93 lines
8.0 KiB
JSON
93 lines
8.0 KiB
JSON
{
|
||
"318000921_0": "「今こそ、我ら錬金術師の三位一体の秘奥――受けるがいいッ!」",
|
||
"318000921_1": "「あーしの水銀(メルクル)の力で変成を――」",
|
||
"318000921_2": "「わたしの硫黄(ズルフル)の力で昇華を――」",
|
||
"318000921_3": "「私の塩(サル)の力で正しき力の安定を――」",
|
||
"318000921_4": "「消え去れ、不浄の者よッ!\\n 数多の穢徳と罪業の申し子よッ!!」",
|
||
"318000921_5": "「<size=40>はあああああ――――ッ!!</size>」",
|
||
"318000921_6": "「カルマノイズが……」",
|
||
"318000921_7": "「跡形もなく、消え去った……」",
|
||
"318000921_8": "「カルマノイズの消滅を確認」",
|
||
"318000921_9": "「終わった……、いや、まだ安心はできないか」",
|
||
"318000921_10": "「ええ、この後、彼女たちがどう動くか」",
|
||
"318000921_11": "「あれは――」",
|
||
"318000921_12": "「アダムスフィアッ!」",
|
||
"318000921_13": "「サンジェルマン、さん……?\\n どうしたんですか、怖い顔をして……」",
|
||
"318000921_14": "「カルマノイズとの戦いは終わった。\\n はぐれ錬金術師も既にない」",
|
||
"318000921_15": "「そして……私たちはこれを回収する使命がある」",
|
||
"318000921_16": "「サンジェルマンさん……」",
|
||
"318000921_17": "「今再び問おう。\\n お前たちは、私たちの敵となるのかを」",
|
||
"318000921_18": "「そんな……せっかく、力をあわせたのに。\\n わかり合えたと思ったのに」",
|
||
"318000921_19": "「ひとときとはいえくつわを並べて戦った者同士……。\\n 私とて、銃火を交えるのは忍びない」",
|
||
"318000921_20": "「それなら――ッ!」",
|
||
"318000921_21": "「だがッ!\\n これからは、再びそれぞれが己が道を歩むべき時だ……」",
|
||
"318000921_22": "「そして我らの道に立ち塞がるというならば――\\n お互い、覚悟を決めるしかない」",
|
||
"318000921_23": "「サンジェルマンさんッ!」",
|
||
"318000921_24": "「その前に、だ。\\n 今度こそ聞かせてくれよ」",
|
||
"318000921_25": "「そのアダムスフィアの正体と、\\n お前たちがそれを使ってどうするつもりなのかを」",
|
||
"318000921_26": "「それは――」",
|
||
"318000921_27": "「終わったようだね、どうやら」",
|
||
"318000921_28": "「なんだ……空に浮いてる……」",
|
||
"318000921_29": "「局長……いつから」",
|
||
"318000921_30": "「来たばかりだよ、これでもね」",
|
||
"318000921_31": "「具体的には……そうだな。\\n 分離する直前辺りだよ。君があれからね」",
|
||
"318000921_32": "「それってかなり前じゃないのッ!?」",
|
||
"318000921_33": "「今まで何ひとつ手伝わずにおきながら、\\n 良くのうのうと出てこられたワケダ」",
|
||
"318000921_34": "「どうにも苦手でね、荒事は」",
|
||
"318000921_35": "「お前は何者だ?」",
|
||
"318000921_36": "「ああ、まだだったね、自己紹介が」",
|
||
"318000921_37": "「はじめまして、装者たち、そして聞いている二課の諸君。\\n 我が名は――」",
|
||
"318000921_38": "「統制局長、アダム・ヴァイスハウプト……」",
|
||
"318000921_39": "「やっぱり、お前もいたんデスねッ!」",
|
||
"318000921_40": "「うん、アダムスフィアって聞いたときにそうだと思った」",
|
||
"318000921_41": "「おや、ご存じのようだね。\\n こっちのお嬢さんがたは」",
|
||
"318000921_42": "「一体何者なんだ、こいつは」",
|
||
"318000921_43": "「わたしたちの真の敵です」",
|
||
"318000921_44": "「じゃあ、こいつが黒幕ってわけかッ!」",
|
||
"318000921_45": "「随分なご挨拶だね。\\n 初対面のはずだけどね、少なくともこの僕とは」",
