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{
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"318000841_0": "「それなら、その役目はわたしたちがッ!」",
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"318000841_1": "「でも、アダムスフィアはどこに?」",
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"318000841_2": "「あの真っ黒な瘴気じゃ、\\n 取り込まれている正確な位置がわからないデスよッ!」",
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"318000841_3": "「一体、どこを攻撃すれば……」",
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"318000841_4": "「何、今の光ッ?」",
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"318000841_5": "「え、光? なんのことデスかッ!?」",
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"318000841_6": "「あの瘴気の真ん中、今、光ったの」",
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"318000841_7": "「本当ですか?」",
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"318000841_8": "「うんッ!\\n あそこにアダムスフィアがあるんだよ、きっとッ!」",
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"318000841_9": "「えッ!?」",
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"318000841_10": "「1人で突っ込むなんて無茶デスよッ!」",
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"318000841_11": "「サンジェルマンさんッ! 今助けますッ!」",
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"318000841_12": "「お前はッ! 立花、響――ッ!?」",
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"318000841_13": "「あーしたちの間に首を突っ込んでくるなんて無粋じゃない?」",
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"318000841_14": "「だが、今我々が動いてラピスの力を断てば\\n 瘴気との拮抗が崩れるワケダ」",
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"318000841_15": "「任せるしかないっていうの――」",
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"318000841_16": "「って、ちょっと、ヤバくないッ!?」",
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"318000841_17": "「魔力の集中ッ!?\\n カルマノイズ部分は、まだ動くワケダッ!?」",
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"318000841_18": "「もう、おバカさんッ!」",
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"318000841_19": "「我々が瘴気を中和できているのは、\\n サンジェルマンの意識が保てるよう限られた箇所だけ」",
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"318000841_20": "「カルマノイズの瘴気全体までは、\\n 完全には、制圧できていないワケダッ!」",
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"318000841_21": "「立花響ッ!」",
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"318000841_22": "「だ……大丈夫です……」",
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"318000841_23": "「これくらい……へいき、へっちゃら、です……」",
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"318000841_24": "「どうして、そこまでして……」",
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"318000841_25": "「何故お前は、そうまでして、\\n 私たちに手を延ばし続けるんだ?」",
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"318000841_26": "「だって……わたしは知っているから」",
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"318000841_27": "「何をだ?」",
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"318000841_28": "「あなたたちが本当に願っているものを」",
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"318000841_29": "「世迷い言をッ!」",
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"318000841_30": "「本当に知ってるんですッ!」",
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"318000841_31": "「あなたたちの本当に願っているものが、\\n 誰かが誰かを踏みつけないで済む明日だってこと」",
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"318000841_32": "「なッ!? 何故それを――」",
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"318000841_33": "「わたしたち、本当は別の世界の人間なんです」",
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"318000841_34": "「そこであなたたちと出会って、戦って――\\n でも、最後にはわかりあえたんです」",
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"318000841_35": "「なんですって?」",
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"318000841_36": "「二課にいないはずの装者たちの存在――\\n そういう仕掛けだったワケダねッ!」",
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"318000841_37": "「馬鹿げているッ!\\n 他人の世界のため、その命を張るというの?」",
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"318000841_38": "「どの世界だって、違いはないです」",
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"318000841_39": "「どれも大切な世界だから……。\\n 大切な人たちが暮らす世界だからッ!」",
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"318000841_40": "「傲慢に過ぎるぞッ!\\n 自分の世界1つ救えない人の身風情が望むべきものではないッ!」",
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"318000841_41": "「わかってます……」",
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"318000841_42": "「でも、放ってはいられないんです。\\n 誰かが悲しんだり、苦しんだりする姿を」",
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"318000841_43": "「諦めたくないんです。\\n わかり合えるはずの人たちとの絆を――」",
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"318000841_44": "「それこそ傲慢の上に強欲の極みというものだッ!\\n 全てを取りこぼさずにいられるはずがないッ!」",
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"318000841_45": "「知ってます……。\\n それがとても難しい、高望みだってことも」",
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"318000841_46": "「これまでも、届かなかった思いも、沢山ある」",
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"318000841_47": "「届いても、手遅れだったことだって。\\n 何度も、何度も――たくさん、取りこぼしてきた」",
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"318000841_48": "「ならば、何故――」",
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"318000841_49": "「だとしても――ッ!」",
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"318000841_50": "「わたしは、絶対に諦めたりしないッ!\\n みんなを救うために、この拳を握ることをッ!」",
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"318000841_51": "「絶対に止めたりはしないッ!\\n わかりあうために、この手を延ばすことをッ!」",
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"318000841_52": "(なんという、無限の欲望――\\n 身の丈に合わぬにも程があるわ)",
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"318000841_53": "(でも、人の世のためならば、\\n それは無限の希望でもあるというの――?)",
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"318000841_54": "(その手を、私も――)",
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"318000841_55": "(いや、今更、掴めるものか。\\n 数多の罪を背負った、この穢れた手で)",
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"318000841_56": "(だが……)",
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"318000841_57": "(志を同じくし、同じ方向を向く者として、\\n ひと時でも並び立ち、共に戦うことが許されるならば……)",
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"318000841_58": "「わかった、立花響……お前を、信じよう。\\n 少なくとも、今、この時、この場だけは」",
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"318000841_59": "「サンジェルマンさん……?」",
