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{
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"319000221_0": "「失礼しますッ!」",
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"319000221_1": "「よく来てくれた、2人とも。\\n 奏もご苦労だった」",
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"319000221_2": "「それより翼の行方についての手掛かりはッ!?」",
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"319000221_3": "「残念だが、それらしい情報は、まだ何も掴めていない」",
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"319000221_4": "「翼のこと、本当にすまない」",
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"319000221_5": "「いえ、そんな……」",
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"319000221_6": "「本来なら我々で対応すべき状況に巻き込んだ上、\\n 敵の手に落とすなど……詫びのしようもない」",
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"319000221_7": "「翼さんなら絶対大丈夫ですよッ!」",
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"319000221_8": "「ええ、わたしの知っている翼は、\\n そう簡単にやられる子じゃないわ」",
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"319000221_9": "「うむ……そうだな」",
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"319000221_10": "「それより、何か次の一手は打っているのかしら?」",
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"319000221_11": "「アルカ・ノイズを使役していた以上、\\n 敵は錬金術師であると推測される」",
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"319000221_12": "「ええ。それは聞いたわ」",
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"319000221_13": "「以前、私が掴んだ錬金術師の情報……。\\n そこを起点に活動地点を探ってるところよ」",
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"319000221_14": "「これである程度、地域が絞り込めると思うわ。問題は……」",
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"319000221_15": "「時間、というわけね」",
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"319000221_16": "「ええ……」",
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"319000221_17": "「今は待つしかないのか……」",
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"319000221_18": "「君たち装者の出番はまだ少し先になるだろう」",
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"319000221_19": "「だが、いつ有力な情報が入ってくるかわからん」",
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"319000221_20": "「それまで鋭気を養い、\\n 常に心身共に万全な状態を維持しておいてくれ」",
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"319000221_21": "「奏も今のうちにゆっくり休み、傷を癒しておくんだ」",
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"319000221_22": "「……わかったよ」",
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"319000221_23": "「2人にも、こちらで待機場所を手配しよう」",
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"319000221_24": "「すまないがしばらくの間、\\n そちらで待機していてもらえるだろうか」",
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"319000221_25": "「わかりましたッ!」",
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"319000221_26": "「それじゃ、ひとまず休憩室を借りて休んでましょうか」",
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"319000221_27": "「そうですね。\\n ここにいてもみなさんの邪魔になっちゃいますし」",
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"319000221_28": "「すまんな」",
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"319000221_29": "「あのさ。お前ら、部屋の手配ができるまで、\\n ひとまずあたしの部屋に来るか?」",
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"319000221_30": "「えッ!? いいんですか?」",
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"319000221_31": "「確かに、何かあったとき、3人一緒にいる方が合理的ね」",
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"319000221_32": "「決まりだな。じゃあ、行くとするか」",
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"319000221_33": "「とにかく、何か掴めたらすぐに知らせてちょうだい」",
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"319000221_34": "「ああ、無論だ」",
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"319000221_35": "「あ、奏ちゃん。その前にちょ~っとだけ、いいかしら?」",
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"319000221_36": "「ああ」",
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"319000221_37": "「悪いな、少しだけ先に行っててくれ」",
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"319000221_38": "「じゃあ、廊下で待ってますね」",
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"319000221_39": "「用って?」",
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"319000221_40": "「奏ちゃんのギアのペンダント、貸してもらえるかしら?」",
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"319000221_41": "「ギアの……どうして?」",
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"319000221_42": "「この間の戦闘の損耗も気になるし、\\n 今のうちに整備しておきたいの」",
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"319000221_43": "「わかった……じゃあ、頼むよ」",
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"319000221_44": "「お邪魔しますッ!」",
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"319000221_45": "「えーと、随分と散らかってますねー……」",
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"319000221_46": "「あえて人を部屋に招く状態とは思えないわね……」",
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"319000221_47": "「あれ……こんな散らかしてたっけ?\\n 泥棒でも入ったんじゃ――あ」",
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"319000221_48": "「……あなた、翼と一緒にいたんでしょ?\\n だったら犯人は明確じゃない」",
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"319000221_49": "「ですよね……」",
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"319000221_50": "「いやー、懐かしいなー」",
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"319000221_51": "「わたし、前に翼さんが怪我で入院していた時、\\n 病室のお片付け手伝ったりしてたんですよね」",
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"319000221_52": "「わたしもロンドンでは何度、\\n 部屋を片付けに行ったことか……」",
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"319000221_53": "「ハハ……。翼は相変わらず、整理整頓ができないのか……」",
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"319000221_54": "「そりゃもう。\\n それに、実家の部屋も凄かったですよ?」",
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"319000221_55": "「翼の実家なんて行ったのか?\\n あたしだって行ったことないのに」",
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"319000221_56": "「翼……家と折り合いが悪かっただろ?」",
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"319000221_57": "「そうですね……色々あったみたいですけど。\\n でも、最近じゃお父さんとの会話が増えたみたいですよッ!」",
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"319000221_58": "「本当か?」",
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"319000221_59": "「はい。翼さんの夢、応援してくれてるんです」",
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"319000221_60": "「あの親子、自己表現に難がありすぎるのよ。\\n 本当によく似てるわ」",
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"319000221_61": "「それに聞いてくださいよ。翼さんのお父さん、翼さんが\\n 散らかした部屋、そのままにしてるんですよ?」",
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"319000221_62": "「そ、それは流石に……」",
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"319000221_63": "「そう思いますよね?」",
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"319000221_64": "「ハハ……」",
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"319000221_65": "(こいつらのおかげなんだろうな……。\\n 翼があの時のあたしみたいにならずに済んだのは……)",
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"319000221_66": "(その翼が、あたしを助けてくれた……)",
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"319000221_67": "(つまり、あたしは、こいつらに助けられたんだな……)",
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"319000221_68": "「ん? わたしの顔に何かついてます?」",
