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2018-12-27 11:20:51 -05:00

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{
"319000521_0": "「ガングニール並びにブリーシンガメンの\\n 同時制御訓練を再開する」",
"319000521_1": "「ああ……今度こそやってみせる」",
"319000521_2": "「今回はわたしたちが近くでサポートするわ」",
"319000521_3": "「任せてくださいッ!」",
"319000521_4": "「……頼りにしてる」",
"319000521_5": "「なんか堅いですよ、奏さん。\\n もっと気楽に、リラックスしてください」",
"319000521_6": "「ああ……ありがとうな」",
"319000521_7": "「ブリーシンガメンの準備もいいかしら?」",
"319000521_8": "「……ああ。いつでもいける」",
"319000521_9": "「では、まずはガングニールから起動して頂戴」",
"319000521_10": "「Croitzal ronzell gungnir zizzl――」",
"319000521_11": "「適合係数良好。LiNKERのバックファイアの兆候もなし」",
"319000521_12": "「今更こんなところで躓いちゃいられないからな」",
"319000521_13": "「それでは、ブリーシンガメンの起動を開始して」",
"319000521_14": "「ああ……」",
"319000521_15": "「ブリーシンガメン……今度こそ、お前に勝ってみせるッ!」",
"319000521_16": "「アァァァァァ――ッ!!」",
"319000521_17": "「奏さん……頑張ってくださいッ!」",
"319000521_18": "『ほんと……懲りないねえ』",
"319000521_19": "「ここで、退くわけには、いかないから、な……」",
"319000521_20": "『どうしてそこまで、身を削れるのさ?』",
"319000521_21": "『ノイズに殺された家族の復讐だけを目的に\\n 手に入れた力で、今までどれだけ痛みを味わった』",
"319000521_22": "『不釣り合いな力に振り回されて、\\n どれだけ血反吐を吐いてきた』",
"319000521_23": "「そ、それは……」",
"319000521_24": "『思い出してみなよ。\\n 周りには、お前を苦しめる存在しかいないってことを』",
"319000521_25": "『お前にLiNKERを投与して玩具扱いした大人たち』",
"319000521_26": "「違う、ダンナは……了子さんは……。\\n LiNKERだってあたしが望んだこと……」",
"319000521_27": "『護られ、尽くされ、お前への勝手な期待に\\n それ以上で応えるのが当然と思ってる一般人』",
"319000521_28": "「あたしは……みんなを、護って……、\\n ファンに……歌、を……」",
"319000521_29": "『そして……お前と違ってなんの苦労も無くギアに適合して、\\n 正義の味方ですと堂々振る舞う、輝ける天才――』",
"319000521_30": "「つば、さ……」",
"319000521_31": "『どいつもこいつも、体よくお前を利用しているだけだろう?』",
"319000521_32": "『お前が命をすり減らす価値が、あいつらにあると思うか?』",
"319000521_33": "「やめろ」",
"319000521_34": "『血の最後の1滴まで搾り尽くされて、\\n 抜け殻になったら捨てられる――』",
"319000521_35": "「ちがう」",
"319000521_36": "『それがお前の末路――逃れられない運命なのさッ!』",
"319000521_37": "「もう、やめてくれ――ッ!!」",
"319000521_38": "『苦しいんだろう?』",
"319000521_39": "「ああ……苦しいよ……」",
"319000521_40": "『なら、もう全部、あたしに任せてしまえ。\\n 全て明け渡して、眠ってしまうといい』",
"319000521_41": "「全部……忘れ、て……?」",
"319000521_42": "『苦痛も苦悩も、何もかも――。\\n 一切合切、あたしが全部呑み込んでやるからさ』",
"319000521_43": "「グアアアア――ッ!!!」",
"319000521_44": "「アアアアアアアア――ッ!!!」",
"319000521_45": "「奏さんッ!?」",
"319000521_46": "「凄い炎――ッ!?」",
"319000521_47": "「でも、なんだか嫌な炎……」",
"319000521_48": "「ギアの耐熱限界を越える熱量よッ! 下がってッ!」",
"319000521_49": "「くッ……こんなの、どうやって止めればいいの」",
"319000521_50": "「これは、奏さんの苦しみの、炎なんだ……」",
"319000521_51": "「奏さんの中の負の感情が、\\n 奏さん自身を押しつぶそうとしている」",
"319000521_52": "「……あなた、何を……?」",
"319000521_53": "「わかります。1人でいると……。\\n 世の中の全部が、敵に見えるんです」",
"319000521_54": "「わたしも、そうだったから」",
"319000521_55": "「近くで手を差し伸べてくれる人にも気づかない――。\\n わたしにも、そんな時がありました」",
"319000521_56": "「でも……それでも。\\n その人たちが、ずっとわたしに手を延ばしてくれたから」",
"319000521_57": "「だから、わたしは、あの闇の中から、\\n ひだまりへ、帰って来られたんだ」",
"319000521_58": "「だから……今度は、わたしの番」",
"319000521_59": "「待ってッ!\\n 不用意に近付いたら、あなたも危ないわッ」",
"319000521_60": "「危険よッ! すぐに奏ちゃんから離れてッ!」",
"319000521_61": "「こんなの……へいき、へっちゃら、です」",
"319000521_62": "「思い出して、奏さん」",
"319000521_63": "「仲間の手って、こんなにもあったかいんだってこと」",
"319000521_64": "(奏ちゃんの手を――握った?)",