|
||
"318000921_46": "「まあ、平たく言えば上司というわけさ、彼女たちのね」",
|
||
"318000921_47": "「ならば全部、お前に聞いた方が早いってことだな」",
|
||
"318000921_48": "「まあまあ……。\\n そんなに荒くしないでほしいね、レディなのだから」",
|
||
"318000921_49": "「なんだとッ!?」",
|
||
"318000921_50": "「ともあれ、ご苦労だったね、3人とも。\\n これで終了だよ、回収任務も」",
|
||
"318000921_51": "「アダムスフィアがッ!」",
|
||
"318000921_52": "「魔力で吸い寄せられたデスッ!」",
|
||
"318000921_53": "「はぐれ錬金術師たちもほとんど処理できたし、\\n 残党は抑えている。既にね」",
|
||
"318000921_54": "「まあ、残党からは聞き出せなかったが、米国政府辺りだろう。\\n 連中の裏にいたのは」",
|
||
"318000921_55": "「権威失墜した米国が失地回復を狙って――」",
|
||
"318000921_56": "「奴らならやりそうな話なワケダ」",
|
||
"318000921_57": "「おのれ、権勢欲の亡者どもめ……」",
|
||
"318000921_58": "「そんな次第なわけだよ。\\n そして次の任務がある、君たちには」",
|
||
"318000921_59": "「さあ、帰るとしようか?」",
|
||
"318000921_60": "「行かせませんッ!」",
|
||
"318000921_61": "「ああ、そのアダムスフィアを返してもらうまではなッ!」",
|
||
"318000921_62": "「僕の方だよ、返してもらったのは」",
|
||
"318000921_63": "「確かに名前からしたらあいつの物デスね……」",
|
||
"318000921_64": "「魔力の出所は、あなただったのね」",
|
||
"318000921_65": "「ご名答。僕の力を封じた物だよ、これは」",
|
||
"318000921_66": "「知りたかったんだろう?\\n アダムスフィアの正体を。その答えだよ」",
|
||
"318000921_67": "「どうして、そんなものを作った?」",
|
||
"318000921_68": "「必要だったんだよ。\\n 僕からあふれ出る行き場のない魔力を貯めておくものが」",
|
||
"318000921_69": "「そんな物騒な物を作るなデスッ!」",
|
||
"318000921_70": "「魔力をぶっ放せればいいんだけどね。定期的に。\\n だけど無いだろう、そんな機会はめったに」",
|
||
"318000921_71": "「でも、役に立つ時もあるんだ。\\n こうしておくとね」",
|
||
"318000921_72": "「一体何に使うってんだッ!?」",
|
||
"318000921_73": "「見ているといい、その目で。\\n その答えをね――ッ!」",
|
||
"318000921_74": "「この光――まさか、黄金錬成ッ!?」",
|
||
"318000921_75": "「風鳴機関を吹き飛ばしたやつデスかッ!?」",
|
||
"318000921_76": "「みんな、逃げて――ッ!!」",
|
||
"318000921_77": "「ハハハ。無意味だよ、そんなこと――」",
|
||
"318000921_78": "「えッ……?」",
|
||
"318000921_79": "「な、何が起こったデス……?」",
|
||
"318000921_80": "「戦いで壊れた周りのものが……」",
|
||
"318000921_81": "「全部、元通りに直った……だと?」",
|
||
"318000921_82": "「ふむ……残ってなかったか、この程度しか」",
|
||
"318000921_83": "「使ってくれたようだね、随分と」",
|
||
"318000921_84": "「カルマノイズと、君たちが。\\n ねえ、サンジェルマン?」",
|
||
"318000921_85": "「申し訳ありません……」",
|
||
"318000921_86": "「まあいいさ。\\n 見られたしね、興味深いものも」",
|
||
"318000921_87": "「恐れ入ったよ、まさかファウストローブの上位形態とはね。\\n 研究してみよう、戻ってからね」",
|
||
"318000921_88": "「はッ……」",
|
||
"318000921_89": "「ま、内輪の話はとにかく……こういうわけだよ。\\n 君たち装者は満足したかい、僕の回答に」",
|
||
"318000921_90": "(どういうこと? この人は悪い人じゃないの?\\n でも――本当に信じてもいいの?)"
|
||
} |