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"318000841_60": "「サンジェルマン、本気なのッ!?」",
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"318000841_61": "「ええ……本気よ。\\n 委ねましょう、私たちの運命を、彼女に」",
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"318000841_62": "「……いいだろう。\\n お前が決めたことならば、従うワケダ」",
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"318000841_63": "「……わかったわ。\\n 煮るなり焼くなり好きにしてちょーだいな」",
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"318000841_64": "「見せてもらおうか、立花響。\\n その言葉が、覚悟が、決して口先だけでないことを」",
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"318000841_65": "「はい、もちろんですッ!」",
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"318000841_66": "「<size=40>はあああああああ――ッ!!</size>」",
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"318000841_67": "「気をつけなさいなッ!\\n カルマノイズの部分がッ!」",
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"318000841_68": "「また考えなしに突っ込み過ぎなワケダッ!」",
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"318000841_69": "「しかもお前には先程の攻撃のダメージが――ッ!」",
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"318000841_70": "「まったく、お前ときたらッ!\\n 考え方も、戦い方も真っ直ぐすぎだろッ!」",
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"318000841_71": "「奏さんッ!?」",
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"318000841_72": "「でも、それが響さんなんデスッ!」",
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"318000841_73": "「さあ、わたしたちが抑えている内にッ!」",
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"318000841_74": "「ありがとう、みんなッ!」",
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"318000841_75": "「おおおおおおお――ッ!!」",
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"318000841_76": "「<size=40>ぶち抜けぇぇぇぇぇ――ッ!!</size>」",
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"318000841_77": "「見てッ、アダムスフィアがッ!」",
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"318000841_78": "「瘴気のお腹から出てきたデスッ!」",
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"318000841_79": "「今だッ、2人ともッ! ラピスの力をアダムスフィアにッ!」",
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"318000841_80": "「でも、それじゃサンジェルマンがッ!」",
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"318000841_81": "「カルマノイズの瘴気に再び呑まれるワケダッ!」",
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"318000841_82": "「大丈夫よッ! ひとときならば抗ってみせるッ!\\n 支配に抗い続けて来たこの身を、心を、信じてッ!」",
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"318000841_83": "「――わかったわ。\\n やるわよ、プレラーティッ!」",
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"318000841_84": "「アダムスフィアにラピスを接続する魔力回路を作るワケダッ!」",
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"318000841_85": "「OKッ! 接続完了したわッ!」",
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"318000841_86": "「こ、これって――アダムスフィアの力がッ!?」",
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"318000841_87": "「回路を通じて、大量の魔力が\\n ラピスへと流れ込んでくるワケダッ!」",
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"318000841_88": "「な、なんなの、これ?\\n ファウストローブがッ!?」",
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"318000841_89": "「アダムスフィアの魔力を受けて、\\n 変化したというワケダッ!?」",
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"318000841_90": "「ぐッ――ああああ――ッ!!」",
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"318000841_91": "「サンジェルマンッ!?」",
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"318000841_92": "「復活した瘴気の影響なワケダッ!?」",
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||
"318000841_93": "「だ、大丈夫、よ……があああ――ッ!!」",
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"318000841_94": "「サンジェルマン、今助けるワケダッ!」",
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"318000841_95": "「強化された浄化の力を、サンジェルマンにッ!」",
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"318000841_96": "「おおおおお――――――ッ!!」",
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"318000841_97": "「サンジェルマンさんの身体が――」",
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"318000841_98": "「カルマノイズから、分離していく?」",
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"318000841_99": "「い、今だ、カリオストロ、プレラーティ――」",
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"318000841_100": "「私の、ラピスを――ッ!」",
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"318000841_101": "「ああ、用意してあるワケダッ!」",
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"318000841_102": "「受け取りなさいなッ!」",
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"318000841_103": "「はあああ――ッ!!」",
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"318000841_104": "「サンジェルマンのファウストローブも変化しただと?」",
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"318000841_105": "「それに、完全にカルマノイズから分離したデスよッ!」",
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"318000841_106": "「私たちのラピスに輝きが戻ったわッ!」",
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"318000841_107": "「ただ、戻ったわけじゃない……」",
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"318000841_108": "「うんうん、こんな眩い輝き見たことないわッ!」",
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"318000841_109": "「……ありがとう、2人とも」",
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"318000841_110": "「おかえりなさい、サンジェルマン」",
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"318000841_111": "「……すまない、世話をかけた」",
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"318000841_112": "「無事ならば問題無いワケダ」",
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"318000841_113": "「それと……立花響。\\n そしてその他の装者たちも、助力に感謝する」",
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"318000841_114": "「サンジェルマンさん……。\\n よかったです、戻って来られて」",
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"318000841_115": "「……別にお前を助けたんじゃない。\\n 大切な仲間を手伝っただけさ」",
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"318000841_116": "「まったまた、奏さんったら素直じゃないデスね」",
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"318000841_117": "「なんだよ、ちゃかすな」",
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"318000841_118": "「でも、アダムスフィアはまだカルマノイズの中……」",
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"318000841_119": "「うん……そうだね」",
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"318000841_120": "「さあ、後はあのカルマノイズを倒すだけだッ!」",
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"318000841_121": "「今度こそ、わたしたち全員の力でッ!!」"
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