
"363000521_46": "「まあ、仕方がないことだけどね」",
"363000521_47": "「どんな天才でも、歯車が1つ食い違っただけで、\\n 動けなくなってしまう……」",
"363000521_48": "「些細なスランプが原因で、舞台を下りてしまった人なんて\\n この世界では珍しくもないでしょ」",
"363000521_49": "「それは……」",
"363000521_50": "「結局、そういうのは自分で乗り越えるしかないからね。\\n 残念だけど……」",
"363000521_51": "「迷いは自分で乗り越えるしかない、か……」",
"363000521_52": "「翼……?」",
"363000521_53": "「スランプを乗り越えられなかったら……、\\n その時、わたしはどうなってしまうのだろう」",
"363000521_54": "「みんな一斉にスマホ鳴らして、\\n 誰かの呼び出し」",
"363000521_55": "「……そのようです。\\n 本日は、貴重なお話をありがとうございました」",
"363000521_56": "「次は『女神の歌』の選考で会いましょう」",
"363000521_57": "「その日が楽しみです」",
"363000521_58": "「急ぎましょう。\\n オーディションが始まってしまうわ」",
"363000521_59": "「立花、学園はこっちだぞ。\\n どこへ行くつもりだッ」",
"363000521_60": "「碧菜さんの学校ですッ!\\n ちゃんと話し合えば、きっと……ッ」",
"363000521_61": "「何を話し合うつもり?」",
"363000521_62": "「こんなこと、もうやめよう、って。\\n みんなで仲良く舞台に上がろう、って……ッ」",
"363000521_63": "「なんのために?」",
"363000521_64": "「え、なんのためにって……」",
"363000521_65": "「もちろん、碧菜さんのためだよ。\\n こんなこと続けていても、彼女はきっと幸せになれない」",
"363000521_66": "「そう。でも、彼女のことを思うのなら……、\\n 舞台に立つの、あなたが」",
"363000521_67": "「どうして……」",
"363000521_68": "「わたしたちは舞台少女。\\n 舞台の上でしか語り合うことはできない」",
"363000521_69": "「それに、レヴューに行けなかったら\\n 負けになっちゃうしね」",
"363000521_70": "「行こう、レヴューに。\\n ……舞台に」",
"363000521_71": "「華恋ちゃんまで……」",
"363000521_72": "「言いたいことは舞台の上で。\\n それが、舞台少女の流儀だよ」",
"363000521_73": "「……うん、わかった」"
}