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"319000221_69": "「いや、なんでもない。\\n まあ汚いけど、とりあえず休んでくれ」",
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"319000221_70": "「うーん、その前にお掃除しちゃいません?」",
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"319000221_71": "「この状態でくつろいでくれと言われてもね……」",
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"319000221_72": "「あ……そうだな。\\n じゃあ、ちゃっちゃと片付けちまうか」",
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"319000221_73": "「ですね。さあ、張り切って行きましょうッ!」",
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"319000221_74": "「あなたは無駄にテンション高すぎよ」",
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"319000221_75": "「えへへ。それほどでも」",
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"319000221_76": "「誉めてないってば……」",
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"319000221_77": "「あー、さっぱりした」",
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"319000221_78": "「……どう? 少しは落ち着いたかしら?」",
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"319000221_79": "「……ああ、ありがとうな」",
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"319000221_80": "「いやだなあ、奏さん。\\n お掃除くらいでそんな大げさな」",
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"319000221_81": "「そうじゃなくてさ」",
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"319000221_82": "「? なら、なんです?」",
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"319000221_83": "「その……なんだか、気を遣わせちまったみたいだからさ」",
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"319000221_84": "「あんたらだって翼のことが心配なはずなのに」",
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"319000221_85": "「奏さん……」",
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"319000221_86": "「それに、すげー大好きなんだって気持ちも伝わってくる」",
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"319000221_87": "「わ、わたしは別に……。\\n ただ仲間として翼を尊敬しているだけよッ!」",
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"319000221_88": "「はいはいッ! わたしも翼さん大好きですよッ!」",
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"319000221_89": "「ああ、わかってるよ」",
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"319000221_90": "「やっぱり奏さんは、翼さんと出会った時から\\n お互いに仲良かったんですか?」",
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"319000221_91": "「そうだなー……」",
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"319000221_92": "(いや、あたしは――)",
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"319000221_93": "「気に入らないんだよッ! その憐れむような目がッ!\\n そんなにあたしが怖いかよッ!」",
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"319000221_94": "(むしろ、その逆だ――)",
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"319000221_95": "(あたしは、憎んでたんだ。あいつのこと――)",
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"319000221_96": "「…………」",
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"319000221_97": "「どうしたの?」",
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"319000221_98": "「大丈夫ですか、奏さん?」",
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"319000221_99": "「あ……ああ、大丈夫だ」",
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"319000221_100": "「ならいいんですけど……」",
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"319000221_101": "「ん? あれ……これ、なんですか?」",
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"319000221_102": "「これは、逆光のフリューゲルの歌詞?」",
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"319000221_103": "「そういえば、翼と眺めててそのままだったな……」",
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"319000221_104": "「…………」",
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"319000221_105": "「あの、奏さん」",
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"319000221_106": "「ん、どうかしたか?」",
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"319000221_107": "「やっぱり、\\n ツヴァイウィングとしてはもう唄わないんですか?」",
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"319000221_108": "「それは……」",
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"319000221_109": "「無茶なことを言わないの」",
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"319000221_110": "「難しいことなのはわかってます」",
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"319000221_111": "「お客さんの前で唄ったら、\\n それは、お客さんを騙すことになるのも」",
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"319000221_112": "「でも、奏さんと翼さんは2人で――、\\n やっぱり、ツヴァイウィングとして唄いたいんじゃないかって」",
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"319000221_113": "「…………」",
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"319000221_114": "「……唄いたくないって言ったら、嘘になるな」",
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"319000221_115": "「でも、それは叶わないことだってのもわかってる。\\n 多分、翼も」",
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"319000221_116": "「唄いたいけど唄えない……、\\n その気持ち、辛さ、わたしにもわかるわ」",
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"319000221_117": "「わたしも、翼と一緒にステージで唄った、\\n あの気持ちを知っているから」",
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"319000221_118": "「だとしても、ファンを騙すことはできない」",
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"319000221_119": "「ああ」",
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"319000221_120": "「やっぱり、そうですよね……」",
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"319000221_121": "「だけど、もし――」",
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"319000221_122": "「え?」",
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"319000221_123": "「もし、それでも我慢できずに唄いたいっていうのなら\\n わたしたちで良ければ、大歓迎よッ!」",
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"319000221_124": "「はいッ! たくさんのお客さんは無理ですけど、\\n いつでも大歓迎ですッ!」",
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"319000221_125": "「調や切歌も、\\n まあ、もちろんわたしもファンの1人ってことになるかしら」",
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"319000221_126": "「それに、未来やクリスちゃんもッ!\\n みーんな、ツヴァイウィングのファンなんですよッ!」",
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"319000221_127": "「ハハ、ありがとな」",
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"319000221_128": "「でも。そのためには一刻も早く、あの子を助け出さないとね」",
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"319000221_129": "「ああ……そうだな」",
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"319000221_130": "「あら。二課から連絡ね」",
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"319000221_131": "「ええ……。了解よ」",
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"319000221_132": "「何かありましたか?」",
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"319000221_133": "「わたしたちの部屋の手配ができたって。\\n そろそろお暇しましょう」",
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"319000221_134": "「えー。このままお泊まりしたかったのにー」",
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"319000221_135": "「もう。女子会じゃないんだから……、\\n 人様の迷惑を考えなさい。ほら、行くわよ」",
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"319000221_136": "「はーい……。\\n お邪魔様でした」",
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||
"319000221_137": "「ああ。暗いから、気をつけてな」",
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"319000221_138": "「はい。それじゃまた明日ッ!」"
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