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2018-12-27 11:20:51 -05:00

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{
"318000632_0": "「でりゃあああ――ッ!!」",
"318000632_1": "「くッ……流石にこれは――」",
"318000632_2": "「ファウストローブ無しでは厳しいワケダッ!」",
"318000632_3": "「どうした、もう手も足も出ないかッ!?」",
"318000632_4": "「くそ、ラピスさえあれば、こんなヤツなんかには……」",
"318000632_5": "「負け惜しみか? 言ってやがれッ!」",
"318000632_6": "「さあ、こいつでトドメだあああ――ッ!」",
"318000632_7": "「そこまでよッ!」",
"318000632_8": "「なッ!?」",
"318000632_9": "「槍を引きなさい、奏ちゃん」",
"318000632_10": "「了子さん……」",
"318000632_11": "「どういうわけだよ?」",
"318000632_12": "「そんなに暴れて、二課を瓦礫の山にするつもり?」",
"318000632_13": "「うッ……」",
"318000632_14": "「この場は私に預けてもらうわ」",
"318000632_15": "「預けろって言ったって……」",
"318000632_16": "「あなたたちが、カリオストロとプレラーティね?」",
"318000632_17": "「そうだけど……」",
"318000632_18": "「櫻井了子……」",
"318000632_19": "「流石に、私のことは知ってるみたいね」",
"318000632_20": "「櫻井了子、櫻井理論の提唱者なワケダ」",
"318000632_21": "「そのお偉い研究員様が戦場にしゃしゃり出て、\\n 一体なんのおつもりかしら」",
"318000632_22": "「あなたたちがほしいのはこれでしょう?」",
"318000632_23": "「ええッ!? こ、これって……」",
"318000632_24": "「サンジェルマンのラピス……。\\n どういうつもりなワケダッ」",
"318000632_25": "「まさか罠でもしかけて……?」",
"318000632_26": "「そんなことはしてないわ」",
"318000632_27": "「仮にもアルス・マグナの結晶と称される錬金術の秘奥。\\n おいそれと他者が手を加えられる構造でもないでしょう」",
"318000632_28": "「それは……確かにそうだけど……」",
"318000632_29": "「だが、何が目的なワケダ?」",
"318000632_30": "「そりゃ、あたしも聞かせてもらいたいな、了子さん」",
"318000632_31": "「あなたたちの目的が、あなたたちがアダムスフィアと呼ぶ\\n 高エネルギー体の奪還にあることは承知してるわ」",
"318000632_32": "「……」",
"318000632_33": "「あれがただの不活性状態にあるならまだしも、今はとても\\n 危険な状態にあることは、あなたたちも承知してるでしょう」",
"318000632_34": "「だからどうだというワケダ」",
"318000632_35": "「足の引っ張り合いを続けてたら、このままアダムスフィアの―― \\n あなたたちの仲間だったサンジェルマンの暴走を許すばかりよ」",
"318000632_36": "「サンジェルマン……」",
"318000632_37": "「それは私たちとしても、あなたたちとしても\\n 決して望むところではない――違うかしら」",
"318000632_38": "「……確かに、その通りよ」",
"318000632_39": "「ならば、ここはひとまず情報交換といかない?」",
"318000632_40": "「情報交換? あーしたちと?」",
"318000632_41": "「ええ。その上で、お互い妥協できるところは妥協して\\n 最悪の事態を避けるための協力を模索したい、そう考えてるわ」",
"318000632_42": "「こいつらと協力だってッ!?\\n 本気かッ」",
"318000632_43": "「本気よ。弦十郎くんの合意も一応得てるわ」",
"318000632_44": "「わ、わたしも賛成ですッ! 話し合って手を取り合えるなら、\\n その方が絶対いいに決まってますッ」",
"318000632_45": "「手を取り合うって……。\\n 簡単に言ってくれちゃうわね、もう」",
"318000632_46": "「もちろん口先だけで信用してくれると思っていない」",
"318000632_47": "「そのラピスは一時的休戦に足るだけの\\n あなたたちの信頼を得るための質草――といったところかしら」",
"318000632_48": "「それでは釣り合わないかしら?」",
"318000632_49": "「……いや、充分なワケダ」",
"318000632_50": "「仕方ないわね……。\\n 乗ってやろうじゃない、その提案に」",
"318000632_51": "「ただし、今約束できるのは情報交換だけ。\\n 本当に手を組むかどうかはその後に判断させてもらうわよ」",
"318000632_52": "「ええ。それで構わないわ」",
"318000632_53": "「了子さん、ありがとうございますッ!」",
"318000632_54": "「別に、響ちゃんのためではないわ。\\n 状況的に今はこれが最善と思っただけ」",
"318000632_55": "「それでも充分ですッ! 話し合いのきっかけが持てるならッ!」",
"318000632_56": "(本当にこれが最善なら、いいんだけどな……)",
"318000632_57": "「なるほど、な……」",
"318000632_58": "「一連の事件は、君たち錬金術師協会内からの離反者が、\\n アダムスフィアを強奪し、逃亡したのが発端というわけか……」",
"318000632_59": "「ええ、そう」",
"318000632_60": "「ずっと追い続けてきたが、\\n 奴らが逃げ込んだ先がこの日本だったというワケダ」",
"318000632_61": "「彼らの残党はまだ残っているのか?」",
