50 lines
4.4 KiB
JSON
50 lines
4.4 KiB
JSON
{
|
||
"319000431_0": "「はあ――ッ!!」",
|
||
"319000431_1": "「この程度では、何体来ようと、わたしは倒せないぞッ!」",
|
||
"319000431_2": "「なるほど。流石だわ」",
|
||
"319000431_3": "「けれど。その勢いも、いつまで続くかしら?」",
|
||
"319000431_4": "(奴はなぜ戦力を逐次投入する?)",
|
||
"319000431_5": "(これだけの数を召喚できるなら、\\n 最初からまとめて召喚して包囲した方が効果的なのでは?)",
|
||
"319000431_6": "「せい――ッ!!」",
|
||
"319000431_7": "(同時に召喚する数に制限があるのか、それとも――?)",
|
||
"319000431_8": "(生かさず殺さず、戦わせるのが目的――なのか?)",
|
||
"319000431_9": "(だとしたら、一体なぜ……?)",
|
||
"319000431_10": "「お見事。流石は風鳴翼ね」",
|
||
"319000431_11": "「噂に違わぬ戦い振りだわ」",
|
||
"319000431_12": "「まるで闘技場の剣闘士にでもなった気分だ」",
|
||
"319000431_13": "「剣ならば、本望でしょう?」",
|
||
"319000431_14": "「己の意志の無き剣は剣に非ず。\\n 大義のない戦いは戦士の戦いに非ず」",
|
||
"319000431_15": "「果たして大義のある戦いなんてものが、あるのかしらね……」",
|
||
"319000431_16": "「自ら争いを求めておきながら、どの口でッ!?」",
|
||
"319000431_17": "「そう。矛盾よ、これは」",
|
||
"319000431_18": "「でも、世界を変えるには、\\n 矛盾を突破した先へと進まなければならないの」",
|
||
"319000431_19": "「何を言っている?」",
|
||
"319000431_20": "「きっと、あなたには永遠に理解できないわ」",
|
||
"319000431_21": "「お前は先日、世界を平和にすることが目的だと、そう言ったな」",
|
||
"319000431_22": "「これが――」",
|
||
"319000431_23": "「こんな茶番がッ!\\n 世界を平和にするために必要なことだというのかッ!?」",
|
||
"319000431_24": "「戦いながらおしゃべりなんて、器用な人」",
|
||
"319000431_25": "「いいわ。少しだけつきあってあげる」",
|
||
"319000431_26": "「争いの無い平和な世界を作るために、\\n あなたの、敵を倒すために唄うその歌の力が、必要なの」",
|
||
"319000431_27": "「わたしは、敵を倒すために歌を唄っているわけじゃないッ!」",
|
||
"319000431_28": "「ノイズを殺すために歌を唄う。\\n それがシンフォギア装者でしょう?」",
|
||
"319000431_29": "「天羽奏が、そうであるように」",
|
||
"319000431_30": "「敵を倒すためでないとしたら、\\n あなたはなんのために歌を唄っているの?」",
|
||
"319000431_31": "「…………」",
|
||
"319000431_32": "(わたしは、この世界の者ではない、が――)",
|
||
"319000431_33": "(しかし。この想いは、どの世界にいても変わるものではない)",
|
||
"319000431_34": "「わたしの歌を好きと言ってくれる人たちのためだ」",
|
||
"319000431_35": "「その人たちが少しでも笑顔になってくれればと――。\\n そのために剣を振るっている」",
|
||
"319000431_36": "「笑顔……。世界を護るべき存在である\\n シンフォギア装者としては、随分甘い答えね」",
|
||
"319000431_37": "「少しの人間を笑顔にしたところで、世界は変わらない」",
|
||
"319000431_38": "「わたしの歌だけではそうかもしれない。\\n だけど、歌には確かに、世界を変える力がある」",
|
||
"319000431_39": "「そんな歌があるなら、是非とも聴かせてもらいたいわね」",
|
||
"319000431_40": "「あなたの世界が閉ざされる前に――。\\n その世界を変える力とやらを、証明してみせなさい」",
|
||
"319000431_41": "「ガアアアア――ッ!!」",
|
||
"319000431_42": "「次はこの子、ベルゲルミルが相手よ」",
|
||
"319000431_43": "(この怪物を相手にしろだと――ッ?)",
|
||
"319000431_44": "「ベルゲルミル……それがその怪物の名かッ!」",
|
||
"319000431_45": "「ええ。この子を――圧倒的な現実を前にしても、\\n その儚い夢想を続けることができるかしら?」",
|
||
"319000431_46": "「相手にとって不足なし」",
|
||
"319000431_47": "「いざ――参るッ!!」"
|
||
} |