"319000521_65": "「グゥゥゥゥ――」",
"319000521_66": "「世界には心の闇になんか負けない、\\n 眩しくて温かい、ひだまりでいっぱいなんだってこと」",
"319000521_67": "「これは……、\\n あの子がブリーシンガメンの負荷を吸収しているのか」",
"319000521_68": "「ガアアアアア――ッ!!」",
"319000521_69": "「でも駄目ッ! 暴走状態が抑えられない――強制停止をッ!」",
"319000521_70": "「待って――ッ!!」",
"319000521_71": "「……あなた、何を――ッ!?」",
"319000521_72": "「くうッ! お、女は度胸、ってね……」",
"319000521_73": "「マリアさんッ、危ないッ!」",
"319000521_74": "「――ッ。なんて、熱なの……。\\n なかなか、キツイわね、これは……」",
"319000521_75": "「でも……あなた1人にばかり、格好つけさせられないじゃない」",
"319000521_76": "「マリアさん……」",
"319000521_77": "「天羽奏……あなたのことは、まだほんの少ししか知らないわ」",
"319000521_78": "「けれど、あなたのパートナーであるあの子は……。\\n 翼のことは、だいぶわかってるつもりよ」",
"319000521_79": "「あなたがそこまで苦しむ原因は、きっとあの子なんでしょう?」",
"319000521_80": "「でも、あの子だってあなたを失い、苦しんで、苦しみぬいて。\\n その果てに、今の翼に辿り着いたのよ」",
"319000521_81": "「あの子が認めたパートナーのあなたに、\\n あの子と同じことができないはずないでしょう」",
"319000521_82": "「信じなさい、翼を。\\n そして翼が信じてるあなた自身をッ」",
"319000521_83": "「つば、さ……あたし……を……」",
"319000521_84": "「わたしも前に、\\n デュランダルを起動したとき、呑み込まれそうになったんです」",
"319000521_85": "「とてつもない負の感情、恐ろしい破壊衝動に」",
"319000521_86": "「その力を人に向けて使いそうになって、\\n その力が、何より自分の心が、怖かった――」",
"319000521_87": "「けれど……。\\n あの時も、翼さんが、クリスちゃんが、支えてくれたからッ」",
"319000521_88": "「ああああああ…………」",
"319000521_89": "「自分の意志で、大きな力を使うことができるようになったんです」",
"319000521_90": "「……思い出してくださいッ! 翼さんのことを」",
"319000521_91": "「翼さんだけじゃない。\\n 奏さんを待ってる人が、沢山いるんだってこと」",
"319000521_92": "「二課の人たちが、あたしたちみんなが、ファンの人たちが、\\n 奏さんにはついてるってことをッ」",
"319000521_93": "「あた、し、は……」",
"319000521_94": "「奏さん、意識がッ!」",
"319000521_95": "「あたし、は……もう……あたしに……負け……ない……」",
"319000521_96": "「そうよ、あなたはこんなことで負けたりしないッ!」",
"319000521_97": "「翼を助ける……ため、なら……、\\n 何度だって、立ち上がってみせる」",
"319000521_98": "「あたし1人じゃなくても……、\\n こうして、支えてくれる仲間がいる限り――何度でもッ」",
"319000521_99": "「ええッ! わたしたちがいるわッ!!」",
"319000521_100": "「奏さんッ! 翼さんを助けに行きましょうッ!」",
"319000521_101": "「ブリーシンガメンの負荷が3体のギアへと分散して――、\\n 安定するッ」",
"319000521_102": "「そして、あたしは――この意志でッ!\\n 想いを貫いてみせるッ 最後までッ」",
"319000521_103": "「これなら、いけるわッ!」",
"319000521_104": "「おおおおおおお――ッ!!」",
"319000521_105": "「なに、この光はッ!?」",
"319000521_106": "「見てください、光の中ッ! 奏さんのギアが、変化して――」",
"319000521_107": "「あああああああああああああ――――――ッ!!」",
"319000521_108": "「はあ、はあ、はあ……」",
"319000521_109": "「ブリーシンガメンが、ガングニールにオーバーライトを?\\n まるでイグナイトモジュールみたいに――」",
"319000521_110": "「これが……あたしの……新しい、力……」",
"319000521_111": "「遂にやったのね……?」",
"319000521_112": "「奏さんッ! やりましたねッ!」",
"319000521_113": "「ああ……2人には、ずいぶん面倒かけたみたいだな」",
"319000521_114": "「えへへ……そんな、水くさいですよ」",
"319000521_115": "「まあ、わたしたちがついてたから成功したってのは確かよね」",
"319000521_116": "「フッ……全部、2人のおかげさ」",
"319000521_117": "「からかったつもりだったんだけど、素直すぎて気味が悪いわ」",
"319000521_118": "「アハハハ」",
"319000521_119": "(そうだ……あたしは変わったんだ……)",
"319000521_120": "(翼と出会う前のあたしでもない)",
"319000521_121": "(翼を失った後の抜け殻のあたしでもない)",
"319000521_122": "(もう1人の翼があたしを助け――。\\n あの子の仲間が、あたしの新しい仲間になってくれてる",
"319000521_123": "(あたしのことをこんなに信じてくれる仲間がいるのに、\\n あたしが自分を信じないでどうするんだ",
"319000521_124": "「奏、よくブリーシンガメンを制した」",
"319000521_125": "「できれば休息を与えてやりたいが、事態は急を要する」",
"319000521_126": "「早速、新たなギアの性能テストを実施したいが……いけるか?」",
"319000521_127": "「ああ……当たり前だッ!」"
}