"318000632_62": "「この間カルマノイズの攻撃で蒸発した連中の他にも、\\n まだいるとは思うわよ」",
"318000632_63": "「どこかに散ってはいるだろうが、\\n 連中の目的が変わることはないワケダ」",
"318000632_64": "「やはりか……」",
"318000632_65": "「しかし、君たちがそうまでして争うアダムスフィアの正体とは、\\n 一体なんなのだ」",
"318000632_66": "「彼らも君たちも、なんのためにあれを手にいれようとしている?」",
"318000632_67": "「流石に、それは言えないわね」",
"318000632_68": "「賢者の石に匹敵する秘中の秘――\\n おいそれと明かすわけにはいかないワケダ」",
"318000632_69": "「……そうか。まあいい」",
"318000632_70": "「ともかく君たちは、アダムスフィアを吸収したカルマノイズと\\n 融合したサンジェルマンを救いたい――というわけだな」",
"318000632_71": "「ええ、そうよ」",
"318000632_72": "「ここで彼女を喪うわけにはいかないワケダ」",
"318000632_73": "「組織としても、何より、あーしたち個人としても、ね……」",
"318000632_74": "「その、カルマノイズとの融合に関連して、ひとつ質問だけど」",
"318000632_75": "「あなたたちの賢者の石――あれは、あらゆる穢れを――\\n 魔を滅する力を秘めた存在なのでしょう」",
"318000632_76": "「何故、それを知っているワケダ?」",
"318000632_77": "「人を完全たる存在に至らしめるのが、錬金術師の真の目的だと\\n いうことは、世間でも雑学として知られているわ」",
"318000632_78": "「まさか錬金術師が実在して、賢者の石を造り上げてただなんて、\\n 誰も夢にも思わないでしょうけどね」",
"318000632_79": "「何が言いたいの? それが本当だったら?」",
"318000632_80": "「賢者の石が完全な力を発揮していたら、おそらくサンジェルマンは\\n カルマイズに囚われることはなかったんじゃないかしら」",
"318000632_81": "「賢者の石が、完全だったら?\\n つまり失敗作だといいたいワケダな」",
"318000632_82": "「あーしたちのラピスは完璧よ、失礼ね」",
"318000632_83": "「いいえ、そうじゃないわ。\\n その時にラピスは、既にその状態だったのでしょう」",
"318000632_84": "「そうか、損傷していたことが問題、というワケダね」",
"318000632_85": "「あ、確かにあの時、サンジェルマンのラピスは\\n 戦闘中に壊れちゃってたんだっけ……」",
"318000632_86": "「それって、避難者や切歌ちゃんたちをかばったときの……」",
"318000632_87": "「そ、それは……」",
"318000632_88": "「わたしたちのせいで?」",
"318000632_89": "「ううん。2人のせいじゃないよ」",
"318000632_90": "「調ちゃんも切歌ちゃんもサンジェルマンさんも、\\n みんなを護るのに必死だったんだから」",
"318000632_91": "「<size=25>サンジェルマンが?</size>」",
"318000632_92": "「<size=25>……ヤツならば、あり得なくはないワケダが</size>」",
"318000632_93": "「今度はみんなでサンジェルマンさんを救い出しましょうッ!\\n わたしたちも力を貸しますからッ」",
"318000632_94": "「それは……受けられないわね」",
"318000632_95": "「どうしてですかッ?」",
"318000632_96": "「あくまでこれは我々錬金術師の問題なワケダ」",
"318000632_97": "「そんなこと言ってる場合じゃないですよッ!」",
"318000632_98": "「ラピスを返してもらったお礼に、\\n あなたたちと今すぐ敵対するつもりはないわ」",
"318000632_99": "「だが、アダムスフィアを取り戻すのが、\\n わたしたちの本来の目的なワケダ」",
"318000632_100": "「あれを取り返さないと、局長にどやされちゃうしね」",
"318000632_101": "「いかにサンジェルマンのためとはいえ、\\n 本来の任務から逸脱するわけにはいかないワケダ」",
"318000632_102": "「それなら、そのサンジェルマンを救うまでの間の、\\n 期間限定の共闘関係ならどうかしら」",
"318000632_103": "「期間限定?」",
"318000632_104": "「ええ。アダムスフィアの処遇については一時棚上げにして、\\n サンジェルマンの救出とアダムスフィアの奪還を優先するの」",
"318000632_105": "「ねえ、どうする……?」",
"318000632_106": "「いや、やはり答えは同じなワケダ」",
"318000632_107": "「もし提案に乗ってくれるなら、\\n その賢者の石の修復に必要な設備を提供する――と言っても」",
"318000632_108": "「そ、それは――」",
"318000632_109": "「――ッ!」",
"318000632_110": "「先日からファウストローブを使用していないということは、\\n あなたたちのラピスも損傷しているのでしょう」",
"318000632_111": "「痛いところ突かれちゃったわね……」",
"318000632_112": "「本来の任務の遂行のためにも、ラピスの機能回復は必須なワケダが……」",
"318000632_113": "「そうね……」",
"318000632_114": "「……良いだろう。\\n 取引成立というワケダ」",
"318000632_115": "「だからって、完全に信用したわけじゃないんだからね?」",
"318000632_116": "「カリオストロさん、プレラーティさん、\\n ありがとうございますッ」",
"318000632_117": "「べ、別にお礼を言われることじゃないワケダッ!」",
"318000632_118": "「ホント、調子の狂う子ね……」"
}