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"318000511_0": "壊れたラピス",
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"318000511_1": "「またサンジェルマンさんたちと\\n 戦わなきゃならないなんて……」",
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"318000511_2": "「でも、攻撃してきたのは向こうが先です」",
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"318000511_3": "「今のままだとやられてしまうデス」",
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"318000511_4": "「一体、どういった者たちなんだ、\\n そのサンジェルマンとやらは?」",
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"318000511_5": "「細かく話すと長くなるデスけど……」",
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"318000511_6": "「最初は敵だったんですけど、一緒に戦ってくれた人でした」",
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"318000511_7": "「でした、ということは……」",
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"318000511_8": "「はい。最期はわたしたちを助けるために犠牲になって……」",
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"318000511_9": "「確かにあの時、反応兵器が頭上で炸裂してたら、\\n わたしたち全員、今頃は……」",
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"318000511_10": "「命の恩人……というわけか……」",
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"318000511_11": "「それは、そうなんデスけど……」",
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"318000511_12": "「あの時、サンジェルマンさんの声、届いていたのに。\\n わたし、手が届かなくて……」",
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"318000511_13": "「だから、もう二度とあんな想いは……」",
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"318000511_14": "「事情はだいたいわかった。\\n が、君たちの世界とは事情が異なる」",
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"318000511_15": "「この世界の彼女たちが、君たちの世界と同じように\\n 話が通じる相手という保証はない」",
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"318000511_16": "「それはもちろんわかってるデス」",
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"318000511_17": "「わたしたちの世界では、\\n 同じ目的のため、最後に気持ちが通じたけど……」",
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"318000511_18": "「この世界でも同じ気持ちになってくれるかは怪しいデス」",
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"318000511_19": "「そんなことないよッ!」",
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"318000511_20": "「響さん?」",
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"318000511_21": "「だって……サンジェルマンさんたちは、\\n サンジェルマンさんたちなんだから」",
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"318000511_22": "「響さん……」",
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"318000511_23": "「響くんの気持ちは良くわかった」",
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"318000511_24": "「だが現実として立ち塞がってきたら、\\n 手を出さずに黙って見ているわけにもいくまい」",
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"318000511_25": "「対策は講じておかねばな」",
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"318000511_26": "「それは、そうですけど……」",
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"318000511_27": "「当面の問題は、\\n あのファウストローブへの対策かしらね……」",
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"318000511_28": "「君たちのギアであれに対抗することは可能なのか?」",
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"318000511_29": "「それがデスね……」",
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"318000511_30": "「今は、以前あったイグナイトの力が\\n 使えなくなってしまったんです」",
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"318000511_31": "「確か、ファウストローブがイグナイトの天敵――\\n という話だったはずだが?」",
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"318000511_32": "「はい。でもそれは、対消滅バリアコーティングで\\n なんとかなったんですけど……」",
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"318000511_33": "「けど?」",
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"318000511_34": "「イグナイトのコアだった魔剣ダインスレイフが、\\n 最後の戦いで消滅してしまって」",
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"318000511_35": "「完全に使えなくなっちゃったデス……」",
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"318000511_36": "「そうだったのか……」",
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"318000511_37": "「なるほどね。\\n どうりでギアの状態が前と変化してると思ったわ」",
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"318000511_38": "「でも、呪いを源泉とする力は反動も大きいわ。\\n これはこれでよかったのかもしれないわね」",
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"318000511_39": "「そうかもしれないデスけど……」",
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"318000511_40": "「正直、ファウストローブ相手にイグナイトなしは厳しい」",
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"318000511_41": "「仕方あるまい。\\n 現状使える戦力で対策を練るとしよう」",
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"318000511_42": "「はい……」",
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"318000511_43": "「私1人でも、必ずやり遂げる……」",
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"318000511_44": "「そうでなければ、理想は遠ざかってしまう」",
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"318000511_45": "「この手から全て、零れていってしまう……」",
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"318000511_46": "「お母さん……」",
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"318000511_47": "「――ッ!? この禍々しい気配は――\\n カルマノイズかッ!」",
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"318000511_48": "「近くに現れるとは運がいい」",
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"318000511_49": "「今度こそ取り戻してみせる。\\n アダムスフィアをッ!!」",
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"318000511_50": "「た、助けてくれーッ!」",
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"318000511_51": "「こんな人混みの中に現れるとはッ!」",
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"318000511_52": "(流石に避難はまだできていないようね……)",
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"318000511_53": "(いや……構うものかッ!)",
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"318000511_54": "「アダムスフィアを返してもらおうかッ!」"
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